JP7090423B2 - 通信装置、通信方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信処理装置、通信制御方法、及びプログラムに関し、特にマルチパス接続における動的なサブフロー優先度制御に関する。
近年、ネットワーク通信で利用するインタフェースの多様化に伴い、複数のネットワークインタフェースを搭載した機器が増加している。一方で、従来利用されているTCPでは、同一コネクションにおいて異なるインタフェースに割り当てられたIPアドレスを使い分けることはできないので、結果として1つのインタフェースを用いた1つのパスでしか接続先との通信は行われない。このため、TCPコネクションを一度確立しても、1つのパスを介した通信ができない状態になると、このTCPコネクションは切断されてしまう。再度コネクションを確立するためには時間がかかるため、これはユーザ体験の低下につながっていた。
このような問題を解決するためにマルチパスTCP(MPTCP)というプロトコルが提案されている(特許文献1)。MPTCPは既存のTCPの拡張であり、複数のパスを同時に使用して通信相手とのTCPコネクションを実現する技術である。それぞれのパスを経由するデータフローはサブフローと呼ばれる。MPTCPでは、パスの役割を定めることができる。例えば、複数のパスを通常パスに設定することで、複数のサブフローを用いて帯域を拡大することができる。また、複数のパスを冗長的に利用することもできる。例えば、いくつかのパスを通常パスに設定し、残りのパスをバックアップパスに設定することで、通常パスの通信品質が低下した際にバックアップパスを利用して通信品質を回復することができる。これらパスの役割は、サブフロー確立時に送受信するパケットのヘッダ内の、優先度を示すビットの値によって決定できる。また、利用可能なパスが変化した際には、サブフローへと送信するパケットのヘッダに優先度変更を要求する情報を格納することで、パスの役割を変更することができる。MPTCPコネクションにおけるデータ送受信を制御する層は、各サブフローの優先度にしたがって、データの送信時にどのサブフローを用いるかを決定する。
特表2014-530564号公報
これまでマルチパスTCPでは、パスの役割の変更は、利用可能なパスが変わった場合に行われていたにすぎなかった。そのため、回線の状況によらず機器の状態や設定等に応じてパスの役割を動的に切り替えるということは行われていなかった。
本発明は、柔軟にパスの役割を変更することで、通信機器を効率的に動作させることを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の通信処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
通信装置であって、
1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由し及び異なる優先度を有する複数のトランスポート層の接続を含んでいるTCP接続を確立して、他の通信装置との間で通信を行うトランシーバと、
通信におけるセキュリティ確保処理を行う処理部と、
前記トランシーバにより前記他の通信装置との間で前記TCP接続を確立した後に、前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更するコントローラと、
を備え、
前記処理部への電源供給を減らす場合、前記コントローラは、前記処理部によるセキュリティ確保処理が行われるパスがバックアップパスになるように前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更する
とを特徴とする。
柔軟にパスの役割を変更することで、通信機器を効率的に動作させることができる。
実施形態に係る通信処理装置のハードウェア構成例を示す図。 実施形態に係る通信処理装置のソフトウェア構成例を示す図。 実施形態1に係る通信制御方法を示すフローチャート。 実施形態2で用いられるネットワーク構成を示す図。 実施形態2,3における通信処理装置の状態遷移図。 実施形態2,3に係る通信制御方法を示すフローチャート。 実施形態2における優先度決定処理を示すフローチャート。 実施形態2,3における優先度決定処理を示すフローチャート。 実施形態3で用いられるネットワーク構成を示す図。 実施形態3における優先度決定処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施形態1]
実施形態1に係る通信処理装置101のハードウェア構成の例について図1を用いて説明する。通信処理装置101は、メインCPU102、暗号処理部103、電力制御部104、通信制御部A105、通信制御部B106、システムバス107、RAM108、及びROM109を有している。
システムバス107には、メインCPU102、システムプログラムが格納されているROM109、及びシステムソフトウェア若しくはアプリケーションソフトウェアの実行時に使用される一時記憶装置であるRAM108、が接続されている。システムバス107には、通信処理装置101全体の電力を制御する電力制御部104、ネットワークに接続してフレームの送受信を行う(すなわちトランシーバとして動作する)通信制御部A105及び通信制御部B106、並びにデータの暗号化及び復号化を行う暗号処理部103も接続されている。
本実施形態に係る処理は、処理を実行するための命令を含むソフトウェアプログラムがROM109からRAM108に読み込まれ、メインCPU102によって実行されることにより実現できる。メインCPU102は、通信処理装置101の全体のシステム制御を行い、また通信処理装置101のアプリケーションソフトウェア処理や通信接続先との通信を行うためのプロトコル処理を行う。
電力制御部104は、通信処理装置101の動作状態の変更指示を受け取る。そして、変更指示に従って通信処理装置101の動作状態を変更する。例えば、電力制御部104は、通信処理装置101の電力モードの移行指示を受け取り、通信処理装置101の電力モード移行を制御することができる。本実施形態において、通信処理装置101は、電力制御部104の制御に従って、消費電力が異なる複数の電力モードのいずれかで動作することができる。例えば、通信処理装置101は、通常電力状態と省電力状態との間で、動作状態を変更することができる。
具体的には、電力制御部104は、ボタン等を用いてユーザにより入力された動作状態の変更指示を受け取ることができる。また、電力制御部104は、通信処理装置101が有する各ユニット、通信処理装置101の接続先、通信処理装置101とは異なる外部装置、又は通信の中継装置等から、動作状態の変更指示を受け取ることもできる。また、メインCPU102が、通信処理装置101が所定時間以上アイドル状態となっていることに応じて生成した動作状態の変更指示を、電力制御部104は受け取ることができる。なお、後述するように、動作状態の変更指示には、パスの役割が変更されるように接続先へのデータ送信時の動作状態を変更する指示も含まれ、電力制御部104以外の制御部がこの変更指示を取得することもできる。
また、動作状態の変更指示の別の例には、通信処理装置101のアプリケーション実行モードを変更する指示も含まれる。具体的には、通信処理装置101は、通常モードと、アプリケーションを高速に実行するモードとを有してもよい。そして、後者のモードにおいては、メインCPU102への負荷を小さくするために、例えばメインCPU102によるセキュリティ確保処理が不要なパスを優先して用いるように、パスの役割を変更することができる。
