JP7030294B1 - 注文処理管理システムおよび注文処理管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】相場の変動やトレンドに適切に追従して取引を行うことで利益の極大化を図る。【解決手段】現在レートがターゲットレート未満である場合にターゲットレートを逆指値価格としてエントリ注文を発注し、ターゲットレート以上である場合にエントリ注文の情報を待機注文キュー45に記録して、ターゲットレート未満になった場合に発注し、現在レートにトレール幅を加算した第1の価格がエントリ注文に係る逆指値価格未満になった場合に、逆指値価格を第1の価格に変更し、約定したエントリ注文に対して約定価格から損切幅を減算した価格を逆指値価格として決済注文を発注し、決済注文に対して、現在レートがエントリ注文の約定価格に最小利食い幅を加算した第2の価格以上となった場合に、逆指値価格を第2の価格に変更し、現在レートから利食いトレール幅を減算した第3の価格が逆指値価格より高くなった場合に逆指値価格を第3の価格に変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、金融商品のオンラインでの注文処理の技術に関し、特に、売買の注文を自動で行う注文処理管理システムおよび注文処理管理方法に適用して有効な技術に関するものである。
近年では株式や外国為替等の金融商品の取引はコンピュータを用いたオンライン取引が主流となっており、一般的な成行注文や指値注文をオンラインで行うことができるのに加えて、相場の変動やトレンドに応じてできるだけ利益を得る(損失を減らす)ための取引の手法として、いわゆる逆指値注文や、逆指値価格を相場に追従させるトレール注文などの技術も用いられてきている。これに関連する技術として、例えば、特許第5727644号公報(特許文献1)には、相場価格の変動に伴う不利益の発生を抑止する金融商品取引管理装置やシステムが記載されている。
特許第5727644号公報
金融取引では、通常は買い注文(エントリ注文)に対して売り注文(決済注文)を行うことで利益(損失)を確定させるが、その取引において、従来技術では、例えば、エントリ注文において逆指値注文とすることで相場のトレンドに従った「順張り」をしたり、決済注文において逆指値価格をトレール機能により相場変動に追従させて利益を大きくしたりなどの手法を利用することができる。
しかし、従来技術では、例えば、エントリ注文における逆指値価格に対してトレール機能を適用して相場変動に追従させるということまでは考慮されていない。また、エントリ注文と決済注文のセットを自動的に繰り返すことで利益を積み重ねていくという場合でも、2回目以降の取引において注文価格が当初の設定の値に戻ってしまい、トレンドに十分追従していくことができないなど、自動的な売買取引において相場の変動やトレンドに対して利益を極大化する(損失を極小化する)にはまだまだ不十分な状況にあるのが実情である。
そこで本発明の目的は、金融商品のオンライン取引において、相場の変動やトレンドに適切に追従して取引を行うことで利益の極大化(もしくは損失の極小化)を図ることを可能とする注文処理管理システムおよび注文処理管理方法を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記載および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態である注文処理管理システムは、金融商品の基幹システムでの売買取引を管理する注文処理管理システムであって、エントリ注文の区分が買いで、決済注文の区分が売りである場合に、ユーザから指定された条件に基づいて新たな前記エントリ注文の情報を作成し、対象商品の現在レートが所定のターゲットレート未満である第1の場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として前記エントリ注文を前記基幹システムに対して発注し、対象商品の現在レートが当該ターゲットレート以上である第2の場合に、前記エントリ注文の情報を待機注文キューに記録する新規発注処理部と、前記待機注文キューに記録されている前記エントリ注文について、対象商品の現在レートが当該エントリ注文に係るターゲットレート未満になったことを検知した場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として当該エントリ注文を前記基幹システムに対して発注する待機注文処理部を有する。
さらに、対象商品の現在レートに所定のトレール幅を加算した第1の価格が前記基幹システムに発注済みの前記エントリ注文に係る逆指値価格未満になったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該エントリ注文に係る新たな逆指値価格を前記第1の価格に変更するエントリ注文相場追従処理部と、前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記エントリ注文に対して、当該エントリ注文の約定価格から所定の損切幅を減算した価格を逆指値価格として前記決済注文を前記基幹システムに対して発注する決済注文生成部と、前記基幹システムに発注済みの前記決済注文に対して、対象商品の現在レートが前記エントリ注文の前記約定価格に所定の最小利食い幅を加算した第2の価格以上となったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第2の価格に変更し、その後、対象商品の現在レートから所定の利食いトレール幅を減算した第3の価格が当該決済注文に係る逆指値価格より高くなったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第3の価格に変更する決済注文トレール処理部を有する。
また、本発明の代表的な実施の形態である注文処理管理システムは、さらに、前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記決済注文に対して、次回エントリ注文の情報を作成し、前記第1の場合には、前記決済注文の約定価格に所定のオフセット価格を加算した価格を逆指値価格として、当該次回エントリ注文を前記基幹システムに対して発注し、前記第2の場合には、前記決済注文の約定価格から所定のオフセット価格を減算した価格をターゲットレートとして当該次回エントリ注文の情報を前記待機注文キューに記録する次回エントリ注文生成部を有する。
また、本発明は、上記のような注文処理管理システムにおいて実行される方法にも適用することができる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態によれば、金融商品のオンライン取引において、相場の変動やトレンドに適切に追従して取引を行うことで利益の極大化(もしくは損失の極小化)を図ることが可能となる。
本発明の一実施の形態である注文処理管理システムの構成例について概要を示した図である。 (a)、(b)は、本発明の一実施の形態における買い注文の仕様について概要を説明した図である。 (a)、(b)は、本発明の一実施の形態における売り注文の仕様について概要を説明した図である。 本発明の一実施の形態におけるトレンドフォロー取引の仕様について概要を説明した図である。 本発明の一実施の形態におけるトレンドフォロー取引の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態におけるトレンドフォロー取引の他の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態におけるトレンドフォロー取引の他の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における新規発注処理の流れの例について概要を示したフローチャートである。 (a)、(b)は、本発明の一実施の形態における親注文情報を入力する画面の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における親注文情報を入力する画面の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における親注文情報の構成と具体的なデータの例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における子注文情報の構成と具体的なデータの例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における子注文情報の構成と具体的なデータの例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における基幹注文情報の構成と具体的なデータの例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における相場監視処理の流れの例について概要を示したフローチャートである。 本発明の一実施の形態における約定検知処理の流れの例について概要を示したフローチャートである。 本発明の一実施の形態におけるポジション情報の構成と具体的なデータの例について概要を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。一方で、ある図において符号を付して説明した部位について、他の図の説明の際に再度の図示はしないが同一の符号を付して言及する場合がある。
