本発明は一般的にヘッドマウントディスプレイへ情報を表示することに関する。
背景
電子装置がユーザの生活でさらなる役割を果たすにつれて、安全かつ、過度に気を散らすこと感じずに、ユーザが他の行動を実行する方法でユーザと電子装置間の意思疎通を可能にすることがますます望まれている。さらに、電子装置と関係はあるが、意図しない入力を避けることが望まれることがある。例えば、ユーザは、電子装置がある入力に従って行動することを妨げることを望むこともあるし、電子装置が他の入力に従って行動することを望むこともある。
摘要
本発明の種々の例示的態様は特許請求の範囲に提示されている。
1つ以上の実施形態は、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させないようにすることと;ユーザの眼の向きを示す情報を受け取ることと;ユーザの頭の向きを示す情報を受け取ることと;眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差が眼の向きの差のしきい値を超えているかを判断することと;頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差が頭の向きの差のしきい値を超えているかを判断することと;眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えるという判断、および、頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えるという判断に少なくとも一部基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示することと;を含む、装置、コンピュータ読み取り可能な媒体、非一時的にコンピュータ読み取り可能な媒体、コンピュータ・プログラム・プロダクト、および方法を提供することができる。
1つ以上の実施形態は、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させないための手段と、ユーザの眼の向きを示す情報を受け取るための手段と、ユーザの頭の向きを示す情報を受け取るための手段と、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差が眼の向きの差のしきい値を超えているかを判断する手段と、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差が頭の向きの差のしきい値を超えているかを判断する手段と、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えるという判断、および、頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えるという判断に少なくとも一部基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示する手段を有する装置、コンピュータ読み取り可能な媒体、コンピュータ・プログラム・プロダクト、および、非一時的にコンピュータ読み取り可能な媒体を提供することができる。
1つ以上の例示的実施形態は、さらに、頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えると同時に、眼の向きが前記正面を向いた眼の向きからの眼の向きのしきい値を超えるという判断を実行する。
ここで、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させることは、頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きのしきい値を超えると同時に、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えるという判断に少なくとも一部基づいている。1つ以上の例示的実施形態では、さらに、凝視期間のしきい値情報を超える期間、ヘッド・マウント・ディスプレイのある位置に表示された情報の表示の一部がユーザによって見つめられることを示すかをユーザの眼の向きが判断し、正面を向いた眼の向きに対応するヘッド・マウント・ディスプレイ上の中心位置に近い位置に情報の一部を表示させる。1つ以上の例示的実施形態では、さらに、ヘッド・マウント・ディスプレイのある位置に前記情報の一部を表示することを停止させる。例示的実施形態では、正面を向いた眼の向きに対応するヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置に近い位置に情報の一部を表示させることは、正面を向いた眼の向きに対応するヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置に情報の一部を表示させることを含む。1つ以上の例示的実施形態では、ヘッド・マウント・ディスプレイのある位置から中心位置に情報の一部を表示する進行を示す動画を表示させる。例示的実施形態では、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えるという判断は、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差が眼の向きの差のしきい値を超えるという判断、および、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼球偏位方向での正面を向いた眼の向きとは異なるという判断を含み、さらに、眼球偏位方向に少なくとも一部基づく情報の判断を含む。例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の向きの偏り方向を特定する。
ある例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の仰角によって特徴付けられる方向である。例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の俯角によって特徴付けられる方向である。例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の内転によって特徴付けられる方向である。例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の外転によって特徴付けられる方向である。
ある例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きから眼を右へ動かすこととによって特徴付けられる方向である。
ある例示的実施形態では、眼の右方向への動きは、正面を向いた眼の向きからの右眼の外転、正面を向いた眼の向きからの左眼の内転、および/または同様のものによって特徴付けられる。
ある例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きから眼を左へ動かすこととによって特徴付けられる方向である。
ある例示的実施形態では、眼の左方向への動きは、正面を向いた眼の向きからの右眼の内転、正面を向いた眼の向きからの左眼の外転、および/または同様のものによって特徴付けられる。
ある例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の外転および仰角によって特徴付けられる方向である。例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の内転および俯角によって特徴付けられる方向である。例示的実施形態では、頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えるという判断は、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差が頭の向きの差のしきい値を超えるという判断、および、頭の向きが頭の向きの分類に対応するという判断を含み、さらに、頭の向きの分類に少なくとも一部基づく情報の判断を含む。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を曲げた状態として識別する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を伸ばした状態として識別する。
ある例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を左横方向に回転した状態として識別する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を右横方向に回転した状態として識別する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を前に突き出した状態として識別する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を後ろに反らした状態として識別する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を左横方向に曲げた状態として識別する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を右横方向に曲げた状態として識別する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を後ろに反らし、かつ、伸ばした状態として識別する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を左横方向に回転し、かつ、曲げた状態として識別する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を右横方向に曲げ、右横方向に回転し、かつ、前に突き出した状態として識別する。1つ以上の例示的実施形態は、ユーザの眼の向きの判断をさらに実行する。例示的実施形態では、眼の向きを示す情報は、眼の向きのセンサー情報である。例示的実施形態では、眼の向きのセンサー情報は、光学センサー、画像センサーまたは磁力計センサーの少なくとも1つから受け取った情報である。1つ以上の例示的実施形態は、ユーザの頭の向きの判断をさらに実行する。例示的実施形態では、頭の向きを示す情報は、頭の向きのセンサー情報である。例示的実施形態では、頭の向きのセンサー情報は、磁力計センサー、ジャイロスコープセンサー、加速度センサー、方位センサー、筋電センサー、光学センサーまたは画像センサーの少なくとも1つから受け取った情報である。1つ以上の例示的実施形態は、少なくともユーザの眼の片方はユーザの眼の基本的な位置に向いている間、ユーザの眼の向きを示す情報に少なくとも一部基づいて正面を向いた眼の向きを判断することをさらに実行する。1つ以上の例示的実施形態は、眼の向きと正面を向いた眼の向きとに少なくとも一部基づいて眼の向きの差のしきい値を判断することをさらに実行する。1つ以上の例示的実施形態は、頭が前に面し、首が垂直であるようにユーザの頭が置かれている間、ユーザの頭の向きを示す情報に少なくとも一部基づいて解剖学的な頭の向きを判断することをさらに実行する。1つ以上の例示的実施形態は、頭の向きと解剖学的な頭の向きとに少なくとも一部基づいて頭の向きの差のしきい値を判断することをさらに実行する。例示的実施形態では、眼の向きは、ユーザの眼の空間的定位である。例示的実施形態では、正面を向いた眼の向きは、ユーザの眼の最初の位置を示す向きである。例示的実施形態では、最初の位置は、ユーザの眼の自然な静止位置である。例示的実施形態では、眼の向きの差のしきい値は、ユーザの意図をほのめかすことが望ましいのを超えるほどの、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差である。例示的実施形態では、頭の向きは、ユーザの頭の空間的定位である。例示的実施形態では、解剖学的な頭の向きは、頭が前に面し、首が垂直であるようなユーザの頭の向きである。例示的実施形態では、頭の向きの差のしきい値は、ユーザの意図をほのめかすことが望ましいのを超えるほどの、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差であってもよい。
