JP7031625B2 - グラフ構造推定装置、slam装置、グラフ構造推定方法、コンピュータプログラム、および記憶媒体 - Google Patents

グラフ構造推定装置、slam装置、グラフ構造推定方法、コンピュータプログラム、および記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、グラフ構造推定装置に関する。
従来のグラフベースSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)では、グラフ上のエッジの状態を個々に推定した後、最適化を行うことにより、最終的なグラフを出力している。
R. Mur-Artal他, "ORB-SLAM," IEEE Trans. on Robotics 2015. R. Mur-Artal他, "ORB-SLAM2," IEEE Trans. on Robotics 2017. G. Grisetti他, "A Tutorial on Graph-Based SLAM," IEEE ITS Magazine 2010.
しかしながら、上記非特許文献1~3に開示された技術では、推定後の各エッジの状態(誤差分散など)を正しく評価することができない。そのため、例えば、他のセンサから得られた情報を統合する際等に、精度や信頼性が十分に得られない可能性がある。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、新しく得られたエッジの影響により変化する各エッジの状態の推定精度を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、連続するノードと、前記連続するノードを接続するエッジと、を含むグラフの構造を推定するグラフ構造推定装置が提供される。このグラフ構造推定装置は、前記ノードの位置を含むノード情報と、前記エッジの状態量と前記エッジの状態量の分散とを含むエッジ情報を生成する生成部と、前記ノード情報と前記エッジ情報とを記憶する記憶部と、を備え、前記生成部は、さらに、追加エッジ生成条件を満たす場合に、連続しないノードからの追加エッジの前記エッジ情報を生成すると共に、前記追加エッジの前記エッジ情報を用いて、前記連続するノードの前記ノード情報および前記連続するノードを接続するエッジの前記エッジ情報を更新する。
この構成によれば、エッジの状態量とエッジの状態量の分散とを含むエッジ情報が、記憶部に記憶される。そして、追加エッジが生成された際に、それまでに生成され、記憶部に記憶されている全てのエッジ情報を、追加エッジのエッジ情報を用いて、更新する。そのため、生成された各エッジの推定誤差分散を含む状態を更新することができる。その結果、得られたグラフ構造の信頼度を測ることができる。また、新しく得られたエッジの影響により変化する各エッジの状態の推定精度を向上させることができる。そのため、他の車(センサ)等により得られた情報と統合する場合の、ロバスト性、信頼度、および精度を向上させることができる。
(2)上記形態のグラフ構造推定装置であって、前記エッジは、有向エッジでもよい。このようにすると、始点ノードからエッジを辿ることにより、ノードの状態を推定することができる。
(3)上記形態のグラフ構造推定装置であって、前記追加エッジは、ループ閉じ込みのエッジでよい。このようにすると、ループ閉じ込みを行った際に、それまでに生成したノードとエッジの状態を更新することができる。
(4)上記形態のグラフ構造推定装置であって、前記連続しないノードは、他のグラフを構成するノードでもよい。このようにすると、例えば、自身のグラフを生成する際に用いているセンサ(例えば、画像生成装置等)と異なるセンサによる情報を用いて、自身が生成したグラフの状態を更新することができる。
(5)上記形態のグラフ構造推定装置であって、前記生成部は、ベイジアンフィルタリングを用いて、前記エッジ情報を更新してもよい。このようにすると、精度よくエッジの状態を更新することができる。
(6)上記形態のグラフ構造推定装置であって、前記生成部は、前記追加エッジと前記エッジとが合流する前記ノードについて、合流する前記エッジに基づいて計算した前記ノード情報と、前記追加エッジに基づいて計算した前記ノード情報とを統合してもよい。このようにすると、追加エッジも含めて、全てのノードとエッジの状態を適切に更新することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、グラフ構造推定装置を備えるSLAM装置、グラフ構造推定方法、この方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム、そのプログラムを記憶する記憶媒体、および、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのグラフ構造推定装置の構成を機能的に示すブロック図である。 グラフ構造推定装置によって推定されるグラフを概念的に示す図である。 グラフ構造推定処理の流れを示すフローチャートである。 三次元ORB特徴の計算を説明するための説明図である。 ループ閉じ込みにおける観測誤差を概念的に示す説明図である。
