JP7073981B2 - 化合物半導体の量子ドットを含む膜 - Google Patents

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Description

本発明は、化合物半導体の量子ドットを含む膜に関する。
量子ドットは、最大で数十ナノメートルオーダの微細なサイズを有する半導体微粒子であり、量子力学に従うその特殊な光学的性質から、エレクトロニクスおよびフォトニクスなど、幅広い分野での適用が期待されている。
量子ドットは、各種プロセスを用いて各種形態で製造することができる。
例えば、特許文献1には、量子ドット材料のソースフィルムにパルスレーザ光を照射して、量子ドット材料を局部的に溶融させて微小液滴を形成し、この微小液滴を基板上に滴下して、量子ドットのパターンを製造する方法(以下「第1の従来方法」と称する)が記載されている。
また、特許文献2には、量子ドット分散溶液を基板上に塗布することにより、界面活性剤を主成分とする正孔輸送層と、量子ドット層との二層構造からなる薄膜を形成する方法(以下「第2の従来方法」と称する)が記載されている。
特許第5896334号明細書 特許第5370702号明細書
前述のように、量子ドットは、各種製造方法を用いて製造することができる。
しかしながら、従来の製造方法では、結晶成長工程および微細加工工程など、特殊かつ煩雑なプロセスが必要となる。このため、量子ドットを所望の精度で製造することは容易ではないという問題がある。
例えば、前述の第1の従来方法では、落下した複数の液滴が相互に重なることがあり、その場合、量子ドットのサイズが変化するとともに、均一な分散ができなくなるという問題が生じ得る。また、この問題を回避するためには、量子ドット同士の間隔を十分に広げる必要があるが、この場合、所望の特性を発揮することが難しくなる。
また、第2の従来方法では、膜内にわたって量子ドットを均一に分散塗布させることは難しく、この場合も、量子ドットが不均一に分散されてしまうという問題が生じ得る。
その結果、従来の製造方法で製造された量子ドットでは、特性の再現性の点で問題が生じ得る。
従って、高い再現性で、所望の特性を発揮できる量子ドットが要望されている。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、所望の特性を再現性良く発揮することが可能な、化合物半導体の量子ドットを含む膜を提供することを目的とする。
本発明では、化合物半導体の量子ドットを含む膜であって、
当該膜は、化合物半導体Xと、30mol%未満の酸化ケイ素とを含み、
前記量子ドットは、シェラー直径が1nm~15nmの範囲であり、
隣接する前記量子ドット同士の間には、厚さが3nm以下の絶縁障壁が存在し、
前記絶縁障壁は、非晶質であり、酸化ケイ素および前記化合物半導体Xを有することを特徴とする膜が提供される。
本発明では、所望の特性を再現性良く発揮することが可能な、化合物半導体の量子ドットを含む膜を提供することができる。
本発明の一実施形態による膜の微細構造を模式的に示した拡大図である。 本発明の一実施形態による膜の製造方法のフローを概略的に示した図である。 本発明の一実施形態による膜の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 本発明の一実施形態による別の膜の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 熱酸化膜付きシリコン基板上に成膜された各膜のX線回折パターンを示した図である。 膜に含まれるシリカの含有量と酸化亜鉛のシェラー径Lの関係を示したグラフである。 各膜に含まれる亜鉛濃度(モル比)と、単位格子の体積比Pとの関係を示したグラフである。 単結晶KBr基板上の各膜において得られたFTIRスペクトルを示した図である。 各膜で測定された電気伝導率の温度依存性を示したグラフである。 各膜において得られた光吸収係数の波長依存性を示したグラフである。 各膜において得られたバンドギャップを、結晶子のシェラー径Lに対してプロットしたグラフである。 膜GのX線回折パターンを示した図である。 膜Gおよび膜Hにおいて得られた光吸収係数の波長依存性を示したグラフである。 膜IのX線回折パターンを示した図である。 膜Iおよび膜Jにおいて得られた光吸収係数の波長依存性を示したグラフである。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
