JP7054388B2 - 3dガラス系物品の形成のための成形型スタック - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条の下で、2016年4月5日出願の米国仮特許出願第62/318293号の優先権の利益を主張するものであり、上記仮特許出願の内容は信頼できるものであり、その全体が参照により本出願に援用される。
本開示は、3Dガラス系物品の形成のための成形型スタックに関する。
消費者向け電子機器製造業者は、デバイスの設計を進化させ続けること、及び市場からの継続的な関心を生成することを可能とする、差別化された設計要素として、3D又は非平面カバーガラス物品にますます注目している。この市場にサービスを提供するために、ガラス製造業者及び構成部品供給業者は、平坦なガラスプリフォームから3D形状を形成するための複数の競合するプロセスを開発している。これらの解決策としては:プリフォームの両側に成形型が接触する、プレス等の二重成形型プロセス;並びにプリフォームの肩側のみに成形型が接触する、真空成形及び加圧成形等の単一成形型プロセスが挙げられる。どのような解決策であるかにかかわらず、平坦なプリフォームを、高温及び圧力の印加によって成形型に適合させる。従ってこれらの物品に要求される厳しい顧客側の許容誤差を満たすことができるかどうかは、高温での熱サイクル後に成形型がその形状を維持するかどうかに左右される。
顧客は一般に、形状及び外観品質の両方に関して、3Dカバーガラス物品に極めて厳密な仕様を要求する。ガラス成形は高温(又は低ガラス粘度)では容易かつ迅速であるが、ガラスの外観品質は典型的には、温度が低いほど良好である。また成形型の寿命は、温度が低いほど長くなると予想される。これらの相反する需要のバランスを取った1つの成形アプローチは、非等温高温ガラス/低温成形型プロセスである(「低温成形型(cold mold)」はここでは、ガラス温度より低温であるものの環境温度よりは遥かに高温である成形型を指す)。この成形アプローチは、成形型スタック、即ち成形型及び成形型に連結されてスタックを形成する他の構造体における、短いサイクル時間及び通常は大きな温度勾配を必要とする。
成形型スタックにおける大きな温度勾配と、成形型スタック内の異なる複数の熱機械的特性とは、成形プロセス中に成形型の歪みを発生させる場合がある。成形型の歪みにより、成形に関して許容される形状の許容誤差が使い尽くされ、場合によっては消費される。最終的に得られるのは、デバイスに適合しない完成品ガラス物品となり得る。成形型の厚さを増大させて成形型の歪みを低減すると、成形型が過剰なサーマルマスを有することになり得、これは成形型の加熱及び冷却時間、従ってサイクル時間を増大させる。
成形型の歪みを低減するための1つのアプローチは、擬似等温成形プロセス、即ち大きな温度勾配の発生を防止するために成形型を極めてゆっくりと加熱する成形プロセスを用いて、物品を形成することによるものである。このアプローチの欠点は、長いサイクル時間、従って低い生産性である。成形型の歪みを低減するための別のアプローチは、グラファイト等の超高熱伝導率材料を成形型に用いて、温度勾配を低減することによるものである。
しかしながら、成形型材料の選択に影響を及ぼしこれを制限する、他の考慮すべき事項が存在することが多い。例えばグラファイト成形型は、高温の印加のために不活性環境を必要とする。
第1の態様では、3Dガラス系物品を形成するための成形型スタックはプレナムを含み、上記プレナムは、プレナム囲い壁と一体のプレナム基部を有する。一体の上記プレナム基部及び上記プレナム囲い壁は、プレナムチャンバを画定する。上記成形型スタックは更に、上記プレナムチャンバ内に配置された冷却構造体を含む。上記冷却構造体は、上記プレナム基部と一体の冷却構造体囲い壁を含み、これにより上記プレナム基部の一部分が冷却構造体基部を形成する。上記冷却構造体囲い壁は上記プレナムチャンバを、上記冷却構造体囲い壁内の冷却チャンバと、上記冷却構造体囲い壁内のプロセスチャンバとに分割する。上記冷却構造体は更に、上記冷却構造体囲い壁に設置された拡散器プレートを含む。上記拡散器プレートは、上記冷却チャンバを上記プロセスチャンバから隔離する。上記冷却構造体は更に、上記冷却構造体基部に形成された流入孔及び流出孔を含む。上記流入孔及び上記流出孔は、上記冷却チャンバと連通している。上記成形型スタックは更に、上記プレナム囲い壁の上面に着脱可能に取り付けられたフランジを有する、成形型を含む。
第2の態様では、第1の態様に記載の成形型スタックは更に、上記プレナムの下側に配置された断熱ブロックを含む。
第3の態様では、第1又は第2の態様に記載の成形型スタックは更に、上記冷却チャンバと連通した第1の流路及び上記プロセスチャンバと連通した第2の流路を有する、管状組立体を含む。
第4の態様では、第1~第3の態様のいずれに記載の成形型スタックにおいて、上記フランジが上記プレナム囲い壁の上記上面に取り付けられている場合、上記成形型の底面の一部分は、上記拡散器プレートの上面と対向関係にある。
第5の態様では、第4の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記成形型の上記底面の上記一部分と、上記拡散器プレートの上記上面との間の間隙は、0~25マイクロメートルである。
第6の態様では、第5の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記拡散器プレートの上記上面は、上記プレナム囲い壁の上記上面と同一平面上にある。
第7の態様では、第1~第6の態様のいずれに記載の成形型スタックにおいて、上記成形型の底面は、上記成形型に予荷重が印加されるように輪郭形成される。
第8の態様では、第1~第7の態様のいずれに記載の成形型スタックにおいて、上記プレナム囲い壁及び上記フランジのそれぞれに設置用孔が形成され、上記プレナム囲い壁の上記設置用孔のパターンは、上記フランジの上記設置用孔のパターンと一致し、これにより、上記プレナム囲い壁の上記設置孔が上記フランジの上記設置用孔と整列できる。
