JP7040468B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池スタックに関する。
燃料電池スタックは、複数の単セルが積層されて構成され、このような単セルは、膜電極ガス拡散層接合体やセパレータ等の複数の部材が積層されて構成される(例えば特許文献1参照)。
特開2017-535915号公報
例えば燃料電池スタックの発電停止後に氷点下環境下に置かれると、単セルの厚みが収縮した状態で、単セルの角部で部材同士が凍結して固定される場合があり得る。このような状態で燃料電池スタックの発電が開始されると、発電に伴う発熱により単セルの中央部に位置する膜電極ガス拡散層接合体の厚みは膨張する。しかしながら、膜電極ガス拡散層接合体から単セルの角部までは離れており、且つ角部近傍には反応ガスが流れるマニホールドが形成されている。このため、膜電極ガス拡散層接合体の熱が単セルの角部までに熱が伝わるには時間を要する。このため、単セルの中央部での厚みは膨張しているが、単セルの角部の厚みは凍結により収縮した状態のままに固定される場合があり得る。このように単セルの中央部と角部とで厚みの差が増大した状態で凍結が一部で解除されると、それまで固定された角部で部材同士の間で一時的にシール性が低下する可能性がある。
そこで本発明は、角部が凍結した状態で発電が開始された際のシール性の低下が抑制された燃料電池スタックを提供することを目的とする。
上記目的は、複数の単セルが積層された燃料電池スタックであって、前記複数の単セルの少なくとも一つは、膜電極ガス拡散層接合体と、前記膜電極ガス拡散層接合体の外周部に接合された枠状の絶縁部材と、前記膜電極ガス拡散層接合体及び絶縁部材に対向した第1セパレータと、前記膜電極接合体及び絶縁部材とは反対側で前記第1セパレータに対向した第2セパレータと、を備え、前記絶縁部材と前記第1及び第2セパレータとには、前記絶縁部材と前記第1及び第2セパレータとを貫通した第1、第2、第3、及び第4ガスマニホールドが形成されており、前記第1及び第2セパレータは、当該第1及び第2セパレータの間で冷却水が流れる冷却水流路部を画定し、前記冷却水流路部は、前記第1セパレータの外周縁に沿って延びた外周路を含み、前記外周縁は、前記第1、第2、第3、及び第4ガスマニホールドにそれぞれ対向した第1、第2、第3、及び第4角縁と、前記第1及び第2角縁の間に位置して前記膜電極ガス拡散層接合体に対向した第1中央縁と、前記第3及び第4角縁の間に位置して前記膜電極ガス拡散層接合体に対向した第2中央縁と、を含み、前記第1角縁は、前記第1ガスマニホールドを、矩形状に形成された前記第1セパレータの短手方向の一方から前記第1セパレータの長手方向の一方にかけて連続的に投影した場合に形成される領域に重なり、前記第2角縁は、前記第2ガスマニホールドを前記短手方向の前記一方から前記長手方向の他方にかけて連続的に投影した場合に形成される領域に重なり、前記第3角縁は、前記第3ガスマニホールドを前記短手方向の他方から前記長手方向の前記一方にかけて連続的に投影した場合に形成される領域に重なり、前記第4角縁は、前記第4ガスマニホールドを前記短手方向の前記他方から前記長手方向の前記他方にかけて連続的に投影した場合に形成される領域に重なり、前記第1中央縁は、前記短手方向及び長手方向を含む平面に直交する直交方向から見た場合に、前記膜電極ガス拡散層接合体を前記短手方向の前記一方から投影した場合に形成される領域に重なり、前記第2中央縁は、前記直交方向から見た場合に、前記膜電極ガス拡散層接合体を前記短手方向の前記他方から投影した場合に形成される領域に重なり、前記外周路は、前記第1、第2、第3、及び第4角縁と前記第1、第2、第3、及び第4ガスマニホールドとの間でそれぞれ延在した第1、第2、第3、及び第4角路と、前記第1中央縁と前記膜電極ガス拡散層接合体との間で延在した第1中央路と、前記第2中央縁と前記膜電極ガス拡散層接合体との間で延在した第2中央路と、を含み、前記第1角縁の長さに対する前記第1角路の流路容積の割合は、前記第1中央縁の長さに対する前記第1中央路の流路容積の割合よりも大きい、燃料電池スタックによって達成できる。
上記構成により、第1角縁に対する第1角路を流れる冷却水の流速が低減される。これにより、第1角縁に対応した単セルの角部が凍結した状態で発電が開始された際には、角部を流れる冷却水により角部を早期に昇温できる。これにより、単セルの角部と中央部との厚みの差が増大する前に角部の凍結を早期に解除でき、シール性の低下を抑制できる。
前記第1角路の少なくとも一部は、蛇行しており、前記第1中央路の少なくとも一部は、直線状であってもよい。
前記第1角路の少なくとも一部と前記第1中央路の少なくとも一部とは、蛇行しており、前記第1中央路の少なくとも一部は、前記第1角路の少なくとも一部よりも振幅が小さくてもよい。
前記第1角路の少なくとも一部と前記第1中央路の少なくとも一部とは、蛇行しており、前記第1中央路の少なくとも一部は、前記第1角路の少なくとも一部よりも波長が長くてもよい。
前記第1角縁は、直線状に延びた縁領域を含み、前記第1角路の少なくとも一部は、前記縁領域と前記第1ガスマニホールドとの間で、前記縁領域が延びた方向に蛇行していてもよい。
前記第1角縁は、直線状に延びた第1縁領域、前記第1縁領域と交差した方向に直線状に延びた第2縁領域、前記第1及び第2縁領域を接続した接続領域、を含み、前記第1角路は、前記第1縁領域と前記第1ガスマニホールドとの間で延びた第1路領域、前記第1路領域よりも下流側に位置し前記第2縁領域と前記第1ガスマニホールドとの間で延びた第2路領域、を含み、前記第1路領域は、前記接続領域に接近するにつれて前記第1縁領域に接近するように延び、前記第2路領域は、前記接続領域から離れるにつれて前記第2縁領域から離れるように延びていてもよい。
前記第1角路の少なくとも一部は、前記第1中央路の少なくとも一部よりも流路幅が大きくてもよい。
前記第2角縁の長さに対する前記第2角路の流路容積の割合は、前記第1中央縁の長さに対する前記第1中央路の流路容積の割合よりも大きくてもよい。
前記第3角縁の長さに対する前記第3角路の流路容積の割合は、前記第2中央縁の長さに対する前記第2中央路の流路容積の割合よりも大きくてもよい。
前記第4角縁の長さに対する前記第4角路の流路容積の割合は、前記第2中央縁の長さに対する前記第2中央路の流路容積の割合よりも大きくてもよい。
前記第1ガスマニホールドは、アノードガス入口マニホールドであってもよい。
前記複数の単セルの少なくとも一つは、第1及び第2単セルを含み、前記第1単セルの前記第1セパレータは、前記第1単セルの前記第2セパレータから退避するように凹んだ第1外周溝を含み、前記第1単セルの前記第2セパレータは、前記第1単セルの前記第1セパレータから退避するように凹んだ第2外周溝を含み、前記第1単セルの前記第1及び第2外周溝は、前記第1単セルの前記外周路を画定し、前記第1単セルの前記第1外周溝は、前記第1単セルの前記絶縁部材側に突出して、弾性部材を介して前記第1単セルの前記絶縁部材に当接し、前記第2単セルの前記第2外周溝は、前記第2単セルの前記絶縁部材側に突出して、弾性部材を介して前記第2単セルの前記絶縁部材に当接してもよい。
