JP7096054B2 - 幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する方法、分化判定装置、及び分化判定プログラム - Google Patents

幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する方法、分化判定装置、及び分化判定プログラム Download PDF

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本発明は、幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する方法に関する。本発明はまた、幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する分化判定装置、及び分化判定プログラムにも関する。
胚性幹細胞(ES細胞)及び人工多能性幹細胞(iPS細胞)等の幹細胞は、多種類の組織の細胞に分化する能力を有しており、再生医療、創薬、疾患の解明等への応用が可能なものとして注目されている。幹細胞の分化度を非侵襲で判定する方法が、特許文献1に開示されている。
特開2015-146747号公報
胚性幹細胞(ES細胞)及び人工多能性幹細胞(iPS細胞)等の幹細胞は、様々な組織の細胞に分化する能力を持つが、分化誘導時に特定の細胞への分化しやすさ(分化指向性)が、細胞株ごとに異なることが知られている。現状、幹細胞が目的の組織の細胞に分化したか否かを判定するためには、幹細胞を分化誘導し、長期間(例えば、20~30日間)の培養を経たうえで、目的の組織の細胞に分化したか否かを確認する必要がある。また、分化誘導の過程で目的の組織の細胞に分化したか否かを判定しようとする場合には、遺伝子又はタンパク質等のマーカーの発現を確認するなどの侵襲的な方法に依る必要がある。
特許文献1に開示される方法は、幹細胞の細胞厚さが分化細胞の細胞厚さよりも大きいという知見に基づくものである。特許文献1に開示される方法によれば、例えば、培養状態の悪化により未分化状態の維持ができなくなる等の分化傾向の発生を、細胞厚さの減少として捉えることができる。しかしながら、分化傾向の発生は、必ずしも目的の組織の細胞に分化したことを表すものではないため、特許文献1に開示される方法では、目的の組織の細胞に分化したか否かを短期間で判定するには充分ではなかった。
本発明は、幹細胞が目的細胞に分化したか否かを非侵襲かつ短期間で判定できる方法の提供を目的とする。本発明はまた、当該方法に好適に使用できる分化判定装置及び分化判定プログラムの提供も目的とする。
本発明者らは、幹細胞が目的細胞へ分化したとき(すなわち、未分化マーカーの消失、及び/又は目的細胞特有のマーカーの発現)、細胞厚さが急激に増大することを見出した。しかも、この細胞厚さの増大は、分化誘導を開始した初期段階で生じることも見出した。本発明は、この新規な知見に基づくものである。
本発明は、幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する方法であって、幹細胞の目的細胞への分化を誘導する誘導工程と、誘導後の細胞の細胞厚さの経時変化に基づいて、目的細胞へ分化したか否かを判定する判定工程を備える、方法を提供する。
本発明に係る分化判定方法は、幹細胞が目的細胞へ分化したときに、細胞厚さが急激に増大するという知見に基づき、誘導後の細胞の細胞厚さの経時変化を指標として目的細胞へ分化したか否かを判定するものである。本発明に係る分化判定方法によれば、非侵襲かつ短期間での判定が可能となる。
判定工程は、式(1)で表される細胞厚さの1日あたり変化率に基づいて、目的細胞へ分化したか否かを判定する工程であってもよい。
Figure 0007096054000001

[式(1)中、記号「^」はべき乗を示し、t1≠t2である。]
これにより、判定の精度がより一層向上する。
判定工程はまた、式(2)で表される細胞厚さの傾きに基づいて、目的細胞へ分化したか否かを判定する工程であってもよい。
細胞厚さの傾き=24×(t1時間後の細胞厚さ-t2時間後の細胞厚さ)/(t1-t2)…(2)
[式(2)中、t1≠t2である。]
これにより、判定の精度がより一層向上する。
本発明に係る分化判定方法において、細胞厚さは、細胞コロニーの一部領域又は全体の平均細胞厚さであってもよい。これにより、判定の精度がより一層向上する。
本発明に係る分化判定方法において、細胞厚さは、光学的厚さであってもよい。
本発明に係る分化判定方法において、幹細胞は、多能性幹細胞であってもよい。