第9の態様では、第8の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記設置用孔の上記パターンは、締結器具が上記設置用孔に受承されて組み立てられた場合に、上記フランジと上記プレナム囲い壁との間に封止境界面を提供するよう選択される。
第10の態様では、第8の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記設置用孔は、上記フランジを上記プレナム囲い壁に着脱可能に取り付けるための締結器具を受承するよう適合される。
第11の態様では、第10の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記設置用孔の少なくとも一部分は、締結器具を上記フランジの上面から受承するよう適合される。
第12の態様では、第10の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記設置用孔は、締結器具を上記プレナムの底面から受承するよう適合され、上記プレナム囲い壁の上面は平坦である。
第13の態様では、第8の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記成形型はニッケル合金製であり、上記フランジは、上記ニッケル合金より高い強度を有する合金製のストリップを有するボルトの少なくとも1つのストリップを用いて、上記プレナム囲い壁の上記上面に取り付けられる。
第14の態様では、第1~第13の態様のいずれに記載の成形型スタックは更に、上記冷却構造体基部に取り付けられたチューブを含む。上記チューブの、上記冷却チャンバに面した表面には、少なくとも2つの第1のオリフィスが形成され、上記チューブの、上記冷却構造体基部と接触する表面には、少なくとも1つの第2のオリフィスが形成される。上記少なくとも2つの第1のオリフィスは、上記冷却チャンバと連通しており、上記少なくとも1つの第2のオリフィスは、上記流出孔と連通している。
第15の態様では、第14の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記流入孔は上記冷却構造体基部の中央に位置し、上記少なくとも2つの第1のオリフィスは、上記冷却構造体基部の対向する縁部の付近に位置する。
第16の態様では、第15の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記少なくとも2つのオリフィスは、上記流入孔に関して対称である。
第17の態様では、第1~第16の態様のいずれに記載の成形型スタックにおいて、上記成形型は、少なくとも1つの真空孔を有し、上記少なくとも1つの真空孔は、上記プロセスチャンバと連通している。
第18の態様では、第1~第17の態様のいずれに記載の成形型スタックにおいて、上記プレナム囲い壁は均一な壁厚さを有し、上記プレナム基部は均一な基部厚さを有し、上記基部厚さに対する上記壁厚さの比は、0.8~1.2であり、上記プレナム囲い壁の壁高さに対する上記基部厚さの比は、0.6~1.0である。
第19の態様では、第1~第18の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記成形型の中央の厚さに対する上記プレナム基部厚さの比は、0.8~1.2であり、上記成形型中央厚さに対する上記プレナム囲い壁厚さの比は、0.8~1.2であってよい。
第20の態様では、第1~第18の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記拡散器プレートは、最小プレート厚さ3mmの、高熱伝導率材料で作製される。
第21の態様では、第20の態様に記載の成形型スタックにおいて、上記高熱伝導率材料はニッケル合金である。
以上の「発明の概要」及び以下の「発明を実施するための形態」は、本発明の例であり、請求される通りの本発明の性質を理解するための概観又は枠組みを提供することを意図したものである。添付の図面は、本発明の更なる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成する。これらの図面は本発明の様々な実施形態を図示し、本記載と併せて、本発明の原理及び動作を説明する役割を果たす。
以下は、添付の図面中の図の説明である。これらの図は必ずしも正確な縮尺ではなく、明瞭さ及び簡潔さのために、特定の図及び図中の特定の視野を、縮尺を誇張して、又は概略的に、示す場合がある。
一実施形態による成形型スタックの図 明瞭さのために成形型を省略した、図1の成形型スタックの図 図1の成形型スタックの底面図 明瞭さのために冷却構造体の拡散器プレートを省略した、図2の冷却構造体と一体化されたプレナムの上面図 線4B‐4Bに沿った図4Aの断面図 線4C‐4Cに沿った図4Aの断面図 冷却構造体基部上にリング状チューブを備えた、図4A 一実施形態による、図1の成形型スタック内で使用できる成形型の図 図5Aの成形型の下側の図 図1の成形型スタックの断面図 一実施形態による、成形型フランジの上面に締結器具がない状態の成形型スタック の図 輪郭形成された底部を有する、予荷重を印加された成形型の図 平坦なプレナム上に設置された場合の、予荷重を印加された成形型の図 成形型の歪みに対する成形型の予荷重の影響を示すコンピュータシミュレーション 成形型の歪みに対する成形型の予荷重の影響を示すコンピュータシミュレーション 成形型の歪みに対する成形型の予荷重の影響を示すコンピュータシミュレーション 成形型の歪みに対する成形型の予荷重の影響を示すコンピュータシミュレーション 図1の成形型スタックのプレナムの下側の断熱ブロックの図 プレナムの下側の断熱ブロックの、成形型温度に対する影響を示す図 図1の成形型スタックに関する成形型温度を示す図 従来技術の成形型スタックの成形型温度を示す図
以下の「発明を実施するための形態」では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的詳細が記載され得る。しかしながら、本発明の実施形態を、これらの具体的詳細の一部又は全てを用いずに実施できることは、当業者には明らかであろう。他の例では、本発明を不必要に不明瞭にしないよう、公知の特徴又はプロセスについて詳細に説明しない場合がある。更に、共通又は同様の要素を識別するために、同様又は同一の参照番号を用いる場合がある。
