JP7028446B2 - 米油製造プラントおよび米油製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、米油製造プラントおよび米油製造方法ならびにこれにより得られる米油に関するものである。詳しく述べると本発明は、低い酸価を保持し、品質、風味、栄養特性の面で優れた米油を製造することのできる米油製造プラントおよび米油製造方法ならびにこれにより得られる米油に関するものである。
米糠は、ビタミン、ミネラル、繊維質成分等を豊富に含み、また良質な油分を含んでいる貴重な食料源である。玄米の栄養分のうち90%以上は米糠に含まれている。日本国における米糠の年間生産量は約90万トンであるので、米糠を有効利用することは、食料の大半を輸入に依存するわが国において重要な課題である。
米糠には18~20%の油脂を含有されるため、米油の原料となっている。米油は原料をほぼ国産で賄える唯一の植物油である。米油は風味の良さ、安定性の良さから、スナック菓子やかりんとう、米菓子、またマヨネーズやドレッシングなどにも使用されており、学校給食にも広く使われるようになってきている。
米糠から米油を得る方法としては、いわゆる溶剤抽出法が従来用いられてきた。溶剤抽出法とは、まず、米糠を乾式エクストルージョンまたはクッキング、あるいは湿式エクストルージョンまたは水蒸気処理に供することによって、米糠に含まれるリパーゼを失活させ、その後、米糠をノルマルヘキサンによって処理することで米油を抽出する方法である。この方法で得られた米油原油は、通常、0.5%程度の微粉末と3~5%の蝋を含んでおり、原油を脱ガム、脱酸、脱蝋、脱色、ウインター処理し、次いで脱臭している。
しかし、米糠から米油原油をノルマルヘキサンを使用して抽出すると、大豆油や菜種油の場合と比べて溶剤のロスが多く、大気中に比較的に多量の溶剤が放出されるために、環境的に悪影響がある。また、従来においては、米糠から得られる米油原油を苛性ソーダによってアルカリ精製することできるが、アルカリ精製すると栄養成分や生理活性物質の多くが失われてしまう。
そこで、溶剤を用いず、米糠を圧搾して米油を抽出する、いわゆる圧搾法が注目されている(例えば特許文献1参照)。圧搾法では、米糠に溶剤を用いないので、抽出される米油の風味が豊かであるという特徴があるだけではなく、脱脂米糠に溶剤が残留する危険性は皆無であるので、抽出後の脱脂米糠を食品として有効活用する際にも大きな利点がある。
ところで、一般的に米糠から米油原油を抽出する場合、原料となる米糠は、精米工場において副産品として排出されるものを、例えば、フレキシブルコンテナ―等の規定の容器内に蓄積し、これをトラック等の輸送手段によって精油工場へと運ぶという輸送工程を経ている。
このため、原料となる米糠が精油されるまでに至る、米の品種等を含む原料の由来や、原料の品質の管理は十分に行えない状態にあった。特に、精米工場より精油工程へと運ぶ輸送の長時間化、殊に、夏場などの高温条件下においては以下のような観点から問題であると考えられた。
すなわち、米に限らず、植物中の油は、植物に存在する酵素により分解を受ける。このような分解は、植物原料の粉砕または製粉時に直ちに始まり、ある場合には、植物原料からの食用油の抽出が経済的に適さないほど油の分解が進行する。これは、比較的高含油量であって、比較的高濃度の油分解酵素をもつ米糠においては、顕著であり、酵素分解によって、油が、遊離脂肪酸へ迅速に分解し、順次酸化され悪臭を放つようになるため、食用源としての利用価値が低いものとなってしまう。一般に、玄米を精米すると、米糠中のリパーゼが直ちに活性化され、米糠中のトリグリセリドを加水分解し、遊離脂肪酸、ジグリセリド、モノグリセリドを生み出す。遊離脂肪酸の量が増大すると、遊離脂肪酸の酸化によって米糠に石鹸様の匂いが発生し、米糠および米油が食用に適さなくなる。
特開2005-143364号公報
