JP7034898B2 - 地域通貨管理システム、地域通貨管理方法、および地域通貨流通基盤 - Google Patents

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Description

本発明は、地域通貨管理システム、地域通貨管理方法、および地域通貨流通基盤に関し、特に地方自治体やNPO(Non Profit Organization)が主導する、特定の地域を中心に流通する地域通貨の実現手法に関わる。
昨今では、地球温暖化等に起因する異常気象が常態化し、それに伴う災害による被害額が増大する傾向にある。また、人口が都市部に集中する、いわゆるアーバリゼーションが本傾向に拍車を掛けている。
そうした災害発生の都度、国や自治体を中心に多額の支援金や義捐金が集められる。しかし、被災者に向けた迅速な支援金給付やその使途の追跡が出来ているとは言い難い。また同様に、平時に集められる寄付金や募金も、資金の出し手に対して使途を明確にしているとは言い難い。
このような使途の追跡に関する問題は、国連の関係機関など世界規模の組織が主導する活動に限らず、例えば神社仏閣の修繕費やお祭りに関する寄進といった地域のイベントに関しても同様である。つまり、一度提供した資金に関して、目的外の利用を防ぐことは困難である。
そこで、所定の資金に関して目的外の利用を抑制する、特定用途向けの代替通貨を実現する技術として、カラードコインと呼ばれる概念が提案されている(非特許文献1参照)。
この概念においては、参加者に固有のアドレスを割り当て、その支払先を記録し資金の流れを追跡可能とする。
また他の技術として、特定の地域に循環する取引を促進する電子決済システムが知られている(特許文献1参照)。この技術においては、地域通貨による決済時に、支払人の登録地と受取人の登録地の相対距離を判定し、距離が離れるほど決済手数料率を上げる手法が開示されている。
特開2017-090989号公報
あらゆる資産を表現できるビットコイン2.0プロジェクト「カラードコイン」
ところが、多発かつ大型化する自然災害への対応において、従来技術を用いるだけでは、支援金や義捐金の迅速な給付や使途追跡が困難であった。
具体的には、まず、実際に被害にあった被災者を特定して迅速な給付を行うことが困難である。通常、義捐金等の給付業務では、フリーライダー排除のため罹災証明書の発行と確認が必須である。しかし、災害発生時における自治体では災害対策に忙殺され、罹災証
明書の発行が遅れるケースが多い。
また、給付手段として地域通貨を発行するとした場合、その流通範囲の設計が困難である点も挙げられる。地域通貨の流通範囲を厳しく制限してしまうと、サービスの提供者が限られてしまい、被災者にとって使いにくい通貨となってしまう。また、地域外からの物資や人手(ボランティア)に対してのインセンティブとして機能しにくくなる弊害もある。反面、法定通貨や他の全国的なポイントへの兌換を容易にすると、地域通貨の価値が被災地域から簡単に流出してしまい、被災地域復興の目的を果たしえない。
そこで本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、迅速で使途管理可能な資金の提供を通じ、地域振興に資する地域通貨流通基盤を実現することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の地域通貨管理システムは、イベントの影響範囲に関する情報として、自然災害の影響範囲に関する情報を保持する記憶装置と、ユーザの所在情報を所定装置から取得し、前記所在情報と前記イベントである自然災害の影響範囲に関する情報とに基づき、前記ユーザが前記自然災害の影響下にあるか判定する処理と、前記判定の結果、前記ユーザが前記自然災害の影響下にある場合、当該ユーザに対して所定の地域通貨の発行手続を行う処理と、を実行する演算装置と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の地域通貨管理方法は、イベントの影響範囲に関する情報として、自然災害の影響範囲に関する情報を保持する記憶装置を備えた情報処理システムが、ユーザの所在情報を所定装置から取得し、前記所在情報と前記イベントである自然災害の影響範囲に関する情報とに基づき、前記ユーザが前記自然災害の影響下にあるか判定する処理と、前記判定の結果、前記ユーザが前記自然災害の影響下にある場合、当該ユーザに対して所定の地域通貨の発行手続を行う処理と、を実行することを特徴とする。
また、本実施形態の地域通貨流通基盤は、地域通貨の発行と流通を管理する地域通貨流通基盤であって、前記地域通貨の発行、決済の各処理を行うノードと、前記ノードを相互に接続するネットワークと、前記ノードに対して、前記地域通貨の発行または決済に関する処理要求を行う端末とを有し、前記ノードは、前記端末のユーザに関する前記地域通貨の支払い情報を保持し、前記端末からの処理要求を受け付け、前記処理要求に応じて、前記地域通貨の発行または決済の処理について他のノードと合意するものである、ことを特徴とする。
本発明によれば、迅速で使途管理可能な資金の提供を通じ、地域振興に資する地域通貨流通基盤を実現できる。
本実施形態における地域通貨流通基盤によるサービス関係図である。 本実施形態のノードにおけるハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の端末におけるハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態におけるブロックチェーンのデータ構造(例)を示す図である。 本実施形態における地域通貨の支払判断ユーザインタフェース(広域災害発生時)の例を示す図である。 本実施形態における地域通貨の支払判断ユーザインタフェース(月次の生活補助給付)の例を示す図である。 本実施形態における決済の例(スマホ間のジェスチャ)を示す図である。 本実施形態における飲食代の決済の流れを示すフロー図である。 本実施形態における決済画面の例を示す図である。 本実施形態におけるオンライン取引における決済の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における決済内容を示す明細書のイメージ例を示す図である。 本実施形態における決済時における手数料算出テーブルを示す図である。 本実施形態における異なる地域通貨(X<->Z)間の両替方法である。 本実施形態における地域通貨間交換時の手数料算出テーブルを示す図である。 本実施形態における端末上の残高確認画面を示す図である。 本実施形態における端末上の支払い画面を示す図である。 本実施形態における消費者名簿およびWallet残高一覧ユーザインタフェースを示す図である。 本実施形態における事業者名簿および受け入れ可能な地域通貨利用区分を示す図である。 本実施形態における通貨配布時の処理フロー(災害発生時の医療ケア給付)である。 本実施形態における地域通貨配布時の処理フロー(生活補助給付)である。
---地域通貨流通基盤の構成例---
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態の地域通貨流通基盤102による提供サービスにおける、参加者および構成物の関係を示す概念図である。
