JP7037487B2 - インプラントホルダ内にロッドを案内する器具 - Google Patents

インプラントホルダ内にロッドを案内する器具 Download PDF

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Description

本発明は、インプラント、特に椎弓根スクリューの座部(seat)へのロッドの相対配置および/または案内および/または挿入のための器具に関し、前記器具は、前記インプラントに、特に前記椎弓根スクリューのヘッドに前記器具を連結する連結ユニット、雄ねじを備えかつ前記連結ユニットに対して軸方向へ配置されることができるねじロッド、および、前記連結ユニットに対して軸方向に固定されて配置され、前記ねじロッドに対して前記半径方向に配置されることができ、かつ半径方向の力を印加するプレストレス要素によって前記ねじロッドに向かってプレストレスが与えられる少なくとも一つの雌ねじ部分、を備え、前記雌ねじ部分が、半径方向配置によって前記ねじロッドの前記雄ねじと係合、および、前記雄ねじから係合解除されることができる。
そのような器具は、たとえば、直視化脊椎手術において、ロッドを使用して異なる椎骨内にねじ込まれた椎弓根スクリュー同士間に固定的またはしっかりとした接続を生成するために使用される。前記器具は、隣接する椎弓根スクリューを互いに対して固定するロッドをそれぞれのチューリップに挿入し、かつ、この位置に前記ロッドを保持するために使用され、それによって前記ロッドが止めねじでそこに配置されることが固定されることができる。
前記ロッドと前記チューリップとの間の距離が小さい場合、ロッドプッシャー、すなわち、単純なレバー器具が、通常、前記ロッドを前記チューリップ内に押し込むために使用される。前記ロッドが、たとえば、脊椎すべり症(椎骨のずれ)により、さらに上方に配置され前記チューリップから離間される場合、前記ロッドを前記チューリップ内に押し込むため、または、ずれた椎体を望ましい位置に引っ張るために、大きな力が必要とされる可能性がある。通常、ロッドパースエイダーがこのために使用される。
ピストルグリップおよびラチェット機構を有する器具が知られており、前記ラチェットは前記ロッドの挿入中に移動する距離を固定するように作用する。この器具で、中程度の力を伝達することができる。しかしながら、前記ラチェット機構により、無段階調整が不可能であることが不利である。
別の公知の器具を用いた場合、前記ロッドは、前記器具のねじ作動のみによって椎弓根スクリューヘッドに向かって配置され、したがって、当該器具は前記椎弓根スクリューヘッドのねじを介して極度に大きな力を印加できる。さらに、無限可変調整が可能である。
ロッドパースエイダーの前記ねじが自動ロック式である場合、任意の位置を保持することができる。この場合の欠点は、長い前進距離にわたって複雑で面倒な骨の調整を要することである。
最後に、プライヤー構造を有するロッドパースエイダーが知られている。その多重伝達に起因して、この器具は、前記ロッドを挿入するときに長距離移動できるが、上記のロッドパースエイダーのような大きな力を伝達することはできない。
上記の三つのタイプの機能原理は同様である。前記器具の一部が椎弓根スクリューの前記ヘッドを把持し、前記器具の別の一部が前記ヘッドに押し込もうとするロッド上に載っている。前記二つの部分は、上記の機構のうちの一つによって近接させられ、それによって、前記ロッドは、椎弓根スクリューヘッドのチューリップ内に押し込まれるか、または、前記ねじが前記ロッドに向かって引っ張られる。
周知のねじ作動器具は、インプラントホルダ、ねじスリーブおよび前部ハンドルを有する。前記インプラントホルダ、前記ねじスリーブおよび前記ハンドルは、互いに対して回転方向に、かつ、軸方向に固定されるように、配置および設計されている。前記器具は、ロッドプッシャーおよびねじロッドを備え、前記ロッドプッシャーおよびねじロッドも軸方向に固定されているが、互いに対して回転可能である。両コンポーネントは、当該両コンポーネントを前記インプラントホルダに対して変位することができるように前記器具に取り付けられている。前記ねじロッドは、前記ロッドプッシャーとは反対向きの前記ねじロッドの遠位端にハンドルを備え、前記ねじスリーブと係合している。したがって、前記ねじロッドは、前記ハンドルを回すことによって前記ねじスリーブへねじ込まれ、また、前記ねじスリーブから外されることができる。このように実行される並進は、上記のロッドプッシャーとの前記連結の結果として前記ロッドプッシャーに伝達されるが、前記ロッドプッシャーは回転しない。その結果、前記インプラントホルダおよび前記ロッドプッシャーは、前記ねじロッドが前記ねじスリーブ内にねじ込まれること、および、前記ねじスリーブから外されることによって互いに対して軸方向に配置される。
前記インプラントホルダと前記ロッドプッシャーとの可能な相対的軸方向配置は、前記器具によって椎弓根スクリューチューリップ内にロッドが押し込まれることができる距離を決定する。通常、この距離は、25mmよりも大きく、たとえば、45mmである。ねじピッチに応じて対応する回転数が、前記ロッドを前記チューリップ内に押し込むために必要とされる。このために必要な回転過程、再把持過程、再把持および前記回転を続ける過程は、特に、この手順がいくつかの椎弓根スクリューに対して繰り返されなければならないので退屈で時間がかかり、かつ、前記手術過程を遅延することが不利益である。
この問題の解決策は、たとえば、米国特許出願公開第2015/0100097号明細書(特許文献1)または米国特許出願公開第2015/0100098号明細書(特許文献2)に開示されたラッチ機構である。これらの文献によれば、ねじロッドは、半径方向に相対的に配置されることができるスプリング搭載ねじシェルまたはねじ部分に係合する。前記ねじロッドへの軸方向圧力で、前記ねじシェル/前記ねじ部分は、半径方向への前記スプリング予荷重に抗して移動し(撓まされ)、それによって、前記ねじロッドは、前記ロッドによって及ぼされる逆圧が過度に高くなるまでねじ運動無しに軸方向前方に押されることができる。これ以降、さらなる軸方向配置が、ねじ込みプロセスによって達成されることができ、それによって、大きな力が前記ロッドに伝達される。前記ロッドが望ましい終了位置に達すると、止めねじが前記チューリップにねじ込まれ、前記ロッドはこのように固定される。前記ねじ同士は、前記ねじシェルまたは前記ねじ部に動作上接続される解放ボタンを押すことによって互いから解放され、かつ、係合から外される。このように、前記ねじロッドは解放されて引き抜かれることができる。この機構の利点は、軸方向配置の全てがねじ込み過程によって実行される必要が無いので、おおむね疲労の無い作業であり、かつ時間の節約になる。しかしながら、これらの器具は数千Nの圧縮力を発揮する能力を有するため、圧力下での前記ねじロッドとねじシェルとの連結解除により周囲の構造体または手術スタッフがけがをするリスクがある、という不利益がある。
米国特許出願公開第2015/0100097号明細書 米国特許出願公開第2015/0100098号明細書
この背景に対して、本発明は、インプラント、特に、椎弓根スクリューのホルダへのロッドの相対的配置、案内および挿入のための器具であって、ロッドとインプラントとの間に高い圧縮力を伝達することができ、かつロッドとインプラントの間の大きな初期距離に対しても適している器具を提供するという課題に基づいている。当該器具は、前進中および解放時の両方で、扱いやすくかつ安全で迅速な調整を可能とすべきであり、それによって、当該器具に隣接する危険な構造体および手術スタッフへの害が排除されるまたは少なくとも最小化される。さらに、前記器具は、洗浄のために容易に分解されるべきであるが、意図しない分解は、常に安全に避けられるべきである。
本発明によれば、この目的は、ロッド、たとえば椎骨ロッドを、インプラント、特に椎弓根スクリューのホルダに、たとえば椎弓根スクリューのヘッドに、相対的配置および/または案内および/または挿入する器具であって、当該器具は、前記インプラントとの、またはインプラントホルダとの、または前記椎弓根スクリューとの、または前記椎弓根スクリューヘッドとの、当該器具の(軸方向に固定された)連結のための連結ユニット、雄ねじを備え、かつ、前記連結ユニットに対して前記軸方向に配置可能なロッド、および、前記連結ユニットに対して軸方向に固定されて配置された少なくとも一つの雌ねじ部分であって、前記ねじロッドに対して半径方向に配置できかつ半径方向の力を印加するプレストレス要素によって前記ねじロッドに向けてプレストレスが与えられる少なくとも一つの雌ねじ部分、を備え、前記雌ねじ部分が、半径方向配置によって、前記ねじロッドの前記雄ねじに係合され、または、前記雄ねじから係合解除されることができ、互いに向き合う前記ねじロッドのねじ山フランクと前記雌ねじ部分のねじ山フランクとに、各々、アンダーカットが形成されることを特徴とする器具によって達成される。
軸方向の、半径方向のおよび接線方向の等の本明細書で使用される方向情報は、前記ねじロッドおよび前記ねじロッドの向きに対するものである。「近位」および「遠位」という用語は、前記器具の作動領域、すなわち、患者の胴体を指す。この意味で、遠位は「前記患者の胴体から離れること」を意味し、近位は「前記患者の胴体に向かって位置されること」または「前記患者の胴体に向かって延在すること」を意味している。前記器具が、意図通りに使用される場合、前記器具の長手軸、すなわち、前記ねじロッドの長手軸は、椎弓根スクリューの長手軸の方向に基本的に一直線である。したがって、前記器具および前記ねじロッドの両方は、近位端および遠位端を有するといえる。