従って本発明は、低い酸価を保持し、品質、風味、栄養特性の面で優れた米油を安定して製造することのできる米油製造プラントおよび米油製造方法ならびにこれにより得られる米油を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明は、米油製造プラントであって、玄米を貯蔵する玄米貯蔵部と、玄米を精米する精米部と、精米から米糠を取り除き白米にする糠分離部と、得られた白米を貯蔵する白米貯蔵部とを少なくとも有してなる精米区間と、当該精米区間の前記糠分離部に直接接続され当該糠分離部から導出される米糠を気流搬送により搬送する管路を有する糠供給ラインと、前記糠供給ラインにより搬送された米糠が投入され一定量の米糠を送出する定量供給機と、当該定量供給機により送出される一定量の米糠を搬送する管路を有する定量米糠供給ラインと、前記定量米糠供給ラインより供給された米糠を加温・加水する加温・加水機と、前記加温・加水機より供給された米糠を圧搾する圧搾機とを少なくとも有してなる搾油区間とを備え、前記定量供給機は、前記圧搾機による負荷をモニタリングしながら、前記米糠の定量供給を行うことを特徴とする米油製造プラントである。
上記米油製造プラントにおいて、前記糠供給ラインの途中には、米糠貯蔵槽が設けられ、上流側より当該米糠貯蔵槽へ米糠を気流搬送する系統と、当該米糠貯蔵槽から下流側へ米糠を気流搬送する系統とに分けられている態様も含まれ得る。
上記米油製造プラントにおいて、前記加温・加水機と圧搾機との間には、米糠を加熱乾燥焙煎する焙煎機がさらに設けられている態様も含まれ得る。
上記課題を解決する本発明は、また、精米工程の糠分離部より導出される米糠を、管路を通じて気流搬送により連続的に搾油工程へと搬送し、米糠の供給量を定量化して、米糠を加温・加水した後、米糠を圧搾し、前記米糠の供給量の定量化を、前記米糠の圧搾で使用する圧搾機の負荷をモニタリングしながら行うことを特徴とする米油製造方法である。
上記米油製造方法においては、精米工程から4~5時間以内に、米糠を圧搾する態様が好ましいものとして含まれ得る。
上記の米油製造方法において、前記圧搾後の粗油の酸価10以下にしてもよい。なお、ここで「酸価」は、遊離脂肪酸の大小を表す指標として値であり、この酸価が低いものほど遊離脂肪酸が少ないことを意味する。
上記の米油製造方法において、原料米として単品種のものを使用してもよい。
本発明の米油製造プラントによれば、精米によって生じた米糠を、精米区間から直接管路を通して気体搬送により搾油区間へと送り込むことができるために、米糠に含まれる脂分の酵素分解が生じにくく、低い酸価を保持し、品質、風味、栄養特性の面で優れた米油を安定して製造することのできることとなる。
は、本発明に係る米油製造プラントの一実施形態における構成例を模式的に示す図面である。
以下、本発明を実施形態に基づき、より詳細に説明する。
図1は、米油製造プラントの一実施形態における構成例を模式的に示す図面である。図1に示すように、本実施形態に係る米油製造プラント1では、玄米を貯蔵する玄米貯蔵部10、玄米を精米する精米部20、精米から米糠を取り除き白米にする糠分離部30、および白米を貯蔵する白米貯蔵部40を少なくとも有してなる精米区画と、当該精米区間の前記糠分離部30に直接接続され当該糠分離部から導出される米糠を気流搬送により搬送する管路を有する糠供給ライン50、前記糠供給ライン50により搬送された米糠が投入され一定量の米糠を送出する定量供給機70、当該定量供給機により送出される一定量の米糠を搬送する管路を有する定量米糠供給ライン80、前記定量米糠供給ラインより供給された米糠を加温・加水する加温・加水機90および前記加温・加水機より供給された米糠を圧搾する圧搾機110とを少なくとも有してなる搾油区間とが、一体的に形成されている。
また、図1に示す実施形態においては、本発明の理解を容易とするために、比較的その構成が単純なものとしているが、本発明に係る米油製造プラントにおいて、精米区画での構成としては前記したように玄米貯蔵部、精米部、糠分離部および白米貯蔵部を有するという以上は、特に何ら限定されるものではなく、各種の形態を含み得る。例えば、公知のいくつかの精米処理プラントにおいてみられるように、玄米を貯蔵する玄米貯蔵部10、玄米を精米する精米部20、精米から米糠を取り除き白米にする糠分離部30、および白米を貯蔵する白米貯蔵部40がそれぞれ複数設けられているような態様や、あるいはこれらの一部について複数設けるとともに複数の部位から単一の部位へと接続するために分岐した管路とその切り替えのための切替弁を有してなるような態様、さらに、複数の白米貯蔵部40に貯蔵された各種の白米を混合する混合部(図示せず)等を有する態様などであっても良い。さらに、一般的な精米処理プラントにおいてみられるような、加熱乾燥器、夾雑物を取り除くための米清浄機、粒径分離機などを、必要に応じて有し得る。
