JP7094012B2 - 手動式混合水栓の改装方法および改装器具 - Google Patents

手動式混合水栓の改装方法および改装器具 Download PDF

Info

Publication number
JP7094012B2
JP7094012B2 JP2018177942A JP2018177942A JP7094012B2 JP 7094012 B2 JP7094012 B2 JP 7094012B2 JP 2018177942 A JP2018177942 A JP 2018177942A JP 2018177942 A JP2018177942 A JP 2018177942A JP 7094012 B2 JP7094012 B2 JP 7094012B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
flow path
faucet
support
branch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018177942A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020051028A (ja
Inventor
宏一 南澤
俊文 南澤
Original Assignee
株式会社ミナミサワ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ミナミサワ filed Critical 株式会社ミナミサワ
Priority to JP2018177942A priority Critical patent/JP7094012B2/ja
Publication of JP2020051028A publication Critical patent/JP2020051028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7094012B2 publication Critical patent/JP7094012B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Description

本発明は、水の供給配管および温水の供給配管に接続されて水と温水とを混合して送出させる手動式混合水栓に対して、使用者がかざした手を感知して水を送出させる自動式水栓を付加的に設ける改装方法および当該改装方法に用いられる改装器具に関する。
家庭の台所、業務用の厨房、または実験室等に設置されているシンクにおいては、従来から水の供給配管および温水の供給配管に接続されて水と温水とを混合して送出させる手動式混合水栓(特許文献1:特開2018-40202号公報参照)が広く用いられている。この手動式混合水栓によれば、レバーやハンドルを操作することによって送出させる水の温度を調節することができるため、用途に応じた最適な温度の水を供給することができる。
これに対して、家庭や公共のトイレまたは洗面所においては、水の用途が手を洗うため等に限定されることから、水のみが送出される単水栓が主に用いられているが、近年では従来の手動式水栓に変わって、使用者がかざした手を感知して水を送出させる自動式水栓(特許文献2:特開2016-186178号公報参照)が普及しつつある。この自動式水栓によれば、節水を行うことができると共に、便利に且つ清潔に水栓を使用することができる。
特開2018-40202号公報 特開2016-186178号公報
上記の自動式水栓の利点を考慮すると、家庭の台所、業務用の厨房、または実験室等に設置されているシンクにおいても、例えば、手に油汚れや洗剤が付着している場面では、自動式水栓が有効となる。したがって、家庭の台所、業務用の厨房、または実験室等に設置されている手動式混合水栓に対して、自動式水栓を並設したいとの要望が潜在的にある。
しかしながら、手動式混合水栓とは全く別に自動式水栓を新設する方法では、費用が掛かり、工事も煩雑なものとなる。そこで、発明者は、より簡易な方法(工程)によって手動式混合水栓に対して、自動式水栓を付加的に設ける改装方法を実現すべく研究を行った。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、手動式混合水栓に対して、簡易な工程で自動式水栓を付加的に設けることができる手動式混合水栓の改装方法であって、自動式水栓を安定して設置することができる改装方法を提供することを目的とする。
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
開示の手動式混合水栓の改装方法は、水の供給配管および温水の供給配管に接続されて水と温水とを混合して送出させる手動式混合水栓に対して、使用者がかざした手を感知して水を送出させる自動式水栓を付加的に設ける改装方法であって、前記手動式混合水栓に、水の流路を分岐する分岐栓を取付ける工程と、入水流路、出水流路、および水抜き流路を有する止水栓を用意して、支持具を前記止水栓の前記水抜き流路に対して嵌合する工程と、前記支持具が嵌合された前記止水栓の前記入水流路を前記分岐栓の分岐流路に対して接続する工程と、前記支持具の底面部を接地させる工程と、前記自動式水栓を前記止水栓の前記出水流路に対して接続する工程と、を備えることを要件とする。