本発明はまた、幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する分化判定装置であって、分化誘導後の経過時間データ、及びその時点における細胞の細胞厚さデータを取得する取得手段と、取得した複数の経過時間データ及び細胞厚さデータから、細胞の細胞厚さの経時変化と相関する指標を算出する算出手段と、算出した指標を閾値と比較する比較手段と、比較した結果に基づき、目的細胞へ分化した、又は目的細胞へ分化していないと判定する判定手段と、を備える、分化判定装置を提供する。当該分化判定装置は、細胞の反射干渉顕微鏡像又はこれを二値化したデータを取得する第2の取得手段を更に備えるものであってもよい。第2の取得手段を更に備えることにより、コロニー単位での判定をより簡便に行うことができる。
本発明は更に、コンピューターを、分化誘導後の経過時間データ、及びその時点における細胞の細胞厚さデータを取得する取得手段、取得した複数の経過時間データ及び細胞厚さデータから、細胞の細胞厚さの経時変化と相関する指標を算出する算出手段、算出した指標を閾値と比較する比較手段、及び比較した結果に基づき、目的細胞へ分化した、又は目的細胞へ分化していないと判定する判定手段、として機能させるための分化判定プログラムを提供する。当該分化判定プログラムは、コンピュータを、細胞の反射干渉顕微鏡像又はこれを二値化したデータを取得する第2の取得手段として更に機能させることを含むものであってもよい。
本発明に係る分化判定プログラムは、当該分化判定プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体として提供されてもよい。
本発明によれば、幹細胞が目的細胞に分化したか否かを非侵襲かつ短期間で判定できる方法の提供が可能となる。本発明に係る分化判定方法は、幹細胞が目的細胞に分化したか否かを短期間(例えば、分化誘導の開始から4~5日)で判定できるため、時間及び労力を大幅に節約することができる。本発明に係る分化判定方法はまた、非侵襲で判定できるため、判定した細胞をそのまま下流工程で使用することができる。
分化誘導後の細胞の細胞厚さ(光学的厚さ)の経時変化を概略的に示す説明図である。 一実施形態に係るサイトメーターの構成図である。 一実施形態に係る分化判定装置のハードウェア的構成を示す概要図である。 一実施形態に係る分化判定装置の機能的構成を示す概要図である。 一実施形態に係る分化判定方法のフローチャートである。 反射干渉顕微鏡画像の一例を示す図である。 図6の反射干渉顕微鏡画像から抽出したコロニー領域を示す図である。 定量位相顕微鏡画像の一例を示す図である。定量位相顕微鏡画像には、反射干渉顕微鏡画像から抽出したコロニー領域の輪郭線が重ね合わされている。 (A)KhES-1株の平均光学的厚さの測定結果を示すグラフである。(B)KhES-1株の各マーカーの発現の測定結果を示すグラフである。(C)KhES-3株の平均光学的厚さの測定結果を示すグラフである。(D)KhES-3株の各マーカーの発現の測定結果を示すグラフである。 (A)平均光学的厚さの1日あたり変化率を示すグラフである。(B)平均光学的厚さの傾きを示すグラフである。 (A)光学的厚さ最高点の光学的厚さの1日あたり変化率を示すグラフである。(B)光学的厚さ最高点の周囲25×25ピクセルの範囲の平均光学的厚さの1日あたり変化率を示すグラフである。
以下、場合により図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、図面中、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
〔分化判定方法〕
本発明に係る方法は、幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する方法(単に「分化判定方法」ともいう。)であって、当該分化判定方法は、幹細胞の目的細胞への分化を誘導する誘導工程と、誘導後の細胞の細胞厚さの経時変化に基づいて、目的細胞へ分化したか否かを判定する判定工程を備える。
本発明に係る分化判定方法は、幹細胞が目的細胞へ分化したとき、細胞厚さが急激に増大するという新規知見に基づく。まず、図1を参照しながら、この新規知見について説明する。