また、玄米貯蔵部、精米部、糠分離部および白米貯蔵部のそれぞれの構造、形式等も特に限定されるものではない。例えば、精米部としては、例えば、圧力循環式や摩擦撹拌式などといった摩擦系のものであっても、金剛砂ロールやセラミックロールなどを用いる研削系のものであっても、あるいは摩擦系と研削系とを組み合わせたもの等各種の形態が含まれ得る。また、糠分離部としても、当該糠分離部から導出される米糠を気流搬送により搬送する管路を有する糠供給ラインに直接接続可能であり、実質的に米糠を外部環境に曝すことなく下流側の搾油区間へと搬送可能なものとし得る限り、特に限定されるものではなく、例えば、サイクロン方式、遠心分離方式、風力分級方式等の公知の各種の態様を取り得るものである。
さらに精米区画のそれぞれの部位をつなぐ搬送路としても、特に限定されるものではなく、ベルトコンベア等の任意の機械的搬送手段によるものであっても、自然落差を利用する管路による搬送路であっても、気流搬送を行う管路による搬送路であっても、あるいはこれらを組み合わせたものであってもよい。なお、精米部以降の搬送路としては、米ないし糠の品質低下を防ぐために、実質的に外部環境とは区画された管路内を搬送路とすることが好ましい。特に限定されるものではないが、例えば、ある一実施形態においては、精米区間の搬送路は、玄米貯蔵部10と精米部20を接続する第1輸送管11と、精米部20と糠分離部30を接続する第2輸送管21と、糠分離部30と白米貯蔵部40を接続する第3輸送管31とを有して外部環境からは区画された管路で構成されている。なお、この各輸送管の経路は、米が急角度で管内に衝突して損傷するのを防止するために、比較的大きな曲率をもって、例えば、曲率を少なくとも500R以上、好ましくは1000R程度のものとして構成され得る。
また、特に限定されるものではないが、精米区間の各部位および各搬送路には、必要に応じて、これらの部位の温度および/または湿度を所定の温度に調節する調整機構を備えていることができる。このような調整機構の構成としても特に限定されるものではなく、この種の分野において知られる手法を適宜変更して構成することが可能である。例えば、各部位ないし各搬送路に温度および/または湿度を観測する計測装置が設け、また、各部位ないし各搬送路に連通する部位に送風機(さらに、その送風機前面で送風を冷却(加熱)および/または除湿(加熱)する装置)を設け、計測装置で計測された温度信号および湿度信号を、マイクロプロセッサ等の自動演算装置を有する制御手段に送信し、制御手段は受信した温度信号および湿度信号と、記憶している所定の温度および/または湿度データとを比較して、送気流が所定の温度差および/または湿度差となるように制御する値を演算し、前記送風機(さらに、その送風機前面で送風を冷却(加熱)および/または除湿(加熱)する装置)に対して当該値に制御する命令を送信する。なお、このような温度および/または湿度制御は、公知のように、さらにフィードバック制御系を含むものであっても良い。
そして、本発明に係る米油製造プラントにおいては、上述したような精米区間の糠分離部30には、当該糠分離部から導出される米糠を気流搬送により搬送する管路を有する糠供給ライン50が直接接続されており、下流側に設置される搾油区間に、精米区間で得られた米糠が、所定以上の経過時間をかけることなくそのまま供給される。
糠供給ライン50における気流搬送としては、特に限定されるわけではないが、例えば、管路上流側に配した送風ポンプ51aによって管路内に導入した空気流によって行うことができる。なお、搬送気体としては、空気、特に、望ましくは予め清浄フィルターを通して清浄化された空気を用いることが、経済性の観点から、一般的ではあるが、搬送気体が空気に限られるものではない。例えば、搬送する米糠の酸化を抑制する上からは、脱酸素処理された空気や、あるいは窒素等不活性な気体を使用することも可能である。さらに、この搬送のために管路内へと導入される搬送気体は、搬送する米糠の酸化を抑制するために、必要に応じて、温度および湿度を調整された上で用いられることができる。温度および湿度の調整方法としては、例えば、上述した精米区間における調整方法と同様の態様を用いることが可能である。
