JP7066386B2 - サッシ戸における緩衝材の取り付け構造および取り付け方法 - Google Patents

サッシ戸における緩衝材の取り付け構造および取り付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、建造物の出入り口等の開口部に開閉自在に建て付けられるサッシ戸における緩衝材の取り付け構造および取り付け方法の技術分野に関するものである。
今日、出入口等の開口部に設けた縦横の戸枠にサッシ戸を開閉自在に建て付けることがあるが、このサッシ戸が例えば左右方向に開閉自在な引き戸である場合、該サッシ戸が閉鎖するとき、戸先側の縦框が該側の戸縦枠に衝接する状態で閉鎖することがあり、このようなときの衝撃を緩衝(吸収、緩和)するため、サッシ戸の戸先側縦框にゴム質弾性を有した上下方向に長い長尺物の緩衝材(クッション材)を設けることがある。このような緩衝材を、戸先側縦框に上下方向スライド移動自在な状態で取り付けた場合に、該緩衝材が単にスライド移動自在のままであると、該緩衝材が不用意に滑落(滑り落ち、脱落)してしまうという問題がある。
これを回避するため、縦框と緩衝材とのあいだにスライド抵抗(摺動抵抗)を付与して滑落規制(滑落防止)を図ることが提唱されるが、この場合に、スライド抵抗を大きくして確実な滑落規制を図ろうとしたときには、大きなスライド抵抗によって緩衝材の取付け時や交換時等の作業がしづらいことになって作業性に劣り、逆にスライド抵抗を小さくして作業性を向上させようとすると、緩衝材の滑落規制機能が充分に発揮できないものになるという問題点がある。しかも前記スライド抵抗は、同じ設計であっても継時的変化や設置場所の環境等により変わってしまって一様ではなく、このためスライド抵抗について、単に設計上の対処をしただけで前記問題点を解決できるような単純なものではない。
そこでサッシ戸に、スライド移動自在に設けた前記緩衝材を突き刺し状態で係止したり下端縁を受け止め係止したりするための滑落規制部材を設け、これにより緩衝材の滑落規制ができるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献1、2参照。)。
実公平1-37081号公報 特開平10-196215号公報
ところが前記従来の緩衝材の滑落規制部材は、専用のものをサッシ戸に取付ける構成であるため、部品点数が多くなるうえ滑落規制部材の配設スペースを確保しなければならないだけでなく、前記専用の滑落規制部材の取付け作業が別途必要になって作業性に劣る等の問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、横框と、該横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から横框の端部に螺入する螺子材によって横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框に、前記閉鎖したとき戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられた構成とするにあたり、該緩衝材は、前記螺入した螺子材に係止することで縦框に対する滑落規制がなされることを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項2の発明は、緩衝材には、螺子材が嵌入係止するための係止孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項3の発明は、緩衝材が係止される螺子材は、縦框の下端部と下横框とを組み付けるためのものであることを特徴とする請求項1または2記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項4の発明は、緩衝材が係止される螺子材は、係止孔が係止するための係止部が螺子頭部に設けられものであることを特徴とする請求項2を引用する請求項3記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項5の発明は、係止部は、螺子材に外嵌するカラー材であることを特徴とする請求項4記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項6の発明は、下横框には、下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材には、戸車調整用の工具を挿入するための工具用挿入孔が前記係止孔よりも下側に設けられていることを特徴とする請求項2を引用する請求項3、請求項4、または請求項5記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項7の発明は、緩衝材は、戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備えて構成され、係止孔は基部に形成され、工具用挿入孔は、当接部と基部とにそれぞれ形成される第一、第二挿入孔部であることを特徴とする請求項6記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項8の発明は、係止孔と第二挿入孔部とは、基部に形成された上下方向に長い長孔に一連状に設けられ、該長孔は、螺子材が上下方向相対移動自在になっていることを特徴とする請求項7記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項9の発明は、当接部の係止孔対応部位は孔がなく塞がれており、緩衝材を、螺子材を第一、第二挿入孔部を通して下横框に螺入できる上側位置から、第一、第二挿入孔部を通した工具により戸車調整ができる下側位置にスライド移動することで、係止孔が螺子材に係止して前記滑落規制される構成にしたことを特徴とする請求項8記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項10の発明は、躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、上下横框と、該上下横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から上下横框の端部に螺入する螺子材によって上下横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框には、前記閉鎖したとき該戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられ、下横框には、躯体側に設けた下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材は、前記戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備え、該当接部と基部には、戸車調整用の工具を挿入するための第一、第二挿入孔部が形成されたものとするにあたり、前記緩衝材を、下横框に螺入する螺子材が嵌入することで係止して緩衝材の縦框に対する滑落規制をするための係止孔が基部に設けられるが、当接部には該係止孔の対応部位に孔がなく塞がれたものとし、かつ前記係止孔を、下側の第二挿入孔部と一連状の長孔になっていて螺子材の第二挿入孔部と係止孔とのあいだの相対移動が許容されたものとして、緩衝材を、螺子材を第一、第二挿入孔部を通して下横框に螺入できる上側位置から、第一、第二挿入孔部を通した工具により戸車調整ができる下側位置にスライド移動することで、係止孔が螺子材に係止して前記滑落規制される構成にしたことを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け構造である。
請求項11の発明は、躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、上下横框と、該上下横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から上下横框の端部に螺入する螺子材によって上下横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框には、前記閉鎖したとき該戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられ、下横框には、躯体側に設けた下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材は、前記戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備え、該当接部と基部には、戸車調整用の工具を挿入するための第一、第二挿入孔部が形成されたものとするにあたり、前記緩衝材を、下横框に螺入する螺子材が嵌入することで係止して緩衝材の縦框に対する滑落規制をするための係止孔が基部に設けられるが、当接部には該係止孔の対応部位に孔がなく塞がれたものとし、かつ前記係止孔を、下側の第二挿入孔部と一連状の長孔になっていて螺子材の第二挿入孔部と係止孔とのあいだの相対移動が許容されたものとして、緩衝材を、第一、第二挿入孔部を通して螺子材を下横框に螺入できる上側位置に位置せしめて、該螺入により螺子材が第二挿入孔部に嵌入する状態にした後、緩衝材を、第一、第二挿入孔部を通して工具による戸車調整ができる下側位置にスライド移動せしめることで、螺子材が係止孔に嵌入係止することになって前記滑落規制がなされるようにしたことを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け方法である。
請求項1の発明とすることにより、サッシ戸が閉鎖した際に戸縦枠に衝接したときの衝撃緩衝をするための緩衝材を戸先側の縦框にスライド移動自在に取り付けたものでありながら、該緩衝材を、戸先側の縦框と横框とを組み付けるため設けられる螺子材に係止することで、該螺子材を有効利用して緩衝材の滑落規制ができることになって、専用の滑落規制部材を不要とし、部品点数の増加や作業性の低下を来さないようにして緩衝材を取付けることができる。