前述のように、従来の製造方法で製造された量子ドットは、特性の再現性の点で問題がある。
これに対して、本発明の一実施形態では、化合物半導体の量子ドットを含む膜であって、
当該膜は、化合物半導体Xと、30mol%未満の酸化ケイ素とを含み、
前記量子ドットは、シェラー直径が1nm~15nmの範囲であり、
隣接する前記量子ドット同士の間には、厚さが3nm以下の絶縁障壁が存在し、
前記絶縁障壁は、非晶質であり、酸化ケイ素および前記化合物半導体Xを有することを特徴とする膜が提供される。
本発明の一実施形態による膜は、半導体化合物を含む量子ドットと、該量子ドットを取り囲む絶縁障壁とが組み合わされた構造を有する。
量子ドットを取り囲む絶縁障壁は、厚さが3nm以下と極めて薄く、このため、本発明の一実施形態による膜は、ホッピング伝導機構を示す。その結果、本発明の一実施形態による膜は、良好な電気伝導性を示す。
また、本発明の一実施形態による膜では、薄い絶縁障壁を介して量子ドット同士が隣接しており、すなわち量子ドットは相互に極めて接近している。そのため、本発明の一実施形態による膜では、該膜中に、量子ドットを高い密度で、比較的均一に分散させることができる。
そして、量子ドットがこのように高い密度で比較的均一に分散された膜では、良好な再現性で所望の特性を発揮することができる。
なお、本発明の一実施形態による膜は、「気相蒸着法」により製造することができる。このため、本発明の一実施形態による膜は、従来の製造方法のような複雑で煩雑な工程を必要とせず、比較的簡単に製造することができる。
なお、本願において、「気相蒸着法」とは、物理気相成膜(PVD)法、PLD法、スパッタリング法、および真空蒸着法を含む、ターゲット原料を気化させてからこの原料を基板上に堆積させる成膜方法の総称を意味する。
(本発明の一実施形態による膜の構成)
以下、図1を参照して、本発明の一実施形態による膜の構成および特徴について、より詳しく説明する。
本発明の一実施形態による膜は、化合物半導体(「X」と称する)およびシリカ(SiO)を含む。膜に組まれるシリカの量は、30mol%未満である。例えば、シリカの含有量は、5mol%、10mol%、15mol%、20mol%、25mol%、またはこれらの間の値であっても良い。
図1には、本発明の一実施形態による膜(以下、単に「膜」と称する)100の微細構造を模式的に示す。
図1に示すように、膜100は、量子ドット110と、該量子ドット110を取り囲む絶縁障壁120との組み合わせ構造を有する。
量子ドット110は、化合物半導体Xを含む。化合物半導体Xは、n型半導体であっても、p型半導体であっても良い。また、化合物半導体Xは、酸化物であっても、カルコゲン化合物であっても良い。
化合物半導体Xが酸化物の場合、そのような酸化物は、例えば、ZnO、SnO、Ga、In、TiO、NiO、またはCuOであっても良い。また、化合物半導体Xがカルコゲン化合物の場合、そのようなカルコゲン化合物は、CdS、CdSe、またはZnSであっても良い。
量子ドット110は、「最大寸法」が1nm~15nmの範囲である。この最大寸法は、X線回折結果において、下記(1)式で表されるシェラーの式で求められる結晶子径(シェラー径)Lとして規定される。

L=Kλ/(βcosθ) (1)式

ここで、Kはシェラー定数、λはX線波長、βは半値幅、θはピーク位置である。なお、例えば、X線波長λが0.154nmのとき、シェラー定数Kは0.9となる。
一方、絶縁障壁120は、アモルファス(非晶質)の形態であり、シリカおよび前述の化合物半導体Xを含む。絶縁障壁120がアモルファスの形態を有するかどうかは、膜のフーリエ変換赤外分光分析(FTIR)により、確認することができる。同様に、絶縁障壁120にシリカおよび化合物半導体Xが含まれるかどうかについても、膜のフーリエ変換赤外分光分析(FTIR)により、判断することができる。詳細は、後述する。
