JP7093715B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、視野画像から検出対象として所定の線分を検出する画像処理装置に関する。
従来、路面上に存在する車線区分線や停止線等の対象物を検出する画像処理技術として、車両に取り付けられた撮像装置により取得した路面画像をグレースケール画像に変換する手法が広く採用されている(例えば特許文献1段落[0027])。
国際公開2017/009923号公報
グレースケース化した画像を二値化してエッジを検出する手法は、光環境の変化に弱く、検出対象以外の候補点も検出対象として誤認識するおそれがある。また、エッジ検出のみでは、目的とする形状や長さなどを有する検出対象を精度よく検出することができないという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、検出対象としての線分を精度よく検出することができる画像処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る画像処理装置は、取得部と、前処理部と、後処理部と、判定部とを具備する。
前記取得部は、移動体に設置されたカメラにより撮像された視野画像を取得する。
前記前処理部は、前記視野画像をエッジ探索することで、線分を構成する複数の候補点を抽出する。
前記後処理部は、前記複数の候補点の一軸方向に沿った連続性に基づいて前記線分を区間分割する。
前記判定部は、区間分割した各線分の中から所定の条件を満たす線分を検出対象として抽出する。
上記画像処理装置においては、複数の候補点を一軸方向に沿って連続性に基づいて区間分割し、その中から条件を満足する区間の線分を抽出するようにしているため、検出対象としての線分を精度よく検出することが可能となる。
前記前処理部は、前記複数の候補点の各位置において前記移動体の進行方向における前記線分の線幅を算出し、算出した線幅が所定の範囲内にない候補点を無効とするように構成されてもよい。
前記前処理部は、前記視野画像をグレースケール画像に変換し、前記グレースケール画像の各画素を畳み込み演算することで前記複数の候補点を抽出するように構成されてもよい。
前記前処理部は、前記複数の候補点に基づく直線近似を算出し、算出した直線近似から所定以上外れた候補点を無効とするように構成されてもよい。
前記後処理部は、前記複数の候補点の位置の間隔に基づき、前記線分を区間分割するように構成されてもよい。
前記判定部は、区間分割した線分のうち、形状、傾き、長さおよび線幅の少なくとも1つが所定の条件を満たす線分を検出対象として抽出するように構成されてもよい。
以上述べたように、本発明によれば、検出対象としての線分を精度よく検出することができる。
本発明の一実施形態に係る画像処理システムの構成例を示すブロック図である。 上記画像処理システムを備えた移動体1の概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置の動作手順を示すフローチャートである。 上記画像処理装置における線分検出工程を説明する模式図である。 上記画像処理装置における線分検出工程を説明する模式図である。 上記画像処理装置における線分検出工程を説明する模式図である。 上記画像処理装置における線分検出工程を説明する模式図である。 上記画像処理システムの作用を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理システム100の構成例を示すブロック図である。図2は、画像処理システム100を備えた移動体1の概略側面図である。
本実施形態の画像処理システム100は、図1及び図2に示すように、画像処理装置10と、撮像部20と、表示部30とを有する。
画像処理システム100は、例えば、工場内で運行される移動体(例えばフォークリフト)に搭載され、移動体の走行路上における所定の検出対象(例えば停止線)の有無を判定し、検出対象を検出した場合にはその旨を運転手へ報知する安全支援システムとして構成される。
[画像処理装置]
