JP7055111B2 - ユーザの首曲げ状態を推定可能な携帯装置、プログラム及び方法 - Google Patents

ユーザの首曲げ状態を推定可能な携帯装置、プログラム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯装置を使用するユーザの姿勢に係る情報を推定する技術に関する。
スマートフォン等の携帯端末の普及に伴い、ユーザは携帯端末をより長時間利用する傾向が続き、1日当たりの携帯端末利用時間は平均で約3時間に上るとのデジタル広告視聴率の調査結果も存在する。
このように携帯端末を長時間利用すると通常、ユーザは視線が下がるのに伴い俯いた状態を取り続け、前方に曲げられた首に相当の負担がかかることになる。その結果過度に利用したケースとはなるが、首回りの疲労感や肩こり、さらには頸椎症等の症状が発生したり、それらの症状が悪化したりすることもあり得るのである。
このような長時間使用の弊害への対処として、例えば特許文献1には、ユーザの視線を上昇させ得る端末装置100が開示されている。具体的には、端末装置100の計測部110が、ユーザの手で把持されて使用される端末装置100の姿勢を計測し、検出部120が、ユーザの歩行中であることを検出する。さらに判別部140が、ユーザによる表示部170の注視状態を判別する。
ここで、検出部120により歩行中であると検出され、かつ、判別部140により注視状態であると判別された際、実行部160が、計測部110により計測された端末装置100の姿勢に応じて所定処理を実行するのである。
また、特許文献2には、ユーザが正しい姿勢を保持するように補助する機器使用姿勢誘導装置が開示されている。この装置では、判断部が、携帯端末で撮影されたユーザの顔映像、携帯端末の傾斜角度、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを用いて、ユーザが、携帯端末を正しい姿勢で使っているか否かを判断し、さらに警報実行部が、上記の判断部の判断の結果によって、ユーザが携帯端末を正しい姿勢で使っていない場合、所定の警報を発することになっている。
さらに、非特許文献1には、ユーザの猫背を防止するためのウェラブルデバイスが開示されている。
特許第6395097号公報 特開2013-069286号公報
NAMU Inc. "ALEX+ The Habit Changer",[online],[平成31年2月8日検索],インターネット<URL: https://alexposture.com/>
しなしながら、以上に述べた文献に開示された技術を含む従来技術においては、ユーザの姿勢を推定するのに視線認識技術や顔認識技術の利用が必要であったり、別の携帯デバイスの装着・着用が必要となったりし、ユーザが当該技術を使用することに抵抗を感じるとの問題が生じていた。
例えば、特許文献1に記載された技術では、端末装置100の表示画面を注視しながらの歩行、いわゆる歩きスマホを止めさせることが主目的となっている。そのため、ユーザがスマートフォンを注視しているのか否かを判定せねばならず、結果的にユーザの視線方向をカメラ映像から認識することが必要となっている。
また、特許文献2に記載された技術でも、警告対象であるユーザの俯き姿勢を判定するのに、装置の加速度情報だけでは不十分であり、結果的に、ユーザの顔画像を取得して当該顔を認識し、そこからユーザがスマートフォンを注視しているのか否かを判定することが必要となっている。
しかしながら、ユーザは多くの場合、上述したように視線や顔を常時認識されることに相当の抵抗感を抱いてしまう。特にプライバシ上の問題を感じ、結局、当該技術を搭載した携帯装置の利用を敬遠する可能性も生じてしまう。
一方、非特許文献1に記載された技術ではたしかに、顔画像を使わずに直接ユーザの姿勢をモニタすることも可能ではあるが、当該技術を利用するため、ユーザには別のデバイスを装着してもらう必要がある。そのため、ユーザは、携帯装置の使用毎にそのような装着を行うことに負担を感じ、結局、当該技術の利用を敬遠しがちとなり得るのである。
そこで、本発明は、ユーザの視線や顔を認識することに依存せず、ユーザが別のデバイスを装着・着用せずとも、ユーザの首曲げに係る情報を推定することが可能な携帯装置、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、画像を表示可能な画像表示部を有する携帯可能な装置であって、
上記装置が受ける加速度を測定する加速度測定部と、
上記装置が当該画像の表示に係る起動状態であるか否かを判定する起動状態判定手段と、
測定された加速度から、重力の向きに対する装置の向きを決定する装置向き決定手段と、
起動状態であると判定された場合に、首を曲げずに画像表示部を見ている姿勢であるユーザ基準姿勢を本装置のユーザがとっていると判断される際の装置の向きを装置の基準向きとして、当該装置の基準向きに基づき当該ユーザの姿勢であって体位に係る姿勢を決定し、決定された装置の向きと、決定した当該ユーザの姿勢とから、当該ユーザの首曲げに係る情報を決定し出力する首曲げ情報決定手段と
を有する携帯装置が提供される。
また、この本発明による携帯装置の一実施形態として、当該装置がユーザに保持されているか否かを判定する携帯判定手段を更に有し、
首曲げ情報決定手段は、起動状態であると判定され且つ保持されていると判定された場合に、当該首曲げに係る情報を決定し出力することも好ましい。
また、この携帯判定手段は、測定された加速度における大きさ及び/又は向きの変動が所定閾値を超える値である場合に、当該装置がユーザに保持されていると判定することも好ましい。
さらに、本発明による携帯装置の他の実施形態として、本携帯装置は、ユーザが首を曲げずに画像表示部を見ている姿勢であるユーザ基準姿勢をとることを要求する基準姿勢要求を、当該ユーザに提示すべく出力する基準姿勢要求手段を更に有し、
首曲げ情報決定手段は、当該基準姿勢要求の出力後に決定された装置の向きを当該装置の基準向きとして当該装置の基準向きに基づ当該ユーザの姿勢を決定し、さらにその後決定された装置の向きにおける当該装置の基準向きからの変化分に基づいて、決定したユーザの姿勢から、当該首曲げに係る情報を決定し出力することも好ましい。
さらにまた、本発明による携帯装置の更なる他の実施形態として、本携帯装置は、決定された首曲げに係る情報についての情報を、画像表示部に表示させる首曲げ情報提示手段を更に有することも好ましい。
また、この首曲げ情報提示を行う実施形態において、決定された首曲げに係る情報は、首が曲げられた程度を示す首曲げ度であり、
首曲げ情報提示手段は、当該首曲げ度が所定閾値を超える値となった場合に、及び/又は当該首曲げ度の大きさに応じた程度の処理となるように、画像表示部による表示に対しスクリーンフィルタ処理を施させることも好ましい。
さらに、上記の首曲げ情報提示を行う実施形態において、決定された首曲げに係る情報は、首が曲げられた程度を示す首曲げ度であり、
