JP7063309B2 - 溶融金属の連続鋳造方法 - Google Patents
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Description
[1]タンディッシュの底壁面に取り付けられ、周囲に耐火物が施工されたノズルを鋳型内の溶融金属に浸漬させ、前記ノズルの浸漬位置を変更しつつ溶融金属を鋳造する溶融金属の連続鋳造方法であって、前記溶融金属の上面はモールドフラックスで覆われており、各浸漬位置において予測された溶損形状をそれぞれ加算することで累積溶損形状を算出するとともに、前記累積溶損形状における前記耐火物の残厚が、予め定められた基準値未満にならないように前記各浸漬位置における前記ノズルの浸漬時間を定める、溶融金属の連続鋳造方法。
[2]前記溶融金属と前記モールドフラックスとの境界面と溶損面との角度が溶融金属側よりモールドフラックス側の方が大きくなるように前記各浸漬位置の溶損形状を予測する、[1]に記載の溶融金属の連続鋳造方法。
[3]前記ノズルの浸漬時間と、前記ノズルの浸漬位置と、前記鋳型の長辺幅とから前記各浸漬位置の溶損形状を予測する、[1]または[2]に記載の溶融金属の連続鋳造方法。
[4]前記鋳型の長辺幅が長くなるに従って溶損形状における前記溶融金属側の溶損面と前記モールドフラックス側の溶損面との角度が小さくなり、前記鋳型の長辺幅が短くなるに従って前記溶融金属側の溶損面と前記モールドフラックス側の溶損面との角度が大きくなるように各浸漬位置の溶損形状を予測する、[3]に記載の溶融金属の連続鋳造方法。
[5]下記(1)式を用いて、各浸漬位置における溶損形状を予測する、[1]から[4]の何れか1つに記載の溶融金属の連続鋳造方法。
y=T×V×exp{-(x)2/A}・・・(1)
上記(1)式において、xは、鋳造開始時の前記溶融金属と前記モールドフラックスとの境界面を原点とし、鉛直上向きを正とする前記ノズルの軸線方向の位置(mm)であり、
yは、位置xにおける前記ノズルの中心方向を正とする前記ノズルの溶損量(mm)であり、Tは、ノズルの浸漬時間(min)であり、Vは、前記溶融金属と前記モールドフラックスとの境界位置における溶損速度(mm/min)であり、Aは下記(2)式および下記(3)式で算出される値である。
A(溶融金属側)=B-C×Ln(D-G)・・・(2)
A(モールドフラックス側)=E-F×Ln(D-G)・・・(3)
B、C、E、F、Gは、鋳造条件ごとに予め定められる定数であり、Dは、鋳型長辺幅(mm)である。
[6]前記ノズルの浸漬位置の変更距離は5mm以上15mm以下である、[1]から[5]の何れか1つに記載の溶融金属の連続鋳造方法。
上記(1)式において、xは、鋳造開始時における溶融金属22とモールドフラックス24との境界面を原点(0)とした鉛直上向きを正とするノズルの軸線方向の位置(mm)であり、yは、位置xにおけるノズルの中心方向を正とする浸漬ノズルの溶損量(mm)であり、Tは、ノズルの浸漬時間(min)であり、Vは、溶融金属とモールドフラックスとの境界位置における溶損速度(mm/min)であり、Aは下記(2)式および下記(3)式で算出される値である。
A(モールドフラックス側)=E-F×Ln(D-G)・・・(3)
但し、上記(2)式および(3)式において、B、C、E、F、Gは、連続鋳造条件ごとに予め定められる定数であり、Dは、鋳型長辺幅(mm)である。
A(溶融金属側)=469-69×Ln(D-700)
A(モールドフラックス側)=1436-156×Ln(D-700)
12 タンディッシュ
14 ノズル
16 吐出孔
18 スラグライン材質部
20 鋳型
22 溶融金属
24 モールドフラックス
26 浸漬量変更可能領域
30 制御装置
32 タンディッシュ位置決め装置
34 鋳型位置決め装置
36 制御部
37 格納部
38 入力部
39 表示部
40 曲線
42 曲線
44 曲線
46 曲線
48 曲線
50 曲線
52 曲線
60 曲線
62 曲線
64 曲線
66 曲線
68 曲線
100 使用者
Claims (6)
- タンディッシュの底壁面に取り付けられ、周囲に耐火物が施工されたノズルを鋳型内の溶融金属に浸漬させ、前記ノズルの浸漬位置を変更しつつ溶融金属を鋳造する溶融金属の連続鋳造方法であって、
前記溶融金属の上面はモールドフラックスで覆われており、