図1は、分化誘導後の細胞の細胞厚さ(光学的厚さ)の経時変化を概略的に示す説明図である。図1中、領域Sは、未分化状態の幹細胞に対応する領域である。領域Tは、分化誘導により分化傾向を示した細胞に対応する領域である。領域Uは、目的細胞へ分化した細胞に対応する領域である。未分化状態の幹細胞(領域S)に対して、目的細胞への分化を誘導すると、まず光学的厚さが減少する傾向を示す(領域T)。次いで、分化誘導後、比較的初期段階(分化誘導開始から約4~5日後)で細胞の光学的厚さが急激に増大しピークを示す(領域U)。この変化(急激な増大)と連動して、未分化マーカー(例えば、Nanog)が消失し、目的細胞特有のマーカーが発現するようになる。つまり、領域Uにおける光学的厚さの急激な増大は、幹細胞が目的細胞へ分化したことを示している。なお、幹細胞が目的細胞へ分化しなかった場合、領域Uでは、細胞の細胞厚さの急激な増大は生じず、図1に示すようなピークは出現しない。
本発明に係る分化判定方法は、この新規知見を利用するものであり、例えば、領域Uにおける細胞の光学的厚さの急激な増大の有無、領域Uにおける細胞の光学的厚さのピークの有無といった、分化誘導後の細胞の細胞厚さの経時変化に基づいて、目的細胞へ分化したか否かを判定するものである。
(誘導工程)
誘導工程は、幹細胞の目的細胞への分化を誘導する工程である。誘導工程は、例えば、幹細胞を目的細胞へ分化誘導させ得る物質の共存下で幹細胞を培養する方法等、常法に従い実施することができる。
幹細胞の目的細胞への分化を誘導させ得る物質は、目的細胞の種類に応じて、公知の物質から適宜選択することができる。具体的には、例えば、LDN193189(4-[6-[4-(1-ピペラジニル)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル]キノリン 二塩酸塩)共存下で多能性幹細胞を培養することで、神経細胞への分化を誘導することができる。
培養培地には、分化促進剤を添加してもよい。分化促進剤としては、例えば、SB431542(4-[4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-5-(2-ピリジニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ベンズアミド)を挙げることができる。
幹細胞は、胚性幹細胞(ES細胞)及び人工多能性幹細胞(iPS細胞)等の多能性幹細胞であってもよく、間葉系幹細胞、造血幹細胞、神経幹細胞、脂肪幹細胞、皮膚幹細胞及び肝幹細胞等の体性幹細胞であってもよい。幹細胞は、ヒト、マウス、サル、ウサギ、イヌ、ネコ等の幹細胞であってもよい。
(判定工程)
判定工程では、誘導後の細胞の細胞厚さの経時変化に基づいて、目的細胞へ分化したか否かを判定する。
「誘導後の細胞」は、幹細胞、目的細胞への分化途上の細胞、目的細胞等を含む。
「細胞厚さ」は、「細胞の物理長」又は「細胞の光路長」を意味する。「光路長」は、「位相差」又は「光学的厚さ」と同義であり、「屈折率差」に「物理長(物理的厚さ)」を乗じたものである(光路長=屈折率差×物理長)。「屈折率差」とは細胞(細胞内)の屈折率と細胞外(例えば、培養液)の屈折率との差をいう。
「細胞厚さ」は、例えば、単一細胞の細胞厚さであってもよく、細胞コロニーの一部領域又は全体の平均細胞厚さであってもよい。細胞コロニーの一部領域の平均細胞厚さとする場合は、細胞コロニー内で最も細胞厚さが大きい点を含む領域を採用するのが好ましい。
細胞コロニーの一部領域又は全体の平均細胞厚さは、例えば、細胞コロニーの一部領域又は全体に亘り細胞厚さを面積分した値を当該細胞コロニーの一部領域又は全体の面積で割った値としてもよい(単位面積あたりの細胞厚さとなる)。細胞コロニーの面積は、例えば、反射干渉顕微鏡(IRM)像を撮像し、IRM像を二値化して細胞が接着した培養基材と細胞が接着していない培養基材とを見分けることで測定することができる。
目的細胞に分化したか否かは、分化誘導後の初期段階(例えば、分化誘導開始から1~7日後、2~6日後、3~6日後、又は4~5日後)で細胞の細胞厚さが急激に増大したか否かにより判定することができる。すなわち、分化誘導後の初期段階で細胞の細胞厚さが急激に増大した場合、幹細胞が目的細胞に分化したと判定することができる。
判定工程は、例えば、誘導後の経過時間データ、及びその時点における誘導後の細胞の細胞厚さデータを、誘導後の経過時間が異なる複数の時点で取得する取得ステップと、取得した複数の経過時間データ、及びその時点における細胞厚さデータから、誘導後の細胞の細胞厚さの経時変化と相関する指標を算出する算出ステップと、算出した指標を閾値と比較する比較ステップと、比較した結果に基づき、幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する判定ステップと、を含むものであってよい。