<概要>
本発明の一実施の形態である注文処理管理システムは、株式や外国為替等の金融商品のオンラインでの売買を、ユーザにより指定された条件に従って自動的に繰り返すことで、利益を積み上げるとともに、その利益を極大化(もしくは損失を極小化)する手法を実現する情報処理システムである。なお、以下では、特に断らない限り、新規のエントリ注文は買い注文とし、これに対する決済注文を売り注文として説明する。
本実施の形態における取引の基本的な考え方の概要は、1本の取引単位で見た場合、以下の通りである。すなわち、まずエントリ注文については、相場の状況に関わらず常に「順張り」(逆指値)で注文する。これにより、上昇トレンドでしか買わないようにしてトレンドに従った取引とすることができる。その際、取引のレートが逆に下がっていくような場合には、トレール機能により逆指値価格を追従させて下げることで、可能な限りの「底値買い」を実現することができる。
一方、エントリ注文が約定した後の決済注文についても逆指値注文とするが、その際に最小の利食い幅は確保した価格とした上で、最小利食い幅を確保した後は、さらなる相場の上昇トレンドに対してトレール機能により逆指値価格を追従させて上げることで、可能な限りの「高値売り」を実現することができる。そして、決済注文の約定後は、その約定価格を基準として次回のエントリ注文における逆指値価格を設定して発注するという一連の処理を繰り返すことで、繰り返しの取引においても個々の取引で相場のトレンドに追従して利益を極大化することができ、トータルでも利益を極大化することができる。
[買い注文仕様]
図2は、本発明の一実施の形態における買い注文の仕様について概要を説明した図である。図2(a)は、初期の逆指値価格(ターゲットレート)が現在の取引価格(現在レート)より高い(ターゲットレート>現在レート)の場合の仕様について概要を説明した図である。横軸は時間経過を示しており、図中の太実線は現在(時刻t1)までの取引価格の推移、太破線は将来(時刻t1以降)の取引価格の推移の例を示している。
図示するように、時刻t1での取引価格(現在レート)に対して、ユーザが指定した初期逆指値価格オフセットFだけ高い価格(現在レート+F)で逆指値注文を発注する(図中の○印)。その後、レートが上昇し、逆指値価格まで達した場合にはそこで約定するが、図中のt1以降の期間に示すようにユーザが想定したトレンドと逆行してレートが下がっていく場合は、トレール機能により、逆指値価格を相場に追従して下げていく。このとき、図中に示すように、
新たな逆指値価格=min(現在の逆指値価格,現在レート+トレール幅H)
とする。その後相場が反転し、トレール幅Hだけ上昇した時刻t2の時点で、エントリの買い注文が約定する(図中の●印)。このような仕様により、想定トレンドと相場が逆行した場合でも底値圏で買うことが可能となり、高値づかみのリスクを軽減することができる。
エントリの買い注文が約定した時点(時刻t2)で、決済注文としての逆指値注文を発注する。このときの初期の逆指値価格は、「エントリ注文の約定価格-損切幅S」とする(図中の△印)。その後レートが上昇し、現在レートが「エントリ注文の約定価格+最小利食い幅L」となった時点(時刻t3)で、逆指値価格を「エントリ注文の約定価格+最小利食い幅L」に更新する。これにより最小利食い幅の確保を図ることができる。その後レートが上がっていく場合は、トレール機能により、逆指値価格を相場に追従して上げていく。このとき、図中に示すように、
新たな逆指値価格=max(現在の逆指値価格,現在レート-利食いトレール幅A)
とする。その後相場が反転し、利食いトレール幅Aだけ下落した時刻t4の時点で、決済の売り注文が約定する(図中の▲印)。このような仕様により、上昇トレンドが反転するまで利益幅(図中の確定利益幅G)を伸ばすことができる。
決済注文が約定した時点(時刻t4)で、「決済注文の約定価格+初期逆指値価格オフセットF」を逆指値価格として、次回のエントリ注文を発注する(図中の□印)。これにより、次回のエントリ注文の逆指値価格が初回のエントリ注文時のものにリセットされることなく、相場に従った取引を継続することができる。その後は、以上の処理を稼働停止となるまで繰り返す。
図2(b)は、図2(a)とは逆に、初期の逆指値価格(ターゲットレート)が現在の取引価格(現在レート)より低い(ターゲットレート≦現在レート)場合の仕様についてその一部の概要を示した図である。図示するように、時刻t0での取引価格(現在レート)に対して、初期逆指値価格オフセットFだけ低い価格(現在レート-F)をターゲットレートとするが、この場合、現在レートが下がってきてターゲットレートを下回るまで実際の発注は待機する(図中の破線○印)。現在レートがターゲットレートを下回った時点(時刻t1)でターゲットレートでの逆指値注文を発注する(図中の○印)。この状態は上述の図2(a)における時刻t1の時点の状況と同じであるため、以降は図2(a)において説明した仕様と同様の内容で取引を行うことから、重ねての説明は省略する。
なお、図2(b)の場合、決済注文が約定した後の次回のエントリ注文時において、ターゲットレートは、決済注文の約定価格に対して初期逆指値価格オフセットFだけ低い価格となる。したがって、図2(b)の時刻t0と同様に、ターゲットレートが現在レートより低い価格となることから、次回のエントリ注文についても、現在レートがターゲットレートを下回るまで待機することになる。
[売り注文仕様]
同様に、図3は、本発明の一実施の形態における売り注文の仕様について概要を説明した図である。図3(a)は、初期の逆指値価格(ターゲットレート)が現在の取引価格(現在レート)より低い(ターゲットレート<現在レート)場合の仕様について概要を説明した図である。横軸は時間経過を示しており、図中の太実線は現在(時刻t1)までの取引価格の推移、太破線は将来(時刻t1以降)の取引価格の推移の例を示している。
図示するように、時刻t1での取引価格(現在レート)に対して、ユーザが指定した初期逆指値価格オフセットFだけ低い価格(現在レート-F)で逆指値注文を発注する(図中の○印)。その後、レートが下降し、逆指値価格まで達した場合にはそこで約定するが、図中のt1以降の期間に示すようにユーザが想定したトレンドと逆行してレートが上がっていく場合は、トレール機能により、逆指値価格を相場に追従して上げていく。このとき、図中に示すように、
新たな逆指値価格=max(現在の逆指値価格,現在レート-トレール幅H)
とする。その後相場が反転し、トレール幅Hだけ下降した時刻t2の時点で、エントリの売り注文が約定する(図中の●印)。このような仕様により、想定トレンドと相場が逆行した場合でも高値圏で売ることが可能となり、安値売りのリスクを軽減することができる。
エントリの売り注文が約定した時点(時刻t2)で、決済注文としての逆指値注文を発注する。このときの初期の逆指値価格は、「エントリ注文の約定価格+損切幅S」とする(図中の△印)。その後レートが下落し、現在レートが「エントリ注文の約定価格-最小利食い幅L」となった時点(時刻t3)で、逆指値価格を「エントリ注文の約定価格-最小利食い幅L」に更新する。これにより最小利食い幅の確保を図ることができる。その後レートが下がっていく場合は、トレール機能により、逆指値価格を相場に追従して下げていく。このとき、図中に示すように、
新たな逆指値価格=min(現在の逆指値価格,現在レート+利食いトレール幅A)
とする。その後相場が反転し、利食いトレール幅Aだけ上昇した時刻t4の時点で、決済の買い注文が約定する(図中の▲印)。このような仕様により、下降トレンドが反転するまで利益幅(図中の確定利益幅G)を伸ばすことができる。
決済注文が約定した時点(時刻t4)で、「決済注文の約定価格-初期逆指値価格オフセットF」を逆指値価格として、次回のエントリ注文を発注する(図中の□印)。これにより、次回のエントリ注文の逆指値価格が初回のエントリ注文時のものにリセットされることなく、相場に従った取引を継続することができる。その後は、以上の処理を稼働停止となるまで繰り返す。
図3(b)は、図3(a)とは逆に、初期の逆指値価格(ターゲットレート)が現在の取引価格(現在レート)より高い(ターゲットレート≧現在レート)場合の仕様についてその一部の概要を示した図である。図示するように、時刻t0での取引価格(現在レート)に対して、初期逆指値価格オフセットFだけ高い価格(現在レート+F)をターゲットレートとするが、この場合、現在レートが上がってきてターゲットレートを上回るまで実際の発注は待機する(図中の破線○印)。現在レートがターゲットレートを上回った時点(時刻t1)でターゲットレートでの逆指値注文を発注する(図中の○印)。この状態は上述の図3(a)における時刻t1の時点の状況と同じであるため、以降は図3(a)において説明した仕様と同様の内容で取引を行うことから、重ねての説明は省略する。
