JP7093716B2 - 電子ビーム溶接機 - Google Patents

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Description

本発明は、宇宙空間用の電子ビーム溶接機に関する。
部材を接合する加工として溶接がある。宇宙空間等の真空条件下における構造体の組立ては、通常ボルト接合によるが、将来の月面基地建設等には、溶接による接合も検討されると考えられる。地球上の建設現場等で採用されている溶接方法は、アーク放電を利用した方法がほとんどである。しかしながら、真空条件下では、アーク放電を安定的に発生させ、維持することは困難である。真空条件下の溶接方法として、特許文献1において、不活性ガスを充満させることによってアーク放電可能な環境を作るアーク溶接法が開示されている。また、真空条件下での溶接方法として、電子ビーム溶接が知られている。
特開平7-185801号公報
しかしながら、特許文献1のアーク溶接法は、シール性に課題が残り、アーク放電を安定的に発生させ、維持することは難しい。また、不活性ガスを大量に消費するため、不活性ガスの入手性の点で問題がある。さらに、宇宙ステーション等の無重力状態下において、作業者及びワークは、噴出する不活性ガスの反力に耐える必要があり、作業者及びワークを固定することによって、作業性が著しく低下する。また、電子ビーム溶接は、電子銃が極めて大型であるため、電子ビームを固定して、溶接部(ワーク)を移動させることによって溶接する手法が取られている。したがって、建設現場での作業には向いていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、真空条件下において作業者が容易に操作できる小型の電子ビーム溶接機を提供することを目的とする。
本発明の電子ビーム溶接機は、電子を放出するカソード電極と、前記電子を収束するウェーネルト電極と、アノード孔を有し、前記カソード電極に対して正電圧が印加され、前記電子を電子ビームとして前記アノード孔を通過させるアノード電極と、前記電子ビームが放出される出射口を含み、前記カソード電極と前記ウェーネルト電極と前記アノード電極とを収納する電子銃筐体と、前記電子銃筐体に固定される把持部と、前記電子の放出及び停止を操作する手動操作可能な操作部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、電子銃筐体の内部の真空状態を維持できるため、差動排気系を装備させる必要がなく、電子銃筐体を小型にすることができる。作業者は、把持部を握りながら操作部を操作することによって、電子ビームの放出及び停止を操作できるので、容易に操作できる。作業者は、手動で溶接することができるので、複雑形状の錯綜部位においても溶接可能である。
また、前記カソード電極と前記アノード電極との間に印加される電圧値は、20kV以下であることが好ましい。
この構成によれば、電子銃筐体内部の放電を防止するための絶縁距離を短くできるため、電子銃筐体をより小型にすることができる。また、被溶接体の照射部から発生するX線及び反射電子を、通常の宇宙服程度においても防護できる。これにより、作業者への影響を小さくすることができる。
また、前記カソード電極と前記アノード電極との間を通る電流値を調整する出力調整機構を備えることが好ましい。
この構成によれば、電子ビームの出力値を調整することができる。これにより、カソード電極とアノード電極との間に印加される電圧値が一定であっても、電子ビームの出力値を大きくすることができるので、X線及び反射電子の影響を抑えた状態でも、厚肉溶接に対応することができる。
また、被溶接体の溶接線を撮像可能な撮像装置を備え、前記出力調整機構は、前記撮像装置が撮像した画像に基づいて、前記カソード電極と前記アノード電極との間を通る電流値を自動調整することが好ましい。
この構成によれば、被溶接体の形状等に応じて、電子ビームの出力値を最適値に自動変更することができる。これにより、より容易に多様な状況における溶接作業が可能である。
また、前記出力調整機構は、前記操作部によって操作されることが好ましい。
この構成によれば、作業者が作業状況及び被溶接体の形状等に応じて、電子ビームの出力値を適宜変更することができる。これにより、多様な状況における溶接作業が可能である。
また、前記操作部は、前記把持部に設けられることが好ましい。
この構成によれば、電子ビーム溶接機の構成がより簡略化され、より小型化に寄与することができる。また、作業者は、より簡便に電子ビームの放出及び停止の操作ができる。
また、前記電子銃筐体は、前記出射口を含む先端部が先鋭形状であることが好ましい。
この構成によれば、作業者による被溶接体の溶接線の視認性が向上する。これにより、作業者は、容易に手動による溶接が可能である。
