JP7021506B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は二次電池に関する。
電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV、PHEV)等の駆動用電源において、アルカリ二次電池や非水電解質二次電池等の角形二次電池が使用されている。
これらの角形二次電池では、開口を有する有底筒状の角形外装体と、その開口を封口する封口板により電池ケースが構成される。電池ケース内には、正極板、負極板及びセパレータからなる電極体が電解液と共に収容される。封口板には正極端子及び負極端子が取り付けられる。正極端子は正極集電体を介して正極板に電気的に接続され、負極端子は負極集電体を介して負極板に電気的に接続される。
過充電等により電池ケース内の圧力が所定値以上となった時に作動し、電極体と端子の間の導電経路を切断し電流を遮断する電流遮断機構を備えた角形二次電池が提案されている(下記特許文献1)。
特開2013-157099号公報
二次電池に電流遮断機構を設けることにより過充電等に対して信頼性の高い角形二次電池となる。しかしながら、より信頼性の高い角形二次電池の開発が求められる。
本発明は、より信頼性の高い二次電池を提供することを主な目的とする。
本発明の一様態の二次電池は、
正極板及び負極板を含む電極体と、
前記電極体を収容する電池ケースと、
前記電池ケースに取り付けられた端子と、
前記電極体側に開口部を有する導電部材と、
前記開口部を封止する変形板と、
集電体と、を備え、
前記正極板又は前記負極板と、前記端子とは、前記集電体、前記変形板、前記導電部材を介して電気的に接続されており、
前記変形板は、中央部に、その周囲よりも厚みが大きい肉厚部を有し、
前記肉厚部と前記集電体が溶接接続されて溶接部が形成され、
前記変形板は、前記電極体側の面に設けられた環状の第1溝部と、前記端子側の面に設けられた環状の第2溝部を有し、
前記変形板の径方向において、前記第1溝部の少なくとも一部は、前記第2溝部よりも外周側に位置し、
前記変形板の径方向において、前記第2溝部の幅は、前記第1溝部の幅よりも大きく、
前記電池ケース内の圧力が所定値以上となったときに前記変形板が変形し、前記変形板の変形に伴い、前記正極板又は前記負極板と前記端子の間の電気的接続が切断される。
二次電池が過充電状態となり電池ケース内の圧力が上昇したとき、電流遮断機構を即座に作動させ、過充電の進行を抑制することが好ましい。このためには、電池ケース内の圧力が所定値以上となったときに、電流遮断機構を構成する変形板がスムーズに変形し、電極体から端子への導電経路を即座に切断する必要がある。本発明の一様態の二次電池では、変形板を特定の形状とすることにより、変形板の電気抵抗が大きくなることを抑制しつつ、電池ケース内の圧力の増加に伴い変形板をスムーズに変形させることが可能となる。よって、より信頼性の高い二次電池となる。
前記溶接部は、前記集電体を貫通するとともに、前記変形板に繋がるように形成されており、前記溶接部は、前記変形板を貫通していないことが好ましい。
このような構成であると、変形板にリーク部が生じることを確実に防止できる。よって、二次電池の密閉性をより確実に確保できる。
前記変形板は中央部に前記電極体側に突出する突出部を有し、前記肉厚部が前記突出部を含むことが好ましい。
このような構成であると、集電体と変形板を溶接する際、集電体と変形板がより確実に密着した状態となり、より信頼性の高い溶接部が形成された二次電池となる。
前記第1溝部の深さは、前記第2溝部の深さよりも大きいことが好ましい。このような構成により、変形板をより変形し易くすることができる。
前記第1溝部は、底部と第1側壁と第2側壁により構成され、前記第1側壁は前記第2側壁よりも前記変形板の中央側に位置し、前記第2側壁の前記底部に対する角度は、前記第1側壁の前記底部に対する角度よりも大きいことが好ましい。
このような構成であると、変形板の加工バラツキを抑制することができる。よって、電池ケース内の圧力が所定値以上となったときにより確実に電流遮断機構が作動するより信頼性の高い二次電池となる。
前記変形板の外周縁であって、前記端子側の端部にテーパー部が設けられていることが好ましい。このような構成であると、変形板を導電部材の開口部に挿入する際に、導電部材が損傷することを効果的に防止できる。これにより、導電部材と変形板の間の接続部にリークが生じることをより確実に防止できる。
前記肉厚部は前記電極体側に第1平坦面を有し、前記変形板は前記端子側の面において前記第1溝部の裏側に第2平坦面を有し、前記変形板の厚み方向において、前記第1平坦面と前記第2平坦面の距離は、前記肉厚部の厚みに対して、0.7~1.2であることが好ましい。
このような構成であると、電流遮断機構が作動した後の変形板と集電体の距離を大きく確保することができる。よって、スパークの発生、あるいは変形板と集電体が再度導通することをより確実に防止できる。
本発明によると、信頼性の高い二次電池を提供できる。
実施形態に係る二次電池の斜視図である。 図1におけるII-II線に沿った断面図である。 実施形態に係る正極板の平面図である。 実施形態に係る負極板の平面図である。 実施形態に係る電極体要素の平面図である。 各部品を取り付けた後の封口板の下面図である。 図7Aは図6のVIIA-VIIA線に沿った断面図であり、図7Bは図6のVIIB-VIIB線に沿った断面図であり、図7Cは図6のVIIC-VIIC線に沿った断面図である。 図8Aは変形板の上面図である。図8Bは変形板の下面図である。図8Cは変形板の断面図である。 図9Aは組み付け前の第1正極集電体と第2絶縁部材の斜視図であり、図9Bは組み付け後の第1正極集電体と第2絶縁部材の斜視図であり、図9Cは固定後の第1正極集電体と第2絶縁部材の斜視図である。 変形板と第1正極集電体の接続部近傍の断面図である。 負極端子近傍の封口板の長手方向に沿った断面図である。 第2正極集電体と正極タブ群を接続し、第2負極集電体と負極タブ群を接続した状態を示す図である。 図13Aはカバー部材を第1絶縁部材及び第2絶縁部材に取り付ける前の状態を示す図であり、図13Bはカバー部材を第1絶縁部材及び第2絶縁部材に取り付けた後の状態を示す図である。 他の実施形態における溶接部の形状を示す図である。 他の実施形態に係る二次電池の変形板と第1正極集電体の接続部近傍の断面図であり、図15の(a)は変形板と第1正極集電体を溶接する前の状態を示す図であり、図15の(b)は変形板と第1正極集電体を溶接した後の状態を示す図である。
実施形態に係る二次電池としての角形二次電池20の構成を以下に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
