JP7086371B1 - 電線共同溝の管路設計プログラム。 - Google Patents

電線共同溝の管路設計プログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】自動で管路を作成する電線共同溝の管路設計プログラムを提供する。【解決手段】電線共同溝の管路設計プログラム1は、屋根を構成する線の方程式L1,L2と、屋根先c2の座標値を求める屋根部設定ステップST1と、屋根の線の方程式と、管路方向に向かう直線の方程式が、交じわるか判定するステップSP5と、交点の座標を取得するステップとSQ1と、屋根先の座標値を取得するステップSQ3と、座標値を直線の方程式の定数に代入するステップSQ4と、が行われ、屋根の数が屋根の総数と同じとなると、直線の方程式と第2特殊部CB2の交点の座標値を取得するステップSP8と、取得された複数の座標値を順に結ぶことで、折れ線の管路を作成するステップSP9、以上をコンピュータに実行させる。【選択図】図4

Description

本発明は、地中にある電線共同溝の管路を設計するためのコンピュータで実行されるプログラムに関する。
従来より、電線共同溝の管路は、設計者により設計図に手書きで、水道管等の既設埋設物を避けるように描かれていた。この管路の既設埋設物を避ける方法は必ずしも1つではなく複数考えられる。設計者はその複数案を作成し設計合理性(材料費、工事費、材料入手の容易性など)のよい案を筆頭候補としてすべての案の評価順位を決定し、その資料をもとに利害関係者と協議を行っていた。
しかしながら、設計者が複数案の管路をそれぞれ手書きで作成するのは、多大な時間がかかっていた。そこで本発明は、コンピュータで実行することで、自動で電線共同溝の管路を描くことが可能な電線共同溝の管路設計プログラム提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の電線共同溝の管路設計プログラムは、地中にある1又は複数の既設埋設物を迂回して地中に電線類を通す電線共同溝の管路を少なくとも2つの特殊部間に作成する電線共同溝の管路設計プログラムであって、前記管路の第1特殊部から第2特殊部に向かう方向を管路方向とし、前記管路方向に向かう直線の方程式y=y’を備え、前記既設埋設物から所定長さ離れて前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根及び、前記第2特殊部から所定長さ離れて前記第1特殊部側にむかって広がることで前記第2特殊部を覆う屋根を、構成する線の方程式と、前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根及び第2特殊部を覆う屋根の前記第2特殊部側にある屋根先の座標値を求める屋根部設定ステップと、前記管路方向に向かう直線の方程式y=y’y’に前記第1特殊部の1点の座標値を代入するステップと、予め作成された屋根数を示す変数に初期値を代入するステップと、前記屋根数を示す変数をインクリメントするステップと、インクリメントされた前記屋根数を示す変数に合う前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根又は第2特殊部を覆う屋根の前記屋根を構成する線の方程式と、前記直線の方程式y=y’が、交じわるか判定するステップと、交わると判定されると、交点の座標を取得するステップと、前記屋根数を示す変数に合う前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根又は第2特殊部を覆う屋根の屋根先の座標値を取得するステップと、前記屋根数を示す変数に合う前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根又は第2特殊部を覆う屋根の屋根先の座標値を前記直線の方程式y=y’y’に代入するステップと、が行われ、交わらないと判定されると、前記屋根数を示す変数をインクリメントするステップに戻るか否かを、前記屋根数を示す変数が屋根の総数と同じかで判定するステップと、前記屋根数を示す変数が屋根の総数と同じとなると、前記直線の方程式y=y’と前記第2特殊部の交点の座標値を取得するステップと、取得された複数の座標値を前記第1特殊部から順に線で結ぶことで、折れ線の管路を作成するステップ、以上をコンピュータに実行させることを特徴としている。
