以下、本実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する
(遊技機の構成)
まず、図1、図2を参照して、遊技機1の構成について具体的に説明する。 図1は本実施形態における遊技機1の正面図の一例である。また、図2は本実施形態における遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1としてのパチンコ遊技機には、遊技ホールの島構造に取り付けられる外枠2Aに開閉枠2B(内枠)が開閉自在に装着され、開閉枠2Bに開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2Bの左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2Bに遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、複数の装飾ランプ(LED)を有する枠用照明装置27、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5(受け皿)が設けられている。貯留皿5には、種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置6Aと選択ボタン装置6Bが左右に並べて設けられている。
枠用照明装置27の複数の装飾ランプ(LED)は、窓3aの周縁部分に設けられ、複数の装飾ランプ(LED)の各々の光の照射方向や発光色を変更することで照明による発光演出を行う。また、枠用照明装置27は、開閉扉3の開放や払出装置100(図2参照)から遊技球を払い出すことができない払出異常が発生した場合に点灯/点滅するように制御される報知ランプ(LED)を備えている。
演出ボタン装置6Aは、決定操作(操作入力)やボタン操作演出を行うことが可能な演出ボタン6aと、演出ボタン6aの操作を検出するための演出ボタン検出スイッチ6b(図3参照)と、演出ボタン6aを通常状態と通常状態よりも上方に位置する突出状態とに変化させるためのボタン駆動モータ6c(図3参照)と、演出ボタン6aを通常状態と所定態様で振動する振動状態とに変化させるためのボタン振動モータ6d(図3参照)と、演出ボタン6aを消光状態と所定態様で発光する発光状態とに変化させるためのボタン発光LED6e(図3参照)とを設けている。遊技者が演出ボタン6aを操作することにより遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
選択ボタン装置6Bは、選択操作などの操作を行うことが可能な選択ボタンとしての十字キーボタン(以下、十字キー)(上キーボタン、下キーボタン、右キーボタン、左キーボタン)と、十字キーの操作を検出するための十字キー検出スイッチ6g(図3参照)とを設け、遊技者が十字キーを操作することにより遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。尚、遊技者が発射ハンドル7に設けられた発射停止ボタン(図示略)を操作することにより遊技球の発射が一時的に停止される。
図1、図3に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘Kの他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、ゲート(図示略)、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が、夫々、遊技球が入球(入賞)可能に図示の配置で設けられている。第1始動口10、ゲート、複数の一般入賞口14には、夫々、入球した遊技球を検出する第1始動口検出スイッチ10a、ゲート検出スイッチ12a、複数の一般入賞口検出スイッチ14aが付設されている。尚、実施例において、「入球」、「入賞」というときには、「通過」を含むものとする。
始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口検出スイッチ11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口開閉ソレノイド11dを有し、第2始動口11aは、遊技球が入賞し難いもしくは入賞不可能な閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口検出スイッチ13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口開閉ソレノイド13dを有し、大入賞口13aは、遊技球が入賞し難いもしくは入賞不可能な閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
本実施形態の遊技機1では、遊技者が発射ハンドル7を回動操作して遊技球を遊技領域4aに発射させる際、発射ハンドル7の回動操作量(回動角度)で遊技球の発射強度を調節して、所謂「左打ち」と「右打ち」の打ち分けを行うことができる。「左打ち」では、遊技球がセンタ役物15の左側に位置する左側遊技領域4a1を落下し、「右打ち」では、遊技球がセンタ役物15の上側に形成された右打ち通路を通ってセンタ役物15の右側に位置する右側遊技領域4a2側へ移動して右側遊技領域4a2の下流方向へ向かって落下していく。
遊技領域4aに発射された遊技球が、複数の入賞口10,11a,13a,20a,14の何れかに入賞した場合、遊技球1個の入賞につき入賞口10,11a,13a,20a,14毎に設定された数(数個~10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払い出され、複数の入賞口10,11a,13a,20a,14の何れにも入賞しなかった場合、最終的に遊技領域4aの最下流部に形成された排出口28から遊技領域4aの外部へ排出される。
遊技球が始動口10,11aに入賞すると大当たり抽選(特別遊技判定)が行われ、その大当たり抽選で当選すると、大入賞口13aが開放する大当たり遊技(特別遊技)が発生する。遊技球がゲートを通過すると当たり抽選が行われ、その当たり抽選で当選すると、第2始動口11aが所定態様で開放される補助遊技が発生する。
遊技盤4の略中央にはセンタ役物15が取り付けられている。センタ役物15には内部への遊技球の進入を規制する枠体(飾り枠体)15aが設けられ、この枠体15aが遊技盤4に形成された開口部(図示略)に嵌合装着され、枠体15aの左側部には遊技領域4aを流下する遊技球を枠体15aの内部に導入させることが可能なワープ装置15bが設けられている。枠体15aの下部には遊技球が転動可能なセンタステージ15cが設けられ、ワープ装置15bによって枠体15aの内部に導入された遊技球がワープ装置15bのワープ通路を経由してセンタステージ15cで転動して枠体15aの下方へ流下する。
センタ役物15の枠体15aの内部に画成された演出空間15Aの中央奥部側には液晶ディスプレイからなる第1画像表示装置16(メイン液晶)が設けられ、開閉枠2B(内枠)の左右両側面には液晶ディスプレイからなる第2画像表示装置18A,18B(サブ液晶)が設けられている。
第2画像表示装置18A,18Bにはスピーカからなる音声出力装置9が設けられ、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することで楽曲、音声による音演出を行うようになっている。
演出空間15Aの上部側には、「刀」を模した第1可動演出部材17A(演出役物)及び遊技機1のタイトルの「看板」を模した第2可動演出部材17B(演出役物)が設けられ、第2可動演出部材17Bは、第1可動演出部材17Aよりも前方に配設されている。
演出空間15Aの右部側には、第1可動演出部材17Aの「刀」よりも大きいサイズの「刀」を模した第3可動演出部材17C(演出役物)が設けられている。
第1可動演出部材17Aは、鞘を模した鞘部と、鞘部に収められた刀身部とで構成され、刀身部がステッピングモータを備えた盤用駆動装置17によって駆動されることで左右方向に移動することが可能であり、刀身部が鞘部に収められた状態から刀身部が左方に移動して刀身部を鞘部から抜いた演出動作を行うことが可能である。
第2可動演出部材17Bは、盤用駆動装置17によって駆動されることで上下方向に移動することが可能であり、演出空間15Aの上部側から下降移動して第1画像表示装置16の表示部(表示画面)の前側に現れる演出動作を行うことが可能である。
第3可動演出部材17Cは、鞘を模した鞘部と、鞘部に収められた刀身部とで構成され、刀身部が盤用駆動装置17によって駆動されることで上下方向に移動することが可能であり、刀身部が鞘部に収められた状態から刀身部が上昇移動して刀身部を鞘部から抜いた演出動作を行うことが可能である。
更に、第3可動演出部材17Cは、盤用駆動装置17によって駆動されることで下端部を支点として傾動動作可能であり、刀身部が鞘部から抜かれた状態から第1画像表示装置16の表示部の中央領域の前側に向けて傾動動作して刀で相手を斬るような演出動作を行うことが可能である。
また、第1可動演出部材17A、第2可動演出部材17B及び第3可動演出部材17Cには、複数のLEDを有する盤用照明装置23が設けられ、待機中や演出動作の実行中に所定の態様で刀身部やロゴ等が発光する発光演出を行うことが可能である。
第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bでは、遊技の進行(展開)に応じて様々な演出画像(動画を含む)を表示する表示演出を行う。表示演出としては、後述の特別図柄表示器で特別図柄の変動表示の非実行中に表示される客待ち演出、後述の特別図柄表示器での特別図柄の変動表示に対応する演出図柄の変動表示を含む変動演出や大当たり遊技の実行中に表示される大当たり演出等がある。
第1画像表示装置16の表示部(表示画面)には、3つの演出図柄16a(左図柄、中図柄、右図柄)を変動表示するための変動表示領域(左側領域、中央領域、右側領域)、変動演出の進行に係る演出モードを示すモード表示領域などが形成されている。
演出図柄16aは、「1」~「9」、或いは、「一」~「九」を示す数字又は文字の符号情報からなる識別部と、識別部の周囲(近傍)に付随するキャラクタ画像や飾り枠画像等の所定の装飾情報(付随情報)からなる装飾部とから構成される場合と、識別部のみで構成される場合とがある。
変動演出において、3つの演出図柄16aは変動表示を所定時間行い、当該変動表示の結果として大当たり抽選の結果を示す組み合わせ態様(ハズレ態様、大当たり態様)で停止表示する。大当たり態様(特別表示結果)の場合は、3つの演出図柄16aが同一図柄(例えば「777」)で揃った組み合わせで停止表示され、ハズレ態様の場合は、3つの演出図柄16aが大当たり態様以外の組み合わせで停止表示される。
尚、本実施形態では演出図柄16aの変動表示が上下方向のスクロールとなっているが、左右方向にスクロールするようにしてもよいし、その場での切り替わりや回転(自転)するようにしてもよい。
第1画像表示装置16の表示部及び第2画像表示装置18A,18Bの表示部には、変動演出において演出図柄16aの変動表示中に大当たり抽選の結果に応じてリーチ演出、背景画像やキャラクタ画像等の種々の演出画像(動画を含む)が表示され、遊技者の大当たり(特別遊技状態)発生への期待度を高めるようになっている。
第1画像表示装置16の表示部には、第1特図保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコン(例えば「◎」)を表示するための第1保留アイコン表示領域16b、第2特図保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコン(例えば「◎」)を表示するための第2保留アイコン表示領域16cや、実行中の特別図柄(演出図柄16a)の変動表示に対応する当該変動アイコン(例えば保留アイコンよりも表示サイズが大きい「◎」)を表示するための当該変動アイコン表示領域16d等が形成されている。
更に、第1画像表示装置16の表示部には、現在の第1特別図柄保留数(U1)を示す第1保留数字を表示するための第1保留数表示領域16eと、現在の第2特別図柄保留数(U2)を示す第2保留数字を表示するための第2保留数表示領域16f、特別図柄の変動表示及び演出図柄の変動表示に対応して変動表示される特殊図柄を表示するための特殊図柄表示領域TZが形成されている。
特殊図柄は、「1」~「9」の数字の符号情報からなる識別部のみで構成され、演出図柄の通常の表示サイズよりも縮小された縮小図柄で表示される。特殊図柄表示領域TZでの特殊図柄の変動表示は、特別図柄の変動表示及び演出図柄の変動表示が開始されてから停止表示されるまでの期間において一定の表示態様(数字を順番に切り替えていく表示態様)で継続して行われると共に、表示部の画面上から消えたり可動演出部材17A~17Cの演出動作により遮蔽されたりすることがなく、常に視認可能な状態で表示される。
その一方で、演出図柄の変動表示は、演出の進行に応じて画面上から視認不可能な状態となることがある。そのため、特殊図柄の変動表示は、演出図柄の変動表示に対応するものであって、演出の進行に拘らず視認可能な状態で表示され続けるので演出図柄の変動表示の役割としての機能も有する。
第1保留アイコン表示領域16bは、当該変動アイコン表示領域16dに近い側から第1表示部、第2表示部、第3表示部、第4表示部といった形で区画されており、第1表示部~第4表示部には、第1特図保留数(U1)に対応した数の第1保留アイコンが表示される。
第2保留アイコン表示領域16cは、当該変動アイコン表示領域16dに近い側から第1表示部、第2表示部、第3表示部、第4表示部といった形で区画されており、第1表示部~第4表示部には、第2特図保留数(U2)に対応した数の第2保留アイコンが表示される。
第1,第2保留数表示領域16e,16fの保留数字の表示も、特殊図柄と同様に、第1画像表示装置16の表示部の画面上から消えたり可動演出部材17の演出動作により遮蔽されたりすることがなく、即ち、演出の進行に拘らず常に視認可能な状態で表示される。
遊技領域4aの外部であって遊技盤4におけるガイドレール8よりも外側の左下部に、遊技の進行に関する遊技情報を表示する第1遊技情報表示装置19が設けられている。
第1遊技情報表示装置19は、傾斜状に2列に配置した複数のLED(発光部)を有している。これら複数(32個)のLED(発光部)は、第1特別図柄第1表示器19a、第2特別図柄第1表示器19b、普通図柄第1表示器19c、第1特別図柄保留第1表示器19d、第2特別図柄保留第2表示器19e、普通図柄保留第1表示器19f、高確率遊技状態表示器19g、時短遊技状態表示器19h、ラウンド数表示器19i、右打ち第1表示器19j、設定表示器19kを構成している。
図2に示すように、開閉枠2B及び遊技盤4の裏側には、予め定めた払出条件(賞球、球貸)の成立に基づいて遊技球を払い出すための払出装置100、島設備などから供給される遊技球を貯留して払出装置100に供給する遊技球貯留部101、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110を内蔵した主制御装置110A、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて払出装置100の制御を行う払出制御基板120を内蔵した払出制御装置120A、主制御基板110からの演出制御コマンドに応じて演出の制御を行う演出制御部130、画像制御部140及びランプ制御部150を内蔵した演出制御装置130A、各種制御装置110A~130Aに対して電源電圧の供給を行う電源基板160を内蔵した電源装置160A、遊技機1の外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に遊技情報(遊技信号)を出力するための遊技情報出力端子板90等が設けられている。また、電源基板160に遊技機1に電力を給電するための電源プラグ161、電源スイッチ(図示略)が設けられている。
また、主制御装置110Aの上部及び演出制御装置130Aの全体を後方から覆うように左右一側に設けられた回転軸を中心として左右他側が左右方向に開閉する開閉扉式のカバー部材90が設けられており、演出制御装置130Aには、カバー部材90に覆われるように音声出力装置9から出力される演出音の音量や画像表示装置16,18や各種照明装置(盤用照明装置23、枠用照明装置27)の光量(発光強度)の調整に関わる調整モードを切り替えるための切り替えスイッチが設けられている。
(遊技機1の制御構成)
次に、遊技機1の制御構成について具体的に説明する。図3は、本実施形態における遊技機1の全体のブロック図である。
本実施形態の制御構成としては、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する主制御基板110と、主制御基板110からの払出制御コマンドの受信に基づき遊技球の払出を制御する払出制御基板120と、主制御基板110からの演出制御コマンドの受信に基づき遊技に関する演出を制御する演出制御基板130と、主制御基板110、払出制御基板120及び演出制御基板130に電源を供給する電源基板160を備えている。
尚、主制御基板110と払出制御基板120との通信は、双方向にコマンドが送受信可能に構成されており、主制御基板110と演出制御基板130との通信は、主制御基板110から演出制御基板130への一方向のみにコマンドを送信可能に構成されている。
主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b、演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110c及び入出力ポート等を備えている。
主制御基板110の入出力ポートには、一般入賞口検出スイッチ14a、ゲート検出スイッチ12a、第1始動口検出スイッチ10a、第2始動口検出スイッチ11c、第2始動口開閉ソレノイド11d、大入賞口検出スイッチ13c、大入賞口開閉ソレノイド13d、磁気検出センサ58a、電波検出センサ58b、RAMクリアスイッチ58c、設定キースイッチ58d、入賞確認検出スイッチ58e、第1特別図柄第1表示器19a、第2特別図柄第1表示器19b、普通図柄第1表示器19c、第1特別図柄保留第1表示器19d、第2特別図柄保留第1表示器19e、普通図柄保留第1表示器19f、高確率遊技状態表示器19g、時短遊技状態表示器19h、ラウンド数表示器19i、右打ち第1表示器19j、設定表示器19k、遊技情報出力端子板(図示略)、払出制御基板120、演出制御基板130が接続されている。
メインCPU110aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインRAM110bに記憶された遊技制御プログラムを読み出し、メインRAM110cをワークエリアとして活用しながら遊技に関する演算処理を行う。これにより、各種入力装置(検出スイッチや検出センサ等)からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置(ソレノイドや第1遊技情報表示装置19の各種表示器19a~19k等)を制御するための制御処理、各種制御コマンドを送受信するための制御処理、遊技情報出力端子板を介して遊技機1の外部(ホールコンピュータ等)に遊技情報を送信するための制御処理等を行う。
払出制御基板120は、払出装置100を駆動して遊技球の払い出しを制御する払出制御部121と、発射装置26を駆動して遊技球の発射を制御する発射制御部122を備えている。
払出制御部121は、演算処理を行う払出CPU121a、払出プログラム等が格納された払出ROM121b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM121c及び入出力ポート等を備えている。
払出制御部121の入出力ポートには、開閉扉3の開放検出スイッチ31a、受け皿満杯検出スイッチ32a、払出装置100から払い出される遊技球を検出するための払出球検出スイッチ100a、払出装置100から遊技球を払い出すための払出モータ100b及び遊技球貯留部101に遊技球が貯留されていることを検出するための球有り検出スイッチ101aが接続されている。
払出CPU121aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM121bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM121cをワークエリアとして活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行う。これにより、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて払出装置100から遊技球を払い出すための制御処理、演算処理の結果に基づくコマンドを主制御基板110に送信するための制御処理等を行う。
発射制御部122は、制御回路及び入出力ポート等を備えている。発射制御部122の入出力ポートには、球送りソレノイド43、タッチセンサ7a、発射ボリューム7b及び発射用ソレノイド26aなどが接続されている。
発射制御部122では、タッチセンサ7aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル7に触れていることを検出すると、球送りソレノイド43及び発射用ソレノイド26aへの通電を許容し、発射ボリューム7bからの検出信号によって発射ハンドル7の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイド43を駆動させると共に、発射ハンドル7の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド26aを駆動させて遊技球を発射(99.9個/分)させる。
演出制御基板130は、主制御基板110からの演出制御コマンドの受信に基づき演出の進行を統括的に制御する演出制御部130mと、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき画像表示や音声出力の制御処理を行う画像制御部140と、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき各種発光部材(LED等)や各種駆動源(ソレノイドやモータ等)の制御処理を行うランプ制御部150を備えている。
演出制御部130mは、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130c及び入力ポートを備えている。
演出制御部130mの入出力ポートには、演出ボタン検出スイッチ6b、十字キー検出スイッチ6g、第1特別図柄第2表示器20a、第2特別図柄第2表示器20b、普通図柄第2表示器20c、第1特別図柄保留第2表示器20d、第2特別図柄第2表示器20e、普通図柄保留第2表示器20f、右打ち第2表示器20gが接続されている。
演出制御部130mのサブCPU130aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された演出制御プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、変動演出の演出態様を決定するための制御処理、その決定結果に基づく演出制御コマンドを画像制御部140、ランプ制御部150に送信するための制御処理、各種入力装置(検出スイッチ等)からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置(照明装置、駆動モータや第2遊技情報表示装置20の各種表示器20a~20g)を制御するための制御処理等を行う。
(画像制御部の構成)
ここで、画像制御部140の構成について説明する。
図4は、画像制御部140の構成を示したブロック図である。
画像制御部140は、第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bの画像表示制御、音声出力装置9の音声制御を行うため、統括CPU141、統括RAM142、統括ROM143、CGROM144、水晶発振器145、VRAM146、VDP(Video Display Processor)200(描画制御部)を備えている。VDP200は、遊技機1における音声出力を制御するための音声制御回路300を含んでいる。
統括CPU141は、演出制御部130mから受信した後述する演出パターン指定コマンドに基づいて、VDP200に対してCGROM144に記憶されている画像データを第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bに表示させる指示を行う。かかる指示は、VDP200の制御レジスタ201におけるデータの設定、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストの出力によって行われる。
統括CPU141は、VDP200からVブランク割込信号や描画終了信号を受信すると、適宜割込み処理を行う。また、統括CPU141は、VDP200に含まれる音声制御回路300にも、演出制御部130mから受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、所定の音声データに基づく楽曲や音声を音声出力装置9に出力させる指示を行う。
統括RAM142は、統括CPU141に内蔵されており、統括CPU141の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、統括ROM143から読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
統括ROM143は、マスクROMで構成されており、統括CPU141の制御処理のプログラム、演出図柄16aの図柄番号と演出図柄16aの種類とを対応付けた図柄配列情報、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
アニメパターンは、演出パターンのアニメーションを表示するにあたり参照され、その演出パターンに含まれるアニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序等を記憶している。また、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法等などの情報を記憶している。
CGROM144は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。尚、前記画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。
CGROM144には、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。 尚、CGROM144は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。 また、CGROM144には、音声データも多数格納されている。
水晶発振器145は、パルス信号をVDP200のクロック生成回路205に出力し、このパルス信号を分周することで、クロック生成回路205にてVDP200が制御を行うためのシステムクロック、第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bと同期を図るための同期信号等が生成される。
VRAM146は、画像データの書込みまたは読み出しが高速なSRAMで構成されている。VRAM146は、統括CPU141から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域146aと、伸長回路206により伸長された画像データを記憶する展開記憶領域146bと、画像を描画または表示するための第1フレームバッファ146cおよび第2フレームバッファ146dとを有している。また、VRAM146には、パレットデータも記憶される。第1,第2フレームバッファ146c、146dは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
VDP200は、所謂画像プロセッサであり、統括CPU141からの指示に基づいて、第1フレームバッファ146c及び第2フレームバッファ146dの何れかのフレームバッファから画像データを読み出し、読み出した画像データに基づいて、映像信号(RGB信号等)を生成して、第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bに出力するものである。また、本実施形態の遊技機1において、VDP200は単に画像プロセッサであるに留まらず、音声出力機能も有している。
VDP200は、制御レジスタ201、CGバスI/F202、CPUI/F203、クロック生成回路205、伸長回路206、描画回路207、表示回路208、メモリコントローラ209及び音声制御回路300を備えている。
制御レジスタ201は、VDP200が描画や表示の制御を行うためのレジスタであり、制御レジスタ201に対するデータの書き込みと読み出しで、描画の制御や表示の制御が行われる。統括CPU141は、CPUI/F203を介して、制御レジスタ201に対するデータの書き込みと読み出しを行うことができる。
この制御レジスタ201は、VDP200が動作するために必要な基本的な設定を行うシステム制御レジスタ、データの転送に必要な設定をするデータ転送レジスタ、描画の制御をするための設定を行う描画レジスタ、バスのアクセスに必要な設定を行うバスインターフェースレジスタ、圧縮された画像の伸長に必要な設定を行う伸長レジスタ及び表示の制御をするための設定をする表示レジスタの6種類のレジスタを備えている。
CGバスI/F202は、CGROM144との通信用のインターフェース回路であり、CGバスI/F202を介して、CGROM144からの画像データがVDP200に入力される。
CPUI/F203は、統括CPU141との通信用のインターフェース回路であり、CPUI/F203を介して、統括CPU141がVDP200にディスプレイリストを出力したり、制御レジスタにアクセスしたり、VDP200からの各種の割込信号を統括CPU141が入力したりする。
データ転送回路204は、各種デバイス間のデータ転送を行う。具体的には、統括CPU141とVRAM146とのデータ転送、CGROM144とVRAM146とのデータ転送、VRAM146の各種記憶領域(フレームバッファも含む)の相互間のデータ転送を行う。
クロック生成回路205は、水晶発振器145よりパルス信号を入力し、VDP200の演算処理速度を決定するシステムクロックを生成する。また、同期信号生成用クロックを生成し、表示回路208を介して同期信号を第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bに出力する。
伸長回路206は、CGROM144に圧縮された画像データを伸長するための回路であり、伸長した画像データを展開記憶領域146bに記憶させる。
描画回路207は、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストによるシーケンス制御を行う回路である。
表示回路208は、VRAM146にある「表示用フレームバッファ」に記憶された画像データ(デジタル信号)から、映像信号として画像の色データを示すRGB信号(アナログ信号)を生成し、生成した映像信号(RGB信号)を第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bに出力する回路である。更に、表示回路208は、第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bの同期を図るための同期信号(垂直同期信号、水平同期信号等)も第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bに出力する。 尚、本実施形態では、映像信号として、デジタル信号をアナログ信号に変換したRGB信号を第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bに出力するように構成したが、デジタル信号のまま映像信号を出力してもよい。
メモリコントローラ209は、統括CPU141からフレームバッファ切替えの指示があると、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とを切り替える制御を行うものである。
音声制御回路300は、演出制御基板130から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置9における音声出力制御をする。
音声制御回路300は、CGROM144に格納されたに格納された音声データを用いて楽曲や音声を出力する。この場合、CGROM144は、音声データを格納するための音源ROMを含むものとする。尚、音声制御回路300は、VDP200に含まれず、画像制御部140内で独立して設けられていてもよい。
図3に示すように、ランプ制御部150は、演算処理を行うランプCPU150a、ランプ制御プログラムが格納されたランプROM150b、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM150c、及び、入出力ポートを備えている。
ランプ制御部150の入出力ポートには、盤用駆動装置17、盤用照明装置23、枠用照明装置27、ボタン駆動モータ6c、ボタン振動モータ6d、ボタン発光LED6eが接続されている。
ランプCPU150aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM150bに記憶されたランプ制御プログラムを読み出し、ランプRAM150cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、盤用駆動装置17、盤用照明装置23、枠用照明装置27、ボタン駆動モータ6c、ボタン振動モータ6d及びボタン発光LED6eの制御処理を行う。
電源基板160は、電源プラグ161から供給される電源電圧から遊技機1の動作に必要なメイン電源(動作電源)を生成し、該メイン電源を遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130、各種電子部品)に供給する。電源基板160は、電源断(停電)が発生したか否かを検出すると共に、電源断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路162と電源断(停電)時に主制御基板110に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路163を備えている。
電断検出回路162は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになるとメインCPU110aは動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。
バックアップ電源回路163は、遊技機1への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110cに対して供給する。これにより、電源断(停電)時においてもメインRAM110cや払出RAM121cの記憶内容が保持されることになり、電源断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電源断(停電)前の状態に復旧させることができる。尚、払出制御基板120や演出制御基板130にバックアップ電源を供給するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。
遊技機としてとり得る遊技状態は、特別図柄の大当たり抽選に関する確率遊技状態として「低確率遊技状態」又は「高確率遊技状態」、第2始動口11aが有する開閉部材11bの作動に関する遊技状態として「非時短遊技状態」又は「時短遊技状態」がある。この大当たり抽選に関する当選確率状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と開閉部材11bの作動に関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり(1)「低確率遊技状態」且つ「時短遊技状態」である場合と
(2)「低確率遊技状態」且つ「非時短遊技状態」である場合と(3)「高確率遊技状態」且つ「時短遊技状態」である場合と(4)「高確率遊技状態」且つ「非時短遊技状態」である場合と、を設けることが可能になる。
尚、本実施形態においては、上記の(1)~(3)の遊技状態を取り得る。
尚、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施形態において「低確率遊技状態」は、第1始動口10又は第2始動口11aに遊技球が入球したことを条件として行われる特別図柄の大当たり抽選において、大当たり当選確率が、例えば1/299と低く設定された遊技状態である。これに対して、「高確率遊技状態」は、低確率遊技状態と比べて大当たり当選確率が向上し、大当たり当選確率が、例えば1/59.8と高く設定された遊技状態である。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たり当選し易いことになる。尚、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、大当たり遊技を終了した後の遊技状態である。本実施形態では、高確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」といい、低確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」という。
本実施形態において「非時短遊技状態」は、ゲートを遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、且つ、当たりに当選した際の第2始動口11aの開放時間が短く設定され易い遊技状態である。例えば、ゲートを遊技球が通過すると、普通図柄の当たり抽選が行われて、普通図柄第1表示器19cにおいて普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口11aが例えば0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」は、ゲートを遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、且つ、当たり当選した際の第2始動口11aの開放時間が長く設定された遊技状態である。更に、「非時短遊技状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たり当選する確率が例えば1/128と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たり当選する確率が例えば127/128と高く設定される。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、ゲートを遊技球が通過すると、第2始動口11aが開放態様に制御され易くなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となる。
