JP7066386B2 - サッシ戸における緩衝材の取り付け構造および取り付け方法 - Google Patents
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Description
これを回避するため、縦框と緩衝材とのあいだにスライド抵抗(摺動抵抗)を付与して滑落規制(滑落防止)を図ることが提唱されるが、この場合に、スライド抵抗を大きくして確実な滑落規制を図ろうとしたときには、大きなスライド抵抗によって緩衝材の取付け時や交換時等の作業がしづらいことになって作業性に劣り、逆にスライド抵抗を小さくして作業性を向上させようとすると、緩衝材の滑落規制機能が充分に発揮できないものになるという問題点がある。しかも前記スライド抵抗は、同じ設計であっても継時的変化や設置場所の環境等により変わってしまって一様ではなく、このためスライド抵抗について、単に設計上の対処をしただけで前記問題点を解決できるような単純なものではない。
そこでサッシ戸に、スライド移動自在に設けた前記緩衝材を突き刺し状態で係止したり下端縁を受け止め係止したりするための滑落規制部材を設け、これにより緩衝材の滑落規制ができるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献1、2参照。)。
請求項2の発明は、緩衝材には、螺子材が嵌入係止するための係止孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項3の発明は、緩衝材が係止される螺子材は、縦框の下端部と下横框とを組み付けるためのものであることを特徴とする請求項1または2記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項4の発明は、緩衝材が係止される螺子材は、係止孔が係止するための係止部が螺子頭部に設けられるものであることを特徴とする請求項2を引用する請求項3記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項5の発明は、係止部は、螺子材に外嵌するカラー材であることを特徴とする請求項4記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項6の発明は、下横框には、下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材には、戸車調整用の工具を挿入するための工具用挿入孔が前記係止孔よりも下側に設けられていることを特徴とする請求項2を引用する請求項3、請求項4、または請求項5記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項7の発明は、緩衝材は、戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備えて構成され、係止孔は基部に形成され、工具用挿入孔は、当接部と基部とにそれぞれ形成される第一、第二挿入孔部であることを特徴とする請求項6記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項8の発明は、係止孔と第二挿入孔部とは、基部に形成された上下方向に長い長孔に一連状に設けられ、該長孔は、螺子材が上下方向相対移動自在になっていることを特徴とする請求項7記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項9の発明は、当接部の係止孔対応部位は孔がなく塞がれており、緩衝材を、螺子材を第一、第二挿入孔部を通して下横框に螺入できる上側位置から、第一、第二挿入孔部を通した工具により戸車調整ができる下側位置にスライド移動することで、係止孔が螺子材に係止して前記滑落規制される構成にしたことを特徴とする請求項8記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項10の発明は、躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、上下横框と、該上下横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から上下横框の端部に螺入する螺子材によって上下横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框には、前記閉鎖したとき該戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられ、下横框には、躯体側に設けた下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材は、前記戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備え、該当接部と基部には、戸車調整用の工具を挿入するための第一、第二挿入孔部が形成されたものとするにあたり、前記緩衝材を、下横框に螺入する螺子材が嵌入することで係止して緩衝材の縦框に対する滑落規制をするための係止孔が基部に設けられるが、当接部には