前記雌ねじ部分(以下、「第一の位置」とも記載される。)は、前記ねじロッド上に前記半径方向に配置されるとき、前記ねじロッドの前記雄ねじと前記雌ねじ部分の前記雌ねじとは互いに係合している。前記雌ねじ部分(以下、「第二の位置」とも記載される。)が、前記ねじロッドから半径方向に離れるように配置されるとき、前記雌ねじ部分と前記ねじロッドとは係合解除される。したがって、前記第二の位置では、前記ねじロッドは前記雌ねじ部分に対して軸方向に自由に配置されることができ、すなわち、特にユーザの動作によって近位方向および遠位方向の両方に軸方向に配置されることができる。本発明によれば、前記第一の位置では、互いに向き合う前記ねじロッドの前記ねじ山フランクおよび前記雌ねじ部分の前記ねじ山フランクの各々がアンダーカットを有するので、前記ねじロッドは、少なくとも一つの軸方向において前記雌ねじ部分に対して軸方向に自由に配置することができない。前記ねじロッドおよび前記雌ねじ部分の互いに対向するねじ山フランクは、好ましくは、標準的な正のフランク角を有し、かつ、アンダーカットを有さないように設計される。
本発明の趣旨におけるねじ山フランクのアンダーカットは、ねじ山フランクが、同じねじ山フランクの半径方向内側領域に対して前記軸方向に突出する前記半径方向の外側領域を有するねじ面の形成として理解されるべきである。これは、たとえば、後部グリップまたは溝がねじ山フランクに機械加工される場合、または、フランクの傾斜角αが負(従来のメートルねじでは、各フランクの前記傾斜角が正である。)の場合であり得る。
前記アンダーカットの結果、前記ねじロッドの前記雄ねじと前記雌ねじ部分の前記雌ねじとは、係合されるときにかみ合う。前記ねじロッドと前記雌ねじ部分との前記アンダーカットねじ山フランクが互いに対して押圧されるように前記軸方向に働く前記ねじロッドへの圧力がある場合、それによって、前記半径方向への前記雌ねじ部分の変位は不可能である。前記ねじは、言わば、固定および制止される。
前記アンダーカットねじ山フランクに対向する前記ねじロッドおよび前記雌ねじ部分の「通常の」ねじ山フランクは、本発明の趣旨では、対応する高さの軸方向圧力が前記ねじロッドに働くときの傾斜平面またはたわみ機構として作用できる。前記ねじロッドおよび前記雌ねじ部分の、アンダーカットが形成されていない前記ねじ山フランクが互いに対して押されるように前記軸方向に作用する前記軸方向圧力が十分に高い場合、前記雌ねじ部分は、前記軸方向に対して角度を有する前記ねじ山フランクによって前記半径方向外方に変位または配置される。このようにして、前記ねじロッドの前記雄ねじと前記雌ねじ部分の前記雌ねじとは係合解除され、前記ねじロッドが前記軸方向にすり抜けることができる。このように、前記軸方向への前記ねじロッドの迅速な配置が可能である。
概して、本発明は、前記一方の軸方向への迅速な配置を可能とする一方、前記他方の反対側の軸方向への単純な軸方向変位が前記アンダーカットによって制止され、前記ねじロッドはねじ込み過程によってこの方向にのみ移動される。本発明は、前記ロッドによって及ぼされる逆力が過度に高くなるまで前記ねじロッドをねじ込み運動無しに前記軸方向へ前進させることができる。これ以降、さらなる軸方向配置は、ねじ込み過程によって達成されることができ、それによって、大きな力を前記ロッドに伝達することができる。前記ねじロッドと前記雌ねじ部分の前記ねじとを緩めることは、前記アンダーカットによって有利な意味で不可能であり、かつ、前記器具は固定される。
前記ロッドが前記望ましい終了位置に到達すると、前記ロッドは、止めねじまたは同様なもので前記インプラントに固定されることができる。前記器具を除去するためには、前記ねじロッドは、当該ねじロッドが圧力から解放されるまでねじ外すことによって前記雌ねじ部分から外されなければならない。次に、前記ねじロッドおよび前記雌ねじ部分の前記ねじは、特別な実施形態と共に、すなわち、圧力逃がしねじロッドと共に利用可能なロック解除デバイスを作動することによって、前記アンダーカットがあっても、係合解除されることができる。次に、前記ねじロッドは、単純な軸方向の配置によって後退させることができる。前記軸方向の配置の全てがねじ込み過程によって実行される必要がないので、大きく疲労することの無い作業であることおよび時間の節約に加えて、大きな軸方向圧力負荷下にある前記二つのねじの連結解除をすることは不可能であり、それによって、周囲の構造体または手術スタッフへの害を回避および防止できることが本発明の特に有利な点である。
本発明の有利な設計は、従属の請求項で請求されており、以下でより詳細に説明される。
前記連結ユニットは、前記器具を前記インプラントに連結するように設計される。前記インプラントは、せき椎の椎骨にねじ込まれる椎弓根スクリューであることが好ましい。
前記連結ユニットは、椎弓根スクリューヘッドに連結されることが好ましい。前記器具を前記インプラントに連結するために、前記連結ユニットは、インプラントホルダを形成するまたは有することができる。そのようなインプラントホルダは、二つまたは三つの対向する連結アームを含むことができる。これらの連結アームは、それぞれの近位端に連結構造体を備える。前記連結アームのうちの少なくとも前記近位端は、前記半径方向に離れるように離間させるかまたは離れるように広げられることができ、前記離間された状態でインプラント上に載置され、かつインプラントに連結され、かつ前記連結アームの前記近位端を閉じることによって前記インプラント上に固定配置されることができる。
前記ねじロッドは、インプラント内に押し込もうとするロッドとの直接または間接接触のために設計されることができる。後者の場合、前記ねじロッドは、ロッドプッシャーユニットまたはロッドプッシャー要素に接続され、かつ、これを介して前記ロッドとの接触および前記ロッドの配置/移動をおこなうことができる。前記ねじロッドおよび前記ロッドプッシャーは、前記長手軸回りに回転可能なように互いに連結され、それによって、前記ねじロッドの長手軸周りの前記ねじロッドの回転が、ねじ込み中にロッドに伝達されないことが好ましい。
一実施形態では、前記ロッドプッシャーユニットは、たとえば前記ロッドプッシャーユニットが前記近位方向に配置されると前記連結アームが自動的に閉鎖または前記閉鎖状態に前記インプラントに固定されるように前記ロッドプッシャーユニットの開口に前記連結アームを通すことによって前記連結ユニットの前記連結アームと協働できる。
前記雌ねじ部分は、前記ねじロッドに対向する雌ねじまたは雌ねじ区間を有するねじシェルの形態に設計されるのが好ましい。本発明の文脈において、前記器具は、少なくとも一つの雌ねじ部分を有する。しかしながら、前記器具は、前記ねじロッドの両側に互いに対向し、周方向へ180°の角度だけ互いから離間する二つの雌ねじ部分を有する場合に有利である。また、前記器具が、前記周方向へ互いから等しく離間した三つまたは四つの雌ねじ部分を有する場合(三つの雌ねじ部分の場合には、前記角度は各々120°であり、四つの雌ねじ部分の場合には、前記角度は各々90°である)は、本発明の範囲内である。
一実施形態では、アンダーカットが形成されたねじ山フランクは、好ましくは、約-10°から約-1°、より好ましくは約-8度から約-2°、より好ましくは約-6°から約-3°、より一層好ましくは約-5°から約-4°、の範囲内にある、それぞれのねじ軸に対する法線に対して負のフランク角αを有する。前記ねじロッドの前記フランク角が、前記雌ねじ部分の前記フランク角に一致することは明白である。
アンダーカットが形成される前記ねじロッドの前記フランク角が遠位に配置され、かつアンダーカットが形成される前記ねじスリーブの前記フランク角が近位に配置されると特に有利である。この場合、前記ねじロッドおよび前記雌ねじ部分の前記ねじ同士が互いに係合しているときに、前記ねじロッドを前記遠位の軸方向に配置することは不可能である。前記雌ねじ部分を半径方向外方へ移動することによって前記ねじの係合を緩めることは、前記ねじロッドが圧力負荷下にあるときは、前記アンダーカットがそのような動きを妨げるので不可能である。係合されたねじ同士は固定される。しかしながら、当該ねじロッドを部分的に緩めて外すことによって、前記ねじロッドが前記圧力負荷から解放されると、前記アンダーカットがあっても前記ねじ係合を緩めることができ、前記近位の軸方向に前記ねじロッドの僅かな変位を生じる。
この設計のさらなる進展では、各々、アンダーカットを有するフランクとは反対側の前記ねじ山フランクには、正のフランク角βが形成される。このように、前記ねじロッドは、前記ねじロッドに十分に高い軸方向圧力を印加することによって、前記ねじ同士が係合状態にあるときでも前記近位の軸方向に配置されることができ、傾斜平面のように作用する、前記ねじロッドの前記近位フランクおよび前記雌ねじ部分の前記遠位フランクの前記正のフランク角を介して前記雌ねじに作用する前記予荷重に抗して前記半径方向外方に押し進められる。
一実施形態では、前記雌ねじ部分はハウジング内に収容される。特に、前記雌ねじ部分は、スプリングによって前記ねじロッドに向かって予荷重がかけられ、前記スプリングは、前記ハウジング上でまたはその中で案内され、半径方向外方に支持される。
