以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
<全体構成>
まず、図1を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110~112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110~112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110~112を停止させる。入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役(ボーナス))に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。本実施形態の告知ランプ123は、ボーナス確定を告知するボーナス告知後、ボーナス遊技が終了するまで点灯する。なお、告知ランプ123は、ボーナス告知前(ボーナス内当時や、ボーナス告知の直前)から点灯するようにしてもよい。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130~132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンともいう。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130~132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110~112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130~132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110~112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137~139が設けられている。ストップボタン137~139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110~112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110~112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137~139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作といい、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという場合がある。
さらに、回転中の各リール110~112を全て停止させるためのストップボタン137~139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第1停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137~139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137~139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
高ナビ状態ランプ190は、主制御部300のAT系の遊技状態が後述する高ナビ状態にある場合に点灯するランプである。遊技者は、高ナビ状態ランプ190の点灯態様から高ナビ状態であることを把握することができる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置(演出画像表示装置)157は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
なお、告知ランプ123及び高ナビ状態ランプ190は、ランプを発光させることより、所定の情報を報知するようにしたが、その報知態様はランプの発光に限定されるものではない。例えば、液晶表示装置の一部の領域(全面液晶のスロットマシンの場合、リール110~112の近傍の領域などでもよい)を用いて所定の情報を表示するようにしてもよい。以下、告知ランプ123、又は高ナビ状態ランプ190の点灯と表記する場合には、同一機能を有する他の演出装置(例えば、表示装置など)による報知も含む意である。
<筐体内部>
図2は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110~112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110~112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に第1副制御部を構成する第1副制御基板を収納した第1副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110~112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源スイッチ244は前面扉102を開けることで操作可能となり、閉じた状態では操作が困難または不能である。
電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード265を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード265が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、液晶表示装置157の上部には、演出装置160、及びこの演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272を設けている。液晶表示装置157の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔180に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<制御部の回路構成>
次に、図3を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図である。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137~139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、およびベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130~132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、およびリール112のインデックスセンサは、各リール110~112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール110~112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、及び各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127、高ナビ状態ランプ190)を駆動する駆動回路328をそれぞれ設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。また、主制御部300は、主制御部1300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェイスを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部400から主制御部300にコマンド等の信号を送信できない。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インターフェイスを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第1副制御部400は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられ、音源IC418には出力インターフェイスを介してスピーカ272、277が接続されている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
第1副制御部400には、また、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インターフェイスを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、告知ランプ123等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163を駆動する駆動回路424が設けられ、駆動回路424には出力インターフェイスを介してシャッタ163が接続されている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426が設けられ、センサ回路426には入力インターフェイスを介してシャッタセンサ428が接続されている。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インターフェイスを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、液晶表示装置157などの制御を行う。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インターフェイスを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506を設けている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられ、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM516のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
[実施形態2]
以下、図面を用いて、本発明の実施形態2に係るスロットマシンについて詳細に説明する。
なお、本実施形態2においては、重複した説明を回避するために、原則として実施形態1~4に係る遊技台と異なる構成についてのみ説明する。また、図4~図18は、原則として実施形態2の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、実施形態2の説明では図4~図18に示す符号を優先する。
<前面扉と開閉センサ>
最初に、図1,図2を用いて説明した前面扉102と、この前面扉102の開閉状態を検出する開閉センサについて説明する。
図1,図2に示すように、前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、本体101に対して開閉可能な扉体である。すなわち、前面扉102は、スロットマシン(遊技台)100の前面に設けられ、開閉可能な扉体である。本例では、ドアキー孔140に管理者(例えば遊技店の店員等)が保有するキーを挿入することで、閉鎖状態でロックされた前面扉102を、開放状態にすることができる。このため、管理者は、前面扉102を解錠する(閉鎖状態から開放状態にする)ことができるが、管理者以外の者(例えば遊技者)は、前面扉102を解錠することはできない。
本体101の右側の側面板260には、投光部と受光部から成る光学式センサ(開閉センサ;図示省略)が設けられており、この開閉センサの投光部と受光部の間を、前面扉102に設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。
主制御部300は、割り込み時間ごとに、この開閉センサを含む各種センサ318の状態を監視している。前面扉102が閉鎖状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光する位置に移動すると、開閉センサは、閉鎖検出状態であることを示す信号(例えばローレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
一方、前面扉102が開放状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光しない位置に移動すると、開閉センサは、開放検出状態であることを示す信号(例えばハイレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
すなわち、開閉センサは、前面扉(扉体)102の開閉状態を検出可能な検出手段であり、前面扉102が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になり、前面扉102が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になる。
なお、本発明に係る「検出手段」は、光学式センサに限定されず、磁気センサ、近接スイッチ、マイクロ・スイッチ、ホール素子等であってもよい。また、扉体の開閉に伴って開放検出状態と閉鎖検出状態が必ず切り替わるものに限定されず、扉体が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能なものであってもよいし、反対に、扉体が閉鎖状態であっても、検出状態が開放検出状態になることが可能なものであってもよい。
ここで、本例に係る開閉センサは、所定の操作が行われることで、前面扉(扉体)102が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になるように構成されている。具体的には、前面扉102が開放状態にある場合に、本体101の開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定し、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光することで、前面扉102が開放状態であっても、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にすることができる。
なお、本発明に係る「所定の操作」は、本例に限定されず、例えば、開閉センサを閉鎖検出状態にするDIPスイッチを設け、所定の操作として、このDIPスイッチの操作を行ってもよい、また、検出手段を磁気センサで構成した場合には、磁石を近接させることで、開閉センサの検出状態を閉鎖検出状態にしてもよい。
主制御部300は、デバイス監視処理において各種センサ318の信号状態を読み出して、エラーを検出した場合にはエラー処理を実行させる。本例では、このデバイス監視処理において、本体101の開閉センサの検出状態が開放検出状態になった場合に、前面扉102が開放状態となったことを示す前面扉開放エラーを検出するように構成している。
主制御部300は、前面扉開放エラーを検出すると、第1副制御部400を介して第2副制御部500に、前面扉開放エラーの発生を報知するコマンドを送信する。第2副制御部500は、画像制御処理において、受信したコマンドに基づいて、前面扉開放エラーに関する画像制御を行う演出データをROM506から読み出す処理を実行する。これにより、演出画像表示装置157の表示領域には、前面扉開放エラー表示(例えば、図9等に示す、「扉が開いています」といった文字情報を含む表示)が表示される。すなわち、演出画像表示装置(表示手段)157は、開閉センサ(検出手段)の検出状態が開放検出状態の場合に、前面扉開放エラー表示(或るエラー表示)を表示可能である。
<音量設定と光量設定>
次に、図4を用いて、音量設定と光量設定について説明する。
スロットマシン100は、遊技情報や各種エラー等の報知が可能な報知手段として、音出力手段(例えば、図3に示すスピーカ272,277)と、光出力手段(例えば、図3に示す各種ランプ420)と、表示手段(例えば、図1に示す演出画像表示装置157)と、可動手段(例えば、図1に示すシャッタ163、リール110~112)等を備える。
また、スロットマシン100は、音出力手段に関する音量設定や光出力手段の光量設定の変更操作に用いられる第一の操作手段(例えば、図17に示す管理者スイッチMSW)と第二の操作手段(例えば、図17に示す遊技者スイッチPSW)を備える。すなわち、本発明に係る遊技台(スロットマシン)は、報知手段に関する或る設定の変更操作に用いられる、第一の操作手段および第二の操作手段を含む複数種類の操作手段を備える。
ここで、音出力手段に関する音量設定には、例えば、音出力手段から出力する音の音量(音圧),音質,チャンネル数、周波数等が含まれ、光出力手段の光量設定には、光出力手段から出力する光の光量(デューティー比),色彩、輝度,点灯と消灯の時間間隔等が含まれる。
<音量設定と光量設定/第一の操作手段>
本発明に係る「第一の操作手段」とは、前面扉(扉体)102が閉鎖状態および開放状態のうちの該開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であり、例えば、管理者(遊技店の店員等)が用いる、裏つまみ(ロータリースイッチ)やスライドスイッチ等が該当する。本例では、第一の操作手段として、ロータリースイッチを採用しており、16段階(目盛り0~F)で管理者設定値(第一の種類の設定値)の変更が可能である。すなわち、音出力手段に関する音量設定(或る設定)の設定値には、管理者スイッチMSW(第一の操作手段)の操作によって変更可能な管理者設定値(第一の種類の設定値)が含まれる。
主制御部300は、管理者スイッチMSWの操作を受け付けると、第1副制御部400に、管理者設定値を含むコマンドを送信し、コマンドを受信した第1副制御部400は、管理者設定値に応じて、音出力手段に関する音量設定や光出力手段の光量設定を行う。
また、第1副制御部400は、第2副制御部500に、管理者設定値を含むコマンドを送信し、コマンドを受信した第2副制御部500は、画像制御処理において、受信した管理者設定値に基づいて、管理者設定値(第一の種類の設定値)を示す管理者設定値表示(第一の種類の設定値表示)を行うための演出データをROM506から読み出す処理を実行する。これにより、演出画像表示装置157の表示領域には、管理者設定値表示(例えば、図9(a)(4)に示す管理者設定値表示MD)が表示される。すなわち、演出画像表示装置(表示手段)157は、第一の種類の設定値を示す表示(第一の種類の設定値表示)が表示可能である。
<音量設定と光量設定/第二の操作手段>
本発明に係る「第二の操作手段」とは、前面扉(扉体)102が閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた手段であり、例えば、遊技者が用いる、上下左右のボタンと決定ボタンを有する十字キーや、演出ボタンや、タッチパネル等が該当する。本例では、第二の操作手段として、十字キーの左右ボタンを採用しており、16段階(目盛り0~15)で遊技者設定値(第二の種類の設定値)の変更が可能である。すなわち、音出力手段に関する音量設定(或る設定)の設定値には、遊技者スイッチPSW(第二の操作手段)の操作によって変更可能な遊技者設定値(第二の種類の設定値)が含まれる。
主制御部300は、遊技者スイッチPSWの操作を受け付けると、第1副制御部400に、遊技者設定値を含むコマンドを送信し、コマンドを受信した第1副制御部400は、遊技者設定値に応じて、音出力手段に関する音量設定や光出力手段の光量設定を行う。
また、第1副制御部400は、第2副制御部500に、遊技者設定値を含むコマンドを送信し、コマンドを受信した第2副制御部500は、画像制御処理において、受信した遊技者設定値に基づいて、遊技者設定値(第二の種類の設定値)を示す遊技者設定値表示(第二の種類の設定値表示)を行うための演出データをROM506から読み出す処理を実行する。これにより、演出画像表示装置157の表示領域には、遊技者設定値表示(例えば、図9(a)(2)に示す遊技者設定値表示PD)が表示される。すなわち、演出画像表示装置(表示手段)157は、第二の種類の設定値を示す表示(第二の種類の設定値表示)が表示可能である。
なお、本例に係る第一の操作手段および第二の操作手段は、音量設定と光量設定の両方の変更操作に用いられる手段であるが、本発明に係る第一の操作手段および第二の操作手段は、これに限定されず、音量設定と光量設定のいずれか一方の変更操作に用いられる手段であってもよいし、音量設定と光量設定以外の設定(例えば、表示手段に関する設定)に用いられる手段であってもよい。
<音量設定と光量設定/各種テーブル>
図4(a)は、音量設定の設定値の一例を示す音量設定値テーブルである。また、図4(b)は、音出力手段および光出力手段の用途の一例を示した用途テーブルであり、同図(c)は、光量設定の設定値とデューティー比(輝度)の関係を示す光量設定値テーブルである。
なお、音量設定値テーブルに規定される音量の測定方法は特に限定されないが、例えば、音量を測定するためのマイクロフォンをスロットマシン100の正面中心部に取り付けて音量を測定する方法や、平均的な身長を有する遊技者の頭部に近い位置(座席の上方約700mmの位置)に取り付けて音量を測定する方法等が挙げられる。
スロットマシン100は、管理者スイッチMSWの操作によって管理者設定値(第一の種類の設定値)を変更するか、遊技者スイッチPSWの操作によって遊技者設定値(第二の種類の設定値)を変更することにより、音出力手段に関する音量設定(本例では、音出力手段から出力する音の音量(音圧)の設定)と、光出力手段に関する光量設定(本例では、光出力手段から出力する光の光量(デューティー比)の設定)を行うことが可能である。
第1副制御部400は、図4に示す各種テーブルをROM406に記憶しており、主制御部300から受信した管理者設定値または遊技者設定値と、これらの各種テーブルに規定された設定値に基づいて、音量設定と光量設定を実行する。
本例では、図4(b)の用途テーブルに示すように、管理者設定値(0~F)のうち、「5」~「F」は通常営業用(通常モード)に使用され、「4」は省電力モードA用に使用され、「3」は省電力モードB用に使用され、「1」および「2」は開発および販促用に使用され、「0」は申請用に使用される。
<音量設定と光量設定/通常営業用(通常モード)>
管理者設定値が「F」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は93dBに設定される。すなわち、音量設定画面(例えば、図8(a)(1)に示す音量設定画面)に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧93dB)に設定される。なお、同図では、各設定における目盛り(音圧)のデフォルト値を太い枠線で囲っている。設定「F」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は85dB~100dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。
また、設定が「F」であるとき、光量設定初期値は、最も光量が高い「明(デューティ比100%)」に設定される。光量は、光量設定画面において矩形画(暗、中、明)のいずれかを選択および確定することにより調整可能であり、光量設定画面に遷移したときには、光量の遊技者設定値はデフォルトとして「明(デューティ比100%)」に設定される。
管理者設定値が「E」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は86dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧86dB)に設定される。設定「E」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は78dB~93dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。また、光量設定初期値は、設定「F」のときと同じである。
管理者設定値が「D」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は79dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧79dB)に設定される。設定「D」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は71dB~86dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。また、光量設定初期値は、設定「F」のときと同じである。
管理者設定値が「C」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は72dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧72dB)に設定される。設定「C」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は64dB~79dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。また、光量設定初期値は、設定「F」のときと同じである。
管理者設定値が「B」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は65dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧65dB)に設定される。設定「B」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は57dB~72dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。また、光量設定初期値は、設定「F」のときと同じである。
管理者設定値が「A」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は58dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧58dB)に設定される。設定「A」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は50dB~65dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。
また、設定が「A」であるとき、光量設定初期値は、「明(デューティ比100%)」よりも光量が低い「中(デューティ比70%)」に設定される。光量は、光量設定画面において矩形画(暗、中、明)のいずれかを選択および確定することにより調整可能であり、光量設定画面に遷移したときには、光量の遊技者設定値はデフォルトとして「中(デューティ比70%)」に設定される。
管理者設定値が「9」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は51dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧51dB)に設定される。設定「9」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は43dB~58dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。また、光量設定初期値は、設定「A」のときと同じである。
管理者設定値が「8」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は44dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧44dB)に設定される。設定「8」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は36dB~51dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。また、光量設定初期値は、設定「A」のときと同じである。
管理者設定値が「7」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は37dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧37dB)に設定される。設定「7」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は29dB~44dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。
また、設定が「7」であるとき、光量設定初期値は、「中(デューティ比70%)」よりも光量が低い「暗(デューティ比40%)」に設定される。光量は、光量設定画面において矩形画(暗、中、明)のいずれかを選択および確定することにより調整可能であり、光量設定画面に遷移したときには、光量の遊技者設定値はデフォルトとして「暗(デューティ比40%)」に設定される。
管理者設定値が「6」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は30dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧30dB)に設定される。設定「6」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は22dB~37dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。また、光量設定初期値は、設定「7」のときと同じである。
管理者設定値が「5」であるときには、音量設定初期値は8、音圧の初期値は23dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧23dB)に設定される。設定「5」では、遊技者設定値の目盛り0~15のそれぞれに対応して、音圧は15dB~30dBの各レベルに1dB間隔で調整可能である。また、光量設定初期値は、設定「7」のときと同じである。
以上のように、管理者設定値が通常営業用の「5」~「F」の範囲である場合、設定が低くなるほど(「5」に近づくほど)、デフォルトで設定される音量と、デフォルトで設定される輝度が低くなる。
なお、本例では、通常営業用(通常モード)において、音量の遊技者設定値はデフォルトとして目盛り8に設定される例を示したが、目盛り0~7,9~15のいずれかをデフォルトとしてもよい。また、音量設定画面に遷移した場合には、音量の遊技者設定値がデフォルトの目盛り(本例では8)に設定される例を示したが、例えば、遊技者設定値が10であって音量設定画面が表示されていない状態で管理者設定値がDからFに変更された場合には、音量設定画面に遷移した直後は、管理者設定値がFであって遊技者設定値が直前の10に対応する音圧(本例では95dB)を設定し、所定時間が経過した場合に、管理者設定値がFであって遊技者設定値がデフォルトの目盛り(本例では8)に対応する音圧(本例では93dB)に設定するように構成してもよい。
<音量設定と光量設定/省電力>
管理者設定値が「4」であるときには、動作モードが省電力モードAに設定されるとともに、遊技者による音量設定が不可能となり、音圧は60dBに固定される。また、管理者設定値が「4」であるときには、遊技者による光量設定も不可能となり、光量設定初期値は、管理者設定値が「5」~「F」のときに設定可能な最低輝度(すなわち、遊技者が設定可能な最低輝度)である「暗(デューティ比40%)」よりもさらに低い「極暗(デューティ比10%)」に固定される。
管理者設定値が「3」であるときには、動作モードが省電力モードBに設定されるとともに、音圧の初期値は、管理者設定値が「4」のときの音圧60dBよりもさらに低い0dB(消音)に設定される。また、管理者設定値が「3」のときにも、遊技者による音量設定が不可能となり、音圧は0dBに固定される。また、管理者設定値が「4」のときにも、遊技者による光量設定が不可能となり、光量設定初期値は、管理者設定値が「4」のときの輝度「極暗(デューティ比10%)」よりもさらに低い「消灯(デューティ比0%)」に固定される。
このように、省電力モードA、Bでは、遊技者による音量設定と光量設定が不可能となる。なお、本例では、管理者スイッチPSWの操作により省電力モードA、Bを設定するようになっているが、遊技店員によるスロットマシン100の設定確認や設定変更等の所定の操作に合わせて省電力モードA、Bを設定できるようにしてもよい。
<音量設定と光量設定/開発および販促用>
管理者設定値が「2」(開発および販促用)であるときには、音量設定初期値は2、音圧の初期値は70dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値は、デフォルトとして目盛り2(70dB)に設定される。管理者設定値が「2」のときには、音量調整画面で調整可能な音圧レベルが、設定「5」~「F」のいずれとも異なっている。遊技者設定値の目盛り1~15のそれぞれは、音圧64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBに対応する。また、光量設定初期値は、設定「B」~「F」と同じ「明(デューティ比100%)」である。
管理者設定値が「1」(開発および販促用)であるときには、音量設定初期値は1、音圧の初期値は64dBに設定される。すなわち、音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値は、デフォルトとして目盛り1(64dB)に設定される。なお、遊技者設定値の目盛り1~15のそれぞれに対応する音圧と、光量設定初期値は、管理者設定値が「2」のときと同じである。
<音量設定と光量設定/申請用>
管理者設定値が「0」(申請用)であるときには、音量設定初期値は0、音圧の初期値は0dBに設定される。音量設定画面に遷移したとき、音量の遊技者設定値は、デフォルトとして目盛り0(0dB)に設定される。なお、遊技者設定値の目盛り1~15のそれぞれに対応する音圧と、光量設定初期値は、管理者設定値が「2」のときと同じである。
<第1副制御部メイン処理>
次に、図5(a)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理について説明する。なお、図5(a)は、第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、図示しないリセット回路からリセット信号を入力した場合に、リセット割込によりリセットスタートしてROM406に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行する。まず、ステップS4001では、初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化処理(後述する変数CNTを0に初期化する処理も含む)などを行う。
ステップS4003では、RAM408に記憶している変数CNTが所定値(本例では33)以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS4005に進み、該当しない場合にはステップS4003の判定処理を繰り返し実行する。ここで、変数CNTは、後述する1msタイマ割込処理において1msごとに加算される変数である。したがって、ステップS4003で変数CNTが所定値(本例では33)以上であるか否かを判定する処理は、ステップS4001またはステップS4005において変数CNTを0に初期化してから、33msの時間が経過したか否かを判定する処理と同義である。ステップS4005では、変数CNTを0に初期化した後にステップS4007に進む。なお、ステップS4003の処理は本例に限定されず、例えば、100msに3回(1秒間に30回)、メインループ処理(ステップS4005~S4023)を実行するように構成してもよい。
ステップS4007では、液晶受信ドライバ処理を行う。この液晶受信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部(演出画像表示装置157の制御を行う制御部)から受信したコマンドの処理などを行う。ステップS4009では、演出制御ドライバ処理を行う。この演出制御受信ドライバ処理では、第2副制御部500から受信したコマンドの処理などを行う。
ステップS4011では、演出制御メインループ処理を行う。この演出制御メインループ処理では、後述するコマンド受信割込処理によって受信した未処理コマンドを、RAM408に設けたコマンド記憶領域から取得し、当該未処理コマンドに対応する処理を行い、所定の演出実行タイミングデータに基づいてランプや音の制御等を行う。
ステップS4013では、ランプ制御メインループ処理を行う。このランプ制御メインループ処理では、ステップS4011の演出制御メインループ処理で設定されたランプデータに基づいてランプに関連する制御を行う。ステップS4015では、サウンド制御メインループ処理を行う。このサウンド制御メインループ処理では、ステップS4011の演出制御メインループ処理で設定されたサウンドデータに基づいてサウンド(音)に関連する制御を行う。
ステップS4017では、ランプドライバ処理を行う。このランプドライバ処理では、ステップS4013のランプ制御メインループ処理で設定されたランプ制御情報に基づいて、各種ランプ420から出力する光の制御を行う。ステップS40190では、サウンドドライバ処理を行う。このサウンドドライバ処理では、ステップS4015のサウンド制御メインループ処理で設定されたサウンド制御情報に基づいて、音源IC418を介してスピーカ272,277から出力する音の制御を行う。
ステップS4021では、液晶通信ドライバ処理を行う。この液晶通信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部にコマンドを送信する処理などを行う。ステップS4023では、演出制御部通信ドライバ処理を行う。この演出制御通信ドライバ処理では、第2副制御部500にコマンドを送信する処理などを行った後にステップS4003に進む。
第1副制御部400は、後述するコマンド受信割込処理、1msタイマ割込処理、10msタイマ割込処理、または、DMA割込処理による中断を除いて、ステップS4003~S4023の処理を繰り返し実行する。
<コマンド受信割込処理>
次に、図5(b)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するコマンド受信割込処理について説明する。なお、図5(b)は、コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。
このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300からのコマンドを受信した場合に発生するコマンド受信割込みを契機として実行する処理である。ステップS4101では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶した後に処理を終了する。
<1msタイマ割込処理>
次に、図5(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する1msタイマ割込処理について説明する。なお、図5(c)は、1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、1ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、1msタイマ割込処理を実行する。ステップS4201では、RAM406に設けた変数CNTに1を加算する処理を行った後に処理を終了する。
<10msタイマ割込処理>
次に、図5(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する10msタイマ割込処理について説明する。なお、図5(d)は、10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、10ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、10msタイマ割込処理を実行する。ステップS4301では、第一のセンサ読み取り処理を行い、次のステップS4303では、第二のセンサ読み取り処理を行った後に処理を終了する。ここで、第一のセンサ読み取り処理では、例えば、センサ回路426(図3参照)を介してシャッタセンサ428の検出信号を取得し、取得した検出信号をRAM408に記憶する処理などを行う。また、第二のセンサ読み取り処理では、他のスイッチ類の検出信号を取得し、取得した検出信号をRAM408に記憶する処理などを行う
<DMA割込処理>
次に、図5(e)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するDMA割込処理について説明する。なお、図5(e)は、DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、DMA転送の終了を知らせるDMA割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このDMA割込を契機として、DMA割込処理を実行する。ステップS4401では、DMA転送の終了に伴う各種処理を行った後に処理を終了する。
<音量設定画面表示処理>
次に、図7(a)を用いて、上記第1副制御部メイン処理における演出制御メインループ処理(ステップS4011)で実行する音量設定画面表示処理について説明する。なお、図7(a)は、音量設定画面表示処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS4501では、音量設定画面表示開始条件が成立したか否かを判定し、該当する場合にはステップS4503に進み、該当しない場合にはステップS4505に進む。ステップS4503では、音量設定画面の表示を開始した後にステップS4505に進む。ここで、音量設定画面表示開始条件とは、例えば、デモ表示中に特定の操作手段が操作された場合、大当り遊技中以外に特定の操作手段が操作された場合などである。
ステップS4505では、音量設定画面表示終了条件が成立したか否かを判定し、該当する場合にはステップS4507に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS4507では、音量設定画面の表示を終了した後に処理を終了する。ここで、音量設定画面表示終了条件とは、特定の操作手段が操作された場合などである。
<サウンド制御メインループ処理>
次に、図7(b)を用いて、上述の第1副制御部メイン処理におけるサウンド制御メインループ処理(ステップS4015)について説明する。なお、図7(b)は、サウンド制御ループ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS4601では、サウンドデータ更新処理を行う。このサウンドデータ更新処理では、演出制御メインループ処理で設定された演出に含まれる音の再生、停止などの制御や、再生中の音に対して、フェードイン、フェードアウト、パンなどの処理を行う。また、次のステップS4603では、ボリュームスイッチ処理を行う。詳細は後述するが、このボリュームスイッチ処理では、遊技者スイッチPSWによるボリュームの変更処理等を行う。
<サウンドドライバ処理>
次に、図7(c)を用いて、上述の第1副制御部メイン処理におけるサウンドドライバ処理(ステップS4019)について説明する。なお、図7(c)は、サウンドドライバ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS4701では、管理者設定値制御処理を行う。詳細は後述するが、この管理者設定値制御処理では、管理者設定値の更新処理等を行う。ステップS4703では、その他のサウンドドライバ処理(音源IC418の初期化処理、診断処理、エラー時の処理など)を行った後に処理を終了する。
<ボリュームスイッチ処理>
次に、図7(d)を用いて、上述のサウンド制御メインループ処理におけるボリュームスイッチ処理(ステップS4603)について説明する。なお、図6(d)は、ボリュームスイッチ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS4801では、ボリューム値変更処理を行う。詳細は後述するが、このボリューム値変更処理では、管理者スイッチPSWによるボリュームの変更処理等を行う。ステップS1302では、その他のボリュームスイッチ処理を行った後に処理を終了する。
<管理者設定値制御処理>
次に、図7(a)を用いて、上述のサウンドドライバ処理における管理者設定値制御処理(ステップS4701)について説明する。なお、図7(a)は、管理者設定値制御処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS5001では、RAM408に記憶している今回ポート値を、RAM408に記憶している前回ポート値に退避し、ステップS5003では、管理者スイッチPSWから出力されている信号を読み出して今回ポート値にセットする。
ステップS5005では、今回ポート値と前回ポート値を比較し、値が同じである場合には、ステップS5007に進み、値が異なる場合にはステップS5013に進んで変数F_CNTを0に初期化して処理を終了する。ステップS5007では、RAM408に記憶している変数F_CNTに1を加算し、次のステップS5009では、変数F_CNTが15以上であるか否かを判定する。判定の結果、15以上の場合には、ステップS5011において、今回ポート値に記憶している値を、RAM408に記憶している管理者設定値に記憶し、ステップS5013において変数F_CNTを0に初期化して処理を終了する。
<ボリューム値変更処理>
次に、図7(b)を用いて、上述のボリュームスイッチ処理におけるボリューム値変更処理(ステップS4801)について説明する。なお、図7(b)は、ボリューム値変更処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS4901では、管理者スイッチPSWの検出信号を取得し、取得した検出信号を、今回管理者設定値としてRAM408に記憶する。ステップS4903では、ステップS4901で取得した今回管理者設定値と、RAM408に記憶している前回管理者設定値が一致するか否かを判定し、一致しない場合にはステップS4919に進み、一致する場合にはステップS4905に進む。
ステップS4905では、上述の遊技者設定値を取得し、ステップ4907では、変数CH_CNTに1を設定する。ステップS4909では、変数CH_CNTが1から32になるまで、次のステップS4911~ステップS4917の処理を繰り返し実行する。
ステップS4911では、チャネル(CH_CNT)に出力中のフレーズがあるか無いかを判定し、ある場合にはステップS4913に進み、無い場合にはステップS4917に進む。ステップS4913では、チャネル(CH_CNT)のボリュームを計算し、次のステップS4915では、チャネル(CH_CNT)のボリュームを設定する処理を行った後にステップS4917に進む。ステップS4917では、CH_CNTに1を加算した後にステップS4909に進む。
ステップS4919では、前回管理者設定値に今回管理者設定値を設定することで前回管理者設定値を更新した後に処理を終了する。
<従来の音量設定方法>
次に、図8を用いて、従来の音量設定方法について説明する。なお、図8は、従来の音量設定方法の一例を時系列で示した図である。
ここで、以降の図面で使用する語句について補足説明する。「扉体開放状態」は、前面扉102が開放状態(開いた状態)であることを示し、「扉体閉鎖状態」は、前面扉102が閉鎖状態(閉じた状態)であることを示し、「開放検出状態」は、開閉センサの検出状態が開放検出状態であることを示し、「閉鎖検出状態」は、開閉センサの検出状態が閉鎖検出状態であることを示している。
また、「BGM」は、或る演出の実行中等においてスピーカ(音出力手段)272,277から出力される音のことであり、「操作音」は、或る操作手段が操作されたときにスピーカ(音出力手段)272,277から出力される音のことであり、「エラー音」は、或るエラーが発生したときにスピーカ(音出力手段)272,277から出力される音のことである。
また、「十字キー」は、上述の第一の操作手段(前面扉102が閉鎖状態および開放状態のうちの該開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段)のことであり、「裏つまみ」は、上述の第二の操作手段(前面扉102が閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた手段)のことである。
<従来の音量設定方法/第一の方法>
図8(a)は、従来の音量設定方法のうちの第一の方法を時系列で示した図である。
図8(a)(1)に示す状態は、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態において、管理者が十字キーを用いて遊技者設定値を変更した状態を示している。この状態で前面扉102が開放されると、図8(a)(2)に示すように、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態に移行し、前面扉開放エラーとなる。そして、開閉センサが開放検出状態に移行し、前面扉開放エラーになることから、スピーカ272,277からは、エラー音(本例では「扉が開いています」といった音声)が出力され、演出画像表示装置157の表示領域には、前面扉開放エラー表示(本例では「扉が開いています」といった文字情報を含む表示)が表示される。
続く図8(a)(3)に示す状態は、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、管理者が裏つまみを用いて管理者設定値を変更した状態を示している。この状態で前面扉102が閉鎖されると、図8(a)(4)に示すように、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態に移行するとともに、スピーカ272,277からは、変更後の管理者設定値(本例では3)に対応した音量でBGMが出力される。
続く図8(a)(5)に示す状態は、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態において、管理者が十字キーを用いて遊技者設定値を変更した状態を示しており、上記図8(a)(1)と同じ状態である。また、続く図8(a)(6)~(7)に示す状態は、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、管理者が裏つまみを用いて管理者設定値を変更した状態を示しており、上記図8(a)(2)~(3)と同じ状態である。
遊技店においては、遊技台の音量設定を確認するために、例えば、管理者設定値を最小値0から1段階だけ変更した後(0→1)、遊技者設定値を0から昇順に変更し(0→…→8→9→…→15)、管理者設定値を1段階だけ変更した後(1→2)、遊技者設定値を0から昇順に変更する(例えば0→…→8→9→…→15)という作業を、管理者設定値が最大値Fになるまで繰り返す場合がある。