絶縁障壁120は、厚さが3nm以下である。
なお、このような薄い絶縁障壁120は、透過型電子顕微鏡(TEM)等では、実質的に視認することができない。TEMによる絶縁障壁120の測定限界厚さは、約3nm超であるためである。
しかしながら、後述するように、膜100が電気伝導の際にホッピング伝導挙動を示すかどうかを評価することにより、そのような薄い絶縁障壁120が存在するかどうかを判断することができる。すなわち、膜のTEM観察から量子ドット110の周囲に絶縁障壁120が存在することが直接視認されなくても、膜がホッピング伝導挙動を示す場合、薄い(3nm以下の)絶縁障壁120が存在することを把握することができる。逆に、膜のTEM観察において、量子ドット110の周囲に絶縁障壁120が確認されず、さらに膜がホッピング伝導挙動を示さない場合、絶縁障壁120が存在しないことが把握できる。なお、膜のTEM観察において、量子ドット110の周囲に絶縁障壁120が存在することが確認される場合、そのような「厚い」絶縁障壁120では、良好な電気伝導性を得ることはできない。
再度図1を参照すると、膜100では、極めて薄い絶縁障壁120を介して、多数の半導体化合物の量子ドット110が比較的均質に配列されている。
このように量子ドット110が高密度かつ均質に配列された膜100では、再現性良く、所望の特性を発揮することができる。
(本発明の一実施形態による膜の製造方法)
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態による膜の製造方法の一例について、説明する。
図2には、本発明の一実施形態による膜の製造方法のフローを概略的に示す。
図2示すように、本発明の一実施形態による膜の製造方法(以下、「第1の製造方法」と称する)は、
(1)成膜用のターゲットを調製する工程(工程S110)と、
(2)前記ターゲットを用いて、気相蒸着法により、基板上に膜を成膜する工程(工程S120)と、
を有する。
以下、各工程について説明する。
(工程S110)
まず、成膜用のターゲットが調製される。
ターゲットは、化合物半導体Xおよびシリカを含む、単独のターゲットであっても良い。
そのようなターゲットは、例えば、化合物半導体Xの粉末と、シリカの粉末とを含む混合粉末を焼結させることにより、製造することができる。ターゲットに含まれるシリカの量は、30mol%未満となるように調製される。
ターゲットの相対密度は90%以上が好ましい。
あるいは、ターゲットは、例えば、化合物半導体Xを含む第1のターゲットと、シリカを含む第2のターゲットのような、複数のターゲットとして準備されても良い。
(工程S120)
次に、得られたターゲットを用いて、「気相蒸着法」により、基板上に膜が成膜される。
前述のように、気相蒸着法には、物理気相成膜(PVD)法、PLD法、スパッタリング法、および真空蒸着法などが含まれる。
スパッタリング法には、DC(直流)スパッタリング法、高周波スパッタリング法、ヘリコン波スパッタリング法、イオンビームスパッタリング法、およびマグネトロンスパッタリング法等が含まれる。スパッタリング法では、大面積領域に、比較的均一な膜を成膜することができる。
基板の種類は、特に限られない。基板は、例えば、絶縁基板または導電性基板等であっても良い。
絶縁基板としては、例えば、ガラス基板、プラスチック基板、およびセラミック基板等が使用できる。また、導電性基板としては、例えば、金属基板および金属箔等が使用できる。
成膜の条件は、所望の膜が得られる限り、特に限られない。
例えば、成膜は、基板を加熱せずに実施しても、基板を加熱した状態で実施しても良い。
また、例えば、スパッタリング法により成膜を実施する場合、スパッタリングガスの圧力(スパッタ装置のチャンバ内の圧力)は、0.05Pa~10Paの範囲であっても良い。この範囲であれば、スパッタリングガスの圧力が低すぎることがないため、プラズマが安定になる。
また、使用されるスパッタリングガスは、特に限られない。スパッタリングガスは、酸素、および/または不活性ガスもしくは希ガスを含んでも良い。不活性ガスとしては、例えば、Nガスが挙げられる。また、希ガスとしては、He(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Ar(アルゴン)、Kr(クリプトン)、およびXe(キセノン)が挙げられる。これらは、単独で使用しても、他のガスと併用しても良い。