画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のコンピュータに用いられるハードウェア要素及び必要なソフトウェアにより実現される。画像処理装置10は、CPUに代えて、またはこれに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のPLD(Programmable Logic Device)、あるいは、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、その他ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を有してもよい。
画像処理装置10は、機能的に、取得部11と、前処理部12と、後処理部13と、判定部14と、表示制御部15と、通信部16と、メモリ17とを有する。
(取得部)
取得部11は、移動体1に設置された撮像部20(21,22)により撮像された視野画像を時系列に取得可能に構成される。取得部11は、撮像部20に対する撮影の指示及び撮影の停止を制御することが可能に構成されてもよい。
撮像部20は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を有し、移動体1の進行方向の視野を撮影するビデオカメラで構成される。撮像部20は、図2に示すように前進用および後退用の2台のカメラ21,22を備えていてもよい。撮像部20は、移動体1の走行方向の路面(あるいは床面)Sを撮影することが可能に移動体1の適宜の場所に設置される。
視野画像は、典型的には、移動体1の走行方向の視野を撮影した動画であり、主として、移動体の走行方向における路面Sおよびその周囲の画像を含む。取得した視野画像のデータは、メモリ16に蓄積され、あるいは、通信部16を介して管理装置40へ無線送信される。視野画像は、水平方向(X方向)および垂直方向(Y方向)を有する直交座標系の二次元画像である。
(前処理部)
前処理部12は、視野画像V1をエッジ探索することで、線分を構成する複数の候補点を抽出することが可能に構成される。
本実施形態において、前処理部12は、撮像部20において取得された視野画像をグレースケール画像に変換することで、各画素のRGB成分から輝度値を算出する。輝度値の算出方法は特に限定されず、本実施形態では、輝度の値が例えば8ビットの階調数(0-255)で算出される。
(後処理部)
後処理部13は、前処理部12で抽出された複数の候補点の一軸方向に沿った連続性に基づいて前記線分を区間分割することが可能に構成される。
一軸方向とは、典型的には、検出すべき線分の長手方向に相当する。一軸方向は、直線に限られず、部分的にあるいは全体的に湾曲した曲線部を含んでいてもよい。これにより、例えば、撮像部20のレンズの収差による影響を抑えることができるとともに、検出対象である蓋然性が高い直線的な線分をも候補点として抽出することが可能となる。
区間分割とは、後述するように、一軸方向に連続する候補点の集合を1つの線分として抽出し、一軸方向に連続しない候補点を異なる線分の候補点として抽出する処理をいう。このように区間分割された各線分を個々に分析することで、検出対象である蓋然性の高い線分の抽出精度を高めることができる。
(判定部)
判定部14は、区間分割した各線分の中から所定の条件を満たす線分を検出対象として抽出することが可能に構成される。本実施形態では、後述するように、後処理部13において区間分割された線分のうち、形状、傾き、長さおよび線幅の少なくとも1つが所定条件を満たす線分を検出対象として抽出するように構成される。
判定部14は、後処理部13の抽出処理の結果に基づいて、撮像部20により撮像された視野画像に検出対象があるか否かを判定する。判定部14は、所定のフレーム単位で視野画像における検出対象の存在の有無を判定するように構成される。判定部14は、典型的には、取得部11より時系列的に取得される視野画像をフレーム単位で更新するが、数フレームあるいは数十フレーム単位で更新するようにしてもよい。
検出対象は特に限定されず、典型的には、移動体1が走行する路面(床面)S上に存在する直線成分をもった路上物、例えば、走行領域を規定する車線、荷物の載置区画を表示する枠線、一時停止ラインや進行方向の標識(あるいは標示)といった路上標示物が対象とされる。これらの路上標示物は、路面を構成する床材(コンクリートやアスファルト、あるいはこれらの上に塗装された塗膜)の上に、床材とは異なる色でペイントされ、あるいは貼り付けられている。
本実施形態では、水平方向に延びる所定以上の長さの横線を検出対象としている。このような横線としては、典型的には、一時停止ライン(停止線)や横断歩道等が挙げられる。
