JP7080276B2 - 分類システム、分類方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
会話が不自然であるとは、例えば適切な自動応答がなされなかった結果、会話が成立していないことである。なお、会話の種別は、会話が不自然であるかに限らず、任意に定められてもよい。
図1は、情報処理システム1の構成の一部を示す図である。情報処理システム1は、例えば、会話ログ記憶装置10と、フィードバック発話記憶装置12と、発話学習データ記憶装置14と、取得部20と、発話分類器生成部(前段生成部)22と、発話分類器24とを備える。なお、上述した機能構成は装置として構成されてもよい。
学習は、例えば機械学習によって行われる。会話分類器生成部64は、抽出部62により抽出された直前の会話、および直前の会話に付与されているラベルの情報を教師ラベルとした機械学習に基づいて会話分類器66を生成する。会話分類器生成部64は、ニューラルネットワークなどを用いたディープラーニング技術や、SVMなどの手法を用いて上記の学習をしてもよい。
図10は、情報処理システム1により発話分類器24が生成される処理の流れを示すフローチャートである。まず、発話分類器生成部22が、発話学習データ記憶装置14から、学習データであるフィードバック発話およびフィード発話に付与された教師ラベルを取得する(S100)。
図11は、情報処理システム1により会話分類器66が生成される処理の流れを示すフローチャートである。まず、抽出部62が、スコア付きフィードバック発話記憶装置50に記憶された対応情報を取得する(S200)。次に、抽出部62が、S200で取得された対応情報から、発話スコアが付与されたフィードバック発話を自動的に抽出する(S202)。
第1の種別を示すフィードバック発話であっても、直前の会話は不自然であったり、第2の種別を示すフィードバック発話であっても、直前の会話は自然であったりする場合がある。自動応答装置と利用者との会話が自然または不自然であるかは、フィードバック発話の種別が必ずしも示しているわけでなく、別の要因が関係する場合がある。例えば、自動応答装置によって親切な言葉が発話された場合、利用者が第1の種別を示すフィードバック発話を行うことがある。また、例えば、自動応答装置よって利用者を怒らせる発話が行われた場合、利用者は第2の種別を示すフィードバック発話を行うことがある。このため、単純に第1の種別を示すフィードバック発話の直前の会話は自然であり、第2の種別を示すフィードバック発話の直前の会話は不自然であるという判断は適切ではない。
そして、情報処理システム1は、第1の種別~第3の種別と、フィードバック発話との関係を学習する。また、例えば、情報処理システム1は、対応情報から、発話スコアが予め設定された自然な会話、不自然な会話、および中立な会話を示す範囲に含まれるスコアを有するフィードバック発話を自動的に抽出する。そして、情報処理システム1が、抽出したフィードバック発話の直前の会話と、会話の種別を示すラベルとの関係を学習することで、会話分類器66を生成する。
図12は、比較例1および比較例2の機能構成を示す図である。図12の上図に示す比較例1は、人手で作成したデータを使った教師あり学習に基づく手法である。比較例1では、学習部100が発話学習データ記憶装置14に記憶された情報を機械学習し、学習結果によって、会話分類器102が生成されたものである。発話学習データ記憶装置14に記憶された情報とは、自然ラベルまたは不自然ラベルが付与されたフィードバック発話の直前の会話である。
Scоre=|NEG|-|POS|…(1)
図13は、情報処理システム1、比較例1、および比較例2の処理結果の一例を示す図である。図中の縦軸は適合率を示し、横軸は再現率を示している。適合率は、情報処理システムが不自然な会話であると判定した結果の中にどの程度正解(不自然な会話)が含まれるかを示す指標である。この場合において、会話スコアが閾値以上である場合に、不自然な会話であると判定した。正解(不自然な会話である)ラベルは、人によって付与されたものである。再現率は、正解のうち情報処理システム1が不自然な会話であると判定した度合を示す指標である。AUC(Area Under the Curve)は、グラフの曲線より下の部分の面積である。
変形例1は、発話学習データ記憶装置14に記憶された、自然ラベルまたは不自然ラベルが付与された自動応答装置と利用者との会話を、更に会話分類器生成部64に学習させた例である。図14は、変形例1の情報処理システム1Aの機能構成の一例を示す図である。
