JP7044020B2 - フロー電池 - Google Patents

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Description

本発明は、フロー電池に関する。
従来から、フロー型の電池が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このフロー電池は、活物質(活物質粒子)と集電体とが接触し易いように、電解液(負極液)の流れと交差するように集電体が配置されている。
特許第5417441号公報
特許文献1に開示されているフロー電池は、集電体が多孔質状になっており、そこを活物質が通過する際の集電体と活物質の衝突を増加させて集電効率を高くすることが開示されているが、活物質と集電体とを十分に接触させられる構成ではなく、活物質からの集電効率を向上させることが難しい虞がある。
本発明の目的は、活物質からの集電効率を向上させることができるフロー電池を提供することにある。
かかる目的を達成するために、本発明のフロー電池は、電極と、電極を収容するセルと、を備えた発電部と、セルに活物質が含浸された電解液を加圧して循環させる循環部と、を有している。電極は、セルに循環される活物質の循環方向と交差する方向に突出した集電部と、集電部を循環方向に沿って貫通し、満充電状態のときの活物質の外径よりも小さく、完全放電状態のときの活物質の外径よりも大きい内径を備えた貫通部と、を備えている。
本発明によれば、活物質からの集電効率を向上させることができるフロー電池を実現することができる。
実施形態のフロー電池が設けられた車両と給電設備を示す模式図。 図1のフロー電池を示す斜視図。 図2のフロー電池の要部を部分的に断面で示す斜視図。 図3のフロー電池を示す端面図。 フロー電池の制御を示すフローチャート。
「実施形態のフロー電池100が設けられた車両10における充放電」
実施形態のフロー電池100が設けられた車両10における充放電について、図1を参照して説明する。
フロー電池100の充電は、次の様に行われる。すなわち、フロー電池100が設けられた車両10には、給電設備20から充電用ケーブル21を介して交流の電力が供給される。その交流の電力は、インバータ11によって直流の電力に変換された後、フロー電池100に入力される。給電設備20は、例えば、住宅の駐車場に設置された屋外コンセントや、商業施設の駐車場に設置された電気スタンドである。ここで、フロー電池100は、給電設備20からの充電に加えて、車両10の減速等に伴う回生エネルギーによって充電することもできる。この場合、回転エネルギーは、図示せぬ発電機によって交流の電力にされ、インバータ11によって直流の電力に変換された後、フロー電池100に供給される。
フロー電池100の放電(給電)は、次の様に行われる。すなわち、フロー電池100からインバータ11に対して、正極電源ケーブル113と負極電源ケーブル116を介して、直流の電力が出力される。インバータ11は、直流から交流に変換した電力を、給電用第1ケーブル12を介して、前輪13を回転させる前輪用モータ14に供給する。又、インバータ11は、直流から交流に変換した電力を、給電用第2ケーブル15を介して、後輪16を回転させる後輪用モータ17に供給する。
「実施形態のフロー電池100の構成」
実施形態のフロー電池100の構成(発電部110、正極側循環部120、負極側循環部130、計側部140及び制御部150)について、図1から図4を参照して説明する。
「発電部110の構成」
発電部110は、図1から図4に示すように、給電設備20から充電される。又、発電部110は、図1に示すように、車両10の前輪用モータ14及び後輪用モータ17等に給電する。
発電部110は、図2等に示すように、正極電極111と、正極セル112と、正極電源ケーブル113と、負極電極114と、負極セル115と、負極電源ケーブル116と、隔膜117から構成されている。
正極電極111は、図2から図4に示すように、例えば、板状に形成され、金属と炭素繊維の複合体からなる。
正極セル112は、図2から図4に示すように、長方体形状からなり、側面から内部に窪んだ収容部112aが形成されている。収容部112aには、起立した状態の正極電極111が収容されている。正極セル112の収容部112aは、隔膜117を介して、負極セル115の収容部115aと対向している。正極セル112の上部には、収容部112aまで貫通した導入孔112bが形成され、正極側導入管124と連結されている。正極セル112の下部には、収容部112aまで貫通した導出孔112cが形成され、正極側導出管125と連結されている。正極セル112には、導入孔112bと導出孔112cを介して、正極側タンク123に収容され正極活物質121が含浸された正極電解液122が循環される。