また、前記カソード電極は、冷陰極であることが好ましい。
この構成によれば、カソード電極を加熱するための電源等の加熱源を設ける必要がない。これにより、加熱源を簡素化することができるので、電子ビーム溶接機全体の小型化に寄与することができる。
また、前記電子ビームが照射される被溶接体の照射部から前記電子銃筐体側に放射されるX線及び反射電子の少なくとも一方を遮蔽する遮蔽機構を備えることが好ましい。
この構成によれば、X線及び反射電子の少なくとも一方の遮蔽性を向上することができる。これにより、作業者への影響を抑制しながら、電子ビームの加速電圧を大きくすることができる。
また、前記電子ビームが照射される被溶接体の照射部と前記出射口との間を覆うカバーを備えることが好ましい。
この構成によれば、被溶接体の照射部から飛散する粉塵が、周辺に散乱することを防止できる。これにより、粉塵が宇宙服及び各種周辺設備等に付着し、太陽光によって局所的に加熱されることによる破損を抑制することができる。
また、前記カバーは、前記照射部から前記電子銃筐体側に放射されるX線及び反射電子の少なくとも一方を遮蔽する遮蔽機構を含むことが好ましい。
この構成によれば、X線及び反射電子の少なくとも一方の遮蔽性を向上することができる。これにより、作業者への影響を抑制しながら、電子ビームの加速電圧を大きくすることができる。
また、前記電子銃筐体に固定されて、被溶接体の溶接線に接触可能なガイドピンを備えることが好ましい。
この構成によれば、接触させたガイドピンを電子銃筐体とともに移動させることによって、所定の溶接線に沿った溶接が容易になる。これにより、作業者による溶接線に沿った溶接を補助することができる。または、作業者が照射部を視認できない場合においても、ガイドピンを通じて得られる溶接部形状の感触を判断することによって、所定の溶接線に沿った溶接が可能である。
また、前記電子ビームが被溶接体に照射される照射部の位置情報を計測する第1計測装置と、前記第1計測装置に計測された前記照射部の位置情報と、予め設定された被溶接体の溶接線の位置情報と、に基づいて、前記電子ビームの出射方向が前記溶接線でない場合、前記電子を放出しないように制御する制御装置と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、所定の溶接線に沿った溶接が容易になるので、作業者による照射部の視認性を補助することができる。または、作業者が照射部を視認できない場合においても、所定の溶接線に沿った溶接が可能である。
また、前記電子ビームが被溶接体に照射される照射部の位置情報を計測する第1計測装置と、周囲の作業者の位置情報を計測する第2計測装置と、前記第1計測装置に計測された前記照射部の位置情報と、前記第2計測装置に計測された前記周囲の作業者の位置情報と、に基づいて、前記電子ビームの出射方向が前記周囲の作業者に向いている場合、前記電子を放出しないように制御する制御装置と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、被溶接体を貫通した電子ビームが、周囲の作業者に影響を与えることを抑制できる。これにより、周囲の作業者の安全性が向上する。
図1は、第1実施形態の電子ビーム溶接機を示す模式図である。 図2は、第1実施形態の電子銃筐体を示す模式図である。 図3は、Al中のγ線減衰係数を示すグラフである。 図4は、第2実施形態の電子ビーム溶接機を示す模式図である。 図5は、第3実施形態の電子ビーム溶接機を示す模式図である。 図6は、第4実施形態の電子ビーム溶接機を示す模式図である。 図7は、第5実施形態の電子ビーム溶接機の使用状態を示す模式図である。
以下に、本発明に係る電子ビーム溶接機の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、実質的に同一のもの、あるいは均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換または変更を行うことができる。各実施形態は、適宜組み合わせることも可能である。なお、以下の実施形態の説明において、同一構成には同一符号を付し、異なる構成には異なる符号を付すものとする。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の電子ビーム溶接機を示す模式図である。図2は、第1実施形態の電子銃筐体を示す模式図である。電子ビーム溶接機10は、真空条件下で使用される。電子ビーム溶接機10は、本実施形態において、国際宇宙ステーション及び月の地表に建設される月面基地等、大気のない宇宙空間において建設される構造体への突合せ溶接等に使用される。電子ビーム溶接機10は、電子ビームBを被溶接体Wに照射することによって、電子ビームBが照射される照射部WPを加熱し溶融させる。被溶接体Wは、金属であれば材料を限定されない。被溶接体Wは、例えば、Al(アルミニウム)、SUS(ステンレス鋼)及びFe(鉄)等である。本実施形態の電子ビーム溶接機10は、作業者が手動で溶接可能である。図1に示すように、電子ビーム溶接機10は、電子銃筐体20と、支持部40と、電源装置50と、を備える。図2に示すように、電子ビーム溶接機10は、さらに、出力調整機構60と、制御装置70と、第1計測装置80と、第2計測装置90と、を備える。