角部が凍結した状態で発電が開始された際のシール性の低下が抑制された燃料電池スタックを提供できる。
図1は、燃料電池スタックの単セルの分解斜視図である。 図2は、上方側から見た場合でのセパレータの概略図である。 図3は、図2のA-A線に対応した燃料電池スタックの部分断面図である。 図4は、図2のB-B線に対応した燃料電池スタックの部分断面図である。 図5A及び図5Bは、それぞれ上方側から見た場合での角溝周辺を模式的に示した拡大図である。 図6A及び図6Bは、それぞれ上方側から見た場合での角溝周辺を模式的に示した拡大図である。 図7は、比較例のセパレータについての説明図である。 図8A及び図8Bは、比較例で起こり得る問題の説明図である。 図9は、上方側から見た場合の第1変形例のセパレータの模式図である。 図10Aは、上方側から見た場合での第2変形例のセパレータの模式図であり、図10B及び図10Cは、それぞれ角溝及び中央溝の部分拡大図である。 図11Aは、上方側から見た場合での第3変形例のセパレータの角溝周辺を模式的に示した拡大図であり、図11Bは、上方側から見た場合での第4変形例のセパレータの角溝周辺を模式的に示した拡大図である。 図12は、上方側から見た場合での第5変形例のセパレータの角溝周辺を模式的に示した拡大図である。
[燃料電池スタックの概略構成]
図1は、燃料電池スタック1の単セル2の分解斜視図である。燃料電池スタック1は、単セル2が複数積層されることで構成される。図1では、一つの単セル2のみを示し、その他の単セルについては省略してある。尚、図1には、互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向を示している。Z方向は、複数の単セル2が積層される方向に相当する。またX方向及びY方向は、略矩形状に形成された単セル2の短手方向及び長手方向に相当する。+Z方向は、鉛直上方向に相当するが、これに限定されない。
燃料電池スタック1は、反応ガスとして燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば酸素)の供給を受けて発電する固体高分子型燃料電池である。単セル2は、膜電極ガス拡散層接合体10(以下、MEGA(Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)と称する)と、MEGA10を支持する支持フレーム18と、カソードセパレータ20及びアノードセパレータ40(以下、セパレータと称する)とを含む。セパレータ20は、MEGA10よりも+Z方向側に配置されてMEGA10に対向している。セパレータ40は、MEGA10及び支持フレーム18とは反対側でカソードセパレータ20に対向している。MEGA10は、カソードガス拡散層16c及びアノードガス拡散層16a(以下、拡散層と称する)を有している。支持フレーム18は、内周部がMEGA10の外周部に接合された枠状の絶縁部材の一例である。セパレータ20及び40は、それぞれ第1及び第2セパレータの一例である。
セパレータ20及び40、及び支持フレーム18には、孔a1~a6が貫通するように形成されている。セパレータ20及び40、及び支持フレーム18の2つの短辺の一方側には孔a1~a3が形成され、他方側には孔a4~a6が形成されている。孔a1は、アノード入口マニホールドを画定する。孔a2は、冷却水入口マニホールドを画定する。孔a3は、カソード出口マニホールドを画定する。孔a4は、カソード入口マニホールドを画定する。孔a5は、冷却水出口マニホールドを画定する。孔a6は、アノード出口マニホールドを画定する。尚、孔a1がアノード出口マニホールドであり、孔a6がアノード入口マニホールドであってもよい。孔a2が冷却水出口マニホールドであり、孔a4が冷却水入口マニホールドであってもよい。孔a3がカソード入口マニホールドであって、孔a4がカソード出口マニホールドであってもよい。尚、本実施例では、冷却水として氷点下環境下でも凍結しない不凍液が用いられる。
MEGA10に対向するセパレータ20の面には、カソード入口マニホールドとカソード出口マニホールドとを連通してカソードガスが流れるカソード流路部20B(以下、流路部と称する)が形成されている。MEGA10に対向するセパレータ20の面とは反対側の面には、冷却水入口マニホールドと冷却水出口マニホールドとを連通して冷却水が流れる冷却水流路部20A(以下、流路部と称する)が形成されている。また、流路部20Aと対向するセパレータ40にも、冷却水入口マニホールドと冷却水出口マニホールドとを連通して冷却水が流れる冷却水流路部40A(以下、流路部と称する)が形成されている。セパレータ40の流路部40Aとは反対側の面には、アノード入口マニホールドとアノード出口マニホールドとを連通しアノードガスが流れるアノード流路部40Bが形成されている。流路部20A及び20Bは、セパレータ20の長手方向(Y方向)に延びている。流路部40A及び40Bも同様に、セパレータ40の長手方向(Y方向)に延びている。
流路部20Aは、セパレータ40から退避するように凹んだ複数の溝から構成される。流路部40Aは、セパレータ20から退避するように凹んだ複数の溝から構成される。流路部20Bは、MEGA10から退避するように凹んだ複数の溝から構成される。流路部40Bは、図示はしていないが、セパレータ20とは反対側でセパレータ40に隣接するMEGAから退避するように凹んだ複数の溝から構成される。セパレータ20及び40は、ガス遮断性及び導電性を有する材料によって形成され、プレス成形されたステンレス鋼や、チタンやチタン合金といった金属によって形成される薄板状部材である。
セパレータ20の孔a1~a6周りにはそれぞれ、ビードシール(以下、単にビードと称する)291~296が形成されている。セパレータ40の孔a1~a6周りにもそれぞれ、ビードシール(以下、単にビードと称する)491~496が形成されている。これらのビードは、孔a1~a6からの反応ガスや冷却水の漏れを防止する。ビード291~296及び491~496は、Z方向で支持フレーム18に重なる位置にあるがMEGA10には重ならない位置に設けられている。
[冷却水流路部の構成]
流路部20Aは、複数の冷却溝21、外周溝22、複数の中継溝21a及び21b、複数の案内溝21c~21fを含む。複数の冷却溝21の大部分は、孔a1~a3が形成された領域と、孔a4~a6が形成された領域との間で、Y方向に略平行に延びており、X方向に複数並設されている。