本発明の一実施形態では、前記器具は、好ましくは二つのロック解除要素の形態であるロック解除デバイスも有する。これらのロック解除要素は、特に、前記雌ねじ部分の両側に接線方向に配置されることができる。前記ロック解除要素は、ユーザによる作動によって半径方向へ配置可能にすることもできる。前記ロック解除要素は、傾斜平面を介して前記雌ねじ部分と接触していることが好ましい。前記雌ねじ部分のように、前記ロック解除要素は、前記ねじロッドに対して半径方向に配置されることができる。前記雌ねじ部分の前記半径方向内方への予荷重、すなわち、前記ねじロッドに向かう予荷重および前記ねじロッドとの前記雌ねじ部分の接触の結果として、前記ロック解除要素は、前記半径方向外方に予荷重がかけられる。たとえば、前記ユーザによる作動により、前記ロック解除ユニットを半径方向内方に、すなわち、前記ねじロッドに向かって、かつ、前記雌ねじ部分に作用する前記予荷重に抗して配置することによって、前記ねじロッドおよび前記雌ねじ部分の前記ねじ同士を係合解除することができる。この必要条件は、以前に記載された前記アンダーカットを介するねじロックが、前記ねじロッドへの前記圧力を解放することによってロック解除されることができるということである。
特定の実施形態では、前記器具の前記ユーザは、前記ねじロッドが圧力から解放されたことを、音によって通知されることができる。この目的のため、前記ねじロッドは、前記近位方向への軸方向移動が摩擦的に制止される。これは、特に、前記ねじロッド、または前記連結ユニット等の前記ねじロッドに軸方向に連結されたユニットの軸方向に固定されたハウジングとの当接によってなすことができる。前記摩擦的制止は、前記ねじロッドが前記雌ねじ部分から外されるときに前記ねじロッドの軸方向変位が妨げられるような寸法が決められるのが好ましく、それによって、前記雌ねじ部分が前記雌ねじ部分の予荷重に抗して半径方向外方へ変位される。前記ねじロッドが十分に緩められ、かつ、前記インプラント内に押し込まれた前記ロッドによって軸方向に変位されない場合、前記雌ねじ部分の前記ねじは、前記ねじロッドの略一回転後に前記雄ねじの次のねじにスナップインされ、それによって音声クリックが、前記ねじロッドが圧力解放されたことを前記ユーザに通知する。
前記ねじロッドが前記軸方向に連続的に延在する通路チャネルを有する中空である場合、前記インプラントまたは椎弓根スクリュー内へ止めねじをねじ込むことが有利である。
前記通路チャネルは、前記止めねじおよび前記止めねじをねじ込むための器具が前記通路チャネルを通して嵌合するように寸法が決められる。
本発明は、さらなる安全機能を有する改良形態のラッチ機構を有する上記の器具に関すると言うことができる。開始位置において、たとえば、スプリングの形態のプレストレス要素が、たとえば、ねじシェルの形態で実現される二つの雌ねじ部分を圧縮することができる。これらのプレストレス要素は、横方向ベベルを有する、たとえば、プッシュボタンの形態のロック解除デバイスに寄り掛かることができ、かつ、前記二つの雌ねじ部分と前記ロック解除デバイスとを押して離すことができる。前記ねじシェルおよびプッシュボタンは、ハウジング内で横方向に案内されることができる。頂部および底部で、前記ねじシェルおよび前記プッシュボタンは、たとえば、前記ハウジングの境界表面を通るように案内されることができる。
前記ねじロッドを挿入すると、前記ねじシェルは押し返すことができ、そして、直ちに前記ねじロッドを再び把持することができる。前記ねじ形態はアンダーカットを有する。
これは、前記ねじが一方の方向へ押し通されることができるが、前記ねじが他方の方向へは動けなくなることを意味する。これは、前記ロッドプッシャーへ接続された前記ねじロッドが、前記ロッドによって発揮される前記逆力が過度に大きくなるまでは、手動で挿入することができる利点を有する。これ以降は、前記ねじ山フランクが動けなくなるので、ねじ込むことが可能である。
前記器具が前記インプラント上に載置されたあと、前記ねじロッドは(上記されたように)、前記ロッドからの前記反力が過度に大きくなるまでは、手動で押し下げることができる。前記ねじロッドは、使用されたアンダーカットねじおよび前記ねじの自動ロック作用によって、任意の位置で解放することができ、かつ、さらにその位置を保持することができる。次に、前記ねじ込み過程が続けられることができ、かつ、前記ロッドが前記チューリップ内に完全に押し込まれることができる。
前記ラッチ機構が、本発明に係るアンダーカットねじを有するため、(前記ロッドの)より高い軸方向反力が前記ねじ山フランク同士のより強力な相互係合を生じるので、前記ねじ同士の連結解除(たわみ)は、特に軸方向圧力下では不可能である。さらに、前記阻止されたアンダーカットねじが荷重下にあるために移動が不可能であるので、前記プッシュボタンは阻止される。このように、前記プッシュボタンが誤って作動されることはない。
止めねじは、前記ロッドパースエイダーを介して前記ねじ本体内に堅くねじ込まれることができる。前記止めねじは、前記ロッドパースエイダーが解放され、かつ、連結解除されることができるように、前記ロッドを前記ねじまたはチューリップ内に保持できる。前記阻止された機構を解放するためには、前記ねじ込み方向とは反対に前記ねじロッドを数回回すことで十分である。たとえば、クリックの形態の音響信号により、外科医に、前記器具が荷重下ではなくなったこと、および、前記外科医が前記二つのプッシュボタンを同時に押すことで前記ねじロッドを安全に後退させることができること、を通知することができる。前記音響信号は、追加の安全機能として提供される。たとえば、前記器具内の前記ねじロッドの軸方向の後退のための摩擦力が、反対方向に向かう前記ねじの摩擦によって誘発された摩擦力よりも大きいという事実によって、前記音響信号が発生されることができ、それによって、特に、スプリングによって押された、前記ねじロッドに向かってプレテンションが印加された前記ねじシェルが前記予荷重に抗して外方に移動し、前記ねじが滑り抜けることができる。前記ねじの再係合は、クリックとして通知可能である。
前記音響信号の構造的設計は、二つのロック解除デバイスの場合に、前記外科医が、前記ねじロッドを後退させることができるように、前記二つの係合解除デバイスを両方とも必ず作動しなければならないようになっている可能性がある。前記プッシュボタンを作動することによって、前記ロック解除デバイスおよび前記ねじシェルの傾斜が衝突することができ、前記ねじが係合から外れるように前記ねじシェルを押して離すことができる。ここで、前記ねじロッドは、前記開始位置へ、特に後方すなわち遠位方向に、再び引き戻されることができる。前記外科医が、前記ねじロッドを引き戻すのではなく、制御しながら前記ねじロッドをねじ回ししながら戻したい場合、前記外科医は直接的にまたは間接的に手作業で前記ねじシェルを作動し、前記ねじシェルを前記ねじロッドに半径方向に向かって押すことによって、そうすることができる。次に、この操作は、前記外科医がねじを回して戻す間ずっと、実行されなければならない。
たとえば、前記ねじシェルは、当該ねじシェルが係合解除することを防止する安全解放デバイスのノブを使用して押されることができる。これは、前記ねじシェルに対して作用する前記スプリング力を増加することによって、または、前記ねじシェルに対して前記ノブを押圧することによって、行われることができる。いずれの場合にも、係合解除が防止されるので、前記ねじは滑り抜けることができず、前記器具をねじ回ししながら戻すことができる。ねじを外す(後方へ、すなわち、遠位方向へ移動する)のと異なり、前記ねじ山フランクが前記ロッドの反力によって互いに押圧されており、連結解除することができないため、前記外科医は、前記ロッドが十分な反力を提供すればすぐにねじ込み(前方すなわち近位方向への移動)時に前記安全解除を作動させることなくいつでもねじ回ししながら戻ることができる。
他の好適な実施形態では、前記ロッドプッシャーユニットは止め具を有し、前記器具は、前記止め具との相互作用のために前記連結ユニットに対して軸方向に固定して配置されたロック要素を有し、前記ロック要素は、前記ねじロッドに対して前記半径方向へ配置されることができ、かつ、半径方向の力を前記ねじロッドに向けて印加する付勢要素によって前記止め具と係合するように付勢される。以下の説明において、前記ロック要素を前記ねじロッドに向けて予荷重する前記プレストレス要素は、前記器具の実施形態の他のプレストレス要素から区別するために「第一のプレストレス要素」と呼ばれる。しかしながら、「第一のプレストレス要素」という用語は、前記器具が第二のプレストレス要素またはさらなるプレストレス要素を持つ必要があることを意味してはいない。
前記ねじロッドおよび前記ロッドプッシャーの前記長手軸は一致している、換言すれば、前記長手軸は、前記軸方向に前後に配置されている。本発明によれば、前記止め具は、前記ねじロッド上またはその中、および/または、前記ロッドプッシャー上またはその中、にあることができ、外方に、特に前記半径方向の外方に、突出できる。本発明の一実施形態によれば、前記止め具は、半径方向の片寄り、肩または段の形態に設計される。前記止め具は、完全な円周状である場合、前記ねじロッドの回転配置にもかかわらず当該ねじロッドの意図しない緩みを保証するため、有利である。前記止め具は、前記雄ねじの前記遠位側に形成されることが好ましい。