「細胞厚さデータ」は、細胞厚さと相関するデータであればよく、例えば、光路長データであってよい。物理長データは、「屈折率差」を別途求めることで、光路長データから算出することもできる。光路長データは、例えば、定量位相顕微鏡、位相差顕微鏡により細胞を撮像することで、「位相差」又は「光学的厚さ」として得ることができる。
「誘導後の細胞の細胞厚さの経時変化と相関する指標」としては、例えば、下記式(1)で表される細胞厚さの1日あたり変化率、及び下記式(2)で表される細胞厚さの傾き等が挙げられる。
Figure 0007096054000002

[式(1)中、記号「^」はべき乗を示し、t1≠t2である。]
細胞厚さの傾き=24×(t1時間後の細胞厚さ-t2時間後の細胞厚さ)/(t1-t2)…(2)
[式(2)中、t1≠t2である。]
式(1)及び式(2)中、t1及びt2は、誘導後の経過時間を示しており、t1>t2であってもよく、t1<t2であってもよい(変化率及び傾きの符号が反転するのみである)。細胞の光学的厚さが急激に増大するのは、分化誘導後の初期段階であることから、t1及びt2は、12時間後~168時間後の範囲内であることが好ましく、36時間後~156時間後の範囲内であることがより好ましく、60時間後~144時間後の範囲内であることが更に好ましく、84時間後~136時間後の範囲内であることが更により好ましい。
また、判定の精度がより高まることから、t1及びt2の差の絶対値は、6時間以上32時間以下であることが好ましく、8時間以上24時間以下であることがより好ましく、10時間以上16時間以下であることが更に好ましい。
閾値は、目的細胞の種類、t1及びt2の差の絶対値等に応じて適宜設定することができる。例えば、多能性幹細胞の神経細胞への分化を誘導した場合であって、t1及びt2の差の絶対値を約12時間とした場合の式(1)で表される細胞厚さの変化率(細胞厚さの1日あたり変化率)の閾値の絶対値は、2.5倍/日とすることができる。細胞厚さの1日あたり変化率の絶対値が2.5倍/日以上となった場合に、多能性幹細胞が神経細胞に分化したと判断することができる。また、例えば、t1及びt2の差の絶対値を約12時間とした場合の式(2)で表される細胞厚さの傾きの閾値の絶対値は、100nm/日とすることができる。細胞厚さの傾きの閾値の絶対値が100nm/日以上となった場合に、多能性幹細胞が神経細胞に分化したと判断することができる。
〔分化判定装置〕
一実施形態において、分化判定装置は、光路長測定装置と組み合わせてサイトメーターとして使用される。光路長測定装置としては、例えば、定量位相顕微鏡、位相差顕微鏡を使用できる。
図2は、一実施形態に係るサイトメーターの構成図である。図2に示すサイトメーター1は、主に、反射干渉顕微鏡の光学系及び定量位相顕微鏡の光学系を組み合わせた顕微鏡システムA、及び分化判定装置Dにより構成される。顕微鏡システムAは、定量位相顕微鏡の光学系のみで構成されていてもよい。なお、顕微鏡システムAが反射干渉顕微鏡の光学系を更に備えることで、細胞コロニーの一部領域又は全体の面積を併せて測定できる。
(定量位相顕微鏡)
定量位相顕微鏡の光学系は、光の入射側に、図示しない光出射部からの照射光H0(レーザ光)を導く光ファイバBの出射側端面B1に臨ませたレンズA2と、このレンズA2を透過する照射光H0を反射する反射部A3を具備する。一方、定量位相顕微鏡の光学系の光の出射側には、光干渉部A7で生成される干渉縞(図示せず、以下同様)を撮像して画像とするCCDカメラ等の撮像装置Cが設けられる。
顕微鏡Aは、測定試料Sを支持する試料台A4、対物レンズA5、反射部A6、光干渉部A7を少なくとも備える顕微鏡本体A1を具備する。図2に示すように、顕微鏡本体A1は、反射干渉顕微鏡の光学系A8を更に備えていてもよい。
試料台A4は、例えば、中央に光を透過可能な光透過部A41を備えるとともに、上向き面に測定試料Sを載置可能な載置面A42を有する略板状のものである。載置面A42に測定試料Sを載置した状態で上方から光を照射することにより、測定試料Sを透過した光(被測定光H1)が光透過部A41を透過して対物レンズA5に向かうようにしている。なお、光透過部A41は、例えばガラス等の光を透過可能な部材より形成したものであってもよいし、単なる孔であってもよい。対物レンズA5は、例えば、操作部(図示しない)の操作に基づいて、入射してくる被測定光H1をその操作に係る所定の倍率で拡大させて平行光として出射するものである。反射部A6は、例えば全反射型のミラーであって、対物レンズA5からの被測定光H1を全反射させて光干渉部A7に導入できるようにしている。