外周溝22は、詳しくは後述するが、冷却水の漏れを防止するビードとしても機能し、孔a2及びa5やビード292及び295は包囲しないが、複数の冷却溝21や孔a1、a3、a4、及びa6、ビード291、293、294、及び296の全体を包囲し、セパレータ20の外周部の大半の部分に沿って延びている。外周溝22は、Z方向で支持フレーム18に重なる位置にあるがMEGA10には重ならない位置に設けられている。外周溝22は、外周路の一例である。
複数の中継溝21aは、ビード292及び外周溝22に略直交するように交差し、Y方向に略平行に延びて孔a2と複数の冷却溝21とを接続している。複数の中継溝21bは、ビード295及び外周溝22に略直交するように交差して、Y方向に略平行に延びて孔a5と複数の冷却溝21とを接続している。
案内溝21c及び21dは、外周溝22が複数の中継溝21aに交差した領域から外れた位置で外周溝22と孔a2とを接続し、複数の冷却溝21とは非接続である。
流路部20Aと同様に、流路部40Aも、複数の冷却溝41、外周溝42、複数の中継溝41a及び41b、及び複数の案内溝41c~41fを含む。外周溝42、中継溝41a及び41b、及び案内溝41c~41fは、それぞれ、外周溝22、中継溝21a及び21b、及び案内溝21c~21fにZ方向で対向しており、互いに対応した形状である。外周溝42も、外周溝22と同様に、冷却水の漏れを防止するビードとしても機能する。外周溝42は、外周路の一例である。
案内溝41c及び41dも同様に、ビード492に交差して外周溝42と孔a2とを接続し、複数の冷却溝41とは非接続である。案内溝41e及び41fは、ビード495に交差して外周溝42と孔a5とを接続し、複数の冷却溝41とは非接続である。
[外周溝の構成]
図2は、上方側から見た場合でのセパレータ20の概略図である。尚、図2では、セパレータ20に重なるMEGA10の外形を点線で示している。セパレータ20の外周縁20Eは、角縁1e、3e、4e、及び6eと、中央縁2e及び5eとを含む。角縁1e、3e、4e、及び6eは、セパレータ20の4つの角部のそれぞれに対応しており、それぞれ孔a1、a3、a4、及びa6に沿っている。角縁1e及び4eと中央縁2eとは、孔a2及びa5を結ぶY方向に平行な仮想線よりも+X方向側に位置している。角縁3e及び6eと中央縁5eとは、上述の仮想線よりも-X方向側に位置している。中央縁2eは、角縁1e及び4eの間に位置しており、MEGA10のY方向に略平行に延びた2つ縁の+X方向側の縁に対向している。中央縁5eは、角縁3e及び6eの間に位置しており、MEGA10のY方向に略平行に延びた2つの縁の-X方向側の縁に対向している。
図2に示すように、外周溝22は、MEGA10とZ方向で重ならない位置に設けられている。具体的には外周溝22は、内側溝22a及び22bと、角溝221、223、224、及び226と、中央溝222及び225とを含む。内側溝22aは、ビード292と冷却溝21との間で中継溝21aに交差し、ビード291及び292の間、及びビード292及び293の間に延在している。内側溝22bは、ビード295と冷却溝21との間で中継溝21bに交差し、ビード294及び295の間、ビード295及び296の間に延在している。角溝221、223、224、及び226は、セパレータ20のそれぞれの角部に位置している。具体的には、角溝221は、角縁1eとビード291との間、換言すれば角縁1eと孔a1との間に位置している。同様に、角溝223は角縁3eと孔a3との間に、角溝224は角縁4eと孔a4との間に、角溝226は角縁6eと孔a6との間に位置している。中央溝222は、MEGA10のY方向に延在した2つの縁のうちの+X方向に位置した縁と、中央縁2eとの間で、Y方向に略平行に延びている。中央溝225は、MEGA10のY方向に延在した2つの縁のうちの-X方向に位置した縁と、中央縁5eとの間で、Y方向に略平行に延びている。
冷却水の大部分は、孔a2から、中継溝21a、冷却溝21、中継溝21b、孔a5の順に流れる。その他の冷却水の一部は、孔a2から案内溝21c、内側溝22a、角溝221、中央溝222、角溝224、案内溝21e、孔a5の順に流れる。また、その他の冷却水の一部は、孔a2から案内溝21d、内側溝22a、角溝223、中央溝225、角溝226、案内溝21f、孔a5の順に流れる。即ち、冷却水の大部分は、孔a2から冷却溝21を介して孔a5に流れ、その他の冷却水は孔a2から外周溝22を介して孔a5に流れる。尚、中継溝21aと案内溝21c及び21dとは、ビード292に交差しており、中継溝21bと案内溝21e及び21fとは、ビード295に交差しているため、ビード292及び295内も冷却水が満たされる。
外周溝42も同様に、内側溝42a及び42bと、角溝421、423、424、及び426と、中央溝422及び425とを含む。内側溝42a及び42b、角溝421、423、424、及び426、中央溝422及び425は、それぞれ、内側溝22a及び22b、角溝221、223、224、及び226、中央溝222及び225にZ方向で対向している。角溝221及び421は、流路部20Aの一部である角路を画定する。同様に、角溝223及び423、角溝224及び424、角溝226及び426は、それぞれ角路を画定する。中央溝222及び422は、流路部20Aの一部である中央路を画定する。同様に、中央溝225及び425は、中央路を画定する。
[冷却性]
図3は、図2のA-A線に対応した燃料電池スタック1の部分断面図である。図4は、図2のB-B線に対応した燃料電池スタック1の部分断面図である。図3及び図4では、2つの単セル2及び2aのみを図示し、その他の単セルについては省略してある。単セル2と単セル2aとは、便宜上異なる符号を付しているにすぎず、同一の構造を有している。単セル2aは、単セル2よりも+Z方向側に配置されている。
MEGA10は、拡散層16a及び16cと、膜電極接合体(以下、MEA(Membrane Electrode Assembly)と称する)11とを有している。MEA11は、電解質膜12と、電解質膜12の一方の面及び他方の面のそれぞれに形成されたアノード触媒層14a及びカソード触媒層14c(以下、触媒層と称する)とを含む。電解質膜12は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜であり、例えばフッ素系のイオン交換膜である。触媒層14a及び14cは、例えば白金(Pt)などを担持したカーボン担体とプロトン伝導性を有するアイオノマとを含む触媒インクを、電解質膜12に塗布することにより形成される。拡散層16a及び16cは、ガス透過性及び導電性を有する材料、例えば炭素繊維や黒鉛繊維などの多孔質の繊維基材で形成されている。拡散層16a及び16cは、それぞれ触媒層14a及び14cに接合されている。