このような音量設定の作業を行う場合、第一の方法では、前面扉102が扉体閉鎖状態においては管理者設定値の変更(裏つまみの操作)ができないことから、前面扉102を扉体開放状態に移行させる必要があるが、この扉体閉鎖状態においては遊技者設定値の確認(表示)ができないことから、前面扉102を再び扉体閉鎖状態に移行させた後に、遊技者設定値の変更(十字キーの操作)を行う必要がある。すなわち、第一の方法では、音量設定の作業において前面扉102の開閉を繰り返す必要があり、音量設定の作業に時間がかかってしまうといった問題がある。
<従来の音量設定方法/第二の方法>
図8(b)は、従来の音量設定方法のうちの第二の方法を時系列で示した図である。なお、図8(b)(1)~(2)に示す状態は、上記図8(a)(1)~(2)と同じ状態であるため、その説明は省略する。
本例に係る開閉センサは、所定の操作が行われることで、前面扉(扉体)102が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になるように構成されている。
図8(b)(3)に示す状態は、前面扉102が扉体開放状態において、管理者が所定の操作を行い、開閉センサを閉鎖検出状態に変更した状態を示している。この状態では、前面扉102が扉体開放状態であるが開閉センサが閉鎖検出状態であることから、管理者設定値の変更(裏つまみの操作)を行うことができる。
よって、第二の方法では、音量設定の作業において前面扉102の開閉を繰り返す必要がなく、図8(a)を用いて説明した第一の方法に比べて、音量設定の作業時間を短くすることができる。また、所定の操作によって前面扉開放エラーを解除することができるため、エラー音が出力されたり、前面扉開放エラー表示が表示されたりすることがなく、作業を効率的に行うことができる。
ところが、第二の方法では、管理者設定値の変更(裏つまみの操作)と遊技者設定値の変更(十字キーの操作)の区切りとなる前面扉開放エラー表示等がなくなることに加えて、音量設定画面の表示が継続されるため、例えば、図8(c)に示すような操作ミスが発生してしまうといった新たな問題がある。
図8(c)に示す例では、遊技台の音量設定を確認するために、管理者設定値を3から1段階だけ変更した後(3→4)、遊技者設定値を0から昇順に変更し(0→…→8→9→…→15)、変更後の音量を確認するつもりが、図8(c)(6)に示すように、操作ミスによって、遊技者設定値を変更することなく、管理者設定値を4から5に変更している。
このように、第二の方法では、音量設定の作業時間を短くすることができる等の利点があるものの、管理者設定値の変更(裏つまみの操作)と遊技者設定値の変更(十字キーの操作)の区切りが不明確になることから、操作ミスが誘発され、一方の作業を飛ばしてしまうといった問題がある。
<本発明の音量設定方法>
次に、本発明の音量設定方法について説明する。
<本発明の音量設定方法/実施例1>
図9(a)は、実施例1に係る音量設定方法を時系列で示した図である。
ここで、以降の図面で使用する語句について補足説明する。「管理者設定値」は、管理者スイッチMSW(第一の操作手段)の操作によって変更可能な管理者設定値(第一の種類の設定値)を示し、「遊技者設定値」は、遊技者スイッチPSW(第二の操作手段)の操作によって変更可能な遊技者設定値(第二の種類の設定値)を示し、「音量値」は、スピーカ(音出力手段)272,277から出力される音の音圧を示している。
また、「動作状態」は、スロットマシン100の動作状態(遊技状態等)を示し、「操作」は、或る操作手段や前面扉102に対する操作の内容を示し、「表示例」は、演出画像表示装置(表示手段)157の表示領域に表示される表示内容の一例を示している。
図9(a)(1)に示す状態は、スロットマシン100が非遊技中、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態において、管理者設定値がD、遊技者設定値が10に設定されており、スピーカ272,277からは、管理者設定値および遊技者設定値に対応した音量(本例では81dB)でBGM(本例では停止中演出に対応する音)が出力され、演出画像表示装置157の表示領域には、停止中演出が表示されている状態を示している。
図9(a)(1)に示す状態において、或る操作手段(本例では決定ボタン;図示省略)の操作を受け付けると、遊技者スイッチPSWの操作による音量設定が可能な音量設定可能状態に移行し、演出画像表示装置157の表示領域には、図9(a)(2)に示すような音量設定画面が表示される。本例の音量設定画面では、音量設定が可能であることを示唆する表示(本例では「音量設定画面」といった文字情報を含む表示)と、遊技者設定値を示す遊技者設定値表示PD(本例では「音量:10」といった遊技者設定値の情報を含む表示)を表示する。
また、前面扉102が扉体閉鎖状態においては遊技者スイッチPSWの操作による音量設定が可能なことから、遊技者スイッチPSWの右ボタンの操作を受け付けると、遊技者設定値を1段階、増加させ、遊技者スイッチPSWの左ボタンの操作を受け付けると、遊技者設定値を1段階、減少させる。
図9(a)(3)に示す例では、遊技者スイッチPSWの右ボタンの操作を受け付けたことから、遊技者設定値を10から11に1段階、増加させるとともに、スピーカ272,277からは、管理者設定値および遊技者設定値に対応した音量(本例では82dB)でBGM(本例では停止中演出に対応する音)が出力され、演出画像表示装置157の表示領域には、変更後の遊技者設定値を示す表示遊技者設定値PD(本例では「音量:11」といった遊技者設定値の情報を含む表示)を表示する。
この音量設定可能状態において、管理者によって前面扉102が開放されると、図9(a)(4)に示すように、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態に移行し、前面扉開放エラーとなる。そして、開閉センサが開放検出状態に移行し、前面扉開放エラーになることから、スピーカ272,277からは、エラー音(本例では「扉が開いています」といった音声)が出力され、演出画像表示装置157の表示領域には、前面扉開放エラー表示ED(本例では「扉が開いています」といった文字情報を含む表示)が、音量設定画面の表示の手前にオーバーラップ表示される。
ここで、本例では、図9(a)(2)に示す状態では、管理者設定値および遊技者設定値に対応した音量(本例では82dB)でBGMを出力したが、図9(a)(4)に示す状態では、前面扉開放エラーが発生していることから、管理者設定値および遊技者設定値に対応した音量(本例では82dB)ではなく、エラー音の音量として予め設定された音量(本例では100dB)でエラー音を出力する。なお、エラー音の音量は、管理者設定値および遊技者設定値に対応した音量よりも低い音量であってもよい。
また、図9(a)(4)に示す状態では、前面扉102が扉体開放状態となり、管理者スイッチ(第一の操作手段)MSWの操作による音量設定が可能になったことから、管理者設定値を示す管理者設定値表示MD(本例ではスピーカを模したアイコンと、「D」といった管理者設定値の情報を含む表示)が表示される。
ここで、本例では、図9(a)(3)に示す前面扉102の扉体閉鎖状態においては、遊技者設定値を示す遊技者設定値表示PDだけを表示するのに対して、図9(a)(4)に示す前面扉102の扉体開放状態においては、遊技者設定値を示す遊技者設定値表示PDに加えて、管理者設定値を示す管理者設定値表示MDを表示する。
また、図9(a)(4)に示す前面扉102の扉体開放状態においては、管理者スイッチMSWによる音量設定が可能なことから、管理者スイッチMSWの右方向の回転操作を受け付けると、管理者設定値を1段階、増加させ、管理者スイッチMSWの左方向の回転操作を受け付けると、管理者設定値を1段階、減少させる。
図9(a)(6)に示す例では、管理者スイッチMSWの右方向の回転操作を受け付けたことから、管理者設定値をDからFに2段階、増加させるとともに、演出画像表示装置157の表示領域には、変更後の管理者設定値を示す表示管理者設定値MD(本例ではスピーカを模したアイコンと「F」といった管理者設定値の情報を含む表示)を表示する。なお、管理者設定値を変更した場合であっても、前面扉開放エラーが発生している期間中は、エラー音の音量として予め設定された音量(本例では100dB)でエラー音(本例では「扉が開いています」といった音声)が出力される。
一方、図9(a)(4)に示す前面扉102の扉体開放状態においては、遊技者スイッチPSWによる音量設定ができないことから、図9(a)(5)に示すように、遊技者スイッチPSWの右ボタンの操作を受け付けても、遊技者設定値は変更されず、遊技者設定値を示す遊技者設定値表示PDも変化しない。
<本発明の音量設定方法/実施例1-2>
図9(b)は、実施例1-22に係る音量設定方法を時系列で示した図である。なお、図9(b)(1)に示す状態は、上記図9(a)(1)と同じ状態であるため、その説明は省略する。
図9(b)(2)に示す状態では、管理者によって前面扉102が開放され、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態に移行し、前面扉開放エラーとなった状態である。
図9(a)を用いて説明したように、図9(b)(1)に示す前面扉102の扉体閉鎖状態においては、或る操作手段(本例では決定ボタン;図示省略)の操作を受け付けると、遊技者スイッチPSWの操作による音量設定が可能な音量設定可能状態に移行するが、本例では、図9(b)(2)に示す前面扉102の扉体開放状態において、或る操作手段(本例では決定ボタン;図示省略)を受け付けたことから、音量設定が可能な音量設定可能状態に移行していない。
一方、図9(b)(2)に示す前面扉102の扉体開放状態においては、管理者スイッチMSWによる音量設定が可能なことから、図9(b)(4)に示す例では、管理者スイッチMSWの右方向の回転操作に基づいて、管理者設定値をDからFに2段階、増加させており、前面扉102が扉体閉鎖状態に移行した後は、図9(b)(5)に示すように、管理者設定値および遊技者設定値に対応した音量(本例では95dB)でBGMを出力している。なお、図9(b)(4)に示す例では、音量設定可能状態に移行させていないことから、管理者設定値を変更する一方で、演出画像表示装置157の表示領域には、変更後の管理者設定値を示す表示を表示させていない。
<本発明の音量設定方法/実施例2>
次に、実施例2に係る音量設定方法の説明に先立って、図10を用いて、従来の音量設定方法について詳細に説明する。なお、図10は、従来の音量設定方法を時系列で示した図である。
図8(a)を用いて説明したように、従来の音量設定方法では、前面扉102を開放状態にして管理者設定値の変更を行う一方で、前面扉102を閉鎖状態にして遊技者設定値の変更を行う必要があるため、音量設定の作業において前面扉102の開閉を繰り返す必要があり、音量設定の作業に時間がかかってしまうといった問題がある。
例えば、従来、遊技店において遊技台の音量設定を確認する場合等には、図10(a)(1)に示す前面扉102の扉体閉鎖状態において、或る操作手段(本例では決定ボタン;図示省略)の操作を行って、図11(a)(2)に示す音量設定可能状態に移行させる。
そして、この音量設定可能状態において、図10(a)(2)~(4)に示すように、遊技者スイッチPSWの右ボタンの操作を行い、遊技者設定値を1段階ずつ変更しながら音量を確認し、遊技者設定値が上限値の15に達した場合に、図10(a)(5)~(6)に示す前面扉102の扉体開放状態に移行させ、管理者設定値を1段階だけ変更する(本例ではC→D)。
また、続けて、図10(a)(7)~(9)に示す前面扉102の扉体閉鎖状態において、遊技者スイッチPSWの右ボタンの操作を行い、遊技者設定値を1段階ずつ変更しながら音量を確認し、遊技者設定値が上限値の15に達した場合に、図10(a)(10)に示す前面扉102の扉体開放状態に移行させ、管理者設定値を1段階だけ変更し(本例ではD→E)、以降は、音量設定の確認が終了するまで、遊技者設定値の変更と管理者設定値の変更(前面扉102の開閉)を繰り返す必要がある。
このような従来の音量設定方法では、音量設定の作業において前面扉102の開閉を繰り返す必要があり、音量設定の作業に時間がかかってしまうといった問題や、前面扉102の開閉に伴って、エラー音が出力されたり、前面扉開放エラー表示が表示されたりするため、営業中においては遊技者に迷惑をかけてしまうといった問題があった。
また、図10(b)に示すように、本来は、管理者設定値がEのときに、遊技者設定値を8~15まで1段階ずつ変更しながら音量を確認する必要があるところ、店員等の操作ミスによって、管理者設定値を2段階変更してしまい(本例ではD→F)、管理者設定値E、遊技者設定値9~15に対応する87dB~92dBの音量の確認を飛ばしてしまう場合があった。すなわち、従来の音量設定方法では、管理者設定値の変更と遊技者設定値の変更の区切りが不明確になることから、操作ミスが誘発され、一方の作業を飛ばしてしまうといった問題がある。
図11は、実施例2に係る音量設定方法を時系列で示した図である。
例えば、管理者が音量設定の作業を行う場合には、図11(1)に示す、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態において、遊技者スイッチPSWによる操作によって遊技者設定値を1段階ずつ変更しながら音量を確認し、遊技者設定値が上限値の15に達した場合に、前面扉102を開放し、図11(2)に示す、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態に移行させる。
本例では、開閉センサ(検出手段)に関する所定の操作(本例では、開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定する操作)が行われることで、前面扉(扉体)102が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になるように構成されているため、図11(2)に示す、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において、前面扉102を開放したまま、管理者が所定の操作を行うことで、図11(3)に示す、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態に移行する。
この状態では、前面扉102が扉体開放状態であるが開閉センサが閉鎖検出状態であることから、管理者スイッチMSWによる操作によって管理者設定値の変更を行うことができる。
本例によれば、音量設定の作業において前面扉102の開閉を繰り返す必要がなく、図10を用いて説明した従来の音量設定方法に比べて、音量設定の作業時間を短くすることができる。
また、本例では、前面扉102が扉体開放状態で、開閉センサの検出状態が閉鎖検出状態であって、音量設定画面(或る設定表示)が表示されている状態において、管理者スイッチMSW(第一の操作手段)に対して或る操作が行われると、表示されていた音量設定画面(或る設定表示)が終了するが、前面扉開放エラー表示(エラー表示)が表示されないように構成されている。
このため、図11(3)に示す、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態において、管理者スイッチMSWによる操作によって管理者設定値を1段階、増加させた場合には、続く図11(4)に示すように、前面扉102が扉体閉鎖状態、開閉センサが閉鎖検出状態において表示されていた音量設定画面が終了し、前面扉102が扉体開放状態、開閉センサが開放検出状態において表示されていた前面扉開放エラー表示は表示されない。
また、図11(7)に示す、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態においても同様に、管理者スイッチMSWによる操作によって管理者設定値を1段階、増加させた場合には、続く図11(8)に示すように、表示されていた音量設定画面が終了し、前面扉開放エラー表示は表示されない。
図8(c)や図10(b)を用いて説明したように、従来の音量設定方法では、管理者設定値の変更と遊技者設定値の変更の区切りが不明確になることから、操作ミスが誘発され、一方の作業を飛ばしてしまうといった問題があるが、本例によれば、管理者スイッチMSWに対して或る操作が行われると、表示されていた音量設定画面が終了するため、管理者設定値の設定値の変更であることを正確に把握しながら音量設定を行うことができ、操作ミスを未然に防止することができる。また、管理者スイッチMSWに対して或る操作が行われると、前面扉開放エラー表示が表示されないように構成されているため、前面扉開放エラー表示によって視認性が阻害されることがなく、音量設定の作業を効率的に行うことができる。
また、本例では、前面扉102が扉体開放状態で、開閉センサの検出状態が閉鎖検出状態であって、音量設定画面(或る設定表示)が表示されていない状態において、遊技者スイッチPSW(第二の操作手段に)対して或る操作が行われると、音量設定画面(或る設定表示)が表示されるように構成されている。
このため、図11(4)に示す、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態において、遊技者スイッチPSWによる操作を行った場合には、続く図11(5)に示すように、音量設定画面が表示される。また、図11(8)に示す、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態においても同様に、遊技者スイッチPSWによる操作を行った場合には、続く図11(9)に示すように、音量設定画面が表示される。
従来の音量設定方法では、管理者設定値の変更と遊技者設定値の変更の区切りが不明確になることから、操作ミスが誘発され、一方の作業を飛ばしてしまうといった問題があるが、本例によれば、遊技者スイッチPSW(第二の操作手段に)対して或る操作が行われると、音量設定画面が表示されるため、遊技者設定値の設定値の変更であることを正確に把握しながら音量設定を行うことができ、操作ミスを未然に防止することができる。
<本発明の音量設定方法/実施例3>
図12は、実施例3に係る音量設定方法を時系列で示した図である。
本例では、第一の遊技状態(例えば非遊技中)においては、管理者設定値および遊技者設定値の両方の変更が可能であるが、第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば遊技中)では、管理者設定値の変更が可能であるが遊技者設定値の変更ができないように構成している。
このため、図12(a)(1)~(3)に示す第一の遊技状態(本例では非遊技中)においては、前面扉102が扉体閉鎖状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態では、遊技者スイッチPSWによる操作によって遊技者設定値の変更が可能であり、例えば、図12(a)(2)に示すように、遊技者スイッチPSWの決定ボタンを操作することで音量設定可能状態に移行し、図12(a)(3)に示すように、遊技者スイッチPSWの右ボタンを操作することで遊技者設定値を変更(本例では10→11)することができる。
また、図示は省略するが、第一の遊技状態(本例では非遊技中)においては、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが開放検出状態では、管理者スイッチMSWによる操作によって管理者設定値の変更が可能である。
一方、図12(a)(4)~(5)に示す第二の遊技状態(本例では遊技中)においては、前面扉102が扉体閉鎖状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態では、遊技者スイッチPSWによる操作によって遊技者設定値の変更ができず、例えば、遊技者スイッチPSWの決定ボタンを操作しても音量設定可能状態に移行しない。
また、図12(b)(3)~(4)に示す第二の遊技状態(本例では遊技中)においては、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが開放検出状態では、管理者スイッチMSWによる操作によって管理者設定値の変更が可能であり、例えば、図12(b)(4)に示すように、管理者スイッチMSWを右方向に回転操作することで管理者設定値を変更(本例ではD→F)することができる。
本例によれば、例えば、図12(b)(2)に示す、遊技者設定値の変更ができない第二の遊技状態(本例では遊技中)のレバオン時において、遊技者がプレミア演出が開始されることを察知し、音量を最大音量に設定して当該演出を楽しみたいといった要望がある場合に、第二の遊技状態(本例では遊技中)であっても管理者設定値の変更は可能であるため、管理者に音量設定を依頼することで好みの音量を設定することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、遊技者設定値の変更が可能な第一の遊技状態(本例では非遊技中)であっても、管理者設定値および遊技者設定値の両方の設定値に応じて音量が決まる場合には、管理者に音量設定を依頼することで好みの音量を設定することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
なお、本発明に係る遊技台は、本例に限定されず、第二の遊技状態(例えば遊技中)では、管理者設定値および遊技者設定値の両方の変更が可能であってもよい。図13は、実施例3の変形例に係る音量設定方法を時系列で示した図である。
本例では、第二の遊技状態(本例では遊技中)においては、前面扉102が扉体閉鎖状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態では、遊技者スイッチPSWによる操作によって遊技者設定値の変更が可能であり、例えば、図13(2)に示すように、遊技者スイッチPSWの決定ボタンを操作することで音量設定可能状態に移行し、図13(3)に示すように、遊技者スイッチPSWの右ボタンを操作することで遊技者設定値を変更(本例では10→15)することができる。
また、第二の遊技状態(本例では遊技中)においては、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが開放検出状態では、管理者スイッチMSWによる操作によって管理者設定値の変更が可能であり、例えば、図13(5)に示すように、管理者スイッチMSWを右方向に回転操作することで管理者設定値を変更(本例ではD→F)することができる。
また、本例では、前面扉102が扉体開放状態で、開閉センサの検出状態が開放検出状態であって、音量設定画面(或る設定表示)が表示されている状態において、管理者スイッチMSW(第一の操作手段)に対して或る操作が行われると、表示されていた音量設定画面(或る設定表示)が終了するように構成されている。
例えば、図13(4)に示す、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが開放検出状態において、管理者スイッチMSWによる操作によって管理者設定値を1段階、増加させた場合には、続く図13(5)に示すように、表示されていた音量設定画面が終了する。
本例によれば、管理者による音量設定後に、遊技者は好みの音量で直ちに演出を楽しむことができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
<本発明の音量設定方法/実施例4>
図14は、実施例4に係る音量設定方法を時系列で示した図である。
本例では、前面扉102が扉体開放状態で、開閉センサの検出状態が開放検出状態において、特定操作が行われると、遊技台に関する各種設定が可能なシステム設定画面が表示されるように構成されている。
例えば、図14(a)(3)に示す、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが開放検出状態において、特定操作(本例では、前面扉102が閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた操作手段と、前面扉102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた操作手段を同時に押す操作)が行われると、図14(a)(3)に示すシステム設定画面のメニュー画面SD1が表示される。
本例のシステム設定画面のメニュー画面SD1は、音量設定画面に移行する音量設定メニューと、省電力設定画面に移行する省電力設定メニューと、時刻設定画面に移行する時刻設定メニューと、エラー履歴画面に移行するエラー履歴メニューによって構成されている。
このシステム設定画面のメニュー画面SD1において、管理者スイッチPSW(本例では、十字キー等)による操作によって音量設定メニューが選択されると、図14(a)(4)に示す音量設定画面SD2が表示される。
本例の音量設定画面SD2は、遊技者による音量設定を可能にする遊技者調整可メニューと、遊技者による音量設定を不可能にする遊技者調整不可メニューによって構成され、遊技者調整不可メニューが選択されると、遊技者設定値が無効となり、スピーカ272,277の音量は、管理者設定値に対応した音量(例えば、管理者設定値がFであれば、遊技者設定値に関わらず、遊技者設定値のデフォルト値8に対応する音圧93dB)となる。
また、本例では、前面扉102が扉体開放状態で、開閉センサの検出状態が開放検出状態であって、光量設定画面(或る設定表示)が表示されている状態において、管理者スイッチMSW(第一の操作手段)に対して或る操作が行われると、表示されていた光量設定画面(或る設定表示)が終了するように構成されている。
図14(b)(1)に示す状態は、前面扉102を開放したまま、管理者が所定の操作を行うことで、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態に移行した状態である。この状態において、遊技者スイッチPSWの上ボタンまたは下ボタンの操作を受け付けると、光量の設定が可能な光量設定可能状態に移行し、光量設定画面LDが表示される。
また、この光量設定画面LDが表示されている状態において、遊技者スイッチPSWの上ボタンの操作を受け付けると、光量が1段階、増加し、遊技者スイッチPSWの下ボタンの操作を受け付けると、光量が1段階、減少するように構成されている一方で、図14(b)(4)に示すように、管理者スイッチMSWによる操作を受け付けると、光量設定画面が消去される。
本例によれば、管理者スイッチMSWによる操作を受け付けると、当該操作によって光量が変化しない場合(例えば、管理者設定値をEからFに変更した場合)であっても、光量設定画面が消去されるため、管理者が音量設定の作業を行う場合に視認性が阻害されることがなく、作業効率を高めることができる。また、管理者による音量設定後に、遊技者は好みの光量で直ちに演出を楽しむことができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
<本発明の音量設定方法/実施例5>
図15は、実施例5に係る音量設定方法を時系列で示した図である。
本例では、音量設定画面が表示されている状態において特定操作が行われると、音量設定画面が消去されるとともに、或るエラー表示が表示されるように構成されている。
図15(a)(4)に示す状態は、前面扉102が扉体開放状態且つ開閉センサが閉鎖検出状態において、遊技者スイッチPSWによる操作が行われ、音量設定画面が表示された状態である。本例では、この音量設定画面が表示された状態において、特定操作(本例では、前面扉102が閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた操作手段と、前面扉102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた操作手段を同時に押す操作)が行われると、続く図15(a)(5)に示すように、音量設定画面が消去されるとともに、或るエラー表示(本例では、音量設定の異常を示す「設定異常」の文字を含むエラー表示)が表示される。
また、図15(b)(2)に示すように、音量設定画面が表示されている状態において特定操作が行われると、音量設定画面が消去されるとともに、図14(a)を用いて説明したシステム設定画面のメニュー画面SD1が表示されるように構成されていてもよい。
このような構成とすれば、音量設定画面によって遊技者設定値を確認した後、例えば、システム設定画面のメニュー画面SD1から、図14(a)を用いて説明した音量設定画面SD2に移行することで、直ちに、遊技者による音量設定を不可能にする設定を行うことができ、利便性を高めることができる。
<本発明の音量設定方法/実施例6>
図16(a)は、実施例6に係る音量設定方法を時系列で示した図である。
本例では、メダルの払出動作中は、払出音の音量が調整可能である一方で、メダルの精算動作中は、精算音の音量を調整できないように構成している。
ここで、払出動作とは、払い出しのある何らかの入賞役に入賞した場合に、図2に示すメダル払出装置180からメダルの払出しを行う動作のことであり、この払出動作中は、スピーカ272,277から払出音を出力する。また、精算動作とは、図1に示す精算ボタン134が押された場合に、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、図1に示すメダル払出口155から排出する動作のことであり、この精算動作中は、スピーカ272,277から精算音を出力する。
図16(a)(1)~(2)に示す状態は、払出動作中に管理者スイッチMSWによる操作を行い、管理者設定値をDからFに2段階、増加させた状態を示している。本例では、メダルの払出動作中は、払出音の音量が調整可能であることから、払出音の音量が81dBから95dBに増加している。
また、図16(a)(3)~(4)に示す状態は、精算動作中に管理者スイッチMSWによる操作を行い、管理者設定値をDからFに2段階、増加させた状態を示している。本例では、メダルの精算動作中は、精算音の音量を調整できないことから、管理者スイッチMSWによる操作の前後で、精算音の音量は100dBに維持されている。
<本発明の音量設定方法/実施例7>
図16(b)は、実施例7に係る音量設定方法を時系列で示した図である。
本例では、或る音を第一の音量で出力している状態において、図9等を用いて説明した前面扉開放エラーが発生した場合に、或る音の音量を第一の音量よりも小さい第二の音量に変更するとともに、エラー音を第二の音量よりも大きい第三の音量で出力するように構成している。また、メダルの払出動作中であっても、或るエラーが発生している場合には、管理者設定値を変更することができないように構成している。
図16(b)(1)~(3)に示す状態は、払出動作中に、管理者スイッチMSWによる操作を行い、管理者設定値をFからDに2段階、減少させた後に、前面扉開放エラーが発生した状態を示している。本例では、メダルの払出動作中は、払出音の音量が調整可能であることから、払出音の音量が95dBから81dBに減少している。
また、或る音(本例では払出音)を第一の音量(本例では81dB)で出力している状態において、前面扉開放エラーが発生した場合に、或る音(払出音)の音量を第一の音量よりも小さい第二の音量(本例では20dB)に変更するとともに、エラー音を第二の音量よりも大きい第三の音量(本例では100dB)で出力している。
本例によれば、或る音の出力を維持しながらもエラー音を目立たせることができ、或る音に応じた動作(本例では払出動作)が継続していることと、エラーの発生を確実に把握することができ、利便性を高めることができる。
図16(b)(4)~(6)に示す状態は、払出動作中に、前面扉開放エラーが発生し、その後、管理者スイッチMSWによる操作を行った状態を示している。本例では、或る音(本例では払出音)を第一の音量(本例では95dB)で出力している状態において、前面扉開放エラーが発生した場合に、或る音(払出音)の音量を第一の音量よりも小さい第二の音量(本例では20dB)に変更するとともに、エラー音を第二の音量よりも大きい第三の音量(本例では100dB)で出力している。
また、本例では、メダルの払出動作中であっても、或るエラー(本例では前面扉開放エラー)が発生している場合には、管理者設定値を変更することができないことから、管理者スイッチMSWによる操作の前後で、払出音の音量は20dBに維持され、エラー音の音量は100dBに維持されている。
本例によれば、或る音の出力を維持しながらもエラー音を目立たせることができ、或る音に応じた動作(本例では払出動作)が継続していることと、エラーの発生を確実に把握することができ、利便性を高めることができる。
<本願発明5>
図17は、本願発明5の概要を示した図である。以上説明したように、本願発明5に係る遊技台(例えば、図1や図17に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1や図17に示す演出画像表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1や図17に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、図3に示すスピーカ272,277、図3に示す各種ランプ420、図1に示すシャッタ163、リール110~112)と、前記報知手段に関する或る設定(例えば、音量設定、光量設定)の変更操作に用いられる、第一の操作手段および第二の操作手段を含む複数種類の操作手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の操作手段は、前記扉体が閉鎖状態および開放状態のうちの該開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段(例えば、図17に示す管理者スイッチMSW、管理者(遊技店の店員等)が用いる、裏つまみ(ロータリースイッチ)やスライドスイッチ等)であり、前記第二の操作手段は、前記扉体が前記閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた手段(例えば、図17に示す遊技者スイッチPSW、遊技者が用いる、上下左右のボタンと決定ボタンを有する十字キーや、演出ボタンや、タッチパネル等)であり、前記表示手段は、前記或る設定の設定値(例えば、管理者設定値、遊技者設定値)が或る値であることを示す或る設定値表示(例えば、図9(a)や図17に示す管理者設定値表示MD、図9(a)や図17に示す遊技者設定値PD)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態であって前記或る設定値表示を含む或る画面表示(以下、「第一の画面表示」という。例えば、図17(3)に示す音量設定画面の表示)が表示されている或る状態において、前記第一の操作手段に対して或る操作が行われると、前記第一の画面表示とは別の或る画面表示(以下、「第二の画面表示」という。例えば、図17(4)に示す音量設定画面の表示)に切り替わる(または、前記第一の画面表示が消える)ように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
従来、遊技台に関する或る設定に関し、管理者操作と遊技者操作の両方で設定が可能な遊技台があり、例えば、或る設定が音量設定の場合、管理者操作(第一の操作手段による操作)の設定値に基づいて遊技者操作(第二の操作手段による操作)の設定範囲が決まる仕様、管理者操作の設定値に基づいて遊技者操作の最大設定値が決まる仕様などがある。このような仕様においては、遊技者操作のみでは遊技者が所望する音量にならない場合があるため、管理者操作の設定値の変更を遊技店の店員に行ってもらう必要があるが、遊技者は管理者操作の設定値が変更されているかどうかを確認することができないため、不安であり、また、所望の音量にならなかった場合には不満に思うこともあった。
この点、本願発明5に係る遊技台によれば、第一の操作手段に対して或る操作が行われると、第一の画面表示とは別の第二の画面表示に切り替わるため、第一の操作手段による操作が受け付けられたことを目視で容易に把握することができる。このため、遊技店の店員等の管理者にとっては、或る設定の変更操作における利便性が向上し、遊技者にとっては、或る設定の変更操作が確実に行われたことを確認することができ、安心して遊技を楽しむことができる。
また、前記或る設定の設定値には、前記第一の操作手段の操作によって変更可能な第一の種類の設定値(例えば、管理者設定値)および前記第二の操作手段の操作によって変更可能な第二の種類の設定値(例えば、遊技者設定値)を含む複数種類の設定値が含まれ、前記表示手段は、前記第一の種類の設定値を示す第一の種類の設定値表示(例えば、図9(a)や図17に示す管理者設定値表示MD)を表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第二の種類の設定値を示す第二の種類の設定値表示(例えば、図9(a)や図17に示す遊技者設定値PD)を表示可能な手段であり、前記或る設定値表示は、前記第一の種類の設定値表示のうちの一の表示であり、少なくとも前記扉体が前記開放状態の場合に、前記第一の種類の設定値表示および前記第二の種類の設定値表示のうちの少なくとも該第一の種類の設定値表示を表示可能に構成されているものであってもよい。
このような構成とすれば、扉体が開放状態の場合に、少なくとも第一の種類の設定値表示を表示可能なため、扉体が開いた状態で、或る設定の変更操作以外の作業も行うことが可能となり、さらに利便性を高めることができる。
また、少なくとも前記扉体が前記開放状態の場合に、前記第一の種類の設定値表示および前記第二の種類の設定値表示のうちの両方の表示を含む或る画面表示(以下、「第三の画面表示」という。例えば、図17(4)に示す音量設定画面の表示)を表示可能に構成されていてもよい。
このような構成とすれば、第一の種類の設定値表示および第二の種類の設定値表示の両方を確認しながら或る設定の変更操作を行うことができるため、或る設定の変更に関して利便性をさらに高めることができる。
また、前記表示手段は、前記扉体が前記開放状態であることを示す扉開放状態表示(例えば、図8(a)(2)に示す前面扉開放エラー表示)を表示可能な手段であり、前記第三の画面表示が表示されている状態であっても表示されていない状態であっても、前記扉体が前記閉鎖状態から前記開放状態になった場合に、前記扉開放状態表示を表示可能に構成されており、前記表示手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の或る場合に、前記第三の画面表示の表示を開始可能な手段であり、前記表示手段は、前記扉体が前記開放状態の或る場合に、前記第三の画面表示(または、少なくとも第二の種類の設定値表示)の表示を開始できない手段であり、前記扉体が前記閉鎖状態且つ前記第三の画面表示が表示されている或る状態において、該扉体が前記開放状態のうちの或る場合とは別の場合になった場合に、表示中の該第三の画面表示を継続して表示可能に構成されていてもよい。
このような構成とすれば、不正行為等によって扉体が開放状態になった場合に、扉開放状態表示が第三の画面表示によって隠されてしまうような事態を回避することができ、不正行為等を確実に防止できる場合がある。なお、先に音量等表示を行う場合には、1遊技終了後(例えば払出終了後)から所定時間経過した後にシステム設定画面等を表示させる必要があり、この所定時間経過まで待つという行為自体が目立つため、不正行為防止に関して問題とはならない。
また、前記扉体が前記閉鎖状態且つ前記第三の画面表示が表示されている或る状態において、前記第二の操作手段に対して或る操作が行われると、該第三の画面表示に含まれる前記第二の種類の設定値表示が更新可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態且つ前記第三の画面表示が表示されている或る状態において、前記第一の操作手段に対して或る操作が行われると、該第三の画面表示に含まれる前記第一の種類の設定値表示が更新可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態且つ前記第三の画面表示が表示されている或る状態において、前記第二の操作手段に対して或る操作が行われても、該第三の画面表示に含まれる前記第二の種類の設定値表示が更新されないように構成されていてもよい。
このような構成とすれば、第一の操作手段による操作が有効な状態と、第二の操作手段による操作が有効な状態を明確に区別することができるため、或る設定の変更操作のミスを未然に防止することができる。また、扉体が開放状態且つ第三の画面表示が表示されている或る状態においては、第二の操作手段に対して或る操作が行われても、第三の画面表示に含まれる第二の設定値表示が更新されないため、扉体が開いている状態では、第一の操作手段による操作のみが有効であることを遊技者に認識させることができ、遊技者に納得感を与えることができる。
また、前記扉体が前記閉鎖状態且つ前記第三の画面表示が表示されている状態において、該扉体が前記開放状態になると、該第三の画面表示に前記扉開放状態表示を含む或る画面表示(以下、「第四の画面表示」という。)が表示されている状態になるよう構成されており、前記第四の画面表示は、前記第二の種類の設定値表示の少なくとも一部が前記扉開放状態表示にオーバーラップされ、前記第一の種類の設定値表示が該扉開放状態表示にオーバーラップされない表示を含む表示であってもよい。
このような構成とすれば、第二の種類の設定値表示の視認性を低下させる一方で、第一の種類の設定値表示の視認性を高めることができるため、第一の操作手段による操作が有効な状態であることを認識することができ、或る設定の変更操作のミスを未然に防止することができる。
<本願発明6>
図18は、本願発明6の概要を示した図である。以上説明したように、本願発明6に係る遊技台(例えば、図1や図18に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1や図18に示す演出画像表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1や図18に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、図18に示す開閉センサ103や、磁気センサ、近接スイッチ、マイクロ・スイッチ、ホール素子等)と、報知手段(例えば、図3に示すスピーカ272,277、図3に示す各種ランプ420、図1に示すシャッタ163、リール110~112)と、前記報知手段に関する或る設定(例えば、音量設定、光量設定)の変更操作に用いられる、第一の操作手段および第二の操作手段を含む複数種類の操作手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の操作手段は、前記扉体が閉鎖状態および開放状態のうちの該開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段(例えば、図18に示す管理者スイッチMSW、管理者(遊技店の店員等)が用いる、裏つまみ(ロータリースイッチ)やスライドスイッチ等)であり、前記第二の操作手段は、前記扉体が前記閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた手段(例えば、図18に示す遊技者スイッチPSW、遊技者が用いる、上下左右のボタンと決定ボタンを有する十字キーや、演出ボタンや、タッチパネル等)であり、前記検出手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態(例えば、検出手段が閉鎖検出状態であることを検知している状態や、閉鎖検出状態であることを示す信号を検出手段が外部に向けて出力している状態)になることが可能な手段であり、記検出手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態(例えば、検出手段が開放検出状態であることを検知している状態や、開放検出状態であることを示す信号を検出手段が外部に向けて出力している状態)になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、棒状体を押し込むことで、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光し、検出状態を閉鎖検出状態にする操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、前記或る設定に関する或る設定表示(例えば、図9(a)や図18に示す遊技者設定値PD)を表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態の場合に、或るエラー表示を表示可能な手段であり、前記扉体が前記閉鎖状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記或る設定表示が表示されている状態において、前記扉体が該閉鎖状態から前記開放状態になると、該検出手段の検出状態が前記開放検出状態となり、表示されていた該或る設定表示の表示が終了すると共に前記或るエラー表示(例えば、図18(2)に示す前面扉開放エラー表示ERや、図8(a)(2)に示す前面扉開放エラー表示)が表示されるように構成されており、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって前記或るエラー表示が表示されている状態において、前記所定の操作が行われると、該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態となり、表示されていた該或るエラー表示の表示が終了するように構成されており(例えば、図18(3)に示す状態)、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記或る設定表示の表示を開始可能に構成されており(例えば、図18(4)に示す状態)、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記或る設定表示が表示されている状態において、前記第一の操作手段に対して或る操作(例えば、図18(4)~(5)に示す、管理者設定値を2から4に変更する操作)が行われると、表示されていた該或る設定表示の表示が終了するが前記或るエラー表示が表示されないように構成されている(例えば、図18(5)に示す状態)、ことを特徴とする遊技台である。
従来、遊技台に関する或る設定に関し、管理者操作と遊技者操作の両方で設定が可能な遊技台があり、例えば、或る設定が音量設定の場合、遊技店における設置環境、隣接する他の種類の遊技台の音量を考慮する必要があるため、管理者は営業開始前や遊技台の設置前に、管理者操作の設定値と遊技者操作の設定値の組み合わせを確認するなどの作業を行っていた。
例えば、管理者操作(第一の操作手段による操作)の設定値に基づいて遊技者操作(第二の操作手段による操作)の設定範囲が決まる仕様の場合、管理者操作の設定値と遊技者操作の設定値がともに10段階の場合には100通りの組み合わせになるが、従来は、管理者操作の設定値が1の状態で遊技者操作の設定値を1から10まで確認し、扉を開放状態にしてから管理者操作の設定値を2に変更してから扉を閉鎖状態にし、先ほどと同様に遊技者操作の設定値を1から10まで確認する、という作業を行っていた。
従来の確認作業では、扉の開閉を何度も繰り返し行う必要があるため、作業効率が悪く、営業中の不具合発生による確認作業の場合にはエラー音が出力されるため、周囲の遊技者に迷惑をかける恐れもあった。つまり、従来は、作業効率が悪いという点と周囲の遊技者に迷惑をかける恐れがあるという点で問題があった。
ここで、例えば扉開閉センサが一時的に閉鎖状態となるようにしておき、扉開放状態のまま前述の確認作業を行うことで問題解決を図ることができるが、今度は次のような新たな問題が考えられる。すなわち、管理者操作の設定値が1の状態で遊技者操作の設定値を1から10まで確認し、管理者操作の設定値を2にし、続けて設定値を3にしてしまうことで、管理者操作の設定値が2の場合における10通りの確認作業をスキップしてしまう、という問題である。直前の作業が管理者操作の設定値変更であることが分かれば、次に行う操作は遊技者操作の設定値を1から10まで確認することだと分かるが、それを知る術がないため、従来は確認作業のスキップが多発していた。
この点、本願発明6に係る遊技台によれば、所定の操作が行われると、検出手段の検出状態が閉鎖検出状態となり、表示されていた該或るエラー表示の表示が終了するように構成されているため、報知手段に関する或る設定の変更操作を行う際に、扉体の開閉を繰り返す必要がなく、従来よりも作業負担を大幅に軽減することができる。また、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が閉鎖検出状態であって或る設定表示が表示されている状態において、第一の操作手段に対して或る操作が行われると、表示されていた該或る設定表示の表示が終了するが或るエラー表示が表示されないように構成されているため、或る設定表示の表示が終了することで第一の操作手段による操作が受け付けられたことを確実に認識することができ、確認作業をスキップしてしまうといった従来の問題点を解決することができる。また、或るエラー表示が表示されないことから、確認作業における視認性を妨げることがない上に、第一の操作手段による操作が行われていない場合には或るエラー表示が表示されることから、不正行為等を未然に防止することもできる。
なお、「或る設定表示の表示が終了」とは、或るエラー表示の背面に表示されることに加え、或る設定表示を薄く表示(透過表示)して視認性を低下させることも含む概念である。また、或るエラー表示とは、扉が開放していることを示す表示であって、エラーでないものであってもよい。
また、前記扉体が前記閉鎖状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記或る設定表示が表示されている或る状態(例えば、音量や光量の変更(増減)が可能な状態)において、前記第二の操作手段に対して或る操作が行われると、前記報知手段の前記或る設定の設定値が変化すると共に表示されていた該或る設定表示の表示態様も変化するように構成されており、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記或る設定表示が表示されている或る状態において、前記第一の操作手段に対して或る操作が行われると、前記報知手段の前記或る設定の設定値は変更されるが、表示されていた該或る設定表示の表示が終了するものであってもよい。
このような構成とすれば、或る設定表示の表示が終了することで第一の操作手段による操作が受け付けられたことを確実に認識することができ、確認作業をスキップしてしまうといった従来の問題点を解決することができる。