電子銃筐体20は、筒状の筐体である。電子銃筐体20の一方の端部20Aには、出射口22を有する。電子銃筐体20の出射口22と反対側の端部20B側は、支持部40が固定される。電子銃筐体20は、カソード電極24と、ウェーネルト電極(グリッド電極)26と、アノード電極28と、電磁コイル30と、を収納する。
カソード電極24は、電子銃筐体20の端部20B側の中心に配置される。カソード電極24には、負電圧が印加される。カソード電極24は、負電圧が印加されることによって、電子を放出する。カソード電極24は、本実施形態において、冷陰極である。冷陰極は、常温においても電子を放出する。カソード電極24は、熱陰極であってもよい。カソード電極24が熱陰極である場合、電子ビーム溶接機10は、熱陰極を加熱するための加熱源をさらに備える。加熱源は、例えば、電源である。
ウェーネルト電極26は、カソード電極24と近接してかつ端部20A側に離間した位置に配置される。ウェーネルト電極26は、中央に貫通孔であるウェーネルト孔26Hを有する環形状である。ウェーネルト電極26は、カソード電極24と同じ中心軸CAを有する。中心軸CAは、電子銃筐体20の長手方向と平行である。ウェーネルト電極26には、負電圧が印加される。ウェーネルト孔26Hは、カソード電極24から放出された電子を通過させる。ウェーネルト電極26は、ウェーネルト孔26Hを通過する電子を収束する。
アノード電極28は、ウェーネルト電極26より端部20A側に配置される。カソード電極24とアノード電極28との距離は、mmオーダーである。アノード電極28は、中央に貫通孔であるアノード孔28Hを有する環形状である。アノード電極28は、カソード電極24及びウェーネルト電極26と同じ中心軸CAを有する。アノード電極28には、カソード電極24に対して正電圧が印加される。アノード孔28Hは、ウェーネルト孔26Hを通過した電子を通過させる。アノード電極28は、アノード孔28Hを通過する電子を電子ビームBとして加速させる。カソード電極24とアノード電極28との間に印加される電圧値を、電子ビームBの加速電圧と称する。電子ビームBは、中心軸CAに沿って出射口22に向かって進行する。
電磁コイル30は、第1コイル32と、第2コイル34と、を含む。第1コイル32は、中心軸CAを囲うように、アノード電極28より端部20A側に配置される。第1コイル32は、電子ビームBを収束する。第2コイル34は、中心軸CAを囲うように、電子銃筐体20の端部20A側に配置される。第2コイル34は、電子ビームBを収束する。アノード電極28によって加速された電子ビームBは、中心軸CAに沿って第1コイル32及び第2コイル34を通過して、出射口22から放出される。電磁コイル30は、実施形態において、2つのコイル(第1コイル32及び第2コイル34)を備えるが、1つ又は3つ以上のコイルを備えてもよい。
電子ビーム溶接機10は、真空条件下で使用されるため、電子銃筐体20内部の真空状態を維持するための差動排気系等を備えない。また、真空条件下においては、放電しないので、カソード電極24とアノード電極28との距離を数mm程度とすることができる。したがって、電子銃筐体20の直径を、数cm程度とし、電子銃筐体20の中心軸CA方向の長さを、10cm程度とすることができる。すなわち、電子ビーム溶接機10は、作業者が片手で持てるサイズにすることができるので、手動で溶接することができ、複雑形状の錯綜部位においても溶接可能である。
支持部40は、連結部42及び把持部44を含む。連結部42は、筒状の筐体である。連結部42の一方の端部42Aは、電子銃筐体20の端部20Bに固定される。連結部42の電子銃筐体20と反対側の端部42Bには、ケーブル52が接続される。ケーブル52の接続位置は、実施形態に限定されない。ケーブル52は、例えば、把持部44の下端、電子銃筐体20の上面又は側面に接続されてもよい。把持部44は、連結部42の周面から突出して設けられる。把持部44は、連結部42を介して電子銃筐体20に固定される。支持部40は、本実施形態において、電子銃筐体20の端部20Bに固定されるが、電子銃筐体20の周面に固定されてもよい。把持部44は、カソード電極24からの電子の放出及び停止を操作する操作部46を含む。すなわち、操作部46は、電子ビームBの出射及び停止を操作する。操作部46は、例えばレバーである。作業者は、把持部44を握り、操作部46を引くことによって、電子ビームBを出射させる。操作部46は、引かれる量(長さ)によって、電子ビームBの出力を調整できる。作業者は、操作部46の引く量(長さ)によって出力を調整できる。また、作業者は、操作部46を放すことによって、電子ビームBを停止させる。操作部46は、実施形態において、把持部44と一体的に設けられるが、電子銃筐体20に固定されず、把持部44と別体に設けられてもよい。操作部46は、作業者が把持部44を把持している状態において、手動操作可能であれば、どのように設けられてもよい。