前記第1特殊部の複数点から管路方向に沿って前記管路を延ばすことにより、複数の管路を作成してもよい。複数の管路が自動で作成できるので、迅速に利害関係者と協議に入ることができる。
道路高さの座標値が入力されると、前記第1特殊部及び前記第2特殊部、前記既設埋設物の高さ位置を変更し、管路の端点や前記折れ線の折れ点を前記道路高さの座標値に合わせて変更して、前記管路を再作成してもよい。現地測量に前倒しして、管路を設計して利害関係者と協議し、協議の合意後、測量結果の道路高さの座標値を入力し、管路を自動修正することで、工期を短縮することができる。
前記折れ線の折れ点を管路方向又はその逆方向に移動させて管路を変更させることにより、管路の折れ曲がりに最適な曲管又は曲管の組み合わせを製品カタログの中から選択し、前記折れ点を選択された曲管の情報を設定してもよい。また、複数の形状の曲管が在庫にある場合、前記折れ線にある折れ点の移動量が最小、曲管の長さ、曲管の曲げ半径の順に優先順位を付け、その順位に従い曲管を選択し、その曲管の形状に従い管路方向又はその逆方向に前記折れ点を移動させて管路を作成してもよい。管路の折れ曲がりにおける曲管選定作業の煩雑かつ作業時間の多さを解消することができる。
本発明の電線共同溝の管路設計プログラムにより、自動で電線共同溝の管路を描くことが可能で、設計時間を短縮することができる。
本発明の実施形態に係る電線共同溝の管路設計プログラムが実行されるコンピュータの構成を示す図である。 同上プログラムの使用手順を示す図である。 同上プログラムにる管路が設計される道路を示す平面図である。 同上プログラムの管路線形自動作成機能を示しており、(a)はメインフロー、(b)は管路線形自動作成機能中、管路案作成処理のフロー、(c)は管路案作成処理中の屋根処理のフロー、(d)は屋根処理の過程を説明する縦断面図、(e)は管路案作成処理によって作成される1つの管路を説明する縦断面図、(f)はメインフローによって作成される複数の管路を説明する縦断面図、(g)は管路案作成処理によって作成された管路の情報を記入する数量表を示している。 図4のメインフローの屋根部設定による屋根の設定を説明する縦断面図である。 図4の管路案作成処理の交点計算を説明する縦断面図である。 図4のメインフローによって作成される複数の管路をそれぞれ示す縦断面図である。 図4の管路案作成処理の変形例を説明する縦断面図である。 同上プログラムの管路線形自動作成機能における歩道がカーブのときの管路修正設計を説明する断面図である。 同上プログラムの3次元管路再計算機能による上下方向の管路修正を説明する縦断面図である。 様々な勾配における3次元管路再計算機能による管路修正を説明する縦断面図である。 同上プログラムの曲管サイズ自動決定及びIP点自動変更機能を示しており、(a)はメインフロー、(b)はメインフローを説明する縦断面図である。 曲管製品カタログを示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係る電線共同溝の管路設計プログラム1が実行されるコンピュータ2の構成を示す図である。
このコンピュータ2は、各種演算が行われるCPU21と、管路設計プログラム1が格納されるHDD22と、実行される際に管路設計プログラム1が展開されるRAM23と、特殊部、支障物、及び道路等の座標値や曲管の形状を入力するためのキーボードやマウス等の入力装置24と、で主に構成されている。
ここで、電線共同溝とは、電力線や通信線等2つ以上の電線類を共同して道路の下に収
容する施設をいう。特殊部とは、地中に電線類を入れたり、接続するための箱であり、管路は、特殊部間に電線類を通すパイプである。支障物とは、既に地中に埋め込まれている水道管、ガス管等の既設埋設物をいう。