図1は、一実施形態による成形型スタック100を示す。成形型スタック100は、3Dガラス系物品を形成するためのガラス鋳造システムで使用できる。本明細書中で使用される場合、ガラス系材料又はガラス系物品は、ガラス及びガラスセラミック材料/物品の両方を含む。成形型スタック100を使用できるガラス鋳造システムの例は、米国特許第8,783,066号明細書(Bailey et al.)で開示されている。成形型スタック100は、Bailey et al.の特許で開示されている成形型スタックを置換できる。図1では、鋳造スタック100は、一体となった冷却構造体を備えるプレナム104上に設置された成形型102を含む。成形型102は、好適な締結手段、好ましくは成形型102とプレナム104との間の境界面を確実に封止できる締結器具を用いて、プレナム104にクランプ留めされる。プレナム104の下方には、プレナム104に真空を供給するため及びプレナム104と一体となった冷却構造体に冷却流体を供給するために使用できる通路を提供する、管状組立体106が延在する。
一実施形態では、プレナム104は単一部品製であり、即ちBailey et al.の特許の成形型スタックのように別個の着脱可能なベースプレートを備えない。この単一部品のプレナム104は、一体となった冷却構造体と共に、成形プロセス中の成形型間のばらつきの1つの原因を削減することになる。多部品プレナムを用いると、より多くの噛合表面(例えばプレナム壁/プレナム基部、冷却缶/プレナム基部)が存在し、これら全てを適合させなければならないか、又はその他のボルト係留構造体は応力、歪み及び/若しくは間隙を有する場合がある。例えば、この一体構造体の上面を研削することによって、冷却構造体が一体となった単一部品プレナムが、プレナム壁の頂部と同一の高さに冷却構造体の頂部を有するようにすることは、比較的容易である。他方で、上記プレナム及び冷却缶が別個の構成部品である場合、各構成部品の寸法の(許容誤差内での)偏差が累積される場合があり、これにより、これらを組み立てた構造体に関して、プレナム及び冷却缶の上面を許容誤差限界内で同一の高さとすることができなくなる。これは、冷却缶の上面と成形型の底面との間の間隙の変動に寄与することになる。
図2は、プレナム104の内側を視認できるように成形型(図1の102)を省略して、成形型スタック(図1の100)を示す。図2Aでは、プレナム104は、プレナム基部108及びプレナム囲い壁110を有するものとして示されている。プレナム囲い壁110はいずれの好適な形状を有してよい。一例として、プレナム囲い壁110は、隅で一体に接合されてエンクロージャを形成する、4つの垂直壁で作製される。プレナム囲い壁110は、112で示すようにプレナム基部108に接合され、プレナムチャンバ114を形成する。一実施形態では、プレナム囲い壁110はプレナム基部108に恒久的に接合されて、単一部品プレナムを形成する。プレナム囲い壁110をプレナム基部108に接合する、溶接等のいずれの好適な手段、又はプレナム基部108及びプレナム囲い壁110を一体形成するいずれの好適な手段を使用してよい。好ましくは、プレナム基部108とプレナム囲い壁110との間のいずれの境界面は封止されているか、又は気密性である。
一実施形態では、プレナム104は、高強度・高温材料、例えば650℃で400MPaを超える引張強度を有する高強度・高温材料で作製される。プレナム104に好適な材料の一例はInconel 625である。Inconelファミリーの、又はHastelloyファミリーの他の合金も使用してよい。一実施形態では、プレナム囲い壁110は均一な壁厚さを有する。好ましくは、プレナム囲い壁110の壁厚さは、プレナム104に十分な剛性を提供できるよう選択される。しかしながら、プレナム104のサーマルマス、従ってサイクル時間を小さく維持できるよう、あまりに厚い壁は一般に避けるべきである。一例として、プレナム囲い壁110の壁厚さ118は、10mm~14mmであってよい。一実施形態では、プレナム基部108もまた均一な厚さを有し、この厚さは、プレナム104の全体的な剛性を増強することによって成形型の歪みを低減できるように選択してよい。一例として、プレナム基部108の基部厚さ(図4Bの120)は、10.5mm~14.5mmであってよい。
一実施形態では、剛性と低いサーマルマスとの間の良好なバランスのために、プレナム104の基部厚さに対する壁厚さの比は0.8~1.2であってよく、プレナム104の壁高さに対する基部厚さの比は0.6~1.0であってよい。また、剛性と低いサーマルマスとの間の良好なバランスのために、成形型中央厚さ(即ち成形型の中央の厚さ)に対するプレナム基部厚さの比は0.8~1.2であってよく、成形型中央厚さに対するプレナム囲い壁厚さの比は0.8~1.2であってよい。以下の表1は、プレナム104に関する寸法の例を示す。表1に示す寸法を有するプレナムを用いて作製できる部品のサイズは、168mm×124.5mmに限定されることになる。
Figure 0007054388000001
プレナム囲い壁110の上端110A(プレナム104の上端でもある)は平坦であり、成形型のための設置表面(図1の102)を形成する。孔111(明瞭さのために、図2では全ての孔111を標識しているわけではない)をプレナム囲い壁110に形成してよく、孔111は上端110Aに開口し、これによりプレナム104の上端110Aから締結器具を挿入できる。孔111の一部又は全ては、プレナム104の上端110Aから下端(図3及び4Bの110B)まで延在する貫通孔であってよい。例えば図3に示すもののように、プレナム104の下端に開口を有する孔111により、成形型(図1の102)をプレナム104にクランプ留めするための、プレナム104の下端110Bからの締結器具の挿入を可能とすることができる。
