JP7025358B2 - 免疫グロブリン軽鎖アミロイドーシスを治療する方法 - Google Patents
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Description
(式中、R、R1およびR3は同一であるか、または異なり、それぞれ独立して水素、-C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、-OR6、-SR6、NR7R8、-SOR6、-SO2R6、-SO2NR7R8、-C(O)R9、-SO3H、ハロ、-CN、アリールおよびヘテロシクリルから選択され、
R2は-(CH2)mフェニル、-(CH2)mナフチル、(CH2)mテトラヒドロナフチル、(CH2)mビフェニル、-(CH2)mヘテロシクリル、-(CH2)mC(O)R9、(CH2)mC(S)R9、-(CH2)mCN、(CH2)mNR7R8、-CH=NR6、-CH=NOR6、-CH=N-NR10R11、-(CH2)mOR6、-(CH2)mSR6および-(CH2)mSO2NR10R11から選択され、
R4およびR5は同一であるか、または異なり、ハロから独立して選択され、
R6は水素、-C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
R7およびR8は同一であるか、または異なり、独立して水素、C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、-(CH2)mアリールおよび(CH2)mヘテロシクリルから選択され、またはR7とR8は一緒になって複素環を形成し、
R9は水素、-C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、OR6、-SR6、NR7R8、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
R10およびR11は同一であるか、または異なり、かつ独立して水素、C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
mは0または1、2もしくは3から選択される整数であり、
各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール基は任意に置換されてよい)、
またはそれらの薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物を対象に投与することを含む方法に関する。
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載のものと類似であるか、または同等である任意の方法および材料を本発明の実施または試験に使用することができるが、好ましい方法および材料が記載されている。本発明の目的のために、以下の用語を下に定義する。
本発明の方法は、対象、特にヒトにおける免疫グロブリン軽鎖アミロイドーシスの治療または予防に関する。
(式中、R、R1およびR3は同一であるか、または異なり、それぞれ独立して水素、-C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、-OR6、-SR6、NR7R8、-SOR6、-SO2R6、-SO2NR7R8、-C(O)R9、-SO3H、ハロ、-CN、アリールおよびヘテロシクリルから選択され、
R2は-(CH2)mフェニル、-(CH2)mナフチル、(CH2)mテトラヒドロナフチル、(CH2)mビフェニル、-(CH2)mヘテロシクリル、-(CH2)mC(O)R9、(CH2)mC(S)R9、-(CH2)mCN、(CH2)mNR7R8、-CH=NR6、-CH=NOR6、-CH=N-NR10R11、-(CH2)mOR6、-(CH2)mSR6および-(CH2)mSO2NR10R11から選択され、
R4およびR5は同一であるか、または異なり、ハロから独立して選択され、
R6は水素、-C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
R7およびR8は同一であるか、または異なり、独立して水素、C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、-(CH2)mアリールおよび(CH2)mヘテロシクリルから選択され、またはR7とR8は一緒になって複素環を形成し、
R9は水素、-C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、OR6、-SR6、NR7R8、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
R10およびR11は同一であるか、または異なり、かつ独立して水素、C1-6アルキル、-C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、-C1-6ハロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
mは0または1、2もしくは3から選択される整数であり、