この実施形態の前記利点は、一方では、前記ねじの微細調整および必要に応じて、その自動ロックによる前記ねじロッドと前記雌ねじ部分とのねじ係合に起因して、チューリップ内に押圧しようとするロッドに高い接触力が発揮されることができることである。他方、前記器具は、前記ねじロッドと前記雌ねじ部分との間の前記ねじ係合を連結解除することによって実行される一種の迅速な調整を有する。したがって、前記器具は、相対的ねじ込み動作によって調整範囲の全体にわたって長々と調整されなくてもよいが、連結解除によって迅速に、容易にかつ労せずして前進および開放されることができる。特別の利点は、既知の器具を用いるのとは異なり、これら二つのコンポーネントの完全な緩みが、前記ロック要素が前記ねじロッドと前記雌ねじ部分との連結解除による前記迅速な調整にもかかわらず、前記ロック要素の半径方向の予荷重によって、前記止め具と係合状態にあること、または係合すること保証することによって安全かつ容易に防止される。このようにして、一種の安全ロックが形成される。それにもかかわらず、前記ロック要素を前記ユーザ側で前記止め具との係合から緩めることによって、迅速かつ容易に完全な分解が可能である。これによって、完全な分解が偶然ではなく、常に意図的であることが保証される。
前記器具を使用するとき、前記ねじロッドは、前記ねじロッドを前記雌ねじ部分から結合解除することによって前記軸方向に迅速に配置されることができる。このようにして、前記ねじロッドは、前記ロッドによって発揮される逆圧が過度に高くなるまで、ねじ込み運動を実行することなく軸方向に前進させることができる。これ以降は、さらなる軸方向配置が、ねじ込み過程によって達成されることができ、それによって、大きな力を前記ロッドに伝達することができる。前記ロッドが前記望ましい終了位置に到達すると、前記ロッドは、止めねじ等で前記インプラントに固定されることができる。前記器具を除去するために、前記ねじロッドは、まず、当該前記ねじロッドが圧力から解放されるまで、当該ねじロッドを前記雌ねじ部分から回さずに外すことによって外されることができる。次に、前記ねじロッドの前記雄ねじを前記雌ねじ部分の前記雌ねじから連結解除することによって、前記ねじロッドは、単純な軸方向配置によって後退することができる。しかしながら、本発明によれば、この自由な軸方向配置能力は、前記ねじロッドの前記止め具および前記ねじロッドと係合しているまたは係合する前記ロック要素によって制限される。本発明の特定の利点は、大きな疲労の無い作業および時間の節約に加えて、軸方向配置が全てねじ込みによってなされる必要はないので、前記ねじロッドを前記器具から意図することなく完全に緩めることまたは除去することは不可能である。
本発明の一実施形態は、前記止め具の外径(最大直径)が、前記雄ねじの基礎円直径よりも小さいことを特徴とする。これによって、前記雌ねじ部分と前記止め具との間の係合が不可能であることが保証される。このようにして、前記雌ねじに対する損傷が安全に回避されることができる。さらに、前記ねじロッドが前記器具から完全に除去されるときに、前記雌ねじ部分が前記止め具と係合し、分解を困難にすることを避けることができる。
前記雄ねじの前記基礎円直径よりも小さい外径を有する軸方向の非ねじ区間が前記ねじロッドに形成されると特に有利である。このような部分の軸方向長さは、一実施形によれば、前記雌ねじ部分の前記雌ねじの軸方向長さよりも大きくすることができる。前記非ねじ区間は、前記軸方向へ送られることなく前記ねじロッドが前記雌ねじ部分に対して回転されることができる一種の空回り範囲を生成する。このようにして、前記器具は、椎弓根スクリュー上に容易に載せることができ、前記ロッド内へ押圧に備えることができる、前記非ねじ区間は、特に、前記雄ねじの前記遠位側に形成されることができる。本発明のさらなる実施形態は、非ねじ区間が遠位および近位の両方に形成されることを定める。
本発明の一実施形態は、前記器具が前記ロック要素と協働するロック解除要素を有することに特徴がある。前記ロック要素は、場合によっては、前記第一のプレストレス要素によって印加された前記予荷重に抗して、特に、前記ユーザ側で前記ロック解除要素を作動することによって前記半径方向外方に移動させることができ、このようにして、前記止め具から連結解除されることができる。前記ロック解除要素は、前記ねじロッドに対して前記半径方向に配置されることが好ましい。
さらなる実施形態によれば、前記ロック解除要素は、ハウジング内に収容されることができる。前記ハウジング内で、前記ロック解除要素は、特に、前記第一のプレストレス要素としてのスプリングによって、前記ねじロッドから離れる方向に、すなわち半径方向外方へ、プレテンションが印加されることができる。特定の実施形態では、このスプリングは、前記ロック要素と前記ロック解除要素との間に配置され、かつ、これら二つの要素を互いに対して支持する。前記ねじロッドに向かう前記ロック要素の予荷重は、前記ロック解除要素が前記ハウジング内に形成された止め具と協働することができることで生じさせることができ、当該予荷重は、前記ねじロッドから半径方向に離れる前記ロック解除要素の移動を制限する。このようにして、前記ロック解除要素は、前記ロック要素のための一種のフロートベアリングまたはフロート座を形成する。
前記ロック要素が、前記ねじロッドに対する接触表面を有し、それによって、前記ロック要素が前記雄ねじと係合することなく、前記雄ねじの前記ヘッドの直径(外径)に隣接しながら、前記ねじロッドの上を軸方向へ滑動できる場合、特に有利である。このようにして、前記ねじ調整との前記安全ロックの機能的分離が達成され、それによって、前記器具の特に単純な操作が保証される。さらに、前記ロック要素は、前記ねじロッドの前記遠位端と接触するために、傾斜平面のように、すなわち前記ねじロッドの前記長手軸に対して傾けた入口表面を有することができ、それによって、前記ねじロッドの前記器具への前記挿入が容易になる。
本発明のさらなる実施形態は、前記雌ねじ部分が、好ましくはハウジングに収容された状態で、かつ、好ましくは第二のプレストレス要素としてのスプリングによって前記ねじロッドに向かってプレストレスが印加された状態で、前記雌ねじ部分が、前記ねじロッドに対して前記半径方向へ配置されることができ、かつ、半径方向の力を印加する第二のプレストレス要素によって前記ねじロッドに向けてプレストレスを印加されることが好ましいことに特徴がある。前記雌ねじ部分は、特に半径方向配置によって前記ねじロッドの前記雄ねじと係合されることができ、または、これから係合解除されることができる。前記雌ねじ部分が、下記では、第一の位置としても呼ばれる、前記ねじロッドに対して前記半径方向に配置されると、前記ねじロッドの前記雄ねじおよび前記雌ねじ部分の前記雌ねじは、互いに係合状態になる。前記雌ねじ部分が、下記では、第二の位置とも呼ばれる、前記ねじロッドから半径方向に離れるように配置されると、前記雌ねじ部分と前記ねじロッドとは係合解除される。前記第二の位置では、したがって、前記ねじロッドは、特に前記ユーザ側の作用によって、前記雌ねじ部分に対して軸方向に、すなわち遠位方向および近位方向の両方の軸方向に、自由に配置されることができる。
前記雌ねじ部分は、特に、前記ロック要素も収容され、かつ、前記ロック解除要素が取り付けられる前記ハウジング内に収容されることができる。特に、前記雌ねじ部分は、スプリングによって前記ねじロッドに向けて予荷重されることができ、前記スプリングは、前記ハウジング上またはその中に案内され、かつ、半径方向の外側に向かって支持される。
本発明の一実施形態は、互いに向かい合う、前記ねじロッドのねじ山フランクと前記雌ねじ部分のねじ山フランクとの各々に、アンダーカットが形成されることを特徴としている。
本発明の一実施形態によれば、前記ロック要素および前記雌ねじ部分は、前記ねじロッドの直径方向反対側に配置される。前記ロック解除要素は、第一の方向、特に前記ねじロッドに向かう前記半径方向に、および、第二の方向、特に前記ねじロッドから離れる前記半径方向に、ユーザ側の作動によって配置されることができる。このように、前記雌ねじ部分の前記雌ねじが、前記ねじロッドの前記雌ねじからロック解除されることができ、または、前記ロック要素がユーザ側の作動ユニットとしての単一のロック解除要素によって前記止め具からロック解除されることができる。これは特に使い易い。特に、前記第一の方向に配置されたときは、前記ロック解除要素が、前記プレストレス要素の前記半径方向の力に抗して前記ねじロッドから離れるように移動されることができ、かつ、前記ねじロッドの雄ねじから係合解除され、および、前記第二の方向に配置されたとき、前記ロック要素が前記プレストレス要素の前記半径方向の力に抗して前記ねじロッドから離れるように移動されることができ、かつ、前記ねじロッドの前記止め具から係合解除されることができる。
特に以下の利点が本発明によって達成されることができる。
-意図する操作のための二つのプッシュボタン
-アンダーカットねじ、自動ロッキングねじ
-前記力が大きいほど、前記機構が緩みに対してより安全になる
-負荷時にプッシュボタンが阻止され、不注意による解放が生じえない。
-回して戻すときに荷重がない場合の音響信号(クリック)
-荷重がないときにさらにねじを回して戻すことができる切り替えオプション
本発明のさらなる特徴と利点は、図面を用いての本発明の以下の例示的かつ非制限的記載から明らかになる。これらの図面は、本質的に概略的なものに過ぎず、単に本発明を理解するのに役立つものである。
