JP7075846B2 - 振動抑制装置及びプラント - Google Patents

振動抑制装置及びプラント Download PDF

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Description

本開示は、振動抑制装置及びプラントに関する。
特許文献1には、付加質量を用いて構造体の振動を抑える動吸振器が開示されている。かかる動吸振器は、構造体の上面に固定された第1の積層ゴム支承体と、第1の積層ゴム支承体の固定位置から所定距離だけ離間された付加質量の下面に固定された第2の積層ゴム支承体と、第2の積層ゴム支承体の下面に固定され構造体に対して転動可能に当接される転がり支承体と、1個の回り対偶を有する2個のリンクから成り、一方のリンクが第1の積層ゴム支承体及び他方のリンクが第2の積層ゴム支承体にそれぞれ固定されたリンク連結機構とを備え、リンク連結機構は連結された2個のリンクの長さを調整するリンク長調整手段を有する。
特許第3329698号公報
特許文献1が開示する動吸振器(振動抑制装置)では、構造体(振動抑制対象物)の高さ方向の振動を抑制することができない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、振動抑制対象物の振動を効果的に抑制できる振動抑制装置及びプラントを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る振動抑制装置は、
動吸振器と、
前記動吸振器を振動抑制対象物に固定するための固定部と、を備え、
前記動吸振器は、
前記振動抑制対象物の振動を抑制するための付加質量と、
前記固定部と前記付加質量との間に設けられる二以上のリンクと、
を含み、
前記二以上のリンクは、それぞれ、
前記固定部側の第1端部と、
前記第1端部とは反対側に位置する前記付加質量側の第2端部と、
を含み、
前記二以上のリンクのうち少なくとも一つのリンクは、前記第1端部に対する前記第2端部の相対位置が三軸方向に変位可能に、該第1端部に接続される前記固定部又は他のリンクに支持されるように構成される。
上記(1)の構成によれば、第1端部に接続される固定部又は他のリンクに支持されるように構成される少なくとも一つのリンクの第1端部に対する第2端部の相対位置を三軸方向に変位させることで動吸振器の固有振動数を調整できる。よって、振動抑制装置は、動吸振器の固有振動数を振動抑制対象物の振動数に一致するように調整すれば、振動抑制対象物の振動を効果的に抑制できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記第1端部に対する前記第2端部の前記相対位置が前記三軸方向に変位するように、前記少なくとも一つのリンクを動かすためのアクチュエータを備える。
上記(2)の構成によれば、少なくとも一つのリンクを動かすためのアクチュエータが第1端部に対する第2端部の相対位置が三軸方向に変位するように少なくとも一つのリンクを動かすことで動吸振器の固有振動数を調整できる。よって、振動抑制装置は、少なくとも一つのリンクを動かすためのアクチュエータによって動吸振器の固有振動数を遠隔で調整できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記アクチュエータは、
前記固定部又は前記他のリンクに対して前記少なくとも一つのリンクを相対的に第1軸周りに回動させるための第1モータと、
前記固定部又は前記他のリンクに対して前記少なくとも一つのリンクを相対的に、前記第1軸と交差する第2軸周りに回動させるための第2モータと、
を含む。
上記(3)の構成によれば、第1モータが固定部又は他のリンクに対して少なくとも一つのリンクを相対的に第1軸周りに回動させ、第2モータが固定部又は他のリンクに対して少なくとも一つのリンクを相対的に第1軸と交差する第2軸周りに回動させることで、動吸振器の振動数を調整できる。よって、振動抑制装置は、第1モータと第2モータとによって動吸振器の固有振動数を調整できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)の構成において、
前記動吸振器の固有振動数を前記振動抑制対象物の振動数に一致するように前記アクチュエータを制御するための制御装置を更に備える。
上記(4)の構成によれば、制御装置が動吸振器の固有振動数を振動抑制対象物の振動数に一致するようにアクチュエータを制御することで、振動抑制対象物の振動を抑制する。よって、振動抑制装置は、振動抑制対象物の振動を効果的に抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記振動抑制対象物の加速度を計測するための加速度計と、
前記加速度計で計測された加速度から前記振動抑制対象物の振動数を算出するための演算装置と、
を更に備える。