尚、実施形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口11aの開放時間及び普通図柄の当たり抽選の当選確率が有利になるように設定されている。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口11aの開放時間及び普通図柄の当たり抽選の当選確率の何れか1つのみが有利になるように設定されてもよい。また、「非時短遊技状態」では、普通図柄の当たり抽選において当たり当選確率が例えば0/128となるようにしてもよい。
次に、図5~図12を参照して、メインROM110bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
(特別図柄の大当たり判定テーブル)
図5は、大当たり判定テーブルを示す図である。具体的には、図5(1)は、第1始動口10への遊技球の入球を契機とする第1特別図柄用の大当たり判定テーブルであり、図5(2)は、第2始動口11aへの遊技球の入球を契機とする第2特別図柄用の大当たり判定テーブルである、図5(1)と図5(2)とのテーブルでは、大当たり当選確率は同一である。
図5(1)、図5(2)に示すように、大当たり判定テーブルには、確率遊技状態、第1始動口10又は第2始動口11aに遊技球が入球したときに取得される大当たり判定用乱数値を判定するための大当たり判定値と、大当たり抽選の抽選結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図5(1)に示す第1特別図柄用大当たり判定テーブル又は図5(2)に示す第2特別図柄用大当たり判定テーブルを参照し、現在の確率遊技状態と取得された大当たり判定用乱数値に基づいて、「大当たり」および「ハズレ」の何れであるかを判定する。
例えば、図5(1)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「3」の1個の大当たり判定用乱数値が「大当たり」と判定される。一方、高確率遊技状態であるときには、「3」、「7」・・・「128」、「250」の10個の大当たり判定用乱数値が「大当たり」と判定される。尚、上記以外の乱数値であった場合には「ハズレ」と判定される。
従って、大当たり判定用乱数値の乱数範囲が0~299であるから、低確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/300であり、高確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は10倍アップして10/300である。
(特別図柄判定テーブル)
図6は、大当たり抽選の判定結果に対応する特別図柄の停止図柄を決定する特別図柄判定テーブルを示す図である。具体的には、図6(1)は、大当たりのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される大当たり用の特別図柄判定テーブルであり、図6(2)は、ハズレのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照されるハズレ用の特別図柄判定テーブルである。
図6(1)に示すように、大当たり用の特別図柄決定テーブルには、遊技球が入賞したときの始動口の種別と、第1始動口10又は第2始動口11aに遊技球が入球したときに取得される大当たり図柄判定用乱数値を判定するための大当たり図柄判定値と、判定結果(特別図柄の種別)と、特別図柄(特図停止図柄データ)と、特別図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドが対応付けられている。
図6(2)に示すように、ハズレ用の特別図柄決定テーブルには、遊技球が入賞したときの始動口に種別と、第1始動口10又は第2始動口11aに遊技球が入球したときに取得される大当たり図柄判定用乱数値を判定するための大当たり図柄判定値と、判定結果(特別図柄の種別)と、特別図柄(特図停止図柄データ)と、特別図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドが対応付けられている。尚、ハズレにおいても複数のハズレ特別図柄が決定可能なように、複数のハズレ特別図柄と特別図柄判定値とを対応付けて構成してもよい。
メインCPU110aは、図6(1),(2)に示す特別図柄決定テーブルを参照し、遊技球が入賞した始動口10又は11aの種別と、大当たり図柄判定用乱数値とに基づいて、特別図柄の種類(特図停止図柄データ)を決定することとなる。そして、特別図柄の変動開始時には、決定した特別図柄の種類(特図停止図柄データ)に基づいて、特別図柄の種類を示す情報としての演出図柄指定コマンドを決定する。ここで、演出図柄指定コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAデータとから構成される。このことは、後述する変動パターン指定コマンド等についても同様である。
ここで、後述するように、特別図柄の種類(停止図柄データ)によって、大当たり遊技の種類および大当たり遊技終了後の遊技状態が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり遊技の種類と大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するものといえる。
(大当たり遊技制御テーブル)
図7は、大当たり抽選の結果として大当たり当選となった場合に、大当たり遊技状態(特別遊技状態)の進行を決定するための大当たり遊技制御テーブルを示す図である。大当たり遊技制御テーブルには、特別図柄の種類(特図停止図柄データ)と、大当たり状態(特別遊技状態)のオープニング時間と、オープニング開始時に演出制御基板130に送信するオープニング指定コマンド、大入賞口13aの開閉態様を決定するための大入賞口開閉制御テーブル情報、大当たり状態(特別遊技状態)のエンディング時間、及び、エンディング開始時に演出制御基板130に送信するエンディング指定コマンドが対応付けられている。
メインCPU110aは、図7に示す大当たり遊技制御テーブルを参照し、特図停止図柄データに基づいて、オープニング時間、大入賞口開閉制御テーブル、エンディング時間を決定することになる。尚、大入賞口開閉制御テーブルの種類が決定されることで大当たり状態(特別遊技状態)のラウンド数が決定されることになるため、図7には、大当たり状態(特別遊技状態)のラウンド数等を補足的に記載している。
(大入賞口開閉制御テーブル)
図8は、大当たり当選した場合に参照される大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。大入賞口開閉制御テーブルには、大当たり遊技における最大ラウンド遊技回数と、1つのラウンド遊技における大入賞口13aへの最大入賞個数と、各ラウンド遊技における大入賞口13aの最大開放回数と、各ラウンド遊技の1回の開放に対しての大入賞口13aの開放時間と、ラウンド遊技の終了後に大入賞口13aを閉鎖する閉鎖インターバル時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、特図停止図柄データに基づいて大入賞口開閉制御テーブルの種類を特定する。具体的に、特図停止図柄データが「01」又は「04」の場合には、第1大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No01)を特定して、第1大入賞口開閉制御テーブルを参照して第1大当たり遊技を実行し、特図停止図柄データが「02」又は「05」の場合には、第2大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No02)を特定し、第2大入賞口開閉制御テーブルを参照して第2大当たり遊技を実行し、特図停止図柄データが「03」又は「06」の場合には、第3大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No03)を特定し、第3大入賞口開閉制御テーブルを参照して第3大当たり遊技を実行する。
第1大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No.01)によれば、開閉部材13bを作動させて、大入賞口13aを1つのラウンドあたり複数回(K=3)の開閉動作を行わせる(大入賞口13aが3.000秒の開放と1.000秒の閉鎖とを繰り返す)10ラウンド(R)の大当たり遊技を実行する。但し、最大開放回数(K)となるまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口13aに入賞すると、1つのラウンド遊技が終了することになる。そして、10ラウンドの遊技が終了すると、第1大当たり遊技が終了することになる。第1大当たり遊技は、第2,第3大当たり遊技よりもラウンド数が多いので有利度合いが高い大当たり遊技である。
第2大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No.02)によれば、開閉部材13bを作動させて、大入賞口13aを1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させる4ラウンド(R)の第2大当たり遊技を実行する。但し、開放時間が経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口13aに入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、4ラウンドの遊技が終了すると、第2大当たり遊技が終了することになる。
第3大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No.03)によれば、開閉部材13bを作動させて、大入賞口13を1つのラウンドあたり複数回(K=3)の開閉動作を行わせる(大入賞口13aが3.000秒の開放と1.0000秒の閉鎖とを繰り返す)4ラウンド(R)の第3大当たり遊技を実行する。
尚、第1大当たり遊技と第3大当たり遊技では、大入賞口13aの開閉態様が同一となっているため、4ラウンドの大入賞口13aの3回目の閉鎖時間までの間に、賞球を獲得可能なラウンド遊技のラウンド数が増加するか否かを示唆する昇格演出を例えば第1画像表示装置16で実行可能である。
具体的には、第1大当たり遊技では、昇格演出の最終局面で賞球を獲得可能なラウンド遊技のラウンド数の増加に成功したように見せる昇格成功演出を実行した後に、5ラウンドの大入賞口13aの5回目の開放を行い、賞球を獲得可能な6ラウンド以降に大当たり遊技を進めるようになっている。その一方で、第3大当たり遊技では、昇格演出の最終局面で賞球を獲得可能なラウンド遊技の増加に失敗したように見せる昇格失敗演出を実行した後に大当たり遊技を終了する。このようにすることで、昇格演出に対する遊技者の期待感を高めている。
(遊技状態設定データテーブル)
図9は、大当たり遊技終了後の遊技状態を設定するための遊技状態設定データテーブルを示す図である。
遊技状態設定データテーブルには、特図停止図柄データと、大当たり抽選の当選時の遊技状態を示す当選時状態データと、時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグと、時短遊技状態で実行可能な特別図柄の変動表示の回数を示す時短遊技回数(J)と、高確率遊技状態であることを示す高確率遊技フラグと、高確率遊技状態で実行可能な特別図柄の変動表示の回数を示す高確率遊技回数(X)とが対応付けられている。
ここで、「当選時状態データ」とは、大当たり当選時の遊技状態を示す情報である。そして、遊技状態は、非時短遊技状態、時短遊技状態、低確率遊技状態及び高確率遊技状態の組合せから構成されている。
メインCPU110aは、図9に示す遊技状態設定データテーブルを参照し、特図停止図柄データと当選時状態データとに基づいて、時短遊技フラグと、時短遊技回数(J)と、高確率遊技フラグと、高確率遊技回数(X)を決定するようになっている。
尚、高確率遊技状態が設定された場合に、高確率遊技回数(X)として50000回が設定されることがあるが、高確率遊技状態では大当たり抽選での当選確率が10/300となっているため、実質的に次回の大当たり当選が確定するため、第1大当たり遊技及び第2大当たり遊技は、次回の大当たり遊技が確定する遊技者にとって有利な大当たり遊技となっている。
(変動パターン決定テーブル)
図10は、非時短遊技状態における特別図柄の変動パターンの決定時に参照される非時短遊技状態用の変動パターン決定テーブルである。図11は、時短遊技状態における特別図柄の変動パターンの決定時に参照される時短遊技状態用の変動パターン決定テーブルである。
図10及び図11に示すように、非時短遊技状態用変動パターン決定テーブル、時短遊技状態用変動パターン決定テーブルには、夫々、特別図柄の変動表示を行う特別図柄の種別(第1特別図柄、第2特別図柄)と、大当たり判定(大当たり抽選)の結果と、リーチ判定用乱数値と、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)と、変動パターン判定用乱数値と、特別図柄の変動パターンと、特別図柄の変動時間と、特別図柄の変動パターンを示す変動パターン指定コマンドとが対応付けられている。
特別図柄の変動パターンは、少なくとも特別図柄の種別(第1特別図柄、第2特別図柄)、大当たり判定(抽選)の結果および特別図柄の変動時間を特定可能なものである。また、大当たり判定の結果がハズレの場合にはリーチ判定用乱数値を参照するが、大当たりの場合には特殊な場合を除いてはリーチが発生するのでリーチ判定用乱数値を参照しないよう構成されている。尚、特図保留数(U1又はU2)として最大で「4」が記憶されることはあるものの、変動パターンは、特図保留数から「1」を減算した後に決定されることから、特図保留数として「4」は設定されていない。
また、図10及び図11に示すように、非時短遊技状態用変動パターン決定テーブルおよび時短遊技状態用変動パターン決定テーブルでは、大当たり判定の結果がハズレの場合において、特図保留数(U1又はU2)が多くなると、特別図柄の変動時間が短い変動パターンが決定されるようになっており、図10に示すように、非時短遊技状態用変動パターン決定テーブルでは、変動パターン01(通常変動:変動時間8秒)よりも変動パターン02(短縮変動:変動時間4秒)が決定され易くなっている。
メインCPU110aは、変動パターン決定テーブルを参照し、大当たり判定の結果、特別図柄判定の決定(特図停止図柄データ)、第1始動口10又は第2始動口11aに遊技球が入球したときに取得したリーチ判定用乱数値と特図変動パターン判定用乱数値、現在の第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)に基づいて、特別図柄の変動パターンと変動時間とを決定する。そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、変動パターン指定コマンドが生成されて演出制御基板130に送信される。
また、演出制御基板130では、後述するように、変動パターン指定コマンドの変動パターンに基づいて、変動演出の内容(演出態様)を決定するようになっているため、図10及び図11に示す各変動パターン決定テーブルの最右欄には、参考として変動演出で実行可能となる演出内容が記載されている。
図10及び図11に示す変動パターン決定テーブルに示す演出内容として、「通常変動」、「短縮変動」、「ロング変動」、「超短縮変動」とは、3つの演出図柄16aがバラバラに又は同期して高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味しており、ロング変動よりも通常変動の方が短い変動時間で終了し、通常変動よりも短縮変動の方が短い変動時間で終了し、短縮変動よりも超短縮変動の方が短い変動時間で終了する。
また、「リーチ」とは、大当たり当選を報知する演出図柄16aの組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄16aが変動を行うような、大当たり遊技が実行されることを遊技者に期待させる変動態様を意味する。例えば、大当たり判定の結果を示す組合せ表示態様として「777」が設定されている場合に、左側領域と右側領域に同一の演出図柄16aが「7」で仮停止して、中央領域で残りの演出図柄16aが変動を行っている態様をいう。
また、「仮停止」とは、演出図柄16aが小さく揺れ動いたり、演出図柄16aが小さく変形したりして、遊技者に演出図柄16aが停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様をいう。
また、「ノーマルリーチ」とは、左側領域と右側領域に同一の演出図柄16aが仮停止した状態で中央領域の演出図柄16aが変動するリーチを意味しており、大当たり抽選で当選する期待度(以下、大当たり期待度)が最も低いリーチとなっている。尚、本実施形態においては、「ノーマルリーチ」によって大当たりしないが、「ノーマルリーチ」によって大当たりするように構成してもよい。
また、「SPリーチ」とは、ノーマルリーチの後に行われ、ノーマルリーチよりも大当たり期待度が高いスーパーリーチとなっている。例えば、3つの演出図柄16aのうち仮停止表示された左右の2つの演出図柄16aが縮小されて第1画像表示装置16の表示画面の隅部に移動し、第1画像表示装置16及び第2画像表示装置18A,18Bの表示画面のほぼ全域を用いて大当たり期待度が高いことを遊技者に期待させるSPリーチ演出を行うようになっている。
また、「SPSPリーチ」とは、ノーマルリーチの後又はスーパーリーチの後に行われ、スーパーリーチよりも大当たり期待度が高いスペシャルリーチとなっている。例えば、3つの演出図柄16aのうち仮停止表示された左右の2つの演出図柄16aが縮小して第1画像表示装置16の表示画面の隅部に移動し、第1画像表示装置16の表示画面のほぼ全域を用いて「SPリーチ」よりも大当たり期待度が高いSPSPリーチ演出を行うようになっている。
また、「全回転リーチ」とは、大当たり確定となるリーチとなっている。例えば、3つの演出図柄16aが全て同一図柄で揃った状態で低速に変動されて、第1画像表示装置16の表示画面の略全域を用いて「SPSPリーチ」よりも大当たり期待度が高い全回転リーチ演出を行うようになっている。
図11および図12で示した変動パターン決定テーブルを比較すると、非時短遊技状態よりも時短遊技状態の方が相対的に短い変動時間の変動パターンが決定され易い点が挙げられる。そのため、非時短遊技状態と時短遊技状態とで特別図柄の変動時間に変化を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図12は、普通図柄および第2始動口11aの開閉部材11bに関するテーブルを示す図である。
図12(1)は、普通図柄用の当たり判定テーブルを示す図である。図12(2)は、普通図柄の当たり判定結果に対応する普通図柄の停止図柄決定テーブルを示す図である。図12(3)は、普通図柄の変動パターン決定テーブルを示す図である。図12(4)は、第2始動口11aの開放態様決定テーブルを示す図である。
(普通図柄用の当り判定テーブル)
図12(1)に示すように、当たり判定テーブルには、時短遊技状態の有無と、ゲートを遊技球が通過したときに取得される当たり判定用乱数値(0~19)と、当たり判定結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、当たり判定テーブルを参照して、現在の遊技状態と取得された当たり判定用乱数値とに基づいて、「当たり」と「ハズレ」の何れであるかを判定する。
当たり判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、「19」の1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であるときには、「0」~「18」の19個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。従って、非時短遊技状態よりも時短遊技状態の方が当たりと判定される割合が高い。
(普通図柄決定テーブル)
図12(2)に示すように、停止図柄決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、ゲートを遊技球が通過したときに取得される当たり図柄判定用乱数と(0~99)と、普通図柄の種別(停止図柄データ)と、普通図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される普図指定コマンドが対応付けられている。
メインCPU110aは、停止図柄決定テーブルを参照し、現在の遊技状態と当たり判定結果と取得された当たり図柄用乱数値とに基づいて、普通図柄表示器とに停止表示させる普通図柄及び普図停止図柄データを決定する。そして、普通図柄の変動開始時には、決定した普通図柄(普図停止図柄データ)の種類に基づいて、普通図柄の種類を示す情報としての普図指定コマンドを決定して演出制御基板130に送信する。
(普通図柄の変動パターン決定テーブル)
図12(3)に示すように、変動パターン決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、当たり判定の結果と、ゲートを遊技球が通過したときに取得される普図変動パターン判定用乱数値と、普通図柄の変動時間と、普通図柄の変動時間を示す情報として演出制御基板130に送信される普図変動パターン指定コマンドが対応付けられている。
メインCPU110aは、変動パターン決定テーブルを参照し、時短遊技状態の有無と当たり判定結果と普図変動パターン乱数値とに基づいて、普通図柄の変動時間を示す情報としての普図変動パターン指定コマンドを決定して演出制御基板130に送信する。
(第2始動口の開放態様決定テーブル)
図12(4)に示すように、第2始動口11aの開放態様決定テーブルには、普通図柄(停止図柄データ)と、第2始動口11a(開閉部材11b)の最大開放回数(S)と、第2始動口11a(開閉部材11b)の1回目の開放時間及び閉鎖時間と、1回目の閉鎖時間と2回の開放時間との間のインターバル時間と、2回目の開放時間及び閉鎖時間が対応付けられている。
メインCPU110aは、第2始動口11aの開放態様決定テーブルを参照し、停止図柄データに基づいて、第2始動口11a(開閉部材11b)の最大開放回数、1回目の開放時間及び閉鎖時間、2回目の開放時間及び閉鎖時間を決定する。
第2始動口11aの開放態様決定テーブルでは、普図停止図柄データ=02(普通図柄2)に基づく開放態様が、普図停止図柄データ=01(普通図柄1)に基づく開放態様よりも遊技者に有利な開放態様となっており、普図停止図柄データ=03(普通図柄3)に基づく開放態様が、普図停止図柄データ=02(普通図柄2)に基づく開放態様よりも遊技者に有利な開放態様となっている。
時短遊技状態において当たりとなったときに遊技者にとって最も有利な普図停止図柄データ=03(普通図柄3)が決定されるので、時短遊技状態では、非時短遊技状態よりも遊技者にとって有利となるように第2始動口11a(開閉部材11b)が作動することになる。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図13は、主制御基板110のメインCPU110aが実行するメイン処理を説明するフローチャートである。尚、このメイン処理は遊技機1の電源が投入されると開始され、主制御基板110が起動している間継続的に実行される。
まず、ステップS1において、メインCPU110aは、全割込を禁止し、ステップS2において、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定を行い、ステップS3において、他の基板の起動待ち処理を行う。具体的には、主制御基板110からのコマンドの取りこぼしが無いように、払出制御基板120や演出制御基板130が起動するのを1秒間に亘って待機する。
ステップS4において、メインCPU110aは、メインRAM110cのRAM領域へのアクセスを許可し、ステップS5において、発射許可指定コマンドを払出制御基板120に送信する。これにより、払出制御部121によって発射装置26による遊技球の発射を許可するための処理が行われることになる。
ステップS6において、メインCPU110aは、メインRAM110cの遊技用RAM領域に電源復旧であることを示すバックアップフラグが「ON」であるか否かを判定する。バックアップフラグが「ON」である場合(ステップS6;Yes)、電源復旧であるものとしてステップS7に処理を移し、バックアップフラグが「ON」でない場合(ステップS6;No)、初回の電源投入であるものとしてステップS8に処理を移す。
ステップS7において、メインCPU110aは、メインRAM110cの遊技用RAM領域(設定値領域を除く)のチェックサム(異常判定データ)を算出する。
ステップS8において、メインCPU110aは、設定変更操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ58d、及び、RAMクリアスイッチ58cが「ON」であるか否かを判定する。設定変更操作があった場合(ステップS8;Yes)、設定変更モードに移行するものとしてステップS9に処理を移し、設定変更操作がなかった場合(ステップS8;No)、ステップS10に処理を移す。
ステップS9において、メインCPU110aは、設定変更処理を行う。具体的には、性能表示器111の1つの7セグメントLEDに遊技用RAM領域の設定値領域にセーブされている現在の設定値を表示し、設定変更指定コマンドを演出制御基板130に送信する。
更に、RAMクリアスイッチ58cの操作がある毎に設定値を「1」~「4」の範囲で変更(更新)すると共に、7セグメントLEDに更新後の設定値を表示し、設定キースイッチ58dが「ON」から「OFF」になる設定確定操作が行われると、設定値を確定させるものとして変更(更新)後の設定値を設定値領域にセーブし、性能表示器111での設定値の表示を終了し、設定変更モードを終了させるための処理を行う。
尚、設定変更指定コマンドを受信した演出制御基板130では、設定値の変更中であることを報知するための設定変更報知を実行するための処理が行われることになる。具体的には、画像表示装置16,18A,18Bに設定値の変更中であることを示す設定変更中画面を表示したり、盤用照明装置23や枠用照明装置27を設定変更中に亘って所定の発光色(例えば白色)で全点灯させたりする。尚、音声出力装置9から設定変更中であることを示す設定変更報知音(「設定変更中です」)が出力されるようにしてもよい。
ステップS10において、メインCPU110aは、チェックサムが正常であるか否かを判定する。具体的には、遊技用RAM領域にセーブされているチェックサムと、ステップS7で算出したチェックサムが一致するか否かを判定する。チェックサムが正常である(遊技用RAM領域のデータに異常がない)場合、ステップS11に処理を移し、チェックサムが正常でない(遊技用RAM領域のデータに異常がある)場合、電源断前の制御状態に正常に復帰できないものとして、ステップS34に処理を移す。尚、バックアップフラグが「ON」でない場合、つまり、初回の電源投入の場合には、チェックサムが異常であると判定されるようになっている。
ステップS11において、メインCPU110aは、設定値領域の設定値は適正範囲(ここでは、1~4)であるか否かを判定する。設定値領域の設定値が適正範囲であると判定された場合(ステップS11;Yes)、ステップS13に処理を移し、設定値領域の設定値が適正範囲ではないと判定された場合(ステップS11;No)、ステップS12に処理を移す。
ステップS34において、メインCPU110aは、復帰不可能エラー処理を行う。具体的には、電源基板160に設けられたエラー表示器(図示略)に復帰不可能エラーを示すエラー情報「E」を表示し、演出制御基板130に復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー指定コマンドを送信した後に、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、出力ポートをクリアした後に遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子から復帰不可能エラーの発生を示す復帰不可能エラー信号(セキュリティ信号)を出力し、電源供給が完全に断たれるまで待機する処理を行う。これにより、演出制御基板130では、復帰不可能エラー報知を実行するための処理が行われることになる。
「復帰不可能エラー」とは、チェックサムの結果から遊技用RAM領域のデータに異常があるので遊技の制御が行われなくなる(遊技の制御に移行しなくなる)エラー状態となっており、設定変更処理が実行されないと解除されないようになっている。そのため、復帰不可能エラーが発生した場合には、電源基板160に設けられる電源スイッチを「OFF」にした後に、設定変更操作を伴わずに電源スイッチを「ON」にしたとしても解除されることがなく、設定変更操作を伴って電源スイッチを「ON」にすると解除される。尚、「復帰不可能エラー」は、設定変更処理が実行されないと解除されないようにしていたが、設定変更処理が伴わないRAMクリアが実行されたときにも解除されるようにしてもよい。
「復帰不可能エラー報知」とは、復帰不可能エラーが発生したことを認識させるための報知であり、画像表示装置16,18A,18Bに復帰不可能エラー画面(「復帰不可能エラーです。設定変更を行って下さい」)を表示したり、盤用照明装置23や枠用照明装置27を電源断まで所定の発光色(例えば赤)で全点灯させたり、音声出力装置9から復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー音(「復帰不可能エラーです」+ブザー音)を電源断まで出力したりすることである。
ステップS12において、メインCPU110aは、RAMクリアスイッチ58cが「ON」であるか否かを判定する。RAMクリアスイッチ58cが「ON」である場合(ステップS12;Yes)、RAMクリアを実行するものとしてステップS13に処理を移し、RAMクリアスイッチ58cが「ON」でない場合(ステップS12;No)、ステップS16に処理を移す。
ステップS13において、メインCPU110aは、RAMクリア処理を行う。具体的には、遊技の制御状態を初期化(遊技用RAM領域の設定値領域以外を初期化)するための処理を行う。
ステップS14において、メインCPU110aは、遊技の制御状態が初期化(RAMクリア)されたことを示す電源投入指定コマンドを払出制御基板120及び演出制御基板130に送信する。次に、ステップS15において現在の遊技状態(ここでは通常遊技状態としての低確率非時短遊技状態)を示す遊技状態指定コマンドを演出制御基板130に送信し、ステップS21に処理を移す。これにより、演出制御基板130では、電源投入報知を実行するための処理が行われることになる。
「電源投入報知」とは、遊技の制御状態が初期化されたことを認識させるための報知であり、盤用照明装置23や枠用照明装置27を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば赤色)で全点灯させたり、音声出力装置9からRAM領域が初期化されたことを示す電源投入報知音(「RAMがクリアされました」の音声+ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。尚、電源投入報知において、画像表示装置16,18A,18BにRAMがクリアされたことを報知する初期化画像(「RAMクリア」の文字画像)を表示するようにしてもよい。
ステップS16において、メインCPU110aは、設定確認操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ58daが「ON」であるか否かを判定する。設定キースイッチ58dが「ON」である場合(ステップS16;Yes)、設定確認モードに移行するものとしてステップS17に処理を移し、設定キースイッチ58dが「ON」でない場合(ステップS16;No)、遊技の制御状態を電源断前の状態に復帰させるためにステップS18に処理を移す。
ステップS17において、メインCPU110aは、設定確認処理を行う。具体的には、性能表示器111の1つの7セグメントLEDに遊技用RAM領域の設定値領域に記憶保持されている現在の設定値を表示し、設定確認指定コマンドを演出制御基板130に送信する。
更に、設定キースイッチ58dが「ON」から「OFF」になる確認終了操作があると、性能表示器111での設定値の表示を終了し、設定確認モードを終了させるための確認処理を行う。
尚、設定確認指定コマンドを受信した演出制御基板130では、設定確認が行われていることを報知するための設定確認報知を実行するための処理が行われることになる。具体的には、画像表示装置16,18A,18Bに設定確認中であることを示す設定確認中画面を表示したり、盤用照明装置23や枠用照明装置27を設定確認中に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたりする。尚、音声出力装置9から設定確認中であることを示す設定確認報知音(「設定値の確認中です」)が出力されるようにしてもよい。
ステップS18において、メインCPU110aは、遊技用RAM領域にセットされているバックアップフラグ及びチェックサムをクリア(0クリア)し、電源復旧時の遊技用RAM領域の設定を行う。これにより、遊技の進行状態(制御状態)が電源断前の状態に復帰(復旧)するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる。
ステップS19において、メインCPU110aは、遊技の制御状態が復旧したこと及び電源断(停電)発生前の遊技状態を示す電源復旧指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では、後述する設定確認報知等を終了させて電源復旧中報知を実行するための処理が行われることになる。
「電源復旧中報知」とは、遊技の制御状態が電源断発生前の状態に復帰することを認識させるための報知であり、画像表示装置16,18A,18Bに電源復旧中画像(「電源復旧中」の文字画像)を表示したり、枠用照明装置27や盤用照明装置23を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば赤色)で全点灯させたり、音声出力装置9から電源が(停電から)復旧したことを示す電源復旧報知音(「電源が復旧されました」+ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。
ステップS20において、メインCPU110aは、その他のコマンド(第1特別図柄保留数(U1)、及び、第2特別図柄保留数(U2)を示す特別図柄記憶指定コマンド、普通図柄保留数(G)を示す普通図柄記憶指定コマンド等)を演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では特図保留数や普図保留数を把握することが可能となると共に、第1画像表示装置16に第1保留アイコンや第2保留アイコンを表示させるための処理が行われることになる。
ステップS21において、メインCPU110aは、設定値指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では現在の設定値を把握することが可能となる。尚、この設定値指定コマンドは、電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドが送信される前に演出制御基板130に送信してもよい。また、設定値指定コマンドを特別図柄の変動表示の開始毎にも送信してもよいし、大当たり遊技の開始毎にも送信してもよい。
ステップS22において、メインCPU110aは、タイマ割込(4ミリ秒)を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)を起動し、ステップS23において、全割込を許可する。
ステップS24において、メインCPU110aは、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値、及び、特別図柄決定用乱数値を更新する処理を行い、ステップS25において、大当たり判定用初期値乱数値、特別図柄決定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、及び、普通図柄決定用初期値乱数値の更新を行う初期値乱数値更新処理を行う。
次に、ステップS26において、メインCPU110aは、電源断(停電)が発生したか否かの判定を行う。具体的には、電源基板160の電断検出回路162から電断検出信号が入力されたか否かを判定し、電断検出信号が入力されていない場合(ステップS26;No)、ステップS24に移行し、電断検出信号が入力された場合(ステップS26;Yes)、ステップS27に移行する。
ステップS27において、メインCPU110aは、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップS28において、出力ポートをクリアする処理を行い、ステップS29において、メインRAM110cの遊技用RAM領域(設定値領域を除く)のチェックサム(異常判定データ)を算出して遊技用RAM領域にセーブさせる処理を行い、ステップS30において、メインRAM110cの遊技用RAM領域にバックアップフラグを「ON」する処理を行い、ステップS31において、RAMアクセスを禁止する処理を行い、電源電圧の供給が完全に断たれるまで待機する
(主制御基板のタイマ割込処理)
図14は、主制御基板110によるタイマ割込処理を説明するフローチャートである。