図1で例示する地域通貨流通基盤102は、ブロックチェーン技術を用いて構築された価値交換のネットワークである。こうした地域通貨流通基盤102は、複数のノード101a~101cを含んで構成される。
これらノード101a~101cのそれぞれは、相互に通信を行って矛盾のない一意なトランザクション情報を生成し、支払いデータチェーン111(ブロックチェーン)として保持する。
上述の地域通貨運営者112は、地域通貨流通基盤102を構成するノード101a~101cを保有し、運営する。なお、特に限定しないかぎり、一般的にこれらノード101a~101cを区別なく示す場合、ノード101と記載する。
ノード101は物理的なコンピュータで構成されてもよいし、仮想的な計算機インスタンス、もしくはクラウド事業者に運営を委託された仮想サーバでも構わない。
ノード101を運営することにより地域通貨運営者112は地域通貨流通基盤102の支障ない運営を支えると共に、地域通貨流通基盤102上の送金もしくは決済トランザクションの直接的な生成および監視を行うことが出来る。
ここで、ノード101は、地域通貨利用者110の要求を、その端末104(図中では端末104a、104b)を介して受け付け、上述の支払いデータチェーン111の生成およびその承認を行う。これにより、地域通貨を介した資金の決済や送金、換金のデータ的な処理を実現するものである。
支払いデータチェーン111は、複数のブロック#1~#M(111a~111c)か
ら構成される。また、各ブロックは相互に連結され、Checksumフィールド内に1つ前のブロックのハッシュ値を保持する。
このハッシュ値は、対象ブロックの内容から生成された要約情報(ダイジェスト)である。ハッシュ値を計算する関数には、多項式や楕円関数が用いられ、元になるブロックの内容からハッシュ値の算出および検算は容易であるが、逆方向の演算(ハッシュ値からのブロック内容の推定)は困難な性質を有する。
そのため、悪意のある部外者が特定のブロックおよびその内部の支払い情報を改ざんした場合、他の正当な参加者からはハッシュ値を検証するだけでその改ざんを容易に検出できる。
また、各ブロックには支払い情報1~N(121a~121c)が保持され、地域通貨利用者110の間に関して生じた支払い情報を保持している。なお、ブロック111a~111cが有する情報については、図3を用いて後述するものとする。
こうしたブロックチェーンネットワークでもある地域通貨流通基盤102は、地域通貨利用者110および地域通貨運用者112を結び付けている。
このうち地域通貨利用者110は、ユーザ“A”~“C”など一般の消費者に加えて、事業者“S”、病院“T”、および薬局“U”など、特定の地域に所在する事業者群から構成される。
一方、地域通貨運営者112は、1つ以上の自治体“X”~“Z”が含まれる。本実施形態においてこうした自治体は、それぞれの地域の地域通貨の発行主体となる。
なお、ある自治体は、管轄する特定の地域に対して1つの地域通貨を発行してもよいし、複数の地域通貨を発行し並立させてもよい。また、複数の自治体間で相互に流通可能な1つの地域通貨を共同で発行・運営してもよい。
本実施形態での例としては、自治体“X”が地域通貨Xを、自治体“Z”が地域通貨Zをそれぞれ発行し管理するものとして以後の説明を行う。
また、上述の地域通貨運営者112は、他にも1つ以上の金融機関“G”~“I”が含まれているとしてもよい。これらの金融機関“G”~“I”は、上述の自治体からの業務委託を請負い、地域通貨の発行や口座(Wallet)の管理、決済業務を代行する。
なお、上述の例では自治体を地域通貨発行体、業務遂行者を金融機関に想定したが、他のNPOやNGO(Non Goverment Organization)などの組織体、事業会社などがそれぞれの業務を行うことも十分に考えられる。したがって、それらのバリエーションも本発明の想定の範囲内である。
また、地域通貨利用者110の間で行われる価値交換の例示として、ユーザ“A”とサービサ“S1”との間のインタラクションを示す。ユーザ“A”は地域通貨支払い108をサービサ“S1”に対して行い、サービサ“S1”はサービス提供109を行う。
ユーザ“A”は端末104aを、また、サービサ“S1”は端末104bを、それぞれ用いて地域通貨流通基盤102に接続する。
地域通貨支払いの実行に際し、ユーザ“A”やサービサ“S1”は、必ずしも地域通貨流通基盤102を意識せずともよい。端末104a~104bは、インターネットなどの適宜な通信手段103を用いて必要なデータを発信、受信する。
端末104a~104bから発信される通信データの例としては、支払い相手を特定するIDや支払い金額、支払い手段となる地域通貨の種別、支払い対象のサービスの種類に加えて、端末の現在地および過去にさかのぼっての滞在地情報を発信しうる。
この現在地および滞在地情報は、地域通貨運営者1112の側での地域通貨による支払や給付(発行)の適格性の判断や、距離情報107の算出、およびそれらに基づいた決済手数料の算出と徴収に用いられる。
---ハードウェア構成---
また、本実施形態におけるノード101のハードウェア構成は、図2Aに示す如くとなる。ノード101は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置1011、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ1013、記憶装置101に保持されるプログラム1012をメモリ1013に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置1014、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置1015、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置1016、地域通貨流通基盤102と接続し他ノードとの通信処理を担う通信装置1017、を備える。
なお、記憶装置1011内には、本実施形態のノード101として必要な機能を実装する為のプログラム1012に加えて、上述の支払いデータチェーン111(ブロックチェーン)が少なくとも記憶されている。勿論、ブロックチェーンネットワークにおけるノードが一般的に備えるステートDBなど他の構成を適宜に備えるものとする。
また、本実施形態における端末104のハードウェア構成は、図2Bに示す如くとなる。この場合、端末104は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置1041、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ1043、記憶装置1041に保持されるプログラム1042をメモリ1043に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置1044、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置1045、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置1046、地域通貨流通基盤102と接続し上述のノード101との通信処理を担う通信装置1047、およびGPSユニット1048を備える。