本実施形態では、SLAM装置がグラフ構造推定装置を備え、グラフ構造推定装置を用いて、車載のステレオカメラによるVisual SLAMを行う例を用いて、説明する。本実施形態におけるVisual SLAMでは、ステレオカメラから入力される画像シーケンスから、基準となるキーフレームを決定し、キーフレーム間の移動量を推定する。グラフ構造推定装置は、キーフレームの位置をノードとし、キーフレーム間の移動をエッジとしたグラフを推定する。このグラフによって、カメラの移動軌跡、すなわち車の移動軌跡を推定する。
図1は、本発明の一実施形態としてのグラフ構造推定装置10の構成を機能的に示すブロック図である。グラフ構造推定装置10は、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であって、制御部11、記憶部12、通信I/F部15、入力I/F部13、出力I/F部14、バス16を含む。なお、本明細書において、インターフェースを「I/F」と称する。バス16は、制御部11、記憶部12、通信I/F部15、入力I/F部13、出力I/F部14を電気的に接続する信号線である。
制御部11は、グラフ構造推定装置全体の動作を制御する電子装置であり、例えば中央演算装置(CPU)であってもよい。制御部11は、後述するプログラム123を実行することにより、生成部111として機能する。
生成部111は、グラフを構成するノードに関するノード情報121を生成し、記憶部12に記憶させる。具体的には、生成部111は、画像生成装置(ステレオカメラ)20から入力される画像シーケンスから基準となるキーフレームを決定し、キーフレームの位置をノードとする。ノード情報121は、位置情報を含む。
また、生成部111は、ノード間を接続するエッジに関するエッジ情報122を生成し、記憶部12に記憶させる。エッジ情報は、エッジの状態量(ベクトル情報)と、状態量の分散を含む。具体的には、生成部111は、上記キーフレーム間の移動をエッジとする。生成部111は、移動量を算出する際に得られる移動の分散を、ベクトル情報に含める。すなわち、本実施形態のグラフ構造推定装置10では、生成された全てのノードとエッジに関するノード情報121とエッジ情報122とが、記憶部12に記憶される。
記憶部12は、情報を記憶するメモリ装置の総称であり、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスク、フラッシュメモリカードなど様々な形式の記憶装置を使用することができる。記憶部12には、オペレーティングシステム(OS)や本実施形態に係るプログラム123が格納されている。また、上述のノード情報121、およびエッジ情報122が格納される。図1では、予め格納されているものと区別するために、ノード情報121とエッジ情報122とを、破線囲んで図示している。
通信I/F部15は、無線または有線により画像生成装置20やその他の装置と通信を可能にする通信インターフェースである。入力I/F部13は、キーボード等の入力装置(不図示)や、USBメモリ装置やフラッシュメモリ等の記録装置等から入力された指令やデータを、制御部11や記憶部12へ伝達するインターフェースである。出力I/F部14は、表示装置やプリンタ等の出力装置(不図示)や、USBメモリ装置及びフラッシュメモリ等の記録装置等に文字や画像等を出力するインターフェースである。
本実施形態で説明する処理を実現するプログラム123は、プログラム提供者側から通信ネットワーク及び通信I/F部15を介して、例えば記憶部12に格納されてもよい。また、上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、市販され、流通している可搬型記憶媒体に格納されていてもよい。この場合、この可搬型記憶媒体は外付け又は内蔵の読取装置にセットされて、制御部11によってそのプログラムが読み出されて、実行されてもよい。可搬型記憶媒体としてはCD-ROM、DVD-ROM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカード、USBメモリ装置など様々な形式の記憶媒体を使用することができる。このような記憶媒体に格納されたプログラムが読取装置によって読み取られる。
図2は、グラフ構造推定装置10によって推定されるグラフG1を概念的に示す図である。グラフG1は、連続するノードNと、連続するノードNを接続するエッジEと、を含む。図2では、複数のノードNを区別するために、連続するノードNを、ノードNが生成された順に、1から連番を符号の末尾に付して示している。ここで、連続して生成されたノードを、「連続するノード」と呼んでいる。また、エッジEについては、始点ノードNの番号を、符号の末尾に付している。例えば、ノードN1を始点とし、ノードN2を終点とするエッジEに、「E1」の符号を付している。上述の通り、ノードNがキーフレームの位置、エッジEがキーフレーム間の移動に、それぞれ、対応する。
図3は、グラフ構造推定処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態のVisual SLAMでは、新しい画像が得られる度に最新のキーフレームからの移動量を更新し、条件を満たしていれば新しいキーフレームを生成する.新しいキーフレームを生成した際、ループ閉じ込みの判定を行い、ループ閉じ込みがある場合、その情報を用いてグラフ全体を更新する.