光干渉部A7は、被測定光H1を、2つの光H1a、H1bに分離する光分離素子A71と、この光分離素子A71が出射する被測定光H1(H1a、H1b)を収束光H2(H2a、H2b)に変換する集光レンズA72と、収束光H2の収束位置に配した空間フィルタA73と、空間フィルタA73を透過した物体光H3と参照光H4とを重ね合わせて干渉縞を生成する合成レンズA75とを具備するものである。ここで、光分離素子A71は、回折格子を用いて構成したものである。さらには、光分離素子A71は、偏光方向が互いに異なる2つの光に分離する偏光分離素子であってもよい。その場合、光干渉部A7は、被測定光H1を、偏光方向が互いに異なる2つの光H1a、H1bに分離する光分離素子A71と、収束光H2(H2a、H2b)に変換する集光レンズA72と収束光H2の収束位置に配した空間フィルタA73と、空間フィルタA73を透過した物体光H3と参照光H4と、この空間フィルタA73の出射側に配した半波長板A74と、この半波長板A74により偏光方向を揃えられた物体光H3と参照光H4とを重ね合わせて干渉縞を生成する合成レンズA75と、を具備するものである。もしくは、空間フィルタA73の出射側に配した半波長板A74に代えて偏光子を配して物体光H3と参照光H4の偏光方向を揃えてもよい。
(反射干渉顕微鏡)
反射干渉顕微鏡の光学系A8は、載置面A42に測定試料Sを載置した状態で下方から光を照射することにより、測定試料Sで反射した光(被測定光H1)を測定する。反射干渉顕微鏡の光学系は、光の入射側に、光源(図示せず)からの照射光(レーザ光)を導く光ファイバB2の出射側端面B3に臨ませたバンドパスフィルタA84及び開口スリットA83と、このバンドパスフィルタA84及び開口スリットA83を透過する照射光を反射する反射部A81(例えば、ビームスプリッタ)を具備する。光源は、白色LED等で構成される。一方、反射干渉顕微鏡の光学系の光の出射側には、対物レンズA5及び反射部A81からの被測定光H1を反射させて集光レンズA85に導く、反射部A82(例えば、ダイクロイックミラー)と、集光レンズA85で収束された被測定光を撮像して画像とするCCDカメラ等の撮像装置C1が設けられる。
(分化判定装置)
分化判定装置Dの構成について説明する。図3は、一実施形態に係る分化判定装置Dのハードウェア的構成を示す概要図であり、図4は、一実施形態に係る分化判定装置Dの機能的構成を示す概要図である。
図3に示すように、分化判定装置Dは、物理的には、CPU D11、ROM D12及びRAM D13等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイスD14、ディスプレイ等の出力デバイスD15、例えば撮像装置C等の他の装置との間でデータの送受信を行うためのネットワークカード等の通信モジュールD16、ハードディスク等の補助記憶装置D17などを含む通常のコンピュータとして構成される。後述する分化判定装置Dの各機能は、CPU D11、ROM D12、RAM D13等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU D11の制御の下で入力デバイスD14、出力デバイスD15、通信モジュールD16を動作させるとともに、主記憶装置D12及びD13、並びに補助記憶装置D17におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図4に示すように、分化判定装置Dは、機能的構成要素として、取得手段D1、算出手段D2、比較手段D3、判定手段D4、及び表示手段D5を備える。
取得手段D1は、撮像装置Cで撮影した定量位相顕微鏡像から細胞の細胞厚さデータ(光路長データ)を取得するものである。取得手段D1はまた、定量位相顕微鏡像を撮像した時点の分化誘導後の経過時間データを取得する。経過時間データは、撮像装置Cから取得してもよいし、入力デバイスD14等から入力された経過時間データを主記憶装置D12若しくはD13、又は補助記憶装置D17等から取得してもよい。取得手段D1はまた、撮像装置C1で撮影した反射干渉顕微鏡像データ又はこれを二値化したデータを取得するものとしても機能する。算出手段D2は、取得した複数の経過時間データ及び細胞厚さデータから、上述の細胞の細胞厚さの経時変化と相関する指標を算出するものである。比較手段D3は、算出した指標を閾値と比較するものである。閾値は、分化判定装置Dの補助記憶装置D17等に予め格納されているものを読み出してもよい。判定手段D4は、比較した結果に基づき、目的細胞へ分化したか否かを判定するものである。表示手段D5は、判定した結果を表示するものである。
〔分化判定プログラム〕