なお、図3(b)の場合、決済注文が約定した後の次回のエントリ注文時において、ターゲットレートは、決済注文の約定価格に対して初期逆指値価格オフセットFだけ高い価格となる。したがって、図3(b)の時刻t0と同様に、ターゲットレートが現在レートより高い価格となることこから、次回のエントリ注文についても、現在レートがターゲットレートを上回るまで待機することになる。
[トレンドフォロー取引仕様]
本実施の形態では、現在レートをベースにして、相場の値動き範囲を想定し、その範囲内で上述した仕様の買い注文もしくは売り注文を一定の価格間隔で1つ以上仕掛けることにより、リスクを回避しつつ相場のトレンドをフォローして各注文で極大化した利益を得ることを可能とする。
図4は、本発明の一実施の形態におけるトレンドフォロー取引の仕様について概要を説明した図である。本実施の形態では、図示するように(図4の例では買い注文)、現在(時刻t1)の取引レートより高い価格帯の範囲を「推進エリア」、低い価格帯の範囲を「調整エリア」とし、全ての注文におけるターゲットレートが同じ価格間隔となるように、推進エリアにn本、調整エリアのm本のエントリ注文を仕掛ける例を示している。本実施の形態では、注文間のターゲットレートの価格間隔=最小利食い幅Lとする。
推進エリアのn本の注文は全て、「ターゲットレート>現在レート」であることから、上述の図2(a)と同様の仕様により、時刻t1の時点でそれぞれの注文についてターゲットレートを逆指値価格とした注文を即時に発注する。このとき、価格の低い方からi番目の注文#iのトレール幅Hiは、
Hi=i×最小利食い幅L (i=1,2,…,n)
となる。
一方、調整エリアのm本の注文は全て「ターゲットレート≦現在レート」であることから、上述の図2(b)と同様の仕様により、各注文はそれぞれのターゲットレートを現在レートが下回るまで待機することになる。価格の低い方からj番目の注文#jを発注する際のトレール幅Hjは、
Hj=j×最小利食い幅L (j=1,2,…,m)
となる。
図5は、本発明の一実施の形態におけるトレンドフォロー取引の例について概要を示した図である。ここでは、相場が強いトレンドで上昇を続ける場合の例を示しており、稼働を開始した時刻t1からすぐに取引レートが推進エリアに入り、想定値幅の上値まで上昇した場合の例を示している。図5の例では、推進エリアの3本のエントリの買い注文(図中の○印)は、時刻t1以降の取引レートの上昇によりそれぞれのターゲットレート(逆指値価格)で約定し(図中の●印)、決済の売り注文(図示省略)は、相場が反転して利食いトレール幅Aだけ下落した時刻t2の時点で全て約定する(図中の▲印)。このときの最大の合計利益は、推進エリアにn本の注文を仕掛けた場合で、1つのポジションでの最大の確定利益をRとすると、
R+(R-L)+(R-2L)+…+(R-(n-1)L)
=n×R-n(n-1)/2×L
である。図5の例でn=3、R≒3Lであるとすると、最大合計利益≒6Lとなる。
時刻t2の時点での2回目のエントリ注文は、その後相場が下落した場合に、逆指値価格を相場の下落に追従して底値圏(時刻t3の時点)まで引き付けることができる。これらのエントリ注文に対する決済注文も、相場が上昇から下落に転換するまで(時刻t4)利益を伸ばせるため、大きな利益を狙うことができる。なお、図5における時刻t1での調整エリアの3本のエントリ注文については、ターゲットレートが最も高い注文は時刻t3の後に約定しているが、ターゲットレートが低い他の2本については約定しないまま底値圏で待機していることを示している。
図6は、本発明の一実施の形態におけるトレンドフォロー取引の他の例について概要を示した図である。ここでは、相場の上昇トレンドが一旦目押ししてから再度強く上昇した場合の例を示しており、稼働を開始した時刻t1の時点からすぐに取引レートが調整エリアに入り、想定値幅の下値まで押された後に上昇に転じ、その後推進エリアに入って想定値幅の上値まで上昇した場合の例を示している。時刻t1以降、現在レートの下降に追従して各エントリ注文の逆指値価格も調整して下げていくので、時刻t2で相場が反転して以降、底値圏で各エントリ注文を約定させて大きな利益を狙うことが可能となる。このときの最大の合計利益は、1つのポジションでの最大の確定利益をRとすると、
R+(R-L)+(R-2L)+…+(R-(n-1)L)+
R+(R-L)+(R-2L)+…+(R-(m-1)L)
=n×R-n(n-1)/2×L+m×R-m(m-1)/2×L
=(m+n)×R-(m(m-1)+n(n-1))/2×L
である。図6の例でm=3、n=4、R≒8Lであるとすると、最大合計利益≒47Lとなる。
図7は、本発明の一実施の形態におけるトレンドフォロー取引の他の例について概要を示した図である。ここでは、相場のトレンドが想定と逆行した場合の例を示しており、稼働を開始した時刻t1の時点から取引レートがいったんは上昇し、推進エリアのエントリ注文の一部が約定したものの、時刻t2付近から取引レートが急落した場合の例を示している。
この場合、エントリ注文が約定したポジション(図中の●印)についての決済注文について、時刻t2で決済注文が約定しなかったポジションは、その後レートが損切幅Sだけ下落した時刻t3の時点で損切する(図中の▲印)。一方、約定しなかったエントリ注文については、損切後に相場がさらに下落した場合でも、時刻t4に示すように、ターゲットレートを底値圏まで引き付けて待機することになる。このような仕様により、例えば上昇トレンドを想定したものの相場が逆行して大きく下落した場合でも損失を最小限に抑えるとともに、再び上昇トレンドに転換した場合は底値圏で買うことが可能となる。
なお、以上に示したトレンドフォロー取引の仕様は、相場が上昇トレンドである場合、すなわちエントリ注文として買い注文から入る場合を例として説明したが、相場が下降トレンドである場合、すなわちエントリ注文として売り注文から入る場合も、価格の正方向が逆となる(価格の高低、加減算の方向が逆となり、推進エリア、調整エリアについても現在レートより価格が低い範囲が推進エリア、価格が高い範囲が調整エリアとなる)だけで考え方や処理内容については同様であることから、売り注文から入る場合の仕様について重ねての説明は省略する。
[レンジ取引仕様]
取引レートが一定の価格帯を行き来するいわゆるレンジ相場の場合であっても、短い時間間隔で見ると、「上昇→下降→上昇→…」といった小規模なトレンド相場の繰り返しで構成される場合が多い。したがって、上述したトレンドフォロー取引について、上昇トレンド時のものと下降トレンド時のものを組み合わせることで、レンジ相場に適した取引の仕様とすることが可能である。すなわち、レンジの上限と下限の価格を想定し、その範囲で、上述したトレンドフォロー取引について、買い注文から入るものと売り注文から入るものを同時に仕掛ける。これにより、買い注文・売り注文ともに大きな利益を狙うことが可能となる。なお、本実施の形態では、損益の分析を容易にするため、推進エリアと調整エリアの注文本数を同数とする(n=m)。
例えば、想定したレンジ内で相場が急な上昇と下降を繰り返すような場合、相場が上昇する際には、トレンドフォロー取引の買い注文は、上昇トレンドに追従して利益を狙う一方で、推進エリアにあるトレンドフォロー取引の売り注文は、ターゲットレートを高値圏に引き付けて待機する形となる。逆に相場が下降する際には、トレンドフォロー取引の売り注文は、下降トレンドに追従して利益を狙う一方で、推進エリアにあるトレンドフォロー取引の買い注文は、ターゲットレートを底値圏に引き付けて待機する形となる。
また、例えば、相場が急落して取引レートが想定したレンジの下限をブレイクした場合、トレンドフォロー取引の買い注文が約定しているポジションについては損切するとともに、約定していない買い注文についてはターゲットレートを底値圏まで引き付けて待機することになる。一方、トレンドフォロー取引の売り注文については、下降トレンドに追従して利益を狙うことができる。この点は相場が急上昇してレンジの上限をブレイクした場合も同様である。
また、レンジ相場においては時間の経過とともにレンジ自体が変動することがあるが、本実施の形態では、エントリ注文と決済注文において逆指値価格を相場に追従させるとともに、取引を繰り返す場合でも決済時の約定価格をベースとして繰り返すため、全体として相場に追従させることができる。したがって、レンジ自体が変動していった場合でも、これに追従して、高値圏で売り、底値圏で買うということを繰り返して大きな利益を狙うことが可能である。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態である注文処理管理システムの構成例について概要を示した図である。図1に示した注文処理管理システム1は、例えば、サーバー機器やクラウドコンピューティングサービス上に構築された仮想サーバ等によりサーバシステムとして構成され、インターネット等のネットワーク2を介してパーソナルコンピュータ(PC)やタブレット端末、スマートフォン等からなるユーザ端末3が接続する構成を有する。また、図示しない専用のネットワーク等を介して、オンラインでの金融取引の基本注文機能(少なくとも成行注文、指値注文、逆指値注文を含む)を提供する外部基幹システム4と相互に接続する構成を有する。