そして、電力制御部104は、通信処理装置101全体の電源を制御することができる。例えば、電力制御部104は、通信処理装置101の主機能をオフにして待ち受ける場合に、各部の動作クロックを低減すること、及び一時的に動作を停止できるハードウェア回路の電源を遮断することができる。また、電力制御部104は、各部の電源投入制御、ハードウェアリセット制御、及び通信処理装置101全体を起動又は停止するためのシーケンス制御を行うことができる。
暗号処理部103は、通信におけるセキュリティ確保処理を行う。例えば、暗号処理部103は、メインCPU102の制御に従い、RAM108上で管理されている暗号鍵を用いて、他の通信装置との間で通信されるデータの暗号化及び復号化を行うことができる。また、暗号通信が行われない場合には、電力制御部104の制御に従い、暗号処理部103の動作周波数を低減すること又は暗号処理部103の電源を遮断することが可能である。
通信処理装置101は、通信制御部A105を介してネットワークA111に接続し、通信制御部B106を介してネットワークB112に接続する。ネットワークA111及びネットワークB112の種類は限定されない。例えばイーサネット(登録商標)又は光ファイバーネットワーク等の有線ネットワーク、又はIEEE802.11で規定される無線LAN、3G、LTE、若しくはBluetooth(登録商標)等の無線ネットワークでありうる。一実施形態において、ネットワークA111とネットワークB112とは、異なる方式のネットワークである。例えば、ネットワークA111とネットワークB112は一方が有線ネットワークで他方が無線ネットワークであってもよく、又は一方が第1の仕様に従う無線ネットワークで他方が第2の仕様に従う無線ネットワークであってもよい。本実施形態において、通信処理装置101を操作するリモートコントローラは、ネットワークA111又はネットワークB112を介してMPTCPプロトコルを用いた通信を行えるものとする。ここで、MPTCPとはMulti Path TCP(Transmission Control Protocol)の略である。
通信制御部A105はネットワークA111に対して伝送フレームの送受信を行い、通信制御部B106はネットワークB112に対して伝送フレームの送受信を行う。例えばネットワークA111がイーサネット(登録商標)の場合、通信制御部A105は、イーサネット(登録商標)のMAC処理(伝送メディア制御処理)及び伝送フレームの送受信処理を行う。
メインCPU102は、汎用的なTCP/IPプロトコルの通信処理に加えて、MPTCP処理を行う。より具体的には、メインCPU102は、IPv4、IPv6、IPsec、ICMP、UDP、又はTCP等の通信プロトコル処理、送信フロー制御、輻輳制御、及び通信エラー制御等を行う。また、メインCPU102は、MPTCPのサブフローパス管理、複数サブフローのための輻輳制御、パケットスケジューリング、及びMPTCPプロトコルに係る処理を行う。このようなメインCPU102のプロトコル処理機能は、別の機能ブロックにより実行されてもよい。また、複数のマイクロプロセッサによるマルチプロセッサ構成を用いて、これらの処理を行ってもよい。さらには、マイクロプロセッサによる処理に加えて、一部の機能を別のハードウェアによって実行することによりアクセラレーションを行ってもよい。これらのマイクロプロセッサ及びハードウェアに対しては、それぞれ独立に電源を制御することができる。
このような通信処理装置101は、様々なデバイスと組み合わせて用いることができる。例えば、通信処理装置101はプロジェクタのような画像表示装置であってもよく、通信処理装置101はPCのような画像生成装置と接続されていてもよい。また、上述のように、通信処理装置101が利用可能なネットワークの種類は特に限定されない。例えば、通信処理装置101は、公衆無線を介した通信先との接続と、LANを介した通信先との接続と、の双方を同時に利用することができる。このような構成によれば、通信処理装置101は、通信先が遠隔して存在する場合でも継続した通信が可能となる。また、通信処理装置101は、社内インフラを経由した通信先との接続と、社内インフラを経由しない通信先との接続と、の双方を同時に利用することができる(例えば図4)。メンテナンス時等に社外の業者が社内インフラを経由せずに通信処理装置101に接続できるよう、社内インフラを経由しない通信経路を設けることにより、社内インフラのセキュリティを高める構成が考えられる。このような構成においても、2つの接続を同時に利用することで、継続した通信が可能となる。
図2はメインCPU102が処理を行う通信処理におけるソフトウェア階層図を示す。アプリケーションレイヤ201では、アプリケーションの制御及び通信接続先との間でアプリケーションが送受信したデータの処理が実行される。また、アプリケーションレイヤ201では、MPTCPレイヤ203に対するパケット送受信要求が行われる。本実施形態では、通信処理装置101と通信接続先との間でMPTCPを用いた通信が行われる。なお、通信接続先とMPTCPを用いた通信を行わない場合、アプリケーションレイヤ201は、MPTCPレイヤ203を介さずTCPレイヤを介して通信接続先と通信を行う。また、通信接続先とのMPTCP通信を試みたが、通信接続先がMPTCPに対応していない場合には、通常のTCPコネクションを用いて通信接続先との通信が行われる。なお、MPTCPはアプリケーションレイヤ201よりも下のレイヤの拡張である。したがって、図2におけるMPTCPレイヤとアプリケーションレイヤ201との境界は、従来のTCPレイヤとアプリケーションレイヤ201との境界と同じである。したがって、アプリケーションレイヤ201内で複数のパスを制御及び管理をすることは必要なく、アプリケーションレイヤ201は従来のTCPコネクションを利用した通信と同様の制御を行うことで複数のパスを利用した通信を行うことができる。
アプリケーションレイヤ201は、優先度管理部202の設定を変えることにより、後述する所定の条件が発生した場合にMPTCPサブフローの優先度制御を行うか否かを制御することができる。アプリケーションレイヤ201は、MPTCPを帯域拡大目的で利用するか、複数の回線の冗長接続のために利用するか、を優先度管理部202に通知することができる。また、アプリケーションレイヤ201が制御を行うのではなく、MPTCPレイヤ203の判断により、MPTCPを帯域拡大目的で利用するか、冗長接続のために利用するかを、決定してもよい。
MPTCPレイヤ203は、複数のIPアドレス及びポート番号を用いてデータを送受信する。すなわち、MPTCPレイヤ203は、複数のサブフローを用いて通信接続先との通信を行う。本実施形態では、TCPレイヤのサブフローA204及びサブフローB205を用いて、すなわち複数のパスを用いて、通信接続先との通信が行われる。このように、アプリケーションレイヤ201と通信接続先との間の単一のコネクションに基づく通信が、複数のパスを用いて行われる。これらのサブフローA204及びサブフローB205は、MPTCPレイヤ203によって管理される。
このように、通信制御部A105及び通信制御部B106は、接続先との間で、互いに異なるパスを経由する複数のトランスポート層接続を確立して通信を行う。本実施形態において接続先との間で確立される接続は、1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由する複数のトランスポート層接続を含む、TCP接続である。サブフローA204によって通信接続先と接続されるパスは、インタフェースA206を介してネットワーク(例えばネットワークA111)に接続される。また、サブフローB205によって通信接続先と接続されるパスは、インタフェースB207を介してネットワーク(例えばネットワークB112)に接続される。図2には、MPTCPレイヤ203が管理するサブフローとしてサブフローA204及びサブフローB205が示されているが、本実施形態におけるMPTCP接続では、2つ以上の任意の数のサブフローを利用することができる。ここで、後述するように、パスのそれぞれは優先度(又は役割)を有しており、例えば、通常パスとしての優先度(役割)、又はバックアップパスとしての優先度(役割)を有することができる。