これによれば、手動式混合水栓が分岐栓を備える状態とし、当該分岐栓の分岐流路に止水栓を接続することによって、手動式混合水栓から分岐し、入水流路から止水栓内に入って出水流路から止水栓外へ出ていく通水路を設けることができる。次いで、出水流路に自動式水栓を接続することによって、手動式混合水栓から当該通水路を介して自動式水栓に水を供給することができる。このとき、止水栓の水抜き流路に支持具を嵌合させ、その底面部を接地させることによって、自動式水栓を支持することができる。このようにして、手動式混合水栓に対して、自動式水栓を付加的に設けることができる。また、止水栓を備えていることによって止水栓内で上記通水路を遮断させることができるため、手動式混合水栓の使用が可能な状態で自動式水栓本体の着脱を行うことができる。
また、開示の手動式混合水栓の改装方法に用いられる改装器具は、入水流路、出水流路、および水抜き流路を有する止水栓と、前記止水栓の前記水抜き流路に対して嵌合される支持具と、を備え、前記支持具は、一端側と他端側とに雄ネジ部を有する棒状部材と、前記棒状部材の一端側に螺合される雌ネジ部および前記底面部を有する環状部材と、を有し、前記支持具の前記棒状部材は、一端側の端面に工具係合溝と、前記水抜き流路内に進入する位置となる外周面にシール係合部と、を有することが好ましい。これによれば、止水栓の水抜き流路に形成されている雌ネジ部に棒状部材の他端側の雄ネジ部を螺合させて止水栓に支持具を嵌合させて固定した上で、棒状部材の一端側に螺合された環状部材を回動させることによって、突っ張り棒のように環状部材を伸縮させ、支持具の底面部を接地状態とすることができる。また、工具を用いて工具係合溝を回動させることによって、シール係合部に装着(係合)されたシールを水抜き流路の内壁に確実に密着させ、水抜き流路を水密にシールすることができる。
本発明によれば、手動式混合水栓において、分岐栓を使用可能な状態で準備し、当該分岐栓に止水栓を接続する工程によって手動式水栓を分岐させ、分岐流路から止水栓内を通って出水流路へ送出される新たな通水路を設けることができる。次いで、出水流路に自動式水栓を接続することによって、手動式混合水栓から通水路を介して自動式水栓に水を供給することができる。このとき、本来、凍結防止の水抜き等のように、水の流路として用いられる止水栓の水抜き流路を嵌合部位として支持具を嵌合させ、その底面部を接地させることによって、自動式水栓を荷重支持させることができる。このようにして、手動式混合水栓に対して、簡易な工程で自動式水栓を付加的に設けることができると共に、安定して設置することができる。また、止水栓を備えていることによって新たに設けた通水路を遮断させることができるため、メンテナンスの際等に、手動式混合水栓の使用が可能な状態で自動式水栓本体の着脱を行うことができる。
本発明の実施形態に係る改装方法によって、手動式混合水栓に対して、自動式水栓を付加的に設けた例を示す概略図(斜視図)である。 本発明の実施形態に係る改装方法を説明する説明図(正面方向の図)である。 図1に示す止水栓の内部の構成例を示す概略図(断面図)である。 図1に示す支持具の例を示す概略図(斜視図)である。 図4に示す支持具における棒状部材の例を示す概略図(斜視図)である。 図4に示す支持具における環状部材の例を示す概略図(斜視図)である。 図4に示す支持具における環状部材の例を示す概略図(断面図)である。 図4に示す支持具が止水栓の水抜き流路(水抜き口)に嵌合され、底面部が接地状態とされた例を示す概略図(正面図)である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係る改装方法によって、手動式混合水栓10に対して、自動式水栓12を付加的に設けた例であって、全体の構成を斜視図で示している。また、図2は、本発明の実施形態に係る改装方法を説明する説明図(正面方向の図)である。また、図3は、図1に示す止水栓18の内部の構成例を示す概略図(断面図)である。全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
なお、本実施形態では、水の供給配管および温水の供給配管に接続されて水と温水とを混合して送出させる手動式混合水栓10の例として、レバータイプの立水栓を示すが、本発明はこれに限定されず、例えばハンドルタイプやサーモスタットタイプにも適用することができ、レバーやハンドル等の形状、数も限定されない。さらに、立水栓にも限定されず、壁付け水栓や台付け水栓にも適用することができる。以下、手動式混合水栓10を、単に「混合水栓10」と称する場合がある。