分化判定プログラムは、コンピュータを、上述した取得手段D1、算出手段D2、比較手段D3、判定手段D4、及び表示手段D5として機能させるものである。コンピュータに分化判定プログラムを読み込ませることにより、コンピュータは分化判定装置Dとして動作する。分化判定プログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。記録媒体は、非一時的記録媒体であってもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク、CD、DVD等の記録媒体、ROM等の記録媒体、半導体メモリ等が例示される。
(分化判定方法)
分化判定装置Dにより行われる分化判定方法について説明する。図5は分化判定方法のフローチャートである。分化判定装置Dにより行われる分化判定方法により、幹細胞が目的細胞に分化したか否かの判定を定量的且つ自動的に精度高く行うことができる。
[取得ステップS1]
最初に、取得手段D1が撮像装置Cから細胞の光路長データ、及び光路長データを撮像した時点の分化誘導後の経過時間データを取得する。経過時間データは、主記憶装置D12若しくはD13、又は補助記憶装置D17等から取得してもよい。細胞の細胞厚さが、例えば、細胞コロニーの一部領域又は全体の平均細胞厚さ(単位面積あたりの細胞厚さ)である場合、光路長データを取得した細胞コロニーの反射干渉顕微鏡像を取得手段D1により取得してもよい。
[算出ステップS2]
次に、算出手段D2が取得した複数の経過時間データ及び細胞厚さデータから、細胞の細胞厚さの経時変化と相関する指標を算出する。細胞の細胞厚さが、例えば、細胞コロニーの一部領域又は全体の平均細胞厚さ(単位面積あたりの細胞厚さ)である場合、光路長データを取得した細胞コロニーの反射干渉顕微鏡像から細胞面積(例えば、細胞コロニー面積)を算出することを含んでもよい。
[比較ステップS3]
次に、比較手段D3が、算出ステップS2にて算出した指標と閾値を比較し、その結果を抽出する。比較手段D3は、補助記憶装置D17等に予め格納されている閾値を読み出すことを含んでもよい。
[判定ステップS4]
次に、判定手段D4が、比較ステップS3にて抽出した比較の結果に基づき、目的細胞へ分化したか否かを判定する。判定手段D4は、比較ステップS3の比較の結果に基づいて、以下のように判定する。
例えば、指標が、式(1)で表される細胞厚さの変化率、又は式(2)で表される細胞厚さの傾きである場合:
(i)指標の絶対値が閾値の絶対値以上である場合、幹細胞が目的細胞へ分化したと判定する、又は
(ii)指標の絶対値が閾値の絶対値未満である場合、幹細胞は目的細胞へ分化していないと判定する。
[表示ステップS5]
次に、表示手段D5が、判定ステップS4にて判定した結果を表示する。例えば、幹細胞が目的細胞へ分化した、又は幹細胞が目的細胞へ分化していないことが表示手段D5によって表示される。
以下、本発明を実施例に基づいてより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
(ES細胞の分化誘導培養)
ヒト多能性幹細胞として、ヒトES細胞(KhES-1株及びKhES-3株)を使用した。フィーダー細胞上で培養したヒト多能性幹細胞を細胞剥離液(CTK溶液)でディッシュから剥離させ、セルストレーナーでコロニーを回収した。回収したコロニーのサイズは40~100μm程度であった。ポリ-L-リシン及びラミニン(PLL/LM)をコートしたディッシュに分化誘導培地を添加し、回収したコロニーを播種して約10日間培養した。分化誘導培地は、N2B27培地(N2添加DMEM/F12とB27添加Neurobasal mediumを1:1で混合したもの)に100nM LDN193189(4-[6-[4-(1-ピペラジニル)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル]キノリン 二塩酸塩)及び1μM SB431542(4-[4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-5-(2-ピリジニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ベンズアミド)を加えたものである。LDN193189は、ALK2及びALK3阻害物質であり、多能性幹細胞からの神経細胞誘導作用を有する。SB431542は、ALK4、ALK5及びALK7阻害物質であり、多能性幹細胞の分化を促進する作用を有する。ディッシュは、反射干渉顕微鏡の画像を取得しやすくするために、反射防止コーティングされたディッシュを用いた。
(定量位相顕微鏡画像の取得)