また、前記報知手段(以下、「第一の報知手段」という。例えば、図3に示すスピーカ272,277)とは別の第二の報知手段(例えば、図1に示す演出画像表示装置157)を備え、変更操作によって前記第二の報知手段に関する第二の或る設定を変更可能に構成されており、前記表示手段は、前記第二の或る設定に関する第二の或る設定表示(例えば、バックライトの光量の設定値の表示)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記第二の或る設定表示の表示を開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記第二の或る設定表示が表示されている状態において、前記第一の操作手段に対して或る操作が行われると、表示されていた該第二の或る設定表示の表示が終了するものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の操作手段による操作とは無関係な第二の或る設定表示を消すことができ、第一の報知手段に関する或る設定の変更操作を確実に実行することができる。
また、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110~112)を備え、前記複数のリールの回転開始後から全てのリールの回転終了までの或る状態において、少なくとも前記第一の報知手段が用いられる所定の演出を実行可能に構成されており、少なくとも前記複数のリールが回転していない或るリール停止状態(例えば、図11に示す非遊技中)において、前記第二の操作手段に対して或る操作が行われることで、前記或る設定を変更可能に構成されており、少なくとも前記複数のリールが回転しているリール回転状態(例えば、図12(b)(1)に示す回転中特別演出中)において、前記第二の操作手段に対して或る操作が行われても、前記或る設定を変更できないように構成されており、少なくとも前記或るリール停止状態および前記或るリール回転状態のいずれの状態においても、前記第一の操作手段に対して或る操作が行われることで、前記或る設定を変更可能に構成されていてもよい。
また、遊技の結果に基づいて遊技媒体の払出制御を実行可能な制御手段(例えば、図3に示す主制御部300)と、遊技媒体を貯留可能な貯留手段(例えば、貯留装置)と、精算操作手段(例えば、図1に示す精算ボタン134)と、を備え、前記精算操作手段が操作されると、前記貯留手段に貯留されている遊技媒体が精算可能に構成されており、前記第一の報知手段は、音出力手段(例えば、図3に示すスピーカ272,277)であり、前記第一の報知手段は、前記払出制御に関連して払出音を出力可能な手段であり、前記第一の報知手段は、前記遊技媒体の精算に関連して精算音を出力可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記払出音が出力されている状態(例えば、図16(a)(1)に示す払出動作中)において、前記第一の操作手段に対して或る操作が行われると、出力中の該払出音の音量が変化可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記精算音が出力されている状態(例えば、図16(a)(3)に示す精算動作中)において、前記第一の操作手段に対して或る操作が行われても、出力中の該精算音の音量が変化しないように構成されていてもよい。なお、前記払出音の音量の変化量(0を含む)は、前記精算音の音量の変化量(0を含む)よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
このような構成とすれば、精算音を確実に出力することが可能となり、不正行為による精算を未然に防止することができる。
また、前記表示手段は、管理者用の管理用設定表示(例えば、図14(a)(3)に示すシステム設定画面のメニュー画面SD1)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記管理用設定表示の表示を開始できないように構成されていてもよい。
また、前記表示手段は、特定の操作(例えば、前面扉102が閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた操作手段と、前面扉102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた操作手段を同時に押す操作)が行われた場合に、管理者用の管理用設定表示(例えば、図15(b)(2)に示すシステム設定画面のメニュー画面SD1)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記或る設定表示が表示されている状態において、前記特定の操作が行われると、表示されていた該或る設定表示の表示が終了すると共に前記管理用設定表示が表示されるように構成されていてもよい。
このような構成とすれば、或る設定表示の表示を終了させて、直ちに管理者用の設定を行うことができ、従来よりも作業効率を高めることができる。
また、前記管理用設定表示は、音量に関する設定表示(例えば、図14(b)(5)~(6)に示す音量設定画面SD2)であり、前記管理者用設定表示が表示されている状態において、前記第一の操作手段に対して前記或る操作が行われると、前記音量に関する前記或る設定の設定値は変更されるが該管理者用設定表示が消去されないものであってもよい。
このような構成とすれば、管理者用設定表示を表示したまま管理者設定値を変更することができ、従来よりも作業効率を高めることができる。
<他の実施形態>
次に、図19~図23を用いて、他の実施形態について説明する。
なお、図19~図23に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図19~図23に示す符号を優先する。また、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
最初に、本実施形態に係る遊技台の基本構成について説明する。
本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、表示手段と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段と、操作手段と、を備える。
<基本構成/扉体、検出手段>
扉体は、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な部材であり、例えば、図1を用いて説明した、本体101に対して開閉可能な前面扉102が該当する。また、検出手段は、扉体の開閉状態を検出可能な手段であり、例えば、投光部と受光部から成る光学式センサ(開閉センサ;図示省略)が該当する。
また、検出手段は、扉体が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能であるとともに、扉体が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能である。また、検出手段に関する所定の操作が行われることで、扉体が開放状態であっても該検出手段の検出状態が閉鎖検出状態になるように構成されている。
具体的には、図1,図2に示すように、前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、本体101に対して開閉可能な扉体である。すなわち、前面扉102は、スロットマシン(遊技台)100の前面に設けられ、開閉可能な扉体である。
本例では、ドアキー孔140に管理者(例えば遊技店の店員等)が保有するキーを挿入することで、閉鎖状態でロックされた前面扉102を、開放状態にすることができる。このため、管理者は、前面扉102を解錠する(閉鎖状態から開放状態にする)ことができるが、管理者以外の者(例えば遊技者)は、前面扉102を解錠することはできない。
本体101の右側の側面板260には、投光部と受光部から成る光学式センサ(開閉センサ;図示省略)が設けられており、この開閉センサの投光部と受光部の間を、前面扉102に設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。
主制御部300は、割り込み時間ごとに、この開閉センサを含む各種センサ318の状態を監視している。前面扉102が閉鎖状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光する位置に移動すると、開閉センサは、閉鎖検出状態であることを示す信号(例えばローレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
一方、前面扉102が開放状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光しない位置に移動すると、開閉センサは、開放検出状態であることを示す信号(例えばハイレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
すなわち、開閉センサは、前面扉(扉体)102の開閉状態を検出可能な検出手段であり、前面扉102が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になり、前面扉102が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になる。
なお、本発明に係る「検出手段」は、光学式センサに限定されず、磁気センサ、近接スイッチ、マイクロ・スイッチ、ホール素子等であってもよい。また、扉体の開閉に伴って開放検出状態と閉鎖検出状態が必ず切り替わるものに限定されず、扉体が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能なものであってもよいし、反対に、扉体が閉鎖状態であっても、検出状態が開放検出状態になることが可能なものであってもよい。
ここで、本例に係る開閉センサは、所定の操作が行われることで、前面扉(扉体)102が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になるように構成されている。具体的には、前面扉102が開放状態にある場合に、本体101の開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定し、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光することで、前面扉102が開放状態であっても、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にすることができる。
なお、本発明に係る「所定の操作」は、本例に限定されず、例えば、開閉センサを閉鎖検出状態にするDIPスイッチを設け、所定の操作として、このDIPスイッチの操作を行ってもよい。また、検出手段を磁気センサで構成した場合には、磁石を近接させることで、開閉センサの検出状態を閉鎖検出状態にしてもよい。
<基本構成/操作手段>
操作手段は、操作が可能な手段であり、前面扉(扉体)102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段(第一の操作手段)と、前面扉(扉体)102が閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた手段(第二の操作手段)の両方を含む手段である。
第一の操作手段としては、例えば、管理者(遊技店の店員等)が用いる、裏つまみ(ロータリースイッチ)、スライドスイッチ、タッチパネル、各種ボタン、設定キー等が該当し、第一の操作手段に対する操作としては、回転操作、押下操作、長押し操作、スライド操作、タッチ操作等が含まれる。
また、第一の操作手段が、第三の操作手段と第四の操作手段を少なくとも含む複数の操作手段によって構成される場合には、第三の操作手段の回転操作、押下操作、長押し操作、スライド操作、タッチ操作等のうちの一または複数の操作と、第四の操作手段の回転操作、押下操作、長押し操作、スライド操作、タッチ操作等のうちの一または複数の操作を組み合わせた操作(例えば、第三の操作手段の回転操作+第四の操作手段の押下操作等)も、第一の操作手段に対する操作に含まれる。
第二の操作手段としては、例えば、遊技者が用いる、上下左右のボタンと決定ボタンを有する十字キー、演出ボタン、タッチパネル、各種ボタン等が該当し、第二の操作手段に対する操作としては、回転操作、押下操作、長押し操作、スライド操作、タッチ操作等が含まれる。
また、第二の操作手段が、第五の操作手段と第六の操作手段を少なくとも含む複数の操作手段によって構成される場合には、第五の操作手段の回転操作、押下操作、長押し操作、スライド操作、タッチ操作等のうちの一または複数の操作と、第五の操作手段の回転操作、押下操作、長押し操作、スライド操作、タッチ操作等のうちの一または複数の操作を組み合わせた操作(例えば、第五の操作手段の回転操作+第六の操作手段の押下操作等)も、第二の操作手段に対する操作に含まれる。
さらに、第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作を組み合わせた操作(例えば、第一の操作手段の回転操作+第二の操作手段の押下操作、第一の操作手段の押下操作+第二の操作手段の押下操作(同時押し)等)も、操作手段に対する操作に含まれる。
また、本例に係る操作手段は、音量設定と光量設定の両方の変更操作に用いられる手段であるが、本発明に係る操作手段は、これに限定されず、音量設定と光量設定のいずれか一方の変更操作に用いられる手段であってもよいし、音量設定と光量設定以外の設定(例えば、表示手段に関する設定)に用いられる手段であってもよい。
<基本構成/表示手段>
表示手段は、一または複数種類の表示が可能な手段であり、例えば、図1を用いて説明した液晶表示装置(演出画像表示装置)157のほか、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等が該当する。
<管理者用表示を表示開始する例>
本例に係る遊技台(スロットマシン)は、管理者用の管理用表示を表示可能であり、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態において、操作手段に対して或る操作が行われると、管理用表示を表示開始可能に構成されている。
図19(A)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態において、特定操作手段がオンにされたことにより、管理者用表示を表示開始した例を時系列で示した図である。
ここで、図19~図23における「動作状態」は、遊技台(スロットマシン)の動作の状態を示している。また、「扉体閉鎖状態/扉体開放状態」は、扉体(本例では、前面扉102)が閉鎖状態と開放状態のいずれの状態にあるかを示しており、「閉鎖検出状態/開放検出状態」は、検出手段(本例では、開閉センサ)が閉鎖検出状態と開放検出状態のいずれの状態にあるかを示している。
また、「非投入状態/投入状態」は、遊技が開始可能な数(例えば1枚)の遊技媒体(メダル)が投入されている状態(投入状態)、または、遊技が開始可能な数の遊技媒体(メダル)が投入されていない状態(非投入状態)のいずれの状態であるかを示している。
また、「特定操作手段」は、複数種類の操作手段のうちの一つの操作手段(本例では、前面扉(扉体)102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられたスライドスイッチSW)が、オンの状態またはオフの状態のいずれの状態にあるかを示している。
また、「他の操作」は、複数種類の操作手段のうちの一の操作手段に対する操作であって特定操作手段に対する操作以外の操作を示しており、「エラー音」は、音出力手段(本例では、スピーカ)から出力される音声の内容を示しており、「表示例」は、表示手段(本例では、液晶表示装置157)における表示の一例を示している。
図19(A)(2)に示す状態は、同図(A)(1)に示す扉体閉鎖状態且つ閉鎖検出状態から、扉体開放状態且つ開放検出状態に移行した状態である。
本例では、図19(A)(1)に示す扉体閉鎖状態且つ閉鎖検出状態において、扉体(前面扉102)を開放する操作(扉閉→開)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)からエラー音(本例では、「扉が開いています」等の扉開放を報知する音声)を出力するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた停止中演出を消して、エラー表示ED1(本例では、「扉が開いています」という扉開放を報知する表示)を表示領域の下方に表示している。なお、停止中演出を消すことなく、停止中演出の手前にエラー表示ED1(扉開放)をオーバーラップ表示してもよい。
続く図19(A)(3)に示す状態は、同図(A)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオフからオンに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、図19(A)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)から出力していたエラー音(扉開放)を停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー表示ED1(扉開放)等を消して、管理者用の管理用表示SD(本例では、遊技台に関する各種設定(システム設定)が可能な表示)を表示している。
なお、エラー表示ED1(扉開放)等を消すことなく、エラー表示ED1(扉開放)等の手前に管理用表示SDをオーバーラップ表示してもよい。また、特定操作手段をオフからオンに切り替える操作は、本例に限定されず、例えば、扉体が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた設定キーを、初期位置から設定値の変更が可能な位置まで回転させる操作等であってもよい。
ここで、管理者用表示SDとは、遊技店の店員等の管理者が、遊技台の各種設定や動作確認等を行うために利用する画面表示のことであり、本例では、省電力設定、時刻設定、音量設定、輝度設定等の各種設定を行ったり、過去に発生したエラーの履歴等を閲覧したりすることが可能である。
続く図19(A)(4)に示す状態は、同図(A)(3)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオンからオフに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、図19(A)(3)に示す扉体閉鎖状態且つ閉鎖検出状態において、、特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オンからオフに切り替える操作)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)からエラー音(扉開放)を再度、出力するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた管理用表示SDを消して、エラー表示ED1(扉開放)を再度、表示している。
なお、管理用表示SDを消すことなく、管理用表示SDの手前にエラー表示ED1(扉開放)をオーバーラップ表示してもよい。また、特定操作手段をオンからオフに切り替える操作は、本例に限定されず、例えば、扉体が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた設定キーを、設定値の変更が可能な位置から初期位置まで回転させる(初期位置に戻す)操作であってもよい。
続く図19(A)(5)に示す状態は、同図(A)(4)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態から、扉体閉鎖状態且つ閉鎖検出状態に移行した状態である。
本例では、図19(A)(4)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、扉体(前面扉102)を閉鎖する操作(扉開→閉)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)から出力していたエラー音(扉開放)を停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー表示ED1(扉開放)を消して、停止中演出を再度、表示している。
<管理者用表示を表示開始しない例>
本例に係る遊技台(スロットマシン)は、管理者用の管理用表示を表示可能であり、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が閉鎖検出状態において、管理用表示の表示を開始できない(または、できない場合がある)ように構成されている。
図19(B)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が閉鎖検出状態において、特定操作手段がオンにされたことにより、管理者用表示を表示開始しない例を時系列で示した図である。なお、図19(B)(1),(2)に示す状態は、同図(A)(1),(2)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図19(B)(3)に示す状態は、同図(B)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、開閉センサを開放検出状態から閉鎖検出状態にする操作(所定の操作)が行われた状態である。
上述の通り、ここで、本例に係る開閉センサは、所定の操作が行われることで、前面扉(扉体)102が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になるように構成されている。具体的には、前面扉102が開放状態にある場合に、本体101の開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定し、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光することで、前面扉102が開放状態であっても、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にすることができる。
本例では、図19(B)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、開閉センサを開放検出状態から閉鎖検出状態にする操作(所定の操作)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)から出力していたエラー音(扉開放)を停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー表示ED1(扉開放)等を消して、停止中演出を再度、表示している。
続く図19(B)(4)に示す状態は、同図(B)(3)に示す扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオフからオンに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、図19(B)(3)に示す扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたが、本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が閉鎖検出状態において、管理用表示の表示を開始できないように構成されていることから、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた停止中演出の表示を継続している。
続く図19(B)(5)に示す状態は、同図(B)(4)に示す扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオフからオンに切り替える操作が行われ、所定時間(例えば2秒)が経過した状態である。
本例では、扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)から第二のエラー音(本例では、「操作異常です」等の異常な操作が行われたことを報知する音声)を出力するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた停止中演出を消して、エラー表示ED2(本例では、「操作異常です」という、異常な操作が行われたことを報知する表示)を表示している。なお、停止中演出を消すことなく、停止中演出の手前にエラー表示ED2(操作異常)をオーバーラップ表示してもよい。
続く図19(B)(6)に示す状態は、同図(B)(5)に示す扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、開閉センサを閉鎖検出状態から開放検出状態にする操作が行われた状態である。
本例では、図19(B)(5)に示す扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、開閉センサを閉鎖検出状態から開放検出状態にする操作が行われたことから、音出力手段(スピーカ)からエラー音(扉開放)を再度、出力するとともに、第二のエラー音(操作異常)を継続して出力している。また、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー表示ED2(操作異常)を継続して表示している。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ)と、操作手段(例えば、図19(A)に示すスライドスイッチSW)と、を備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、開閉センサの投光部からの光を遮光する操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、管理者用の管理用表示(例えば、図19(A)(3)に示す管理者用表示SD)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われると、前記管理用表示を表示開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記操作手段に対して或る操作(例えば、オフからオンに切り替える操作)が行われても、前記管理用表示の表示を開始できないように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記操作手段に対して前記或る操作が行われると、或るエラー報知(例えば、図19(B)(5)に示すエラー表示ED2(操作異常))を実行可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、所定の操作が行われると、検出手段の検出状態が閉鎖検出状態となるとともに、この状態においては、操作手段に対して或る操作が行われても、管理用表示の表示を開始できないため、表示手段の動作確認等において、扉体の開閉動作を繰り返す必要がなく、表示手段の視認性を妨げることがない上に、或るエラー報知を実行可能であるため、設定ミスや不正行為等を未然に防止することもできる。
また、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記或るエラー報知を実行している状態において、前記所定の操作が行われ、該検出手段の検出状態が前記開放検出状態になっても、該或るエラー報知を継続して実行するように構成されていてもよい。
このような構成とすれば、エラー報知を継続することができ、設定ミスや不正行為等を未然に防ぐことができる。
また、前記操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができるとともに、設定ミスや不正行為等を未然に防ぐことができる。
また、前記或るエラー報知は、前記或る操作に関するエラー報知(例えば、「操作異常です」等の、異常な操作が行われたことを報知する音声や、「操作異常です」等の、異常な操作が行われたことを報知する表示)であってもよい。
このような構成とすれば、エラーの要因を迅速に把握することができ、設定ミスや不正行為等に対して迅速に対応することができる。
<管理者用表示を継続表示する例1>
本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって管理用表示が表示されている状態において、所定の操作が行われ、該検出手段の検出状態が閉鎖検出状態となっても、該管理用表示が継続して表示されるように構成されている。
図20(C)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって管理用表示が表示されている状態において、所定の操作が行われ、該検出手段の検出状態が閉鎖検出状態となっても、該管理用表示が継続して表示される例を時系列で示した図である。
図20(C)(1)に示す状態は、図19(A)(3)を用いて説明した状態と同じであり、扉体開放状態且つ開放検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオフからオンに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、扉体開放状態且つ開放検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)から出力していたエラー音(扉開放)を停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー表示ED1(扉開放)等を消して、管理者用の管理用表示SD(本例では、遊技台に関する各種設定(システム設定)が可能な表示)を表示している。
続く図20(C)(2)に示す状態は、同図(C)(1)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態であって特定操作手段(スライドスイッチSW)がオンの状態において、開閉センサを開放検出状態から閉鎖検出状態にする操作(所定の操作)が行われた状態である。
本例では、同図(C)(1)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態であって特定操作手段(スライドスイッチSW)がオンの状態において、開閉センサを開放検出状態から閉鎖検出状態にする操作(所定の操作)が行われたが、本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態において、管理用表示が表示されている場合に、所定の操作が行われ、該検出手段の検出状態が閉鎖検出状態となっても、該管理用表示が継続して表示されるように構成されていることから、管理用表示SDを継続して表示している。
続く図20(C)(3)に示す状態は、扉体開放状態且つ閉鎖検出状態であって特定操作手段(スライドスイッチSW)がオンの状態において、他の操作が行われた状態である。
本例では、特定操作手段(スライドスイッチSW)がオンの状態であることから、設定値を変更または確認する操作(設定値に関する操作)が可能であり、本例では、扉体が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた十字キーを操作することで設定値の変更または確認をすることが可能である。
続く図20(C)(4)に示す状態は、同図(C)(3)に示す扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、開閉センサを閉鎖検出状態から開放検出状態にする操作が行われた状態である。
本例では、図20(C)(3)に示す扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、開閉センサを閉鎖検出状態から開放検出状態にする操作が行われたことから、音出力手段(スピーカ)からエラー音(扉開放)を所定期間(例えば短い期間である1秒)出力した後に、停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた管理用表示SDを継続して表示している。なお、開閉センサを閉鎖検出状態から開放検出状態にする操作が行われるたびに、エラー音(扉開放)を所定期間(例えば短い期間である1秒)出力するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ)と、操作手段(例えば、図19(A)に示すスライドスイッチSW)と、を備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、開閉センサの投光部からの光を遮光する操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、管理者用の管理用表示(例えば、図19(A)(3)に示す管理者用表示SD)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われると、前記管理用表示を表示開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始できないように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって、且つ前記管理用表示が表示されている状態において、前記所定の操作が行われ、該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態となっても、該管理用表示が継続して表示可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、検出手段の検出状態が閉鎖検出状態となっても、該管理用表示が継続して表示される場合があるため、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ)と、操作手段(例えば、図19(A)に示すスライドスイッチSW)と、を備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、開閉センサの投光部からの光を遮光する操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、管理者用の管理用表示(例えば、図19(A)(3)に示す管理者用表示SD)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態において、前記操作手段に対して或る操作(例えば、設定キーをオフからオンに切り替える操作)が行われると、前記管理用表示を表示開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記操作手段に対して前記或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始できないように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって、且つ前記管理用表示が表示されている状態において、前記所定の操作が行われ、該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態となっても、該管理用表示が継続して表示可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって、且つ前記管理用表示が表示されている状態において、該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態となり、前記操作手段に対して前記或る操作が行われていない状態(例えば、設定キーがオフの状態)となっても、該管理用表示が継続して表示可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記管理用表示が継続して表示された状態において、該管理用表示に関する設定が可能に構成されていてもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができる。
また、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記管理用表示が表示されている状態において、前記所定の操作が解除されても、該管理用表示が継続して表示可能に構成されていてもよい。
また、前記操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができるとともに、設定ミス等を未然に防ぐことができる。
<管理者用表示を継続表示する例2>
本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が閉鎖検出状態であって管理用表示が表示されている状態において、所定の操作が解除されても、該管理用表示が継続して表示される(または、場合がある)ように構成されている。
図20(D)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が閉鎖検出状態であって管理用表示が表示されている状態において、所定の操作が解除されても、該管理用表示が継続して表示される例を時系列で示した図である。なお、図20(D)(1),(2)に示す状態は、同図(C)(1),(2)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図20(D)(3)に示す状態は、同図(D)(2)に示す扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が閉鎖検出状態であって管理用表示SDが表示されている状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)を解除する操作(オンからオフに切り替える操作)が行われた状態である。
本例では、管理用表示SDが表示されている状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)を解除する操作(オンからオフに切り替える操作)が行われたが、本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が閉鎖検出状態において、管理用表示が表示されている場合に、所定の操作が解除されても、該管理用表示が継続して表示されるように構成されていることから、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた管理用表示SDを継続して表示している。
なお、本発明は本例に限定されず、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が閉鎖検出状態において、管理用表示が表示されている場合に、所定の操作が解除された場合には、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた管理用表示SDを消去してもよい。
続く図20(D)(4)に示す状態は、同図(D)(3)に示す扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、開閉センサを閉鎖検出状態から開放検出状態にする操作が行われた状態である。
本例では、図20(D)(3)に示す扉体開放状態且つ閉鎖検出状態において、開閉センサを閉鎖検出状態から開放検出状態にする操作が行われたことから、音出力手段(スピーカ)からエラー音(扉開放)を所定期間(例えば短い期間である1秒)出力した後に、停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた管理用表示SDを継続して表示している。なお、開閉センサを閉鎖検出状態から開放検出状態にする操作が行われるたびに、エラー音(扉開放)を所定期間(例えば短い期間である1秒)出力するように構成してもよい。
なお、図20(D)(4)に示す状態から、図19(A)(4)に示す、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であってエラー表示ED1が表示されている状態に移行するためには、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオンからオフに切り替える操作が必要である。
本例では、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記管理用表示が表示されている状態において、前記所定の操作が解除(例えば、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオンからオフに切り替える操作)されても、該管理用表示が継続して表示される場合があるように構成されているため、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができる。
<遊技台の動作状態に応じて管理者用表示を表示開始しない例>
本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、操作手段に対して或る操作が行われても、管理用表示の表示を開始できないように構成されている。
図21(E)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、操作手段に対して或る操作が行われても、管理用表示の表示を開始できない例を時系列で示した図である。なお、図21(E)(1),(2)に示す状態は、遊技が開始可能な数の遊技媒体(メダル)が投入されている状態(投入状態)であることを除いて、図19(A)(1),(2)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図21(E)(3)に示す状態は、同図(E)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオフからオンに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、図21(E)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態であって遊技が開始可能な数の遊技媒体(メダル)が投入されている状態(投入状態)において、特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたが、本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、操作手段に対して或る操作が行われても、管理用表示の表示を開始できないように構成されていることから、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた停止中演出の表示を継続し、管理者用表示を表示開始していない。
続く図21(E)(4)に示す状態は、同図(E)(3)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオフからオンに切り替える操作が行われ、所定時間(例えば2秒)が経過した状態である。
本例では、扉体開放状態且つ開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたことから、エラー表示ED2(操作異常)を行うことなく、エラー表示ED1(扉開放)を継続して表示している。
なお、図21(E)(3)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオフからオンに切り替える操作が行われた場合に、図19(B)(6)に示す、エラー音(扉開放)の出力とエラー表示ED2(操作異常)の表示の両方を行う状態に移行するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ)と、操作手段(例えば、図19(A)に示すスライドスイッチSW)と、を備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、開閉センサの投光部からの光を遮光する操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、管理者用の管理用表示(例えば、図19(A)(3)に示す管理者用表示SD)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われると、前記管理用表示を表示開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始できないように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であっても、遊技媒体が投入されている状態においては、前記操作手段に対して或る操作(例えば、オフからオンに切り替える操作)が行われても、前記管理用表示の表示を開始できないように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、扉体が開放状態および検出手段の検出状態が開放検出状態であって遊技が開始可能な状態においては、管理用表示の表示を開始できないため、表示手段の動作確認等において、表示手段の視認性を妨げることがなく、設定ミス等を未然に防止することができる。
また、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって、且つ遊技媒体が投入されていない状態においては、前記操作手段に対して前記或る操作が行われると、前記管理用表示を表示開始可能に構成されていてもよい。
このような構成とすれば、管理用表示の表示を開始することができるため、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができる。
また、前記遊技媒体が投入されている状態とは、遊技媒体の投入数が遊技開始可能数未満の状態(例えば、リプレイ状態も含む)を含む状態であってもよい。
このような構成とすれば、遊技が開始可能な数の遊技媒体が投入されている状態(例えば、メダルが1枚以上投入された状態。リプレイ状態も含む)においては、管理用表示の表示を開始できないため、表示手段の動作確認等において、表示手段の視認性を妨げることがなく、設定ミス等を未然に防止することができる。
また、前記操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができるとともに、設定ミス等を未然に防ぐことができる。
<遊技台の動作状態に応じて管理者用表示を表示開始する例>
本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、操作手段に対して或る操作が行われると、管理用表示を表示開始可能に構成されている。
図21(F)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、操作手段に対して或る操作が行われると、管理用表示を表示開始可能な例を時系列で示した図である。なお、図21(F)(1),(3)に示す状態は、同図(E)(2)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図21(F)(2)に示す状態は、同図(F)(1)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオフからオンに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、図21(F)(1)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態であって遊技が開始可能な数の遊技媒体(メダル)が投入されている状態(投入状態)において、特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたが、本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって遊技が開始可能な状態において、操作手段に対して或る操作が行われると、管理用表示を表示開始可能に構成されていることから、音出力手段(スピーカ)から出力していたエラー音(扉開放)を停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー表示ED1(扉開放)等を消して、管理者用の第二の管理用表示SDa(本例では、遊技台の音量に関する各種設定(システム音量設定)が可能な表示)を表示している。
一方、本例では、扉体開放状態且つ開放検出状態であって遊技が開始可能な数の遊技媒体(メダル)が投入されている状態(投入状態)において、特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われ、管理用表示が複数種類ある場合には、少なくとも一つの管理者用表示を表示開始しないように構成しているため、図21(F)(3),(4)に示すように、管理者用の管理用表示SD(システム設定表示)は表示開始しないように構成している。
なお、本例では、管理者用の第二の管理用表示(システム音量設定表示)を表示する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、管理用表示SD(システム設定表示)や第二の管理用表示(システム音量設定表示)に代えて(または加えて)、管理者用の第三の管理用表示(遊技台のランプやLEDの輝度(光量)に関する各種設定(システム輝度設定)が可能な表示システム輝度設定表示)を表示してもよいし、遊技者用の遊技者設定画面(音量や輝度を調整する画面)は、表示できないように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ)と、操作手段(例えば、図19(A)に示すスライドスイッチSW)と、を備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、開閉センサの投光部からの光を遮光する操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、管理者用の管理用表示(例えば、図19(A)(3)に示す管理者用表示SD)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われると、前記管理用表示を表示開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始できないように構成されており、遊技媒体が投入されている状態(例えば、メダルが1枚以上投入されている状態)であっても、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態において、前記操作手段に対して或る操作(例えば、オフからオンに切り替える操作)が行われると、前記管理用表示を表示開始可能に構成されていることを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、扉体が開放状態および検出手段の検出状態が開放検出状態であって遊技が開始可能な状態においては、管理用表示を表示開始可能なため、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができる。
また、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって遊技が開始不可能な状態において、前記操作手段に対して前記或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始できないように構成されていてもよい。