なお、記憶装置1041内には、本実施形態の端末104として必要な機能を実装する為のプログラム1042に加えて、例えば、移動履歴1049が少なくとも記憶されている。この移動履歴1049は、当該端末(を携行するユーザ)における、所定時刻ごとの位置情報が格納されたテーブルである。
また、上述のGPSユニット1048は、一般的なGPSユニットであって、GPS衛星からの電波を受信して端末104の現在位置および時刻を測定し、この測定結果を出力可能なものとなる。よって、このGPSユニット1048による測定結果が、端末104により上述の行動履歴1049に格納されることとなる。
---ブロックチェーンの例---
図3に本実施形態におけるブロックチェーンすなわち上述の支払いデータチェーン111のデータ構造例を示す。
この支払いデータチェーン111では、説明の簡明化のため、チェーンを構成するブロックのうちブロック111a~111cのみ例示している。
このブロック111aのCheckSum情報120aは、前段のブロックの内容から
生成されたハッシュ値である。本実施形態の場合、ブロック111aは、支払いデータチェーン111を構成する最初のブロックであるため、そのCheckSum情報120aの内容は未定義、もしくはオールゼロを示すものとなる。
一方、後段のブロックである111b、111cにおけるCheckSum情報120b、120cには、それぞれ1つ前のブロックの内容から生成されたハッシュ値を保持する。
また、支払情報121aには、上述の地域通貨利用者110のうちの特定の2者の間で実施された支払いに関する情報が保持される。本実施形態では、ブロック111aの支払情報121aには、支払者201a、受取者202a、金額203a、決済手段204a、利用区分205a、摘要206aの各情報が含まれる。図3の例では、支払者情報201aには“ユーザC”が、受取者情報202aにはサービサ“S2”がそれぞれ格納されている。
もちろん、これら以外の情報が支払い情報121aに含まれていても構わない。そうした情報の例としては、支払いトランザクションのIDや支払日時、他のシステムへのリンク情報などが考えられる。
なお、こうした支払情報121aにおける支払者201a、受取者202aの各情報の保持形態としては、ユーザのID情報(10進数or16進数)が一般的である。ただし、他の形態、例えばunicodeによる文字列情報やUUID(Universal Unique Identifier)などを採用するとしもよい。
上述の支払者201aおよび受取者202aの各情報により、本支払情報121aが“ユーザC”からサービサ“S2”への支払いであることが特定される。
また、金額203aには“10000”という数値情報が、決済手段204aには“地域通貨X”という決済手段の種類が設定されており、“10000”円が“地域通貨X”で支払われることを示している。
また、利用区分205aには“生活補助Q”の値が、また、摘要206aには“商品代”の値が設定されており、上述の“地域通貨X”で支払われる“10000”円は、“生活補助Q”の区分に該当する“商品代”の決済金額であることを示している。
上述の利用区分205aは、支払者の所有する地域通貨の口座の1部を指定している。なお、上述の“地域通貨X”は用途の区分別に利用可能なサービスがあらかじめ規定されており、その規定の詳細については図7Dを用いて後述する。
また、上述の摘要206aは支払いの事由を保持する項目であり、関係者が支払いの理由を確認するために用いられる情報となる。
なお、支払情報121bの場合も、フィールドの項目は支払情報121aと同様であり、支払者201bは“ユーザA”、受取者202bは“サービサS1”、金額203bは“2000”、決済手段204bは“地域通貨X”、利用区分205bは“災害見舞金P”、摘要206bは“飲食代”、などと値が設定されている。
---地域通貨の発行契機等について---
図4Aには、一例として広域災害発生時における地域通貨の発行判断に用いられるUI401(User Interface)の例を示す。つまり、地域通貨運営者112である自治体の職員(地域通貨発行担当)が閲覧するUIである。
図4Aの例では、広域災害として地震を想定している。また、このUI401では、時刻指定タブ405にて指定された所定時刻において、地域通貨の発行候補者である「ユーザA」が居た場所を地震遭遇地点404として図示している。この例では、地震の震源地407が、該当自治体のマップ403内に存在、すなわち該当自治体を震源地とする地震が発生した状況を想定している。
なお、上述の「ユーザA」は、このUI401の生成より以前の或る時点で、その端末104aを操作し、地域通貨の発行リクエストを自治体のノード101に送信している状況を想定できる。
また、「ユーザA」の端末104aは、そのGPSユニット1048で得ている移動履歴1049を保持している。この移動履歴1049は、各時刻における位置情報が蓄積されたものである。
例えば、上述の移動履歴1049によれば、「ユーザA」は、地震が発生した時刻(本例の場合、2018年2月1日12時を想定)において、震源地407から半径5km圏406aの内に居たとする。
その場合、当該自治体のノード101は、地震の震源407およびや半径5km圏406aの表示を含むUI401において、「ユーザA」の所在地を示すオブジェクト4041を、半径5km圏406aの該当位置に配置し表示させる。また、このオブジェクト4041から所定長の引出線を描画し、上述の地震遭遇地点404のアイコンおよびテキストをUI401内に配置する。
なお、半径5km圏406aは、地域通貨の発行条件である。一方、半径10km圏406bは、地域通貨の発行条件ではない。
よって、この半径5km圏406aの領域に地震発生時刻から所定時間の時間範囲でユーザが所在した場合、当該ユーザは地域通貨発行対象者とする規定に対応する。但し、もちろんこれは発行条件の一例である。
この場合、ノード101は、「ユーザA」の端末104aの移動履歴1049から地震発生時刻の位置情報履歴402を取得し、これに基づいてオブジェクト4041をUI401上に配置することとなる。なお、震源地407から半径5km圏406aの内に居たと判断される。
そこで、上述の自治体の職員はこのUI401を閲覧・確認することで、発行候補者の「ユーザA」が地域通貨の発行対象か否か容易に判断できることとなる。
また図4Bには、月次の生活補助を目的とした地域通貨発行(給付)の際に、対象の「ユーザA」が適格か否か判断するため、上述の自治体の職員が閲覧するUI411の例を示す。基本的な構成は、上述のUI401と同様である。
ここでは、生活補助を目的とした地域通貨発行の条件として、例えば、「ユーザA」の所得水準が所定基準以下であり、かつ登録住所が該当自治体内にあるといった一般的な事項以外に、生活の基盤が該当自治体内にある条件も合わせて想定している。
そこで本条件を確認するため、上述の自治体職員は、ユーザ本人の申告に基づき、特定の日・時刻にユーザ本人が所在した場所について、ノード101を操作し特定する。