図1及び図2に示すように角形二次電池20は、開口を有する有底角筒状の角形外装体1と、角形外装体1の開口を封口する封口板2からなる電池ケース100を備える。角形外装体1及び封口板2は、それぞれ金属製であることが好ましく、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金製とすることが好ましい。角形外装体1内には、正極板と負極板がセパレータを介して積層された電極体3が電解液と共に収容されている。電極体3と角形外装体1の間には樹脂製の絶縁シート14が配置されている。
電極体3の封口板2側の端部には、正極タブ40及び負極タブ50が設けられている。正極タブ40は第2正極集電体6b及び第1正極集電体6aを介して正極端子7に電気的に接続されている。負極タブ50は第2負極集電体8b及び第1負極集電体8aを介して負極端子9に電気的に接続されている。ここで、第1正極集電体6a及び第2正極集電体6bが、正極集電体6を構成している。また、第1負極集電体8a及び第2負極集電体8bが、負極集電体8を構成している。なお、正極集電体6を一つの部品とすることもできる。また、負極集電体8を一つの部品とすることもできる。
正極端子7は、樹脂製の外部側絶縁部材11を介して封口板2に取り付けられている。負極端子9は、樹脂製の外部側絶縁部材13を介して封口板2に取り付けられている。正極端子7は金属製であることが好ましく、アルミニウム又はアルミニウム合金製であることがより好ましい。負極端子9は金属製であることが好ましく、銅又は銅合金製であることがより好ましい。なお、負極端子9がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる部分と、銅又は銅合金からなる部分を有するようにしてもよい。この場合、銅又は銅合金からなる部分を負極集電体8に接続することが好ましい。
正極板と正極端子7の間の導電経路には、電池ケース100内の圧力が所定値以上とな
った際に作動し、正極板と正極端子7の間の導電経路を遮断する電流遮断機構60が設けられている。なお、負極板と負極端子9の間の導電経路に電流遮断機構を設けてもよい。
封口板2には電池ケース100内の圧力が所定値以上となった際に破断し、電池ケース100内のガスを電池ケース100外に排出するガス排出弁17が設けられている。なお、ガス排出弁17の作動圧は、電流遮断機構60の作動圧よりも大きい値に設定する。
封口板2には電解液注液孔15が設けられている。電解液注液孔15から電池ケース100内に電解液を注液した後、電解液注液孔15は封止栓16により封止される。封止栓16としてはブラインドリベットを用いることが好ましい。
次に角形二次電池20の製造方法及び各構成の詳細を説明する。
[正極板の作製]
正極活物質としてのリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)、導電剤としての炭素材料、及び分散媒としてのN-メチル-2-ピロリドン(NMP)を含む正極スラリーを作製する。この正極スラリーを、正極芯体としての厚さ15μmの矩形状のアルミニウム箔の両面に塗布する。そして、これを乾燥させることにより、正極スラリー中のNMPを取り除き、正極芯体上に正極活物質合剤層を形成する。その後、正極活物質合剤層を所定厚みになるように圧縮処理を行う。このようにして得られた正極板を所定の形状に切断する。なお、正極活物質合剤層に炭酸リチウム及びリン酸リチウムを含有させることが好ましい。
図3は、上述の方法で作製した正極板4の平面図である。図3に示すように、正極板4は、矩形状の正極芯体4aの両面に正極活物質合剤層4bが形成された本体部を有する。本体部の端辺から正極芯体4aが突出しており、この突出した正極芯体4aが正極タブ40を構成する。なお、正極タブ40は、図3に示すように正極芯体4aの一部であっても良いし、他の部材を正極芯体4aに接続し、正極タブ40としてもよい。また、正極タブ40において正極活物質合剤層4bと隣接する部分には、正極活物質合剤層4bの電気抵抗よりも大きな電気抵抗を有する正極保護層4dが設けられることが好ましい。
[負極板の作製]
負極活物質としての黒鉛、結着剤としてのスチレンブタジエンゴム(SBR)、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)、及び水を含む負極スラリーを作製する。この負極スラリーを、負極芯体としての厚さ8μmの矩形状の銅箔の両面に塗布する。そして、これを乾燥させることにより、負極スラリー中の水を取り除き、負芯体上に負極活物質合剤層を形成する。その後、負極活物質合剤層を所定厚みになるように圧縮処理を行う。このようにして得られた負極板を所定の形状に切断する。
図4は、上述の方法で作製した負極板5の平面図である。図4に示すように、負極板5は、矩形状の負極芯体5aの両面に負極活物質合剤層5bが形成された本体部を有する。本体部の端辺から負極芯体5aが突出しており、この突出した負極芯体5aが負極タブ50を構成する。なお、負極タブ50は、図4に示すように負極芯体5aの一部であっても良いし、他の部材を負極芯体5aに接続し、負極タブ50としてもよい。
[電極体要素の作製]
50枚の正極板4及び51枚の負極板5を上述の方法で作製し、これらをポリオレフィン製の方形状のセパレータを介して積層し積層型の電極体要素(3a、3b)を作製する。
図5に示すように、積層型の電極体要素(第1の電極体要素3a、第2の電極体要素3
b)は、一方の端部に、各正極板4の正極タブ40が積層された正極タブ群(第1正極タブ群40a、第2正極タブ群40b)、各負極板5の負極タブ50が積層された負極タブ群(第1負極タブ群50a、第2負極タブ群50b)を有する。電極体要素の両外面にはセパレータが配置され、テープ等により各極板及びセパレータが積層された状態に固定することができる。あるいは、セパレータに接着層を設け、セパレータと正極板4、セパレータと負極板5がそれぞれ接着されるようにしてもよい。
なお、セパレータの平面視の大きさは負極板5と同じ、あるいは負極板5よりも大きくすることが好ましい。2枚のセパレータの間に正極板4又は負極板5を配置し、セパレータの周縁を熱溶着した状態とした後、正極板4と負極板5を積層してもよい。なお、帯状の正極板と帯状の負極板を、帯状のセパレータを介して巻回し、巻回型の電極体要素とすることも可能である。
[封口板への各部品取り付け(正極側)]
図2、図6及び図7A~7Cを用いて、封口板2への正極端子7及び第1正極集電体6a等の取り付け方法、及び正極端子7の近傍の構成について説明する。なお、図6においては正極タブ40及び負極タブ50の図示は省略している。
封口板2において、正極端子取り付け孔2aの近傍の電池外面側に外部側絶縁部材11を配置し、正極端子取り付け孔2aの近傍の電池内面側に第1絶縁部材10及び導電部材61を配置する。次に、正極端子7において鍔部7aの一方側に設けられた挿入部7bを、外部側絶縁部材11の貫通孔、封口板2の正極端子取り付け孔2a、第1絶縁部材10の貫通孔及び導電部材61の貫通孔のそれぞれに挿入する。そして、挿入部7bの先端を導電部材61上にカシメる。これにより、正極端子7、外部側絶縁部材11、封口板2、第1絶縁部材10及び導電部材61が固定される。なお、正極端子7の挿入部7bがカシメられることにより、挿入部7bの先端側に、導電部材61の貫通孔の内径よりも大きな外径を有する端子拡径部7cが形成される。正極端子7の端子拡径部7cと導電部材61はエネルギー線の照射により溶接されることが好ましい。また、第1絶縁部材10は樹脂製であることが好ましい。