請求項2の発明とすることにより、緩衝材に設けた係止孔により、該緩衝材の滑落規制を確実に行うことができることになる。
請求項3の発明とすることにより、縦框の下端部と下横框とを組み付けるための螺子材を有効に利用して緩衝材の滑落規制ができることになる。
請求項4の発明とすることにより、縦框の下端部と下横框とを組み付けるための螺子材が緩衝材の係止部材になるが、この場合に、頭部に設けられ、緩衝材が係止する係止部が、螺子材の框組固定を確実にすると共に位置決め部材として機能することにもなって構造の簡略化が図れることになる。
請求項5の発明とすることにより、緩衝材を係止する係止部が、螺子材に外嵌するカラー材で構成されることになって、汎用の螺子材を使用して框組固定ができることになる。
請求項6の発明とすることにより、下レールを走行する戸車の調整をするため緩衝材に設けた工具用挿入孔を利用して緩衝材の滑落規制の兼用化が図られる螺子材の螺入ができることになる。
請求項7の発明とすることにより、緩衝材が、戸縦枠に当接する当接部と、該当接部よりも戸尻側にある基部とに形成されたものでありながら、工具用挿入孔は、当接部と基部に形成された第一、第二挿入孔部によって形成され、係止孔は基部に形成されたものとなって、緩衝材の孔形成構造が繁雑になることがない。
請求項8の発明とすることにより、基部に形成される係止孔と第二挿入孔とが、上下方向に長く、螺子材が相対移動できる長孔として一連状に設けられる結果、前記螺子材に対して相対移動させることで、緩衝材を、螺子材を螺入できる姿勢と係止孔に嵌入係止する姿勢とに簡単にスライド移動させることができる。
請求項9の発明とすることにより、緩衝材を、上側位置に位置させた状態で螺子材の螺入作業したものについて下側位置に移動することにより、係止孔が螺子材に嵌入係止した滑落規制状態に簡単にでき、しかも当接部には係止孔対応部位が塞がれているため、係止孔は視認回避されたものとなって外観を損なうことがない。
請求項10、11の発明とすることにより、サッシ戸が閉鎖した際に戸縦枠に衝接したときの衝撃緩衝をするための緩衝材を戸先側の縦框にスライド移動自在に取り付けたものでありながら、該緩衝材を、戸先側の縦框と横框とを組み付けるため設けられる螺子材に係止することで、該螺子材を有効利用して緩衝材の滑落規制ができることになって、専用の滑落規制部材を不要とし、部品点数の増加や作業性の低下を来さないようにして緩衝材を取付けることができるが、この場合に、緩衝材を、上側位置に位置させた状態で螺子材を第一、第二挿入孔部を通して螺入して戸先側の縦框を下横枠に組み付けた後、下側位置にスライド移動せしめることで、螺子材が長孔を第二挿入孔部から係止孔に相対移動することになって、緩衝材の螺子材に対する嵌入係止をして緩衝材の滑落規制ができることになり、この結果、緩衝材の滑落規制を伴う取付け作業が容易になるだけでなく、該取付けられた緩衝材からは螺子材が視認できないものとなって外観性が損なわれることがない。
躯体開口部の正面図である。 欄間部位の縦断面図である。 欄間部位の横断面図である。 欄間用サッシ戸の一部切欠き正面図である。 (A)(B)(C)(D)は欄間用サッシ戸の平面図、底面図、戸先側側面図、戸尻側側面図である。 欄間用サッシ戸の要部拡大縦断正面図である。 欄間用サッシ戸の要部拡大横断平面図である。 (A)(B)(C)(D)は緩衝材の取り付け工程を示す要部縦断正面図である。 (A)(B)(C)(D)(E)(F)(G)は緩衝材の一方の側面図、正面図、他方の側面図、縦断正面図、平面図、(D)図のF-F断面図、(D)図のG-G断面図である。 戸車調整をしている状態を示す要部縦断正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は躯体の開口部に建て付けられる戸枠であって、該戸枠1は、下側の出入り口部Xから上側の欄間部Yに至るように設けられる縦枠(本発明の「戸縦枠)に相当する。)1aと、欄間部Yの上端部に設けられる上横枠1bと、出入り口部Xと欄間部Yとのあいだ(境界)に設けられる中横枠1cと、出入り口部Xの下端部に設けられる下横枠(沓摺)1dとにより枠組み形成され、出入り口部X、欄間部Yには何れも左右方向に開閉する左右両開きの開き戸方式のサッシ戸2、3が設けられているが、本実施の形態では欄間部Yに設けられるサッシ戸3に本発明が実施されており、以下、該サッシ戸3について説明する。
尚、本実施の形態を説明するにあたり、便宜上、前後方向を開口部の出入り方向、左右方向を開口部の左右幅方向と定義して説明するが、方向性の表現についてはこれに限定されるものではない。
また、本発明は、開閉自在なサッシ戸であれば欄間部Yに設けられるサッシ戸3に限定されないものであって、本実施の形態のように出入り口部Xに設けられるサッシ戸2について実施してもよく、また両引きでなく片引きの引き戸についても実施することができ、さらには引き戸として設けられるサッシ戸等、閉鎖時の衝撃緩衝をするための緩衝材が設けられる各種のサッシ戸に実施できることは言うまでもない。