触媒層14aは、電解質膜12の一方の面の略全面にわたって形成されている。触媒層14cは、電解質膜12の他方の面の中央部に形成され、電解質膜12の周縁領域には形成されていない。拡散層16aは、その端部が、触媒層14aの端部に略揃う位置に設けられる。拡散層16cは、その端部が触媒層14cの端部よりもやや内側に位置するか又は略揃う位置に設けられており、これにより、電解質膜12の周縁領域が露出するように設けられている。電解質膜12の周縁領域に、支持フレーム18の内周部が接合されている。
図3及び図4に示すように、単セル2の中継溝21a、冷却溝21、内側溝22a、角溝221、ビード291及び292は、単セル2のセパレータ40から退避するように-Z方向に凹んだ溝状であり、換言すれば-Z方向に突出したリブ状である。中継溝21b、案内溝21c及び21d、内側溝22b、ビード293~296も同様である。同様に、単セル2の中継溝41a、冷却溝41、内側溝42a、角溝421、ビード491及び492は、単セル2のセパレータ20から退避するように+Z方向に凹んだ溝状であり、換言すれば+Z方向に突出したリブ状である。中継溝41b、案内溝41c及び41d、内側溝42b、ビード493~496も同様である。
図3に示すように、単セル2の冷却溝21は単セル2の拡散層16cに当接し、単セル2の冷却溝41は単セル2aの拡散層16aに当接している。ここで、単セル2の冷却溝21及び41は、Z方向で単セル2及び2aのMEGA10に重なる位置に設けられている。このため、単セル2の冷却溝21及び41間を冷却水が流れることにより、発電反応により高温となった単セル2及び2aのMEGA10から熱を奪うことができ、単セル2及び2aを冷却できる。
尚、単セル2の隣接する冷却溝21の間には、単セル2の拡散層16cから退避したリブ21rが形成されており、このリブ21rと単セル2の拡散層16cとの間にはカソードガスが流れる。単セル2の隣接する冷却溝41の間には、単セル2aの拡散層16aから退避したリブ41rが形成されており、このリブ41rと単セル2aの拡散層16aとの間にはアノードガスが流れる。
[シール性]
図3及び図4に示すように、単セル2の内側溝22a、角溝221、ビード291及び292は、XY平面方向でMEGA10から離れた位置にあり、弾性部材であるゴム5を介して単セル2の支持フレーム18に当接している。単セル2の内側溝42a、角溝421、ビード491及び492も、XY平面方向でMEGA10から離れた位置にあり、ゴム5を介して単セル2aの支持フレーム18に当接している。これら内側溝22aやビード292は、単セル2及び2a等の複数の単セルが積層されてZ方向に圧縮力が加えられた際には弾性変形する。この弾性復元力が単セル2及び2aの支持フレーム18に作用することにより、シール性が確保されている。
尚、内側溝22aやビード292等と冷却溝21との-Z方向の突出量は略同じである。内側溝42aやビード492等の+Z方向での突出量は、冷却溝41よりも、拡散層16a、触媒層14a、及び電解質膜12の合計の厚みと同程度大きいため、単セル2の内側溝42aやビード492等は、単セル2aの支持フレーム18に当接する。単セル2の中継溝21aの-Z方向の突出量は、内側溝22aやビード292よりも小さく、単セル2の支持フレーム18には当接していない。同様に、単セル2の中継溝41aも、単セル2aの支持フレーム18には当接していない。
[角溝]
次に、セパレータ20の角溝221、223、224、及び226について説明する。図5A及び図5Bは、それぞれ上方側から見た場合での角溝221及び224周辺を模式的に示した拡大図である。尚、図5A及び図5Bでは、中央溝222を一部省略して示しており、冷却溝21、案内溝21c及び21eについては図示を省略してある。
角溝221及び224は、一定の振幅及び一定の波長で波状に蛇行して延びている。中央溝222は、直線状に延びている。ここで角縁1eは、孔a1を+X方向から-Y方向にかけて連続的に投影した場合に形成される領域である。同様に、角縁4eは、孔a4を+X方向から+Y方向にかけて連続的に投影した場合に形成される領域である。中央縁2eは、MEGA10を+X方向から投影した場合に形成される領域である。図5Aには、角縁1e及び中央縁2eのそれぞれの長さ1eL及び2eLと、角溝221及び中央溝222の中心線の長さ1L及び2Lとを示している。図5Bには、中央縁2e及び角縁4eのそれぞれの長さ2eL及び4eLと、中央溝222及び角溝224の中心線の長さ2L及び4Lとを示している。溝の中心線とは、上方側から溝を見た場合に溝の長さ方向での任意の地点での溝幅の中心位置を結んだ線である。角縁1eは、X方向に略平行な部位とY方向に略平行な部位とで構成され、長さ1eLは、これらの部位の合計の長さである。角縁4eとその長さ4eLとについても同様である。
角溝221は蛇行しているのに対して、中央溝222は直線状である。このため、長さ1eLに対する長さ1Lの割合は、長さ2eLに対する長さ2Lの割合よりも大きい。即ち、(1L/1eL)>(2L/2eL)の関係が成立する。同様に、(4L/4eL)>(2L/2eL)の関係が成立する。
また、角溝221、中央溝222、及び224での任意の地点での溝断面積は略一定である。これらの任意の地点での溝幅や溝深さは略一定だからである。セパレータ40に関しても同様に、角溝421、中央溝422、及び角溝424での任意の地点での溝断面積は略一定である。ここで、角溝221の溝断面積と角溝421の溝断面積との合計は、角溝221及び421により画定される流路断面積1Aに相当する。図4において、角溝221及び421で包囲された部分の面積が、角溝221及び421により画定される流路断面積1Aに相当する。任意の位置での流路断面積1Aも略一定である。ここで、角溝221及び421により画定される流路容積1Vは、長さ1Lに流路断面積1Aを乗算して得ることができる。同様に、中央溝222及び422により画定される流路容積2Vは、長さ2Lに中央溝222及び422により画定される流路断面積2Aを乗算して得ることができる。角溝224及び424により画定される流路容積4Vは、長さ4Lに角溝224及び424により画定される流路断面積4Aを乗算して得ることができる。
ここで、上述したように、(1L/1eL)>(2L/2eL)の関係が成立するため、(1V/1eL)>(2V/2eL)が成立する。即ち、角縁1eの長さ1eLに対する流路容積1Vの割合は、中央縁2eの長さ2eLに対する流路容積2Vの割合よりも大きい。このため、角縁1eに対する角溝221及び421を流れる冷却水の流速は、中央縁2eに対する中央溝222及び422を流れる冷却水の流速よりも低減される。角縁1eの長さ1eLに対する流路容積1Vの割合が大きいほど、角縁1eの一端から他端にまで所定量の冷却水が移動するのに時間を要し、中央縁2eの長さ2eLに対する流路容積2Vの割合が小さいほど、中央縁2eの一端から他端にまで同一量の冷却水が移動するのに短時間で済むからである。このため、例えば角縁1eの温度が冷却水の温度よりも低い場合には、冷却水の温度が角縁1eに伝達しやすく角縁1eは昇温しやすい。同様に、(4L/4eL)>(2L/2eL)の関係が成立するため、(4V/4eL)>(2V/2eL)が成立する。このため、角溝224及び424を流れる冷却水の流速は低減されており、角縁4eの温度が冷却水の温度よりも低い場合には、冷却水により角縁4eの昇温が促進される。