本発明の実施形態をより詳細に理解するために、次の添付図面と合わせて以下の説明を参照されたい。
例示的実施形態に係る装置を示すブロック図である。
例示的実施形態に係るユーザの位置、向き(または姿勢)などの解剖学的な用語を説明する図である。
図3A乃至3Dは、例示的実施形態に係る頭の動き、頭の向きおよび/または頭の向きの分類を説明する図である。
図4A乃至4Eは、例示的実施形態に係る眼の動き、眼の向きおよび/または眼球偏位方向を説明する図である。
図5Aおよび5Bは、例示的実施形態に係るシースルー・ディスプレイを説明する図である。
例示的実施形態に係る、ヘッドマウントディスプレイ上に情報を表示させることに関連する動作を説明するためのフロー図である。
例示的実施形態に係る、ヘッドマウントディスプレイ上に情報を表示させることに関連する動作を説明するためのフロー図である。
例示的実施形態に係る、眼の中心方向に対応するヘッドマウントディスプレイ上の位置に近い位置に、ヘッドマウントディスプレイ上に情報を表示させることに関連する動作を説明するためのフロー図である。
図9A乃至9Cは、例示的実施形態に係る情報の対応表を説明する図である。
例示的実施形態に係る、ヘッドマウントディスプレイ上に情報を表示させることに関連する動作を説明するためのフロー図である。
図面の詳細説明
本発明の実施形態とその利点は、図面の図1から図10を参照することによって理解できる。
以下、添付図面を参照して幾つかの例示的実施形態をより詳細に説明する。なお全ての実施形態が示されているわけではない。実際、本発明の様々な実施形態は様々な形に変えて実施されることができるので、本発明の実施形態がここで紹介される実施形態に限定されると考えてはならない。むしろここで紹介される実施形態は、本明細書が法的な要件を充足するために紹介されるものである。本明細書および図面を通じて同様の符号は同様の要素を表す。本明細書で使用されるとき、"データ"や"コンテンツ"、"情報"又は同様の用語は、本発明の実施形態において送信されたり受信されたり、保存されたりしうるデータを言い表すために互いに代替しうるように使用される。このため、このような用語が本発明の実施形態の範囲や技術思想を制限するものと考えてはならない。また、本明細書において「回路(circuitry)」という用語は、(a)ハードウェアのみにより実装される回路(例えばアナログ回路および/またはデジタル回路による実装)や、(b)1つ以上のコンピュータ読み取り可能なメモリに記録されるソフトウェアおよび/またはファームウェアと回路との組合せであって、本明細書に記載の1つ以上の機能を協働して装置に実行させる組合せ、(c)例えば1つ以上のマイクロプロセッサや、1つ以上のマイクロプロセッサの部分であるような、1つ以上の回路であって、動作するために、(たとえ物理的には存在しないものであっても)ソフトウェアまたはファームウェアを必要とするような回路、を言い表す。「回路(circuitry)」のこの定義は、本明細書及び特許請求の範囲の全体にわたって適用されるべきものである。さらなる例として、本明細書で使用されるとき、「回路(circuitry)」という用語は、1つ以上のプロセッサおよび/またはこれらの1つ以上の部分と、これらに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアを含む実装を含む。更なる例として、本明細書で使用されるとき、「回路(circuitry)」との用語は、例えば、携帯電話のためのベースバンド集積回路やアプリケーションプロセッサ集積回路を意味することができ、また、サーバ、セルラネットワーク装置、他のネットワーク装置、および/または他のコンピューティング装置の中の、同様の集積回路を意味することができる。本明細書において"非一時的にコンピュータ読み取り可能な媒体"との用語は、物理的な媒体(例えば揮発性又は非揮発性の記憶デバイス)を言い表し、電磁信号を言い表す"一時的にコンピュータ読み取り可能な媒体"からは区別されうるものである。
図1は、例示的実施形態に係る装置(例えば、電子装置10)を示すブロック図である。なお、図示され、以下で説明される電子装置10は、本発明の実施形態から利益を享受しうる電子装置の単なる例であり、本発明の範囲を制限するものと受け取られてはならない。電子装置10が図示され、例として以下で説明されるが、他の種類の電子装置は本発明の実施形態を採用してもよい。電子装置10は、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ページャ、モバイルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、テレビ、ゲーム装置、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、メディアプレーヤ、カメラ、ビデオレコーダ、携帯電話機、全地球測位システム(GPS)装置、自動車、キオスク(またはニューススタンド)、電子タブレット、および/または、その他電子システムであってもよい。加えて、例示的実施形態の装置は、電子装置全体のみならず、他の例示的実施形態の電子装置の部品、または、部品のグループであってもよい。例えば、装置は、集積回路、集積回路の集まり、および/または同様のものであってもよい。
さらに、装置は、可動性を与える意図にかかわらず本発明の実施形態を容易に用いてもよい。この点において、本発明の実施形態はモバイルアプリケーションと共に説明されているが、本発明の実施形態は、移動通信産業およびその他の産業での他の様々なアプリケーションと共に利用されてもよい。例えば、装置は、持ち運びできない装置、例えば、大型スクリーン・テレビジョン、電子テーブル、キオスク、自動車、および/または同様のものの少なくとも一部であってもよい。本実施形態では、電子装置10は、プロセッサ11およびメモリ12を備える。プロセッサ11は、各種プロセッサ、コントローラ、組込型コントローラ、プロセッサ・コア、および/または同様のものであってもよい。本実施形態では、プロセッサ11は、装置に一つ以上の動作をさせるためにコンピュータプログラムコードを利用する。メモリ12は、揮発性メモリ、例えば揮発性ランダムアクセスメモリ(RAM)を備えてもよい。これは、一時的なデータストレージおよび/または他のメモリ(例えば、組込型および/または着脱可能な不揮発性メモリ)のためのキャッシュエリアを含む。不揮発性メモリはEEPROMやフラッシュメモリのようなものを備えていてもよい。メモリ12は、いくつかの情報およびデータのどれでもを格納してもよい。電子装置10の一つ以上の機能(例えば、ここで説明される機能)を改良するために、情報およびデータは電子装置10によって利用されてもよい。本実施形態は、メモリ12はコンピュータプログラムコードを含み、メモリとコンピュータプログラムコードはプロセッサと協働して、装置に一つ以上のここで説明された動作をさせる。
電子装置10は通信デバイス15をさらに備えてもよい。本実施形態では、通信デバイス15は、アンテナ(または多重アンテナ)、有線コネクタおよび/または、送信機および/または受信機と通信可能な状態の同種のものを備える。本実施形態では、プロセッサ11は、信号を送信機へ供給し、信号を受信機から受け取る。信号は、通信インタフェース規格、ユーザスピーチ、受信データ、ユーザが生成したデータおよび/または同種のものに従って信号情報を備えてもよい。通信デバイス15は、1つ又は複数の無線インタフェース規格や通信プロトコル、変調タイプ、アクセスタイプによって動作してもよい。実例として、電子通信デバイス15は、第2世代(2G)の無線通信プロトコルであるIS-136(時分割多重アクセス(TDMA)やGSM(登録商標)、IS-95(符号分割多重アクセス(CDMA))に従って動作してもよく、第3世代(3G)の無線通信プロトコル(例えば、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、CDMA2000、WCDMA(登録商標)およびTD-SCDMA(time division-synchronous CDMA))に従って動作してもよく、および/または、第4世代(4G)無線通信プロトコル、無線ネットワークプロトコル(例えば802.11)、近距離無線通信プロトコル(例えばブルートゥース(登録商標))、および/または同種のものに従って動作してもよい。通信デバイス15は、有線ネットワーク(例えばイーサネット(登録商標))、デジタル加入者線(DSL)、非同期転送モード(ATM)、および/または同種のものに従って動作してもよい。プロセッサ11は、音声、ビデオ、通信、ナビゲーション、論理機能、および/または同種のものを実行する手段(例えば電気回路)も、本発明の実施形態(例えばこの中で説明される一つ以上の機能を含む)を実行する手段を備えてもよい。例えば、プロセッサ11は、 様々な機能(例えば、この中で説明される機能)を実行する手段(例えば、デジタル信号プロセッサデバイス、マイクロプロセッサデバイス、様々なアナログ・デジタル変換器、デジタル・アナログ変換器、プロセッシング回路、および他の補助回路)を備えてもよい。装置は、それぞれの性能に従ってデバイス間で電子装置10の制御および信号処理機能を実行してもよい。それゆえ、プロセッサ11は、変調及び送信を行う前に、畳み込み的な符号化や、メッセージおよびデータのインタリーブを行う機能を有していてもよい。プロセッサ11は更に、音声符号器やデータモデムを内蔵していてもよい。その上、プロセッサ11は、一つ以上のソフトウェアプログラムを動作させる機能を有してもよい。ソフトウェアプログラムは、メモリに格納されてもよいし、とりわけ、プロセッサ11に少なくとも一つの実施形態(例えば、この中で説明される一つ以上の機能を含む)を実行させてもよい。例えば、プロセッサ11は、標準的に用いられているインターネットブラウザのような通信プログラムを実行してもよい。通信プログラムは、電子装置10が、インターネットコンテンツ(例えば、ロケーションベースのコンテンツおよび/または他のウェブページコンテンツ)を、例えばTCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol )、IMAP(Internet Message Access Protocol )、POP(Post Office Protocol)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol )、WAP(Wireless Application Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol )および/または同種のものに従って、送受信することを許可してもよい。電子装置10は、出力を与えるおよび/または入力を受け取るためのユーザインターフェースを備えてもよい。電子装置10は出力デバイス14を備えてもよい。出力デバイス14は音声出力デバイス(例えば、リンガー、イヤホン、スピーカおよび/または同種のもの)を備えてもよい。出力デバイス14は触覚出力デバイス(例えば、振動変換器、電気的に変形可能な表面、電気的に変形可能な構造および/または同種のもの)を備えてもよい。出力デバイス14は視覚出力デバイス(例えば、ディスプレイ、ライトおよび/または同種のもの)を備えてもよい。本実施形態では、装置は、情報を表示させ、表示の原因は、装置が備えるディスプレイに情報を表示すること、外部ディスプレイに情報を送信すること、および/または同種のものを備えてもよい。電子装置10は入力デバイス13を備えてもよい。入力デバイス13は、光センサー、近接センサー、マイクロフォン、触覚センサー、力センサー、ボタン、キーバッド、動きセンサー、磁場センサー、カメラ、および/または同種のものを備えてもよい。触覚センサーおよびディスプレイはタッチ・ディスプレイとして特徴付けられてもよい。タッチ・ディスプレイを備える実施形態では、タッチ・ディスプレイは、一点での接触、複数点での接触、および/または同種のものから入力を受け取るように構成されていてもよい。そのような実施形態では、タッチ・ディスプレイおよび/またはプロセッサは、少なくとも一部分において、位置、動き、速度、接触領域、および/または同種のものに基づいて、入力を判断してもよい。本実施形態では、装置は、入力による指示を受け取る。装置は、センサ、ドライバー、分離した装置、および/または同種のものから指示を受け取ってもよい。入力を示す情報は、入力を示す、入力の態様を示す、入力の発生を示す、および/または同様のものを示す情報を備えてもよい。