この注文処理管理システム1は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)により、HDD(Hard Disk Drive)等の記録装置からメモリ上に展開したOS(Operating System)、Webサーバ等のミドルウェアや、その上で稼働するソフトウェアを実行することで、金融商品のオンラインでの売買に係る後述する各種機能を実現する。
注文情報管理システム1は、例えば、ソフトウェアにより実装された親注文制御部10、相場監視部20、および約定検知部30などの各部を有する。また、データベースやファイル等により構成された親注文情報41、親注文履歴情報42、子注文情報43、子注文履歴情報44、待機注文キュー45、基幹注文情報46、およびポジション情報47などの各データストアを有する。これらの他に、図示しないユーザ認証関連の機能やユーザインタフェース関連の機能等も有するが、説明は省略する。
上記の親注文制御部10はさらに、例えば、新規発注処理部11、稼働制御部12、訂正処理部13、取消処理部14、リスク管理部15、および照会処理部16などの各部を有する。また、相場監視部20はさらに、例えば、待機注文処理部21、エントリ注文相場追従処理部22、決済注文トレール処理部23、および評価損益計算部24などの各部を有する。また、約定検知部30はさらに、例えば、確定損益計算部31、次回エントリ注文生成部32、および決済注文生成部33などの各部を有する。
親注文制御部10は、例えば、ユーザによりユーザ端末3を介して指定された親注文の内容や条件等の情報を取得して親注文情報41に記録するとともに、親注文の制御を行い、その内容を親注文情報41や親注文履歴情報42等に記録する機能を有する。ここで親注文とは、1つ以上の注文からなる取引全体についてのユーザが想定する方針・方向性に基づく指示であり、例えば、ユーザが自身の相場観により、上昇トレンドであると予測した場合は、上述したトレンドフォロー取引における買い注文、下降トレンドであると予測した場合は、トレンドフォロー取引における売り注文、もみ合いと予測した場合は上述したレンジ取引を選択して、それぞれの内容や条件を指定する。
親注文制御部10内の新規発注処理部11は、例えば、ユーザから指定された内容に基づいて新規の親注文情報を生成して親注文情報41や親注文履歴情報42に記録したり、親注文情報の内容に基づいて個別のエントリ注文(子注文)の情報を生成して子注文情報43や子注文履歴情報44に記録し、外部基幹システム4に発注したり等の機能を有する。なお、親注文履歴情報42及び子注文履歴情報44などの履歴系のデータストアには、親注文や子注文に対して訂正や稼働停止、取消などの操作がされたときに、その変更の履歴情報が記録される。稼働制御部12は、例えば、ユーザから指定された条件に基づいて親注文の稼働すなわち自動での売買取引の開始や停止を制御する等の機能を有する。
また、訂正処理部13は、例えば、ユーザからの指示に基づいて親注文やこれに含まれる子注文の内容を訂正・変更する等の機能を有し、取消処理部14は、ユーザからの指示に基づいて親注文やこれに含まれる子注文を取り消す等の機能を有する。リスク管理部15は、例えば、取引中の評価損益がユーザから指定された条件に達した場合に親注文の稼働を強制的に停止する等のリスク管理に関する機能を有する。照会処理部16は、例えば、親注文や子注文の内容や状況をユーザがユーザ端末3を介して照会するための機能を有する。
相場監視部20は、例えば、外部基幹システム4を介して相場の状況を常時監視し、レートの変動に応じて各種の処理を行う機能を有する。相場監視部20内の待機注文処理部21は、例えば、上述の図2(b)における時刻t0~時刻t1の期間のように、現在レートがターゲットレートを下回るまで実際の逆指値注文の発注を待機するような注文(待機注文)についての処理を行う機能を有する。待機注文の情報は待機注文キュー45に蓄積されており、相場の監視の結果、現在レートが待機注文のターゲットレートとの関係で条件を満たした場合(例えば、上記のように現在レートがターゲットレートを下回った場合)に、外部基幹システム4を介してターゲットレートでの逆指値注文を発注する等の処理を行う。
エントリ注文相場追従処理部22は、例えば、上述の図2(a)における時刻t1
~時刻t2の期間のように、エントリ注文について、現在レートの変動に応じて外部基幹システム4を介して逆指値価格を変更して追従させるトレール機能を有する。また、決済注文トレール処理部23は、例えば、上述の図2(a)における時刻t2
~時刻t4の期間のように、決済注文について、現在レートの変動に応じて外部基幹システム4を介して逆指値価格を変更して追従させるトレール機能を有する。評価損益計算部24は、例えば、その時点における親注文の累計での損益(すなわち当該親注文に含まれる各子注文の累計での損益)を計算する機能を有する。ここで計算された評価損益に基づいて、上述した親注文制御部10のリスク管理部15において稼働停止等の判断が行われる。
約定検知部30は、例えば、外部基幹システム4に発注した注文が約定した旨の通知を受ける、もしくは外部基幹システム4に約定の有無を問い合わせ、約定があった場合の各種処理を行う機能を有する。約定検知部30内の確定損益計算部31は、例えば、決済注文が約定したポジションについての確定損益を計算する機能を有する。次回エントリ注文生成部32は、例えば、決済注文が約定した場合に、その約定価格に基づいて次回の取引のエントリ注文の情報を生成する機能を有する。決済注文生成部33は、例えば、エントリ注文が約定した場合に、そのポジション情報を生成してポジション情報47に記録するとともに、そのポジションに係る決済注文の情報を生成する機能を有する。
<新規発注処理フロー>
図8は、本発明の一実施の形態における新規発注処理の流れの例について概要を示したフローチャートである。この処理では、ユーザから指定された親注文の条件や内容に従い、親注文を生成するとともに、これに対する1つ以上の子注文を生成して、条件を満たしたものについて外部基幹システム4に対して逆指値注文を実際に発注する処理を行う。まず、新たに取引を開始するユーザがユーザ端末3を使用して注文処理管理システム1にアクセスし、ユーザ認証やアクセス権限の管理等の所要の処理を行った後、親注文に係る情報を入力する(S01)。
図9および図10は、本発明の一実施の形態における親注文情報を入力する画面の例について概要を示した図である。例えば、オンラインでの外国為替証拠金取引を例とした場合、ユーザ端末3には図示するような画面が表示され、ユーザはこれらの画面を介して親注文情報を指定することができる。図9(a)は、ユーザが上昇トレンドを予測した場合に選択するトレンドフォロー取引における買い注文を指定する画面例を示している。この画面は、ユーザが画面上部の「スマートフォロー買い」のタブを選択することで表示される。
ここでは、図4に示したトレンドフォロー取引における各指定項目について、取引対象の通貨ペア(「USD/JPY」)、注文数量(「1000」通貨単位)、複数の注文間の値幅間隔(=最小利食い幅)L(「0.4」円)、推進エリア、調整エリアそれぞれの注文本数(それぞれ「5」本)、損切幅S(「2」円)、利食いトレール幅A(「0.3」円)、勝ち逃げもしくは稼働停止をするか否か、およびする場合の条件(「50000」円の利益で勝ち逃げ、「20000」円の損失で稼働停止)などの情報をユーザが予め指定する。現在レートに対する初期の逆指値価格オフセットFについては、当画面で指定できるようにしてもよいが、本実施の形態では、自動的に注文間の値幅間隔Lの1/2(図9(a)の例では「0.2」円)に設定するものとする。
図9(b)は、ユーザが下降トレンドを予測した場合に選択するトレンドフォロー取引における売り注文を指定する画面例を示している。この画面は、ユーザが画面上部の「スマートフォロー売り」のタブを選択することで表示される。画面内での指定項目については上述の図9(a)と同様であるため説明は省略する。また、図10は、ユーザがもみ合い相場を予測した場合に選択するレンジ取引を指定する画面例を示している。この画面は、ユーザが画面上部の「スマートレンジ」のタブを選択することで表示される。画面内での指定項目については、上述の図9と同様であるため説明は省略するが、本実施の形態では、レンジ取引における推進エリアと調整エリアそれぞれの注文本数について、上述したように買い注文と売り注文をそれぞれ同数仕掛けるものとしている。