上記(5)の構成によれば、制御装置は、動吸振器の固有振動数を演算装置によって算出された振動数に一致するようにアクチュエータを制御することで、振動抑制対象物の振動を抑制する。よって、振動抑制装置は、振動抑制対象物の振動を効果的に抑制できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)のいずれか一つの構成において、
前記固定部は、
前記振動抑制対象物の周りを囲む拘束部材と、
前記拘束部材を前記振動抑制対象物に対して締め付けるための締結部材と、
を含む。
上記(6)の構成によれば、拘束部材が振動抑制対象物の周りを囲み、締結部材が拘束部材を振動抑制対象物に対して締め付けることで、動吸振器を振動抑制対象物に強固に固定できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)のいずれか一つの構成において、
前記固定部は、
前記振動抑制対象物に対して前記動吸振器を固定するための磁力を生成するための磁石を含む。
上記(7)の構成によれば、磁石が振動抑制対象物に対して動吸振器を固定するための磁力を生成するので、動吸振器を振動抑制対象物に簡単に取り付けることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)から(7)のいずれか一つの構成において、
前記二以上のリンクは、前記振動抑制対象物の周りを囲むように配置される。
上記(8)の構成によれば、二以上のリンクは、振動抑制対象物の周りを囲むように配置されるので、限られた空間において効率的に振動抑制対象物である配管の振動を抑制できる。
(9)本発明の一実施形態に係るプラントは、上記(1)から(8)のいずれか一つの振動抑制装置を備える。
上記(9)の構成によれば、上記(1)から(8)いずれか一つの振動抑制装置を備えるので、プラントは、振動抑制対象物の振動を効果的に抑制できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)の構成において、
前記振動抑制対象物は、長尺物であって、
上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の振動抑制装置は、前記長尺物の固定点間に固定される。
上記(10)の構成によれば、振動抑制装置は、長尺物の固定点間に固定されるので、プラントは、長尺物の振動を効果的に抑制できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、振動抑制対象物の振動を効果的に抑制できる。
本発明の一実施形態に係る振動抑制装置の機械構成を概略的に示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る振動抑制装置の二以上のリンクを概略的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る振動抑制装置の二以上のリンクを概略的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る振動抑制装置の制御構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る振動抑制装置の固定部の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る振動抑制装置の固定部の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプラントの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る振動抑制装置の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1の機械構成を模式的に示す模式図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1は、動吸振器2と固定部3とを備える。固定部3は、動吸振器2を振動抑制対象物VOに固定するためのものである。振動抑制対象物VOは、例えば、振動する長尺物であり、例えば、液体、流動体、半流動体等が流れることによって振動する配管である。
動吸振器2は、付加質量4と二以上のリンク5を含む。付加質量4は、振動抑制対象物VOの振動を抑制するためのものである。二以上のリンク5は、固定部3と付加質量4との間に設けられる。二以上のリンク5は、相互に接続され、接続された二以上のリンク5の一端部(第1端部)が固定部3に接続され、他端部(第2端部)が付加質量4に接続される。
二以上のリンク5(51,52)は、それぞれ、第1端部51a,52aと第2端部51b,52bを含む。第1端部51a,52aは、固定部側に位置する。第2端部51b,52bは、第1端部51a,52aとは反対側の付加質量側に位置する。