図4Bは、プレナム104及び冷却構造体116の断面を示す。図4Bでは、冷却構造体116は冷却構造体囲い壁122を含む。一実施形態では、冷却構造体囲い壁122は、プレナム104と同一の材料で作製される。冷却構造体囲い壁122の下端は、124で示すようにプレナム基部108に接合され、プレナムチャンバ114内の冷却チャンバ126を形成する。一実施形態では、冷却構造体囲い壁122はプレナム基部108に恒久的に接合されて、冷却構造体116をプレナム104と一体化する。冷却構造体囲い壁122をプレナム基部108に接合する、溶接等のいずれの好適な手段、又は冷却構造体囲い壁122及びプレナム基部108一体形成するいずれの好適な手段を使用してよい。好ましくは、プレナム基部108と冷却構造体囲い壁122との間の境界面124は封止されているか、又は気密性である。
冷却構造体囲い壁122は、プレナムチャンバ114を、冷却チャンバ126、即ち冷却構造体囲い壁122内のチャンバと、プロセスチャンバ128、即ち冷却構造体122の外側のチャンバとに分割する。プロセスチャンバ128は、成形型(図1の102)に真空を印加するために使用できる。冷却構造体囲い壁122の上端に取り付けられた拡散器プレート127は、冷却チャンバ126をプロセスチャンバ128から断熱する。好ましくは、拡散器プレート127と冷却構造体囲い壁122との間の境界面は、冷却チャンバ126からプロセスチャンバ128への冷却流体の漏れを防止するために、封止されているか又は気密性である。拡散器プレート127は、溶接等によって冷却構造体囲い壁122に恒久的に取り付けてよく、又は例えば保守のために後で冷却チャンバ126にアクセスできるよう、冷却構造体囲い壁122に着脱可能に取り付けてよい。
一実施形態では、拡散器プレート127は、ガラス系物品の形成に使用され得る動作温度で機能できる、高熱伝導率材料で作製される。用語「高熱伝導率材料」はプレナム/成形型材料に関連する。成形型及びプレナム材料がInconelシリーズの合金である場合、好適な材料はニッケル合金Ni‐201であってよい。Ni‐201は、動作範囲500℃~800℃において、58~65W/m‐Kの熱伝導率kを有する。一実施形態では、高い熱伝導率を有する拡散器プレート127は、成形型から抽出された熱を広範囲に分散させる熱拡散器として機能する。従って、高い熱伝導率を有する拡散器プレート127は、熱拡散器として効果的なものとなるために最小限の厚さを有する必要がある。拡散器プレート127が例えばニッケル合金Ni‐201等のニッケル合金又は他の同等の高熱伝導率材料で作製されている実施形態に関して、拡散器プレート127は、少なくとも3mmの厚さ129を有してよい。拡散器プレートに関して、カットオフ熱伝導率は存在しない。熱伝導率が比較的低い材料、例えばNi‐201の半分の熱伝導率を有する材料を使用する場合、拡散器プレートはより厚く、例えばNi‐201プレートの2倍の厚さとする必要がある。
一実施形態では、拡散器プレート127の上面127Aは、プレナム囲い壁110の上端110Aと同一の高さであり、これにより、上面127A及び上端110Aの両方を、良好な平坦度、例えば25マイクロメートル超、多くの場合は10マイクロメートル超の平坦度まで同時に平坦に研削できる。平坦度は、FlatMaster、ATOS又はOGPといったいずれの表面測定工具を用いて測定できる。平坦度は、水平面に対して測定した場合の最高地点と最低地点との間の高さの差として定義できる。良好な平坦度により、より安価かつ迅速な製作に加えて、冷却構造体116と成形型(図1の102参照)の底部との間の制御された接触又は間隙、従ってこれら2つの間の整合した熱交換の生成が可能となる。
冷却チャンバ126に面する表面108A1を有するプレナム基部108の一部分108Aは、冷却構造体基部と呼ばれる場合がある。一実施形態では、流入孔130が冷却構造体基部108Aに形成される。流入孔130は、冷却チャンバ126に冷却流体を供給できる入口として機能する。冷却流体は例えば空気、窒素等であってよい。管状組立体106は、冷却流体を冷却チャンバ126に供給するために使用される。一実施形態では、管状組立体106の端部132は、流入孔130に挿入される。端部132は冷却構造体基部108Aの表面108A1に対して陥凹していてよく、これにより、流入孔130内に流入チャンバ134が形成され、これは冷却チャンバ126と連通している。一実施形態では、管状組立体106は、同心の流路140A、140Bを形成する同心のチューブ136、138を含む。内側チューブ136内に形成された流路140Aは、流入チャンバ134へと開いている。従って流路140Aを用いて、冷却流体を冷却チャンバ126に送達できる。
一実施形態では、チューブ146(図4A~4C)を冷却構造体基部108Aの表面108A1に、チューブ146の頂部が冷却チャンバに面し、チューブ146の底部が表面108A1と接触するように固定する。チューブ146は、プレナム104と同一の材料製であってよく、溶接等のいずれの好適な方法で表面108A1に固定してよい。チューブ146の対向するセクション(図4Aの146A、146B)の頂部にオリフィス148、150が形成される。オリフィス148、150は冷却チャンバ126をチューブ146の内側に接続し、これにより冷却流体が冷却チャンバ126からチューブ146内へと流れることができる。チューブ146の底部にはオリフィス151(図4A及び4C)が形成される。オリフィス151は、冷却構造体基部108Aの流出孔153と連通する。チューブ146の底部には1つのオリフィス151しか図示されていないが、2つ以上のオリフィス151を有することもできる。チューブ146は、図4AではU字型のものとして図示されている。しかしながらチューブ146はこの形状に限定されない。チューブ146は、例えば図4Dにおいて146’で示すように、リング状であってよい。チューブ146は、冷却構造体116の流入孔130に対してオリフィス148、150を配置するために使用され、所望の配置を達成するために、いずれの好適な形状を有してよい。更に、チューブ146の頂部に3つ以上のオリフィスを形成してもよい。