本発明に係る器具を斜視図で示す。 図1の前記器具のラッチ機構の斜視図である。 軸方向を横切る図2の前記ラッチ機構の断面図である。 図2の前記ラッチ機構の細部を軸方向の断面図で示す。 図2の前記ラッチ機構の部分的に露出された斜視図である。 脊椎手術中に椎弓根スクリュー内にロッドを挿入するときの、第一の時点での前記器具の図である。 脊椎の手術中に椎弓根スクリュー内へロッドを挿入するときの第二の時点での前記器具の図である。 本発明に係る器具を斜視図で示す。 図8の前記器具のラッチ機構の前記器具の長手軸の方向における断面図である。 第一の機能位置における前記軸方向を横切る図8の前記ラッチ機構の断面図である。 前記第一の機能位置における図9の前記ラッチ機構の部分的に露出された斜視図である。 第二の機能位置における前記軸方向を横切る図9の前記ラッチ機構の断面図である。 前記第二の機構位置における図9の前記ラッチ機構の部分的に露出された斜視図である。 第三の機能位置における前記軸方向を横切る図9の前記ラッチ機構の断面図である 前記第三の機能位置における図9の前記ラッチ機構の部分的に露出された斜視図である。 第四の機能位置における前記軸方向を横切る図9の前記ラッチ機構の断面図である。 第五の機能位置における前記軸方向を横切る図9の前記ラッチ機構の断面図である。 前記第五の機能位置における図9の前記ラッチ機構の部分的に露出された斜視図である。 前記ねじロッドの一部の側面図である。 ねじロッドの無い前記器具の前記機構の平面図である。 ハウジングの無い前記機構の斜視図である。 部分的に露出されたハウジングを有する図8の図である。 前記雌ねじおよび雄ねじを通る部分断面である。
図1は、インプラント3のホルダ内への、ここでは椎弓根スクリュー3のヘッド4内への、ロッド2の相対配置および/または案内および/または挿入のための本発明に係る器具1を斜視図で示す。前記器具は、連結ユニット5、雄ねじ6を備え、かつ、前記連結ユニット5に対して軸方向に配置可能なねじロッド7、および前記連結ユニット5に対して軸方向に固定して配置されるラッチ機構8を基本的に備える。
前記ラッチ機構8は、前記ねじロッド7の一部と共に図2、図3、図4および図5に示されている。前記ラッチ機構8は、ハウジング9、ハウジングベース10、ハウジングカバー11、第一の雌ねじ部分12、第二の雌ねじ部分13、第一のロック解除要素14および第二のロック解除要素15を基本的に備える。
前記第一および前記第二の雌ねじ部分12、13は、各々、前記ねじロッド7に対して半径方向に配置されることができ、かつ、いずれの場合にも半径方向の力を印加する圧縮スプリング29、30の形態のプレストレス要素29、30によって、前記ねじロッド7に向けてプレテンションが印加される。半径方向配置が可能なことによって、前記二つの雌ねじ部分12、13の各々は、当該二つの雌ねじ部分12、13の各々を半径方向に移動または設置することによって、前記ねじロッド7の前記雄ねじ6と係合されることができ、または、前記雄ねじ6から係合解除されることができる。
特に、図4は、互いに向き合う前記ねじロッド7のねじ山フランク16および各雌ねじ部分12、13のねじ山フランク17に、各々、アンダーカットが形成されていることを示している。前記アンダーカットを説明するために、図4は、前記ねじロッド7の長手軸に対する法線18を示している。前記ねじ山フランク16、17に重なり合う線19も引かれている。負のフランク角αが、法線18と線19の間に延在する。前記ねじロッド7の前記雄ねじ6の、アンダーカットねじ山フランク16とは反対側の各ねじ山フランク20は、正のフランク角βを有するように形成される。同様に、各雌ねじ部分12、13のアンダーカットねじ山フランク17とは反対側の各ねじ山フランク21は、正のフランク角βを有するように形成される。
図1に示すように、前記連結ユニット5が二つの対向する連結アーム22を有し、当該連結アーム22の各々は、椎弓根スクリュー3の前記ヘッド4への前記器具1の少なくとも軸方向に固定された連結のために、前記連結アーム22の各々の近位端に連結構造体23を備える。前記連結ユニット5は、回転不能かつ軸方向に固定されるように、ボルトまたはリベット24によって近位ハンドル要素25に結合される。一方、前記ハンドル要素25は、回転不能かつ軸方向に固定されるように前記ラッチ機構8の前記ハウジング9に接続される。
図2に示すように、前記ハウジング9、前記ハウジングベース10および前記ハウジングカバー11が、各々、前記ねじロッド7が配置される貫通開口を有するように設計される。前記ねじロッド7の遠位端は、遠位ハンドル要素26を備え、当該遠位端側に、前記軸方向に遠位ハンドル要素26を貫通して延在する通路チャネル27によって基本的に中空円筒状である。前記ねじロッド7は、前記ねじロッド7の近位端でロッドプッシャー28に軸方向に固定される。前記ねじロッド7と前記ロッドプッシャー28とは、前記ねじロッド7の前記長手軸周りに互いに対して回転されることができる。
概して、前記連結ユニット5と、前記近位ハンドル要素25と前記雌ねじ部分12、13および前記ロック解除要素14、15を内部に収容した前記ハウジング9、10、11とが、前記器具1の第一のユニットを形成するといえる。同様に、前記ねじロッド7、前記ロッドプッシャー28および前記遠位ハンドル要素26は、前記器具1の第二のユニットを形成する。前記器具の前記第一のユニットおよび前記第二のユニットは、前記雌ねじ部分12、13の前記雌ねじ内での前記ねじロッド7の前記雄ねじ6の係合によって、連結される。
図3、図4および図5は、雌ねじ部分12、13の両方が、それぞれ、スプリング29と30によって前記半径方向内方に、すなわち、前記ねじロッド7に向かって、プレテンションが印加される。前記スプリング29は、前記ハウジング9の貫通開口を介して係合する作動要素31によって支持され、当該貫通開口内に受容され、前記半径方向の外側に向かって支持される。同様に、前記ロック解除要素14、15は、前記ハウジング9の貫通開口に配置され、かつ、保持される。
円周方向に、前記雌ねじ部分12は、両側に当接表面33、34を備える。両当接表面は、半径方向に広がるように基本的に設計される。前記当接表面33は、前記ロック解除要素14に形成された対応する当接表面35と接触している。前記当接表面34は、前記ロック解除要素15に形成された対応する当接表面36と接触している。前記雌ねじ部分12の円周方向への延在によって、前記当接表面33、34は、前記雌ねじ部分12の移動の方向に対して傾斜した角度γで整列されている。同様に、前記当接表面35、36は、前記それぞれのロック解除要素14、15の移動の方向に対して斜めに整列されている。したがって、前記当接表面33、34、35、36は、前記雌ねじ部分12が前記ロック解除要素14、15に動作可能に接続される二つの傾斜平面を形成することができる。
前記雌ねじ部分13は、それに応じて設計され、かつ、それに対応するように前記ロック解除要素14、15に動作可能に接続される。
前記器具1は以下のように使用される。ロッド2を椎弓根スクリュー3に押圧するための手順の最初に、遠位ハンドル要素26、ねじロッド7およびロッドプッシャー28よりなる前記第二のユニットは、すでに説明され前記第一のユニットから前記遠位方向へ引き出される。この状態で、前記器具1は、前記連結構造体23によって前記椎弓根スクリュー3の前記ヘッド4に配置されて前記椎弓根スクリュー3の当該ヘッド4に連結され、それによって、押し込もうとするとき前記ロッド2が前記二つの連結アーム22間に配置される。
次に、前記ねじロッド7は、前記近位的に軸方向に前記器具1内に挿入される。これは、前記ねじロッド7の長手軸周りの前記ねじロッド7の回転を伴わない単純な軸方向移動でなすことができる。この過程で、アンダーカットを有しない前記相互に接触するねじ山フランク20、21がそれぞれ傾斜平面のように作用するために、前記雌ねじ部分12、13は前記半径方向外方へ弾性的に戻る。前記半径方向予荷重の結果として、前記雄ねじ6と前記雌ねじ部分12、13の雌ねじは、当該雄ねじ6のねじ山が当該雌ねじのねじ山頂と重なり合う軸方向に達したときに、互いの方向へ滑るようにして再び戻る。
前記ねじが互いに再び係合すると、当該ねじは、前記アンダーカットの結果として、「動けなくなる」。概して、前記ねじの本発明の設計により、前記ねじロッド7は、一方の方向へ、すなわち本例示的実施形態では前記近位方向に、前記雌ねじ部分12、13にねじ込み移動なく押し通すことができるが、他方の(遠位の)方向への単純な軸方向移動は防止される。これは、前記ロッドプッシャー28に接続された前記ねじロッド7が、前記ロッドプッシャー28に対して前記ロッド2が作用する前記反力が過度に高くなるまで前記近位方向に手作業で挿入されることができるという利点がある。次に前記ねじロッド7を前記雌ねじ部分12、13にねじ込むことによって、前記近位方向へのさらなる送り込みが行われる。上記の操作において、前記ねじロッド7は、前記アンダーカットねじ山およびその結果としての自動ロック効果によって任意の位置で解放されることができ、さらにその位置を維持する。