二以上のリンク5(51,52)のうち少なくとも一つのリンク51(52)は、第1端部51a(52a)に対する第2端部51b(52b)の相対位置が三軸方向に変位可能に、第1端部51a(52a)に接続される固定部3(又は他のリンク51)に支持される。三軸方向は、座標空間において任意の方向であるが、直交座標系では、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の三つの方向である。
例えば、図1に示すように、二以上のリンク5が第1リンク51と第2リンク52の二つのリンクで構成され、第1リンク51及び第2リンク52は、第1端部51a,52aに対する第2端部51b,52bの相対位置が三軸方向に変位可能に、第1端部51a,52aに接続される固定部3又は他のリンク51に支持される。
上述した本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1によれば、第1端部51a,52aに接続される固定部3又は他のリンク51に支持される少なくとも一つのリンク51(52)の第1端部51a(52a)に対する第2端部51b(52b)の相対位置を三軸方向に変位させることで動吸振器2の固有振動数を調整できる。よって、振動抑制装置1は、動吸振器2の固有振動数を振動抑制対象物VOの振動数に一致するように調整すれば、振動抑制対象物VOの振動を効果的に抑制できる。
例えば、図1に示すように、第1リンク51の長さをL1、第2リンク52の長さをL2、固定部3と第1リンク51の関節Aの角度をθ1、第1リンク51と第2リンク52の関節Bの角度をθ2、とすると、
関節AのX-Y平面における座標は、
Figure 0007075846000001
関節BのX-Y平面における座標は、
Figure 0007075846000002
付加質量位置CのX-Y平面における座標は、
Figure 0007075846000003
と表すことができる。
そして、関節A,Bにはトルクτ1,τ2が加わり、関節Aの角度θ1,関節Bの角度θ2が維持され、関節A及び関節Bがそれぞれ微小角度Δθ1,Δθ2で振動するものとすると、
振動後の付加質量位置CのX-Y平面における座標は、
Figure 0007075846000004
である。
また、運動エネルギTは、
Figure 0007075846000005
である。
また、ポテンシャルエネルギUは、
Figure 0007075846000006
である。
ラグランジュの運動方程式は
Figure 0007075846000007
で示される。ここでラグラジュアンLは運動エネルギとポテンシャルエネルギを用いて表される。
Figure 0007075846000008
Figure 0007075846000009
である。ここで微小量は0として近似した。
したがって、
Figure 0007075846000010
と示すことができる。
Figure 0007075846000011
Figure 0007075846000012
と示すことができるから、上記の数式11及び数式12より、G,Hは、角度θ1,θ2の変数に依存することがわかる。
したがって、振動抑制装置1は、X-Y平面(二次元平面)において、固定部3と第1リンク51の関節Aの角度θ1、第1リンク51と第2リンク52の関節Bの角度θ2に依存して、動吸振器2の固有振動数が変化する。よって、振動抑制装置1は、固定部3と第1リンク51の関節Aの角度θ1、第1リンク51と第2リンク52の関節Bの角度θ2を制御することで、動吸振器2の固有振動数を調整できる。これにより、振動抑制装置1は、動吸振器2の固有振動数を振動抑制対象物VOの振動数に一致するように調整すれば、振動抑制対象物VOの振動を効果的に抑制できる。
また、Z方向に自由度を付加すれば、振動抑制装置1は、固定部3と第1リンク51の関節Aの角度θ1,φ1、第1リンク51と第2リンク52の関節Bの角度θ2,φ2に依存して、付加質量4の固有振動数が変化する。よって、振動抑制装置1は、固定部3と第1リンク51の関節Aの角度θ1,φ1、第1リンク51と第2リンク52の関節Bの角度θ2,φ2を制御することで、付加質量4の固有振動数を調整できる。これにより、振動抑制装置1は、動吸振器2の固有振動数を振動抑制対象物VOの振動数に一致するように調整すれば、振動抑制対象物VOの振動を効果的に抑制できる。
図2は、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1の二以上のリンク5を概略的に示す図であって、図2Aは正面図であり、図2Bは側面図である。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1は、アクチュエータ6を備える。アクチュエータ6は、第1端部51a(52a)に対する第2端部51b(52b)の相対位置が三軸方向に変位するように、少なくとも一つのリンク51(52)を動かすためのものである。