グラフ構造推定装置10が、グラフ構造推定処理開始の指示を受け付けると、グラフ構造推定処理が開始される。
まず、制御部11は、初期キーフレームを生成する(ステップS102)。詳しくは、画像生成装置20から入力される、カメラの初期位置を示す画像を用いて、初期キーフレームを生成する。制御部11は、初期キーフレームの位置を、ノードN1(図2)としてノード情報121を生成し、記憶部12に記憶させる。
制御部11は、画像生成装置20から画像を取得し(ステップS104)、移動量を推定する(ステップS106)。
以下に、最新のキーフレームからの移動量の推定について図4を用いて説明する.本実施形態では、ORB(Oriented FAST and Rotated BRIEF)特徴量を用いたExtended Information Filter(EIF)を用いて、移動量を推定する。
図4は、三次元ORB特徴の計算を説明するための説明図である。図4では、画像生成装置20から入力されるステレオ画像(左画像ILと右画像IR)と、各画像のORB特徴量VL、VRと、計算された三次元上のORB特徴V3の一例を図示している。
制御部11は、まず、ステップS104において得られた左画像IL、右画像IRそれぞれについてORB特徴量を計算する。計算したORB特徴量を左右の画像で対応付けることにより、ステレオ視を用いたORB特徴量の三次元位置を推定する。図4に示すように、左画像ILの特徴量VLと右画像IRの特徴VRとを対応付けることにより、三次元上のORB特徴V3の三次元位置を算出する。
次に、制御部11は、得られた三次元ORB特徴を最新のキーフレームの三次元ORB特徴と対応付け、移動量の計算をする。移動量を表すキーフレーム間のエッジの状態量を以下のように定義する。
Figure 0007031625000001
エッジの状態量の予測モデルを、以下のように定義する。
Figure 0007031625000002
エッジの状態量の分散をVとし、その予測モデルを、以下のように定義する。
Figure 0007031625000003
移動量の推定は画像シーケンスのサンプリング間隔に基づいて状態量を予測した後、観測により更新することにより行われる。
Figure 0007031625000004
これより、観測モデルを以下のように定義する。
Figure 0007031625000005
EIFでは、以下のように状態量を変換する。
Figure 0007031625000006
このEIFは複数の特徴量が対応付けられた場合、それらを順に計算することができる。
以上説明した通り、制御部11は、移動量を推定する。
次に、制御部11は、新キーフレームを生成するか否かを判定する(ステップS108)。本実施形態において、制御部11は、ステップS106で算出した移動量が閾値以上になった場合に、新キーフレームを生成すると判定する。他の実施形態では、例えば、画像シーケンスでのフレーム数が、閾値以上になった場合に、新キーフレームを生成すると判定してもよい。制御部11は、新キーフレームを生成すると判定されるまで、ステップS104、ステップS106を繰り返す。
制御部11は、ステップS108において、新キーフレームを生成すると判定すると、新キーフレーム生成の判定に用いられた移動量の算出に用いた画像(ステップS104において入力された画像)を用いて、新キーフレームを生成する(ステップS110)。例えば、初期キーフレームの次に生成された新キーフレームに対応するノードNは、第2ノードN2(図2)である。そして、新キーフレーム生成の判定に用いられた移動量に対応するエッジE1を生成する。エッジE1のエッジ情報122は、エッジE1の状態量xと、分散Vを含む。
制御部11は、新キーフレームを生成すると(ステップS110)、ループ閉じ込みを行うか否かを判定する(ステップS112)。具体的には、制御部11は、前に生成されたキーフレームの中で新キーフレームと近い画像があれば、ループ閉じ込みを行うと判定する。近い画像の検索に関しては、例えば、Bags of Binary Words等の手法を用いることができる。本実施形態における、「前に生成されたキーフレームの中で新キーフレームと近い画像があること」を、「追加エッジ生成条件」とも呼ぶ。
制御部11は、ステップS112において、ループ閉じ込みを行うと判定すると、新フレームと近い画像の過去のキーフレーム(ノード)との間のループ閉じ込みエッジを計算する。例えば、対応づいた過去のキーフレームを基準として新しいキーフレームまでのエッジを上記のEIFなどを用いて計算する。得られたエッジを観測としてDecoupled Extended Kalman Filter (DEKF)によりグラフ上のエッジすべてを更新する。
以下に、ループ閉じ込みエッジの生成について、図5を用いて説明する。