前記サッシ戸3は、上下横框4、5と、該上下横框4、5の左右方向両端部(本発明の「横框の端部」に相当する。)が突き当てられる左右の戸先側(実施例において本発明が実施される側)、戸尻側(施錠具9が設けられる側)縦框6、7とを用いて四角形状に框組み形成され、該框組内には透明、不透明等のガラス板や透かし模様が刻設された欄間板等の適宜の欄間用板材8が組み込まれたものとして構成されている。
前記戸先側、戸尻側の縦框6、7の左右方向内側部位は、何れも左右方向内側が開口したC字形状となったものであって、縦框6、7の左右方向内側が開口するよう前後対向間が離間形成される前後一対の開口片部6a、7aと、該開口片部6a、7aの前後方向外端部から左右方向外側に向けて延設される見付け片部6b、7bと、該見付け片部6b、7bの左右方向外端部同士を連結している連結片部6c、7cとを備えて構成されているが、前記開口片部6a、7aには、上下横框4、5に対応する部位が切欠かれた切欠き部6d、7dが形成され、該上下横框4、5の左右方向外端部が、切欠き部6d、7dに嵌入する状態で連結片部6c、7cに突き当てられるようになっている。
一方、上下横框4、5の上下方向内側部位については、何れも上下方向内側部位が開口したC字形をしたものであって、前記縦框6、7と同様、前後一対の開口片部4a、5a、見付け片部4b、5b、連結片部4c、5c、延長片部4e、5eを備えて形成されるが、該連結片部4c、5cの上下方向内側部位にはビスポケット4d、5dが形成されている。
因みに本実施の形態では、上下横框4、5は、同じ形状のものを天地逆にして用いている。
そして上横框4については、前述したように左右方向両端部を縦框開口片部6a、7aの上端部に形成の切り欠き部6d、7dに嵌入する状態で縦框連結片部6c、7cに突き当てた状態で、縦框連結片部6c、7cから螺子材10を上横框ビスポケット4dに螺入することで縦框6、7との框組がなされるようになっている。
また下横框5の戸尻側端部についても前記同様、戸尻側端部を戸尻側縦框7の開口片部7aの下端部に形成の切り欠き部7dに嵌入する状態で連結片部7cに突き当て、連結片部7cから螺子材10を下横框ビスポケット5dに螺入することで戸尻側縦框7との框組がなされるようになっている。
尚、両縦框6、7の上端部には、連結片部6c、7cの上側に位置する状態でビス11aを介して案内溝部11が設けられているが、該案内溝部11は、上横框4の延長片部4eと共に上横枠1bに設けた上レール12に外嵌してサッシ戸3の上側の左右開閉案内をするようになっている。
一方、前記戸先側の縦框6は、連結片部6cから、見付け片部5bよりは前後方向幅狭になる状態で左右方向外側に向けて前後一対の延出片部6fが形成され、該各延出片部6fの左右方向外端部に、延出片部6fから前後方向内外両側に延出する状態で外側片部6gが形成されるが、該外側片部6gの延出片部6fよりも前後方向内側部位は前後方向に間隔を存する状態で互いに対向していて後述する緩衝材13のスライド移動のための係止片部6hとなっている。
また、下横框連結片部5cの下側面には、戸車14用のブラケット14aが取り付け用ビス14bを介して取り付けられているが、該戸車14は、中横枠1cの上面に設けた下レール15を走行するように設定され、これによりサッシ戸3の下側の左右開閉案内がなされるようになっている。
そして戸車14は、ブラケット14aの左右方向外側端部に設けた調整用ビス14cをドライバー(螺子回し)等の工具Kを用いて操作することで該ブラケット14aに設けた調整ガイド(調整孔)14dの範囲で上下位置の調整ができるようになっているが、斯かる戸車14の調整構造は従来公知のものを採用しているため、その詳細については省略する。
前記緩衝材13は、ゴム質弾性を有したフォロー形状(空洞形状)になっていて、サッシ戸3が閉鎖したとき戸先側の縦枠1aに当接することで弾性変形して前記閉鎖時の衝撃緩衝をするものであるが、該緩衝材13は、平面視したときに、左右方向両側が開口する状態で四角形状をした本体部13aと、該本体部13aの戸先側部位(左右方向外側部位)から三角形状になる状態で左右方向外側に向けて延出していて、前記閉鎖時に戸先側の縦枠1aに弾性変形する状態で当接する当接部13bと、本体部13aの戸尻側開口端部から戸尻側に向けて延出したものが、本体部13aの戸尻側片部に対して左右方向内側に間隙を存する状態で前後方向外側に向けてL字形に折曲形成されていて、前記縦框6の係止片部6hに上下方向スライド移動自在に外嵌係止するスライド溝Zを本体部13aの戸尻側面部と共に形成するための溝形成部13cと、該溝形成部13cを一連状に連結するための連結部13dとを備えて構成されるが、このものでは溝形成部13cと連結部13dとが当接部13bよりも戸尻側(左右方向内側)に設けられる基部13eを構成している。そして緩衝材13は、前記スライド溝Zを縦框6の係止片部6hに外嵌係止するようにセットすることで縦框6に対して上下方向にスライド移動自在になって後述する下側位置、上側位置に移動自在に取り付けられるようになっている。
