JP7043808B2 - 通信装置、通信システム、および通信速度制御方法 - Google Patents

通信装置、通信システム、および通信速度制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、通信システム、および通信速度制御方法に係わる。
広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)上の回線は、複数のユーザにより使用される。よって、各ユーザの通信が他のユーザの通信を阻害しないように、公平な帯域制御が行われることが好ましい。
広域ネットワークにおいては、TCP(Transmission Control Protocol)が広く普及している。TCPは、パケットロスおよび遅延に応じた輻輳制御により、各ユーザの送信速度を公平に調整することができる。ただし、TCPは、通信資源を効率的に使用できないことがあり、送信速度が遅くなることがある。このため、通信資源を効率よく使用して高速通信を実現する通信方式(例えば、UDP(User Datagram Protocol))が実用化されている。UDPベースのプロトコルでは、例えば、空き帯域の計測に基づいて、送信速度を調整することができる。
なお、ネットワークの輻輳状態を考慮しつつ、通信セッションにおける輻輳回避動作中のスループットの向上を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1)。また、使用可能な帯域でデータの送受信を行うようにして帯域制御を行うネットワーク帯域制御方式が提案されている(例えば、特許文献2)。
WO2014/069642 特開2002-261765号公報
通信装置が広域ネットワークを介して他の複数の通信装置と通信する場合、通信帯域を複数の通信に適切に割り当てることにより輻輳が回避される。しかし、通信装置は、通信相手の通信装置が何台の他の通信装置と通信を行っているのかを検出することは困難である。このため、各ユーザの送信速度を適切に制御できず、輻輳が発生することがある。換言すると、多拠点間通信において輻輳を回避しようとすると、データ送信の効率が低下することがある。
上述の問題は、ネットワーク全体を管理する専用の管理装置を設ければ解決され得る。ただし、専用の管理装置を用いて各通信装置のデータ送信速度を管理する構成では、システムを構築するためのコストが高額になる。
本発明の1つの側面に係わる目的は、多拠点間通信においてデータ送信の効率を向上させることである。
本発明の1つの態様の通信装置は、多拠点間通信において使用される。通信装置は、1または複数の宛先通信装置の中から指定される目的通信装置から、前記通信装置から前記目的通信装置へのデータ送信に割り当てられる受信帯域を表す情報を受信する受信部と、前記宛先通信装置の状況に基づいて、前記目的通信装置へのデータ送信に割り当てる送信帯域を計算する計算部と、前記受信帯域または前記送信帯域のうちの小さい方の値に基づいて決まる上限送信速度を超えない速度で前記目的通信装置にデータを送信する送信部とを備える。
上述の態様によれば、多拠点間通信においてデータ送信の効率が向上する。
通信システムの一例を示す図である。 上限速度を調整する方法の例を示す図(その1)である。 上限速度を調整する方法の例を示す図(その2)である。 上限速度を調整する方法の例を示す図(その3)である。 上限速度を調整する方法の例を示す図(その4)である。 上限速度を調整する方法の例を示す図(その5)である。 通信装置の機能の概要を示すブロック図である。 通信装置の機能の一例を示す図である。 (a)は受信側の通信装置に実装される速度リストの一例を示す図であり、(b)は送信側の通信装置に実装される速度リストの一例を示す図である。 宛先通信装置の初期設定の一例を示すフローチャートである。 新たな送信元通信装置が接続されるときに宛先通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 送信元通信装置との接続が解除されたときに宛先通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 送信元通信装置からのデータ送信が停止したときに宛先通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 データ受信速度が上限速度に達しているときに宛先通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 送信元通信装置の初期設定の一例を示すフローチャートである。 新たな宛先通信装置に接続するときに送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 宛先通信装置との接続が解除されたときに送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 宛先通信装置へのデータ送信が停止したときに送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 データ送信速度が上限速度に達しているときに送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 宛先通信装置から受信帯域の通知を受け取った送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 優先データ送信の実施例を示す図である。 本発明の実施形態に係わる通信制御方法の実施例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係わる通信システムの一例を示す。実施形態に係わる通信システム100は、複数の通信装置1(1a~1d)を含む。通信装置1a~1dは、互いに異なる拠点に設けられている。この例では、通信装置1a、1b、1c、1dは、それぞれお拠点A、B、C、Dに設けられている。また、通信装置1a~1dは、ネットワークを介して互いに接続されている。この例では、通信装置1a~1dは、広域ネットワーク(WAN)200に接続されている。
各通信装置1a~1dは、それぞれ他の所望の通信装置1にデータを送信することができる。また、各通信装置1a~1dは、それぞれ他の所望の通信装置1からデータを受信することができる。
ただし、各通信装置1a~1dは、それぞれ指定された上限速度を超えない速度で、宛先にデータを送信する。上限速度は、例えば、宛先ごとに決定される。また、各通信装置1a~1dは、受信側の通信装置1からの通知に応じて上限速度を決定してもよい。
図2は、上限送信速度を調整する方法の一例を示す。この例では、各通信装置1の送信帯域は10Gbpsである。送信帯域は、最大送信速度に相当し、固定値である。なお、通信装置1は、複数の宛先にデータを送信するときは、宛先ごとの送信速度の和が最大送信速度を超えないように、各宛先について上限送信速度を決定する。各通信装置1の受信帯域は10Gbpsである。なお、受信帯域は、最大受信速度に相当し、固定値である。
図2に示す例では、時刻T1以前は、通信装置1a、1b、1c間でデータ伝送はないものとする。そして、時刻T1において、通信装置1aは、通信装置1cへのデータ送信を要求する。
通信装置1cは、受信帯域(即ち、通信装置1cの最大受信速度)および送信元通信装置(即ち、通信装置1cにデータを送信する通信装置)の数に基づいて、各送信元通信装置に割り当てる帯域を計算する。一例としては、通信装置1cは、受信帯域を送信元通信装置の数で割算することで、各送信元通信装置に割り当てる受信帯域を計算する。図2に示す例では、通信装置1cの受信帯域は10Gbpsであり、送信元通信装置の数は「1」である。したがって、通信装置1aに割り当てられる受信帯域は10Gbpsである。なお、各送信元通信装置に割り当てられる受信帯域は、各送信元通信装置から通信装置1cへのデータ送信の上限速度に相当する。
通信装置1cは、計算した受信帯域を各送信元通信装置に通知する。すなわち、通信装置1cから通信装置1aに「受信帯域(1a_1c):10Gbps」が通知される。
通信装置1aは、データの宛先ごとに送信帯域を計算する。この例では、通信装置1aは、1つの宛先(すなわち、通信装置1c)にデータを送信する。この場合、通信装置1aの全送信帯域が通信装置1cへのデータ送信に割り当てられる。すなわち、通信装置1cへのデータ送信に割り当てられる送信帯域は10Gbpsである。
通信装置1aは、通信装置1cに割り当てた送信帯域および通信装置1cから通知された受信帯域に基づいて、通信装置1cにデータを送信する。具体的には、通信装置1aは、通信装置1cに割り当てた送信帯域または通信装置1cから通知された受信帯域のうちの小さい方の値に対応する上限送信速度を決定する。そして、通信装置1aは、決定した上限送信速度を超えない速度で、通信装置1cにデータを送信する。
