JP7068266B2 - 分離された制御チャネルとトラフィックチャネルを有する空対地通信システム - Google Patents

分離された制御チャネルとトラフィックチャネルを有する空対地通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP7068266B2
JP7068266B2 JP2019501513A JP2019501513A JP7068266B2 JP 7068266 B2 JP7068266 B2 JP 7068266B2 JP 2019501513 A JP2019501513 A JP 2019501513A JP 2019501513 A JP2019501513 A JP 2019501513A JP 7068266 B2 JP7068266 B2 JP 7068266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
width
aircraft
network
beamforming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019501513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019527505A (ja
Inventor
ハイスロップ,ダグラス
ヘイズ,ジェラルド,ジェイムズ
スタンフォード エスクリッジ,ジュニア.,エルバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Smartsky Networks LLC
Original Assignee
Smartsky Networks LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Smartsky Networks LLC filed Critical Smartsky Networks LLC
Publication of JP2019527505A publication Critical patent/JP2019527505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7068266B2 publication Critical patent/JP7068266B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • H04B7/0613Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission
    • H04B7/0615Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal
    • H04B7/0617Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal for beam forming
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/18502Airborne stations
    • H04B7/18506Communications with or from aircraft, i.e. aeronautical mobile service
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices
    • H04W88/085Access point devices with remote components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、2016年7月13日に出願された米国特許出願第15/208,738号の優先権を主張し、その内容全体が参照によりここに援用される。
諸例示的実施形態は、一般に、空対地(ATG)ワイヤレス通信に関し、より詳細には、ATG通信に使用されるアンテナにビームフォーミングを用いることに関する。
高速データ通信及びかかる通信を可能にするデバイスが現代社会において普及している。こういったデバイスによって、多くのユーザがインターネット及びその他の通信ネットワークへのほぼ連続的な接続性を維持出来るようになる。これらの高速データ接続は、電話回線、ケーブルモデム又は物理的な有線接続を有するその他のかかるデバイスを介して利用可能であるが、ワイヤレス接続が、移動性を犠牲にすることなく、接続を維持する我々の能力に革命をもたらした。
しかしながら、地上では、ネットワークに常時接続されたままでいることに対して慣れているにもかかわらず、航空機に搭乗すると簡単且つ/又は安価な接続性は中断しがちであることを、人々は一般に理解している。航空機プラットフォームは、少なくとも機内の乗客にとってはまだ、通信ネットワークに簡単且つ安価に接続されるようになっていない。飛行中に接続を維持しようとすると、通常はコストがかかり、帯域幅の制限や待ち時間の問題が生じる。更に、航空機の通信機能によってもたらされる費用及び諸問題に対処することを厭わない乗客もしばしば、通信モードを、航空機に設けられた柔軟性に欠ける通信アーキテクチャにサポートされた、非常に限定的なものに制限される。
従来の地上ワイヤレス通信システムでは、地上近くに集中したデバイス接続用のカバレッジを提供する為に、垂直アンテナを使用している。しかしながら、航空機は、地上からはるか上方に広がる三次元空間で運航している。従って、45,000フィート(13.7km)もの巡航高度まで航空機用の三次元カバレッジを提供することを可能にするには、かなりの変更が必要とされることが分かる。
典型的なワイヤレス技術では、無線インターフェースを介して搬送されるデータ用の論理チャネルが形成される。この論理チャネルは、そのチャネル上でデータメッセージと信号メッセージが両方とも搬送されるように、無線で送信する情報のタイプを規定している。論理チャネルは、制御チャネルとトラフィックチャネルを含み得る。制御チャネルは制御プレーン情報を搬送し、トラフィックチャネルはユーザプレーンデータを搬送する。地上ワイヤレス通信環境では、制御ビームとトラフィックビームは、単一のRFチェーン/フィードの文脈で生成される。というのは、サービスを受けるユーザの特定の所在位置は一般に未知である為、両方に同じ幅のビームが一般に必要とされるからである。しかしながら、ATGの文脈では、サービスを受けるユーザの所在位置を知ることが可能であり得る限りにおいて、全く異なる状況が生じる。従って、ビームフォーミングの為の異なった構造及び手法が可能であり得る。
ワイヤレス技術の絶え間ない進歩は、地上サイトに設置された独自のビームフォーミング機能を有するアンテナを使用して、航空機用のワイヤレスカバレッジを提供する新たな機会をもたらす。
一例示的実施形態では、様々なセルで空対地(ATG)ワイヤレス通信を提供する為のネットワークが提供される。上記ネットワークは、方位角で定められたそれぞれの幅を有する複数の第1のセクタを画成する第1のアンテナアレイを有する第1の基地局と、方位角で定められたそれぞれの幅を有する複数の第2のセクタを画成する第2のアンテナアレイを有する第2の基地局とを含む。上記第1の基地局と上記第2の基地局は、第1の方向に沿って互いにオフセットして配設される。上記第1の基地局は上記第1のアンテナアレイ、上記第2の基地局は上記第2のアンテナアレイと通信するように構成されたビームフォーミング制御モジュールをそれぞれ含み、上記各通信は、第1の幅を有するトラフィックチャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第1のRFチェーンと、第2の幅を有する制御チャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第2のRFチェーンとを介して行われる。上記第2の幅は上記第1の幅よりも大きい。
他の例示的実施形態では、様々なセルでATGワイヤレス通信を提供する為のネットワークの内部にある基地局が提供される。上記基地局は、方位角で定められたそれぞれの幅を有する複数の楔形のセクタを画成するアンテナアレイと、ビームフォーミング制御モジュールとを含み得る。上記ビームフォーミング制御モジュールは、上記アンテナアレイとの通信を、第1の幅を有するトラフィックチャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第1のRFチェーンと、第2の幅を有する制御チャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第2のRFチェーンとを介して行うように構成され得る。上記第2の幅は第1の幅より大きくし得る。
こうして本発明を一般的な形で説明したが、次に、添付の図面を参照する。これらの図面は必ずしも一定の縮尺で描かれてはいない。
一例示的実施形態による、一定期間にわたって異なる基地局のカバレッジエリアを通過する航空機の図である。 一例示的実施形態による、ビームフォーミングを支援する為にポジション情報を用いる為のシステムのブロック図である。 一例示的実施形態による、遠隔無線ヘッドでのビームフォーミングを支援する為のポジション情報の使用を支援する為に用いられ得る制御回路の図である。 一例示的実施形態の基地局によって生成されたカバレッジエリアの斜視図である。