電源装置50は、電子銃筐体20の外部に配置される。電源装置50は、例えば、作業者が背負う又は作業者近くの床に置かれるバッテリバックパックである。電源装置50は、カソード電極24、ウェーネルト電極26及びアノード電極28と接続する。本実施形態において、電源装置50は、ケーブル52及び支持部40内を通る電源コードを介して、カソード電極24、ウェーネルト電極26及びアノード電極28と接続する。電源装置50は、カソード電極24及びウェーネルト電極26に、負電圧を印加する。電源装置50が、アノード電極28に、カソード電極24に対する正電圧を印加する。
加速電圧は、予め設定された値である。本実施形態において、加速電圧は、20kVである。電子ビーム溶接機10は、カソード電極24とアノード電極28との間を通る電流値を制御することによって、電子ビームBの出力値を制御する。カソード電極24とアノード電極28との間を通る電流値は、ウェーネルト電極26の電圧値によって変化する。溶接可能な板厚は電力によって決定される。例えば、被溶接体Wの材料がAlである場合、溶込み深さ10mmを得るためには、約3kWを必要とする。3kWの電力を得るためには、加速電圧が20kVである場合、必要な電流値は、150mAである。このように、加速電圧が一定であっても、電流値を変化させることによって電子ビームBの出力値を制御することができる。
電子ビームBは、被溶接体Wの照射部WPからX線及び反射電子を発生させる。X線及び反射電子は、加速電圧が高いほど高エネルギーとなる。カソード電極24とアノード電極28との間に印加される好適な加速電圧について検証する。図3は、Al中のγ線減衰係数を示すグラフである。図3に示すように、減衰係数は、γ線エネルギーが減少するにつれて増加する。減衰係数は、Alにおいて、γ線エネルギーが20keVに漸近するにつれて、大きく増加する。したがって、加速電圧を20kV以下とすることによって、通常の宇宙服程度でもX線及び反射電子を防護でき、作業者への影響を小さくすることができる。
出力調整機構60は、ウェーネルト電極26の電圧値を調整することによって、カソード電極24とアノード電極28との間を通る電流値を調整する。出力調整機構60は、本実施形態において、操作部46によって操作される。
制御装置70は、予め設定された所定のプログラムに基づいてカソード電極24からの電子の放出及び停止を制御する。制御装置70は、操作部46によって駆動されてもよい。第1計測装置80は、電子ビームBが被溶接体Wに照射される照射部WPの位置情報を計測する。第2計測装置90は、周囲の作業者の位置情報を計測する。作業者は、電子ビーム溶接機10の操作者の他に、被溶接体Wの支持者及び監督者等を含む。
制御装置70は、第1計測装置80に計測された照射部WPの位置情報と、予め設定された被溶接体Wの溶接線の位置情報と、に基づいて、カソード電極24からの電子の放出及び停止を制御する。制御装置70は、例えば、電子ビームBの出射方向が被溶接体Wの溶接線にない場合、カソード電極24から電子が放出されないように制御する。これにより、所定の溶接線に沿った溶接が容易になるので、作業者による照射部WPの視認性を補助することができる。または、作業者が照射部WPを視認できない場合においても、所定の溶接線に沿った溶接が可能である。
電子ビーム溶接機10は、例えば、被溶接体Wの溶接線を撮像する撮像装置を備えてもよい。撮像装置は、例えば、CCD(Charged Coupled Devices)カメラであってもよい。撮像装置は、作業者が照射部WPを直接視認できない場合において、所定の溶接線に沿った溶接を補助する。作業者は、撮像装置が撮像した画像に基づいて、出力調整機構60を操作することができる。作業者は、出力調整機構60を操作することによって、電子ビームBの出力を調節することができる。制御装置70は、撮像装置が撮像した画像に基づいて、画像処理を行い、出力調整機構60にカソード電極24とアノード電極28との間を通る電流値を自動調整させるようにしてもよい。制御装置70は、予め設定された所定の判定方法に基づいて、最適な電流値を算出するようにしてもよい。