図2に示す例では、通信装置1cに割り当てられた送信帯域が10Gbpsであり、通信装置1cから通信装置1aに通知された受信帯域(1a_1c)も10Gbpsである。この場合、上限送信速度は10Gbpsである。よって、通信装置1aは、10Gbpsを超えない範囲で通信装置1cにデータを送信する。
このように、通信システム100においては、受信側通信装置において計算された受信帯域が送信元通信装置に通知され、送信元通信装置は、通知された受信帯域を超えないようにデータ送信を制御する。したがって、ネットワーク全体の帯域を管理する中央管理装置(例えば、NMS(Network Management System))を使用することなく、輻輳が回避または抑制される。加えて、各通信装置1は、ネットワークの空き帯域を測定することなく、輻輳を回避または抑制する上限送信速度を決定できる。
図3に示す例では、時刻T2以前は、通信装置1aから通信装置1cにデータが伝送されている。すなわち、図3に示す時刻T2以前の状態は、図2に示す時刻T1以降の状態と同じである。このとき、通信装置1aは通信装置1cのみにデータを送信し、通信装置1cは通信装置1aのみからデータを受信するものとする。また、通信装置1aから通信装置1cへのデータ送信の上限速度は10Gbpsである。即ち、通信装置1aは、10Gbpsを超えないように、通信装置1cへのデータ送信を制御している。
時刻T2において、通信装置1bは、通信装置1cへのデータ送信を要求する。そうすると、通信装置1cは、各送信元通信装置(1a、1b)に割り当てる受信帯域を計算する。このとき、各送信元通信装置に割り当てる受信帯域は、通信装置1cの受信帯域を送信元通信装置の数で割算することで得られる。ここで、送信元通信装置の数は「2」である。また、通信装置1cの受信帯域は、上述したように、10Gbpsである。よって、各通信装置1a、1bに割り当てられる受信帯域は、それぞれ5Gbpsである。
通信装置1cは、計算した受信帯域を対応する送信元通信装置に通知する。すなわち、通信装置1cから通信装置1aに「受信帯域(1a_1c):5Gbps」が通知され、通信装置1cから通信装置1bに「受信帯域(1b_1c):5Gbps」が通知される。
通信装置1aは、通信装置1cに割り当てた送信帯域および通信装置1cから通知された受信帯域に基づいて、通信装置1cにデータを送信する。すなわち、通信装置1aは、通信装置1cに割り当てた送信帯域または通信装置1cから通知された受信帯域のうちの小さい方の値に対応する上限送信速度を決定する。図3に示す例では、通信装置1cに割り当てられた送信帯域が10Gbpsであり、通信装置1cから通知された受信帯域が5Gbpsである。よって、通信装置1aにおいて上限送信速度として「5Gbps」が得られ、通信装置1aは、5Gbpsを超えない範囲で通信装置1cにデータを送信する。同様に、通信装置1bも、5Gbpsを超えない範囲で通信装置1cにデータを送信する。
このように、通信システム100においては、通信装置1cにデータを送信する送信元通信装置の数が増加すると、通信装置1cにより各送信元通信装置に対して割り当てられる受信帯域は小さくなる。そして、各送信元通信装置は、通信装置1cにより割り当てられる帯域の範囲で通信装置1cにデータを送信する。したがって、送信元通信装置の数が増加しても、受信側通信装置における輻輳が回避または抑制される。すなわち、多拠点間通信において、複雑な帯域制御を行うことなく、輻輳の回避または抑制が実現される。
図4に示す例では、時刻T3以前は、通信装置1a、1bそれぞれから通信装置1cにデータが送信されている。すなわち、図4に示す時刻T3以前の状態は、図3に示す時刻T2以降の状態と同じである。よって、時刻T3以前は、通信装置1aは、5Gbpsを超えない速度で通信装置1cにデータを送信し、通信装置1bも、5Gbpsを超えない速度で通信装置1cにデータを送信する。なお、通信装置1cは、通信装置1a、1bのみからデータを受信しているものとする。
時刻T3において、通信装置1bは、通信装置1cへのデータ送信を停止する。このとき、通信装置1cは、各通信装置から受信するデータの速度をモニタしている。よって、通信装置1cは、通信装置1bから通信装置1cへのデータ送信が停止したことを検出する。
そうすると、通信装置1cは、時刻T3以前に通信装置1bに割り当てていた帯域を、通信装置1aに割り当てる帯域制御を実行する。すなわち、通信装置1cは、通信装置1aに割り当てる帯域を大きくし、通信装置1bに割り当てる帯域を小さくする。このとき、通信装置1cは、図4に示すように、各送信元通信装置に割り当てる帯域を段階的に変化させるようにしてもよい。そして、通信装置1cは、新たに決定した受信帯域をそれぞれ対応する通信装置1a、1bに通知する。
通信装置1a、1bは、それぞれ、通信装置1cから新たに通知される受信帯域に基づいて上限送信速度を調整する。この結果、通信装置1aから通信装置1cへのデータ送信の上限速度は増加し、通信装置1bから通信装置1cへのデータ送信の上限速度は低下する。
ただし、通信装置1bから通信装置1cへのデータ送信の上限速度をゼロに設定してしまうと、通信装置1bと通信装置1cとの間の通信を再開するために所定のシーケンスが必要になることがある。よって、通信装置1bから通信装置1cへのデータ送信が停止した場合であっても、通信装置1bと通信装置1cとの間の接続が解除されていないケースでは、通信装置1cは、通信装置1bに割り当てる帯域を「ゼロ」にしない。即ち、通信装置1cは、通信装置1bに対して、必要最小限の情報を送信できる帯域を設定する。図4に示す例では、通信装置1bに対して0.1Gbpsが割り当てられている。また、通信装置1aに対しては、残りの帯域(この例では、9.9Gbps)が通知される。
このように、通信システム100においては、ある通信装置からのデータ送信が停止すると、他の通信装置の上限送信速度が増加する。よって、多拠点間通信におけるデータ送信の効率が向上する。
図5に示す例では、時刻T4以前は、通信装置1aから通信装置1cにデータが送信されている。このとき、通信装置1aは通信装置1cのみにデータを送信し、通信装置1cは通信装置1aのみからデータを受信しているものとする。したがって、通信装置1aから通信装置1cへのデータ送信は、10Gbpsを超えないように制御されている。
時刻T4において、通信装置1aは、通信装置1cへのデータ送信を継続しながら、通信装置1dへのデータ送信を開始する。そうすると、通信装置1dは、通信装置1aに割り当てる帯域を決定する。この例では、時刻T4以前は、通信装置1dの受信帯域はいずれの通信装置にも割り当てられていないものとする。この場合、通信装置1dは、全ての受信帯域を通信装置1aに割り当てることができるので、通信装置1aから通信装置1dへのデータ送信に割り当てる帯域は10Gbpsである。そして、通信装置1dは、決定した受信帯域を通信装置1aに通知する。
通信装置1aは、通信装置1c、1dへのデータ送信に割り当てる送信帯域をそれぞれ決定する。この例では、通信装置1aは、各宛先通信装置に対して互いに同じ帯域を割り当てるものとする。よって、各宛先通信装置に対して、送信帯域としてそれぞれ5Gbpsが割り当てられる。
ここで、通信装置1dから通信装置1aに通知される受信帯域は10Gbpsである。そして、通信装置1aは、通信装置1dに割り当てた送信帯域または通信装置1dから通知された受信帯域のうちの小さい方の値に基づいて上限送信速度を決定する。したがって、通信装置1aから通信装置1dへのデータ送信の上限速度として5Gbpsが設定される。同様に、通信装置1aから通信装置1cへのデータ送信の上限速度も5Gbpsである。
通信装置1aは、上述のようにして決定した上限送信速度に基づいてデータを送信する。すなわち、通信装置1aは、5Gbpsを超えないように通信装置1cへのデータ送信を制御し、また、5Gbpsを超えないように通信装置1dへのデータ送信を制御する。
このように、通信システム100においては、新たな宛先へのデータ送信が開始されるときには、その新たな宛先から送信元通信装置に受信帯域が通知される。そして、送信元通信装置は、通知された受信帯域を考慮してデータ送信を制御する。よって、受信側通信装置の輻輳が回避または抑制される。
図6に示す例では、時刻T5以前は、通信装置1aは、通信装置1c、1dにデータを送信している。なお、図6に示す時刻T5以前の状態は、図5に示す時刻T4以降の状態と同じである。すなわち、時刻T5以前は、通信装置1aは、5Gbpsを超えない速度で通信装置1cにデータを送信し、且つ、5Gbpsを超えない速度で通信装置1dにデータを送信する。
時刻T5において、通信装置1aは、通信装置1dへのデータ送信を停止する。この場合、通信装置1aは、通信装置1dへのデータ送信の上限速度を低下させ、他の宛先へのデータ送信の上限速度を増加させる。この例では、通信装置1aは、通信装置1cへのデータ送信の上限速度を増加させる。このとき、通信装置1aは、図6に示すように、通信装置1cへのデータ送信の上限速度を段階的に変化させるようにしてもよい。