本実施形態に係る改装方法として、先ず、混合水栓10の供給配管(不図示)を閉じて混合水栓10への水の供給を停止させた上で、図2(a)に示すように、混合水栓10に、分岐栓14を使用できる状態で準備する工程を実施する(ステップS1)。具体的には、以下に示すような実施例が考えられる。(i)既設の手動式混合水栓において水の流路を分岐する分岐栓が設けられていない場合には、当該手動式混合水栓に対して、水の流路を分岐する分岐栓を取付ける(組込む)工程として実施する(ステップS1a)、(ii)既設の手動式混合水栓において水の流路を分岐する分岐栓が設けられていない場合には、当該手動式混合水栓を、水の流路を分岐する分岐栓が設けられている新規の手動式混合水栓に交換する工程として実施する(ステップS1b)、(iii)既設の手動式混合水栓において水の流路を分岐する分岐栓が設けられている場合には、当該分岐栓を通流可能な状態となるように準備する工程として実施する(ステップS1c)。
上記ステップS1によって、混合水栓10に供給される水の流路を分岐させ、分岐栓14の出水口20a、すなわちその内部の分岐流路20に通水させることができる。なお、ステップS1aにおいて分岐栓14を取付ける(組込む)工程は、継手(不図示)等を介して取付けてもよい。また、混合水栓10の構成により、取付ける分岐栓14のタイプは異なるが、公知の分岐栓14を用いることができる。一方、ステップS1cにおいて分岐栓を通流可能な状態となるように準備する工程には、例えば、分岐栓14の出水口20aに嵌合されている止水キャップ(不図示)等を取外す工程等が含まれる。
次に、入水流路26、出水流路28、および水抜き流路32を有する止水栓18(図3)と、棒状部材40および環状部材46を備える支持具38(図3)とを用意し、支持具38を止水栓18の水抜き流路32に対して固定する(嵌合する)工程を実施する(ステップS2)。すなわち、棒状部材40の他端側を水抜き口34の内周面に形成されている雌ネジ部34aに螺合させることによって棒状部材40を止水栓18に対して固定する(図8)。これについては、支持具38の構成と共に後述する。
次に、図2(b)に示すように、上記ステップS2によって予め支持具38が嵌合された状態にある止水栓18の入水流路26を分岐栓14の分岐流路20に対して接続する工程を実施する(ステップS3)。すなわち、止水栓18の入水口26aを分岐栓14の出水口20aに対して接続する(流路を形成するように連通させる)工程を実施する。本実施形態では、継手16を介して分岐栓14と止水栓18とを接続している(適宜、シールテープ等のシール材が併用される)。一例として、予め止水栓18の入水流路26に継手16が嵌合された状態として、当該継手16を分岐栓14の分岐流路20に対して接続する方法が好適である。これによれば、継手16と止水栓18との固定(嵌合)、および継手16と分岐栓14との固定(嵌合)のいずれも確実に行うことができるため、接続部(連結部)における漏水の発生を確実に防止することができる。ここで、継手16には、公知の継手を適宜用いることができ、その形状、長さ、素材等は限定されず、蛇腹タイプ、チューブタイプ等も用いることができる。また、これらを単体として用いる構成の他、組合わせて用いる構成としてもよい。なお、継手16を用いずに分岐栓14と止水栓18とを直接接続する方法も考えられる。
この継手16によれば、分岐流路20に連通させて、所望の位置・方向に出水口20aを設けることができる。したがって、適当な継手16を用いることによって、様々なタイプの混合水栓10および分岐栓14に対して本発明を広く適用することができる。また、継手16によれば、混合水栓10から離れた位置に出水口20aを設けることが可能になるため、止水栓18に接続される自動式水栓12を、混合水栓10から離れた位置に設けることができる。したがって、自動式水栓12が近設されることによって混合水栓10のレバー操作のスペースが十分に確保できなくなることや、混合水栓10のレバー操作のためのスペースを考慮して設置可能な自動式水栓12の大きさが制限されることを防止することができる。ステップS3によって、分岐流路20に通水された水を、(継手16を介して)入水流路26に通水させることができる。
次に、支持具38の底面部38aを接地させる工程を実施する(ステップS4)。すなわち、棒状部材40の一端側に螺合された環状部材46を回動させて底面部46aを接地状態とする(図8)。これについても、支持具38の構成と共に後述する。
最後に、図2(c)に示すように、自動式水栓12を止水栓18の出水流路28に対して接続する工程を実施する(ステップS5)。すなわち、自動式水栓12本体を止水栓18の出水口28aに対して接続する工程を実施する(なお、使用開始時には止水していた箇所を開栓する)。止水栓18の内部には、後述するように入水流路26から出水流路28への通水路が構成されているため、出水流路28(出水口28a)に自動式水栓12を接続するだけで、自動式水栓12に水を供給することが可能になる。これによって、混合水栓10に対して、自動式水栓12を付加的に設けることができる。なお、図1および図2に示す使用者がかざした手を感知して水を送出させる自動式水栓12は一例であって、その形状、大きさ等は限定されず、公知のものを広く適用することができる。