一実施形態では、図4Aに示すように、冷却構造体116の流入孔130は、冷却構造体基部108Aの中央(又は冷却チャンバ126の中央)に位置し、チューブ146のオリフィス148、150は、冷却構造体基部108Aの対向する縁部付近(又は冷却チャンバ126の対向する縁部付近)に位置する。一実施形態では、冷却構造体基部108A上のチューブ146の形状及び配置は、オリフィス148、150が流入孔130に関して対称となるようなものである。(「対称(symmetrical)」はここでは、オリフィス148、150が流出孔130から等距離にあることを意味する。)この構成により、冷却流体が流出孔130を通して冷却チャンバ126に入った後、オリフィス148、150がある冷却チャンバ126の縁部へと、米国特許第8,783,066号明細書(Bailey et al.)の冷却プレートのように冷却チャネルを制限することなく、自由に拡散する。一実施形態では、対称な流出オリフィスと1つの入口とを有する冷却構造体116により、Bailey et al.の冷却プレートの冷却チャネルに比べて速い流れを実現できる。これらの速い流れを、拡散器プレート127の迅速な熱抽出と組み合わせることにより、正確な形状及び良好な外観を有する3D物品の形成に必要な中央‐縁部間温度勾配を生じさせることができる。この中央‐縁部間温度勾配により、成形型を、物品の良好な外観が必要となる中央部分において低温とし、物品の屈曲が形成される縁部において高温とすることができる。
図4Bに戻ると、チューブ136とチューブ138との間に画定された流路140Bは、冷却構造体基部108Aの貫通孔150に挿入された管状組立体106の端部132において、閉鎖されている。これは、冷却チャンバ126への冷却流体の送達には流路140Bが使用されないことを意味している。図4Cでは、流路140Bは、導管164、166によって、プレナム基部108の貫通孔160、162にそれぞれ接続される。プレナム基部108の貫通孔160、162は、プロセスチャンバ128と、即ちプレナムチャンバ114の、冷却構造体116の外側の部分と連通する。図1に示すように、成形型(図1の102)がプレナム104上に設置されると、流路140B及びプロセスチャンバ128を通して成形型に真空を供給できる。
図5Aは、一実施形態による成形型102を示す。成形型102は、成形対象の3D物品によって規定された選択形状を有する鋳造表面172を有する鋳造成形部分170を含む。図5Aに示す例では、鋳造表面172は、ソリ形状、即ち平坦な中央領域と2つの対向する屈曲した縁部領域とを備えた形状を有する物品を成形する。皿状(全体が屈曲している縁部領域に取り囲まれた、平坦な中央領域を備えた形状)といった他の形状も可能であり、成形型102はいずれの特定の形状の成形に限定されない。真空孔を複数の好適な場所に形成してよく、これにより、真空によって物品を成形できる。真空孔173の例が鋳造表面172上に示されている。これらの真空孔173は、成形型102がプレナム(図1の104)上に設置されると、プロセスチャンバ(図4B及び4Cの128)と連通する。
成形型102は、鋳造成形部分170の周囲を囲んで形成されたフランジ174を含む。図5Bは、成形型102の下側を示す。一実施形態では、フランジ174の底面174Aは、鋳造成形部分170の底面170Aと同一の高さである。これにより、成形型102の底部の整合した平坦性を実現できる。図5Cに示すように、成形型102をプレナム104上に設置すると、鋳造成形部分170の底面170Aは、拡散器プレート127の上面127Aと対向関係となる。対向する表面170A、127Aの平坦性は、成形型102と冷却構造体116との間の整合した熱交換の達成の補助となる。成形型102と冷却構造体116との間には境界面が存在してはならない。対向する表面170Aと表面127Aとの間の境界面には、0~25マイクロメートル、好ましくは10マイクロメートル未満の間隙が許容され得る。
図5A及び5Bを参照すると、ボルトやネジといった好適な締結器具を受承するために、成形型設置用孔176(明瞭さのために、図5A及び5Bでは全ての成形型設置用孔176を標識しているわけではない)がフランジ174に形成される。成形型設置用孔176のパターン(間隔、個数及び配置)は、プレナム設置用孔(図2の111)のパターンと一致するよう選択してよく、これにより、図1に示すように成形型102をプレナム上に設置すると、成形型設置用孔176がプレナム設置用孔(図2の111)と整列する。好ましくは、プレナム設置用孔111及び成形型設置用孔176のパターンは、図1に示すように成形型102をプレナムにクランプ留めした場合に成形型102とプレナムとの間に形成される境界面からの漏れを最小化できるよう、最適化される。一例として、フランジ174の各長辺上の設置用孔176の間隔は、上記長辺上の一方の隅から開始して他方の隅まで、L/8、L/4、L/4、L/4、L/8であり、ここでLは隅と隅との間の距離である。一例として、フランジ174の各短辺上の設置用孔176の間隔は均一であり、例えば図5Aに示すパターンについてW/3である。
真空形成のために、図1に示すように、ボルト又はネジ等の締結器具をフランジ174の頂部から挿入できる。成形型102をプレナム104に締結する方法は、成形型102の材料に基づいて選択してよい。一例として、成形型102はNi‐201ニッケル合金等のニッケル合金製である。この場合、ボルトを備えたストリップを用いて成形型102をプレナム104にクランプ留めでき、これによって、ニッケルに取り付けられ得るネジが回避される。このストリップは、フランジ174の2辺、例えば(図1において175A、175Bで示されている)長辺のみ、又はフランジ174の4辺全てに使用してよい。上記ストリップは、Inconel 600等の高強度合金製であってよい。上記ストリップにより、特に成形型がボルト又はプレナムより低強度の材料で作製されている場合に、信頼性の高い、漏れに対する耐性を有する、比較的長期間のボルト係留が保証される。Ni‐201成形型とプレナムとの締結にネジを使用する場合、Ni‐201のネジ山における応力がNi‐201の降伏強度を超過する場合があり、局所的な降伏を発生させることが多い。その結果、成形型‐プレナム間の締結が緩むことになり、これは漏れを引き起こすことが多い。より高強度の材料のストリップにより、荷重の分散によって成形型を損傷させない、より大きなボルト係留力の印加が支援される。単一部品ストリップの代わりに(ワッシャ形状のもの等の)別個の部品も良好に動作し得るが、ストリップの方が効果的かつ便利であり得る。別の例として、成形型102はInconel等の高強度材料製である。この場合、Inconelより低い弾性率を有するステンレス鋼製ネジが、成形型102とプレナム104との間の確実な封止を提供できる。