ただし、通信装置1aから通信装置1dへのデータ送信の上限速度をゼロに設定してしまうと、通信装置1aと通信装置1dとの間の通信を再開するために所定のシーケンスが必要になることがある。したがって、通信装置1aが通信装置1dへのデータ送信を停止する場合であっても、通信装置1aと通信装置1dとの間の接続が解除されていないケースでは、通信装置1aは、通信装置1dへのデータ送信の上限速度を「ゼロ」にしない。すなわち、通信装置1aは、通信装置1dへのデータ送信の上限速度として、必要最小限の情報を送信できる速度を設定する。図6に示す例では、通信装置1dの上限速度として0.1Gbpsが設定されている。
通信装置1cに対しては、残りの帯域に対応する上限速度(この例では、9.9Gbps)が設定される。ただし、この上限速度は、受信側通信装置から通知される受信帯域を超えないように決定される。図5~図6に示す例では、時刻T4において、通信装置1cから通信装置1aに対して「受信帯域(1a_1c):10Gbps」が通知されている。したがって、通信装置1aは、通信装置1cへのデータ送信の上限速度として9.9Gbpsを設定できる。
このように、通信システム100においては、ある宛先へのデータ送信が停止すると、他の通信装置の上限送信速度が増加する。よって、多拠点間通信におけるデータ送信の効率が向上する。
図7は、通信装置1の機能の概要を示すブロック図である。図7に示す例では、ネットワーク200に通信装置1(1a、1c)が接続されている。
各通信装置1は、送受信処理部10、速度管理部20、メモリ30を備える。送受信処理部10は、速度管理部20による管理の下で、宛先ノードへデータを送信する。また、送受信処理部10は、他の通信装置からデータを受信する。速度管理部20は、データ送信の上限速度を決定することができる。このとき、速度管理部20は、メモリ30に格納されている速度管理情報を参照してデータ送信の上限速度を決定する。そして、送受信処理部10は、速度管理部20により決定される上限速度を超えない速度で、宛先ノードへデータを送信する。なお、通信装置1は、図7に示していない他の機能を備えていてもよい。
図8は、通信装置1の機能の一例を示す。この実施例では、送受信処理部10は、受信部11および送信部12を備える。速度管理部20は、第1の計算部21、通知部22、第2の計算部23を備える。メモリ30には、速度リストRおよび速度リストTが格納される。
以下の記載では、通信装置1aから通信装置1cへデータが送信されるものとする。すなわち、通信装置1aは、送信元通信装置として動作し、通信装置1cは、宛先通信装置として動作する。
通信装置1cは、他の通信装置からデータを受信するときは、第1の計算部21および通知部22を起動する。通信装置1cにおいて、第1の計算部21は、送信元通信装置の状況に基づいて、送信元通信装置から通信装置1cへのデータ送信に割り当てる帯域を表す第1の帯域を計算する。このとき、第1の計算部21は、送信元通信装置の数に基づいて第1の帯域を計算する。また、第1の計算部21は、送信元通信装置から受信するデータの速度に基づいて第1の帯域を計算してもよい。なお、第1の計算部21は、メモリ30に格納されている速度リストRを参照して第1の帯域を計算してもよい。
図9(a)は、速度リストRの一例を示す。速度リストRは、データを受信する通信装置1において、各送信元通信装置から受信するデータの速度および各送信元通信装置に割り当てる帯域を管理するために作成される。
速度リストRには、送信元通信装置ごとに、受信速度および受信帯域が記録される。受信速度は、送信元通信装置から受信するデータの速度を表す。なお、通信装置1は、各送信元通信装置から受信するデータの速度を定期的にモニタする。よって、速度リストRに記録される受信速度は、定期的に更新される。受信帯域は、送信元通信装置に割り当てられる帯域を表し、第1の計算部21により計算される第1の帯域に相当する。
通知部22は、第1の計算部21により計算された第1の帯域(すなわち、上限速度)を送信元通信装置に通知する。図9(a)に示す実施例では、通知部22は、通信装置1aから通信装置1cへのデータ送信に割り当てられる受信帯域(5.0Gbps)を通信装置1aに通知し、また、通信装置1bから通信装置1cへのデータ送信に割り当てられる受信帯域(5.0Gbps)を通信装置1bに通知する。
通信装置1aは、他の通信装置へデータを送信するときは、第2の計算部23を起動する。通信装置1aにおいて、第2の計算部23は、宛先通信装置の状況に基づいて、通信装置1aから宛先通信装置へのデータ送信に割り当てる送信帯域を表す第2の帯域を計算する。このとき、第2の計算部23は、例えば、宛先通信装置の数に基づいて各宛先通信装置へのデータ送信に割り当てる送信帯域を計算する。また、第2の計算部23は、宛先通信装置へ送信するデータの速度に基づいて各宛先通信装置へのデータ送信に割り当てる送信帯域を計算してもよい。そして、通信装置1aにおいて、送信部12は、第1の帯域(すなわち、宛先通信装置から通知された受信帯域)および第2の帯域(すなわち、通信装置1a内の第2の計算部23により計算された送信帯域)に基づいて決定される上限送信速度を超えない速度で宛先通信装置にデータを送信する。
第2の計算部23は、第1の帯域および第2の帯域に基づいて、上限送信速度を決定する。例えば、第1の帯域または第2の帯域のうちの小さい方の値に基づいて上限送信速度が決定される。この場合、通信装置1aは、第1の帯域および第2の帯域に基づいて決定した上限送信速度を超えない速度で宛先通信装置にデータを送信する。なお、第2の計算部23は、メモリ30に格納されている速度リストTを参照して上限送信速度を計算してもよい。
図9(b)は、速度リストTの一例を示す。速度リストTは、データを送信する通信装置1において、宛先通信装置ごとに上限送信速度を管理するために作成される。速度リストTには、宛先通信装置ごとに、送信速度、送信帯域、受信帯域、および上限送信速度が記録される。送信速度は、宛先通信装置に送信するデータの速度を表す。送信帯域は、宛先通信装置へのデータ送信に割り当てられる帯域を表し、第2の計算部23により計算される第2の帯域に相当する。受信帯域は、宛先通信装置から通知される受信帯域を表す。上限送信速度は、第2の計算部23により計算される送信帯域および宛先通信装置から通知される受信帯域から決定される。一例としては、第2の計算部23により計算される送信帯域および宛先通信装置から通知される受信帯域のうちの小さい方の値が上限送信速度として速度リストTに記録される。そして、送信部12は、宛先通信装置ごとに、速度リストTに記録されている上限送信速度を超えない速度でデータを送信する。
速度管理部20は、例えば、プロセッサおよびメモリを含むプロセッサシステムにより実現される。この場合、第1の計算部21、通知部22、および第2の計算部23の機能を記述したプログラムがプロセッサシステム内のメモリに格納される。そして、プロセッサは、このプログラムを実行することにより第1の計算部21、通知部22、および第2の計算部23の機能を提供する。なお、このプロセッサシステムは、宛先通信装置から通知される情報(例えば、受信帯域を表す情報)を、受信部11を介して受信して処理することができる。
図10~図14は、通信装置1が他の通信装置からデータを受信するときに実行する処理を示すフローチャートである。図15~図20は、通信装置1が他の通信装置にデータを送信するときに実行する処理を示すフローチャートである。なお、以下の記載では、他の通信装置からデータを受信する通信装置を宛先通信装置と呼ぶことがある。また、他の通信装置にデータを送信する通信装置を送信元通信装置と呼ぶことがある。
図10は、宛先通信装置の初期設定の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、宛先通信装置が起動されたときに実行される。
S1において、速度管理部20は、受信帯域Mを設定する。受信帯域Mは、通信装置1の最大受信速度に相当する。また、受信帯域Mは既知である。そして、S2において、速度管理部20は、速度リストRを初期化する。
図11は、新たな送信元通信装置が接続されるときに宛先通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S11において、速度管理部20は、新たな送信元通信装置により生成される接続要求をモニタする。接続要求は、たとえば、送信元通信装置がデータ送信を開始する前にその送信元通信装置により生成される。そして、速度管理部20は、接続要求を検出すると、S12において変数numを1に設定する。なお、図11~図14において、変数numは、送信元通信装置の数をカウントするために使用される。
S13において、速度管理部20は、速度リストRにおいて受信速度がゼロでない送信元通信装置の数をカウントし、送信元通信装置の数に変数numを加算する。この結果、変数numは、送信元通信装置(新たな送信元通信装置を含む)の総数を表す。