このような構成とすれば、管理用表示の表示を開始することができないため、表示手段の動作確認等において、表示手段の視認性を妨げることがなく、設定ミス等を未然に防止することができる。
また、前記遊技媒体が投入されている状態とは、遊技媒体の投入数が遊技開始可能数未満の状態(例えば、リプレイ状態)を含む状態であってもよい。
このような構成とすれば、遊技が開始可能な数の遊技媒体が投入されている状態(例えば、メダルが1枚以上投入された状態。リプレイ状態も含む)においては、管理用表示の表示を表示開始可能なため、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができる。
また、遊技媒体が投入されている状態においては、遊技者用設定表示(例えば、遊技者用の音量設定画面の表示)の表示を開始できないように構成されていてもよい。
また、前記操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができるとともに、設定ミス等を未然に防ぐことができる。
<扉開放表示中に管理者用表示を表示開始する例>
本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって扉開放に関する表示が表示されている状態において、操作手段に対して或る操作が行われると、管理用表示が表示開始可能に構成されている。
図22(G)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって扉開放に関する表示が表示されている状態において、操作手段に対して或る操作が行われると、管理用表示が表示開始する例を時系列で示した図である。なお、図21(G)(1),(2)に示す状態は、図19(A)(1),(2)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図22(G)(3)に示す状態は、同図(G)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、開閉センサを開放検出状態から閉鎖検出状態にする操作(所定の操作)が行われた状態である。
本例では、図22(G)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、音出力手段(スピーカ)からエラー音(扉開放)を出力するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域にエラー表示ED1(扉開放)を表示している場合に、開閉センサを開放検出状態から閉鎖検出状態にする操作(所定の操作)が行われたが、本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって扉開放に関する表示が表示されている状態において、操作手段に対して或る操作が行われると、管理用表示が表示開始可能に構成されていることから、音出力手段(スピーカ)から出力しているエラー音(扉開放)を継続するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に、管理者用の管理用表示SD(システム設定表示)を表示し、この表示の手前に、エラー表示ED1(扉開放)をオーバーラップ表示している。
なお、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態において、扉開放に関する表示が表示されている場合に、操作手段に対して或る操作が行われ、管理用表示が複数種類ある場合には、図22(G)(3)に示すように、一の管理者用表示(本例では、第二の管理用表示(システム音量設定表示)SDa)は、前記扉開放に関する表示(本例では、エラー表示ED1(扉開放))を継続しつつ表示開始されるが、図22(G)(4)に示すように、他の管理者用表示(本例では、管理用表示(システム設定表示)SD)は、前記扉開放に関する表示(本例では、エラー表示ED1(扉開放))を継続しないで(消去して)表示開始されるものであってもよい。
また、、扉開放エラー以外のエラー(例えば、セレクターエラー)が発生している場合においては、一の管理者用表示(本例では、第二の管理用表示(システム音量設定表示)SDa)は、前記扉開放に関する表示(本例では、エラー表示ED1(扉開放))と他のエラー報知(セレクターエラー)を継続しつつ表示開始されるが、他の管理者用表示(本例では、管理用表示(システム設定表示)SD)は、前記扉開放に関する表示(本例では、エラー表示ED1(扉開放))や他のエラー報知(セレクターエラー)を継続しないで(消去して)表示開始されるものであってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ)と、操作手段(例えば、図19(A)に示すスライドスイッチSW)と、を備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、開閉センサの投光部からの光を遮光する操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、管理者用の管理用表示(例えば、図19(A)(3)に示す管理者用表示SD)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われると、前記管理用表示を表示開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始できないように構成されており、前記表示手段は、扉開放に関する表示(例えば、図22(G)(2)に示すエラー表示ED1(扉開放))を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態において、前記扉開放に関する表示を表示開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって、且つ前記扉開放に関する表示が表示されている状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われると、(該扉開放に関する表示を継続しつつ)前記管理用表示が表示開始可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、扉開放に関する表示が表示されていても、管理用表示が表示される場合があるため、扉開放に関する情報を表示しながら管理者表示を用いて各種設定を行うことができ、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができる。
また、前記表示手段は、複数種類の前記管理用表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の管理用表示のうちの一の表示は、第一の管理用表示(例えば、図22(G)(4)に示すシステム音量設定表示SDa)であり、前記複数種類の管理用表示のうちの一の表示は、第二の管理用表示(例えば、図22(G)(5)に示すシステム設定表示SD)であり、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって、且つ前記扉開放に関する表示が表示されている状態において、前記操作手段に対して前記或る操作が行われると、(該扉開放に関する表示を継続しつつ)前記第一の管理用表示が表示開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって、且つ前記扉開放に関する表示が表示されている状態において、前記操作手段に対して前記或る操作が行われると、前記第二の管理用表示が表示開始可能であるが、該扉開放に関する表示が消えるように構成されていてもよい。
このような構成とすれば、第二の管理用表示の視認性を高めることができ、設定ミス等を未然に防ぐことができる。
また、前記操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができるとともに、設定ミス等を未然に防ぐことができる。
<管理者用表示の表示中に電源をオンオフする例>
本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって管理用表示が表示されている状態において、電源がオフになり、該電源がオフの期間中に或る操作が解除された場合であっても、該電源がオンになると、該電源がオフになる前に表示されていた該管理用表示の少なくとも一部が表示される(または、場合がある)ように構成されている。
図22(H)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって管理用表示が表示されている状態において、電源がオフになり、該電源がオフの期間中に或る操作が解除された場合であっても、該電源がオンになると、該電源がオフになる前に表示されていた該管理用表示の少なくとも一部が表示される例を時系列で示した図である。なお、図22(H)(1)に示す状態は、図19(A)(3)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図22(H)(2)は、同図(H)(1)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態であって管理用表示SDが表示されている状態において、遊技台の電源がオフされた状態(電力の供給が遮断された状態)である。
本例では、同図(H)(1)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態であって管理用表示SDが表示されている状態において、遊技台の電源をオンからオフに切り替える操作が行われた(または、停電等に伴う電断があった)ことから、電源の供給が遮断された表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示されていた管理用表示SDが消えている。
続く図22(H)(3)に示す状態は、同図(H)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、特定操作手段(スライドスイッチSW)をオンからオフに切り替える操作が行われた状態(特定操作手段(スライドスイッチSW)の操作が解除された状態)であり、続く図22(H)(4)に示す状態は、遊技台の電源がオンされた状態(電力が供給されている状態)である。
本例では、電源がオフされたことにより管理用表示SDが消えたが、本例に係る遊技台(スロットマシン)は、扉体が開放状態且つ検出手段の検出状態が開放検出状態であって管理用表示が表示されている状態において、電源がオフになり、該電源がオフの期間中に或る操作が解除された場合であっても、該電源がオンになると、該電源がオフになる前に表示されていた該管理用表示の少なくとも一部が表示されるように構成されていることから、図22(H)(5)に示すように、電源の供給が遮断される前に表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示されていた管理用表示SDが再表示されている。
なお、図22(H)(5)に示す遊技台の電源がオンされた状態(電力が供給されている状態)において、開閉センサを開放検出状態から閉鎖検出状態にする操作(所定の操作)が行われた場合に、電源の供給が遮断される前の表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示されていた管理用表示SDが再表示されるように構成してもよいし、表示されていた管理用表示SDが再表示されないように構成してもよい。また、電源の供給が遮断される前の表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示されていた管理用表示SDの一部(例えば、音量設定のみ)が再表示されるように構成してもよい
また、図22(H)(5)に示す遊技台の電源がオンされた状態(電力が供給されている状態)において、音出力手段(スピーカ)から電源が入ったことを報知する音声(例えば、「電源が入りました」という音声)を出力する場合に、通常(特定操作手段(スライドスイッチSW)がオフの状態での電源のオンオフ)とは異なる態様の音声(例えば、音量が大きい音声、または、小さい音声)を出力するように構成してもよいし、通常と同じ態様の音声を出力するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ)と、操作手段(例えば、図19(A)に示すスライドスイッチSW)と、を備えた遊技台であって、前記検出手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、開閉センサの投光部からの光を遮光する操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、管理者用の管理用表示(例えば、図19(A)(3)に示す管理者用表示SD)を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態において、前記操作手段に対して或る操作(例えば、オフからオンに切り替える操作)が行われると、前記管理用表示を表示開始可能に構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記操作手段に対して或る操作が行われても、前記管理用表示の表示を開始できないように構成されており、前記管理用表示が表示され、且つ前記或る操作が維持されている状態において、電源がオフになり、該電源がオフの期間中に該或る操作が解除された場合であっても、該電源がオンになると、該電源がオフになる前に表示されていた該管理用表示が、該或る操作が行われなくても表示可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源がオンになっても、管理用表示が再表示される場合があるため、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができる。
また、前記操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができるとともに、設定ミス等を未然に防ぐことができる。
また、前記表示手段は、初期表示(例えば、電源オン時に必ず表示される「準備中」という文字列を含む表示)を表示可能な手段であり、前記電源がオンになると、該電源がオフになる前に表示されていた該管理用表示が表示される前に、前記初期表示を表示開始可能に構成されていてもよい。
このような構成とすれば、電源が投入されたことを把握することができ、遊技店の店員等の管理者の利便性を高めることができる。
<複数の特定操作手段による操作で管理用表示を表示開始する例>
図19~図22を用いて説明した遊技台(スロットマシン)では、一つの特定操作手段(スライドスイッチSW)を適用する例を示したが、本発明はこれに限定されず、種類の特定操作手段を適用してもよい。
図23(I)は、複数の特定操作手段による操作で管理用表示を表示開始する例を時系列で示した図である。
ここで、図23(I)における「特定操作手段1」は、複数種類の操作手段のうちの一つの第一の操作手段(本例では、前面扉(扉体)102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられたスライドスイッチSW)が、オンの状態またはオフの状態のいずれの状態にあるかを示している。また、「特定操作手段2」は、複数種類の操作手段のうちの一つの第二の操作手段(本例では、前面扉(扉体)102が閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた演出ボタン(図示省略))が、オンの状態またはオフの状態のいずれの状態にあるかを示している。
なお、第一の操作手段が、前面扉(扉体)102が閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた操作手段(主に遊技者が用いる操作手段)で、第二の操作手段が、前面扉(扉体)102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた操作手段(主に遊技店の管理者が用いる操作手段)であってもよい。
図23(I)(3)に示す状態は、同図(I)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、第一の特定操作手段(演出ボタン)をオフからオンに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、図23(I)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、第一の特定操作手段(演出ボタン)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)から出力していたエラー音(扉開放)を停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー表示ED1(扉開放)等を消して、準備中という文字列を含む表示を表示している。
続く図23(I)(4)に示す状態は、同図(I)(3)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、第二の特定操作手段(スライドスイッチSW)をオフからオンに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、図23(I)(3)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、第二の特定操作手段(スライドスイッチSW)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたことから、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していた表示を消して、管理者用の管理用表示SD(本例では、遊技台に関する各種設定(システム設定)が可能な表示)を表示している。
図23(J)は、複数の特定操作手段による操作で複数種類の管理用表示を表示開始する例を時系列で示した図である。
ここで、図23(J)における「特定操作手段1」は、複数種類の操作手段のうちの一つの第一の操作手段(本例では、前面扉(扉体)102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられたスライドスイッチSW1)が、オンの状態またはオフの状態のいずれの状態にあるかを示している。また、「特定操作手段2」は、複数種類の操作手段のうちの一つの第二の操作手段(本例では、前面扉(扉体)102が開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられたスライドスイッチSW2)が、オンの状態またはオフの状態のいずれの状態にあるかを示している。
図23(J)(3)に示す状態は、同図(J)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、第一の特定操作手段(スライドスイッチSW1)をオフからオンに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、図23(J)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、第一の特定操作手段(スライドスイッチSW1)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)から出力していたエラー音(扉開放)を停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー表示ED1(扉開放)等を消して、管理者用表示の簡易表示(システム簡易設定)を表示している。
ここで、簡易表示とは、遊技者の音量変更の権限の有無や、遊技者による音量設定値の範囲等を設定したり、エラーの履歴郎等を閲覧したりするための表示であり、後述する詳細表示よりも設定可能な項目が少ない表示である。
一方、図23(J)(4)に示す状態は、同図(J)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、第二の特定操作手段(スライドスイッチSW2)をオフからオンに切り替える操作が行われた状態である。
本例では、図23(J)(2)に示す扉体開放状態且つ開放検出状態において、第二の特定操作手段(スライドスイッチSW2)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われたことから、音出力手段(スピーカ)から出力していたエラー音(扉開放)を停止(消音)するとともに、表示手段(液晶表示装置157)の表示領域に表示していたエラー表示ED1(扉開放)等を消して、管理者用表示の詳細表示(システム詳細設定)を表示している。
ここで、詳細表示とは、時刻設定、省電力設定等を設定したり、エラーの履歴や対処方法等を閲覧したりするための表示であり、簡易表示よりも設定可能な項目が多い表示である。
なお、本願発明は本例に限定されず、図23(J)(3)に示す管理者用表示の簡易表示が表示されている状態において、第二の特定操作手段(スライドスイッチSW2)に対する操作(オフからオンに切り替える操作)が行われた場合に、同図(J)(4)に示す管理者用表示の詳細表示に移行可能に構成してもよい。
また、同図(J)(4)に示す管理者用表示の詳細表示に移行した場合には、第二の特定操作手段(スライドスイッチSW2)の解除操作(オンからオフに切り替える操作)が行われない限り、同図(J)(3)に示す管理者用表示の簡易表示に移行できないように構成してもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係る遊技台の構成に限定されるものではない。
したがって、例えば、本発明に係る遊技台(例えば、図1や図148に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1に示す演出画像表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1や図148に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ、磁気センサ、近接スイッチ、マイクロ・スイッチ、ホール素子等)と、音出力手段(例えば、図3に示すスピーカ272,277)と、前記音出力手段に関する設定の変更操作に用いられる変更操作手段(例えば、管理者(遊技店の店員等)が用いる、裏つまみ(ロータリースイッチ)やスライドスイッチ等)と、遊技の結果に基づいて遊技媒体の払出制御を実行可能な制御手段(例えば、図3に示す主制御部300)と、遊技媒体を貯留可能な貯留手段(例えば、貯留装置)と、精算操作手段(例えば、図1に示す精算ボタン134)と、備えた遊技台であって、前記変更操作手段は、前記扉体が閉鎖状態および開放状態のうちの該開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段であり、前記精算操作手段が操作されると、前記貯留手段に貯留されている遊技媒体が精算可能に構成されており、前記音出力手段は、前記払出制御に関連して払出音を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、前記遊技媒体の精算に関連して精算音を出力可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記払出音が出力されている状態(例えば、図16(a)(1)に示す払出動作中)において、前記変更操作手段に対して第一の操作(例えば、管理者用設定値をFからDに変更する操作)が行われると、出力中の該払出音の音量が変化するように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記精算音が出力されている状態(例えば、図16(a)(3)に示す精算動作中)において、前記変更操作手段に対して前記第一の操作が行われても、出力中の該精算音の音量が変化しないように構成されている、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本発明に係る遊技台によれば、メダルの払出動作中は、払出音の音量が調整可能である一方で、メダルの精算動作中は、精算音の音量を調整できないように構成しているため、不正行為等を未然に防止することができる。
また、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記払出音が出力されている状態において、前記変更操作手段に対して第二の操作(例えば、管理者用設定値をFからAに変更する操作)が行われると、出力中の該払出音の音量が変化するように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記精算音が出力されている状態において、前記変更操作手段に対して前記第二の操作が行われると、出力中の該精算音の音量が変化するように構成されていてもよい。
また、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記払出音が出力されている状態において、前記変更操作手段に対して前記第一の操作(例えば、管理者用設定値をFからDに変更する操作)が行われると、出力中の該払出音の音量が低下するように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記精算音が出力されている状態において、前記変更操作手段に対して前記第一の操作が行われても、出力中の該精算音の音量が低下しないように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記払出音が出力されている状態において、前記変更操作手段に対して前記第二の操作が行われると、出力中の該払出音の音量が低下するように構成されており、前記扉体が前記開放状態および前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって、且つ前記精算音が出力されている状態において、前記変更操作手段に対して前記第二の操作が行われると、出力中の該精算音の音量が低下するように構成されていてもよい。
また、本願発明に係る遊技台(例えば、図1や図18に示すスロットマシン100)は、表示手段(例えば、図1や図18に示す演出画像表示装置157)と、遊技台の前面に設けられ、開閉可能な扉体(例えば、図1や図18に示す前面扉102)と、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、図18に示す開閉センサ103や、磁気センサ、近接スイッチ、マイクロ・スイッチ、ホール素子等)と、報知手段(例えば、図3に示すスピーカ272,277、図3に示す各種ランプ420、図1に示すシャッタ163、リール110~112)と、前記報知手段に関する或る設定(例えば、音量設定、光量設定)の変更操作に用いられる、第一の操作手段および第二の操作手段を含む複数種類の操作手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の操作手段は、前記扉体が閉鎖状態および開放状態のうちの該開放状態の場合にのみ操作可能な位置に設けられた手段(例えば、図18に示す管理者スイッチMSW、管理者(遊技店の店員等)が用いる、裏つまみ(ロータリースイッチ)やスライドスイッチ等)であり、前記第二の操作手段は、前記扉体が前記閉鎖状態であっても操作可能な位置に設けられた手段(例えば、図18に示す遊技者スイッチPSW、遊技者が用いる、上下左右のボタンと決定ボタンを有する十字キーや、演出ボタンや、タッチパネル等)であり、前記検出手段は、前記扉体が前記閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態(例えば、検出手段が閉鎖検出状態であることを検知している状態や、閉鎖検出状態であることを示す信号を検出手段が外部に向けて出力している状態)になることが可能な手段であり、記検出手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態(例えば、検出手段が開放検出状態であることを検知している状態や、開放検出状態であることを示す信号を検出手段が外部に向けて出力している状態)になることが可能な手段であり、前記検出手段に関する所定の操作(例えば、棒状体を押し込むことで、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光し、検出状態を閉鎖検出状態にする操作)が行われることで、前記扉体が前記開放状態であっても該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態になるように構成されており、前記表示手段は、前記或る設定に関する或る設定表示(例えば、図18に示す遊技者設定値PD)を表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態の場合に、或るエラー表示を表示可能な手段であり、前記扉体が前記閉鎖状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記或る設定表示が表示されている状態において、前記扉体が該閉鎖状態から前記開放状態になると、該検出手段の検出状態が前記開放検出状態となり、前記或るエラー表示(例えば、図18(2)に示す前面扉開放エラー表示ERや、図8(a)(2)に示す前面扉開放エラー表示)が表示されるように構成されており、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記開放検出状態であって前記或るエラー表示が表示されている状態において、前記所定の操作が行われると、該検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態となり、表示されていた該或るエラー表示の表示が終了するように構成されており(例えば、図18(3)に示す状態)、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記或る設定表示の表示を開始可能に構成されており(例えば、図18(4)に示す状態)、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態であって前記或る設定表示が表示されている状態において、前記第一の操作手段に対して或る操作(例えば、図18(4)~(5)に示す、管理者設定値を2から4に変更する操作)が行われると、前記或るエラー表示が表示されないように構成されており(例えば、図18(5)に示す状態)、前記表示手段は、管理者用の管理用設定表示を表示可能な手段であり、前記扉体が前記開放状態且つ前記検出手段の検出状態が前記閉鎖検出状態において、前記管理用設定表示の表示を開始できないように構成されている、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、図19~図23を用いて説明した複数の状態のうちの一つまたは複数を、他の一または複数の状態と組み合わせたり、複数の状態のうちの一つまたは複数を、他の一または複数の状態と入れ替えたりすることで、新たな効果を得ることができる場合がある。また、「表示(開始)される場合がある」とは、条件によって「表示(開始)される」とき、と「表示(開始)されない」とき、があるという趣旨である。
例えば、条件が抽選結果である場合には、抽選に当選した場合には「表示(開始)される」、抽選に当選しなかった場合には「表示(開始)されない」ことを意味している。また、条件が或る遊技状態である場合には、或る遊技状態である場合には「表示(開始)される」、或る遊技状態ではない場合には「表示(開始)されない」ことを意味している。
なお、上記説明した各発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、上記説明した各発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、上記実施形態のいずれかに記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
<他の実施形態>
以下、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。
本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
<全体構成>
まず、図24を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図24は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
なお、図24~図35に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図24~図35に示す符号を優先する。また、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
図24に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110~112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110~112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110~112を停止させる。入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役(ボーナス))に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。本実施形態の告知ランプ123は、ボーナス確定を告知するボーナス告知後、ボーナス遊技が終了するまで点灯する。なお、告知ランプ123は、ボーナス告知前(ボーナス内当時や、ボーナス告知の直前)から点灯するようにしてもよい。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130~132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンともいう。また、ベットボタン132は、操作を受け付けた場合に或る演出を開始することが可能な演出用のボタンとしても機能する。以下、ベットボタン132は演出ボタンともいう。
なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130~132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110~112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130~132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110~112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137~139が設けられている。ストップボタン137~139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110~112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110~112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137~139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作といい、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという場合がある。
さらに、回転中の各リール110~112を全て停止させるためのストップボタン137~139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第1停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137~139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137~139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
高ナビ状態ランプ190は、主制御部300のAT系の遊技状態が後述する高ナビ状態にある場合に点灯するランプである。遊技者は、高ナビ状態ランプ190の点灯態様から高ナビ状態であることを把握することができる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置(演出画像表示装置)157は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
なお、告知ランプ123および高ナビ状態ランプ190は、ランプを発光させることより、所定の情報を報知するようにしたが、その報知態様はランプの発光に限定されるものではない。例えば、液晶表示装置の一部の領域(全面液晶のスロットマシンの場合、リール110~112の近傍の領域などでもよい)を用いて所定の情報を表示するようにしてもよい。以下、告知ランプ123、又は高ナビ状態ランプ190の点灯と表記する場合には、同一機能を有する他の演出装置(例えば、表示装置など)による報知も含む意である。
<制御部の回路構成>
次に、スロットマシンの制御部の回路構成について説明する。スロットマシンの制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部と、主制御部が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部と、第1副制御部より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部と、によって構成されている。
主制御部は、第1副制御部にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部との通信を可能としている。なお、主制御部と第1副制御部との情報通信は一方向の通信であり、主制御部は第1副制御部にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部から主制御部にコマンド等の信号を送信できない。
第1副制御部は、主制御部が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部の全体を制御する基本回路を備えている。第1副制御部では、音出力手段(スピーカ、音源IC等)や各種ランプなどの制御を行う。
第2副制御部は、第1副制御部が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部の全体を制御する基本回路を備えている。第2副制御部では、液晶表示装置などの制御を行う。
<入賞ライン>
次に、入賞ラインについて説明する。
左リールの上段に表示される図柄を左リール上段図柄、左リールの中段に表示される図柄を左リール中段図柄、左リールの下段に表示される図柄を左リール下段図柄、中リールの上段に表示される図柄を中リール上段図柄、中リールの中段に表示される図柄を中リール中段図柄、中リールの下段に表示される図柄を中リール下段図柄、右リールの上段に表示される図柄を右リール上段図柄、右リールの中段に表示される図柄を右リール中段図柄、右リールの下段に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リールのそれぞれの図柄は、図柄表示窓を通して各リールにそれぞれ縦方向に三つ、合計九つ表示される。
本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段入賞ラインの一つの入賞ラインが設けられている。入賞ラインとは、図柄表示窓を介して視認可能となる図柄の停止位置に設定されるラインであり、入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことである。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。
本実施形態のスロットマシンは、3枚賭けまたは2枚賭けの遊技が可能であり、メダルの投入枚数が2枚未満のときはどの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚または2枚ベットされたときに入賞ラインが有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバーを操作して遊技を開始することができるようになる。
また、入賞ラインの数については1ラインに限定されるものではない。例えば、中段入賞ラインのほか、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がり入賞ラインや、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり入賞ラインの計3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベットの数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
<入賞役の種類>
次に、図25(a),(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図(a)は、入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の払出(付与数)、備考を示す図であり、同図(b)は、通常押順ベルと特典押順ベルの種類、各押順に対応する払出を示す図である。
各リール110~112には、複数種類の図柄(例えば、図25(a)に示す、リプレイ図柄、スイカ図柄、チェリー図柄、ベル図柄等)が所定コマ数(例えば20コマ)だけ配置されている。
スロットマシン100の入賞役には、図示しない特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役、小役1~小役4、通常押順ベル、特典押順ベル)等がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組み合わせが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、入賞により特別遊技状態に移行する役(作動役)である。本例では、特別役1は、3枚賭け遊技でのみ入賞可能な役であり、特別役2は、2枚賭け遊技でのみ入賞可能な役である。なお、この役自身に入賞したことよるメダルの払出は行われない。対応する図柄組み合わせは、例えば、特別役1(BB1)が「セブン1-セブン1-セブン2」であり、特別役2(BB2)が「BAR-BAR-セブン1」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部のRAMの所定のエリア内に記憶される)。特別役1の内部当選によってフラグがオンに設定されていると、主制御部は、遊技状態を特別役1内部当選状態(以下、この状態をRT2と称することがある)に移行させる。また、特別役2の内部当選によってフラグがオンに設定されていると、主制御部は、遊技状態を特別役2内部当選状態(以下、この状態をRT3と称することがある)に移行させる。
このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においてその特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組み合わせ(例えば、特別役1に内部当選した場合は「セブン1-セブン1-セブン2(BB1)」の図柄組み合わせ)が、揃って入賞しやすい状態になる。この特別役1内部当選状態(RT2)および特別役2内部当選状態(RT3)については後述する。
主制御部は、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態(以下、この状態をRT4と称することがある)に移行させる。さらにこの特別遊技状態において、所定の枚数(本例では、BB1による入賞は110枚、BB2による入賞は55枚)の払出しがされると再遊技低確率状態(以下、この状態をRT1と称することがある)に移行させる。
「再遊技役」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組み合わせは、「リプレイ-リプレイ-リプレイ」である。
「小役(小役1~小役4)」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組み合わせは、小役1(スイカ)が「スイカ-スイカ-スイカ」、小役2(チェリー)が「チェリー-ANY-ANY」等、図25(a)に示す通りである。また、対応する払出枚数も図に示す通りである。
なお、小役1(スイカ)と小役2(チェリー)は、正解タイミングの操作により入賞が可能な役であり、「チェリー-ANY-ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよいことを示している。また、詳細は後述するが、小役3と小役4は、正解押順の操作により入賞が可能な役であり、以降、小役3を12枚小役、小役4を1枚小役という場合がある。
<リールの停止制御>
次に、リール110~112の停止制御について概要を説明する。リールの停止制御は、予め定めた複数種類のリール停止制御データの中から、所定の条件(入賞役の内部抽選処理の結果)に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御データに基づき行う。
本実施形態ではいわゆる引込制御(コマ滑り制御)を行う。引込制御とは、遊技者による各ストップボタン137~139の操作があってから一定のコマ数(図柄数)の範囲(引き込み範囲;ここでは最大4コマ)でリール110~112の停止位置をずらす制御をいう。リール停止データは主制御部のROMに格納されている。各リール停止データは、所定の入賞役の図柄組合せが入賞ライン上に揃って表示されることを許容する許容制御と、いずれの入賞役の図柄組合せも入賞ライン上に揃って表示されない禁止制御と、に大別される。
許容制御が行われる例としては、例えば、ある入賞役に内部当選した場合や、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)の場合であり、遊技者による各ストップボタン137~139を操作するタイミングが悪くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されるように制御が行われる。但し、「許容」するだけであるから、各ストップボタン137~139を操作するタイミング次第で図柄組合せが揃わない場合もある。
例えば、小役1(スイカ)に内部当選した場合には、スイカ図柄は4コマを超えて配置されているので、ストップボタン137~139を操作するタイミングが好適でないと、スイカ図柄は入賞ラインに停止しない。
尤も、リール110~112における図柄の配置と引き込みコマ数次第で100%揃う場合もある。例えば、再遊技役に対応する、リプレイ図柄の配置間隔は最大4コマであるため、再遊技役に内部当選すると、そのタイミングに係わらず100%入賞することになる。
一方、禁止制御が行われる例としては、例えば、内部抽選結果がハズレで、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)ではない場合であり、遊技者による各ストップボタン137~139を操作するタイミングが良くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されないように制御が行われる。
<押順ベル>
次に、図25(b)を用いて、通常押順ベルと特典押順ベルについて詳細に説明する。
<通常押順ベル>
「通常押順ベル1~6」のいずれかに内部当選した場合には、複数の小役(本例では、小役3,小役4)に重複当選し、遊技者の操作順序に応じて入賞ラインに表示される図柄組み合わせが決定される。なお、設定値が設定1~6の何れであっても「通常押順ベル1~6」に内部当選することが可能である。なお、更なる小役を組合せて重複当選させてもよい。
図25(b)に示すように、「通常押順ベル1~6」のそれぞれは、「LCR」、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、および「RCL」の6種類の押順(操作順序)に細分化されて設定されており、本例では、6種類の押順のうちの1種類に12枚小役(小役3)を割り当てるようにしている。なお、6種類の押順のそれぞれに対応付けされた抽選データの範囲は同一である。
例えば、「通常押順ベル1」のうち「通常押順ベル1LCR」に内部当選した場合には、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。また、「通常押順ベル4」のうち「通常押順ベル4CRL」に内部当選した場合には、第1停止リールを中リール111、第2停止リールを右リール112、第3停止リールを左リール110とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。
12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役3に対応する「ベル-ベル-ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出される。
これに対して、12枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、1枚小役(小役4)に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
また、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
これに対して、1枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、操作順序によって、小役3に対応する「ベル-ベル-ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出されるか、小役4に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
本例の「通常押順ベル1~6」では、6種類の押順のうちの1種類に12枚小役(小役3)を割り当てていることから、「通常押順ベル1~6」のいずれかに内部当選した場合には、1/6の確率で12枚のメダルが払い出されることになる。なお、12枚小役(小役3)の当選確率は、本例に限定されず、1/6より大きくてもよい。
<特典押順ベル>
「特典押順ベル1~6」のいずれかに内部当選した場合には、複数の小役(本例では、小役3,小役4)に重複当選し、遊技者の操作順序に応じて入賞ラインに表示される図柄組み合わせが決定される。なお、設定値が設定1~6の何れであっても「特典押順ベル1~6」に内部当選することが可能である。なお、更なる小役を組合せて重複当選させてもよい。また、小役の組合せが通常押順ベルと特典押順ベルとで異なるようにしてもよい。