制御装置70は、第1計測装置80に計測された照射部WPの位置情報と、第2計測装置90に計測された周囲の作業者の位置情報と、に基づいて、カソード電極24からの電子の放出及び停止を制御する。制御装置70は、例えば、電子ビームBの出射方向が作業者に向いている場合、カソード電極24から電子が放出されないように制御する。この際、制御装置70は、作業者の方向の判定を広めにすることが好ましい。これにより、作業者の瞬時の移動にも対応が可能である。
以上のように、第1実施形態の電子ビーム溶接機10は、電子を放出するカソード電極24と、電子を収束するウェーネルト電極26と、アノード孔28Hを有し、カソード電極24に対して正電圧が印加され、電子を電子ビームBとしてアノード孔28Hを通過させるアノード電極28と、電子ビームBが放出される出射口22を含み、カソード電極24とウェーネルト電極26とアノード電極28とを収納する電子銃筐体20と、電子銃筐体20に固定される把持部44と、電子の放出及び停止を操作する手動操作可能な操作部46と、を備える。電子ビーム溶接機10によれば、電子銃筐体20の内部の真空状態を維持できるため、差動排気系を装備させる必要がなく、電子銃筐体20を小型にすることができる。作業者は、把持部44を握りながら操作部46を操作することによって、電子ビームBの放出及び停止を操作できるので、容易に操作できる。作業者は、手動で溶接することができるので、複雑形状の錯綜部位においても溶接可能である。
また、カソード電極24とアノード電極28との間に印加される電圧値が、20kV以下であることによって、電子銃筐体20内部の放電を防止するための絶縁距離を短くできる。これにより、電子ビーム溶接機10は、電子銃筐体20をより小型にすることができる。また、被溶接体Wの照射部WPから発生するX線及び反射電子を、通常の宇宙服程度においても防護できる。これにより、作業者への影響を小さくすることができる。
また、カソード電極24とアノード電極28との間を通る電流値を調整する出力調整機構60を備えることによって、電子ビームBの出力値を調整することができる。これにより、カソード電極24とアノード電極28との間に印加される電圧値が一定であっても、電子ビームBの出力値を大きくすることができるので、X線及び反射電子の影響を抑えた状態でも、厚肉溶接に対応することができる。
また、電子ビーム溶接機10は、被溶接体Wの溶接線を撮像可能な撮像装置を備えてもよい。出力調整機構60が、撮像装置が撮像した画像に基づいて、カソード電極24とアノード電極28との間を通る電流値を自動調整することによって、被溶接体Wの形状等に応じて、電子ビームBの出力値を最適値に自動変更することができる。これにより、より容易に多様な状況における溶接作業が可能である。
また、出力調整機構60が、操作部46によって操作されることによって、作業者が作業状況及び被溶接体Wの形状等に応じて、電子ビームBの出力値を適宜変更することができる。これにより、多様な状況における溶接作業が可能である。
また、操作部46は、把持部44に設けられることによって、電子ビーム溶接機10の構成がより簡略化され、より小型化に寄与することができる。また、作業者は、より簡便に電子ビームBの放出及び停止の操作ができる。
また、カソード電極24が、冷陰極であることによって、カソード電極24を加熱するための電源等の加熱源を設ける必要がない。これにより、加熱源を簡素化することができるので、電子ビーム溶接機10全体の小型化に寄与することができる。
また、電子ビーム溶接機10は、電子ビームBが被溶接体Wに照射される照射部WPの位置情報を計測する第1計測装置80と、第1計測装置80に計測された照射部WPの位置情報と、予め設定された被溶接体Wの溶接線の位置情報と、に基づいて、電子ビームBの出射方向が溶接線でない場合、電子を放出しないように制御する制御装置70と、を備える。電子ビーム溶接機10によれば、所定の溶接線に沿った溶接が容易になるので、作業者による照射部WPの視認性を補助することができる。または、作業者が照射部WPを視認できない場合においても、所定の溶接線に沿った溶接が可能である。