S14において、速度管理部20は、速度リストRに新たな送信元通信装置を追加し、その受信帯域に「M/num」を設定する。すなわち、新たな送信元通信装置の受信帯域として、通信装置1の受信帯域を送信元通信装置の数で割算することで得られる値が設定される。
S15において、速度管理部20は、変数iを初期化する。変数iは、速度リストRに登録されている送信元通信装置を識別する。よって、変数iの初期値は1である。なお、以下の記載では、変数iにより識別される送信元通信装置を「送信元通信装置i」と呼ぶことがある。
S16において、速度管理部20は、送信元通信装置iから受信するデータの速度がゼロであるか否かを判定する。なお、通信装置1は、各送信元通信装置から受信するデータの速度をモニタする機能を備える。
受信速度がゼロであれば(S16:Yes)、速度管理部20は、S17において、送信元通信装置iに「受信帯域:0.1」を通知する。この受信帯域は、通信装置iから通信装置1へのデータ送信において、通信装置1が許容する受信速度の上限に相当する。
受信速度がゼロでないときは(S16:No)、速度管理部20は、S18において、速度リストRに記録されている送信元通信装置iの受信帯域を「M/num」に更新する。そして、S19において、速度管理部20は、送信元通信装置iに「受信帯域:M/num」を通知する。
S20において、速度管理部20は、速度リストR中のすべての送信元通信装置についてS16~S19の通知処理が終了しているかを判定する。S16~S19の通知処理が終了していない送信元通信装置が残っていれば(S20:No)、S21において変数iがインクリメントされ、速度管理部20の処理はS16に戻る。そして、すべての送信元通信装置についてS16~S19の通知処理が終了すると(S20:Yes)、速度管理部20の処理はS11に戻る。
このように、新たな送信元通信装置が追加されると、通信装置1は、各送信元通信装置の受信帯域を更新する。そして、通信装置1は、更新後の受信帯域を各送信元通信装置に通知する。
例えば、図2に示すケースでは、通信装置1aから通信装置1cに接続要求が届くと、通信装置1cは、通信装置1aに割り当てる受信帯域を計算して通信装置1aに通知する。図3に示すケースでは、通信装置1bから通信装置1cに接続要求が届くと、通信装置1cは、通信装置1a、1bに割り当てる受信帯域をそれぞれ計算する。そして、通信装置1cは、その計算結果をそれぞれ通信装置1a、1bに通知する。
図12は、送信元通信装置との接続が解除されたときに宛先通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S31において、速度管理部20は、接続解除要求をモニタする。接続解除要求は、例えば、送信元通信装置により生成される。そして、速度管理部20は、接続解除要求を検出すると、S32において、接続解除要求を生成した送信元通信装置を速度リストRから削除する。S33において、速度管理部20は、変数numをゼロに設定する。
S34において、速度管理部20は、速度リストRにおいて受信速度がゼロでない送信元通信装置の数をカウントし、送信元通信装置の数に変数numを加算する。この結果、変数numは、送信元通信装置(接続解除要求を生成した送信元通信装置を除く)の総数を表す。そして、S35において、速度管理部20は、変数iを1に初期化する。
S36~S41の処理は、図11に示すS16~S21と実質的に同じである。すなわち、送信元通信装置iから受信するデータの速度がゼロであれば、速度管理部20は、送信元通信装置iに「受信帯域:0.1」を通知する。一方、送信元通信装置iから受信するデータの速度がゼロでないときには、速度管理部20は、送信元通信装置iに「受信帯域:M/num」を通知する。ただし、S36~S41において、変数numは、接続解除要求を発行した送信元通信装置を除く送信元通信装置の数を表す。したがって、送信元通信装置の数が減少すると、残りの各送信元通信装置に通知される受信帯域は大きくなる。
図13は、送信元通信装置からのデータ送信が停止したときに宛先通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S51において、速度管理部20は、各送信元通信装置から受信するデータの速度をモニタする。そして、所定時間を超えてデータ送信が停止している送信元通信装置が検出されたときは、速度管理部20の処理はS52に進む。以下の記載では、データ送信が停止している送信元通信装置を対象送信元通信装置と呼ぶことがある。
S52において、速度管理部20は、速度リストRに記録されている対象送信元通信装置に割り当てられている受信帯域が所定の閾値よりも大きいか判断する。対象送信元通信装置に割り当てられている受信帯域が所定の閾値よりも大きいときは(S52:Yes)、S53において、速度管理部20は、その受信帯域を2分の1にする。一方、対象送信元通信装置の受信帯域が所定の閾値以下であれば(S52:No)、S54において、速度管理部20は、対象送信元通信装置の受信帯域を「0.1」に更新する。
S55において、速度管理部20は、速度リストRに記録されている各受信帯域の和Wを計算する。なお、図13~図14において、和Wは、各送信元通信装置との通信に割り当てられる帯域の和に相当する。そして、S56において、速度管理部20は、変数iを1に初期化する。
S57~S62の処理は、図11に示すS16~S21とほぼ同じである。すなわち、送信元通信装置iから受信するデータの速度がゼロであれば、速度管理部20は、送信元通信装置iに「受信帯域:0.1」を通知する。ただし、送信元通信装置iから受信するデータの速度がゼロでなければ、速度管理部20は、S59において、速度リストRに記録されている送信元通信装置iの受信帯域に「M/W」を乗算する。すなわち、送信元通信装置iに割り当てられている受信帯域がRである場合、S59において、Rが「R*M/W」に更新される。この場合、速度管理部20は、送信元通信装置iに「受信帯域:R*M/W」を通知する。なお、Mは、上述したように、通信装置1の受信帯域(または、通信装置1の受信速度の最大値)を表す。また、S57~S62の処理は、対象送信元通信装置に対して実行しなくてもよい。
一例として、速度リストRが図9(a)に示す状態であり、通信装置1bのデータ送信が停止したものとする。この場合、対象送信元通信装置は通信装置1bである。そうすると、S53において、速度リストRに記録されている通信装置1bの受信帯域が5Gbpsから2.5Gbpsに更新される。また、S55において、受信帯域の和Wとして7.5Gbpsが得られる。この場合、通信装置1aに割り当てる受信帯域は、5Gbpsから5×(10/7.5)Gbpsに更新される。このように、ある送信元通信装置(ここでは、通信装置1b)からのデータ送信が停止すると、他の送信元通信装置(ここでは、通信装置1a)に割り当てる帯域が増加する。よって、データ送信の効率が向上する。
また、S51~S62の処理が繰り返し実行されると、対象送信元通信装置に割り当てる帯域が段階的に小さくなってゆく。図4に示す例では、通信装置1bに割り当てる帯域が段階的に小さくなってゆく。このとき、残りの通信装置(すなわち、通信装置1a)に割り当てる帯域は段階的に大きくなってゆく。
図14は、データ受信速度が上限速度に達しているときに宛先通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S71において、速度管理部20は、各送信元通信装置から受信するデータの速度をモニタする。そして、所定時間を超えてデータ速度が対応する上限速度に達している送信元通信装置が検出されたときは、速度管理部20の処理はS72に進む。この上限速度は、例えば、各送信元通信装置に割り当てられている受信帯域に相当する。なお、以下の記載では、データ速度が対応する上限速度に達している送信元通信装置を対象送信元通信装置と呼ぶことがある。
S72において、速度管理部20は、速度リストRから対象送信元通信装置の受信帯域Rを取得する。S73において、速度管理部20は、変数numをゼロに設定する。S74において、速度管理部20は、速度リストRにおいて受信速度がゼロでない送信元通信装置の数をカウントし、送信元通信装置の数に変数numを加算する。この結果、変数numは、送信元通信装置(対象送信元通信装置を含む)の総数を表す。
S75において、速度管理部20は、対象送信元通信装置について、「2*R」または「M/num」のうちの小さい方の値を選択する。そして、速度管理部20は、速度リストRにおいて、対象送信元通信装置の受信帯域を、選択した値に更新する。S76において、速度管理部20は、速度リストRに記録されている各受信帯域の和Wを計算する。そして、S77において、速度管理部20は、変数iを1に初期化する。
S78~S83の処理は、図13に示すS57~S62と実質的に同じである。すなわち、送信元通信装置iから受信するデータの速度がゼロであれば、速度管理部20は、送信元通信装置iに「受信帯域:0.1」を通知する。一方、送信元通信装置iから受信するデータの速度がゼロでなければ、速度管理部20は、送信元通信装置iに「受信帯域:R*M/W」を通知する。なお、Mは、上述したように、通信装置1の受信帯域(または、通信装置1の受信速度の最大値)を表す。また、S78~S83の処理は、対象送信元通信装置に対して実行しなくてもよい。