次に、図2は、この管路設計プログラム1の使用手順を示す。まず、ステップST1の現況、条件整理で、特殊部の座標値や、入手した平面図(図3参照)から道路の平面データや上下水道の水道管などの支障物の形状・埋め込み深さデータをコンピュータ1に入力する。データが入力されると、管路設計プログラム1により、ステップST2,ST3,ST5,ST6の処理が実行される。まずステップST2の3D計画システムで、特殊部間に管路を作成し、ステップST3の平面計画図で、作成された管路を平面図や縦断図に落とし込む。この管路が作成された図面をもとに、ステップST4で利害関係者等の関係者と協議を行い、合意が得られない場合は、再度ステップST2に戻り管路を再作成する処理が管路設計プログラム1により実行される。合意が得られると、管路設計プログラム1によりステップST5の3次元変換処理が行われる。関係者との合意形成が行われる頃には、現地の測量が完了しているので、ステップST5でコンピュータ2に実際の道路高さの座標値が入力され、実際の測量結果に合うよう管路を管路設計プログラム1により修正設計し、その修正結果を基にBIM/CIMモデルが作成される。
続いてこのBIM/CIMモデルに対しステップST6の3Dビュー機能において、管路設計プログラム1により特殊部の間隔や、埋設管の土被り・曲げ角度の総和制限・最小半径、支障物との干渉・近接チェックなどを自動で照査され、最終的なBIM/CIMモデルが完成される。この完成されたBIM/CIMモデルで、ステップST4に戻り再び関係者と協議を行い、合意が得られない場合は、再度ステップST2に戻り、合意が得られると、ステップST7に進み、完成されたBIM/CIMモデルが設計成果となり、電線共同溝の工事に入ることとなる。
図4は、ステップST2の3D計画システムで、管路設計プログラム1の管路線形自動作成機能によって行われる管路作成を示す。なお、図4~図8及び図11では、特殊部CB1から特殊部CB2に向かう方向(管路方向)にx軸、上下方向にy軸をとっている。図9,図10は、特殊部CB1から特殊部CB2に向かう方向(管路方向)にx軸、上下方向にz軸をとっている。
図4(a)は、コンピュータ2で管路設計プログラム1にある管路線形自動作成機能を使用するときに実行される処理のメインフロー,(b)はメインフロー中の管路案作成処理フロー,(c)は管路案作成処理中の屋根処理フローを示している。そして(d)は屋根処理の過程を説明する縦断面図、(e)は管路案作成処理によって作成される1つの管路を説明する縦断面図、(f)はメインフローによって作成される複数の管路を説明する縦断面図を示している。まず、図4(a)のメインフローにおいて、ステップSU1で、ST1の現況、条件整理で入力したデータを基に、屋根部設定が行われる。この屋根部設定は、支障物Gが円形のときは、図5(a)に示すように、支障物Gの半径に所定長さd1を足した円Rを、支障物Gと同心円状に描く。この所定長さd1は、支障物との必要離隔長さに設定されている。続いて支障物Gの中心から管路が開始される特殊部(不図示)に向かって線L0を引き、その線L0のある一点c1から、曲管のカタログから選ばれた1つの曲管の角度θの傾きで、円Rと接する2本の線L1,L2の方程式を求める。次に、円Rの中心を通り線L0と垂直な線L3を描き、線L3と円Rとの2つの交点から、線L0と平行な線L4,L5を描く。これら直線L1,L2は、屋根のように支障物を覆っているので、点c1を棟とし、円Rとの接点を通過し、線L4,L5と交わる交点c2,c4をそれぞれ屋根先とし、線L1,L2の方程式、棟c1、屋根先c2,c4の座標値を記憶する。
支障物Gが矩形のときは、図5(b)に示すように、支障物Gのどの辺からも所定長さd1離れる枠Wを描く。続いて支障物の中心から管路が開始される特殊部(不図示)に向かって線L0を引き、その線L0のある一点c1から、曲管のカタログから選ばれた1つの曲管の角度θの傾きで、枠Wの特殊部側の頂点c2,c4に向かって延びる2本の線L1,L2の方程式を求める。これら線L1,L2は、点c1を棟とし、頂点c2,c4が屋根先となり、線L1,L2の方程式、棟c1、屋根先c2,c4の座標値を記憶する。