図25(b)に示すように、「特典押順ベル1~6」のそれぞれは、「LCR」、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、および「RCL」の6種類の押順(操作順序)に細分化されて設定されており、本例では、6種類の押順のうちの1種類に1枚小役(小役4)を割り当て、6種類の押順のうちの5種類に12枚小役(小役3)を割り当てるようにしている。なお、6種類の押順のそれぞれに対応付けされた抽選データの範囲は同一である。
例えば、「特典押順ベル1」のうち「特典押順ベル1LCR」に内部当選した場合には、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。また、「特典押順ベル4」のうち「特典押順ベル4CRL」に内部当選した場合には、第1停止リールを中リール111、第2停止リールを右リール112、第3停止リールを左リール110とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。
1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出される。
これに対して、1枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、12枚小役(小役3)に対応する「ベル-ベル-ベル」が入賞ライン上に表示される。
また、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役3に対応する「ベル-ベル-ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出される。
これに対して、12枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出される。
本例の「特典押順ベル1~6」では、6種類の押順のうちの5種類に12枚小役(小役3)を割り当てていることから、「特典押順ベル1~6」のいずれかに内部当選した場合には、5/6の確率で12枚のメダルが払い出されることになる。なお、12枚小役(小役3)の当選確率は、本例に限定されず、5/6より大きくてもよいし、小さくてもよい。なお、特典押順ベル1~6のいずれに内部当選した場合であっても、取りこぼして払い出しが0枚になることがない。従って、遊技者は特典押順ベルに当選したことに気付き易い。
<有利区間、非有利区間>
次に、図26(a)を用いて、スロットマシン100の有利区間と非有利区間について説明する。図26(a)は、スロットマシン100の有利区間と非有利区間を模式的に示した図である。
スロットマシン100は、非有利区間と、この非有利区間よりも遊技者にとって有利な有利区間と、を有する。電源投入後や設定値の変更後等は、初期状態として非有利区間が設定され、この非有利区間において有利区間移行条件が成立した場合(例えば、或る遊技において再遊技役に当選した場合)に、次回の遊技から有利区間を設定する。
また、この有利区間において非有利区間移行条件が成立した場合(例えば、通常状態からAT状態に移行して当該AT状態が終了した場合や、リミッタに到達した場合等)に、次回の遊技から非有利区間を設定するとともに、ナビ回数カウンタ2を0に初期化する。
ここで、ナビ回数カウンタ2とは、有利区間におけるナビ(特典押順ベルに内部当選ときに実行した1枚獲得用ナビ)の積算回数を示すカウンタであり、有利区間から非有利区間に移行した場合やRAMクリアを実行した場合等に0に初期化され、有利区間においてナビを実行する毎に1が加算される。詳細は後述するが、このナビ回数カウンタ2は、液晶表示装置157の表示領域においてナビ回数カウンタ2の数値表示を行う場合等に使用される。
<遊技状態の種類>
次に、図26(b)を用いて、スロットマシン100の遊技状態および変遷について説明する。図26(b)は、スロットマシン100の遊技状態の遷移の一例を示した図である。
スロットマシン100は、上述の有利区間,非有利区間とは別に、通常状態と、第一のチャンス状態と、第二のチャンス状態と、AT状態を少なくとも含む遊技状態を有する。
<通常状態>
電源投入後や設定値の変更後等は、初期状態として通常状態が設定される。この通常状態において第一のチャンス状態への移行条件が成立した場合(本例ではナビ回数カウンタ1が50に達した場合)に、次回の遊技から第一のチャンス状態に移行する。非有利区間および有利区間を含む状態である。
ここで、ナビ回数カウンタ1とは、特典押順ベルのナビ(1枚獲得用ナビ)の総実行回数を示すカウンタのことであり、第一のチャンス状態から通常状態に移行した場合やRAMクリアを実行した場合等に0に初期化され、特典押順ベルに当選し、かつ、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)を行う毎に、1が加算される。詳細は後述するが、このナビ回数カウンタ1は、ナビ順守率を算出する場合や、液晶表示装置157の表示領域においてナビ回数カウンタ1の数値表示を行う場合等に使用される。
また、通常状態において第二のチャンス状態への移行条件が成立した場合(本例では、第二のチャンス状態への移行抽選(例えば当選確率1/300の抽選)に当選した場合)に、次回の遊技から第二のチャンス状態に移行する。また、通常状態においてAT状態への移行条件が成立した場合(本例では、ナビ回数カウンタ2が300に達した場合)に、次回の遊技からAT状態に移行する。
<第一のチャンス状態>
第一のチャンス状態は、第二のチャンス状態に移行することが可能な状態であり、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である。本例では、第一のチャンス状態は、5ゲーム(固定)であり、毎遊技、第二のチャンス状態に移行するか否かを決定する抽選(第二のチャンス状態への移行抽選。本例では1/5の当選確率の抽選)を行う。
この第一のチャンス状態において第二のチャンス状態への移行条件が成立した場合(本例では、第二の状態への移行抽選に当選した場合)に、次回の遊技から第二のチャンス状態に移行する。また、第一のチャンス状態において通常遊技への移行条件が成立した場合(本例では、第二のチャンス状態への移行抽選に当選しなかった場合)に、次回の遊技から通常遊技に移行するとともに、ナビ回数カウンタ1を0に初期化する。
<第二のチャンス状態>
第二のチャンス状態は、AT状態に移行するか否かを決定するAT抽選を行う状態であり、通常状態および第一のチャンス状態よりも遊技者にとって有利な状態である。本例では、第二のチャンス状態は、5ゲーム(固定)であり、毎遊技、AT状態に移行するか否かを決定する抽選(AT移行抽選。本例では1/10の当選確率の抽選)を行う。
この第二のチャンス状態においてAT状態への移行条件が成立した場合(本例では、AT移行抽選に当選した場合)に、次回の遊技からAT状態に移行する。また、第二のチャンス状態において通常遊技への移行条件が成立した場合(本例では、AT移行抽選に当選しなかった場合)に、次回の遊技から通常遊技に移行する。
なお、本例では、AT状態から第二のチャンス状態に移行しない構成としたが、移行可能としてもよく、この場合、AT状態を経由した第二のチャンス状態であるため、AT移行抽選の当選確率は、後述するナビ順守率とは無関係に1/2とし、AT状態を経由しない第二のチャンス状態とは異なる遊技性であることが好ましい。
<AT状態>
AT状態は、所定回数(本例では、1セット30ゲーム)のAT遊技が可能な状態であり、他の遊技状態よりも遊技者にとって有利な状態である。
このAT遊技では、AT遊技の開始遊技で、AT遊技を継続するか否かのセット継続抽選(例えば当選確率1/4の抽選)が実行され、このセット継続抽選に当選すると、さらに所定回数(本例では、1セット30ゲーム)のATゲームが付与され、AT状態が延長される。
このAT状態において通常遊技への移行条件が成立した場合(本例では、AT状態における全ての遊技を消化した場合)に、次回の遊技から通常遊技に移行する。
なお、AT状態において遊技者に付与する特典は、ATゲームの付与に限定されず、例えば、AT遊技の期間を延長(例えば30ゲームから40ゲームに延長)してもよいし、AT状態における期間延長抽選の当選確率を上昇(例えば10%から20%に上昇)させてもよいし、AT状態における特化ゾーン(延長決定専用期間)への突入率を上昇(例えば20%から30%に上昇)させてもよいし、AT状態における延長決定率を上昇(例えば平均10ゲーム追加を平均30ゲーム追加に上昇)させてもよいし、AT状態におけるナビ率を上昇(例えば80%から100%に上昇)させてもよい。
<ナビ順守率>
次に、図27を用いて、ナビ順守率について説明する。
本実施形態に係る遊技台では、通常状態において特典押順ベルに当選した場合に、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)を行うとともに、ナビ回数カウンタ1に1を加算する。そして、遊技者が1枚獲得用ナビに従った操作を行った場合に、正解押順操作を行ったものとして取り扱い、当該正解押順操作の回数を示す正解操作カウンタに1を加算する一方で、1枚獲得用ナビに従わない操作を行った場合に、不正解押順操作を行ったものとして扱い、正解操作カウンタに1を加算しないように構成している。
本例では、前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間、ナビ回数カウンタ1と正解操作カウンタを更新し、正解操作カウンタをナビ回数カウンタ1で除することでナビ順守率を算出し、このナビ順守率に基づいて、第一のチャンス状態と第二のチャンス状態における移行抽選の当選確率や、AT状態におけるセット継続抽選の当選確率を変更する。
また、本例では、或る期間において1枚獲得用ナビに従った停止操作を継続した場合と、或る期間において1枚獲得用ナビに従わない停止操作を継続した場合とで、或る期間が長期間に亘る場合には、遊技者の利益がほぼ同じになるように設計している。また、1枚獲得用ナビに従った停止操作を継続した場合には、通常時にメダルの消費量が多くなるが、後の遊技で有利となる一方で、1枚獲得用ナビに従わない停止操作を継続した場合には、通常時にメダルの消費量が少なくなるが、後の遊技で有利となることがない。
このため、遊技者は、自分の予算に応じて1枚獲得用ナビに従った停止操作と1枚獲得用ナビに従わない停止操作を打ち分けることによって、天井前で終了せざるをえなかったり、当りなしで遊技を終えたりするような事態を減らすことが可能となり、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。
なお、ナビ順守率は他の方法で算出してもよい。例えば、100遊技毎に遊技者が1枚獲得用ナビに従わない回数を判定し、その回数が0であればリセット(ナビ順守率を100%にする)してもよい。この場合、他の遊技者の遊技履歴の影響を受け難くすることができる場合がある。また、単に、遊技者が1枚獲得用ナビに従わなかった回数をカウントし、カウント値に応じた当選確率の変更を行っても良い。この場合、算出に係わる処理負荷を少なくできる場合がある。これは他の状態においても同様である。
なお、第一のチャンス状態と第二のチャンス状態における移行抽選の当選確率や、AT状態におけるセット継続抽選の当選確率は、ナビ順守率に代えて(または、加えて)他の数値に基づいて変更してもよく、例えば、ナビ順守率が低い場合であっても、操作ミスに回数が少ない場合には、ナビ順守率が高いものとして取り扱ってもよい。
<ナビ順守率と移行抽選(第一のチャンス状態)>
図27(a)は、第一のチャンス状態におけるナビ順守率と移行抽選の当選確率の関係を示した図である。
上述の通り、第一のチャンス状態では、1/5の当選確率の移行抽選に当選した場合に、次回の遊技から第二のチャンス状態に移行するが、ナビ順守率が90%を超える場合には、移行抽選の当選確率を1/5から1/3に上昇させ、ナビ順守率が70~90%の場合には、移行抽選の当選確率を1/5から1/4に上昇させ、ナビ順守率が70%未満の場合には、移行抽選の当選確率を維持するように構成している。
すなわち、第一のチャンス状態では、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)におけるナビ順守率が高いと、移行抽選の当選確率が高くなり、第二のチャンス状態に移行しやすくなる。
換言すれば、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)において特典押順ベルに当選した場合に、遊技者にとって不利な1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従った正解押順操作を行うほど、移行抽選の当選確率が高くなり、第二のチャンス状態に移行しやすくなる。
このような仕様にすれば、遊技者は、第二のチャンス状態への移行確率を上げるために、ナビ順守率を高めようとナビに従った操作を行うこととなるため、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
なお、第一のチャンス状態から第二のチャンス状態への移行のし易さは、ナビ順守率に関わらず同じであってもよい。また、ナビに従って操作した場合(ナビ順守率が高い場合)に、第一のチャンス状態で決定する第二のチャンス状態に関する事項を有利にするように構成してもよく、例えば、第二のチャンス状態の期間の長さを伸ばしたり(結果的にAT状態に移行しやすくしたり)、第二のチャンス状態の抽選の当たりやすさを高くしたりしてもよい(結果的にAT状態に移行しやすくしてもよい)。
<ナビ順守率と移行抽選(第二のチャンス状態)>
図27(b)は、第二のチャンス状態におけるナビ順守率と移行抽選の当選確率の関係を示した図である。
上述の通り、第二のチャンス状態では、1/10の当選確率の移行抽選に当選した場合に、次回の遊技からAT状態に移行するが、ナビ順守率が90%を超える場合には、移行抽選の当選確率を1/10から1/8に上昇させ、ナビ順守率が70~90%の場合には、移行抽選の当選確率を1/10から1/9に上昇させ、ナビ順守率が70%未満の場合には、移行抽選の当選確率を維持するように構成している。
すなわち、第二のチャンス状態では、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)におけるナビ順守率が高いと、移行抽選の当選確率が高くなり、AT状態に移行しやすくなる。
換言すれば、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)において特典押順ベルに当選した場合に、遊技者にとって不利な1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従った正解押順操作を行うほど、移行抽選の当選確率が高くなり、AT状態に移行しやすくなる。
このような仕様にすれば、遊技者は、AT状態への移行確率を上げるために、ナビ順守率を高めようとナビに従った操作を行うこととなるため、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
<ナビ順守率とセット継続抽選(AT状態)>
図27(c)は、AT状態におけるナビ順守率とセット継続抽選の当選確率の関係を示した図である。
上述の通り、AT状態では、1/4の当選確率のセット継続抽選に当選した場合に、1セット30ゲームのATゲームが付与され、AT状態が延長されるが、ナビ順守率が90%を超える場合には、セット継続抽選の当選確率を1/4から1/2に上昇させ、ナビ順守率が70~90%の場合には、セット継続抽選の当選確率を1/4から1/3に上昇させ、ナビ順守率が70%未満の場合には、セット継続抽選の当選確率を維持するように構成している。
すなわち、AT状態では、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)におけるナビ順守率が高いと、セット継続抽選の当選確率が高くなり、AT状態においてATゲームが付与されやすくなる。
換言すれば、或る期間(本例では前回のAT状態が終了してから次回のAT状態が開始されるまでの期間)において特典押順ベルに当選した場合に、遊技者にとって不利な1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従った正解押順操作を行うほど、AT状態においてATゲームが付与されやすくなる。
このような仕様にすれば、遊技者は、セット継続の確率を上げるために、ナビ順守率を高めようとナビに従った操作を行うこととなるため、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
<各種ナビ>
次に、図28を用いて、各種ナビについて説明する。
<各種ナビ/非AT状態>
図28(a)は、非AT状態における各種ナビの一例を示した図である。
本例では、非有利区間(非AT状態)においては、特典押順ベルに当選した場合であっても、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)、および、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)のいずれのナビも実行しないように構成している。
この非有利区間(非AT状態)は、設定変更後(遊技店の開店直後)等に滞在する可能性が極めて高く、すぐにはAT状態に移行しにくい期間である。すなわち、有利区間と比べて、遊技者にとっては不利な期間であるため、この非有利区間ではナビを行わないことで、12枚小役(小役3)に入賞しやすいように(5/6の確率で12枚小役(小役3)に入賞するように)している。
一方、有利区間(非AT状態)においては、通常押順ベルに当選した場合には、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚押順獲得用ナビ)、および、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)のいずれのナビも実行しないが、特典押順ベルに当選した場合には、一部の例外を除いて、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)を実行するように構成している。
この有利区間(非AT状態)では、特典押順ベルに当選した場合には、1枚獲得用ナビに従った操作を遊技者に強く促したいことから、AT状態において通常押順ベルが当選した場合に行う12枚獲得用ナビ(例えば、図28(c)を用いて後述するナビ)とは報知態様を異ならせている。
具体的には、AT状態において通常押順ベルが当選した場合に行う12枚獲得用ナビとは異なる効果音(ナビ音)を出力するとともに、操作順序(本例ではRCL)を示唆する表示の周囲をエフェクト画像EFで囲むことで、1枚獲得用ナビに従った操作を遊技者に強く促す注意喚起をしている。
なお、有利区間(非AT状態)において特典押順ベルに当選した場合に行う1枚獲得用ナビの態様は、特に限定されず、例えば、ナビの画像の色を異ならせてもよい(例えば、AT状態において通常押順ベルが当選した場合に行う12枚獲得用ナビの画像が黒の場合には、赤色で表示してもよい)。また、ナビの画像の表示位置を異ならせてもよい(例えば、AT状態において通常押順ベルが当選した場合に行う12枚獲得用ナビの画像の位置が表示領域の下方の場合には、表示領域の中央に表示させてもよい)。他にも、専用ランプを点灯させたり、常時点灯するランプを消灯させたりするなどして、遊技者が気がつき易い態様とすることが好ましい。
図28(b)は、有利区間(非AT状態)における各種ナビの一例を示した図である。
上述の通り、有利区間(非AT状態)では、通常押順ベルに当選した場合にナビを行わないため、有利区間(非AT状態)におけるナビの実行頻度は、AT状態と比べて低くなる。このため、有利区間(非AT状態)では、従来機の操作に慣れた遊技者はナビが実行されることのない期間であるとの先入観から、ナビが行われた場合であっても、惰性で順押し操作(不正解押順操作)を行ってしまう可能性がある。
したがって、図28(b)に示すように、特典押順ベル以外の役(例えば再遊技役)に当選した場合に、特典押順ベルに当選した場合と同様に、ナビを行うように構成すれば、ナビの実行頻度を高め、ナビの実行を遊技者に印象付けることで、遊技者の誤操作を低減し、遊技者の満足度高めることが可能となる。再遊技役に当選した場合に毎回ナビを行ってもよいし、適度な回数(例えば、3回に1回程度)でナビを行ってもよい。なお、再遊技役に当選した場合にナビを行う場合であっても、この再遊技役当選時のナビはナビ順守率とは無関係であり、特典押順ベルに当選した場合よりもナビの重要度は低いため、注意喚起のエフェクト画像EFは表示しないように構成してもよい。
また、入賞役に入賞しなかった場合(ハズレの場合)にも、特典押順ベルに当選した場合と同様に、ナビを行うように構成すれば、ナビの実行頻度を高め、ナビの実行を遊技者に印象付けることで、遊技者の誤操作を低減し、遊技者の満足度高めることが可能となる。なお、ハズレの場合に毎回ナビを行ってもよいし、適度な回数(例えば、5回に1回程度)でナビを行ってもよい。
<各種ナビ/有利区間(AT状態)>
図28(c)は、有利区間(AT状態)における各種ナビの一例を示した図である。
有利区間(AT状態)では、通常押順ベルに当選した場合には、一部の例外を除き、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行するように構成している。
図示は省略するが、遊技者が12枚獲得用ナビに従った操作を行った場合には、メダルを12枚払い出す際に、効果音(払出音)を出力するとともに、12枚の払出を行ったことを示唆する表示(例えば「12枚ゲット」という文字列を含む表示)を行う。
また、有利区間(AT状態)では、特典押順ベルに当選した場合にも、一部の例外を除き、通常押順ベルに当選した場合と同じ態様で、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行するように構成している。
なお、操作ミス等によって不正解押順操作を行い、12枚小役(小役3)に入賞した場合であっても、正解押順操作を行った場合と同じ態様で、効果音(払出音)を出力するとともに、12枚の払出を行ったことを示唆する表示(例えば「12枚ゲット」という文字列を含む表示)を行う。AT状態は、遊技者に多くのメダルを付与する状態であるため、不正解押順操作を行った場合であっても、遊技者が12枚のメダルを獲得できた場合には、正解押順操作と同じ演出を実行することにより、AT状態において遊技者の興趣が減退することを防止することができる。
なお、本例では、特典押順ベル(例えば、特典押順ベル1)に当選した場合には、12枚獲得用ナビ(例えば、LCRの押順を除く5つの押順のうちの何れか1つ)を実行するように構成したが、複数種類の12枚獲得用ナビのうちから何れか一つを選択する場合に、抽選でナビを選択するようにすれば、押順に偏りが発生することがなく、公平性を担保することができる。
また、複数種類の12枚獲得用ナビのうちから何れか一つを選択する場合に、予め定めたナビを実行してもよく、例えば、特典押順ベル1が当選した場合に、特典押順ベル2が当選したときに実行するナビ(予め定めたナビ)を実行すれば、押順の決定に関わる制御負担を軽減することができる。
また、AT遊技中は、操作条件が少なくなるナビ(例えば、押順の選択肢の数を少なくするナビ、目押し範囲を広くすることで操作の難易度を下げるナビ等)を実行してもよく、例えば、AT遊技以外で特典押順ベル1が当選したとき、LCRの順を指定する所謂6択押順ナビを実行する一方で、AT遊技で特典押順ベル1が当選したとき、「最初に中リールを停止」を指定する所謂3択押順ナビを実行すれば、遊技者はAT遊技中の操作を楽に行うことができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、予め定めたナビを実行する処理や、AT遊技中は操作条件が少なくなるナビを実行する処理等のうちの一つ、複数、または、全ての処理を適用すれば、押順の決定に関わる制御負担を軽減しつつ、AT遊技中の遊技者の操作ミスを低減し、遊技者の満足度を高めることができる。
<ナビ回数カウンタ>
次に、図29を用いて、ナビ回数カウンタについて説明する。図29は、ナビ回数カウンタの表示例を示した図である。
同図(i)に示す状態は、ナビの表示を開始した状態であり、本例では、特典押順ベル6の当選に基づいて、各ストップボタン137~139を逆押し操作順序(LCR)で操作することを促すナビと、エフェクト画像EFの表示を開始している。
また、同状態では、液晶表示装置157の表示領域の右上に設けたカウンタ1表示領域CT1に、現在のナビ回数カウンタ1の数値を表示するとともに、カウンタ1表示領域CT1の下方に設けたカウンタ2表示領域CT2に、現在のナビ回数カウンタ2の数値を表示している。
なお、カウンタ1の数値とカウンタ2の数値は内部で記憶する数値と一致する数値の表示であるが、内部で記憶する数値と一致しない数値を表示する場合もある。例えば、電源投入直後は、カウンタ1の数値とカウンタ2の数値の両者とも0を表示するため内部で記憶する数値と一致しない場合がある。
上述の通り、ナビ回数カウンタ1は、特典押順ベルのナビの総実行回数を示すカウンタであり、本例では、当該遊技開始時点の特典押順ベルのナビの総実行回数が1であることから、数値の1を表示している。また、ナビ回数カウンタ2は、有利区間におけるナビの積算回数を示すカウンタであり、本例では、当該遊技開始時点の有利区間におけるナビの積算回数が14であることから、数値の14を表示している。
続く同図(ii)に示す状態は、第1停止リールを右リール112とする第1停止操作(ストップボタン139の押下操作)が行われた状態であり、本例では、第1停止操作を受け付けたことから、第1停止操作(右)を促すナビ(本例では1を〇で囲んだ画像)を消去し第2停止操作(中)を促すナビ(本例では2を〇で囲んだ画像)を拡大している。
続く同図(iii)に示す状態は、第2停止リールを中リール111とする第2停止操作(ストップボタン138の押下操作)が行われた状態であり、本例では、第2停止操作を受け付けたことから、第2停止操作(中)を促すナビ(本例では2を〇で囲んだ画像)を消去し第3停止操作(左)を促すナビ(本例では3を〇で囲んだ画像)を拡大している。
続く同図(iv)に示す状態は、第3停止リールを左リール110とする第3停止操作(ストップボタン137の押下操作)が行われた状態であり、本例では、第3停止操作を受け付けたことから、第3停止操作(左)を促すナビ(本例では3を〇で囲んだ画像)とエフェクト画像EFを消去している。
また、同状態では、1枚小役(小役4)に入賞したことから、メダルを1枚払い出す払出処理を実行するとともに、メダルの払出を示唆する表示(本例では、1枚の払出を示唆する「+1」の文字列を含む表示)を開始している。なお、本例では、メダルの払い出しが1枚であり、当該遊技においてはメダルが減少する結果となるため、正解操作順序で停止操作が行われた場合であっても、メダルの払い出しを行う際には払出音(効果音)を出力しないように構成している。このような構成とすれば、遊技者に不快感や違和感を与えないようにすることができる。
また、このメダルを1枚払い出す払出処理により、遊技者がナビに従って正解押順操作を行ったものと判定するとともに、正解押順操作で1枚小役(小役4)に入賞したことを示唆する表示(本例では、「成功」の文字列を含む表示)を開始している。
続く同図(v)に示す状態は、メダルの払い出しが終了した後の状態であり、本例では、メダルの払出を示唆する表示(+1)や正解押順操作で1枚小役(小役4)に入賞したことを示唆する表示(成功)を消去している。
また、当該遊技において特典押順ベルのナビの総実行回数(ナビ回数カウンタ1)が1つ加算されたことから、カウンタ1表示領域CT1に数値の2(=1+1)を表示している。なお、カウンタ1表示領域CT1に表示するナビ回数カウンタ1の値は、操作ミス等によって正解押順操作以外の操作が行われた場合であっても1つ加算されるため、遊技者の遊技意欲を必要以上に減退させてしまうことを未然に防止することができる。
また、当該遊技において有利区間におけるナビの積算回数(ナビ回数カウンタ2)が1つ加算されたことから、カウンタ2表示領域CT2数値の15(=14+1)を表示している。なお、カウンタ2表示領域CT2に表示するナビ回数カウンタ2の値は、特典押順ベル以外の入賞役に入賞した場合であっても1つ加算される場合(例えば、再遊技役の当選に基づいてナビを行う場合等)があるため、ナビ回数カウンタ2の表示の更新頻度を高めることが可能で、適度に演出効果を高めつつ、遊技者はテンポよく遊技を進めることができる。
<ナビの実行期間>
次に、図30を用いて、ナビの実行期間について説明する。図30(a)は、ナビの実行期間と非実行期間の一例を示した図である。
図28(a)を用いて説明したように、有利区間(非AT状態)では、通常押順ベルに当選した場合には、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)、および、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)のいずれのナビも実行しないように構成しており、図30(a)に示す期間T2bが、ナビを実行しない期間を示している。
一方、有利区間(非AT状態)では、特典押順ベルに当選した場合には、一部の例外を除いて、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)を実行するように構成しており、図30(a)に示す期間T1aが、1枚獲得用ナビを実行する期間を示している。
なお、AT状態への移行が確定した状態、すなわち、本例では、第二のチャンス状態においてAT状態への移行条件が成立した場合(本例では、AT移行抽選に当選した場合)、もしくは、通常状態においてAT状態への移行条件が成立した場合(本例では、ナビ回数カウンタ2が300に達した場合)においては、特典押順ベルに当選した場合であっても、1枚獲得用ナビを実行しないように構成しており、図30(a)に示す期間T1bが、1枚獲得用ナビを実行しない期間(AT確定を報知している期間)を示している。
この期間T1b(AT確定を報知している期間)では、同図(b)に示すように、AT確定を報知する確定報知(本例では、「AT確定!」の文字列を含む表示と、AT確定に関する動画の表示)を行う一方で、1枚獲得用ナビを実行しないように構成している。
期間T1b(AT確定を報知している期間)では、AT遊技は開始されていないが、出玉を減らすことは遊技者の不利益に繋がるため、1枚獲得用ナビは実行しないことで、12枚役(小役3)に入賞させやすくする。このような構成とすれば、遊技者に過度な不利益を与えることがなく遊技者の満足度を高めることができる。
なお、遊技者の技量によっては12枚役(小役3)よりも1枚役(小役4)に多く入賞してしまう可能性(AT確定の報知を開始してからAT遊技を開始するまでの期間にメダルを多く減らしてしまう)もあるため、当該期間においては、メダルの払出枚数を管理する処理を行い、払出枚数が少ないと判断した場合には、特典押順ベルの当選時に、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、遊技者間の不公平感を減らし、遊技者の満足度を高めることができる。この間はさらに、通常押順ベルの当選時に、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行してもよく、払出枚数が少ないと判断した場合に、早期に払出枚数を増やす可能性を高めることができる。
また、図28(c)を用いて説明したように、有利区間(AT状態)では、一部の例外を除き、通常押順ベルに当選した場合には、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行するように構成しており、図30(a)に示す期間T2aが、12枚獲得用ナビを実行する期間を示している。
また、有利区間(AT状態)では、一部の例外を除き、特典押順ベルに当選した場合にも、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行するように構成しており、図30(a)に示す期間T1cや期間T1eが、12枚獲得用ナビを実行する期間を示している。
期間T1cでは、同図(c)に示すように、AT中であることを報知するAT中報知(本例では、AT状態中に関する動画の表示)を行う一方で、12枚獲得用ナビを実行するように構成している。このような構成とすれば、AT中における遊技者の遊技意欲をさらに高めることができる。
また、同様に、期間T1eでは、同図(e)に示すように、ATのエンディング期間であることを報知するエンディング報知(本例では、エンディングに関する動画の表示)を行う一方で、12枚獲得用ナビを実行するように構成している。このような構成とすれば、AT状態の終了が近いエンディング期間であっても、遊技者に気分良く遊技を進行してもらうことができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
一方、有利区間(AT状態)における或る期間(本例では、ATの継続ジャッジの期間)では、通常押順ベルに当選した場合、もしくは、特定押順ベルに当選した場合であっても、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行しないように構成しており、図30(a)に示す期間T2cや期間T1dが、12枚獲得用ナビを実行しない期間を示している。
期間T1dでは、同図(d)に示すように、ATの継続ジャッジ中であることを報知するAT継続ジャッジ演出(本例では、ATセット継続の有無に関する動画の表示。例えば、次のセットを実行するか否かをバトル演出の決着(勝利または敗北)で見せる演出)を行う一方で、12枚獲得用ナビを実行しないように構成している。このような構成とすれば、ナビの表示がAT継続ジャッジ演出の視認性を阻害するようなことがなく、遊技者は演出を存分に楽しむことができる。
なお、遊技者の技量によっては12枚役(小役3)よりも1枚役(小役4)に多く入賞してしまう可能性もあるため、当該期間においては、メダルの払出枚数を管理する処理を行い、払出枚数が少ないと判断した場合には、特典押順ベルの当選時に、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、遊技者間の不公平感を減らし、遊技者の満足度を高めることができる。この間はさらに、通常押順ベルの当選時に、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)を実行してもよく、払出枚数が少ないと判断した場合に、早期に払出枚数を増やす可能性を高めることができる。
<変形例>
次に、図31~図35を用いて、本実施形態に係る遊技台の変形例について説明する。
<通常遊技におけるモード>
図31(a)は、通常状態におけるモードと、各モードに対応するナビ回数カウンタ2のカウント値の一例を示した図であり、同図(b)は、ナビ順守率と、各モードの抽選値の一例を示した図である。
本例では、通常遊技にモード1~3の3つのモードを設けている。AT状態において通常遊技への移行条件が成立した場合(本例では、AT状態における全ての遊技を消化した場合)に、同図(b)に示す抽選データを参照し、ナビ順守率と抽選データに基づいて、モード1~3のいずれか一つを抽選で選択し、通常状態に移行した場合に、抽選で選択したモードに移行する。
ここで、モード1は、通常状態においてナビ回数カウンタ2のカウンタ値が500に到達した場合に、AT状態への移行が確定するモードである。また、モード2は、通常状態においてナビ回数カウンタ2のカウンタ値が400に到達した場合に、AT状態への移行が確定するモードである。また、モード3は、通常状態においてナビ回数カウンタ2のカウンタ値が300に到達した場合に、AT状態への移行が確定するモードである。
例えば、AT状態の終了時のナビ順守率が90%を超えている場合には、50/100の確率でモード1を選択し、30/100の確率でモード2を選択し、20/100の確率でモード3を選択する。
また、AT状態の終了時のナビ順守率が70%~90%の範囲の場合には、70/100の確率でモード1を選択し、20/100の確率でモード2を選択し、10/100の確率でモード3を選択する。
また、AT状態の終了時のナビ順守率が70%未満の場合には、90/100の確率でモード1を選択し、5/100の確率でモード2を選択し、5/100の確率でモード3を選択する。
すなわち、本例では、AT状態の終了時のナビ順守率が高いほど、AT状態に移行しやすいモード(本例ではモード3)が選択されやすくなるように構成している。このような構成とすれば、遊技者は、AT状態に移行しやすくするために、ナビ順守率を高めようとナビに従った操作を行うこととなるため、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
<ナビ回数カウンタの表示の変形例>
図32は、ナビ回数カウンタの表示の変形例を示した図である。
上記実施例では、操作ミス等によって正解操作順序以外の操作が行われた場合であっても、ナビ回数カウンタ1,2に1を加算して、加算後の数値を表示する例を示したが、本例では、操作ミス等によって正解押順操作以外の操作が行われた場合には、ナビ回数カウンタ1,2に1を加算しないように構成している。なお、ナビカウンタ1、2の数値は、内部で記憶する数値と一致する数値の表示である。
具体的には、同図(i)に示す状態は、ナビの表示を開始した状態であり、本例では、特典押順ベル6の当選に基づいて、各ストップボタン137~139を逆押し操作順序(LCR)で操作することを促すナビと、エフェクト画像EFの表示を開始している。
また、同状態では、当該遊技開始時点の特典押順ベルのナビの総実行回数が1であることから、カウンタ1表示領域CT1に数値の1を表示し、当該遊技開始時点の有利区間におけるナビの積算回数が14であることから、カウンタ1表示領域CT2に数値の14を表示している。
続く同図(ii)に示す状態は、正解押順操作以外の操作で第1停止操作(ストップボタン137の押下操作)が行われた状態であり、本例では、12枚小役(小役3)および1枚小役(小役4)の何れにも入賞しなかったことから、ナビとエフェクト画像EFを消去するとともに、払出処理により、遊技者がナビに従わずに正解押順操作以外の停止操作を行ったものと判定するとともに、ハズレであることを示唆する表示(本例では、「失敗」の文字列を含む表示)を開始している。
続く同図(iii)に示す状態は、入賞判定後の状態であり、ハズレであることを示唆する表示(失敗)を消去している。
また、当該遊技においては正解押順操作以外の操作が行われ、特典押順ベルのナビの総実行回数(ナビ回数カウンタ1)は加算されないことから、カウンタ1表示領域CT1に数値の1を表示し、有利区間におけるナビの積算回数(ナビ回数カウンタ2)も加算されないことから、カウンタ2表示領域CT2数値の14を表示している。
なお、上記実施例では、遊技者が12枚獲得用ナビに従った操作を行った場合には、メダルを12枚払い出す際に、効果音(払出音)を出力する例を示したが、本例では、正解操作順序以外の操作(推奨しない操作)が行われたことから、1枚役(小役4)に入賞した場合であっても、効果音(払出音)を出力しないように構成している。
本例では、正解押順操作以外の操作が行われる結果、出玉を少なくすることができることから、ナビ順守率に基づいて第二のチャンス状態やAT状態への移行確率を変更する処理や、セット継続の確率を変更する処理を行わなくてもよい。このため、遊技台における制御負担を軽減することができる。なお、ナビカウンタ1、2の数値に応じた遊技状態の遷移等を行う遊技性とすれば、他の遊技者の操作ミスの影響を受け難い遊技性とすることができる。
<ナビの実行期間の変形例>
図33は、ナビの実行期間の変形例を示した図である。
上記実施例では、有利区間(AT状態)では、一部の例外を除き、通常押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを実行し、特典押順ベルに当選した場合にも、12枚獲得用ナビを実行する例を示したが、同図(i)に示すように、期間T2a1において通常押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを100%実行し、期間T1c1において特典押順ベルに当選した場合にも、12枚獲得用ナビを100%実行するように構成してもよい。
また、同図(ii)に示すように、有利区間(AT状態)では、期間T2a2において通常押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを100%実行し、期間T1c2において特典押順ベルに当選した場合には、正解操作順序のうちの第1停止操作のみを報知するナビ(例えば、液晶表示装置157の表示領域に「?-1-?」を表示)を100%実行するように構成してもよい。
このような構成とすれば、12枚小役(小役3)に入賞する確率が5/6から1/2となるため、入賞の難易度を上げることができ、正解操作順序を当てるという遊技性を持たせることができ、遊技性を向上させることができる。なお、この場合は第1停止操作を中リールの停止ボタン以外の停止ボタンに行う可能性もあるが、それら操作は不正解の操作と扱う遊技性とすれば問題とはならない。
また、同図(iii)に示すように、有利区間(AT状態)では、期間T2a3において通常押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを100%実行し、期間T1c3において特典押順ベルに当選した場合には、12枚獲得用ナビを実行しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、12枚小役(小役3)に入賞する確率が5/6となるため、実質的には12枚獲得ナビを実行する場合と同じであるが、ナビを実行する頻度を低くすることができ、ナビの表示がAT状態中の演出(例えばエンディング演出)の視認性を阻害するようなことがなく、遊技者は演出を存分に楽しむことができる。
<ナビの変形例>
図34は、ナビの変形例を示した図である。
上記実施例では、有利区間(非AT状態)において1枚獲得用ナビを実行することで、出玉の少ない遊技を行わせる例を示したが、本例のように、小役1(スイカ)に当選した場合に、小役1(スイカ)に入賞させないようなナビを実行するように構成してもよい。
具体的には、同図(i)に示す状態は、ナビの表示を開始した状態であり、本例では、小役1(スイカ)の当選に基づいて、当該小役1(スイカ)に対応する図柄組み合わせ(本例では、「スイカ-スイカ-スイカ」)が入賞ライン上に表示されないように停止操作を行うこと(スイカの取りこぼし)を促すナビ(本例では、「注意です」という文字列を含む表示)とエフェクト画像EFを開始している。
続く同図(ii)に示す状態は、第3停止リールを右リール112とする第3停止操作(ストップボタン139の押下操作)が行われた状態であり、本例では、第3停止操作を受け付けたことから、スイカの取りこぼしを促すナビとエフェクト画像EFを消去している。
また、払出処理により、遊技者がナビに従って小役1(スイカ)を取りこぼすように停止操作を行ったものと判定するとともに、スイカを取りこぼしたことを示唆する表示(本例では、「成功」の文字列を含む表示)を開始している。
このような構成とすれば、ナビの表示を制御することで、出玉の少ない遊技を行わせることができ、遊技台の設計者の意向に沿った出玉率や遊技性を実現することが可能となる。
なお、取りこぼし役である小役2(チェリー)においても同様のナビを行っても良いし、小役1(スイカ)と小役2(チェリー)の両者に同様のナビを行っても良い。また、小役1(スイカ)と小役2(チェリー)の両者は、取りこぼしを促すナビがなくとも取りこぼす操作が可能であるため、ナビを行わない遊技性としてもよい。取りこぼしを促すナビがなくとも予め定められた特定の操作態様を毎遊技実行することにより、特定の操作態様を毎遊技実行しなかった場合と比べ取りこぼしが多く生じ得る遊技性となれば、この特定の操作態様が実行されたことを直接的または間接的に判定した結果を利用して有利度の変更を行うことができる。操作態様を毎遊技変更しないで済むため、操作ミスを起こしにくい遊技性とすることができる。さらに、特定の操作態様を行った場合に入賞し得る役の内部当選確率を、他の操作態様を行った場合に入賞し得る役の内部当選確率より低く設定することで、特定の操作態様を毎遊技実行することにより、特定の操作態様を毎遊技実行しなかった場合と比べ入賞する頻度を減らすことができる。
<AT状態の変形例>
図35(a)は、AT状態の変形例を示した図であり、同図(b)は、AT延長期間に表示されるAT終了画面の一例を示した図である。
上記実施例では、AT状態を1セット30ゲームとしたが、本例のように、1セット(30ゲーム)中に押順ミス(正解押順操作以外の操作)があった場合に、当該押順ミスに応じてAT状態のゲーム数を増加させてAT状態を延長するように構成してもよい。
具体的には、同図(a)に示すように、1セット(30ゲーム)中に、X回の押順ミス(12枚役の正解押順操作以外の操作)があり、12枚役を取りこぼした場合に、12枚役がX回入賞するまで、AT状態を延長するように構成してもよい。
なお、押順ミスの回数分(本例ではX回)だけ12枚役が入賞するまでAT状態を延長すると、他の入賞役の入賞等によって、遊技者に付与する利益が過大になる可能性があるため、押順ミスの回数分(本例ではX回)よりも少ない回数だけ12枚役が入賞するまでAT状態を延長してもよい。
また、AT状態を延長する場合には、1セット(30ゲーム)の終了時に表示していた表示(例えば、同図(b)に示すようなAT終了画面)を継続して表示する。AT状態の延長期間は不確定であり、延長の発生頻度も低いため、延長用の特別な表示を用意しないように構成している。なお、メダルの総払出枚数を明確にするため、AT終了画面上に、総払出枚数を示す表示を行ってもよい。
有利区間(非AT状態)においては1枚獲得用ナビに従わない操作を行うことで払出枚数を増加させることが可能となるため、これに気付いた遊技者は、有利区間(AT状態)においてもナビに従わない操作を行う可能性がある。このため、本例のように、押順ミスの回数分だけ12枚役が入賞するまでAT状態を延長するように構成すれば、延長したATT状態において遊技者の利益を確保することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、AT状態において操作情報の報知(例えば、操作ナビ)を行う操作情報報知手段と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記第二の遊技状態は、前記AT状態である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
なお、「前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を低い有利度に変化させる」とは、「前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を『必ず』低い有利度に変化させる」という内容に限定されるものではなく、「前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を低い有利度に変化させる『場合がある』」を含む趣旨である(以降に説明する遊技台についても同様)。
したがって、例えば、第二の操作が3回と4回で、第二の遊技状態に関する有利度が同じ有利度に設定される場合があってもよいし、第二の操作で行った回数が4回の方が、他の要因(例えば抽選等)により、結果として、3回よりも第二の遊技状態に関する有利度が高い有利度に設定される場合があってもよいし、さらには、第二の操作で行った回数が0回(例えば、操作ミス0回)であっても、第二の遊技状態に関する有利度が変化しない場合があってもよい。
また、本発明に係る「特定の抽選結果」は、単一の抽選結果(例えば、特典押順ベル1)に限定されず、複数の抽選結果のうちの1つ(例えば、特典押順ベル1~6のいずれか一つ)であってもよい(以降に説明する遊技台についても同様)。
したがって、例えば、小役X、小役Y、小役Zを特定の小役グループとし、小役X、小役Y、または小役Zが内部当選した場合に、特定の小役グループが内部当選した(本発明に係る「特定の抽選結果」が導出された)とし、小役Xは、左リールを第一停止リールとした場合に入賞する役であり、小役Yは、中リールを第一停止リールとした場合に入賞する役であり、小役Yは、右リールを第一停止リールとした場合に入賞する役であり、小役Xは、小役Yと小役Zに比べると、内部当選確率が低く設定された役であり、小役Xと小役Yと小役Zは、入賞した場合に払い出されるメダル数を同数(例えば8枚)とする役としてもよい。
このような構成とすれば、左リールを第一停止リールとした遊技(第一の操作を行った遊技)を続けた場合、遊技者が得られるメダル払出数は少なくなり、中リールまたは右リールを第一停止リールとした遊技(第二の操作を行った遊技)を続けた場合、遊技者が得られるメダル払出数は多くなるが、左リールを第一停止リールとした遊技を続けた場合に、AT遊技等の遊技を有利に変化させることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、AT状態において操作情報の報知を行う操作情報報知手段と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記AT状態になる前の状態には、通常状態とチャンス状態とがあり、前記チャンス状態は、前記通常状態よりも前記AT状態に移行しやすい状態であり、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、第二のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記第二の遊技状態は、前記チャンス状態である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がチャンス状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、AT状態において操作情報の報知を行う操作情報報知手段と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記AT状態になる前の状態には、通常状態とチャンス状態とがあり、前記チャンス状態には、第一のチャンス状態と第二のチャンス状態とがあり、前記二のチャンス状態は、前記通常状態よりも前記AT状態に移行しやすい状態であり、前記一のチャンス状態は、前記有利度が高いほど前記第二のチャンス状態に移行しやすくなる状態であり、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合における遊技者の前記停止ボタンの操作結果に基づいて、前記所定の条件が満たされた後に設定される前記第二の遊技状態に関する前記有利度を変更可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記第二の遊技状態は、前記第一のチャンス状態に移行するための状態である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がチャンス状態に移行するための状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、AT状態において操作情報の報知を行う操作情報報知手段と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を低い有利度に変化させる手段であり、前記第二の遊技状態は、AT状態であり、前記第一の遊技状態には、前記AT状態への移行に関する前記有利度が異なる複数種類のモード(例えば、図31(a),(b)に示すモード1~3)が含まれ、前記遊技制御手段は、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど(例えば、ナビ順守率が高いほど)、前記第一の遊技状態における前記モードを前記AT状態への移行に関する前記有利度が高いモードに変化させる場合がある手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方が第二の有利状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に移行しやすいモードになるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、第一の遊技状態において第一の操作を促す報知を行うことで、遊技者に第一の操作を印象付けることができる。