ここで、入水流路26から出水流路28への通水路を備える止水栓18内部の構成について説明する。止水栓18は、入水口26aを有する入水流路26と、出水口28aを有する出水流路28とが、連通流路30で結ばれた構成を有している。なお、連通流路30の途中から水抜き流路32が分岐されている。本実施形態においては、入水流路26と出水流路28とがL字状をなす形状であると共に、出水口28aと水抜き口34とが互いに逆方向を向く形状に構成されている。また、進退動させることによって連通流路30を開閉させることができるスピンドルユニット36が設けられており、これによって入水流路26から連通流路30を通過して出水流路28へ流れる水の通水・止水を行うことができる。なお、本実施形態においては、スピンドルユニット36の先端にハンドル37が固定された構成となっている。これにより、工具を用いずに手動でハンドル37を回動させて、スピンドルユニット36を回動させることができるため、通水・止水を容易に行うことができる。
なお、水抜き流路32は内径の異なる複数の流路が連結された構成を有しており、具体的には、止水栓18外部に開口される水抜き口34から、その内奥に第1の水抜き流路32aが連結され、さらにその内奥に第1の水抜き流路32aに対してより小さな(狭い)内径に形成された第2の水抜き流路32bが連結されている。また、水抜き口34の内周面には雌ネジ部34aが形成されている。これらの構成は、後述する支持具38の接続に利用される。水抜き流路32は、連通流路30の途中で分岐されて外部と連通する水の流路として構成され、本来、例えば寒冷地等において水栓(水道管)内の水を排出させて、水栓(水道管)内の水の凍結による破損事故の予防等に用いられるものである。
上記の構成を備える止水栓18を用いて、ステップS3において分岐栓14に対して止水栓18を接続する際には、水抜き流路32が下方を向き、出水流路28が上方に向く配置で接続する。これによって、止水栓18の水抜き口34に嵌合された支持具38が止水栓18の下方に配置されるように接続することができ、支持具38(底面部38a)を接地させることが可能になると共に(ステップS4)、止水栓18の上方に自動式水栓12を接続することが可能となる(ステップS5)。その結果、本来、凍結防止の水抜き等のように、水の流路として用いられる止水栓18の水抜き流路32を嵌合部位として支持具38を嵌合させ、当該支持具38を接地させることによって、自動式水栓12を荷重支持させることが可能となる。
また、自動式水栓12本体の接続の実施については(ステップS5)、混合水栓10の供給配管(不図示)を開いて混合水栓10の使用が可能な状態で行うことも可能となる。さらに、メンテナンスの際等においても、止水栓18を閉じて止水栓18内で通水を停止させることによって、混合水栓10の使用が可能な状態で自動式水栓12本体の着脱を行うことができる。
続いて、本発明の改装方法に用いられる支持具38の構成について、より詳しく説明する。当該支持具38の例を図4(斜視図)に示す。また、これを構成する部材として、棒状部材40を図5(斜視図)に、環状部材46を図6(斜視図)および図7(断面図)に示す。さらに、支持具38が止水栓18の水抜き流路32(水抜き口34)に嵌合され、その底面部38aが接地状態とされた例を図8(正面図)に示す。
図4に示す支持具38は、止水栓18に接続される棒状部材40、および当該棒状部材40に接続される環状部材46から構成されている。図5に示す棒状部材40は、両端側の外周面にそれぞれ雄ネジ部40aが形成されており、雄ネジ部40aの外径は、他端側では、水抜き口34の内周面に形成されている雌ネジ部34aに螺合可能な寸法に構成され、一端側では、後述する環状部材46の内周面に形成されている雌ネジ部48aに螺合可能な寸法に構成されている(図8)。
さらに、一端側および他端側の構成についてより詳しく説明すると、一端側の端面には、工具係合溝50a(本実施形態ではマイナス溝)が設けられると共に、外周面には、端部から中央に向けて雄ネジ部40aが形成されている。一方、他端側の外周面には、端部から第1の端部42a、および第1の端部42aに対してより大きな(広い)外径に形成された第2の端部42bが設けられ、さらに中央側に雄ネジ部40aが形成されている。また、第1の端部42aと第2の端部42bとの間にはシール(一例としてOリング)52を装着(係合)させるためのシール係合部44が設けられている。一例としてシール係合部44は、環状の溝に形成されているが、これに限定されるものではない。
次に、図6および図7に示す環状部材46は、内周面に雌ネジ部48aが形成された中空の筒状部46bと、該筒状部46bの一方の端面を閉塞する円板形の底面部46aとが一体になった構成を有している。筒状部46bの内径は、その内周面の雌ネジ部48aが棒状部材40の外周面に形成されている雄ネジ部40aと螺合可能な寸法に構成されている(図8)。これによって、環状部材46を棒状部材40に螺合させることができる。また、底面部46aを接地状態とすることによって環状部材46を安定して載置させることができる。