前記ラッチ機構8がアンダーカットねじ山を有するため、前記ロッド2への軸方向反力が高いほど前記ねじ山フランク同士の係合がより強くなるので、たとえば前記スプリング予荷重に抗する意図しないスプリングのたわみによる前記雌ねじ部分12、13の前記雌ねじからの前記雄ねじ6の意図しない連結解除は不可能である。さらに、前記ロック解除要素14、15(プッシュボタン)が荷重下での前記阻止されたアンダーカットねじ山に起因して動くことができない前記雌ねじ部分12、13と前記当接表面33、34、35、36とを介して協働するので、前記ロック解除要素14、15は、前記アンダーカットの結果として阻止される。したがって、偶発的なロック解除は不可能である。
前記椎弓根スクリュー3の前記ヘッド4の前記ロッド2がその意図する位置に到達すると、止めねじ(図示せず)が、前記ねじロッド7の前記通過チャネル27を通してねじ込まれる。前記止めねじは、前記ねじ3または前記ヘッド4に前記ロッド2を保持し、それによって、本発明に係る器具は、このとき、解放され、かつ、連結解除されることができる。こうするために、前記ねじロッド7は、まず、前記ねじ込み方向とは反対に二、三回最初に回転されることが必要である。
前記ねじロッド7は、前記ねじロッド7自体および/または前記ロッドプッシャー28が、前記器具1の軸方向に固定された要素、たとえば、前記近位ハンドル要素25と摩擦的に接触していることによって前記近位方向への軸方向移動が摩擦的に制止される。前記摩擦的制止は、前記ねじロッド7が、前記ロッド2によるさらなる圧力荷重なしに前記雌ねじ部分12、13から外されるときに、前記ねじロッド7の軸方向変位が防止されるように寸法が決められている。その結果、前記雌ねじ部分12、13は、前記スプリング29、30の前記予荷重に抗して前記半径方向外方に変位される。前記ねじロッド7が十分に緩められ、かつ、前記ロッド2による前記ねじロッド7に作用する圧力がない場合(前記ロッド2が前記止めねじによって固定された場合)、前記雌ねじ部分12、13の前記ねじは、前記ねじロッド7の約一回転後に、前記ねじロッド7の雄ねじ6の次のねじの所定の位置に嵌り込み、それによって、前記ねじロッド7が圧力から解放され、かつ、前記ユーザが前記二つのロック解除要素14、15を同時に押すことによって前記ねじロッド7を安全にロック解除でき、前記ねじロッド7を軸方向に引き戻すことができることが、可聴クリックによって前記ユーザに示される。
ロック解除のために、操作者は、単純な軸方向移動で前記ねじロッド7を後退させることができるように、上記の例示的な実施形態では、ロック解除要素14、15の両方を必ず作動しなければならない。前記ロック解除要素14、15を作動することによって、前記当接表面33、34、35、36は、互いに当接し、かつ、前記半径方向外方に前記雌ねじ部分12、13を押し、それによって前記ねじが互いから係合解除される。このとき、前記ねじロッド7は、単純な軸方向移動によって前記開始位置に引き込まれることができる。前記外科医が、前記ねじロッド7を引き戻すのではなく、むしろ、前記ねじロッド7を制御しながら外したいときは、前記外科医は、前記操作要素31を作動することによってそうすることができる。後者は、前記外科医が外そうとする間は、作動を維持しなければならない。前記作動要素31への圧力は、この例では、前記スプリング29、30のスプリング力を増加する、前記スプリング29、30への圧力荷重によって、前記雌ねじ部分12、13が半径方向外方へ移動するのを防止する。前記ねじは、滑り抜けることができず、前記ねじロッド7は、外すことができる。外す(遠位後方へ移動する)時とは対照的に、前記外科医は、ねじ込む(近位方向に前進)時、前記ロッド2が前記ねじロッド7に十分な反力を作用し、それによって、前記ねじ山フランク16、17が、前記アンダーカットにより互いに対して押圧され、前記ねじロッド7が、前記雌ねじ部分12、13から連結解除されることができないため、前記作動要素31を作動することなく任意の時点でねじ戻ることができる。
図8は、椎弓根スクリューのヘッド内等のインプラントのホルダ(図示せず)内へのロッド(図示せず)の相対配置および/または案内および/または挿入のための本発明に係る器具401を斜視図で示す。前記器具401は、連結ユニット402、雄ねじ403を有し、かつ、前記連結ユニット402に対して前記軸方向に配置可能なねじロッド404、および、前記連結ユニット402に対して軸方向に固定されて配置されるラッチ機構405、を基本的に備える。
前記ラッチ機構405は、前記ねじロッド404の一部と共に、とりわけ図9に拡大して示されている。前記ラッチ機構405は、前記軸方向に延在する貫通開口407を有するハウジング406、雌ねじ部分408、ロック要素409およびロック解除要素410を基本的に有する。前記ハウジング406は円筒状ガイド441を有し、当該円筒状ガイド441によって、前記ねじロッド404が、前記ハウジング406および当該ハウジング406内に収容されかつ支持される前記ユニットに対して案内されかつ配置される。
前記雌ねじ部分408は、前記ねじロッド404に対して半径方向に配置されることができ、かつ、半径方向の力を印加する圧縮スプリング411の形態のプレストレス要素411(第二のプレストレス要素)によって前記ねじロッド404に向けてプレテンションが印加される。半径方向配置が可能なことによって、前記雌ねじ部分408は、前記雌ねじ部分408を半径方向に移動または配置することによって前記ねじロッド404の前記雄ねじ403と係合させることができ、かつ、それから係合解除されることができる。
互いに向き合う前記ねじロッド404のねじ山フランク412および前記雌ねじ部分408のねじ山フランク413の各々には、アンダーカットが形成される。前記アンダーカットを説明するために、前記ねじロッド404の長手軸に対する法線414が示されている。前記ねじ山フランク412、413に重なり合う線415も引かれている。負のフランク角αが、前記法線414と前記線415の間に延在する。前記ねじロッド404の前記雄ねじ403のアンダーカットねじ山フランク412とは反対側の各ねじ山フランク416は、正のフランク角βを有するように形成される。同様に、前記雌ねじ部分408のアンダーカットねじ山フランク413とは反対側の各ねじ山フランク417は、正のフランク角βを有するように形成される。
図8は、前記連結ユニット402が、椎弓根スクリューの前記ヘッドに前記器具401を少なくとも軸方向に固定連結するために、二つの対向する連結アーム418を有し、前記二つの対向する連結アーム418の各々は、それぞれの遠位端に連結構造体419を備えることを示している。前記連結ユニット402は、回転不能かつ軸方向に固定されるようにねじまたはリベット420によって遠位ハンドル要素421に接続される。一方、前記ハンドル要素421は、回転不能かつ軸方向に固定されるように前記ラッチ機構405の前記ハウジング406に接続される。
図9は、前記ねじロッド404が前記ハウジング406の前記貫通開口407に位置していることを示している。前記ねじロッド404は、当該ねじロッド404の遠位端に遠位ハンドル要素(図示せず)を備え、前記遠位ハンドル要素は、ホルダ422を介して回転不能に前記ねじロッド404に連結される一方、前記軸方向に貫通して延在する通路チャネル423を備える実質的に中空の円筒状設計を有する。前記ねじロッド404の近位端で、当該ねじロッド404は、軸方向に固定されるようにロッドプッシャー424に固定される。前記ねじロッド404と前記ロッドプッシャー424とは、当該ねじロッド404の前記長手軸回りに互いに対して回転されることができる。
概して、前記連結ユニット402と、前記近位ハンドル要素421と、前記雌ねじ部分408、ロックラッチと呼ぶこともできる前記ロック要素409、および前記ロック解除要素410を有する前記ハウジング406とは、前記器具401の第一のユニットを形成する。同様に、前記ねじロッド404、前記ロッドプッシャー24および前記遠位ハンドル要素は、前記器具401の第二のユニットを形成する。前記器具の前記第一のユニットと前記第二のユニットとは、前記雌ねじ部分408の前記雌ねじ425への前記ねじロッド404の前記雄ねじ403の係合によって連結される。
前記雌ねじ部分408は、前記半径方向内方に、すなわち前記ねじロッド407に向かって、前記スプリング411によって予荷重が印加される。後者は、前記ハウジング406上で半径方向外側に支持される。前記ロック要素408は、圧縮スプリング426(第一のプレストレス要素)によって前記半径方向に前記ねじロッド404に抗してプレテンションが印加される。静止状態で、前記圧縮スプリング426は、三つの案内ピン427のうちの中間のピン上に半径方向外側で支持される。これらの案内ピン427はハウジング406に前記半径方向に配置されることができるロック解除要素410を支持し、前記ロック解除要素410の半径方向外端は、ハウジング406から突出し、かつ、操作ノブ428として設計されている。上記の静止状態で、前記ロック解除要素410は、前記ねじロッド404から半径方向に離間して位置している(図10)。前記操作ノブ428が作動される、すなわち前記ねじロッド404に向かって半径方向に移動されると、前記圧縮スプリング426は、前記操作ノブ428に接触し、かつ、前記操作ノブ428によって支持される。前記ロック解除要素410は、ノブ428の両側に前記ねじロッド404の接線方向に延在する二つの横方向アーム429を有する。前記ねじロッド404に面する前記横方向アーム429の側部の各々に、当該横方向アーム429は、第一の止め具面431と第二の止め具面432とを有する止め具ピン430を有する。前記第一の止め具面431は前記ロック要素409と協働するように設計され、かつ、前記第二の止め具面432は前記雌ねじ部分408と協働するように設計される。ハンドル構造体433は、各アーム429の外側に形成される(たとえば、図10参照)。図20は、前記雌ねじ部分408がピン434によって前記ハウジング406内を案内されることを示している。