MPTCPレイヤ203は、優先度管理部202を有している。優先度管理部202は、予め定められている設定情報を参照して、電力制御部104、通信制御部A105、又は通信制御部B106が取得した変更指示に応じたパスの役割の変更方法を判定する。この設定情報は、パスの役割の変更動作を制御するために、通信処理装置101に設定される情報である。例えば、設定情報は、変更指示に応じてパスの役割の変更方法を判定する際に用いられる情報、又は変更指示に応じたパスの役割の変更方法を規定する情報である。そして、優先度管理部202は、判定された変更方法に従ってパスの役割を変更する制御を行う。この処理については、図3及び図6を参照して後に詳しく説明する。
アプリケーションレイヤ201はMPTCP接続を行うことにより、複数の経路を利用して通信帯域を拡大することができる。ここで、それぞれのパスの役割は、通常パスと、通常パスを経由する通信に支障がある場合に用いられるバックアップパスと、から選択することができる。例えば、優先度管理部202の制御に従って、通常パスに設定されたサブフローA204及びサブフローB205の双方を用いて通信を行うことにより、通信帯域を拡大することができる。また、アプリケーションレイヤ201はMPTCP接続を行うことにより、通常パスとバックアップパスを利用する冗長接続が可能となる。この場合通常パスの通信経路切断時に高速にバックアップパスを利用して通信接続を回復できる。例えば、優先度管理部202の制御に従って、通常はサブフローA204を用いて通信を行う一方、サブフローA204を用いた通信が行えなくなった場合、サブフローB205を用いた通信を行うことができる。また、通常パスを経由する通信において帯域が足りなくなったことで通信に支障が生じている場合に、バックアップパスを用いて通信を行うことにより帯域を拡大してもよい。本実施形態において、パスの役割は、優先的に用いられるサブフローが通る通常パスと、パックアップとして用いられるサブフローが通るパックアップパスから選択されるため、以下ではパスの役割を示す情報をサブフローの優先度と呼ぶことがある。
次に、図3を参照して、優先度管理部202における、サブフローの優先度を変更する処理のフローについて説明する。本実施形態において、通信制御部A105又は通信制御部B106は、通信接続先へのデータ送信時におけるパスの役割を変更する要求を、通信接続先から受信する(ステップS301)。この要求は、パスの役割が変更されるように接続先へのデータ送信時の動作状態を変更する指示であるといえる。そして、この要求の受信に応じて、通信接続先からのデータ受信時におけるパスの役割を変更する制御を行う(ステップS303)。具体例としては、接続先へのデータ送信時におけるパスの役割と同じになるように、接続先からのデータ受信時におけるパスの役割を変更することができる。ここでは、通信接続先からのデータ受信時におけるパスの役割を変更する要求を通信接続先に送信することにより、通信接続先からのデータ受信時におけるパスの役割を変更することができる。
ステップS301は、MPTCPレイヤ203が通信接続先からサブフローの優先度を変更することを示す優先度変更パケットを受信するまで繰り返される。MPTCPレイヤ203が優先度変更パケットを受信すると、処理はステップS302へ進む。なお、本実施形態において、優先度変更パケットとはMPTCPオプションの1つであるMP_PRIOオプションが付与されたパケットのことを指す。MPTCPプロトコルによれば、MP_PRIOオプションを用いた優先度の変更はデータ受信側だけが要求できるように規定されており、データ送信側はこの要求に従うよう規定されている。すなわち、この優先度変更パケットは、通信処理装置101が送信側となり、通信接続先に対してデータを送信する際の、サブフローの優先度を変更する通知といえる。
ステップS302において、優先度管理部202は、設定情報を参照して、変更指示に応じたパスの役割の変更方法を判定する。本実施形態において設定情報は、変更指示に応じてパスの役割を変更するか否かを示す情報である。すなわち、優先度管理部202は、この設定情報を参照して、変更指示に応じてパスの役割を変更するか否かを判定する。例えば、設定情報は、通信処理装置101が送信側となる際のサブフローの優先度を変更する通知を受信した際に、通信処理装置101が受信側となる際のサブフローの優先度を同一にする設定が有効である否かを示すことができる。優先度管理部202は、この設定を確認することができる。この設定が無効な場合、図3の処理は終了する。この場合、優先度管理部202は、通知に従って、通信処理装置101が送信側となる場合のサブフローの優先度を変更することができる。一方、この設定が有効な場合、処理はステップS303に進む。
ステップS303において、優先度管理部202は、通信処理装置101が受信側となり、通信接続先からデータを受信する際の、サブフローの優先度を変更する通知を、通信接続先に送る。例えば、優先度管理部202は、MP_PRIOオプションを付与したパケットを通信接続先へとサブフローを介して送信することができる。このようにして、優先度管理部202は、サブフローの優先度を制御することができる。例えば、通信処理装置101が送信側となる際のパスの役割をバックアップパスに変更する通知を受け取った場合、通信処理装置101が受信側となる際のパスの役割をバックアップパスに変更する通知を送信することができる。
以上のように、通信処理装置101は、所定の条件、例えば通信処理装置101が送信側となる際のサブフローの優先度を同一にする設定が有効であること、に応じて、通信処理装置101が用いるサブフローの優先度を制御することができる。具体的には、優先度管理部202は、所定の条件が満たされるか否かに応じて、通信処理装置101がデータの受信に用いるサブフローの優先度を制御することができる。もっとも、所定の条件の種類は特に限定されない。例えば、優先度管理部202は、単に通信接続先へのデータ送信時におけるパスの役割を変更する要求を通信接続先から受信したことを条件として、通信接続先からのデータ受信時におけるパスの役割を変更する制御を行ってもよい。
このような構成を用いることで、通信接続先は、通信処理装置101が用いるサブフローの優先度を制御することができる。具体的には、通信接続先は、優先度変更パケットの送信を通じて、通信接続先がデータの受信に用いるサブフローの優先度を制御するだけでなく、通信処理装置101がデータの受信に用いるサブフローの優先度を制御することができる。さらなる実施例においては、優先度管理部は、通信接続先からの制御と、通信処理装置101の設定等の条件との双方に基づいて、通信処理装置101が用いるサブフローの優先度を制御することもできる。
本実施形態では、通信接続先からの優先度変更パケットを受信した際に、サブフローの優先度を変更する処理について説明した。しかしながら、優先度の変更方法は特に限定されない。他の方法を用いても、回線の状況によらず、例えば通信処理装置101の設定又は通信接続先からの制御等に基づいて、動的にサブフロー優先度を変更することができる。
本実施形態によれば、通信処理装置101において、回線状況によらずサブフローの優先度を動的に変更することができる。本実施形態によれば、通信処理装置の設定等の端末条件、又は通信接続先からの制御等の条件に基づいて、動的にサブフローの優先度を変更できるため、効率的な通信処理が可能となる。また、このようにパスの優先度を切り替える本実施形態においては、TCPセッションを張り直すことによりパスを切り替える構成と比較して、切り替え先のパスを用いた通信をより早く行うことができる。