また、電子ビーム溶接機10は、電子ビームBが被溶接体Wに照射される照射部WPの位置情報を計測する第1計測装置80と、周囲の作業者の位置情報を計測する第2計測装置90と、第1計測装置80に計測された照射部WPの位置情報と、第2計測装置90に計測された周囲の作業者の位置情報と、に基づいて、電子ビームBの出射方向が周囲の作業者に向いている場合、電子を放出しないように制御する制御装置70と、を備える。電子ビーム溶接機10によれば、被溶接体Wを貫通した電子ビームBが、周囲の作業者に影響を与えることを抑制できる。これにより、周囲の作業者の安全性が向上する。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態の電子ビーム溶接機を示す模式図である。図4に示す電子ビーム溶接機110は、第1実施形態の電子ビーム溶接機10における電子銃筐体20に代えて、電子銃筐体120を含み、その他の構成は第1実施形態の電子ビーム溶接機10と同様である。第2実施形態の電子ビーム溶接機110において、第1実施形態の電子ビーム溶接機10と同一の構成については同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。図4において、支持部40、電源装置50、出力調整機構60、制御装置70、第1計測装置80及び第2計測装置90の記載は省略している。
第2実施形態の電子ビーム溶接機110における電子銃筐体120は、筐体である。電子銃筐体120の一方の端部120Aには、電子ビームBを放出する出射口122を有する。電子銃筐体120は、筒状部120Cと先端部120Dとを含む。筒状部120Cは、電子銃筐体120の中心軸CAにおいて、出射口122と反対側の端部120B側を含む。筒状部120Cは、筒形状である。先端部120Dは、電子銃筐体120の中心軸CAにおいて、出射口122を含む端部120A側を含む。先端部120Dは、端部120A側に向かって径が小さくなる先鋭形状である。
以上のように、第2実施形態の電子ビーム溶接機110によれば、電子銃筐体120における、出射口122を含む先端部120Dが先鋭形状であることによって、作業者による被溶接体Wの溶接線の視認性が向上する。これにより、作業者は、容易に手動による溶接が可能である。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態の電子ビーム溶接機を示す模式図である。図5に示す電子ビーム溶接機210は、第1実施形態の電子ビーム溶接機10における電子銃筐体20に代えて、電子銃筐体220を含み、その他の構成は第1実施形態の電子ビーム溶接機10と同様である。第3実施形態の電子ビーム溶接機210において、第1実施形態の電子ビーム溶接機10と同一の構成については同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。図5において、出力調整機構60、制御装置70、第1計測装置80及び第2計測装置90の記載は省略している。
第3実施形態の電子ビーム溶接機210における電子銃筐体220は、筒状の筐体である。電子銃筐体220内部の構成は、図2に示す第1実施形態の電子ビーム溶接機10における電子銃筐体20と同一である。電子銃筐体220の一方の端部220Aには、出射口222を有する。電子ビーム溶接機210は、遮蔽機構236を備える。遮蔽機構236は、本実施形態において、電子ビームBの放出方向に直交する平板形状である。遮蔽機構236は、電子銃筐体220の端部220Aに貫通される。遮蔽機構236と電子銃筐体220の周面220Sとの接続部は、密封して設けられる。遮蔽機構236は、電子ビームBが照射される被溶接体Wの照射部WPから電子銃筐体220側に放射されるX線及び反射電子の少なくとも一方を遮蔽する。これにより、電子ビーム溶接機210を操作する作業者への影響を抑制できる。したがって、カソード電極24とアノード電極28との間に印加される電圧値(図2参照)である加速電圧を大きくすることが可能である。遮蔽機構236は、透過性を有することが好ましい。遮蔽機構236は、例えば、鉛ガラスによって設けられる。これにより、作業者による照射部WPの視認性が確保できる。本実施形態においては、遮蔽機構236を平板形状に設けているが、電子ビーム溶接機210を操作する作業者に向かうX線及び反射電子の少なくとも一方を遮蔽するものであれば、どのような形状であっても構わない。なお、遮蔽機構236は、X線及び反射電子を遮蔽するものが好ましい。
以上のように、第3実施形態の電子ビーム溶接機210によれば、電子ビームBが照射される被溶接体Wの照射部WPから電子銃筐体220側に放射されるX線及び反射電子の少なくとも一方を遮蔽する遮蔽機構236を備えることによって、X線及び反射電子の少なくとも一方の遮蔽性を向上することができる。これにより、作業者への影響を抑制しながら、電子ビームBの加速電圧を大きくすることができる。遮蔽機構236は、遮蔽対象に応じて、好適な板厚に設定されうる。
[第4実施形態]
図6は、第4実施形態の電子ビーム溶接機を示す模式図である。図6に示す電子ビーム溶接機310は、第1実施形態の電子ビーム溶接機10における電子銃筐体20に代えて、電子銃筐体320を含み、その他の構成は第1実施形態の電子ビーム溶接機10と同様である。第4実施形態の電子ビーム溶接機310において、第1実施形態の電子ビーム溶接機10と同一の構成については同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。図6において、支持部40、電源装置50、出力調整機構60、制御装置70、第1計測装置80及び第2計測装置90の記載は省略している。