この場合、ノード101は、上述の職員から所定インターフェイス415で指定された特定の日・時刻をキーに、「ユーザA」の端末104aの移動履歴1049から位置情報
履歴412を取得し、これに基づいてオブジェクト4141をUI411上に配置することとなる。
また、このオブジェクト4141から所定長の引出線を描画し、上述の「ユーザA」の所在場所(住所)414のアイコンおよびテキストをUI411内に配置する。
図4Bの例では、該当日時「2018年2月26日、12時」において該当自治体(のマップ413)の内に「ユーザA」は所在したと判断される。つまり、上述の自治体の職員はこのUI411を閲覧・確認することで、発行候補者の「ユーザA」が生活補助を目的とした地域通貨の発行対象か否か容易に判断できることとなる。
なお、上述の生活補助を目的とした地域通貨発行に際し、ユーザ本人の生活実態がその自治体の範囲内にあることを、さらに確実に確認することが望ましい。
そうした生活実態の確認方法としては、ノード101が、居住地におけるライフライン(水道・電気・ガス)の使用データを当該ユーザ居宅のスマートメーターから取得し、使用有無に基づき確認するものが想定できる。
また、上述の端末104aのGPSユニット1048を活用した位置情報等の取得・確認手法を例示しているが、これに他の方法(例:上述のスマートメーターからのデータ取得とその判定)を併用させることも有用と考えられる。
---地域通貨による決済イメージ---
続いて、図5Aにスマートフォンを使った2者間での決済の例を示す。図5Aの例では、支払者105aである「ユーザA」と支払先106aである「サービサS1」とが、お互いに向き合って端末104aおよび端末104bを操作する。
こうした決済実行時の操作としていくつかのオプションが考えられるが、本例では、必要な情報を端末画面上で入力した上で、端末を前後に振るジェスチャ(402a、402b)を行うことを想定している。
端末402aおよび端末402bは、相互に無線もしくは接触にて相互に通信を行うと共に、地域通貨流通基盤102を構成するノード101a~101cに対して決済実行時点の現在位置を送信する。これにより、地域通貨流通基盤102のノード101は、端末間距離401を計算できる。
なお、本例では支払いにおける端末間距離401を地域通貨流通基盤102側(ノード101)で計算することを想定しているが、端末104aと端末104bとの間で直接計測処理を行うとしてもよい。また端末104a、104bとしてはGPSユニット1048を有するスマートフォンを想定できるが、POS端末や他の機器で代替してもよい。
---フロー例1---
続いて図5Bに、「ユーザA」と「サービサS1」との間で生じる、飲食代の決済処理に関するフローチャートを示す。当該フローチャートに関して以下で説明する各種動作は、地域通貨流通基盤102のノード101や、地域通貨利用者110の端末104a、104b、など対応する実行主体が、そのメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
この場合、まず最初に「ユーザA」が、「サービサS1」との間で、提供する商品やサービスの内容とその支払い条件について合意しているものとする。本例では、「ユーザA
」が「サービサS1」が提供している特定の飲食メニュー、例えば「定食」を、地域通貨「2000コイン」で食すると決定したとする。
そこで「ユーザA」は、自身の端末104aを操作し、例えば、画面500(図5C参照)にて上述の支払いの内容を指定する。例えば、「ユーザA」は「定食」の利用に際し、地域通貨を使って金額「2000コイン」を、支払先=「サービサS1」に対して支払うとの内容を画面500で入力する。
端末104aは、こうした「ユーザA」による入力を受け付ける(501)。
また、この「ユーザA」は、上述の画面500で「決済ボタン」を押下するか、或いは、上述のジェスチャを行うなどして、決済指示を行う。
この場合の端末104aは、上述の決済指示を感知し、予め定めた所定の決済処理を実行する(502)。本ステップでの「ユーザA」は、「サービサS1」の端末104bとの間で特定の操作として、図5Aに前述したジェスチャを行う。
上述の決済指示により、当該決済指示が端末104aから通信手段103を通じて地域通貨流通基盤102およびそれを構成するノード101a~101cに伝達される。
地域通貨流通基盤102はブロックチェーンネットワークであるから、ノード101a~101cらは、上述の決済指示の受信に伴い所定のトランザクションを生成し、ノード間での合意形成を経て支払いデータチェーン111に格納することとなる。
このトランザクションは、決済指示に応じて、例えば、金融機関ないし自治体のノードが実行する地域通貨の移動すなわち決済処理の実行に伴い発行するトランザクションである。
すなわち、「ユーザA」の地域通貨ウォレットから、該当金額分の地域通貨を、「サービサS1」の地域通貨ウォレットに移動させる、といった処理の結果を含むトランザクションが発行されることとなる。
このトランザクションは、ノード101の支払いデータチェーン111のブロックを構成する。また、当該トランザクションが含む所定情報(例:決済処理の内容)は、ステート情報としてノード101が保持するものとする。
このように対面、もしくは特定の距離より短い間で実行される決済の場合、地域通貨流通基盤102のノード101は、特段の決済手数料を徴収しない。これにより、地域通貨の流通を容易なものとする。なお、決済手数料の算出ルールについては図6Cを用いて後述する。
次に図6Aを用いて、対面ではないオンライン取引(EC:Electric Commerce)における処理の流れをタイムチャートで示す。図6Aに示すタイムチャートは、上から下に向かって時間が流れるものとし、ユーザCの端末104c、サービサS2の端末106b、金融機関Xのノード101a、および地域通貨流通基盤102、の間のインタラクションを水平方向の矢印で示す。
この場合、ユーザCの端末104cは、サービサS2の端末106bに対して商品の購入申込み処理を行う(601)。一方、サービサS2の端末106bは、該当商品の金額および決済に用いることが出来る通貨種類を応答する(602)。こうした601、602における処理自体は、既存のECサイトで通常行われている処理と同様である(以下同様)。
次にユーザCの端末104cは、地域通貨を用いての支払いをサービサS2の端末106bに申し込む(603)。
一方、サービサS2の端末106bは、金融機関Xのノード101aに対して、上述のユーザCの口座が利用可能か否かを問い合わせする(604)。
この場合、金融機関Xのノード101aは、地域通貨流通基盤102に対して問い合わせを行い(6041)、例えば、対応する地域通貨Xの口座(Wallet)が利用可能である旨をサービサS2の端末106bに応答する(605)。
続いて、サービサS2の端末106bは、ユーザCの端末104cに対し、地域通貨Xによる支払の受け入れ(ACK)を応答すると共に、ユーザCの位置情報を要求する(606)。
これを受けたユーザCの端末104cは、自身の位置情報をGPSユニット1048から得て、これをサービサS2の端末106bに通知する(607)。