(表示制御部)
表示制御部15は、視野画像を表示する表示部30へ検出対象の存在を知らせる画像情報を表示させるための制御信号を生成するように構成される。これにより、表示部30を介してユーザに路上への注意喚起を促すことができる。表示制御部15は、特許請求の範囲の「信号生成部」に相当する。
上記制御信号は、上記画像情報に代えて又はこれに加えて、図示しないスピーカやランプ等から音や光等の報知情報を出力させる信号であってもよい。
(通信部)
通信部16は、画像処理装置10と管理装置40との間で情報を送受信することが可能なアンテナ等を含む通信モジュールを備える。通信部16は、取得部11で取得された撮像部20の画像、前処理部12により抽出された複数の候補点に関する情報、後処理部13により区間分割された線分に関する情報等を管理装置40へ出力するように構成される。なお、通信部16及び管理装置40の設置は任意であり、必要に応じて省略されてもよい。
(メモリ)
メモリ17は、画像処理装置10の各部の動作を実行するプログラムソフトウェアや演算パラメータが格納される。メモリ17は、取得部11により取得された視野画像、前処理部12において抽出された複数の候補点に関する情報、後処理部13により区間分割された線分に関する情報、判定部14による検出対象の存在の有無の判定結果等が格納されてもよい。なお、メモリ17は、画像処理装置10とは別の記憶装置で構成されてもよい。
[表示部]
表示部30は、撮像部20で撮影された視野画像を表示することが可能な液晶表示装置や有機EL表示装置等で構成され、典型的には、図2に示すように移動体1の運転席等に設置される。
本実施形態の表示部30には視野画像として移動体1の進行方向の前方視野が表示される。ここで前方視野とは、移動体1が前進している場合はカメラ21により撮影される画像であり、移動体1が後退している場合はカメラ22により撮影される画像である。
<画像処理システムの動作>
次に、本実施形態の画像処理システム100の典型的な動作について説明する。
図3は、画像処理装置10の動作手順を示すフローチャートである。以下、図3を適宜参照しながら画像処理装置10の構成の詳細および画像処理方法について説明する。
[ステップ101:視野画像取得]
移動体1が走行を開始すると、取得部11は、撮像部20から路面Sの視野画像を時系列的に取得する。視野画像は、表示部30に表示される。表示部30に表示される視野画像は典型的にはRGB画像である。
[ステップ102:グレースケール変換]
次に、前処理部12は、取得部11から出力された視野画像をグレースケール画像V2に変換する画像処理を実行する。この画像処理は、時系列に所定のフレーム単位で実行される。画像処理の結果生成されたグレースケール画像V2はメモリ17に記憶される。
図4(A)は、グレースケール画像V2の一部を示す模式図である。図中、白抜きの線状の領域(以下、形状を問わず、線分領域T1ともいう)が背景(床面S)よりも高輝度の領域を示している。この画像処理工程では、視野画像の各画素のRGB成分から輝度成分が8ビットの階調度(0~255)で算出される。典型的には、背景(床面S)のデータ(輝度値)は「0」であり、線分領域T1のデータ(輝度値)は、白色に近いほど高い数値となり、例えば、200以上である。
[ステップ103:候補点抽出]
続いて、前処理部12は、グレースケール画像V2をエッジ探索することで、線分を構成する複数の候補点を抽出する処理を実行する。エッジ探索方法は特に限定されず、本実施形態では、グレースケール画像V2の各画素を畳み込み演算することで、上記複数の候補点を抽出する。
図4(B)は、畳み込み演算によるエッジの探索方法を説明する模式図である。畳み込み演算は、例えば、注目画素を中心とする上下3画素の合計差分をとり、合計差分値が所定のプラスの閾値を超えたときの注目画素Cの位置をエッジの候補点F(図4(C)参照)とする。
図4(B)の画素内の数値は、当該画素の輝度値に乗じられるゲイン(係数)であり、ここでは、注目画素の上部(-Y方向)の3画素は「1」、注目画素の下部(+Y方向)の3画素は「-1」とされるが、ゲインの値は勿論これに限られない。同図に示すように、畳み込み窓の注目画素(図中Cで示す)が対象物Tのエッジにきたとき、上部3画素と下部3画素の差は最も大きくなる。上記閾値は、撮影条件や光環境の変化、周囲の照度などによって適宜設定することが可能であり、上記エッジ位置を候補点として抽出することが可能であれば特に限定されない。