各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびヘテロアリール基は任意に置換されてよい)の5,7-ジハロ-8-ヒドロキシキノリン化合物、
またはそれらの薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物である。
各R、R1およびR3は水素、-C1-3アルキル、-C2-3アルケニル、-C2-3アルキニル、-CF3、-CHF2、-CH2F、-CH2CF3、-CH2CF2H、-CH2CH2F、-OH、-OC1-6アルキル、-OCF3、-OCHF2、-OCH2F、-OCH2CF3、-OCH2CHF2、-OCH2CH2F、-OC2-3アルケニル、-OC2-3アルキニル、-NH2、-NH(C1-3アルキル)、-N(C1-3アルキル)2、-SO2C1-6アルキル、-CO2H、CO2C1-3アルキル、-CONH2、-CONH(C1-3アルキル)、-CON(C1-3アルキル)2、F、ClおよびBr;特に水素、-C1-3アルキル、-CF3、-OC1-3アルキル、-OCF3、-NH2、-CO2H、-CONH2、FおよびCl、さらに特に水素、メチル、エチル、-CF3、メトキシ、エトキシ、-OCF3およびF、もっとも特に水素から独立して選択され、
R2は-(CH2)mヘテロシクリル、-(CH2)mC(O)R9、-(CH2)mCN、(CH2)mNR7R8、-CH=NC1-6アルキル、-CH=N-OR6、-CH=N-NR10R11、-SO2NR10R11および(CH2)mOR6;特にヘテロシクリル、-CH2ヘテロシクリル、-CO2H、-C(O)NR7R8、-NR7R8、-CH2NR7R8、CH=NOH、-CH=NOC1-6アルキル、-CH2OR6または-SO2NR10R11;さらに特にピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル、具体的にはキノリニル基へのヘテロシクリル基の結合がヘテロシクリル基の窒素原子に隣接するヘテロシクリル基の炭素原子における場合、-C(O)NH(C1-6アルキル)、-C(O)NH(CH2ヘテロシクリル)、C(O)NH(CH2CH2ヘテロシクリル)、-C(O)NH(CH2CH2CH2ヘテロシクリル、-CH2NH2、CH2NH(C1-3アルキル)、-CH2N(C1-3アルキル)2、-CH2NH(ヘテロシクリル)、-CH2N(C1-3アルキル)(ヘテロシクリル)、-CH2N(C1-3アルキル)(CH2ヘテロシクリル)、-CH2N(C1-3アルキル)(C2-3アルケニル)、-CH2N(C1-3アルキル)(C2-3アルキニル)、-N(C1-3アルキル)2、-N(C1-3アルキル)(ヘテロシクリル)、CH=NC1-3アルキル、-CH=NOH、-CH=NO(C1-3アルキル)、-CH2OC1-6アルキル、-CH2OC1-6ハロアルキル;もっとも特には、-C(O)NH(CH2ヘテロシクリル)、C(O)NH(CH2CH2ヘテロシクリル)、ピリジル、-CH2N(C1-3アルキル)2、-N(C1-3アルキル)(ヘテロシクリル)、-CH2NH(C1-3アルキル)、-CH=N-OH、-CH=N-OCH3、-CH2OC1-6アルキル、-CH2OC1-6ハロアルキル、-CH=NCH3および-CH2N(C1-3アルキル)(CH2ヘテロシクリル)から選択され、
mは0、または1もしくは2の整数、特に0もしくは1であり、
R4およびR5はF、Cl、BrまたはI、特にFまたはClまたはIから独立して選択され、さらに特にR4およびR5は両方ともClである。
治療における使用のために、本発明の化合物がそのままの化学物質として投与されることが可能であるが、活性成分を、活性成分および1種以上の薬学的に許容される担体を含む医薬組成物として提供することが好ましい。
、または油性または水性ビヒクル中のエマルジョンなどの形態をとってよく、かつ懸濁剤、安定化剤および/または分散剤などの処方剤を含んでよい。あるいは、活性成分は、使用前に、好適なビヒクル、例えば無菌の発熱物質非含有水での構成のために、無菌の固体の無菌的単離によって、または溶液からの凍結乾燥によって得られる、散剤形態であり得る。
実施例1:タンパク質試料の調製
ヒト試料。尿、骨髄形質細胞および心内膜生検材料は、Amyloid Research and Treatment Centre,Foundation IRCCS Policlinico San Matteo(Pavia,Italy)での日常的な診断手順の間に患者から得た。研究目的での生物学的試料の取得、保管および使用は、施設内審査委員会によって承認された。研究に含める前に、参加者から書面によるインフォームドコンセントを得た。組織アミロイド沈着物の存在およびアミロイド臓器の関与は、国際コンセンサスパネル基準により定義された(Gertzら、2004年)。特に、LC心毒性は、臨床的、機器的(心エコー)および生化学的パラメータに基づいて評価された。多発性骨髄腫患者(MM)由来の非アミロイド形成性LCを対照として使用した。この研究に含まれた全てのLCはλアイソタイプであり、これはアミロイド形成性LCの約75%を表す。この研究に含まれた患者の臨床的特徴は、表1Aに報告される。心機能不全の疾患および重症度の対照として使用される、進行性心機能不全を有する3名のAL患者(表1B)からのおよび一次拡張型心筋症を有する1名の患者からの心内膜生検材料を、分析した。