首曲げ情報提示手段は、画像表示部の画面内における上下方向についての位置であって当該首曲げ度の大きさに応じた画面内の位置に、ゲージのインジケータを表示させる、及び/又は当該首曲げ度の大きさに応じた分だけ下方にずれた十字の縦線を有する十字マーカを表示させることも好ましい。
さらにまた、上記の首曲げ情報提示を行う実施形態において、決定された首曲げに係る情報は、首が曲げられた程度を示す首曲げ度であり、首曲げ情報提示手段は、当該首曲げ度が所定時間以上継続して所定閾値を超えた場合に、画像表示部に警告情報を表示させることも好ましい。
また、上記の首曲げ情報提示を行う実施形態において、首曲げ情報提示手段は、決定された首曲げに係る情報についての情報を、画像表示部に透過重畳表示させることも好ましい。さらに、首曲げ情報提示手段は、首曲げ情報決定手段が当該ユーザの姿勢を仰臥位又は横臥位であると決定した場合、画像表示部に対し、画面に表示する画像の輝度及び/又は色温度を低下させることも好ましい。
さらに、本発明による携帯装置の他の実施形態として、首曲げ情報決定手段は、
当該ユーザの姿勢を、立位若しくは座位と、仰臥位と、座位と仰臥位との中間体位であるリクライニング位とを含む体位群のうちの1つに決定し、
当該ユーザの姿勢として立位若しくは座位、仰臥位及びリクライニング位のいずれでもない体位を決定した場合、当該首曲げに係る情報を決定しない又は出力しない
ことも好ましい。
本発明によれば、また、画像を表示可能な画像表示部を有する携帯可能な装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、上記装置は自らの受ける加速度を測定する加速度測定部を更に有し、本プログラムは、
上記装置が当該画像の表示に係る起動状態であるか否かを判定する起動状態判定手段と、
測定された加速度から、重力の向きに対する装置の向きを決定する装置向き決定手段と、
起動状態であると判定された場合に、首を曲げずに画像表示部を見ている姿勢であるユーザ基準姿勢を本装置のユーザがとっていると判断される際の装置の向きを装置の基準向きとして、当該装置の基準向きに基づき当該ユーザの姿勢であって体位に係る姿勢を決定し、決定された装置の向きと、決定した当該ユーザの姿勢とから、当該ユーザの首曲げに係る情報を決定し出力する首曲げ情報決定手段と
してコンピュータを機能させる首曲げ推定プログラムが提供される。
本発明によれば、さらに、画像を表示可能な画像表示部を有する携帯可能な装置に搭載されたコンピュータによって実施される方法であって、上記装置は自らの受ける加速度を測定する加速度測定部を更に有し、本方法は、
上記装置が当該画像の表示に係る起動状態であるか否かを判定するステップと、
測定された加速度から、重力の向きに対する装置の向きを決定するステップと、
起動状態であると判定された場合に、首を曲げずに画像表示部を見ている姿勢であるユーザ基準姿勢を本装置のユーザがとっていると判断される際の装置の向きを装置の基準向きとして、当該装置の基準向きに基づき当該ユーザの姿勢であって体位に係る姿勢を決定し、決定された装置の向きと、決定した当該ユーザの姿勢とから、当該ユーザの首曲げに係る情報を決定し出力するステップと
を有する首曲げ推定方法が提供される。
本発明による携帯装置、首曲げ推定プログラム、及び首曲げ推定方法によれば、ユーザの視線や顔を認識することに依存せず、ユーザが別のデバイスを装着・着用せずとも、ユーザの首曲げに係る情報を推定することができる。
本発明による携帯装置の一実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。 携帯装置の典型的な姿勢毎に、加速度成分及び角度のとる値をまとめたテーブルである。 ユーザ姿勢決定部で決定され得るユーザ姿勢、及び各ユーザ姿勢におけるユーザの首の曲がり具合を説明するための模式図である。 首曲げ情報提示部による前方首曲げ度提示処理の一実施形態を説明するための模式図である。 首曲げ情報提示部による、決定された首曲げに係る情報に応じた画像表示制御処理の一実施形態を説明するための模式図である。 本発明による首曲げ推定方法の一実施形態を概略的に示すフローチャートである。 本発明による首曲げ推定方法の一実施形態を概略的に示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[携帯装置(首曲げ推定装置)]
図1は、本発明による携帯装置の一実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。
図1によれば、本実施形態のスマートフォン1は、
(a)画像を表示可能な画像表示部(図1ではタッチパネル・ディスプレイ102)を有する、ユーザが手で保持可能な(携帯可能な)携帯表示装置であり、さらに、
(b)ユーザの首曲げに係る情報を推定可能な首曲げ推定装置ともなっている。
ここで、本実施形態において、ユーザは、スマートフォン1を手で保持しつつ、スマートフォン1に表示された画像を閲覧・視聴する。なお、以後特に断りのない限り、「画像」には映像(動画像)も含まれるものとする。
このスマートフォン1は、後に詳細に説明するが、ゲージ・インジケータや十字マーカをコンテンツ画像と重畳させる形で表示し、それによってその時点におけるユーザ自身の首の曲げ具合(例えば後に定義する「前方首曲げ度」)をユーザに提示可能となっている。
ちなみに、本発明による携帯装置は当然、スマートフォンに限定されるものではなく、例えばタブレット型コンピュータ等のハンドヘルド型端末や、携帯端末であってもよい。すなわち、画像表示部を有し且つユーザが手で保持可能ならば様々な装置・機器が、本発明の携帯装置として採用可能となっている。
具体的にスマートフォン1は、その特徴として、
(A)スマートフォン1自体が受ける加速度を測定する加速度測定部101と、
(B)スマートフォン1が「画像の表示に係る起動状態」であるか否かを判定する起動状態判定部111と、
(C)測定された加速度から、重力の向きに対するスマートフォン1の向きである「装置向き」を決定する装置向き決定部113と、
(D)起動状態であると判定された場合に、決定された「装置向き」に基づいて、スマートフォン1のユーザの「首曲げに係る情報」を決定し出力する首曲げ情報決定部115と
を有している。
ここで、上記(B)の「画像の表示に係る起動状態」は例えば、タッチパネル・ディスプレイ102(のバックライト)の起動状態としてもよく、コンテンツを表示するプログラムの実行状態であってもよく、さらには現時点に至る過去の所定時間区間においてタッチパネル・ディスプレイ102に対する入力操作があった状態としてもよい。いずれにしてもここで、ユーザが表示された画像を見ている状態であるか否かを決定するのである。
また、上記(C)の「装置向き」は例えば、(加速度測定から決定された)重力の向き、すなわち鉛直下向きをZ軸の向きとしたXYZ実空間座標系におけるスマートフォン1の画面の向きの方向角としてもよく、または、スマートフォン1の画面の奥行き向きをz軸の向きとしたxyz装置座標系における(加速度測定から決定された)重力の向き、すなわち鉛直下向きの方向角とすることもできる。