また、角路を画定する角溝221及び421内の表面積1Sとし、中央路を画定する中央溝222及び422内の表面積2Sとすると、(1L/1eL)>(2L/2eL)の関係が成立するため、(1S/1eL)>(2S/2eL)が成立する。即ち、角縁1eの長さ1eLに対する表面積1Sの割合は、中央縁2eの長さ2eLに対する表面積2Sの割合よりも大きい。ここで、表面積1Sは、角溝221及び421内で単位量当たりの冷却水が角溝221及び421内の表面に接触する面積を意味する。表面積2Sは、中央溝222及び422内で単位量当たりの冷却水が中央溝222及び422内の表面に接触する面積を意味する。上記の関係が成立することにより、角溝221及び421を流れる冷却水の温度は角溝221及び421内の表面を介して角縁1eに伝達しやすく、これと比較して中央溝222及び422を流れる冷却水の温度は中央溝222及び422内の表面を介して中央縁2eには伝達されにくい。従って、例えば角溝221及び421や角縁1eの温度が冷却水の温度よりも低い場合には、冷却水の温度が角溝221及び421を介して角縁1eに伝達しやすく、角縁1eの昇温が促進される。同様に、角溝224及び424内の表面積4Sとすると、(4L/4eL)>(2L/2eL)の関係が成立するため、(4S/4eL)>(2S/2eL)が成立する。このため、角溝224及び424や角縁4eの温度が冷却水の温度よりも低い場合には、冷却水の温度が角溝224及び424を介して角縁4eに伝達しやすく、角縁4eの昇温が促進される。
図6A及び図6Bは、それぞれ上方側から見た場合での角溝223及び226周辺を模式的に示した拡大図である。尚、図6A及び図6Bでは、中央溝225を一部省略して示しており、冷却溝21、案内溝21d及び21fについては図示を省略してある。
角溝223及び226は、一定の振幅及び一定の波長で波状に蛇行して延びている。中央溝225は、直線状に延びている。図5には、角縁3e、中央縁5e、及び角縁6eのそれぞれの長さ3eL、5eL、及び6eLを示している。角縁3eは、孔a3を-X方向から-Y方向にかけて連続的に投影した場合に形成される領域である。角縁6eは、孔a5を-X方向から+Y方向にかけて連続的に投影した場合に形成される領域である。中央縁5eは、MEGA10を-X方向から投影した場合に形成される領域である。MEGA10は、矩形状であるため、長さ2eLと長さ5eLとは同じである。図6Aには、角縁3e及び中央縁5eのそれぞれの長さ3eL及び5eLと、角溝223及び中央溝225の中心線の長さ3L及び5Lとを示している。図6Bには、中央縁5e及び角縁6eのそれぞれの長さ5eL及び6eLと、中央溝225及び角溝226の中心線の長さ5L及び6Lとを示している。
上述した場合と同様に、(3L/3eL)>(5L/5eL)の関係が成立するため、角溝223及び423により画定される流路容積3Vと、中央溝225及び425により画定される流路容積5Vとに関しても、(3V/3eL)>(5V/5eL)が成立する。このため、角溝223及び423を流れる冷却水の流速が低減されており、角縁3eの温度が冷却水の温度よりも低い場合には、冷却水により角縁3eの昇温が促進される。同様に、(6L/6eL)>(5L/5eL)が成立するため、角溝226及び426により画定される流路容積6Vと、中央溝225及び425により画定される流路容積5Vとに関しても、(6V/6eL)>(5V/5eL)が成立する。このため、角溝226及び426を流れる冷却水の流速が低減され、角縁6eの温度が冷却水の温度よりも低い場合には、冷却水により角縁6eの昇温が促進される。
また、角溝223及び423内の表面積3Sと、中央溝225及び425内の表面積5Sとに関しても、(3L/3eL)>(5L/5eL)の関係が成立するため、(3S/3eL)>(5S/5eL)が成立する。このため、例えば角溝223及び423や角縁3eの温度が冷却水の温度よりも低い場合には、冷却水により角溝223及び423を介して角縁3eの昇温が促進される。同様に、角溝226及び426内の表面積6Sに関しても、(6L/6eL)>(5L/5eL)が成立するため、(6S/6eL)>(5S/5eL)が成立する。このため、例えば角溝226及び426や角縁6eの温度が冷却水の温度よりも低い場合には、冷却水により角溝226及び426を介して角縁6eの昇温が促進される。
[比較例及びその問題点]
次に、比較例について説明する。図7は、比較例のセパレータ20xについての説明図である。外周溝22xの角溝221xでは、直線状に延びており、角溝221xの溝幅も中央溝222と同様である。角溝221xにZ方向で対向する不図示の角溝についても角溝221xと同様の形状である。このため、角溝221xの長さ1Lxと、角溝221xとこれに対向する角溝とにより画定される角路の流路容積1Vx、角溝221xにより画定される角路の内面の表面積1Sxに関して、(1Lx/1eL)<(2L/2eL)、(1Vx/1eL)<(2V/2eL)、(1Sx/1eL)<(2S/2eL)が成立する。従って、角溝221xを流れる冷却水の流速は、上述した本実施例の場合よりも速い。
図8A及び図8Bは、比較例で起こり得る問題の説明図である。図8A及び図8Bでは、単セル2xの角部周辺を示しており、MEGA10x等の図示を簡略化している。図8Aは、燃料電池スタック1xの発電停止後に氷点下環境下に置かれ、且つ単セル2xの角部に付着した液水が凍結して氷Iとなった状態を示している。
燃料電池スタック1xの発電停止後に氷点下環境下に置かれると、燃料電池スタック1xの温度は低下して複数の単セル2x、具体的には、MEGA10xや角溝221x及び421x、ビード291及び491は、Z方向で収縮する。これらの部材が収縮した状態で、単セル2xの角部に付着した液水が凍結して氷Iとなると、これらの部材が収縮した状態で部材同士が固定される。その後に燃料電池スタック1xの発電が開始されると、MEGA10xは発電反応による熱によってZ方向の厚みが膨張する。しかしながら、角溝221x及び421xやビード291及び491は、MEGA10xからXY平面方向に離れている。更に、角溝221x及び421xとMEGA10xとの間にはアノードガスが流れる孔1aが設けられているが、孔1aには、MEGA10x内を流れる前の、MEGA10xの発電反応による熱を受けていないアノードガスが流れる。更に、単セル2xの角部には氷Iが存在しており、氷Iを融解するために発電反応による熱が奪われる。このため、単セル2xの角部は昇温するのに時間を要する。
