JP7069239B2

JP7069239B2 - 駐車支援システム

Info

Publication number: JP7069239B2
Application number: JP2020047089A
Authority: JP
Inventors: 尚也榊原
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2020-03-18
Filing date: 2020-03-18
Publication date: 2022-05-17
Anticipated expiration: 2040-03-18
Also published as: JP2021149348A; US20210291681A1; CN113492706A

Description

本発明は、駐車支援システムに関する。より詳しくは、非接触給電により電力を送出する給電装置が設けられた駐車スペースへの車両の駐車を支援する駐車支援システムに関する。

従来、電動車両に関して、非接触給電により充電する工夫が種々に提案されている。
特許文献１には、給電装置との無線通信により、充電可能な給電装置を探索し、ドライバーによる選択を受け付けてペアリング（認証）する構成が開示されている。また特許文献２には、給電装置との無線通信において、無線通信の電力を徐々に低減して応答を検出することにより、充電可能な給電装置を絞り込んでペアリングする構成が開示されている。

特許５９１０３１５号特許５８４９８７６号

しかしながら複数の駐車スペースが併設されている場合、特許文献１に示された技術では、ドライバーによる駐車位置の選択操作が煩雑である。また特許文献２に示された技術によれば、車両を駐車スペースに接近するだけで自動的に接続が確立するので、使い勝手を向上することができる。しかしながら複数の駐車スペースが併設されている場合、どの駐車スペースで接続が確立しているのか、ドライバーが正しく識別することが難しくなる場合がある。このためドライバーはどの駐車スペースに車両を駐車すればよいかわからなくなる場合がある。

本発明は、複数の駐車スペースが併設されている場合にあっても、簡易かつ確実に充電可能な駐車スペースを利用することができる駐車支援システムを提供することを目的とする。

（１）本発明に係る駐車支援システムは、駐車スペース毎に設置されかつ非接触により給電用の電力を送出する複数の給電装置と、前記給電用の電力によりバッテリを充電して走行する車両に搭載され、前記駐車スペースへの駐車を支援する駐車支援装置と、を備えるものであって、前記給電装置は、前記給電用の電力を送出する給電部の第１の位置情報を無線通信により送出し、前記駐車支援装置は、前記給電装置から送出された前記第１の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記第１の位置情報に基づいて、前記給電装置の前記給電部への位置合わせを支援する位置合わせ支援部と、を備え、前記位置合わせ支援部は、前記車両の現在位置情報と前記車両の舵角の情報とから、前記車両の進路を算出し、前記第１の位置情報に基づいて、前記複数の給電装置の給電部の中から前記車両の進路上の給電部を特定し、当該特定した給電部の給電装置との間で、前記電力の送受電を許可する認証処理を実行することを特徴とする。

（２）この場合、前記給電装置は、前記車両から放射される磁気信号に基づいて前記給電部と前記車両の相対位置に応じた第２の位置情報を前記無線通信により送出し、前記位置情報取得部は、前記第１の位置情報及び前記第２の位置情報を取得し、前記位置合わせ支援部は、前記第１の位置情報及び前記第２の位置情報に基づいて前記認証処理を実行する給電装置を特定することが好ましい。

（３）この場合、前記位置合わせ支援部は、前記第１の位置情報に基づいて前記進路上の給電部を特定した後、前記第２の位置情報に基づいて前記進路上の給電部を特定し、前記第１の位置情報に基づいて特定した給電部と前記第２の位置情報に基づいて特定した給電部とが異なる場合には、前記第２の位置情報に基づいて特定した給電部の給電装置との間で前記認証処理を実行することが好ましい。

（４）この場合、前記位置合わせ支援部は、前記給電用の電力を受電する受電部と前記認証処理を実行した前記給電装置の前記給電部との相対位置に関する情報を前記車両に搭載された表示部に表示することが好ましい。

（１）本発明に係る駐車支援システムにおいて、車両に搭載された駐車支援装置は、駐車スペース毎に設置された給電装置から送出される第１の位置情報を取得する位置情報取得部と、この第１の位置情報に基づいて給電装置の給電部への車両の位置合わせを支援する位置合わせ支援部と、を備える。位置合わせ支援部は、車両の現在位置情報と舵角の情報に基づいて車両の進路を算出するとともに、第１の位置情報に基づいて複数の給電装置の給電部の中から車両の進路上の給電部を特定し、この特定した給電部の給電装置との間で電力の送受電を許可する認証処理を実行する。これにより、複数の駐車スペースが併設されている場合であっても、ドライバーは目標とする駐車スペースへ車両を移動させるだけで、目標とする駐車スペースに設置された給電装置との間の認証処理を実行することができる。これにより、複数の駐車スペースが併設されている場合にあっても、簡易かつ確実に充電可能な駐車スペースを利用することができる。