なお、図1に示す実施態様における米油製造プラント1では、糠供給ライン50の途中には、米糠貯蔵槽60が設けられ、上流側より当該米糠貯蔵槽60へ米糠を気流搬送する系統50a(送風ポンプ51aによる気体流を利用する。)と、当該米糠貯蔵槽60から下流側へ米糠を気流搬送する系統50b(送風ポンプ51bによる気体流を利用する。)とに分けられている。なお、このように米糠貯蔵槽60を糠供給ライン50の途中に設けているため、精米区画おける精米処理によって生産される米糠の量の経時的な変動(例えば、一時的な精米処理の停止等による)を、当該米糠貯蔵槽60に米糠を一時的に保管することによって吸収可能となる。
糠供給ライン50によって精米区間から直接搬送された米糠は、ついで、搾油区間の定量供給機70へと導入される。定量供給機70は、気体搬送されてきた米糠を、一定量の米糠として送出するための装置である。実質的に脈動なく米糠を一定量で下流側に供給できるものであれば、その形式等に特に限定されるものではなく、秤量して供給するロードセル方式、螺旋状のスクリュを用いてすくい上げるスクリュ式、羽根で仕切られたマスにワークを落し込むロータリ式等の公知のいずれのものであってもよい。
また、ここでいう米糠の一定量は、後述する圧搾機110における圧搾処理が安定的に進行するようにその状況に応じて、人為的にあるいは規定のプログラムを介して自動的に調整するようにすることができる。すなわち、一般的に、圧搾機による圧搾は、圧搾機の立ち上げ初期においては、高負荷状態となり、一定時間経過後に負荷が低下して定常的な状態となる傾向がある。このため、圧搾機へ送る米糠の量を、圧搾機における負荷をモニタリングしながら、立ち上げ当初は比較的少量で、そして圧搾機の負荷が定常状態となったらより多い量で供給するというように適宜調整することが可能である。
該定量供給機により送出される一定量の米糠は、次いで、定量米糠供給ライン80を介して加温・加水機90へと送られる。定量米糠供給ラインは、その形態としては特に限定されるものではなく、糠供給ライン50と同様に気流搬送方式のものであっても良いが、その他のスクリュー方式やコンベア方式等を採択することも可能である。気流搬送方式としても、定量供給機側より一定量の米糠が導出されるので、定量的に下流の加温・加水機90へ供給することができる。
なお、必要に応じて、定量供給機70に前後して、ロータリーシフター(図示せず)などの異物除去装置を配することが可能である。ロータリーシフターは、多段に積み重ねた篩の水平円運動によって、粉末状の米糠と不要な異物(例えば石、砕けた米など)とを高精度に篩分けすることができる。
加温・加水機90において、米糠は、圧搾の前処理工程として、(1)加熱および(2)加水が施される。 加温・加水機90は、米糠に熱および水分を加えるための装置である。米糠に熱および水分を加える目的は、米糠の殺菌ならびに酵素失活をすること、および、後の圧搾効率を良好なものとすることが挙げられる。
一定量ごと送られてきた米糠は、まず加温・加水機90において、比較的に短時間で殺菌および加熱を行う。加温・加水機90による米糠への加熱は、米糠の温度が100℃以上130℃以下となるように調整することが好ましい。米糠の温度が130℃より高くなると、米糠中のたんぱく質およびデンプンが変質し、品質保持の観点から好ましくないからである
なお、加温・加水機90による米糠の(1)加熱および(2)加水処理の後に、必要に応じて、米糠を例えば、造粒機(図示せず)により(3)加圧、(4)造粒、(5)電圧印加することも可能である。造粒機は、例えば、投入された米糠に圧力、電圧を加え、米糠を造粒する。
米糠に加圧する目的は、米糠を造粒するためだけではなく、米糠に電気を流し易くする目的がある。米糠は、基本的性質として、電気を通し難い。造粒機では、米糠に熱、水分、および圧力を加えることにより、米糠に効率よく電流を流すことを可能にする。
米糠に電圧を加える目的は、米糠の細胞中のオイルボディーを破壊し、米糠中の油分を流出させ易くするためである。米糠中の油分は、オイルボディーと呼ばれるリン脂質に包まれた状態で米糠中に存在している。したがって、米糠から油分を抽出する際にはこのオイルボディーを破壊する必要がある。造粒機は、米糠に熱、水分、および圧力を加えた状態で電圧を印加することで、米糠中のオイルボディーを破壊する。これにより、造粒機によって造粒された米糠を下流の圧搾機110にて圧搾した際に、米糠の搾油率が向上する。米糠に印加する電圧は、例えば直流100V前後の電圧とする。