以上の構成を備える支持具38を止水栓18の水抜き流路32に対して嵌合する工程を実施するステップS2について具体的に示すと、次の通りである。すなわち、予め棒状部材40のシール係合部44にシール52を装着(係合)した上で、先ず、棒状部材40の他端側を水抜き口34の開口部位に押し当てながらドライバー等の工具を用いて一端側の工具係合溝50aを回動させることによって、他端側の雄ネジ部40aを水抜き口34の内周面に形成されている雌ネジ部34aに螺合させ、棒状部材40を止水栓18に接続する。
このとき、棒状部材40の他端部の雄ネジ部40aを水抜き口34の内周面に形成されている雌ネジ部34aに螺合させていくと、先端部の第1の端部42aは最奥に位置する第2の水抜き流路32bに進入される。しかしながら、第2の端部42bは第1の端部42aに対して外径が大きいため、相対的に内径が小さい第2の水抜き流路32b内部には進入させることができない。また、第1の端部42aと第2の端部42bとの間に装着(係合)されたシール52も、同様にその外径の大きさによって第2の水抜き流路32b内部には進入させることができない。これによって、シール52を第1の水抜き流路32a最奥の内壁33に当接させて、水抜き流路32をシールすることができる。このようにして、ドライバー等の工具を用いて工具係合溝50aを回動させることによってシール52を第1の水抜き流路32a最奥の内壁33に圧迫させ、当該内壁33に確実に密着させることができる。また、第2の端部42bの外径が相対的に大きく形成されていることによって、シール52との接触面積が大きくなるため、これによってシール52を安定して圧迫させることができると共に、伸縮性を持つシール52を押し潰して第1の水抜き流路32a最奥の内周面にも密着させることが可能になる。その結果、水抜き流路32を水密にシールして、水漏れを防止することができる。
続いて、止水栓18に固定された棒状部材40の一端側に環状部材46上部の開口部位を押し当てながら環状部材46を回動させることによって、環状部材46に形成されている雌ネジ部48aを一端側の雄ネジ部40aに螺合させ、環状部材46を棒状部材40に接続する。
なお、棒状部材40の構成は一例であって、これに限定されない。例えば、シール係合部44を設けない構成とし、代わりにリング状等のシールを第1の水抜き流路32a最奥の内壁33に配置させる構成とすることも考えられる。本実施形態に用いられるシール52その他のシールの素材については、密着性に優れたゴム材料が好適に用いられる。
また、環状部材46の構成も一例であって、筒状部46bの軸方向の長さ等は限定されない。底面部46aについても、円形に限定されず方形等であってもよい。径方向の(拡がり)または軸方向の長さ(厚さ)も限定されないが、径方向に拡大されると接地面積が広くなり、軸方向に拡大されると重さが増すため、自動式水栓12をより安定的に荷重支持させることが可能となる。
続いて、支持具38の底面部38aを接地させるステップS4について具体的に示すと、次の通りである。すなわちステップS2によって他端側は止水栓18の水抜き口34に接続(螺合)され、一端側は環状部材46が螺合された状態にある棒状部材40について、当該棒状部材40の他端側を押さえながら環状部材46を回動させることによって、環状部材46を下方へ、すなわち棒状部材40の一端側の端部へ移動させ、環状部材46の底面部46aを接地状態とする。このとき、棒状部材40の他端側は止水栓18の水抜き流路32に完全に固定された状態であるため、棒状部材40を押さえながら環状部材46を回動することによって、棒状部材40に対して環状部材46を突っ張り棒のように伸縮(ここでは、伸長)させて、環状部材46の底面部46a(支持具38の底面部38a)を確実に接地状態とすることができる(図8)。
以上、説明した通り、本発明に係る手動式混合水栓の改装方法によれば、手動式混合水栓において、分岐栓を使用可能な状態で準備し、次いで当該分岐栓に対して止水栓を接続する工程によって手動式水栓から分岐される新たな通水路を設けることができ、当該通水路を介して自動式水栓に水を供給することができる。この方法によれば、手動式混合水栓に対して、簡易な工程で自動式水栓を付加的に設けることができる。また、止水栓を閉じることによって新たに設けた通水路を遮断させることができるため、手動式混合水栓の使用が可能な状態で自動式水栓本体の着脱を行うことができる。
ここで、本発明に係る改装方法に用いられる改装器具は、本来、凍結防止の水抜き等のように、水の流路として用いられる水抜き流路に対して、荷重支持を行う支持具を嵌合させる構成の案出によって、自動式水栓への通水と荷重支持との両立を図ることが可能となった。また、詳細には、棒状部材と環状部材とが螺合された構成となっているおり、外周面に雄ネジ部が形成された棒状部材の他端側を水抜き管路の内周面に形成されている雌ネジ部に螺合させることによって、棒状部材を止水栓に固定することができる。このとき、工具を用いて工具係合溝を回動させることによって、シール係合部に装着(係合)されたシールを水抜き流路の内壁に確実に密着させ、水抜き流路を水密にシールして、水漏れを防止することができる。さらに、棒状部材の一端側に螺合された環状部材を回動させることによって環状部材を突っ張り棒のように伸縮させ、底面部を接地状態とすることによって、自動式水栓を荷重支持させ、これによって自動式水栓を安定して設置することが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、一例として、以下のものが挙げられる。