（２）本発明に係る駐車支援システムにおいて、給電装置は、車両から放射される磁気信号に基づいて給電部と車両の相対位置に応じた第２の位置情報を無線通信により送出し、位置合わせ支援部は、第１の位置情報と第２の位置情報に基づいて認証処理を実行する給電装置を特定する。これにより、進路上の給電部を精度良く特定できるので、より確実に充電可能な駐車スペースを利用することができる。

（３）複数の駐車スペースが併設されている場合、第１の位置情報に基づいて特定した給電部が設けられた駐車スペースと、ドライバーが実際に目標とする駐車スペースとにずれが生じる場合がある。これに対し本発明に係る駐車支援システムにおいて、位置合わせ支援部は、第１の位置情報に基づいて進路上の給電部を特定した後、第２の位置情報に基づいて進路上の給電部を特定する。また位置合わせ支援部は、第１の位置情報に基づいて特定した給電部と、第２の位置情報に基づいて特定した給電部とが異なる場合には、第１の位置情報よりも後に取得した第２の位置情報に基づいて特定した給電部の給電装置との間で認証処理を実行する。これにより、ドライバーが目標とする駐車スペースに設けられた給電装置との間で認証処理を実行することができるので、より確実にドライバーが目標とする駐車スペースを利用することができる。

（４）本発明に係る駐車支援システムにおいて、位置合わせ支援部は、給電用の電力を受電する受電部と認証処理を実行した給電装置の給電部との相対位置に関する情報を車両に搭載された表示部に表示する。これによりドライバーは、複数の駐車スペースが併設されている場合であっても、認証処理が実行された給電装置を容易に特定できるので、利便性をさらに向上できる。

本発明の一実施形態に係る駐車支援システムを示すブロック図である。給電装置が設置された駐車スペースの平面図である。位置合わせ支援部による位置合わせ駐車処理の具体的な手順を示すフローチャートである。複数台分の駐車スペースが設けられた駐車場の平面図である。

以下、本発明の一実施形態に係る駐車支援システムについて図面を参照しながら説明する。

図１は、本実施形態に係る駐車支援システム１を示すブロック図である。駐車支援システム１は、非接触給電により給電可能な駐車スペースへの車両２の駐車を支援する。

車両２は、充放電電可能なバッテリ３の電力により走行する電動車両である。バッテリ３は、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等、車両２が走行可能な電力を充放電可能な二次電池やキャパシタ等を広く適用することができる。駐車スペースは、併設して複数（図１例では、２つ）設けられている。各駐車スペースには、バッテリ３の充電用電力を供給する給電装置４Ａ，４Ｂがそれぞれ設けられる。

駐車支援システム１は、各駐車スペースに設けられた給電装置４Ａ，４Ｂと、後述の駐車支援装置５を搭載する車両２と、を備える。

給電装置４Ａは、電力を送出する給電コイルを含む給電部４１Ａと、図示しない交流電力を送電電力に変換し給電部４１Ａに供給する電力変換器４２Ａと、電力変換器４２Ａを操作し、給電部４１Ａからバッテリ３の充電用電力を送出させる制御装置４３Ａと、車両２に搭載された車載通信装置２１と無線通信を行う無線通信装置４４Ａと、給電部４１Ａの近傍に設けられた複数のＬＦ（ＬｏｗＦｒｅｑｕｅｎｃｙ）波センサ４５Ａと、を備える。

給電部４１Ａは、駐車スペースの路面に設置される。より具体的には、給電部４１Ａは、駐車スペースに駐車された車両２に設けられた受電コイルと対向しかつ近接する位置に設けられている。制御装置４３Ａは、無線通信装置４４Ａを利用した後述の認証処理を経て給電部４１Ａとペアリングされた車両２が駐車スペースに位置合わせ駐車されたことに応じて、電力変換器４２Ａを操作し、給電部４１Ａからバッテリ３の充電用電力を送出させる。ここで位置合わせ駐車とは、車両２に設けられた受電部１１が給電部４１Ａと対向するように車両２を駐車スペース内に停車させることをいう。