このように、ある送信元通信装置から受信するデータの速度が上限速度に達すると、速度管理部20は、その送信元通信装置に割り当てる帯域を大きくする。すなわち、高速通信を要求する送信元通信装置に割り当てる帯域が大きくなる。よって、データ送信の効率が向上する。
図15は、送信元通信装置の初期設定の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、送信元通信装置が起動されたときに実行される。
S101において、速度管理部20は、送信帯域Mを設定する。なお、送信帯域Mは、通信装置1の送信速度の最大値に相当する。また、送信帯域Mは既知である。そして、S102において、速度管理部20は、速度リストTを初期化する。
図16は、新たな宛先通信装置に接続するときに送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S111において、速度管理部20は、新たな宛先通信装置に接続したか否かを判定する。なお、通信装置1が新たな宛先通信装置に接続するときは、例えば、送受信管理部10により接続要求が生成される。
S112において、速度管理部20は、新たな宛先通信装置から通知される受信帯域Rを取得する。なお、宛先通信装置から通知される受信帯域を表す情報は、図8に示す受信部11により受信され、速度管理部20に渡される。すなわち、速度管理部20は、宛先通信装置から通知される受信帯域を表す情報を受信する。そして、速度管理部20は、通知された受信帯域Rを速度リストTに記録する。なお、新たな宛先通信装置は、図11に示すフローチャートの処理を実行し、S17またはS19において送信元通信装置に受信帯域Rを通知する。
S113において、速度管理部20は、変数numを1に設定する。なお、図16および図19において、変数numは、宛先通信装置の数をカウントするために使用される。S114において、速度管理部20は、速度リストTにおいて送信速度がゼロでない宛先通信装置の数をカウントし、宛先通信装置の数に変数numを加算する。この結果、変数numは、宛先通信装置(新たな宛先通信装置を含む)の総数を表す。
S115において、速度管理部20は、速度リストTに新たな宛先通信装置を追加し、その送信帯域Tとして「M/num」を設定する。すなわち、新たな宛先通信装置の送信帯域Tとして、通信装置1の送信帯域を宛先通信装置の数で割算することで得られる値が設定される。
S116において、速度管理部20は、速度リストTに記録されている各宛先通信装置の送信帯域Tの和Wを計算する。和Wは、図16~図20においては、各宛先通信装置との通信に割り当てられる帯域の和に相当する。
S117において、速度管理部20は、変数jを1に初期化する。変数jは、速度リストTに登録されている宛先通信装置を識別する。なお、以下の記載では、変数jで識別される宛先通信装置を「宛先通信装置j」と呼ぶことがある。
S118において、速度管理部20は、宛先通信装置jに送信するデータの速度がゼロであるか否かを判定する。なお、データ送信速度は、例えば、送受信管理部10から速度管理部20に通知される。
データ送信速度がゼロでないときは(S118:No)、速度管理部20は、S119において、宛先通信装置jに割り当てる送信帯域Tを計算する。この送信帯域Tは、たとえば、通信装置1の送信帯域M(すなわち、通信装置1の送信速度の最大値)を宛先通信装置の数で割算することで計算される。また、速度リストTに宛先通信装置jの送信帯域Tが既に記録されているときは、速度管理部20は、その送信帯域TをT*M/Wに更新してもよい。なお、新たな宛先通信装置については、S119の処理をスキップしてもよい。
S120において、速度管理部20は、宛先通信装置jから取得した受信帯域Rまたは宛先通信装置jに割り当てられる送信帯域Tのうちの小さい方の値を選択する。そして、速度管理部20は、選択した値で、速度リストTに記録されている宛先通信装置jの上限送信速度Vを更新する。すなわち、受信帯域Rよりも送信帯域Tの方が小さいときは、送信帯域Tが上限送信速度Vとして記録される。一方、送信帯域Tよりも受信帯域Rの方が小さいときは、受信帯域Rが上限送信速度Vとして記録される。なお、送信速度がゼロであるときは(S118:Yes)、S119~S120の処理はスキップされる。
S121において、速度管理部20は、速度リストT中のすべての宛先通信装置についてS118~S120の更新処理が終了しているかを判定する。S118~S120の更新処理が終了していない宛先通信装置が残っていれば(S121:No)、S122において変数jがインクリメントされ、速度管理部20の処理はS118に戻る。そして、すべての宛先通信装置についてS118~S120の更新処理が終了すると(S121:Yes)、速度管理部20の処理はS111に戻る。
送信元通信装置は、上述のようにして宛先通信装置ごとに決定される上限送信速度Vに従って各宛先通信装置へのデータ送信を制御する。すなわち、図8に示す送信部12は、上限送信速度Vを超えない速度で宛先通信装置にデータを送信する。例えば、図2~図3に示す通信装置1aにおいて、通信装置1cへのデータ送信について「送信帯域T:10Gbps」が得られているものとする。ここで、図2に示すように、通信装置1cから「受信帯域R:10Gbps」が通知されたときは、上限送信速度Vは10Gbpsである。この場合、通信装置1aは、10Gbpsを超えない速度で、通信装置1cにデータを送信する。この後、図3に示すように、通信装置1cから「受信帯域R:5Gbps」が通知されたときは、上限送信速度Vは5Gbpsに更新される。そうすると、通信装置1aは、5Gbpsを超えない速度で、通信装置1cにデータを送信する。
図17は、宛先通信装置との接続が解除されたときに送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S131において、速度管理部20は、宛先通信装置との接続が解除されたか否かを判定する。なお、通信装置1が宛先通信装置との接続を解除するときは、たとえば、送受信管理部10により接続解除要求が生成される。接続解除要求が検出されたときは、速度管理部20は、S132において、接続解除要求に対応する宛先通信装置を速度リストTから削除する。
S133において、速度管理部20は、速度リストTに記録されている各宛先通信装置の送信帯域Tの和Wを計算する。このとき、接続が解除された宛先通信措置は、速度リストTから既に削除されている。そして、S134において、速度管理部20は、変数jを1に初期化する。
S135~S139の処理は、図16に示すS118~S122と実質的に同じである。すなわち、ある宛先通信装置との接続が解除されると、残りの各宛先通信装置に割り当てる送信帯域Tが更新される。さらに、残りの各宛先通信装置について、先に宛先通信装置から通知されている受信帯域Rおよび更新された送信帯域Tに基づいて上限送信速度Vが計算される。
ここで、宛先通信装置との接続が解除されると、S133において計算される和Wが小さくなる。したがって、例えば、送信帯域TがT*M/Wに更新されるケースでは、宛先通信装置との接続が解除される前と比較して、送信帯域Tが大きくなる。この結果、上限送信速度Vが大きくなる可能性がある。すなわち、ある宛先通信装置との接続が解除されると、その宛先通信装置との通信に割り当てられていた帯域が残りの宛先通信装置に割り当てられるので、残りの宛先通信装置との間の通信の効率が向上する。
図18は、宛先通信装置へのデータ送信が停止したときに送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S151において、速度管理部20は、各宛先通信装置へ送信するデータの速度をモニタする。そして、所定時間を超えてデータ送信が停止している宛先通信装置が検出されたときは、速度管理部20の処理はS152に進む。以下の記載では、データ送信が停止している宛先通信装置を対象宛先通信装置と呼ぶことがある。
S152において、速度管理部20は、速度リストTに記録されている対象宛先通信装置の送信帯域Tを2分の1にする。S153において、速度管理部20は、速度リストTに記録されている各送信帯域Tの和Wを計算する。そして、S154において、速度管理部20は、変数jを1に初期化する。
S155~S159の処理は、図16に示すS118~S122と実質的に同じである。よって、対象宛先通信装置へのデータ送信が停止すると、各宛先通信装置に割り当てる送信帯域Tが更新される。さらに、各宛先通信装置について、先に宛先通信装置から通知されている受信帯域Rおよび更新された送信帯域Tに基づいて上限送信速度Vが計算される。