次に、以下に幾つかの例示的実施形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。それらの図面には、全てではないが幾つかの例示的実施形態が示される。実際、本明細書で説明し図示する実施例は、本明細書の開示の範囲、適用性又は構成を限定するものと解釈すべきでない。むしろ、これらの例示的実施形態は、本明細書の開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。全体を通して、同じ参照番号は同じ要素を示す。更に、本明細書で使用する限り、用語「又は」は、その被演算子の内の1つ又は複数が真である場合は常に真となる論理演算子として解釈すべきである。本明細書で使用する限り、動作可能な結合については、互いに動作可能に結合された構成要素の機能的な相互接続を可能にする直接的接続又は間接的接続に何れにせよ、関連していると理解すべきである。
幾つかの例示的実施形態では、基地局の複数のアンテナが個々のセクタを(方位角で)形成し得、これらのセクタを組み合わせて、基地局の周囲に半円形(又は円形)のカバレッジエリアを実現し得る。これらのセクタはまた、2つの仰角の間にも画成され、その2つの仰角の間で、基地局から離れる方向に広がる楔形のカバレッジエリア又はセルを画成し得る。各セクタの内部には、複数の指向性ビームが形成され得る。これらの指向性ビームの内の特定の幾つかを選択し、各指向性ビームを順に選択することで、セクタ内部での方位角と仰角の両方におけるビームのステアリングが効果的に可能になり得る。上記指向性ビームはまた、その指向性ビームのサイズを規定する方位角及び仰角の各幅を有する。従って諸ビームが、そのセクタ内部で一定の仰角で方位角方向に掃引され、基地局に頂点を有する円錐の一部分の曲面を画成し得る。尚、この曲面はまた、ステアリング可能なビームの高さを定める仰角同士の間に広がっていることから、技術的には楔の形状を有し得る。複数のセクタを考えると、1つのビームが、円錐の形状(又は、そのビームが掃引されて通過したセクタの数によっては円錐形状の一部分)を画成するように、基地局の周囲を同一の仰角で(対応する諸指向性ビームを選択することによって)効果的に掃引又はステアリングされ得る。この画成された円錐形状は一般に、円錐の高さよりもはるかに長い半径(例えば、ほぼ、円錐形状の側面の長さ)を有する。こういったビームは仰角においても効果的にステアリング可能なので、わずかに異なる同心の円錐形状(又はその一部分)を画成する為に、異なる仰角で同心の曲面を、1つ又は複数のセクタ内部の方位角の範囲にわたって掃引することも出来る。従って、このステアリング機能によって、指向性ビームを移動中の航空機に向かって、その航空機の動きに追従するように効果的に「ステアリング」させることが可能になり得る。これには当然ながら、航空機の所在位置の若干の知識が必要である。この知識は、地上の文脈では一般に必要とされず、用いられない知識である。
更に、幾つかの例示的実施形態は、地上局のアンテナ構造体に、分離されたRFチェーン/フィードを用い得る。従って例えば、論理層において、分離された制御ビームとトラフィックビームが、単一のアンテナ構造体を使用して生成され得る。この制御ビーム及びトラフィックビームは、様々なビーム特性(例えば、方位角及び/又は仰角の幅が異なる)を有するように生成され得る。場合によっては例えば、トラフィックビームはより狭くてもよく、制御ビームはより広くてもよい。ターゲット(例えば航空機)の所在位置に関して何らかの知識を得、異なる幅の制御ビームとトラフィックビームを提供する上記能力によって、単一のアンテナ構造体が、機能的に2つのアンテナとして動作することが可能になり得る。かかる機能的アンテナの一方は、もう一方の機能的アンテナよりも広い指向性ビームを有し得る。
従って、本明細書に記載の幾つかの例示的実施形態は、改良された空対地(ATG)ワイヤレス通信性能の為のアーキテクチャを提供し得る。これに関して幾つかの例示的実施形態は、基地局を提供し得、上記基地局は、分離された制御ビームとトラフィックビームからなる、異なるサイズのかかるビームが提供され得るようなビームフォーミングによって、ワイヤレス通信カバレッジを提供し易くするアンテナ構造体を有する。更に、諸例示的実施形態が、高仰角にある航空機と通信するのに十分な仰角での、垂直及び水平方向の効果的なステアリングを行う為のビーム(サイズが異なる)が、形成され選択されることを可能にし得る。1つ基地局が1つの楔形のカバレッジエリアを提供し得るが、このエリア内で、ATGワイヤレス通信を行い易くする為に、その基地局から予め定められた距離の範囲内で予め定められた高度のカバレッジを実現するように、ステアリング可能なビームがステアリングされ得る。上記楔形のカバレッジエリアは、水平面内で実質的に半円形(又は円形)にし得、複数のアンテナによって提供され得る。これらのアンテナはそれぞれ、上記半円方位角の一部分を占める楔形のセクタを提供する。上記諸基地局は、第2の方向にオフセットしながら、第1の方向に実質的に整列するように配置され得る。例えば、これらの基地局はまた、第1の方向に、所定の高度に対してカバレッジを実現するように仰角が重なり合うカバレッジを提供する第1の距離のところに配置され、第2の方向に、セクタの実現可能なカバレッジエリアの距離に基づいた第2の距離の範囲内に配置され得る。上記ステアリング可能なビームは、基地局を中心とし、そこから地平線の直ぐ上に向けて延びる仰角限界線同士の間に画成されるセルカバレッジエリアを画成するように、方位角と仰角の両方にステアリング可能であり得る。地平線に向かって延びるようにセルを提供することによって、任意の特定の基地局の上方におけるカバレッジエリアは、その基地局によって提供されなくともよい。その代わり、地上放射源からの干渉の可能性を低減する為に、個々の基地局の上方には、それに隣接する基地局がカバレッジを提供し得る。というのは、航空機は、範囲内にある干渉物の大部分が位置すると予想される直下ではなく、地平線に向かってサービスを求めることが出来るからである。
図1は、一例示的実施形態を示す為に、異なる基地局のカバレッジゾーンを通過する航空機の概念図を示す。図1から分かるように、航空機100は、第1のワイヤレス通信リンク120を介して時刻tに第1の基地局(BS)110と通信し得る。従って、航空機100は、その航空機100が第1のBS110と通信することを可能にするワイヤレス通信機器を機内に含み得、第1のBS110もやはり、航空機100との通信を可能にするワイヤレス通信機器を含み得る。以下に詳細に説明するように、各末端における上記ワイヤレス通信機器は、ワイヤレス信号を処理する為の無線ハードウェア及び/又はソフトウェアを含み得、このワイヤレス信号は、各自の無線機と通信するそれぞれの装置に設けられた、その信号に対応するアンテナアレイで受信される。更に、諸例示的実施形態のワイヤレス通信機器は、アンテナアレイを使用したビームの指向性集束、ステアリング及び/又は形成を利用する為に、ビームフォーミング技術を用いるように構成され得る。従って、この説明の為に、航空機100と第1のBS110の間の第1のワイヤレス通信リンク120は、ビームフォーミングを介して確立された少なくとも1つのリンクを使用して形成され得ると仮定すべきである。つまり、第1のBS110又は航空機100の内の一方又は両方が、第1のワイヤレス通信リンク120を確立する為にビームフォーミング技術を用いることが出来る無線制御回路を含み得る。
第2のBS130(第1のBS110のものと同様の性能及び機能的特性を有し得る)が、航空機100の現在の軌道に対してその航空機100のハンドオーバの候補となるような地理的位置にあり得る。これは、時刻tにおいて、ATGワイヤレス通信ネットワークの航空機100と地上基地局の間で途切れない常時通信リンクを維持するようになっている。第2のBS130が航空機100の接近を認識していることは、その第2のBS130がビームフォーミング技術を用いて、航空機100の予想所在位置に向けたビームを方向付け/選択する為に役立ち得る。それに加えて、又はその代わりに、航空機100が第2のBS130の存在及び所在位置を認識していることは、その航空機100上のワイヤレス通信機器がビームフォーミング技術を用いて、ビームを第2のBS130に向かって方向付け得る為に役立ち得る。従って、第2のBS130又は航空機100上のワイヤレス通信機器の内の少なくとも一方は、航空機100上のワイヤレス通信機器と第2のBS130との間で第2のワイヤレス通信リンク140を確立し易くする為に、ポジション情報の知識によって支援されるビームフォーミング技術を用い得る。その後、時刻tまでに、第1の通信リンク120は切断され、航空機100は第2のワイヤレス通信リンク140を介して第2のBS130からのみサービスを受け得る。場合によっては、第1のBS110と第2のBS130の間のハンドオーバは、ATGワイヤレス通信ネットワークの地上側から管理されるハードハンドオフであり得る。
一例示的実施形態によると、ビームフォーミング技術の適用を支援する為に航空機上の受信局又は地上局に関するポジション情報の知識を用いる、ビームフォーミング制御モジュールが提供され得る。尚、幾つかの例示的実施形態によるビームフォーミング技術は、複数の固定ビームの内の1つを選択することを含み得、その場合、選択された固定ビームは所望の位置に向けられる。従って、ビームステアリング又はビームフォーミングは、所望の向き又は投影パターンを有する固定ビームの選択(例えばビーム選択)を含むものと理解すべきである。いかなる場合でも、一例示的実施形態のビームフォーミング制御モジュールの1つ又は複数の事例が、ATG通信ネットワーク内の幾つかの異なる位置の内の任意(又は全て)の場所に物理的に位置し得る。図2は、基地局のアンテナアレイに近接した遠隔無線ヘッドにおけるかかるビームフォーミング制御モジュールの一例示的実施形態を用い得る、ATG通信ネットワークの機能ブロック図を示す。