本実施形態に示した通信処理装置101は、例えば、後述する実施形態2又3に係る通信処理装置の通信接続先として動作することで、より効率的な動作が可能となる。すなわち、本実施形態に係る通信処理装置が通信接続先である場合、実施形態2又は3に係る通信処理装置は、優先度変更パケットを送信することで、上り通信におけるサブフローの優先度だけではなく、下り通信におけるサブフローの優先度も制御できる。
また、通信接続先が通常パスの通信品質の低下を検知した際に、通信接続先が通信処理装置101に対してサブフローの優先度を変更させる通知を行うことができる。この場合、MPTCPプロトコルによれば、通信接続先からの通知を受けた通信処理装置は、データ送信時に用いるサブフローの優先度を変更するだけであった。このため、通信処理装置が独立して通常パスの通信品質の低下を検知した際に、通信接続先に対して送信時に用いるサブフローの優先度を変更させる通知を送ることで、通信処理装置がデータの受信時に用いるサブフローの優先度を変更していた。このように、通信処理装置101がデータ受信時に用いるサブフローの優先度を変更するためには、通信処理装置101が別途サブフローの通信品質の低下を検知して通信接続先に優先度を変更する通知を行う必要があり、効率的ではなかった。本実施形態の方法によれば、通信接続先が通信品質の低下を検出した際に行われる一方向の通信におけるサブフローの優先度の変更を、逆方向の通信にも迅速に適用することが可能となるため、より効率的な動作が可能となる。
[実施形態2]
実施形態1では、通信接続先に向かう通信におけるサブフローの優先度を変更する要求を受信したことに応じて、通信処理装置の設定に応じて反対方向の通信におけるサブフローの優先度を決定した。実施形態2では、通信処理装置の状態変化に応じて、セキュリティ設定に応じて通信におけるサブフローの優先度を決定する。本実施形態に係る通信処理装置101の構成は、実施形態1に係る図1及び図2に示される構成と同様である。以下では、実施形態1とは異なる構成について説明し、類似する構成についての説明は省略する。
実施形態2に係る通信処理装置101が接続されるネットワークの構成例を、図4を用いて説明する。図4では、通信処理装置101と通信相手装置401との間のコネクションにおいて、ネットワークA111を介したサブフローと、ネットワークB112を介したサブフローと、を用いる例が示されている。もっとも、用いるサブフローの数は限定されず、2つ以上の任意の数のサブフローを用いることができる。
通信処理装置101が接続されるネットワークA111は、直接インターネット403を経由して通信相手装置401に接続している。また、通信処理装置101が接続されるネットワークB112は、社内ネットワーク等のローカルネットワーク404に接続されている。そして、ネットワークBを介して通信処理装置101と通信相手装置401との間で送受信されるパケットは、ローカルネットワーク404とインターネット403とを接続するセキュリティGW402を経由する。
また、通信相手装置401は、IPsecプロトコルを利用してセキュリティが担保された通信を行う。例えば、通信処理装置101と通信相手装置401との間のネットワークA111を介したサブフローは、トランスポートモード又はトンネルモードによって、通信処理装置101と通信相手装置401との間でセキュリティコネクションを維持する。一方で、通信処理装置101と通信相手装置401との間のネットワークB112を介したサブフローは、トンネルモードによってセキュリティGW402と通信相手装置401との間でセキュリティコネクションを維持する。セキュリティGW402によってIPsec処理されるパケットは、ローカルネットワーク404内、すなわちセキュリティGW402と通信処理装置101との間では、平文パケットとして送受信される。
通信処理装置101は、通常電力状態又は省電力状態をとることができる。図5は、通信処理装置101の状態の遷移図である。通信処理装置101の主要機能が動作中である間は、通信処理装置101は通常電力状態501を維持する(503)。通常電力状態501では、通信処理装置101全体に電力が供給される。一方で、通常電力状態501において主要機能が実行されていないアイドル状態になると、例えばメインCPU102の制御に従って、通信処理装置101は省電力状態502へ移行することができる。また、通信処理装置101は、例えば通信処理装置101がネットワークからシステムの起動要求を受信した場合(505)に、省電力状態502から通常電力状態501へ移行することができる。
また、電力制御部104が、ユーザによる操作が可能な外部のスイッチと接続されていてもよい。この場合、スイッチの押下に応じて通信処理装置101は通常電力状態501から省電力状態502に移行することができ、また省電力状態502から通常電力状態501に移行することができる。
省電力状態502では、電力制御部104の制御により通信処理装置101全体において動作周波数の低減が行われる。また、通信処理装置101が各機能ブロックを実現する専用のハードウェア回路を有する場合、省電力状態502では、省電力待ち受け時に必要となる最小限のハードウェア回路に電源を供給することができる。通信処理装置101が複数のマイクロプロセッサによるマルチプロセッサ構成を有する場合、又はハードウェアによるアクセラレーションを行う構成を有する場合も、同様に最小限のハードウェアに電源を供給することができる。このように、省電力状態502においては、通常電力状態501にある場合よりも、通信処理装置101の電力消費量を低減することができる。省電力状態502が、ユーザの設定又はネットワークの使用状況等に応じて選択される複数のモードを備えていてもよい。この場合、電力制御部104は、モードごとに通信処理装置101の電力消費量が異なるように電源制御を行うことができる。
本実施形態において、通常電力状態501では、通信処理装置101と通信相手装置401との間のMPTCPコネクションにおいて、ネットワークA111を介するサブフローが通常パスとして用いられる。また、ネットワークB112を介するサブフローがバックアップパスとして用いられる。上述のように、ネットワークA111を介するサブフローは、通信処理装置101によってセキュリティが確保される。一方、ネットワークB112を介するサブフローは、すなわちローカルネットワーク404を介し、セキュリティGW402によりセキュリティが確保される。このように、ネットワークA111を介するサブフローを通常パスとして用いることにより、ローカルネットワーク404に掛かる負荷を軽減することができる。
一方で、通信処理装置101が省電力状態502へ移行すると、後述する方法を用いてサブフロー優先度が変更される。これにより、ネットワークA111を介したサブフローがバックアップパスとして用いられ、ネットワークB112を介したサブフローが通常パスとして用いられるように、優先度の切り替えが行われる。省電力状態502では、通信相手装置401からの起動要求の待ち受けが行われ、また一定時間毎に状態問い合わせのパケットが通信処理装置101に到達するが、行われる通信量は通常電力状態に比べて非常に少ない。このため、省電力状態502においては、ネットワークB112を介したサブフローを通常パスとして用い、ネットワークA111を介したサブフローのセキュリティを確保するために用いられる暗号処理部103に対する電源供給を停止することができる。
なお、例えばネットワークB112を介したサブフローの通信品質が低下した場合に、通信相手装置401はバックアップパスであるネットワークA111を介して問い合わせパケットを送信することができる。この場合、電力制御部104は、暗号処理部103への電源供給を行うことができる。具体例として、通信処理装置101は、電源が供給された暗号処理部103が低動作周波数で動作する第2の省電力状態に移行してもよいし、通常電力状態501に復帰してもよい。