播種後2日目~6日目に12時間ごとに定量位相顕微鏡と反射干渉顕微鏡を用いてコロニーを撮像し、コロニーの定量位相顕微鏡画像及び反射干渉顕微鏡画像を取得した(各時点n=4)。各時点における反射干渉顕微鏡画像から、ImageJを用いてコロニー領域を抽出した。図6は、取得した反射干渉顕微鏡画像の一例を示す図である。図7は、図5の反射干渉顕微鏡画像から抽出したコロニー領域を示す図である。図8は、取得した定量位相顕微鏡画像の一例を示す図である。図8の定量位相顕微鏡画像には、反射干渉顕微鏡画像から抽出したコロニー領域の輪郭線が重ね合わされている。
(免疫染色による確認)
定量位相顕微鏡画像と反射干渉顕微鏡画像を取得後、コロニーを4%パラホルムアルデヒドで固定し、未分化マーカーであるNanogと神経外胚葉マーカーであるPax6の免疫染色を行った(各時点n=4)。染色には、抗Nanog抗体(Cell Signaling Technology社製)及び抗Pax6抗体(ミリポア社製)を使用し、各マーカーの蛍光画像を取得した。
(解析及び結果)
定量位相顕微鏡画像から、各時点での平均光学的厚さ(Average OPD)を求めた。「光学的厚さ」(単位:nm)は、「細胞の屈折率と細胞外の屈折率の差(屈折率差)」に「物理的厚さ(物理長)」を乗じたものである。実施例1における「平均光学的厚さ」は、抽出したコロニー領域の全領域(領域S)に亘り光学的厚さOPD(x,y)を面積分した値を、抽出したコロニー領域の面積(単位:μm)で除したものである(式(3))。
Figure 0007096054000003
「平均光学的厚さ」を計算するにあたっては、抽出したコロニー領域の全領域に亘るデジタル画像における光学的厚さの総和を、抽出したコロニー領域のピクセル数(単位:ピクセル)で除したものを用いることができる。光学的厚さ分布を表すデジタル画像OPD(m,n)が与えられ、m,nは1≦m≦M,1≦n≦Nの整数であり、M,Nはm,nそれぞれの最大値であるとする。また、コロニー領域の全領域を表すデジタル画像Sも同時に与えられたとする。このとき、デジタル画像の1ピクセルに対応する長さをlとすると、OPD(x,y)の領域S内での面積分は、式(4):
Figure 0007096054000004

として計算され、また領域Sの面積は、(領域Sに含まれるピクセル数)×l と計算される。したがって、OPDの平均値は、式(5):
Figure 0007096054000005

となる。分母と分子の両方に×l があるので打ち消しあって、式(6):
Figure 0007096054000006

となる。このようにして、デジタル画像に対して特定の領域における「平均光学的厚さ」を計算することができた。
蛍光画像から、各時点での、抽出したコロニー領域内の核領域における各マーカー(Nanog及びPax6)の輝度値を求めた。
図9(A)は、KhES-1株の平均光学的厚さの測定結果を示すグラフである。図9(B)は、KhES-1株の各マーカーの発現の測定結果を示すグラフである。図9(C)は、KhES-3株の平均光学的厚さの測定結果を示すグラフである。図9(D)は、KhES-3株の各マーカーの発現の測定結果を示すグラフである。KhES-1株及びKhES-3株のいずれも、未分化マーカー(Nanog)の消失、神経外胚葉マーカー(Pax6)の発現時期と、コロニーの平均光学的厚さが上昇した時点が一致した。この結果から、コロニーの平均光学的厚さの上昇(経時変化)を指標として、多能性幹細胞から目的細胞への分化を判断できると考えられる。
〔実施例2:指標〕
実施例1と同様にして、各時点での平均光学的厚さ(Average OPD)を求めた。求めた平均光学的厚さから、平均光学的厚さの1日あたり変化率(Rate of change)、及び平均光学的厚さの傾き(Slope)を算出した。「1日あたり変化率」は、「(ある時間での平均光学的厚さ/ある時間の1つ前の時間での平均光学的厚さ)^{24/(ある時間-ある時間の1つ前の時間)}」(記号「^」はべき乗を示す。)により算出した値である。「傾き」は、「24×(ある時間の平均光学的厚さ-1つ前の時間での平均光学的厚さ)/(ある時間-ある時間の1つ前の時間)」により算出した値である。
図10(A)は、平均光学的厚さの1日あたり変化率を示すグラフである。図10(B)は、平均光学的厚さの傾きを示すグラフである。図10に示すとおり、コロニーの平均光学的厚さの経時変化を示す指標として、平均光学的厚さの1日あたり変化率、及び平均光学的厚さの傾きを採用できることが分かる。また、図10に示す例では、平均光学的厚さの1日あたり変化率を指標とする場合、例えば、2.5倍/日を超えるか否かで目的細胞への分化を判断できる。同様に、図10に示す例では、平均光学的厚さの傾きを指標とする場合、例えば、100nm/日を超えるか否かで目的細胞への分化を判断できる。