また、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知(例えば、12枚獲得用ナビ)を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、第二の遊技状態において、遊技者利益が高い第二の操作を促す報知を行うことで、遊技者に第二の操作が有利であることを印象付けることができるとともに、遊技者利益を付与することができる、
また、前記報知を実行した遊技において、該報知の実行回数を示すカウント値を表示可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知の実行回数を視覚で把握することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知に従わない第二の操作を行った場合であっても遊技者利益を得ることができるため、報知で第一の操作を促したとしても遊技者の不満感を解消することができる。
<ナビのカウント>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態より遊技者に有利な状態であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が多いほど、前記所定の条件が満たされるまでの遊技数が多くなり、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記第一の操作で行った場合に更新される或るカウント値(例えば、図29に示すナビ回数カウンタ1,2の数値)を表示可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、特定の抽選結果が導出された場合に更新されるカウント値が表示されるため、抽選結果を把握することが可能となり、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知(例えば、1枚獲得用ナビ、12枚獲得用ナビ)を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、停止操作を報知することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、前記或るカウント値は、前記報知を実行した遊技において、該報知に従って前記停止操作を行った回数を示すカウント値であってもよい。
このような構成とすれば、報知の実行回数を視覚で把握することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、遊技者が前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作または前記第二の操作で行わせるための報知(例えば、1枚獲得用ナビ、12枚獲得用ナビ)を実行可能であり、前記報知を実行した遊技において、更新される或るカウント値(例えば、図29に示すナビ回数カウンタ2の数値)を表示可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、報知の実行回数を示すカウント値が表示されるため、報知の実行回数を視覚で把握することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、前記遊技制御手段は、前記或るカウント値が大きいほど、遊技における前記有利度を高い有利度に変化させる手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者にナビに従った操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって少なくとも前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知に従わない第二の操作を行った場合であっても遊技者利益を得ることができるため、報知で第一の操作を促したとしても遊技者の不満感を解消することができる。
<ナビの非実行期間>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態における特定の期間(例えば、図28(a)に示す非有利区間)において前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合には、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を変化させる回数に含めない手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、有利度を変化させない期間があるため、遊技にメリハリを付けることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたこと(例えば、AT移行抽選に当選したこと)に基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能で、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態における特定の期間において前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合には、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を変化させる回数に含めない手段であり、前記特定の期間は、特定の演出(例えば、図30(b)に示すAT確定演出)が実行されている期間である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、有利度を変化させない期間があるため、遊技にメリハリを付けることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、該遊技における有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記遊技制御手段は、前記第二の遊技状態における特定期間(例えば、図30(a)に示す期間T1d。AT状態の継続ジャッジ期間)において前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合には、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を変化させる回数に含めない手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、有利度を変化させない期間があるため、遊技にメリハリを付けることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知を実行可能であるが、前記第二の遊技状態における或る期間においては該報知を実行しないものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技にメリハリを付けることができ、遊技者の遊技意欲を持続させることができる。
また、前記特定の期間は、該特定の期間以外の期間に比べて遊技者に付与する前記遊技価値の変化が少ない期間であってもよい。
このような構成とすれば、さらに遊技にメリハリを付けることができ、遊技のバリエーションを増やすことができる。
また、前記特定の期間において付与された前記遊技価値の総量が或る量を下回った場合には、前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に不利益を与えることを回避することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって少なくとも前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知に従わない第二の操作を行った場合であっても遊技者利益を得ることができるため、報知で第一の操作を促したとしても遊技者の不満感を解消することができる。
<他の入賞役当選時のナビ>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能な手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための第一の報知(例えば、図28(b)に示す、エフェクト画像EF付きの1枚獲得用ナビ)を実行可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果とは異なる抽選結果(例えば、再遊技役、ハズレ)が導出された場合にも、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための第二の報知(例えば、図28(b)に示す、エフェクト画像EF無しの1枚用獲得ナビ)を実行可能であり、前記第二の報知と前記第一の報知は、少なくとも一部の態様が同じである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、特定の抽選結果とは異なる抽選結果が導出された場合にも報知を行うため、テンポよく遊技者に遊技を行わせることができる。
また、前記第一の報知を実行した遊技において、該第一の報知の実行回数を示すカウント値を表示可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知の実行回数を視覚で把握することができ、遊技者の操作意欲を向上させることができる。
また、前記遊技制御手段は、前記カウント値が大きいほど、遊技における前記有利度を高い有利度に変化させる手段であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者にナビに従った操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。
また、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって少なくとも前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、報知に従わない第二の操作を行った場合であっても遊技者利益を得ることができるため、報知で第一の操作を促したとしても遊技者の不満感を解消することができる。
<AT状態におけるナビ>
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図24に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、図24に示すリール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図24に示すストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御の処理)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、遊技の進行を制御し、有利度を変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技状態を遷移させる処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、通常状態)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、AT状態、第二のチャンス状態、第一のチャンス状態)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって特定の抽選結果(例えば、特典押順ベル6)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を第一の操作条件に従った第一の操作(例えば、RCLの停止操作)よりも第二の操作条件に従った第二の操作(例えば、LCR等の停止操作)で行った場合の方が、前記遊技価値(例えば、メダル)を多く獲得可能であり、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記特定の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った回数が少ないほど、前記第二の遊技状態に関する前記有利度を高い有利度に変化させる場合がある手段であり、前記特定の抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、通常押順ベル)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル)が含まれ、前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合よりも、前記第二の抽選結果が導出された場合において遊技者が前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行った場合の方が、前記遊技価値を多く獲得可能であり、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知(例えば、12枚獲得用ナビ)を実行可能であり、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第二の抽選結果が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知(例えば、12枚獲得用ナビ)を実行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、特定の抽選結果が導出された場合に停止ボタンの停止操作を第一の操作で行った方がAT状態に関する有利度が高まるため、第一の遊技状態において遊技者に第一の操作を促すことができ、遊技媒体の払出等の遊技価値の付与を適切に制御することが可能となる。また、第二の遊技状態では、第一の抽選結果が導出された場合および第二の抽選結果が導出された場合のいずれの場合も、第二の操作で行わせるための報知を行うため、第二の遊技状態では抽選結果を気にすることなく、遊技価値を容易に獲得することが可能となり、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果(例えば、特典押順ベル1)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第一の操作で行わせるための報知を実行可能であり、前記第一の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第二の抽選結果(例えば、特典押順ベル2)が導出された場合に、前記停止ボタンの停止操作を前記第二の操作で行わせるための報知を実行可能であってもよい。
また、前記第二の遊技状態は、AT状態であってもよい。
このような構成とすれば、AT状態では抽選結果を気にすることなく、遊技価値を容易に獲得することが可能となり、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第一の抽選結果が導出された場合に実行される報知と、前記第二の遊技状態において前記内部抽選手段によって前記第二の抽選結果が導出された場合に実行される前記報知は、報知態様が同じであってもよい。
このような構成とすれば、停止操作を意識することなく、遊技価値を容易に獲得することが可能となり、遊技者の満足度を高めることができる。
なお、本発明に係る遊技台は、上記実施形態に係るスロットマシン100の構成に限定されるものではない。したがって、例えば、本願発明に係る「第一の遊技状態」と「第二の遊技状態」は、異なる遊技状態の組合せであればよく、例えば、通常状態、CZ状態、AT状態、特化ゾーン、ED状態のほか、RT、AT、ART、ボーナス、ATやARTの引戻しゾーン等の遊技状態の組合せであってもよい。
また、本願発明に係る「所定の条件が満たされたこと」は、AT抽選に当選したことに限定されず、例えば、ゲーム数が既定のゲーム数に達したこと、ポイント数が既定のポイント数に達したこと、所定の条件装置に内部当選(または、入賞)したこと、ボーナスの終了条件が成立したこと等が含まれる。
また、本願発明に係る「第一の遊技状態」→「所定の条件が成立」→「第二の遊技状態」の組み合わせは、「通常遊技」→「AT抽選の当選」→「AT状態」に限定されず、例えば、「CZ状態」→「AT抽選の当選」→「AT状態」、「ボーナス」→「AT抽選の当選」→「AT状態」、「通常状態」→「ゲーム数が既定のゲーム数に達した」→「AT状態」、「AT状態」→「ゲーム数が既定のゲーム数に達した」→「特化ゾーン」、「通常遊技」→「ポイント数が既定のポイント数に達した」→「AT状態」、「AT状態」→「ポイント数が既定のポイント数に達した」→「特化ゾーン」、「AT状態」→「ポイント数が既定のポイント数に達した」→「疑似ボーナス」、「通常状態」→「所定の条件装置に内部当選(または、入賞)した」→「AT状態」、「通常状態」→「所定の条件装置に内部当選(または、入賞)した」→「ボーナス」、「ボーナス」→「ボーナスの終了条件が成立した」→「通常状態」、「ボーナス」→「ボーナスの終了条件が成立した」→「AT状態」等であってもよい。
また、本願発明に係る「停止ボタンの操作結果」は、遊技者が左リールを押したタイミングに限定されず、例えば、中リールや右リールを押したタイミング、停止ボタンの押し順(順押し、逆押し)、停止ボタンを操作したことによって停止表示された図柄(または図柄組合せ)も含まれる。
また、本願発明に係る「遊技価値の獲得し易さ」は、ATゲーム数の上乗せのし易さに限定されず、例えば、ATにおける差枚数の上乗せのし易さ、ATセット数の獲得し易さ、特化ゾーンへの突入し易さ、押し順ベルのナビの実行頻度の高低、ART機において良いRTへの移行のし易さ(押し順昇格リプレイのナビ確率の高低)、良いRTへの移行のし易さ、リプレイのナビの実行頻度の高低、遊技価値が獲得しやすい状態(例えば、AT、ART、RT、ボーナス)の継続のし易さ、遊技価値が獲得しやすい状態(AT高確率、AT特化ゾーン)への移行のし易さ等であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110~112)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137~139)と、それぞれが一以上の役またははずれに対応する複数種類の抽選結果から一の抽選結果を導出する内部抽選手段(例えば、入賞役内部抽せん)と、前記複数のリールが回転駆動された後、前記内部抽選手段によって導出された抽選結果に基づいて、停止操作が行われた停止ボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、リール停止制御)と、前記停止制御手段により停止された前記複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダル払出し)と、遊技の進行を制御し、遊技価値の獲得し易さを変更可能な遊技制御手段(例えば、遊技開始時状態処理や、遊技状態更新処理)と、を備えた遊技台であって、前記遊技制御手段は、第一の遊技状態(例えば、非有利区間)および該第一の遊技状態とは異なる第二の遊技状態(例えば、有利区間)を少なくとも含む複数の遊技状態から一の遊技状態を設定可能で、前記第一の遊技状態を設定している状態で所定の条件が満たされたことに基づいて該第一の遊技状態を終了し、前記第二の遊技状態を設定することが可能で、前記第一の遊技状態における遊技者の前記停止ボタンの操作結果(例えば、遊技者が左リール110を押下したタイミング)に基づいて、前記所定の条件が満たされた後に設定される前記第二の遊技状態における前記遊技価値の獲得し易さ(例えば、ATゲーム数の上乗せのし易さ)を変更可能な手段であり、前記第一の遊技状態において遊技者が前記停止ボタンを第一の操作条件に従った第一の操作よりも第二の操作条件に従った第二の操作をした場合の方が、遊技者利益が獲得し易く、前記遊技制御手段は、前記第一の遊技状態において前記第一の操作よりも前記第二の操作が多くされた場合には、該第二の操作よりも該第一の操作が多くされた場合に比べて、前記所定の条件が満たされた後に設定される前記第二の遊技状態における前記遊技価値の獲得し易さを遊技者にとって不利に変化させる場合がある、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
このような遊技台によれば、第一の遊技状態における遊技者の停止ボタンの操作結果によって、移行後の第二の遊技状態における遊技価値の獲得し易さを変化させることができるため、第一の遊技状態と第二の遊技状態を通じて遊技価値の払出を適切に制御することが可能となる。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
<他の実施形態>
以下、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。
本実施形態の遊技台(本例ではスロットマシン)は、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作(例えば、後述するスタートレバーによる操作)を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作(例えば、後述するストップボタンによる操作)を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
次に、図36~図42を用いて、本実施形態のスロットマシンについて詳細に説明する。なお、図36~図42に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図36~図42に示す符号を優先する。
また、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。特に、図37に示す入賞役(例えば、通常押順ベル、特典押順ベル)と同じ入賞役を適用し、当該入賞役の押順を示唆する操作ナビを実行する他の実施例と、本実施形態の各実施例を組み合わせることで、さらなる効果を得ることができる場合がある。
図36に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110~112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110~112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110~112を停止させる。入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役(ボーナス))に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。本実施形態の告知ランプ123は、ボーナス確定を告知するボーナス告知後、ボーナス遊技が終了するまで点灯する。なお、告知ランプ123は、ボーナス告知前(ボーナス内当時や、ボーナス告知の直前)から点灯するようにしてもよい。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130~132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンともいう。また、ベットボタン132は、操作を受け付けた場合に或る演出を開始することが可能な演出用のボタンとしても機能する。以下、ベットボタン132は演出ボタンともいう。
なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130~132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110~112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130~132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110~112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137~139が設けられている。ストップボタン137~139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110~112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110~112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137~139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作といい、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという場合がある。
さらに、回転中の各リール110~112を全て停止させるためのストップボタン137~139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第1停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137~139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137~139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
高ナビ状態ランプ190は、主制御部300のAT系の遊技状態が後述する高ナビ状態にある場合に点灯するランプである。遊技者は、高ナビ状態ランプ190の点灯態様から高ナビ状態であることを把握することができる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置(演出画像表示装置)157は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序や操作タイミングなど)を報知する操作ナビ実行装置としても機能する。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
なお、告知ランプ123及び高ナビ状態ランプ190は、ランプを発光させることより、所定の情報を報知するようにしたが、その報知態様はランプの発光に限定されるものではない。例えば、液晶表示装置の一部の領域(全面液晶のスロットマシンの場合、リール110~112の近傍の領域などでもよい)を用いて所定の情報を表示するようにしてもよい。以下、告知ランプ123、又は高ナビ状態ランプ190の点灯と表記する場合には、同一機能を有する他の演出装置(例えば、表示装置など)による報知も含む意である。
<制御部の回路構成>
次に、スロットマシンの制御部の回路構成について説明する。スロットマシンの制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部と、主制御部が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部と、第1副制御部より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部と、によって構成されている。
主制御部は、第1副制御部にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部との通信を可能としている。なお、主制御部と第1副制御部との情報通信は一方向の通信であり、主制御部は第1副制御部にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部から主制御部にコマンド等の信号を送信できない。
第1副制御部は、主制御部が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部の全体を制御する基本回路を備えている。第1副制御部では、音出力手段(スピーカ、音源IC等)や各種ランプなどの制御を行う。
第2副制御部は、第1副制御部が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部の全体を制御する基本回路を備えている。第2副制御部では、液晶表示装置などの制御を行う。
<入賞ライン>
次に、入賞ラインについて説明する。
左リールの上段に表示される図柄を左リール上段図柄、左リールの中段に表示される図柄を左リール中段図柄、左リールの下段に表示される図柄を左リール下段図柄、中リールの上段に表示される図柄を中リール上段図柄、中リールの中段に表示される図柄を中リール中段図柄、中リールの下段に表示される図柄を中リール下段図柄、右リールの上段に表示される図柄を右リール上段図柄、右リールの中段に表示される図柄を右リール中段図柄、右リールの下段に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リールのそれぞれの図柄は、図柄表示窓を通して各リールにそれぞれ縦方向に三つ、合計九つ表示される。
本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段入賞ラインの一つの入賞ラインが設けられている。入賞ラインとは、図柄表示窓を介して視認可能となる図柄の停止位置に設定されるラインであり、入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことである。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。
本実施形態のスロットマシンは、3枚賭けまたは2枚賭けの遊技が可能であり、メダルの投入枚数が2枚未満のときはどの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚または2枚ベットされたときに入賞ラインが有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバーを操作して遊技を開始することができるようになる。
また、入賞ラインの数については1ラインに限定されるものではない。例えば、中段入賞ラインのほか、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がり入賞ラインや、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり入賞ラインの計3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベットの数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
<入賞役の種類>
次に、図37(a),(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図(a)は、入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の払出(付与数)、備考を示す図であり、同図(b)は、通常押順ベルと特典押順ベルの種類、各押順に対応する払出を示す図である。
各リール110~112には、複数種類の図柄(例えば、図37(a)に示す、リプレイ図柄、スイカ図柄、チェリー図柄、ベル図柄等)が所定コマ数(例えば20コマ)だけ配置されている。
スロットマシン100の入賞役には、図示しない特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役、小役1~小役4、通常押順ベル、特典押順ベル)等がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組み合わせが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、入賞により特別遊技状態に移行する役(作動役)である。本例では、特別役1は、3枚賭け遊技でのみ入賞可能な役であり、特別役2は、2枚賭け遊技でのみ入賞可能な役である。なお、この役自身に入賞したことよるメダルの払出は行われない。対応する図柄組み合わせは、例えば、特別役1(BB1)が「セブン1-セブン1-セブン2」であり、特別役2(BB2)が「BAR-BAR-セブン1」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部のRAMの所定のエリア内に記憶される)。特別役1の内部当選によってフラグがオンに設定されていると、主制御部は、遊技状態を特別役1内部当選状態(以下、この状態をRT2と称することがある)に移行させる。また、特別役2の内部当選によってフラグがオンに設定されていると、主制御部は、遊技状態を特別役2内部当選状態(以下、この状態をRT3と称することがある)に移行させる。
このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においてその特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組み合わせ(例えば、特別役1に内部当選した場合は「セブン1-セブン1-セブン2(BB1)」の図柄組み合わせ)が、揃って入賞しやすい状態になる。この特別役1内部当選状態(RT2)および特別役2内部当選状態(RT3)については後述する。
主制御部は、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態(以下、この状態をRT4と称することがある)に移行させる。さらにこの特別遊技状態において、所定の枚数(本例では、BB1による入賞は110枚、BB2による入賞は55枚)の払出しがされると再遊技低確率状態(以下、この状態をRT1と称することがある)に移行させる。
「再遊技役」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組み合わせは、「リプレイ-リプレイ-リプレイ」である。
「小役(小役1~小役4)」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組み合わせは、小役1(スイカ)が「スイカ-スイカ-スイカ」、小役2(チェリー)が「チェリー-ANY-ANY」等、図37(a)に示す通りである。また、対応する払出枚数も図に示す通りである。
なお、小役1(スイカ)と小役2(チェリー)は、正解タイミングの操作により入賞が可能な役であり、「チェリー-ANY-ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよいことを示している。また、詳細は後述するが、小役3と小役4は、正解押順の操作により入賞が可能な役であり、以降、小役3を12枚小役、小役4を1枚小役という場合がある。
<リールの停止制御>
次に、リール110~112の停止制御について概要を説明する。リールの停止制御は、予め定めた複数種類のリール停止制御データの中から、所定の条件(入賞役の内部抽選処理の結果)に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御データに基づき行う。
本実施形態ではいわゆる引込制御(コマ滑り制御)を行う。引込制御とは、遊技者による各ストップボタン137~139の操作があってから一定のコマ数(図柄数)の範囲(引き込み範囲;ここでは最大4コマ)でリール110~112の停止位置をずらす制御をいう。リール停止データは主制御部のROMに格納されている。各リール停止データは、所定の入賞役の図柄組合せが入賞ライン上に揃って表示されることを許容する許容制御と、いずれの入賞役の図柄組合せも入賞ライン上に揃って表示されない禁止制御と、に大別される。
許容制御が行われる例としては、例えば、ある入賞役に内部当選した場合や、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)の場合であり、遊技者による各ストップボタン137~139を操作するタイミングが悪くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されるように制御が行われる。但し、「許容」するだけであるから、各ストップボタン137~139を操作するタイミング次第で図柄組合せが揃わない場合もある。
例えば、小役1(スイカ)に内部当選した場合には、スイカ図柄は4コマを超えて配置されているので、ストップボタン137~139を操作するタイミングが好適でないと、スイカ図柄は入賞ラインに停止しない。
尤も、リール110~112における図柄の配置と引き込みコマ数次第で100%揃う場合もある。例えば、再遊技役に対応する、リプレイ図柄の配置間隔は最大4コマであるため、再遊技役に内部当選すると、そのタイミングに係わらず100%入賞することになる。
一方、禁止制御が行われる例としては、例えば、内部抽選結果がハズレで、特別役の内部当選中(フラグ持ち越し中)ではない場合であり、遊技者による各ストップボタン137~139を操作するタイミングが良くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されないように制御が行われる。
<押順ベル>
次に、図37(b)を用いて、通常押順ベルと特典押順ベルについて詳細に説明する。
<通常押順ベル>
「通常押順ベル1~6」のいずれかに内部当選した場合には、複数の小役(本例では、小役3,小役4)に重複当選し、遊技者の操作順序に応じて入賞ラインに表示される図柄組み合わせが決定される。なお、設定値が設定1~6の何れであっても「通常押順ベル1~6」に内部当選することが可能である。
図37(b)に示すように、「通常押順ベル1~6」のそれぞれは、「LCR」、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、及び「RCL」の6種類の押順(操作順序)に細分化されて設定されており、本例では、6種類の押順のうちの1種類に12枚小役(小役3)を割り当てるようにしている。なお、6種類の押順のそれぞれに対応付けされた抽選データの範囲は同一である。
例えば、「通常押順ベル1」のうち「通常押順ベル1LCR」に内部当選した場合には、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。また、「通常押順ベル4」のうち「通常押順ベル4CRL」に内部当選した場合には、第1停止リールを中リール111、第2停止リールを右リール112、第3停止リールを左リール110とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。
12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役3に対応する「ベル-ベル-ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出される。
これに対して、12枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、1枚小役(小役4)に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
また、1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
これに対して、1枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、操作順序によって、小役3に対応する「ベル-ベル-ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出されるか、小役4に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出されるか、小役4を取りこぼした場合には(小役4に対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されなかった場合には)、メダルの払出はされない(ハズレとなる)。
本例の「通常押順ベル1~6」では、6種類の押順のうちの1種類に12枚小役(小役3)を割り当てていることから、「通常押順ベル1~6」のいずれかに内部当選した場合には、1/6の確率で12枚のメダルが払い出されることになる。なお、12枚小役(小役3)の当選確率は、本例に限定されず、1/6より大きくてもよい。
<特典押順ベル>
「特典押順ベル1~6」のいずれかに内部当選した場合には、複数の小役(本例では、小役3,小役4)に重複当選し、遊技者の操作順序に応じて入賞ラインに表示される図柄組み合わせが決定される。なお、設定値が設定1~6の何れであっても「特典押順ベル1~6」に内部当選することが可能である。
図37(b)に示すように、「特典押順ベル1~6」のそれぞれは、「LCR」、「LRC」、「CLR」、「CRL」、「RLC」、及び「RCL」の6種類の押順(操作順序)に細分化されて設定されており、本例では、6種類の押順のうちの1種類に1枚小役(小役4)を割り当て、6種類の押順のうちの5種類に12枚小役(小役3)を割り当てるようにしている。なお、6種類の押順のそれぞれに対応付けされた抽選データの範囲は同一である。
例えば、「特典押順ベル1」のうち「特典押順ベル1LCR」に内部当選した場合には、第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。また、「特典押順ベル4」のうち「特典押順ベル4CRL」に内部当選した場合には、第1停止リールを中リール111、第2停止リールを右リール112、第3停止リールを左リール110とする停止操作が正解の操作(正解押順)であり、それ以外の停止操作は不正解の操作(不正解押順)となる。
1枚小役(小役4)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(1枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出される。
これに対して、1枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、12枚小役(小役3)に対応する「ベル-ベル-ベル」が入賞ライン上に表示される。
また、12枚小役(小役3)に入賞させる操作順序を示唆するナビ(12枚獲得用ナビ)に従って停止操作(正解押順操作)がされた場合には、小役3に対応する「ベル-ベル-ベル」が入賞ライン上に表示され、12枚のメダルが払い出される。
これに対して、12枚獲得用ナビに従わない停止操作(不正解押順操作)がされた場合には、小役4に対応する「ベル-ベル-リプレイ」が入賞ライン上に表示され、1枚のメダルが払い出される。
本例の「特典押順ベル1~6」では、6種類の押順のうちの5種類に12枚小役(小役3)を割り当てていることから、「特典押順ベル1~6」のいずれかに内部当選した場合には、5/6の確率で12枚のメダルが払い出されることになる。なお、12枚小役(小役3)の当選確率は、本例に限定されず、5/6より大きくてもよいし、小さくてもよい。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシンの遊技状態の種類および変遷について説明する。
スロットマシンの主制御部は、大別すると、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率状態の特別役1内部当選状態(RT2)、再遊技高確率状態の特別役2内部当選状態(RT3)、及び特別遊技状態(RT4)を有する。本実施形態では、この四つに大別された遊技状態をRT系の遊技状態という。また、本実施形態では、主制御部が所謂AT(アシストタイム)に関する状態(以下、AT系の遊技状態という)も制御しており、主制御部が決定したAT系の遊技状態に従って、第1副制御部は遊技状態を設定するようになっている。AT系の遊技状態については、図38(A)を用いて後述する。
なお、再遊技低確率状態(RT1)は、再遊技役に係る条件装置の作動する確率が変動していない状態(デフォルト状態)、特別役1内部当選状態(RT2)、特別役2内部当選状態(RT3)、及び特別遊技状態(RT4)は、再遊技役に係る条件装置の作動する確率が上記デフォルト状態に対して変動している状態でもある。
以降、スロットマシンのRT系の遊技状態について説明する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態は、再遊技の内部当選確率が他の遊技状態(例えば特別遊技状態を除く遊技状態)のうち最も低い(遊技者にとって不利な)遊技状態であり、通常遊技状態と称することもある。
特別役1に内部当選した場合には、後述する特別役1内部当選状態(RT2)に移行し、特別役2に内部当選した場合には、後述する特別役2内部当選状態(RT3)に移行する。
<特別役1内部当選状態(RT2),特別役2内部当選状態(RT3)>
特別役内部当選状態(RT2)および特別役2内部当選状態(RT3)(以下、これらを総称して、「特別役内部当選状態」と称する場合がある。)は、再遊技低確率状態(RT1)よりも再遊技役の内部当選確率が高い遊技状態であって、特別役1あるいは特別役2に対応する内部当選フラグがオンに設定された状態であり、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで、このフラグに対応する特別役に対応する図柄組み合わせを表示させることができる遊技状態である。
特別役内部当選状態において、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示された場合に、後述する特別遊技状態(RT4)に移行する。
<特別遊技状態(RT4)>
特別遊技状態(RT4)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態である。
特別遊技状態(RT4)において、規定枚数が払い出された場合に再遊技低確率状態(RT1)に移行する。具体的には、特別役1に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、110枚を超えるメダルの払出しが行われると再遊技低確率状態(RT1)に移行する。また、特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて特別遊技状態に移行した場合には、55枚を超えるメダルの払出しが行われると再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
<AT系の遊技状態の遷移>
次に、AT系の遊技状態について説明する。
AT系の遊技状態は、低ナビ状態と高ナビ状態に大別される。低ナビ状態とは、操作ナビが実行される確率が低い状態であり、通常モードともいう。高ナビ状態とは、低ナビ状態よりも操作ナビが実行される確率が高い状態であり、ATモードともいう。
ここで、操作ナビとは、押し順役に内部当選した場合に、正解の操作順序を報知する演出をいう。すなわち、操作ナビとは、メダル獲得のための停止操作の内容、有利な遊技状態に移行したり、有利な遊技状態を維持したりするための停止操作の内容を報知する演出をいう。本実施形態では、払出枚数表示器及び演出画像表示装置を用いて操作ナビを実行する。
なお、本実施形態では、低ナビ状態を、操作ナビの実行確率が低い状態、高ナビ状態を、低ナビ状態よりも操作ナビの実行確率が高い状態としたが、低ナビ状態を、操作ナビを実行しない状態、高ナビ状態を、操作ナビを実行する状態としてもよい。操作ナビの操作内容に従った停止操作を行った場合、遊技者に有利な結果がもたらされるので、高ナビ状態は、低ナビ状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。ここで、有利とは、具体的には、所定期間の遊技を行ったときに遊技者が賭け数として遊技台に使用した遊技媒体の総数に対して、遊技台が払い出した遊技媒体の総数の割合、いわゆる払出率(出玉率)のことをいう。
本実施形態では、低ナビ状態において或る条件が成立した場合(例えば、ハズレ以外の入賞役に入賞した場合)に、高ナビ状態のノーマル状態(通常遊技状態)に移行する。その後は、図38(A)に示すように、例えば、AT1状態に移行し、この1周目のAT1状態を複数セット(例えば2セットや10セット)繰り返した後、ノーマル状態(通常遊技状態)に移行するルートや、AT1状態を複数セット(例えば10セット)繰り返した後、AT2状態(エンディング状態)に移行した後に、2周目のAT1状態に移行(復帰)するルートや、引戻し状態を経由して通常遊技状態またはAT2状態に移行するルート等がある。
本実施形態では、AT状態(AT1状態、AT2状態)の移行が決定した場合、ATモードのゲーム数(以下、ATゲーム数という)が所定数(例えば、50ゲームなど)付与される。また、高ナビ状態において或る条件が成立した場合には、LMT(リミット)状態に移行する。
<AT系の状態遷移>
AT系の各遊技状態は、さらに細分化されて管理されており、これを演出状態と呼ぶ。詳しくは、低ナビ状態の演出状態は、通常状態、高ナビ状態の演出状態は、ノーマル状態、確定告知状態、ジャッジ状態、引き戻し状態、AT1状態、AT2状態、LMT(リミット)状態を備えている。なお、AT1状態、AT2状態、およびLMT(リミット)状態が、原則として出玉の増える状態である。
ここで、リミット状態とは、原則、高ナビ状態の残り20ゲーム以下、つまり高ナビ状態の981ゲーム目から1000ゲーム目までの演出状態をいう(高ナビ状態の981ゲーム目から1000ゲーム目までの演出状態がリミット状態でない場合もあり得る)。本実施形態では、高ナビ状態が残り20ゲーム以下になると、高ナビ状態の終了を示唆するエンディング演出(以下、「ED演出」という場合がある。)が実行される。
<演出テーブル>
次に、第1副制御部が備える演出テーブルについて説明する。
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第1副制御部の記憶手段(例えばROM)には、演出状態毎に設けられた演出テーブルが記憶されている。第1副制御部は、主制御部から受信したコマンドに含まれる演出情報(例えば、演出状態、高ナビ状態カウンタ、演出状態カウンタ等)を取得し、演出状態等に対応する演出テーブルを参照し、演出状態カウンタ等に応じた演出を行う。例えば、現在の演出状態がAT1状態の場合には、AT1状態に対応する演出テーブル(AT1状態演出テーブル)を参照し、AT1演出を実行するための演出データをROMから読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