すなわち、本発明に係る手動式混合水栓の改装方法に用いられる改装器具は、水の供給配管および温水の供給配管に接続されて水と温水とを混合して送出させる手動式混合水栓に対して、使用者がかざした手を感知して水を送出させる自動式水栓を付加的に設ける改装方法として、手動式混合水栓の分岐栓からの分岐流路に、前記自動式水栓を接続する改装方法に用いられる改装器具であって、前記分岐栓の分岐流路に接続される入水流路と、前記自動式水栓が接続される出水流路とを有する通水栓と、前記通水栓に固定される支持具と、を備え、前記支持具は、一端側に雄ネジ部を有する棒状部材と、前記棒状部材の一端側に螺合される雌ネジ部および接地して荷重支持を行う底面部を有する環状部材と、を有することを特徴とすることを要件とする。
これによれば、手動式混合水栓において、分岐栓を使用可能な状態で準備し(前述の実施形態参照)、当該分岐栓の分岐流路に通水栓を接続することによって、手動式混合水栓から分岐し、入水流路から通水栓内に入って出水流路から通水栓外へ出ていく通水路を設けることができる。次いで、出水流路に自動式水栓を接続することによって、手動式混合水栓から当該通水路を介して自動式水栓に水を供給することができる。このとき、通水栓のいずれかの部位に支持具を固定させた上で、支持具における棒状部材の一端側に螺合された環状部材を回動させることによって、突っ張り棒のように環状部材を伸縮させ、支持具の底面部を接地状態とすることができる。このようにして、手動式混合水栓に対して、自動式水栓を付加的に設けると共に、支持具によって自動式水栓を支持することができる。なお、通水栓としては、上述した継手を用いる構成が考えられるが、これに限定されない。また、通水栓に対する支持具の固定については、公知の配管支持具を介する構成の他、支持具の他端側をU字形やバンド形とする構成等が考えられるが、これに限定されない。
10 手動式混合水栓(混合水栓)
12 自動式水栓
14 分岐栓
16 継手
18 止水栓
20 分岐流路
20a 出水口
26 入水流路
26a 入水口
28 出水流路
28a 出水口
30 連通流路
32 水抜き流路
33 内壁
34 水抜き口
36 スピンドルユニット
38 支持具
40 棒状部材
44 シール係合部
46 環状部材
46a 底面部
46b 筒状部
50a 工具係合溝
52 シール

Claims (7)

  1. 水の供給配管および温水の供給配管に接続されて水と温水とを混合して送出させる手動式混合水栓に対して、使用者がかざした手を感知して水を送出させる自動式水栓を付加的に設ける改装方法であって、
    前記手動式混合水栓に、水の流路を分岐する分岐栓を取付ける工程と、
    入水流路、出水流路、および水抜き流路を有する止水栓を用意して、支持具を前記止水栓の前記水抜き流路に対して嵌合する工程と、
    前記支持具が嵌合された前記止水栓の前記入水流路を前記分岐栓の分岐流路に対して接続する工程と、
    前記支持具の底面部を接地させる工程と、
    前記自動式水栓を前記止水栓の前記出水流路に対して接続する工程と、を備えること
    を特徴とする改装方法。
  2. 水の供給配管および温水の供給配管に接続されて水と温水とを混合して送出させる手動式混合水栓に対して、使用者がかざした手を感知して水を送出させる自動式水栓を付加的に設ける改装方法であって、
    前記手動式混合水栓を、水の流路を分岐する分岐栓が設けられている手動式混合水栓に交換する工程と、
    入水流路、出水流路、および水抜き流路を有する止水栓を用意して、支持具を前記止水栓の前記水抜き流路に対して嵌合する工程と、
    前記支持具が嵌合された前記止水栓の前記入水流路を前記分岐栓の分岐流路に対して接続する工程と、
    前記支持具の底面部を接地させる工程と、
    前記自動式水栓を前記止水栓の前記出水流路に対して接続する工程と、を備えること
    を特徴とする改装方法。
  3. 水の供給配管および温水の供給配管に接続されて水と温水とを混合して送出させる手動式混合水栓に対して、使用者がかざした手を感知して水を送出させる自動式水栓を付加的に設ける改装方法であって、
    前記手動式混合水栓に設けられている水の流路を分岐する分岐栓を通流可能な状態にして準備する工程と、
    入水流路、出水流路、および水抜き流路を有する止水栓を用意して、支持具を前記止水栓の前記水抜き流路に対して嵌合する工程と、
    前記支持具が嵌合された前記止水栓の前記入水流路を前記分岐栓の分岐流路に対して接続する工程と、
    前記支持具の底面部を接地させる工程と、
    前記自動式水栓を前記止水栓の前記出水流路に対して接続する工程と、を備えること