正極電源ケーブル113は、図1から図4に示すように、一端が正極セル112に設けられた正極電極111に接続され、他端が車両10に設けられたインバータ11に接続されている。
負極電極114は、図2から図4に示すように、負極セル115に循環される負極活物質131の循環方向Xと交差する方向に突出した第1集電部114b等と、第1集電部114bを循環方向Xに沿って貫通し満充電状態のときの負極活物質131の外径よりも小さく、完全放電状態のときの負極活物質131の外径よりも大きい内径を備えた第1貫通部114e等を備えている。尚、ここでいう満充電状態のときの負極活物質131の外径とは、負極活物質131の外径の最大外径であり、完全放電状態のときの負極活物質131の外径とは、負極活物質131の外径の最小外径である。また、完全放電状態とは、負極活物質131が放電しきった状態、換言すると、負極活物質131がエネルギーを放出しきった状態を表す。
具体的には、負極電極114は、図4に示すように、垂直方向に延伸した板状の支持部114aと、支持部114aから水平方向に突出した板状の第1集電部114bと、第1集電部114bの下方において支持部114aから水平方向に突出した板状の第2集電部114cと、第2集電部114cの下方において支持部114aから水平方向に突出した板状の第3集電部114dから構成されている。
負極電極114は、少なくとも、第1集電部114b、第2集電部114c及び第3集電部114dが、十分な導電性を備えた金属素線をメッシュ状に織り込まれて構成されている。又、支持部114a、第1集電部114b、第2集電部114c及び第3集電部114dは、導電助剤が付加されている。すなわち、図4等において、負極電極114は、相当簡略化して図示している。
負極電極114において、第1集電部114bには、垂直方向に貫通した第1貫通部114eが格子状に形成されている。第2集電部114cには、垂直方向に貫通した第2貫通部114fが格子状に形成されている。第3集電部114dには、垂直方向に貫通した第3貫通部114gが格子状に形成されている。第1集電部114bにおける第1貫通部114eの開口面積は、第2集電部114cにおける第2貫通部114fの開口面積よりも、大きい。第2集電部114cにおける第2貫通部114fの開口面積は、第3集電部114dにおける第3貫通部114gの開口面積よりも、大きい。第1集電部114b、第2集電部114c及び第3集電部114dを構成するメッシュ状に織り込まれた金属素線の間隔が相対的に長くなる程、第1貫通部114e、第2貫通部114f及び第3貫通部114gの開口面積が相対的に増加する。尚、第3集電部114dにおける第3貫通部114gの開口面積は、放電しきった状態の負極活物質131dの外径よりも大きい面積で構成される。
負極セル115は、図2から図4に示すように、長方体形状からなり、側面から内部に窪んだ収容部115aが形成されている。収容部115aには、負極電極114が収容されている。収容部115aにおいて、負極電極114の支持部114aが奥側に位置し、負極電極114の第1集電部114b等の先端が手前側に位置する。負極セル115の上部には、収容部115aまで貫通した導入孔115bが形成され、負極側導入管134と連結されている。負極セル115の下部には、収容部115aまで貫通した導出孔115cが形成され、負極側導出管135と連結されている。負極セル115には、導入孔115bと導出孔115cを介して、負極側タンク133に収容され負極活物質131が含浸された負極電解液132が循環される。負極セル115の下部には、収容部115aまで貫通した排出孔115dが形成され、負極側排出管137と連結されている。
負極電源ケーブル116は、図1から図4に示すように、一端が負極セル115に設けられた負極電極114に接続され、他端が車両10に設けられたインバータ11に接続されている。