電子装置10は、各種のタッチ・ディスプレイを含んでもよい。タッチ・ディスプレイは、電気抵抗、電気容量、赤外線、ひずみゲージ、表面波、光学画像、分散信号テクノロジー、音響パルス認識、または他の技術を可能にするよう構成されたものを含む。それから、タッチに関連する場所および他のパラメータを示す信号を供給する。さらに、タッチ・ディスプレイは、タッチ・イベントの形で入力の指示を受け取るように構成されてもよい。タッチ・イベントは選択する物(例えば、指、スタイラスペン、ペン、ペンシル、または他のポインティング・デバイス)とタッチ・ディスプレイ間の実際の物理的接触として定義されてもよい。別の方法としては、タッチ・イベントは、物理的接触がタッチ・ディスプレイに生じていなくても、選択する物をタッチ・ディスプレイに近接するようにさせる、表示された物を覆うようにホバリングする、または、予め設定された距離以内にオブジェクトに近づくよう定義されてもよい。そのようなものとして、タッチ入力は、タッチ・ディスプレイによって検出されるいかなる入力を備えてもよい。これらの入力は、実際の物理的接触を含むタッチ・イベント、および、物理的接触ではないがタッチ・ディスプレイによって検出される別の方法(例えば、選択する物がタッチ・ディスプレイに近接した結果)を含む。タッチ・ディスプレイは、タッチ入力に関連してタッチ・スクリーンに適用される力に関係する情報を受け取る能力があってもよい。例えば、タッチ・スクリーンは、強く押したタッチ入力と軽く押したタッチ入力を識別してもよい。本実施形態では、ディスプレイは、二次元情報、三次元情報および/または同種のものを表示してもよい。
キーパッドを含む実施形態において、当該キーパッドは、0−9の数字キーや符号キー(例えば#,*)、アルファベットのキー、および/または、電子装置10を動作させるための同種のものを有していてもよい。例えば、キーパッドは一般的なQWERTY配列のキーパッドを備えていてもよい。キーパッドはまた、それぞれ機能に関連付けられた多くのソフトキーを備えていてもよい。それに加えて又は代替的に、電子装置10は、ジョイスティックまたは他のユーザ入力インタフェースのようなインタフェースデバイスを備えてもよい。入力デバイス13は、メディア・キャプチャ要素を有してもよい。メディアキャプチャ要素は、画像や動画及び/又は音声を格納、表示、送信するためにキャプチャする如何なる手段であってもよい。例えば、メディアキャプチャ要素がカメラモジュールである例示的実施形態では、カメラモジュールは、キャプチャした画像からデジタル画像ファイルを作成しうるデジタルカメラを備えてもよい。このため、カメラモジュールは、レンズその他の光学部品のようなハードウェア、および/または、撮影画像からデジタル画像ファイルを作成するのに必要なソフトウエアを有してもよい。別の例では、カメラモジュールは画像を見るためのハードウェアのみを備えてもよい。一方、電子装置10のメモリデバイスは、プロセッサ11によって実行されるインストラクションを、撮影画像からデジタルイメージファイルを作成するためのソフトウェアの形式で格納する。例示的実施形態においては、カメラモジュールはさらに、プロセッシング要素(例えば、画像データを処理する際にプロセッサ11を手伝うコプロセッサ)、および、画像データを圧縮するエンコーダーおよび/または展開するデコーダをさらに有してもよい。エンコーダおよび/またはデコーダは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの標準規格に従ってエンコードおよび/またはデコードしてもよい。図2は、ユーザ200の位置、向き(または姿勢)および/または同様のものの解剖学的な用語を説明する図である。ユーザ200の解剖学的な位置が描かれていることがわかる。解剖学的な位置とは、体が、足を少し広げ前に向け、手のひらも前に向け、立っている場合の人体の姿勢のことである。
ユーザ200の体は、互いに直行する3つの基本的な軸(正面軸、長軸、矢状軸)に関して言い表してもよい。正面軸(Frontal Axis)201は、ユーザ200の中心を右から左に通り抜ける仮想的な線である。長軸(Longitudinal Axis)202は、ユーザ200の中心を高い位置(上部)から低い位置(下部)へ通り抜ける仮想的な線である。矢状軸(Sagittal Axis)203は、ユーザ200の中心を体の前面から後面に通り抜ける仮想的な線である。前断面(Frontal Plane)204は、ユーザ200の体を正面軸201と長軸202に沿って前半身と後半身に分けた仮想的な面である。解剖学的な位置では、ユーザ200が解剖学的な位置にいる時、前断面204はユーザ200の頭および首を分けていることがわかる。横断面(Transverse Plane)205は、ユーザ200の体を正面軸201と矢状軸203に沿って上半身と下半身に分けた仮想的な面である。矢状面(Sagittal Plane)206は、ユーザ200の体を矢状軸203と長軸202に沿って左半身と右半身に分けた仮想的な面である。解剖学的な位置では、ユーザ200が解剖学的な位置にいる時、矢状面206はユーザ200の頭および首を分けていることがわかる。
図2の例では、ユーザ200の頭は、前断面204および矢状面206それぞれによって頭が半分に分けられるように保持されている。ユーザ200の頭は、矢状軸203と平行な方向に面している。図2の例では、ユーザ200の首は、前断面204および矢状面206それぞれによって首が半分に分けられるように一直線にかつ垂直に保持されている。ユーザ200の首は、首が長軸202を軸とするように保持されている。例示的実施形態では、頭が前に面し、首が垂直であるようなユーザの頭は、解剖学的な頭の姿勢であってもよい。例えば、図2は、頭が解剖学的な頭の姿勢に保持されているように、ユーザは解剖学的な位置に配置されるように図示している。
図3A乃至3Dは、例示的実施形態に係る頭の動き、頭の向き(または姿勢)および/または頭の向き(または姿勢)の分類を説明する図である。図3A乃至3Dの例は、単なる例にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、頭の動きは変化してもよいし、頭の向きは変化してもよいし、頭の動く範囲および/または同種のものも変化してもよい。
状況によっては、少なくとも部分的にユーザの頭および/または首の動きに基づいてユーザの頭の向き(または姿勢)を特定することが望ましいこともある。頭に関する物理的な動きは、基本的な動作を度合として特定されてもよい。例えば、複雑な頭の動きは、その複雑な動きがはっきりと区別できる基本的な動作を含むような方法によって特徴付けられていてもよい。図3A乃至3Dは、そのような基本的な動作の例を図示している。図3A乃至3Dの動作は、解剖学的な頭の向き(または姿勢)からの動きに関して描写しており、図2に類似するように描写してもよい。
状況によっては、少なくとも部分的にユーザの頭および/または首の位置に基づいてユーザの頭の向き(または姿勢)を特定することが望ましいこともある。例示的実施形態では、頭の向き(または姿勢)は、ユーザの頭の空間的定位である。状況によっては、ユーザのそのような頭の向きを特徴付けることが望ましいこともある。例えば、ある頭の向きと別の頭の向きを識別することは、頭の向きを特定の頭の向きおよび/または同種のものとして分類するために好ましいこともある。例示的実施形態では、頭の向きは、頭の向きの分類によって識別されてもよい。図3A乃至3Dは、そのような基本的な動作の例を図示している。図3A乃至3Dの頭の向きは、解剖学的な頭の向きに関して描写しており、図2に類似するように描写してもよい。
図3Aは、例示的実施形態に係る、解剖学的な頭の向きから首の屈曲および進展と関連がある頭の動きを図示する図である。頭の向きは、解剖学的な頭の向きからユーザの首の屈曲および進展の度合として説明されてもよい。図3Aの例では、ユーザの頭および首が前断面302によって両断されているように、ユーザは解剖学的な位置に置かれている。屈曲304は、矢状面に沿って解剖学的な頭の向きから頭を下に傾けることによって特徴付けられる頭および/または首の動きである。進展306は、矢状面に沿って解剖学的な頭の向きから頭を上に傾けることによって特徴付けられる頭および/または首の動きである。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を曲げた状態として識別する。例えば、図3Aでは、頭の向き308は、解剖学的な頭の向きから首を曲げた状態の頭の向きを図示する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を伸ばした状態として識別する。例えば、図3Aでは、頭の向き310は、解剖学的な頭の向きから首を伸ばした状態の頭の向きを図示する。
図3Aは、例示的実施形態に係る、解剖学的な頭の向きからユーザの首の左横方向への屈曲および右横方向への屈曲に関連する頭の動きを図示する図である。頭の向きは、解剖学的な頭の向きからユーザの首の左横方向への屈曲および右横方向への屈曲の度合として説明されてもよい。図3Bの例では、ユーザの頭および首が矢状面322によって両断されているように、ユーザは解剖学的な位置に置かれている。左横方向への屈曲324は、前断面に沿って解剖学的な頭の向きから頭を向かって左に傾けることによって特徴付けられる頭および/または首の動きである。右横方向への屈曲326は、前断面に沿って解剖学的な頭の向きから頭を向かって右に傾けることによって特徴付けられる頭および/または首の動きである。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を左横方向に曲げた状態として識別する。例えば、図3Bでは、頭の向き328は、解剖学的な頭の向きから首を左横方向に曲げた状態の頭の向きを図示する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を右横方向に曲げた状態として識別する。例えば、図3Bでは、頭の向き330は、解剖学的な頭の向きから首を右横方向に曲げた状態の頭の向きを図示する。
図3Cは、例示的実施形態に係る、解剖学的な頭の向きからユーザの首の左横方向への回転および右横方向への回転に関連する頭の動きを図示する図である。頭の向きは、解剖学的な頭の向きからユーザの首の左横方向への回転および右横方向への回転の度合として説明されてもよい。図3Cの例では、ユーザの頭および首が矢状面342によって両断されているように、ユーザは解剖学的な位置に置かれている。左横方向への回転344は、長軸に沿って解剖学的な頭の向きから頭を左に回転することによって特徴付けられる頭および/または首の動きである。右横方向への回転346は、長軸に沿って解剖学的な頭の向きから頭を右に回転することによって特徴付けられる頭および/または首の動きである。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を左横方向に回転した状態として識別する。例えば、図3Cでは、頭の向き348は、解剖学的な頭の向きから首を左横方向に回転した状態の頭の向きを図示する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を右横方向に回転した状態として識別する。例えば、図3Cでは、頭の向き350は、解剖学的な頭の向きから首を右横方向に回転した状態の頭の向きを図示する。
図3Dは、例示的実施形態に係る、解剖学的な頭の向きから首を前へ倒す(または突出し)および後ろへ倒す(または反らし)と関連がある頭の動きを図示する図である。頭の向きは、解剖学的な頭の向きからユーザの首の前への突出しおよび後ろへの反らしの度合として説明されてもよい。図3Dの例では、ユーザの頭および首が前断面362によって両断されているように、ユーザは解剖学的な位置に置かれている。前への突出し364は、矢状面に沿って解剖学的な頭の向きから頭および/またはあご先を外側に伸ばすことによって特徴付けられる頭および/または首の動きである。後ろへの反らし366は、矢状面に沿って解剖学的な頭の向きから頭および/またはあご先を内側に引き込める(または反らす)ことによって特徴付けられる頭および/または首の動きである。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を前に突き出した状態として識別する。例えば、図3Dでは、頭の向き368は、解剖学的な頭の向きから首を前に突き出した状態の頭の向きを図示する。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を後ろに反らした状態として識別する。例えば、図3Dでは、頭の向き370は、解剖学的な頭の向きから首を後ろに反らした状態の頭の向きを図示する。