なお、複数のターゲットを用いる場合、それぞれのターゲットに印加する電力を調節することにより、所望の組成を有する膜を得ることができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
(例1)
以下の方法により膜を作製し、その特性を評価した。
まず、成膜用のターゲットを調製した。
酸化亜鉛(ZnO)粒子と、シリカ(SiO)粒子とを、モル比で0.9:0.1となるように混合した。次にこの混合粒子を1400℃で焼結させることにより、ターゲットを形成した。ターゲットの直径は、80mmであった。
次に、このターゲットを用いて、RFスパッタリング法により、各種基板の上に膜を成膜した。ターゲットと基板の間の距離は、100mmとした。
基板は加熱せず、成膜は室温で実施した。スパッタリングの際のRF出力は100Wとし、雰囲気ガスは、アルゴンと酸素の混合ガス(Ar:O=39.8:0.2(sccm))とした。
膜の厚さは、100nm~300nmを目標とした。
成膜後に、基板上に、酸化亜鉛およびシリカを含む薄い膜が得られた。蛍光X線(XRF)法により、サファイア基板上に成膜された膜の組成を分析したところ、ZnO:SiO=0.91:0.09(モル比)であった。
以下、この例1において得られた膜を「膜A」と称する。
(例2)
例1と同様の方法により、基板上に膜を形成した。ただし、この例2では、ターゲットとして、酸化亜鉛とシリカのモル比が0.85:0.15のものを使用した。
サファイア基板上に成膜された膜の組成を分析したところ、ZnO:SiO=0.86:0.14(モル比)であった。
以下、この例2において得られた膜を「膜B」と称する。
(例3)
例1と同様の方法により、基板上に膜を形成した。ただし、この例3では、ターゲットとして、酸化亜鉛とシリカのモル比が0.82:0.18のものを使用した。
サファイア基板上に成膜された膜の組成を分析したところ、ZnO:SiO=0.83:0.17(モル比)であった。
以下、この例3において得られた膜を「膜C」と称する。
(例4)
例1と同様の方法により、基板上に膜を形成した。ただし、この例4では、ターゲットとして、酸化亜鉛とシリカのモル比が0.8:0.2のものを使用した。
サファイア基板上に成膜された膜の組成を分析したところ、ZnO:SiO=0.81:0.19(モル比)であった。
以下、この例4において得られた膜を「膜D」と称する。
(例5)
例1と同様の方法により、基板上に膜を形成した。ただし、この例5では、ターゲットとして、酸化亜鉛とシリカのモル比が0.7:0.3のものを使用した。
サファイア基板上に成膜された膜の組成を分析したところ、ZnO:SiO=0.71:0.29(モル比)であった。
以下、この例5において得られた膜を「膜E」と称する。
(例6)
比較のため、以下の方法により、酸化亜鉛(ZnO)膜を作製した。
まず、酸化亜鉛(ZnO)粒子を1400℃で焼結させることにより、成膜用のターゲットを形成した。ターゲットの直径は、80mmであった。
次に、このターゲットを用いて、RFスパッタリング法により、各種基板の上に膜を成膜した。ターゲットと基板の間の距離は、100mmとした。
基板は加熱せず、成膜は室温で実施した。スパッタリングの際のRF出力は100Wとし、雰囲気ガスは、アルゴンと酸素の混合ガス(Ar:O=39.8:0.2(sccm))とした。
膜の厚さは、200nmを目標とした。
成膜後に、基板上に、酸化亜鉛の薄い膜が得られた。
以下、この例6において得られた膜を「膜F」と称する。
(評価)
膜A~膜Fを用いて、以下の評価を行った。
(透過型電子顕微鏡観察)
透過型電子顕微鏡(TEM)により、熱酸化膜付きシリコン基板上に成膜された各膜の微細構造を観察した。
図3には、膜Aの微細構造を示す。また、図4には、膜Dの微細構造を示す。
いずれの図においても、微細な格子縞が認められ、膜中には、緻密な状態で結晶子が存在することがわかる。これらの結晶子は、後述するX線回折分析の結果から、酸化亜鉛の結晶子であると思われる。