隔膜117は、図2から図4に示すように、板状に形成されたイオン交換膜からなる。隔膜117は、正極セル112の収容部112aと負極セル115の収容部115aを隔てるように設けられている。隔膜117は、正極セル112と負極セル115の間で、バナジウムイオンを通過させる。隔膜117は、正極セル112内の正極電解液122に含浸された正極活物質121と、負極セル115内の負極電解液132に含浸された負極活物質131が混ざり合うことを防止する。
「正極側循環部120の構成」
正極側循環部120は、図1から図4に示すように、発電部110の正極セル112に対して、正極活物質121が含浸された正極電解液122を循環させる。
正極側循環部120は、図2等に示すように、正極活物質121と、正極電解液122と、正極側タンク123と、正極側導入管124と、正極側導出管125と、正極側ポンプ126から構成されている。
正極活物質121は、図2から図4に示すように、例えばバナジウムからなる。正極活物質121は、酸化反応によってフロー電池100の充電に寄与し、還元反応によってフロー電池100の放電に寄与する。例えば、4価の正極活物質121は、充電時において、電子を放出することによって、5価の正極活物質121に酸化される。尚、正極活物質121には、様々な材料を適用することができ、リチウムイオン二次電池に用いる正極活物質の材料も適用することができる。
正極電解液122は、図2から図4に示すように、例えば、電解質の硫酸(HSO)を、溶媒の水に含有させたものである。正極電解液122は、正極活物質121を含浸させた状態で保持する。
正極側タンク123は、図2に示すように、正極活物質121が含浸された正極電解液122を収容する容器である。
正極側導入管124は、図2に示すように、正極側タンク123の下流側と正極セル112の上流側に連結された配管である。正極側導入管124は、正極側タンク123から正極セル112に対して、正極活物質121が含浸された正極電解液122を導入(供給)する。
正極側導出管125は、図2に示すように、正極セル112の下流側と正極側タンク123の上流側に連結された配管である。正極側導出管125は、正極セル112から正極側タンク123に対して、正極活物質121が含浸された正極電解液122を導出(排出)する。
正極側ポンプ126は、図2に示すように、正極側導入管124に連結された送液用のポンプである。正極側ポンプ126は、正極側タンク123と正極セル112の間で、正極活物質121が含浸された正極電解液122を循環させる。
「負極側循環部130の構成」
負極側循環部130は、図1から図4に示すように、発電部110の負極セル115に対して、負極活物質131が含浸された負極電解液132を加圧して循環させる。
負極側循環部130は、図2等に示すように、負極活物質131と、負極電解液132と、負極側タンク133と、負極側導入管134と、負極側導出管135と、負極側ポンプ136と、負極側排出管137と、負極側導入弁138Pと、負極側導出弁138Qと、負極側排出弁138Rから構成されている。
負極活物質131は、図2から図4に示すように、正極活物質121と同様に、例えばバナジウムからなる。負極活物質131は、還元反応によってフロー電池100の充電に寄与し、酸化反応によってフロー電池100の放電に寄与する。例えば、3価の負極活物質131は、充電時において、隔膜117を介して正極活物質121から電子を吸収することによって、2価の負極活物質131に還元される。尚、負極活物質131には、様々な材料を適用することができ、リチウムイオン二次電池に用いる負極活物質の材料も適用することができる。
負極電解液132は、図2から図4に示すように、正極電解液122と同様に、例えば、電解質の硫酸(HSO)を、溶媒の水に含有させたものである。負極電解液132は、負極活物質131を含浸させた状態で保持する。負極電解液132は、液状よりも相対的に粘度が高い半固形状からなる。
負極側タンク133は、図2に示すように、負極活物質131が含浸された負極電解液132を収容する容器である。
負極側導入管134は、図2に示すように、負極側タンク133の下流側と負極セル115の上流側に連結された配管である。負極側導入管134は、負極側タンク133から負極セル115に対して、負極活物質131が含浸された負極電解液132を導入(供給)する。
負極側導出管135は、図2に示すように、負極セル115の下流側と負極側タンク133の上流側に連結された配管である。負極側導出管135は、負極セル115から負極側タンク133に対して、負極活物質131が含浸された負極電解液132を導出(排出)する。