一例として、通信装置1aに実装される速度リストTが図9(b)に示す状態であるときに、通信装置1dへのデータ送信が停止したものとする。この場合、対象宛先通信装置は通信装置1dである。そうすると、S152において、速度リストTに記録されている通信装置1dの送信帯域Tが5Gbpsから2.5Gbpsに更新される。また、S153において、送信帯域Tの和Wとして7.5Gbpsが得られる。そして、通信装置1cへのデータ送信に割り当てる送信帯域Tは、5Gbpsから5×10/7.5Gbpsに更新される。このように、ある宛先通信装置(ここでは、通信装置1d)へのデータ送信が停止すると、他の宛先通信装置(ここでは、通信装置1c)へのデータ送信に割り当てられる送信帯域が増加する。よって、データ送信の効率が向上する。
また、S151~S159の処理が繰り返し実行されると、対象宛先通信装置へのデータ送信の上限速度が段階的に小さくなってゆく。図6に示す例では、通信装置1dへのデータ送信に割り当てられる帯域が段階的に小さくなってゆく。このとき、残りの通信装置(即ち、通信装置1c)に割り当てられる帯域は段階的に大きくなってゆく。
図19は、データ送信速度が上限速度に達しているときに送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S171において、速度管理部20は、各宛先通信装置に送信するデータの速度をモニタする。そして、所定時間を超えてデータ速度が対応する上限送信速度Vに達している宛先通信装置が検出されたときは、速度管理部20の処理はS172に進む。なお、以下の記載では、データ速度が対応する上限送信速度Vに達している宛先通信装置を対象宛先通信装置と呼ぶことがある。
S172において、速度管理部20は、変数numをゼロに設定する。S173において、速度管理部20は、速度リストTにおいて送信速度がゼロでない宛先通信装置の数をカウントし、宛先通信装置の数に変数numを加算する。この結果、変数numは、宛先通信装置(対象宛先通信装置を含む)の総数を表す。
S174において、速度管理部20は、対象宛先通信装置について、「2*T」または「M/num」のうちの小さい方の値を選択する。そして、速度管理部20は、速度リストTにおいて、対象宛先通信装置の送信帯域Tを、選択した値に更新する。S175において、速度管理部20は、速度リストTに記録されている各送信帯域Tの和Wを計算する。このとき、対象宛先通信装置の送信帯域は、「2*T」または「M/num」に更新されている。そして、S176において、速度管理部20は、変数jを1に初期化する。
S177~S181の処理は、図16に示すS118~S122と実質的に同じである。よって、ある宛先通信装置(すなわち、対象宛先通信装置)へのデータ送信の速度が上限送信速度Vに達すると、各宛先通信装置の送信帯域Tが更新される。さらに、各宛先通信装置について、先に宛先通信装置から通知されている受信帯域Rおよび更新された送信帯域Tに基づいて上限送信速度Vが計算される。このとき、対象宛先通信装置に割り当てられる送信帯域が増加するので、その上限送信速度が大きくなることがある。一方、他の宛先通信装置に割り当てられる帯域が削減されるので、他の宛先通信装置の上限送信速度は小さくなることがある。
図20は、宛先通信装置から受信帯域の通知を受け取った送信元通信装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
S191において、速度管理部20は、宛先通信装置から新しい受信帯域Rについての通知を待ち受ける。そして、新しい受信帯域Rについての通知を受信すると、速度管理部20の処理はS192に進む。
S192において、速度管理部20は、速度リストTにおいて、新しい受信帯域Rを通知してきた宛先通信装置に対応する受信帯域Rを更新する。すなわち、速度リストTに記録されていた受信帯域Rは、新たに通知された受信帯域Rに更新される。S193において、速度管理部20は、速度リストTに記録されている各送信帯域Tの和Wを計算する。そして、S194において、速度管理部20は、変数jを1に初期化する。
S195~S199の処理は、図16に示すS118~S122と実質的に同じである。よって、ある宛先通信装置から新たな受信帯域Rの通知があると、各宛先通信装置の上限送信速度Vが再計算される。
<他の実施形態>
図1に示す通信システム100において、契約等により、ユーザ毎に上限速度を設定してもよい。例えば、低額な通信料金で契約したユーザに対しては、通信帯域が空いているときであっても所定の上限速度を超えないようにデータ送信が制御される。或いは、高額な通信料金で契約したユーザに対しては、所定の下限速度が保証されるようにデータ送信が制御される。
ある送信元通信装置に対して契約による上限速度(以下、契約上限速度)が設定されているケースでは、受信側の通信装置は、例えば、M/numまたは契約上限速度に対応する帯域のうちの小さい方の値を表す受信帯域Rを送信元通信装置に割り当てる。そして、受信側の通信装置は、この受信帯域Rを送信元通信装置に通知する。Mは、通信装置1の受信帯域を表し、numは、送信元通信装置の数を表す。送信元通信装置は、例えば、宛先通信装置から通知される受信帯域Rまたは自分で計算した送信帯域Tのうちの小さい方の値に基づいて上限速度を仮決定する。そして、送信元装置は、仮決定した上限速度または契約上限速度のうちの小さい方の値を上限送信速度Vとして使用する。
通信装置Xから通信装置Yへのデータ送信(以下、優先データ送信)に対して契約による下限速度(以下、契約下限速度)が設定されているものとする。この場合、通信装置Yは、例えば、契約下限速度に対応する帯域またはM/numのうちの大きい方の値を表す受信帯域Rを優先データ送信に割り当てる。なお、Mは、通信装置1の受信帯域を表し、numは、送信元通信装置の数を表す。そして、この受信帯域Rが通信装置Yから通信装置Xに通知される。この場合、通信装置Yにおいて、残りの帯域が他の送信元通信装置に均等に割り当てられる。よって、優先データ送信に対してM/numよりも大きい帯域が割り当てられたときは、他の送信元通信装置にはM/numより小さい帯域が割り当てられることになる。
通信装置Xは、通信装置Xの送信帯域Mを宛先通信装置の数numで割算することで得られる送信帯域Tと契約下限速度に対応する帯域のうちの大きい方の値を計算する。続いて、通信装置Xは、この計算結果と通信装置Yから通知される受信帯域Rのうちの小さい方の値に基づいて上限送信速度Vを決定する。そして、通信装置Xは、この上限送信速度Vを超えない速度で通信装置Yにデータを送信する。また、通信装置Xは、M/numを他の宛先通信装置にそれぞれ割り当てる。ただし、通信装置Yから通知される受信帯域RがM/numよりも大きいときは、送信帯域Mから受信帯域Rを引算することで得られる残りの帯域が他の宛先通信装置に均等に割り当てられる。
図21は、優先データ送信の実施例を示す。この実施例では、優先データ送信の契約下限速度は3Gbpsである。
図21(a)に示す例では、通信装置Yにおいて、M/numは5Gbpsであり、契約下限速度に対応する帯域よりも大きい。この場合、受信帯域RとしてM/numが各送信元通信装置に通知される。即ち、通信装置Yから通信装置Xに「受信帯域R:5Gbps」が通知される。通信装置Xにおいて、M/numは5Gbpsであり、契約下限速度に対応する帯域よりも大きい。この場合、通信装置Tとして「M/num」が使用される。即ち、送信帯域Tは5Gbpsである。さらに、送信帯域Tおよび受信帯域Rはいずれも5Gbpsなので、上限送信速度Vは5Gbpsである。したがって、通信装置Xは、5Gbpsを超えない範囲で通信装置Yにデータを送信することができる。
図21(b)に示す例では、通信装置Yにおいて、M/numは2Gbpsであり、契約下限速度に対応する帯域よりも小さい。この場合、受信帯域Rとして「契約下限速度に対応する帯域」が通信装置Xに通知される。すなわち、通信装置Yから通信装置Xに「受信帯域R:3Gbps」が通知される。通信装置Xにおいて、M/numは2.5Gbpsであり、契約下限速度に対応する帯域よりも小さい。この場合、送信帯域Tとして「契約下限速度に対応する帯域」が使用される。すなわち、送信帯域Tは3Gbpsである。さらに、送信帯域Tおよび受信帯域Rはいずれも3Gbpsなので、上限送信速度Vは3Gbpsである。このように、優先データ送信に対して3Gbpsの帯域が確保され、通信装置Xは、3Gbpsで通信装置Yにデータを送信することができる。
なお、この場合、通信装置Xにおいて、他の宛先に対してM/numよりも小さい帯域(7/3Gbps)が割り当てられる。また、通信装置Yにおいて、他の送信元に対してM/numよりも小さい帯域(7/4Gbps)が割り当てられる。
<実施例>
図22は、通信速度を制御する方法の実施例を示す。この実施例では、図22(a)に示すように、通信装置1aは、通信装置1c、1dのみにデータを送信している。通信装置1c、1dは、それぞれ通信装置1aのみからデータを受信している。