さらに、上記(D)の「首曲げに係る情報」は、例えば表示された画像を見ているユーザにおける首が曲がっているか否かを示す情報であってもよいが、本実施形態では、当該ユーザにおける首の前方への曲がり具合を示す情報(以後、前方首曲げ度と略称)とすることができる。例えば、ユーザが椅子に座った状態でマートフォン1に表示された画像を見ている際、その時点での「装置向き」から「前方首曲げ度」を推定することができる。
このように、スマートフォン1は、「起動状態」判定と、加速度測定による「装置向き」決定とを行い、これにより「首曲げに係る情報」を推定可能としている。すなわち、ユーザの視線や顔を認識することに依存せず、ユーザが別のデバイスを装着・着用せずとも、ユーザの「首曲げに係る情報」を推定することができる。またその結果、ユーザは抵抗感なく、または大きな負担を感じずに、スマートフォン1の首曲げ推定機能を享受することも可能となるのである。
なお、上述したように本実施形態では、スマートフォン1は、表示したゲージ・インジケータや十字マーカによって、ユーザ自身の「前方首曲げ度」をユーザに提示・通知することができる。これにより、ユーザに対し、例えば俯き姿勢をとっている時間を減少させることや、俯きの少ない又は俯いていない正しい姿勢をとることを促すことも可能となるのである。
[携帯装置の機能構成]
以下、同じく図1に示す機能ブロック図を用いて、本実施形態におけるスマートフォン1の機能構成を詳しく説明する。同機能ブロック図によれば、スマートフォン1は、加速度測定部101と、タッチパネル・ディスプレイ102と、通信インタフェース部103と、プロセッサ・メモリとを有する。ちなみに図1には、スマートフォン1における首曲げ推定機能に関係する機能構成のみが示されている。
ここで、このプロセッサ・メモリは、本発明による首曲げ推定プログラムの一実施形態を保存しており、また、コンピュータ機能を有していて、この首曲げ推定プログラムを実行することによって、首曲げ推定処理を実施する。このことからしても、本発明による携帯装置は当然、スマートフォン1に限定されるものではなく、本発明による首曲げ推定プログラムを搭載したコンピュータを含む装置であれば種々の形態のものが、当該携帯装置として採用可能である。
さらに、プロセッサ・メモリは、起動状態判定部111と、携帯判定部112と、重力向き決定部113gを含む装置向き決定部113と、基準姿勢要求部114と、ユーザ姿勢決定部115uを含む首曲げ情報決定部115と、首曲げ情報提示部116と、入出力制御部121と、アプリケーション部122とを有する。なお、これらの機能構成部は、プロセッサ・メモリに保存された首曲げ推定プログラムの機能と捉えることができる。また、図1におけるスマートフォン1の機能構成部間を矢印で接続して示した処理の流れは、本発明による首曲げ推定方法の一実施形態としても理解される。
同じく図1の機能ブロック図において、加速度測定部101は、スマートフォン1自体が受ける加速度を測定し、当該加速度に係る測定値を携帯判定部112及び装置向き決定部113へ出力する測定手段であり、例えば公知の3軸加速度センサを備えたものとすることができる。
ここで、加速度測定部101は、加速度センサの出力信号に対し、LPF(Low-Pass Filter)処理を行ってセンサノイズを除去・低減した上で、当該加速度測定値を出力することも好ましい。またこのLPFとして、指数移動平均フィルタ等のデジタルLPFを用いることも好ましい。
さらに、変更態様として、加速度測定部101は、ジャイロスコープも備えており、スマートフォン1の装置向きの変化をも計測可能となっていることも好ましい。この場合、例えば加速度測定部101は、3軸加速度センサ及び3軸ジャイロスコープを備えており3次元の加速度及び3次元の角速度(又は角加速度)の測定結果を出力可能な慣性計測ユニットであってもよい。
起動状態判定部111は、
(a)タッチパネル・ディスプレイ102(のバックライト)が起動していること、
(b)アプリケーション部122において、コンテンツを表示するアプリケーション・プログラムが実行中であること、及び
(c)現時点に至る過去の所定時間区間においてタッチパネル・ディスプレイ102に対する入力操作があったこと
のうちの(予め設定された)いずれか1つ、2つ又は全てが満たされた場合に、起動状態にあるとの判定結果を携帯判定部112に通知する。
携帯判定部112は、スマートフォン1がユーザに保持されているか否かを判定する。例えば、加速度測定部101から受け取った加速度測定値における大きさ及び/又は向きの変動が所定時間区間において所定閾値を超えている場合に、スマートフォン1は放置又は固定された状態ではなくユーザに保持されている状態である、と判定することができる。
具体的に、携帯判定部112は、所定の時間ウィンドウ(例えば3秒間)内における測定された加速度の大きさの標準偏差SDが、所定閾値ThSD1(例えば0.01 m/s2)を超える(SD>ThSD1である)場合に、スマートフォン1はユーザに保持された状態であると判定してもよい。または、所定の時間ウィンドウ内における当該測定された加速度の向きの標準偏差を閾値判定することも可能である。
さらに、加速度測定部101がジャイロスコープを備えている場合に、このジャイロスコープからスマートフォン1の角速度測定値を取得し、所定の時間ウィンドウ内における測定された角速度の大きさの標準偏差が所定閾値を超える場合に、スマートフォン1はユーザに保持された状態であると判定してもよい。
なお本実施形態では、起動状態判定部111から起動状態にあるとの判定結果を受け取った場合に、ユーザが表示された画像を見ている状態であるとして、上記のような手持ち判定(携帯判定)処理が実施される。これにより、例えばユーザがスマートフォンをポケットやバッグに収めて歩行している場合、起動状態にあるとの判定結果を受け取ることがないので、スマートフォン1がユーザに保持されているとの誤判定を行ってしまう事態が回避可能となる。
また変更態様として、スマートフォン1が筐体側面に、例えば静電容量検出型や圧力-電気抵抗変化検出型等の把持センサを備えていて、携帯判定部112は、この把持センサからのセンサ出力に基づいて、スマートフォン1がユーザに保持されているか否かを判定することも可能である。
同じく図1の機能ブロック図において、装置向き決定部113は、測定された加速度から、重力向き決定部113gによって重力の向き(以下、「重力向き」と略称)を決定し、この「重力向き」に対する「装置向き」を決定する。
ここで、装置向き決定部113の重力向き決定部113gは、取得した加速度測定値から決定される加速度が全て、重力加速度であることを確認するため、スマートフォン1が静止しているか否か(又は等速直線運動しているか否か)の判定を行い、真の判定が行われた場合に「重力向き」を決定することも好ましい。
具体的には例えば、所定の時間ウィンドウ(例えば3秒間)内における測定された加速度の大きさの標準偏差SDが、所定閾値ThSD2(例えば0.01 m/s2)以下である(SD≦ThSD2である)場合に、スマートフォン1は静止している(又は等速直線運動している)と判定することができる。