負極側ポンプ136は、図2に示すように、負極側導入管134に連結された送液用のポンプである。負極側ポンプ136は、負極側タンク133と負極セル115の間で、負極活物質131が含浸された負極電解液132を循環させる。
負極側排出管137は、図2に示すように、負極セル115の下流側に連結された配管である。負極側排出管137は、フロー電池100の放電に伴って十分に酸化反応した負極活物質131が含浸された負極電解液132を、負極セル115から負極側タンク133に循環させることなく、外部に排出する。
負極側導入弁138Pは、図2に示すように、負極側導入管134に連結された電磁弁である。負極側導入弁138Pによって、負極側導入管134の流路径を調整して、負極側タンク133から負極セル115に導入される負極活物質131が含浸された負極電解液132の流量を制御する。
負極側導出弁138Qは、図2に示すように、負極側導出管135に連結された電磁弁である。負極側導出弁138Qによって、負極側導出管135の流路径を調整して、負極セル115から負極側タンク133に導出される負極活物質131が含浸された負極電解液132の流量を制御する。負極側導出弁138Qと負極側導入弁138Pによって、負極セル115における負極活物質131が含浸された負極電解液132の流速や内圧を制御する。
負極側排出弁138Rは、図2に示すように、負極側排出管137に連結された電磁弁である。負極側排出弁138Rによって、負極側排出管137を開閉して、負極セル115から外部に対して、負極活物質131が含浸された負極電解液132を排出する。
「計側部140」
計側部140は、図1から図4に示すように、負極側循環部130の負極セル115において、負極活物質131が含浸された負極電解液132の濃度と重量を測定する。計側部140は、その測定結果に基づいて、負極セル115内の負極活物質131の状態(体積又は形状)を計測する。
計側部140は、図2等に示すように、光源141と、受光器142と、重量計143から構成されている。
光源141は、少なくとも負極電解液132を十分に透過する波長の光Eを導出するレーザ発振機、LED光源又はランプ光源等からなる。光源141は、負極セル115の側壁に対向して設けられている。光源141から導出された光Eは、レンズによって平行光に変換された後、負極セル115の側壁に設けられた図示せぬ窓材を透過して、負極活物質131が含浸された負極電解液132に照射される。
受光器142は、光源141から導出される光Eに十分な感度を有するセンサーからなる。センサーには、例えば、Siフォトダイオードを用いる。受光器142は、負極セル115を介して光源141と対向するように、負極セル115の側壁に取り付けられている。受光器142は、負極活物質131が含浸された負極電解液132を透過した光Eを受光する。
重量計143は、負極セル115の重量を測定するセンサーである。重量計143は、負極セル115を下方から支持するように設けられている。重量計143は、負極セル115が負極活物質131が含浸された負極電解液132によって満たされた状態で、負極セル115の重量を測定する。
「制御部150の構成」
制御部150は、図1及び図2に示すように、少なくとも、計側部140によって計測された負極セル115の状態に基づいて負極側循環部130を制御する。
制御部150は、図2等に示すように、コントローラ151から構成されている。
コントローラ151は、ROM(Read Only Memory)、CPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)を有している。ROMは、少なくとも、活物質からの集電効率を向上させるための制御プログラムを格納している。制御プログラムは、負極側循環部130の負極側導入弁138Pと負極側導出弁138Q、及び計側部140の光源141と受光器142と重量計143を制御するプログラムである。CPUは、制御プログラムを実行して、負極側導入弁138P、負極側導出弁138Q、光源141、受光器142及び重量計143を作動させる。RAMは、CPUが制御プログラムを実行している間、様々なデータを一時的に記憶する。様々なデータとは、例えば、受光器142によって検出された透過率のデータである。
「実施形態のフロー電池100の制御」
実施形態のフロー電池100の制御について、図4及び図5を参照して説明する。
図4に、フロー電池100の端面図を示している。