〔実施例3:解析領域〕
実施例1と同様にして、定量位相顕微鏡画像を取得した。定量位相顕微鏡画像から、各時点の光学的厚さの最高点を抽出した(光学的厚さ最高点)。次いで、光学的厚さ最高点の周囲25×25ピクセルの範囲の平均光学的厚さ(当該範囲内の光学的厚さを積算した値を当該範囲の面積で除したもの)を各時点で求めた。
図11(A)は、光学的厚さ最高点の光学的厚さの1日あたり変化率を示すグラフである。図11(B)は、光学的厚さ最高点の周囲25×25ピクセルの範囲の平均光学的厚さの1日あたり変化率を示すグラフである。1日あたり変化率は、実施例2と同様にして算出したものである。図11に示すとおり、コロニー全領域に亘る平均光学的厚さのみならず、コロニーの一部領域(光学的厚さ最高点、又は光学的厚さ最高点を含む領域)における(平均)光学的厚さを使用した場合でも、(平均)光学的厚さの上昇(経時変化)を指標として、多能性幹細胞から目的細胞への分化を判断できる。
1…サイトメーター、A…顕微鏡システム、A1…顕微鏡本体、B…光ファイバ、C…撮像装置、D…分化判定装置、D1…取得手段、D2…算出手段、D3…比較手段、D4…判定手段、D5…表示手段。

Claims (11)

  1. 幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する方法であって、
    幹細胞の目的細胞への分化を誘導する誘導工程と、
    分化誘導開始から1~7日後の細胞の細胞厚さの経時変化に基づいて、目的細胞へ分化したか否かを判定する判定工程を備える、方法。
  2. 前記判定工程は、式(1)で表される細胞厚さの1日あたり変化率に基づいて、目的細胞へ分化したか否かを判定する工程である、請求項1に記載の方法。
    Figure 0007096054000007

    [式(1)中、記号「^」はべき乗を示し、t1≠t2である。]
  3. 前記判定工程は、式(2)で表される細胞厚さの傾きに基づいて、目的細胞へ分化したか否かを判定する工程である、請求項1に記載の方法。
    細胞厚さの傾き=24×(t1時間後の細胞厚さ-t2時間後の細胞厚さ)/(t1-t2)…(2)
    [式(2)中、t1≠t2である。]
  4. 前記細胞厚さは、細胞コロニーの一部又は全体の平均細胞厚さである、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記細胞厚さは、光学的厚さである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記幹細胞が、多能性幹細胞である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 幹細胞が目的細胞に分化したか否かを判定する分化判定装置であって、
    分化誘導開始から1~7日後の経過時間データ、及びその時点における細胞の細胞厚さデータを取得する取得手段と、
    取得した複数の経過時間データ及び細胞厚さデータから、細胞の細胞厚さの経時変化と相関する指標を算出する算出手段と、
    算出した指標を閾値と比較する比較手段と、
    比較した結果に基づき、目的細胞へ分化した、又は目的細胞へ分化していないと判定する判定手段と、
    を備える、分化判定装置。
  8. 細胞の反射干渉顕微鏡像又はこれを二値化したデータを取得する第2の取得手段を更に備える、請求項7に記載の分化判定装置。
  9. コンピュータを
    分化誘導開始から1~7日後の経過時間データ、及びその時点における細胞の細胞厚さデータを取得する取得手段、
    取得した複数の経過時間データ及び細胞厚さデータから、細胞の細胞厚さの経時変化と相関する指標を算出する算出手段、
    算出した指標を閾値と比較する比較手段、及び
    比較した結果に基づき、目的細胞へ分化した、又は目的細胞へ分化していないと判定する判定手段、
    として機能させるための分化判定プログラム。
  10. 前記コンピュータを、細胞の反射干渉顕微鏡像又はこれを二値化したデータを取得する第2の取得手段として更に機能させることを含む、請求項9に記載の分化判定プログラム。
  11. 請求項9又は10に記載の分化判定プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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