また、サービサS2の端末106bは、サービサS2自身の位置情報をそのGPSユニット1048から得て、これを上述のユーザCの位置情報と共に、金融機関Xのノード101aに通知する(608)。
この場合、金融機関Xのノード101aは、後述するテーブル(図6Cに記載)を参照して決済手数料を算出し(609)、これをサービサS2の端末106bに通知する(610)。
一方、サービサS2の端末106bは、ユーザCが所望する商品の代金に加え、決済手数料(609で算出されたもの)、および所定の送料(ECサイトで一般的に規定され、運用されているものと同様)などを加えた、支払いの内訳および総金額の情報を、ユーザCの端末104cに通知する(611)。
他方、ユーザCの端末104cは、上述の支払いの内訳および総金額の情報を閲覧し納得したユーザからの指示を受けて、代金の支払依頼を金融機関Xのノード101aに対して行う(612)。
この依頼を受けた金融機関Xのノード101aは、支払依頼に応じて、該当地域通貨の移動すなわち決済処理を実行する(613)。すなわち、「ユーザC」の地域通貨ウォレットから、該当金額分の地域通貨を、「サービサS2」の地域通貨ウォレットに移動させる、といった処理になる。
また、ノード101aは、地域通貨流通基盤102に対して、上述の決済処理の情報に関するトランザクションを発行し、所定の合意形成を経て支払いデータチェーン111への登録処理を行う(614)。
このトランザクションは、ノード101の支払いデータチェーン111のブロックを構成する。また、当該トランザクションが含む所定情報(例:決済処理の内容)は、ステート情報として各ノード101が保持するものとする。
また、金融機関Xのノード101aは、613,614での処理結果、すなわち支払結果を、ユーザCの端末104cおよびサービサS2の端末106bに対して通知する(615)。
この場合、サービサS2は、上述の通知を端末106bで閲覧し、支払を確認すること
となる。端末106bは、サービサS2による確認結果の応答(例:該当画面でのOKボタンのクリックなど)を受け、例えば、商品配送部門のシステムに対し、ユーザCに対する該当商品の配送指示を行うこととなる(616)。こうしてサービサS2からユーザCに向け、商品が送付される。
図6Bに、上述のサービサS2の端末106bからユーザCの端末104cに対して通知される決済内容である納品書兼明細書620を例示する。
この納品書兼明細書620が示す決済内容は、上述の商品の配送指示(616)に伴い、サービサS2の端末106bからユーザCの端末104cに対して通知されるもの(電子情報)を想定するが、実際の商品に同梱される紙の明細書であってもよい。
ここで例示する納品書兼明細書620では、総計621の欄に記載のとおり、支払いの総額は「10000コイン」であって、これが地域通貨Xによって支払われることが示されている。
さらに支払内訳622では、支払対象の商品名称が「陶器ティーセット」であり単価が「8000コイン」、送料が「1000コイン」、さらに支払いに掛かる手数料チャージが「1000コイン」であることが示されている。
本例では、ユーザCとサービサS2との間の決済時距離が100kmであり、1kmあたり10コインが決済手数料としてチャージされていることが分かる。
ここで図6Cに、上述の決済手数料の算出テーブル630を示す。本例において、決済手数料の算出は、地域通貨流通基盤102中のノード101a~101cが、本テーブル630を参照して行う。従って、ノード101a~101cは、それぞれ本テーブル630を保持しているか、他装置にアクセスして参照可能なものとする。
図6Cにおける手数料算出テーブル630は、ユーザとサービサとの間の決済時距離631に応じて、手数料単価632が規定された構造となっている。
上述の図6bにおける支払内訳622の例では、決済時のユーザとサービサとの間の決済時距離が「100km」であったため、手数料単価としては「10コイン/km」が適用されることとなる。よって、100km×10コインの算定にて合計1000コインが決済手数料として請求されていたことが分かる。
---フロー例2---
本実施例における地域通貨流通基盤102は、複数種類の地域通貨の流通を可能にするものである。そこで図6Dを用いて、異なる地域通貨間の両替方法に係る処理を説明する。
この例では、ユーザDが保持する地域通貨Xを、異なる地域通貨Zに両替する際の処理フローについて示すものとする。
本説明では便宜上、地域通貨Xと地域通貨Zは互いに同じ単位名称「コイン」を用いるものとし、地域通貨Xの1コインは、地域通貨Zの1コインと等しい価値を有するものとする。なお、これら地域通貨それぞれが市場や相対取引を通じて交換される変動相場制を採用していてもほぼ同じ処理手順で両替が実施できる。
また、ユーザDは、自身が保有する地域通貨X「1000コイン」を、地域通貨Zに両替することを企図しているものとする。
この場合、ユーザDの端末104aは、ユーザDが保有する地域通貨X「1000コイン」を、地域通貨Zに両替するとのユーザ指示を受け付ける(635)。
次に、ユーザDの端末104aは、金融機関Xのノード101aに対して、地域通貨X
=1000コイン分の両替を依頼する(636)。このようにユーザDの端末104aが金融機関Xのノード101aに対して依頼する理由は、金融機関X(112c)が自治体X(112a)から地域通貨Xの運用を委託されており、ユーザDの口座(Wallet)を管理していることを想定する。
一方、上述の両替依頼を受けた金融機関Xのノード101aは、図6Eに示す手数料算出テーブル640に従い手数料を算出する(636)。本ケースでは地域通貨Xから地域通貨Zへの交換であるため、手数料算出テーブル640に示すとおり2%の手数料単価が設定され、1000×0.02=20コインが手数料として算出されることとなる。
ここで図6Eを用いて、地域通貨間の交換時の手数料算出テーブル640について説明する。
この手数料算出テーブル640においては、交換元コイン641と交換先コイン642のペアに対して、手数料単価643が一意に規定されている。本テーブル640は、地域通貨流通基盤102に参加する全ての関係者、すなわちユーザおよび自治体、金融機関の間で共有される。
図6DにおけるユーザDの両替要求のケースでは、行644が参照され、手数料単価が2%に設定されることになる。逆に地域通貨Zから地域通貨Xへの両替の場合は行645が参照され、手数料単価は1%となる。
この他、地域通貨Xと法定通貨Yとの関係も定義されており、地域通貨Xから法定通貨Yへの両替の際は行646が参照され手数料単価が5%に設定される。また、逆方向の場合は行647が参照され手数料単価は0%、すなわち手数料は徴収されない。
すなわち、正貨である法定通貨Yから地域通貨Xへの流入を推奨しており、自治体X(112a)としてはユーザたる住民に対して積極的に地域通貨Xを購入してもらい自治体Xの地域経済の活性化を企図している。
ここで図6Dのフローの説明に戻る。続いて、金融機関Xのノード101aは、手数料を加えた地域通貨X=1020コインを、ユーザDの口座(Wallet)から減算し、地域通貨Z=1000コインを加算する要求(のトランザクション)を、地域通貨流通基盤102に送出する(637)。