変形例2は、発話分類器24を省略した例である。この場合、情報処理システム1Bにおいて、スコア付きフィードバック発話記憶装置50に代えて、フィードバック発話記憶装置12が設けられる。図15は、変形例2の情報処理システム1Bの機能構成の一例を示す図である。情報処理システム1Bの会話分類器生成部64は、上述した式(1)を用いて自然な会話である確率が高い会話候補と、不自然な会話である確率が高い会話候補とを導出する。
図16は、変形例3の情報処理システム1Cの機能構成の一例を示す図である。変形例3は、学習データ生成部63および会話学習データ記憶装置52が省略され、情報処理システム1の会話分類器66に代えて、スコア導出部120を備えたものである。抽出部62が、スコア付きフィードバック発話記憶装置50に記憶されたフィードバック発話のうち、スコアが第1の範囲(例えば最小値から20や30パーセント)および第2の範囲(例えば最大値から20や30パーセント内)のスコアを有するフィードバック発話を抽出する。スコア導出部120は、抽出部62により抽出されたフィードバック発話を用いてスコアを導出する。具体的には、スコア導出部は、上述した式(1)を用いてスコアを導出する。
図17は、情報処理システム1、変形例1、変形例2、および変形例3の処理結果の一例を示す図である。図13と同様の説明については省略する。
50‥スコア付きフィードバック発話記憶装置、62‥抽出部、64‥会話分類器生成部
、66‥会話分類器
Claims (7)
- 第1の話者により発せられた発話に対する第2の話者の所定の反応を示していると推定されるフィードバック発話の直前の第1の話者と第2の話者との会話に対して会話の種別を示すラベルが付与された学習データを用いて学習された学習モデルを用いて、分類対象の会話の種別を分類し、
前記フィードバック発話に付与されたスコアに基づいて、前記フィードバック発話の直前の第1の話者と第2の話者との会話に対してスコアを付与して、付与したスコアに基づいて前記会話に対して前記ラベルを付与して前記学習データを生成する、
分類システム。 - 前記会話の種別は、自然な会話であるか、不自然な会話であるかである、
請求項1に記載の分類システム。 - 前記学習モデルを用いて、未知または既知である前記分類対象の会話の種別を分類する、
請求項1または2に記載の分類システム。 - 前記分類対象の会話を取得し、
前記取得した前記会話を前記学習モデルに入力し、前記学習モデルが出力した前記会話の種別を示す指標に基づいて、前記会話の種別を分類する、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載の分類システム。 - 第3の話者により発せられた発話に対する第4の話者の所定の反応を示していると推定されるフィードバック発話を含まない分類対象の会話を、前記学習モデルに入力して、前記分類対象の会話の種別を分類する、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載の分類システム。 - コンピュータが、
第1の話者により発せられた発話に対する第2の話者の所定の反応を示していると推定されるフィードバック発話の直前の第1の話者と第2の話者との会話に対して会話の種別を示すラベルが付与された学習データを用いて学習された学習モデルを用いて、分類対象の会話の種別を分類し、
前記フィードバック発話に付与されたスコアに基づいて、前記フィードバック発話の直前の第1の話者と第2の話者との会話に対してスコアを付与して、付与したスコアに基づいて前記会話に対して前記ラベルを付与して前記学習データを生成する、
分類方法。 - コンピュータに、
第1の話者により発せられた発話に対する第2の話者の所定の反応を示していると推定されるフィードバック発話の直前の第1の話者と第2の話者との会話に対して会話の種別を示すラベルが付与された学習データを用いて学習された学習モデルを用いて、分類対象の会話の種別を分類させ、
前記フィードバック発話に付与されたスコアに基づいて、前記フィードバック発話の直前の第1の話者と第2の話者との会話に対してスコアを付与して、付与したスコアに基づいて前記会話に対して前記ラベルを付与して前記学習データを生成させる、
プログラム。
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東中竜一郎 他3名,対話破綻検出チャレンジ,第75回言語・音声理解と対話処理研究会資料,日本,一般社団法人 人工知能学会,2015年10月26日,27-32頁,(SIG-SLUD-B502-07) |
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