該係止孔の対応部位に孔がなく塞がれたものとし、かつ前記係止孔を、下側の第二挿入孔部と一連状の長孔になっていて螺子材の第二挿入孔部と係止孔とのあいだの相対移動が許容されたものとして、緩衝材を、螺子材を第一、第二挿入孔部を通して下横框に螺入できる上側位置から、第一、第二挿入孔部を通した工具により戸車調整ができる下側位置にスライド移動することで、係止孔が螺子材に係止して前記滑落規制される構成にしたことを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項11の発明は、躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、上下横框と、該上下横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から上下横框の端部に螺入する螺子材によって上下横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框には、前記閉鎖したとき該戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられ、下横框には、躯体側に設けた下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材は、前記戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備え、該当接部と基部には、戸車調整用の工具を挿入するための第一、第二挿入孔部が形成されたものとするにあたり、前記緩衝材を、下横框に螺入する螺子材が嵌入することで係止して緩衝材の縦框に対する滑落規制をするための係止孔が基部に設けられるが、当接部には該係止孔の対応部位に孔がなく塞がれたものとし、かつ前記係止孔を、下側の第二挿入孔部と一連状の長孔になっていて螺子材の第二挿入孔部と係止孔とのあいだの相対移動が許容されたものとして、緩衝材を、第一、第二挿入孔部を通して螺子材を下横框に螺入できる上側位置に位置せしめて、該螺入により螺子材が第二挿入孔部に嵌入する状態にした後、緩衝材を、第一、第二挿入孔部を通して工具による戸車調整ができる下側位置にスライド移動せしめることで、螺子材が係止孔に嵌入係止することになって前記滑落規制がなされるようにしたことを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け方法である。
請求項2の発明とすることにより、緩衝材に設けた係止孔により、該緩衝材の滑落規制を確実に行うことができることになる。
請求項3の発明とすることにより、縦框の下端部と下横框とを組み付けるための螺子材を有効に利用して緩衝材の滑落規制ができることになる。
請求項4の発明とすることにより、縦框の下端部と下横框とを組み付けるための螺子材が緩衝材の係止部材になるが、この場合に、頭部に設けられ、緩衝材が係止する係止部が、螺子材の框組固定を確実にすると共に位置決め部材として機能することにもなって構造の簡略化が図れることになる。
請求項5の発明とすることにより、緩衝材を係止する係止部が、螺子材に外嵌するカラー材で構成されることになって、汎用の螺子材を使用して框組固定ができることになる。
請求項6の発明とすることにより、下レールを走行する戸車の調整をするため緩衝材に設けた工具用挿入孔を利用して緩衝材の滑落規制の兼用化が図られる螺子材の螺入ができることになる。
請求項7の発明とすることにより、緩衝材が、戸縦枠に当接する当接部と、該当接部よりも戸尻側にある基部とに形成されたものでありながら、工具用挿入孔は、当接部と基部に形成された第一、第二挿入孔部によって形成され、係止孔は基部に形成されたものとなって、緩衝材の孔形成構造が繁雑になることがない。
請求項8の発明とすることにより、基部に形成される係止孔と第二挿入孔とが、上下方向に長く、螺子材が相対移動できる長孔として一連状に設けられる結果、前記螺子材に対して相対移動させることで、緩衝材を、螺子材を螺入できる姿勢と係止孔に嵌入係止する姿勢とに簡単にスライド移動させることができる。
請求項9の発明とすることにより、緩衝材を、上側位置に位置させた状態で螺子材の螺入作業したものについて下側位置に移動することにより、係止孔が螺子材に嵌入係止した滑落規制状態に簡単にでき、しかも当接部には係止孔対応部位が塞がれているため、係止孔は視認回避されたものとなって外観を損なうことがない。
請求項10、11の発明とすることにより、サッシ戸が閉鎖した際に戸縦枠に衝接したときの衝撃緩衝をするための緩衝材を戸先側の縦框にスライド移動自在に取り付けたものでありながら、該緩衝材を、戸先側の縦框と横框とを組み付けるため設けられる螺子材に係止することで、該螺子材を有効利用して緩衝材の滑落規制ができることになって、専用の滑落規制部材を不要とし、部品点数の増加や作業性の低下を来さないようにして緩衝材を取付けることができるが、この場合に、緩衝材を、上側位置に位置させた状態で螺子材を第一、第二挿入孔部を通して螺入して戸先側の縦框を下横枠に組み付けた後、下側位置にスライド移動せしめることで、螺子材が長孔を第二挿入孔部から係止孔に相対移動することになって、緩衝材の螺子材に対する嵌入係止をして緩衝材の滑落規制ができることになり、この結果、緩衝材の滑落規制を伴う取付け作業が容易になるだけでなく、該取付けられた緩衝材からは螺子材が視認できないものとなって外観性が損なわれることがない。