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ms)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に説明するタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS101において、メインCPU110aは、そのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。次に、ステップS102において、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタから「1」を減算する処理を行う。
ステップS103において、メインCPU110aは、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値の乱数更新処理を行う。具体的には、それぞれの乱数カウンタに「1」を加算して、乱数カウンタを更新する。尚、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期値乱数の値から乱数を更新する。
ステップS104において、メインCPU110aは、大当たり判定用初期乱数値、特別図柄判定用初期乱数値、当たり判定用初期乱数値、普通図柄決定用初期乱数値を更新する初期乱数値更新処理を行う。
ステップS105において、メインCPU110aは、入力制御処理を行う。この処理においてメインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ10a、第2始動口検出スイッチ11c、ゲート検出スイッチ12a、大入賞口検出スイッチ13c、一般入賞口検出スイッチ14aの各スイッチに入力があったか否かを判定する入力制御処理を行う。入力制御処理の詳細は後述する。
ステップS106において、メインCPU110aは、第1始動口10又は第2始動口11aへの遊技球の入球に基づき取得された特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン判定用乱数値)の判定、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示、大入賞口13aの開閉、遊技状態の設定等を行うための特図特電制御処理を行う。特図特電制御処理の詳細は後述する。
ステップS107において、メインCPU110aは、ゲートへの遊技球の通過に基づいて取得された普図判定情報の判定、普通図柄の変動表示、第2始動口11aの開閉部材11bの開閉(補助遊技)等を行うための普図普電制御処理を行う。
ステップS108において、メインCPU110aは、払出制御処理を行う。この処理においてメインCPU110aは、メインRAM110cに記憶されている各種の賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信するための処理を行う払出制御処理を行う。これにより払出制御基板120が払出装置100から賞球を払い出すための処理を実行する。
ステップS109において、メインCPU110aは、異常判定処理を行う。この処理においてメインCPU110aは、磁気検出センサ58a、電波検出センサ58bからの入力信号に基づいて磁気エラーや電波エラーの発生を検知し、検知した場合には磁気異常用エラー検知コマンドや電波異常エラー検知コマンドを演出制御基板130に送信する。
また、メインCPU110aは、開放検出スイッチ31aからの検知信号に基づいて扉開放状態を検知し、検知した場合には扉開放エラー検知コマンドを演出制御基板130に送信する。
また、メインCPU110aは、受け皿満杯検出スイッチ32aからの検知信号に基づいて遊技球の貯留部から遊技球を払い出す通路における遊技球の球詰まりを検知し、検知した場合には皿満杯エラー検知コマンドを演出制御基板130に送信する。
また、入力信号、検知信号の状態によってエラー状態が解除されたことが検知された場合には、メインCPU110aは、演出制御基板130にエラー解除コマンドを送信する。更に、演出制御基板130から、画像制御部140、ランプ制御部150に対して、エラー検知、エラー解除を通知するための信号を改めて送信する。
メインCPU110aは、遊技機1に発生したエラーの種類によっては、エラー解除信号を送信しない。即ち、皿満タン、扉開放状態、球詰まりについてはエラー解除信号を送信するが、不正電波の検知についてはエラー解除信号を送信しない。
ステップS110において、メインCPU110aは、遊技情報出力端子板90から出力する外部出力データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド11d、大入賞口開閉ソレノイド13dに出力する駆動制御データ、第1特別図柄第1表示器19a、第2特別図柄第1表示器19b、普通図柄第1表示器19c、第1特別図柄保留第1表示器19d、第2特別図柄保留第1表示器19e、普通図柄保留第1表示器19f、高確率遊技状態表示器19g、時短遊技状態表示器19h、ラウンド数表示器19i、右打ち第1表示器19j、設定表示器19kに出力する各種表示制御データ等のデータ作成処理を行う。
ステップS111において、メインCPU110aは、上記のステップS110で作成した外部出力データ、駆動制御データ等の信号を出力させるポート出力処理を行う。また、上記のステップS110で作成した表示制御データ等の信号を出力させる表示器用出力処理を行う。さらに、メインRAM110cの送信バッファにセットされているコマンドを他の基板に出力するコマンド出力処理を行う。
ステップS112において、メインCPU110aは、ステップS101で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する
(入力制御処理)
図15は、主制御基板110による入力制御処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS121において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ14aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口14に入球したか否かを判定する。メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ14aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口カウンタに所定のデータを加算して更新する。
ステップS122において、メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ13cからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口13aに入球したか否かを判定する。メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ13cから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、大入賞口13aに入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球カウンタ(C)記憶領域のカウンタを加算して更新する。
ステップS123において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口10に入球したか否かを判定する。
ステップS124において、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ11cからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第2始動口11bに入球したか否かを判定する。
メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ11cからの検出信号を入力した場合には、上記ステップS123と同様の第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。但し、この第2始動口検出スイッチ入力処理においては、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に「1」を加算し、抽出した大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値を第2特別図柄記憶領域に記憶する。つまり、第1始動口検出スイッチ入力処理と第2始動口検出スイッチ入力処理とでは、各種のデータを記憶する記憶領域のみ異なり、その他は全て同じ処理を行うこととなる。
ステップS125において、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ12aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球がゲートを通過したか否かを判定する。
ステップS126において、メインCPU110aは、入賞確認検出スイッチ入力処理を行う。この入賞確認検出スイッチ入力処理では、入賞確認検出スイッチ58eからの検出信号を入力したか否かを判定し、入球カウンタ(D)から1を減算して更新(D←D-1)し、入球カウンタ(D)の値が所定の判定値の範囲内(下限値<D<上限値)であるか否かを判定して、判定値の範囲外である場合には、異常入賞が発生したものとして異常入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。また、判定値の範囲内である場合には入賞確認検出スイッチ入力処理を終了する。
これにより異常入賞用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、異常入賞用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、異常入賞エラー報知を行って異常入賞エラーが発生した旨を報知する。
(第1始動口検出スイッチ入力処理)
図16は、主制御基板110による第1始動口検出スイッチ入力処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS131において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力した場合(ステップS131;Yes)、ステップS132に処理を移し、第1始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力しなかった場合(ステップS131;No)、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS132において、メインCPU110aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
次に、ステップS133において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満である場合(ステップS133;Yes)、ステップS134に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満でない場合(ステップS133;No)、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS134において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して記憶する。
ステップS135において、メインCPU110aは、大当たり判定用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり判定用乱数値を記憶する。
ステップS136において、メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄用乱数値を記憶する。
ステップS137において、メインCPU110aは、遊技用乱数値(リーチ判定用乱数値および変動パターン判定用乱数値)を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した遊技用乱数値(リーチ判定用乱数値および変動パターン判定用乱数値)を記憶する。
ステップS138において、メインCPU110aは、第1事前判定処理を行う。現在の遊技状態に対応する事前判定テーブル(図示略)を参照し、上記ステップS135乃至ステップS137で取得した各乱数値に基づいて、第1始動口の判定情報を事前に示すための第1始動入賞情報を決定する。
ステップS139において、メインCPU110aは、上記ステップS138の第1事前判定処理で決定された第1始動入賞情報に基づいた第1始動口入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第1始動入賞情報を第1始動口入賞指定コマンドとして演出制御基板130へ送信することができ、第1始動口入賞指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、第1始動口入賞指定コマンドを解析し、当該第1始動口入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告などの先読み演出を実行することができる。
ただし、第1事前判定処理は、あくまでも遊技球が第1始動口10に入球した時点の遊技状態に応じて判定されるものである。そのため、当該入球によって留保された第1保留を処理する前に遊技状態が変更した場合には、後述する大当たり判定処理の結果と、当該第1事前判定処理の結果とが異なる可能性がある。
ステップS140において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値を参照し、ステップS134で更新された第1特別図柄保留数(U1)に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS141において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留第1表示器19dに第1保留数を表示(LEDの点灯又は点滅)させるための第1特別図柄保留表示データを所定の処理領域にセットして、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。これにより、所定の処理領域に第1特別図柄保留表示データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、第1特別図柄保留第1表示器19dに第1保留数が表示される。
(第2始動口検出スイッチ入力処理)
図17は、主制御基板110による第2始動口検出スイッチ入力処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS151において、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ11cからの検出信号を入力したか否かを判定する。第2始動口検出スイッチ11cからの検出信号を入力した場合(ステップS151;Yes)、ステップS152に処理を移し、第2始動口検出スイッチ11cからの検出信号を入力しなかった場合(ステップS151;No)、第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS152において、メインCPU110aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
次に、ステップS153において、メインCPU110aは、第2始動口11aに入球した遊技球の数を示す入球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)する。
ステップS154において、メインCPU110aは、補助遊技中であるか否かを判定する。補助遊技中である場合(ステップS154;Yes)、ステップS159に処理を移し、補助遊技中でない場合(ステップS154;No)、ステップS155に処理を移す。
ステップS155において、メインCPU110aは、第2始動口11aへの不正な入球を監視するための不正入球カウンタ(E)に「1」を加算して更新(E←E+1)する。
ステップS156において、メインCPU110aは、不正入球カウンタの値が規定個数(10個)よりも多いか否かを判定する。規定個数よりも多い場合(ステップS156;Yes)、ステップS157に処理を移し、規定個数よりも少ない場合(ステップS156;No)、ステップS160に処理を移す。
ステップS157において、メインCPU110aは、不正入球が発生したものとして不正入球エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、不正入球エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、不正入球エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、不正入球エラー報知を行って不正入球エラーが発生した旨を報知する。
ステップS158において、メインCPU110aは、不正入球カウンタ(E)の値を「0」にクリアする。
ステップS159において、メインCPU110aは、第2始動口入球カウンタ(L)に「1」を加算して更新(L←L+1)を更新する。
次に、ステップS160において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であるか否かを判定する。第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされている保留個数が4未満である場合(ステップS160;Yes)、ステップS154に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされている保留個数が4未満でない場合(ステップS160;No)、第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS161において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に「1」を加算して記憶する。
ステップS162において、メインCPU110aは、大当たり判定用乱数値を取得して、第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり判定用乱数値を記憶する。
ステップS163において、メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値を取得して、第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄用乱数値を記憶する。
ステップS164において、メインCPU110aは、遊技用乱数値(リーチ判定用乱数値および変動パターン判定用乱数値)を取得して、第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した遊技用乱数値(リーチ判定用乱数値および変動パターン判定用乱数値)を記憶する。
ステップS165において、メインCPU110aは、第2事前判定処理を行う。現在の遊技状態に対応する事前判定テーブル(図示略)を参照し、上記ステップS162乃至ステップS164で取得した各乱数値に基づいて、第2始動口の判定情報を事前に示すための第2始動入賞情報を決定する。
ステップS166において、メインCPU110aは、上記ステップS165の第2事前判定処理で決定された第2始動入賞情報に基づいた第2始動口入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第1始動入賞情報を第2始動口入賞指定コマンドとして演出制御基板130へ送信することができ、第2始動口入賞指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、第2始動口入賞指定コマンドを解析し、当該第2始動口入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告などの先読み演出を実行することができる。
但し、第2事前判定処理は、あくまでも遊技球が第2始動口11aに入球した時点の遊技状態に応じて判定されるものである。そのため、当該入球によって留保された第2保留を処理する前に遊技状態が変更した場合には、後述する大当たり判定処理の結果と、当該第2事前判定処理の結果とが異なる可能性がある。
ステップS167において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値を参照し、ステップS161で更新された第2特別図柄保留数(U2)に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS168において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留第1表示器19eに第2保留数を表示(LEDの点灯又は点滅)させるための第2特別図柄保留表示データを所定の処理領域にセットして、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。これにより、所定の処理領域に第2特別図柄保留表示データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、第2特別図柄保留第1表示器19eに第2保留数が表示される。
(ゲート検出スイッチ入力処理)
図18は、主制御基板110によるゲート検出スイッチ入力処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS171において、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ12aからの検出信号を入力したか否かを判定する。メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ12aからの検出信号を入力したと判定した場合(ステップS171;Yes)、ステップS172に処理を移し、ゲート検出スイッチ12aからの検出信号を入力しなかった場合(ステップS171;No)、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
本実施形態においては、ゲートを遊技球が通過すると普通図柄の変動表示が行われるが、この普通図柄の変動表示の権利の上限保留数は「4」に設定されることとなる。
ステップS172において普通図柄保留数(G)が4未満であると判定した場合(ステップS172;Yes)、ステップS173において、メインCPU110aは、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている普通図柄保留数(G)に「1」を加算した値を新たな普通図柄保留数(G)として記憶する。ステップS172において普通図柄保留数(G)が4未満でないと判定した場合(ステップS172;No)、ゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS174において、メインCPU110aは、当たり判定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した当たり判定用乱数値を記憶する。
ステップS175において、メインCPU110aは、図柄判定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した図柄判定用乱数値を記憶する。
ステップS176において、メインCPU110aは、普図変動パターン判定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した普図変動パターン判定用乱数値を記憶する。普通図柄保留記憶領域の所定の記憶部には、当たり判定用乱数値、図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値が記憶されることになる。
ステップS177において、メインCPU110aは、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値を参照し、ステップS173で更新された普通図柄保留数(G)に対応する普通図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS178において、メインCPU110aは、普通図柄保留第1表示器19fに普図保留数を表示(LEDの点灯又は点滅)させるための普通図柄保留表示データを所定の処理領域にセットして、今回のゲート検出スイッチ入力処理を終了する。これにより、所定の処理領域に普通図柄保留表示データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、普通図柄保留第1表示器19fに普図保留数が表示される。
(特図特電制御処理)
図19は、主制御基板110による特図特電制御処理を説明するフローチャートである。
先ず、ステップS181において、メインCPU110aは、特図特電処理データの値をロードし、ステップS182においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照する。
ステップS183において、メインCPU110aは、特図特電処理データ=0であれば(ステップS183;Yes)、特別図柄記憶判定処理(ステップS184に処理を移し、特図特電処理データ=0でない場合(ステップS183;No)、ステップS185に処理を移す。
ステップS185において特図特電処理データ=1であれば(ステップS185;Yes)、メインCPU110aは特別図柄変動処理(ステップS186)に処理を移し、特図特電処理データ=1でない場合(ステップS185;No)、ステップS187において特図特電処理データ=2であるかを判断する。
ステップS187において、メインCPU110aは、特図特電処理データ=2であれば(ステップS187;Yes)、特別図柄停止処理(ステップS188)に処理を移し、特図特電処理データ=2でない場合(ステップS187;No)、ステップS189に処理を移す。
ステップS189において特図特電処理データ=3であれば(ステップS189;Yes)、メインCPU110aは大当たり遊技処理(ステップS190)に処理を移し、特図特電処理データ=3でない場合(ステップS189;No)、ステップS191に処理を移す。
ステップS191において特図特電処理データ=4であれば(ステップS191;Yes)、メインCPU110aは大当たり遊技終了処理(ステップS192)に処理を移し、特図特電処理データ=4でない場合(ステップS191;No)、メインCPU110aは、今回の特図特電制御処理を終了する。
(特別図柄記憶判定処理)
図20は、主制御基板110による特別図柄記憶判定処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS201において、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中、すなわち特別図柄時間カウンタが「0」でなければ(ステップS201;Yes)、特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でなければ、すなわち特別図柄時間カウンタが「0」であれば(ステップS201;No)、メインCPU110aは、ステップS202に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が「1」以上であるかを判定する。
ステップS202において第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が「1」以上でないと判定した場合(ステップS202;No)、メインCPU110aは、ステップS204に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が「1」以上であると判定した場合にはステップS203に処理を移す。これにより、第1特別図柄記憶領域よりも第2特別図柄記憶領域が優先して処理されていく。
ステップS203において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶する。
ステップS204において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が「1」以上であるか判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が「1」以上でないと判定した場合(ステップS204;No)、ステップS216に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が「1」以上であると判定した場合(ステップS204;Yes)、ステップS205に処理を移す。
ステップS205において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶する。
ステップS206において、メインCPU110aは、上記ステップS202~S205において減算された特別図柄保留数(U)記憶領域に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部~第4記憶部に記憶されたデータを1つ前の記憶部にシフトさせる。
ここで、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。
ステップS207において、メインCPU110aは、上記ステップS206において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。
ステップS208において、メインCPU110aは、上記ステップS207で決定される特図停止図柄データに対応する演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS209において、メインCPU110aは、変動パターン決定処理を行う。
変動パターン決定処理では、まずメインRAM110cの遊技用RAM領域を参照して、現在の遊技状態に基づく変動パターン決定テーブルを決定する。具体的には、非時短遊技状態である場合には図10に示す非時短遊技状態用の変動パターン決定テーブルを決定し、時短遊技状態である場合には図11に示す時短遊技状態用の変動パターン決定テーブルを決定する。その後、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および変動パターン判定用乱数値を参照し、決定した変動パターン決定テーブルに基づいて、変動パターンを決定する。
ステップS210において、メインCPU110aは、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS211において、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS212において、メインCPU110aは、特別図柄第1表示器19a,19bにおいて特別図柄の変動表示を開始する。つまり、特別図柄変動表示データを処理領域にセットする。これにより、処理領域に特別図柄変動表示データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、第1特別図柄第1表示器19a又は第2特別図柄第1表示器19bの変動表示が開始される。
ステップS213において、メインCPU110aは、上記のようにして特別図柄の変動表示を開始したら、決定した変動パターンに基づいた変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。尚、特別図柄時間カウンタは上記ステップS102において4ms毎に減算処理されていく。
ステップS214において、メインCPU110aは、客待ち状態判定フラグに00Hをセットする。すなわち、客待ち状態判定フラグをクリアする。尚、客待ち状態判定フラグ=「00H」というのは、現在、特別図柄の変動表示中であること、もしくは、大当たり遊技中であることを示す。一方、特別図柄の変動表示中でもなく且つ大当たり遊技中でもない場合(非遊技状態)には客待ち状態判定フラグ=「01H」が記憶される。
ステップS215において、メインCPU110aは、特図特電処理データに「1」をセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
上記ステップS204において、第1特別図柄保留数(U1)が「0」であると判定した場合(ステップS204;No)、すなわち、第1特別図柄保留数(U1)および第2特別図柄保留数(U2)の何れも留保されていない場合には、メインCPU110aは、ステップS216において、客待ち状態判定フラグに01Hがセットされているか否かを判定する。
客待ち状態判定フラグに01Hがセットされている場合(ステップS216;Yes)、特別図柄記憶判定処理を終了し、客待ち状態判定フラグに01Hがセットされていない場合(ステップS216;No)、ステップS217に処理を移す。
ステップS217において、メインCPU110aは、後述するステップS218で客待ち状態指定コマンドを何度もセットすることがないように、客待ち状態判定フラグに01Hをセットする。
ステップS218において、メインCPU110aは、客待ち状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
(大当たり判定処理)
図21は、主制御基板110による大当たり判定処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS221において、メインCPU110aは、当該大当たり判定処理が第1始動口10への遊技球の入球に基づいて行われるものであるか否かを判定する。メインCPU110aは、第1始動口10であると判定した場合(ステップS221;Yes)、ステップS222に処理を移し、第1始動口10でないと判定した場合(ステップS221;No)、ステップ223に処理を移す。
ステップS222において、メインCPU110aは、図5(1)で示した第1特別図柄用の大当たり判定テーブルを選択する。一方、ステップS223において、メインCPU110aは、図5(2)で示した第2特別図柄用の大当たり判定テーブルを選択する。
ステップS224において、メインCPU110aは、現在の確率遊技状態及び特別図柄当該記憶領域の第0記憶部に記憶されている大当たり判定用乱数値と、選択された大当たり判定テーブルとを参照して、「大当たり」と「ハズレ」の何れであるかを判定する。
ステップS225において、メインCPU110aは、「大当たり」と判定した場合(ステップS225;Yes)、ステップS226に処理を移し、「ハズレ」と判定した場合(ステップS225;No)、ステップS227に処理を移す。
ステップS226において、メインCPU110aは、図6(1)で示した大当たり用特別図柄決定テーブルを選択する。一方、ステップS227において、メインCPU110aは、図6(2)で示したハズレ用特別図柄決定テーブルを選択する。
ステップS228において、メインCPU110aは、大当たり判定を行うこととなった始動口の種類(第1始動口10又は第2始動口11a)と、特別図柄当該記憶領域の第0記憶部に記憶されている大当たり図柄判定用乱数値と、選択されたテーブルを照合して、特別図柄の種類(特図停止図柄データ)を決定する。
尚、決定された特別図柄は、後述する大当たり遊技処理において大入賞口13aの作動態様を決定するのに用いられ、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するためにも用いられる。
ステップS229において、メインCPU110aは、上記ステップS228で決定された特別図柄に対応する特図停止図柄データを特図停止図柄データ記憶領域にセットし、今回の大当たり判定処理を終了する
(特別図柄変動処理)
図22は、主制御基板110による特別図柄変動処理を説明するフローチャートである。
ステップS241において、メインCPU110aは、ステップS212においてセットされた変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0?)を判定する。メインCPU110aは、変動時間を経過していないと判定した場合(ステップS241;No)、今回の特別図柄変動処理を終了する。一方、メインCPU110aは、変動時間を経過していると判定した場合(ステップS241;Yes)、ステップS242に処理を移す。
ステップS242において、メインCPU110aは、上記ステップS228で決定された特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)を第1特別図柄第1表示器19a又は第2特別図柄第1表示器19bに停止表示させる。具体的には、特別図柄停止表示データをメインRAM110cの所定処理領域にセットする。これにより、第1特別図柄第1表示器19a又は第2特別図柄第1表示器19bに特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が停止表示され、遊技者に大当たり抽選の結果が報知されることになる。
ステップS243において、メインCPU110aは、特別図柄が停止表示したことを示す特別図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄確定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS244において、メインCPU110aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(0.5秒=250カウンタ)をセットする。尚、特別図柄時間カウンタは上記ステップS110において2ms毎に「1」減算処理されていく。
ステップS245において、メインCPU110aは、特図特電処理データに「2」をセットし、今回の特別図柄変動処理を終了する。
(特別図柄停止処理)
図23は、主制御基板110による特別図柄停止処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS251において、メインCPU110aは、上記ステップS244においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、図柄停止時間を経過していると判定した場合(ステップS251;Yes)、ステップS252に処理を移し、図柄停止時間を経過していないと判定した場合(ステップS251;No)、今回の特別図柄停止処理を終了する。