図２は、給電装置４Ａが設置された駐車スペースＳＡの平面図である。図２に示すように、給電部４１Ａは、平面視では矩形状である。４つのＬＦ波センサ４５Ａは、この給電部４１Ａの四隅に１つずつ設けられている。各ＬＦ波センサ４５Ａは、車両２に搭載された後述の複数のアンテナ２２から放射される長波の磁気信号を検出し、検出信号を無線通信装置４４Ａへ送信する。給電部４１Ａと車両２に搭載された受電部１１との相対位置は、これら複数のＬＦ波センサ４５Ａの検出信号に基づいて算出することができる。

図１に戻り、無線通信装置４４Ａは、例えばＷｉ－Ｆｉ（登録商標）によって、その近傍の無線通信可能範囲内に存在する車載通信装置２１との間でデータ通信を行う。無線通信装置４４Ａは、特定の車載通信装置２１との間で認証処理を実行する前において、給電部４１Ａの位置情報を含むビーコンを所定周期で送信する。ここで給電部４１Ａの位置情報とは、例えばＧＰＳ（ＧｌｏｂａｌＰｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇＳｙｓｔｅｍ）による位置情報であり、以下では第１の位置情報ともいう。従って車両２側では、無線通信装置４４Ａから送信されるビーコンに基づいて給電部４１Ａの位置を把握することができる。

また無線通信装置４４Ａは、認証処理を経てデータ通信が可能となった後には、上述のように複数のＬＦ波センサ４５Ａの検出信号を、車載通信装置２１へ送信する。上述のように給電部４１Ａと車両２に搭載された受電部１１との相対位置は、複数のＬＦ波センサ４５Ａの検出信号に基づいて算出することができる。従って以下では、無線通信装置４４Ａから車載通信装置２１へデータ通信によって送信する複数のＬＦ波センサ４５Ａの検出信号を第２の位置情報ともいう。

給電装置４Ｂは、給電装置４Ａの給電部４１Ａと同じ構成の給電部４１Ｂと、給電装置４Ａの電力変換器４２Ａと同じ構成の電力変換器４２Ｂと、給電装置４Ａの制御装置４３Ａと同じ構成の制御装置４３Ｂと、給電装置４Ａの無線通信装置４４Ａと同じ構成の無線通信装置４４Ｂと、給電装置４ＡのＬＦ波センサ４５Ａと同じ構成のＬＦ波センサ４５Ｂと、を備える。

車両２は、バッテリ３と、駐車支援装置５と、受電部１１と、表示部１２と、車載コンピュータである車両ＥＣＵ１３を備える。

受電部１１は、給電装置４Ａの給電部４１Ａ又は給電装置４Ｂの給電部４１Ｂから送出された電力を非接触により受電してバッテリ３を充電する。ここでバッテリ３の充電手法、充放電制御にあっては、この種の車両２に適用可能な各種の構成を広く適用することができる。受電部１１は、給電部４１Ａ，４１Ｂの給電コイルに対応する受電コイル、この受電コイルからの出力を整流する整流回路、バッテリ３の充放電制御回路等を備える。

表示部１２は、画像表示により種々の情報をドライバーや他の搭乗者に提示するディスプレイである。表示部１２には、液晶表示パネル、有機ＥＬパネル等の画像表示パネルや、ヘッドアップディスプレイ等が用いられる。以下では、表示部１２として、カーナビゲーション装置のディスプレイを利用した場合について説明するが、本発明はこれに限らない。

車両ＥＣＵ１３は、車両２の制御を統括するコントローラである。車両ＥＣＵ１３は、車両２の舵角の情報等の駐車支援装置５の処理に必要な各種の情報を駐車支援装置５に出力する。

駐車支援装置５は、車載通信装置２１と、複数のアンテナ２２と、位置合わせ支援部２３と、現在位置情報取得部２４と、を備え、これらを用いることによって給電装置４Ａ，４Ｂが設置された駐車スペースへの車両２の駐車を支援する。