通信装置1aは、通信装置1c、1dに対して割り当てる送信帯域を計算する。通信装置1cへのデータ送信に割り当てられる送信帯域(a_c)は5Gbpsであり、通信装置1dへのデータ送信に割り当てられる送信帯域(a_d)も5Gbpsである。通信装置1c、1dは、それぞれ、通信装置1aからのデータ送信に割り当てる受信帯域を通信装置1aに通知する。通信装置1cから通信装置1aに通知される受信帯域(a_c)は10Gbpsであり、通信装置1dから通信装置1aに通知される受信帯域(a_d)も10Gbpsである。
通信装置1aは、通信装置1c、1dへのデータ送信の上限速度をそれぞれ決定する。ここで、送信帯域(a_c)または受信帯域(a_c)のうちの小さい方の値は5Gbpsである。よって、通信装置1aから通信装置1cへのデータ送信の上限速度は5Gbpsである。同様に、通信装置1aから通信装置1dへのデータ送信の上限速度も5Gbpsである。
この後、図22(b)に示すように、通信装置1e、1f、1gから通信装置1dへのデータ送信が開始されるものとする。この場合、通信装置1dは、受信帯域の再割当てを行う。この例では、通信装置1dにデータを送信する通信装置の数は4である。したがって、通信装置1a、1e、1f、1gに対してそれぞれ2.5Gbpsが割り当てられる。そして、通信装置1dは、算出した受信帯域(a_d、e_d、f_d、g_d)をそれぞれ通信装置1a、1e、1f、1gに通知する。
通信装置1aは、通信装置1dから受信帯域の通知を受け取ると、各宛先通信装置へのデータ送信の上限送信速度を再計算する。すなわち、通信装置1aの速度管理部20は、図20に示すフローチャートの処理を実行する。なお、通信装置1aにおいて、通信装置1c、1dに対して割り当てられている送信帯域は、それぞれ5Gbpsであるものとする。また、S193で算出される和Wは、10Gbpsであるものとする。
通信装置1aは、通信装置1dへのデータ送信の上限速度を計算する。ここで、通信装置1dから通信装置1aに通知される受信帯域Rは2.5Gbpsである。また、S196で算出されるT*M/Wは5Gbps(=5×10/10)である。そして、S197において、通知された受信帯域R(2.5Gbps)またはT*M/W(5Gbps)のうちの小さい方の値に基づいて上限送信速度V(2.5Gbps)が決定される。したがって、通信装置1aは、2.5Gbpsを超えない速度で、通信装置1dへデータを送信する。
通信装置1aは、通信装置1cへのデータ送信の上限速度を計算する。ここで、通信装置1cから通信装置1aに通知される受信帯域Rは10Gbpsである。また、S196で算出されるT*M/Wは5Gbps(=5×10/10)である。そして、S197において、通知された受信帯域R(10Gbps)またはT*M/W(5Gbps)のうちの小さい方の値に基づいて上限送信速度V(5Gbps)が決定される。したがって、通信装置1aは、5Gbpsを超えない速度で、通信装置1cへデータを送信する。
このように、通信装置1aの宛先通信装置(ここでは、通信装置1d)へデータを送信する他の通信装置の数が変化すると、その宛先通信装置から通信装置1aへの通知に基づいて、通信装置1aからその宛先通信装置へのデータ送信の上限送信速度も変化する。すなわち、ネットワーク全体を管理する専用の管理装置の介在なしで、輻輳の回避およびデータ送信の効率化が実現される。
上述の実施例を含む実施形態に関し、さらに下記の付記を開示する。
(付記1)
多拠点間通信において使用される通信装置であって、
1または複数の宛先通信装置の中から指定される目的通信装置から、前記通信装置から前記目的通信装置へのデータ送信に割り当てられる受信帯域を表す情報を受信する受信部と、
前記宛先通信装置の状況に基づいて、前記目的通信装置へのデータ送信に割り当てる送信帯域を計算する計算部と、
前記受信帯域または前記送信帯域のうちの小さい方の値に基づいて決まる上限送信速度を超えない速度で前記目的通信装置にデータを送信する送信部と、
を備える通信装置。
(付記2)
前記受信帯域は、前記目的通信装置にデータを送信する通信装置の数に基づいて算出され、
前記計算部は、前記宛先通信装置の数に基づいて前記送信帯域を計算する
ことを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記計算部は、各宛先通信装置へのデータ送信の速度に基づいて前記送信帯域を計算する
ことを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記4)
第1の通信装置および前記第1の通信装置にデータを送信する第2の通信装置を含む通信システムであって、
前記第1の通信装置は、
前記第2の通信装置を含む1または複数の送信元通信装置の状況に基づいて、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に割り当てる帯域を表す第1の帯域を計算する第1の計算部と、
前記第1の計算部により計算された第1の帯域を前記第2の通信装置に通知する通知部と、を備え、
前記第2の通信装置は、
前記第1の通信装置を含む1または複数の宛先通信装置の状況に基づいて、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に割り当てる帯域を表す第2の帯域を計算する第2の計算部と、
前記第1の帯域または前記第2の帯域のうちの小さい方の値に基づいて決まる上限送信速度を超えない速度で前記第1の通信装置にデータを送信する送信部と、を備える
ことを特徴とする通信システム。
(付記5)
前記第1の計算部は、前記送信元通信装置の数に基づいて前記第1の帯域を計算する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記6)
前記第1の計算部は、前記第1の通信装置の受信帯域を前記送信元通信装置の数で割算することで前記第1の帯域を計算する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記7)
前記第1の計算部は、各送信元通信装置から受信するデータの速度に基づいて前記第1の帯域を計算する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記8)
前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信の速度が低下したときは、前記第1の計算部は、前記第1の帯域を小さくし、前記第1の通信装置にデータを送信する他の送信元通信装置に割り当てる帯域を大きくする
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記9)
前記第2の計算部は、前記宛先通信装置の数に基づいて、前記第2の帯域を計算する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記10)
前記第2の計算部は、前記第2の通信装置の送信帯域を前記宛先通信装置の数で割算することで前記第2の帯域を計算する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記11)
前記第2の計算部は、各宛先通信装置へのデータ送信の速度に基づいて前記第2の帯域を計算する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記12)
前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信の速度が低下したときは、前記第2の計算部は、前記第2の帯域を小さくし、前記第2の通信装置からデータを受信する他の宛先通信装置に割り当てる帯域を大きくする
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記13)
前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に対して予め上限速度が指定されているときは、前記第1の計算部は、前記第1の通信装置の受信帯域を前記送信元通信装置の数で割算することで得られる帯域または前記上限速度に対応する帯域のうちの小さい方の値に基づいて前記第1の帯域を計算する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記14)
前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に対して予め上限速度が指定されているときは、前記第2の計算部は、前記第1の帯域または前記第2の帯域のうちの小さい方の値に基づいて仮上限速度を決定し、前記仮上限速度または前記上限速度のうちの小さい方の値を前記上限送信速度として出力する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記15)