ステップS252において、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグが「ON」されているか否かを判定する。時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグが「ON」されている場合というのは、現在の遊技状態が時短遊技状態の場合である。
時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグが「ON」されている場合(ステップS252;Yes)、ステップS253に処理を移し、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグが「OFF」されている場合(ステップS252;No)、ステップS258に処理を移す。
ステップS253において、メインCPU110aは、時短遊技回数(J)記憶領域に記憶されている時短遊技回数(J)から「1」を減算して更新し、ステップS254において、新たな時短遊技回数(J)が「0」であるか否かを判定する。メインCPU110aは、時短遊技回数(J)が「0」であると判定した場合(ステップS254;Yes)、ステップ255に処理を移し、時短遊技回数(J)が「0」でないと判定した場合(ステップS254;No)、ステップS258に処理を移す。
ステップS255において、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に設置されている時短遊技フラグを「OFF」にする。これにより時短遊技状態が終了して非時短遊技状態に移行することになる。
ステップS256において、メインCPU110aは、時短遊技状態表示器19hの表示(LEDの点灯)を消去(LEDの消灯)させるための時短遊技状態消去データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に時短遊技状態消去データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、時短遊技状態表示器19hの表示が消去されることになる。
ステップS257において、メインCPU110aは、右打ち第1表示器19jの表示(LEDの点灯)を消去(LEDの消灯)させるための右打ち消去データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に右打ち消去データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、右打ち第1表示器19jの表示が消去されることになる。
ステップS258において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグが「ON」されているか否かを判定する。高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグが「ON」されている場合というのは、現在の遊技状態が高確率遊技状態の場合である。
高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグが「ON」されている場合(ステップS258;Yes)、ステップS259に処理を移し、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグが「OFF」されている場合(ステップS258;No)、ステップS263に処理を移す。
ステップS259において、メインCPU110aは、高確率遊技回数(X)記憶領域に記憶されている高確率遊技回数(X)から「1」を減算して更新し、ステップS260において、新たな高確率遊技回数(X)が「0」であるか否かを判定する。メインCPU110aは、高確率遊技回数(X)が「0」であると判定した場合(ステップS260;Yes)、ステップ261に処理を移し、高確率遊技回数(X)が「0」でないと判定した場合(ステップS260;No)、ステップS263に処理を移す。
ステップS261において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に設置されている高確率遊技フラグを「OFF」にする。これにより高確率遊技状態が終了して低確率遊技状態に移行することになる。
ステップS262において、メインCPU110aは、高確率遊技状態表示器19gの表示(LEDの点灯)を消去(LEDの消灯)させるための高確率遊技状態消去データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に高確率遊技状態消去データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、高確率遊技状態表示器19gの表示が消去されることになる。
ステップS263において、メインCPU110aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、遊技状態指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS264において、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。具体的には特図停止図柄データ記憶領域に記憶されている特図停止図柄データが大当たり図柄(停止図柄データ=01~06)であるか否かを判定する。大当たり図柄でないと判定した場合(ステップS264;No)、ステップS265において、メインCPU110aは、特図特電処理データに「0」をセットし、今回の特別図柄停止処理を終了し、大当たり図柄であると判定した場合(ステップS264;Yes)、ステップS266に処理を移す。
ステップS266において、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグが「ON」されているか否かを判定する。メインCPU110aは、時短遊技フラグが「ON」されている場合(ステップS266;Yes)、ステップS267に処理を移し、時短遊技フラグが「OFF」されている場合(ステップS266;No)、ステップS268に処理を移す。
ステップS267において、メインCPU110aは、時短遊技状態消去データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に時短遊技状態消去データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、時短遊技状態表示器19hの表示が消去(LEDの消灯)されることになる。
ステップS268において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグが「ON」されているか否かを判定する。メインCPU110aは、高確率遊技フラグが「ON」されている場合(ステップS268;Yes)、ステップS269に処理を移し、高確率遊技フラグが「OFF」されている場合(ステップS268;No)、ステップS270に処理を移す。
ステップS269において、メインCPU110aは、高確率遊技状態消去データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に高確率遊技状態消去データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、高確率遊技状態表示器19gの表示が消去(LEDの消灯)されることになる。
ステップS270において、メインCPU110aは、特図特電処理データに「3」をセットする。
ステップS271において、メインCPU110aは、遊技状態や時短回数をリセットする。具体的には、高確率遊技フラグ記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、時短遊技回数(J)記憶領域に記憶されているデータをクリアする。
ステップS272において、メインCPU110aは、大入賞口開閉制御テーブルをセットする。具体的には、図7に示す大当たり遊技制御テーブルを参照し、特図停止図柄データに対応する大入賞口開閉制御テーブルを設定する。
ステップS273において、メインCPU110aは、大当たり遊技制御テーブルと特図停止図柄データに基づいて、オープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。尚、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS102において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
ステップS274において、メインCPU110aは、上記ステップS272で設定された大入賞口開閉制御テーブルに基づいて、特別遊技の種類(第1大当たり~第3大当たり)を判定し、大当たり遊技の種類に応じたオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、大当たり遊技のオープニング指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
ステップS275において、メインCPU110aは、ラウンド数表示器19iに当該大当たり遊技のラウンド数を表示(LEDの点灯)させるためのラウンド数表示データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域にラウンド数表示データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、ラウンド数表示器19iにラウンド数が表示されることになる。
ステップS276において、メインCPU110aは、右打ち第1表示器19jに右打ち表示(LEDの点灯)をさせるための右打ち表去データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットし、今回の特別図柄停止処理を終了する。これにより、所定の処理領域に右打ち表示データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、右打ち第1表示器19jに右打ち表示が行われることになる。
(大当たり遊技処理)
図24は、主制御基板110による大当たり遊技処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS281において、メインCPU110aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。例えば、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」が記憶されていれば、現在オープニング中であるので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域を参照し、現在オープニング中であるか判定する。
メインCPU110aは、現在オープニング中であると判定した場合(ステップS281;Yes)、ステップS282に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合(ステップS281;No)、ステップS286に処理を移す。
ステップS282において、メインCPU110aは、予め設定されたオープニング時間が経過したか否かを判定する。すなわち、上記ステップS273でセットされた特別遊技タイマカウンタが「0」になったか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタが「0」であれば、オープニング時間が経過したと判定する。オープニング時間が経過していない場合(ステップS282;No)、今回の大当たり遊技処理を終了し、オープニング時間が経過した場合(ステップS282;Yes)、ステップS283に処理を移す。
ステップS283において、メインCPU110aは、大当たり遊技開始処理を行う。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に「1」加算して更新(R←R+1)する。ここでは、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」が記憶されることになる。
ステップS284において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。ここでは、まだ大入賞口13aの開放が行われていないので、開放回数(K)記憶領域には「1」が記憶されることになる。また、大入賞口13aの開閉部材13bを開放させるために大入賞開閉ソレノイド13dを通電させる大入賞口開閉ソレノイド通電開始データをセットする。これにより、開閉部材13bが閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口13aが開放されることになる。尚、上記ステップS272で設定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口13aの開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS285において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に対応するラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、ラウンド指定コマンドは演出制御基板130に送信されることになる。ここでは、大当たり遊技の1ラウンド目となるので、開放第1回目用ラウンド指定コマンドがセットされる。
ステップS286において、メインCPU110aは、現在大入賞口13aが開放中であるか否かを判定する。具体的には、大入賞口開閉ソレノイド13dを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。大入賞口13aが開放中であると判定した場合(ステップS286;Yes)、ステップS287に処理を移し、大入賞口13aが開放中でないと判定した場合(ステップS286;No)、ステップS289に処理を移す。
ステップS287において、メインCPU110aは、大入賞口13aの開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。この「開放終了条件」は、大入賞口入球カウンタ(C)の値が最大個数(例えば、9個)に達したこと又は最大開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0になったこと)が該当する。
メインCPU110aは、「開放終了条件」が成立したと判定した場合(ステップS287;Yes)、ステップS288に処理を移し、「開放終了条件」が成立していないと判定した場合(ステップS287;No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS288において、メインCPU110aは、大入賞口閉鎖処理(インターバル処理)を行う。具体的には、大入賞口13aの開閉部材13bを閉鎖状態に変換するための大入賞口開閉ソレノイド通電停止データをセットする。これにより、開閉部材13bが開放状態から閉鎖状態に変換されて大入賞口13aが閉鎖されることになる。また、上記のステップS272で設定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口13aの閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。また、開閉部材13bが開放状態から閉鎖状態に変換されることを示す大入賞口閉鎖指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、大入賞口閉鎖指定コマンドは演出制御基板130に送信されることになる。
ステップS289において、メインCPU110aは、現在大入賞口13aが閉鎖中(インターバル中)であるか否かを判定する。具体的には、大入賞口開閉ソレノイド13dを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。大入賞口13aが閉鎖中であると判定した場合(ステップS289;Yes)、ステップS290に処理を移し、大入賞口13aが閉鎖中でないと判定した場合(ステップS289;No)、ステップS290に処理を移す。
ステップS290において、メインCPU110aは、大入賞口13aの閉鎖時間が終了したか否かを判定する。具体的には、特別遊技タイマカウンタが「0」になったか否かを判定する。閉鎖時間が終了した場合(ステップS290;Yes)、ステップS291に処理を移し、閉鎖時間が終了していない場合(ステップS290;No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS291において、メインCPU110aは、今回のラウンドが終了したか否かを判定する。具体的には、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に到達したこと又は開放回数(K)が最大開放回数となったか否かを判定する。今回のラウンドが終了したと判定した場合(ステップS291;Yes)、ステップS293に処理を移し、今回のラウンドが終了していないと判定した場合(ステップS291;No)、ステップS292に処理を移す。
ステップS292において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。また、大入賞口13aの開閉部材13bを開放させるために大入賞口開閉ソレノイド13dを通電させる大入賞口開閉ソレノイド通電開始データをセットする。これにより、開閉部材13bが閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口13aが開放されることになる。尚、上記ステップS272で設定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口13aの開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS293において、メインCPU110aは、最終ラウンドの終了であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が今回の大当たり遊技の最大ラウンド遊技回数に到達しているか否かを判定する。最終ラウンドの終了であると判定した場合(ステップS293;Yes)、ステップS297に処理を移し、最終ラウンドの終了でないと判定した場合(ステップS293;No)、ステップS294に処理を移す。
ステップS294において、メインCPU110aは、ラウンドデータ設定処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域及び大入賞口入球数(C)記憶領域に「0」をセットし、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)を「1」加算して更新(R←R+1)する。
ステップ295において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。また、大入賞口13aの開閉部材13bを開放させるために大入賞口開閉ソレノイド13dを通電させる大入賞口開閉ソレノイド通電開始データをセットする。これにより、開閉部材13bが閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口13aが開放されることになる。尚、上記ステップS272で設定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口13aの開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS296において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に対応するラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、ラウンド指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS297において、メインCPU110は、エンディング移行処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域及びラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」をセットして各記憶領域の値をクリアする。また、大当たり遊技制御テーブルと特図停止図柄データに基づいて、エンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS298において、メインCPU110aは、特図停止図柄データに対応するエンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、エンディング指定コマンドは演出制御基板130に送信されることになる。
ステップS299において、メインCPU110aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。エンディング中である場合(ステップS299;Yes)、ステップS300に処理を移し、エンディング中でない場合(ステップS299;No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS300において、メインCPU110aは、エンディング時間が経過したか否かを判定する。エンディング時間が経過したと判定した場合(ステップS300;Yes)、ステップS301に処理を移し、エンディング時間が経過していないと判定した場合(ステップS300;No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS301において、メインCPU110aは、特図特電処理データに「4」をセットして、今回の大当たり遊技処理を終了する
(特別遊技終了処理)
図25は、主制御基板110による特別遊技(大当たり遊技)終了処理を説明するフローチャートである。
ステップS321において、メインCPU110aは、特図停止図柄データ記憶領域にセットされた特図停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報をロードする。
ステップS322において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、図9に示す遊技状態設定データテーブルを参照し、上記ステップS321においてロードした特図停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、大当たり遊技終了時に高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、特図停止図柄データが「01」、「02」、「04」、「05」の何れかであれば、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットする(オンにする)。
ステップS323において、メインCPU110aは、高確率遊技回数設定処理を行う。具体的には、図9に示す遊技状態設定データテーブルを参照し、上記ステップS321においてロードした特図停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、高確率遊技回数(X)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、停止図柄データが「02」であれば、高確率遊技回数(X)記憶領域に50000回をセットする。
ステップS324において、メインCPU110aは、時短遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、図9に示す遊技状態設定データテーブルを参照し、上記ステップS321においてロードした停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、停止図柄データが「02」であれば、時短遊技フラグ記憶領域にフラグをセットする(オンにする)。
ステップS325において、メインCPU110aは、時短遊技回数設定処理を行う。図9に示す遊技状態設定データテーブルを参照し、上記ステップS321においてロードした停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技回数(J)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、停止図柄データが「02」であれば、時短遊技回数(J)記憶領域に50000回をセットする。
ステップS326において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域を参照して遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、遊技状態指定コマンドは、演出制御基板130に送信されることになる。
ステップS327において、メインCPU110aは、ラウンド数表示器19iの表示(LEDの点灯)を消去(LEDの消灯)させるためのラウンド数消去データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域にラウンド数消去データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS111において出力されることで、ラウンド数表示器19iの表示が消去されることになる。
ステップS328において、メインCPU110aは、特図特電処理データに「0」をセットし、図20に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の特別遊技終了処理を終了する。
(普図普電制御処理)
図26は、主制御基板110による普図普電制御処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS331において、メインCPU110aは、普図普電処理データの値をロードし、ステップS332において、ロードした普図普電処理データから分岐アドレスを算出する。
ステップS333において、メインCPU110aは、普図普電処理データ=0であれば(ステップS333;Yes)、ステップS334において普通図柄変動処理を行い、今回の普図普電制御処理を終了する。普図普電処理データ=0でなければ(ステップS333;No)、普図普電処理データ=1と判断し、ステップS335において補助遊技処理を行い、今回の普図普電制御処理を終了する。
(普通図柄変動処理)
図27は、主制御基板110による普通図柄変動処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS341において、メインCPU110aは、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。普通図柄の変動表示中(普通図柄時間カウンタが「0」でない)である場合(ステップS341;Yes)、ステップS358に処理を移し、普通図柄の変動表示中でない場合(ステップS341;No)、ステップS342に処理を移す。
ステップS342において、メインCPU110aは、普図保留数を記憶している普通図柄保留数(G)記憶領域の値が1以上であるか否かを判定する。普通図柄保留数(G)記憶領域の値が1以上であると判定した場合(S342;Yes)、ステップS343に処理を移し、普通図柄保留数(G)記憶領域の値が1以上でないと判定した場合(S342;No)、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS343において、メインCPU110aは、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して更新(G←G+1)する。
ステップS344において、メインCPU110aは、上記ステップS343において減算された普通図柄保留数(G)記憶領域に対応する普通図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、普通図柄記憶領域にある第1記憶部から第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは普通図柄保留記憶領域からは消去されることになる。これにより、前回の遊技で用いた当たり判定用乱数値、当たり図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値が消去される。
ステップS345において、メインCPU110aは、当たり判定処理を行う。具体的には、現在の時短遊技状態と普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている当たり判定用乱数値とを 図12(a)に示す普通図柄の当たり判定テーブルと照合して当たりか否かの判定(普通図柄の当たり抽選)を行う。
ステップS346において、メインCPU110aは、普通図柄決定処理を行う。具体的には、現在が時短遊技状態であるか否かと、上記ステップS345における当たり判定の結果と、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている普図停止用乱数値とを図12(b)に示す普通図柄の停止図柄決定テーブルと照合して普通図柄の種類(普図停止図柄データ)を決定し、普図停止図柄記憶領域にセットする。
ステップS347において、メインCPU110aは、上記ステップS346において決定された普図停止図柄データに対応する普図指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普図指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
ステップS348において、メインCPU110aは、普図変動パターン判定処理を行う。具体的には、現在の遊技状態が時短遊技状態であるか否かと、上記ステップS345における当たり判定の結果と、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている普図変動パターン乱数値とを図12(c)に示す普通図柄の変動パターン決定テーブルと照合して普通図柄の変動時間(変動パターン)を決定する。
ステップS349において、メインCPU110aは、上記ステップS348で決定された普通図柄の変動時間(変動パターン)に対応する普図変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普図変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
ステップS350において、メインCPU110aは、上記ステップS349で決定された普通図柄の変動時間を普通図柄時間カウンタにセットする。尚、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS102において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
ステップS351において、メインCPU110aは、普通図柄第1表示器19cに普通図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための普通図柄変動表示データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に普通図柄変動表示データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータが上記ステップS111において出力されることで、普通図柄第1表示器19cの変動表示が開始される。
ステップS352において、メインCPU110aは、普通図柄保留数(G)に対応する普通図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普通図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
ステップS353において、メインCPU110aは、上述した普通図柄保留表示データをメインRAM110cの所定の処理領域にセットして、今回の普通図柄変動処理を終了する。これにより、所定の処理領域に普通図柄保留表示データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータが上記ステップS111において出力されることで、普通図柄保留第1表示器19fに普図保留数が表示される。
ステップS354において、メインCPU110aは、普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。具体的には、上記ステップS350においてセットされた普通図柄時間カウンタが「0」となったか否かを判定する。普通図柄の変動時間が経過したと判定した場合(S354;Yes)、ステップS355に処理を移し、普通図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(S354;No)、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS355において、メインCPU110aは、上記ステップS346で決定された普通図柄を普通図柄第1表示器19cに停止表示させるための、普通図柄停止表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に普通図柄停止表示データがセットされていると、上記ステップS110で表示制御データが作成され、作成されたデータが上記ステップS111において出力されることで、普通図柄第1表示器19cに普通図柄が停止表示され、遊技者に当たり抽選の判定結果が報知されることになる。
ステップS356において、メインCPU110aは、普通図柄の停止表示を示す普通図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普通図柄確定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
ステップS357において、メインCPU110aは、普通図柄の停止図柄データが当たり停止図柄であるか否かを判定する。当たり停止図柄である場合(S357;Yes)、ステップS358に処理を移し、当たり停止図柄でない場合(S357;No)、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS358において、メインCPU110aは、普図普電処理データに「1」をセットし、図28に示す補助遊技処理に処理を移行する準備を行う。
ステップS359において、メインCPU110aは、補助遊技開始処理を行う。補助遊技開始処理では、メインCPU110aは、まず、メインRAM110cに第2始動口の開放態様決定テーブルをセットし、開放回数(S)記憶領域に記憶されている開放回数(S)に「1」を加算して更新(S←S+1)する。ここでは、まだ第2始動口11aの開放が1回も行われていないので、開放回数(S)記憶領域には「1」が記憶されることになる。そして、第2始動口11aの開閉部材11bを開放するために第2始動口開閉ソレノイド11dを通電させる通電データをセットする。
これにより、開閉部材11bが閉鎖状態から開放状態に変換されて第2始動口11aが開放されることになる。また、第2始動口の開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(S)に基づいて第2始動口11aの開放時間を補助遊技タイマカウンタにセットして、今回の普通図柄変動処理を終了する。尚、補助遊技タイマカウンタは、上記ステップS102において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
(補助遊技処理)
図28は主制御基板110における補助遊技処理を説明するフローチャートである。
ステップS361において、メインCPU110aは、第2始動口11aが開放中であるか否かを判定する。具体的には、第2始動口開閉ソレノイド11dを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。第2始動口11aが開放中であると判定した場合(ステップS361;Yes)、ステップS362に処理を移し、第2始動口11aが開放中でないと判定した場合(ステップS361;No)、ステップS367に処理を移す。
ステップS362において、メインCPU110aは、第2始動口11aの開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、第2始動口入球カウンタ(L)の値が規定個数(10個)に到達したこと又は現在の開放回数(S)における開放時間が経過したこと(補助遊技タイマカウンタが「0」)が該当する。開放終了条件が成立したと判定した場合(ステップS362;Yes)、ステップS363に処理を移し、開放終了条件が成立していないと判定した場合(ステップS362;No)、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS363において、メインCPU110aは、第2始動口閉鎖処理を行う。具体的には、第2始動口11aの開閉部材11bを閉鎖状態に変換するための第2始動口開閉ソレノイド通電停止データをセットする。これにより、開閉部材11bが開放状態から閉鎖状態に変換されて第2始動口11aが閉鎖される。また、上記ステップS359で設定された第2始動口の開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(S)に基づいて、第2始動口11aの閉鎖時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS364において、メインCPU110aは、補助遊技終了条件が成立したか否かを判定する。補助遊技終了条件は、普電作動番号(D)が予め設定された第2始動口11aの開放回数になること、又は、第2始動口入球カウンタ(L)の値が規定個数(10個)に達したことである。メインCPU110aは、補助遊技終了条件が成立したと判定した場合(ステップS364;Yes)、ステップS365に処理を移し、補助遊技終了条件が成立していないと判定した場合(ステップS364;No)、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS365において、メインCPU110aは、補助遊技終了処理を行う。具体的には、第2始動口11aの開放回数(S)記憶領域、第2始動口入球カウンタ(L)記憶領域に「0」をセットして各記憶領域の値をクリアする。