管路の終わりの特殊部CB2のときは、図5(c)に示すように、特殊部CB2の上下2点c5,c6から管路が開始される特殊部(不図示)に向かって直線L6,L7を描き、この直線L6,L7の特殊部CB2から所定長さd1離れた点c2,c4をとる。そして、c2,c4から角度θの傾きで管路が開始される特殊部に向かって上下に広がる直線L1,L2の方程式を求める。直線L8,L9の屋根先は点c2,c4となり、棟は、特殊部CB2より上下方向に広がる任意の点をとることとなる。そして、線L1,L2の方程式、屋根先c2,c4の座標値を記憶する。
また、この屋根部設定(SU1)で、特殊部CB1の複数の管路開始位置の座標値も定められる。図5(d)に示すように、特殊部CB1の上方から所定距離e1下方、下方から所定距離e2上方の位置に作成する管路の総数分、均等に点をとり、それらの点の座標値を上方から順に記憶する。
以上のように屋根部設定(SU1)で、支障物G、特殊部CB2を覆う屋根部を設定すると、ステップSU2で、管路案の変数Sに0を代入する。この管路案(S)は、S=1のとき、図5(d)の最上部の点の座標値が呼び出され、S=2のときは、最上部の点の一つしたの点の座標値が呼び出されるようになっている。なお、変数ssに作成予定の管路の総数が予め代入されている。
次に、ステップSU3で、管路の数(S)のSをインクリメントし、ステップSU4の管路案作成処理で1つの管路を作成する。管路作成が終了すると、ステップSU5に進み、作成する管路の総数(ss)と管路の数(S)を比較し、Sがssより少ない場合は、ステップSU3に戻る。管路の数(S)が作成する管路の総数(ss)と同じ場合は、メインフローが終了し、ステップST2の3D計画システムも終了する。
ステップSU4の管路案作成処理は、図4(b)に示すように行われる。以下、図4(b)~e)を用いて説明する。予め、屋根数を示す変数k,屋根総数を示す変数kk,雫線を示す変数m,管路構成座標数を示す変数iを作成しておき、屋根総数(kk)の変数kkには屋根部設定(SU1)で作成した支障物Gと特殊部CB2の屋根の総数を代入しておく。本発明では、特殊部CB1から特殊部CB2に向かって折れ曲がって延びる管路が、雨が屋根を伝って屋根先から落ちるように表現できるので、支障物Gや特殊部CB2を覆う2本の直線を屋根、特殊部CB1から特殊部CB2に向かう管路方向に進む管路の線を雫線と例えている。この雫線の方程式は、y=y’で表される。そしてステップSP1で管路の数(S)から特殊部CB1の開始位置座標値を読み出し、開始点P1の座標値として記憶するとともに開始点P1のy座標値をy’に代入する。
次に、ステップSP2で、変数k,m,に0を、iに2を代入し、ステップSP3で、屋根(k)の変数kをインクリメント、ステップSP4で、雫線(m)の変数mをインクリメントする。そして、ステップSP5で雫線(m)と屋根(k)の交点計算が行われ、交点がある場合は、ステップSP6の屋根処理に移行し、ステップSP3に戻る。交点が無い場合は、ステップSP7に進み屋根(k)のkの値と屋根総数(kk)のkkの値が比較される。kの値がkkの値より小さい場合は、ステップSP3へと戻り、同じ場合は、ステップSP8へと進む。ステップSP8では雫線と特殊部CB2の交点を終点Pi(
x,y)として記憶する。そして最後にステップSP9で点P1~Piまでの点をP1から順に線で結ぶことにより折れ線の管路を作成し、図4(f)に示す数量表の管路の数(S)の行の総延長の欄に、管路の長さを、折れ点数の欄にi-1の値を記入して、ステップSU4の管路案作成処理を終了する。
続いて、図6を用いて管路案作成処理(SU4)の交点計算(SP4)について説明する。この図では、特殊部CB1から支障物G1の屋根までの計算を行っているが、支障物G1の屋根先から支障物G2までの計算、支障物G2から特殊部CB2までの計算も同様に行うことができる。