その他の膜B、C、Eにおいても、同様の構造が観察された。なお、膜A~膜EのTEMの比較から、膜中のシリカ濃度の増加とともに、結晶子の直径が小さくなることが観察された。
(X線回折分析)
次に、各膜のX線回折分析を実施した。
図5には、石英ガラス基板上に成膜された各膜のX線回折パターンをまとめて示す。図5には、比較のため、膜FのX線回折パターン(最上部)も示されている。膜Fは、2θ=34°近傍に、酸化亜鉛の(002)ピークを示す。
図5から、膜A~膜Eのいずれにおいても、2θ=34°近傍に、酸化亜鉛の(002)ピークが存在することがわかる。このことから、膜A~膜Eは、酸化亜鉛の結晶を含むことがわかった。なお、(002)ピークの強度は、膜中に含まれるシリカの含有量の増加とともに、徐々に小さくなった。
この結果から、前述の(1)式を用いて、各膜に含まれる酸化亜鉛の結晶子径(シェラー径)Lを算定した。なお、(1)式におけるシェラー定数Kは、0.96とした。その結果、膜中に含まれる酸化亜鉛のシェラー径は、最大でも15nm以下であることがわかった。
図6には、膜に含まれるシリカの含有量と酸化亜鉛のシェラー径Lの関係を示す。
図6に示すように、酸化亜鉛のシェラー径は、シリカ濃度の増加とともに減少することがわかった。
図7には、各膜に含まれる亜鉛濃度(モル比)と、「単位格子の体積比」Pとの関係を示す。
ここで、単位格子の体積比Pは、典型的な純酸化亜鉛の単位格子体積をPとし、膜の単位格子体積をPとしたとき、以下の(2)式で表される:

P=P/P (2)式

図7から、いずれの膜においても、すなわち膜中の亜鉛濃度が変化しても、単位格子の体積比Pは、ほぼ1で一定であることがわかる。このことから、酸化亜鉛結晶子中には、シリカが固溶していないことが確認された。
以上の結果から、膜A~膜Eは、いずれもシェラー径Lが15nm以下の酸化亜鉛結晶子を含み、多数の結晶子が緻密に配列されていることが確認された。また、この結晶子内には、シリカは実質的に含まれていないことが確認された。
(フーリエ変換赤外分光分析)
次に、各膜に対してフーリエ変換赤外分光分析(FTIR)を実施した。
図8には、FTIR法により、単結晶KBr基板上の各膜において得られたFTIRスペクトルをまとめて示す。なお、図8には比較のため、酸化亜鉛結晶(ウルツ鉱型)およびシリカ(α-石英)結晶のFTIRピークも同時に示されている。
図8に示すように、純粋な酸化亜鉛結晶のスペクトルは、波数400cm-1近傍において、ZnO四面体に由来する吸収ピークを示す。また、純粋なシリカ結晶のスペクトルは、波数900cm-1および1100cm-1近傍において、SiO四面体に由来する吸収ピークを示す。
同様に、膜A~膜Eにおいても、ZnO四面体に由来する吸収ピーク(第1吸収ピーク)、およびSiO四面体に由来する吸収ピーク(第2吸収ピーク)が認められる。
しかしながら、膜A~膜Eの場合、第1吸収ピークおよび第2吸収ピークは、いずれもブロードな形態となっている。この挙動は、酸化亜鉛およびシリカが非晶質状態で存在することを示すものである。
さらに、膜A~膜Eの場合、第2吸収ピークが、純粋なシリカ結晶のピーク位置に比べて、大きくシフトしていることがわかる。このようなスペクトル挙動は、シリカを含む非晶質酸化物において、しばしば認められるものである。
よって、得られた結果から、膜A~膜Eの場合、酸化亜鉛およびシリカは、膜中に非晶質の形態で存在していると言える。ただし、前述の評価結果から、酸化亜鉛は、膜中に結晶子の状態で存在することが示されている。従って、酸化亜鉛は、結晶子と非晶質の両方の形態で存在していると言える。一方、シリカは、非晶質の状態のみで存在していると言える。
これらの結果から、各酸化亜鉛の結晶子の周囲には、酸化亜鉛およびシリカを含む非晶質部分が存在することが推察される。
(電気伝導率の測定)
次に、Van der Pauw法により、シリカガラス基板上に成膜した各膜の電気伝導率を測定した。測定電極には、スパッタ法により膜上に設置した4つのアルミニウム層を使用した。
図9には、各膜で測定された電気伝導率の温度依存性を示す。なお、図9には、比較のため、酸化亜鉛のみからなる膜Fの測定結果も示した。