図2に示されているように、第1のBS110及び第2のBS130はそれぞれ、ATGネットワーク200の基地局であり得る。ATGネットワーク200は更に、他のBS210を含み得、それらのBSはそれぞれ、ゲートウェイ(GTW)デバイス220を介してATGネットワーク200と通信し得る。ATGネットワーク200は更に、例えばインターネット230やその他の通信ネットワーク等の広域ネットワークと通信し得る。幾つかの実施形態では、ATGネットワーク200は、パケット交換コアネットワークを含み得、又はそのパケット交換コアネットワークにその他の方法で結合され得る。
一例示的実施形態では、ATGネットワーク200は、例えばスイッチング機能等を含み得るネットワークコントローラ240を含み得る。従って、例えば、ネットワークコントローラ240は、航空機100(又は航空機100上の通信機器)への/からの呼のルーティングを処理し、且つ/又は航空機100上の通信機器とATGネットワーク200との間におけるその他のデータ又は通信の転送を処理するように構成され得る。幾つかの実施形態では、ネットワークコントローラ240は、航空機100上の通信機器が呼に関与している場合は、陸線トランクへの接続を提供するように機能し得る。更に、ネットワークコントローラ240は、航空機100又は航空機100上の携帯端末へ/からのメッセージ及び/又はデータのフォワーディングを制御するように構成され得、基地局の為のメッセージのフォワーディングも制御し得る。尚、ネットワークコントローラ240が図2のシステムに示されているが、ネットワークコントローラ240は単に例示的なネットワークデバイスであり、諸例示的実施形態は、ネットワークコントローラ240を用いるネットワークでの使用に限定されない。
ネットワークコントローラ240は、例えばローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、及び/又はワイド・エリア・ネットワーク(WAN)(例えばインターネット230)等のデータネットワークに結合され得、そのデータネットワークに直接的にも間接的にも結合され得る。そして処理要素等のデバイス(例えばパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、サーバコンピュータ等)は、インターネット230を介して航空機100上の通信機器に結合され得る。
ATGネットワーク200のあらゆる可能な実施形態のあらゆる要素が本明細書に示され、記載されている訳ではないが、当然ながら、航空機100上の通信機器は、複数の異なるネットワークの内の何れか1つ又は複数に、ATGネットワーク200を介して結合され得る。これに関して、こういったネットワークは、幾つかの第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)及び/又は将来の移動通信プロトコル等の内の、何れか1つ又は複数による通信をサポート出来得る。場合によっては、サポートされる通信は、例えば2.4GHzや5.8GHz等のアンライセンスバンドの周波数で規定された通信リンクを用い得る。ただし、例えばATGワイヤレス通信専用の周波数帯での通信等、ライセンスバンド通信もサポートされ得る。
上述のように、諸例示的実施形態では、ネットワーク側又は航空機側の内の一方又は両方のワイヤレス通信機器上に、ビームフォーミング制御モジュールが用いられ得る。従って、幾つかの実施形態では、ビームフォーミング制御モジュールは、航空機上の受信局(例えば乗客のデバイスや航空機の通信システムに関連するデバイス等)に実装され得る。幾つかの実施形態では、ビームフォーミング制御モジュールは、1つ又は複数の基地局における、又は他の何らかのネットワーク側のエンティティにおける、ネットワークコントローラ240内に実装され得る。更に、幾つかの例示的実施形態では、本明細書に記載のアンテナビームフォーミングを可能にする為に、基地局の遠隔無線ヘッド(RRH)に所在位置/ポジション情報を提供することによって、ビームフォーミングが実現され得る。
図3は、一例示的実施形態による、ビームフォーミング制御モジュール300を用いる基地局(例えばBS110、BS130又はBS210)のアーキテクチャを示す。図3に示されているように、基地局は、アンテナアレイ250、遠隔無線ヘッド(RRH)260及びベースユニット270を含み得る。ベースユニット270は、電源と、バックホール接続性と、通常基地局に関連する様々な信号処理及び他の処理の機能を含み得る。典型的な状況においては、ベースユニット270は、アンテナアレイ250と相互作用するように、そのアンテナアレイ250に動作可能に結合されており、そのアンテナアレイからインバウンド信号を受信し、飛行中の航空機(例えば航空機100)との通信リンクを生成する為のビーム形成に関してアンテナアレイ250を指示し得る。しかしながら典型的な状況においては、基地局は、比較的高くなり得るタワー又はマストも含み得る。従って、送信機がベースユニット270内に位置する限り、ベースユニット270とアンテナアレイ250との間に、数百フィートも延びるケーブルによって高い伝送容量を実現する必要がある。このケーブル長を最小にする為に、RRH260が提供され得る。
RRH260は、RF回路と、アナログ・デジタル及び/又はデジタル・アナログコンバータを含み得る。RRH260はまた、アップ/ダウンコンバータを含み、運用/管理機能(以下に詳細に説明する)を有し得る。場合によっては、RRH260は、高周波送信機を更に含み、アンテナアレイ250に近接して設けられる。従って、RRH260とアンテナアレイ250の間の高周波伝送線路の長さは、比較的短くなり得る。これによって、基地局の効率が向上し、高価で長いケーブルに関連するコストが低減される。一方、電源ケーブル及びデータケーブル(及び必要に応じて制御ケーブル)が、RRH260とベースユニット270を動作可能に結合するように設けられ得る。場合によっては、上記電源ケーブル及びデータケーブルは、単一のハイブリッドケーブルに組み合わせられ得る。
一例示的実施形態では、ビームフォーミング制御モジュール300は、RRH260の処理回路内に具体化され得る。ただし、他の諸例示的実施形態は、RRH260を全く用いなくてもよく、かかる場合、ビームフォーミング制御モジュール300は、ベースユニット270に具体化され得る。いかなる場合でも、ビームフォーミング制御モジュール300は、航空機250に向かって方向付けられたビームを形成するようにアンテナアレイ250に指示する為に、航空機100の所在位置を(相対的又は絶対的に)示す所在位置情報(又はポジション情報)を使用し得る。従って、RRH260が用いられる場合、ビームフォーミング制御モジュール300は、RRH260が、航空機100の位置する場所に関する通知を受け取って、航空機100に到達する為にどの特定のビームを形成すべきかアンテナアレイ250に伝えることが可能になるように、RRH260を介してアンテナアレイ250と相互作用し得る。更に、ビームフォーミング制御モジュール300は、方位角と仰角の両方で限られた幅を有するビームの形成を指示するように構成され得、このビームは、方位角と仰角の両方でステアリングされ得る。
一例示的実施形態では、ビームフォーミング制御モジュール300は、形成されるビームがトラフィックビームであるか制御ビームであるかに応じて異なったサイズのビームが形成されるように指示するよう構成され得る。従って、上記基地局は、少なくとも2つのRFチェーン及びそれに対応するフィードを含み得る。第1のRFチェーン325が、トラフィックチャネルビーム340の形成を指示する為に、アンテナアレイ250に対して設けられ得る。一方、第2のRFチェーン335が、制御チャネルビーム350の形成を指示する為に、アンテナアレイ250に対して設けられ得る。図3から分かるように、制御チャネルビーム350は一般に、トラフィックチャネルビーム340よりも広くなり得る。ターゲット(例えば航空機100)の所在位置が分かっていると仮定すると、制御チャネルビーム350は、地上システム内でそうでない場合よりも、集束され得る。更に、トラフィックチャネルビーム340は、それよりも更にいっそう狭くし得る。従って、アンテナアレイ250は、2つの異なるアンテナとして機能的に作用するように構成され得、その内の一方はより広い制御チャネルビーム350を生成し、もう一方はより狭いトラフィックチャネルビーム340を生成する。
諸例示的実施形態が提示し得る1つの課題は、上記制御チャネルが確実に、それに対応するセクタ全体に対して十分なカバレッジを提供することである。より広いビーム(例えばより広い制御チャネルビーム)は通常、より狭いビーム(例えば集束されたトラフィックチャネルビーム)よりも利得が小さい。従って、制御チャネルは通常、その差を補う助けになるよう、より堅牢な変調/符号化レベルを使用する。ただし場合によっては、より堅牢な変調/符号化レベルを使用しても、制御チャネルのカバレッジを、集束されたトラフィックチャネルのカバレッジ範囲に等しくするのには十分でないことがある。
諸例示的実施形態が、トラフィックチャネルのRFチェーンから分離された制御チャネルのRFチェーンを提供することから、幾つかの例示的実施形態が更に、制御チャネルのRFフィードの分割を可能にし得る。それによってこのRFフィードが、様々な方位角にそれぞれ向いた、ビーム幅がより狭い複数のアンテナに送られ得るようになる。その結果例えば、諸例示的実施形態が、1つのRFチェーンを60度のビーム幅を有する1つのアンテナに送る代わりに、制御チャネル信号を2つ以上のRFフィードに分割することを可能にし、その信号を、ビーム幅30度の2つのアンテナや、ビーム幅20度の3つのアンテナ等に送り得る。従って、諸例示的実施形態が、制御チャネル用のRFフィード系統を更に分割することによって、制御チャネルに、より大きなアンテナ利得を提供し得る。