図8に戻り、ユーザがユーザ端末3を介して親注文に係る情報の入力を完了すると、注文処理管理システム1の親注文制御部10内の新規発注処理部11では、入力された内容に基づいて親注文情報を作成して親注文情報41に記録する(S02)。図11は、本発明の一実施の形態における親注文情報41の構成と具体的なデータの例について概要を示した図である。親注文情報41には、親注文の単位でレコードが作成され、図9や図10の例に示した画面を介してユーザから指定された親注文に係る情報が記録されるとともに、各親注文の稼働ステータスや損益についても記録され管理される。
図8に戻り、その後、新規発注処理部11では、ユーザが予測したトレンド、すなわち親注文情報41の「トレンド区分」の項目の値に応じて子注文を生成し、発注する。処理の方法は各種想定し得るが、例えば、まず、「トレンド区分」の項目の値が「レンジ」(レンジ取引)もしくは「買い」(トレンドフォロー取引の買い注文)であるか否かを判定し(S03)、“Yes”の場合は、以降の処理で子注文のエントリ注文としてトレンドフォロー取引の買い注文を発注する。一方、“No”の場合は、買い注文の処理を行わずに後述するステップS08の売り注文の処理に進む。
ステップS03で“Yes”の場合は、まず、推進エリア(現在レートより高いエリア)での買い子注文を、指定された本数分生成する(S04)。例えば、n本の買い子注文を生成する場合、i=1
~nとして、価格の低い方からi番目の子注文の逆指値価格オフセットの値Fiは、親注文情報41の「価格オフセット」項目の値をF0、「値幅間隔」項目の値をLとして、
Fi=F0+(i-1)×L
として設定する。これにより、i番目の子注文のエントリ注文価格は、現在レート+Fiとなる。また、i番目の子注文のトレール幅Hiは、Hi=i×Lとなる。なお全ての子注文において、損切幅Sは親注文情報41の「損切幅」項目の値、最小利食い幅Lは親注文情報41の「値幅間隔」項目の値とする。生成した子注文の情報は、子注文情報43に記録する。
図12および図13は、本発明の一実施の形態における子注文情報43の構成と具体的なデータの例について概要を示した図である。子注文情報43には、各子注文の単位でレコードが作成され、上述した図8のステップS04で生成された子注文に係る情報が記録されるとともに、各子注文のステータスや損益についても記録され管理される。図12の例では、親注文がトレンドフォロー取引の買い注文である場合の例を示しており、各レコードの「売買区分」項目の値は「買い」となっている。一方、図13の例では、親注文がレンジ取引である場合の例を示しており、各レコードの「売買区分」項目の値が「売り」及び「買い」のレコード記録されている。
なお、図12および図13の子注文情報43の例において、図8のステップS04の時点ではいずれも、「ステータス」項目の値が「執行中」かつ「売買区分」項目の値が「買い」のレコードのみが記録されており、他のレコードはまだ記録されていない状態である。
図8に戻り、その後、ステップS04で生成された推進エリアの各買い子注文につき、それぞれのエントリ注文価格を逆指値価格として外部基幹システム4に対して発注する(S05)。発注した逆指値でのエントリ注文に係る情報は、基幹注文情報46に記録する。図14は、本発明の一実施の形態における基幹注文情報46の構成と具体的なデータの例について概要を示した図である。基幹注文情報46には、各子注文の単位でレコードが作成され、「基幹注文ID」の項目に外部基幹システム4におけるユニークな注文IDの情報を保持することにより、外部基幹システム4における注文情報との関連付けを管理しておく。
図8に戻り、次に、調整エリア(現在レートより低いエリア)での買い子注文を、指定された本数分生成する(S06)。例えば、m本の買い子注文を生成する場合、j=1
~mとして、価格の低い方からj番目の子注文の逆指値価格オフセットの値Fjは、親注文情報41の「価格オフセット」項目の値をF0、「値幅間隔」項目の値をLとして、
Fj=-((m+1-j)×L-F0)
として設定する。これにより、j番目の子注文のエントリ注文価格は、現在レート+Fjとなる。また、j番目の子注文のトレール幅Hjは、Hj=j×Lとなる。なお、推進エリアの場合と同様に、全ての子注文において、損切幅Sは親注文情報41の「損切幅」項目の値、最小利食い幅Lは親注文情報41の「値幅間隔」項目の値とする。生成した子注文の情報は、子注文情報43に記録する。この時点で、図12および図13の子注文情報43の例において、「ステータス」項目の値が「待機中」かつ「売買区分」項目の値が「買い」のレコードが記録される。
ステップS06で生成された調整エリアの各買い子注文の情報は、待機注文キュー45に記録し、現在レートが各子注文のエントリ注文価格を下回るまで待機させる(S07)。以上のステップS04
~S07の一連の処理により、トレンドフォロー取引の買い注文(レンジ取引における場合も含む)を発注する。
次に、親注文情報41の「トレンド区分」の項目の値が「レンジ」(レンジ取引)もしくは「売り」(トレンドフォロー取引の売り注文)であるか否かを判定し(S08)、“Yes”の場合は、以降の処理で子注文のエントリ注文としてトレンドフォロー取引の売り注文を発注する。一方、“No”の場合は、売り注文の処理を行わずに新規発注処理を終了する。
ステップS08で“Yes”の場合は、まず、推進エリア(買い注文のときとは逆に、現在レートより低いエリア)での売り子注文を、指定された本数分生成する(S09)。例えば、n本の売り子注文を生成する場合、i=1
~nとして、価格の高い方からi番目の子注文の逆指値価格オフセットの値Fiは、親注文情報41の「価格オフセット」項目の値をF0、「値幅間隔」項目の値をLとして、
Fi=i×L-F0
として設定する。これにより、i番目の子注文のエントリ注文価格は、現在レート-Fiとなる。また、i番目の子注文のトレール幅Hiは、Hi=i×Lとなる。なお全ての子注文において、損切幅Sは親注文情報41の「損切幅」項目の値、最小利食い幅Lは親注文情報41の「値幅間隔」項目の値とする。生成した子注文の情報は、子注文情報43に記録する。この時点で、図12および図13の子注文情報43の例において、「ステータス」項目の値が「執行中」かつ「売買区分」項目の値が「売り」のレコードが記録される。
その後、ステップS09で生成された推進エリアの各売り子注文につき、それぞれのエントリ注文価格を逆指値価格として外部基幹システム4に対して発注する(S10)。発注した逆指値でのエントリ注文に係る情報は、基幹注文情報46に記録する。
次に、調整エリア(買い注文のときとは逆に現在レートより高いエリア)での売り子注文を、指定された本数分生成する(S11)。例えば、m本の売り子注文を生成する場合、j=1
~mとして、価格の高い方からj番目の子注文の逆指値価格オフセットの値Fjは、親注文情報41の「価格オフセット」項目の値をF0、「値幅間隔」項目の値をLとして、
Fj=-((m-j)×L+F0)
として設定する。これにより、j番目の子注文のエントリ注文価格は、現在レート-Fjとなる。また、j番目の子注文のトレール幅Hjは、Hj=j×Lとなる。なお、推進エリアの場合と同様に、全ての子注文において、損切幅Sは親注文情報41の「損切幅」項目の値、最小利食い幅Lは親注文情報41の「値幅間隔」項目の値とする。生成した子注文の情報は、子注文情報43に記録する。この時点で、図12および図13の子注文情報41の例において、「ステータス」項目の値が「待機中」かつ「売買区分」項目の値が「売り」のレコードが記録される。
ステップS11で生成された調整エリアの各売り子注文の情報は、待機注文キュー45に記録し、現在レートが各子注文のエントリ注文価格を上回るまで待機させる(S12)。以上のステップS09
~S12の一連の処理により、トレンドフォロー取引の売り注文(レンジ取引における場合も含む)を発注し、新規発注処理を終了する。
<相場監視処理フロー>
図15は、本発明の一実施の形態における相場監視処理の流れの例について概要を示したフローチャートである。この処理では、相場の動きを監視して、ユーザから指定された条件を満たしたことを検知した場合に各種の処理を行う。注文処理管理システム1の相場監視部20では、外部基幹システム4等を介して相場の動きを常時(もしくは一定間隔で)監視し(S21)、相場(現在レート)の変動があったと判断した場合には以降の処理を行う。
まず、既に約定しているエントリ注文についてそれぞれ当該時点での評価損益を計算し、これらを累計して親注文単位での評価損益を計算する(S22)。計算した評価損益の金額は、親注文情報41の対象レコードの「評価損益」項目の金額に記録する。そして、親注文制御部10内のリスク管理部15により、対象の親注文について稼働停止とするか否かを判定する(S23)。例えば、親注文情報41の「勝逃利益額」項目もしくは「最大損失額」項目に金額が設定されており、対象の親注文の「累積確定損益」項目の金額と「評価損益」項目の金額の合算が、「勝逃利益額」の項目の金額以上となっている場合、もしくは「最大損失額」項目の金額以下となっている場合に、対象の親注文を稼働停止すると判定する。