図9から、膜A~膜Dでは、電気伝導率の変化が温度の逆数の1/4乗(T(1/4))に比例していることがわかる。このことから、膜A~膜Dでは、電気伝導がホッピング伝導挙動を示すことがわかった。これに対して、膜Fの場合、電気伝導率の変化が温度の逆数の1/4乗(T(1/4))に比例しておらず、しかも高い伝導性を示すので、電気伝導は、バンド伝導的挙動を示すことがわかった。
ホッピング伝導は、電気伝導が局在準位間の電子移動により生じるものである。この場合は絶縁障壁内の局在準位を介して生じると考えられる。本結果から、膜A~膜Dには、導電性部分および絶縁障壁が存在することがわかった。
前述の結果から、結晶子は、酸化亜鉛を含み導電性を有することが示されている。従って、この絶縁障壁は、シリカおよび酸化亜鉛を含む非晶質部分に対応するものと予想される。
以上の結果から、各膜A~膜Eにおいて、それぞれの微細な酸化亜鉛結晶子は、絶縁障壁で隔離された状態で、配置されていると予想される。また、この絶縁障壁は、シリカと酸化亜鉛を含む非晶質相であると考えられる。
(光吸収係数の測定)
次に、石英ガラス基板上に成膜された各膜を用いて、光吸収係数の波長依存性を測定した。
測定には、分光光度計(U-4100;日立製作所製)を使用した。各膜において、透過率(T%)および反射率(R%)を測定し、得られた結果から、以下の(3)式を用いて光吸収係数αを算出した:

光吸収係数α=-1/d×ln(100T/(100-R)) (3)式

ここで、dは膜厚である。
図10には、各膜A~Eにおいて得られた測定結果をまとめて示す。
図10に示すように、膜中のシリカ濃度の増加とともに、光吸収端が紫外側に移動することがわかった。
(バンドギャップの評価)
次に、石英ガラス基板上に成膜された各膜A~Eを用いて、バンドギャップの評価を行った。
まず、各膜A~Eにおいて、反射率および透過率を測定して、光吸収係数を算定した。次に、得られた光吸収係数のTaucプロットから、バンドギャップを算定した。
図11には、各膜において得られたバンドギャップを、前述の測定により得られた結晶子のシェラー径Lに対してプロットしたグラフを示す。
図11に示すように、シェラー径Lの低下とともに、バンドギャップが変化(増大)する挙動が認められ、量子サイズ効果が生じていることがわかった。このように、膜中の酸化亜鉛結晶子は、量子ドットとして機能していることが確認された。
一般に、酸化亜鉛結晶子が絶縁障壁で隔離されていなければ、酸化亜鉛結晶が微細な場合であっても、量子閉じ込め効果は発現しない。従って、各膜A~Eでは、酸化亜鉛結晶子が絶縁障壁で隔離されていることが推察される。
以上の結果から、膜A~膜Eは、シェラー径Lが15nm以下の酸化亜鉛結晶子と、シリカおよび酸化亜鉛を含む非晶質相とを有する、量子ドット集合体であることが確認された。
(例7)
以下の方法により膜を作製し、その特性を評価した。
まず、2種類の成膜用のターゲットを準備した。第1のターゲットは、酸化スズ(SnO)からなる焼結体とした。また、第2のターゲットは、石英ガラス(SiO)とした。いずれのターゲットも直径は、50.8mmとした。
次に、これらのターゲットを用いて、共スパッタ法により、石英ガラス基板上に、膜を成膜した。スパッタ装置には、Mini Lab 060A(Moore Field社製)を使用した。
成膜の際に基板は加熱せず、成膜は室温で実施した。成膜の際に、基板を23回転/分の速度で回転させた。雰囲気ガスは、アルゴンと酸素の混合ガス(O濃度=10vol%)とした。スパッタリングの際の第1のターゲットに対するRF出力は100Wとし、第2のターゲットに対するRF出力は150Wとした。
成膜後に、基板上に薄い膜が得られた。膜の組成を分析したところ、SnO:SiO=0.8:0.2(モル比)であった。膜の厚さは、500nmであった。
以下、この例7において得られた膜を「膜G」と称する。
膜GについてX線回折分析を実施した。結果を図12に示す。
図12に示すように、X線回折パターンには、SnOに由来するピークが2θ=34°近傍に観察された。シリカ結晶相に由来する明確なピークは、観察されなかった。
前述の方法で、シェラー径Lを算定したところ、シェラー径L=1.5nmであった。