加圧成形のために、ストリップを用いずに締結器具をプレナム104の底部から挿入できる。従ってフランジ174の上面は、図6に示すように平坦となり、ボルト又はネジを備えない。「圧力キャップ(pressure cap)」(図示せず)をフランジ174の平坦な上面に載置して、成形用圧力の形成のための、漏れに対する耐性を有するチャンバを形成できる。
一実施形態では、成形型102に予荷重を印加することにより、成形中の成形型の歪みを低減できる。一実施形態では、成形型102の予荷重印加は、成形型の底面を50~150マイクロメートルだけ輪郭形成することによって実施される。この輪郭形成は、長軸方向のみに適用してよく、又は長軸方向及び短軸方向の両方に適用してよい。「長軸方向のみを輪郭形成する(contouring the long axis direction only)」は、(成形型をプレナムに取り付ける前の)成形型の底部中央が成形型の底部の隅よりも50~150マイクロメートルだけ高くなるように、成形型の底面を大型のシリンダで切断することとして説明できる。「短軸方向及び長軸方向の両方を輪郭形成する(contouring both the short and long axes directions)」は、(成形型をプレナムに取り付ける前の)成形型の底部中央が成形型の底部の隅よりも50~150マイクロメートルだけ高くなるように、成形型の底面を大型の球体で切断することとして説明できる。長手方向軸に沿った輪郭形成の一例が図7Aに示されており、ここでは成形型102’の底部190は内向きに湾曲し(又は成形型102’の底部はわずかに凹状であり)、成形型102’の底部中央は成形型102’の底部の隅より高くなっている。成形型102’の底部の隅に対する成形型102’の底部中央の高さは、hで示されている。一実施形態では、hは50~150マイクロメートルである。図7Bに示すように、成形型102’をプレナム104の平坦な表面にボルト係留する場合、成形型102’の底部は平らになり、成形型の上面は、図7Bにおいて192で示すように、成形型の歪みに対向する輪郭を呈することになる。
図8A~8Dは、熱負荷下における100マイクロメートル予荷重(即ち成形型の底部が図7Aに示すように輪郭形成され、hが100マイクロメートルとなる)及び無予荷重(即ち成形型の底部が輪郭形成されない)に関する成形型の歪みのコンピュータシミュレーションを示す。図8Aは、サイクル前にボルト係留し、予荷重を印加した場合の歪みを示す。図8Bは、サイクル前にボルト係留し、予荷重を印加しない場合の歪みを示す。図8Cは、サイクル後にボルト係留し、予荷重を印加した場合の歪みを示す。図8Dは、サイクル後にボルト係留し、予荷重を印加しない場合の歪みを示す。成形型に予荷重を印加した場合、成形型の歪みはおよそ60マイクロメートル以下である。
ある実験では、成形型の歪みは、予荷重なしの成形型に関して129マイクロメートル(27マイクロメートルから156マイクロメートルまで)増大したが、予荷重を印加した成形型に関しては84マイクロメートル(12マイクロメートルから96マイクロメートルまで)しか増大せず、予荷重によって成形型の歪みがおよそ45マイクロメートル低減された。これら2つのケースに関して、プレナム及び成形型はその他の点では同一であった。
図9は、成形型スタック100が、プレナム104の底部からの熱損失を低減するために、プレナム104の下側に着脱可能な断熱ブロック180を更に含んでよいことを示す。プレナム104の頂部から底部への温度勾配が小さくなると、成形型スタックの歪みを引き起こす力が低減されることになる。熱勾配は、断熱ブロック180の厚さ及び面内サイズを変化させることによって制御できる。使用できる断熱材料の例はZircar RSLE57であるが、他のタイプの断熱材料を使用してもよい。断熱材料の他の例としては、限定するものではないが、高強度補強シリカマトリクス(99.7%SiO)複合体材料、及びRath Incorporated製のALTRA(登録商標)KVSシリーズ材料等の高温アルミナシリケート材料が挙げられる。他のタイプの落下しない断熱材料も同様に使用してよい。断熱ブロック180の面内サイズは、プレナム104のサイズ又は(縁部からの熱損失を増加させる必要がある場合は)これより若干小さいサイズとしてよい。断熱ブロック180のサイズを操作して、成形型102の適切な温度勾配を得ることができる。
図10は、成形型の温度に対する、プレナムの下側の断熱ブロックの影響を示す。線200、202はそれぞれ、断熱ブロックをプレナムの下側に配置した場合の、成形型の隅及び成形型中央における成形型温度を示す。使用した断熱ブロックはZircar RSLE5であった。線204、206はそれぞれ、断熱ブロックをプレナムの下側に配置していない場合の、成形型の隅及び成形型中央における成形型温度を示す。図10に示すように、成形型の温度は、プレナムの下側に断熱ブロックがない場合よりも、プレナムの下側に断熱ブロックがある場合の方が高い。これは、断熱ブロックの使用により、比較的低い炉温度を用いて目標成形型温度を得ることが支援されることを意味する。一方、同一の成形型温度でより高いガラス温度が必要となる場合、断熱ブロックを取り外してよく、これにより、同一の成形型温度を得るためにより高い炉温度が必要となり、これによってガラス温度を上昇させることができる。
図11は、本開示に記載の成形型スタックの実施形態(即ち、予荷重を用いるもののプレナムの下側に断熱ブロックがない成形型スタックの実施形態)に関する成形型温度を、米国特許第8,783,066号明細書(Bailey et al.)で開示された成形型スタックと比較している。図11では、線220は、放熱器プレート(炉)温度プロファイルを表し、線222Aは、(Bailey et al.の特許に記載の)従来技術の成形型スタックに関する成形型中央の温度を表し、線222Bは、従来技術の成形型スタックに関する成形型の隅の温度を表す。線224A及び224Bはそれぞれ、本開示に記載の成形型スタックに関する、成形型中央の温度及び成形型の隅の温度を表す。同等の放熱器プレート温度を用いた場合、本開示に記載の成形型スタックは、従来技術の成形型スタックよりもおよそ40℃だけ高温である。