図4(C)は、候補点の探索方法を説明する模式図である。前処理部12は、画像内の各X座標について畳み込み窓に基づいて候補点Fを探索する。探索方向は、Y座標の図中下方(+Y方向)から上方(-Y方向)に向かう方向(図中、矢印方向)であり、移動体1の進行方向に相当する。前処理部12は、抽出された各候補点FのY座標を採用する。
前処理部12はさらに、抽出された各候補点の位置における線分領域T1の線幅を算出する。図5(A)は、線幅の算出工程を説明する模式図である。同図に示すように、線分領域T1の線幅の算出に当たっては、各候補点Fの位置におけるY軸方向に沿った延長線上の線分領域T1の反対側のエッジに相当する終端点Rを探索し、Y軸方向に相互に対向する候補点Fおよび終端点R各々のY座標の差分を当該位置における線幅とする。
このとき、前処理部12は、各候補点Fの位置における線分領域T1の線幅から、各候補点Fの位置における当該線分領域T1の平均線幅を算出する。
終端点Rは、候補点Fの探索と同様な畳み込み演算によって抽出される。この場合、注目画素を中心とする上下3画素の合計差分をとり、合計差分値が所定のマイナスの閾値以下の注目画素Cの位置をエッジの終端点R(図5(A)参照)とする。候補点Fおよび終端点Rの探索処理に畳み込み演算を採用することで、光環境の変化や周囲の照度などに左右されることなく精度よくエッジ検出が可能となる。
前処理部12は、算出した線幅が予め設定された許容範囲(最小値と最大値との間)に属さない場合には、当該線幅を形成する候補点Fおよび終端点Rをいずれも無効として除去する。上記許容範囲は、検出対象の種類(本実施形態では停止線)に応じて適宜設定可能である。この段階で、検出対象である蓋然性が低い線分の候補点Fを無効にすることで、検出対象の検出効率を向上させることができる。
[ステップ104:直線近似算出]
続いて、図5(B)に示すように、前処理部12は、各候補点Fの位置に基づいて、当該線分領域T1を構成する直線L1のパラメータ(傾き、切片)を算出する。算出方法は特に限定されず、例えば、RANSAC(Random Sample Consensus)等のアルゴリズムを用いた最小二乗法が適用される。
線分領域T1の直線パラメータは、各候補点FのY座標と、求めた直線パラメータから算出したY座標とを比較し、これらの差分が閾値以内の候補点数をスコアとして記録する。この際、湾曲した線にも対応するために閾値に幅をもたせるのが好ましい。ただし、鳥瞰変換やレンズ歪み補正を行う場合にはこれに限られない。
前処理部12は、算出した直線近似式から所定以上外れた候補点F(図5(B)において線分領域T2の候補点Fに相当)を無効とする。これにより、検出対象である蓋然性の低い候補点Fを除去することができる。
[ステップ105:無効候補点除去]
前処理部12はさらに、各候補点Fについて各々の位置における線分領域T1の線幅の大きさを算出し、所定の範囲内にない線幅の領域を無効にする処理を実行する。本実施形態では、図6(A)に模式的に示すように、各候補点FのX軸位置における線内部の候補点F1と線上部の候補点F2の画素値(輝度値)を用い、これらの差分(F1-F2)が所定の閾値を上回った候補点を最終候補点として抽出する。閾値以下の候補点Fについては、無効として除去される。
線状領域T1が白色の場合、線内部の候補点F1の画素値は、理想的には、最大輝度値である255となる。一方、線上部の候補点F2の画素値は、典型的には、線内部よりも小さくなる。候補点F2,F3の位置は、検出対象とした予め設定された線分(本実施形態では停止線)の線幅に応じて適宜設定される。このとき、先の処理(ステップ103)で算出した平均線幅が参照されてもよい。また、上記差分の閾値も同様に、線状領域T1の周囲(床面S)の材質や色調に応じて適宜設定可能であり、例えば、床面Sがコンクリート(灰色)などの場合には、線内部と線上部との輝度値の差が大きくないため、閾値としては30程度であってもよい。
なお、条件を満たさない終端点Rの無効除去(ステップ103)、直線近似から外れた候補点Fの無効除去(ステップ104)などは、本ステップにおいて実行されてもよい。
[ステップ106:線分の区間分割]