負極セル115内において、導入孔115bから加圧された状態で導入された負極活物質131aは、負極電極114の第1集電部114bを十分な押圧力Pで押圧することによって、十分な面圧が発生している。負極活物質131aは、放電に伴って第1集電部114bにエネルギーを供給しながら縮小する。負極活物質131aは、第1集電部114bに一定の間だけ留まった後、第1貫通部114eを介して、下流側に流動する。
縮小しながら下流側に移動した負極活物質131bは、負極電極114の第2集電部114cを十分な押圧力Pで押圧することによって、十分な面圧が発生している。負極活物質131bは、放電に伴って第2集電部114cにエネルギーを供給しながら縮小する。負極活物質131bは、第2集電部114cに一定の間だけ留まった後、第2貫通部114fを介して、下流側に流動する。
縮小しながら下流側に移動した負極活物質131cは、負極電極114の第3集電部114dを十分な押圧力Pで押圧することによって、十分な面圧が発生している。負極活物質131cは、放電に伴って第3集電部114dにエネルギーを供給しながら縮小する。負極活物質131cは、第3集電部114dに一定の間だけ留まった後、第3貫通部114gを介して、下流側に流動する。
縮小しながら下流側に移動した負極活物質131dは、負極セル115の導出孔115cから導出される。
正極セル112内において、導入孔112bから導入された正極活物質121aは、正極電極111に接してエネルギーを供給しながら、正極活物質121b、正極活物質121c及び正極活物質121dの順で縮小して、導出孔112cから導出される。
図5に、負極活物質131からの集電効率を向上させるためのフロー電池100の制御をフローチャートで示している。
先ず、ステップ1(S1)に示すように、負極側導入弁138Pを予め設定していた標準量だけ開き、かつ、負極側導出弁138Qを予め設定していた標準量だけ開く。ステップ1において、負極セル115内は、導入孔115b側の上流側から、導出孔115c側の下流側に向かって加圧された状態になる。
次に、ステップ2(S2)に進んだ場合、制御部150が、所定時間が経過したかを判断し、所定時間が経過している場合(Yes)にはステップ3に進み、所定の時間が経過していない場合(No)にはステップ2に戻る。ステップ2において、フロー電池100の暖機運転が完了する。
次に、ステップ3(S3)に進んだ場合、制御部150が、受光器142によって受光された光Eの受光量Lが基準受光量Lbよりも小さいかを判断し、小さい場合(Yes)にはステップ4に進み、小さくない場合(No)にはステップ5に進む。ステップ3では、制御部150が、重量計143によって検出された検出重量Wが基準重量Wbよりも重いかを判断して、重くない場合(Yes)にはステップ4に進み、重い場合(No)にはステップ5に進んでもよい。
ステップ4(S4)に進んだ場合、受光量Lが基準受光量Lbよりも小さく、負極セル115の下流側を流れる負極電解液132に含有される負極活物質131の流通量が相対的に少ない状況にある。これは、光Eが、負極電解液132に対して相対的に透過率が高く、負極活物質131に対して相対的に透過率が低いことを前提としている。このため、制御部150は、負極側導入弁138Pを微小の所定量だけ開けるか、負極側導出弁138Qを微小の所定量だけ閉める。この制御によって、負極セル115内を上流から下流に向かって加圧して、負極活物質131の流通量を増加させる。負極側導入弁138P又は負極側導出弁138Qの開閉量を微小にして、負極セル115内の急激な圧力変化を防止する。
一方、ステップ5(S5)に進んだ場合、受光量Lが基準受光量Lbと等しい、又は基準受光量Lbよりも大きく、負極セル115の下流側を流れる負極電解液132に含有される負極活物質131の流通量が十分な状況にある。このため、制御部150は、負極側導入弁138P及び負極側導出弁138Qの開閉操作を行わない。ステップ5では、制御部150が、一定時間以上にわたりフロー電池100の運転が停止されるかを判断し、停止される場合(Yes)には制御を終了し、停止されない場合(No)にはステップ6に進む。
次に、ステップ6(S6)に進んだ場合、所定時間が経過したかを判断し、所定時間が経過していない場合(No)にはステップ5に戻り、所定の時間が経過している場合(Yes)にはステップ3に戻る。所定の時間が経過している場合(Yes)に、ステップ6からステップ3に戻ることによって、負極セル115内における継時的な変化に対応する。