図5は、ループ閉じ込みにおける観測誤差を概念的に示す説明図である。図5では、ループ閉じ込みエッジを通るパスP1を、破線で図示し、ループ閉じ込みエッジを通らないパスP2を、一点鎖線で図示している。図5に示す例では、制御部11は、ステップS102(図3)においてノードN1を生成した後、ステップS104~112を繰り返し、ノードN2~N13、およびそれらのノードNを接続するエッジE1~E13等を生成している。制御部11は、ステップS110において、ノードN14と、エッジE13を生成した後、ループ閉じ込み判定(ステップS112)において、ループ閉じ込みを行うと判定し、ループエッジRE3を生成する(ステップS114)。ここで、ループエッジRE3は、ノードN3からノードN14に向かうエッジである。
制御部11は、ループ閉じ込みエッジ(ループエッジRE3)を通るパスP1と、ループ閉じ込みエッジ(ループエッジRE3)を通らないパスP2を用いて、それぞれ、ノードN14の位置を算出し、その誤差を用いて、ノードN1~N14と、それらの間を繋ぐ全てのエッジE1~E13を更新する。すなわち、記憶部12に記憶されているノードN1~N14に関するノード情報121と、ノードN1~N13の間を繋ぐエッジE1~E13に関するエッジ情報122を更新する。以下に、詳細に説明する。
観測誤差は、図5に示されるようにループ閉じ込みエッジ(ループエッジRE3)を通るパスP1と、ループ閉じ込みエッジ(ループエッジRE3)を通らないパスP2で、それぞれ計算した新しいキーフレームの位置(および姿勢)の誤差として得られる。
Figure 0007031625000007
ただし、キーフレームがループ閉じ込みエッジを持つ場合、一つのノードに複数のエッジが接続される。制御部11は、それぞれのエッジに基づいて計算した値を統合するためにCovariance Intersection (CI)を用いる。例えば、図5において、ノードN14には、エッジE13と、ループエッジRE3が接続される。
Figure 0007031625000008
Figure 0007031625000009
これにより、ループ閉じ込みエッジの情報を用いて、グラフ上のすべてのエッジの状態量と、エッジの状態量の分散を更新することができる。
図5では、ループ閉じ込みエッジ(ループエッジRE3)を通らないパスP2で計算した最新(14番目)のノードN14fと、ループ閉じ込みエッジ(ループエッジRE3)を通るパスP1で計算した最新(14番目)のノードN14cの位置を破線で示す。
制御部11は、得られた軌跡(グラフ)を出力する前に、各キーフレームの位置をスムージングして、軌跡を修正する(ステップS118)。例えば、スムージングの処理は一般的なカルマンスムージングを用いて以下のように行うことができる。
Figure 0007031625000010
制御部11は、スムージングにより修正された軌跡を出力する(ステップS120)。制御部11は、ステレオカメラ(画像生成装置20)を搭載した車両の走行軌跡と共に、地図を出力する。
以上説明したように、本実施形態のグラフ構造推定装置10によれば、グラフ構造推定装置10によって生成された全てのエッジを、状態量(三次元ベクトル)と状態量の分散を含むエッジ情報として保持している。そして、エッジ情報に対して、Decoupled Extended Kalman Filterによりフィルタリングすることで、過去に獲得されたエッジの状態(エッジ情報)を更新することができる。すなわち、本実施形態のグラフ構造推定装置10によれば、各ノードNの位置だけでなく、その分散や、各エッジの状態量とその分散を、同時に推定することができる。
また、過去に得られたループ閉じ込みエッジの影響はCovariance Intersectionにより統合することで、これらのエッジも含めたすべてのエッジ状態の更新を行うことができる。
本実施形態のグラフ構造推定装置10によれば、ループ閉じ込みエッジが得られた際に、これまでに獲得されたエッジの状態(エッジ情報)を更新する。すなわち、生成された各エッジの推定誤差分散を含む状態を更新することができるため、得られたグラフ構造の信頼度を測ることができる。その結果、例えば、他の車(センサ)等により得られた情報と統合する場合の、ロバスト性、信頼度、および精度を向上させることができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・上記実施形態において、グラフ構造推定装置10を用いるグラフベースSLAM装置を例示したが、上記実施形態に限定されない。例えば、SNS(social networking service, ソーシャル・ネットワーキング・サービス)において、グラフ構造推定装置10を用いてもよい。例えば、ワールドワイドウエブ(WWW)のリンクの関係をグラフで表現する場合等に、用いることができる。
・上記実施形態では、有向グラフを更新する例を示したが、無向グラフに対して適用してもよい。無向グラフに対して適用する場合は、エッジに適切な方向(古いノードから新しいノードへ)を与えることにより、適用することができる。
・上記実施形態において、複数のエッジが合流するノードにおいてそれらの情報を、Covariance Intersection により統合する例を示したが、他の方法によって統合してもよい。
・上記実施形態において、状態更新のベイジアンフィルタリングに、Decoupled Extended Kalman Filter を用いる例を示したが、他のフィルターを用いても良い。さらに、ベイジアンフィルタリング以外を用いてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