第4実施形態の電子ビーム溶接機310における電子銃筐体320は、筒状の筐体である。電子銃筐体320の一方の端部320Aには、電子ビームBを放出する出射口322を有する。電子ビーム溶接機310は、カバー336を備える。カバー336は、本実施形態において、端部320Aから延長して設けられる筒状の部材である。カバー336の一方の端部336Aは、電子ビームBが照射される被溶接体Wに密着する。カバー336の他方の端部336Bは、電子銃筐体320の端部320Aに密封して接続される。カバー336は、照射部WPと出射口322との間を覆う。カバー336は、被溶接体Wの照射部WPから飛散する粉塵を、周辺に散乱させることを防止する。
カバー336は、第3実施形態の遮蔽機構236の機能を有していてもよい。すなわち、カバー336は、照射部WPから電子銃筐体320側に放射されるX線及び反射電子の少なくとも一方を遮蔽する遮蔽機構を含んでいてもよい。カバー336と遮蔽機構236とは、共用することが可能である。
以上のように、第4実施形態の電子ビーム溶接機310によれば、電子ビームBが照射される被溶接体Wの照射部WPと出射口322との間を覆うカバー336を備えることによって、被溶接体Wの照射部WPから飛散する粉塵が、周辺に散乱することを防止できる。これにより、粉塵が宇宙服及び各種周辺設備等に付着し、太陽光によって局所的に加熱されることによる破損を抑制することができる。
また、カバー336が、照射部WPから電子銃筐体320側に放射されるX線及び反射電子の少なくとも一方を遮蔽する遮蔽機構を含むことによって、X線及び反射電子の少なくとも一方の遮蔽性を向上することができる。これにより、作業者への影響を抑制しながら、電子ビームBの加速電圧を大きくすることができる。
[第5実施形態]
図7は、第5実施形態の電子ビーム溶接機の使用状態を示す模式図である。図7に示す電子ビーム溶接機410は、第1実施形態の電子ビーム溶接機10における電子銃筐体20に代えて、電子銃筐体420を含み、その他の構成は第1実施形態の電子ビーム溶接機10と同様である。第5実施形態の電子ビーム溶接機410において、第1実施形態の電子ビーム溶接機10と同一の構成については同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。図7において、支持部40、電源装置50、出力調整機構60、制御装置70、第1計測装置80及び第2計測装置90の記載は省略している。
第5実施形態の電子ビーム溶接機410における電子銃筐体420は、筒状の筐体である。電子銃筐体420内部の構成は、図2に示す第1実施形態の電子ビーム溶接機10における電子銃筐体20と同一である。電子銃筐体420の一方の端部420Aには、出射口422を有する。電子ビーム溶接機410は、ガイドピン438を備える。ガイドピン438は、電子銃筐体420に固定される。ガイドピン438は、本実施形態において、電子銃筐体420の周面420Sに沿って、電子銃筐体420の中心軸CAと平行に設けられる。ガイドピン438は、電子銃筐体420の端部420Aから電子ビームBの出射方向に向かって延長して設けられる。ガイドピン438は、被溶接体Wの溶接線WLに接触可能である。具体的には、ガイドピン438の先端は、電子ビームBの照射部WPの進行方向において、被溶接体Wの突合せの隙間に挿入される。溶接線WLに接触させたガイドピン438が溶接線WLに沿って移動するように電子ビーム溶接機410を移動させながら、電子ビームBを照射部WPに照射することにより、作業者による溶接線WLに沿った溶接を補助することができる。または、作業者が照射部WPを視認できない場合においても、溶接線WLに沿った溶接が可能である。
本実施形態においては、ガイドピン438を被溶接体Wの突合せの隙間に挿入させたが、被溶接体Wの表面に設置したガイドレールに沿って移動させてもよい。また、ガイドピン438の形状は、本実施形態に限定されない。例えば、ガイドピンがガイドレール上を移動するように電子銃筐体420を自動移動させて、電子ビーム溶接機410による溶接を半自動で行ってもよい。また、電子ビーム溶接機410は、被溶接体Wの溶接線WLを撮像する撮像装置を備え、撮像装置が撮像した画像に基づいて、電子ビームBの出力を自動調整するとともに、ガイドピンが溶接線WLに沿って移動するように電子銃筐体420を自動移動させてもよい。