後処理部13は、前処理部12において無効な候補点が除去された候補点群の連続性を評価し、直線区間分割処理を実行する。連続性の判定は特に限定されず、本実施形態では、各候補点Fの位置の間隔に基づいて、線状領域を区間分割する。判定基準としては、例えば、以下の2条件が用いられる。
(1)画像左から候補点のX座標を比較していき、間隔が所定単位(例えば5画素)以上離れていれば、別の区間として判断する。
(2)画像左から候補点のY座標を比較していき、間隔が「平均線幅×任意係数」以上離れていれば、別の区間として判断する。
分割した各候補線群(候補線1~3)を図6(B)に模式的に示す。各候補線群は、ステップ105と同様な処理で、直線近似される。
後処理部13は、区間分割した候補線群について、区間ごとの線幅を算出する。区間ごとの線幅は、候補点Fの探索時に求めた、各候補点Fの位置での線幅に基づいて、区間内での平均線幅として算出する。以下に式を示す。
区間線幅=(区間内の線幅合計値)/(区間内の候補点数)
[ステップ107:形状、傾き、線幅評価]
続いて、判定部15は、区間分割した各線分の中から所定の条件を満たす線分を検出対象として抽出する処理を実行する。評価の対象には、各候補線の形状、傾きおよび線幅が含まれるが、これに限られず、これらの少なくとも1つ、あるいはこれら以外の他のパラメータが対象とされてもよい。
図7(A)は、候補線T3の形状評価方法を説明する模式図である。線形状の判定は、区間内候補点間の傾きに基づいて行われる。同図に示す線状領域T3は、区間分割された1つの線分である。画面の左から候補点F間の傾きを算出し、前回の傾きとの差分を合計する。最終的な差分の合計値を候補点数で平均化した値をスコアとし、当該スコアが閾値を上回った場合は無効とする。
例えば、スコアが大きいということは、候補点間の傾きの変化が大きく、滑らかな線ではない。その一方で、候補点の直列性が良ければ、傾きの差分の合計値はゼロに近づくことになる。形状の評価は、単純に各候補点のY座標の変化量だけで判断することも可能であるが、急峻な変化なのか、なだらかな変化なのかを判断するためには、X座標の変化量も考慮する必要がある。
図7(B)は、候補線T3の傾き評価方法を説明する模式図である。本実施形態では、検出対象が停止線であるため、移動体1の進行方向を考慮すると、候補線T3は画像V2の水平方向に関して所定以下の角度関係にあるはずである。そこで、本実施形態では、候補線T3の水平方向に関するなす角度θを測定し、これが所定角度以上(例えば45度以上)の候補線は無効とする。これにより、走行車線などの進行方向に沿った線分と停止線との区別が可能となる。なお、候補線T3の傾きには、例えば、区間内の各候補点のY座標に基づいて算出される直線パラメータが参照される。
図7(C)は、候補線T3の線長評価方法を説明する模式図である。形状評価および傾き評価を行った有効な候補線について、線長が算出される。算出方法は特に限定されず、ここでは各区間の候補点について区間内の左端と右端の座標を探索し、これらのX座標の差分を線長とする。厳密には、各候補点のY座標も考慮に入れるべきであるが、処理負荷の関係で簡略化してもよい。そして、各候補線の中から最も線長の長いものを最終候補として採用する。
[ステップ108:検出対象の判定]
続いて、判定部14は、最終候補として抽出された候補線T3が検出対象であるか否かを判定する。判定基準として、ここでは、当該候補線T3の線幅が検出対象である停止線の幅に相当するか否かが評価される。
線幅の評価は、最短および最長の閾値に基づいて行われるが、線幅はピクセル単位で算出されているため、画像内での位置によって同じ線でも幅が異なる。そこで、判定部14は、候補線の中心のY座標を算出し、その値に応じて調整した閾値範囲で線幅を評価する。
線幅が閾値範囲内にある場合は、候補線T3が検出対象(停止線)であると判定して次の表示制御処理(ステップ109)に移行する。一方、線幅が閾値範囲を超えた場合は、候補線T3が停止線ではないと判断して無効とし、再び、ステップ101からの処理を繰り返す。
[ステップ109:表示制御]
表示制御部15は、停止線であると推定された候補線T3(以下、単に停止線ともいう)の座標と移動体1からの距離とを算出する。
停止線の座標としては、以下のパラメータが算出される。
(1)線左端座標