ここで送出された要求は他の全てのノード、もしくは一部のノードで受信・観測される。本ケースでは、両替元の地域通貨Xの管理機関である金融機関X(112c)および両替先の地域通貨Zを管理している金融機関Z(112d)の両者から受信・観測される。
ここでは、両替要求を認識した関係者である、金融機関X(112c)および金融機関Z(112d)の両者が本両替要求を承認する(638)。なお、両替要求が承認されないケースとしては、両替元の口座に十分な資金がない場合(例:ユーザDの有する地域通貨X残高が1020に満たない)、もしくは両替先の地域通貨Zの取引がユーザDに許可されていない場合(例:ユーザDが地域通貨Zの口座を持っていない)などが考えられる。
最後に、金融機関Xのノード101aは、ユーザDの端末104aに対して両替完了結果を通知し(639)、処理を終了する。
なお、説明は省略したが、上述のステップ635~639の全て又は一部に伴い、実行主体の端末やノードがトランザクションを発行し、他の端末やノードとの合意形成を経て、当該トランザクションを支払いデータチェーン111に格納する。
ここで、図7Aを用いて、ユーザが使用する端末上の地域通貨残高の確認画面例を示す。残高確認画面700は、例えばユーザCが用いる端末104cに表示される画面である。
この残高確認画面700において、ユーザ欄701では確認主体であるユーザCを示している。このユーザCは1つ以上のコインを格納したWalletを保持しており、セレクタ702によって地域通貨Xを、かつセレクタ703によって利用区分が生活補助Qである部分の残高参照を指示している。
また、金額ウィンドウ704に、「200,000」が表示されており、参照対象の地
域通貨残高が「200,000」コインであることを示している。
また図7Bに、ユーザCが支払いを行うときの端末上の残高確認画面710を例示する。この残高確認画面710は、ユーザCの端末(典型的にはスマートフォン)に表示される画面である。
また、この残高確認画面710において、ユーザCは、セレクタ711により支払先=サービサS2を指定し、入力フォーム712にて金額=10000を指定している。
さらにセレクタ713によって地域通貨Xを、セレクタ714によって生活補助QのサブWalletから支払うことを指示している。また、入力フォーム715に摘要として文字列「商品代」を指定している。
この残高確認画面710を閲覧したユーザCは、支払内容に問題がないことを確認し、ボタン716を押して支払指示を送信する。
また図7Cに、自治体X(112a)の職員が参照する消費者名簿およびWallet残高一覧を表すUI720を例示する。
本UI720では、一行に1ユーザの情報が表示される形式を取る。例えば、行721にはユーザA(110a)の情報が表示されており、各欄にはID番号(#)、名前、住所、および利用区分(205)別のウォレット残高が格納されている。
行721によると、名前=ユーザA、住所=X市△△町、地域通貨Xのウォレット残高のうち、利用区分=災害見舞金Pに属するWallet残高が1000000、生活補助Qに属するWallet残高が200000であることを示している。本UI720により、自治体X(112a)の職員は利用者の各種情報を参照できる。
また図7Dに、自治体X(112a)に登録されている事業者名簿および各事業者が受け入れ可能な地域通貨の利用区分を表すUI730を例示する。自治体X(112a)の職員は本UI730を用いて地域通貨Xを受け入れている事業者の一覧および各事業者の情報を取得できる。
本UI730では、1行に1事業者の情報が表示される形式を取る。例えば、行731の例では、ID=1の事業者名称が「事業者1」であり、その登録地がX市△△町であり、その事業内容が「住宅リフォーム、修繕」であることを示している。
この事業者1は、地域通貨Xの利用区分のうち、災害見舞金Pは受け入れ可能であるが、生活補助Qは受け入れられないことを示している。そのため、地域通貨Xを支払う消費者は、主に広域災害で住宅や建物を損傷した消費者がその修繕やリフォームのために事業者1に対して支払をすることになるであろう。
一方、行732に示す事業者=「病院2」の場合は、利用区分として災害見舞金Pおよび生活補助Qのいずれも受け入れ可能であることを示している。すなわち災害によって生じた怪我に対しての災害見舞金Pを用いての支払い、もしくは慢性的な持病に対する生活補助Qを用いた支払いのいずれも受け入れ可能であることを示している。
このように、事業者とそのサービスメニューごとに地域通貨の用途をコントロールすることによって、意図しない地域通貨の使われ方を抑止することが出来る。
---フロー例3---
続いて図8にて、災害発生時における医療ケア目的での地域通貨Xの発行の処理フローを示す。図4Aにて述べた広域災害の発生ケースにおいて、ユーザA(105a)が地震に遭遇し何らかの傷害を受けたとする。
また、このユーザAは、取り急ぎ病院2で受診し、手当ておよび薬の処方を受ける。そして診療が終わったユーザAは、診療費用の支払時に、自身の端末104a(典型的にはスマートフォン)から給付金申請UIを呼び出す。この給付金申請UIについては特に図示しないが、一般的な給付金申請事項の入力インターフェイスを備えた画面を想定する。
一方、上述のユーザAの端末104aは、給付金申請UIを介して、ユーザAによる診療費に関する給付金申請内容の入力を受け付ける(800)。
また、端末104aは、上述の給付金申請内容と、GPSユニット1048の移動履歴1049の情報を、通信手段103および地域通貨流通基盤102を介して、自治体Xのノード101bに送出する(801)。
上述の端末104aから給付申請内容および移動履歴1049の情報を受け取った自治体Xのノード101bは、申請者であるユーザAが災害見舞金の給付適格であるか否かを判断する(802)。
具体的には、ユーザAの移動履歴1049の情報の示す所在位置が、地震発生およびその前後の影響範囲に含まれるか、すなわち重複しているか判断することになる。この判断の基準は、既に例示したように、地震発生前後の時間帯にユーザAが震源地から半径5km以内にいたこと、などを想定する。
この判断の結果、重複ありとなった場合(802:あり)、すなわち地震発生前後の時間帯にユーザAが震源地から半径5km以内にいたことが判明した場合、自治体Xのノード101bは、所定職員からの指示を受けて、ユーザAの口座(Wallet)に災害見舞金を地域通貨にて給付する処理を実行する(803)。
一方、ユーザAの端末104aは、自治体から給付された災害見舞金である地域通貨を、病院2の所定システムに対するWallet経由での支払処理を行う(804)。このように迅速な災害見舞金の給付が可能になる。
---フロー例4---
続いて図9にて、毎月発生する生活補助給付を題材に地域通貨発行時の処理フローを示す。この場合、自治体Xの職員が、ノード101bにおける生活給付処理を起動したとする。
ノード101bは、生活補助給付処理を起動し(900)、月内の特定日時におけるユーザAの所在確認処理を実行する(901)。上述の特定日時は、自治体側で指定するケースと、申告者(ユーザ)からの指定日時であるケースを想定できる。