例えば、図2に示すように、アクチュエータ6は、第1アクチュエータ61と第2アクチュエータ62の二つのアクチュエータで構成される。第1アクチュエータ61は、第1端部51aに対する第2端部51bの相対位置が三軸方向に変位するように、第1リンク51を動かすためのものである。第2アクチュエータ62は、第1端部52aに対する第2端部52bの相対位置が三軸方向に変位するように、第2リンク52を動かすためのものである。
上述した本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1によれば、少なくとも一つのリンク51(52)を動かすためのアクチュエータ6(61(62))が第1端部51a(52a)に対する第2端部51b(52b)の相対位置が三軸方向に変位するように少なくとも一つのリンク51(52)を動かすことで動吸振器2の固有振動数を調整できる。よって、振動抑制装置1は、少なくとも一つのリンク51(52)を動かすためのアクチュエータ6(61(62))によって動吸振器2の固有振動数を遠隔で調整できる。
例えば、図2に示す例では、第1アクチュエータ61と第2アクチュエータ62とが第1端部51a,52aに対する第2端部51b,52bの相対位置が三軸方向に変位するように第1リンク51と第2リンク52を動かすことで動吸振器2の固有振動数を調整できる。よって、振動抑制装置1は、第1アクチュエータ61と第2アクチュエータ62とによって動吸振器2の固有振動数を遠隔で調整できる。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1は、アクチュエータ6は、第1モータ6aと第2モータ6bとを含む。第1モータ6aは、固定部3(又は他のリンク51)に対して少なくとも一つのリンク51(52)を相対的に第1軸AX1周りに回動させるためのものである。第2モータ6bは、固定部3(又は他のリンク51)に対して少なくとも一つのリンク51(52)を相対的に、第1軸AX1と交差する第2軸AX2周りに回動させるためのものである。
例えば、図2に示すように、第1アクチュエータ61は、第1モータ61aと第2モータ61bとを含む。第1モータ61aは、固定部3に対して第1リンク51を相対的に第1軸AX11周りに回動させるためのものである。第2モータ61bは、固定部3に対して第1リンク51を第1軸AX11と交差する第2軸AX12周りに回動させるためのものである。第2アクチュエータ62は、第1モータ62aと第2モータ62bとを含む。第1モータ62aは、第1リンク51に対して第2リンク52を相対的に第1軸AX21周りに回動させるためのものである。第2モータ62bは、第1リンク51に対して第2リンク52を第1軸AX21と交差する第2軸AX22周りに回動させるためのものである。
上述した本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1によれば、第1モータ6aが固定部3(又は他のリンク51)に対して少なくとも一つのリンク51(52)を相対的に第1軸AX1周りに回動させ、第2モータ6bが固定部3(又は他のリンク51)に対して少なくとも一つのリンク51(52)を相対的に第1軸AX1と交差する第2軸AX2周りに回動させることで、動吸振器2の振動数を調整できる。よって、振動抑制装置1は、第1モータ6aと第2モータ6bとによって動吸振器2の固有振動数を調整できる。
例えば、図2に示す例では、第1モータ61aが固定部3に対して第1リンク51を相対的に第1軸AX11周りに回動させ、第2モータ61bが固定部3に対して第1リンク51を相対的に第1軸AX11と交差する第2軸AX12周りに回動させ、第1モータ62aが第1リンク51に対して第2リンク52を相対的に第1軸AX21周りに回動させ、第2モータ62bが第1リンク51に対して第2リンク52を相対的に第1軸AX21と交差する第2軸AX22周りに回動させることで、動吸振器2の振動数を調整できる。よって、振動抑制装置1は、第1モータ6aと第2モータ6bとによって動吸振器2の固有振動数を調整できる。
図3は、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1の制御構成を概略的に示すブロック図である。
図3に示すように、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1は制御装置7を更に備える。制御装置7は、動吸振器2の固有振動数を振動抑制対象物VOの振動数に一致するようにアクチュエータ6を制御するためのものである。
上述した本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1によれば、制御装置7が動吸振器2の固有振動数を振動抑制対象物VOの振動数に一致するようにアクチュエータ6を制御する。よって、振動抑制装置1は、振動抑制対象物VOの振動を抑制できる。