候補線の線長評価(図7(C))で探索した候補線T3の左端X座標と、直線パラメータ(直線近似式)より算出されたY座標とを用いて、線左端座標が算出される。
(2)線右端座標
候補線の線長評価(図7(C))で探索した候補線T3の右端X座標と、直線パラメータ(直線近似式)より算出されたY座標とを用いて、線右端座標が算出される。
(3)線中心座標
画像中心のX座標と、直線パラメータ(直線近似式)より算出されたY座標とを用いて、線中心座標が算出される。画像中心の座標を採用するのは、画像中心が移動体1の中心であるとの前提に基づくものである。したがって、画像中心が移動体1の中心でない場合は、画像中心を移動体1の中心とする補正を行ってもよい。
停止線までの距離としては、上記線中心座標のY座標を基に、移動体1から停止線までの実距離が算出される。移動体1から画像下端までの実距離はカメラ21,22の画角と取り付け高さ、角度から事前に算出できる。残りの画像下端から停止線までの距離は、停止線の画像下端からの距離(ピクセル数)より算出できる。
停止線の座標および距離が算出された後、表示制御部15は、表示部30に表示される視野画像に停止線の位置を強調する任意の画像を表示する制御を実行する。図8は、視野画像V1の停止線VF(検出対象)の位置にそれを囲むように枠線Wが重畳表示された例を示している。枠線Wは、赤線や黄線など、運転者の注意を喚起できる色で表示されてもよい。また、枠線Wを太線で表示したり、点滅表示させたりしてもよい。形状は同図に示すように矩形に限られず、円形、楕円形、台形等であってもよい。さらに、枠線Wの表示制御に加えて、警報や音声によるアナウンスの発動、警告灯の発光動作が組み合わされてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、検出対象として、停止線等の水平方向に連続する所定長さの線成分を有する対象物を例に挙げて説明したが、車線等の垂直方向(視野画像内では斜め方向)に連続する所定長さの線成分を有する対象物を検出対象としてもよい。
また、上記実施形態では、移動体1としてフォークリフトを例に挙げて説明したが、これに限られず、一般車両や自律走行ロボット等の有人または無人の他の移動体であってもよい。さらに、移動体1は、走行体に限られず、ドローン等の飛行体であってもよい。この場合、天井の梁や柱、建物の壁面等を検出対象とすることができる。
加えて、上記実施形態では、検出対象は典型的には停止線であるがこれに限られず、路面Sに落下した物体等の対象物以外の他の対象物の検出にも、本発明は適用可能である。
1…移動体
10…画像処理装置
11…取得部
12…前処理部
13…後処理部
14…判定部
15…表示制御部
20…撮像部
30…表示部
100…画像処理システム

Claims (4)

  1. 移動体に設置された撮像部により撮像された視野画像を取得する取得部と、
    前記視野画像をエッジ探索することで、線分を構成する複数の候補点を抽出する前処理部と、
    前記複数の候補点の一軸方向に沿った間隔が所定以上離れているか否かに基づいて、前記線分を区間分割する後処理部と、
    区間分割した各線分の中から、区間内候補点間の傾きの差分の平均値が所定の閾値以下である線分、水平方向に関するなす角度が所定角度未満である線分、または、最も線長の長い線分を検出対象として抽出する判定部と
    を具備する画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記前処理部は、前記複数の候補点の各位置において前記移動体の進行方向における前記線分の線幅を算出し、算出した線幅が所定の範囲内にない候補点を無効とする
    画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記前処理部は、前記視野画像をグレースケール画像に変換し、前記グレースケール画像の各画素を畳み込み演算することで前記複数の候補点を抽出する
    画像処理装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像処理装置であって、
    前記前処理部は、前記複数の候補点に基づく直線近似を算出し、算出した直線近似から所定以上外れた候補点を無効とする
    画像処理装置。
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