ここで、図6を参照して、通常電力状態501から省電力状態502へ遷移する際、又は省電力状態502から通常電力状態501へ遷移する際の、通信処理装置101の状態移行フローについて説明する。
ステップS601において、電力制御部104は、電力モードの移行を検知するまで待機を行う。電力制御部104は、通信処理装置101の動作状態の変更指示を受け取る。本実施形態の場合、電力制御部104は、特に、電力モードの移行指示を受け取る。電力制御部104は、この移行指示を受け取ったことに応じて、電力モードの移行を検知する。電力モードの移行が検知されると、処理はステップS602へ進む。ステップS602において、優先度管理部202は、サブフローの優先度を決定する処理を行う。ステップS602において、通常電力状態501から省電力状態502へ移行する際には、図7に示す処理が行われる。また、省電力状態502から通常電力状態501へ移行する際には、図8に示す処理が行われる。
ここで、図7を参照して、通常電力状態501から省電力状態502へ移行する際におけるステップS602の処理について説明する。本実施形態において、優先度管理部202は、予め定められている設定情報を参照して、電力モードの移行指示に応じたパスの役割の変更方法を判定し、判定された変更方法に従ってパスの役割を変更する制御を行う。本実施形態における設定情報は、通信処理装置101に設定されているセキュリティポリシー、特に複数のサブフローのそれぞれで用いられるセキュリティポリシーを示す情報を含む。そして、優先度管理部202は、セキュリティポリシーを参照して、パスの役割の変更方法を判定する。一方で、電力モードの種類と、この電力モードにおけるパスの役割と、の対応関係を示す設定情報を用いることもできる。この場合、ステップS602において、優先度管理部202は、指示された電力モードに対応する各パスの役割を、図7の処理を行うことなく決定することができる。
ステップS701において、優先度管理部202は、省電力状態の移行を検知した場合に、サブフローの優先度を変更する設定が有効かどうかを判定する。優先度を変更しない設定の場合、図7の処理は終了する。優先度を変更する設定の場合、処理はステップS702へ進む。この設定は、アプリケーション毎に設定可能であってもよいし、ユーザがインタフェースを操作することによって設定可能であってもよいし、通信相手装置401による制御に従って設定可能であってもよい。
ステップS702において、優先度管理部202は、通信処理装置101に設定されているセキュリティポリシーを取得する。ステップS703において、優先度管理部202は、複数のサブフローのそれぞれで用いられるセキュリティポリシーが異なっているかを確認する。異なっていない場合は、図7の処理は終了する。異なっている場合、処理はステップS704へ進む。
ステップS704において、優先度管理部202は、通信処理装置101がセキュリティ確保を行っていないパスがあるかどうかを確認する。このようなパスがない場合、図7の処理は終了する。このようなパスがある場合、処理はステップS705へ進む。また、優先度管理部202は、暗号処理部103によらずセキュリティ確保を行っているパスがあるかどうかを確認してもよい。例えば、メインCPU102の処理のみによってセキュリティが確保できるパスが存在する場合に、ステップS705へ進んでもよい。
ステップS705において、優先度管理部202は、通信処理装置101がセキュリティ確保を行っていないパス、又は暗号処理部103によらずセキュリティ確保を行っているパスを選択し、通常パスとして決定する。例えば、優先度管理部202は、メインCPU102のみでセキュリティを確保可能なパスを1つ選択し、通常パスに決定してもよい。ステップS706において、優先度管理部202は、通常パスとして選択されたパス以外のパスをバックアップパスに決定する。このように、ローカルネットワーク404がセキュリティを確保するネットワークB112経由のサブフローを優先的に使うように優先度を決定することにより、省電力状態移行時に暗号処理部103の電源を遮断した際に、省電力効果を高めることができる。
このように、本実施形態においては、優先度管理部202は、消費電力がより少ない電力モードへの移行指示、例えば通常電力状態501から省電力状態502への移行指示に応じて、パスの役割を変更する。図4の例において、ネットワークA111経由のサブフローは、通信処理装置101によってセキュリティ確保処理が行われるパスを経由する、確立されたトランスポート層接続である。また、ネットワークB112経由のサブフローは、外部装置によってセキュリティ確保処理が行われるパスを経由する、確立されたトランスポート層接続である。この例において、優先度管理部202は、消費電力がより少ない電力モードへの移行指示に応じて、通信処理装置101によってセキュリティ確保処理が行われるパスの役割を、バックアップパスに設定することができる。また、優先度管理部202は、外部装置によってセキュリティ確保処理が行われるパスの役割を、通常パスに設定することができる。
また、本実施形態において、優先度管理部202は、暗号処理部103への電源供給を減らす指示、例えば通常電力状態501から省電力状態502への移行指示に応じて、パスの役割を変更する。図4の例において、優先度管理部202は、この指示に応じて、暗号処理部103によるセキュリティ確保処理が行われるパスの役割を、バックアップパスに設定することができる。また、優先度管理部202は、暗号処理部103によるセキュリティ確保処理が行われないパスの役割を、通常パスに設定することができる。
また、図8を参照して、省電力状態502から通常電力状態501へ移行する際の処理について説明する。ステップS801において、優先度管理部202は、省電力状態502へ移行した際にサブフローの優先度を変更したか否かを確認する。優先度の変更を行っていない場合、図8の処理は終了する。また、優先度の変更を行っていた場合、処理はステップS802に進む。ステップS802において、優先度管理部202は、省電力状態移行前のサブフローの優先度を、通常電力状態501へ移行した際に用いる優先度として決定する。このように、優先度管理部202は、通常電力状態501から省電力状態502への変更指示にしたがって、例えば、ネットワークA111を介したパスの役割を通常パスからバックアップパスに変更することができる。また、優先度管理部202は、省電力状態502から通常電力状態501への変更指示にしたがって、例えば、ネットワークA111を介したパスの役割を、バックアップパスから通常パスに戻すことができる。このように、省電力状態502から通常電力状態501へと移行する際には、省電力状態502へ移行する前に通常電力状態501において用いていたサブフローの優先度が用いられる。
ステップS603において、優先度管理部202は、ステップS602で決定したサブフローの優先度と現在のサブフローの優先度とを比較する。サブフローの優先度に変更がある場合、処理はステップS604に進み、変更がない場合、処理はステップS605に進む。ステップS604において、優先度管理部202は、優先度を変更するサブフローに対してMP_PRIOオプションを付与したMPTCPパケットを送信する。こうして、ステップS602で決定された優先度に従って、サブフローの優先度が変更される。具体的には、通信相手装置401がこのMPTCPパケットを受け取ると、通信相手装置401は優先度が高いサブフローを用いてデータを通信処理装置101に送るようになる。