表1.免疫グロブリン軽鎖アミロイドーシス(AL)または多発性骨髄腫(MM)の診断時での患者(A)の臨床的および生化学的特徴
ラジカル発生における金属イオンの関与を調べるために、10mM PBS、pH7.4中のMM2-BJおよびH7-BJ(100μg/mL)を、振盪条件下で、4℃で、10分間、50μMキレックス(登録商標)100金属キレート樹脂(Biorad)の存在下または非存在下でインキュベートした。PBSおよび蒸留水も同じ条件下でキレックス(登録商標)とインキュベートした。試料を4℃で、8700g×5分間遠心分離し、上清を回収した。タンパク質含有量を次いで、バイオラッドプロテインアッセイ(Bio-Rad Laboratories GmbH,Munchen,Germany)を用いて決定した。タンパク質を次いで、MM2-BJについては45μMおよびH7-BJについては28μMの最終濃度で、キレックス(登録商標)処理10mM PBS、pH7.4で希釈した。EPR分光法による酸素ラジカル種(特にスーパーオキシド)の検出を、既に記載されたように(Diomedeら、2014年)、1000倍モル過剰でスピントラップ5-ジエトキシホスホリル-5-メチル-1-ピロリン-N-オキシド(DEPMPO,Enzo Life Sciences)を添加することによって評価した。試料を37℃にて、暗所でインキュベートし、EPRスペクトルを、円筒空洞を備えたESP300CW-Xバンドスペクトロメーター(Bruker)を用いて、石英フラットセルを用いて室温で記録した。EPRスペクトルシミュレーションを、D.Dulingによって開発されたWinSimソフトウェア(バージョン0.96)(Public EPR Software Tools,NIH,USA)を用いて行った。
H2O2は、それ自体はフリーラジカルではない代謝活性の生成物であるが、容易に反応してフリーラジカルを生成できるので(例えばレドックス活性金属の存在下で)、「活性酸素種(ROS)」として記載される。
ブリストルN2株、トランスジェニックCL2070 dvIs70 Is[hsp-16.2::gfp;rol-6(su1006)]、CF1553 muIs84[(pAD76)sod-3p::GFP+rol-6]およびTJ356、z Is356 Is[daf-16::daf-16-gfp;rol-6]を、Caenorhabditis elegans Genetic Center(CGC,University of Minnesota,USA)から得て、餌として大腸菌OP50(CGC)を播種した固体線虫成長培地(NGM)上で20℃で生殖させた。咽頭挙動に対するLCの影響を調べた(Diomedeら,2014年)。手短に言えば、祖先N2ならびにトランスジェニックCL2070、TJ356およびCF1553ワームを、5mM PBS、pH7.4中で表1Aに列挙された100μg/mL LC(100ワーム/100μL)と共にインキュベートした。対照ワームは、5mM PBS、pH7.4(ビヒクル)のみとインキュベートした。オービタルシェーキング(orbital shaking)で2時間インキュベートした後、OP50大腸菌を播種したNGMプレートにワームを移した。咽頭の末端球状体(terminal bulb)が1分間隔で収縮した回数を数えることによって測定される、咽頭ポンピング速度を、20時間後に記録した。ワームに100μg/mL H6-BJ、H7-BJ、H18-BJ、MM2-BJ、MM4-BJまたはMM7-BJを単独で、または125μMの銅(CuSO4として)と共に2時間給餌することによっても実験を行った。
実施例4の実験条件を、1033、キレックス(登録商標)樹脂またはEDTAならびに1033、H2O2および1033と共にH2O2を含むか、または含まずに、心毒性LC H7-BJを用いて繰り返した。心毒性LCによって引き起こされる咽頭機能不全を打ち消すことにおけるこれらの効果は用量依存的であり、1033はIC50:1.08±1.1nMを有した(図4A)。1033の最適濃度2nM:H2O2産生を打ち消し(図2B)、調査中のすべての心毒性LCによって引き起こされる咽頭障害を完全に消失させた用量レベル(図4Bおよび図4Cおよび図4D)。1033は、鉄または亜鉛のレベルに影響を与えることなく(図3B)、心毒性LCにより誘発されたワームの銅レベルの上昇を打ち消した(図3A)。1033は、外因性H2O2への曝露によって誘発される咽頭毒性を打ち消さなかった(図4Bおよび図4C)が、H7-BJによって引き起こされる外因性H2O2の生成の増加を防止した(図2B)。このことは、心毒性LCに対するその保護効果が一般的な抗酸化活性に関係していないことを示している。1033単独では、ポンピング速度(図4C)または咽頭ミトコンドリア酸素負荷の増加のいずれにも影響を及ぼさなかった。金属キレート化は、LCの二次構造含有量および熱安定性に影響を及ぼさなかった。