前記ロック要素409の半径方向内端は、軸方向上部に配置された二つの接触表面438および滑動表面439を備えている。前記接触表面438は、前記ロック要素409が前記ねじロッド404の前記雄ねじ403の外側シェル表面(外径)に載ることができ、かつ、前記雄ねじ403と噛み合い係合することなく前記外側シェル表面上を前記軸方向に滑動することができるように設計される。前記滑動表面439は、前記ねじロッド404の前記軸方向への挿入を容易にする。
前記ねじロッド404は、通常、たとえばロッドをいくつかの椎弓根スクリュー内に押し込むために、手術中に数回後退させなければならないので、本発明は、前記器具401が意図せずに分解しないように構成される。このために、前記ねじロッド404は、止め具435を有するように設計される(特に図19を参照)。前記雄ねじ403から近位に、非ねじ区間436が形成される。前記非ねじ区間436の直径は、前記雄ねじ403の前記基礎円直径(内径)よりも小さい。前記止め具435は、前記非ねじ区間436に対して近位に配置される。本例では機能を有さない第二の非ねじ区間437は、前記雄ねじ403に対して遠位にあるように形成される。
当該器具401は以下のように使用される。
最初に、前記ねじロッド404が、前記ハウジング406の前記貫通開口407内に挿入される。この過程で、前記ねじロッド404の近位端は前記ロック要素409の前記滑動表面439と接触し、それによって、前記ロック要素409は前記スプリング411の前記テンションに抗して半径方向外方へ押される。これと同じことが、類似の滑動表面440を有する前記雌ねじ部分408にも当てはまる。前記ねじロッド404は、このとき、前記ハウジング406の前記貫通開口407内に挿入され、前記雌ねじ部分408とねじ係合状態にある。
前記ねじロッド404が取り付けられると、前記器具401は、開始状態で、椎弓根スクリューと連結される。ロッドを椎弓根スクリューに押圧する手順の初めに、遠位ハンドル要素422、ねじロッド404およびロッドプッシャー424からなる前記第二のユニットは、すでに説明された前記第一のユニットから前記遠位方向へ引き抜かれる。この状態で、前記器具401は、前記押し込もうとするロッドを前記二つの連結アーム418の間に挟んだ状態で、前記連結構造体419によって前記椎弓根スクリューの前記ヘッド上に配置され、前記ヘッドに連結される。
次に、前記ねじロッド404は、前記近位の軸方向へ前記器具401内に挿入される。
上記の前記正のフランク角βによって、前記ねじロッド404は、単純な軸方向変位によって前記近位方向に(下方に)手作業で押すことができる。この過程で、前記雌ねじ部分408は、前記ねじロッド404と前記雌ねじ部分408とが係合解除されるまで、前記正のフランク角βに起因して前記雄ねじ403によって半径方向外方へ押圧される。前記ねじロッドは、当該ねじロッドまたは前記ロッドプッシャー424が前記椎弓根スクリューに載るまで、軸方向に移動されることができる。前記ねじ係合は、前記スプリング411による前記半径方向予荷重の結果として回復する。このとき、さらなる軸方向配置が、前記ねじロッド404を回転し、かつ、前記ねじロッドを前記雌ねじ部分408から外すことによって達成することができる。
前記ねじ同士が再び互いに係合すると、前記ねじ同士は、前記アンダーカットの結果として「動けなくなる」。概して、前記ねじの前記アンダーカットは、前記ねじロッド404が、ねじ運動を伴うことなく(前記雌ねじ部分408の半径方向外方への変位で)、一方の方向へ、すなわち本実施形態では前記近位方向に、前記ハウジングに押し通すことができることができる一方、他方の方向への(遠位方向への)単純な軸方向移動が防止されるという効果を有する。これは、前記ロッドプッシャー424へ接続された前記ねじロッド404が、前記ロッドプッシャー424に対して前記ロッドが作用する前記反力が過度に大きくなるまで、手作業で、近位方向に挿入されることができるという利点を有する。次に、前記近位方向へのさらなる送り込みが、前記ねじロッド404のねじ込みによって行われることができる。上記の操作では、前記ねじロッド404は、前記アンダーカットねじおよびその結果としての自動ロック効果によって任意の位置で解放されることができ、さらに、その位置を維持することができる。
前記ラッチ機構402がアンダーカットねじを有するため、前記ロッドへの軸方向反力が高いほど、前記ねじ山フランクの係合が強くなるので、たとえば前記スプリング予荷重に抗する意図しないスプリングの撓みによる前記雌ねじ部分408の前記雌ねじからの前記雄ねじ403の意図しない連結解除は不可能である。さらに、前記アンダーカットの結果として、前記ロック解除要素410が荷重下での前記阻止されたアンダーカットねじにより移動ができない前記雌ねじ部分408と相互作用するので、当該ロック解除要素410は、前記止め具ピン430と前記止め具面431との間の接触によって阻止される。したがって、偶発的なロック解除は不可能である。
前記ロッドが前記雌ねじ部分408に対して前記ねじロッド404をねじ込むことによって前記椎弓根スクリューの前記ヘッド内の当該ロッドの意図した位置に到達すると、図示しない止めねじが、前記ねじロッド404の前記通路チャネル423を通して締め付けられる。前記止めねじは、前記ロッドを前記ねじまたは前記ヘッドに保持し、それによって前記器具401は、このとき、解放されて連結解除されることができる。こうするために、前記ねじロッド404は、最初に、前記ねじ込み方向とは反対方向に数回回転されなければならない。
前記ねじロッド404は、当該ねじロッド401および/または前記ロッドプッシャー424が、前記器具401の軸方向に固定された要素と、たとえば前記近位ハンドル要素421と、摩擦接触していることにより、軸方向移動時に前記近位方向に摩擦的に制止される。前記摩擦的制止は、前記ねじロッド404が前記ロッドによるさらなる圧力荷重なしで、前記雌ねじ部分408から外されるときに当該ねじロッド404の軸方向変位が防止されるように、寸法が決められている。結果として前記雌ねじ部分408は、前記スプリング411の前記予荷重に抗して半径方向外方へ変位する。前記ねじロッド404が十分に緩み、かつ、圧力が前記ロッドによって作用されなくなったときに(前記ロッドが前記止めねじによって固定される場合)、前記雌ねじ部分408の前記ねじは、前記ねじロッド404を約一回転した後に前記雄ねじ403の次のねじに嵌まり込み、それによって、前記ねじロッド404が圧力から解放され、前記ユーザが前記ロック解除要素410、428を押圧することによって前記ねじロッド404を安全にロック解除して当該ねじロッド404を軸方向に後退させることができることが、可聴音により前記ユーザに報知される。
ロック解除のために、前記操作者は、前記ねじロッド404を単純な軸方向移動で後退させることができるよう、記載された前記例示的な実施形態では、前記ロック解除要素410の前記ボタン428を押さなければならない。ボタン428が前記ねじを係合解除するために押される状態が、図12および図13に示されている。前記ボタン428を押すことによって、前記作動要素410は、前記ねじロッド404に向けて半径方向に移動する。前記作動要素410の止め具ピン430は、前記止め具面432に接触し、それによって、前記雌ねじ部分408は、前記スプリング411の前記半径方向のテンションに抗して前記ねじロッド404から離れるように半径方向外方に押される。このようにして、前記ねじ同士が係合解除される。次に、前記ねじロッド404は、単純な軸方向移動によって前記開始位置に、すなわち、前記遠位方向に後退させることができる。
しかしながら、前記ねじロッド404は、前記ロック要素409が前記ねじロッド404の前記止め具435と接触するまで、本発明に係る前記分解安全デバイスによって後退させることができる。前記作動要素に支持された前記スプリング426による前記ロック要素409の前記半径方向内方へのプレテンション印加により、前記ロック要素409は前記ねじロッド404に向けて押し続けている。この過程では、前記ロック要素409の接触表面438は、前記ロック要素409が前記非ねじ区間436と重なり合うように前記ねじロッドが前記軸方向に相対的に配置されるまで、前記雄ねじ403の前記外径を外れる。前記ロック要素409の半径方向の予荷重に起因して、当該ロック要素409は、半径方向内方(事実上、前記非ねじ区間に)嵌り、前記ねじロッド404のさらなる軸方向移動中に前記止め具435と接触する。次に、前記ねじロッドは、前記遠位方向に軸方向に移動を続けることができず、それによって前記器具401は、前記ねじロッド404が意図せず完全に分解されることがないように保証される。先のステップからの前記プレテンションが印加されたスプリング426は、安全な嵌まりに有利である。前記ボタン428がここで解放されたとしても(図16を参照)、前記スプリング426の前記連続的予荷重に起因する前記機構は、前記ロック要素409が前記非ねじ区間436に係合を続け、前記ねじロッド404の前記止め具435と接触しており、かつ、意図しない分解が防止されるように調整される。図16は、前記ピン434の目的を示している。前記雌ねじ部分408が、前記ボタン426が解放されたときに前記非ねじ区間436に係合することを防止するために、前記雌ねじ部分408は、前記ピン434によって半径方向外側に押し留められる。