米糠を造粒する目的は、下流の圧搾機にて効率よく米糠を圧搾するためである。圧搾によって米糠中から米油を絞り出すには、米油が流れ出る流路が確保されることが好ましい。そこで、造粒機は、米糠を圧搾する前に、圧搾機110での圧搾工程中でも米糠間に米油が流れでる流路が確保するように造粒加工を施す。なお、造粒機は、加温・加水機90にて加熱した米糠が冷めないように、保温機構を備えることが好ましい。
さらに必要に応じて、造粒機の下流側に粉砕機を配置することも可能である。粉砕機によって、造粒された米糠は例えば1mm程度の粒径になるように粉砕され、一定量に秤量される。
またさらに、必要に応じて、図1に示すように、加温・加水機90より下流側に、米糠を加熱乾燥焙煎する焙煎機(ケトル)100を配置することが望ましい。焙煎機は米糠を加熱乾燥焙煎するための装置である。加熱乾燥焙煎の温度は、100℃以上130℃以下とすることが好ましい。加熱乾燥焙煎された米糠の水分は、2%~8%であることが好ましい。
次いで、米糠は圧搾機110に投入され、圧搾処理される。好ましくは圧搾は、低温圧搾される。ここで、低温圧搾に供する米糠の温度は、100℃以上、130℃以下とすることが、搾油効率を高める上で好ましい。
特に好ましくは、圧搾機110が、100℃以上、115℃以下、更に好ましくは105℃以上、110℃以下に加熱された米糠を受け入れて圧搾する。
一般の圧搾機では、米糠等の原材料が数十気圧以上という高い圧力が印加されて原材料が搾られる。この際の圧力および摩擦によって、大きな熱が発生する。圧搾機110は、この圧搾時の発熱を効率よく排熱し、米油原油および脱脂米糠が110℃以下に維持されるように構成されている。
圧搾機110によって低温圧搾された米糠は、米油原油と脱脂米糠とに分離されて圧搾機110から出力され、それぞれ、米油貯蔵缶120および脱脂米糠貯蔵バッグ130へと輸送される。なお、米油原油の回収用の貯槽および脱脂米糠の回収用の貯槽の構成については、特に限定されるものではなく、任意のものであってよい。例えば、米油原油用のものとしては通常の金属製または合成樹脂製等の定量タンクなど、また脱脂米糠用のものとしては、フレキシブルコンテナバッグや金属製または合成樹脂製等の貯蔵槽が用いられ得る。
また、このように米油貯蔵缶120に回収される米油原油の量や脱脂米糠貯蔵バッグ130に回収される脱脂米糠の量は、例えば、赤外線等を利用した液面センサや、重量センサ等を用いてマイクロコンピュータのような自動演算装置を用いてモニタリングし、規定量となったら、通知信号(例えば、音やランプの点灯等)を発するような監視システムを必要に応じて設けることも可能である。
次に、上述したような本発明に係る米油製造プラントを用いての米油製造方法について説明する。
本発明に係る米油製造方法は、精米工程の糠分離部より導出される米糠を、管路を通じて気流搬送により連続的に搾油工程へと搬送し、米糠の供給量を定量化して、米糠を加温・加水、(さらに好ましくは、焙煎)した後、米糠を圧搾することを特徴とする。
本発明に係る米油製造方法の概略の流れ、条件等は、前記した本発明に係る米油製造プラントの一実施形態の説明と共に述べたとおりであるが、さらに、上記米油製造方法においては、精米工程から20時間以内、さらには4~5時間以内に、米糠を圧搾する態様が好ましいものとして含まれ得る。
すなわち、本発明においては、精米工程の糠分離部より導出される米糠を、管路を通じて気流搬送により直接かつ連続的に搾油工程へと搬送しているために、このように短時間で精米工程で得られた米糠を圧搾処理に供することが可能となり、精米処理後直ちに酸化、変質が生じる米糠の品質の低下を極力抑えて、低い酸価を保持し、品質、風味、栄養特性の面で優れた米油を安定して製造することのできるものとなる。
また上記米油製造方法において、精米工程からの管路を通じて米糠を気流搬送する際の搬送量や、搾油工程における定量供給機での送出量等は、精米工程および搾油工程の各装置の規模に応じて適宜調節され得るので、特に限定されるものではないが、例えば、精米工程からの管路を通じて米糠を気流搬送する際は、500~600kg/h程度の搬送量で米糠を搬送し、また、定量供給機での送出量は、200~300kg/h程度とすると良好な連続処理をなし得る。