従って、単セル2xの中央部では厚みが膨張しているが、角部では氷Iによって部材同士が固定されて厚みが収縮したままの状態となり得る。このような状態で、氷Iの一部が融解して部材同士の固定が解除されると、固定が解除された直後では、角溝221x及び421xやビード291及び491の伸長が追従できずに、図8Bに示すように、支持フレーム18とセパレータ20x等との間の面圧が低下して、このような部材同士の間のシール性が低下する可能性がある。他の角部でも同様の問題が生じる可能性がある。尚、図8Bは、理解を容易にするために部材同士の隙間を誇張して示している。
[本実施例の構成による効果]
上述したように本実施例では、角溝221及び421、角溝223及び423、角溝224及び424、角溝226及び426を流れる冷却水の流速が低減されており、単セル2の角縁1e、3e、4e、及び6eの各温度が冷却水の温度よりも低い場合には、冷却水により角縁1e、3e、4e、及び6eの昇温が促進される。従って、上記のような状態で燃料電池スタック1の発電が開始された場合であっても、MEGA10の厚みが大きく膨張して単セル2の中央部と外周部との厚みの差が増大する前に、角縁1e、3e、4e、及び6eを冷却水の温度にまで早期に昇温して氷Iを早期に融解できる。これにより、単セル2の中央部と角部との厚みの差の増大を抑制でき、角部が凍結した状態で発電が開始された際のシール性の低下を抑制できる。
また、上述したように本実施例では、表面積1S、3S、4S、及び6Sが確保されているため、角溝221、421、223、423、224、424、226、及び426の昇温が促進されている。これにより、これらの近傍の角縁1e、3e、4e、及び6eの昇温も促進される。
角溝221、421、223、423、224、424、226、及び426は蛇行しているため、冷却水の圧損は、直線状の中央溝222、422、225、及び425での冷却水の圧損よりも増大している。これによっても、角溝221及び421、角溝223及び423、角溝224及び424、角溝226及び426内を流れる冷却水の流速が低減される。このため、角縁1e、3e、4e、及び6eの昇温も促進される。
上記の角溝は、部分的にのみ蛇行しその他の部分は直線状に延びていてもよい。
[第1変形例]
次に、複数の変形例について説明する。尚、以下に説明する変形例において、上実施例と同一の構成については同一の符号を付することにより、重複する説明を省略する。また、以下の説明ではカソードセパレータについて説明するが、アノードセパレータもカソードセパレータに対応するように形成されている。
図9は、上方側から見た場合の第1変形例のセパレータ20aの模式図である。セパレータ20aの外周溝22Aでは、角溝221及び224は蛇行しているが、角溝223a及び226aは蛇行せずに、それぞれ直線状の2つの部位が略直角に接続した形状である。このため、角溝221及び224に関してのみ、上述した本実施例での関係式を満たす。
ここで、孔a1及びa4はそれぞれアノードガス入口マニホールド及びカソードガス入口マニホールドであり、孔a3及びa6は、カソードガス出口マニホールド及びアノードガス出口マニホールドである。カソードガス出口マニホールド及びアノードガス出口マニホールドでは、それぞれ、MEGA10内を流れてMEGA10から熱を受けた後のカソードガス及びアノードガスが流れる。これに対して、カソードガス入口マニホールド及びアノードガス入口マニホールドでは、MEGA10からはまだ熱を受けていないカソードガス及びアノードガスが流れる。このため、角縁1e及び4eの方が、角縁3e及び6eよりも昇温し難く、角縁1e及び4e周辺に蛇行した角溝221及び224を採用することで、角縁1e及び4eを早期に昇温できる。また、角溝223a及び226aは蛇行していないため、冷却水の圧損の増大を抑制できる。
尚、角縁1e、3e、4e、及び6eのうち、昇温がされにくい角縁に対応した角溝だけ、上述したように蛇行させてもよい。例えば、カソードガスとして用いられる空気をエアコンプレッサにより圧縮して燃料電池スタックに供給される場合には、カソードガス入口マニホールドである孔a4には比較的高温の圧縮空気が供給されるため、角縁4eは昇温されやすい。このため、角縁4e以外の昇温がされにくい角縁に対してのみ、蛇行した角溝を設けてもよい。また、角縁1e、3e、4e、及び6eのうち予め凍結が生じやすい角縁が分かっている場合には、凍結が生じやすい角縁に対応する角溝のみを蛇行させてもよい。
また、例えば、燃料電池スタックの周辺に熱源が存在しており、例えばその熱源により角縁1e、3e、4e、及び6eの何れかが昇温されやすく、残りが昇温されにくい場合には、昇温されにくい角縁に対応した角縁のみを蛇行されてもよい。熱源としては、例えば、燃料電池スタックにカソードガスとしての空気を圧縮して供給するエアコンプレッサや、アノードオフガスを燃料電池スタックに再循環させる循環ポンプ等の、燃料電池スタック用の補機が考えられる。
[第2変形例]
図10Aは、上方側から見た場合での第2変形例のセパレータ20bの模式図である。セパレータ20bの外周溝22Bでは、中央溝222b及び225bも、角溝221等と同様に蛇行している。図10B及び図10Cは、それぞれ角溝221及び中央溝222bの部分拡大図である。中央溝222bの振幅A2は、角溝221の振幅A1よりも小さい。また、中央溝222bの波長λ2は、角溝221の波長λ1よりも長い。このため、中央溝222bの中心線の長さ2Lb、及び中央溝222bに対応する流路容積2Vb、中央溝222bに対応した中央路内の表面積2Sbに関して、上述した本実施例と同様に、(1L/1eL)>(2Lb/2eL)が成立し、(1V/1eL)>(2Vb/2eL)、(1S/1eL)>(2Sb/2eL)が成立する。このため、第2変形例においても、冷却水による角縁1e等の昇温が促進されている。
ここで、中央溝222bも蛇行しているため、直線状の中央溝222よりも、冷却水の流速が低減され、中央溝222bと冷却水との接触面積も確保されており、冷却水による中央縁2eの昇温が促進される。また、振幅A2は振幅A1より小さく、波長λ2は波長λ1よりも長いため、中央溝222bでの冷却水の圧損の増大が抑制されている。中央溝225bについても同様である。
振幅A2及びA1が同じであって、波長λ2が波長λ1よりも長くてもよい。また、波長λ2及びλ1が同じであって、振幅A2が振幅A1よりも小さくてもよい。これによっても、中央溝222bでの冷却水の圧損の増大を抑制できる。中央溝225bについても同様である。中央縁2e及び5eの何れか一方が凍結しやすい場合には、凍結が生じやすい中央縁にのみ、蛇行した中央溝を採用してもよい。
[第3変形例]