ステップS605において、電力制御部104は、電力モード移行処理を行い、処理を終了する。例えば、電力制御部は、通常電力状態501から省電力状態502へ移行するとともに、暗号処理部103への電源供給を遮断することができる。また、電力制御部104は、省電力状態502から通常電力状態501へ移行するとともに、暗号処理部103への電源供給を再開することができる。
本実施形態によれば、通信処理装置101において、回線状況によらず、サブフローの優先度を動的に変更することができる。本実施形態においては、電力モードの移行に応じてサブフローの優先度を決定したが、通信処理装置101の他の状態変化に応じてサブフローの優先度を決定してもよい。また、本実施形態では、セキュリティポリシーの設定に応じてサブフロー優先度を変更してよいかどうかを判断したが、設定情報として他の情報を参照して判断を行ってもよい。一方、セキュリティポリシーを決定する管理者が、又は通信相手装置401が、電力モードの移行に応じてサブフロー優先度を変更してよいかどうかを、通信処理装置101に設定してもよい。このような構成によれば、セキュリティレベルを落とすことなく、省電力状態移行時に優先されるサブフローを決定し、省電力効果を高めることができる。また前述したように、実施形態1に係る通信処理装置を通信相手装置401として用いることにより、上り下り双方のサブフローの優先度を制御できるため、より効率的に省電力効果を高めることが可能となる。
本実施形態に従い、ネットワークA111経由のサブフローがバックアップパスに変更されたとしても、このサブフローを用いた通信は可能である。したがって、省電力状態時にネットワークB112経由のサブフローに障害が発生したとしても、継続して代わりにネットワークA111を介した通信を行うことができる。このため、MPTCPのメリットを生かしつつも効率的な動作が可能となる。なお、バックアップパスで通信する際には、電源をオフにしているハードウェア(暗号処理部103)に一時的に電力を供給することができる。
[実施形態3]
実施形態2では、電力モードの移行に応じて、通信処理装置のセキュリティ設定に応じてサブフローの優先度を決定する方法を示した。実施形態3では、電力モードの移行に応じて、通信処理装置が有する通信インタフェースの消費電力に基づいてサブフローの優先度を決定する。本実施形態に係る通信処理装置101の構成は、実施形態2に係る図1及び図2に示される構成と同様である。また、通信処理装置101の状態遷移も図5と同様に行われ、電力モードの移行処理も図6に従って行われる。本実施形態に係る処理は、実施形態2と比較して、ステップS602におけるサブフローの優先度決定処理が異なる。以下では、実施形態2と同様の点については説明を省略する。
図9は、実施形態3に係る通信処理装置101が接続されるネットワークの一例を示す。通信処理装置101は、ネットワークA111を介して通信相手装置906に接続される。ネットワークAはギガビットイーサネット(登録商標)による有線LAN接続であり、最大で1Gbpsの通信スループットを得ることができる。ネットワークA111は、通信を中継するスイッチングハブ905に接続される。さらにスイッチングハブ905は、ギガビットイーサネット(登録商標)908を介して通信相手装置906に接続される。なお、スイッチングハブ905の代わりに、ネットワークA111は、ブリッジ又はルータ等の通信中継機器を介して通信相手装置906に接続されていてもよい。
また、通信処理装置101は、ネットワークB112を介して通信相手装置906に接続される。ネットワークBは802.11acWAVE2の無線LANネットワークであり、複数のアンテナを利用することで1Gbpsを超える通信スループットを得ることができる。通信処理装置101は、このような無線LANを介してアクセスポイント904に接続される。また、アクセスポイント904と通信相手装置906とは10Gビットイーサネット(登録商標)によって接続される。
本実施形態において、通常電力状態501では、ネットワークB112を介して通信相手装置906に到達するMPTCPサブフローが、通常パスとして優先的に利用される。また、ネットワークA111を介して通信相手装置906に到達するサブフローは、バックアップパスとして利用される。このように、通常電力状態501では、通信帯域がより大きいネットワークが優先的に利用される。なお、通常電力状態501において、ネットワークA111を介して通信相手装置906に到達するサブフローを通常パスとして利用することにより、通信帯域を拡大してもよい。
本実施形態では2つ以上のサブフローを利用することもでき、サブフローの数は任意である。また、ネットワークA111とネットワークB112の仕様も任意である。例えば、通信処理装置101は、互いに異なる2つの種別のネットワークインタフェースを有することができる。また、通信処理装置101は、Energy Efficient Ethernet(EEE)に対応した有線LANインタフェースを2つ備えていてもよい。また、通信処理装置101は、上述のように無線LANインタフェースを備えていてもよい。この場合にも、詳細については後述するが、通信処理装置101との直接接続リンクを確立する機器がEEEに対応しているか否かに応じて、優先度を切り替えることができる。
次に、図10を参照して、本実施形態におけるステップS602のサブフロー優先度決定処理について説明する。本実施形態における設定情報は、それぞれのパスごとの、パスを経由する通信時の消費電力量を示す情報を含む。とりわけ、設定情報は、パスを経由する通信時における、通信処理装置101が有するインタフェースの消費電力量を示す情報を含んでいる。そして、優先度管理部202は、この消費電力量を参照して、パスの役割の変更方法を判定する。
ステップS1001は実施形態2のステップS701と同様であり、説明を省略する。ステップS1002において、優先度管理部202は、通信処理装置101が有するそれぞれのインタフェースとリンク先との間のリンク種別を取得する。リンク種別には、例えば、ギガビットイーサネット(登録商標)、IEEE802.11ac、EEE対応機器とのリンク、及びEEE非対応機器とのリンク、等が含まれる。
ステップS1003において、優先度管理部202は、それぞれのインタフェースが、異なる種別のリンクを有しているか否かを判定する。リンク種別が同一である場合、図10の処理は終了する。また、異なる種別のリンクがある場合、処理はステップS1004に進む。例えば、図9の場合、ネットワークA111を介したリンクとネットワークB112を介したリンクの種別は異なる。
また、通信処理装置101がEEEに対応した機器と対応していない機器にそれぞれ接続される場合も、異なる種別のリンクがあると判定できる。さらに、通信処理装置101がギガビットイーサネット(登録商標)に対応した機器とファーストイーサネット(登録商標)等の100Base-Tにのみ対応した機器とにそれぞれ接続される場合も、異なる種別のリンクがあると判定できる。これらの場合、通信処理装置101が有するインタフェースの種別は同一であるかもしれないが、リンク種別は別であると判定することができる。
ステップS1004において、優先度管理部202は、各通信インタフェースが現在のリンクを用いて通信する際に消費する電力の情報を取得する。ステップS1005において、優先度管理部202は、消費電力が、パケットを送受信しているか否かに関わらず消費電力が一定である通信インタフェースが存在するか否かを判定する。このようなインタフェースリンクがある場合処理はステップS1006へ進み、ない場合処理はステップS1007へ進む。例えば、EEEに従うリンク及び無線リンクは、送受信が発生したタイミングでインタフェースの消費電力量が一時的に増加し、送受信が発生していない場合は一定以下に消費電力が抑えられるため、消費電力は一定ではない。