「実施形態のフロー電池100の効果」
本実施形態によれば、例えば、負極電極114は、負極セル115に循環される負極活物質131の循環方向Xと交差する方向に突出した第1集電部114b等と、第1集電部114bを循環方向Xに沿って貫通し満充電状態のときの負極活物質131の外径よりも小さく、完全充電状態のときの負極活物質131の外径よりも大きい内径を備えた第1貫通部114e等を備えている。
これにより、加圧された状態で循環されている負極活物質131は、負極電極114の第1集電部114b等を押圧しつつ、放電に伴って第1集電部114b等にエネルギーを供給して縮小した後、第1貫通部114e等を介して下流側に流動することができる。特に、加圧された状態で循環されている負極活物質131を第1集電部114b等に押圧させて(面圧を高めて)、負極活物質131と第1集電部114b等との接触面積を増加させることによって、電気抵抗を低下させることができる。この結果、フロー電池100は、負極活物質131からの集電効率を向上させることができる。
なお、実施形態では、第1貫通部114eは、第1集電部114bを構成するメッシュ状に織り込まれた金属素線の隙間に相当する。換言すると、第1貫通部114eは、純粋な開口からなる貫通穴に限定されない。
本実施形態によれば、第1貫通部114eの内径は、満充電状態のときの負極活物質131の外径以下である。
これにより、負極活物質131は、満充電で外径が相対的に最も大きい状態から、放電に伴って第1集電部114b等にエネルギーを供給して一定程度に縮小した状態になるまでの間、第1集電部114b等に留まることができる。この結果、フロー電池100は、負極活物質131からの集電効率を大幅に向上させることができる。
本実施形態によれば、例えば第1貫通部114eの内径は、第1集電部114bにおいて循環方向Xの上流側から下流側に向かって相対的に小さく形成してもよい。
これにより、放電に伴って縮小する負極活物質131aを、第1貫通部114eの内部に一定の間だけ留めた後、下流側に向かって流動させることができる。ここで、負極活物質131aは、第1貫通部114eの内周面を介して、第1集電部114bに強く押圧する。この結果、フロー電池100は、負極活物質131からの集電効率を更に向上させることができる。
本実施形態によれば、第1集電部114b、第2集電部114c及び第3集電部114dは、負極活物質131の循環方向Xの上流側から下流側に向かって、互いに離れた状態で設けられている。
これにより、負極活物質131を負極電極114の第1集電部114bに加えて第2集電部114c及び第3集電部114dに対しても、順に押圧させることができる。この結果、フロー電池100は、負極活物質131からの集電効率を大幅に向上させることができる。
本実施形態によれば、例えば、下流側に設けられた第2集電部114cに形成された第2貫通部114fの内径は、上流側に設けられた第1集電部114bに形成された第1貫通部114eの内径よりも相対的に小さい。
これにより、放電に伴って縮小する負極活物質131aを、上流側に設けられた第1集電部114bに一定の間だけ留めた後、第1貫通部114eを介して、下流側に設けられた第2集電部114cに到達させることができる。更に、放電に伴って縮小する負極活物質131bを、上流側に設けられた第2集電部114cに一定の間だけ留めた後、第2貫通部114fを介して、下流側に設けられた第3集電部114dに到達させることができる。更に、放電に伴って縮小する負極活物質131cを、第3集電部114dに一定の間だけ留めた後、第3貫通部114gを介して下流側に流動させることができる。この結果、フロー電池100は、負極活物質131からの集電効率を大幅に向上させることができる。
本実施形態によれば、最も下流側に設けられた第3集電部114dに形成された第3貫通部114gの内径は、完全放電状態のときの負極活物質131dの外径よりも大きく形成されている。
これにより、完全放電状態、換言するとエネルギーを放出しきった状態の負極活物質131dを第3集電部114dに滞留させることなく、負極セル115の導出孔115cから導出させることができる。
本実施形態によれば、負極セル115内の負極活物質131の状態を計測する計側部140と、計側部140によって計測された負極活物質131の状態に基づいて負極側循環部130を制御する制御部150と、を有している。