尚、本実施の形態を説明するにあたり、便宜上、前後方向を開口部の出入り方向、左右方向を開口部の左右幅方向と定義して説明するが、方向性の表現についてはこれに限定されるものではない。
また、本発明は、開閉自在なサッシ戸であれば欄間部Yに設けられるサッシ戸3に限定されないものであって、本実施の形態のように出入り口部Xに設けられるサッシ戸2について実施してもよく、また両引きでなく片引きの引き戸についても実施することができ、さらには引き戸として設けられるサッシ戸等、閉鎖時の衝撃緩衝をするための緩衝材が設けられる各種のサッシ戸に実施できることは言うまでもない。
因みに本実施の形態では、上下横框4、5は、同じ形状のものを天地逆にして用いている。
また下横框5の戸尻側端部についても前記同様、戸尻側端部を戸尻側縦框7の開口片部7aの下端部に形成の切り欠き部7dに嵌入する状態で連結片部7cに突き当て、連結片部7cから螺子材10を下横框ビスポケット5dに螺入することで戸尻側縦框7との框組がなされるようになっている。
尚、両縦框6、7の上端部には、連結片部6c、7cの上側に位置する状態でビス11aを介して案内溝部11が設けられているが、該案内溝部11は、上横框4の延長片部4eと共に上横枠1bに設けた上レール12に外嵌してサッシ戸3の上側の左右開閉案内をするようになっている。
そして戸車14は、ブラケット14aの左右方向外側端部に設けた調整用ビス14cをドライバー(螺子回し)等の工具Kを用いて操作することで該ブラケット14aに設けた調整ガイド(調整孔)14dの範囲で上下位置の調整ができるようになっているが、斯かる戸車14の調整構造は従来公知のものを採用しているため、その詳細については省略する。
ここで本実施の形態においては、当接部13bと、基部13eを構成している溝形成部13cの一部および連結部13dが、縦框6の下端部と下横框5の戸先側端部とを組み付けるための螺子材(本発明の「螺子材」に相当する。)10aの螺入通路を塞ぐ位置に位置するように設定されている。
そしてこのような貫通孔6i、6jは、戸先側縦框6の上側端部、戸尻側縦框7の上下両側端部にも同様に形成されている(これら貫通孔については、図面において引出符号を付すことを省略する。)が、そのうち戸尻側縦框7の下側端部に形成された上下一対の貫通孔は、戸先側縦框6の下端部に形成された貫通孔6i、6jと同じ用途に用いられるのに対し、戸先側、戸尻側の縦框6、7の上側端部に形成される上下一対の貫通孔のうち下側の貫通孔が前述した螺子材10の貫通孔、上側の貫通孔が前述した案内溝部11の取り付け孔となるよう設定されている。尚、戸尻側縦框7の下端部に形成される上下の貫通孔は塞ぎ体7fによって塞がれている。
これに対し長孔13gの上半部は、緩衝材13を前記下側位置に位置せしめた場合に、前記螺子材10aが嵌入係止する位置に位置するように設定されており、これによって基部13eに形成される長孔13gの上半部に、緩衝材13の縦框6に対する滑落規制がなされるよう前記螺子材10aが嵌入係止することになって、緩衝材13の滑落規制をすべく螺子材10aが嵌入係止するための係止孔13iを構成している。
またこのものでは、螺子材10aは、係止孔13iが係止するためのカラー材16が螺子頭部10bに外嵌された構成になっていて、係止孔13iの螺子部からの保護を図るようになっているが、該カラー材16は、螺子材10aを戸先側縦框6の下端部と下横框5とを連結固定すべく螺入した場合に、螺子頭部10bと戸先側縦框連結片部6cとのあいだに挟持状に介装されることになって、螺子頭部10bを螺子材10aによる戸先側縦框6の下端部と下横框5との框組固定を緩みのない確実な螺着状態でできると共に、螺子頭部10bを緩衝材連結部13dよりも左右方向外側に位置させることになって他の螺子材10に対して左右方向外側(戸先側)に偏倚した状態での螺入が確実にできると共に、カラー材16自体を緩衝材連結部13d位置に位置せしめて係止孔13iの係止が確実になる。
尚、本発明は、カラー材16がないものであっても本発明を実施できることは言うまでもないが、螺子材10aを、螺子頭部10bとカラー材16とが一体となることで、螺子頭部10bが左右方向に長いものとしても実施することができる。
この結果、サッシ戸3が閉鎖した際に戸縦枠1aに衝接したときの衝撃緩衝をするための緩衝材13を戸先側縦框6にスライド移動自在に取り付けたものでありながら、該緩衝材13は、戸先側縦框6と下横框5とを組み付けるため設けられる螺子材10aに係止することになって戸先側縦框6に対して滑落規制されたものとなり、これにより緩衝材13の滑落規制が、サッシ戸3の戸先側縦框6と下横框5とを框組するに必要な螺子材10aを有効利用してできることになって、従来のように専用の滑落規制部材を不要とし、部品点数の増加や作業性の低下を来さないようにして緩衝材13を取付けることができる。