また、ノード101bは、上述のユーザAの所在位置を、当該ユーザAの端末104aにおける移動履歴1049の情報から取得し、これが自治体Xの範囲内であった場合(901:範囲内)、ユーザAの口座(Wallet)に対する生活補助給付の処理を実行し(902)、処理を終了する。これにより、ユーザAの生活実態に即し、かつ職員への負担が少ない、生活補助給付業務が可能になる。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、例えば、迅速な災害義捐金の給付や義捐金の使途の可視化および目的外使用の限定と、災害地域外への通貨価値の流出の緩やかな防止と、を両立させ、被災地域の復興に資する地域通貨流通基盤の実現がなされる。
すなわち、迅速で使途管理可能な資金の提供を通じ、地域振興に資する地域通貨流通基盤を実現できることとなる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の地域通貨管理システムにおいて、前記記憶装置は、前記影響範囲に関する情報として、当該イベントの影響領域および当該影響の及んでいる影響時刻の各情報を保持し、前記演算装置は、前記ユーザの所在情報として、当該ユーザの所在位置および該当位置に所在した所在時刻の各情報を取得し、前記ユーザの前記所在位置および前記所在時刻の各情報と、前記イベントの前記影響領域および前記影響時刻の各情報とに基づき、前記所在時刻における前記所在位置が、前記影響時刻における前記イベントの影響領域に含まれるか判定することで、前記ユーザが前記イベントの影響下にあるか判定するものである、としてもよい。
これによれば、災害やイベントに遭遇したユーザを的確に特定し、当該ユーザに対して効率的に地域通貨の発行を行うことが可能となる。ひいては、迅速で使途管理可能な資金の提供を通じ、地域振興に資する地域通貨流通基盤を実現できることとなる。
また、本実施形態の地域通貨管理システムにおいて、前記記憶装置は、前記影響範囲に関する情報として、自然災害の影響範囲に関する情報を保持し、前記演算装置は、前記ユーザの所在情報と前記自然災害の影響範囲に関する情報とに基づき、前記ユーザが前記自然災害の影響下にあるか判定する処理と、前記判定の結果、前記ユーザが前記自然災害の影響下にある場合、当該ユーザに対して所定の地域通貨の発行手続を行うものである、としてもよい。
これによれば、自然災害に遭遇したユーザを的確に特定し、当該ユーザに対して効率的に地域通貨の発行を行うことが可能となる。ひいては、迅速で使途管理可能な資金の提供を通じ、地域振興に資する地域通貨流通基盤を実現できることとなる。
また、本実施形態の地域通貨管理システムにおいて、前記記憶装置は、前記影響範囲に関する情報として、人為的な催しの影響範囲に関する情報を保持し、前記演算装置は、前記ユーザの所在情報と前記催しの影響範囲に関する情報とに基づき、前記ユーザが前記催しの影響下にあるか判定する処理と、前記判定の結果、前記ユーザが前記催しの影響下にある場合、当該ユーザに対して所定の地域通貨の発行手続を行うものである、としてもよい。
これによれば、地域イベント等に参加したユーザを的確に特定し、当該ユーザに対して効率的に地域通貨の発行を行うことが可能となる。ひいては、迅速で使途管理可能な資金の提供を通じ、地域振興に資する地域通貨流通基盤を実現できることとなる。
また、本実施形態の地域通貨管理システムにおいて、前記演算装置は、前記ユーザにおける、前記地域通貨を他地域通貨または法定通貨に交換する所定処理に際し、前記地域通貨の発行管理機関と前記他地域通貨の発行管理機関との間に関して定めた交換手数料ルールに基づき、前記ユーザにおける前記交換に伴う交換手数料を特定する処理をさらに実行する、としてもよい。
これによれば、地域振興の観点で地域通貨を得たユーザが、これを他の地域通貨等に交換する機会を緩やかに制限しつつも、これを排除しない運用形態を実現する。ひいては、迅速で使途管理可能な資金の提供を通じ、地域振興に資する地域通貨流通基盤を実現できることとなる。
また、本実施形態の地域通貨管理システムにおいて、前記演算装置は、前記ユーザにおける、前記地域通貨を決済手段とした所定のサービサからの商品またはサービスの購入処理に際し、前記ユーザおよび前記サービサの所在情報に基づき、前記ユーザと前記サービサとの間の距離を算定する処理と、前記距離に応じて前記ユーザおよび前記サービサの両方または片方に課す決済手数料を算定する処理をさらに実行する、としてもよい。
これによれば、地域振興の観点で地域通貨を得たユーザが、これを他地域での決済に使用する機会を緩やかに制限しつつも、これを排除しない運用形態を実現する。ひいては、迅速で使途管理可能な資金の提供を通じ、地域振興に資する地域通貨流通基盤を実現できることとなる。
また、本実施形態の地域通貨管理システムにおいて、前記演算装置は、前記ユーザに発行した前記地域通貨に関して、予め定めたルールに基づく使途の指定を行う処理をさらに実行し、前記購入処理に際し、購入対象の商品またはサービスが前記使途に合致するか判定し、前記判定の結果に応じて、前記購入処理における決済手段たる前記地域通貨の使用可否を決定するものである、としてもよい。
これによれば、地域振興の観点で地域通貨を得たユーザが、これを地域振興やユーザ自立支援といった本来的な意味で好適な目的で使用する機会を促進する運用形態を実現する。ひいては、迅速で使途管理可能な資金の提供を通じ、地域振興に資する地域通貨流通基盤を実現できることとなる。
また、本実施形態の地域通貨管理方法において、前記情報処理システムが、前記記憶装置において、前記影響範囲に関する情報として、当該イベントの影響領域および当該影響の及んでいる影響時刻の各情報を保持し、前記ユーザの所在情報として、当該ユーザの所在位置および該当位置に所在した所在時刻の各情報を取得し、前記ユーザの前記所在位置および前記所在時刻の各情報と、前記イベントの前記影響領域および前記影響時刻の各情報とに基づき、前記所在時刻における前記所在位置が、前記影響時刻における前記イベントの影響領域に含まれるか判定することで、前記ユーザが前記イベントの影響下にあるか判定する、としてもよい。
また、本実施形態の地域通貨管理方法において、前記情報処理システムが、前記記憶装置において、前記影響範囲に関する情報として、自然災害の影響範囲に関する情報を保持し、前記ユーザの所在情報と前記自然災害の影響範囲に関する情報とに基づき、前記ユーザが前記自然災害の影響下にあるか判定する処理と、前記判定の結果、前記ユーザが前記自然災害の影響下にある場合、当該ユーザに対して所定の地域通貨の発行手続を行う、としてもよい。
また、本実施形態の地域通貨管理方法において、前記情報処理システムが、前記記憶装置において、前記影響範囲に関する情報として、人為的な催しの影響範囲に関する情報を保持し、前記ユーザの所在情報と前記催しの影響範囲に関する情報とに基づき、前記ユーザが前記催しの影響下にあるか判定し、前記判定の結果、前記ユーザが前記催しの影響下にある場合、当該ユーザに対して所定の地域通貨の発行手続を行う、としてもよい。
また、本実施形態の地域通貨管理方法において、前記情報処理システムが、前記ユーザにおける、前記地域通貨を他地域通貨または法定通貨に交換する所定処理に際し、前記地域通貨の発行管理機関と前記他地域通貨の発行管理機関との間に関して定めた交換手数料ルールに基づき、前記ユーザにおける前記交換に伴う交換手数料を特定する処理をさらに実行する、としてもよい。