なお、図7Aに示すように、第1絶縁部材10は、封口板2と対向するように配置される第1絶縁部材本体部10aを有する。第1絶縁部材本体部10aの封口板2の長手方向における両端部には、一対の第1側壁10bが設けられている。図7Bに示すように、第1絶縁部材本体部10aの封口板2の短手方向における両端部には、一対の第2側壁10cが設けられている。第2側壁10cの外面側には、第1接続部10eが設けられている。第1接続部10eは、封口板2の長手方向において、第2側壁10cの中央部に設けられることが好ましい。また、第2側壁10cの外面側には、第2接続部10fが設けられている(図13A参照)。第2接続部10fは、封口板2の長手方向において、第2側壁10cの端部に設けられることが好ましい。
第1絶縁部材本体部10aの封口板2側の面には絶縁部材第1溝部10xが設けられている。第1絶縁部材本体部10aの導電部材61側の面には、絶縁部材第2溝部10yが設けられている。絶縁部材第2溝部10yは、絶縁部材第1溝部10xよりも外周側に位置する。第1絶縁部材本体部10aの封口板2側の面には、4隅に凹部10gが設けられている。絶縁部材第1溝部10x及び絶縁部材第2溝部10yはそれぞれ平面視の形状が環状であることが好ましい。
図7A~図7Cに示すように、導電部材61は、第1絶縁部材本体部10aと対向するように配置される導電部材ベース部61aと、導電部材ベース部61aの縁部から電極体3に向かって延びる管状部61bを有する。なお、管状部61bの封口板2に平行な断面形状は、円形であってもよいし角形であってもよい。管状部61bの電極体3側の端部には、フランジ部61cが設けられている。管状部61bの電極体3側の端部には導電部材
開口部61dが設けられている。
次に、変形板62を、導電部材61の導電部材開口部61dを塞ぐように配置し、変形板62の周縁を導電部材61にレーザ溶接等により溶接する。これにより、導電部材61の導電部材開口部61dが変形板62により密閉される。なお、導電部材61及び変形板62はそれぞれ金属製であることが好ましく、アルミニウム又はアルミニウム合金であることがより好ましい。
図8Aは変形板62の上面図(正極端子7側の面を示す図)である。図8Bは変形板62の下面図(電極体3側の面を示す図)である。図8Cは、変形板62の中心を通り径方向に延びる断面の変形板62の断面図である。変形板62の中央部には、その周囲よりも厚みの大きい肉厚部62aが設けられている。肉厚部62aは、電極体3側に突出する突出部62bを含む。
変形板62は、電極体3側の面に第1溝部62cを有する。第1溝部62cは、変形板62の外周縁の近傍に形成されることが好ましい。変形板62の半径をrとしたとき、変形板62の中心から外周縁に向かって2/3rの位置よりも外周側の領域に第1溝部62cが形成されていることが好ましい。なお、第1溝部62cの平面視の形状は略環状(環状、あるいは環状の一部が欠けている形状を含む)であることが好ましい。変形板62は、正極端子7側(封口板2側)の面に第2溝部62dを有する。
変形板62の径方向において、第1溝部62cは、第2溝部62dよりも外周側に位置している。変形板62の径方向において、第1溝部62cの全体を、第2溝部62dよりも外周側に配置することにより、変形板の電気抵抗が大きくなることをより効果的に抑制できる。
変形板62の径方向において、第2溝部62dの幅W2は、第1溝部62cの幅W1よりも大きいことが好ましい。第1溝部62cの深さは、第2溝部62dの深さよりも大きいことが好ましい。変形板62の外周縁において、正極端子7側(封口板2側)の端部にはテーパー部62eが設けられていることが好ましい。
次に、図9A~図9Cを用いて、第2絶縁部材63と第1正極集電体6aの固定方法を説明する。なお、図9A~図9Cにおいて、角形二次電池20において電極体3側に配置される面が上方に位置し、封口板2側に配置される面が下方に位置している。
図9Aに示すように、第1正極集電体6aは、貫通孔6cを有する。第1正極集電体6aにおいて、貫通孔6cの周囲には、4つの固定用孔6dが設けられている。なお、固定用孔6dは一つであっても良いが、好ましくは2つ以上設けられていることが好ましい。第1正極集電体6aにおいて、貫通孔6cの周囲には、ずれ防止用孔6eが設けられている。ずれ防止用孔6eは一つでも良いが、少なくとも2つ設けられることが好ましい。ずれ防止用孔6eは、固定用孔6dと固定用孔6dの間に配置されることが好ましい。また、固定用孔6dは、小径部6d1と、小径部6d1よりも内径の大きい大径部6d2を有することが好ましい。大径部6d2は小径部6d1よりも電極体3側に配置されることが好ましい。
図7A~図7Cに示すように、第2絶縁部材63は、変形板62と対向するように配置される絶縁部材第1領域63xと、封口板2と対向するように配置される絶縁部材第2領域63yと、絶縁部材第1領域63xと絶縁部材第2領域63yを繋ぐ絶縁部材第3領域63zを有する。絶縁部材第1領域63xの中央には絶縁部材第1開口63aが設けられている。絶縁部材第1領域63xにおいて、封口板2の長手方向における端部には第3壁部63bが設けられている。第3壁部63bには、第3接続部63dが設けられている。また、絶縁部材第1領域63xにおいて、封口板2の短手方向における両端部には第4壁
部63cが設けられている。第4壁部63cには、第4接続部63eが設けられている。また、絶縁部材第1領域63xにおいて電極体3側の面には、4つの固定用突起63fが設けられている。また、2つのずれ防止用突起63gが設けられている。絶縁部材第1領域63xにおける封口板2側の面には、4つの爪部63hが設けられている。絶縁部材第2領域63yは、絶縁部材第1領域63xよりも封口板2に近い位置に配置されている。絶縁部材第2領域63yにおいて、封口板2に設けられた電解液注液孔15と対向する位置には絶縁部材第2開口63iが設けられている。絶縁部材第2開口63iの縁部には電極体3側に向かって延びる絶縁部材環状リブ63kが設けられている。
図9Bに示すように、第2絶縁部材63の固定用突起63fが第1正極集電体6aの固定用孔6d内に配置され、第2絶縁部材63のずれ防止用突起63gが第1正極集電体6aのずれ防止用孔6e内に配置されるように、第2絶縁部材63上に第1正極集電体6aを配置する。そして、第2絶縁部材63の固定用突起63fの先端部を熱カシメ等することにより変形させる。これにより、図7C及び図9Cに示すように、第2絶縁部材63の固定用突起63fの先端部に拡径部63f1が形成され、第2絶縁部材63と第1正極集電体6aが固定される。このような構成であると、角形二次電池20に強い衝撃や振動が加わった際に、第1正極集電体6aに設けられた薄肉部6fやノッチ部6g等の脆弱部に負荷が加わることを抑制できる。