支障物G1の屋根の棟c1(x1,y1)から屋根先c2(x2,y2)を通る直線L1は、y-y1=(y2-y1)*(x-x1)/(x2-x1)で表せられる。一方、特殊部CB1からの雫線は、y=y’となる。y’は、管路の数(S)のSの値によって定まる。そして屋根の直線L1と雫線からそれらの交点c3(x3,y3)を求める。交点c3(x3,y3)が、棟c1(x1,y1)から屋根先c2(x2,y2)の間にある場合は、ステップSP6の屋根処理に移行する。交点c3(x3,y3)が、棟c1(x1,y1)から屋根先c2(x2,y2)の間にない場合は、反対側の屋根の直線L2と雫線からそれらの交点c3(x3,y3)を求め、交点c3(x3,y3)が、棟c1(x1,y1)から屋根先c4(x4,y4)の間にあるか判定する。間にある場合は、ステップSP6の屋根処理に移行し、間にない場合は、ステップSP7に進むこととなる。
再び図4に戻り、ステップSP6の屋根処理を説明する。図4(c)は、屋根処理(SP6)のフローを示しており、図4(d)を参照しつつ以下説明する。交点計算で求めた交点をステップSQ1でPi(xi,yi)に代入し記憶する。次にステップSQ2でiをインクリメントする。そして、ステップSQ3でP(i+1)に交点計算で使用した屋根先の点の座標を代入し、記憶する。最後にステップSQ4で雫線の方程式y=y’のy’に屋根先の点のy座標値を代入して終了する。
以上のように、管路案作成処理を行うと、図4(e)に示すようにP1からPiまでの折れ線が作成される。この折れ線が管路案(s)の管路となる。
このようにして、1つの管路が作成されると、図4(a)、(f)及び図7に示すように、雫線のスタート位置を変更することで、特殊部CB1の複数点から管路案総数に達するまで、管路が作成されることとなる。図7は、支障物数=2,管路案総数=6で、複数の管路を作成した例を示す縦断面図である。
なお、図8(a)~(d)に示すように、上述した管路の作成以外の方法もとることができる。例えば図8(a)に示すように、管路の終点が特殊部CB2から外れる場合も、特殊部CB2のx座標値は分かっているので、雫線を引くことが可能で、管路案(s)の管路とすることができる。図8(b)に示すように、屋根の棟から更に直線を延長した疑似屋根で管路案(s)の管路とすることができる。図8(c)に示すように、管路の終点位置を指定したい場合は、終点のy座標値を屋根の直線に代入して屋根先を延長させることにより、指定された終点位置に到着するよう管路を作成することができる。なお、図8(d)に示すように、雫線のスタート位置が支障物Gの屋根に掛かる場合は、管路案(s)の管路として作成しないこととなる。
図9は、特殊部CB1,CB2間の歩道が曲線(カーブ)の場合の管路設計プログラム1の管路線形自動作成機能の処理方法を示す。なおこの図では、管路を上下ではなく左右方向に折れ曲がるように作成している。管路設計プログラム1は、図2のステップST1
で、平面図の曲線区間を直線に置き換る。そして、ステップST2の3D計画システムで、直線に置き換えられたデータで管路線形自動作成機能を実行することにより、管路案を作成する。続いて、ステップST3の平面計画図において、管路設計プログラム1は、作成した管路案を元の平面図の曲線区間に合うように変形させて表示する。以上のように、管路設計プログラム1は、曲線(カーブ)の場合に上記処理を実行することとなる。
図2に戻り、ステップST2の3D計画システムで複数の管路が作成されると、これら管路が描かれた平面図、縦断図が作成され(ST3)、関係者協議合意形成(ST4)で合意されるころには、コンピュータ2に、現地測量結果の道路高さデータ(点群データ)が入力される。
図10に示すように、道路高さデータが入力されると、管路設計プログラム1は、3次元管路再計算機能を実行し、図2のステップST5で、特殊部CB1~CB3、支障物Gの高さ位置を道路高さデータに合うように変更する。次に、管路の端点や折れ点(以降、IP点という。)に対して道路高さデータに合わせるよう計算を行い、その計算結果からIP点を移動させて、管路を再作成することとなる。