ちなみに、重力加速度は、通常使用時のスマートフォン1に印加される他の加速度に比べて十分に大きいものとなるので、上記の静止判定処理を行わずに「重力向き」を決定することも可能である。
以下、装置向き決定部113における「装置向き」の決定処理について具体的に説明を行う。最初に、「装置向き」を示す角度を定義するための装置座標系として、x軸をタッチパネル・ディスプレイ102の画面における横方向とし、y軸を当該画面における縦方向とし、z軸を当該画面の奥行き方向としたxyz直交座標系を設定する(後の説明で用いる図3、図4及び図5に、当該座標系の座標軸を示している)。
なお、このようなxyz装置座標系における「重力向き」を決定することは、裏を返せば、鉛直下向き(重力向き)をZ軸向きとしたXYZ実空間座標系における「装置向き」を決定することになっているのである。
次いで、「装置向き」の決定処理において使用可能な計算式(式a)~(式d)を以下に示す。
(式a)加速度測定部101で測定された加速度ベクトルである測定加速度ベクトルavの大きさ:a=(ax2+ay2+az2)0.5
(式b)測定加速度ベクトルavがx軸に対してなす角度:sx=arctan((ay2+az2)0.5/ax)
(式c)測定加速度ベクトルavがy軸に対してなす角度:sy=arctan((ax2+az2)0.5/ay)
(式d)測定加速度ベクトルavがz軸に対してなす角度:sz=arctan((ax2+ay2)0.5/az)
ここで、ax、ay、及びazはそれぞれ、加速度測定部101で測定された加速度(ベクトル)のx成分、y成分及びz成分である。また、計算される角度は、反時計周りの向きをプラスとした値となる。
ちなみに以下に説明する実施形態では、「装置向き」として(式d)のszを採用する。これは、ユーザがスマートフォン1を使用する際、筐体の長辺方向を縦にして(ポートレートモードで)把持する場合でも、筐体の長辺方向を横にして(ランドスケープモードで)把持する場合でも、szは、スマートフォン1(の画面)のピッチ角に相当し、この後決定する「前方首曲げ度」の算出に適した指標となっていることによる。
ここで勿論、(式b)のsx、(式c)のsy及び(式d)のszを全て用い、「装置の姿勢」を決定することも可能である。しかしながら、本実施形態では、この後「前方首曲げ度」を決定するのに「装置向き」としてのピッチ角szを算出すればよく、結果的に計算処理負担を抑えることが可能となっている。
また、以上に示した加速度成分ax、ay及びaz、並びに角度sx、sy及びszについて、スマートフォン1の典型的な状態毎にそれらがとる値を、図2のテーブルにまとめた。なお、同テーブルにおいて、角度の単位は度(°)となっている。また、加速度成分の値におけるGは、重力加速度の絶対値を表す。
図2のテーブルによれば、例えば、スマートフォン1が(傾き45度で)「(ポートレートモードでの)手持ち固定」の状態にある場合、加速度成分ax、ay及びaz、並びに角度sx、sy及びszはそれぞれ、0、G×cos(45°)及びG×cos(45°)、並びに0、45及び45との値をとることが分かる。ここで、ピッチ角szは、傾き45度で固定されているという「装置向き」を適切に表現していることが理解される。
なお、以上に述べたような加速度の角度sx、sy及びszに相当する値は、(加速度測定部101の)ジャイロスコープによって測定された角速度から(重力加速度の向きを基準とした)変位角を算出することによって決定することも可能である。
図1の機能ブロック図に戻って、首曲げ情報決定部115は、装置向き決定部113が決定した「装置向き」に基づいて、スマートフォン1を手で保持して画面を見ているユーザの「前方首曲げ度」を決定し出力する。
ここで、装置向き決定部113は、起動状態判定部111から「起動状態にある」との判定結果を受け取った携帯判定部112によって出力された「手で保持されている」との判定結果を受け取った上で、「装置向き」を決定している。すなわち本実施形態では、首曲げ情報決定部115は、起動状態であると判定され且つ手で保持されていると判定された場合に、「前方首曲げ度」を決定するのである。
以下、本実施形態の首曲げ情報決定部115における「前方首曲げ度」決定処理を説明する。最初に、ユーザに対し、ユーザが首を曲げずにタッチパネル・ディスプレイ102の画面を見ている姿勢である「ユーザ基準姿勢」をとってもらい、その際の装置向きである「装置基準向き」に基づき、ユーザの姿勢(体位)である「ユーザ姿勢」を決定する。
具体的には、後に図4(B)を用いて詳細に説明するが、基準姿勢要求部114が、この「ユーザ基準姿勢」をとることをユーザに要求する基準姿勢要求である目線合わせメッセージ14を、タッチパネル・ディスプレイ102の画面に表示させる。
次いで、首曲げ情報決定部115のユーザ姿勢決定部115uが、目線合わせメッセージ14の出力後に(ユーザが基準姿勢をとった頃を見計らって)決定された装置向きである「装置基準向き」に基づき、「ユーザ姿勢」を決定する。ここで、決定された「ユーザ姿勢」は例えば、(a)立位又は座位,(b)仰臥位,(c)座位と仰臥位との中間体位であるリクライニング位,(d)その他の体位(横臥位、伏臥位等)のいずれかとすることができる。
最後に、首曲げ情報決定部115は、さらにその後決定された「装置向き」における「装置基準向き」からの変化分に基づいて、決定した「ユーザ姿勢」から、「前方首曲げ度」を決定し出力するのである。
図3は、ユーザ姿勢決定部115uで決定され得るユーザ姿勢、及び各ユーザ姿勢におけるユーザの首の曲がり具合を説明するための模式図である。
最初に図3(A1)によれば、ユーザは、上体を概ね垂直に起こした立位又は座位をとっており、さらに首を曲げることなく目の前にスマートフォン1を掲げてその画面を見ている。このようなユーザの姿勢が、立位又は座位に係る「ユーザ基準姿勢」となる。この場合、加速度の角度sx、sy及びsz(sz:ピッチ角)はそれぞれ0(°)、90(°)及び0(°)となり、図2のテーブルからスマートフォン1は縦置き状態であることが判明するので、「ユーザ姿勢」は立位又は座位であると決定される。
次いで図3(A2)によれば、スマートフォン1の画面を見続けているユーザは疲れを感じ始め、スマートフォン1を保持して掲げた手が徐々に下がってくる。また、それに伴い下方に移動しつつ仰向けに傾いた画面を、ユーザの目が(視線を画面に概ね直交させたまま)追うことによって、ユーザの首は前方に曲がり、首への負担が大きな状態となる。
ここで分かりやすい例として、ユーザの首(視線)が前方に45°曲がった場合を考えると、ピッチ角szは45(°)となり、まさに首曲げの角度となっている。すなわち、「ユーザ姿勢」が立位又は座位の場合、ピッチ角szを「前方首曲げ度」とすることができる。すなわち、
(1) 「前方首曲げ度」=sz
となるのである。