前述の通り、状況によっては、複雑な動作がはっきりと区別できる基本的な動作を含むような方法によって複雑な頭の動きを特徴づけることが望ましいこともある。図3A乃至3Dの例ははっきりと区別できるタイプの基本的な動作を図示したが、そのような動作は、複雑な頭の動き、頭の向きおよび/または同種のものの特徴づけを容易にするために、組合せされてもよい。例示的実施形態では、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を後ろに引き込めたり進展したりする状態として識別してもよい。もう一つの例としては、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を左横方向に回転したり曲げたりする状態として識別してもよい。さらにもう一つの例としては、頭の向きの分類は、頭の向きを、解剖学的な頭の向きから首を右横方向に曲げたり回転したり、同時に、前に突き出したりする状態として識別してもよい。
図4A乃至4Eは、例示的実施形態に係る、眼の動き、眼の向きおよび/または眼球偏位方向を説明する図である。図4A乃至4Eの例は、単なる例にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、眼の動きは変わってもよいし、眼の向きは変わってもよいし、眼球偏位方向および/または同種のものも変わってもよい。
ある状況では、少なくとも部分的にユーザの少なくとも片方の眼の動きに基づいてユーザの眼の向き(または姿勢)を特定することが望ましいこともある。眼に関する物理的な動きは、基本的な動作の度合として特定されてもよい。例えば、複雑な眼の動きは、その複雑な動きがはっきりと区別できる基本的な動作を含むような方法によって特徴付けられていてもよい。図4B乃至4Eは、そのような基本的な動作の例を図示している。例示的実施形態では、眼の基本的な動作は、眼球偏位方向における眼の動きである。例えば、眼球偏位方向は、中心にある眼の向き(または、正面を向いた眼の向き)から眼の向きの偏り方向を特定してもよい。図4B乃至4Eの眼の動きは、正面を向いた眼の向きからの動きに関して描かれている。例示的実施形態では、正面を向いた眼の向きは、ユーザの眼の最初の(または基本の;primary)位置を示す向きである。例えば、最初の位置は、ユーザの眼の自然な静止位置であり、ユーザが真っすぐに見る際の眼の位置でもあり、眼を開けた際に眼球の虹彩が空間的に中心にあるような眼の位置および/または同様のものでもよい。
ある状況では、少なくとも部分的にユーザの少なくとも片方の眼の位置に基づいてユーザの眼の向き(または姿勢)を特定することが望ましいこともある。例示的実施形態では、眼の向きは、ユーザの眼の空間的定位である。ある状況では、ユーザのそのような眼の向きを特徴付けることが好ましいこともある。例えば、様々な眼の向きからある眼の向きを識別することは、眼の向きを特有の眼の向きおよび/または同種のものとして分類するために好ましいこともある。例示的実施形態では、眼の向きは、眼球偏位方向によって識別されてもよい。図4B乃至4Eは、そのような基本的な動作の例を図示している。図4B乃至4Eの眼の動きは、正面を向いた眼の向きからの動きに対して描かれている。
図4Aは、正面を向いた眼の向きを図示した図である。図4Aの例では、眼の向き402は正面を向いた眼の向きである。図4Aの例に示すように、眼の向き402は、眼、まぶたなどが開いている際に眼の虹彩が空間的に中心にある向きをいう。眼の向き402は、眼の向き402が眼の自然な静止位置と関係があるような、眼の基本的な位置である。
図4Bは、例示的実施形態に係る、正面を向いた眼の向きから眼(または黒目)が高い位置に上げた状態を図示する図である。眼の向きは、正面を向いた眼の向きから眼を高い位置に上げること(または仰角)の度合として説明されてもよい。眼を上げること412は、正面を向いた眼の向きから眼を上へ動かすことに関連する眼の動きである。例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の仰角によって特徴付けられる方向をいう。例えば、図4Bでは、眼の向き414は、正面を向いた眼の向きからの眼の仰角によって特徴付けられる向きを特定する眼球偏位方向と関係する眼の向きとして図示される。
図4Cは、例示的実施形態に係る、正面を向いた眼の向きから眼(または黒目)が低い位置に下がった状態を図示する図である。眼の向きは、正面を向いた眼の向きから眼を低い位置に下げること(または俯角)の度合として説明されてもよい。眼を下げること422は、正面を向いた眼の向きから眼を下へ動かすことに関連する眼の動きである。例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の俯角によって特徴付けられる方向をいう。例えば、図4Cでは、眼の向き424は、正面を向いた眼の向きからの眼の俯角によって特徴付けられる向きを特定する眼球偏位方向と関係する眼の向きとして図示される。
図4Dは、例示的実施形態に係る、正面を向いた眼の向きから眼(または黒目)が右方向へ移動した状態を図示する図である。眼の向きは、正面を向いた眼の向きから眼を右方向へ動かす度合として説明されてもよい。右方向へ移動すること432は、正面を向いた眼の向きからユーザの体の右側方向へ眼を動かすことに関連する眼の動きである。例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きから眼を右へ動かすこととによって特徴付けられる方向をいう。例示的実施形態では、眼の右方向への動きは、正面を向いた眼の向きからの右眼の外転、正面を向いた眼の向きからの左眼の内転、および/または同様のものによって特徴付けられる。眼の内転は、正面を向いた眼の向きよりユーザの鼻に近い位置に眼を動かすことに関係していてもよい。眼の外転は、正面を向いた眼の向きよりユーザの鼻に遠い位置に眼を動かすことに関係していてもよい。例えば、図4Dでは、眼の向き434は、正面を向いた眼の向きから右方向へ動かすことによって特徴付けられる向きを特定する眼球偏位方向と関係する眼の向きとして図示される。
図4Eは、例示的実施形態に係る、正面を向いた眼の向きから眼(または黒目)が左方向へ移動した状態を図示する図である。眼の向きは、正面を向いた眼の向きから眼を左方向へ動かす度合として説明されてもよい。左方向へ移動すること442は、正面を向いた眼の向きからユーザの体の左側方向へ眼を動かすことに関連する眼の動きである。例示的実施形態では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きから眼を左へ動かすこととによって特徴付けられる方向をいう。例示的実施形態では、眼の左方向への動きは、正面を向いた眼の向きからの右眼の内転、正面を向いた眼の向きからの左眼の外転、および/または同様のものによって特徴付けられる。例えば、図4Eでは、眼の向き444は、正面を向いた眼の向きから左方向へ動かすことによって特徴付けられる向きを特定する眼球偏位方向と関係する眼の向きとして図示される。
前述の通り、状況によっては、複雑な動作がはっきりと区別できる基本的な動作を含むような方法によって複雑な眼の動きを特徴づけることが望ましいこともある。図4B乃至4Eの例ははっきりと区別できるタイプの基本的な動作をそれぞれ図示したが、そのような動作は、複雑な眼の動き、眼の向き、眼球偏移方向および/または同様のものの特徴づけを容易にするために、組合せされてもよい。一つの例では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の外転および仰角によって特徴付けられる方向であってもよい。もう一つの例では、眼球偏位方向は、正面を向いた眼の向きからの眼の内転および俯角によって特徴付けられる方向であってもよい。
図5Aおよび5Bは、例示的実施形態に係るシースルー・ディスプレイを説明する図である。図5Aおよび5Bの例は、単なる例にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、シースルー・ディスプレイの配置は変わってもよいし、ユーザとシースルー・ディスプレイの関係は変わってもよいし、シースルー・ディスプレイの形状は変わってもよいし、シースルー・ディスプレイの不透明度および/または同様のものは変わってもよい。
ある状況では、ディスプレイがシースルー・ディスプレイであることが望ましいことがある。例示的実施形態では、シースルー・ディスプレイはユーザに情報を提示するディスプレイであるが、シースルー・ディスプレイを通してユーザから見てディスプレイの反対側にある物体が見えてもよい。シースルー・ディスプレイは、ウィンドウ、ウインドシールド、バイザー、メガネ、ヘッド・マウント・ディスプレイ、および/または同様のものによって構成されてもよい。ヘッド・マウント・ディスプレイは、例えば、頭に搭載可能なディスプレイ、ユーザの頭に近接した(および/または)位置に装着された要素につながったディスプレイ、ユーザの頭に近接した(および/または)位置に装着されたディスプレイ、および/または同種のものであってもよい。
ヘッド・マウント・ディスプレイの特性に起因して、ある状況では、ユーザはヘッド・マウント・ディスプレイに情報を提示することを避けることが望ましいことがある。例えば、ヘッド・マウント・ディスプレイに提示された情報は、ヘッド・マウント・ディスプレイを通して気づいた時に、一つ以上の物体をユーザから目立たなくしてもよい。そのような例では、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイを介して見ることができる物体が不透明になることを避ける状態では、ヘッド・マウント・ディスプレイの少なくとも一部に情報が表示されることを避けることが望ましいことがある。例えば、社会的状況、ビジネス状況、運転状況、および/または同種の状況において、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイに表示された、不明瞭でありうる情報から解放された、きれいな視界を維持したいと思うこともある。