図11は、IP点移動による管路修正を説明する縦断面図である。管路設計プログラム1は、道路高さデータ読み込み後に、特殊部CB1の高さZ1,特殊部CB2の高さZ2、特殊部CB1,特殊部CB2間の距離Lから特殊部間の直線勾配を求める。この直線勾配を用いてIP点を上下方向に移動させ、管路を再作成する。
ところで、管路のパイプは、直管と曲管から構成されており、これらを使い分けて支障物を回避することとなる。作成した管路では、折れ点に合う曲管が存在しなかったり、折れ点に合う曲管が最適でない場合がある。そこで、管路設計プログラム1は、曲管サイズ自動決定及びIP点自動変更機能を有する。この曲管サイズ自動決定及びIP点自動変更機能は、図2の3D計画システムで管路線形自動作成機能によって管路が作成された後に実行される。図12(a)は曲管サイズ自動決定及びIP点自動変更機能によって実行される処理を示すフローチャート、(b)は実行される処理によってIP点が移動する様子を示す縦断面図である。以下、図12を用いて、支障物G1,G2を避けるIP点のIP1,IP2における曲管設定、IP点移動について説明する。
まず、ステップSR1で、IP点IP1の折れ線に接する円弧R1に合う曲管を,IP点IP2の折れ線に接する円弧R2に合う曲管を、図13に示す製品カタログから、検索する。この曲管検索は、曲管の製品カタログから使用優先と曲げ角度を用い最も有利(最適)な曲管又は曲管の組み合わせを検索する機能である。
ステップSR1で最適な曲管又は曲管の組み合わせが円弧R1又は円弧R2に一致すると、ステップSR2で、IP点IP1,IP2にその最適な曲管又は曲管の組み合わせを設定し、終了する。
最適な曲管又は曲管の組み合わせが円弧R1又は円弧R2に一致しない場合は、ステップSR3へと進み、IP点IP0からIP点IP1の間の直線1ベクトル上に、IP点IP1を1~Lmm移動させる。そして、再びステップSR4で円弧R1又は円弧R2に対し曲管検索を行い、一致する場合は、ステップSR2と同様の処理をステップSR5で行い終了する。
不一致の場合は、ステップSR3へと戻り、IP点IP1を1~Lmm移動させる。そして再びステップSR4で曲管検索を行う。ステップSR3で所定距離までIP点IP1が移動して、ステップSR4で曲管検索が不一致の時は、ステップSR6に進み、IP点
IP2からIP点IP3の間の直線3ベクトル上に、IP点IP2を1~Lmm移動させる。そして、ステップSR7で曲管検索を行い、一致する場合は、ステップSR2と同様の処理をSR8で行い終了する。不一致の場合は、直線1の場合の処理と同様の処理を行い、所定距離までIP点IP2が移動して、ステップSR7で曲管検索が不一致となると、
ステップSR9へと進み、ステップSR9では、IP点IP1を1~Lmm移動させることと、IP点IP2を1~Lmm移動させることを同時に行う。そして、ステップSR10で曲管検索を行い、一致する場合は、ステップSR2と同様の処理をステップSR11で行い終了する。不一致の場合は、ステップSR9へと戻り、ステップSR9とSR10の処理を繰り返す。所定距離までIP点IP1,IP2が移動して、ステップSR10で曲管検索が不一致となると、移動したIP点IP1’に所定の曲管を設定するとともに、移動したIP点IP2'’に合う、カタログにないスペックの曲管を設定して終了する。
このような曲管サイズ自動決定及びIP点自動変更機能を実行することで、管路の折れ点の位置が自動で最適な曲管に合うよう変更される。設計者が手作業で曲管を選択する必要はなく、管路作成作業が大幅に効率化されることとなる。
以上のように、管路設計プログラム1は、自動で管路を作成するので、設計者は、管路手書きに比べて時間を短縮することができる。さらに管路案を複数自動で作成できるので、設計者は、大幅に時間を短縮することができる。
1 管路設計プログラム
2 コンピュータ
21 CPU
22 HDD
23 RAM
24 入力装置
c1~6 点
CB1 特殊部
CB2 特殊部
d1 所定長さ
G,G1,G2 支障物
e1,e2 所定距離
L 距離L
L0~9 線
k 屋根の変数
kk 屋根総数の変数
m 雫線の変数
R 円
S 管路の数の変数