なお、図7Cに示すように、第2絶縁部材63の固定用突起63fの先端部に形成される拡径部63f1が、固定用孔6dの大径部6d2内に配置されることが好ましい。
第2絶縁部材63のずれ防止用突起63gは、固定用突起63fのように熱カシメされず、先端に拡径部が形成されない。
なお、固定用突起63fの外径は、ずれ防止用突起63gの外径よりも大きいことが好ましい。また、第1正極集電体6aの固定用孔6dの小径部6d1の内径は、第1正極集電体6aのずれ防止用孔6eの内径よりも大きいことが好ましい。
次に、図7A~図7Cに示すように、第1正極集電体6aが固定された第2絶縁部材63を、第1絶縁部材10と導電部材61に接続する。
図7Bに示すように、第2絶縁部材63の第4接続部63eが第1絶縁部材10の第1接続部10eに接続される。また、図7Cに示すように、第2絶縁部材63の爪部63hが、導電部材61のフランジ部61cに接続される。これにより、第2絶縁部材63は、第1絶縁部材10及び導電部材61のそれぞれに接続される。なお、第2絶縁部材63は、必ずしも第1絶縁部材10及び導電部材61の両方に接続される必要がない。但し、第2絶縁部材63は、第1絶縁部材10及び導電部材61の少なくとも一方に接続されることが好ましい。これにより、角形二次電池20に強い衝撃や振動が加わった場合でも、第1正極集電体6aの脆弱部に負荷が加わることを抑制できる。よって、第1正極集電体6aの脆弱部の損傷や破損を抑制できる。
変形板62は、第1正極集電体6aと溶接接続される。図10は、図7Aにおける変形板62と第1正極集電体6aの接続部近傍の拡大図である。第1正極集電体6aは、貫通孔6cを有する。貫通孔6cは、薄肉部6fの中央に設けられている。また、薄肉部6fに、貫通孔6cを囲むように環状のノッチ部6gが設けられていることが好ましい。
第1正極集電体6aの貫通孔6cの周囲が、変形板62の中央に設けられた肉厚部62aと接するように配置される。そして、貫通孔6cの周囲にエネルギー線を照射することにより、貫通溶接を行う。これにより、溶接部70が形成される。
溶接部70は、第1正極集電体6aを貫通し、変形板62の肉厚部62aに繋がるように形成される溶接ナゲットである。溶接部70は、平面視で環状形状であることが好ましい。なお、溶接部70の平面視の形状を、環状形状が一部欠けた形状とすることができる。また、離間した複数の溶接部70を設けることもできる。
溶接部70の平面視の形状を、環状形状あるは環状形状が一部欠けた形状とし、変形板62の径方向において溶接部70が2重になるようにすることがより好ましい。例えば、溶接部70の平面視の形状を2重丸の形状とすることができる。
なお、第1正極集電体6aにおいて、通常の厚みを有する部分と薄肉部6fの境界となる側壁6hは、薄肉部6fに対して90度よりも大きく傾斜していることが好ましい。
ここで、電流遮断機構60の作動方法について説明する。電池ケース100内の圧力が上昇することにより、変形板62の中央部が封口板2側に移動するように変形する。電池ケース100内の圧力が所定値以上となったとき、変形板62の変形に伴い、第1正極集電体6aの薄肉部6fに設けられたノッチ部6gが破断する。これにより、正極板4から正極端子7への導電経路が切断される。このように、電流遮断機構60は、第1正極集電体6a、変形板62及び導電部材61を含む。角形二次電池20が過充電状態となり電池ケース100内の圧力が上昇したとき、電流遮断機構60が作動し、正極板4から正極端子7への導電経路が切断されることにより、更なる過充電の進行が防止される。なお、電流遮断機構60が作動する作動圧は適宜決定できる。
正極活物質合剤層4bに炭酸リチウムを含有させることにより、角形二次電池20が過充電状態となったときに、炭酸リチウムが分解し即座にガスが発生する。これにより、より効率的に電流遮断機構60を作動させることができる。正極活物質合剤層4bにリン酸リチウムを含有させることにより、角形二次電池20が過充電状態となった際の意図しない化学反応の進行を抑制できるため、信頼性を向上させることができる。
変形板62と第1正極集電体6aの溶接接続を行う前ないし後に、正極端子7に形成された端子貫通孔7dを通じて導電部材61の内部側にガスを送り込むことにより、導電部材61と変形板62に溶接部のリーク検査を行える。端子貫通孔7dは、端子封止部材7xにより封止される。なあ、端子封止部材7xは、ゴム部材と、ゴム部材の外面に配置される金属部材からなることが好ましい。
[封口板への各部品取り付け(負極側)]
図11を用いて、封口板2への負極端子9及び第1負極集電体8aの取り付け方法を説明する。封口板2に設けられた負極端子取り付け孔2bの近傍の電池外面側に外部側絶縁部材13を配置し、負極端子取り付け孔2bの近傍の電池内面側に内部側絶縁部材12及び第1負極集電体8aを配置する。次に、負極端子9を、外部側絶縁部材13の貫通孔、封口板2の負極端子取り付け孔2b、内部側絶縁部材12の貫通孔及び第1負極集電体8aの貫通孔のそれぞれに挿入する。そして、負極端子9の先端を第1負極集電体8a上にカシメる。これにより、外部側絶縁部材13、封口板2、内部側絶縁部材12及び第1負極集電体8aが固定される。なお、負極端子9においてカシメられた部分と第1負極集電体8aはレーザ溶接等により溶接接続されることが好ましい。また、内部側絶縁部材12及び外部側絶縁部材13はそれぞれ樹脂製であることが好ましい。
[集電体とタブの接続]
図12は、第2正極集電体6bに第1正極タブ群40a及び第2正極タブ群40bを接続し、第2負極集電体8bに第1負極タブ群50a及び第2負極タブ群50bを接続した
状態を示す図である。
上述の方法で2つの電極体要素を作製し、それぞれ第1の電極体要素3a、第2の電極体要素3bとする。なお、第1の電極体要素3aと第2の電極体要素3bは全く同じ構成であってもよいし、異なる構成であってもよい。ここで、第1の電極体要素3aの複数枚の正極タブ40が第1正極タブ群40aを構成する。第1の電極体要素3aの複数枚の負極タブ50が第1負極タブ群50aを構成する。第2の電極体要素3bの複数枚の正極タブ40が第2正極タブ群40bを構成する。第2の電極体要素3bの複数枚の負極タブ50が第2負極タブ群50bを構成する。
第1の電極体要素3aと第2の電極体要素3bの間に、第2正極集電体6bと第2負極集電体8bを配置する。そして、第1正極タブ群40aと第2正極タブ群40bを第2正極集電体6b上に配置する。第1負極タブ群50aと第2負極タブ群50bを第2負極集電体8b上に配置する。第1正極タブ群40a及び第2正極タブ群40bはそれぞれ第2正極集電体6bに溶接接続され溶接部90が形成される。第1負極タブ群50a及び第2負極タブ群50bはそれぞれ第2負極集電体8bに溶接接続され溶接部90が形成される。溶接方法は、超音波溶接、あるいは抵抗溶接が好ましい。なお、レーザ溶接で接続することもできる。