車載通信装置２１は、例えばＷｉ－Ｆｉ（登録商標）によって、その近傍の無線通信可能範囲内に存在する無線通信装置４４Ａ，４４Ｂとの間でデータ通信を行う。車載通信装置２１は、所定周期で所定の周波数帯域をスキャニングすることにより、無線通信可能範囲内における無線通信装置４４Ａ，４４Ｂの有無を判定する。車載通信装置２１は、無線通信装置４４Ａ，４４Ｂから送信されるビーコンに基づいて第１の位置情報を取得し、これら第１の位置情報を位置合わせ支援部２３へ送信する。また車載通信装置２１は、無線通信装置４４Ａ，４４Ｂとのデータ通信に基づいて第２の位置情報を取得し、この第２の位置情報を位置合わせ支援部２３へ送信する。

複数のアンテナ２２は、位置合わせ支援部２３からの指令に基づいて長波の磁気信号を放射する。

現在位置情報取得部２４は、車両２の現在位置情報を取得し、位置合わせ支援部２３へ送信する。ここで現在位置情報の取得には、種々の構成を適用することができるものの、本実施形態では、ＧＰＳによって現在位置情報を取得する場合について説明する。

位置合わせ支援部２３は、車両ＥＣＵ１３から送信される舵角の情報と、現在位置情報取得部２４から送信される現在位置情報と、車載通信装置２１から送信される第１の位置情報及び第２の位置情報とに基づいて、図３を参照して説明する位置合わせ駐車処理を実行することにより、バッテリ３へ充電可能な駐車スペースへの車両２の位置合わせ駐車を支援する。

図３は、位置合わせ支援部２３による位置合わせ駐車処理の具体的な手順を示すフローチャートである。図３に示す処理は、車載通信装置２１の無線通信可能範囲内に２つ以上の複数の給電装置の無線通信装置を存在すると判定されたことに応じて開始する。

図４は、複数台分の駐車スペースが設けられた駐車場の平面図である。図４には、３台分の駐車スペースＳＡ，ＳＢ，ＳＣが併設された駐車場を一例として示す。各駐車スペースＳＡ，ＳＢ，ＳＣには、それぞれ給電部４１Ａ，４１Ｂ，４１Ｃが設けられている。また図４には、車載通信装置２１の無線通信可能範囲内に各駐車スペースＳＡ，ＳＢ，ＳＣに設けられた無線通信装置が入った時、すなわち図３に示す位置合わせ駐車処理を開始した時点における車両２を破線で示し、その所定時間後における車両２を実線で示す。以下では、図３の位置合わせ駐車処理の具体的な手順について、図４の例を参照しながら説明する。

始めにＳ１では、位置合わせ支援部２３は、無線通信可能範囲内に存在する各無線通信装置から送信されるビーコンに基づいて、無線通信可能範囲内に存在する各給電部の第１の位置情報を取得する。ここで第１の位置情報には、各給電部の緯度及び経度に関する情報が含まれている。

Ｓ２では、位置合わせ支援部２３は、現在位置情報取得部２４から送信される車両２の現在位置情報と、車両ＥＣＵ１３から送信される舵角の情報と、に基づいて、車両２の進路Ｐ１（図４参照）を算出する。

Ｓ３では、位置合わせ支援部２３は、Ｓ１で取得した各給電部の第１の位置情報とＳ２で算出した車両２の進路Ｐ１とを比較することにより、複数の給電部の中から車両２の進路Ｐ１上に存在する給電部を特定し、この給電部を目標給電部として選択する。図４の例では、最も左側の駐車スペースＳＡに設けられた給電部４１Ａが目標給電部として選択される。

Ｓ４では、位置合わせ支援部２３は、選択した目標給電部を備える給電装置の無線通信装置と車載通信装置２１との間で認証パケットを送受信することにより認証処理を実行する。これにより、目標給電部を備える給電装置と車両２との間でデータ通信を行うことが可能となる。またＳ４では、位置合わせ支援部２３は、認証処理を実行した給電装置の目標給電部との相対位置に関する情報を表示部１２に表示させる。

Ｓ５では、位置合わせ支援部２３は、複数のアンテナ２２から長波の磁気信号を放射させた後、給電装置の無線通信装置と車載通信装置２１との間のデータ通信を介して第２の位置情報を取得する。