ここで本実施の形態においては、当接部13bと、基部13eを構成している溝形成部13cの一部および連結部13dが、縦框6の下端部と下横框5の戸先側端部とを組み付けるための螺子材(本発明の「螺子材」に相当する。)10aの螺入通路を塞ぐ位置に位置するように設定されている。
さらに戸先側縦框連結片部6cの下側端部には、下横框5の連結片部5c位置を挟む状態で上下方向内側(上側)の貫通孔6iと外側(下側)の貫通孔6jの一対が形成されるが、このうち内側の貫通孔6iは、下横框5のビスポケット5dに対応する位置に設けられていて縦框6の下側端部と下横框5とを取付けるため螺入する後述する螺子材10aの貫通孔となっており、また外側の貫通孔6jは、戸車調整用ビス14cに対応する位置に設けられていて、戸車14を調整するための工具Kを挿入できる挿入孔を構成している。
そしてこのような貫通孔6i、6jは、戸先側縦框6の上側端部、戸尻側縦框7の上下両側端部にも同様に形成されている(これら貫通孔については、図面において引出符号を付すことを省略する。)が、そのうち戸尻側縦框7の下側端部に形成された上下一対の貫通孔は、戸先側縦框6の下端部に形成された貫通孔6i、6jと同じ用途に用いられるのに対し、戸先側、戸尻側の縦框6、7の上側端部に形成される上下一対の貫通孔のうち下側の貫通孔が前述した螺子材10の貫通孔、上側の貫通孔が前述した案内溝部11の取り付け孔となるよう設定されている。尚、戸尻側縦框7の下端部に形成される上下の貫通孔は塞ぎ体7fによって塞がれている。
前記戸先側の縦框6に上下方向スライド移動自在に取り付けられる緩衝材13は、上下レール12、15に当接(干渉)しないよう上下両端部が該縦框6よりも短いものになっているが、該緩衝材13の当接部13bには、緩衝材13を後述する下側位置、つまり縦框6に対する取り付け位置(正規の取り付け位置)に位置せしめた場合に、前記戸車14の調整用ビス14cに対応する位置に位置するよう第一挿入孔部13fが形成されたものになっている一方で、前記当接部13bは、下横框5のビスポケット5dに螺入する螺子材10aに対応する位置には孔がないままになっていて当接部13b自体によって塞がれた状態になっている。
一方、緩衝材13の基部13eの下端部には上下方向に長い長孔13gが形成されるが、該長孔13gは、前記螺子材10aが上下方向に相対移動できる左右孔幅を存して形成されている。そして長孔13gの下半部は、前記第一挿入孔部13fと対応する位置に設けられており、これによって該長孔13gの下半部は、緩衝材13を前記下側位置に位置せしめた場合に、第一挿入孔部13fから長孔13gの下半部に挿入せしめた工具Kを戸車14の調整用ビス14cにセットできることになり、このようにして該長孔13gの下半部は基部13eに形成される第二挿入孔部13hを構成し、これら第一、第二挿入孔部13f、13hが、戸車調整用の工具Kを挿入するため当接部13bと基部13eとに形成される工具用挿入孔を構成することになり、これによって緩衝材13は工具挿通用孔が形成されたものになっている。
これに対し長孔13gの上半部は、緩衝材13を前記下側位置に位置せしめた場合に、前記螺子材10aが嵌入係止する位置に位置するように設定されており、これによって基部13eに形成される長孔13gの上半部に、緩衝材13の縦框6に対する滑落規制がなされるよう前記螺子材10aが嵌入係止することになって、緩衝材13の滑落規制をすべく螺子材10aが嵌入係止するための係止孔13iを構成している。
またこのものでは、螺子材10aは、係止孔13iが係止するためのカラー材16が螺子頭部10bに外嵌された構成になっていて、係止孔13iの螺子部からの保護を図るようになっているが、該カラー材16は、螺子材10aを戸先側縦框6の下端部と下横框5とを連結固定すべく螺入した場合に、螺子頭部10bと戸先側縦框連結片部6cとのあいだに挟持状に介装されることになって、螺子頭部10bを螺子材10aによる戸先側縦框6の下端部と下横框5との框組固定を緩みのない確実な螺着状態でできると共に、螺子頭部10bを緩衝材連結部13dよりも左右方向外側に位置させることになって他の螺子材10に対して左右方向外側(戸先側)に偏倚した状態での螺入が確実にできると共に、カラー材16自体を緩衝材連結部13d位置に位置せしめて係止孔13iの係止が確実になる。
尚、本発明は、カラー材16がないものであっても本発明を実施できることは言うまでもないが、螺子材10aを、螺子頭部10bとカラー材16とが一体となることで、螺子頭部10bが左右方向に長いものとしても実施することができる。
叙述の如く構成された本実施の形態において、欄間側のサッシ戸3を、下横框5と、該下横框5の端部が突き当てられる戸先側の縦框6とを備え、該戸先側縦框6から下横框5の端部に螺入する螺子材10aによって下横框と戸先側縦框とが組み付けられるように構成し、そして該サッシ戸3が閉鎖したとき、戸縦枠1aに対向する戸先側の縦框6に、前記閉鎖したとき戸縦枠1aに当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材13が上下方向スライド移動できる状態で取り付けられているが、該緩衝材13は、前記螺入した螺子材10aに係止することで戸先側縦框6に対する滑落規制がなされることになる。