ステップS366において、メインCPU110aは、普図普電処理データに「0」をセットし、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS367において、メインCPU110aは、第2始動口11aの閉鎖時間が経過したか否かを判定する。具体的には、補助遊技タイマカウンタが「0」になったか否かを判定する。第2始動口11aの閉鎖時間が終了したと判定した場合(ステップS367;Yes)、ステップS368に処理を移し、第2始動口11aの閉鎖時間が終了していないと判定した場合(ステップS367;No)、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS368において、メインCPU110aは、第2始動口開放処理を行う。具体的には、第2始動口11aの開閉部材11bを開放するために第2始動口開閉ソレノイド11dを通電させる第2始動口開閉ソレノイド通電開始データをセットする。これにより、開閉部材11bが閉鎖状態から開放状態に変換されて第2始動口11aが開放される。また、上記ステップS359で設定された第2始動口の開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(S)に基づいて第2始動口11aの開放時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。
(出力制御処理)
図29は主制御基板110における出力制御処理を示すフローチャートである。
ステップS391において、メインCPU110aは、大入賞口開閉ソレノイド13b、第2始動口開閉ソレノイド11dを駆動させるために上記ステップS110のデータ作成処理で作成した各種駆動制御データを出力するポート出力処理を行う。更に、上記ステップS110のデータ作成処理で作成した外部情報データ(遊技情報)、異常に係る情報及びRAMクリアの実行情報(セキュリティ信号)などの外部信号出力データを遊技情報出力端子板に出力するポート出力処理を行う。
ステップS392において、メインCPU110aは、第1特別図柄第1表示器19a、第2特別図柄第1表示器19b、普通図柄第1表示器19c、第1特別図柄保留第1表示器19d、第2特別図柄保留第1表示器19e、普通図柄保留第1表示器19f、高確率遊技状態表示器19g、時短遊技状態表示器19h、ラウンド数表示器19i、右打ち第1表示器19j、設定表示器19kの各LEDを点灯、消灯又は点滅させるために、上記ステップS110のデータ作成処理で作成した各種表示制御データを第1遊技情報表示装置19に出力する表示器用出力処理を行う。
ステップS393において、メインCPU110aは、メインRAM110cの払出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを払出制御基板120に送信し、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板130に送信するコマンド出力処理を行う。
次に、演出制御基板130において演出制御部130mのサブCPU130aにより実行される処理について説明する。
(演出制御部のメイン処理)
図30は演出制御部130mによるメイン処理を説明するフローチャートである。
電源基板160から電源電圧が供給されると、演出制御部130mのサブCPU130aにシステムリセットが発生し、サブCPU130aは以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS510において、サブCPU130aは、タイマ割込処理を禁止する割込禁止を設定する。
次に、ステップS520において、サブCPU130aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、電源投入に応じて、サブROM130bからメイン処理プログラムを読み込むと共に、サブRAM130cに記憶されているフラグなどを初期化して設定する処理を行う。
このとき、サブCPU130aは、画像表示装置16,18A,18B、音声出力装置9、演出ボタン装置6A(ボタン駆動モータ6c、ボタン振動モータ6d、ボタン発光LED6e)、盤用駆動装置17(可動演出部材17A~17C、ステッピングモータ)、盤用照明装置23、枠用照明装置27等を制御する。そして、画像制御部140及びランプ制御部150の双方から、初期化指示信号に対する初期化OK信号を受信した後、ステップS530に処理を移す。
ステップS530において、サブCPU130aは、タイマ割込を許可する割込許可を設定する。
ステップS540において、サブCPU130aは、演出用乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cに記憶されている種々の乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込処理が行われるまで、上記ステップS540の処理を繰り返し行う。
(演出制御部のタイマ割込処理)
図31は演出制御部130mによるタイマ割込処理を説明するフローチャートである。図示しないが、演出制御部130mに設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって所定の周期(2ms)毎にクロックパルスが発生し、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御部130mのタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS601において、サブCPU130aは、サブCPU130aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS602において、サブCPU130aは、演出制御部130mで用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。
ステップS603において、サブCPU130aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。尚、演出制御部130mは、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御部130mのコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、ステップS603において受信したコマンドの解析処理が行われる。
ステップS604において、サブCPU130aは、演出ボタン検出スイッチ6bの検知信号のチェックを行い、演出ボタン6aに関する演出入力制御処理を行う。
ステップS605において、サブCPU130aは、特別図柄第2表示器20a,20b、普通図柄第2表示器20c、特別図柄保留第2表示器20d,20e、普通図柄保留第2表示器20f、右打ち第2表示器20gを有する第2遊技情報表示装置20に出力する各種表示制御データのデータ作成処理を行う。
ステップS606において、サブCPU130aは、サブRAM130cの送信バッファにセットされている各種データを液晶制御部140とランプ制御部150へ送信するコマンド出力処理を行う。また、上記ステップS605で作成した表示制御データの信号を出力させる表示器用出力処理を行う。
ステップS607において、サブCPU130aは、ステップS601で退避した情報をサブCPU130aのレジスタに復帰させる。
(コマンド解析処理)
図32、図33は、演出制御部130mによるコマンド解析処理を説明するフローチャートである。
図32に示すように、まず、ステップS610において、サブCPU130aは、受信バッファにコマンドがあるか否か及びコマンドを受信したか否かを確認する。サブCPU130aは、受信バッファにコマンドがなければ(ステップS610;No)、コマンド解析処理を終了し、受信バッファにコマンドがあれば(ステップS610;Yes)、ステップS611に処理を移す。
次に、ステップS611において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドがエラー指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドがエラー指定コマンドであると判定した場合(ステップS611;Yes)、ステップS612に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドがエラー指定コマンドでないと判定した場合(ステップS611;No)、ステップS613に処理を移す。
ステップS612において、サブCPU130aは、遊技機1のセキュリティに係るエラーが発生したことを報知するエラー報知処理を行う。このエラー報知処理では、エラー指定コマンドの種別を判定し、発生したエラーの種別に対応したエラー報知演出を決定し、決定したエラー報知演出をエラー報知演出記憶領域にセットし、決定したエラー報知演出の情報を画像制御部140、ランプ制御部150に送信するため、決定したエラー報知演出に基づくエラー報知指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS613において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エラー解除指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドがエラー解除指定コマンドであると判定した場合(ステップS613;Yes)、ステップS614に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドがエラー解除指定コマンドでないと判定した場合(ステップS613;No)、ステップS617に処理を移す。
ステップS614において、サブCPU130aは、実行中のエラー報知を解除するためのエラー報知解除処理を行う。このエラー報知解除処理では、エラー解除指定コマンドの種別を判定し、解消したエラーの種別に対応するエラー報知演出をエラー報知演出記憶領域からクリアし、解消したエラー報知演出の解除情報を画像制御部140、ランプ制御部150に送信するため、解消したエラー報知演出に基づくエラー報知解除指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS617において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、電源投入指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが電源投入指定コマンドであると判定した場合(ステップS617;Yes)、ステップS618に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが電源投入指定コマンドでないと判定した場合(ステップS617;No)、ステップS619に処理を移す。
ステップS618において、サブCPU130aは、電源投入処理を行う。この処理において、RAMクリアスイッチ58cがオンされ、メインRAM110cに記憶された情報が初期化(RAMクリア)され、電源が投入されたことを報知する電源投入演出の情報を、画像制御部140、ランプ制御部150に送信するため、電源投入報知指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS619において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、電源復旧指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが電源復旧指定コマンドであると判定した場合(ステップS619;Yes)、ステップS620に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが電源復旧指定コマンドでないと判定した場合(ステップS619;No)、S621に処理を移す。
ステップS620において、サブCPU130aは、電源復旧処理を行う。この処理において、RAMクリアスイッチ58cがオンされず、電源が投入されたことを報知する電源復旧演出の情報を、画像制御部140、ランプ制御部150に送信するため、電源復旧報知指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS621において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが客待ち状態指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが客待ち状態指定コマンドであると判定した場合(ステップS621;Yes)、ステップS622に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが客待ちコマンドでないと判定した場合(ステップS621;No)、ステップS631に処理を移す。
ステップS622において、サブCPU130aは、客待ち演出処理を行う。この処理において、客待ち状態指定コマンドの受信から30秒或いは60秒後に第1画像表示装置16や第2画像表示装置18A,18Bに客待ちデモ画像を表示したり、省電力中画像を表示したりする。
ステップS623において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであると判定した場合(ステップS623;Yes)、ステップS624に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドでないと判定した場合(ステップS623;No)、ステップS631に処理を移す。
ステップS624において、サブCPU130aは、特別図柄記憶指定コマンドから特図保留記憶数を解析して、解析した特図保留記憶数をサブRAM130cの特図保留記憶数カウンタにセットする特図保留記憶更新処理を行う。
ステップS631において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、始動口入賞指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが始動口入賞指定コマンドであると判定した場合(ステップS631;Yes)、ステップS632に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが始動口入賞指定コマンドでないと判定した場合(ステップS631;No)、ステップS641に処理を移す。
ステップS632において、サブCPU130aは、始動入賞口指定コマンドの内容に基づいて、第1画像表示装置16に表示されるアイコン(保留アイコン、当該変動アイコン)の表示態様を特別態様とするか否かや特別態様の種類を決定するアイコン変化予告決定処理を行う。
具体的には、始動入賞口指定コマンドから当該コマンドに対応する特別図柄の変動表示の結果と変動パターンとを特定し、大当たり期待度に応じてアイコンの表示態様を通常態様から特別態様若しくは特別態様から別の特別態様に変化させる変化シナリオを決定する。例えば、保留アイコンは通常(デフォルト)表示態様では白色で表示され、特別表示態様1では青色、特別表示態様2では緑色、特別表示態様3では赤色、特別表示態様4では特殊なキャラクタで表示するようにし、大当たり期待度としては、通常表示態様(白色)<特別表示態様1(青色)<特別表示態様2(緑色)<特別表示態様3(赤色)<特別表示態様4(特殊キャラアイコン)の順で高くなるようになっている。そして、決定した変化シナリオに応じたアイコンを第1画像表示装置16に表示させるためのアイコン表示指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS641において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであると判定した場合(ステップS641;Yes)、ステップS642に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドでないと判定した場合(ステップS641;No)、ステップS651に処理を移す。
ステップS642において、サブCPU130aは、変動演出パターン決定処理を行う。具体的には、この処理において、サブCPU130aは、図36、図37に示す変動演出パターン決定テーブルを参照して、変動パターン指定コマンド、演出用乱数値に基づいて、演出態様(演出パターン)を決定する。
ステップS643において、サブCPU130aは、上記ステップS642で決定された変動演出パターンに基づいて、第1画像表示装置16、第2画像表示装置18A,18B、音声出力装置9、盤用照明装置23、枠用照明装置27、演出ボタン装置6A等で行う予告演出を決定する予告演出決定処理を行う。
ステップS651において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを判定する。尚、演出図柄指定コマンドは、主制御基板110の大当たり判定処理のステップS226、ステップS227においてセットされている。
サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであると判定した場合(ステップS651;Yes)、ステップS652に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドでないと判定した場合(ステップS651;No)、ステップS661に処理を移す。
ステップS652において、サブCPU130aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、第1画像表示装置16に停止表示させる演出図柄16aを決定する演出図柄決定処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別に応じて3つの演出図柄16aの組み合わせ表示態様を構成する演出図柄データを決定し、決定した演出図柄データを演出図柄記憶領域にセットする。
ステップS661において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄確定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄確定コマンドであると判定した場合(ステップS661;Yes)、ステップS662に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄確定コマンドでないと判定した場合(ステップS661;No)、ステップS671に処理を移す。
ステップS662において、サブCPU130aは、演出図柄変動停止処理を行う。この処理において、演出図柄の変動を停止表示させるために、上記ステップS652で決定された演出図柄データに基づくデータと、演出図柄を停止表示させるための停止指示データをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS671において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、普通図柄記憶指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが普通図柄記憶指定コマンドであると判定した場合(ステップS671;Yes)、ステップS672に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが普通図柄記憶指定コマンドでないと判定した場合(ステップS671;No)、ステップS681に処理を移す。
ステップS672において、サブCPU130aは、普通図柄記憶指定コマンドから解析した普図保留記憶数を普通図柄保留第2表示器20cに表示させるための普通図柄保留表示データを所定の処理領域にセットする普図保留記憶更新処理を行う。
図33に示すように、ステップS681において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが普図変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが普図変動パターン指定コマンドである場合(ステップS681;Yes)、ステップS682に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが普図変動パターン指定コマンドでない場合(ステップS681;No)、ステップS691に処理を移す。
ステップS682において、サブCPU130aは、受信した普図変動パターン指定コマンドに基づいて、複数種類の普図変動演出パターンの中から1の普図変動演出パターンを決定する普図変動演出パターン決定処理を行う。
ステップS691において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが普通図柄確定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが普通図柄確定コマンドであると判定した場合(ステップS691;Yes)、ステップS692に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが普通図柄確定コマンドでないと判定した場合(ステップS691;No)、ステップS700に処理を移す。
ステップS692において、サブCPU130aは、普通図柄変動停止処理を行う。この処理において、普図演出図柄を停止表示させるために、受信した普通図柄確定コマンドに対応する演出図柄データと、普図演出図柄を停止表示させるための停止指示データをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップ700において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであると判定した場合(ステップS700;Yes)、ステップS701に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドでないと判定した場合(ステップS701;No)、ステップS711に処理を移す。
ステップS701において、サブCPU130aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータをサブRAM130cにある遊技状態記憶領域にセットし、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態が時短遊技状態及び大当たり遊技状態でなければ、右打ち第2表示器20gの表示を消去させるための右打ち消去データを所定の処理領域にセットする遊技状態設定処理を行う。
ステップS702において、サブCPU130は、変動演出の実行に係る複数の演出モードの何れかを設定するための演出モード設定処理を行う。
演出モードは、現在設定されている遊技状態を報知するものである。具体的に、低確率非時短遊技状態のときに、現在の遊技状態が低確率非時短遊技状態であることを報知する通常モードを設定し、高確率時短遊技状態のときは、現在の遊技状態が高確率時短遊技状態であることを報知する確変モードを設定し、低確率時短遊技状態のとき、現在の遊技状態が低確率時短遊技状態であることを報知する時短モードを設定する。
現在の遊技状態に対応する演出モードを設定するにあたり、例えば、現在の遊技状態を報知する演出画像を画像表示装置16に表示させる、及び/又は、画像表示装置16に表示させる保留アイコン画像、当該変動アイコン画像、背景画像、キャラクタ画像や演出図柄16aの表示態様を他の演出モードにおける表示態様と異ならせることで、現在の遊技状態を報知する。
ステップS711において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドであると判定した場合(ステップS711;Yes)、ステップS712に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドでないと判定した場合(ステップS711;No)、ステップS721に処理を移す。
ステップS712において、サブCPU130aは、受信したオープニング指定コマンドが確変大当たり用及び通常大当たり用オープニング指定コマンドの何れかであるかに基づいて、複数種類の大当たり開始演出パターンの中から1の大当たり開始演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。決定した大当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した大当たり演出パターンの情報を、画像制御部140およびランプ制御部150に送信するため、対応するデータをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS721において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドがラウンド指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドがラウンド指定コマンドである場合(ステップS721;Yes)、ステップS722に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドがラウンド指定コマンドでない場合(ステップS721;No)、ステップS731に処理を移す。
ステップS722において、サブCPU130aは、受信したラウンド指定コマンドに基づいて複数種類のラウンド中演出パターンの中から1のラウンド中演出パターンを決定するラウンド中演出パターン決定処理を行う。この処理において、複数回のラウンド遊技のうちの何回目のラウンド遊技を開始するかについての情報を有するラウンド指定コマンドに基づいて、開始されるラウンド遊技毎に対応するラウンド中演出パターンを決定し、決定したラウンド中演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、当該演出パターン情報を画像制御部140およびランプ制御部150に送信するために、対応するデータをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS731において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディング指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されたコマンドがエンディング指定コマンドであると判定した場合(ステップS731;Yes)、ステップS732に処理を移し、受信バッファに格納されたコマンドがエンディング指定コマンドでないと判定した場合(ステップS731;No)、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS732において、サブCPU130aは、受信したエンディング指定コマンドが確変大当たり用及び通常大当たり用エンディング指定コマンドの何れかであるかに基づいて、複数種類のエンディング演出パターンの中から1のエンディング演出パターンを決定する大当たり終了演出パターン決定処理を行う。決定したエンディング演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定したエンディング演出パターンの情報を画像制御部140およびランプ制御部150に送信するため、対応するデータをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
(特図保留記憶更新処理)
図34は、演出制御部130mによる特図保留記憶更新処理を示すフローチャートである。
ステップS741において、サブCPU130aは、ステップS623で受信したと判定された特別図柄記憶指定コマンドの内容を確認する。
ステップS742において、サブCPU130aは、確認した特別図柄記憶指定コマンドの内容に基づいてサブRAM130cの特図保留記憶数カウンタに特別図柄保留数をセットする。
ステップS743において、サブCPU130aは、第1特別図柄保留第2表示器20d又は第2特別図柄保留第2表示器20eに第1保留数又は第2保留数を表示(LEDの点灯又は点滅)させるための第1特別図柄保留表示データ又は第2特別図柄保留表示データをサブRAM130cの所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に第1特別図柄保留表示データ又は第2特別図柄保留表示データがセットされていると、上記ステップS605で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS606において出力されることで、第1特別図柄保留第2表示器20d又は第2特別図柄保留第2表示器20eに第1保留数又は第2保留数が表示される。
ステップS744において、サブCPU130aは、主制御基板110から受信した特別図柄記憶指定コマンドに基づいて第1画像表示装置16の第1保留数表示領域16eに第1保留数又は第2保留数表示領域162に第2保留数を表示させるために生成した特別図柄保留数表示指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットして、今回の特図保留記憶更新処理を終了する。
サブRAM130cの送信バッファにセットされた特別図柄保留数表示指定コマンドは、上記ステップS606のデータ出力処理において、画像制御部140およびランプ制御部150に送信される。そして、画像制御部140によって第1保留数表示領域16eに第1特別図柄保留数又は第2保留数表示領域16fに第2特別図柄保留数を表示させる。尚、電源復旧中画像の表示中であれば電源復旧中画像を表示してから所定時間経過後に視認可能となるように、第1保留数表示領域16eに第1特別図柄保留数又は第2保留数表示領域16fに第2特別図柄保留数を復旧表示させる。尚、特別図柄保留数表示指定コマンドを生成せずに主制御基板110から受信した特別図柄記憶指定コマンドを画像制御部140に送信してもよい。
(変動演出パターン決定処理)
図35は、演出制御基部130mによる変動演出パターン決定処理を説明するフローチャートである。
変動演出パターン決定処理は、サブCPU130aは、受信バッファに主制御基板110から送信された変動パターン指定コマンドが格納されると変動演出パターン決定処理を実行する。この変動演出パターン決定処理は、特別図柄の変動表示中に画像表示装置16,18A,18Bをはじめとする種々の演出装置(演出ボタン装置6A、選択ボタン装置6B、音声出力装置9、盤用駆動装置17、盤用照明装置23、枠用照明装置27)をどのように制御するかを示す変動演出パターンを決定するものである。
ステップS801において、サブCPU130aは、上記ステップS540で更新された演出用乱数値を取得する。
ステップS802において、サブCPU130aは、現在の遊技状態と演出モードを参照して変動演出パターン決定テーブルを参照する。演出モードは、現在設定されている遊技状態を報知するものである。
ステップS803において、サブCPU130aは、上記ステップS802でセットされた変動演出パターン決定テーブルと上記ステップS801で取得された演出用乱数値に基づいて複数種類の変動演出パターンの中から1の変動演出パターンを決定する。
ステップS804において、サブCPU130aは、上記ステップS803で決定した変動演出パターンを画像制御部140およびランプ制御部150に伝送すべく、変動演出パターン指定コマンドを伝送データ格納領域にセットする。変動演出パターン指定コマンドが画像制御部140およびランプ制御部150に送信されると、変動演出パターン指定コマンドに基づいて、演出ボタン装置6A、音声出力装置9、画像表示装置16,18A,18B、盤用駆動装置17、盤用照明装置23、枠用照明装置27が制御される。
ステップS805において、サブCPU130aは、上記ステップS803で決定した変動演出パターンに対応する演出時間である変動演出時間をサブRAM130cの変動演出タイマカウンタにセットする。
ステップS806において、サブCPU130aは、当該変動演出パターンに対応する変動演出データをサブRAM130cの変動演出データ記憶領域にセットする。尚、変動演出タイマカウンタは、上記ステップS602において、4ms毎に1ずつ減算処理されていく。サブCPU130aは、変動演出タイマカウンタによって、当該変動演出の残り時間、換言すれば、当該変動演出が開始されてから経過した時間を特定することができる。
ステップS807において、サブCPU130aは、保留アイコン表示更新処理を行う。具体的には、上記ステップS632のアイコン変化予告決定処理で決定されたアイコンの変化シナリオに基づいて、第1画像表示装置16に表示される保留アイコンの表示態様を変化させるか否かと変化後の表示態様を決定し、この決定に対応する保留アイコン変化指定コマンドを特定し、特定した保留アイコン変化指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
尚、サブRAM130cの送信バッファにセットされた保留アイコン変化指定コマンドは、上記ステップS606のデータ出力処理において、画像制御部140に送信される。そして、画像制御部140によって保留アイコンの表示態様が変化する。
ステップS808において、サブCPU130aは、当該変動アイコン表示態様決定処理を行う。具体的には、上記ステップS803で決定された変動演出パターンに基づいて、第1画像表示装置16に表示される当該変動アイコンの表示態様を変化させるか否かと変化後の表示態様を決定し、この決定に対応する当該変動アイコン指定コマンドを特定し、特定した当該変動アイコン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
尚、サブRAM130cの送信バッファにセットされた当該変動アイコン指定コマンドは、上記ステップS606のデータ出力処理において、画像制御部140に送信される。そして、画像制御部140によって当該変動アイコン指定コマンドに対応する表示態様で当該変動アイコンが表示される。
ステップS809において、サブCPU130aは、第1特別図柄第2表示器20a又は第2特別図柄第2表示器20bに特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための特別図柄変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に特別図柄変動表示データがセットされていると、上記ステップS605で表示制御データが作成され、作成されたデータがステップS606において出力されることで、第1特別図柄第2表示器20a又は第2特別図柄第2表示器20bの変動表示が開始される。
ステップS810において、サブCPU130aは、特殊図柄を変動表示させるための特殊図柄変動表示指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
尚、サブRAM130cの送信バッファにセットされた特殊図柄変動表示指定コマンドは、上記ステップS606のデータ出力処理において、画像制御部140に送信される。そして、画像制御部140によって特殊図柄変動表示領域TZの特殊図柄の変動表示が行われる
(変動演出パターン決定テーブル)
図36、図37は、演出図柄16aの変動態様を決定するための変動演出パターン決定テーブルを示す図である。変動演出パターン決定テーブルには、現在の遊技状態と、主制御基板110から受信した変動パターン指定コマンドと、各変動演出パターンの選択率(%)と、特別図柄の変動表示に対応して行われる変動演出(演出図柄16aの変動表示を含む)の変動演出パターンが対応づけられており、図36は、大当たり判定の結果がハズレであるときに参照されるハズレ用変動演出パターン決定テーブルであり、図37は、大当たり判定の結果が大当たりであるときに参照される大当たり用変動演出パターン決定テーブルである。
変動演出パターン決定テーブルの演出構成の欄における、(擬似2)、(擬似3)、(擬似4)と記載されているものは、擬似連続予告回数を意味しており、擬似連続予告回数とは、1回の大当たり抽選に対応する特別図柄の変動表示中に演出図柄16aを一旦仮停止表示させた後に再度変動表示させて、演出図柄16aの変動表示と仮停止表示とを複数回行う変動態様により大当たり遊技が行われる可能性があることを示唆する予告演出である。
演出図柄16aの変動表示と仮停止表示とが1回しか行われない場合には擬似連回数が0回となり、演出図柄16aの変動表示と仮停止表示とが2回行われる場合には擬似連回数が2回となり、演出図柄16aの変動表示と仮停止表示とが3回行われる場合には擬似連回数が3回となり、演出図柄16aの変動表示と仮停止表示とが4回行われる場合には擬似連回数が4回となる。そして、擬似2は擬似連回数が2回となり、擬似3は擬似連回数が3回となり、擬似4は擬似連回数が4回となり、擬似連回数が多くなる程大当たり期待度が高くなる。
図36に示すハズレ用変動演出パターン決定テーブルを参照して変動演出パターンを決定する場合、現在の遊技状態が「非時短遊技状態」であり、変動パターン指定コマンドが「E6H、05H:ハズレ変動パターン05」である場合には、40%の割合で変動演出パターン08が決定され、30%の割合で変動演出パターン09が決定され、20%の割合で変動演出パターン10が決定され、10%の割合で変動演出パターン11が決定される。
ここで、「通常変動」とは、演出図柄によってリーチ状態が発生しないリーチなしハズレの通常変動演出(演出時間:8秒)が行われることを示している。
「ロング変動」とは、演出時間が通常変動演出(演出時間:8秒)よりも長く(演出時間:10秒)、リーチ状態が発生しないリーチなしハズレのロング変動演出が行われることを示している。
「短縮変動」とは、演出時間が通常変動演出(演出時間:8秒)よりも短く(演出時間:4秒)、リーチ状態が発生しないリーチなしハズレの短縮変動演出が行われることを示している。
「超短縮変動」とは、演出時間が短縮変動演出(演出時間:4秒)よりも短く(演出時間:3秒)、リーチ状態が発生しないリーチなしハズレの超短縮変動演出が行われることを示している。
「ノーマルリーチ」とは、第1画像表示装置16の表示部の左側領域と右側領域の変動表示領域に同じ演出図柄16aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄16aが変動するリーチ状態が発生するが、大当たり遊技の実行を期待させるSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出の発展演出が実行されないノーマルリーチ演出が実行されることを示している。