Ｓ６では、位置合わせ支援部２３は、Ｓ５で取得した第２の位置情報と、車両ＥＣＵ１２から送信される舵角の情報と、に基づいて、車両２の進路Ｐ２（図４参照）を再度算出する。上述のように第２の位置情報は、無線通信可能範囲内に存在する複数のアンテナ２２から磁気信号を放射したときにおける複数のＬＦ波センサの検出信号によって構成される。このため、位置合わせ支援部２３では、第２の位置情報を用いることにより、現在位置情報取得部２４から送信される現在位置情報を用いる場合よりも高い精度で車両２の現在の位置を推定することができる。このため、Ｓ６において第２の位置情報に基づいて算出される進路Ｐ２は、Ｓ２において算出される進路Ｐ１よりも精度が高い。

Ｓ７では、位置合わせ支援部２３は、Ｓ１で取得した各給電部の第１の位置情報とＳ６で再度算出した車両２の進路Ｐ２とを比較することにより、進路Ｐ２上に存在する給電部を特定する。図４に示す例では、駐車スペースＳＡの隣の駐車スペースＳＢに設けられた給電部４１Ｂが進路Ｐ２上に存在する給電部として特定される。

Ｓ８では、位置合わせ支援部２３は、Ｓ３において第１の位置情報に基づいて選択した目標給電部とＳ７において第２の位置情報に基づいて特定した給電部とが一致するか否かを判定する。位置合わせ支援部２３は、Ｓ８の判定結果がＹＥＳである場合にはＳ９に移り、ＮＯである場合にはＳ１０に移る。

Ｓ９では、位置合わせ支援部２３は、車両２は駐車されたか否かを判定する。ここで車両２が駐車されたか否かは、車速が０でありかつシフトポジションがパーキングポジションであるか否かによって判定することができる。位置合わせ支援部２３は、Ｓ９の判定結果がＹＥＳである場合には、図３に示す処理を終了する。これにより、給電部から送出される電力によってバッテリ３の充電が開始する。また位置合わせ支援部２３は、Ｓ９の判定結果がＮＯである場合には、Ｓ５に移る。

Ｓ８の判定結果がＮＯである場合、すなわち第１の位置情報に基づいて選択した目標給電部と第２の位置情報に基づいて特定した給電部とが一致しない場合には、位置合わせ支援部２３は、Ｓ１０に移る。Ｓ１０では、位置合わせ支援部２３は、Ｓ７において第２の位置情報に基づいて特定した給電部を目標給電部として選択し直した後、Ｓ４にる。図４の例では、駐車スペースＳＢに設けられた給電部４１Ｂが目標給電部として選択し直される。Ｓ４では、位置合わせ支援部２３は、第２の位置情報に基づいて特定した給電部を備える給電装置の無線通信装置と車載通信装置２１との間で認証パケットを送受信することにより再度認証処理を実行する。

以上のように、位置合わせ支援部２３は、第１の位置情報と第２の位置情報に基づいて認証処理を実行する給電装置を特定する。より具体的には、位置合わせ支援部２３は、始めに第１の位置情報に基づいて車両２の進路Ｐ１上の給電部を特定した後、その後第２の位置情報に基づいて車両２の進路Ｐ２上の給電部を再度特定し、第１の位置情報に基づいて特定した給電部と第２の位置情報に基づいて特定した給電部とが異なる場合には、より精度が高い第２の位置情報に基づいて特定した給電部を目標給電部として選択し、この目標給電部との間で認証処理を実行する。

本実施形態に係る駐車支援システム１によれば、以下の効果を奏する。
（１）車両２に搭載された駐車支援装置５は、駐車スペース毎に設置された給電装置から送出される第１の位置情報を取得する車載通信装置２１と、この第１の位置情報に基づいて給電装置の給電部への車両の位置合わせを支援する位置合わせ支援部２３と、を備える。位置合わせ支援部２３は、車両の現在位置情報と舵角の情報に基づいて車両２の進路Ｐ１を算出するとともに、第１の位置情報に基づいて複数の給電装置の給電部の中から車両２の進路Ｐ１上の給電部を特定し、この特定した給電部の給電装置との間で電力の送受電を許可する認証処理を実行する。これにより、複数の駐車スペースが併設されている場合であっても、ドライバーは目標とする駐車スペースへ車両を移動させるだけで、目標とする駐車スペースに設置された給電装置との間の認証処理を実行することができる。これにより、複数の駐車スペースが併設されている場合にあっても、簡易かつ確実に充電可能な駐車スペースを利用することができる。