さらに本発明の一実施形態においては、使用される米糠が、単品種の原料米から得られたものとすることができる。上記したように本発明においては、精米工程の糠分離部より導出される米糠を、管路を通じて気流搬送により直接搾油工程へと導くものであるために、従来におけるように精米工場から回収された米糠を輸送して製油工場に運ぶ場合とは異なり、使用する米糠の由来する原料米を特定することが容易であり、他品種の混在や品種が不明であるといった状況に陥ることがない。米糠が由来する原料米の品種を特定することによって、得られる米油の品質、成分等を安定化させることが可能となり、また、原料品種による米油の品質、成分の分別化が可能となり、より高付加価値な製品を得ることが可能となる。
米糠は、一般的に、水分:13~15%、油分:18~20%、固形分:65~70%、蝋分:0.9~1.6%、リン脂質:0.3~0.5%、その他、リパーゼなどの酵素等を含有しているものであり、本発明において、糠供給ライン50によって精米区間から、搾油区間の定量供給機70へと導入される米糠は、従来の製油工場に輸送され原料とされていた米糠と比較して、これらの点ではあまり差異はないものの、油脂の主成分であるトリグリセリドを加水分解した遊離の脂肪酸量が少ないという点で、差異があり、得られる米油の品質の向上に寄与するものと思われる。
本発明に係る圧搾米油は、上記したような米油製造方法によって得られた米油であって、圧搾後の粗油の酸価15以下、好ましくは10以下、より好ましくは5以下であることを特徴とするものである。
上記したように、精米工程の糠分離部より導出される米糠を、管路を通じて気流搬送により連続的に搾油工程に移送し、新鮮な米糠を使用できることで、原料となる米糠の変質の影響を受けることなく、高品質な米油を調製することができる。従来の製油プラントにおいては、最も良好な場合であっても酸価が20程度であったことと比較すれば、本発明による米油の品質向上の効果は顕著なものである。
また本発明に係る圧搾米油の一実施形態においては、前記したように単品種の原料米から得られたものとすることができる。米糠が由来する原料米の品種を特定することによって、品質、成分等が安定化し、高付加価値な製品となるものである。
このようにして得られる圧搾米油は、その後、必要に応じて、通常、脱ガム化、脱ワックス化、漂白およびスチーム蒸留を用いて物理的に精製する。特に限定されるものではないが、例えば、脱ガム化は、1~5質量%の水で撹拌し、次いで0.02~1質量%のリン酸で撹拌する2つの添加工程により実施され得る。温度は、約82℃~88℃にて10分間保持する。次いで、ガムを含むスラッジを遠心分離により除去する。脱ガム化した油は、5℃~8℃に冷却し、24時間保持する。脱ワックスされた油は、真空ポンプを用いてデカント可能なワックス上に層を形成する。漂白は、例えば、公定AOCS法6c8a-52に従い実施する。物理的精製は、約250℃で3mmHg付近で約2時間水蒸気蒸留を実施する。
以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説明する。
実施例1
図1に示すような米油製造プラントを用い、米油を製造した。
なお、原料となる米としては、秋田産あきたこまちを用い、これを精米区画で精米して糠分離部で得られる米糠を、糠供給ライン50aより500~600kg/h程度の割合で米糠貯蔵槽60へと送出した。米糠貯蔵槽60に一旦貯蔵された米糠は、ここより、糠供給ライン50bを介して200~300kg/h程度の割合で、定量供給機70へと送り、さらに240kg/hの安定した量で加温・加水機90及び加熱乾燥焙煎機100に供給し、ここで米糠の水分を約6%、温度105℃に加温して、圧搾機110へと送り、10MPaにて圧搾を行い、米油粗油を搾油した。圧搾時の温度条件としては、圧搾開始時に20℃とし、開始60分後に最終温度である約120℃となるように温度を調整した。
なお、精米工程直後から4~5時間以内で圧搾処理を行った。
その結果、米糠原料の質量に対して、約10質量%の米油粗油が圧搾により得られ、その米油粗油の酸価を基準油脂分析試験法によって測定したところ、酸価は、6.93であり、酸価がきわめて低いものであることが分かった。