L3幼虫期でN2ワーム(100ワーム/100μL)に、100μg/mL H7-BJを単独でまたは2nM 1033と共に2時間給餌した。ワームを次いで、同じ薬物濃度の存在下で大腸菌を播種した新鮮なNGMプレートに移した。対照ワームを、同じ条件下でビヒクル単独に曝露した。20時間後、細菌を播種した新鮮なNGMプレートに線虫を移し、ワームの生存数を記録した(0日目と見なす)。世代の重複を避けるために、ワームをその後、ワームが産卵を止めるまで、フルオロデオキシウリジンの非存在下で毎日移動させた。1033の反復投与の効果を試験するために、ワームに100μg/mL H7-BJおよび2nM 1033を2時間給餌し、次いで同じ薬物濃度の存在下で大腸菌を播種した新鮮なNGMプレートにワームを移した。次いで、線虫は、新たに溶解した2nM 1033の存在下で、新しいNGMプレートに毎日移した。ワームの生存数を、すべてのワームが死滅するまで毎日連続して測定した。
DAF-16::緑色蛍光タンパク質(GFP)の核内移行をTJ356線虫で評価した。HSP-16.2::GFPおよびSOD-3::GFPの咽頭発現を、それぞれCL2070およびCF1553ワームにおいて決定した。若年線虫を、2nM 1033、50μM テトラサイクリン(TETRA)および5mM N-アセチルシステイン(NAC)の非存在下または存在下で、100μg/mL H7-BJまたはMM2-BJ(100ワーム/100μL)と共に、10mM PBS、pH7.4で、20℃で2時間インキュベートした。対照ワームを、10mM PBS、pH7.4(ビヒクル)または薬物単独と共にインキュベートした。2~20時間後、1mMレバミゾールを添加することにより線虫を麻痺させ、1mLのM9および1mMレバミゾールの入ったチューブに移し、2000gにて、室温で5分間、遠心分離し、5mM PBS、pH7.4中の4%パラホルムアルデヒド中で、4℃にて24時間、固定した。DAF-16の核転座を、CDDカメラを備えた倒立蛍光顕微鏡(IX-71 Olympus)で視覚化した。生物体は、緑色の輝点が頭から尾までの全身にわたって観察された場合は核局在性が陽性として、およびDAF-16::GFPが拡散された場合には細胞質ゾルであると評価された。各転座レベルのワームの数を数えた(少なくとも100ワーム/条件)。アッセイを少なくとも4回繰り返した。ワームの咽頭におけるHSP-16.2およびSOD-3のGFP発現については、画像を、同じ曝露設定を使用して取得した。平均ピクセル強度値を、異なる動物の画像をサンプリングすることによって計算した。各実験群の平均ピクセル強度を、Cell-Fソフトウェア(Olympus)を用いて計算した。各実験について、少なくとも25匹のワームを各菌株/条件について調べた。各実験を少なくとも3回繰り返した。
心毒性LCによって産生されたROSが、咽頭細胞内区画、特に、収縮活動のためのエネルギーを提供するのに重要な役割を果たす、ミトコンドリア、に変化を引き起こしたかを調べた。
診療所で遭遇する可能性が最も高い状況を反映するために、咽頭がすでに心毒性LCによる損傷を受けているときに薬物をワームに投与した。線虫に1.5時間H7-BJを給餌して、LCを2時間投与したときに得られるものに匹敵する咽頭機能不全を生じさせた(図11A)。その後、薬物を30分間投与し、ポンピング速度を記録した。2nMで 1033は、H7-BJによって引き起こされる正常咽頭機能を回復でき、一方で20μM TETRA(IC50値に相当する用量)は無効であった(図11A)。
線虫に咽頭機能不全を生じさせるためのH7-BJを1.5時間給餌し、続いて20μM TETRA、0.5nM 1033、2nM 1033、20μM TETRAおよび0.5nM 1033を給餌する給餌実験。
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Claims (15)
- 前記治療することは、免疫グロブリン軽鎖アミロイドーシスの症状を軽減するかまたは回復させる、請求項1に記載の使用。
- 前記免疫グロブリン軽鎖アミロイドーシスは心免疫グロブリン軽鎖アミロイドーシスである、請求項1または2に記載の使用。
- 前記医薬品が、心臓組織に沈着された心免疫グロブリン軽鎖によって引き起こされる損傷を回復させるためである、請求項4に記載の使用。
- 前記治療することは、別の薬学的活性剤の投与をさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の使用。
- 前記治療するもしくは予防するまたは軽減するもしくは回復させることが、別の薬学的活性剤の投与をさらに含む、請求項4~6のいずれか一項に記載の使用。
- 前記別の薬学的活性剤は抗酸化剤または免疫グロブリン軽鎖アミロイドーシスを治療するための薬学的活性剤である、請求項7または8に記載の使用。
- 前記別の薬学的活性剤は抗酸化剤である、請求項9に記載の使用。
- 治療される、予防される、軽減されるまたは回復される前記症状は心臓組織における心毒性免疫グロブリン軽鎖沈着物に関連する、請求項11に記載の使用。
- 前記有効量の化合物は治療的量未満の量である、請求項11または請求項12に記載の使用。
- 前記抗酸化剤はテトラサイクリンである、請求項11~14のいずれか一項に記載の使用。
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