通常、制御チャネルを分割しても無意味なことになる。これに関しては、パワーアンプがある決まった出力レベルを出す場合、2つのアンテナに延びるスプリッタが、3dBの損失をもたらす。従って、アンテナのビーム幅をより狭くすると3dBの利得が得られることを考えると、システムの利得と損失の正味はゼロサムになる。しかしながら、周波数の免許付与規則によって特定の1つのアンテナへの送信電力が制限を受ける場合には、この例示的実施形態は一定の正味利得を実現するはずである。かかる場合、分割RFチェーンを有する一例示的実施形態を用いることによって、一定の正味利得が実現され得る。
従って、諸例示的実施形態が、制御ビーム用とトラフィックビーム用の2つの分離されたRFチェーンを介してアンテナ組立体と通信出来る、ビームフォーミングに関連するインテリジェンスを提供し得る。従って、ビームフォーミングに関連する振幅及び位相の情報の提供が、1つの物理的構造体で実現され得るが、その情報の提供によって、その1つの物理的構造体が2つの機能的アンテナとして機能することが可能になる。ビームフォーミング制御モジュール300は処理回路310を含み得、この処理回路310は、様々な入力情報の処理に基づいて、基地局に配設されたアンテナアレイ250で2つの異なるサイズのビームを生成する為の制御出力を提供するように構成される。一例示的実施形態によると、処理回路310は、データ処理、制御機能の実行及び/又は他の処理/管理サービスを実行するように構成され得る。幾つかの実施形態では、処理回路310は、チップ又はチップセットとして具体化され得る。つまり、処理回路310は、構造的組立体(例えばベースボード)上に諸材料、構成要素及び/又はワイヤを含んだ1つ又は複数の物理的パッケージ(例えばチップ)を備え得る。上記構造的組立体は、それに含まれる構成回路の為の物理的強度、サイズの保持、及び/又は電気的相互作用の制限を実現し得る。従って場合によっては、処理回路310は、本発明の一実施形態を、単一のチップ上に、又は単一の「チップ上システム」として実装するように構成され得る。従って場合によっては、1つのチップ又はチップセットが、本明細書に記載の機能を提供する為の1つ又は複数のオペレーションを実行する手段を構成し得る。
一例示的実施形態では、処理回路310は、デバイスインターフェース320と通信し得る、又はそのデバイスインターフェース320をその他の方法で制御し得る、プロセッサ312及びメモリ314からなる1つ又は複数の事例を含み得る。従って、処理回路310は、本明細書に記載のオペレーションを実行するように構成された(例えばハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組合せによって)、回路チップ(例えば集積回路チップ)として具体化され得る。ただし、幾つかの実施形態では、処理回路310は、オンボードコンピュータの一部分として具体化され得る。幾つかの実施形態では、処理回路310は、ATGネットワーク200の様々な構成要素、エンティティ及び/又はセンサと通信し得る。
デバイスインターフェース320は、他のデバイス(例えば基地局のモジュール、エンティティ、センサ及び/又は他の構成要素)との通信を可能にする為の1つ又は複数のインターフェース機構を含み得る。場合によっては、デバイスインターフェース320は、例えば、処理回路310と通信している基地局のモジュール、エンティティ、センサ及び/又は他の構成要素とのデータの受信及び/又は送信を行うように構成された、ハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組合せの何れかで具体化されたデバイス又は回路等の、任意の手段であり得る。
プロセッサ312は、幾つかの異なる方法で具体化され得る。例えば、プロセッサ312は、様々な処理手段として具体化され得る。これは例えば、マイクロプロセッサ若しくは他の処理要素、コプロセッサ、コントローラ、又はASIC(application specific integrated circuit、特定用途向け集積回路)、FPGA(field programmable gate array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)等の集積回路を含む様々な他のコンピューティング若しくは処理デバイス、の内の1つ又は複数等である。一例示的実施形態では、プロセッサ312は、メモリ314に記憶された命令、又はその他の方法でプロセッサ312にアクセス可能な命令を、実行するように構成され得る。従って、ハードウェアによって構成されているか、ハードウェアとソフトウェアの組合せによって構成されているかにかかわらず、プロセッサ312は、諸例示的実施形態に従って構成されると同時にその例示的実施形態によるオペレーションを実行出来るエンティティになり得る(例えば、処理回路310の形で、回路に物理的に具体化される)。従って、例えば、プロセッサ312がASIC、FPGA等として具体化される場合、そのプロセッサ312は、特に本明細書に記載のオペレーションを実行するように構成されたハードウェアであり得る。或いは、他の実施例として、プロセッサ312がソフトウェア命令の実行者として具体化される場合、そのソフトウェア命令は、特に本明細書に記載のオペレーションを実行するようにプロセッサ312を構成し得る。
一例示的実施形態では、プロセッサ312(又は処理回路310)は、その処理回路310が上記ネットワークの通信要素の様々な所在位置又は相対位置に関連するポジション情報の受信に応答して受け取る入力に基づいた、ビームフォーミング制御モジュール300のオペレーションとして具体化され得、又はそのオペレーションを含み得、又はそのオペレーションをその他の方法で制御し得る。従って、幾つかの実施形態では、上記プロセッサ312(又は処理回路310)が、そのプロセッサ312(又は処理回路310)をビームフォーミングに応じて構成している命令又はアルゴリズムの実行に応答して、アンテナアレイに行う調整に関する各オペレーション(ビームフォーミング制御モジュール300に関連して説明したもの)によるそれに対応したビームフォーミング関連の機能の実行を、引き起こすとも言える。例えば、上記命令は、移動受信局(例えば航空機100上)の3Dポジション情報を、固定送信サイトの2Dポジション情報と共に処理する為の命令を含み得る。これは、本明細書で説明したように、移動受信局と、固定送信局の内の1つとの間における通信リンクを確立し易くする方向に、対応するサイズをそれぞれ有するトラフィックビーム又は制御ビームを形成するように、アンテナアレイ250に命令する為である。
一例示的実施形態では、メモリ314は、1つ又は複数の非一過性のメモリデバイスを含み得る。これは例えば、固定式又は取外し式の何れかにし得る揮発性及び/又は不揮発性メモリ等である。メモリ314は、処理回路310が諸例示的実施形態による様々な機能を実行することを可能にする為の情報、データ、アプリケーション、命令等を記憶するように構成され得る。例えば、メモリ314は、プロセッサ312によって処理する為の入力データをバッファリングするように構成され得る。それに加えて、又はその代わりに、メモリ314は、プロセッサ312によって実行する為の命令を記憶するように構成され得る。他の代替形態として、メモリ314は、入力センサ及び構成要素に応答して様々なデータセットを記憶し得る、1つ又は複数のデータベースを含み得る。メモリ314の内容のうち、プロセッサ312による実行の為のアプリケーション及び/又は命令が、各アプリケーション/命令に関連する機能を実行する為に記憶され得る。場合によっては、上記アプリケーションは、ビームフォーミング制御モジュール300のオペレーションを制御する為に入力を提供する為の命令を含み得る。このオペレーションは、本明細書で説明したように、対応する適切なサイズをそれぞれ有する特定の方向のトラフィックビーム又は制御ビームを形成するように、アンテナ組立体250に指示する為のものである。
一例示的実施形態では、メモリ314は、ポジション情報を記憶し得る。これは例えば、1つ又は複数の基地局の固定地理的所在位置を示す固定ポジション情報や、航空機100の3次元位置を示す動的ポジション情報等である。処理回路310は、上記固定ポジション情報及び/又は動的ポジション情報に基づいて航空機100の予想相対位置を決定し、その航空機100の予想相対位置に基づいた(又は単にポジション情報に基づいた)ビームの形成又は選択を指示する為に、アンテナアレイ250に情報を提供するように構成され得る。つまり、処理回路310は、航空機への通信リンクを確立する為のビームをどこに向けるべきかを決定する為に、航空機の所在位置を示す情報を利用するように構成され得る。追跡アルゴリズムが、ビームを航空機100に向け続け易くする為、航空機100の現在所在位置及び移動速度/方向に基づいて、動的な位置変化を追跡し且つ/又は今後の位置を計算する為に用いられ得る。従って、ビームフォーミング制御モジュール300は(直接又はRRH260を介して)、航空機100の予想相対位置の方向にステアリングされた指向性ステアリング可能ビームを形成する為に、アンテナアレイ250の特性を調整するよう構成された制御デバイスとして機能し得る。