この結果、サッシ戸3が閉鎖した際に戸縦枠1aに衝接したときの衝撃緩衝をするための緩衝材13を戸先側縦框6にスライド移動自在に取り付けたものでありながら、該緩衝材13は、戸先側縦框6と下横框5とを組み付けるため設けられる螺子材10aに係止することになって戸先側縦框6に対して滑落規制されたものとなり、これにより緩衝材13の滑落規制が、サッシ戸3の戸先側縦框6と下横框5とを框組するに必要な螺子材10aを有効利用してできることになって、従来のように専用の滑落規制部材を不要とし、部品点数の増加や作業性の低下を来さないようにして緩衝材13を取付けることができる。
尚、本実施の形態では、戸先側縦框6と下横框5とを組み付けるための螺子材10aが緩衝材13に設けた係止孔13iに嵌入係止することで滑落規制をする構成にしているが、本発明はこれに限定されるものでなく、戸先側縦框6と上横框5とを組み付けるための螺子材10を緩衝材13に係止することで該緩衝材13の滑落規制をするように構成することもでき、また滑落規制のための係止としては、係止孔13iに限定されることなく例えば係止溝のようなものとしても実施することができる。
そしてこのものでは、緩衝材13を戸先側縦框6に組み込むための手順を図8に示したが、まず、緩衝材13に形成されるスライド溝Zを係止片部6hに外嵌する状態でセットして該緩衝材13を上下方向に移動させる(図8(A)参照)。そして緩衝材13を、第一挿入孔部13fが上側貫通孔6i位置(ビスポケット5d位置)に位置せしめた状態にし(図8(B)参照)、しかる後、カラー材16に外嵌せしめた螺子材10aを、第一挿入孔部13fを貫通し、長孔13gに遊嵌する状態でビスポケット5dに螺入する(図8(C)参照)。これによってカラー材16は連結片部6cと螺子頭部10bとのあいだに挟持されることになって、螺子材10aによる戸先側縦框6と下横框5との框組固定がなされると共に、カラー材16を、係止孔13iの係止位置に位置せしめることができ、この状態から緩衝材13を下動して係止孔13iがカラー材16に係止せしめることで緩衝材13の滑落規制がなされた組み込みができることになる。
そしてこの場合に、螺子材の嵌入係止により緩衝材13の滑落規制をするものが、緩衝材13に設けた係止孔13iであるため前記嵌入係止が確実になり、嵌入係止が不用意に解除されて緩衝材が滑落してしまうことを防止することができる。
またこのものでは、下横框5には、中横枠1cに設けた下レール15を走行するための戸車14が設けられる一方、緩衝材13には、戸車14を調整するための工具Kを挿入する工具用挿入孔である第一、第二の挿入孔部13f、13hが、前記係止孔13iよりも下側に設けられているため、該第一、第二の挿入孔部13f、13hを螺子材10aの螺入位置に位置するよう緩衝材13をセットしておけば、斯かる第一、第二の挿入孔部13f、13hを利用して螺子材10aの螺入ができることになって、係止孔13iに対応する位置が塞がれた緩衝材13であっても緩衝材13を滑落規制された状態に取付けることができる。
そうしてこの緩衝材13は、戸縦枠1aに当接する当接部13bと該当接部13bよりも戸尻側に位置する基部13eとを備えたフォロー形状に形成され、係止孔13iは基部13eに形成され、工具Kを挿入するための第一、第二挿入孔部13f、13hが、当接部13bと基部13eとにそれぞれ形成される構成になっているため、緩衝材13に対する孔形成構造が単純化して孔加工が容易になる。
そのうえ係止孔13iと第二挿入孔部13hとは、基部13eに形成された上下方向に長い長孔13gに一連状に設けられたものとなっているが、該長孔13gは、螺子材10aが上下方向相対移動自在になっているため、長孔13gに挿入した螺子材10aを長孔13gに対して上下相対移動させるよう緩衝材13を移動させることで、緩衝材13を長孔13gに嵌入させた状態で、緩衝材13を、螺子材10aの螺入組み込みができる上側位置と係止孔13iの嵌入係止がなされる下側位置とに簡単にスライド移動させることができることになって、作業性が向上する。
またこの場合に、緩衝材13の当接部13bには、係止孔13iに対応する部位に孔がなく塞がれたものになっているため、緩衝材13を、第一、第二挿入孔部13f、13hを通して下横框5に螺子材10aを螺入できる上側位置と、第一、第二挿入孔部13f、13hを通した工具Kにより戸車14の調整ができる下側位置にスライド移動する構成とすることが簡単に構成できながら、外観視される当接部13bには、第一挿入孔部13fのみが形成されたものとなり、この結果、係止孔13iが視認されることがなく、外観性の優れたものになる。