「SPリーチ」とは、大当たり遊技の実行を期待させるSPリーチ演出が実行されることを示している。SPリーチ演出として特殊な演出画像やムービー等が表示され、例えば、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルする演出や指令されたミッションを行うミッション演出を行う。
「SPSPリーチ」とは、大当たり遊技の実行を期待させるSPSPリーチ演出が実行されることを示している。SPSPリーチ演出として特別な演出画像やムービー等が表示され、例えば、SPリーチ演出とは異なるバトル或いはSPリーチ演出のバトルから発展したバトルする演出やミッション演出を行う。
「全回転リーチ」とは、画像表示装置16の表示部の左側領域、中央領域、右側領域に同一の表示態様の演出図柄16aが揃った状態で低速でスクロールを行うと共に、大当たり遊技が実行されることを示す特別演出を行う全回転リーチ演出が実行されることを示している。
尚、各リーチ演出の大当たり期待度は、ノーマルリーチ演出<SPリーチ演出<SPSPリーチ演出<全回転リーチ演出(大当たり確定)の順で高くなるように設定されている。
(演出モード設定処理)
図38は、演出制御基部130mによる演出モード設定処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS820において、サブCPU130aは、変動演出の実行に係る演出モードを設定するための演出モード判定テーブルを選択する。
次に、ステップS821において、サブCPU130aは、サブRAM130cに記憶されている遊技状態、時短残り回数、高確率残り回数を確認する。
ステップS822において、サブCPU130aは、選択した演出モード判定テーブルに遊技状態、時短残り回数、高確率残り回数を照合することで演出モードを決定する。
ステップS823において、サブCPU130aは、決定した演出モードに対応する演出モードフラグをサブRAM130cの演出モードフラグ記憶領域にセットし、今回の演出モード設定処理を終了する。
(演出モード判定テーブル)
図39に示す演出モード判定テーブルは、演出モードを判定するためのテーブルであり、遊技状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態、非時短遊技状態、時短遊技状態)、時短残り回数、高確率残り回数、演出モード、演出モードフラグが関連付けられている。
演出モードとして、演出表示態様(演出図柄、背景画像等)が異なる通常モード、時短モードおよび確変モードが設けられ、低確率非時短遊技状態(通常遊技状態)のときに通常モードを設定することで通常遊技状態であることを報知し、低確率時短遊技状態のときに時短モードを設定することで低確率時短遊技状態であることを報知し、高確率時短遊技状態のときに確変モードを設定することで高確率残り回数に応じて確変モードA、確変モードBおよび確変モードCの何れかの確変モードを設定することで高確率時短遊技状態であることを報知すると共に、高確率遊技状態の残り回数も報知することができる。
例えば、通常モードを設定しているときに大当たり当選し、当該大当たり遊技終了後に低確率時短遊技状態になると時短モードが設定され、時短残り回数が「0」になって低確率非時短遊技状態に移行すると、時短モードから通常モードに設定変更される。
図40に示すように、通常モードには演出態様の異なる通常モードA、通常モードBおよび通常モードC(以下、モードA、モードB、モードC)の3種類のモードが設けられている。これら複数のモードは、画像表示装置16,18A,18Bで表示される演出図柄画像および背景画像の表示態様、音声出力装置9から出力されるBGMが異なっている。現在設定されているモード名は、第1画像表示装置16の表示部の右上に表示される。
モードAでは、例えば、数字(1~9)の識別部とキャラタAの装飾部とから構成される演出図柄画像(表示態様1)と、「山」を題材とする背景画像(背景a)が表示されると共に、BGM1が出力される。
モードBでは、例えば、数字(1~9)の識別部とキャラクタAとは異なるキャラクタBの装飾部とから構成される演出図柄画像(表示態様2)と、「海」を題材とする背景画像(背景b)が表示されると共に、BGM2が出力される。
モードCでは、例えば、数字(1~9)の識別部とキャラクタA,Bとは異なるキャラクタCの装飾部とから構成される演出図柄画像(表示態様3)と、「森林」を題材とする背景画像(背景c)が表示されると共に、BGM3が出力される。
図41に示すように、通常モードでは、3種類のモードA~Cが予め定められたモード切り替え順序に従って切り換わる。モード切り替え順序は、モードA→モードB→モードC→モードA・・・の繰り返しの切り替え順序に設定されている。
通常モードでのモードA~Cの切り替えは、現在のモードから次のモードに自動的に切り換わる場合と遊技者による十字ボタンSW6bの操作(モード選択操作)によりに切り換わる場合とがある。
具体的に、モードAが設定されている場合には、所定の切り替え条件が成立すると、モードAからモードBに自動的に切り換わる。
モードBが設定されている場合には、所定の切り替え条件が成立すると、モードBからモードCに自動的に切り換わる。
尚、現在のモードから次のモードに自動的に切り換わる際に、画面全体が暗転する所定の移行演出が行われることによりモードが切り換わることが示唆される。尚、現在のモードから次のモードに所定の移行演出を行うことなく自動的に切り換わるようにしてもよい。
モードCが設定されている場合には、所定の切り替え条件が成立すると、モードCを終了するか否かのモード終了選択画面が表示され、遊技者による十字ボタンSW6bの操作(モード選択操作)により終了することが選択された場合にはモードAに切り換わり、モード選択操作により継続することが選択された場合にはモードCが継続される。
尚、所定の切り替え条件としては、例えば、予め定められた保障滞在回数が経過すること、または予め定められた保障滞在回数が経過した後にモード移行抽選に当選することなどが挙げられる。具体的には、モードAが設定されているときに、当該モードAで遊技が行われた回数が20回となったことを条件に、次遊技(モードAでの遊技開始から21回転目)からモードBに切り替わるようにする。または、モードAが設定されているときに、当該モードAで遊技が行われた回数が20回となった後、次遊技(モードAでの遊技開始から21回転目)から、所定の当選確率(例えば1/5)のモード移行抽選を1遊技の開始毎に実行し、当該モード移行抽選に当選したことを条件に、当該モード移行抽選に当選した遊技でモードAからモードBに切り替わるようにしてもよい。これら所定の切り替え条件は、モードAからモードBへの切り替わり、モードBからモードCへの切り替わり、モードCにおけるモード終了選択画面の表示の各シーンに転用可能である。また、予め定められた保障滞在回数が複数(例えば、10回、20回、30回)あり、何れかの保障滞在回数が設定されるようにしてもよい。
モードCが設定されているときに、上述の所定の切り替え条件を適用する場合について、より具体的に説明する。モードCが設定されているときに、当該モードCで遊技が行われた回数が20回となったことを条件に、次遊技(モードCでの遊技開始から21回転目)からモード終了選択画面を表示する。または、モードCが設定されているときに、当該モードCで遊技が行われた回数が20回となった後、次遊技(モードCでの遊技開始から21回転目)から、所定の当選確率(例えば1/5)のモード移行抽選を1遊技の開始毎に実行し、当該モード移行抽選に当選したことを条件に、当該モード移行抽選に当選した遊技でモード終了選択画面を表示するようにしてもよい。
尚、所定の切り替え条件として、例えば、リーチハズレの変動演出が実行されること、またはリーチハズレの変動演出が実行された後にモード移行抽選に当選することが挙げられる。具体的に、モードAが設定されているときに、例えば、当該モードAでの当該遊技の変動演出でSPリーチが行われてハズレとなったことを条件に、次遊技からモードBに切り替わるようにする。
通常モードでは、SPリーチ又はSPSPリーチが実行されるハズレおよび大当たりの変動演出が行われているときに、当該変動演出(特別図柄の変動表示)が大当たり当選する可能性が高いことを示唆するゾーン演出(特定演出モード)を実行可能である。
ゾーン演出は、ゾーン背景画像、ゾーン中報知画像、ゾーン動画像、ゾーンBGMおよびゾーン中ランプ演出で構成されている。尚、ゾーン演出としての前記の画像、BGMおよび照明は、ゾーン演出以外では実行されないことを基本とする。尚、ゾーンBGM又はゾーン中ランプ演出は、ゾーン演出以外の演出でも実行するようにしてもよい。
ゾーン中報知画像では、例えば、ゾーン演出中であることが報知する文字画像(例えば「ゾーン演出中」)が表示される。
ゾーン動画像では、例えば、キャラクタ等を用いてSPリーチ又はSPSPリーチに発展する可能性があることを煽る動画像や大当たり期待度を示唆するセリフ予告動画像が表示される。
図42に示すように、ゾーン演出は、演出抽選によりゾーン演出を実行すると決定され且つ当該変動演出で特定演出が行われる場合に実行される。その一方で、ゾーン演出は、演出抽選によりゾーン演出を実行しないと決定された場合又は当該変動演出で特定演出が行われない場合には実行されない。
特定演出としては、擬似連演出、変動開始時予告演出または当該変動アイコン変化演出がある。
擬似連演出は、1の変動演出において変動中の演出図柄16aを一旦仮停止表示させた後に再度変動表示させて、演出図柄16aの変動表示と仮停止表示とを複数回行う変動態様により大当たり遊技が行われる可能性があることを示唆する予告演出である。
変動開始時予告演出は、演出図柄16aの変動表示が開始されるときに可動演出部材17A~17Cの何れかが演出作動を行うことにより当該変動で大当たり当選する可能性があることを予告する又は遊技者による演出ボタン6aの操作に連動せずに演出ボタン6aが振動することにより当該変動演出で大当たり当選する可能性があることを予告する予告演出である。
当該変動アイコン変化演出は、表示中の当該変動アイコンが通常表示態様から、通常表示態様よりも大当たり期待度が高い特別表示態様(例えば、特別表示態様3(赤色)や特別表示態様4(キャラクタ))に変化して大当たり当選する可能性があることを示唆する予告演出である。
尚、特定演出として、上記の予告演出以外の予告演出(例えば、カットイン予告演出)であってもよい。
尚、演出抽選によりゾーン演出を実行すると決定された場合、当該変動演出での特定演出の実行の有無に拘らず、ゾーン演出を実行するようにしてもよい。ゾーン演出を実行すると決定された場合には、当該変動演出において、予め定められた実行タイミングに応じて、例えば3つの演出図柄16aがリーチ状態になったとき、大当たり期待度が高いカットイン予告が表示されたときにゾーン演出が実行される。
演出抽選でゾーン演出を実行すると決定される確率は、ハズレの変動演出よりも大当たりの変動演出の方が高く設定されている。つまり、ハズレの変動演出よりも大当たりの変動演出の方がゾーン演出が実行され易い。
また、ハズレの変動演出において、SPリーチよりもSPSPリーチの方が、演出抽選でゾーン演出を実行すると決定される確率が高く設定されている。つまり、ハズレの変動演出において、SPリーチよりもSPSPリーチの方がゾーン演出が実行され易い。
ゾーン演出では、ゾーン突入後、先ず、ゾーン演出の開始を示すゾーン開始演出が行われる。ゾーン開始演出を行ってからSPリーチ又はSPSPリーチに発展するまでゾーン演出が継続して実行され、SPリーチ又はSPSPリーチに発展するとゾーン演出からSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に移行する。
尚、SPリーチ又はSPSPリーチに発展した後もゾーン演出を継続して実行するようにしてもよい。SPリーチ又はSPSPリーチ発展後にゾーン演出が継続される場合は、ゾーン背景画像やゾーン中報知画像が継続して実行される一方で、ゾーンBGMおよびゾーン中ランプ演出についてはリーチ用BGMおよびリーチ中ランプ演出に切り換わる。その後、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出の終了(失敗演出又は成功演出)に伴ってゾーン演出も終了する。
図43に示すように、通常モードのモードA、モードBおよびモードCの何れにおいてもモード演出を実行可能であり、各モードに対応したゾーン演出が設けられている。モードAおよびモードBにおいてはゾーンXのゾーン演出が実行され、モードCにおいてはゾーンYのゾーン演出が実行される。ゾーンXの演出態様とゾーンYの演出態様は異なっている。
具体的に、ゾーンXでは背景I(例えば、フラッシュI背景画像)が表示され、ゾーンYでは背景Iとは異なる背景II(例えば、フラッシュII背景画像)が表示される。また、ゾーンXおよびゾーンYの何れのゾーン演出においても、ゾーン演出を開始するときに、ゾーン演出が開始されることを示すゾーン開始演出が実行され、ゾーンXに対応するゾーン開始演出とゾーンYに対応するゾーン開始演出は互いに異なる演出態様で実行される。
このように、ゾーン演出は、演出抽選の抽選結果と特定演出の実行有無とに基づいて実行するか否かが決定されるので、通常モードにおいてゾーン演出が実行される場合と実行されない場合とがある。
また、通常モードにおいて、ゾーン演出が行われる変動演出(例えば、リーチハズレの変動演出)の方が、ゾーン演出が行われない前記と同一の変動演出(例えば、前記と同一のリーチハズレの変動演出)よりも大当たり期待度が高い。遊技者は、当該変動演出においてゾーン演出が実行されると大当たり遊技が行われることを期待しながら遊技を行うことができるため、遊技意欲を高めることが可能となる。
尚、図43ではSPリーチ又はSPSPリーチの変動演出が行われる場合にゾーン演出を実行可能としたが、ノーマルリーチハズレの変動演出が行われる場合にもゾーン演出を実行可能としてもよい。
(ゾーン開始演出)
ゾーンXに対応するゾーン開始演出およびゾーンYに対応する開始演出では、第1画像表示装置16および第2画像表示装置18A,18Bにおいてゾーン演出の名称を構成する文字を示す複数の文字画像を所定の順番で切り替えていく切り替え表示を行ってから当該ゾーン演出の名称の全体を示す名称画像を表示すると共に、音声出力装置9において名称画像の表示に合わせて音声を出力し、盤用照明装置23および枠用照明装置27において文字画像の表示に合わせてランプを複数色の発光色の何れかで点滅し、名称画像の表示に合わせてランプが複数色の発光色の何れかで点灯する。
図44に示すように、ゾーンXとして、例えば、「チャンスゾーン」という名称のゾーン演出が行われる場合、第1画像表示装置16および第2画像表示装置18A,18Bでは、「チャンスゾーン」の名称画像のうちの「チャンス」の複数の文字画像を、「チャ」→「ンス」の順番で2文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから「チャンスゾーン」の名称画像を表示し、音声出力装置9では、各文字画像が表示されるタイミングに合わせて共通の効果音を出力し、名称画像が表示されるタイミングに合わせて「チャンスゾーン」のボイス音を出力し、盤用照明装置23および枠用照明装置27では、各文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが点滅し、名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが点灯する(演出態様1)。
ゾーンYとして、例えば、「超好機ゾーン」という名称のゾーン演出が行われる場合、第1画像表示装置16および第2画像表示装置18A,18Bでは、「超好機ゾーン」の名称画像のうちの「超好機」の複数の文字画像を、「超」→「好」→「機」の順番で1文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから「超好機ゾーン」の名称画像を表示し、音声出力装置9では、各文字画像が表示されるタイミングに合わせて共通の効果音を出力し、名称画像が表示されるタイミングに合わせて「超好機ゾーン」のボイス音を出力し、盤用照明装置23および枠用照明装置27では、各文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが点滅し、名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが点灯する(演出態様2)。
尚、演出態様1および演出態様2の何れにおいても又は何れか一方において、名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが点滅するようにしてもよい。具体的には、例えば、名称画像が表示されるタイミングに合わせて文字画像が表示されるタイミングでの点滅速度よりも速い速度でランプが点滅する。
尚、ゾーン開始演出でのゾーンの名称を構成する文字を示す複数の文字画像を所定の順番で切り替えていく切り替え表示として、ゾーンの名称を構成する全ての文字画像を1又は複数文字ずつ表示してもよい。具体的には、「チャンスゾーン」の名称画像を構成する全ての文字を、「チャ」→「ンス」→「ゾーン」の順番で表示・消去の切り替え表示を行ってから「チャンスゾーン」の名称画像を表示する、或いは、「超好機ゾーン」の名称画像を構成する全ての文字を、「超」→「好」→「機」→「ゾ」→「ー」→「ン」の順番で表示・消去の切り替え表示を行ってから「超好機ゾーン」の名称画像を表示する。
尚、ゾーン開始演出でのゾーンの名称を構成する文字を示す複数の文字画像を所定の順番で切り替えていく切り替え表示として、現在表示されている文字に更に文字が追加されることにより文字数が増加する切り替え表示を行ってもよい。
具体的には、「チャンスゾーン」の名称画像のうち「チャンス」の文字画像を、先ず「チャ」を表示した後に、「チャ」の表示を継続したまま「ンス」の表示を追加することによって「チャンス」を表示してから、最終的に「チャンスゾーン」の名称画像を表示する。
また、「超好機ゾーン」の名称画像のうち「超好機」の文字画像を、先ず「超」を表示した後に、「超」の表示を継続したまま「好」の表示を追加することによって「超好」を表示し、続いて、「超好」の表示を継続したまま「機」の表示を追加することによって「超好機」を表示してから、最終的に「超好機ゾーン」の名称画像を表示する。
ゾーン開始演出で表示される複数の文字画像の夫々と名称画像とは、第1画像表示装置16で表示される1の演出図柄16aの表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。具体的には、文字画像は、第1画像表示装置16の表示画面全体に表示され、名称画像は、第1画像表示装置16および第2画像表示装置18A,18Bの画面全体に亘って表示される。
尚、通常モードにおいて、モードAでは、ゾーンXでゾーン開始演出を実行し、モードBではゾーンXでゾーン開始演出を実行しないようにしてもよい。モードBでゾーンXを実行するときにゾーン開始演出を実行しない場合は、モードBの背景画像からゾーンXの背景画像に切り換わることでゾーンXが開始される。
尚、時短モードや確変モードでの変動演出において特定演出とゾーン演出が実行される場合には、名称画像だけを表示するゾーン開始演出が行われる、或いは、ゾーン開始演出を行わないようにしてもよい。つまり、通常モードでゾーン演出が実行されるときの方が、時短モードおよび確変モードでゾーン演出が実行されるときよりも、演出態様1,2のゾーン開始演出が実行され易い。特に、確変モードのときは、時短遊技状態により第2始動口に遊技球が入賞し易くなるから第2特別図柄の大当たり判定が次々と行われる高速消化で遊技が行われ且つ高確率遊技状態により比較的短時間で大当たり当選することになるので、大当たり当選する可能性があることを煽る演出を行う必要がないからゾーン開始演出を行う必要性が低い。
その一方で、通常モードのときは、低確率非時短遊技状態により大当たり当選し難い状態となるので大当たり当選するまで多くの時間を要するため遊技意欲の低下を招くといった不都合を回避するために、ハズレのときも大当たりのときも演出態様1,2のゾーン開始演出を行うことにより当該変動で大当たり当選する可能性がある期待感を抱かせて遊技意欲の低下を防ぐことが可能となる。
(大当たり種別報知演出)
図45に示すように、大当たり遊技を実行するときに大当たり種別を報知する大当たり種別報知演出が行われる。
大当たりの種類としては、上述の図7で示した10R確変大当たり(第1大当たり)、4R確変大当たり(第2大当たり)、4R通常大当たり(第3大当たり)、の有利度合いが異なる3種類の大当たりがある。
確変大当たりに対応する大当たり種別報知では、第1画像表示装置16および第2画像表示装置18A,18Bにおいて確変大当たりの名称を構成する文字を示す複数の文字画像を所定の順番で表示・消去の切り替え表示を行ってから当該確変大当たりの名称の全体を示す名称画像および特別背景画像を表示する。
また、音声出力装置9において文字画像の表示および名称画像の表示に合わせて音声を出力し、盤用照明装置23および枠用照明装置27において文字画像の表示に合わせてランプを点滅し、名称画像の表示に合わせてランプを点灯する。
具体的に、10R確変大当たりの場合は、例えば、「SUPERBONUS」という名称でもって10R確変大当たりであることを報知する大当たり種別報知演出が行われ、第1画像表示装置16および第2画像表示装置18A,18Bでは、「SUPERBONUS」の名称のうちの「SUPER」の複数の文字画像を、「SU」→「PER」の順番で複数文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから「SUPERBONUS」を表示すると共に、その背後から放射状に広がる光条のある輪が金色と銀色とに交互に瞬間的に変化する後光フラッシュA画像が表示され、音声出力装置9では、各文字画像が表示されるタイミングに合わせて共通の効果音を出力し、名称画像が表示されるタイミングに合わせて「スーパーボーナス♪」のボイス音を出力し、盤用照明装置23および枠用照明装置27では、各文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが虹色点滅し、名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが虹色点灯する。
4R確変大当たりの場合は、例えば、「BIGBONUS」という名称でもって4R確変大当たりであることを報知する大当たり種別報知演出が行われ、第1画像表示装置16および第2画像表示装置18A,18Bでは、「BIGBONUS」の名称のうち「BIG」の文字画像を、「B」→「I」→「G」の順番で1文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから「BIGBONUS」を表示すると共に、その背後から放射状に広がる光条のある輪が赤色と黄色とに交互に瞬間的に変化する後光フラッシュB画像が表示され、音声出力装置9では、各文字画像が表示されるタイミングに合わせて共通の効果音を出力し、名称画像が表示されるタイミングに合わせて「ビッグボーナス♪」のボイス音を出力し、盤用照明装置23および枠用照明装置27では、各文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色点滅し、名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色点灯する。
通常大当たりに対応する大当たり種別報知演出では、第1画像表示装置16および第2画像表示装置18A,18Bにおいて通常大当たりを示す名称画像および特別背景画像を表示すると共に、音声出力装置9において名称画像の表示に合わせて音声を出力し、盤用照明装置23および枠用照明装置27において名称画像の表示に合わせてランプが点灯する。
具体的に、4R通常大当たりの場合は、例えば、「BONUS」という名称でもって4R通常大当たりであることを報知する大当たり種別報知演出が行われ、第1画像表示装置16および第2画像表示装置18A,18Bでは、「BONUS」の名称画像を表示すると共に、その背後から放射状に広がる光条のある輪が青色と緑色とに交互に瞬間的に変化する後光フラッシュC画像が表示され、音声出力装置9では、名称画像が表示されるタイミングに合わせて「ボーナス♪」のボイス音を出力し、盤用照明装置23および枠用照明装置27では、名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが緑色点灯する。
尚、上述の複数の大当たり種別報知演出の何れにおいても又は何れかにおいて、名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが点滅するようにしてもよい。具体的には、例えば、名称画像が表示されるタイミングに合わせて文字画像が表示されるタイミングでの点滅速度よりも速い速度でランプが点滅する。
尚、確変大当たりに対応する大当たり種別報知演出で確変大当たりであることを示すボーナスの名称を構成する文字を示す複数の文字画像を所定の順番で切り替えていく切り替え表示として、現在表示されている文字に更に文字が追加されることにより文字数が増加する切り替え表示を行ってもよい。
具体的には、「BIGBONUS」の名称画像のうち「BIG」の文字画像を、先ず「B」を表示した後に、「B」の表示を継続したまま「I」の表示を追加することによって「BI」を表示し、続いて、「BI」の表示を継続したまま「G」の表示を追加することによって「BIG」を表示してから、最終的に「BIGBONUS」の名称画像を表示する。
また、「SUPERBONUS」の名称画像のうち「SUPER」の文字画像を、先ず「SU」を表示した後に、「SU」の表示を継続したまま「PER」の表示を追加することによって「SUPER」を表示してから、最終的に「SUPERBONUS」の名称画像を表示する。
(画像制御部のメイン処理)
図46は、画像制御部140によるメイン処理を示すフローチャートである。
ステップS830において、統括CPU141は、タイマ割込みを禁止する割込禁止を設定する。
ステップS831において、統括CPU141は、統括ROM143からメイン処理プログラムを読み込むとともに、統括RAM142に記憶されるフラグ等を初期化する初期化処理を行う。
ステップS832において、統括CPU141は、タイマ割込を許可する割込許可を設定する。
ステップS833において、統括CPU141は、例えば、遊技店員によって操作可能な切替スイッチの状態(スイッチ位置)を参照して音声出力装置9から出力される演出音の音量(値)や画像表示装置16、18や各種照明装置(盤用照明装置23、枠用照明装置27)の輝度(値)の調整に関わる調整モードを切り替えるためのモード切替処理を行う。
ステップS834において、統括CPU141は、統括RAM142の受信バッファを参照して演出制御部130mから演出指示コマンドを受信しているか否かを判定し、演出指示コマンドを受信していない場合(ステップS834;No)、ステップS836に処理を移し、演出指示コマンドを受信している場合(ステップS834;Yes)、ステップS835に処理を移す。
ステップS835において、受信した演出指示コマンドに対応する種類のアニメグループからアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)するアニメパターンの設定処理を行う。
演出指示コマンドとは、客待ち演出の実行を指示する客待ち演出コマンド、保留表示の追加や表示態様の変更を指示するアイコン表示のコマンド、変動演出の実行を指示する変動演出パターンコマンド、予告演出の実行を指示する予告演出のコマンド、ゾーン演出の実行を指示するゾーン演出のコマンド、オープニング演出の実行を指示するオープニング演出のコマンド、ラウンド演出の実行を指示するラウンド演出のコマンド、エンディング演出の実行を指示するエンディング演出のコマンド、電源投入演出の実行を指示する電源投入演出のコマンド、電源復旧演出の実行を指示する電源復旧演出のコマンド、エラー報知を指示するエラー演出のコマンド等が挙げられる。
また、アニメグループとは、演出画像を構成するオブジェクトの種類、その演出画像の表示を行うシーン(タイミング)やウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライト画像の識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライト画像の表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する画像表示装置を指定した情報などが規定(指定)された情報であるアニメパターンが、1又は複数束ねられることによって形成されたグループである。
アニメグループの種類には、例えば、演出図柄16aのアニメーションを表示するための演出図柄のグループ、保留アイコンや当該変動アイコンのアニメーションを表示するためのアイコンのグループ、背景やキャラクタといった変動演出のアニメーションを表示するための変動演出のグループ、予告等のアニメーションを表示するための予告演出のグループ、大当たり演出のアニメーションを表示するための大当たり演出のグループ、通常モード、時短モードおよび確変モードで実行されるゾーン演出でゾーン開始演出を表示するためのゾーン開始演出のグループなどが挙げられる。
ステップS836において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドに対応する種類のサウンドグループからサウンドのパターンを決定して設定するサウンド設定処理を行う。サウンドグループの種類には、例えば、演出モードを演出するためのBGMグループ、特定の変動演出を演出するためのBGMグループ、所定の演出に伴うSE(サウンドエフェクト(効果音やボイス音))グループ、大当たり遊技を演出するためのBGMグループ、エラー報知を行うためのエラー音グループ等が挙げられる。
ステップS837において、統括CPU141は、画像表示装置16、18A,18Bに表示させる演出画像や報知画像を更新する(新たな演出画像や報知画像の描画を行う)フレームの更新タイミングであることを示すフレームの切替フラグがあるか否かを判定し、フレームの切替フラグがない場合(ステップS837;No)には、ステップS833に処理を移し、フレームの切替フラグがある場合(ステップS837;Yes)には、ステップS838おいて、フレームの切替フラグをクリアする。
ステップS839において、統括CPU141は、描画制御のコマンド群から構成されるディスプレイリストを生成し、生成したディスプレイリストをVDP200に出力する処理を行う。ここで、ディスプレイリストとは、第1画像表示装置16、第2画像表示装置18A,18Bに表示する演出画像や報知画像を成型するための画像成形情報であり、1単位又は複数単位のフレーム毎(フレームの更新タイミング)に生成されるものであり、本実施形態ではディスプレイリストを1フレーム毎に生成するようになっている。
具体的には、後述するアニメーション制御処理で更新されるアニメパターン毎のアニメシーン情報(アドレス)の内容に従った描画制御コマンドを設定していくことで、現在のフレーム数に対応した1フレーム分のディスプレイリストが生成される。尚、描画制御コマンドは、各アニメパターンが属するアニメグループに設定される優先順位(描画順位)に従って最も低い優先順位のアニメグループのアニメパターンから最も高い優先順位のアニメグループのアニメパターンまで順次設定されるが、その逆の順序としてもよい。
ステップS840において、表示制御CPU140aは、VDP200に対して、ステップS839で出力したディスプレイリストに基づく演出画像の描画を指示する描画指令処理を行う。この描画指令処理が行われることで、VDP200ではディスプレイリストに基づく演出画像や報知画像等を重畳させた画像データを生成して描画用フレームバッファに描画し、表示用フレームバッファに描画されていた演出画像を画像表示装置16、18A,18Bに表示させる処理を行う。
ステップS841において、統括CPU141は、サウンド制御のコマンド群から構成されるサウンドリストを生成し、生成したサウンドリストを音声制御回路300に出力する処理を行う。ここで、サウンドリストとは、音声出力装置9から出力させる音声データや楽曲データ等のサウンド(BGM、サウンドエフェクト、エラー報知音等)を指定するための音声出力情報であり、新たなサウンドの出力を行う場合に描画フレームを基準として生成されるものである。
ステップS842において、統括CPU141は、音声制御回路300に対して、ステップS841で出力したサウンドリストに基づくサウンドの出力を指示する音出力指令処理を行う。この音出力指令処理が行われることで、音声制御回路300ではサウンドリストに基づくサウンドを音声出力装置9から出力させる。
そのため、各種のサウンドは、VDP200によるフレームの更新タイミングと同期(同調)するように音声出力装置9からの出力が開始され、また、フレームの更新タイミングと同期(同調)するように音声出力装置9からの出力が終了する。尚、フレームの更新タイミングと同期(同調)しないように音声出力装置9から各種のサウンドの出力が停止されるようにしてもよい。
ステップS843において、統括CPU141は、次のフレームのディスプレイリストを作成するための準備として、設定済みのアニメパターン毎にアニメシーン情報(アドレス)を更新するアニメーション制御処理を行ってからステップS833に処理を移し、以降はステップS834~ステップS843までの処理をループするように繰り返し行う。
(画像制御部のコマンド受信割込処理)
図47は、画像制御部140によるコマンド受信割込処理を示すフローチャートであり、コマンド受信割込処理は、演出制御部130mから送信された演出指示コマンドを受信することで実行される。
ステップS850において、統括CPU141は、演出制御部130mから送信される演出指示コマンド等を受信するコマンド受信処理を行う。具体的には、演出制御部130mから送信された演出指示コマンドを統括RAM142の受信バッファに格納する処理を行う。本処理を終了すると、今回のコマンド受信割込処理を終了する。
(画像制御部のVブランク割込処理)
図48は、画像制御部140によるVブランク割込処理を示すフローチャートであり、Vブランク割込処理は、VDP200から1フレーム分の演出画像の表示が終了する(1/30秒=約33ms)毎に送信されるVブランク信号の受信毎に実行される。
ステップS860において、統括CPU141は、各種カウンタ(シーンの切替カウンタ、ウェイトフレームのカウンタ、フレームカウンタ等)を所定数更新(例えば「1」加算)するカウンタ更新処理を行い、ステップS861において、VDP200に対してVRAM146の第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを切り替える指示を行うフレームバッファの切替の指令処理を行う。
これにより、1/30秒(約33ms)毎のVブランク割込処理が実行される毎に第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とが「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わることになる。
ステップS862において、統括CPU141は、描画(表示)フレームが切り替わったことを示すフレームの切替フラグをセットし、今回のVブランク割込処理を終了する。このフレームの切替フラグは、上記ステップT8において参照されるため、上記ステップS838~ステップS843の処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレームの更新タイミング)毎に実行されることになる。
(画像制御部のアニメパターン設定処理) 図49は、画像制御部140によるアニメパターンの設定処理を示すフローチャートである。
統括CPU141は、ステップS870において、受信した演出指示コマ
ンドが客待ち演出コマンドであるか否かを判定し、客待ち演出コマンドでない場合(ステップS870;No)には、ステップS872に処理を移し、客待ち演出コマンドである場合(ステップS870;Yes)には、ステップS871において、客待ち演出用のアニメーションを表示するための客待ち演出のグループから客待ち演出のアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)する客待ち演出のアニメパターンの設定処理を行う。
ステップS872において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドがアイコン表示のコマンドであるか否かを判定し、アイコン表示のコマンドでない場合(ステップS872;No)には、ステップS874に処理を移し、アイコン表示のコマンドである場合(ステップS872;Yes)には、ステップS873において、保留アイコンのアニメーションや当該変動アイコンのアニメーションを表示するためのアイコンのグループからアイコンのアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)するアイコンのアニメパターンの設定処理を行う。
ステップS874において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドが変動演出パターンコマンドであるか否かを判定し、変動演出パターンコマンドでない場合(ステップS874;No)には、ステップS876に処理を移し、変動演出パターンコマンドである場合(ステップS874;Yes)には、ステップS875において、背景のアニメーションやキャラクタのアニメーションを表示するための変動演出のグループから変動演出のアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)する変動演出のアニメパターンの設定処理を行う。
ステップS876において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドが予告演出のコマンドであるか否かを判定し、予告演出のコマンドでない場合(ステップS876;No)には、ステップS878に処理を移し、予告演出のコマンドである場合(ステップS876;Yes)には、ステップS877において、予告演出のアニメーションを表示するための予告演出のグループからアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)する予告演出のアニメパターンの設定処理を行う。