一例示的実施形態では、上記動的ポジション情報は、3D空間内の位置を提供する為に、緯度及び経度の座標と、高度を含み得る。場合によっては、上記動的ポジション情報は更に、機首方位及び速度を含み得る。従って、3D空間内の現在所在位置と、機首方位及び速度(及び恐らくは高度の変化率)に基づいて、今後のある時点における航空機100の今後の所在位置を決定する為に計算がなされ得る。場合によっては、飛行計画情報も、必要とされる可能性がある将来のビームフォーミング動作用の資産を準備する為の予測を行う目的で、又はネットワーク資産管理目的の計画を提供する為の予測を行う目的で、使用され得る。上記動的ポジション情報は、任意の適当な方法によって、又は任意の適当なデバイスを使用して決定され得る。例えば、上記動的ポジション情報の決定は、航空機100上の全地球測位システム(GPS)情報を使用することや、各基地局からの複数の信号が航空機100にやって来る方向に基づいた航空機位置の三角測量に基づくこと、航空機高度計情報を使用すること、レーダ情報を使用すること、且つ/又はこれらに類似したものを単独で、又は互いに組み合わせて行われ得る。
場合によっては、トラフィックチャネルビーム340は、例えば5度以下の方位角及び仰角の幅を有し得る。更に、場合によっては、トラフィックチャネルビーム340は、2度以下の方位角及び仰角の幅を有し得る。ただし、幾つかの実施形態では、それより大きいサイズのトラフィックチャネルビーム340も用いられ得る。一方、制御チャネルビーム350は、トラフィックチャネルビーム340の幅よりも少なくとも2~10倍大きい幅を有し得る。更に、場合によっては、制御チャネルビーム350は、その制御チャネルビーム350が対応して形成されるセクタ全体をカバーする幅を有し得る。
図3に示されている構造は、基地局の周囲に画成されたセクタ内で方位角及び/又は仰角にステアリング可能なビームを生成する為に用いられ得る。更に、諸例示的実施形態が、比較的長距離(例えば100km超)を有するように構成された、ほぼ地平線の直ぐ上に向けられ得るビームを形成し得る。これにより、航空機がその近く又はその下にある地上局と通信するような、基地局と航空機の間の通信が、確実に行われなくなる。かかる地上局は、航空機にも到達し得る干渉源に近接して位置している傾向がある。しかしながら、基地局から地平線に向かって航空機に長距離ビームを集束させることによって、そして同様に、その航空機から元の基地局に向かってビームを集束させることによって、干渉を大幅に低減させ得る。従って、結果として基地局の周囲に形成されるカバレッジエリア又は通信セルは、基地局から地平線の直ぐ上に延びる楔形を有し得る。場合によっては、これらのカバレッジエリアは更に、諸セクタによって画成され得る。図4は、一例示的実施形態の基地局によって生成されたカバレッジエリア(例えばセクタ)の斜視図を示す。
図4のBS110は、図3のアンテナアレイ250を形成する複数のアンテナ素子を用いている。図4の実施例では、それぞれ30度の6個のセクタが示されており、それらのセクタはBS110の周囲で約180度をカバーしている。ただし、諸セクタは、様々なサイズを有するように形成され得、様々な数のセクタが用いられ得る。例えば、セクタの幅が60度の場合、わずか3個のセクタが図4に示されているカバレッジエリアを再現し得る。ただし、30度のセクタが用いられ、360度のカバレッジが求められる場合は、BS110は12個ものセクタを有することもあり得る。BS110は、ビームフォーミング制御モジュール300によって開始された制御によって構成された各セクタ内で、スキャンを行うように構成される。
図4に示されている個々のセクタ(例えば第1のセクタ400、第2のセクタ402、第3のセクタ404等)は、ワイヤレス通信のトラフィックデータと制御データをBS110のアンテナに供給する、1つの物理的な無線機によってサポートされる。この無線機は、場合によってはLTEベースのトラフィックデータと制御データをサポートし得るが、ATGネットワーク通信をサポートする為に、かかるLTE通信に対する変更が行われ得る。各セクタは、方位角の境界間及び仰角の境界間に画成され得る。従って、例えば、セクタの内の1つは、第1の方位角410と第2の方位角412の間、且つ第1の仰角420と第2の仰角422の間に広がり得る。方位角の境界の幅によって、BS110の周囲に所望の範囲のカバレッジを提供するのに必要とされるセクタの数が決まり得る。
諸セクタは、2つの方位角の間に画成されて、垂直面に三角形又はパイ形のセクタ輪郭を画成し、2つの仰角の間で画成されて、垂直面に楔形の輪郭を画成する。各セクタ内では、そのセクタ内で方位角と仰角の両方にステアリングされ得るステアリング可能なビームの形成を効果的に実現する為に、所望のビーム形成を選択するようにビームの形成が行われ得る。
上述のように、ステアリング可能なビームが、その生成が行われている論理チャネルに応じて、異なるサイズを有し得るように、2つの分離されたRFチェーンが提供され得る。これに関してステアリング可能なビームは、それがトラフィックチャネルビーム340に関して形成されるときは、第1のサイズの方位角及び仰角の幅を有し得、制御チャネルビーム350に関して形成されるときは、第2のサイズを有し得る。第2のサイズは第1のサイズより大きくし得る。従って、例えば、ステアリング可能なビームは、第1のRFチェーン325を介して形成される場合、そのサイズを定めるのに5度、更にはわずか2度の方位角及び仰角の幅を有し得る。しかしながら、そのステアリング可能なビームが、制御チャネルビーム350として第2のRFチェーン335を介して生成される場合は、より大きなサイズ(例えば2~10倍)を有し得、この大きさは、対応するセクタ全体と同じ大きさであることを含む。
一例示的実施形態では、BS110は、隣接するBS間における干渉の可能性を低減するよう促すチャネルバンドプランに従って決定された周波数を有するチャネルを使用する。従って例えば、各BSは、送信用に指定された10MHzのチャネルと、それとは別個の、航空機からの送信データの受信用に指定された10MHzのチャネルとを有し得る。一方で、上記BS110に割り当てられた送信用と受信用の10MHzのチャネル対からなる独立したセットは、第2のBS130に割り当てられたチャネル対からなる同じサイズのセットとは異なり得る。更に、一例示的実施形態では、BS110に対して同じ方向に沿って隣接する各BSは、互いに異なる10MHzのチャネル割り当てを有し得る。従って、例えば、ATGネットワーク200は適当な任意のスペクトルで動作し得るが、そのATGネットワーク200がアンライセンスバンドで動作する場合、3つの連続するBSの為の送信チャネルは、送信チャネルAについては2.4078GHz~2.4178GHz、送信チャネルBについては2.4178GHz~2.4278GHz、送信チャネルCについては2.4278GHz~2.4378GHzであり得る。一方、3つの連続するBSの為の受信チャネルは、送信チャネルAについては2.4457GHz~2.4557GHz、送信チャネルBについては2.4557GHz~2.4657GHz、送信チャネルCについては2.4657GHz~2.4757GHzを含み得る。
BS110が送受信用のチャネルAで動作する場合、第2のBS130はチャネルBで動作し得、BS110を挟んで第2のBS130の反対側にあるBSはチャネルCで動作する。このパターンをあらゆる方向に繰り返すことによって、これらのBSは、隣接する動作中のBSに対して常に周波数間隔を有することになる。従って、航空機100が飛行経路を通過する間におけるサイト間干渉の可能性は減少する。一方、航空機100は、その航空機100がセルからセルに移行するときに、対応するチャネル間で切り替わることを可能にする為のスイッチング回路を含む。
一実施例として、航空機100は、BS110から第2のBS130に移行し得る。航空機100は、第2のBS130から方位30度、仰角6度に位置し得る。セクタ幅を有する制御チャネルビーム350の内、対応するビームの中にある第2のBS130に、航空機100はアップリンクランダムアクセスチャネル上でアクセス要求を送信し得る。第2のBS130が上記要求に対して確認応答し得る一方、航空機100はその第2のBS130にそのポジションデータを通知する。第2のBS130は、例えば航空機100の所在位置、速度及び機首方位等を含む上記ポジションデータを確認した後、そのポジションデータを用いて、航空機100に対応する方位角及び仰角を計算し、トラフィックチャネルビーム340の内の1つを航空機100にとって最適な指向方向に形成するように指示し得る。テレメトリケーブルが、低ビットレートのデータケーブルとして、ビーム形成情報をアンテナ組立体250に提供する為に、2つの分離されたRFチェーンとは別に提供され得る。2つの分離されたRFチェーンは、それぞれ異なるアンテナ(又はアンテナ素子のセット)に給電し得るが、場合によっては同じアンテナ(又はアンテナ素子のセット)に給電し得、その2つのチェーンによって、アンテナ(又はアンテナ素子)は、物理的に単一の構造体であっても2つのアンテナとして機能することが可能になり得る。
従って、一例示的実施形態による、様々なセルでATGワイヤレス通信を提供する為のネットワークが、方位角で定められたそれぞれの幅を有するセクタを画成するアンテナアレイと、ビームフォーミング制御モジュールとを、それぞれ含んだ複数の基地局を含み得る。上記ビームフォーミング制御モジュールは、上記アンテナアレイとの通信を、第1の幅を有するトラフィックチャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第1のRFチェーンと、第2の幅を有する制御チャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第2のRFチェーンとを介して行うように構成され得る。上記第2の幅は上記第1の幅よりも大きくし得る。