ステップS1006において、優先度管理部202は、パケットを送受信しているか否かに関わらず消費電力が一定である通信インタフェースを経由するサブフローを、通常パスに決定する。これにより、通信時に消費電力が増加するインタフェースを用いた通信量が減るため、省電力状態において消費される電力を抑えることができる。ステップS1007において、優先度管理部202は、最も送受信時の消費電力が少ないインタフェース経由するサブフローを、通常パスに決定する。これにより、省電力状態動作時に消費される電力を抑えることができる。ステップS1008において、優先度管理部202は、通常パスとして決定されたサブフロー以外のサブフローを、バックアップパスとして決定する。
このように、本実施形態において優先度管理部202は、消費電力がより少ない電力モードへの移行指示、例えば通常電力状態501から省電力状態502への移行指示に応じて、パスの役割を変更する。図9の例において、通信処理装置101は、ネットワークA111を通るパスを介して通信を行うインタフェースA206と、ネットワークB112を通るパスを介して通信を行うインタフェースB207と、を有している。そして、インタフェースA206は、通信の有無にかかわらず消費電力が一定であり、インタフェースB207は、非通信時よりも通信時において消費電力が大きくなる。この例において、優先度管理部202は、消費電力がより少ない電力モードへの移行指示に応じて、インタフェースA206を介するパスを通常パスに設定することができる。また、優先度管理部202は、インタフェースB207を介するパスをバックアップパスに設定することができる。
以上のように、本実施形態では電力モード状態の移行に応じて、インタフェースの消費電力に基づいてサブフローの優先度を変更することにより、省電力状態においては通信処理装置101全体の総消費電力を低減することができる。一方、電力モード状態以外の通信処理装置101の状態変化に応じて、回線の状況によらず動的にサブフローの優先度を変更することもできる。サブフローの優先度の変更方法は特に限定されず、消費電力を抑えられるように任意の方法を用いることができる。例えば、通信処理装置101単体の消費電力だけでなく、システム全体の消費電力を考慮して、管理者や外部装置からの制御によってサブフローの優先度の変更方法が決定されてもよい。具体例としては、システム全体が省電力状態に移行する際には、システム全体の消費電力が少なくなるように、サブフローの優先度を変更する方法が挙げられる。
[実施形態4]
上述の通り、優先度の変更方法は特に限定されず、回線の状況によらない他の方法を用いて動的にサブフロー優先度を変更することができる。例えば、パスについての使用履歴情報に基づいて、優先度を変更することが可能である。パスについての使用履歴情報とは、過去の所定期間における、データ通信のためのこのパスの使用状況、又はこのパスが通る回線若しくはネットワークの使用状況でありうる。使用状況としては、例えば通信量又は通信料金が挙げられ、一実施形態においては、通信量又は通信料金が閾値を超えた場合に優先度を変更することができる。このような処理は、実施形態1~3の処理と組み合わせて用いてもよい。
具体例として、優先度管理部202は、ネットワークA111を通るパスについての使用履歴情報を取得することができる。この使用履歴情報は、例えば、ネットワークA111を介した通信量又は通信料金であってもよく、これらを監視することにより取得することができる。そして、優先度管理部202は、予め定められた設定情報を参照して使用履歴情報に応じたパスの優先度の変更方法を判定し、判定された変更方法に従ってパスの優先度を変更する制御を行うことができる。ここで、設定情報は所定期間内の通信量又は通信料金の閾値であってもよく、通信量又は通信料金が閾値を超えた場合に、優先度管理部202はネットワークA111を介するサブフローを通常パスからバックアップパスに変更することができる。また、優先度管理部202は、同時にネットワークB112を介するサブフローをバックアップパスから通常パスに変更することができる。このような構成は、例えば、ネットワークA111を使うよりもネットワークB112を使う方が通信料金を抑えられる場合に使用することができ、通信料が予算を大きく超える可能性を減らすことができる。一方、このような構成は、例えば、ネットワークA111の方がネットワークB112よりも高速な場合に使用することができ、予算の範囲内で高速な通信を実現することができる。このような構成は一例にすぎず、優先度管理部202は、例えばネットワークB112を介した通信量又は通信料金にさらに基づいて優先度を変更してもよい。
上述の各実施形態においては、このようにMPTCPサブフローの優先度が動的に制御可能とされる。単に回線品質又はコストにのみ基づいてサブフロー優先度を制御するだけでなく、情報処理装置の状態若しくはその設定、又は外部装置からの制御によってサブフロー優先度を変更可能となった。アプリケーションは、MPTCPを利用することで、複数の通信経路の存在を意識することなくTCPコネクションにおいて複数のパスを利用することが可能となる。その際に、各実施形態に従って状況に応じた優先度の変更を行うことで、効率的な動作が可能となる。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
101:通信処理装置、103:暗号処理部、104:電力制御部、105:通信制御部A、106:通信制御部B、202:優先度管理部、206:インタフェースA、207:インタフェースB

Claims (12)

  1. 通信装置であって、
    1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由し及び異なる優先度を有する複数のトランスポート層の接続を含んでいるTCP接続を確立して、他の通信装置との間で通信を行うトランシーバと、
    通信におけるセキュリティ確保処理を行う処理部と、
    前記トランシーバにより前記他の通信装置との間で前記TCP接続を確立した後に、前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更するコントローラと、
    を備え、
    前記処理部への電源供給を減らす場合、前記コントローラは、前記処理部によるセキュリティ確保処理が行われるパスがバックアップパスになるように前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更する
    とを特徴とする通信装置。
  2. 通信装置であって、
    1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由し及び異なる優先度を有する複数のトランスポート層の接続を含んでいるTCP接続を確立して、他の通信装置との間で通信を行うトランシーバと、
    前記トランシーバにより前記他の通信装置との間で前記TCP接続を確立した後に、前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更するコントローラと、
    を備え、
    前記トランシーバは、前記通信装置によってセキュリティ確保処理が行われる第1のパスを経由するトランスポート層の接続と、外部装置によってセキュリティ確保処理が行われる第2のパスを経由するトランスポート層の接続と、を確立し、
    前記通信装置が第1の電力モードから前記第1の電力モードよりも消費電力の少ない第2の電力モードへ移行する場合、前記コントローラは、前記第1のパスがバックアップパスになるように前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更することを特徴とする、通信装置。