前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に対して予め下限速度が指定されているときは、前記第1の計算部は、前記第1の通信装置の受信帯域を前記送信元通信装置の数で割算することで得られる帯域または前記下限速度に対応する帯域のうちの大きい方の値に基づいて前記第1の帯域を計算する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記16)
前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に対して予め下限速度が指定されているときは、前記第2の計算部は、前記第2の通信装置の送信帯域を前記宛先通信装置の数で割算することで得られる帯域または前記下限速度に対応する帯域のうちの大きい方の値に基づいて前記第2の帯域を計算する
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記17)
第1の通信装置および前記第1の通信装置にデータを送信する第2の通信装置を含む通信制御方法において使用される通信速度制御方法であって、
前記第1の通信装置は、
前記第2の通信装置を含む1または複数の送信元通信装置の状況に基づいて、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に割り当てる帯域を表す第1の帯域を計算し、
前記第1の帯域を前記第2の通信装置に通知し、
前記第2の通信装置は、
前記第1の通信装置を含む1または複数の宛先通信装置の状況に基づいて、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に割り当てる帯域を表す第2の帯域を計算し、
前記第1の帯域または前記第2の帯域のうちの小さい方の値に基づいて決まる上限送信速度を超えない速度で前記第1の通信装置にデータを送信する
ことを特徴とする通信速度制御方法。
(付記18)
多拠点間通信において使用される通信装置において、
1または複数の宛先通信装置の中から指定される目的通信装置から、前記通信装置から前記目的通信装置へのデータ送信に割り当てられる受信帯域を表す情報を受信し、
前記宛先通信装置の状況に基づいて、前記目的通信装置へのデータ送信に割り当てる送信帯域を計算し、
前記受信帯域または前記送信帯域のうちの小さい方の値に基づいて、前記目的通信装置へのデータ送信を制御するための上限送信速度を決定する
処理をプロセッサに実行させる通信速度制御プログラム。
1(1a~1g) 通信装置
10 送受信処理部
11 受信部
12 送信部
20 速度管理部
21 第1の計算部
22 通知部
23 第2の計算部
30 メモリ
100 通信システム
200 広域ネットワーク(WAN)

Claims (14)

  1. 信装置であって、
    前記通信装置からデータが送信される、1または複数の宛先通信装置の中の第1宛先通信装置から、前記第1宛先通信装置における前記通信装置からのデータ受信に割り当て可能な受信帯域を表す情報を受信する受信部と、
    前記宛先通信装置の数を表す第1の数に基づいて、前記第1宛先通信装置へのデータ送信に割り当て可能な送信帯域を計算する計算部と、
    前記受信帯域または前記送信帯域のうちの小さい方の値に基づいて決まる上限送信速度を超えない速度で前記第1宛先通信装置にデータを送信する送信部と、
    を備える通信装置。
  2. 前記受信帯域は、前記第1宛先通信装置にデータを送信する、前記通信装置を含む1または複数の通信装置の数を表す第2の数に基づいて算出される
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記計算部は、前記通信装置のデータ送信の最大速度を前記第1の数で除することにより前記送信帯域を計算する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記受信帯域は、前記第1宛先通信装置のデータ受信の最大速度を前記第2の数で除することにより特定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記通信装置が前記第1宛先通信装置へのデータ送信を停止するときには、前記受信部は、前記受信帯域を表す情報として、前記通信装置から前記第1宛先通信装置へのデータ送信が行われていたときの受信帯域よりも小さいゼロでない帯域を表す情報を前記第1宛先通信装置から受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. 第1の通信装置および前記第1の通信装置にデータを送信する第2の通信装置を含む通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、前記第1の通信装置における前記第2の通信装置からのデータ受信に割り当て可能な帯域を表す第1の帯域を前記第2の通信装置に通知する通知部を備え、
    前記第2の通信装置は、
    前記第2の通信装置からのデータを受信する、前記第1の通信装置を含む1または複数の宛先通信装置の数を表す第1の数に基づいて、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に割り当て可能な帯域を表す第2の帯域を計算する第2の計算部と、
    前記第1の帯域または前記第2の帯域のうちの小さい方の値に基づいて決まる上限送信速度を超えない速度で前記第1の通信装置にデータを送信する送信部と、を備える
    ことを特徴とする通信システム。
  7. 前記第2の計算部は、前記第2の通信装置の最大送信速度を前記第1の数で除することにより前記第2の帯域を計算する
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に対して予め下限速度が指定されているときは、前記第2の計算部は、前記下限速度を下回らないよう前記第2の帯域を計算する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の通信システム。
  9. 前記第1の通信装置は、前記第1の通信装置にデータを送信する、前記第2の通信装置を含む1または複数の送信元通信装置の数を表す第2の数に基づいて、前記第1の帯域を計算する第1の計算部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  10. 前記第1の計算部は、前記第1の通信装置の最大受信速度を前記第2の数で除することにより前記第1の帯域を計算する
    ことを特徴とする請求項に記載の通信システム。
  11. 前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に対して予め下限速度が指定されているときは、前記第1の計算部は、前記下限速度を下回らないよう前記第1の帯域を計算する
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の通信システム。
  12. 前記第2の通信装置が前記第1の通信装置へのデータ送信を停止するときには、前記第1の通信装置は、前記第1の帯域として、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信が行われていたときの第1の帯域よりも小さいゼロでない帯域を前記第2の通信装置に通知する
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  13. 第1の通信装置および前記第1の通信装置にデータを送信する第2の通信装置を含む通信システムにおいて使用される通信速度制御方法であって、
    前記第1の通信装置は、前記第1の通信装置における前記第2の通信装置からのデータ受信に割り当て可能な帯域を表す第1の帯域を前記第2の通信装置に通知し、
    前記第2の通信装置は、
    前記第2の通信装置からのデータを受信する、前記第1の通信装置を含む1または複数の宛先通信装置のに基づいて、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置へのデータ送信に割り当て可能な帯域を表す第2の帯域を計算し、
    前記第1の帯域または前記第2の帯域のうちの小さい方の値に基づいて決まる上限送信速度を超えない速度で前記第1の通信装置にデータを送信する
    ことを特徴とする通信速度制御方法。
  14. 信装置において、
    前記通信装置からデータが送信される、1または複数の宛先通信装置の中の第1宛先通信装置から、前記第1宛先通信装置における前記通信装置からのデータ受信に割り当て可能な受信帯域を表す情報を受信し、
    前記宛先通信装置のに基づいて、前記第1宛先通信装置へのデータ送信に割り当て可能な送信帯域を計算し、
    前記受信帯域または前記送信帯域のうちの小さい方の値に基づいて、前記第1宛先通信装置へのデータ送信を制御するための上限送信速度を決定する
    処理をプロセッサに実行させる通信速度制御プログラム。
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