様々な実施例の基地局、ビームフォーミング制御モジュール及び/又はアンテナアレイは、様々な方法で修正、拡張又は変更され得る。例えば場合によっては、上記ビームフォーミング制御モジュールは、上記トラフィックチャネルビームと上記制御チャネルビームを、それぞれ上記第1のRFチェーン、上記第2のRFチェーンを介して同時に生成するように構成され得る。幾つかの実施例では、上記第2の幅は、各セクタの幅に実質的に等しい。場合によっては、上記第1の幅は、方位角が約2度~約5度である。その代わりに、又はそれに加えて、上記第2の幅は、上記第1の幅よりも約2~10倍大きくし得る。幾つかの実施例では、各セクタは、方位角が約30度~約60度の幅である。一例示的実施形態では、遠隔無線ヘッドが、アンテナアレイに近接して配設され得る。かかる実施例では、上記遠隔無線ヘッドは、その遠隔無線ヘッドが航空機を追跡しながら上記第2のRFチェーンを用いて上記航空機に対して上記トラフィックチャネルビームを提供するのを可能にする為に、所在位置情報を受信し得る。場合によっては、上記基地局の全てのセクタが、分離された送信チャネルと受信チャネルを用いる。かかる実施例では、上記基地局の分離された上記送信チャネルと上記受信チャネルは、上記ネットワークの隣接する各基地局の送信チャネル及び受信チャネルとは異なり得る。その代わりに、又はそれに加えて、上記アンテナアレイは、1つの物理的構造体を有するが2つの異なるアンテナとして機能的に作用することを可能にする為に、上記第1及び第2のRFチェーンの両方から給電され得る。幾つかの実施形態では、上記第1のRFチェーンは、単一の制御チャネルセクタにサービスする2つのアンテナに給電する為に、分割され得る。
従って、本明細書に記載の幾つかの例示的実施形態は、改良されたATGワイヤレス通信性能の為のアーキテクチャを提供し得る。これに関して幾つかの例示的実施形態は、基地局を提供し得、上記基地局は、高仰角にある航空機と通信するのに十分な仰角で、垂直及び水平方向にワイヤレス通信カバレッジを提供し易くするアンテナ構造体を有する。上記基地局は、トラフィックチャネルがネットワークを通過する航空機を追跡出来るように、異なるサイズの制御チャネルとトラフィックチャネルが提供されることを可能にする、アンテナ技術を用いる。
本明細書に記載されている本発明の数多くの変更形態及び他の実施形態を、前述の説明及びそれに関連する図面に提示されている教示の恩恵を受ける当業者なら思いつくであろう。従って、本発明は開示した特定の実施形態に限定されるべきではなく、変更形態及び他の実施形態が添付の特許請求の範囲に含まれることが意図されることを理解されたい。更に、前述の説明及びそれに関連する図面は、要素及び/又は機能の特定の例示的な組合せの文脈で例示的実施形態を説明しているが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、代替実施形態によって要素及び/又は機能の様々な組合せを提供し得ることを理解されたい。これに関しては例えば、上記で明示的に説明したものとは異なる要素及び/又は機能の組合せも、添付の特許請求の範囲の内の幾つかに記載され得るように企図される。本明細書に利点、利益又は問題に対する解決策が記載されている場合、かかる利点、利益及び/又は解決策は、幾つかの例示的実施形態に適用可能であり得るが、必ずしも全ての例示的実施形態に適用可能ではないことを理解されたい。従って、本明細書に記載されるいかなる利点、利益及び/又は解決策も、全ての実施形態又は本明細書で主張した実施形態にとって重要、必要又は不可欠であると考えるべきではない。本明細書では特定の用語が用いられているが、それらは一般的且つ説明的な意味でのみ使用されており、限定の目的では使用されていない。
〔付記1〕
様々なセルで空対地(ATG)ワイヤレス通信を提供する為のネットワークの内部にある基地局であって、
方位角で定められたそれぞれの幅を有する複数の楔形のセクタを画成するアンテナアレイと、
ビームフォーミング制御モジュールとを備え、前記ビームフォーミング制御モジュールは、前記アンテナアレイとの通信を、第1の幅を有するトラフィックチャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第1のRFチェーンと、第2の幅を有する制御チャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第2のRFチェーンとを介して行うように構成され、前記第2の幅が前記第1の幅よりも大きい、基地局。
〔付記2〕
前記ビームフォーミング制御モジュールが、前記トラフィックチャネルビームと前記制御チャネルビームを、それぞれ前記第1のRFチェーン、前記第2のRFチェーンを介して同時に生成するように構成される、付記1に記載の基地局。
〔付記3〕
前記第2の幅が、各セクタの幅に実質的に等しい、付記1に記載の基地局。
〔付記4〕
前記第1の幅が、方位角が約2度~約5度である、付記3に記載の基地局。
〔付記5〕
前記第2の幅が、前記第1の幅よりも約2~10倍大きい、付記1に記載の基地局。
〔付記6〕
各セクタが、方位角が約30度~約60度の幅である、付記1に記載の基地局。
〔付記7〕
前記アンテナアレイに近接して配設された遠隔無線ヘッドを更に備え、前記遠隔無線ヘッドは、その遠隔無線ヘッドが航空機を追跡しながら前記第1のRFチェーンを用いて前記航空機に対して前記トラフィックチャネルビームを提供するのを可能にする為に、所在位置情報を受信する、付記1に記載の基地局。
〔付記8〕
前記基地局の全てのセクタが、分離された送信チャネルと受信チャネルを用いる、付記1に記載の基地局。
〔付記9〕
前記基地局の分離された前記送信チャネルと前記受信チャネルが、前記ネットワークの隣接する各基地局の送信チャネル及び受信チャネルとは異なる、付記8に記載の基地局。
〔付記10〕
前記アンテナアレイが、1つの物理的構造体を有するが2つの異なるアンテナとして機能的に作用することを可能にする為に、前記第1及び第2のRFチェーンの両方から給電される、付記1に記載の基地局。
〔付記11〕
様々なセルで空対地(ATG)ワイヤレス通信を提供する為のネットワークであって、
方位角で定められたそれぞれの幅を有する複数の第1のセクタを画成する第1のアンテナアレイを有する第1の基地局と、
方位角で定められたそれぞれの幅を有する複数の第2のセクタを画成する第2のアンテナアレイを有する第2の基地局とを含み、
前記第1の基地局と前記第2の基地局は、第1の方向に沿って互いにオフセットして配設され、
前記第1の基地局は前記第1のアンテナアレイ、前記第2の基地局は前記第2のアンテナアレイと通信するように構成されたビームフォーミング制御モジュールをそれぞれ含み、前記各通信は、第1の幅を有するトラフィックチャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第1のRFチェーンと、第2の幅を有する制御チャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第2のRFチェーンとを介して行われ、前記第2の幅が前記第1の幅よりも大きい、ネットワーク。
〔付記12〕
前記ビームフォーミング制御モジュールが、前記トラフィックチャネルビームと前記制御チャネルビームを、それぞれ前記第1のRFチェーン、前記第2のRFチェーンを介して同時に生成するように構成される、付記11に記載のネットワーク。
〔付記13〕
前記第2の幅は、各セクタの幅に実質的に等しい、付記11に記載のネットワーク。
〔付記14〕
前記第1の幅が、方位角が約2度~約5度である、付記13に記載のネットワーク。
〔付記15〕
前記第2の幅が、前記第1の幅よりも約2~10倍大きい、付記11に記載のネットワーク。
〔付記16〕
各セクタが、方位角が約30度~約60度の幅である、付記11に記載のネットワーク。
〔付記17〕
前記第1の基地局及び前記第2の基地局がそれぞれ、前記第1のアンテナアレイ及び前記第2のアンテナアレイに近接して配設された遠隔無線ヘッドを備え、前記遠隔無線ヘッドは、その遠隔無線ヘッドが航空機を追跡しながら前記第2のRFチェーンを用いて前記航空機に対して前記トラフィックチャネルビームを提供するのを可能にする為に、所在位置情報を受信する、付記11に記載のネットワーク。
〔付記18〕
前記第1及び第2の基地局の全てのセクタが、分離された送信チャネルと受信チャネルを用いる、付記11に記載のネットワーク。
〔付記19〕
前記第1の基地局の分離された前記送信チャネルと前記受信チャネルが、前記第2の基地局の送信チャネル及び受信チャネルとは異なる、付記18に記載のネットワーク。
〔付記20〕
前記第1及び第2のアンテナアレイがそれぞれ、1つの物理的構造体を有するが2つの異なるアンテナとして機能的に作用することを可能にする為に、前記アンテナアレイが前記第1及び第2のRFチェーンの両方から給電される、付記11に記載のネットワーク。
100 航空機
110 第1の基地局
120 第1のワイヤレス通信リンク
130 第2の基地局
140 第2のワイヤレス通信リンク
200 空対地ネットワーク
210 基地局
220 ゲートウェイデバイス
230 インターネット
240 ネットワークコントローラ
250 アンテナアレイ
260 遠隔無線ヘッド
270 ベースユニット
300 ビームフォーミング制御モジュール
310 処理回路
312 プロセッサ
314 メモリ
320 デバイスインターフェース
325 第1のRFチェーン
335 第2のRFチェーン
340 トラフィックチャネルビーム
350 制御チャネルビーム
400 第1のセクタ
402 第2のセクタ
404 第3のセクタ
410 第1の方位角
412 第2の方位角
420 第1の仰角
422 第2の仰角