ステップS878において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドがゾーン演出のコマンドであるか否かを判定し、ゾーン演出のコマンドでない場合(ステップS878;No)には、ステップS880に処理を移し、ゾーン演出のコマンドである場合(ステップS878;Yes)には、ステップS879において、ゾーン演出を表示するためのゾーン演出のグループからゾーン演出のアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)するゾーン演出のアニメパターンの設定処理を行う。
ステップS880において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドがオープニング演出のコマンドであるか否かを判定し、オープニング演出のコマンドでない場合(ステップS880;No)には、ステップS882に処理を移し、オープニング演出のコマンドである場合(ステップS881;Yes)には、ステップS881において、オープニング演出を表示するためのオープニング演出のグループからオープニング演出のアニメパターンを決定して統括RAM142cの所定の領域に設定(セット)するオープニング演出のアニメパターンの設定処理を行う。
ステップS882において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドがラウンド演出のコマンドであるか否かを判定し、ラウンド演出のコマンドでない場合(ステップS882;No)には、ステップS884に処理を移し、ラウンド演出のコマンドである場合(ステップS882;Yes)には、ステップS883において、ラウンド演出を表示するためのラウンド演出のグループからラウンド演出のアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)するラウンド演出のアニメパターンの設定処理を行う。
ステップS884において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドがエンディング演出のコマンドであるか否かを判定し、エンディング演出のコマンドでない場合(ステップS884;No)には、ステップS886に処理を移し、エンディング演出のコマンドである場合(ステップS884;Yes)には、ステップS885において、エンディング演出を表示するためのエンディング演出のグループからエンディング演出のアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)するエンディング演出のアニメパターンの決定処理を行う。
ステップS886において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドが電源投入演出のコマンドであるか否かを判定し、電源投入演出のコマンドでない場合(ステップS886;No)には、ステップS888に処理を移し、電源投入演出のコマンドである場合(ステップS886;Yes)には、ステップS887において、電源投入演出を表示するための電源投入演出のグループから電源投入演出のアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)する電源投入のアニメパターンの設定処理を行う。
ステップS888において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドが電源復旧演出のコマンドであるか否かを判定し、電源復旧演出のコマンドでない場合(ステップS888;No)には、ステップS890に処理を移し、電源復旧演出のコマンドである場合(ステップS888;Yes)には、ステップS889において、電源復旧演出を表示するための電源復旧演出のグループから電源投入演出のアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)する電源復旧のアニメパターンの設定処理を行う。
ステップS890において、統括CPU141は、受信した演出指示コマンドがエラー演出のコマンドであるか否かを判定し、エラー演出のコマンドでない場合(ステップS890;No)には、今回のアニメパターンの設定処理を終了し、エラー演出のコマンドである場合(ステップS890;Yes)には、ステップS891おいて、エラー演出を表示するためのエラー演出のグループからエラー演出のアニメパターンを決定して統括RAM142の所定の領域に設定(セット)するエラー演出のアニメパターンの設定処理を行い、今回のアニメパターンの設定処理を終了する。
(ゾーン開始演出の動画像を構成する複数のフレーム画像の切り替え表示)
図50は、変動演出の実行中にゾーン演出(「超好機ゾーン」)が行われる場合に、ゾーン開始演出の動画像を構成する複数のフレーム画像が所定のタイミングで切り換わるタイミングチャートを示すものである。
T1のフレーム更新タイミングにおいて第1フレームバッファへの画像データa(「超」の文字画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始される。尚、文字画像は、第1画像表示装置16(メイン画面)に表示され、ゾーン背景画像は、第1画像表示装置16(メイン画面)および第2画像表示装置18A,18B(サブ画面)の両方、或いは、第1画像表示装置16(メイン画面)に表示される。
T2のフレーム更新タイミングにおいて第2フレームバッファへの画像データb(「超」の文字画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画された画像データaの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「超」の文字画像と背景画像が表示された状態となる。「超」の文字画像は、1の演出図柄16aの表示サイズよりも小さい表示サイズで表示される。
T3のフレーム更新タイミングにおいて第1フレームバッファへの画像データc(「超」の文字画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画された画像データbの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「超」の文字画像と背景画像が表示された状態となる。「超」の文字画像は、前記T2での文字画像の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
T4のフレーム更新タイミングにおいて第2フレームバッファへの画像データd(「好」の文字画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画された画像データcの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「超」の文字画像と背景画像が表示された状態となる。「超」の文字画像は、前記T3での文字画像の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
T5のフレーム更新タイミングにおいて第1フレームバッファへの画像データe(「好」の文字画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画された画像データdの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「好」の文字画像と背景画像が表示された状態となる。「好」の文字画像は、1の演出図柄16aの表示サイズよりも小さい表示サイズで表示される。
T6のフレーム更新タイミングにおいて第2フレームバッファへの画像データf(「好」の文字画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画された画像データeの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「好」の文字画像と背景画像が表示された状態となる。「好」の文字画像は、前記T5での文字画像の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
T7のフレーム更新タイミングにおいて第1フレームバッファへの画像データg(「機」の文字画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画された画像データfの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「好」の文字画像と背景画像が表示された状態となる。「好」の文字画像は、前記T6での文字画像の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
T8のフレーム更新タイミングにおいて第2フレームバッファへの画像データh(「機」の文字画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画された画像データgの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「機」の文字画像と背景画像が表示された状態となる。「機」の文字画像は、1の演出図柄16aの表示サイズよりも小さい表示サイズで表示される。
T9のフレーム更新タイミングにおいて第1フレームバッファへの画像データi(「機」の文字画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画された画像データhの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「機」の文字画像と背景画像が表示された状態となる。「機」の文字画像は、前記T8での文字画像の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
T10のフレーム更新タイミングにおいて第2フレームバッファへの画像データj(「超好機ゾーン」の名称画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画された画像データiの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「機」の文字画像と背景画像が表示された状態となる。「機」の文字画像は、前記T9での文字画像の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
T11のフレーム更新タイミングにおいて第1フレームバッファへの画像データk(「超好機ゾーン」の名称画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画された画像データjの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「超好機ゾーン」の名称画像と背景画像が表示された状態となる。「超好機ゾーン」の名称画像は、1の演出図柄16aの表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
T12のフレーム更新タイミングにおいて第2フレーム画像への画像データl(「超好機ゾーン」の名称画像、ゾーン背景画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画された画像データkの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「超好機ゾーン」の名称画像と背景画像が表示された状態となる。「超好機ゾーン」の名称画像は、前記T11での名称画像の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
T13のフレーム更新タイミングにおいて第2フレームバッファに描画された画像データlの画像表示装置16,18A,18Bへの表示が開始され、画像表示装置16,18A,18Bには「超好機ゾーン」の名称画像と背景画像が表示された状態となる。「超好機ゾーン」の名称画像は、前記T12での名称画像の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
このように、上記の複数のフレーム画像を切り替え表示することにより複数の文字画像の夫々が徐々に大きくなるように表示される。
「超」の文字画像は、「超」の文字の中心点を共通にしつつ表示サイズの異なる複数の「超」のフレーム画像が所定の順番で切り替えられることにより、「超」の文字の中心点が変わることなく「超」の文字が徐々に大きくなる。
「好」の文字画像は、「好」の文字の中心点を共通にしつつ表示サイズが異なる複数の「好」のフレーム画像が所定の順番で切り替えられることにより、「好」の文字の中心点が変わることなく「好」の文字が徐々に大きくなる。
「機」の文字画像は、「機」の文字の中心点を共通にしつつ表示サイズが異なる複数の「機」のフレーム画像が所定の順番で切り替えられることにより、「機」の文字の中心点が変わることなく「機」の文字が徐々に大きくなる。
また、「超」の文字画像、「好」の文字画像および「機」の文字画像は、文字の中心点が共通である。そのため、文字の中心点が変わることなく文字画像が「超」→「好」→「機」の順番で切り換わっていく。
画像表示装置16,18の表示画面で実際に表示されるゾーン開始演出の動画像では、「超」の文字がメイン画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示されてから消去され、その消去直後から、「好」の文字がメイン画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示されてから消去され、その消去直後から、「好」の文字がメイン画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示されて消去される。そして、その消去直後から、メイン画面およびサブ画面の全体に亘って、「超好機ゾーン」の名称画像が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示されて、超好機ゾーンが開始されることが報知される。
これにより、「超好機ゾーン」の名称を構成する「超好機」の文字画像が、何の変化もなく単に1文字ずつ順番に切り替え表示されるのではなく、1文字ずつ遊技者に強く印象付けさせるズーム表示により遊技者の文字画像に対する注目を惹き付けることができるので、インパクトのある視覚的に訴えかける演出効果を奏するゾーン開始演出を実行することができ、遊技の興趣を高めることが可能となる。
また、図示を省略するが、本実施形態の「チャンスゾーン」の動画像でも、「超好機ゾーン」の動画像と同様に、複数のフレーム画像が連続的に切り替え表示されることにより、「超好機ゾーン」の名称を構成する「チャンス」の文字画像が、何の変化もなく単に2文字ずつ順番に切り替え表示されるのではなく、2文字ずつ遊技者に強く印象付けさせる強調表示で順番に切り替え表示されることにより遊技者の文字画像に対する注目を惹き付けることができるので、インパクトのある視覚的に訴えかける演出効果を奏するゾーン開始演出を実行することができ、遊技の興趣を高めることが可能となる。
尚、ゾーン開始演出の動画像で複数の文字画像の夫々を表示するときに文字の表示サイズが大サイズの文字画像だけを表示し、名称の表示サイズが大サイズの名称画像だけを表示するようにしてもよい。
具体的には、図50で示したT4で表示される「超」の大サイズの文字画像だけを表示し、続いて、T7で表示される「好」の大サイズの文字画像だけを表示し、続いて、T10で表示される「機」の大サイズの文字画像だけを表示してから、最終的にT13で表示される「超好機ゾーン」の大サイズの名称画像だけを表示する。
上記の複数のフレーム画像の切り替え表示により画像表示装置16,18の表示画面で実際に表示されるゾーン開始演出の動画像では、「超」の文字が大きく表示されてから消去され、その消去直後から、「好」の文字が大きく表示されてから消去され、その消去直後から、「好」の文字が大きく表示されて消去される。そして、その消去直後から、メイン画面およびサブ画面の全体に亘って、「超好機ゾーン」の名称画像が大きく表示されて、超好機ゾーンが開始されることが報知。
(ランプ制御部メイン処理)
図51は、ランプ制御部150によるメイン処理を説明するフローチャートである。
電源基板160により電源がランプ制御部150に供給されると、ランプCPU150aにシステムリセットが発生し、ランプCPU150aは以下のメイン処理を行う。
ランプCPU150aは、ステップS900において初期化処理を行い、次に、ステップS901において異常判定処理、ステップS902において役物演出実行判定処理、ステップS903において役物演出処理、ステップS904において発光演出処理、ステップS905においてボタン演出処理、を順次行う、以降は、所定の割り込みが発生するまでステップS901~ステップS905の処理を繰り返し行う。
ステップS901の異常判定処理では、主制御基板110から各種エラーの検知信号が入力されたか否か(エラーが発生したか否か)を判定し、エラーの検知信号が入力されたと判定された場合、エラーフラグが「ON」に設定される。
(役物演出処理)
図52は、ランプ制御部150による役物演出処理を説明するフローチャートである。
ステップS910において、ランプCPU150aは、図51のステップS901の異常判定処理でフラグ記憶領域にエラーフラグが「ON」に設定されたか否かを判定する。フラグ記憶領域においてエラーフラグが「ON」である、つまり、エラーが発生していると判定した場合(ステップS910;Yes)、そのまま何も行わずに今回の役物演出処理を終了し、一方、エラーフラグが「ON」でないと判定した場合(ステップS910;No)、ステップS911に処理を移す。
ステップS911において、ランプCPU150aは、フラグ記憶領域において演出動作許可フラグが「ON」であるか否かを判定し、演出動作許可フラグが「ON」でないと判定した場合(ステップS911;No)、ステップS912に処理を移し、演出動作許可フラグが「ON」であると判定した場合(ステップS911;Yes)、ステップS913に処理を移す。
ステップS912において、ランプCPU150aは、フラグ記憶領域において演出動作実行中フラグが「ON」であるか否かを判定する。演出動作実行中フラグは、演出動作パターンに従って第1~第3可動演出部材17A~17Cの演出動作が開始されていることを示すものである。
ランプCPU150aは、演出動作実行中フラグが「ON」であると判定した場合(ステップS912;Yes)、ステップS917に処理を移し、演出動作実行中フラグが「ON」でないと判定した場合(ステップS912;No)、今回の役物演出処理を終了する。
ステップS913において、ランプCPU150aは、演出動作実行タイミングであるか否かを判定する。実行される変動演出の演出内容に対応して予め定められた演出動作実行タイミングとして、例えば、演出図柄16aの変動表示が開始された直後のタイミング、リーチ演出が開始されるタイミング、発展報知画像(例えば、「SPSPリーチ!!」)が表示されるタイミング、ボタン操作演出での演出ボタン6aの操作に連動したタイミング等がある。
ランプCPU150aは、演出動作実行タイミングでないと判定した場合(ステップS913;No)、今回の役物演出処理を終了し、演出動作実行タイミングであると判定した場合(ステップS913;Yes)、ステップS914に処理を移す。
ステップS914において、ランプCPU150aは、フラグ記憶領域に演出動作実行中フラグを「ON」に設定する。
ステップS915において、ランプCPU150aは、演出動作許可フラグを「OFF」に設定する。
ステップS916において、ランプCPU150aは、図50のステップS902の役物演出実行判定処理でセットされた演出動作パターンに従って第1~第3可動演出部材17A~17Cの演出動作を開始させる、つまり、盤用駆動装置17のステッピングモータを作動させる。
ステップS917において、ランプCPU150aは、演出動作パターンに係る全ての演出動作が終了したか否かを判定する。
ランプCPU150aは、演出動作パターンが終了していないと判定した場合(ステップS917;No)、今回の役物演出処理を終了し、演出動作パターンが終了したと判定した場合(ステップS917;Yes)、ステップS918に処理を移す。
ステップS918おいて、ランプCPU150aは、演出動作実行中フラグを「OFF」に設定し、今回の役物演出処理を終了する。
(通常モードにおいてゾーン演出が実行される変動演出の演出例)
図53~図59は、通常モードにおいてゾーン演出が行われる変動演出の具体的な演出例を示すものである。
図53(1)に示すように、通常モードCにおいて、第1保留アイコン表示領域16bに3個の第1保留アイコンが表示され且つ第2保留アイコン表示領域16cに第2保留アイコンが表示されていない状態であると共に、第1保留数表示領域16eに保留数字「3」が表示され且つ第2保留数表示領域16fに保留数字「0」が表示された状態で、3つの演出図柄16aがノーマルハズレを示す組み合わせ表示態様「2(犬)4(鶏)5(コアラ)」で所定時間(約0.5秒)確定停止表示され、特殊図柄TZ(小図柄)が演出図柄16aの数字図柄(識別部)と同じ「245」の組み合わせで停止表示されている。尚、通常モードで演出図柄16aが確定停止表示される図柄確定期間は、実行される変動演出パターンの種類や大当たりの判定結果に拘らず同一時間(例えば0.5秒)に設定されている。
図53(2)に示すように、図柄確定期間(例えば0.5秒)が経過すると、3つの演出図柄16aが所定動作を行うことにより特別図柄の変動表示が開始されることを示唆する変動開始示唆演出HSが行われる。変動開始示唆演出HSとして、例えば、確定停止表示された3つの演出図柄16aの「犬、鶏、コアラ」の顔が拡大されると共に目がキラッと光る演出動作が行われる。変動開始示唆演出HSを行うことにより演出図柄に対する遊技者の注目を惹き付けて次の図柄変動表示が開始されることを遊技者に確実に認識させることが可能となる。また、変動開始示唆演出HSにおいて上述の演出動作で目の光る色によって当該変動の大当たり期待度を示唆することが可能である。例えば、大当たり期待度としては、青色<緑色<赤色<金色の順で高くなるようになっている。
図53(3)に示すように、SPSPリーチ大当たりのの変動演出(例えば、図37に示す変動演出パターン35)で3つの演出図柄16aの変動表示が開始された後、図54(4)に示すように、左側領域に「4(鶏)」及び右側領域に「5(コアラ)」が同時に仮停止表示されて非リーチ状態となる。次いで、図54(5)に示すように、中央領域に、演出図柄16aとして「NEXT」の文字を含む特定図柄が仮停止表示されて擬似連演出が行われると共に、リング状の炎エフェクトが表示される。
図54(6)に示すように、仮停止表示された3つの演出図柄16aの再変動表示が開始された後に、図54(7)に示すように、左側領域に「6(虎)」及び右側領域に「4(鶏)」が同時に仮停止されて非リーチ状態となる。次いで、図54(8)に示すように、演出図柄16aとして「NEXT」の文字を含む特定図柄が仮停止表示される(擬似2連目演出)と共に、当該変動アイコンTHが特別表示態様4(特殊キャラアイコン)に変化する。このとき、通常状態の演出ボタン6aが振動すること(ボタン操作に連動しない振動演出)でゾーン演出が実行されることが示唆される事前示唆演出が行わる。
図54(9)~(12)に示すように、擬似2連目演出(特定演出)の終了直後にモードC用の森林の背景画像(背景c)(図示略)から超好機ゾーン用のフラッシュ背景画像(背景II)に切り替わると共に、超好機ゾーンが開始されることを示すゾーン開始演出が行われる。このフラッシュII背景画像(背景II)は、ゾーン演出が終了するまでメイン画面およびサブ画面の両方で表示され続ける。
超好機ゾーンのゾーン開始演出では、上述のとおり、「超好機ゾーン」の名称を構成する複数の文字画像のうちの「超好機」の文字画像を「超」→「好」→「機」の順番で1文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから、最終的に「超好機ゾーン」の名称画像を表示する。
メイン画面において、「超」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図54(9)に示すように、メイン画面全体に亘って拡大された表示サイズなると消去される。その直後から、「好」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図54(10)に示すように、メイン画面全体に亘って拡大された表示サイズになると消去される。その直後から、「機」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図54(11)に示すように、メイン画面全体に亘って拡大された表示サイズになると消去される。
メイン画面および左右のサブ画面において、「機」の文字の消去直後から、「超好機ゾーン」の文字列が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図54(12)に示すよに、メイン画面および左右のサブ画面の全体に亘って拡大された表示サイズで表示される。
また、「超好機」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に音声出力装置9から共通の効果音が出力され、「超好機ゾーン」を表示するときにボイス音が出力される。例えば、「超」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ドゥン♪」の効果音が出力され、次に、「好」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ドゥン♪」の効果音が出力され、次に、「機」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ドゥン♪」の効果音が出力される。そして、「超好機ゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「超好機ゾーン♪」のボイス音が出力される。
尚、「超好機」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に先に出力された効果音とは異なる効果音を出力してもよい。例えば、「超」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ドゥン♪」の効果音が出力され、次に、「好」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ドゥドゥン♪」の効果音が出力され、次に、「機」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ドゥドゥドゥン♪」の効果音が出力される。そして、「超好機ゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「超好機ゾーン♪」のボイス音が出力される。
尚、「超好機」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎にボイス音を出力してもよい。例えば、「超」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ちょう」のボイス音が出力され、次に、「好」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「こう」のボイス音が出力され、次に、「機」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「き」のボイス音が出力される。そして、「超好機ゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「超好機ゾーン♪」のボイス音が出力される。
また、「超好機」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に盤用照明装置23および枠用照明装置27のランプが共通の発光色で点灯・点滅する。例えば、「超」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが黄色で高速点滅を繰り返し、次に、「好」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが黄色で高速点滅を繰り返し、次に、「機」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが黄色で高速点滅を繰り返す。そして、「超好機ゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で点灯する。
尚、「超好機」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に異なる発光色で点灯してもよい。例えば、「超」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが青色で点灯、次に、「好」の文字が表示されるタイミングに合わせてランプが緑色で点灯し、「機」の文字が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で点灯する。そして、「超好機ゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが青色点灯→緑色点灯→赤色点灯の順で変化していく。
このように、ゾーン開始演出では、「超好機ゾーン」の名称を構成する「超好機」の文字画像が1文字ずつ遊技者に強く印象付けさせるズーム表示が行われるので、遊技者の注目を惹き付けるインパクトのある視覚的に訴えかける演出効果を奏することができる。
更に、「超好機」の文字画像が1文字ずつ表示される毎に実行される音声出力およびランプ発光との相乗効果により強烈なインパクトを与えた状態で「超好機ゾーン」の名称画像をするので、劇的且つ視覚的に訴えかける演出効果を奏することができる。
尚、上記で説明した以外に、先ず、「超好機ゾーン」の名称画像を表示してから、「超好機」の文字画像を「超」→「好」→「機」の順番で1文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから再度「超好機ゾーン」の名称画像を表示するゾーン開始演出を行ってもよい。
尚、上記で説明した以外に、「超好機ゾーン」の名称画像のうち「超好機」の文字画像を、先ず「超」を表示した後に、「超」の表示を継続したまま「好」の表示を追加することによって「超好」を表示し、続いて、「超好」の表示を継続したまま「機」の表示を追加することによって「超好機」を表示してから、最終的に「超好機ゾーン」の名称画像を表示するゾーン開始演出を行ってもよい。
画像表示装置16,18の表示画面で実際に表示される上記のゾーン開始演出の動画像では、「超」の文字がメイン画面の右側に大きく表示され、「超」の文字の表示が継続されたまま、「超」の表示サイズと同一の表示サイズの「好」の文字が「超」の文字の隣の画面の中央に追加されて「超好」が表示され、続いて、「超好」の文字が継続されたまま「超」及び「好」の表示サイズと同一の表示サイズの「機」の文字が「好」の文字の隣の画面左側に追加されて「超好機」が表示され、「超好機」の消去直後から、メイン画面およびサブ画面の全体に亘って、「超好機ゾーン」の名称画像が表示されて、超好機ゾーンが開始されることが報知される。
また、「超好機」の文字画像を構成する各文字が追加表示されていく毎に音声出力装置9から共通の効果音が出力され、「超好機ゾーン」を表示するときにボイス音が出力される。例えば、「超」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ドン♪」の効果音が出力され、次に、「超好」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ドン♪」の効果音が出力され、次に、「超好機」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ドン♪」の効果音が出力される。そして、「超好機ゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「超好機ゾーン♪」のボイス音が出力される。
また、「超好機」の文字画像を構成する各文字が追加表示されてされていく毎に盤用照明装置23および枠用照明装置27のランプが共通の発光色で点灯・点滅する。例えば、「超」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが黄色で高速点滅を繰り返し、次に、「超好」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが黄色で高速点滅を繰り返し、次に、「超好機」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが黄色で高速点滅を繰り返す。そして、「超好機ゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で点灯する。
図55(13)に示すように、ゾーン開始演出が行われた後、超好機ゾーン中であることを示す「超好機中」の帯表示画像TEがメイン画面および左右のサブ画面に亘って画面左から右へ向かって流れるように表示されると共に、大当たり期待度を示唆する表示色で表示される。帯表示の表示色は青、緑、赤(大当たり期待度は青<緑<赤の順に高くなる)の3種類であり、これら3種類の何れかの表示色で表示される。
図55(14)に示すように、ゾーン演出中に、左側領域に「4(鶏)」が仮停止された後、右側領域に「4(鶏)」が仮停止されるか否かを煽るリーチ煽り演出が行われる。リーチ煽り演出では、キャラクタC1が右側領域で一旦仮停止された「3(うさぎ)」に対してキック攻撃を行い、「3(うさぎ)」が破壊されて「4(鶏)」が仮停止表示される可能性があることを煽るリーチ煽り演出が行われる。
図55(15)に示すように、リーチ成立の成功演出になると、左側領域および右側領域に同一の演出図柄16a「4(鶏)」が仮停止されたリーチ状態となって中央領域で残り1つの演出図柄16aが変動表示するノーマルリーチ演出が行われる。図55(16)に示すように、ノーマルリーチ演出の途中で画面が暗転する所定の移行演出が行われてから、図55(17)に示すように、仮停止表示された左右の「4(鶏)」が左右上端部寄りの表示領域に移動して、演出図柄16aとして表示サイズが縮小された「4」の数字図柄(識別部)だけが表示された状態でSPリーチおよびSPSPリーチの何れかに発展する。SPリーチおよびSPSPリーチの何れかに発展すると超好機ゾーンが終了する。
図55(18)に示すように、SPSPリーチに発展すると、メイン画面全体に亘って拡大された表示サイズの「SPSPリーチ!!」の名称画像が強調表示されると共に、「SPSPリーチ♪」のボイス音が出力されてSPSPリーチに発展したことが報知される。また、メイン画面に表示される「SPSPリーチ!!」の文字色により大当たり期待度が示唆される。例えば、大当たり期待度としては、青色<緑色<赤色<金色の順で高くなるようになっている。
SPSPリーチに突入すると、SPSPリーチ演出として味方キャラと敵キャラとが戦うバトル演出が行われる。「SPSPリーチ!!」の名称画像は、大当たり期待度を示唆する表示色で表示されて、SPSPリーチ演出に突入したことが報知されると共に、文字の表示色により大当たり期待度が示唆される。文字の表示色は白、赤、金(大当たり期待度は白<赤<金の順に高くなる)の3種類であり、これら3種類の何れかの表示色で表示される。サブ画面には、SPSPリーチ中であることを示す「SPSPリーチ」の帯表示画像が上から下へ向かって流れるように表示される。
図55(19)に示すように、バトル序盤から中盤にかけて味方キャラと敵キャラとの攻防が行われ、図55(20)に示すように、バトル終盤において味方キャラが敵キャラに対してパンチ攻撃を行って敵キャラが倒れるまで追い詰めたとき、図55(21)に示すように、演出ボタン6aを模した明色(赤色)ボタン画像、「押せ!!」の演出ボタン6aの操作を促す赤色の文字画像および演出ボタン6aの操作有効期間を示すゲージ画像を表示する操作促進画像に切り替わると共に、操作促進画像に合わせて演出ボタン6aが赤色で発光し、枠用照明装置27や盤用照明装置23のランプが所定の点灯パターンで所定時間点灯する。
図56(22)に示すように、突出状態の演出ボタン6aが押下操作されると、左右の上端部寄りの「4」の演出図柄16aと左右の演出図柄16aよりも拡大された中央領域の「4」の演出図柄16aとが仮停止状態で表示された後、大当たり決め演出が行われる。図56(23)に示すように、大当たり決め演出として、待機位置の可動演出部材17Bが虹色に点灯した状態で進出位置に移動し、可動演出部材17Bの移動に合わせ演出音(「ドカーン♪」)が出力されると共に、メイン画面および左右のサブ画面の画面全体に虹色のエフェクト画像が発光表示される。
図56(24)に示すように、可動演出部材17Bの待機位置への復帰が完了して大当たり決め演出が終了すると、味方キャラが敵キャラに勝利したことを示す勝利確定演出が行われる。このとき、「444」の縮小サイズの演出図柄16aの仮停止表示が継続され、当該変動アイコンTH(当該変動アイコン表示領域16dを含む)は非表示のままである。
図56(25)に示すように、「444」の縮小サイズの演出図柄16aが、通常の表示サイズとなって仮停止表示されると共に、当該変動アイコンTH(当該変動アイコン表示領域16dを含む)が再度表示される。特殊図柄TZは変動中である。尚、図56(25)において、当該変動アイコンTH(当該変動アイコン表示領域16dを含む)を再度表示しなくてもよい。次いで、図56(26)に示すように、通常大当たりから確変大当たりに昇格するか否かを報知する昇格演出(再抽選演出)が行われる。
昇格演出では、3つの演出図柄16aが再度同一の演出図柄の組み合わせで同期変動して(例えば、演出図柄16aの全種類の数字を1周(「1」→「2」・・・・「9」→「1」という順番でスクロール表示)は必ず見せることが可能な所定時間同期変動して、3つの演出図柄16aが、通常大当りを示す同一の偶数図柄揃いの組み合わせ表示態様及び確変大当りを示す同一の奇数図柄揃いの組み合わせ表示態様の何れかで停止されるかを煽って確変大当りに昇格するか否かを示唆する昇格演出が行われる。