ステップS23で“Yes”の場合は、親注文制御部10内の稼働制御部12により対象の親注文を稼働停止し(S24)、ステップS21に戻って相場監視処理を継続する。稼働停止に際しては、例えば、相場監視部20内の待機注文処理部21により、対象の親注文に係る子注文のうち、ステータスが「待機中」のものについては全て取り消して待機注文キュー45から削除する。また、外部基幹システム4に対して発注中のエントリ注文を全て取消すとともに、エントリ注文が約定しているが未決済のポジションについては全て成行注文を発注して決済する。このとき、即時に成行注文を発注して決済してもよいし、即時決済ではなくユーザに決済タイミングを任せるようにしてもよい。
一方、ステップS23で“No”の場合は、相場監視部20内の待機注文処理部21により、売り/買いの別に待機注文キュー45から待機中のエントリ注文の情報を取得し(S25)、それぞれについて逆指値注文が発注可能か否かを判定する(S26)。対象のエントリ注文が買い注文の場合は、現在レート<エントリ注文価格(ターゲットレート)である場合に、また、対象のエントリ注文が売り注文の場合は、現在レート>エントリ注文価格(ターゲットレート)である場合に、逆指値注文が発注可能であると判定する。ステップS26で“Yes”の場合は、エントリ注文価格を逆指値価格として、外部基幹システム4に対して逆指値注文を発注するとともに、対象の子注文を待機注文キュー45から削除する(S27)。一方、“No”の場合は、逆指値注文の発注を行わずにステップS28に進む。
次に、外部基幹システム4に発注中のエントリ注文について、逆指値価格を相場に追従させるため、相場監視部20内のエントリ注文相場追従処理部22により逆指値価格を再計算し(S28)、逆指値価格を変更する必要があるか否かを判定する(S29)。再計算による新たな逆指値価格は、上述したように、買い注文の場合は、
新たな逆指値価格=min(現在の逆指値価格,現在レート+トレール幅H)
であり、売り注文の場合は、
新たな逆指値価格=max(現在の逆指値価格,現在レート-トレール幅H)
である。
新たな逆指値価格が現在の逆指値価格と相違する場合は、変更の必要があると判定し(ステップS29で“Yes”)、外部基幹システム4の注文訂正機能を利用して、対象のエントリ注文の逆指値価格を、ステップS28で計算した新たな逆指値価格に変更する(S30)。ステップS29で“No”の場合は、逆指値価格の変更は行わずにステップS31に進む。
次に、外部基幹システム4に発注中の決済注文について、逆指値価格を相場に追従させるため、相場監視部20内の決済注文トレール処理部23により逆指値価格を再計算するトレール処理を行い(S31)、逆指値価格を変更する必要があるか否かを判定する(S32)。再計算による新たな逆指値価格は、上述したように、買いポジションに対する決済の売り注文の場合において、現在レート>エントリ注文の約定価格+最小利食い幅Lの場合は、
新たな逆指値価格=max(現在の逆指値価格,
エントリ注文の約定価格+最小利食い幅L,
現在レート-利食いトレールA)
であり、現在レート≦エントリ注文の約定価格+最小利食い幅Lの場合は、
新たな逆指値価格=現在の逆指値価格(損切価格と同じ)
である。
逆に、売りポジションに対する決済の買い注文の場合において、現在レート<エントリ注文の約定価格-最小利食い幅Lの場合は、
新たな逆指値価格=min(現在の逆指値価格,
エントリ注文の約定価格-最小利食い幅L,
現在レート+利食いトレールA)
であり、現在レート≧エントリ注文の約定価格-最小利食い幅Lの場合は、
新たな逆指値価格=現在の逆指値価格(損切価格と同じ)
である。
新たな逆指値価格が現在の逆指値価格と相違する場合は、変更の必要があると判定し(ステップS32で“Yes”)、外部基幹システム4の注文訂正機能を利用して、対象のエントリ注文の逆指値価格を、ステップS31で計算した新たな逆指値価格に変更し(S33)、ステップS21に戻って相場監視処理を継続する。ステップS32で“No”の場合は、逆指値価格の変更は行わずにステップS21に戻って相場監視処理を継続する。
<約定検知処理フロー>
図16は、本発明の一実施の形態における約定検知処理の流れの例について概要を示したフローチャートである。この処理では、外部基幹システム4に発注済みの注文について約定したか否かを検知し、約定した場合に各種の処理を行う。注文処理管理システム1の約定検知部30では、外部基幹システム4から発注済みの注文についての約定の通知を待ち受けて(もしくは一定間隔で約定の有無を問い合わせて)おり(S41)、発注済みの注文が約定したことを検知した場合に、約定した注文がエントリ注文か否かを判定し(S42)、“Yes”の場合(約定したのがエントリ注文である場合)は、後述するステップS43
~S45の処理を行う。一方“No”の場合(約定したのが決済注文である場合)は、後述するステップS46
~ステップS53の処理を行う。
ステップS42で“Yes”の場合(約定したのがエントリ注文である場合)、約定したエントリ注文に基づいてポジション情報を生成し、ポジション情報47に記録する(S43)。図17は、本発明の一実施の形態におけるポジション情報47の構成と具体的なデータの例について概要を示した図である。ポジション情報47には、約定した子注文の単位で保有ポジションの内容に係るレコードが作成される。
図16に戻り、次に、約定検知部30内の決済注文生成部33により、約定したエントリ注文に対応する決済注文に係る逆指値注文を生成し、注文の内容を基幹注文情報46に記録する(S44)。ここでは、約定したエントリ注文が買い注文である場合は、決済注文の売買区分を「売り」とし、逆指値価格を、
逆指値価格=エントリ注文の約定価格-対象の子注文の損切幅S
とする。逆に、約定したエントリ注文が売り注文である場合は、決済注文の売買区分を「買い」とし、逆指値価格を、
逆指値価格=エントリ注文の約定価格+対象の子注文の損切幅S
とする。その後、生成した決済注文を外部基幹システム4に対して実際に発注し(S45)、ステップS41に戻って約定検知処理を継続する。
一方、ステップS42で“No”の場合(約定したのが決済注文である場合)、約定した決済注文に基づいてポジション情報47に記録された対象のポジションの内容を決済済みとして更新する(S46)。そして、約定検知部30内の確定損益計算部31により、対象のポジションの決済損益を計算し、その金額によりポジション情報47の「決済損益」項目を更新するとともに、子注文情報43における対象の子注文のレコード、および親注文情報42における対象の親注文のレコードの「累計確定損益」項目に加算して更新する(S47)。確定損益の情報を更新したことは、親注文制御部10内のリスク管理部15に通知される。
リスク管理部15では、対象の親注文について稼働停止とするか否かを判定する(S48)。例えば、親注文情報41の「勝逃利益額」項目もしくは「最大損失額」項目に金額が設定されており、対象の親注文の「累積確定損益」項目の金額と「評価損益」項目の金額の合算が、「勝逃利益額」の項目の金額以上となっている場合、もしくは「最大損失額」項目の金額以下となっている場合に、対象の親注文を稼働停止すると判定する。
ステップS48で“Yes”の場合は、親注文制御部10内の稼働制御部12により対象の親注文を稼働停止し(S49)、ステップS41に戻って約定検知処理を継続する。稼働停止に際しては、例えば、相場監視部20内の待機注文処理部21により、対象の親注文に係る子注文のうち、ステータスが「待機中」のものについては全て取り消して待機注文キュー45から削除する。また、外部基幹システム4に対して発注中のエントリ注文を全て取消すとともに、エントリ注文が約定しているが未決済のポジションについては全て成行注文を発注して決済する。このとき、即時に成行注文を発注して決済してもよいし、即時決済ではなくユーザに決済タイミングを任せるようにしてもよい。
一方、ステップS48で“No”の場合は、約定検知部30内の次回エントリ注文生成部32により、次回の取引に係るエントリ注文を生成する(S50)。このときの逆指値価格は、エントリ注文が買い注文の場合は、
逆指値価格=現在レート+対象の子注文の初期逆指値価格オフセットF
エントリ注文が売り注文の場合は、
逆指値価格=現在レート-対象の子注文の初期逆指値価格オフセットF
とする。このように設定することで、2回目以降の取引でも相場に効果的に追従することができる。
次に、ステップS50で生成した次回のエントリ注文が即時に外部基幹システム4に発注可能か否かを判定する(S51)。エントリ注文が買い注文の場合は、
現在レート<エントリ注文の逆指値価格
の場合に、また、売り注文の場合は、
現在レート>エントリ注文の逆指値価格