図3に示すように、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1は、加速度計71と演算装置72とを更に備える。加速度計71は、振動抑制対象物VOの加速度を計測するためのものであり、三軸方向(X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向)の加速度を計測可能である。加速度計71は、振動抑制対象物VOに取り付けられる。演算装置72は、加速度計71で計測された加速度から振動抑制対象物VOの振動数を算出するためのものであり、三軸方向(X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向)の振動数を算出可能である。制御装置7は、動吸振器2の固有振動数を演算装置72によって算出された振動数に一致するようにアクチュエータ6を制御する。例えば、制御装置7は、アクチュエータ6に取り付けられたポテンショメータ(図示せず)で検出された位置に基づいてアクチュエータ6を制御する。
上述した本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1によれば、制御装置7は、動吸振器2の固有振動数を演算装置72によって算出された振動数に一致するようにアクチュエータ6を制御する。よって、振動抑制装置1は、振動抑制対象物VOの振動を抑制できる。
図4は、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1の固定部3の一例を示す図である。
図4に示すように、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1の固定部3は、拘束部材31と締結部材32とを含む。拘束部材31は、振動抑制対象物VOの周りを囲む部材である。締結部材32は、拘束部材31を振動抑制対象物VOに対して締め付けるためのものである。拘束部材31は、例えば、U字状の部材であり、例えば、U字バンド、U字ボルトである。締結部材32は、例えば、U字状の部材を締め付けるためのプレート、ボルト及びナットである。
上述した本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1によれば、拘束部材31が振動抑制対象物VOの周りを囲み、締結部材32が拘束部材31を振動抑制対象物VOに対して締め付けることで、動吸振器2を振動抑制対象物VOに強固に固定できる。
図5は、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1の固定部3の一例を示す図である。
図5に示すように、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1の固定部3は、磁石33を含む。磁石33は、振動抑制対象物VOに対して動吸振器2を固定するための磁力を生成するためのものである。磁石33は、磁性体である振動抑制対象物VOに対して動吸振器2を固定するための磁力を生成するものであれば、永久磁石又は電磁石のいずれであってもよい。図5に示すように、磁石33は、例えば、マグネットスタンドと称されるものであり、レバー331を回すことによって磁性体である振動抑制対象物VOに固定される。
上述した本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1によれば、磁石33が振動抑制対象物VOに対して動吸振器2を固定するための磁力を生成するので、動吸振器2を振動抑制対象物VOに簡単に取り付けることができる。
図6は、本発明の一実施形態に係るプラント100の一例を示す図である。
図6に示すように、本発明の一実施形態に係るプラント100は、例えば、振動抑制対象物VOである長尺物、例えば、配管を含み、振動抑制対象物VOに振動抑制装置1を備える。
上述した本発明の一実施形態に係るプラント100によれば、振動抑制対象物VOに振動抑制装置1を備えるので、振動抑制対象物VOの振動を効果的に抑制できる。
図6に示すように、本発明の一実施形態に係るプラント100では、振動抑制対象物VOは、長尺物であって、振動抑制装置1は、長尺物の固定点FP間に固定される。例えば、長尺物は、配管であって、振動抑制装置1は、配管の固定点FP1とFP2との間及びFP2とFP3との間に固定される。例えば、振動抑制装置1(1A,1B)は、長尺物の振動が大きくなる位置に固定される。
上述した本発明の一実施形態に係るプラント100によれば、振動抑制装置1(1A,1B)は、長尺物の固定点間に固定されるので、長尺物の振動を効果的に抑制できる。例えば、振動抑制装置1(1A,1B)が長尺物の振動が大きくなる位置に固定されれば、長尺物の振動を効果的に抑制できる。
図7は、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1の一例を示す図である。