多くの状況において、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイに表示される情報に関連する気を散らすものを避けたい、ヘッド・マウント・ディスプレイに表示される情報によって現在行っている活動が遮られることおよび/同様のことを避けたいと思うこともある。例示的実施形態では、装置は、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させないにしてもよい。例えば、装置は、装置が検出可能なある状況において、ある入力を受け付けるまで、意思表示を受け付けるまでおよび/または同様のことがあるまで、ユーザが装着しているヘッド・マウント・ディスプレイに情報が表示されないようにしてもよい。例示的実施形態では、装置は、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させないことを、反対の指示が無い限り、既定値に設定してもよい。例えば、装置は、そのような表示がヘッド・マウントディスプレイのユーザの手引きでない、当該ユーザの指図でない、および/または同様のものでない限り、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示することを起きないようにしてもよい。例示的実施形態では、ヘッド・マウント・ディスプレイの全体にはならない部分(またはヘッド・マウント・ディスプレイの一部分)に情報が提示されないようにする。例えば、情報の提示は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心部分、ユーザ設定可能な領域および/または同様の部分には情報が提示されないようにしてもよい。例えば、ヘッド・マウント・ディスプレイの周辺に沿って情報が表示されてもよいように、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心部90パーセントに情報が表示されないようしてもよい。そのような例では、周辺のディスプレイ領域は、状況のインジケーター、バッテリー画像、無線接続性、時間、通知、および/または同様のものを表示するために利用されてもよい。もう一つの例では、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心部70パーセントに情報が表示されないようにしてもよい。両方の例では、人の気を散らすおよび/または妨害するやり方で情報を表示することを避けるために、ある領域では情報を表示させないようにし、他の領域では情報を表示させてもよい。ある状況では、ユーザはヘッド・マウント・ディスプレイを経由して情報をみることを要求することもある。例えば、情報を閲覧したいという要求を明確に指示した上で、ユーザは、ヘッドマウントディスプレイおよび/または同様のものに情報を表示することを許可するために、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示することを除外することを中断することを要求することもある。多くの状況では、ユーザは、面倒でありうる触覚の相互作用を避ける、ヘッド・マウント・ディスプレイをいじくり回すことを避ける、現在行っている活動をヘッド・マウント・ディスプレイと平行して続けることを許可する、ヘッド・マウント・ディスプレイと相互作用すると同時にユーザの手を自由にさせる方法で、ヘッド・マウント・ディスプレイと情報をやりとりすることを要求することもある。例えば、ユーザは、眼の動き、頭の動き、体の動き、および/または同様のものを利用して、ユーザのヘッド・マウント・ディスプレイと情報をやりとりしたいこともある。
ある例示的実施形態では、装置は、ユーザの眼の向きを示す情報を受け取る。例えば、装置は、少なくとも一つのメモリから、もう一つの装置から、ユーザの眼の向きを感知するように作られた一つ以上のセンサから、および/または同様のものから、眼の向きを示す情報を受け取ってもよい。例示的実施形態では、眼の向きを示す情報は、眼の向きの感知情報(またはセンサー情報)という。例えば、眼の向きのセンサー情報は、感知された眼の向きを示す情報を提供してもよいし、感知された眼の向き、および/または同様のものを提供してもよい。例示的実施形態では、眼の向きのセンサー情報は、光学センサー、画像センサー、磁力計センサー、眼の向きと関連する情報を感知するように作られたセンサー、および/または同様のものから受け取ってもよい。例えば、一つ以上のセンサは、眼の向きを示す情報、眼の向き、および/または同様のものを感知するために利用されてもよい。例示的実施形態では、装置は、ユーザの眼の向きを判断する。例えば、装置は、眼の向きのセンサー情報に少なくとも一部基づいて眼の向きを判断、計算、推定、推論などしてもよい。
多くの場合、初期(または既定の)眼の向き、自然な(または普通の)眼の向き、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を提示することを許可する意図が無いことを示す眼の向きなどを評価することが望ましいこともある。例示的実施形態では、少なくともユーザの眼の片方はユーザの眼の基本的な位置に向いている間、装置は、ユーザの眼の向きを示す情報に少なくとも一部基づいて正面を向いた眼の向きを判断する。例えば、最初の位置は、ユーザの眼の自然な静止位置であり、ユーザが真っすぐに見る際の眼の位置でもあり、眼を開けた際に眼球の虹彩が空間的に中心にあるような眼の位置および/または同様のものでもよい。例えば、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザに、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置を見つめるように、水平方向および垂直方向にユーザとおおよそ一致した、ヘッド・マウント・ディスプレイの向こう側の点を見つめるように、自然な静止位置に眼を置くよようになどと指示してもよい。そのような例では、ユーザが表示されたプロンプトに従っている間、装置は、ユーザの眼の向き(を示す情報)と関連する眼の向きを感知してもよいし、ユーザの眼の向きを示す情報に基づいて正面を向いた眼の向きを判断するなどをしてもよい。
主に、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザがそのような情報を表示することを要求する時に、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示することを促進するために、主に、そのような情報が表示されることを要求するユーザの明確な指示を受け取る状態で、そのような情報を表示することが望ましいこともある。例えば、ユーザは、自然な体の動き、無意識な眼の動き、日常活動および/または同様のものに基づいて情報を表示することを避けてもよい。ユーザは、受け取った入力が情報を表示することを許可する意図や、意図しない入力に基づいて予期しない情報の表示を避ける意図と明らかに相互に関連がある状況で、情報を表示することを制限してもよい。例えば、ユーザは、極端な方向での眼の向き、極端な大きさの眼の向き、特定の方向への眼の動きに関連する限度かその近くにある眼の向きなどに少なくとも一部基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させることを要求してもよい。このやり方では、ユーザは情報を意図せずに表示してしまうことを避けることができる。極端な眼の向きは、自然な動き、自然なインタラクションなどの間に頻繁には起こらないからである。例示的実施形態では、装置は、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差が眼の向きの差のしきい値を超えているか否かを判断する。そのような例の実施形態では、眼の向きの差のしきい値は、ユーザの意図をほのめかすことが望ましいのを超えるほどの、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差であってもよい。例示的実施形態では、装置は、眼の向きと正面を向いた眼の向きとに少なくとも一部基づいて眼の向きの差のしきい値を判断する。
ある状況では、ユーザは、眼の向きの差のしきい値を訓練し、および/または設定する能力を要求してもよい。例えば、様々なユーザの眼の動く範囲を比較する際に、あるユーザは、より制限された眼の動く範囲を有していてもよい。そのような例では、ユーザは、特別に適合した眼の向きの差のしきい値を設定することを要求してもよい。例えば、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザがヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置を見つめるように指示してもよいし、様々な方向を見るようにユーザに指示してもよい。また、ユーザに眼を回転させるなどの指示をしてもよい。そのような例では、ユーザが表示されたプロンプトに従っている間、装置は、ユーザの眼の向き(を示す情報)と関連する一つ以上の眼の向きを感知してもよいし、ユーザの眼の向きを示す情報に基づいて、眼の向きの差の一つ以上の広範囲に適用できるしきい値、それぞれの眼球偏位方向への眼の向きの差の一つ以上のしきい値などを判断してもよい。
ある例示的実施形態では、装置は、ユーザの頭の向きを示す情報を受け取る。例えば、装置は、少なくとも一つのメモリから、別の装置から、ユーザの頭の向きを感知するように作られた一つ以上のセンサから、および/または同様のものから、頭の向きを示す情報を受け取ってもよい。例示的実施形態では、頭の向きを示す情報は、頭の向きの感知情報(またはセンサー情報)という。例えば、頭の向きのセンサー情報は、感知された頭の向きを示す情報を提供してもよいし、感知された頭の向き、および/または同様のものを提供してもよい。例示的実施形態では、頭の向きのセンサー情報は、磁力計センサー、ジャイロスコープセンサー、加速度センサー、方位センサー、筋電センサー、光学センサー、画像センサー、磁力計センサー、頭の向きと関連する情報を感知するように作られたセンサー、および/または同様のものから受け取ってもよい。例えば、一つ以上のセンサは、頭の向きを示す情報、頭の向き、および/または同様のものを感知するために利用されてもよい。例示的実施形態では、装置は、ユーザの頭の向きを判断する。例えば、装置は、頭の向きのセンサー情報に少なくとも一部基づいて頭の向きを判断、計算、推定、推論などしてもよい。
多くの場合、初期(または規定の)頭の向き、自然な頭の向き、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を提示することを許可する意図が無いことを示す頭の向きなどを評価することが望ましいこともある。例示的実施形態では、ユーザが解剖学的な位置にいる間、ユーザの頭が解剖学的な頭の向きに置かれているなどの間、装置は、ユーザの頭の向きを示す情報に少なくとも一部基づいて解剖学的な頭の向きを判断する。先に述べた通り、解剖学的な頭の向きは、頭と首がまっすぐに立ち、頭がユーザの体の前に直接面しているような頭の向きである。例えば、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザに、解剖学的な頭の向きにユーザの頭を位置させる、真っすぐに面させる、ユーザの頭および/または首を立たせるなどの指示をしてもよい。そのような例では、ユーザが表示されたプロンプトに従っている間、装置は、ユーザの頭の向き(を示す情報)と関連する頭の向きを感知してもよいし、および/または、ユーザの頭の向きを示す情報に少なくとも一部基づいて解剖学的な頭の向きを判断してもよい。
先に述べた通り、主に、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザがそのような情報を表示することを要求する時に、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示することを促進するために、主に、そのような情報が表示されることを要求するユーザの明確な指示を受け取る状態で、そのような情報を表示することが望ましいこともある。例えば、ユーザは、自然な頭の動き、無意識な首の動き、日常活動および/または同様のものに基づいて情報を表示することを避けてもよい。ユーザは、受け取った入力が明らかに、情報を表示することを許可する意図や、意図しない入力に基づいて予期しない情報の表示を避ける意図と非常に相互に関連がある状況で、情報を表示することを制限してもよい。例えば、ユーザは、極端な方向での頭の向き、極端な大きさの頭の向き、特定の方向への頭の動きに関連する限度かその近くにある頭の向きなどに少なくとも一部基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させることを要求してもよい。このやり方では、ユーザは情報を意図せずに表示してしまうことを避けることができる。極端な頭の向きは、自然な動き、自然なインタラクションなどの間に頻繁には起こらないからである。例示的実施形態では、装置は、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差が頭の向きの差のしきい値を超えているか否かを判断する。そのような例の実施形態では、頭の向きの差のしきい値は、ユーザの意図をほのめかすことが望ましいのを超えるほどの、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差であってもよい。例示的実施形態では、装置は、頭の向きと解剖学的な頭の向きに少なくとも一部基づいて頭の向きの差のしきい値を判断する。