図12に示すように、第2正極集電体6bは、集電体第1領域6b1と集電体第2領域6b2を有する。集電体第1領域6b1には正極タブ40(第1正極タブ群40a、第2正極タブ群40b)が接続される。集電体第1領域6b1には集電体第2開口6zが設けられている。集電体第1領域6b1と集電体第2領域6b2は、集電体第3領域6b3により繋がれている。第2正極集電体6bを第1正極集電体6aに接続した後、集電体第2開口6zは封口板2に設けられた電解液注液孔15と対応する位置に配置される。集電体第2領域6b2には、集電体第1開口6yが設けられている。そして、集電体第1開口6yの周囲には、集電体第1凹部6mが設けられている。
図12に示すように、第2負極集電体8bは、集電体第1領域8b1と集電体第2領域8b2を有する。集電体第1領域8b1には負極タブ50(第1負極タブ群50a、第2負極タブ群50b)が接続される。集電体第2領域8b2には、集電体第1開口8yが設けられている。そして、集電体第1開口8yの周囲には、集電体第1凹部8fが設けられている。集電体第1領域8b1と集電体第2領域8b2は、集電体第3領域8b3により繋がれている。
[第1正極集電体と第2正極集電体の接続]
図7Aに示すように、第1正極集電体6aの集電体突起6xが、第2正極集電体6bの集電体第1開口6y内に位置するようにして、第2正極集電体6bを第2絶縁部材63上に配置する。そして、第1正極集電体6aの集電体突起6xと第2正極集電体6bの集電体第1開口6yの縁部をレーザ等のエネルギー線の照射により溶接する。これにより、第1正極集電体6aと第2正極集電体6bが接続される。なお、集電体第1凹部6mにおいて、第1正極集電体6aと第2正極集電体6bが溶接接続されていることが好ましい。
図7Aに示すように、封口板2に対して垂直な方向において、封口板2と集電体第1領域6b1の距離は、封口板2と集電体第2領域6b2の距離よりも小さい。このような構成であると、集電部が占めるスペースをより小さくでき、より体積エネルギー密度の高い角形二次電池となる。
第1正極集電体6aと第2正極集電体6bをレーザ等のエネルギー線の照射により溶接する際、第2正極集電体6bに設けたターゲット孔を画像補正用のターゲットとすることが好ましい。
図7Aに示すように、第1正極集電体6aの第2絶縁部材63と対向する面であって、集電体突起6xの裏側には集電体第2凹部6wが形成されている。これにより、第1正極集電体6aと第2正極集電体6bの間により大きな溶接部を形成し易くなるため好ましい。また、集電体第2凹部6wが形成されていることにより、第1正極集電体6aと第2正極集電体6bを溶接接続する際に、溶接時の熱により第2絶縁部材63が損傷することを防止できる。
[第1負極集電体と第2負極集電体の接続]
図11に示すように、第2負極集電体8bは、集電体第1領域8b1と集電体第2領域8b2を有する。集電体第1領域8b1には負極タブ50(第1負極タブ群50aと第2負極タブ群50b)が接続される。集電体第2領域8b2には、集電体第1開口8yが設けられている。集電体第1領域8b1と集電体第2領域8b2は、集電体第3領域8b3により繋がれている。
図13に示すように、第1負極集電体8aの集電体突起8xが、第2負極集電体8bの集電体第1開口8y内に位置するようにして、第2負極集電体8bを内部側絶縁部材12上に配置する。そして、第1負極集電体8aの集電体突起8xと第2負極集電体8bの集電体第1開口8yの縁部をレーザ等のエネルギー線の照射により溶接する。これにより、第1負極集電体8aと第2負極集電体8bが接続される。集電体第1凹部8fにおいて、第1負極集電体8aと第2負極集電体8bが溶接接続されていることが好ましい。封口板2に対して垂直な方向において、封口板2と集電体第1領域8b1の間の距離は、封口板2と集電体第2領域8b2の間の距離より小さい。なお、第1負極集電体8aを用いず、第2負極集電体8bを負極端子9に接続することができる。
図11に示すように、第1負極集電体8aの内部側絶縁部材12と対向する面であって、集電体突起8xの裏側には集電体第2凹部8wが形成されている。これにより、第1負極集電体8aと第2負極集電体8bの間により大きな溶接部を形成し易くなるため好ましい。また、集電体第2凹部8wが形成されていることにより、第1負極集電体8aと第2負極集電体8bを溶接接続する際に、溶接時の熱により内部側絶縁部材12が損傷することを防止できる。
なお、集電体突起6x及び集電体突起8xはそれぞれ、平面視の形状が非真円であることが好ましく、方形状、楕円状やトラック形状であることが好ましい。
[カバー部材の取り付け]
図13Aはカバー部材80を第1絶縁部材10及び第2絶縁部材63に取り付ける前の状態を示す図である。図13Bはカバー部材80を第1絶縁部材10及び第2絶縁部材63に取り付けた後の状態を示す図である。なお、図13A及び図13Bにおいては、第2の電極体要素3b及び第2正極タブ群40bの図示は省略されている。
カバー部材80は、第1正極集電体6aと対向するように配置されるカバー部本体80aと、カバー部本体80aの封口板2の短手方向における両端部から封口板2に向かって延びる一対の腕部80bを有する。カバー部材80は、カバー部本体80aの封口板2の長手方向における端部から封口板2に向かって延びるカバー壁部80dを有する。腕部80bの内側の面には、接続突起(図示省略)が設けられている。カバー部本体80aにおいて、腕部80bの根元近傍には、根元開口80cが設けられている。カバー壁部80dには壁部開口80eが設けられている。
カバー部材80のカバー部本体80aが第1正極集電体6aと対向するように、カバー
部材80を第1絶縁部材10及び第2絶縁部材63へ接続する。カバー部材80の一対の腕部80bは、それぞれ接続突起により、第1絶縁部材10の第2接続部10fに接続される。カバー部材80のカバー壁部80dが第2絶縁部材63の第3接続部63dに接続される。
第3接続部63dは第3壁部63bに設けられた突起であり、第3接続部63dがカバー壁部80dの壁部開口80eと嵌合されることにより、第1絶縁部材10とカバー部材80が接続されている。第1絶縁部材10の第2接続部10fに、カバー部材80の腕部80bに設けられた接続突起が引っ掛けるようにして接続される。カバー部本体80aにカバー部開口80xが設けられている。カバー部開口80xは、変形板62と第1正極集電体6aの接続部に対向する位置に設けられている。これにより、カバー部開口80xがガスの流路となり、電流遮断機構がよりスムーズに作動する。
カバー部材80が電流遮断機構60と電極体3の間に配置されることにより、電極体3が電池ケース100内で動き、電流遮断機構60を損傷させることを防止できる。なお、カバー部材80は樹脂製であることが好ましい。また、カバー部材80は絶縁部材からなることが好ましい。
第1正極集電体6aとカバー部材80のカバー部本体80aの上面の間に隙間が形成されるようにすることが好ましい。このような構成により、変形板62の下面にスムーズにガスが流れ込むため、電池ケース100内の圧力が所定値以上となったときに、よりスムーズに変形板62が変形する。但し、上述の隙間は必須の構成ではない。