図12は、(Bailey et al.の特許に記載の)従来技術の成形型スタックに関するものと同等の成形型温度を、本明細書に記載の成形型スタックを用いて、加熱領域温度が20~50℃だけ低い状態で得ることができることを示している。図12では、線226は、本明細書に記載の成形型スタックに関する炉温度プロファイルを表し、線226A及び226Bはそれぞれ、本明細書に記載の成形型スタックに関する、成形型中央の温度及び成形型の隅の温度を表す。線228は、従来技術の成形型スタックに関する炉温度を表し、線228A及び228Bはそれぞれ、従来技術の成形型スタックに関する、成形型中央の温度及び成形型の隅の温度を表す。
限られた数の実施形態に関して本発明を説明してきたが、当業者であれば、本開示を利用して、本明細書に開示されている本発明の範囲から逸脱しない他の実施形態を考案できることを理解するだろう。従って本発明の範囲は、添付の請求項によってのみ限定されるものとする。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
3Dガラス系物品を形成するための成形型スタックにおいて:
プレナム囲い壁と一体のプレナム基部を有するプレナムであって、上記プレナム基部及び上記プレナム囲い壁は、プレナムチャンバを画定する、プレナム;
上記プレナムチャンバ内に配置された冷却構造体であって:
上記プレナム基部と一体となることによって上記プレナム基部の一部分が冷却構造体基部を形成する、冷却構造体囲い壁であって、上記冷却構造体囲い壁は上記プレナムチャンバを、上記冷却構造体囲い壁内の冷却チャンバと、上記冷却構造体囲い壁内のプロセスチャンバとに分割する、冷却構造体囲い壁と;
上記冷却構造体囲い壁に設置された拡散器プレートであって、上記拡散器プレートは、上記冷却チャンバを上記プロセスチャンバから隔離する、拡散器プレートと;
上記冷却構造体基部に形成された流入孔及び流出孔であって、上記流入孔及び上記流出孔は、上記冷却チャンバと連通している、流入孔及び流出孔と
を備える、冷却構造体;及び
上記プレナム囲い壁の上面に着脱可能に取り付けられたフランジを外周に有する、成形型
を備える、成形型スタック。
実施形態2
上記プレナムの下側に配置された断熱ブロックを更に備える、実施形態1に記載の成形型スタック。
実施形態3
上記冷却チャンバと連通した第1の流路及び上記プロセスチャンバと連通した第2の流路を有する、管状組立体を更に備える、実施形態1又は2に記載の成形型スタック。
実施形態4
上記フランジが上記プレナム囲い壁の上記上面に取り付けられている場合、上記成形型の底面の一部分は、上記拡散器プレートの上面と対向関係にある、実施形態1~3のいずれか1つに記載の成形型スタック。
実施形態5
上記成形型の上記底面の上記一部分と、上記拡散器プレートの上記上面との間の間隙は、0~25マイクロメートルである、実施形態4に記載の成形型スタック。
実施形態6
上記拡散器プレートの上記上面は、上記プレナム囲い壁の上記上面と同一平面上にある、実施形態5に記載の成形型スタック。
実施形態7
上記成形型の底面は、上記成形型に予荷重が印加されるように輪郭形成される、実施形態1~6のいずれか1つに記載の成形型スタック。
実施形態8
上記プレナム囲い壁及び上記フランジのそれぞれに設置用孔が形成され、
上記プレナム囲い壁の上記設置用孔のパターンは、上記フランジの上記設置用孔のパターンと一致し、これにより、上記プレナム囲い壁の上記設置孔が上記フランジの上記設置用孔と整列できる、実施形態1~7のいずれか1つに記載の成形型スタック。
実施形態9
上記設置用孔の上記パターンは、締結器具が上記設置用孔に受承されて組み立てられた場合に、上記フランジと上記プレナム囲い壁との間に封止境界面を提供するよう選択される、実施形態8に記載の成形型スタック。
実施形態10
上記設置用孔は、上記フランジを上記プレナム囲い壁に着脱可能に取り付けるための締結器具を受承するよう適合される、実施形態8に記載の成形型スタック。
実施形態11
上記設置用孔の少なくとも一部分は、締結器具を上記フランジの上面から受承するよう適合される、実施形態10に記載の成形型スタック。
実施形態12
上記設置用孔は、締結器具を上記プレナムの底面から受承するよう適合され、
上記プレナム囲い壁の上面は平坦である、実施形態10に記載の成形型スタック。
実施形態13
上記成形型はニッケル合金製であり、
上記フランジは、上記ニッケル合金より高い強度を有する合金製のストリップを有するボルトの少なくとも1つのストリップを用いて、上記プレナム囲い壁の上記上面に取り付けられる、実施形態8に記載の成形型スタック。
実施形態14
上記冷却構造体基部に取り付けられたチューブを更に備え、
上記チューブの、上記冷却チャンバに面した表面には、少なくとも2つの第1のオリフィスが形成され、上記少なくとも2つの第1のオリフィスは、上記冷却チャンバと連通しており、
上記チューブの、上記冷却構造体基部と接触する表面には、少なくとも1つの第2のオリフィスが形成され、上記少なくとも1つの第2のオリフィスは、上記流出孔と連通している、実施形態1~13のいずれか1つに記載の成形型スタック。
実施形態15
上記流入孔は上記冷却構造体基部の中央に位置し、
上記少なくとも2つの第1のオリフィスは、上記冷却構造体基部の対向する縁部の付近に位置する、実施形態14に記載の成形型スタック。
実施形態16
上記少なくとも2つのオリフィスは、上記流入孔に関して対称である、実施形態15に記載の成形型スタック。
実施形態17
上記成形型は、少なくとも1つの真空孔を有し、
上記少なくとも1つの真空孔は、上記プロセスチャンバと連通している、実施形態1~16のいずれか1つに記載の成形型スタック。
実施形態18
上記プレナム囲い壁は均一な壁厚さを有し、上記プレナム基部は均一な基部厚さを有し、
上記プレナム基部厚さに対する上記プレナム囲い壁厚さの比は、0.8~1.2であり、
上記プレナム囲い壁の壁高さに対する上記プレナム基部厚さの比は、0.6~1.0である、実施形態1~17のいずれか1つに記載の成形型スタック。
実施形態19