以上のように、第5実施形態の電子ビーム溶接機410によれば、電子銃筐体420に固定されて、被溶接体Wの溶接線WLに接触可能なガイドピン438を備える。電子ビーム溶接機410は、接触させたガイドピン438を電子銃筐体420とともに移動させることによって、所定の溶接線WLに沿った溶接が容易になる。これにより、作業者による溶接線WLに沿った溶接を補助することができる。または、作業者が照射部WPを視認できない場合においても、ガイドピン438を通じて得られる溶接部形状の感触を判断することによって、所定の溶接線WLに沿った溶接が可能である。
10、110、210、310、410 電子ビーム溶接機
20、120、220、320、420 電子銃筐体
20A、20B、120A、120B、220A、320A、420A 端部
22、122、222、322、422 出射口
24 カソード電極
26 ウェーネルト電極
26H ウェーネルト孔
28 アノード電極
28H アノード孔
30 電磁コイル
32 第1コイル
34 第2コイル
40 支持部
42 連結部
42A、42B 端部
44 把持部
46 操作部
50 電源装置
52 ケーブル
60 出力調整機構
70 制御装置
80 第1計測装置
90 第2計測装置
120C 筒状部
120D 先端部
220S、420S 周面
236 遮蔽機構
336 カバー
336A、336B 端部
438 ガイドピン
CA 中心軸
B 電子ビーム
W 被溶接体
WP 照射部
WL 溶接線

Claims (14)

  1. 電子を放出するカソード電極と、
    前記電子を収束するウェーネルト電極と、
    アノード孔を有し、前記カソード電極に対して正電圧が印加され、前記電子を電子ビームとして前記アノード孔を通過させるアノード電極と、
    前記電子ビームが放出される出射口を含み、前記カソード電極と前記ウェーネルト電極と前記アノード電極とを収納する電子銃筐体と、
    前記電子銃筐体に固定される把持部と、
    前記電子の放出及び停止を操作する手動操作可能な操作部と、を備える電子ビーム溶接機。
  2. 前記カソード電極と前記アノード電極との間に印加される電圧値は、20kV以下である請求項1に記載の電子ビーム溶接機。
  3. 前記カソード電極と前記アノード電極との間を通る電流値を調整する出力調整機構を備える請求項1又は2に記載の電子ビーム溶接機。
  4. 被溶接体の溶接線を撮像可能な撮像装置を備え、
    前記出力調整機構は、前記撮像装置が撮像した画像に基づいて、前記カソード電極と前記アノード電極との間を通る電流値を自動調整する請求項3に記載の電子ビーム溶接機。
  5. 前記出力調整機構は、前記操作部によって操作される請求項3に記載の電子ビーム溶接機。
  6. 前記操作部は、前記把持部に設けられる請求項1から5のいずれか一項に記載の電子ビーム溶接機。
  7. 前記電子銃筐体は、前記出射口を含む先端部が先鋭形状である請求項1から6のいずれか一項に記載の電子ビーム溶接機。
  8. 前記カソード電極は、冷陰極である請求項1から7のいずれか一項に記載の電子ビーム溶接機。
  9. 前記電子ビームが照射される被溶接体の照射部から前記電子銃筐体側に放射されるX線及び反射電子の少なくとも一方を遮蔽する遮蔽機構を備える請求項1から8のいずれか一項に記載の電子ビーム溶接機。
  10. 前記電子ビームが照射される被溶接体の照射部と前記出射口との間を覆うカバーを備える請求項1から9のいずれか一項に記載の電子ビーム溶接機。
  11. 前記カバーは、前記照射部から前記電子銃筐体側に放射されるX線及び反射電子の少なくとも一方を遮蔽する遮蔽機構を含む請求項10に記載の電子ビーム溶接機。
  12. 前記電子銃筐体に固定されて、被溶接体の溶接線に接触可能なガイドピンを備える請求項1から11のいずれか一項に記載の電子ビーム溶接機。
  13. 前記電子ビームが被溶接体に照射される照射部の位置情報を計測する第1計測装置と、
    前記第1計測装置に計測された前記照射部の位置情報と、予め設定された被溶接体の溶接線の位置情報と、に基づいて、前記電子ビームの出射方向が前記溶接線でない場合、前記電子を放出しないように制御する制御装置と、を備える請求項1から12のいずれか一項に記載の電子ビーム溶接機。
  14. 前記電子ビームが被溶接体に照射される照射部の位置情報を計測する第1計測装置と、
    周囲の作業者の位置情報を計測する第2計測装置と、
    前記第1計測装置に計測された前記照射部の位置情報と、前記第2計測装置に計測された前記周囲の作業者の位置情報と、に基づいて、前記電子ビームの出射方向が前記周囲の作業者に向いている場合、前記電子を放出しないように制御する制御装置と、を備える請求項1から13のいずれか一項に記載の電子ビーム溶接機。
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