ss 管路の総数の変数
w 枠
Z1 高さ

Claims (5)

  1. 地中にある1又は複数の既設埋設物を迂回して地中に電線類を通す電線共同溝の管路を少なくとも2つの特殊部間に作成する電線共同溝の管路設計プログラムであって、
    前記管路の第1特殊部から第2特殊部に向かう方向を管路方向とし、前記管路方向に向かう直線の方程式y=y’を備え、
    前記既設埋設物から所定長さ離れて前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根及び、前記第2特殊部から所定長さ離れて前記第1特殊部側にむかって広がることで前記第2特殊部を覆う屋根を、構成する線の方程式と、前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根及び第2特殊部を覆う屋根の前記第2特殊部側にある屋根先の座標値を求める屋根部設定ステップと、
    前記管路方向に向かう直線の方程式y=y’y’に前記第1特殊部の1点の座標値を代入するステップと、
    予め作成された屋根数を示す変数に初期値を代入するステップと、
    前記屋根数を示す変数をインクリメントするステップと、
    インクリメントされた前記屋根数を示す変数に合う前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根又は第2特殊部を覆う屋根の前記屋根を構成する線の方程式と、前記直線の方程式y=y’が、交じわるか判定するステップと、
    交わると判定されると、交点の座標を取得するステップと、前記屋根数を示す変数に合う前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根又は第2特殊部を覆う屋根の屋根先の座標値を取得するステップと、前記屋根数を示す変数に合う前記既設埋設物の第1特殊部側を覆う屋根又は第2特殊部を覆う屋根の屋根先の座標値を前記直線の方程式y=y’y’に代入するステップと、が行われ、
    交わらないと判定されると、前記屋根数を示す変数をインクリメントするステップに戻るか否かを、前記屋根数を示す変数が屋根の総数と同じかで判定するステップと、
    前記屋根数を示す変数が屋根の総数と同じとなると、前記直線の方程式y=y’と前記第2特殊部の交点の座標値を取得するステップと、
    取得された複数の座標値を前記第1特殊部から順に線で結ぶことで、折れ線の管路を作成するステップ、
    以上をコンピュータに実行させることを特徴とする電線共同溝の管路設計プログラム。
  2. 前記第1特殊部の複数点をそれぞれ前記直線の方程式y=y’y’に代入することにより、複数の管路を作成することを特徴とする請求項1に記載の電線共同溝の管路設計プログラム。
  3. 道路高さの座標値が入力されると、前記第1特殊部及び前記第2特殊部、前記既設埋設物の高さ位置を変更し、管路の端点や前記折れ線の折れ点を前記道路高さの座標値に合わせて変更して、前記管路を再作成することを特徴とする請求項1に記載の電線共同溝の管路設計プログラム。
  4. 前記折れ線の折れ点を管路方向又はその逆方向に移動させて管路を変更させることにより、管路の折れ曲がりに最適な曲管又は曲管の組み合わせを製品カタログの中から選択し、前記折れ点を選択された曲管の情報を設定することを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の電線共同溝の管路設計プログラム。
  5. 複数の形状の曲管が在庫にある場合、前記折れ線にある折れ点の移動量が最小、曲管の長さ、曲管の曲げ半径の順に優先順位を付け、その順位に従い曲管を選択し、その曲管の形状に従い管路方向又はその逆方向に前記折れ点を移動させて管路を作成することを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の電線共同溝の管路設計プログラム。
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