ある状況では、ヘッド・マウント・ディスプレイのユーザは、意図しないおよび/または偶然の動作がさらに低くなるように、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示することをさらに制限することを要求してもよい。例えば、ユーザは、複合的な眼の動き、複合的な頭の動き、および/または同様のものに少なくとも一部基づいて情報を表示することを制限してもよい。例示的実施形態では、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えるという判断、および、解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えるという少なくとも一部判断に基づいて、装置はヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させる。例示的実施形態では、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値をこえるという判断と同時に、解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えるという判断に少なくとも一部基づいて、装置はヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させる。例えば、ユーザが装置にヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させることを要求すると、ユーザはそのような情報を表示させるという明確な要求および/または意図を示してもよい。そのようなやり方では、偶然のまたは意図しない、情報の表示の原因は、より速やかに避けてもよい。例えば、ユーザは、潜在的に危険な状況(例えば、ユーザが乗り物を運転中)、潜在的に気まずい状況(例えば、ユーザが社会的環境で他の人と話をしている時)および/または同様の状況ではヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させることを避けてもよい。
ある状況では、ユーザは、快適なやり方、広範囲に不自然な位置づけを避けるやり方、不快な視野角を避けるやり方などで、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示してもらうことを要求してもよい。例えば、ユーザは、自分の頭を正しい頭の位置に置くと同時に自分の眼を正しい眼の向きに置くことによって情報の表示を作動するように要求してもよい。しかし、その後に、ユーザにとってより快適なやり方、より自然な眼の向きを許可するやり方、より自然な頭の向きを許すやり方などで、表示された情報を見ることを要求してもよい。
ある例示的実施形態では、ユーザの眼の向きが、凝視期間のしきい値情報を超える期間、ヘッド・マウント・ディスプレイのある位置に表示された情報の表示の一部がユーザによって見つめられることを示すことを、装置は判断する。そのような例では、ユーザは、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の、より自然に情報を見ることを許す位置に情報を表示する意図を示してもよい。例示的実施形態では、情報を凝視する継続時間のしきい値は、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を再配置するまえに固定しなければならない情報の表示の少なくとも一部の時間であってもよい。例示的実施形態では、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置により近い位置に情報を部分的に表示させる、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置に情報を部分的に表示させるなどをしてもよい。ヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置は、ユーザの眼が正面を向いた眼の向きに向いているときのユーザの視野の中心である、ディスプレイの位置に置かれてもよい。
ある状況では、ユーザは、ヘッド・マウントディスプレイ上のある位置に表示される情報が様々な位置へ円滑な移行することを見たいと要求してもよい。例えば、ユーザは、情報の再配置に自然にかつ快適に追いかけられ、再配置の間、情報を見続けられるなどをユーザに許可するやり方で、情報の表示がある位置から様々な位置へ滑らかに移動することを要求してもよい。例示的実施形態では、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイの様々な位置から、中心位置に接近した位置、中心位置などに、情報の一部を表示する進行を示す動画を表示させる。ヘッド・マウント・ディスプレイに情報をそのように滑らかに再配置するために、ユーザは、ある位置での情報の表示を終わらせる(または停止させる)ように、および、様々な位置に、中心に接近した位置に、中心位置などに表示させるように、要求してもよい。例示的実施形態では、装置は、ヘッド・マウント・ディスプレイ上のある位置に情報の少なくとも一部を表示させることを終了してもよい。図5Aは、例示的実施形態に係るシースルー・ディスプレイ502を説明する図である。例示的実施形態では、情報がシースルー・ディスプレイを通して見ることができる一つ以上の物体に対応するようにシースルー・ディスプレイに情報を表示することは、拡張現実(Augmented Reality)と呼ばれる。図5Aの例では、ユーザ501はシースルー・ディスプレイ502を通して物体505および506を把握してもよい。例示的実施形態では、シースルー・ディスプレイはユーザに情報を表示してもよい。例えば、ディスプレイ502は、情報503や情報504を表示してもよい。情報503や情報504は、情報がシースルーディスプレイ502を通して見ることができる一つ以上の物体(例えば、物体505)に対応するように情報ディスプレイ502に表示されてもよい。そのような例では、情報503は、物体505と関連付けたり、同一に扱うなどしてもよい。例えば、情報503は、物体505の身元を示してもよい。例示的実施形態では、ディスプレイ502は、ヘッド・マウント・ディスプレイによって構成されてもよい。
図5Aの例では、情報503は、シースルー・ディスプレイ502に表示されるように情報を表現してもよい。例えば、ユーザ501は、情報503に対応した、ある眼の向きに自分の眼を向かわせてもよいし、ある頭の向きに自分の頭を向かわせてもよい。図5Aの例では、情報504は、シースルー・ディスプレイ502に表示されるように様々な情報を表現してもよい。例えば、ユーザ501は、情報504に対応した、様々な眼の向きに自分の眼を向かわせてもよいし、様々な頭の向きに自分の頭を向かわせてもよい。図5Aの例では、ユーザ501は、情報を凝視する継続期間のしきい値を超える時間、情報503および/または情報504を凝視してもよい。これは、シースルー・ディスプレイの中心に接近した位置に、シースルー・ディスプレイの中心位置に、ユーザ501の正面を向いた眼の向きに対応するシースルー・ディスプレイのある位置などにそれぞれの情報が表示されることをもたらすことになる。
ある状況では、シースルー・ディスプレイに提示された情報は、シースルー・ディスプレイを通して気づいた時に、一つ以上の物体をユーザから目立たなくしてもよい。例示的実施形態では、不明瞭は、目立たなくすることの原因であるかもしれない。例えば、ディスプレイ502に情報503を表示することは、情報503に関連付けられたディスプレイ502のディスプレイ領域の不明瞭さの原因となるかもしれない。このやり方では、情報503は、シースルー・ディスプレイに関連付けられたディsプレイ領域の不明瞭さに関係するかもしれない。
図5Bは、例示的実施形態に係るシースルー・ディスプレイを説明する図である。例示的実施形態では、シースルー・ディスプレイは眼に近いディスプレイ(メガネ型ディスプレイ)である。メガネ型ディスプレイは、ユーザの眼に接近したシースルー・ディスプレイであってもよい。図5Bの例は、各レンズに眼に近いディスプレイを備えるメガネを図示している。図5Bの例では、メガネ型ディスプレイの右側のレンズには情報513Aおよび514Bが表示され、左側のレンズには情報513Bおよび514Bが表示される。例示的実施形態では、情報513Aは、情報513Bと関連付けられていてもよい。例えば、情報513Aの内容は、情報513Bの内容と一致してもよい。ある状況では、513Aと513Bの間で情報は一致しているにもかかわらず、メガネ型ディスプレイの右側レンズ上の情報513Aの表示位置は、同左側レンズ上の情報513Bの情報の表示位置から変化していてもよい。このやり方では、装置は、ユーザが把握する情報の視差を変化させるために、左側のレンズと右側のレンズ間での情報の表示位置を変えてもよい。このやり方では、装置は、ユーザが把握する情報の奥行きを変化させてもよい。
図5Bの例では、情報514Aおよび514Bは、ヘッド・マウント・ディスプレイに描かれた2つの各々のシースルー・ディスプレイに表示させるように情報を表現してもよい。例えば、情報514Aおよび514Bに対応する、自分の眼の向きを正しい眼の向きに、かつ、自分の頭の向きを正しい頭の向きに置いたヘッド・マウント・ディスプレイのユーザに少なくとも一部基づいて、情報514Aおよび514Bはヘッド・マウント・ディスプレイに表示されてもよい。図5Bの例では、情報513Aおよび513Bは、ヘッド・マウント・ディスプレイに描かれた2つの各々のシースルー・ディスプレイに表示させるように情報を表現してもよい。例えば、情報513Aおよび513Bに対応する、自分の眼の向きを正しい眼の向きに、かつ、自分の頭の向きを正しい頭の向きに置いたヘッド・マウント・ディスプレイのユーザに少なくとも一部基づいて、情報513Aおよび513Bはヘッド・マウント・ディスプレイに表示されてもよい。図5Bの例では、ユーザは、情報を凝視する継続期間のしきい値を超える時間、情報513A、513B、514Aおよび/または514Bを凝視してもよい。これは、ヘッド・マウント・ディスプレイのシースルー・ディスプレイの中心に接近した位置に、同シースルー・ディスプレイの中心位置に、ユーザの正面を向いた眼の向きに対応する同シースルー・ディスプレイのある位置などにそれぞれの情報が表示されることをもたらすことになる。
図6は、例示的実施形態に係る、ヘッドマウントディスプレイに情報を表示させることに関連する動作を説明するためのフロー図である。例示的実施形態では、図6の動作に対応する一連の操作である。装置、例えば、図1の電子装置10、またはその一部は、一連の操作を利用してもよい。装置は、そのような操作を実行する手段(例えば図1のプロセッサ11を含む)を有してもよい。例示的実施形態では、装置(例えば、図1の電子装置10)は、メモリ(例えば、図1のメモリ12)を持つことによって変換される。メモリは、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ11)と協働し、装置に図6の一連の操作を実行させるように作られたコンピュータ・コードを有する。
ブロック602では、装置は、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させない。ディスプレイ、ディスプレイの除外(またはディスプレイに情報を表示させないこと)、情報、ヘッド・マウント・ディスプレイ、および、ユーザについては、図2および図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック604では、装置は、ユーザの眼の向きを示す情報を受け取る(または受信する)。受け取ること、ユーザの眼の向き、および、ユーザの眼の向きを示す情報については、図4A−4Eおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック606では、装置は、ユーザの頭の向きを示す情報を受け取る(または受信する)。受け取ること、ユーザの頭の向き、および、ユーザの頭の向きを示す情報については、図3A−3Dおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック608では、装置は、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差が眼の向きの差のしきい値を超えているかを判断する。判断、正面を向いた眼の向き、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差、眼の向きの差のしきい値については、図4A−4Eおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック610では、装置は、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差が頭の向きの差のしきい値を超えているかを判断する。判断、解剖学的な頭の向き、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差、頭の向きの差のしきい値については、図3A−3Dおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック612では、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えるという判断、および、解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えるという少なくとも一部判断に基づいて、装置はヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させる。ディスプレイ、ディスプレイの因果関係、情報の表示については、図5A−5Bおよび図9A−9Cにて説明されているのと類似であってもよい。