前記ねじロッド404を後退させたあと、前記器具401は、別の椎弓根スクリュー上に設置されことができ、かつ、前記ロッドがすべての椎弓根スクリュー内に押し込まれかつ固定されるまで、前記適用が上記のように繰り返される。手術中に生じる前記適用のサイクルが、図10から図16に示されている。
前記手術が終わった後、前記器具1は、前記分解安全デバイスがあっても、洗浄のために分解されることができる。このために、前記作動要素10は、このために前記側部に設けられた前記リブ状のハンドル構造体33によって、半径方向外方に、すなわち、前記ねじロッド4から離れるように引っ張られる。これによって、前記止め具ピン30が前記ロック要素9の前記止め具面31と接触させられ、連続的半径方向配置によって、前記ロック要素9が前記ねじロッド4の前記止め具35から離れるまで、前記ロック要素9が半径方向外方へ移動させられる。次に、前記ねじロッド4は、十分に解放され、かつ単純な軸方向移動によって前記ハウジング6から完全に除去されることができる。
前記雄ねじ403が前記非ねじ区間436よりも大きな直径を有するので、前記雌ねじ部分408は、その場で、前記アンダーカットに嵌まり込むことができない。
1 器具
2 ロッド
3 インプラント(椎弓根スクリュー)
4 ヘッド
5 連結ユニット
6 雄ねじ
7 ねじロッド
8 ラッチ機構
9 ハウジング
10 ハウジングベース
11 ハウジングカバー
12 雌ねじ部分
13 雌ねじ部分
14 ロック解除要素
15 ロック解除要素
16 ねじ山フランク
17 ねじ山フランク
18 長手軸に対する法線
19 線
20 ねじ山フランク
21 ねじ山フランク
22 連結アーム
23 連結構造体
24 ボルト、リベット
25 近位ハンドル要素
26 遠位ハンドル要素
27 通路チャネル
28 ロッドプッシャー
29 スプリング
30 スプリング
31 作動要素
33 当接表面
34 当接表面
35 当接表面
36 当接表面
401 器具
402 連結ユニット
403 雄ねじ
404 ねじロッド
405 ラッチ機構
406 ハウジング
407 貫通開口
408 雌ねじ部分
409 ロック要素
410 ロック解除要素
411 第二のプレストレス要素(圧縮スプリング)
412 ねじ山フランク
413 ねじ山フランク
414 長手軸に対する法線
415 線
416 ねじ山フランク
417 ねじ山フランク
418 連結アーム
419 連結構造体
420 ボルド、リベット
421 近位ハンドル要素
422 遠位ハンドル要素
423 通路チャネル
424 ロッドプッシャー
425 雌ねじ
426 第一のプレストレス要素(圧縮スプリング)
427 ガイドピン
428 ノブ
429 アーム
430 止め具ピン
431 止め具面
432 止め具面
433 ハンドル構造体
434 雌ねじ部分に対するピン
435 前記ねじロッドの止め具
436 非ねじ区間
437 非ねじ区間
438 前記ねじロッドに対する前記ロック要素の接触表面
439 前記ロック要素の滑動表面
440 前記雌ねじ部分の滑動表面
441 ガイド
α 負のフランク角
β 正のフランク角
γ 前記当接表面の角度

Claims (14)

  1. インプラント(3)のホルダ(4)内にロッド(2)を案内する器具(1、401)であって、
    前記インプラント(3)に前記器具(1、402)を連結する連結ユニット(5、402)と、
    雄ねじ(6、403)を備え、かつ、前記連結ユニット(5、402)に対して軸方向に配置可能なねじロッド(7、404)と、
    前記連結ユニット(5)に対して軸方向に固定して配置された少なくとも一つの雌ねじ部分(12、13、408)であって、前記ねじロッド(7、404)に対して半径方向に配置でき、かつ、半径方向の力を印加するプレストレス要素(29、30、411)によって前記ねじロッド(7、404)に向けてプレストレスを与える部分を備え、
    前記雌ねじ部分(12、13、408)は、半径方向配置によって前記ねじロッド(7、404)の前記雄ねじ(6、403)と係合され、かつ、係合解除されることができ、
    前記器具(1、401)は、互いに向き合う前記ねじロッド(7、404)の遠位のねじ山フランク(16、416)と前記雌ねじ部分(12、13、408)の近位のねじ山フランク(17、417)との各々に、アンダーカットが形成され、
    前記ねじロッド(7、404)と前記雌ねじ部分(12、13、408)とのアンダーカットされた前記ねじ山フランクが互いに対して押圧されることにより、前記雌ねじ部分(12、13、408)の半径方向の移動が防止された状態で、前記ねじロッド(7、404)は、近位方向の軸方向移動摩擦により制止されることを特徴とする器具(1、401)。
  2. アンダーカットが形成された前記ねじ山フランク(16、17、416、417)は、それぞれのねじ軸に対する法線に対して傾いた負のフランク角αを有し、前記角は、-10°から-1°の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の器具(1、401)。
  3. アンダーカットが形成される前記ねじロッド(7、404)のフランク角(16、416)は、遠位方向へ配置され、アンダーカットが形成される前記雌ねじ部分(12、13、408)のフランク角(17、417)は、近位に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の器具(1、401)。
  4. 前記雌ねじ部分(12、13、408)は、ハウジング(9、10、11、406)に受容され、かつ、スプリング(29、30、411)によって前記ねじロッド(7、404)に向かってプレストレスを与えられることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の器具(1、401)。
  5. 前記器具(1)は、前記ねじロッド(7)の両側に互いに半径方向に対向して配置される二つの雌ねじ部分(12、13)を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の器具(1)。
  6. 前記雌ねじ部分(12、13)の両側に接線方向に配置され、かつ、前記ねじロッド(7、404)および前記雌ねじ部分(12、13、408)のねじ山の係合を解除するためにユーザ側の作動によって半径方向へ位置決め可能な二つのねじロック解除要素(14、15)をさらに備える請求項1~5のいずれか1項に記載の器具(1)。
  7. 前記ねじロック解除要素(14、15)は、前記雌ねじ部分(12、13)に対していずれの場合にも、前記ねじロック解除要素(14、15)の移動の方向に対して傾斜した傾斜平面を介して接触していることを特徴とする請求項6に記載の器具(1)。
  8. 前記摩擦による制止は、前記ねじロッド(7、404)が前記雌ねじ部分(12、13、408)から外れるときに、前記雌ねじ部分(12、13、408)が前記雌ねじ部分(12、13、408)の予荷重に抗して半径方向外方に変位されることを特徴とする請求項1に記載の器具(1、401)。
  9. 前記ねじロッド(7、404)は、軸方向に連続的に延在する通路チャネル(28、423)によって中空に形成されることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の器具(1、401)。
  10. 止め具(435)を有するロッドプッシングユニットと、前記止め具(435)と協働するためにラッチ機構(405)に対して軸方向に固定されて配置されたロック要素(409)であって、前記ねじロッド(404)に対して半径方向へ配置されることができ、かつ、半径方向の力を印加するプレストレス要素(411)によって前記止め具(435)と係合するように前記ねじロッド(404)に向かってプレストレスが与られるロック要素(409)と、をさらに備える請求項1~のいずれか1項に記載の器具(1、401)。
  11. 前記雌ねじ部分(408)を囲むように、または、前記ロック要素(409)を囲むように、配置され、かつ、前記雌ねじ部分(408)および/または前記ロック要素(409)を半径方向に変位することができるねじロック解除要素(410)をさらに備える請求項10に記載の器具(401)。
  12. 前記ねじロック解除要素(410)は、ユーザ側の作動によって半径方向外方に前記雌ねじ部分(408)または前記ロック要素(409)を移動する少なくとも一つの止め具ピン(430)を有することを特徴とする請求項11に記載の器具(401)。
  13. 前記止め具(435)の外径は、前記雄ねじ(403)の谷の径よりも小さいことを特徴とする請求項10~12のいずれか1項に記載の器具(401)。
  14. 前記ロック要素(409)は、前記ねじロッド(404)に向かい合う滑らかな表面を有することを特徴とする請求項10~13のいずれか1項に記載の器具(401)。
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