さらにこのものでは、緩衝材13を戸先側縦框6に取付けるにあたり、該緩衝材13を、上側位置に位置せしめた状態で、第一、第二挿入孔部13f、13hを通して螺子材10aを下横框5に螺入操作して戸先側縦框6と下横框5を組込みすることで螺子材10aを第二挿入孔部13hに嵌入した状態にした後、緩衝材13を、第一、第二挿入孔部13f、13hを通して工具Kによる戸車14の調整ができる下側位置にスライド移動させることで、螺子材10aが係止孔13iに嵌入係止することになって前記緩衝材13の滑落規制がなされることになり、この結果、緩衝材13の滑落規制を伴う取付け作業が、螺子材10aの框同士を組み付けるための螺入作業をした後に緩衝材13を下側にスライド移動させるだけででき、複雑化することがない。
そのうえ螺子材13は、係止孔13iが係止するためのカラー材16が外嵌されたものであるため、該カラー材16によって、螺子材10aの螺子部が係止孔13iに直接接触するのを回避できることになって係止孔13iの螺子材10aに対する接触部位が螺子部によって損傷を受けてしまうことを防止できるが、該カラー材16は、連結片部6cと螺子頭部10bとのあいだに挟持されるよう組み込まれることになるため、他の螺子材10とは異なり、左右方向外端側に偏倚した状態での螺子材10aの螺入となりながら、螺入位置へのセットが確実になると共に、戸先側縦框6と下横框5との確りとした框組固定がなされる。そしてこの様にしてセットされたカラー材16は、係止孔13iの係止位置に位置せしめることができ、緩衝材13を係止孔13iがカラー材16に係止せしめるよう下動することで緩衝材13の滑落規制がなされた状態での組み込みができることになる。
尚本発明は、前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、基部に形成される孔部としては、第二挿入孔部と係止孔とが長孔に一連状に形成されたものでなく、各別に設けたものとして実施することができ、また当接部の係止孔に対応する位置に螺子材を嵌入するための孔部を設けたものとしても実施することができる。
さらに螺子材が嵌入係止する係止部が形成される基部としては、縦框にスライド嵌合するためのスライド溝を形成するためのものに限定(兼用)されず、当接部よりも戸尻側に位置していて螺子材の螺入経路を塞ぐものであって、ここに形成された係止部に嵌入する螺子材に係止して緩衝材の滑落規制をするものであれば本発明を実施することができる。この場合に、基部とされる部位に螺子材の螺入経路を塞ぐものが複数あった場合に、これら塞ぐものの少なくとも一つに螺子材が嵌入係止する係止部を形成し、残りのものは遊嵌状の貫通孔を形成したものとして実施することができる。
本発明は、建造物の出入り口等の開口部に開閉自在に建て付けられるサッシ戸における緩衝材の取り付け構造および取り付け方法として利用することができる。
1 戸枠
1a 縦枠
1c 中横枠
3 サッシ戸(欄間用)
5 下横框
6 縦框(戸先側)
10a 螺子材
13 緩衝材
13b 当接部
13e 基部
13f 第一挿入孔部
13g 長孔
13h 第二挿入孔部
13i 係止孔
14 戸車
15 下レール
16 カラー材
K 工具

Claims (11)

  1. 躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、横框と、該横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から横框の端部に螺入する螺子材によって横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框に、前記閉鎖したとき戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられた構成とするにあたり、該緩衝材は、前記螺入した螺子材に係止することで縦框に対する滑落規制がなされることを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  2. 緩衝材には、螺子材が嵌入係止するための係止孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  3. 緩衝材が係止される螺子材は、縦框の下端部と下横框とを組み付けるためのものであることを特徴とする請求項1または2記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  4. 緩衝材が係止される螺子材は、係止孔が係止するための係止部が螺子頭部に設けられものであることを特徴とする請求項2を引用する請求項3記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  5. 係止部は、螺子材に外嵌するカラー材であることを特徴とする請求項4記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  6. 下横框には、下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材には、戸車調整用の工具を挿入するための工具用挿入孔が前記係止孔よりも下側に設けられていることを特徴とする請求項2を引用する請求項3、請求項4、または請求項5記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  7. 