なお、比較のため、酸化スズ(SnO)ターゲットのみを用いて、SnOのみからなる膜を作製した。以下、この膜を「膜H」と称する。
膜Gと膜Hについて、前述の方法で、光吸収係数の波長依存性を測定した。測定結果を合わせて図13に示す。
図13に示すように、膜中にシリカを含む膜Gでは、膜Hに比べて、光吸収端が紫外側に移動することがわかった。
以上の結果から、膜Gは、シェラー径Lが15nm以下の酸化スズ(SnO)を含む結晶子と、シリカおよび酸化スズを含む非晶質相とを有し、結晶子が導電性であり、非晶質相が絶縁障壁である、量子ドット集合体であることが確認された。
(例8)
以下の方法により膜を作製し、その特性を評価した。
酸化亜鉛(ZnO)粉末と、酸化インジウム(In) 粉末と、酸化ガリウム(Ga)粉末とを、モル比で50:33.2:16.8となるように混合した。次に、この混合粉末を成形した後、焼成して、ZnO、InおよびGaを含有するホモロガス結晶化合物からなる焼結体を作製した。得られた焼結体を、直径50.8mmに加工して、成膜用のターゲットとした。
次に、得られたターゲットを第1のターゲットとし、例7で用いた石英ガラスターゲットを第2のターゲットとして、共スパッタ法により、石英ガラス基板上に膜を成膜した。スパッタ装置には、Mini Lab 060A(Moore Field社製)を使用した。
成膜の際に基板は加熱せず、成膜は室温で実施した。成膜の際に、基板を23回転/分の速度で回転させた。雰囲気ガスは、アルゴンと酸素の混合ガス(O濃度=10vol%)とした。スパッタリングの際の第1のターゲットに対するRF出力は150Wとし、第2のターゲットに対するRF出力は150Wとした。
成膜後に、基板上に薄い膜が得られた。膜の組成を分析したところ、(Zn+In+Ga):Si=0.87:0.13(モル比)であった。膜の厚さは、340nmであった。
このようにして、化合物半導体として、ホモロガス結晶化合物(ZnO、InおよびGa)を含有する膜が得られた。
以下、この例7において得られた膜を「膜I」と称する。
膜IについてX線回折分析を実施した。結果を図14に示す。
図14に示すように、X線回折パターンには、ホモロガス結晶相に由来するピークが2θ=34°近傍に観察された。シリカ結晶相に由来する明確なピークは、観察されなかった。
前述の方法で、シェラー径Lを算定したところ、シェラー径L=1.9nmであった。
なお、比較のため、ホモロガス結晶化合物ターゲットのみを用いて、ZnO、InおよびGaのみからなる膜を作製した。以下、この膜を「膜J」と称する。
膜Iと膜Jについて、前述の方法で、光吸収係数の波長依存性を測定した。測定結果を合わせて図15に示す。
図15に示すように、膜中にシリカを含む膜Iでは、膜Jに比べて、光吸収端が紫外側に移動することがわかった。
以上の結果から、膜Iは、シェラー径Lが15nm以下の酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In)および酸化ガリウム(Ga)を含む結晶子と、シリカ、酸化亜鉛、酸化インジウムおよび酸化ガリウムを含む非晶質相とを有し、結晶子が導電性であり、非晶質相が絶縁障壁である、量子ドット集合体であることが確認された。
100 膜
110 量子ドット
120 絶縁障壁

Claims (3)

  1. 化合物半導体の量子ドットを含む膜であって、
    当該膜は、化合物半導体Xと、30mol%未満の酸化ケイ素とを含み、
    前記量子ドットは、シェラー直径が1nm~15nmの範囲であり、
    隣接する前記量子ドット同士の間には、厚さが3nm以下の絶縁障壁が存在し、
    前記絶縁障壁は、非晶質であり、酸化ケイ素および前記化合物半導体Xを有することを特徴とする膜。
  2. 前記化合物半導体Xは、ZnO、SnO、Ga、In、TiO、NiO、CuO、CdS、CdSe、およびZnSからなる群から選定された少なくとも一つの化合物を含む、請求項1に記載の膜。
  3. 前記量子ドットは、実質的に酸化ケイ素を含まない、請求項1または2に記載の膜。
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