の場合に、逆指値注文によるエントリ注文を即時に発注可能であると判定する。ステップS51で“Yes”の場合は、エントリ注文価格を逆指値価格として、外部基幹システム4に対して逆指値注文を発注し(S52)、ステップS41に戻って約定検知処理を継続する。一方、“No”の場合は、外部基幹システム4への発注を行わずに、エントリ注文に係る情報を待機注文キュー45に記録して待機させ(S53)、ステップS41に戻って約定検知処理を継続する。なお、ここで待機となったエントリ注文は、上述の図15に示した相場監視処理によって、相場の変動により発注可能となった時点で外部基幹システム4に発注される。
以上に説明したように、本発明の一実施の形態である注文処理管理システム1によれば、エントリ注文の際に相場の状況に関わらず常に「順張り」(逆指値)で注文することで、上昇トレンドでしか買わないようにしてトレンドに従った取引とすることができる。その際、取引のレートが逆に下がっていくような場合には、トレール機能により逆指値価格を追従させて下げることで、可能な限りの「底値買い」を実現することができる。また、決済注文についても逆指値注文とするが、その際に最小利食い幅は確保した上で、その後はさらなる相場の上昇トレンドに対してトレール機能により逆指値価格を追従させて上げることで、可能な限りの「高値売り」を実現することができる。
そして、決済注文の約定後は、その約定価格を基準として次回のエントリ注文における逆指値価格を設定して発注するという一連の処理を繰り返すことで、繰り返しの取引においても個々の取引で相場のトレンドに追従して利益を極大化することができ、トータルでも利益を極大化することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施の形態では、オンライン取引の対象として外国為替証拠金取引を例としているが、これに限らず、相場によって取引価格が変動し、エントリ注文とこれに対する決済注文がそれぞれ約定した際の価格差によって損益が計算される株式、先物などの金融商品全般に適宜適用することができる。
また、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、またはICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、上記の各図において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも実装上の全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
本発明は、売買の注文を自動で行う注文処理管理システムおよび注文処理管理方法に利用可能である。
1…注文処理管理システム、2…ネットワーク、3…ユーザ端末、4…外部基幹システム、
10…親注文制御部、11…新規発注処理部、12…稼働制御部、13…訂正処理部、14…取消処理部、15…リスク管理部、16…照会処理部、
20…相場監視部、21…待機注文処理部、22…エントリ注文相場追従処理部、23…決済注文トレール処理部、24…評価損益計算部、
30…約定検知部、31…確定損益計算部、32…次回エントリ注文生成部、33…決済注文生成部、
41…親注文情報、42…親注文履歴情報、43…子注文情報、44…子注文履歴情報、45…待機注文キュー、46…基幹注文情報、47…ポジション情報

Claims (10)

  1. 金融商品の基幹システムでの売買取引を管理する注文処理管理システムであって、
    エントリ注文の区分が買いで、決済注文の区分が売りである場合に、
    ユーザから指定された条件に基づいて新たな前記エントリ注文の情報を作成し、対象商品の現在レートが所定のターゲットレート未満である第1の場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として前記エントリ注文を前記基幹システムに対して発注し、対象商品の現在レートが当該ターゲットレート以上である第2の場合に、前記エントリ注文の情報を待機注文キューに記録する新規発注処理部と、
    前記待機注文キューに記録されている前記エントリ注文について、対象商品の現在レートが当該エントリ注文に係るターゲットレート未満になったことを検知した場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として当該エントリ注文を前記基幹システムに対して発注する待機注文処理部と、
    対象商品の現在レートに所定のトレール幅を加算した第1の価格が前記基幹システムに発注済みの前記エントリ注文に係る逆指値価格未満になったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該エントリ注文に係る新たな逆指値価格を前記第1の価格に変更するエントリ注文相場追従処理部と、
    前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記エントリ注文に対して、当該エントリ注文の約定価格から所定の損切幅を減算した価格を逆指値価格として前記決済注文を前記基幹システムに対して発注する決済注文生成部と、
    前記基幹システムに発注済みの前記決済注文に対して、対象商品の現在レートが前記エントリ注文の前記約定価格に所定の最小利食い幅を加算した第2の価格以上となったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第2の価格に変更し、その後、対象商品の現在レートから所定の利食いトレール幅を減算した第3の価格が当該決済注文に係る逆指値価格より高くなったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第3の価格に変更する決済注文トレール処理部と、
    前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記決済注文に対して、次回エントリ注文の情報を作成し、前記第1の場合には、前記決済注文の約定価格に所定のオフセット価格を加算した価格を逆指値価格として、当該次回エントリ注文を前記基幹システムに対して発注し、前記第2の場合には、前記決済注文の約定価格から所定のオフセット価格を減算した価格をターゲットレートとして当該次回エントリ注文の情報を前記待機注文キューに記録する次回エントリ注文生成部と、を有する、注文処理管理システム。
  2. 請求項1に記載の注文処理管理システムにおいて、
    前記新規発注処理部は、ユーザから指定された親注文の条件に基づいて、対象商品の現在レートより高い価格帯の推進エリア、および対象商品の現在レートより低い価格帯の調整エリアに、併せて1つ以上の子注文に係る前記エントリ注文の情報を、前記各エントリ注文のターゲットレートが所定の値幅間隔となるよう作成する、注文処理管理システム。
  3. 金融商品の基幹システムでの売買取引を管理する注文処理管理システムであって、
    エントリ注文の区分が売りで、決済注文の区分が買いである場合に、
    ユーザから指定された条件に基づいて新たな前記エントリ注文の情報を作成し、対象商品の現在レートが所定のターゲットレートより高い第1の場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として前記エントリ注文を前記基幹システムに対して発注し、対象商品の現在レートが当該ターゲットレート以下である第2の場合に、前記エントリ注文の情報を待機注文キューに記録する新規発注処理部と、
    前記待機注文キューに記録されている前記エントリ注文について、対象商品の現在レートが当該エントリ注文に係るターゲットレートより高くなったことを検知した場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として当該エントリ注文を前記基幹システムに対して発注する待機注文処理部と、
    対象商品の現在レートから所定のトレール幅を減算した第1の価格が前記基幹システムに発注済みの前記エントリ注文に係る逆指値価格より高くなったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該エントリ注文に係る新たな逆指値価格を前記第1の価格に変更するエントリ注文相場追従処理部と、
    前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記エントリ注文に対して、当該エントリ注文の約定価格に所定の損切幅を加算した価格を逆指値価格として前記決済注文を前記基幹システムに対して発注する決済注文生成部と、
    前記基幹システムに発注済みの前記決済注文に対して、対象商品の現在レートが前記エントリ注文の前記約定価格から所定の最小利食い幅を減算した第2の価格以下となったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第2の価格に変更し、その後、対象商品の現在レートに所定の利食いトレール幅を加算した第3の価格が当該決済注文に係る逆指値価格未満となったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第3の価格に変更する決済注文トレール処理部と、