また、図3(B1)によれば、ユーザは、上体を寝かせた仰臥位をとっており、さらに首を曲げることなく目の前にスマートフォン1を掲げてその画面を見ている。このようなユーザの姿勢が、仰臥位に係る「ユーザ基準姿勢」となる。この場合、加速度の角度sx、sy及びszはそれぞれ0(°)、0(°)及び-90(°)となり、図2のテーブルからスマートフォン1はうつ伏せ置き状態であることが判明するので、「ユーザ姿勢」は仰臥位であると決定される。
次いで図3(B2)によれば、スマートフォン1の画面を見続けているユーザは疲れを感じ始め、スマートフォン1を保持して掲げた手が足元の方へ移動しつつ徐々に下がってくる。また、それに伴い下方に移動しつつ真下から上向き始めた画面を、ユーザの目が(視線を画面に概ね直交させたまま)追うことによって、ユーザの首は前方に曲がり、首への負担が大きな状態となる。
ここで分かりやすい例として、ユーザの首(視線)が前方に45°曲がった場合を考えると、ピッチ角szは-45(°)となり、首曲げの角度よりも90°だけ小さい角度値となっている。すなわち、「ユーザ姿勢」が仰臥位の場合、「前方首曲げ度」は次式
(2) 「前方首曲げ度」=sz+90 (単位は°)
をもって決定することができる。
さらに、図3(C1)によれば、ユーザは、座位と仰臥位の中間体位となるリクライニング位をとっており、さらに首を曲げることなく目の前にスマートフォン1を掲げてその画面を見ている。このようなユーザの姿勢が、リクライニング位に係る「ユーザ基準姿勢」となる。
ここで、リクライニング位における(座位を基準とした)身体の傾き角をθRとすると、この「ユーザ基準姿勢」において、スマートフォン1は、ユーザの視線がその画面に直交するように保持されるので、身体の傾き角θRとスマートフォン装置1のピッチ角szとが丁度同じ大きさとなり、結果的に加速度の角度sx、sy及びszはそれぞれ0(°)、0(°)及び-θR(°)となる。またこのように、sz(=-θR)が-90°よりも大きく0°未満である場合に、「ユーザ姿勢」は、傾き角θRのリクライニング位であると決定される。
次いで図3(C2)によれば、スマートフォン1の画面を見続けているユーザは疲れを感じ始め、スマートフォン1を保持して掲げた手が足元の方へ移動しつつ徐々に下がってくる。また、それに伴い下方に移動しつつ斜め下方から上向き始めた画面を、ユーザの目が(視線を画面に概ね直交させたまま)追うことによって、ユーザの首は前方に曲がった、負担の大きな状態となる。
ここで分かりやすい例として、ユーザの首(視線)が前方に45°曲がった場合を考えると、ピッチ角szは45-θR(°)となり、首曲げの角度よりもθR(°)だけ小さい角度値となっている。すなわち、「ユーザ姿勢」が仰臥位の場合、「前方首曲げ度」は次式
(3) 「前方首曲げ度」=sz+θR (単位は°)
をもって決定することができる。ちなみに、上式(3)は、θR=0(°)、すなわち座位の場合に上式(1)と一致し、θR=90(°)、すなわち仰臥位の場合に上式(2)と一致する。
以上、立位若しくは座位、仰臥位及びリクライニング位の場合を説明したが、「ユーザ姿勢」としては他にも、横臥位や伏臥位等を挙げることができる。また、これらの「ユーザ体位」も、「ユーザ基準姿勢」時での加速度の角度sx、sy及びszに基づいて決定可能となっている。
しかしながら、ユーザが横臥位をとる場合には通常、手で保持されたスマートフォン1にかかる重力は横方向になるため、ユーザは首の前方への傾きを大きくすることはない。また、伏臥位をとる場合でも通常、手で保持されたスマートフォン1は床があるために下方へ移動できないので、やはりユーザは首の前方への傾きを大きくすることはない。したがって、これらの体位の場合、ユーザの首が前方に曲がることは通常あり得ない。さらに言えば、ユーザが立位や座位をとる場合において、上を向いたままスマートフォン1の画面を見たり、又は自身の股の間からスマートフォン1の画面を見たりするような状況は非常に稀である。したがってユーザが立位や座位をとる場合は、ユーザの首が前方に曲がる状況になり得ることを勘案すべきである。
そこで、本実施形態では、「ユーザ姿勢」が立位若しくは座位、仰臥位及びリクライニング位のいずれでもないと決定された場合に、首曲げに係る情報(前方首曲げ度)を決定せず、または、この後の首曲げ情報提示処理を行わないものとしている。
図1の機能ブロック図に戻って、首曲げ情報提示部116は、決定された「前方首曲げ度」(首曲げに係る情報)を表す情報を、タッチパネル・ディスプレイ102の画面に表示させる。
図4は、首曲げ情報提示部116による前方首曲げ度提示処理の一実施形態を説明するための模式図である。
図4(A)に示したように本実施形態において、首曲げ情報提示部116は、
(a)タッチパネル・ディスプレイ102の画面内における上下方向についての位置であって「前方首曲げ度」の大きさに応じた画面内の位置に、目盛の付いたゲージとそのインジケータ11とを表示させてもよく、または、
(b)タッチパネル・ディスプレイ102の画面に、「前方首曲げ度」の大きさに応じた分だけ下方にずれた十字の縦線を有する十字マーカ12を表示させてもよい。
ちなみに勿論、上記(a)のゲージ及びインジケータ11と、上記(b)の十字マーカ12との両方が表示されてもよい。例えば、ゲージ及びインジケータ11は画面の右側端付近に表示し、十字マーカ12は画面の下方端付近に表示することができる。また、これらの首曲げに係る情報は、タッチパネル・ディスプレイ102の画面に表示されている(アプリケーション部122によって表示された)コンテンツ等に係る画像に対し、透過重畳表示(オーバレイ表示)されることも好ましい。
ここで、透過重畳表示されるゲージ、インジケータ11や十字マーカ12は、タッチパネル・ディスプレイ102におけるタッチイベントも透過する(例えば表示されたコンテンツアイコンが、ゲージ、インジケータ11や十字マーカ12の上からでもタップ可能である)ことも好ましい。これにより、コンテンツ等の画像を享受するユーザに対し、不快感や負担を与えてしまう可能性をより低減させることができる。
また、上記(a)のゲージには、例えば「前方首曲げ度」がそれぞれ、0°、所定閾値ThN1(例えば45°)、及び90°である状態に対応した首曲げ0°目盛、首曲げ閾値目盛、及び首曲げ90°目盛が付されており、ユーザは、現在の「前方首曲げ度」がどのぐらいであるかをインジケータ11の表示位置によって一目でリアルタイムに認識できるようになっている。
このように、インジケータ11が「首曲げ度」をリアルタイムに提示することによって、ユーザは、ただちに自らの姿勢の問題点を把握することができ、また、自らの姿勢を修正したときに、実際に正しい理想の姿勢となっているのか否かを即座に確認することも可能となるのである。
さらに、首が前方に曲がっているほど腕がより下がっている状況と対応させて、大きい「首曲げ度」を示す目盛ほど、ゲージのより下方(画面内上向きをy軸の正の向きとして-y向き)に付されることも好ましい。すなわち、「首曲げ度」に関してNG範囲が下方となり、OK範囲が上方となるようにゲージを設定することも好ましい。