上記成形型の中央の厚さに対する上記プレナム基部厚さの比は、0.8~1.2であり、
上記成形型中央厚さに対する上記プレナム囲い壁厚さの比は、0.8~1.2である、実施形態18に記載の成形型スタック。
実施形態20
上記拡散器プレートは、最小プレート厚さ3mmの、高熱伝導率材料で作製される、実施形態1~19のいずれか1つに記載の成形型スタック。
実施形態21
上記高熱伝導率材料はニッケル合金である、実施形態20に記載の成形型スタック。
100 成形型スタック
102 成形型
102’ 成形型
104 プレナム
106 管状組立体
108 プレナム基部
108A 冷却構造体基部
108A1 冷却構造体基部108Aの、冷却チャンバ126に面する表面
110 プレナム囲い壁
110A プレナム囲い壁110の上端、プレナム104の上端
110B プレナム104の下端
111 孔、プレナム設置用孔
112 プレナム基部108とプレナム囲い壁110との間の境界面
114 プレナムチャンバ
116 冷却構造体
118 プレナム囲い壁110の壁厚さ
122 冷却構造体囲い壁
124 プレナム基部108と冷却構造体囲い壁122との間の境界面
126 冷却チャンバ
127 拡散器プレート
127A 拡散器プレート127の上面
128 プロセスチャンバ
129 拡散器プレート127の厚さ
130 流入孔
132 管状組立体106の端部
134 流入チャンバ
136 チューブ、内側チューブ
138 チューブ
140A 流路
140B 流路
146 チューブ
146’ チューブ
146A チューブ146のセクション
146B チューブ146のセクション
148 オリフィス
150 オリフィス、貫通孔
151 オリフィス
153 流出孔
160 貫通孔
162 貫通孔
164 導管
166 導管
170 鋳造成形部分
170A 鋳造成形部分170の底面
172 鋳造表面
173 真空孔
174 フランジ
174A フランジ174の底面
175A フランジ174の長辺
175B フランジ174の長辺
176 成形型設置用孔
180 断熱ブロック
190 成形型102’の底部
192 成形型102’の上面

Claims (10)

  1. 3Dガラス系物品を形成するための成形型スタックにおいて:
    プレナム囲い壁と一体のプレナム基部を有するプレナムであって、前記プレナム基部及び前記プレナム囲い壁は、プレナムチャンバを画定する、プレナム;
    前記プレナムチャンバ内に配置された冷却構造体であって:
    前記プレナム基部と一体となることによって前記プレナム基部の一部分が冷却構造体基部を形成する、冷却構造体囲い壁であって、前記冷却構造体囲い壁は前記プレナムチャンバを、前記冷却構造体囲い壁内の冷却チャンバと、前記冷却構造体囲い壁のプロセスチャンバとに分割する、冷却構造体囲い壁と;
    前記冷却構造体囲い壁に設置された拡散器プレートであって、前記拡散器プレートは、前記冷却チャンバを前記プロセスチャンバから隔離する、拡散器プレートと;
    前記冷却構造体基部に形成された流入孔及び流出孔であって、前記流入孔及び前記流出孔は、前記冷却チャンバと連通している、流入孔及び流出孔と
    を備える、冷却構造体;及び
    前記プレナム囲い壁の上面に着脱可能に取り付けられたフランジを外周に有する、成形型
    を備える、成形型スタック。
  2. 前記プレナムの下側に配置された断熱ブロックを更に備える、請求項1に記載の成形型スタック。
  3. 前記冷却チャンバと連通した第1の流路及び前記プロセスチャンバと連通した第2の流路を有する、管状組立体を更に備える、請求項1又は2に記載の成形型スタック。
  4. 前記フランジが前記プレナム囲い壁の前記上面に取り付けられている場合、前記成形型の底面の一部分は、前記拡散器プレートの上面と対向関係にあり、
    前記拡散器プレートの前記上面は、前記プレナム囲い壁の前記上面と同一平面上にあり、
    前記フランジが前記プレナム囲い壁の前記上面に取り付けられている場合、前記成形型の前記底面の前記一部分と、前記拡散器プレートの前記上面との間の間隙は、0~25マイクロメートルである、請求項1~3のいずれか1項に記載の成形型スタック。
  5. 前記成形型の底面は、前記成形型に予荷重が印加されるように輪郭形成される、請求項1~4のいずれか1項に記載の成形型スタック。
  6. 前記プレナム囲い壁及び前記フランジのそれぞれに設置用孔が形成され、
    前記プレナム囲い壁の前記設置用孔のパターンは、前記フランジの前記設置用孔のパターンと一致し、これにより、前記プレナム囲い壁の前記設置孔が前記フランジの前記設置用孔と整列でき、
    前記設置用孔は、前記フランジを前記プレナム囲い壁に着脱可能に取り付けるための締結器具を受承するよう適合される、請求項1~5のいずれか1項に記載の成形型スタック。
  7. 前記成形型はニッケル合金製であり、
    前記フランジは、前記ニッケル合金より高い強度を有する合金製のストリップを有するボルトの少なくとも1つのストリップを用いて、前記プレナム囲い壁の前記上面に取り付けられる、請求項6に記載の成形型スタック。
  8. 前記冷却構造体基部に取り付けられたチューブを更に備え、
    前記チューブの、前記冷却チャンバに面した表面には、少なくとも2つの第1のオリフィスが形成され、前記少なくとも2つの第1のオリフィスは、前記冷却チャンバと連通しており、
    前記チューブの、前記冷却構造体基部と接触する表面には、少なくとも1つの第2のオリフィスが形成され、前記少なくとも1つの第2のオリフィスは、前記流出孔と連通している、請求項1~7のいずれか1項に記載の成形型スタック。
  9. 前記流入孔は前記冷却構造体基部の中央に位置し、
    前記少なくとも2つの第1のオリフィスは、前記冷却構造体基部の対向する縁部の付近に、前記流入に関して対称に位置する、請求項8に記載の成形型スタック。
  10. 前記成形型は、少なくとも1つの真空孔を有し、
    前記少なくとも1つの真空孔は、前記プロセスチャンバと連通している、請求項1~9のいずれか1項に記載の成形型スタック。
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