Claims (18)

  1. 様々なセルで空対地(ATG)ワイヤレス通信を提供する為のネットワークの内部にある基地局であって、
    方位角で定められたそれぞれの幅を有する複数の楔形のセクタを画成するアンテナアレイと、
    ビームフォーミング制御モジュールであり、前記ビームフォーミング制御モジュールは、前記アンテナアレイとの通信を、第1の幅を有するトラフィックチャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第1のRFチェーンと、第2の幅を有する制御チャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第2のRFチェーンとを介して行うように構成され、前記第2の幅が前記第1の幅よりも大きい、ビームフォーミング制御モジュールと、
    前記アンテナアレイと前記ビームフォーミング制御モジュールとの間に配設された遠隔無線ヘッドと、を備え、
    前記遠隔無線ヘッドは、その遠隔無線ヘッドが航空機を追跡しながら前記第1のRFチェーンを用いて前記航空機に対して前記トラフィックチャネルビームを提供するのを可能にする為に、前記航空機の所在位置情報を受信する、基地局。
  2. 前記ビームフォーミング制御モジュールが、前記トラフィックチャネルビームと前記制御チャネルビームを、それぞれ前記第1のRFチェーン、前記第2のRFチェーンを介して同時に生成するように構成される、請求項1に記載の基地局。
  3. 前記第2の幅が、各セクタの幅に等しい、請求項1に記載の基地局。
  4. 前記第1の幅が、方位角が2度~5度である、請求項3に記載の基地局。
  5. 前記第2の幅が、前記第1の幅よりも2~10倍大きい、請求項1に記載の基地局。
  6. 各セクタが、方位角が30度~60度の幅である、請求項1に記載の基地局。
  7. 前記基地局の全てのセクタが、分離された送信チャネルと受信チャネルを用いる、請求項1に記載の基地局。
  8. 前記基地局の分離された前記送信チャネルと前記受信チャネルが、前記ネットワークの隣接する各基地局の送信チャネル及び受信チャネルとは異なる、請求項7に記載の基地局。
  9. 前記アンテナアレイが、1つの物理的構造体を有するが2つの異なるアンテナとして機能的に作用することを可能にする為に、前記第1及び第2のRFチェーンの両方から給電される、請求項1に記載の基地局。
  10. 様々なセルで空対地(ATG)ワイヤレス通信を提供する為のネットワークであって、
    方位角で定められたそれぞれの幅を有する複数の第1のセクタを画成する第1のアンテナアレイを有する第1の基地局と、
    方位角で定められたそれぞれの幅を有する複数の第2のセクタを画成する第2のアンテナアレイを有する第2の基地局とを含み、
    前記第1の基地局と前記第2の基地局は、第1の方向に沿って互いにオフセットして配設され、
    前記第1の基地局は前記第1のアンテナアレイ、前記第2の基地局は前記第2のアンテナアレイと通信するように構成されたビームフォーミング制御モジュールをそれぞれ含み、前記各通信は、第1の幅を有するトラフィックチャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第1のRFチェーンと、第2の幅を有する制御チャネルビームを画成するビームフォーミングを実行する為の第2のRFチェーンとを介して行われ、前記第2の幅が前記第1の幅よりも大きく、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局がそれぞれ、前記第1のアンテナアレイ及び前記第2のアンテナアレイのそれぞれと、前記第1の基地局及び前記第2の基地局の前記ビームフォーミング制御モジュールのそれぞれとの間に配設された遠隔無線ヘッドを含み、
    前記遠隔無線ヘッドは、その遠隔無線ヘッドが航空機を追跡しながら前記第1のRFチェーンを用いて前記航空機に対して前記トラフィックチャネルビームを提供するのを可能にする為に、前記航空機の所在位置情報を受信する、ネットワーク。
  11. 前記ビームフォーミング制御モジュールが、前記トラフィックチャネルビームと前記制
    御チャネルビームを、それぞれ前記第1のRFチェーン、前記第2のRFチェーンを介し
    て同時に生成するように構成される、請求項10に記載のネットワーク。
  12. 前記第2の幅は、各セクタの幅に等しい、請求項10に記載のネットワーク。
  13. 前記第1の幅が、方位角が2度~5度である、請求項12に記載のネットワーク。
  14. 前記第2の幅が、前記第1の幅よりも2~10倍大きい、請求項10に記載のネットワーク。
  15. 各セクタが、方位角が30度~60度の幅である、請求項10に記載のネットワーク。
  16. 前記第1及び第2の基地局の全てのセクタが、分離された送信チャネルと受信チャネルを用いる、請求項10に記載のネットワーク。
  17. 前記第1の基地局の分離された前記送信チャネルと前記受信チャネルが、前記第2の基地局の送信チャネル及び受信チャネルとは異なる、請求項16に記載のネットワーク。
  18. 前記第1及び第2のアンテナアレイがそれぞれ、1つの物理的構造体を有するが2つの異なるアンテナとして機能的に作用することを可能にする為に、前記アンテナアレイが前記第1及び第2のRFチェーンの両方から給電される、請求項10に記載のネットワーク。
JP2019501513A 2016-07-13 2017-07-13 分離された制御チャネルとトラフィックチャネルを有する空対地通信システム Active JP7068266B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/208,738 US10911105B2 (en) 2016-07-13 2016-07-13 Air to ground communication system with separate control and traffic channels
US15/208,738 2016-07-13
PCT/US2017/041819 WO2018013743A1 (en) 2016-07-13 2017-07-13 Air to ground communication system with separate control and traffic channels

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019527505A JP2019527505A (ja) 2019-09-26
JP7068266B2 true JP7068266B2 (ja) 2022-05-16

Family

ID=59383657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019501513A Active JP7068266B2 (ja) 2016-07-13 2017-07-13 分離された制御チャネルとトラフィックチャネルを有する空対地通信システム

Country Status (7)

Country Link
US (2) US10911105B2 (ja)
EP (1) EP3485582B1 (ja)
JP (1) JP7068266B2 (ja)
KR (1) KR102361375B1 (ja)
CN (1) CN109690964B (ja)
AU (1) AU2017297427B2 (ja)
WO (1) WO2018013743A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10249948B2 (en) * 2016-12-09 2019-04-02 The Boeing Company Phased array antennas for high altitude platforms
US10644784B2 (en) 2017-02-17 2020-05-05 Ahmad Jalali Communications system for providing broadband access to aerial platforms
US10425148B2 (en) * 2017-04-02 2019-09-24 Parviz Jalali Wireless communications system for broadband access to aerial platforms
US11452173B2 (en) * 2017-10-04 2022-09-20 Nec Corporation Remote radio head, beamforming method and storage medium
EP3884585B1 (en) 2018-11-20 2023-10-04 Nokia Solutions and Networks Oy Flight data assisted active antenna system for air-to-ground applications
US11870149B2 (en) * 2018-11-29 2024-01-09 Smartsky Networks LLC Directive beamforming antenna
CN113055062A (zh) * 2019-12-11 2021-06-29 中兴通讯股份有限公司 航线通信方法、系统、计算机可读存储介质及电子设备
CN112116798B (zh) * 2020-09-15 2022-02-08 中国人民解放军63660部队 一种并行任务下两目标测控交叉复用方法