カバー部材80のカバー部本体80aに根元開口80cが設けられていることが好ましい。これにより、変形板62の下面にスムーズにガスが流れ込むため、電池ケース100内の圧力が所定値以上となったときに、よりスムーズに変形板62が変形する。但し、根元開口80cは必須の構成ではない。
なお、正極タブ40が接続された第2正極集電体6bを、変形板62に接続された第1正極集電体6aに接続した後、カバー部材80を第1絶縁部材10及び第2絶縁部材63の少なくとも一方に接続することが好ましい。
[電極体作製]
図12における第1の電極体要素3aの上面と第2の電極体要素3bの上面とが直接ないし他の部材を介して接するように第1正極タブ群40a、第2正極タブ群40b、第1負極タブ群50a及び第2負極タブ群50bを湾曲させる。これにより、第1の電極体要素3aと第2の電極体要素3bを纏めて、一つの電極体3とする。なお、第1の電極体要素3aと第2の電極体要素3bを、テープ等により一つに纏めることが好ましい。あるいは、第1の電極体要素3aと第2の電極体要素3bを、箱状ないし袋状に成形した絶縁シート14内に配置して、一つに纏めることが好ましい。
[角形二次電池の組み立て]
封口板2に取り付けられた電極体3を絶縁シート14で覆い、角形外装体1に挿入する。なお、絶縁シート14を箱状ないし袋状に曲げ成形したものであることが好ましい。そして、封口板2と角形外装体1をレーザ溶接等により接合し、角形外装体1の開口を封口する。その後、電解質溶媒及び電解質塩を含有する非水電解液を封口板2に設けられた電解液注液孔15より注液する。そして、電解液注液孔15を封止栓16で封止する。これにより、角形二次電池20が作製される。
[角形二次電池20について]
角形二次電池20においては、第1正極集電体6aにおいて、変形板62と接続される部分の近傍に貫通孔6cを設けることにより、第1正極集電体6aにおいて変形板62と接続される面の平面度を高く安定した状態とすることができる。よって、変形板62と第1正極集電体6aを溶接する際に隙間が生じ難く、変形板62と第1正極集電体6aの間に安定的に信頼性の高い溶接部70が形成される。さらに、第1正極集電体6aに設けられた貫通孔6cから離れた部分を変形板62に溶接することにより、貫通溶接をより安定的に行うことができる。よって、より信頼性の高い二次電池となる。
変形板62の径方向において、第1正極集電体6aの貫通孔6cの縁部と、溶接部70の距離は、0.1mm~3mmであることが好ましく、0.1mm~2mmであることがより好ましく、0.2mm~0.5mmであることがさらに好ましい。
角形二次電池20において、溶接部70は、第1正極集電体6aを貫通するとともに、変形板62に繋がるように形成されている。また、溶接部70は、前記変形板を貫通していない。このような構成であると、変形板62にリーク部が生じることを確実に防止できる。よって、二次電池の密閉性をより確実に確保できる。
角形二次電池20において、変形板62は、中央部に、その周囲よりも厚みが大きい肉厚部62aを有し、肉厚部62aに第1正極集電体6aが溶接接続されて溶接部70が形成されている。このような構成であると、溶接部70が変形板62の厚み方向の全領域にわたって形成されることを効果的に防止できる。よって、密閉性がより確実に確保された信頼性の高い二次電池となる。
角形二次電池20において、変形板62は中央部に電極体3側に突出する突出部62bを有し、肉厚部62aが突出部62bを含む。このような構成であると、第1正極集電体6aと変形板62を溶接する際、第1正極集電体6aと変形板62がより確実に密着した状態となり、より信頼性の高い溶接部70が形成された二次電池となる。
角形二次電池20において、変形板62に対して垂直な方向から溶接部70を見たとき、溶接部70の形状は略環状形状であり、略環状形状である溶接部70は、貫通孔6cを囲むように配置されている。このような構成であると、第1正極集電体6aと変形板62がより強固に接続された信頼性の高い二次電池となる。また、電池ケース100内の圧力が上昇し、変形板62に圧力が加わり変形板62が変形する際に、第1正極集電体6aに設けられた破断予定部(脆弱部)に対して、確実に応力を加えることが可能となる。
ここで、略環状形状とは、環状形状を含むとともに、環状形状から一部切り欠かれた形状も含む。例えば、環状形状において、一箇所ないし複数個所切り欠かれた形状であってもよい。環状形状の全周の長さを100としたときに、切り欠かれていない部分の長さが70以上となるようにすることが好ましく、80以上とすることが好ましく、90以上とすることが更に好ましい。
角形二次電池20において、略環状形状である溶接部70が、変形板62の径方向において2重に設けられる。このような構成であると、第1正極集電体6aと変形板62がより強固に接続された信頼性の高い二次電池となる。なお、溶接部70を2重に設ける場合、それぞれに溶接部70が接するように設けられていてもよく、離間して設けられていてもよい。なお、溶接部70を3重以上に設けることもできる。
溶接部70は、パルス型のレーザを用いて形成された複数の溶接スポットからなるものであってもよい。また、複数の溶接スポットを線状に繋げたものであってもよい。また、溶接部70は、連続発振型のレーザを用いて形成された線状のものであってもよい。
角形二次電池20において、変形板62に対して垂直な方向から溶接部70を見たとき、溶接部70が蛇行した形状を有する構成とすることができる。このような構成であると、第1正極集電体6aと変形板62がより強固に接続された信頼性の高い二次電池となる。
角形二次電池20において、変形板62は、電極体3側の面に設けられた環状の第1溝部62cと、正極端子7側の面に設けられた環状の第2溝部62dを有する。そして、変形板62の径方向において、第1溝部62cの少なくとも一部は、第2溝部62dよりも外周側に位置する。更に、変形板62の径方向において、第2溝部62dの幅W2は、第1溝部62cの幅W1よりも大きい。このような構成であると、変形板62の電気抵抗が大きくなることを抑制しつつ、変形板62を変形し易くすることができる。よって、内部抵抗が小さく、且つ、二次電池が過充電状態となったときに即座に作動する電流遮断機構を有する二次電池となる。
第1溝部62cの深さは、第2溝部62dの深さよりも大きいことが好ましい。このような構成により、変形板62をより変形し易くすることができる。また、より深さの大きい第1溝部62cをより外周側に配置することにより、変形板62の電気抵抗が大きくなることを抑制できる。
第1溝部62cは、底部62c1と第1側壁62c2と第2側壁62c3により構成される。第1側壁62c2は第2側壁62c3よりも変形板62の中央側に位置する。第2側壁62c3の底部62c1に対する角度は、第1側壁62c2の底部62c1に対する角度よりも大きいことが好ましい。このような構成であると、変形板62の加工バラツキを抑制することができ、変形板62の変形のしやすさが安定し所定の圧力でより確実に電流遮断機構60が作動するようになる。