各浸漬位置において予測された溶損形状をそれぞれ加算することで累積溶損形状を算出するとともに、前記累積溶損形状における前記耐火物の残厚が、予め定められた基準値未満にならないように前記各浸漬位置における前記ノズルの浸漬時間を定める、溶融金属の連続鋳造方法。 - 前記溶融金属と前記モールドフラックスとの境界面と、予測する前記溶損形状の溶損面との角度が、溶融金属側よりモールドフラックス側の方が大きくなるように前記各浸漬位置の溶損形状を前記境界面に対して非対称形状に予測する、請求項1に記載の溶融金属の連続鋳造方法。
- 前記ノズルの浸漬時間と、前記ノズルの浸漬位置と、前記鋳型の長辺幅とから前記各浸漬位置の溶損形状を予測する、請求項1または請求項2に記載の溶融金属の連続鋳造方法。
- 前記鋳型の長辺幅が長くなるに従って、予測する前記溶損形状における前記溶融金属側の溶損面と前記モールドフラックス側の溶損面との角度が小さくなり、前記鋳型の長辺幅が短くなるに従って、予測する前記溶損形状における前記溶融金属側の溶損面と前記モールドフラックス側の溶損面との角度が大きくなるように各浸漬位置の溶損形状を前記鋳型の長辺幅に応じて予測する、請求項3に記載の溶融金属の連続鋳造方法。
- 下記(1)式を用いて、各浸漬位置における溶損形状を予測する、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の溶融金属の連続鋳造方法。
y=T×V×exp{-(x)2/A}・・・(1)
上記(1)式において、xは、鋳造開始時の前記溶融金属と前記モールドフラックスとの境界面を原点とし、鉛直上向きを正とする前記ノズルの軸線方向の位置(mm)であり、
yは、位置xにおける前記ノズルの中心方向を正とする前記ノズルの溶損量(mm)であり、
Tは、ノズルの浸漬時間(min)であり、
Vは、前記溶融金属と前記モールドフラックスとの境界位置における溶損速度(mm/min)であり、
Aは下記(2)式および下記(3)式で算出される値である。
A(溶融金属側)=B-C×Ln(D-G)・・・(2)
A(モールドフラックス側)=E-F×Ln(D-G)・・・(3)
B、C、E、F、Gは、鋳造条件ごとに予め定められる定数であり、Dは、鋳型長辺幅(mm)であり、Ln(D-G)は(D-G)の自然対数である。 - 前記ノズルの浸漬位置の変更距離は5mm以上15mm以下である、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の溶融金属の連続鋳造方法。
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JP2019136556A JP7063309B2 (ja) | 2019-07-25 | 2019-07-25 | 溶融金属の連続鋳造方法 |
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JP2004202538A (ja) | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Jfe Steel Kk | 連続鋳造方法 |
JP2012020293A (ja) | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Kobe Steel Ltd | 浸漬ノズルの浸漬深さ変更方法 |
JP2012020294A (ja) | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Kobe Steel Ltd | 浸漬ノズルの浸漬深さ変更方法 |
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JP2012020293A (ja) | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Kobe Steel Ltd | 浸漬ノズルの浸漬深さ変更方法 |
JP2012020294A (ja) | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Kobe Steel Ltd | 浸漬ノズルの浸漬深さ変更方法 |
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