緩衝材は、戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備えて構成され、係止孔は基部に形成され、工具用挿入孔は、当接部と基部とにそれぞれ形成される第一、第二挿入孔部であることを特徴とする請求項6記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  8. 係止孔と第二挿入孔部とは、基部に形成された上下方向に長い長孔に一連状に設けられ、該長孔は、螺子材が上下方向相対移動自在になっていることを特徴とする請求項7記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  9. 当接部の係止孔対応部位は孔がなく塞がれており、緩衝材を、螺子材を第一、第二挿入孔部を通して下横框に螺入できる上側位置から、第一、第二挿入孔部を通した工具により戸車調整ができる下側位置にスライド移動することで、係止孔が螺子材に係止して前記滑落規制される構成にしたことを特徴とする請求項8記載のサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  10. 躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、上下横框と、該上下横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から上下横框の端部に螺入する螺子材によって上下横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、
    該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框には、前記閉鎖したとき該戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられ、下横框には、躯体側に設けた下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材は、前記戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備え、該当接部と基部には、戸車調整用の工具を挿入するための第一、第二挿入孔部が形成されたものとするにあたり、
    前記緩衝材を、下横框に螺入する螺子材が嵌入することで係止して緩衝材の縦框に対する滑落規制をするための係止孔が基部に設けられるが、当接部には該係止孔の対応部位に孔がなく塞がれたものとし、
    かつ前記係止孔を、下側の第二挿入孔部と一連状の長孔になっていて螺子材の第二挿入孔部と係止孔とのあいだの相対移動が許容されたものとして、
    緩衝材を、螺子材を第一、第二挿入孔部を通して下横框に螺入できる上側位置から、第一、第二挿入孔部を通した工具により戸車調整ができる下側位置にスライド移動することで、係止孔が螺子材に係止して前記滑落規制される構成にしたことを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け構造。
  11. 躯体側の開口に設けた縦横の戸枠に開閉自在に取り付けられ、上下横框と、該上下横框の端部が突き当てられる縦框とを備え、該縦框から上下横框の端部に螺入する螺子材によって上下横框と縦框とが組み付けられるように構成してなるサッシ戸において、
    該サッシ戸が閉鎖したとき戸縦枠に対向する戸先側の縦框には、前記閉鎖したとき該戸縦枠に当接する際の衝撃を緩衝するための緩衝材が上下方向スライド移動させることで取り付けられ、下横框には、躯体側に設けた下レールを走行するための戸車が設けられ、緩衝材は、前記戸縦枠に当接する当接部と該当接部よりも戸尻側に位置する基部とを備え、該当接部と基部には、戸車調整用の工具を挿入するための第一、第二挿入孔部が形成されたものとするにあたり、
    前記緩衝材を、下横框に螺入する螺子材が嵌入することで係止して緩衝材の縦框に対する滑落規制をするための係止孔が基部に設けられるが、当接部には該係止孔の対応部位に孔がなく塞がれたものとし、
    かつ前記係止孔を、下側の第二挿入孔部と一連状の長孔になっていて螺子材の第二挿入孔部と係止孔とのあいだの相対移動が許容されたものとして、
    緩衝材を、第一、第二挿入孔部を通して螺子材を下横框に螺入できる上側位置に位置せしめて、該螺入により螺子材が第二挿入孔部に嵌入する状態にした後、緩衝材を、第一、第二挿入孔部を通して工具による戸車調整ができる下側位置にスライド移動せしめることで、螺子材が係止孔に嵌入係止することになって前記滑落規制がなされるようにしたことを特徴とするサッシ戸における緩衝材の取り付け方法。
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