また、首曲げ情報提示部116は、首の曲がり具合が大きくなって「前方首曲げ度」が、所定時間tNG以上継続して上記の所定閾値ThN1(例えば45°)を超えた場合、タッチパネル・ディスプレイ102の画面に警告情報、例えば図4(A)に示したような警告メッセージ13:「正面を向き姿勢を正しましょう」を表示させることも好ましい。これによりユーザに対し、俯き姿勢をとっている時間を減少させることや、俯きの少ない又は俯いていない正しい姿勢をとることを促すことが可能となる。
ここで、上記の所定時間tNGは、予めユーザが設定可能であってもよい。なお、この所定時間tNGは、ユーザに対し速やかに警告することができるように、例えば5分未満の時間に設定されることも好ましい。
さらに、上記(b)の十字マーカ12においては、十字マーカの縦線は、自身の中点が十字マーカの横線の中点と一致する位置を基準位置として、「前方首曲げ度」が大きくなるほど下方(-y向き)に変位してもよい。ここで、十字マーカの縦線は、縦線の中点と横線の中点との距離が、「前方首曲げ度」の単調増加関数となるような位置、例えば「前方首曲げ度」と正比例の関係となるような位置に変位することも好ましい。
さらにまた、ユーザがスマートフォン1を「ユーザ基準姿勢」に係る位置に維持することは、重力に逆らって腕を上げ続けなければならず、ユーザにとって早々に疲労してしまう所作でもあるので、「ユーザ基準姿勢」よりも若干下方において十字マーカの縦線と横線が互いの中点で交わるように設定されることも好ましい。例えば、「前方首曲げ度」が「ユーザ基準姿勢」(例えば0°)よりも大きい所定閾値ThC(例えば10°)以下の値である場合、十字マーカの縦線は、自身の中点が十字マーカの横線の中点と一致する基準位置に留まっており、その後、「前方首曲げ度」がこの所定閾値ThCを超えた際、当該縦線が「前方首曲げ度」の大きさに応じて下方(-y向き)へ変位することも好ましい。また変更態様として、「前方首曲げ度」がこの所定閾値ThCよりも小さい場合には、その分だけ当該縦線が上方(+y向き)へ変位し、「前方首曲げ度」が所定閾値ThCに等しい場合にのみ当該縦線が基準位置にあってもよい。
さらに、上記の所定閾値ThC、すなわち十字マーカの縦線と横線とが互いの中点で交わるような「前方首曲げ度」の値は、ユーザが予め設定可能であってもよい。その設定可能範囲は例えば、0°~20°とすることができる。また1つの好適な態様として、「前方首曲げ度」が所定閾値ThN1と等しくなった場合に、十字マーカの縦線の上端が横線の中点と一致した状態となり、さらに所定閾値ThN1を超えると、図4(A)の右下図に示したように、十字マーカの縦線が横線から離隔してより下方に表示されるように設定されてもよい。以上に説明したような設定によって、ユーザが自ら最も自然に又は楽に感じるような首の曲がり具合が、十字マーカによって提示されることも可能となるのである。
また、インジケータ11や十字マーカ12は、「前方首曲げ度」が上記の所定閾値ThN1や所定閾値ThCを超えた際に、より目立つ色に変化したり、点滅したり、さらにはサイズが大きくなったりすることも好ましい。また、「前方首曲げ度」が所定閾値ThN1や所定閾値ThCを超えたことを示す所定のアニメーションを表示してもよく、さらには(スマートフォン1に備えられたスピーカから)所定の音声や警告音を出力してもよい。
次に図4(B)を用いて、
(a)ユーザが自らの姿勢を変更することにより、装置向き決定部113で決定される「装置向き」が所定閾値を超えて変化した場合や、
(b)スマートフォン1が「起動状態」となった場合に
実施される基準姿勢要求処理の説明を行う。
基準姿勢要求部114(図1)は、上記(a)や(b)の場合に、ユーザが首を曲げずにタッチパネル・ディスプレイ102の画面を見ている姿勢である「ユーザ基準姿勢」をとることを要求する基準姿勢要求を、ユーザに提示させる。ここで、この基準姿勢要求としては、例えば図4(B)に示した目線合わせメッセージ14:「装置を目線に合わせて下さい」とすることができる。
装置向き決定部113は、この目線合わせメッセージ14の提示後、ユーザがスマートフォン1を(首が曲がっていない状態での)目線位置に持ってきた頃を見計らい、所定の時間ウィンドウ(例えば3秒間)内における測定された加速度の大きさの変動分(例えば標準偏差)が所定閾値(例えば標準偏差で0.03 m/s2)以下である場合や、所定時間区間における「装置向き」(例えばピッチ角sz)の変動分が所定範囲以内となった際、その時点での「装置向き」を「基準装置向き」とするのである。
ここでさらに、装置向き決定部113は、(ポートレートモードの際の)ロール角sxが、所定時間(例えば10秒間)以上連続して所定閾値ThSX(例えば15°)を超える値となっている場合、「ユーザ姿勢」は座位、立位及び仰臥位のいずれでもないとして、「装置向き」を決定しないことも好ましく、または、決定した「装置向き」を首曲げ情報決定部114へ出力しない態様も可能である。
図5は、首曲げ情報提示部116による、決定された首曲げに係る情報に応じた画像表示制御処理の一実施形態を説明するための模式図である。
図5(A)に示すように、ユーザの「前方首曲げ度」が所定閾値ThN2(例えば25°)以下である場合、首曲げ情報提示部116は、そのような「前方首曲げ度」の値を表現したインジケータ11及び十字マーカ12をタッチパネル・ディスプレイ102の画面に表示させる。
次いで本実施形態では、図5(B)に示すように、ユーザの「前方首曲げ度」がこの所定閾値ThN2を超える値となると、首曲げ情報提示部116は、そのような「前方首曲げ度」の値を表現したインジケータ11及び十字マーカ12を表示させるとともに、タッチパネル・ディスプレイ102の画面表示に対しスクリーンフィルタ処理を施すのである。
ここで、スクリーンフィルタ処理とは、(前方首曲げ度に対応した)透過度を有する単色(例えば白やグレー)の画像を、画面全体を覆うように透過重畳表示することで画面全体に霧がかかったようにしたり、表示画像の輝度を落としたりして、表示画像を見辛くしてしまう処理のことである。これにより、例えばコンテンツの画像を見ているユーザに対しても、より直接的に姿勢の改善を促すことが可能となる。
例えば、「前方首曲げ度」が所定閾値ThN2を超えて大きな値となるほど、より強いスクリーンフィルタ処理を施すことも好ましい。また変更態様として、「前方首曲げ度」が所定閾値ThN2を超える値であれば、「前方首曲げ度」に依らず一定の強さのスクリーンフィルタ処理を施してもよい。また、所定閾値ThN2の設定を行わず、「前方首曲げ度」が0°を超えたらスクリーンフィルタ処理を施すような態様も実施可能である。
さらに、ユーザが上記の所定閾値ThN2を予め設定可能であることも好ましい。その場合、所定閾値ThN2の設定可能範囲は、20°~45°とすることも好ましい。
また画面表示に係る他の実施形態として、首曲げ情報提示部116は、首曲げ情報決定部115が「ユーザ姿勢」を仰臥位又は(首曲げ情報提示処理を実施しない体位である)横臥位であると決定した場合、タッチパネル・ディスプレイ102に対し、