    を特徴とする改装方法。
  4. 前記支持具は、一端側と他端側とに雄ネジ部を有する棒状部材と、前記棒状部材の一端側に螺合される雌ネジ部および前記底面部を有する環状部材と、を備えており、
    前記支持具を前記止水栓の前記水抜き流路に対して固定する工程は、前記棒状部材の他端側を前記水抜き流路に形成されている雌ネジ部に螺合させることにより、前記棒状部材を前記止水栓に対して固定する工程を備え、
    前記支持具の前記底面部を接地させる工程は、前記棒状部材に螺合された前記環状部材を回動させて前記底面部を接地状態とする工程を備えること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の改装方法。
  5. 前記支持具の前記棒状部材は、一端側の端面に工具係合溝と、前記水抜き流路内に進入する位置となる外周面にシール係合部と、を有すること
    を特徴とする請求項4記載の改装方法。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の改装方法に用いられる改装器具であって、
    入水流路、出水流路、および水抜き流路を有する止水栓と、
    前記止水栓の前記水抜き流路に対して嵌合される支持具と、を備え、
    前記支持具は、
    一端側と他端側とに雄ネジ部を有する棒状部材と、前記棒状部材の一端側に螺合される雌ネジ部および前記底面部を有する環状部材と、を有し、
    前記支持具の前記棒状部材は、一端側の端面に工具係合溝と、前記水抜き流路内に進入する位置となる外周面にシール係合部と、を有すること
    を特徴とする改装器具。
  7. 水の供給配管および温水の供給配管に接続されて水と温水とを混合して送出させる手動式混合水栓に対して、使用者がかざした手を感知して水を送出させる自動式水栓を付加的に設ける改装方法として、手動式混合水栓の分岐栓からの分岐流路に、前記自動式水栓を接続する改装方法に用いられる改装器具であって、
    前記分岐栓の分岐流路に接続される入水流路と、前記自動式水栓が接続される出水流路とを有する通水栓と、
    前記通水栓に固定される支持具と、を備え、
    前記支持具は、一端側に雄ネジ部を有する棒状部材と、前記棒状部材の一端側に螺合される雌ネジ部および接地して荷重支持を行う底面部を有する環状部材と、を有すること
    を特徴とする改装器具。
JP2018177942A 2018-09-21 2018-09-21 手動式混合水栓の改装方法および改装器具 Active JP7094012B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177942A JP7094012B2 (ja) 2018-09-21 2018-09-21 手動式混合水栓の改装方法および改装器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177942A JP7094012B2 (ja) 2018-09-21 2018-09-21 手動式混合水栓の改装方法および改装器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020051028A JP2020051028A (ja) 2020-04-02
JP7094012B2 true JP7094012B2 (ja) 2022-07-01

Family

ID=69996103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018177942A Active JP7094012B2 (ja) 2018-09-21 2018-09-21 手動式混合水栓の改装方法および改装器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7094012B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002021134A (ja) 2000-07-07 2002-01-23 Inax Corp 浄水器付水栓
JP2003020704A (ja) 2001-07-10 2003-01-24 Ngk Insulators Ltd 壁掛け型浄水器およびその取り付け構造
JP2008168235A (ja) 2007-01-12 2008-07-24 Matsushita Electric Works Ltd 水処理装置
JP2009006264A (ja) 2007-06-28 2009-01-15 Cross Point:Kk 住宅設備用給排水管のスケール除去装置。

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2791526B2 (ja) * 1992-04-20 1998-08-27 株式会社イナックス 後付式自動水栓装置