    前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記決済注文に対して、次回エントリ注文の情報を作成し、前記第1の場合には、前記決済注文の約定価格から所定のオフセット価格を減算した価格を逆指値価格として、当該次回エントリ注文を前記基幹システムに対して発注し、前記第2の場合には、前記決済注文の約定価格に所定のオフセット価格を加算した価格をターゲットレートとして当該次回エントリ注文の情報を前記待機注文キューに記録する次回エントリ注文生成部と、を有する、注文処理管理システム。
  4. 請求項3に記載の注文処理管理システムにおいて、
    前記新規発注処理部は、ユーザから指定された親注文の条件に基づいて、対象商品の現在レートより低い価格帯の推進エリア、および対象商品の現在レートより高い価格帯の調整エリアに、併せて1つ以上の子注文に係る前記エントリ注文の情報を、前記各エントリ注文のターゲットレートが所定の値幅間隔となるよう作成する、注文処理管理システム。
  5. 請求項またはに記載の注文処理管理システムにおいて、
    前記新規発注処理部は、前記推進エリアおよび前記調整エリアに作成した1つ以上の前記エントリ注文と同数で、ターゲットレートがそれぞれ同じであり、買いと売りの区分が異なるエントリ注文の情報を作成する、注文処理管理システム。
  6. コンピュータシステムにより、金融商品の基幹システムでの売買取引を管理する注文処理管理方法であって、
    エントリ注文の区分が買いで、決済注文の区分が売りである場合に、
    前記コンピュータシステムが、
    ユーザから指定された条件に基づいて新たな前記エントリ注文の情報を作成するステップと、
    対象商品の現在レートが所定のターゲットレート未満である第1の場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として前記エントリ注文を前記基幹システムに対して発注するステップと、
    対象商品の現在レートが当該ターゲットレート以上である第2の場合に、前記エントリ注文の情報を待機注文キューに記録するステップと、
    前記待機注文キューに記録されている前記エントリ注文について、対象商品の現在レートが当該エントリ注文に係るターゲットレート未満になったことを検知した場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として当該エントリ注文を前記基幹システムに対して発注するステップと、
    対象商品の現在レートに所定のトレール幅を加算した第1の価格が前記基幹システムに発注済みの前記エントリ注文に係る逆指値価格未満になったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該エントリ注文に係る新たな逆指値価格を前記第1の価格に変更するステップと、
    前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記エントリ注文に対して、当該エントリ注文の約定価格から所定の損切幅を減算した価格を逆指値価格として前記決済注文を前記基幹システムに対して発注するステップと、
    前記基幹システムに発注済みの前記決済注文に対して、対象商品の現在レートが前記エントリ注文の前記約定価格に所定の最小利食い幅を加算した第2の価格以上となったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第2の価格に変更するステップと
    対象商品の現在レートから所定の利食いトレール幅を減算した第3の価格が当該決済注文に係る逆指値価格より高くなったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第3の価格に変更するステップと、
    前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記決済注文に対して、次回エントリ注文の情報を作成するステップと、
    前記第1の場合に、前記決済注文の約定価格に所定のオフセット価格を加算した価格を逆指値価格として、当該次回エントリ注文を前記基幹システムに対して発注するステップと、
    前記第2の場合に、前記決済注文の約定価格から所定のオフセット価格を減算した価格をターゲットレートとして当該次回エントリ注文の情報を前記待機注文キューに記録するステップと、を実行する、注文処理管理方法。
  7. 請求項6に記載の注文処理管理方法において、
    新たな前記エントリ注文の情報を作成するステップでは、ユーザから指定された親注文の条件に基づいて、対象商品の現在レートより高い価格帯の推進エリア、および対象商品の現在レートより低い価格帯の調整エリアに、併せて1つ以上の子注文に係る前記エントリ注文の情報を、前記各エントリ注文のターゲットレートが所定の値幅間隔となるよう作成する、注文処理管理方法。
  8. コンピュータシステムにより、金融商品の基幹システムでの売買取引を管理する注文処理管理方法であって、
    エントリ注文の区分が売りで、決済注文の区分が買いである場合に、
    前記コンピュータシステムが、
    ユーザから指定された条件に基づいて新たな前記エントリ注文の情報を作成するステップと、
    対象商品の現在レートが所定のターゲットレートより高い第1の場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として前記エントリ注文を前記基幹システムに対して発注するステップと、
    対象商品の現在レートが当該ターゲットレート以下である第2の場合に、前記エントリ注文の情報を待機注文キューに記録するステップと、
    前記待機注文キューに記録されている前記エントリ注文について、対象商品の現在レートが当該エントリ注文に係るターゲットレートより高くなったことを検知した場合に、当該ターゲットレートを逆指値価格として当該エントリ注文を前記基幹システムに対して発注するステップと、
    対象商品の現在レートから所定のトレール幅を減算した第1の価格が前記基幹システムに発注済みの前記エントリ注文に係る逆指値価格より高くなったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該エントリ注文に係る新たな逆指値価格を前記第1の価格に変更するステップと、
    前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記エントリ注文に対して、当該エントリ注文の約定価格に所定の損切幅を加算した価格を逆指値価格として前記決済注文を前記基幹システムに対して発注するステップと、
    前記基幹システムに発注済みの前記決済注文に対して、対象商品の現在レートが前記エントリ注文の前記約定価格から所定の最小利食い幅を減算した第2の価格以下となったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第2の価格に変更するステップと
    対象商品の現在レートに所定の利食いトレール幅を加算した第3の価格が当該決済注文に係る逆指値価格未満となったことを検知した場合に、前記基幹システムに対して、当該決済注文に係る新たな逆指値価格を前記第3の価格に変更するステップと、
    前記基幹システムにおいて約定したことを検知した前記決済注文に対して、次回エントリ注文の情報を作成するステップと、
    前記第1の場合に、前記決済注文の約定価格から所定のオフセット価格を減算した価格を逆指値価格として、当該次回エントリ注文を前記基幹システムに対して発注するステップと、
    前記第2の場合に、前記決済注文の約定価格に所定のオフセット価格を加算した価格をターゲットレートとして当該次回エントリ注文の情報を前記待機注文キューに記録するステップと、を実行する、注文処理管理方法。
  9. 請求項8に記載の注文処理管理方法において、
    新たな前記エントリ注文の情報を作成するステップでは、ユーザから指定された親注文の条件に基づいて、対象商品の現在レートより低い価格帯の推進エリア、および対象商品の現在レートより高い価格帯の調整エリアに、併せて1つ以上の子注文に係る前記エントリ注文の情報を、前記各エントリ注文のターゲットレートが所定の値幅間隔となるよう作成する、注文処理管理方法。
  10. 請求項またはに記載の注文処理管理方法において、
    新たな前記エントリ注文の情報を作成するステップでは、前記推進エリアおよび前記調整エリアに作成した1つ以上の前記エントリ注文と同数で、ターゲットレートがそれぞれ同じであり、買いと売りの区分が異なるエントリ注文の情報を作成する、注文処理管理方法。
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