(a)画面に表示する画像の輝度を低下させる処理、及び
(b)画面に表示する画像の色温度を低下させる処理
のいずれか一方又は両方を実施させることも好ましい。これにより、仰臥位や横臥位の状態であるユーザをよりリラックスさせることも可能となるのである。
ここで、上記(b)の色温度を低下させる処理は、例えばブルーライトをカットする処理や、画像の色を青系統のものから赤系統のものへ変化させる処理を含む。
図1の機能ブロック図に戻って、首曲げ情報提示部116によって決定された「前方首曲げ度」(首曲げに係る情報)は、以上説明したように、首曲げ情報提示部116及び入出力制御部121を介し、タッチパネル・ディスプレイ102の画面に表示されてもよいが、そのように表示される代わりに又はそのような表示とともに、通信インタフェース部103を介して、外部の情報処理装置、例えばユーザ姿勢管理サーバへ送信され、そこで利用されてもよい。
[首曲げ推定方法]
図6及び図7は、本発明による首曲げ推定方法の一実施形態を概略的に示すフローチャートである。
最初に、図6(A)は、以下に示すステップS1~S4を有する本実施形態の首曲げ推定方法全体のフローチャートとなっている。
(S1)スマートフォン1が「起動状態」であるか否かを判定する起動状態判定処理を実施する。
(S2)スマートフォン1がユーザの手に保持されているか否かを判定する携帯判定処理を実施する。
(S3)スマートフォン1の「装置向き」及び「ユーザ姿勢」を決定する装置向き・ユーザ姿勢決定処理を実施する。
(S4)決定した首曲げに係る情報(「前方首曲げ度」)をユーザへ提示・通知する首曲げ情報決定・通知処理を実施する。
ここで以下、上記のステップS2、S3及びS4における具体的内容を、それぞれ図6(B)、図7(A)及び図7(B)を用いて説明する。
最初に、携帯判定処理(ステップS2)は、図6(B)に示すように、以下のステップS201~S204で構成されている。
(S201)所定時間(例えば3秒間)の加速度測定値を取得し、バッファリングを行う。
(S202)取得した所定時間の加速度測定値における標準偏差SDを算出する。
(S203)算出した標準偏差SDが所定閾値ThSD2(例えば0.01 m/s2)を超える値(SD>ThSD2)であるか否かを判定する。ここで、偽の判定(SD≦ThSD2)を行った場合、スマートフォン1はユーザの手に保持されていないとして、本首曲げ推定方法を終了する。
(S204)一方、ステップS203で真の判定(SD>ThSD2)を行った場合、スマートフォン1はユーザの手に保持されている(携帯状態である)と決定し、ステップS3へ移行する。
次に、装置向き・ユーザ姿勢決定処理(ステップS3)は、図7(A)に示すように、以下のステップS301~S308で構成されている。
(S301)目線合わせメッセージ14を表示し、所定時間ウェイトを行う。
(S302)所定時間の加速度測定値を取得し、バッファリングを行う。
(S303)取得した加速度測定値から「重力向き」を算出し、「装置向き」(装置姿勢)を決定する。
(S304)「装置向き」が所定閾値を超えて変化したか否かを判定する。ここで真の(所定閾値を超えて変化したとの)判定を行った場合、まだ「装置向き」が安定していないとし、所定のタイミングでステップS301へ戻って処理を繰り返す。
(S305)一方、ステップS304で偽の判定を行った場合、ユーザが「ユーザ基準姿勢」をとって「装置向き」が安定したとして、次に、所定時間区間における加速度測定値から算出されるロール角sxが、所定閾値ThSX以下であるか否かを判定する。ここで偽の(所定閾値ThSXを超える値であるとの)判定を行った場合、「ユーザ姿勢」は本実施形態で首曲げ情報提示対象としている座位、立位、リクライニング位及び仰臥位のいずれでもないとして、本首曲げ推定方法を終了する。
(S306)一方、ステップ305で真の判定を行った場合、次に、算出した「重力向き」が所定時間区間(例えば10秒間)連続してスマートフォン1の背面側への向きとなっているか否か、すなわちピッチ角szが0°以上となっているか否かを判定する。
(S307)ステップS306で真の(sz≧0°との)判定を行った場合、「重力向き」はスマートフォン1の背面側への向きとなっているので「ユーザ姿勢」を座位又は立位であると決定し、ステップS4へ移行する。
(S308)一方、ステップS306で偽の(sz<0°との)判定を行った場合、「重力向き」はスマートフォン1の前面(正面)側への向きとなっているので「ユーザ姿勢」を仰臥位又はリクライニング位であると決定し、ステップS4へ移行する。
最後に、首曲げ情報決定・通知処理(ステップS4)は、図7(B)に示すように、以下のステップS401~S404で構成されている。
(S401)決定した「ユーザ姿勢」と「装置向き」から、「前方首曲げ度」を決定する。
(S402)決定した「前方首曲げ度」に応じた位置にゲージとインジケータ11を表示する。
(S403)所定時間区間において、「前方首曲げ度」が所定閾値ThN1を超えているか否かを判定する。ここで偽の(「前方首曲げ度」≦ThN1との)判定を行った場合、ユーザの首曲げの状態に問題はないとして、本首曲げ推定方法を終了する。
(S404)一方、ステップS403で真の(「前方首曲げ度」>ThN1との)判定を行った場合、警告メッセージ13を表示し、本首曲げ推定方法を終了する。
ちなみに、以上説明したステップS1~S4は、予め設定された周期で繰り返されることも好ましい。さらに、最後のステップS401~S404も、予め設定された期間、又は予め設定された回数だけ繰り返されてもよい。これによりユーザに対し、首曲げ情報の提示・通知を継続して実施することが可能となる。
以上、詳細に説明したように、本発明の携帯装置によれば、装置の「起動状態」判定と、加速度測定による「装置向き」決定とを行い、これにより「首曲げに係る情報」が推定可能となっている。すなわち、ユーザの視線や顔を認識することに依存せず、ユーザが別のデバイスを装着・着用せずとも、ユーザの「首曲げに係る情報」を推定することができる。
またその結果、「首曲げに係る情報」がユーザに提示・通知される場合、ユーザは抵抗感なく、または大きな負担を感じずに、首曲げ推定機能を享受することができる。またこれにより、ユーザは、首への負担が抑制された快適な状態で、継続して携帯装置を利用することも可能となるのである。
以上に述べた本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。以上に述べた説明はあくまで例であって、何ら本発明を制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 スマートフォン(携帯装置)
101 加速度測定部
102 タッチパネル・ディスプレイ
103 通信インタフェース部
11 インジケータ
111 起動状態判定部
112 携帯判定部
113 装置向き決定部
113g 重力向き決定部
114 基準姿勢要求部
115 首曲げ情報決定部
115u ユーザ姿勢決定部
116 首曲げ情報提示部