図7は、例示的実施形態に係る、ヘッドマウントディスプレイに情報を表示させることに関連する動作を説明するためのフロー図である。例示的実施形態では、図7の動作に対応する一連の操作である。装置、例えば、図1の電子装置10、またはその一部は、一連の操作を利用してもよい。装置は、そのような操作を実行する手段(例えば図1のプロセッサ11を含む)を有してもよい。例示的実施形態では、装置(例えば、図1の電子装置10)は、メモリ(例えば、図1のメモリ12)を持つことによって変換される。メモリは、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ11)と協働し、装置に図7の一連の操作を実行させるように作られたコンピュータ・コードを有する。先に述べた通り、ある状況では、情報の表示に関係する入力を実行するというユーザの明確な意図を示す情報を受け取るまで、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させないことが望ましいこともある。例えば、意図しないおよび/または偶然な引き金になりにくい2つの並列入力に少なくとも一部基づいて、情報の表示を許可することが望ましいこともある。
ブロック702では、装置は、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させない。ディスプレイ、ディスプレイの除外(またはディスプレイに情報を表示させないこと)、情報、ヘッド・マウント・ディスプレイ、および、ユーザについては、図2および図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック704では、装置は、ユーザの眼の向きを示す情報を受け取る(または受信する)。受け取ること、ユーザの眼の向き、および、ユーザの眼の向きを示す情報については、図4A−4Eおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック706では、装置は、ユーザの頭の向きを示す情報を受け取る(または受信する)。受け取ること、ユーザの頭の向き、および、ユーザの頭の向きを示す情報については、図3A−3Dおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック708では、装置は、(現在の)頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えると同時に、(現在の)眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えるか否かを判断する。もしも、装置が、(現在の)頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えると同時に、(現在の)眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えると判断すると、その次に、フローはブロック710へ進む。もしも、装置が、(現在の)頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えると同時に、(現在の)眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えていないと判断すると、その次に、フローはブロック702へ進む。判断、正面を向いた眼の向き、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差、眼の向きの差のしきい値、解剖学的な頭の向き、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差、および、頭の向きの差のしきい値については、図3A−3D、図4A−4Eおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック710では、装置は、(現在の)眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きのしきい値を超えるという判断、(現在の)頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きのしきい値を超えるという判断、および、(現在の)頭の向きが解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差を超えると同時に、(現在の)眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きのしきい値を超えるという判断に少なくとも一部基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させる。ディスプレイ、ディスプレイの因果関係、情報の表示については、図5A−5Bおよび図9A−9Cにて説明されているのと類似であってもよい。
図8は、例示的実施形態に係る、眼の中心方向に対応するヘッドマウントディスプレイ上の位置に近い位置に、ヘッドマウントディスプレイ上に情報を表示させることに関連する動作を説明するためのフロー図である。例示的実施形態では、図8の動作に対応する一連の操作である。装置、例えば、図1の電子装置10、またはその一部は、一連の操作を利用してもよい。装置は、そのような操作を実行する手段(例えば図1のプロセッサ11を含む)を有してもよい。例示的実施形態では、装置(例えば、図1の電子装置10)は、メモリ(例えば、図1のメモリ12)を持つことによって変換される。メモリは、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ11)と協働し、装置に図8の一連の操作を実行させるように作られたコンピュータ・コードを有する。先に述べた通り、ある状況では、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の第1の位置から第2の位置に情報の表示を移動させることが望ましいこともある。例えば、ユーザにより自然な視野角を提供するために、情報の表示に関連付けられた表示特性を高めるために、および/または同様のために、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の第2の位置へ情報の表示を移動させることが望ましいこともある。
ブロック802では、装置は、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させない。ディスプレイ、ディスプレイの除外(またはディスプレイに情報を表示させないこと)、情報、ヘッド・マウント・ディスプレイ、および、ユーザについては、図2および図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック804では、装置は、ユーザの眼の向きを示す情報を受け取る(または受信する)。受け取ること、ユーザの眼の向き、および、ユーザの眼の向きを示す情報については、図4A−4Eおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック806では、装置は、ユーザの頭の向きを示す情報を受け取る(または受信する)。受け取ること、ユーザの頭の向き、および、ユーザの頭の向きを示す情報については、図3A−3Dおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック808では、装置は、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差が眼の向きの差のしきい値を超えているかを判断する。判断、正面を向いた眼の向き、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差、眼の向きの差のしきい値については、図4A−4Eおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック810では、装置は、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差が頭の向きの差のしきい値を超えているかを判断する。判断、解剖学的な頭の向き、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差、頭の向きの差のしきい値については、図3A−3Dおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック812では、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えるという判断、および、解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えるという少なくとも一部判断に基づいて、装置はヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させる。ディスプレイ、ディスプレイの因果関係、情報の表示については、図5A−5Bおよび図9A−9Cにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック814では、ユーザの眼の向きが、凝視期間のしきい値情報を超える期間、ヘッド・マウント・ディスプレイのある位置に表示された情報の表示の一部がユーザによって見つめられることを示すことを、装置は判断する。判断、情報の表示の一部、ヘッド・マウント・ディスプレイのある位置に表示された情報の一部の表示、情報の表示の一部を見つめること、見つめる(凝視)期間、凝視期間のしきい値情報はについては、図4A−4Eおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック816では、装置は、正面を向いた眼の向きに対応するヘッド・マウント・ディスプレイ上の中心位置に近い位置に情報の一部を表示させる。ヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置、ヘッド・マウント・ディスプレイの中心位置と正面を向いた眼の向きとの対応、および、ヘッド・マウント・ディスプレイ上の中心位置に近い位置に情報の一部を表示することについては、図4A−4Eおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
図9A-9Cは、例示的実施形態に係る情報の対応表を説明する図である。図9A−9Cの例は、単なる例にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、情報は変化してもよいし、情報の対応付けも変化してもよいし、情報の対応表の書式なども変化してもよい。