図11Aは、上方側から見た場合での第3変形例のセパレータ20cの角溝221c周辺を模式的に示した拡大図である。外周縁20Ecの角縁1ecは、X方向及びY方向にそれぞれ略平行な縁領域1e1及び1e2を含む。セパレータ20cの外周溝22Cでは、角溝221cは、縁領域1e2と孔a1との間でX方向に蛇行している点は上述した本実施例と同様であるが、縁領域1e1と孔a1との間でY方向ではなくX方向に蛇行している点で異なっている。詳細には、縁領域1e1と孔a1との間で角溝221cは、内側溝22aから+X方向に略直線状に延びて途中で反対方向である-X方向に略直線状に延び、その後に再び+X方向に略直線状に延びるように蛇行している。換言すれば、縁領域1e1と孔a1との間で角溝221cは、縁領域1e1が延びた方向に蛇行している。このためセパレータ20cは、上述したセパレータ20よりも-Y方向に拡大しており、長さ1eLcは、上述した長さ1eLよりも長い。また、このように蛇行した部位は、部分的に縁領域1e1と孔a1との間から-X方向に外れるように延びている。ここで、長さ1Lcは、長さ1Lc1と長さ1Lc2との合計である。長さ1Lc1は、縁領域1e1と孔a1との間にある角溝221cのうちの上流側の部位の長さであり、長さ1Lc2は、縁領域1e1と孔a1との間の下流側の部位から、縁領域1e2と孔a2との間にまで延びた下流側の部位までの長さである。
このように長さ1Lcが確保されており、(1Lc/1eLc)>(2L/2eL)が成立する。従って、角溝221cに対応する角路の流路容積1Vc、角溝221cに対応した角路内の表面積1Scに関しても、(1Vc/1eLc)>(2V/2eL)、(1Sc/1eLc)>(2S/2eL)が成立する。このため、第3変形例においても、冷却水による角縁1ecの昇温が促進されている。特に第3変形例での長さ1Lcは、上述した本実施例での長さ1Lよりも十分に長いため、流路容積1Vc及び表面積1Scも十分に大きい。このため、より角縁1ecを早期に昇温することができる。
角溝221cは、縁領域1e1と孔a1との間でX方向に蛇行しつつ、縁領域1e2と孔a1との間でもX方向ではなくY方向に蛇行していてもよい。また、角溝221cは、上述した本実施例と同様に縁領域1e1と孔a1との間でY方向に蛇行しつつ、縁領域1e2と孔a1との間ではY方向に蛇行していてもよい。上述した本実施例の角溝223、224、及び226の少なくとも一つが、角溝221cと同様の態様で蛇行していてもよい。
尚、孔a1が矩形状ではなく三角形状であって、三角形状の第1辺が縁領域1e2に略平行に対向し、第2辺がMEGA10側に位置して略X方向に延びており、第1辺と第3辺との間の頂点が縁領域1e1に対向しているような形状を採用してもよい。この場合には、第1辺と縁領域1e2との間で角溝が、縁領域1e2が延びた方向に蛇行していてもよい。この場合には、縁領域1e2の昇温を促進できる。
[第4変形例]
図11Bは、上方側から見た場合での第4変形例のセパレータ20dの角溝221d周辺を模式的に示した拡大図である。セパレータ20dは、セパレータ20cと平面方向での大きさが同じである。角縁1ecは、上述した縁領域1e1及び1e2と、縁領域1e1及び1e2とを接続した接続領域1e3とを含む。第4変形例では、外周溝22Dの角溝221dは、路領域221d1及び221d2を含む。路領域221d1は、縁領域1e1と孔a1との間に位置し、路領域221d2は、縁領域1e2と孔a2との間に位置している。具体的には、路領域221d1は、接続領域1e3に接近するにつれて縁領域1e1に接近し孔a1から離れるように略直線状に延びている。路領域221d2は、接続領域1e3から離れるにつれて縁領域1e2から離れて孔a1に接近するように略直線状に延びている。路領域221d1及び221d2の間の内側の角度は、90度未満である。
このように長さ1Ldが確保されており、(1Ld/1eLc)>(2L/2eL)が成立する。従って、角溝221dに対応した角路の流路容積1Vd、角溝221dに対応した角路内の表面積1Sdに関しても、(1Vd/1eLc)>(2V/2eL)、(1Sd/1eLc)>(2S/2eL)が成立する。このため、第4変形例においても、冷却水による角縁1ecの昇温が促進されている。また、角溝221dは蛇行していないため、冷却水の圧損の増大が抑制されている。尚、路領域221d1及び222d2は、接続領域1e3に対向する部位で湾曲した部位を介して接続されており、これによっても冷却水の圧損の増大が抑制されている。
路領域221d1及び221d2は、略直線状であるが、少なくとも一方が湾曲又は蛇行していてもよい。路領域221d1及び221d2の一方の一部分が、湾曲又は蛇行していてもよい。また、接続領域1e3は、角縁1ecの頂点であるが、アール状に角が丸められた形状であってもよい。上述した本実施例の角溝223、224、及び226の少なくとも一つが、角溝221dと同様の形状であってもよい。
[第5変形例]
図12は、上方側から見た場合での第5変形例のセパレータ20eの角溝221e周辺を模式的に示した拡大図である。セパレータ20eの外周溝22Eでは、角溝221eは蛇行しておらず、X方向及びY方向にそれぞれ略直線状に延びた部位から構成されている。また、角溝221eの溝幅W1が、中央溝222の溝幅W2よりも大きく形成されている。このため、角溝221eの中心線の長さ1Lcは、確保されていないが、角溝221eに対応した角路の流路容積1Veと、角溝221eに対応した角路内の表面積1Seとは確保されている。このため、(1Le/1eL)>(2L/2eL)は成立しないが、(1Ve/1eL)>(2V/2eL)、(1Se/1eL)>(2S/2eL)は成立する。このため、第5変形例においても、冷却水による角縁1eの昇温が促進されている。
角溝221eの溝幅は一定であるが、角溝221eの少なくとも一部の溝幅が、中央溝222の少なくとも一部の溝幅よりも大きくてもよい。また角溝221eは、部分的に溝幅が拡大又は縮小した部位が設けられていてもよい。角溝221eの少なくとも一部は、蛇行又は湾曲していてもよい。上述した本実施例の角溝223、224、及び226の少なくとも一つが、角溝221eと同様の形状であってもよい。また、上述した変形例の角溝221cや角溝221dの少なくとも一部分の溝幅が拡大していてもよい。
[その他]
上述した実施例及び変形例では、孔a1~a6は略矩形状であるが、これに限定されず、孔a1~a6の少なくとも一つが円形や楕円形、5以上の角数を有した多角形であってもよい。また、角縁は略直交する2つの縁により画定されているが、湾曲した形状であってもよい。燃料電池スタックを構成する複数の単セルのうち少なくとも一つが、上述した本実施例及び変形例で示したセパレータを採用した単セルであればよい。例えば、凍結が生じやすい箇所が予めわかっている場合には、その箇所でのみ上述した本実施例及び変形例で示したセパレータを採用してもよい。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 燃料電池スタック