12 十字マーカ
121 入出力制御部
122 アプリケーション部
13 警告メッセージ(警告情報)
14 目線合わせメッセージ(基準姿勢要求)

Claims (13)

  1. 画像を表示可能な画像表示部を有する携帯可能な装置であって、
    前記装置が受ける加速度を測定する加速度測定部と、
    前記装置が当該画像の表示に係る起動状態であるか否かを判定する起動状態判定手段と、
    測定された加速度から、重力の向きに対する前記装置の向きを決定する装置向き決定手段と、
    起動状態であると判定された場合に、首を曲げずに前記画像表示部を見ている姿勢であるユーザ基準姿勢を前記装置のユーザがとっていると判断される際の装置の向きを装置の基準向きとして、当該装置の基準向きに基づき当該ユーザの姿勢であって体位に係る姿勢を決定し、決定された装置の向きと、決定した当該ユーザの姿勢とから、当該ユーザの首曲げに係る情報を決定し出力する首曲げ情報決定手段と
    を有することを特徴とする携帯装置。
  2. 前記装置がユーザに保持されているか否かを判定する携帯判定手段を更に有し、
    前記首曲げ情報決定手段は、起動状態であると判定され且つ保持されていると判定された場合に、当該首曲げに係る情報を決定し出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯装置。
  3. 前記携帯判定手段は、測定された加速度における大きさ及び/又は向きの変動が所定閾値を超える値である場合に、前記装置がユーザに保持されていると判定することを特徴とする請求項2に記載の携帯装置。
  4. ユーザが当該ユーザ基準姿勢をとることを要求する基準姿勢要求を、当該ユーザに提示すべく出力する基準姿勢要求手段を更に有し、
    前記首曲げ情報決定手段は、当該基準姿勢要求の出力後に決定された装置の向きを当該装置の基準向きとして当該装置の基準向きに基づ当該ユーザの姿勢を決定し、さらにその後決定された装置の向きにおける当該装置の基準向きからの変化分に基づいて、決定したユーザの姿勢から、当該首曲げに係る情報を決定し出力する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯装置。
  5. 決定された首曲げに係る情報についての情報を、前記画像表示部に表示させる首曲げ情報提示手段を更に有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯装置。
  6. 決定された首曲げに係る情報は、首が曲げられた程度を示す首曲げ度であり、
    前記首曲げ情報提示手段は、当該首曲げ度が所定閾値を超える値となった場合に、及び/又は当該首曲げ度の大きさに応じた程度の処理となるように、前記画像表示部による表示に対しスクリーンフィルタ処理を施させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の携帯装置。
  7. 決定された首曲げに係る情報は、首が曲げられた程度を示す首曲げ度であり、
    前記首曲げ情報提示手段は、前記画像表示部の画面内における上下方向についての位置であって当該首曲げ度の大きさに応じた画面内の位置に、ゲージのインジケータを表示させる、及び/又は当該首曲げ度の大きさに応じた分だけ下方にずれた十字の縦線を有する十字マーカを表示させる
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の携帯装置。
  8. 決定された首曲げに係る情報は、首が曲げられた程度を示す首曲げ度であり、
    前記首曲げ情報提示手段は、当該首曲げ度が所定時間以上継続して所定閾値を超えた場合に、前記画像表示部に警告情報を表示させる
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の携帯装置。
  9. 前記首曲げ情報提示手段は、決定された首曲げに係る情報についての情報を、前記画像表示部に透過重畳表示させることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の携帯装置。
  10. 前記首曲げ情報提示手段は、前記首曲げ情報決定手段が当該ユーザの姿勢を仰臥位又は横臥位であると決定した場合、前記画像表示部に対し、画面に表示する画像の輝度及び/又は色温度を低下させることを特徴とする請求項5から9のいずれか1項に記載の携帯装置。
  11. 前記首曲げ情報決定手段は、
    当該ユーザの姿勢を、立位若しくは座位と、仰臥位と、座位と仰臥位との中間体位であるリクライニング位とを含む体位群のうちの1つに決定し、
    当該ユーザの姿勢として立位若しくは座位、仰臥位及びリクライニング位のいずれでもない体位を決定した場合、当該首曲げに係る情報を決定しない又は出力しない
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の携帯装置。
  12. 画像を表示可能な画像表示部を有する携帯可能な装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、前記装置は自らの受ける加速度を測定する加速度測定部を更に有し、前記プログラムは、
    前記装置が当該画像の表示に係る起動状態であるか否かを判定する起動状態判定手段と、
    測定された加速度から、重力の向きに対する前記装置の向きを決定する装置向き決定手段と、
    起動状態であると判定された場合に、首を曲げずに前記画像表示部を見ている姿勢であるユーザ基準姿勢を前記装置のユーザがとっていると判断される際の装置の向きを装置の基準向きとして、当該装置の基準向きに基づき当該ユーザの姿勢であって体位に係る姿勢を決定し、決定された装置の向きと、決定した当該ユーザの姿勢とから、当該ユーザの首曲げに係る情報を決定し出力する首曲げ情報決定手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする首曲げ推定プログラム。
  13. 画像を表示可能な画像表示部を有する携帯可能な装置に搭載されたコンピュータによって実施される方法であって、前記装置は自らの受ける加速度を測定する加速度測定部を更に有し、前記方法は、
    前記装置が当該画像の表示に係る起動状態であるか否かを判定するステップと、
    測定された加速度から、重力の向きに対する前記装置の向きを決定するステップと、
    起動状態であると判定された場合に、首を曲げずに前記画像表示部を見ている姿勢であるユーザ基準姿勢を前記装置のユーザがとっていると判断される際の装置の向きを装置の基準向きとして、当該装置の基準向きに基づき当該ユーザの姿勢であって体位に係る姿勢を決定し、決定された装置の向きと、決定した当該ユーザの姿勢とから、当該ユーザの首曲げに係る情報を決定し出力するステップと
    を有することを特徴とする首曲げ推定方法。
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