多くの状況では、ユーザはヘッド・マウント・ディスプレイに様々な情報を表示させることを要求してもよい。例えば、ユーザは、通知がないかどうか調べたり、電子メールを読んだり、交通情報を見たり、気象情報を参照すること等を望んでもよい。そのようなヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示する作動として、ユーザは、面倒でありうる触覚のやり取りを避ける、ヘッド・マウント・ディスプレイをいじくり回すことを避ける、現在行っている活動をヘッド・マウント・ディスプレイとのやり取りと平行して続けることを許可する、ヘッド・マウント・ディスプレイとやり取りすると同時にユーザの手を自由にさせるなどの方法で、特定の情報を表示させることを要求することもある。
ある例示的実施形態では、装置は、眼球偏位方向に少なくとも一部基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイに表示させる情報を判断する。眼球偏位方向は、図4A−4Eにて説明されているのと同様に、正面を向いた眼の向きとは異なる眼の向きからの方向でもよい。例示的実施形態では、眼の向きが正面を向いた眼の向きからと異なる眼の向きのしきい値を超えるという判断は、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼球偏位方向での正面を向いた眼の向きとは異なるという判断を含んでいてもよい。例えば、ユーザは、結果として生じる眼の向きが、ユーザが表示させることを要求する情報の特定の一部分に対応する特定の眼球偏位方向での眼の向きの差のしきい値を超えるように、自分の眼を向けてもよい。例えば、眼の向きが情報の特定の一部分に対応する眼球偏位方向に判断されるように、ユーザの眼の向きは眼の向きの許容範囲内にあってもよい。眼の向きの許容範囲は、例えば、眼球偏位方向に関係付けられた特定の値の範囲内に入る眼の向きに基づいて、意図された眼球偏位方向の推定を認めてもよい。
ある例示的実施形態では、装置は、眼の向きの分類に少なくとも一部基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイに表示させる情報を判断する。眼の向きの分類は、図3A−3Dにて説明されているのと同様に、解剖学的な体の向きに対して頭の向きを特定してもよい。例示的実施形態では、頭の向きが解剖学的な頭の向きとは異なる頭の向きのしきい値を超えるという判断は、頭の向きが頭の向きの分類に対応するという判断を含む。例えば、ユーザは、結果として生じる頭の向きが、ユーザが表示させることを要求する情報の特定の一部分に対応する特定の頭の向きの分類に対応する頭の向きの差のしきい値を超えるように、自分の頭を向けてもよい。
図9Aは、例示的実施形態に係る情報の対応表を説明する図である。図9Aの例では、頭の向きの分類と情報を関連付ける情報の対応表が描かれている。図9Aの例では、頭の向きの分類902は情報912に関連付けられ、頭の向きの分類904は情報914に関連付けられ、頭の向きの分類906は情報916に関連付けられ、そして、頭の向きの分類908は情報918に関連付けられている。頭の向きの分類902、904、906および908のそれぞれは、特定の頭の向きを識別してもよい。例えば、ユーザの頭および/または首の左横への回転、ユーザの頭および/または首が後方へそれること、ユーザの頭および/または首の進展と一緒に右横へ曲げること、および/または同様のことに関連付けられた頭の向きなどである。情報912、914、916および918のそれぞれは、それぞれの情報を表示すること、ヘッド・マウント・ディスプレイに関するそれぞれの情報の表示位置などを有してもよい。図9Aの例では、ユーザが頭の向きの分類902に従って頭を向かわせることは、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報912を表示させる要求を示してもよい。
図9Aは、例示的実施形態に係る情報の対応表を説明する図である。図9Bの例では、眼球偏位方向と情報を関連付ける情報の対応表が描かれている。図9Bの例では、眼球偏位方向922は情報932に関連付けられ、眼球偏位方向924は情報934に関連付けられ、眼球偏位方向926は情報936に関連付けられ、そして、眼球偏位方向928は情報938に関連付けられている。眼球偏位方向922、924、926および928のそれぞれは、特定の眼の向きを識別してもよい。例えば、正面を向いた眼の向きからの俯角に関連付けられた眼の向き、正面を向いた眼の向きから外転(眼を外側に回転させること)に関連付けられた眼の向き、正面を向いた眼の向きからの仰角と内転(眼を内側に回転させること)に関連付けられた眼の向きなどである。情報932、934、936および938のそれぞれは、それぞれの情報を表示すること、ヘッド・マウント・ディスプレイに関するそれぞれの情報の表示位置などを有してもよい。図9Bの例では、ユーザが眼球偏位方向932に従って眼を向かわせることは、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報932を表示させる要求を示してもよい。
図9Cは、例示的実施形態に係る情報の対応表を説明する図である。図9Cの例では、頭の向きの分類および眼球偏位方向を情報に関連付ける情報の対応表が描かれている。図9Cの例では、頭の向きの分類942および眼球偏位方向952は情報962に関連付けられ、頭の向きの分類942と眼球偏位方向954は情報964に関連付けられ、頭の向きの分類944および眼球偏位方向952および情報966に関連付けられ、そして、頭の向きの分類944および眼球偏位方向954は情報968に関連付けられている。このやり方では、単一の頭の向きの分類は複数の情報に関連づけられていてもよい。ここで、特定の情報との対応付けは、少なくとも一部は、情報の対応表に示されている、関連する眼球偏位方向にさらに基づいている。同様に、単一の眼球偏位方向は複数の情報に関連づけられていてもよい。ここで、特定の情報との対応付けは、少なくとも一部は、情報の対応表に示されている、関連する頭の向きの分類にさらに基づいている。図9Cの例では、ユーザが頭の向きの分類942に従って頭を向かわせ、かつ、眼球偏位方向952に従って眼を向かわせることは、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報962を表示させる要求を示してもよい。
図10は、例示的実施形態に係る、ヘッドマウントディスプレイに情報を表示させることに関連する動作を説明するためのフロー図である。例示的実施形態では、図10の動作に対応する一連の操作である。装置、例えば、図1の電子装置10、またはその一部は、一連の操作を利用してもよい。装置は、そのような操作を実行する手段(例えば図1のプロセッサ11を含む)を有してもよい。例示的実施形態では、装置(例えば、図1の電子装置10)は、メモリ(例えば、図1のメモリ12)を持つことによって変換される。メモリは、プロセッサ(例えば、図1のプロセッサ11)と協働し、装置に図10の一連の操作を実行させるように作られたコンピュータ・コードを有する。先に述べた通り、ある状況では、ユーザは、眼球偏位方向および/または頭の向きの分類に少なくとも一部基づいて情報を表示することを要求してもよい。例えば、情報が特定の眼球偏位方向に対応するユーザの眼の向きおよび特定の眼の向きの分類に対応するユーザの頭の向きに少なくとも一部基づいて表示されるのように、ユーザは情報を特定の眼球偏位方向および/または特定の頭の向きの分類に関連付けてもらうことを要求してもよい。
ブロック1002では、装置は、ユーザが装着したヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させない。ディスプレイ、ディスプレイの除外(またはディスプレイに情報を表示させないこと)、情報、ヘッド・マウント・ディスプレイ、および、ユーザについては、図2および図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック1004では、装置は、ユーザの眼の向きを示す情報を受け取る(または受信する)。受け取ること、ユーザの眼の向き、および、ユーザの眼の向きを示す情報については、図4A−4Eおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック1006では、装置は、ユーザの頭の向きを示す情報を受け取る(または受信する)。受け取ること、ユーザの頭の向き、および、ユーザの頭の向きを示す情報については、図3A−3Dおよび図5A−5Bにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック1008では、装置は、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差が眼の向きの差のしきい値を超えると判断し、そして、眼の向きが、正面を向いた眼の向きからの眼球偏位方向での正面を向いた眼の向きとは異なると判断する。判断、正面を向いた眼の向き、眼の向きと正面を向いた眼の向きとの差、眼の向きの差のしきい値、および、正面を向いた眼の向きからの眼球偏位方向については、図4A−4E、図5A−5Bおよび図9A−9Cにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック1010では、装置は、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差が頭の向きの差のしきい値を超えていること、および、頭の向きが頭の向きの分類に対応することを判断する。判断、解剖学的な頭の向き、頭の向きと解剖学的な頭の向きとの差、頭の向きの差のしきい値、頭の向きの分類、および、頭の向きと頭の向きの分類との対応については、図3A−3D、図5A−5Bおよび図9A−9Cにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック1012では、装置は、眼球偏位方向および頭の向きの分類に少なくとも一部基づいて情報を判断する。判断および情報については、図5A−5Bおよび図9A−9Cにて説明されているのと類似であってもよい。
ブロック1014では、眼の向きが正面を向いた眼の向きからの眼の向きの差のしきい値を超えるという判断、および、解剖学的な頭の向きからの頭の向きの差のしきい値を超えるという少なくとも一部判断に基づいて、装置はヘッド・マウント・ディスプレイに情報を表示させる。ディスプレイ、ディスプレイの因果関係、情報の表示については、図5A−5Bおよび図9A−9Cにて説明されているのと類似であってもよい。
本発明の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーション・ロジック、又はこれらの結合として実装されうる。ソフトウェア、アプリケーション・ロジック、および/またはハードウェアは、装置、別個のデバイス、または複数の別のデバイスに存在してもよい。必要に応じて、ソフトウェア、アプリケーション・ロジック、および/またはハードウェアの一部は装置に存在してもよいし、ソフトウェア、アプリケーション、および/またはハードウェアの一部は別のデバイスに存在してもよいし、そして、ソフトウェア、アプリケーション・ロジック、および/またはハードウェアの一部は複数の別のデバイスに存在してもよい。例示的実施形態においては、アプリケーション・ロジック、ソフトウェア、または命令セットは、種々の標準的なコンピュータ可読媒体の何れかに保持される。必要に応じて、本出願で開示した様々な機能が異なる順序で、及び/又は同時に実行されてもよい。例えば、図6のブロック606は、図6のブロック608の後に実行されてもよい。さらに必要に応じて、前述の機能の1つ又は複数が任意選択できたり、統合されたりしてもよい。例えば、図10のブロック1012は、任意選択できたり、および/または、図10のブロック1014と組み合わされてもよい。
本発明の様々な態様が独立請求項に記載されているが、前述の実施形態からの特定事項の他の組合せ、および/または独立請求項の特定事項を備える従属請求項を、請求項に明記された単なる組合せとは別に、本発明の他の態様が備えてもよい。
前述の通り、本発明の例示的実施形態が説明されてきたが、これらの記述を限定的な意味で見るべきでないことにも留意されたい。むしろ、添付の特許請求の範囲で定義されるような本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変形や修正を行うことができる。