肉厚部62aは電極体3側に第1平坦面62xを有する。変形板62は正極端子7側の面であって、第1溝部62cの裏側に第2平坦面62yを有する。変形板62は正極端子7側の面であって、第1平坦面62xの裏側に第3平坦面62zを有する。変形板62の厚み方向において、第1平坦面62xと第2平坦面62yの距離は、肉厚部62aの厚み(変形板62の厚み方向における第1平坦面62xと第3平坦面62zの間の距離)に対して、0.7~1.2であることが好ましい。これにより、電流遮断機構60が作動した後の変形板62と第1正極集電体6aの距離を大きく確保することができる。よって、スパークの発生、あるいは変形板62と第1正極集電体6aが再度導通することをより確実に防止できる。変形板62の厚み方向において、第1平坦面62xと第2平坦面62yの距離が肉厚部62aの厚みに対して0.7以上とすることで、電流遮断機構60が作動した後の変形板62と第1正極集電体6aの距離を大きく確保することができる。変形板62の厚み方向において、第1平坦面62xと第2平坦面62yの距離が肉厚部62aの厚みに対して1.2以下とすることで、変形板62がよりスムーズに変形するようになる。
変形板62の外周縁であって、正極端子7側の端部にテーパー部62eが設けられていることが好ましい。このような構成により、変形板62を導電部材61の導電部材開口部61dに挿入する際に、導電部材61が損傷することを効果的に防止できる。
図7Bに示すように、封口板2の電極体3側の面において正極端子取り付け孔2aの周囲に、平面視の形状が環状である内面側突起2cが設けられている。内面側突起2cにより押圧された第1絶縁部材10が水平方向(封口板2に対して平行な方向。図7Bにおいては左右方向。)に逃げるように変形した場合、第1絶縁部材10が歪み封口板2と第1絶縁部材10の間ないし第1絶縁部材10と導電部材61の間に隙間が生じる虞がある。
このような課題は、第1絶縁部材10において封口板2と導電部材61の間に配置される部分であって、第1絶縁部材10の第2端子挿入孔10dの径方向において内面側突起2cよりも外側に溝部を設けることにより解消できる。例えば、第1絶縁部材10において、封口板2と対向する面に絶縁部材第1溝部10xを設けることが好ましい。また、絶縁部材第1溝部10xに加えて、あるいは、絶縁部材第1溝部10xに代えて、第1絶縁部材10において、導電部材61に対向する面に絶縁部材第2溝部10yを設けることが好ましい。なお、第1絶縁部材10に、絶縁部材第1溝部10xと絶縁部材第2溝部10yのいずれか一方のみを設けてもよい。また、第1絶縁部材10において、封口板2と対向する面に絶縁部材第2溝部10yを設け、導電部材61に対向する面に絶縁部材第1溝部10xを設けることもできる。なお、絶縁部材第1溝部10x及び絶縁部材第2溝部10yは必須の構造ではない。封口板2の外面において正極端子取り付け孔2a縁部には、平面視の形状が環状である外面側突起2dが設けられている。
絶縁部材第1溝部10xは平面視の形状が環状であることが好ましい。絶縁部材第2溝部10yは平面視の形状が環状であることが好ましい。但し、絶縁部材第1溝部10x及び絶縁部材第2溝部10yは、必ずしも平面視の形状が環状である必要はなく、環状の一部が取り除かれた形状とすることもできる。例えば、環状とした場合の長さに対して、絶縁部材第1溝部10xないし絶縁部材第2溝部10yの長さが7割以上の長さとなるようにすることができる。
第1絶縁部材10の両面に溝部を設ける場合は、第1絶縁部材10の第2端子挿入孔10dの径方向において、一方の溝部が他方の溝部よりも外側に設けられることが好ましい。
なお、第1絶縁部材10が比較的柔らかい場合、例えば、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等からなる場合、特に効果的である。
図7Aに示すように、導電部材61の貫通孔の電極体3側の端部にはテーパー部61eを設けることが好ましい。このような構成であれば、正極端子7と導電部材61の間に隙間が生じ難く、正極端子7と導電部材61の間をガスが通り抜けることをより効果的に抑制できる。
上述の実施形態、及び他の実施形態における、第1正極集電体6aと変形板62に溶接部70の平面視における形状を図14に示す。
図14の(a)は、上述の実施形態に係る角形二次電池20の溶接部70の平面視における形状である。
図14の(b)や(c)に示すように、溶接部70の形状を、円形の環状形状の一部が切り欠かれた形状とすることができる。
図14の(d)に示すように、溶接部70の形状を、蛇行した形状とすることもできる。
図14の(e)に示すように、溶接部70の形状を、環状形状で且つ蛇行した形状のものを、2重に設けたものとすることができる。
図14の(f)に示すように、溶接部70の形状を、多角形とすることもできる。
図15に他の実施形態に係る角形二次電池における変形板と第1正極集電体の接続部近傍の断面図を示す。図15は、他の実施形態に係る角形二次電池の図10に対応する図である。
なお、図15の(a)は変形板と第1正極集電体を溶接する前の状態を示す図であり、図15の(b)は変形板と第1正極集電体を溶接した後の状態を示す図である。他の実施
形態に係る角形二次電池は、第1正極集電体において変形板と接続される部分の周辺の形状と、変形板に溶接される位置以外は、上述の実施形態に係る角形二次電池20と同様の構成を有する。
図15の(a)に示すように、他の実施形態に係る角形二次電池では、第1正極集電体106aは薄肉部106fを有する。薄肉部106fの中央部には貫通孔106cが設けられている。貫通孔106cの縁部には電極体側に向かって突出する環状の環状突起106xが設けられている。また、薄肉部106fには貫通孔106cを囲むように配置された環状のノッチ部106gが設けられている。
そして、貫通孔106cの縁部に沿ってレーザ等のエネルギー線が照射されることにより、溶接部170が形成され、第1正極集電体106aと変形板62が溶接される。なお、貫通孔106cの縁部に環状突起106xが形成され、この環状突起106xが溶融させられて変形板62と溶接されることにより、より大きな溶接部170が効率的に形成される。よって、変形板62と第1正極集電体106aの接続部の信頼性が高い二次電池となる。
<その他>
なお、上述の実施形態においては、封口板と導電部材の間に配置される第1絶縁部材と、変形板と正極集電体を構成する第1正極集電体の間に配置される第2絶縁部材とを用いる例を示した。変形例として、第2絶縁部材を用いず、封口板と導電部材の間に配置される第1絶縁部材と正極集電体を固定することもできる。
上述の実施形態においては、正極端子と導電部材が別部品である例を示した。しかしながら、正極端子と導電部材を一つの部品とすることも可能である。この場合、正極端子及び導電部材を構成する部品において、正極端子となる部分を電池内部側から封口板の正極端子取り付け孔に挿入し、電池外部側において正極端子となる部分をカシメることができる。
第1絶縁部材、第2絶縁部材、カバー部材は、樹脂製であることが好ましく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又はエチレン・四フッ化エチレン共重合体(ETFE)等からなるものを用いることができる。