2、2A 単セル
10 膜電極ガス拡散層接合体
18 支持フレーム(絶縁部材)
a1、a3、a4、a6 孔(第1、第2、第3、及び第4ガスマニホールド)
20 カソードセパレータ(第1セパレータ)
40 アノードセパレータ(第2セパレータ)
221、223、224、226、421、423、424、426 角溝
222、225、422、425 中央溝

Claims (12)

  1. 複数の単セルが積層された燃料電池スタックであって、
    前記複数の単セルの少なくとも一つは、
    膜電極ガス拡散層接合体と、
    前記膜電極ガス拡散層接合体の外周部に接合された枠状の絶縁部材と、
    前記膜電極ガス拡散層接合体及び絶縁部材に対向した第1セパレータと、
    前記膜電極接合体及び絶縁部材とは反対側で前記第1セパレータに対向した第2セパレータと、を備え、
    前記絶縁部材と前記第1及び第2セパレータとには、前記絶縁部材と前記第1及び第2セパレータとを貫通した第1、第2、第3、及び第4ガスマニホールドが形成されており、
    前記第1及び第2セパレータは、当該第1及び第2セパレータの間で冷却水が流れる冷却水流路部を画定し、
    前記冷却水流路部は、前記第1セパレータの外周縁に沿って延びた外周路を含み、
    前記外周縁は、
    前記第1、第2、第3、及び第4ガスマニホールドにそれぞれ対向した第1、第2、第3、及び第4角縁と、
    前記第1及び第2角縁の間に位置して前記膜電極ガス拡散層接合体に対向した第1中央縁と、
    前記第3及び第4角縁の間に位置して前記膜電極ガス拡散層接合体に対向した第2中央縁と、を含み、
    前記第1角縁は、前記第1ガスマニホールドを、矩形状に形成された前記第1セパレータの短手方向の一方から前記第1セパレータの長手方向の一方にかけて連続的に投影した場合に形成される領域に重なり、
    前記第2角縁は、前記第2ガスマニホールドを前記短手方向の前記一方から前記長手方向の他方にかけて連続的に投影した場合に形成される領域に重なり、
    前記第3角縁は、前記第3ガスマニホールドを前記短手方向の他方から前記長手方向の前記一方にかけて連続的に投影した場合に形成される領域に重なり、
    前記第4角縁は、前記第4ガスマニホールドを前記短手方向の前記他方から前記長手方向の前記他方にかけて連続的に投影した場合に形成される領域に重なり、
    前記第1中央縁は、前記短手方向及び長手方向を含む平面に直交する直交方向から見た場合に、前記膜電極ガス拡散層接合体を前記短手方向の前記一方から投影した場合に形成される領域に重なり、
    前記第2中央縁は、前記直交方向から見た場合に、前記膜電極ガス拡散層接合体を前記短手方向の前記他方から投影した場合に形成される領域に重なり、
    前記外周路は、
    前記第1、第2、第3、及び第4角縁と前記第1、第2、第3、及び第4ガスマニホールドとの間でそれぞれ延在した第1、第2、第3、及び第4角路と、
    前記第1中央縁と前記膜電極ガス拡散層接合体との間で延在した第1中央路と、
    前記第2中央縁と前記膜電極ガス拡散層接合体との間で延在した第2中央路と、を含み、
    前記第1角縁の長さに対する前記第1角路の流路容積の割合は、前記第1中央縁の長さに対する前記第1中央路の流路容積の割合よりも大きい、燃料電池スタック。
  2. 前記第1角路の少なくとも一部は、蛇行しており、
    前記第1中央路の少なくとも一部は、直線状である、請求項1の燃料電池スタック。
  3. 前記第1角路の少なくとも一部と前記第1中央路の少なくとも一部とは、蛇行しており、
    前記第1中央路の少なくとも一部は、前記第1角路の少なくとも一部よりも振幅が小さい、請求項1の燃料電池スタック。
  4. 前記第1角路の少なくとも一部と前記第1中央路の少なくとも一部とは、蛇行しており、
    前記第1中央路の少なくとも一部は、前記第1角路の少なくとも一部よりも波長が長い、請求項1又は3の燃料電池スタック。
  5. 前記第1角縁は、直線状に延びた縁領域を含み、
    前記第1角路の少なくとも一部は、前記縁領域と前記第1ガスマニホールドとの間で、前記縁領域が延びた方向に蛇行している、請求項1乃至4の何れかの燃料電池スタック。
  6. 前記第1角縁は、直線状に延びた第1縁領域、前記第1縁領域と交差した方向に直線状に延びた第2縁領域、前記第1及び第2縁領域を接続した接続領域、を含み、
    前記第1角路は、前記第1縁領域と前記第1ガスマニホールドとの間で延びた第1路領域、前記第1路領域よりも下流側に位置し前記第2縁領域と前記第1ガスマニホールドとの間で延びた第2路領域、を含み、
    前記第1路領域は、前記接続領域に接近するにつれて前記第1縁領域に接近するように延び、
    前記第2路領域は、前記接続領域から離れるにつれて前記第2縁領域から離れるように延びている、請求項1乃至5の何れかの燃料電池スタック。
  7. 前記第1角路の少なくとも一部は、前記第1中央路の少なくとも一部よりも流路幅が大きい、請求項1乃至6の何れかの燃料電池スタック。
  8. 前記第2角縁の長さに対する前記第2角路の流路容積の割合は、前記第1中央縁の長さに対する前記第1中央路の流路容積の割合よりも大きい、請求項1乃至7の何れかの燃料電池スタック。
  9. 前記第3角縁の長さに対する前記第3角路の流路容積の割合は、前記第2中央縁の長さに対する前記第2中央路の流路容積の割合よりも大きい、請求項1乃至8の何れかの燃料電池スタック。
  10. 前記第4角縁の長さに対する前記第4角路の流路容積の割合は、前記第2中央縁の長さに対する前記第2中央路の流路容積の割合よりも大きい、請求項1乃至9の何れかの燃料電池スタック。
  11. 前記第1ガスマニホールドは、アノードガス入口マニホールドである、請求項1乃至10の何れかの燃料電池スタック。
  12. 前記複数の単セルの少なくとも一つは、第1及び第2単セルを含み、
    前記第1単セルの前記第1セパレータは、前記第1単セルの前記第2セパレータから退避するように凹んだ第1外周溝を含み、
    前記第1単セルの前記第2セパレータは、前記第1単セルの前記第1セパレータから退避するように凹んだ第2外周溝を含み、
    前記第1単セルの前記第1及び第2外周溝は、前記第1単セルの前記外周路を画定し、
    前記第1単セルの前記第1外周溝は、前記第1単セルの前記絶縁部材側に突出して、弾性部材を介して前記第1単セルの前記絶縁部材に当接し、
    前記第2単セルの前記第2外周溝は、前記第2単セルの前記絶縁部材側に突出して、弾性部材を介して前記第2単セルの前記絶縁部材に当接している、請求項1乃至11の何れかの燃料電池スタック。
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