尚、本実施の形態では、戸先側縦框6と下横框5とを組み付けるための螺子材10aが緩衝材13に設けた係止孔13iに嵌入係止することで滑落規制をする構成にしているが、本発明はこれに限定されるものでなく、戸先側縦框6と上横框5とを組み付けるための螺子材10を緩衝材13に係止することで該緩衝材13の滑落規制をするように構成することもでき、また滑落規制のための係止としては、係止孔13iに限定されることなく例えば係止溝のようなものとしても実施することができる。
そしてこの場合に、螺子材の嵌入係止により緩衝材13の滑落規制をするものが、緩衝材13に設けた係止孔13iであるため前記嵌入係止が確実になり、嵌入係止が不用意に解除されて緩衝材が滑落してしまうことを防止することができる。
またこのものでは、下横框5には、中横枠1cに設けた下レール15を走行するための戸車14が設けられる一方、緩衝材13には、戸車14を調整するための工具Kを挿入する工具用挿入孔である第一、第二の挿入孔部13f、13hが、前記係止孔13iよりも下側に設けられているため、該第一、第二の挿入孔部13f、13hを螺子材10aの螺入位置に位置するよう緩衝材13をセットしておけば、斯かる第一、第二の挿入孔部13f、13hを利用して螺子材10aの螺入ができることになって、係止孔13iに対応する位置が塞がれた緩衝材13であっても緩衝材13を滑落規制された状態に取付けることができる。
そのうえ係止孔13iと第二挿入孔部13hとは、基部13eに形成された上下方向に長い長孔13gに一連状に設けられたものとなっているが、該長孔13gは、螺子材10aが上下方向相対移動自在になっているため、長孔13gに挿入した螺子材10aを長孔13gに対して上下相対移動させるよう緩衝材13を移動させることで、緩衝材13を長孔13gに嵌入させた状態で、緩衝材13を、螺子材10aの螺入組み込みができる上側位置と係止孔13iの嵌入係止がなされる下側位置とに簡単にスライド移動させることができることになって、作業性が向上する。
さらに螺子材が嵌入係止する係止部が形成される基部としては、縦框にスライド嵌合するためのスライド溝を形成するためのものに限定(兼用)されず、当接部よりも戸尻側に位置していて螺子材の螺入経路を塞ぐものであって、ここに形成された係止部に嵌入する螺子材に係止して緩衝材の滑落規制をするものであれば本発明を実施することができる。この場合に、基部とされる部位に螺子材の螺入経路を塞ぐものが複数あった場合に、これら塞ぐものの少なくとも一つに螺子材が嵌入係止する係止部を形成し、残りのものは遊嵌状の貫通孔を形成したものとして実施することができる。
1a 縦枠
1c 中横枠
3 サッシ戸(欄間用)
5 下横框
6 縦框(戸先側)
10a 螺子材
13 緩衝材
13b 当接部
13e 基部
13f 第一挿入孔部
13g 長孔
13h 第二挿入孔部
13i 係止孔
14 戸車
15 下レール
16 カラー材
K 工具
Claims (11)
- 躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、横框と、該横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から横框の端部に螺入する螺子材によって横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框に、前記閉鎖したとき戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられた構成とするにあたり、該緩衝材は、前記螺入した螺子材に係止することで縦框に対する滑落規制がなされることを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
- 緩衝材には、螺子材が嵌入係止するための係止孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
- 緩衝材が係止される螺子材は、縦框の下端部と下横框とを組み付けるためのものであることを特徴とする請求項1または2記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
- 緩衝材が係止される螺子材は、係止孔が係止するための係止部が螺子頭部に設けられるものであることを特徴とする請求項2を引用する請求項3記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
- 係止部は、螺子材に外嵌するカラー材であることを特徴とする請求項4記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
- 下横框には、下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材には、戸車調整用の工具を挿入するための工具用挿入孔が前記係止孔よりも下側に設けられていることを特徴とする請求項2を引用する請求項3、請求項4、または請求項5記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