実施例2
精米工程から圧搾処理までの米糠のプラント内での保持時間を18時間に変更した以外は、実施例1と同様にして、米油の製造を行った。
その結果、実施例1と同様の米油粗油が圧搾により得られ、その米油粗油の酸価を実施例1と同様の方法によって測定したところ、酸価は、12.88であった。
比較例1
比較のために、従来例として、精米工場よりトラック輸送されてきた米糠(精米からの経過時間は推定48~96時間程度)について、実施例1における圧搾処理と同様の、搬送量、加温、加湿、焙煎条件および圧搾条件にて、米油粗油を生産した。その、米糠原料の質量に対して、約10質量%の米油粗油が圧搾により得られ、その米油粗油の脂肪酸酸化度を実施例1と同様の方法によって測定したところ、酸価は、33.6と20を超えるものであった。
実施例3
実施例1とは、精米した米の品種を北海道産ななつぼしに代えた以外は、同様にして米油粗油を製造した。
その結果、実施例1と同様に、米糠原料の質量に対して、約10質量%の米油粗油が圧搾により得られ、また酸価は、5.43であり、実施例1と同様に、酸価がきわめて低いものであった。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、上記に例示した実施形態により本発明は何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の本発明の構成および概念を逸脱しない範囲内において、各種の変形、変更が可能であり、これらの態様も本発明に含まれることは、当業者であれば容易に理解できるものである。
1 米油製造プラント
10 玄米貯蔵部
20 精米部
30 糠分離部
40 白米貯蔵部
50 糠供給ライン
51a、51b 送風ポンプ
60 米糠貯蔵槽
70 定量供給機
80 定量米糠供給ライン
90 加温・加水機
100 焙煎機(ケトル)
110 圧搾機

Claims (7)

  1. 米油製造プラントであって、
    玄米を貯蔵する玄米貯蔵部、玄米を精米する精米部、精米から米糠を取り除き白米にする糠分離部、および得られた白米を貯蔵する白米貯蔵部とを少なくとも有してなる精米区間と、
    当該精米区間の前記糠分離部に直接接続され当該糠分離部から導出される米糠を気流搬送により搬送する管路を有する糠供給ライン、前記糠供給ラインにより搬送された米糠が投入され一定量の米糠を送出する定量供給機、当該定量供給機により送出される一定量の米糠を搬送する管路を有する定量米糠供給ライン、前記定量米糠供給ラインより供給された米糠を加温・加水する加温・加水機、および前記加温・加水機より供給された米糠を圧搾する圧搾機とを少なくとも有してなる搾油区間と
    を一体的に備え
    前記定量供給機は、前記圧搾機による負荷をモニタリングしながら、前記米糠の定量供給を行うことを特徴とする米油製造プラント。
  2. 前記糠供給ラインの途中には、米糠貯蔵槽が設けられ、上流側より当該米糠貯蔵槽へ米糠を気流搬送する系統と、当該米糠貯蔵槽から下流側へ米糠を気流搬送する系統とに分けられていることを特徴とする請求項1に記載の米油製造プラント。
  3. 前記加温・加水機と圧搾機との間には、米糠を加熱乾燥焙煎する焙煎機がさらに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の米油製造プラント。
  4. 精米工程の糠分離部より導出される米糠を、管路を通じて気流搬送により連続的に搾油工程へと搬送し、米糠の供給量を定量化して、米糠を加温・加水した後、米糠を圧搾し、
    前記米糠の供給量の定量化を、前記米糠の圧搾で使用する圧搾機の負荷をモニタリングしながら行うことを特徴とする米油製造方法。
  5. 精米工程から4~5時間以内に、米糠を圧搾することを特徴とする請求項4に記載の米油製造方法。
  6. 前記圧搾後の粗油の酸価10以下にすること特徴とする請求項4又は5に記載の米油製造方法。
  7. 原料米として単品種のものを使用することを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の米油製造方法。
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