10…グラフ構造推定装置
11…制御部
12…記憶部
13…入力I/F部
14…出力I/F部
15…通信I/F部
16…バス
20…画像生成装置
111…生成部
121…ノード情報
122…エッジ情報
123…プログラム
E…エッジ
G1…グラフ
IL…左画像
IR…右画像
P1、P2…パス
RE3…ループエッジ

Claims (10)

  1. 連続するノードと、前記連続するノードを接続するエッジと、を含むグラフの構造を推定するグラフ構造推定装置であって、
    前記ノードの位置を含むノード情報と、前記エッジの状態量と前記エッジの状態量の分散とを含むエッジ情報を生成する生成部と、
    前記ノード情報と前記エッジ情報とを記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記生成部は、
    さらに、
    追加エッジ生成条件を満たす場合に、連続しないノードからの追加エッジの前記エッジ情報を生成すると共に、前記追加エッジの前記エッジ情報を用いて、前記連続するノードの前記ノード情報および前記連続するノードを接続するエッジの前記エッジ情報を更新する、
    グラフ構造推定装置。
  2. 請求項1に記載のグラフ構造推定装置であって、
    前記エッジは、有向エッジである、
    グラフ構造推定装置。
  3. 請求項1および請求項2のいずれか一項に記載のグラフ構造推定装置であって、
    前記追加エッジは、ループ閉じ込みのエッジである、
    グラフ構造推定装置。
  4. 請求項1および請求項2のいずれか一項に記載のグラフ構造推定装置であって、
    前記連続しないノードは、他のグラフを構成するノードである、
    グラフ構造推定装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のグラフ構造推定装置であって、
    前記生成部は、
    ベイジアンフィルタリングを用いて、前記エッジ情報を更新する、
    グラフ構造推定装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のグラフ構造推定装置であって、
    前記生成部は、
    前記追加エッジと前記エッジとが合流する前記ノードについて、合流する前記エッジに基づいて計算した前記ノード情報と、前記追加エッジに基づいて計算した前記ノード情報とを統合する、
    グラフ構造推定装置。
  7. グラフ構造推定装置を備えるSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)装置であって、
    前記グラフ構造推定装置は、連続するノードと、前記連続するノードを接続するエッジと、を含むグラフの構造を推定するグラフ構造推定装置であって、
    前記ノードの位置を含むノード情報と、前記エッジの状態量と前記エッジの状態量の分散とを含むエッジ情報を生成する生成する生成部と、
    前記ノード情報と前記エッジ情報とが記憶される記憶部と、
    を備え、
    前記生成部は、
    さらに、
    追加エッジ生成条件を満たす場合に、連続しないノードからの追加エッジの前記エッジ情報を生成すると共に、前記追加エッジの前記エッジ情報を用いて、前記連続するノードの前記ノード情報および前記連続するノードを接続するエッジの前記エッジ情報を更新する、
    SLAM装置。
  8. 連続するノードと、前記連続するノードを接続するエッジと、を含むグラフの構造を推定する方法であって、
    前記ノードの位置を含むノード情報と、前記エッジの状態量と前記エッジの状態量の分散とを含むエッジ情報を生成する工程と、
    追加エッジ生成条件を満たす場合に、連続しないノードからの追加エッジの前記エッジ情報を生成する工程と、
    前記追加エッジの前記エッジ情報を用いて、前記連続するノードの前記ノード情報および前記連続するノードを接続するエッジの前記エッジ情報を更新する工程と、
    を備える、グラフ構造推定方法。
  9. 連続するノードと、前記連続するノードを接続するエッジと、を含むグラフの構造を推定するためのコンピュータプログラムであって、
    前記ノードの位置を含むノード情報と、前記エッジの状態量と前記エッジの状態量の分散とを含むエッジ情報を生成する機能と、
    追加エッジ生成条件を満たす場合に、連続しないノードからの追加エッジの前記エッジ情報を生成する機能と、
    前記追加エッジの前記エッジ情報を用いて、前記連続するノードの前記ノード情報および前記連続するノードを接続するエッジの前記エッジ情報を更新する機能と、
    をコンピュータに、実現させるコンピュータプログラム。
  10. 記憶媒体であって、
    請求項9に記載のコンピュータプログラムを記憶する、
    記憶媒体。
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