上述の実施形態においては、電極体3が二つの電極体要素からなる例を示したが、これに限定されない。電極体3が三つ以上の電極体要素からなってもよい。電極体要素は、それぞれ積層型電極体に限定されず、長尺状の正極板と長尺状の負極板をセパレータを介して巻回した巻回型電極体であってもよい。
また、電極体3が一つの積層型電極体であってもよい。また、電極体3が、長尺状の正極板と長尺状の負極板をセパレータを介して巻回した一つの巻回型電極体であってもよい。
上述の実施例では、正極板と変形板を電気的に接続する部材が、第1正極集電体と第2正極集電体からなる例を示したが、正極板と変形板を電気的に接続する部材が一つの正極集電体からなってもよい。
溶接に用いるエネルギー線としては、レーザ、電子ビーム、イオンビーム等を用いることができる。
20・・・角形二次電池
1・・・角形外装体
2・・・封口板
2a・・・正極端子取り付け孔
2b・・・負極端子取り付け孔
2c・・・内面側突起
2d・・・外面側突起
100・・・電池ケース
3・・・電極体
3a・・・第1の電極体要素
3b・・・第2の電極体要素
4・・・正極板
4a・・・正極芯体
4b・・・正極活物質合剤層
4d・・・正極保護層
40・・・正極タブ
40a・・・第1正極タブ群
40b・・・第2正極タブ群
5・・・負極板
5a・・・負極芯体
5b・・・負極活物質合剤層
50・・・負極タブ
50a・・・第1負極タブ群
50b・・・第2負極タブ群
6・・・正極集電体
6a・・・第1正極集電体
6c・・・貫通孔
6d・・・固定用孔
6d1・・・小径部
6d2・・・大径部
6e・・・ずれ防止用孔
6f・・・薄肉部
6g・・・ノッチ部
6h・・・側壁
6x・・・集電体突起
6w・・・集電体第2凹部
6b・・・第2正極集電体
6b1・・・集電体第1領域
6b2・・・集電体第2領域
6b3・・・集電体第3領域
6m・・・集電体第1凹部
6y・・・集電体第1開口
6z・・・集電体第2開口
7・・・正極端子
7a・・・鍔部
7b・・・挿入部
7c・・・端子拡径部
7d・・・端子貫通孔
7x・・・端子封止部材
8・・・負極集電体
8a・・・第1負極集電体
8x・・・集電体突起
8w・・・集電体第2凹部
8b・・・第2負極集電体
8b1・・・集電体第1領域
8b2・・・集電体第2領域
8b3・・・集電体第3領域
8f・・・集電体第1凹部
8y・・・集電体第1開口
9・・・負極端子
10・・・第1絶縁部材
10a・・・第1絶縁部材本体部
10b・・・第1側壁
10c・・・第2側壁
10d・・・第2端子挿入孔
10e・・・第1接続部
10f・・・第2接続部
10g・・・凹部
10x・・・絶縁部材第1溝部
10y・・・絶縁部材第2溝部

11・・・外部側絶縁部材
12・・・内部側絶縁部材
13・・・外部側絶縁部材
14・・・絶縁シート
15・・・電解液注液孔
16・・・封止栓
17・・・ガス排出弁

60・・・電流遮断機構
61・・・導電部材
61a・・・導電部材ベース部
61b・・・管状部
61c・・・フランジ部
61d・・・導電部材開口部
61e・・・テーパー部
62・・・変形板
62a・・・肉厚部
62b・・・突出部
62c・・・第1溝部
62c1・・・底部
62c2・・・第1側壁
62c3・・・第2側壁
62d・・・第2溝部
62e・・・テーパー部
62x・・・第1平坦面
62y・・・第2平坦面
62z・・・第3平坦面

63・・・第2絶縁部材
63x・・・絶縁部材第1領域
63a・・・絶縁部材第1開口
63b・・・第3壁部
63c・・・第4壁部
63d・・・第3接続部
63e・・・第4接続部
63f・・・固定用突起
63f1・・・拡径部
63g・・・ずれ防止用突起
63h・・・爪部

63y・・・絶縁部材第2領域
63i・・・絶縁部材第2開口
63k・・・絶縁部材環状リブ

63z・・・絶縁部材第3領域
70・・・溶接部
80・・・カバー部材
80a・・・カバー部本体
80b・・・腕部
80c・・・根元開口
80d・・・カバー壁部
80e・・・壁部開口
80x・・・カバー部開口
90・・・溶接部

106a・・・第1正極集電体
106c・・・貫通孔
106f・・・薄肉部
106g・・・ノッチ部
106x・・・環状突起
170・・・溶接部

Claims (7)

  1. 正極板及び負極板を含む電極体と、
    前記電極体を収容する電池ケースと、
    前記電池ケースに取り付けられた端子と、
    前記電極体側に開口部を有する導電部材と、
    前記開口部を封止する変形板と、
    集電体と、を備え、
    前記正極板又は前記負極板と、前記端子とは、前記集電体、前記変形板、前記導電部材を介して電気的に接続されており、
    前記変形板は、中央部に、その周囲よりも厚みが大きい肉厚部を有し、
    前記肉厚部と前記集電体が溶接接続されて溶接部が形成され、
    前記変形板は、前記電極体側の面に設けられた環状の第1溝部と、前記端子側の面に設けられた環状の第2溝部を有し、
    前記変形板の径方向において、前記第1溝部は、前記第2溝部よりも外周側に位置した環状の領域を含み、前記第2溝部は、第1溝部よりも内側に位置した環状の領域を含み
    前記変形板の径方向において、前記第2溝部の幅は、前記第1溝部の幅よりも大きく、
    前記電池ケース内の圧力が所定値以上となったときに前記変形板が変形し、前記変形板の変形に伴い、前記正極板又は前記負極板と前記端子の間の電気的接続が切断される二次電池。
  2. 前記溶接部は、前記集電体を貫通するとともに、前記変形板に繋がるように形成されており、
    前記溶接部は、前記変形板を貫通していない請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記変形板は中央部に前記電極体側に突出する突出部を有し、
    前記肉厚部が前記突出部を含む請求項1又は2に記載の二次電池。
  4. 前記第1溝部の深さは、前記第2溝部の深さよりも大きい請求項1~3のいずれかに記載の二次電池。
  5. 前記第1溝部は、底部と第1側壁と第2側壁により構成され、
    前記第1側壁は前記第2側壁よりも前記変形板の中央側に位置し、
    前記第2側壁の前記底部に対する角度は、前記第1側壁の前記底部に対する角度よりも大きい請求項1~4のいずれかに記載の二次電池。
  6. 前記変形板の外周縁であって、前記端子側の端部にテーパー部が設けられた請求項1~5のいずれかに記載の二次電池。
  7. 前記肉厚部は前記電極体側に第1平坦面を有し、
    前記変形板は前記端子側の面であって、前記第1溝部の裏側に第2平坦面を有し、
    前記変形板の厚み方向において、前記第1平坦面と前記第2平坦面の距離は、前記肉厚部の厚みに対して、0.7~1.2である請求項1~6のいずれかに記載の二次電池。
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