昇格演出が行われているときに、遊技者に演出ボタン6aの操作を促す操作促進画像が表示され、演出ボタン6aが操作されて確変大当たりに昇格しないことを示唆する昇格失敗演出の場合、図56(27)に示すように、「444」の演出図柄16aがメイン画面からはみ出す表示サイズに拡大された強調表示状態で仮停止表示されて、通常大当たりであることが示唆される。続いて、図56(28)に示すように、「444」の演出図柄16aが通常の表示サイズに戻った状態で仮停止表示される。
図56(29)に示すように、仮停止表示された「444」の演出図柄16aが「4(鶏)4(鶏)4(鶏)」の演出図柄16aとなって確定停止表示されると共に、特殊図柄TZが「444」の組み合わせで停止表示され、当該変動アイコン表示領域16dの当該変動アイコンTHが消去される。「4(鶏)4(鶏)4(鶏)」の演出図柄16aは図柄確定期間(例えば0.5秒)が経過するまで表示され続ける。
図56(30)に示すように、図柄確定期間経過後、4R通常大当たりであることを示す「BONUS」の文字列がメイン画面および左右のサブ画面の画面全体に亘って拡大表示されると共に、メイン画面および左右のサブ画面の画面全体に亘って「BONUS」の文字列の背後で後光フラッシュC画像が表示される。また、「BONUS」の文字列の表示に合わせて「ボーナス♪」のボイス音が出力されると共に、ランプが緑色で点滅し、遊技者に4R通常大当たりであることが報知される。
他方、図56(26)に示すように、昇格演出が行われているときに、演出ボタン6aが操作されて確変大当たりに昇格することを示唆する成功演出の場合、演出ボタン6aの操作に連動して演出ボタン6aが振動する振動演出が行われると共に、図57(40)に示すように、待機位置の可動演出部材17Cが虹色に点灯した状態で進出位置に移動し、可動演出部材17Cの移動に合わせ演出音(「ドカーン♪」)が出力されると共に、メイン画面および左右のサブ画像の画面全体に虹色のエフェクト画像が発光表示されて、確変大当たりに昇格することが示唆される。このとき、縮小サイズの演出図柄16aが確変大当たりを示す同一の奇数図柄揃いの組み合わせ表示態様「555」で仮停止表示される。
次に、図57(41)に示すように、「555」の数字図柄がメイン画面からはみ出す表示サイズに拡大された強調表示状態で仮停止表示されて、確変大当たりであることが示唆される。続いて、図57(42)に示すように、通常の表示サイズで「5(コアラ)5(コアラ)5(コアラ)」の演出図柄16aが仮停止表示される。
図57(43)に示すように、仮停止表示された「5(コアラ)5(コアラ)5(コアラ)」の演出図柄16aが確定停止表示されると共に、特殊図柄TZが「555」の組み合わせで停止表示され、当該変動アイコン表示領域16dの当該変動アイコンTHが消去される。「5(コアラ)5(コアラ)5(コアラ)」の演出図柄16aは図柄確定期間(例えば0.5秒)が経過するまで表示され続ける。
図57(44)~(47)に示すように、図柄確定期間経過後、4R確変大当たりであることを示す「BIGBONUS」の名称を構成する複数の文字画像のうちの「BIG」の文字画像を「B」→「I」→「G」の順番で1文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから、最終的に「BIGBONUS」の名称画像を表示して遊技者に4R確変大当たりであることが報知される。
メイン画面において、「B」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図57(44)に示すように、メイン画面全体に亘って拡大された表示サイズになると消去される。その直後から、「I」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図57(45)に示すように、メイン画面全体に亘って拡大された表示サイズになると消去される。その直後から、「G」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図57(46)に示すように、メイン画面全体に亘って拡大された表示サイズになると消去される。
メイン画面および左右のサブ画面において、「G」の文字の消去直後から、「BIGBONUS」の文字列が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図57(47)に示すように、メイン画面および左右のサブ画面の全体に亘って拡大された表示サイズで表示される。
また、「BIG」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に音声出力装置9から共通の効果音が出力され、「BIGBONUS」を表示するときにボイス音が出力される。例えば、「B」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファン♪」の効果音が出力され、次に、「I」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファン♪」の効果音が出力され、次に、「G」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファン♪」の効果音が出力される。そして、「BIGBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「ビッグボーナス♪」のボイス音が出力される。
尚、「BIG」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に先に出力された効果音とは異なる効果音を出力してもよい。例えば、「B」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファン♪」の効果音が出力され、次に、「I」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファファン♪」の効果音が出力され、次に、「G」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファファファン♪」の効果音が出力される。そして、「BIGBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「ビッグボーナス♪」のボイス音が出力される。
尚、「BIG」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎にボイス音が出力してもよい。例えば、「B」の文字が表示されるタイミングに合わせて「ビィー」のボイス音が出力され、次に、「I」の文字が表示されるタイミングに合わせて「アイ」のボイス音が出力され、次に、「G」の文字が表示されるタイミングに合わせて「ジィー」のボイス音が出力される。そして、「BIGBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「ビッグボーナス♪」のボイス音が出力される。
また、「BIG」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に盤用照明装置23および枠用照明装置27のランプが共通の発光色で点灯・点滅する。例えば、「B」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で高速点滅を繰り返し、次に、「I」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で高速点滅を繰り返し、次に、「G」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で高速点滅を繰り返す。そして、「BIGBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で点灯する。
尚、「BIG」の文字画像が1文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に異なる発光色で点灯してもよい。例えば、「B」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが青点灯、次に、「I」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが緑点灯、「G」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤点灯する。そして、「BIGBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが青色点灯→緑色点灯→赤色点灯の順で変化していく。
このように、確変大当たりに当選したときは、確変大当たりであることを示すボーナスの名称を構成する文字を示す複数の文字画像を所定の順番で表示してから当該ボーナスの名称の全体を示す名称画像を表示するので、確変大当たりであることを示す文字画像を際立たせた表示を行うことで遊技者の注目を惹き付けるインパクトのある視覚的に訴えかける演出効果を奏することができる。更に、確変大当たりに当選したことに対する遊技者の歓喜を一層高めることができる。
尚、上記で説明した以外の大当たり種別報知演出を行ってもよい。例えば、「BIGBONUS」の名称画像のうち「BIG」の文字画像を、先ず「B」を表示した後に、「B」の表示を継続したまま「I」の表示を追加することによって「BI」を表示し、続いて、「BI」の表示を継続したまま「G」の表示を追加することによって「BIG」を表示してから、最終的に「BIGBONUS」の名称画像を表示する。
画像表示装置16,18の表示画面で実際に表示される大当たり種別報知演出の動画像では、「B」の文字がメイン画面の右側に大きく表示され、「B」の文字の表示が継続されたまま、「B」の表示サイズと同一の表示サイズの「I」の文字が「B」の文字の隣の画面の中央に追加されて「BI」が表示され、続いて、「BI」の文字が継続されたまま「B」及び「I」の表示サイズと同一の表示サイズの「G」の文字が「I」の文字の隣の画面左側に追加されて「BIG」が表示され、「BIG」の消去直後から、メイン画面およびサブ画面の全体に亘って、「BIGBONUS」の名称画像が表示されて、4R確変大当たりであることが報知される。
また、「BIG」の文字画像を構成する各文字が追加表示されていく毎に音声出力装置9から共通の効果音が出力され、「BIGBONUS」を表示するときにボイス音が出力される。例えば、「B」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「デン♪」の効果音が出力され、次に、「BI」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「デン♪」の効果音が出力され、次に、「BIG」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「デン♪」の効果音が出力される。そして、「BIGBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「ビッグボーナス♪」のボイス音が出力される。
また、「BIG」の文字画像を構成する各文字が追加表示されてされていく毎に盤用照明装置23および枠用照明装置27のランプが共通の発光色で点灯・点滅する。例えば、「B」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で高速点滅を繰り返し、次に、「BI」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で高速点滅を繰り返し、次に、「超好機」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で高速点滅を繰り返す。そして、「BIGBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で点灯する。
一方、通常大当たりに当選したときは、通常大当たりであることを示すボーナスの名称を構成する文字画像を所定の順番で表示することなく当該ボーナスの名称の全体を示す名称画像を表示するので、確変大当たりでなかったことに対する遊技者の落胆感を不必要に煽らない程度で通常大当たり当選であることを報知することできる。
(リーチハズレの変動演出で実行されるゾーン開始演出)
通常モードAでのSPSPリーチハズレの変動演出(例えば、図36に示す変動演出パターン05)において、図53(3)に示すように、3つの演出図柄16aの変動表示が開始された後、図58(50)に示すように、メイン画面中央に「期待していいぞ」のセリフ文字画像が表示された後、図58(51)に示すように、左側領域に「2(犬)」が仮停止表示される。
図58(52)に示すように、右側領域に「2(犬)」が仮停止表示されて、同一図柄「2(犬)」で揃ったリーチ状態となり、当該変動アイコンTHが特別表示態様4(特殊キャラアイコン)に変化する。
図58(53)~(55)に示すように、当該変動アイコンTHが特別表示態様4(特殊キャラアイコン)に変化すると、通常モードA用の「山」の背景画像(背景a)(図示略)からチャンスゾーン用のフラッシュI背景画像(背景I)に切り替わると共に、チャンスゾーンが開始されることを示すゾーン開始演出が行われる。このフラッシュI背景画像(背景I)は、ゾーン演出が終了するまでメイン画面およびサブ画面の両方で表示され続ける。
チャンスゾーンのゾーン開始演出では、上述のとおり、「チャンスゾーン」の名称を構成する複数の文字画像のうちの「チャンス」の文字画像を「チャ」→「ンス」の順番で2文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから「チャンスゾーン」の名称画像を表示する。
メイン画面において、「チャ」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図58(53)に示すように、メイン画面全体に亘って拡大された表示サイズなると消去される。その直後から、「ンス」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図58(54)に示すように、メイン画面全体に亘って拡大された表示サイズになると消去される。
メイン画面および左右のサブ画面において、「ンス」の文字の消去直後から、「チャンスゾーン」の文字列が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図58(55)に示すように、メイン画面および左右のサブ画面の全体に亘って拡大された表示サイズで表示される。
また、「チャンス」の文字画像が2文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に音声出力装置9から共通の効果音が出力され、「チャンスゾーン」を表示するときにボイス音が出力される。例えば、「チャ」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「デン♪」の効果音が出力され、次に、「ンス」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「デン♪」の効果音が出力される。そして、「チャンスゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「チャンスゾーン♪」のボイス音が出力される。
尚、「チャンス」の文字画像が2文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に先に出力された効果音とは異なる効果音を出力してもよい。例えば、「チャ」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「デン♪」の効果音が出力され、次に、「ンス」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「デデン♪」の効果音が出力される。そして、「チャンスゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「チャンスゾーン♪」のボイス音が出力される。
尚、「チャンス」の文字画像が2文字ずつ順番にズーム表示されていく毎にボイス音が出力してもよい。例えば、「チャ」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「チャ」のボイス音が出力され、次に、「ンス」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ンス」のボイス音が出力される。そして、「チャンスゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「チャンスゾーン♪」のボイス音が出力される。
また、「チャンス」の文字画像が2文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に盤用照明装置23および枠用照明装置27のランプが共通の発光色で点灯・する。例えば、「チャ」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが青色で高速点滅を繰り返し、次に、「ンス」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが青色で高速点滅を繰り返す。そして、「チャンスゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で点灯する。
尚、「チャンス」の文字画像が2文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に異なる発光色で点灯してもよい。例えば、「チャ」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが青色で点灯、次に、「ンス」の文字が表示されるタイミングに合わせてランプが赤色で点灯する。そして、「チャンスゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが青色点灯→赤色点灯の順で変化していく。
このように、ゾーン開始演出では、「チャンスゾーン」の名称を構成する「チャンス」の文字が2文字ずつ遊技者に強く印象付けさせるズーム表示されるので、遊技者の注目を惹き付けるインパクトのある視覚的に訴えかける演出効果を奏することができる。
更に、「チャンス」の文字が2文字ずつズーム表示される毎に実行される音声出力およびランプ発光との相乗効果により強烈なインパクトを与えた状態で「チャンスゾーン」の名称画像を表示するので、劇的且つ視覚的に訴えかける演出効果を奏することができる。
図58(56)に示すように、ゾーン開始演出が行われた後、チャンスゾーン中であることを示す「チャンスゾーン中」の帯表示画像TEがメイン画面および左右のサブ画面に亘って画面左から右へ向かって流れるように表示されると共に、大当たり期待度を示唆する表示色で表示される。
ゾーン演出においてノーマルリーチ演出が行われ、当該ノーマルリーチ演出の途中で中央領域の演出図柄16aの周囲に炎エフェクト画像が表示されると共に、仮停止表示の左右の演出図柄16aのうちの装飾図柄(犬)が所定の演出動作(例えば犬の耳が垂れた状態から起立した状態に変化する動作)を行うことによりSPリーチ又はSPSPリーチに発展する可能性があることを示唆する示唆演出が行われる。
図58(57)に示すように、示唆演出が行われた後、画面が暗転する所定の移行演出が行われ、図58(58)に示すように、仮停止表示された左右の「2(犬)」が左右上端部寄りの表示領域に移動して、演出図柄16aとして表示サイズが縮小された「2」の数字図柄(識別部)だけが表示された状態でSPリーチおよびSPSPリーチの何れかに発展する。
図59(59)に示すように、SPSPリーチに発展した場合、SPSPリーチ演出として所定のモチーフに関連するキャラクタがお宝を探し出すミッション演出が行われる。図59(60)に示すように、ミッション演出が開始されてから所定時間が経過してお宝を探し出せなかった場合にミッション失敗の旨が報知される(失敗確定演出)。その後、図59(61)に示すように、左右の「2」の数字図柄と中央領域で左右の「2」の数字図柄よりも拡大された「3」の数字図柄が仮停止表示される。
図59(62)に示すように、「2(犬)3(兎)2(犬)」の表示状態に切り替わって所定の停止位置で仮停止表示された後、図59(63)に示すように、リーチハズレを示す組み合わせ表示態様「2(犬)3(兎)2(犬)」が確定停止表示されると共に、特殊図柄TZが「232」の組み合わせ表示態様で停止表示される。図柄確定期間(例えば0.5秒)の経過後、図59(64)に示すように、確定停止表示された「2(犬)3(兎)2(犬)」の「犬、兎、犬」の顔が拡大されると共に、「犬、兎、犬」の目が変化する変動開始示唆演出HSが行われると共に、特殊図柄TZの変動表示が開始される。図59(65)に示すように、3つの演出図柄16aの変動表示が行われる。
(確変モードにおいてゾーン演出が実行される変動演出の演出例)
図60、図61は、確変モードにおいてゾーン演出が行われる変動演出の具体的な演出例を示すものである。
図60(70)に示すように、4R確変大当たり遊技が終了した後、高確率時短遊技状態に対応する確変モードに突入することを報知する「斬RUSH突入」の文字列およびその文字列の背後から後光フラッシュ画像が発光表示されると共に、遊技領域4aのうちの右側領域4a2に向けて遊技球を発射することを促す右打ち画像が表示され、更に、特殊図柄TZが「555」の組み合わせ表示態様で停止表示される。
確変モード突入後、第2始動口11aに遊技球が連続して入賞し、2個の第2保留アイコンが第2保留アイコン表示領域16cに表示され、第2保留数表示領域16fに保留数字「2」が表示され且つ第1保留数表示領域16eに保留数字「0」が表示された状態で、図示を省略するが、確変大当たりを示す組み合わせ表示態様「5(コアラ)5(コアラ)5(コアラ)」が表示されてから演出図柄16aの変動表示が開始されると共に、特殊図柄TZの変動表示も開始される。
尚、確変モードでは、図53(2)又は図59(64)で示した演出図柄16aの変動開始を示唆する変動開始示唆演出HSは行われない、或いは、通常モードと同様に変動開始示唆演出HSを行ってもよい。変動開始示唆演出HSを行う場合、例えば、確定停止表示された演出図柄16aの数字図柄が発光表示するようにしてもよい。この場合、数字図柄の発光色により当該変動の大当たり期待度を示唆することが可能である。例えば、大当たり期待度としては、青色<緑色<赤色<金色の順で高くなるようになっている。
確変モードでの演出図柄16aの表示態様は、通常モードでの演出図柄16aの表示態様(数字図柄とキャラ図柄とで構成)とは異なる。図60で示す斬RUSHの確変モードでは、演出図柄16aが枠表示の装飾部と「1」~「9」の数字図柄の識別部とで構成されている。
図60(71)に示すように、3つの演出図柄16aの高速変動表示が短時間(約2.0秒)で行われた後、図60(72)に示すように、3つの演出図柄16aがノーマルハズレを示す組み合わせ表示態様「6(枠)3(枠)2(枠)」で同時に仮停止表示されてから確定停止表示され、特殊図柄TZが「632」の組み合わせ表示態様で停止表示される。尚、確変モードおよび時短モードで演出図柄16aが確定停止表示される図柄確定期間は、実行される変動演出パターンの種類や大当たりの判定結果に拘らず同一時間(例えば0.5秒)に設定されている。
図60(73)に示すように、図柄確定期間が経過すると、3つの演出図柄16aの変動表示が開始され、待機位置の可動演出部材17Bが進出位置に移動する変動開始時予告演出が行われる。次いで、図60(74)に示すように、確変モード用の背景画像(図示略)から激熱ゾーン用の背景画像に切り替わると共に、激熱ゾーンが開始されることを示すゾーン開始演出が行われる。激熱ゾーン用の背景画像は、ゾーン演出が終了するまでメイン画面およびサブ画面の両方で表示され続ける。
激熱ゾーンのゾーン開始演出では、メイン画面および左右のサブ画面において、「激熱ゾーン」の名称を構成する複数の文字画像のうちの「激熱」の文字画像を1文字ずつ順番に表示することなく、ゾーンの名称の全体を示す「激熱ゾーン」の文字列が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、メイン画面および左右のサブ画面の全体に亘って拡大された表示サイズで表示される。
尚、確変モード(時短モード)において、通常モードのように、複数の文字画像を所定の順番で表示してから名称画像を表示するゾーン開始演出を行ってもよい。
具体的には、「激熱ゾーン」の名称を構成する複数の文字画像のうちの「激熱」の文字画像を「激」→「熱」の順番で1文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから「激熱ゾーン」の名称画像を表示する。
また、「激熱ゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、音声出力装置9から「激熱ゾーン♪」のボイス音が出力され、「激熱ゾーン」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて盤用照明装置23および枠用照明装置27のランプが赤色で点灯する。
図60(75)に示すように、ゾーン開始演出の後、左右のサブ画面において激熱ゾーン中であることを示す「激熱ゾーン中」の帯表示画像TEが上から下へ向かって流れるように表示されると共に、大当たり期待度が高いことを示唆する赤色で表示される。また、メイン画面の左側領域に「7(枠)」が仮停止表示され、このとき、当該変動アイコンが特別表示態様4(特殊キャラアイコン)に変化し、続いて、図60(76)に示すように、メイン画面の右側領域に「7(枠)」が仮停止表示され、左右の演出図柄16aが同一の図柄で揃ったリーチ状態になると、ノーマルリーチ演出が行われる。
図60(77)に示すように、ノーマルリーチ演出の途中でメイン画面が暗転する所定の移動演出が行われると激熱ゾーン演出が終了する。そして、図60(78)に示すように、仮停止表示された左右の「7(枠)」が左右上端部寄りの表示領域に移動して、演出図柄16aとして表示サイズが縮小された「7」の数字図柄(識別部)だけが表示された状態でSPリーチおよびSPSPリーチの何れかに発展する。尚、前記所定の移行演出が行われても激熱ゾーン演出を継続し、SPリーチ又はSPSPリーチが終了するまで継続してもよい。
図61(79)に示すように、SPSPリーチに発展した場合、SPSPリーチ演出として例えば「A」、「B」及び「C」が印されたルーレットが図示のK方向に回転して、「A」、「B」及び「C」の何れかが選択されるルーレット演出が行われる。このルーレット演出では、「A」が選択されると成功演出となり、「B」又は「C」が選択されると失敗演出となる。
ルーレットが回転を開始した後、「Aに止めろ!!」のセリフ文字画像が表示されると共に、ルーレットの回転速度が徐々に低速回転となり、図61(80)に示すように、赤色で表示された「押せ!」の演出ボタン6aの操作を促すセリフ文字画像と演出ボタン6aの操作有効期間を示すゲージ画像とを示す操作促進画像が表示され、操作促進画像に合わせて演出ボタン6aが赤色で発光し、枠用照明装置27や盤用照明装置23のランプが所定の点灯パターンで所定時間点灯する。
操作有期期間内に演出ボタン6aが操作されると、演出ボタン6aの操作に連動して演出ボタン6aが振動する振動演出が行われると共に、ルーレットの上端側に「A」が停止表示され、図61(81)に示すように、待機位置の可動演出部材17Cが虹色に点灯した状態で進出位置に移動し、可動演出部材17Cの移動に合わせて演出音(「ドカーン♪」)が出力されると共に、「成功」の文字画像と、文字画像の背後から後光フラッシュ画像が発光表示される。
図61(82)に示すように、「777」の数字図柄がメイン画面からはみ出す表示サイズに拡大された強調表示状態で仮停止表示されて、確変大当たりであることが示唆される。続いて、図61(83)に示すように、通常の表示サイズで「7(枠)7(枠)7(枠)」の演出図柄16aが仮停止表示された後、図61(84)に示すように、「7(枠)7(枠)7(枠)」の演出図柄16aが確定停止表示されると共に、特殊図柄TZが「777」で停止表示され、当該変動アイコンTHが消去される。「7(枠)7(枠)7(枠)」の演出図柄16aは図柄確定期間(例えば0.5秒)が経過するまで表示され続ける。
図61(85)~(87)に示すように、図柄確定期間経過後、10R確変大当たりであることを示す「SUPERBONUS」の名称を構成する複数の文字画像のうち「SUPER」の文字画像を複数文字ずつ表示・消去の切り替え表示を行ってから「SUPERBONUS」の名称画像を表示して遊技者に10R確変大当たりであることが報知される。
メイン画面および左右のサブ画面において、「SU」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図61(85)に示すように、メイン画面からはみ出すぐらいに拡大された表示サイズになると消去される。その直後から、「PER」の文字が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図61(86)に示すように、メイン画面からはみ出すぐらいに拡大された表示サイズになると消去される。
メイン画面および左右のサブ画面において、「PER」の文字の消去直後から、「SUPERBONUS」の文字列が画面の奥側から手前側へ向かって徐々に拡大されつつ押し寄せてくるようにズーム表示され、図61(87)に示すように、メイン画面および左右のサブ画面の全体に亘って拡大された表示サイズで表示される。
また、「SUPER」の文字画像が複数文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に音声出力装置9から共通の効果音が出力され、「SUPERBONUS」を表示するときにボイス音が出力される。例えば、「SU」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファン♪」の効果音が出力され、次に、「PER」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファン♪」の効果音が出力される。そして、「SUPERBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「スーパーボーナス♪」のボイス音が出力される。
尚、「SUPER」の文字画像が複数文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に先に出力された効果音とは異なる効果音を出力してもよい。例えば、「SU」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファン♪」の効果音が出力され、次に、「PER」の文字画像が表示されるタイミングに合わせて「ファファン♪」の効果音が出力される。そして、「SUPERBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「スーパーボーナス♪」のボイス音が出力される。
尚、「SUPER」の文字画像が複数文字ずつ順番にズーム表示されていく毎にボイス音が出力してもよい。例えば、「SU」の文字が表示されるタイミングに合わせて「スー」のボイス音が出力され、次に、「PER」の文字が表示されるタイミングに合わせて「パー」のボイス音が出力される。そして、「SUPERBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせて、「スーパーボーナス♪」のボイス音が出力される。
また、「SUPER」の文字画像が複数文字ずつ順番にズーム表示されていく毎に盤用照明装置23および枠用照明装置27のランプが共通の色で点灯・点滅する。例えば、「SU」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが虹色で高速点滅を繰り返し、次に、「PER」の文字画像が表示されるタイミングに合わせてランプが虹色で高速点滅を繰り返す。そして、「SUPERBONUS」の名称画像が表示されるタイミングに合わせてランプが虹色で点灯する。
このように、確変モードにおいて、通常モードで確変大当たりに当選したときと同様に、確変大当たりであることを示すボーナス名称を構成する文字を示す複数の文字画像を所定の順番で表示してから当該ボーナスの名称の全体を示す名称画像を表示するので、確変大当たりであることを示す文字画像を際立たせて遊技者に強く印象付けさせる強調表示を行うことで遊技者の注目を惹き付けるインパクトのある視覚的に訴えかける演出効果を奏することができる。
更に、複数の文字画像がズーム表示される毎に実行される音声出力およびランプ発光により遊技者に強烈なインパクトを与えた状態で名称画像を表示するので劇的且つ視覚的に訴えかける演出効果を奏することができ、遊技者の大当たり当選したことの嬉しさを増幅させて高揚感を絶頂まで高め得ることが可能となる。
以上説明した本実施形態の遊技機1では、通常モードのうちのモードA~Cの何れかのモードでSPリーチ又はSPSPリーチの変動演出の実行中に、演出抽選によりゾーン演出を実行すると決定され且つ擬似連演出や当該変動アイコン変化演出が行われる場合にゾーン演出が実行される。
ゾーン演出を開始するときに、当該ゾーン演出の開始を示すゾーン開始演出を実行可能であり、前記ゾーン開始演出では、当該ゾーンの名称を構成する文字を示す複数の文字画像が所定の順番で表示・消去の切り替える表示されてから当該ゾーンの名称の全体を示す名称画像が表示される。
複数の文字画像が所定の順番で表示されるにあたり、文字画像が1文字ずつ又は2文字ずつ画面の奥側から手前側に向かって徐々に拡大されつつ押し寄せるくるようにズーム表示されると共に、名称画像が画面の奥側から手前側に向かって徐々に拡大されつつ押し寄せるくるようにズーム表示される。
尚、時短モードおよび確変モードでもゾーン演出を開始するときにゾーン開始演出を実行可能である。ゾーン開始演出では、当該ゾーンの名称を構成する文字を示す複数の文字画像が所定の順番で表示されずに当該ゾーンの名称の全体を示す名称画像が表示される。尚、当該ゾーンの名称を構成する文字を示す複数の文字画像を所定の順番で表示してから当該ゾーンの名称の全体を示す名称画像を表示してもよい。
本実施形態の遊技機1では、演出抽選の抽選結果と特定演出の実行の有無とに基づいてゾーン演出の実行の有無が決定されるので、SPリーチ又はSPSPリーチの変動演出でゾーン演出(ゾーン開始演出を含む)が実行されない場合とゾーン演出が実行される場合とがある。尚、ノーマルハズレの変動演出やノーマルリーチハズレの変動ではゾーン演出は実行されない。尚、ノーマルリーチハズレの変動でもゾーン演出を実行可能としてもよい。
本実施形態の遊技機1では、ゾーン演出が実行されるハズレの変動演出の方が、ゾーン演出が実行されないハズレの変動演出よりも大当たり期待度が高くなる。
本実施形態の遊技機1では、通常モード、時短モードおよび確変モードの何れの演出モードにおいてもゾーン演出を実行可能であるが、通常モードでゾーン開始演出を実行するゾーン演出が行われ、時短モードおよび確変モードではゾーン開始演出を実行しないゾーン演出が行われる。
本実施形態の遊技機1では、ゾーン開始演出は、画像表示装置16、18A、18Bにおいて当該ゾーン演出の名称を構成する文字を示す複数の文字画像が所定の順番で表示されてから当該ゾーン演出の名称の全体を示す名称画像が表示され、ゾーン開始演出で表示される文字画像および名称画像は、1の演出図柄16aの数字図柄の表示サイズよりも大きく表示される。
ゾーン開始演出では、音声出力装置9から前記文字画像の表示に対応して共通の効果音が出力され、前記名称画像の表示に対応してボイス音が出力され、盤用照明装置23および枠用照明装置27のランプが前記文字画像の表示に対応して複数の発光色の何れかで点滅し、前記名称画像の表示に対応して複数の発光色の何れかで点灯する。
本実施形態の遊技機1では、大当たり遊技が行われるときに大当たり種別を報知する大当たり種別報知演出が実行される。確変大当たりであることを報知する場合には、確変大当たりに対応する名称を構成する文字を示す複数の文字画像が所定の順番で表示されてから当該確変大当たりの名称の全体を示す名称画像が表示され、通常大当たりであることを報知する場合には、通常大当たりに対応する名称を構成する文字を示す複数の文字画像が所定の順番で表示されることなく当該通常大当たりの名称の全体を示す名称画像が表示される。
このように、本実施形態の遊技機1では、遊技者に視覚的に訴えかける演出効果を有するゾーン開始演出や大当たり種別報知演出を実現することができるので、遊技の興趣を向上させ得ることが可能となる。
次に、実施形態を部分的に変更する変更例について説明する
(1)本実施形態では、ゾーン演出(ゾーン開始演出)および大当たり種別報知演出を第1画像表示装置16のメイン画面および第2画像表示装置18A,18Bのサブ画面に亘って表示したが、第1画像表示装置16のメイン画面のみに表示する(つまり、第2画像表示装置18A,18Bのサブ画面には表示されない)ようにしてもよい。ゾーン開始演出では複数の文字画像の夫々と名称画像とがメイン画面でズーム表示され、ゾーン演出中の帯表示やゾーン背景画像等がメイン画面にのみ表示されることになる。尚、第1画像表示装置のみを備えたパチンコ遊技機に関しても上述と同様のゾーン開始演出および大当たり種別報知演出の演出表示がメイン画面で行われる。
(2)本実施形態では、確変大当たりと通常大当たりのときとで大当たり種別報知の演出態様が異なるが、通常大当たりのときも確変大当たりと同様に、通常大当たりに対応する名称を構成する文字を示す複数の文字画像が所定の順番で表示されてから当該通常大当たりの名称の全体を示す名称画像が表示されるようにしてもよい。
(3)本実施形態では、1の演出モード(例えばモードC)に対応する1のゾーン演出(例えばゾーンY)が設けられているが、1の演出モード(例えばモードC)に対応する複数種類のゾーン演出(例えばゾーンY1,ゾーンY2・・・)を設けてもよい。この場合、複数種類のゾーン演出のうちから1のゾーン演出を抽選で又は遊技者が選択できるようにする。
(4)本実施形態では、SPリーチ又はSPSPリーチの変動演出において演出抽選によりゾーン演出を実行すると決定され且つ特定演出が実行されることを条件にゾーン演出が実行されたが、特定の変動時間(演出時間)以上(例えば13.5秒以上)の変動演出において演出抽選によりゾーン演出を実行すると決定され且つ特定演出が実行されることを条件に又は特定演出の実行の有無に拘らず演出抽選によりゾーン演出を実行すると決定されたことを条件にゾーン演出を実行するようにしてもよい。
(5)本実施形態はパチンコ遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じゃん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。