また、現在の演出状態がジャッジ状態の場合には、ジャッジ状態に対応する演出テーブル(ジャッジ状態演出テーブル)を参照し、ジャッジ演出を実行するための演出データをROMから読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(1)/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態や、AT状態に移行するか否かに関するジャッジ状態)と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT2状態(エンディング状態))が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足(例えば、AT2状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合)における第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(B)に示すAT1移行率21)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合(該第一の停止態様で停止されなかった場合)における該第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(B)に示すAT1移行率15%)よりも高く、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合)における第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(B)に示すAT2移行率9%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合(該第一の停止態様で停止されなかった場合)における該第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(B)に示すAT2移行率11%)よりも低い。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(1)/具体例>
図38(B)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(1)の具体例を示した図である。
図38(B)(1)に示す状態は、通常状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。
同状態におけるAT1移行率(移行抽選によってAT1状態に移行する当選確率。第一の要件の充足に対する有利度)は20%であり、同状態におけるAT2移行率(移行抽選によってAT2状態に移行する当選確率。第二の要件の充足に対する有利度)は10%である。
続く、図38(B)(2)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、AT1移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は20%から21%に上昇し(有利度が高くなり)、AT2移行率(第二の要件の充足に対する有利度)は10%から9%に低下し(有利度が低くなり)、1ポイントが付与されてポイントptの合計数が20から21に増加している。
一方、図38(B)(3)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば順押し操作(第二の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、AT1移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は20%から15%に低下し(有利度が低くなり)、AT2移行率(第二の要件の充足に対する有利度)は10%から11%に上昇し(有利度が高くなり)、ポイントは付与されていない。
すなわち、本例では、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、AT1移行率が低下し、AT1状態に移行し難くなるが、AT2移行率は上昇し、AT2状態に移行しやすくなる。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、第一の特定有利遊技状態(例えばAT1状態)の後に移行するかどうかも分からない第二の特定有利遊技状態(例えばAT2状態)についてまで不利にするのは酷であるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、第二の特定有利遊技状態については、操作ナビに従った場合よりも有利にすることができるため、遊技者の操作ミス等を救済して第二の特定有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図36に示すストップボタン137~139)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態や、AT状態に移行するか否かに関するジャッジ状態)と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT2状態(エンディング状態))が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足(例えば、AT2状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(B)に示すAT1移行率21%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(B)に示すAT1移行率15%)よりも高く、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(B)に示すAT2移行率9%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(B)に示すAT2移行率11%)よりも低くなる、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、第一の特定有利遊技状態(例えばAT1状態)の後に移行するかどうかも分からない第二の特定有利遊技状態(例えばAT2状態)についてまで不利にするのは酷であるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、第二の特定有利遊技状態については、操作ナビに従った場合よりも有利にすることができるため、遊技者の操作ミス等を救済して第二の特定有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
なお、「第二の要件の充足」は、AT2状態への移行抽選に当選した場合等に限定されず、例えば、遊技媒体の取得枚数が或る枚数(例えば1840枚)に到達した場合等が含まれる(他の実施例も同様)。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記第一の要件の充足に関する或るカウンタ(例えば、図39(A)に示す天井残カウンタや、図41(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、1遊技が行われる毎に、前記或るカウンタのカウント値を更新可能に構成されており、前記報知手段は、前記カウント値を示すカウント表示を開始可能であってもよい。
また、電断復電後に前記カウント表示として0が表示され、電断復電後に前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、前記カウント表示が示す数値と前記カウント値が一致する場合があり、電断復電後に前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、前記カウント表示が示す数値と前記カウント値が一致する場合がないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビに従った操作を行った遊技者の満足度を高めることができるとともに、操作ナビに従った操作を行わなかった遊技者に注意喚起を行うことができる。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、非有利区間)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、有利区間)が含まれ、前記有利状態には、前記第一の特定有利遊技状態と前記第二の特定有利遊技状態が含まれ、前記有利状態において、前記第一の特定有利遊技状態の後に前記第二の特定有利遊技状態に移行しない場合があってもよい。
このような構成とすれば、遊技のバリエーションを増やすことができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第一の特定有利遊技状態において前記第二の操作ナビを実行可能に構成され、前記第二の操作ナビに従った操作が行われた場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、該第二の操作ナビに従った操作が行われなかった場合における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低くなることがないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビに従った操作を行った遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の操作ナビに従った操作が行われなかった場合であっても、前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止する場合があってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビを無視した場合であっても、遊技者に利益を付与することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の操作ナビを実行した場合には、該第二の操作ナビに従った操作が行われた場合と該第二の操作ナビに従った操作が行わなかった場合のいずれの場合であっても、該操作に応じた演出が実行可能であり、前記第一の操作ナビを実行した場合には、該第一の操作ナビに従った最初の操作が行われた場合のみ、該操作に応じた演出が実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、第二の操作ナビに従った操作が行った場合と、第一の操作ナビに従った操作が行った場合との差異を、演出の違いによって分かりやすくすることができる上に、演出を異ならせることで演出効果を高めることができる。
また、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合には、前記遊技価値を付与しないように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、該複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高く、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、該複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低くなる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記遊技価値の付与状況(例えば、ベース(いわゆる機械割)、押順のベルの獲得状況、ナビの順守率等)に関連して、複数の遊技価値付与状態のうちから一の状態を設定可能な遊技価値付与状態制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足が含まれ、前記複数の遊技価値付与状態には、少なくとも前記通常有利遊技状態において設定される、第一の遊技価値付与状態(例えば、ベースが60%の状態)と第二の遊技価値付与状態(例えば、ベースが80%mの状態)が含まれ、前記遊技価値付与状態制御手段は、前記遊技価値の付与状況が或る状況(以下、「第一の状況」という。)の場合に前記第一の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記遊技価値の付与状況が前記第一の状況とは別の或る状況(以下、「第二の状況」という。)の場合に前記第二の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記第一の状況よりも前記第二の状況の方が、前記遊技価値の付与状況に関して遊技者にとって有利な状況であり、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、通常有利遊技状態の300G目で獲得枚数(MY)が0枚の状態等)において、前記第一の遊技価値付与状態が設定されている場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなり、前記第一の遊技価値付与状態が設定されている場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低くなる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(2)/概要>
図38(B)を用いて説明した遊技台は、複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われた場合(複数のリールが第一の停止態様で停止された場合)における第二の要件の充足に対する有利度は、複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われた場合(該第一の停止態様で停止されなかった場合)における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低いものであったが、本実施形態に係る遊技台は、複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われた場合(複数のリールが第一の停止態様で停止された場合)における第二の要件の充足に対する有利度は、複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われた場合(該第一の停止態様で停止されなかった場合)における該第二の要件の充足に対する有利度と同じである。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(2)/具体例>
図38(C)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(2)の具体例を示した図である。
図38(C)(1)に示す状態は、通常状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。
同状態におけるAT1移行率(移行抽選によってAT1状態に移行する当選確率。第一の要件の充足に対する有利度)は20%であり、同状態におけるAT2移行率(移行抽選によってAT2状態に移行する当選確率。第二の要件の充足に対する有利度)は10%である。
続く図38(C)(2)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、AT1移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は20%から21%に上昇し(有利度が高くなり)、AT2移行率(第二の要件の充足に対する有利度)は10%に維持し(有利度は変化せず)、1ポイントが付与されてポイントptの合計数が20から21に増加している。
一方、図38(C)(3)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば順押し操作(第二の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、AT1移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は20%から15%に低下し(有利度が低くなり)、AT2移行率(第二の要件の充足に対する有利度)は10%に維持し(有利度は変化せず)、ポイントは付与されていない。
すなわち、本例では、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、AT1移行率が低下し、AT1状態に移行し難くなるが、AT2移行率は変化しない。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、第一の特定有利遊技状態(例えばAT1状態)の後に移行するかどうかも分からない第二の特定有利遊技状態(例えばAT2状態)についてまで不利にするのは酷であるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、第二の特定有利遊技状態については、操作ナビに従った場合と有利度に差異を設けないため、遊技者の操作ミス等を救済しつつ、第二の特定有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図36に示すストップボタン137~139)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態や、AT状態に移行するか否かに関するジャッジ状態)と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT2状態(エンディング状態))が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足(例えば、AT2状態への移行抽選に当選した場合等)が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(C)に示すAT1移行率21%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(C)に示すAT1移行率15%)よりも高く、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(C)に示すAT2移行率10%)は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第二の要件の充足に対する有利度(例えば、図38(C)に示すAT2移行率10%)と同じである、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、第一の特定有利遊技状態(例えばAT1状態)の後に移行するかどうかも分からない第二の特定有利遊技状態(例えばAT2状態)についてまで不利にするのは酷であるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、第二の特定有利遊技状態については、操作ナビに従った場合と有利度に差異を設けないため、遊技者の操作ミス等を救済しつつ、第二の特定有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の特定有利遊技状態での有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の特定有利遊技状態での有利度よりも高いものであってもよい。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記第一の要件の充足に関する或るカウンタ(例えば、図39(A)に示す天井残カウンタや、図41(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、1遊技が行われる毎に、前記或るカウンタのカウント値を更新可能に構成されており、前記報知手段は、前記カウント値を示すカウント表示を開始可能であってもよい。
また、電断復電後に前記カウント表示として0が表示され、電断復電後に前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、前記カウント表示が示す数値と前記カウント値が一致する場合があり、電断復電後に前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、前記カウント表示が示す数値と前記カウント値が一致する場合がないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビに従った操作を行った遊技者の満足度を高めることができるとともに、操作ナビに従った操作を行わなかった遊技者に注意喚起を行うことができる。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、非有利区間)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、有利区間)が含まれ、前記有利状態には、前記第一の特定有利遊技状態と前記第二の特定有利遊技状態が含まれ、前記有利状態において、前記第一の特定有利遊技状態の後に前記第二の特定有利遊技状態に移行しない場合があってもよい。
このような構成とすれば、遊技のバリエーションを増やすことができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第一の特定有利遊技状態において前記第二の操作ナビを実行可能に構成され、前記第二の操作ナビに従った操作が行われた場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、該第二の操作ナビに従った操作が行われなかった場合における該第二の要件の充足に対する有利度よりも低くなることがないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビに従った操作を行った遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の操作ナビに従った操作が行われなかった場合であっても、前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止する場合があってもよい。
このような構成とすれば、操作ナビを無視した場合であっても、遊技者に利益を付与することができ、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記第二の操作ナビを実行した場合には、該第二の操作ナビに従った操作が行われた場合と該第二の操作ナビに従った操作が行わなかった場合のいずれの場合であっても、該操作に応じた演出が実行可能であり、前記第一の操作ナビを実行した場合には、該第一の操作ナビに従った最初の操作が行われた場合のみ、該操作に応じた演出が実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、第二の操作ナビに従った操作が行った場合と、第一の操作ナビに従った操作が行った場合との差異を、演出の違いによって分かりやすくすることができる上に、演出を異ならせることで演出効果を高めることができる。
また、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合には、前記遊技価値を付与しないように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、該複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高く、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、該複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合における該第二の要件の充足に対する有利度と同じである、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記遊技価値の付与状況に関連して、複数の遊技価値付与状態のうちから一の状態を設定可能な遊技価値付与状態制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の遊技状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態と、該第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、第二の条件が成立した場合に、前記第二の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記第二の条件には、第二の要件の充足が含まれ、前記複数の遊技価値付与状態には、少なくとも前記通常有利遊技状態において設定される、第一の遊技価値付与状態と第二の遊技価値付与状態が含まれ、前記遊技価値付与状態制御手段は、前記遊技価値の付与状況が或る状況(以下、「第一の状況」という。)の場合に前記第一の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記遊技価値の付与状況が前記第一の状況とは別の或る状況(以下、「第二の状況」という。)の場合に前記第二の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記第一の状況よりも前記第二の状況の方が、前記遊技価値の付与状況に関して遊技者にとって有利な状況であり、前記通常有利遊技状態における或る状態において、前記第一の遊技価値付与状態が設定されている場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなり、前記第一の遊技価値付与状態が設定されている場合における前記第二の要件の充足に対する有利度は、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合における該第二の要件の充足に対する有利度と同じである、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(3)/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図38(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態,AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図39(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(第一のカウント値)を更新可能に構成されており、或る利益付与に関する第二のカウンタ(例えば、図39(A)に示す天井残カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(第二のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合)には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止されなかった場合)には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(3)/具体例>
図39(A)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(3)の具体例を示した図である。
図39(C)(1)に示す状態は、通常状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。
同状態における高ナビカウンタ(第一のカウンタ)のカウント値(第一のカウント値)は900であり、同状態における天井残カウンタ(第二のカウンタ)のカウント値(第二のカウント値)は550である。ここで、天井残カウンタとは、いわゆる天井に到達するまでの残りのゲーム数を示すカウンタである。
続く図39(A)(2)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、高ナビカウンタ(第一のカウンタ)のカウント値(第一のカウント値)を1つ減算して899に更新し、天井残カウンタ(第二のカウンタ)のカウント値(第二のカウント値)を1つ減算して549に更新している。
一方、図39(A)(3)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば順押し操作(第二の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、高ナビカウンタ(第一のカウンタ)のカウント値(第一のカウント値)を1つ減算して899に更新するが、天井残カウンタ(第二のカウンタ)のカウント値(第二のカウント値)は更新していない。
すなわち、本例では、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、高ナビカウンタ(第一のカウンタ)のカウント値(第一のカウント値)を更新するが、天井残カウンタ(第二のカウンタ)のカウント値(第二のカウント値)は更新しない。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、遊技者を不利にするのは酷であるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従った場合にのみ第二のカウント値(例えば天井カウンタ)を更新可能としながらも、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、遊技者が操作ナビに従った場合と同様に第一のカウント値(例えば有利区間カウンタ)を更新するため、遊技者の操作に関して公平性を担保することができるとともに、操作ミス等に起因する遊技者の遊技意欲の低下を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図36に示すストップボタン137~139)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図38(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの実行に関して有利な有利状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図39(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、或る利益付与に関する第二のカウンタ(例えば、図39(A)に示す天井残カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記有利状態において前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わなかった場合に、遊技者を不利にするのは酷であるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従った場合にのみ第二のカウント値(例えば天井カウンタ)を更新可能としながらも、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、遊技者が操作ナビに従った場合と同様に第一のカウント値(例えば有利区間カウンタ)を更新するため、遊技者の操作に関して公平性を担保することができるとともに、操作ミス等に起因する遊技者の遊技意欲の低下を防止することができる。
また、前記有利状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態や、AT状態に移行するか否かに関するジャッジ状態)が含まれ、第一の条件が成立した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記第一の条件には、第一の要件の充足が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなるものであってもよい。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記有利状態には、第一の特定有利遊技状態(例えば、AT1状態)が含まれ、前記第二のカウント値が第二の値に到達した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行するように構成されていてもよい。
また、前記第一のカウント値が第一の値(例えば、天井値)に到達した場合に、前記第一の特定有利遊技状態に移行するように構成され、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われた場合には、前記第一のカウント値が前記第一の値に到達するよりも前に、前記第二のカウント値が前記第二の値に到達するように構成されていてもよい。
また、前記有利状態には、前記第一の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の特定有利遊技状態(例えば、AT2状態)が含まれ、前記第一の特定有利遊技状態において付与可能な前記遊技価値の量は、前記第二の特定有利遊技状態において付与可能な前記遊技価値の量よりも多くてもよい。
また、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われた場合には、前記第一のカウント値が前記第一の値に到達するよりも前に、該有利状態が終了する場合があってもよい。
また、前記第一のカウント値を示すカウント表示(例えば、有利区間カウンタ表示)は、前記有利状態の途中から開始可能であり、前記第二のカウント値を示すカウント表示(例えば、天井残カウンタ表示)は、前記第一のカウント値を示すカウント表示が開始される前の或る時点まで表示可能であってもよい。
また、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合には、前記遊技価値を付与しないように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常状態と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタを備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、或る利益付与に関する第二のカウンタを備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である、ことを特徴とする遊技台である。
<操作ナビ無視時のエンディング/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記有利状態には、通常有利遊技状態(例えば、図38(A)に示す通常状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態)と、該第一の種類の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の種類の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT2状態)が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記第一の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態よりも前記第二の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態において、前記抽選結果として前記第一の抽選結果が導出された際、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作される遊技のみが行われた場合に、該通常有利遊技状態から前記第一の種類の特定有利遊技状態を経ることなく前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行可能である。
<操作ナビ無視時のエンディング/具体例>
図39(B)は、操作ナビ無視時のエンディングの具体例を示した図である。
図39(B)(1)に示す状態は、通常状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。
同状態におけるAT1移行率(移行抽選によってAT1状態に移行する当選確率)は20%である。
続く図39(B)(2)~同図(B)(3)に示す状態は、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば順押し操作(第二の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、AT1状態(第一の種類の特定有利遊技状態)には移行していない。
続く図39(B)(4)は、通常状態から、おまけエンディングのAT2状態(第二の種類の特定有利遊技状態)に移行した状態である。
図示は省略するが、同図(B)(3)に示す通常状態において、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行い、複数のリールが第二の停止態様(入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第一の停止態様で停止されなかった)ことから、おまけエンディングのAT2状態(第二の種類の特定有利遊技状態)に移行している。
一方、図39(B)(5)は、同図(B)(2)に示す通常状態から、図示しないAT1状態(第一の種類の特定有利遊技状態)を経由して、普通エンディングのAT2状態(第二の種類の特定有利遊技状態)に移行した状態である。
本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行い、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、AT1状態(第一の種類の特定有利遊技状態)を経由して、普通エンディングのAT2状態(第二の種類の特定有利遊技状態)に移行している。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、故意ではなく操作ナビに従わない操作を継続してしまう遊技者がいることが想定されるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、出玉を獲得することが可能な第二の種類の有利遊技状態に移行可能なため、遊技者の操作ミス等を救済しつつ、第二の種類の有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図36に示すストップボタン137~139)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数の遊技状態には、通常状態と、該通常状態よりも操作ナビの実行に関して有利な有利状態が含まれ、前記有利状態には、通常有利遊技状態(例えば、図38(A)に示す通常状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態)と、該第一の種類の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の種類の特定有利遊技状態(例えば、図38(A)に示すAT2状態)が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記第一の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態よりも前記第二の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態において、前記抽選結果として前記第一の抽選結果が導出された際、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作される遊技のみが行われた場合に、該通常有利遊技状態から前記第一の種類の特定有利遊技状態を経ることなく前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、故意ではなく操作ナビに従わない操作を継続してしまう遊技者がいることが想定されるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、出玉を獲得することが可能な第二の種類の有利遊技状態に移行可能なため、遊技者の操作ミス等を救済しつつ、第二の種類の有利遊技状態に移行するまで、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、或る条件が成立した場合に、前記第一の種類の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記或る条件には、或る要件の充足が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記或る要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該或る要件の充足に対する有利度よりも高くなるものであってもよい。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記第二の種類の特定有利遊技状態は、前記有利状態が終了するまで継続可能な有利遊技状態であってもよい。
また、前記第一の種類の特定有利遊技状態に関するカウンタを備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記カウンタのカウント値を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われなかった場合には、前記カウント値を示すカウント表示は更新されないものであってもよい。
また、前記第二の種類の特定有利遊技状態には、少なくとも、第一のエンディング(例えば、図39(B)(5)に示す、普通エンディング)と、該第一のエンディングとは異なる第二のエンディング(例えば、図39(B)(4)に示す、おまけエンディング)があり、前記第一のエンディングにおいて遊技者に付与可能な利益量(例えば、ゲーム数、ナビの頻度(押順ベル当選時の報知の頻度等)、フルナビの実行頻度、メダルの払出量等)は、前記第二のエンディングにおいて遊技者に付与可能な利益量よりも多く、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われなかった場合には、前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行する際に前記第一のエンディングに移行せずに前記第二のエンディングに移行するものであってもよい。
また、前記第二の種類の特定有利遊技状態では、設定値を示唆する設定値示唆表示(例えば、設定値が偶数(または奇数)であることを示唆する表示、設定値が特定の設定値(設定6等)であることを示唆する表示)が表示可能であり、前記第一のエンディングにおいて前記設定値示唆表示が表示される頻度は、前記第二のエンディングにおいて前記設定値示唆表示が表示される頻度よりも多くてもよい。
また、記第二のエンディングでは、前記設定値示唆表示が表示されないものであってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、
を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第一の停止態様で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると前記複数のリールが第二の停止態様で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記有利状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態と、該第一の種類の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の種類の特定有利遊技状態が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記第一の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態よりも前記第二の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態において、前記抽選結果として前記第一の抽選結果が導出された際、前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止される遊技のみが行われた場合に、該通常有利遊技状態から前記第一の種類の特定有利遊技状態を経ることなく前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、前記遊技価値の付与状況に関連して、複数の遊技価値付与状態のうちから一の状態を設定可能な遊技価値付与状態制御手段と、を備えた遊技台であって、前記有利状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態と、該第一の種類の特定有利遊技状態の後に移行可能な第二の種類の特定有利遊技状態が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記第一の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記通常有利遊技状態よりも前記第二の種類の特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、前記第二の種類の特定有利遊技状態は、エンディングに関する遊技状態であり、前記複数の遊技価値付与状態には、少なくとも前記通常有利遊技状態において設定される、第一の遊技価値付与状態と第二の遊技価値付与状態が含まれ、前記遊技価値付与状態制御手段は、前記遊技価値の付与状況が或る状況(以下、「第一の状況」という。)の場合に前記第一の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記遊技価値の付与状況が前記第一の状況とは別の或る状況(以下、「第二の状況」という。)の場合に前記第二の遊技価値付与状態を設定可能であり、前記第一の状況よりも前記第二の状況の方が、前記遊技価値の付与状況に関して遊技者にとって有利な状況であり、前記通常有利遊技状態における或る状態において、前記第二の遊技価値付与状態が設定されている場合には、該通常有利遊技状態から前記第一の種類の特定有利遊技状態を経ることなく前記第二の種類の特定有利遊技状態に移行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
<ベル当て演出/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、演出手段(例えば、液晶表示装置)と、を備える。
また、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、図37(b)に示す通常押順ベル1)が含まれ、前記抽選結果が第一の抽選結果の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記抽選結果が第二の抽選結果の場合に第三の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第三の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に第四の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第四の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第三の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第四の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果または前記第二の抽選結果の場合に表示可能な或る演出(例えば、図39(C)に示すベル当て演出)を含み、前記或る演出は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止した場合と、該抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に該記複数のリールが前記第四の操作態様で停止した場合に、成功を示唆する演出(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)であり、或る遊技において前記複数のリールが前記第四の停止態様で停止される確率(例えば、1/6)よりも該複数のリールが前記第二の停止態様で停止される確率(例えば、5/6)の方が高い。
<ベル当て演出/具体例>
図39(C)は、ベル当て演出の具体例を示した図である。
図39(C)(1)に示す状態は、AT1状態において、例えば通常押順ベル1に当選し(第二の抽選結果が導出され)、ベル当て演出(或る演出)を促す操作ナビを実行した状態である。
本例のベル当て演出(或る演出)では、液晶表示装置157を用いて、正解押順操作(本例では、12枚のメダルが払い出されるLCRの押順操作)が行われた場合にAT1状態を継続することを示唆する報知(本例では、「押し順正解でAT1継続!!」という文字列を含む表示)と、すべての正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(本例では、「? ? ?」の表示)を行っている。
また、図示は省略するが、遊技者の停止操作が正解押順操作(本例ではLCRの押順操作)と一致した場合(遊技者の停止操作が当たった場合)には、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃い(第四の停止態様で停止し)、12枚のメダルが払い出されるとともに、成功を示唆する演出(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)が開始される。
なお、本例では、通常押順ベル1に当選した(第二の抽選結果が導出された)場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作(LCRの押順操作)と一致する確率は1/6である。
一方、同図(C)(2)に示す状態は、AT1状態において、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、ベル当て演出(或る演出)を促す操作ナビを実行した状態である。
本例のベル当て演出(或る演出)では、液晶表示装置157を用いて、正解押順操作(本例では、12枚のメダルが払い出されるLCR,LRC,CLR,CRL,RLCのいずれかの押順操作)が行われた場合にAT1状態を継続することを示唆する報知(本例では、「押し順正解でAT1継続!!」という文字列を含む表示)と、すべての正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(本例では、「? ? ?」の表示)を行っている。