図7に示すように、本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1の二以上のリンク5は、リンクの数が限られるものではなく、多数、例えば、5つであってもよく、二以上(複数)のリンク51,52,53,54,55が振動抑制対象物VOである配管の周りを囲むように配置されてもよい。
上述した本発明の一実施形態に係る振動抑制装置1のように、二以上(複数)のリンク51,52,53,54,55が振動抑制対象物VOである配管の周りを囲むように配置されると、限られた空間において効率的に振動抑制対象物VOである配管の振動を抑制できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1,1A,1B 振動抑制装置
2 動吸振器
3 固定部
31 拘束部材
32 締結部材
33 磁石
331 レバー
4 付加質量
5 二以上のリンク
51 第1リンク
51a 第1端部
51b 第2端部
52 第2リンク
52a 第1端部
52b 第2端部
6 アクチュエータ
6a 第1モータ
6b 第2モータ
61 第1アクチュエータ
61a 第1モータ
61b 第2モータ
62 第2アクチュエータ
62a 第1モータ
62b 第2モータ
7 制御装置
71 加速度計
72 演算装置
100 プラント
VO 振動抑制対象物
AX1,AX11,AX21 第1軸
AX2,AX12,AX22 第2軸
FP,FP1,FP2,FP3 固定点

Claims (10)

  1. 動吸振器と、
    前記動吸振器を振動抑制対象物に固定するための固定部と、を備え、
    前記動吸振器は、
    前記振動抑制対象物の振動を抑制するための付加質量と、
    前記固定部と前記付加質量との間に設けられる二以上のリンクと、
    を含み、
    前記二以上のリンクは、それぞれ、
    前記固定部側の第1端部と、
    前記第1端部とは反対側に位置する前記付加質量側の第2端部と、
    を含み、
    前記二以上のリンクのうち少なくとも一つのリンクは、前記第1端部に対する前記第2端部の相対位置が三軸方向に変位可能に、該第1端部に接続される前記固定部又は他のリンクに支持されるように構成されること
    を特徴とする振動抑制装置。
  2. 前記第1端部に対する前記第2端部の前記相対位置が前記三軸方向に変位するように、前記少なくとも一つのリンクを動かすためのアクチュエータを備えること
    を特徴とする請求項1に記載の振動抑制装置。
  3. 前記アクチュエータは、
    前記固定部又は前記他のリンクに対して前記少なくとも一つのリンクを相対的に第1軸周りに回動させるための第1モータと、
    前記固定部又は前記他のリンクに対して前記少なくとも一つのリンクを相対的に、前記第1軸と交差する第2軸周りに回動させるための第2モータと、
    を含むこと
    を特徴とする請求項2に記載の振動抑制装置。
  4. 前記動吸振器の固有振動数を前記振動抑制対象物の振動数に一致するように前記アクチュエータを制御するための制御装置を更に備えること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の振動抑制装置。
  5. 前記振動抑制対象物の加速度を計測するための加速度計と、
    前記加速度計で計測された加速度から前記振動抑制対象物の振動数を算出するための演算装置と、
    を更に備えること
    を特徴とする請求項4に記載の振動抑制装置。
  6. 前記固定部は、
    前記振動抑制対象物の周りを囲む拘束部材と、
    前記拘束部材を前記振動抑制対象物に対して締め付けるための締結部材と、
    を含むこと
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の振動抑制装置。
  7. 前記固定部は、
    前記振動抑制対象物に対して前記動吸振器を固定するための磁力を生成するための磁石を含むこと
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の振動抑制装置。
  8. 前記二以上のリンクは、前記振動抑制対象物の周りを囲むように配置されること
    を特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の振動抑制装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項の振動抑制装置を備えることを特徴とするプラント。
  10. 前記振動抑制対象物は、長尺物であって、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の振動抑制装置は、前記長尺物の固定点間に固定されること
    を特徴とする請求項9に記載のプラント。
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