- 緩衝材は、戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備えて構成され、係止孔は基部に形成され、工具用挿入孔は、当接部と基部とにそれぞれ形成される第一、第二挿入孔部であることを特徴とする請求項6記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
- 係止孔と第二挿入孔部とは、基部に形成された上下方向に長い長孔に一連状に設けられ、該長孔は、螺子材が上下方向相対移動自在になっていることを特徴とする請求項7記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
- 当接部の係止孔対応部位は孔がなく塞がれており、緩衝材を、螺子材を第一、第二挿入孔部を通して下横框に螺入できる上側位置から、第一、第二挿入孔部を通した工具により戸車調整ができる下側位置にスライド移動することで、係止孔が螺子材に係止して前記滑落規制される構成にしたことを特徴とする請求項8記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
- 躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、上下横框と、該上下横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から上下横框の端部に螺入する螺子材によって上下横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、
該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框には、前記閉鎖したとき該戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられ、下横框には、躯体側に設けた下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材は、前記戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備え、該当接部と基部には、戸車調整用の工具を挿入するための第一、第二挿入孔部が形成されたものとするにあたり、
前記緩衝材を、下横框に螺入する螺子材が嵌入することで係止して緩衝材の縦框に対する滑落規制をするための係止孔が基部に設けられるが、当接部には該係止孔の対応部位に孔がなく塞がれたものとし、
かつ前記係止孔を、下側の第二挿入孔部と一連状の長孔になっていて螺子材の第二挿入孔部と係止孔とのあいだの相対移動が許容されたものとして、
緩衝材を、螺子材を第一、第二挿入孔部を通して下横框に螺入できる上側位置から、第一、第二挿入孔部を通した工具により戸車調整ができる下側位置にスライド移動することで、係止孔が螺子材に係止して前記滑落規制される構成にしたことを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。 - 躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、上下横框と、該上下横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から上下横框の端部に螺入する螺子材によって上下横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、
該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框には、前記閉鎖したとき該戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられ、下横框には、躯体側に設けた下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材は、前記戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備え、該当接部と基部には、戸車調整用の工具を挿入するための第一、第二挿入孔部が形成されたものとするにあたり、
前記緩衝材を、下横框に螺入する螺子材が嵌入することで係止して緩衝材の縦框に対する滑落規制をするための係止孔が基部に設けられるが、当接部には該係止孔の対応部位に孔がなく塞がれたものとし、
かつ前記係止孔を、下側の第二挿入孔部と一連状の長孔になっていて螺子材の第二挿入孔部と係止孔とのあいだの相対移動が許容されたものとして、
緩衝材を、第一、第二挿入孔部を通して螺子材を下横框に螺入できる上側位置に位置せしめて、該螺入により螺子材が第二挿入孔部に嵌入する状態にした後、緩衝材を、第一、第二挿入孔部を通して工具による戸車調整ができる下側位置にスライド移動せしめることで、螺子材が係止孔に嵌入係止することになって前記滑落規制がなされるようにしたことを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け方法。
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