（２）給電装置は、車両から放射される磁気信号に基づいて給電部と車両の相対位置に応じた第２の位置情報を無線通信により送出し、位置合わせ支援部２３は、第１の位置情報と第２の位置情報に基づいて認証処理を実行する給電装置を特定する。これにより、車両２の進路上の給電部を精度良く特定できるので、より確実に充電可能な駐車スペースを利用することができる。

（３）複数の駐車スペースが併設されている場合、第１の位置情報に基づいて特定した給電部が設けられた駐車スペースと、ドライバーが実際に目標とする駐車スペースとにずれが生じる場合がある。これに対し位置合わせ支援部２３は、第１の位置情報に基づいて進路Ｐ１上の給電部を特定した後、第２の位置情報に基づいて進路Ｐ２上の給電部を特定する。また位置合わせ支援部２３は、第１の位置情報に基づいて特定した給電部と、第２の位置情報に基づいて特定した給電部とが異なる場合には、第１の位置情報よりも後に取得した第２の位置情報に基づいて特定した給電部の給電装置との間で認証処理を実行する。これにより、ドライバーが目標とする駐車スペースに設けられた給電装置との間で認証処理を実行することができるので、より確実にドライバーが目標とする駐車スペースを利用することができる。

（４）位置合わせ支援部２３は、給電用の電力を受電する受電部と認証処理を実行した給電装置の給電部との相対位置に関する情報を車両２に搭載された表示部１２に表示する。これによりドライバーは、複数の駐車スペースが併設されている場合であっても、認証処理が実行された給電装置を容易に特定できるので、利便性をさらに向上できる。

以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。

１…駐車支援システム
２…車両
３…バッテリ
４Ａ，４Ｂ…給電装置
４１Ａ，４１Ｂ…給電部
４４Ａ，４４Ｂ…無線通信装置
４５Ａ，４５Ｂ…ＬＦ波センサ
５…駐車支援装置
１１…受電部
１２…表示部
１３…車両ＥＣＵ
２１…車載通信装置（位置情報取得部）
２２…アンテナ
２３…位置合わせ支援部
２４…現在位置情報取得部
Ｐ１，Ｐ２…進路

Claims

駐車スペース毎に設置されかつ非接触により給電用の電力を送出する複数の給電装置と、
前記給電用の電力によりバッテリを充電して走行する車両に搭載され、前記駐車スペースへの駐車を支援する駐車支援装置と、を備える駐車支援システムであって、
前記複数の給電装置は、前記給電用の電力を送出する給電部の第１の位置情報を各々無線通信により送出し、
前記駐車支援装置は、
前記複数の給電装置から送出された前記第１の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記複数の第１の位置情報に基づいて、前記給電装置の前記給電部への位置合わせを支援する位置合わせ支援部と、を備え、
前記位置合わせ支援部は、
前記車両の現在位置情報と前記車両の舵角の情報とから、前記車両の第１進路を算出し、
前記複数の第１の位置情報と前記第１進路との比較に基づいて、前記複数の給電装置の給電部の中から前記第１進路上の給電部を特定し、当該特定した給電部の給電装置との間で、前記電力の送受電を許可する認証処理を実行することを特徴とする駐車支援システム。
前記給電装置は、前記認証処理を実行した後、前記車両から放射される磁気信号に基づいて前記給電部と前記車両の相対位置を取得し、当該相対位置に応じた第２の位置情報を前記無線通信により送出し、
前記位置情報取得部は、前記認証処理を実行した後、前記第２の位置情報をさらに取得し、
前記位置合わせ支援部は、前記複数の第１の位置情報及び前記第２の位置情報に基づいて前記認証処理を再度実行する給電装置を特定することを特徴とする請求項１に記載の駐車支援システム。
前記位置合わせ支援部は、前記複数の第１の位置情報と前記第１進路との比較に基づいて前記第１進路上の給電部を特定した後、前記第２の位置情報と前記舵角の情報とから、前記車両の第２進路を算出するとともに、前記第２進路上の給電部を特定し、前記第１進路上の給電部と前記第２進路上の給電部とが異なる場合には、前記第２進路上の給電部の給電装置との間で前記認証処理を再度実行することを特徴とする請求項２に記載の駐車支援システム。
前記位置合わせ支援部は、前記給電用の電力を受電する受電部と前記認証処理を実行した給電装置の給電部との相対位置に関する情報を前記車両に搭載された表示部に表示することを特徴とする請求項１から３の何れかに記載の駐車支援システム。