JP3170469B2 (ja) * 1997-01-28 2001-05-28 株式会社ミナミサワ 自動水栓ユニット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002021134A (ja) 2000-07-07 2002-01-23 Inax Corp 浄水器付水栓
JP2003020704A (ja) 2001-07-10 2003-01-24 Ngk Insulators Ltd 壁掛け型浄水器およびその取り付け構造
JP2008168235A (ja) 2007-01-12 2008-07-24 Matsushita Electric Works Ltd 水処理装置
JP2009006264A (ja) 2007-06-28 2009-01-15 Cross Point:Kk 住宅設備用給排水管のスケール除去装置。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020051028A (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10087610B2 (en) Devices, systems, and methods for automated drain jetting
US6637050B1 (en) Overflow assembly for bathtubs and the like
US8616229B2 (en) Water stop valve device with rough-in sleeve and method of assembling the same
US6546951B1 (en) Appliance safety hose
MX2012011328A (es) Caja de salida montada en pared, rebajada con ensamble de manija de empuje-jalado.
US9765505B2 (en) Air-gap faucet
US5480122A (en) Shut-off valve for installation immediately downstream from a defective valve mounted into the compression-connection type of outlet of the defective valve
US20100170579A1 (en) Quick release device for faucets
JP7094012B2 (ja) 手動式混合水栓の改装方法および改装器具
US11542689B2 (en) Fire-suppression water-intake valve, fire-suppression sprinkler head configured for rapid installation in, and rapid removal from, the water-intake valve without the need to interrupt the water supply, and related systems and methods
US20170059186A1 (en) Hot water recovery
US5246200A (en) Quick shut-off valve for in-line installation with a defective valve
JP2008531882A (ja) 一体式給水遮断バルブを備えた蛇口アセンブリ
KR102076349B1 (ko) 각도 조절이 가능한 앵글밸브
AU2016100646A4 (en) Plumbing installation using an isolating stop cock valve
Kamble et al. Problem Associated with Plumbing and its Maintenance
GB2521239A (en) Leak detection system
WO2014022892A1 (en) Liquids line flushing cap
US10921832B2 (en) Hot water valve with integral thermostatic mixing cartridge
US20110253067A1 (en) Pipe fitting
WO2023095115A1 (en) Plumbing fittings box and leak detection system
KR100558676B1 (ko) 냉, 온수 절수용 분배라인
JPH08158427A (ja) 衛生器具への給水配管
KR20110041076A (ko) 자동 배수 밸브
JP2003207074A (ja) 通水管と継手部材の接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7094012

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150