また、本例では、遊技者が、通常押順ベル1(第二の抽選結果)に基づくベル当て演出(或る演出)か、特典押順ベル6(第一の抽選結果)に基づくベル当て演出(或る演出)かを判別できるようにするために、特典押順ベル6(第一の抽選結果)に基づくベル当て演出(或る演出)では、押順当て表示態様を異ならせている(本例では、「?」を囲む正方形の線を太くしている)。このような構成とすれば、ベル当て演出(或る演出)の表示態様によって、遊技者にとって有利な第一の抽選結果に当選したことを示唆することができ、遊技者の期待感を高めることができる。
また、図示は省略するが、遊技者の停止操作が正解押順操作(本例ではLCR,LRC,CLR,CRL,RLCのいずれかの押順操作)と一致した場合(遊技者の停止操作が当たった場合)には、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃い(第二の停止態様で停止し)、12枚のメダルが払い出されるとともに、成功を示唆する演出(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)が開始される。
すなわち、本例では、通常押順ベル1に当選した(第二の抽選結果が導出された)場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作(LCRの押順操作)と一致する確率は1/6であり、特典押順ベル6に当選した(第一の抽選結果が導出された)場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作(LCR,LRC,CLR,CRL,RLCのいずれかの押順操作)と一致する確率は5/6であることから、或る遊技において複数のリールが第四の停止態様で停止される確率よりも該複数のリールが前記第二の停止態様で停止される確率の方が高い。
本実施形態に係る遊技台は、1枚役が揃う操作ナビを行い、結果として遊技者に12枚役の取りこぼしを強いるものであるため、遊技者に不満を感じさせる恐れがあるが、本例によれば、操作ナビに関連して或る演出を実行することが可能なため、操作ナビに対する嫌悪感を軽減することができ、遊技者の不満を解消することが可能となる。
なお、第二の抽選結果は、通常押順ベルに限定されず、第一の抽選結果以外の押順役がある場合には、当該他の押順役を適用してもよい。
図39(C)(3)は、ベル当て演出の変形例1を示した図であり、同図(C)(4),(5)は、ベル当て演出の変形例2を示した図である。
同図(C)(1),(2)を用いて説明したベル当て演出(或る演出)では、すべての正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(「? ? ?」の表示)を含む演出の例を示したが、変形例1のように、一部の非正解押順を開示し、他の一部の正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(本例では、第一停止操作が左ストップボタンではないことを開示し、第二、第三の停止操作を秘匿することを示唆する「x ? ?」の表示)を含む演出であってもよい。
このような演出を行えば、第一の抽選結果が導出された場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作と一致する確率を高めることができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
また、変形例2のように、一部の正解押順を開示し、他の一部の正解押順を秘匿して遊技者に当てさせる押順当て表示(本例では、第一停止操作が中ストップボタンであることを開示し、第二、第三の停止操作を秘匿することを示唆する「? 1 ?」の表示)を含む演出であってもよい。
このような演出を行えば、第一の抽選結果または第二の抽選結果が導出された場合に、遊技者の停止操作が正解押順操作と一致する確率を高めることができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図36に示すストップボタン137~139)と、演出手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)と、該第一の抽選結果とは異なる第二の抽選結果(例えば、図37(b)に示す通常押順ベル1)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作パターンで操作(例えば、逆押し操作)が行われると、前記複数のリールが或る入賞役(以下、「第一の入賞役」という。)の入賞に対応しない第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作パターンで操作(例えば、順押し操作)が行われると、前記複数のリールが前記第一の入賞役の入賞に対応する第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第三の操作パターンで操作(例えば、逆押し操作)が行われると、前記複数のリールが或る入賞役(以下、「第二の入賞役」という。)の入賞に対応しない第三の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第四の操作パターンで操作(例えば、順押し操作)が行われると、前記複数のリールが前記第二の入賞役の入賞に対応する第四の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記第四の操作パターンとなる操作パターン数よりも、前記第二の操作パターンとなる操作パターン数の方が多く、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合よりも前記第二の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第三の停止態様で停止した場合よりも前記第四の停止態様で停止した場合の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記演出手段は、少なくとも前記抽選結果が前記第一の抽選結果または前記第二の抽選結果の場合に、或る演出(例えば、図39(C)に示すベル当て演出)を実行可能に構成され、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に実行される前記或る演出は、少なくとも前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止した場合に成功となる演出(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)であり、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に実行される前記或る演出は、少なくとも前記複数のリールが前記第四の停止態様で停止した場合に成功となる演出である、ことを特徴とする遊技台である。
1枚役が揃う操作ナビを行い、結果として遊技者に12枚役の取りこぼしを強いるものであるため、遊技者に不満を感じさせる恐れがあるが、本実施形態に係る遊技台によれば、操作ナビに関連して或る演出を実行することが可能なため、操作ナビに対する嫌悪感を軽減することができ、遊技者の不満を解消することが可能となる。
なお、前記第一の入賞役と前記第二の入賞役は、同じ入賞役であってもよいし、異なる入賞役であってもよい。また、前記操作パターンの違いは、停止ボタンの押順に限定されず、停止ボタンの停止タイミングの違い等であってもよい。したがって、例えば、リール上の特定の図柄(例えば、赤と青の図柄)を狙って停止操作(目押し)を行うものであってもよく、この場合、例えば、赤-青-青が揃った場合に成功となる演出を実行し、赤-赤-青が揃った場合に成功となる演出を実行しないように構成してもよい。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態が含まれ、前記有利状態には、通常有利遊技状態と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な第一の種類の特定有利遊技状態が含まれ、或る条件が成立した場合に、前記第一の種類の特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記或る条件には、或る要件の充足が含まれ、記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一のの操作パターンで操作が行われた場合における前記或る要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二のの操作パターンで操作が行われた場合における該或る要件の充足に対する有利度よりも高くなるものであってもよい。
また、前記或る演出とは、前記複数の停止ボタンの操作が行われるよりも前に開始される演出であって、該複数の停止ボタンの成功操作パターンを遊技者に当てさせる演出のことであるものであってもよい。
また、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に第三の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第三の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に第四の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第四の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第三の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第四の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果または前記第二の抽選結果の場合に表示可能な或る演出(例えば、図39(C)に示すベル当て演出)を含み、前記或る演出は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記複数のリールが前記第二の停止態様で停止した場合と、該抽選結果が前記第二の抽選結果の場合に該記複数のリールが前記第四の操作態様で停止した場合に、成功を示唆する表示(例えば、「成功」の文字列を含む表示を行う演出)を含む演出であり、或る遊技において前記複数のリールが前記第四の停止態様で停止される確率(例えば、1/6)よりも該複数のリールが前記第二の停止態様で停止される確率(例えば、5/6)の方が高くてもよい。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図38(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態が継続可能な権利を有する場合には、該有利状態において前記或る演出が少なくとも一回実行されるものであってもよい。
また、前記抽選結果には、前記第一の抽選結果および前記第二の抽選結果の両方とは異なる第三の抽選結果(例えば、他の押順役)が含まれ、前記或る演出は、前記抽選結果が前記第三の抽選結果の場合にも実行される場合がある演出であってもよい。
また、前記有利状態には、AT状態が含まれ、前記有利状態であって前記AT状態ではない期間においては、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作ナビを実行可能であり、前記有利状態であって前記AT状態である期間においては、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記或る演出の実行を開始するものであってもよい。
また、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合には、前記遊技価値を付与しないように構成されているものであってもよい。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(4)/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、複数種類の演出を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)と、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、遊技媒体の賭け数が第一の数(例えば、3枚)である第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)と、遊技媒体の賭け数が第二の数(例えば、2枚)である第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)を実行可能に構成され、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第二の遊技よりも前記第一の遊技の方が遊技者にとって有利な遊技である。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図38(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図39(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(第一のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図41(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(第二のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止されなかった場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である。
また、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一のシーン(例えば、図40(A)に示すシーン1)および第二のシーン(例えば、図40(A)に示すシーン2)を含む複数のシーンで構成される演出であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第二の遊技の実行が開始された場合には、該第二の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始されず、次に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後の遊技であって、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても(前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止されなかった遊技であっても)、該遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能である。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(4)/具体例>
図40(A)~(C)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(4)の具体例を示した図であり、同図(A)は、連続演出において3枚掛け遊技を継続した場合の連動演出のシーンの遷移例を示した図である。
ここで、連動演出とは、複数回の遊技に亘って連続(または断続的に)実行される演出のことであり、第一のシーンおよび第二のシーンを含む複数のシーンで構成される。例えば、図40(A)に示す連動演出は、シーン1、シーン2、シーン3の3つのシーンで構成され、シーン2は、さらにシーン2-1、シーン2-2、シーン2-3等を含む複数のシーンで構成されている。
本例では、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後に3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン2(第二のシーン)の演出の実行が開始可能である。また、このシーン2(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後に3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン3(第二のシーン)の演出の実行が開始可能である。
すなわち、本例では、連動演出の実行中に3枚賭け遊技を継続した場合には、連動演出のシーンが進行するように構成している。
図40(C)は、連続演出において2枚掛け遊技を実行した場合の連動演出のシーンの遷移例を示した図である。
本例では、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後に2枚賭け遊技(第二の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン2(第二のシーン)の演出の実行が開始されず、次に3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン2(第二のシーン)の演出の実行が開始可能である。
また、このシーン2(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後に3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始された場合には、当該遊技においてシーン3(第二のシーン)の演出の実行が開始可能である。
すなわち、本例では、連動演出の実行中に2枚賭け遊技を実行した場合には、連動演出のシーンが進行しないように構成している。なお、連動演出の実行中に2枚賭け遊技を実行した場合に、連動演出の次のシーンが一瞬だけ表示されるように構成してもよい。
図40(B)は、連続演出において操作ナビを実行した場合の連動演出のシーンの遷移例を示した図である。
同図(B)(1)に示す例は、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後の遊技において3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始され、シーン2-1の演出の実行を開始するとともに、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2-2の演出の実行を開始し、続いて、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2-3の演出の実行を開始し、続いて、第3停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2-4の演出の実行を開始している。
なお、図示は省略するが、本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
一方、同図(B)(2)に示す例は、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後の遊技において3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始され、シーン2-1の演出の実行を開始するとともに、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2-2の演出の実行を開始し、続いて、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2-3の演出の実行を開始し、続いて、第3停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機としてシーン2-4の演出の実行を開始している。また、本例では、シーン2-4の演出の視認性が低下するため、このシーン2-4の演出中においては、第3停止操作後に実行される入賞演出の少なくとも一部を実行しないように構成している。
なお、図示は省略するが、本例では、遊技者が逆押し操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
以上説明した通り、本例では、第一のシーン(本例では、シーン1)の演出が行われた遊技の後の遊技であって、抽選結果が第一の抽選結果(本例では、特典押順ベル6)の場合に複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止されなかった(遊技者が操作ナビに従わずに停止操作を行った)遊技であっても、該遊技において第二のシーン(本例では、シーン2)の演出の実行が開始可能である。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、また、注意喚起を行ったりペナルティとして連続演出を中断したりした場合等には遊技者に恥ずかしい思いをさせてしまうおそれがあるが、本例によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、連続演出を進行させることで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図36に示すストップボタン137~139)と、複数種類の演出を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、遊技媒体の賭け数が第一の数(例えば、3枚)である第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)と、遊技媒体の賭け数が第二の数(例えば、2枚)である第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)を実行可能に構成され、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第二の遊技よりも前記第一の遊技の方が遊技者にとって有利な遊技であり、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図38(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの表示に関して有利な有利状態態(例えば、図38(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図39(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図41(C),(D)に示す第二のカウンタ、AT中のAT残回数をカウントするカウンタ、AT移行のための或るカウント値をカウントするカウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記第一の遊技の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記第二の遊技の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能であり、前記有利状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な或る特定有利遊技状態が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記或る特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、或る条件が成立した場合に、前記或る特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記或る条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態やAT2状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一のシーン(例えば、図40(A)に示すシーン1)および第二のシーン(例えば、図40(A)に示すシーン2)を含む複数のシーンで構成される演出であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第二の遊技の実行が開始された場合には、該第二の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始されず、次に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において該第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後の遊技であって、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても、該遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能である、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、また、注意喚起を行ったりペナルティとして連続演出を中断したりした場合等には遊技者に恥ずかしい思いをさせてしまうおそれがあるが、本実施形態に係る遊技台によれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、連続演出を進行させることで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、前記有利状態において前記第一の操作ナビに従った操作が行われなかった場合には、前記第一のカウント値を示すカウント表示(例えば、天井残カウンタ表示)のみが更新可能であり、前記第二のカウント値を示すカウント表示は更新されないものであってもよい。
また、前記特定有利遊技状態には、第一の特定有利遊技状態(例えば、AT1状態)が含まれ、前記第一の特定有利遊技状態において前記第二の操作ナビを実行可能に構成され、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、各々の操作に応じた演出が実行可能であり、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、各々の操作に応じた演出が実行されないものであってもよい。
また、前記第二の遊技において前記第二の操作ナビに従った操作が行われず、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、メダルの払い出しが1枚の場合)であっても、前記有利状態において付与された前記遊技価値の総量を示唆する表示(例えば、「500枚獲得」という文字列を含む画像の表示)が開始可能であってもよい。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(5)/概要>
本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタンと、複数種類の演出を実行可能な表示手段(例えば、液晶表示装置等)と、を備える。
また、前記抽選結果が第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)の場合に第一の操作態様での操作(例えば、逆押し操作)が行われると複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に第二の操作態様での操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成されている。
また、遊技媒体の賭け数が第一の数(例えば、3枚)である第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)と、遊技媒体の賭け数が第二の数(例えば、2枚)である第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)を実行可能に構成され、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第二の遊技よりも前記第一の遊技の方が遊技者にとって有利な遊技である。
また、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図38(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの実行に関して有利な有利状態(例えば、図38(A)に示すAT1状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図39(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(第一のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図41(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(第二のカウント値)を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止されなかった場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能である。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、遊技者への注意に関する表示であって演出表示ではない特定表示(例えば、図41(A)に示す注意喚起表示)であり、前記第二の遊技が行われた場合に、前記特定表示が表示され、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても、前記特定表示が表示されないように構成されている。
<操作ナビ無視時の有利区間制御(5)/具体例>
図41(A),(B)は、操作ナビ無視時の有利区間制御(5)の具体例を示した図である。
同図(A)に示すように、本例では、3枚賭け遊技(第一の遊技)においては、遊技者に2枚賭け遊技であることを示唆する注意喚起表示(或る表示)を表示しないが、2枚賭け遊技(第二の遊技)においては、注意喚起表示(或る表示)を表示することが可能である。
また、同図(B)に示す例は、シーン1(第一のシーン)の演出が行われた遊技の後の遊技において2枚賭け遊技(第二の遊技)の実行が開始され、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機として注意喚起表示(或る表示)を表示し、続いて、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機として注意喚起表示(或る表示)を表示し、続いて、第3停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機として注意喚起表示(或る表示)を表示している。また、本例では、第3停止操作後に注意喚起表示(或る表示)を消去し、シーン1の演出の実行を開始している。
一方、図示は省略するが、3枚賭け遊技(第一の遊技)の実行が開始され、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った場合には、注意喚起表示(或る表示)を表示しないように構成している。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、また、注意喚起を行った場合等には遊技者に恥ずかしい思いをさせてしまうおそれがあるが、本例によれば、注意喚起が必要な第二の遊技(2枚賭け遊技)においては或る表示(注意喚起表示)の表示を可能としながらも、遊技者が操作ナビに従わなかった場合には或る表示(注意喚起表示)を行わないことで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図36に示すスロットマシン100)は、複数の遊技状態のうちから一の遊技状態を設定可能な制御手段(例えば、主制御部)と、役の内部当選に関する抽選を行い、抽選結果を導出可能な抽選手段(例えば、入賞役内部抽選の処理)と、複数のリールの停止態様に応じて遊技価値の付与を行う遊技価値付与手段(例えば、メダルの払出処理)と、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための複数の停止ボタン(例えば、図36に示すストップボタン137~139)と、複数種類の演出を実行可能な演出手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)と、を備えた遊技台であって、前記抽選結果には、第一の抽選結果(例えば、図37(b)に示す特典押順ベル6)が含まれ、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作(例えば、逆押し操作)が行われると前記複数のリールが第一の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作(例えば、順押し操作)が行われると前記複数のリールが第二の停止態様(例えば、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、前記遊技価値付与手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、1枚の払出)よりも前記第二の停止態様で停止した場合(例えば12枚の払出)の方が多くの前記遊技価値を付与するように構成され、遊技媒体の賭け数が第一の数(例えば、3枚)である第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)と、遊技媒体の賭け数が第二の数(例えば、2枚)である第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)を実行可能に構成され、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第二の遊技よりも前記第一の遊技の方が遊技者にとって有利な遊技であり、前記複数の遊技状態には、通常状態(例えば、図38(A)に示す通常状態)と、該通常状態よりも操作ナビの実行に関して有利な有利状態態(例えば、図38(A)に示すAT1状態、AT2状態)が含まれ、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図39(A)に示す高ナビカウンタや、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図41(C),(D)に示す第二のカウンタ、AT中のAT残回数をカウントするカウンタ、AT移行のための或るカウント値をカウントするカウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記有利状態において前記第一の遊技の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新可能であり、前記有利状態において前記第二の遊技の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新可能であり、前記有利状態には、通常有利遊技状態(例えば、有利区間の非AT状態)と、該通常有利遊技状態の後に移行可能な或る特定有利遊技状態が含まれ、前記通常有利遊技状態よりも前記或る特定有利遊技状態の方が、前記操作ナビの実行に関して有利な遊技状態であり、或る条件が成立した場合に、前記或る特定有利遊技状態に移行可能に構成され、前記或る条件には、第一の要件の充足(例えば、AT1状態やAT2状態への移行抽選に当選した場合)が含まれ、前記通常有利遊技状態における或る状態且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合における前記第一の要件の充足に対する有利度は、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合における該第一の要件の充足に対する有利度よりも高くなり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、遊技者への注意に関する表示であって演出表示ではない特定表示(例えば、図41(A)に示す注意喚起表示)であり、前記第二の遊技が行われた場合に、前記特定表示が表示され、前記通常有利遊技状態における或る状態(例えば、有利区間移行後1G目等のAT移行が決定していない状態)且つ前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合において、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても、前記特定表示が表示されないように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
遊技者が操作ナビに従わない操作を行った場合であっても、当該操作はエラーではないため、遊技者に対して注意喚起を行うことが難しく、また、注意喚起を行った場合等には遊技者に恥ずかしい思いをさせてしまうおそれがあるが、本実施形態に係る遊技台によれば、注意喚起が必要な第二の遊技(2枚賭け遊技)においては或る表示(注意喚起表示)の表示を可能としながらも、遊技者が操作ナビに従わなかった場合には或る表示(注意喚起表示)を行わないことで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、報知が可能な報知手段(例えば、液晶表示装置、スピーカ等)を備え、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第一の操作態様での操作を促す第一の操作ナビ(例えば、逆押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に前記第二の操作態様での操作を促す第二の操作ナビ(例えば、順押し操作を促す操作ナビ)を実行可能に構成されるものであってもよい。
また、複数種類の演出を実行可能な演出手段を備え、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一のシーン(例えば、図40(A)に示すシーン1)および第二のシーン(例えば、図40(A)に示すシーン2)を含む複数のシーンで構成される演出であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後に前記第二の遊技の実行が開始された場合には、該第二の遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始されず、次に前記第一の遊技の実行が開始された場合には、該第一の遊技において該第二のシーンの演出の実行が開始可能であり、前記第一のシーンの演出が行われた遊技の後の遊技であって、前記抽選結果が前記第一の抽選結果の場合に、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合であっても、該遊技において前記第二のシーンの演出の実行が開始可能であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者が操作ナビに従わなかった場合であっても、連続演出を進行させることで、遊技者に恥ずかしい思いをさせることがなく、遊技者の遊技意欲を持続することができる。
また、前記特定有利遊技状態には、第一の特定有利遊技状態(例えば、AT1状態)が含まれ、前記第一の特定有利遊技状態において前記第二の操作ナビを実行可能に構成され、前記複数の停止ボタンが前記第一の操作態様で操作が行われた場合には、各々の操作に応じた演出が実行可能であり、前記複数の停止ボタンが前記第二の操作態様で操作が行われた場合には、各々の操作に応じた演出が実行されないものであってもよい。
また、前記第二の遊技において前記第二の操作ナビに従った操作が行われず、前記複数のリールが前記第一の停止態様で停止した場合(例えば、メダルの払い出しが1枚の場合)であっても、前記有利状態において付与された前記遊技価値の総量を示唆する表示(例えば、「500枚獲得」という文字列を含む画像の表示)が開始可能であってもよい。
図41(C)は、AT状態において3枚賭け遊技を行った例を時系列で示した図であり、同図(D)は、AT状態において2枚賭け遊技を行った例を時系列で示した図である。
本例では、前記第二の状態(本例では、AT状態)は、有利状態であり、前記有利状態は、前記第一の状態(本例では、通常状態)よりも遊技者に有利な状態であり、前記有利状態に関する第一のカウンタ(例えば、図41(C),(D)に示す第一のカウンタ、有利区間カウンタ)を備え、前記有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第一のカウンタのカウント値(以下、「第一のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、例えば、図41(C)に示すように、前記有利状態において前記第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記カウント表示(例えば、天井残カウンタ等)に関するカウント値の両方のカウント値が更新されるように構成され、前記有利状態において前記第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値のみが更新され、前記カウント表示に関するカウント値は更新されないように構成される。
また、本例では、前記有利状態において、複数の有利遊技状態のうちのいずれかに移行可能に構成されており、前記複数の有利遊技状態のうちの一の有利遊技状態は、或る有利遊技状態であり、前記或る有利状態に関する第二のカウンタ(例えば、図41(C),(D)に示す第二のカウンタ)を備え、前記第一の有利状態において1遊技が行われる毎に、前記第二のカウンタのカウント値(以下、「第二のカウント値」という。)を更新可能に構成されており、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、或る値を示す画像を含む表示(以下、「第一の表示」という。例えば、図41(C),(D)に示す第一の表示d1)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記或る値の更新後の値を表す画像を含む表示(以下、「第二の表示」という。例えば、図41(C)に示す第二の表示d2)であり、前記或る値は、前記第二のカウント値に関する値であり、例えば、図41(C)に示すように、前記或る有利状態において前記第一の遊技(例えば、3枚賭け遊技)の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値の両方のカウント値が更新され、該第一の遊技において前記第二の表示が表示可能に構成されており、例えば、図41(D)に示すように、前記或る有利状態において前記第二の遊技(例えば、2枚賭け遊技)の実行が開始された場合には、前記第一のカウント値および前記第二のカウント値のうちの該第一のカウント値のみが更新され、該第二の遊技において前記第二の表示が表示されないように構成される。
<操作ナビ無視時の有利区間制御の変形例>
次に、図42を用いて、操作ナビ無視時の有利区間制御の変形例について説明する。
図42(A)は、操作ナビ無視時の有利区間制御の変形例1を示した図である。
図42(A)(1)に示す状態は、AT1状態において、例えば特典押順ベル5に当選し(第一の抽選結果が導出され)、RLCの停止操作(第二の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行した状態である。なお、同状態におけるAT2移行率(移行抽選によってAT2状態に移行する当選確率。第一の要件の充足に対する有利度)は30%である。
続く、図42(A)(2)に示す状態は、遊技者がRLCの停止操作(第二の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者がRLCの停止操作を促す操作ナビに従って停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、12枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第二の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-ベル」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止したことから、AT2移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は30%から31%に上昇している(有利度が高くなっている)。
一方、図42(B)(3)に示す状態は、遊技者がRLCの停止操作(第二の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わず、例えば、順押し操作(第一の操作態様での操作)で停止操作を行った状態である。
本例では、遊技者がRLCの停止操作を促す操作ナビに従わずに順押し操作で停止操作を行ったことから、複数のリールが第一の停止態様(本例では、入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止し、1枚のメダルの払出が行われる。
また、同状態では、複数のリールが第一の停止態様(入賞ライン上に「ベル-ベル-リプレイ」の図柄組み合わせが揃う態様)で停止した(第二の停止態様で停止されなかった)ことから、AT2移行率(第一の要件の充足に対する有利度)は30%から29%に低下している(有利度が低くなっている)。
すなわち、本例では、操作ナビに従った停止操作を行った場合には、AT2移行率が上昇し、AT1状態からAT2状態に移行し易くなるが、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、AT2移行率が低下し、AT1状態からAT2状態に移行し難くなる。
なお、同図(A)(4)に示すように、操作ナビに従わずに停止操作を行った場合(操作ナビを無視した場合)には、AT2移行率を維持してもよい(AT2移行率を変化させなくてもよい)。
図42(B)は、操作ナビ無視時の有利区間制御の変形例2を示した図である。
図42(B)(1)に示す例は、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機として或る演出(本例では、「Good!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始するが、続く第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)と第3停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機としては、何も表示を行わないように構成している。
また、図42(B)(2)に示す例は、例えば特典押順ベル6に当選し(第一の抽選結果が導出され)、逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者が逆押し操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)、および、第3停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機としては、何も表示を行わないように構成している。
図42(B)(3)に示す例は、例えば特典押順ベル5に当選し(第一の抽選結果が導出され)、RLCの停止操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者がRLCの停止操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従って停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機として第一の演出(本例では、「よし!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始し、続いて、第2停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機として第二の演出(本例では、「いいぞ!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始し、続いて、第3停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機と第三の演出(本例では、「よっしゃあ!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始している。
図42(B)(4)に示す例は、例えば特典押順ベル5に当選し(第一の抽選結果が導出され)、RLCの停止操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビを実行し、遊技者がRLCの停止操作(第一の操作態様での操作)を促す操作ナビに従わずに停止操作を行った例である。
本例では、第1停止操作(本例では、右ストップボタンの押下操作)を契機として第一の演出(本例では、「よし!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始し、続いて、第2停止操作(本例では、中ストップボタンの押下操作)を契機として第二の演出(本例では、「何やってんだ!」の文字列を含む表示と効果音の出力)を開始し、続いて、第3停止操作(本例では、左ストップボタンの押下操作)を契機としては何も表示をしないように構成している。
なお、本発明に係る遊技台は、上記実施形態に係るスロットマシン100の構成に限定されるものではない。したがって、例えば、有利状態は、AT1状態やAT2状態に限定されず、他の遊技状態であってもよい。また、第一の遊技は3枚賭け遊技に限定されず、第二の遊技は2枚賭け遊技に限定されない。また、第一のカウンタは有利区間カウンタに限定されず、有利状態に関する他のカウンタであってもよい。また、注意喚起表示は、文字によるものではなく、他の画像等によるものであってもよい。また、遊技価値は、メダル等の遊技媒体に限定されず、遊技者にとって有利な特典(AT遊技の当選、ATゲームの付与等)であってもよい。
また、上記実施例では、複数の停止ボタンが第一の操作態様で操作が行われると複数のリールが第一の停止態様で停止し、複数の停止ボタンが第二の操作態様で操作が行われると複数のリールが第二の停止態様で停止するように構成したが、複数のリールのうちのいずれか1つ(例えば、左リール)の停止位置によって、複数のリールが第一の停止態様で停止するか、第二の停止態様で停止するか、が決まるように構成してもよい。すなわち、第一の操作態様も第二の操作態様も押順(例えば、左中右)は同じであるが、左リールの停止タイミングが異なるものであってもよい。また、上記実施例では、第一の停止態様と第二の停止態様の2択としたが、第三の停止態様(例えば、ハズレ)になる場合があってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。