また、本実施形態の地域通貨管理方法において、前記情報処理システムが、前記ユーザにおける、前記地域通貨を決済手段とした所定のサービサからの商品またはサービスの購入処理に際し、前記ユーザおよび前記サービサの所在情報に基づき、前記ユーザと前記サービサとの間の距離を算定する処理と、前記距離に応じて前記ユーザおよび前記サービサの両方または片方に課す決済手数料を算定する処理をさらに実行する、としてもよい。
また、本実施形態の地域通貨管理方法において、前記情報処理システムが、前記ユーザに発行した前記地域通貨に関して、予め定めたルールに基づく使途の指定を行う処理をさらに実行し、前記購入処理に際し、購入対象の商品またはサービスが前記使途に合致するか判定し、前記判定の結果に応じて、前記購入処理における決済手段たる前記地域通貨の使用可否を決定する、としてもよい。
102 地域通貨流通基盤
101、101a~101c ノード
111 支払いデータチェーン(ブロックチェーン)
104、104a~104b 端末
1011 記憶装置
1012 プログラム
1013 メモリ
1014 演算装置
1015 入力装置
1016 出力装置
1017 通信装置
1041 記憶装置
1042 プログラム
1043 メモリ
1044 演算装置
1045 入力装置
1046 出力装置
1047 通信装置
1048 GPSユニット
1049 移動履歴

Claims (10)

  1. イベントの影響範囲に関する情報として、自然災害の影響範囲に関する情報を保持する記憶装置と、
    ユーザの所在情報を所定装置から取得し、前記所在情報と前記イベントである自然災害の影響範囲に関する情報とに基づき、前記ユーザが前記自然災害の影響下にあるか判定する処理と、前記判定の結果、前記ユーザが前記自然災害の影響下にある場合、当該ユーザに対して所定の地域通貨の発行手続を行う処理と、を実行する演算装置と、
    を含む地域通貨管理システム。
  2. 前記記憶装置は、
    前記影響範囲に関する情報として、当該イベントの影響領域および当該影響の及んでいる影響時刻の各情報を保持し、
    前記演算装置は、
    前記ユーザの所在情報として、当該ユーザの所在位置および該当位置に所在した所在時刻の各情報を取得し、前記ユーザの前記所在位置および前記所在時刻の各情報と、前記イベントの前記影響領域および前記影響時刻の各情報とに基づき、前記所在時刻における前記所在位置が、前記影響時刻における前記イベントの影響領域に含まれるか判定することで、前記ユーザが前記イベントの影響下にあるか判定するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の地域通貨管理システム。
  3. 前記演算装置は、
    前記ユーザにおける、前記地域通貨を他地域通貨または法定通貨に交換する所定処理に際し、前記地域通貨の発行管理機関と前記他地域通貨の発行管理機関との間に関して定めた交換手数料ルールに基づき、前記ユーザにおける前記交換に伴う交換手数料を特定する処理をさらに実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の地域通貨管理システム。
  4. 前記演算装置は、
    前記ユーザにおける、前記地域通貨を決済手段とした所定のサービサからの商品またはサービスの購入処理に際し、前記ユーザおよび前記サービサの所在情報に基づき、前記ユーザと前記サービサとの間の距離を算定する処理と、前記距離に応じて前記ユーザおよび前記サービサの両方または片方に課す決済手数料を算定する処理をさらに実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の地域通貨管理システム。
  5. 前記演算装置は、
    前記ユーザに発行した前記地域通貨に関して、予め定めたルールに基づく使途の指定を行う処理をさらに実行し、
    前記購入処理に際し、購入対象の商品またはサービスが前記使途に合致するか判定し、前記判定の結果に応じて、前記購入処理における決済手段たる前記地域通貨の使用可否を決定するものである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の地域通貨管理システム。
  6. イベントの影響範囲に関する情報として、自然災害の影響範囲に関する情報を保持する記憶装置を備えた情報処理システムが、
    ユーザの所在情報を所定装置から取得し、前記所在情報と前記イベントである自然災害の影響範囲に関する情報とに基づき、前記ユーザが前記自然災害の影響下にあるか判定する処理と、前記判定の結果、前記ユーザが前記自然災害の影響下にある場合、当該ユーザに対して所定の地域通貨の発行手続を行う処理と、
    を実行する地域通貨管理方法。
  7. 前記情報処理システムが、
    前記記憶装置において、前記影響範囲に関する情報として、当該イベントの影響領域および当該影響の及んでいる影響時刻の各情報を保持し、
    前記ユーザの所在情報として、当該ユーザの所在位置および該当位置に所在した所在時刻の各情報を取得し、前記ユーザの前記所在位置および前記所在時刻の各情報と、前記イベントの前記影響領域および前記影響時刻の各情報とに基づき、前記所在時刻における前記所在位置が、前記影響時刻における前記イベントの影響領域に含まれるか判定することで、前記ユーザが前記イベントの影響下にあるか判定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の地域通貨管理方法。
  8. 前記情報処理システムが、
    前記ユーザにおける、前記地域通貨を他地域通貨または法定通貨に交換する所定処理に際し、前記地域通貨の発行管理機関と前記他地域通貨の発行管理機関との間に関して定めた交換手数料ルールに基づき、前記ユーザにおける前記交換に伴う交換手数料を特定する処理をさらに実行する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の地域通貨管理方法。
  9. 前記情報処理システムが、
    前記ユーザにおける、前記地域通貨を決済手段とした所定のサービサからの商品またはサービスの購入処理に際し、前記ユーザおよび前記サービサの所在情報に基づき、前記ユーザと前記サービサとの間の距離を算定する処理と、前記距離に応じて前記ユーザおよび前記サービサの両方または片方に課す決済手数料を算定する処理をさらに実行する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の地域通貨管理方法。
  10. 前記情報処理システムが、
    前記ユーザに発行した前記地域通貨に関して、予め定めたルールに基づく使途の指定を行う処理をさらに実行し、
    前記購入処理に際し、購入対象の商品またはサービスが前記使途に合致するか判定し、前記判定の結果に応じて、前記購入処理における決済手段たる前記地域通貨の使用可否を決定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の地域通貨管理方法。
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