CN114362802B (zh) * 2020-10-12 2023-04-18 大唐移动通信设备有限公司 一种信号传输方法、装置、设备及可读存储介质
CN116261183A (zh) * 2021-12-06 2023-06-13 大唐移动通信设备有限公司 获取波束信息的方法、装置、设备及存储介质
CN116506910B (zh) * 2023-06-27 2023-09-08 中国电信股份有限公司 空地通信方法及装置、存储介质及电子设备
CN117950407B (zh) * 2024-03-25 2024-06-11 四川腾盾科技有限公司 一种基于编队动态阵型干扰源定位的群拓扑控制方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007511165A (ja) 2003-11-10 2007-04-26 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) マルチビームアンテナシステムのための方法と装置
JP2013168717A (ja) 2012-02-14 2013-08-29 Hitachi Cable Ltd アンテナ装置
JP2014207626A (ja) 2013-04-16 2014-10-30 株式会社日立製作所 航空機通信方法および航空機通信システム
WO2015038591A1 (en) 2013-09-10 2015-03-19 Smartsky Networks LLC Interference mitigation in an air-to-ground wireless communication network
US20160099769A1 (en) 2014-10-06 2016-04-07 Harris Corporation Terrestrial based air-to-ground communications system and related methods

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2281175B (en) * 1993-08-12 1998-04-08 Northern Telecom Ltd Base station antenna arrangement
US20050215289A1 (en) * 2004-03-26 2005-09-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for dynamic control of downlink beam width of an adaptive antenna array in a wireless network
US9306657B2 (en) * 2005-04-08 2016-04-05 The Boeing Company Soft handoff method and apparatus for mobile vehicles using directional antennas
US8676192B2 (en) * 2011-02-09 2014-03-18 Qualcomm Incorporated High data rate aircraft to ground communication antenna system
US20120208541A1 (en) * 2011-02-14 2012-08-16 Qualcomm Incorporated Mobility procedures in wireless networks with distributed remote radio heads
US9008222B2 (en) * 2012-08-14 2015-04-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Multi-user and single user MIMO for communication systems using hybrid beam forming
US9225396B2 (en) * 2013-02-15 2015-12-29 Intel Corporation Apparatus, system and method of transmit power control for wireless communication
US9998202B2 (en) * 2013-03-15 2018-06-12 Smartsky Networks LLC Position information assisted beamforming
US9014704B2 (en) * 2013-03-15 2015-04-21 Smartsky Networks LLC Concentric cells in a wireless communication system
US9008669B2 (en) * 2013-03-15 2015-04-14 Smartsky Networks LLC Wedge shaped cells in a wireless communication system
US20150358791A1 (en) * 2014-06-06 2015-12-10 Aviacomm Inc. System architecture for multiple antenna/services remote radio head
US20160099761A1 (en) * 2014-10-07 2016-04-07 Mediatek Inc. Beam Synchronization Methods for Beamforming Wireless Networks
EP3244546B1 (en) * 2016-05-09 2020-07-08 Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG A multiple input multiple output, mimo, baseband apparatus for use with multiple remote radio heads

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007511165A (ja) 2003-11-10 2007-04-26 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) マルチビームアンテナシステムのための方法と装置
JP2013168717A (ja) 2012-02-14 2013-08-29 Hitachi Cable Ltd アンテナ装置
JP2014207626A (ja) 2013-04-16 2014-10-30 株式会社日立製作所 航空機通信方法および航空機通信システム
WO2015038591A1 (en) 2013-09-10 2015-03-19 Smartsky Networks LLC Interference mitigation in an air-to-ground wireless communication network
US20160099769A1 (en) 2014-10-06 2016-04-07 Harris Corporation Terrestrial based air-to-ground communications system and related methods

Also Published As

Publication number Publication date
CN109690964A (zh) 2019-04-26
JP2019527505A (ja) 2019-09-26
US20180019789A1 (en) 2018-01-18
WO2018013743A1 (en) 2018-01-18
AU2017297427A1 (en) 2019-02-14
AU2017297427B2 (en) 2022-04-28
US20210111764A1 (en) 2021-04-15
CN109690964B (zh) 2022-05-13
EP3485582B1 (en) 2021-03-24
US10911105B2 (en) 2021-02-02
KR20190046789A (ko) 2019-05-07
EP3485582A1 (en) 2019-05-22
KR102361375B1 (ko) 2022-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7068266B2 (ja) 分離された制御チャネルとトラフィックチャネルを有する空対地通信システム
US11382014B2 (en) Interference mitigation in an air-to-ground wireless communication network
US11438057B2 (en) Position information assisted beamforming
US20220286870A1 (en) Virtual concentric cells based on active antennas in a wireless communication system
KR102533601B1 (ko) 공중 대 지상 컨텍스트에서 다중 네트워크들의 통합을 위한 아키텍처

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7068266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150