  3. 前記通信装置が前記第2の電力モードから前記第1の電力モードへ移行する場合、前記コントローラは、前記第2のパスがバックアップパスになるように前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更することを特徴とする、請求項に記載の通信装置。
  4. 通信装置であって、
    1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由し及び異なる優先度を有する複数のトランスポート層の接続を含んでいるTCP接続を確立して、他の通信装置との間で通信を行うトランシーバと、
    前記トランシーバにより前記他の通信装置との間で前記TCP接続を確立した後に、前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更するコントローラと、
    を備え、
    前記トランシーバは、第1のパスを介して通信を行う第1の通信インタフェースと、第2のパスを介して通信を行う第2の通信インタフェースと、を備え、
    前記第1の通信インタフェースは、EEE(Energy Efficient Ethernet)に非対応の有線LANインタフェースであり、
    前記第2の通信インタフェースは、EEEに対応の有線LANインタフェース、又は無線LANインタフェースであり、
    前記通信装置が第1の電力モードから前記第1の電力モードよりも消費電力の少ない第2の電力モードへ移行する場合、前記コントローラは、前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更することを特徴とする、通信装置。
  5. 通信装置であって、
    1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由し及び異なる優先度を有する複数のトランスポート層の接続を含んでいるTCP接続を確立して、他の通信装置との間で通信を行うトランシーバと、
    前記トランシーバにより前記他の通信装置との間で前記TCP接続を確立した後に、前記通信装置から前記他の通信装置へのデータ送信時における前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更する要求を前記他の通信装置から受信したことに応じて、前記他の通信装置から前記通信装置へのデータ送信時における前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更する要求を前記他の通信装置に送信するコントローラと、
    を備えることを特徴とする、通信装置。
  6. 前記トランシーバは、マルチパスTCPを用いて、前記他の通信装置とTCP接続を確立することを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記優先度は、通常パスであることを示す優先度と、前記通常パスを経由する通信に支障がある場合に用いられるバックアップパスであることを示す優先度と、から選択されることを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 通信におけるセキュリティ確保処理を行う処理部を備える通信装置が行う通信方法であって、
    1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由し及び異なる優先度を有する複数のトランスポート層の接続を含んでいるTCP接続を確立して、他の通信装置との間で通信を行う工程と、
    前記他の通信装置との間で前記TCP接続を確立した後に、前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更する工程と、
    を有し、
    前記処理部への電源供給を減らす場合、前記処理部によるセキュリティ確保処理が行われるパスがバックアップパスになるように前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更することを特徴とする通信方法。
  9. 通信装置が行う通信方法であって、
    1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由し及び異なる優先度を有する複数のトランスポート層の接続を含んでいるTCP接続を確立して、他の通信装置との間で通信を行う工程と、
    前記他の通信装置との間で前記TCP接続を確立した後に、前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更する工程と、
    を有し、
    前記通信を行う工程では、前記通信装置によってセキュリティ確保処理が行われる第1のパスを経由するトランスポート層の接続と、外部装置によってセキュリティ確保処理が行われる第2のパスを経由するトランスポート層の接続と、を確立し、
    前記通信装置が第1の電力モードから前記第1の電力モードよりも消費電力の少ない第2の電力モードへ移行する場合、前記第1のパスがバックアップパスになるように前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更することを特徴とする、通信方法。
  10. 通信装置が行う通信方法であって、
    1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由し及び異なる優先度を有する複数のトランスポート層の接続を含んでいるTCP接続を確立して、他の通信装置との間で通信を行う工程と、
    前記他の通信装置との間で前記TCP接続を確立した後に、前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更する工程と、
    を有し、
    前記通信装置は、第1のパスを介して通信を行う第1の通信インタフェースと、第2のパスを介して通信を行う第2の通信インタフェースと、を備え、
    前記第1の通信インタフェースは、EEE(Energy Efficient Ethernet)に非対応の有線LANインタフェースであり、
    前記第2の通信インタフェースは、EEEに対応の有線LANインタフェース、又は無線LANインタフェースであり、
    前記通信装置が第1の電力モードから前記第1の電力モードよりも消費電力の少ない第2の電力モードへ移行する場合、前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更することを特徴とする、通信方法。
  11. 通信装置が行う通信方法であって、
    1つのTCP(Transmission Control Protocol)接続が、異なるパスを経由し及び異なる優先度を有する複数のトランスポート層の接続を含んでいるTCP接続を確立して、他の通信装置との間で通信を行う工程と、
    前記他の通信装置との間で前記TCP接続を確立した後に、前記通信装置から前記他の通信装置へのデータ送信時における前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更する要求を前記他の通信装置から受信したことに応じて、前記他の通信装置から前記通信装置へのデータ送信時における前記複数のトランスポート層の接続に関する優先度を変更する要求を前記他の通信装置に送信する工程と、
    を有することを特徴とする通信方法。
  12. コンピュータを、請求項1からのいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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