これにより、常に一定の条件に基づいて、負極活物質131を負極電極114の第1集電部114b等に押圧させることができる。この結果、フロー電池100は、負極活物質131からの集電効率を向上させて、その集電効率を一定の範囲内に維持することができる。
本実施形態によれば、フロー電池100は、車両10に設けられる。
フロー電池100は、集電効率を向上させることによって、高出力が要求される車両10の電源に適用することが好ましい。
「実施形態のフロー電池100の態様」
本発明を実施するに当たり、上記した実施形態のフロー電池100は、一例であり、具体的な態様を種々に変更して実施することができる。
上記した実施形態のフロー電池100は、負極活物質131からの集電効率を向上させる構成を想定している。これに代えて、フロー電池100は、正極活物質121からの集電効率を向上させる構成に適用してもよい。
上記した実施形態のフロー電池100は、支持部114aから第1集電部114b等を突出させた負極電極114を想定している。これに代えて、フロー電池100は、支持部114aを設けることなく、例えば第1集電部114bのみからなる負極電極114を適用してもよい。
上記した実施形態のフロー電池100は、バナジウム-バナジウムからなる活物質の組み合わせを適用することを想定している。これに代えて、フロー電池100は、例えば、水素-臭素酸リチウム、又は鉄-チタン等からなる活物質の組み合わせを適用してもよい。
上記した実施形態のフロー電池100は、電気自動車に適用することを想定している。これに代えて、フロー電池100は、エンジンを併用したハイブリッド車に適用してもよい。
10…車両、11…インバータ、12…給電用第1ケーブル、13…前輪、14…前輪用モータ、15…給電用第2ケーブル、16…後輪、17…後輪用モータ、20…給電設備、21…充電用ケーブル、100…フロー電池、110…発電部、111…正極電極、112…正極セル、113…正極電源ケーブル、114…負極電極、114a…支持部、114b…第1集電部、114c…第2集電部、114d…第3集電部、114e…第1貫通部、114f…第2貫通部、114g…第3貫通部、115…負極セル、116…負極電源ケーブル、117…隔膜、120…正極側循環部、121…正極活物質、122…正極電解液、123…正極側タンク、124…正極側導入管、125…正極側導出管、126…正極側ポンプ、130…負極側循環部、131…負極活物質、132…負極電解液、133…負極側タンク、134…負極側導入管、135…負極側導出管、136…負極側ポンプ、137…負極側排出管、138P…負極側導入弁、138Q…負極側導出弁、138R…負極側排出弁、140…計側部、141…光源、142…受光器、143…重量計、150…制御部、151…コントローラ。

Claims (7)

  1. 電極と、前記電極を収容するセルと、を備えた発電部と、
    前記セルに活物質が含浸された電解液を加圧して循環させる循環部と、を有し、
    前記電極は、
    前記セルに循環される前記活物質の循環方向と交差する方向に突出した集電部と、
    前記集電部を循環方向に沿って貫通し、満充電状態のときの前記活物質の外径よりも小さく、完全放電状態のときの前記活物質の外径よりも大きい内径を備えた貫通部と、を備えた、フロー電池。
  2. 前記貫通部の内径は、前記集電部において循環方向の上流側から下流側に向かって相対的に小さく形成されている、請求項1に記載のフロー電池。
  3. 前記集電部は、前記活物質の循環方向の上流側から下流側に向かって、互いに離れた状態で複数設けられている、請求項1に記載のフロー電池。
  4. 下流側に設けられた前記集電部に形成された前記貫通部の内径は、上流側に設けられた前記集電部に形成された前記貫通部の内径よりも相対的に小さい、請求項2又は3に記載のフロー電池。
  5. 最も下流側に設けられた前記集電部に形成された前記貫通部の内径は、完全放電状態のときの前記活物質の外径よりも大きく形成されている、請求項3又は4に記載のフロー電池。
  6. 前記セル内の前記活物質の状態を計測する計側部と、
    前記計側部によって計測された前記活物質の状態に基づいて、前記循環部を制御する制御部と、を更に有する請求項1から5の何れかに記載のフロー電池。
  7. 車両に設けられる、請求項1から6の何れかに記載のフロー電池。
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