JP7021495B2 - 伝送装置及びチャネル間隔測定方法 - Google Patents

伝送装置及びチャネル間隔測定方法 Download PDF

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Description

本件は、伝送装置及びチャネル間隔測定方法に関する。
波長多重伝送では、波長ごとのチャネルごとに割り当てられた光信号が波長多重されて伝送される。近年、高密度化の要求に伴いチャネル間隔が狭くなっているため、チャネル間隔を検出し管理することが、ネットワーク管理において重要である。
これに対し、特許文献1には、光信号のスペクトルのチャネル間のギャップ幅(隣接チャネル間のスペクトルの隙間の大きさ)からチャネル間隔を見積もる手法が記載されている。また、特許文献2には、チャネルのエッジ付近の周波数におけるパワーと、その周波数から隣接チャネルに所定量だけシフトした周波数におけるパワーの比率からチャネル間隔を得る手法が記載されている。
米国特許出願公開第2016/0226683号明細書 特開2016-10040号公報
特許文献1の手法によると、例えば大量の信号データ(例えば20000シンボル)を取得してそのスペクトルを検出し、見積もりの精度を向上するためにスペクトルの補正処理が必要となる。したがって、この手法を採用する場合、複雑な演算処理が可能な高性能のハードウェアが必要となる。また、特許文献2の手法でも、例えばチャネルのエッジの周波数の算出などに複雑な演算処理が必要となる。
そこで本件は、光信号のチャネル間隔を容易に測定することができる伝送装置及びチャネル間隔測定方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、伝送装置は、波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信する受信部と、前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出する検出部と、前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと前記光信号のチャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記チャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値を算出する算出部と、前記パワーの平均値と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係を記憶する記憶部と、前記算出部が算出した前記パワーの平均値に対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得する取得部とを有する。
1つの態様では、伝送装置は、波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信する受信部と、前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出する検出部と、前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと前記光信号のチャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記チャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の第1周波数帯域内のパワーの平均値と、前記第1周波数帯域とは異なる所定幅の第2周波数帯域内のパワーの平均値との差分を算出する算出部と、前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係を記憶する記憶部と、前記算出部が算出した前記第1周波数帯域と前記第2周波数帯域の各パワーの平均値の差分に対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得する取得部とを有する。
1つの態様では、伝送装置は、波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信する受信部と、前記光信号の中心周波数を変化させる周波数制御部と、前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出する検出部と、前記スペクトルから、前記光信号の中心周波数に対する、前記光信号のチャネルと前記チャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記光信号のチャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値の変化率を算出する算出部と、前記変化率と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係を記憶する記憶部と、前記算出部が算出した前記変化率に対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得する取得部とを有する。
1つの態様では、チャネル間隔測定方法は、波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信し、前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出し、前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと前記光信号のチャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記チャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値を算出し、前記パワーの平均値と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係が登録されたテーブルから、前記算出した前記パワーの平均値に対応する前記中心周波数間隔を取得する方法である。
1つの態様では、チャネル間隔測定方法は、波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信し、前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出し、前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと前記光信号のチャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記チャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の第1周波数帯域内のパワーの平均値と、前記第1周波数帯域とは異なる所定幅の第2周波数帯域内のパワーの平均値との差分を算出し、前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係が登録されたテーブルから、前記算出した前記第1周波数帯域と前記第2周波数帯域の各パワーの平均値の差分に対応する前記中心周波数間隔を取得する方法である。
1つの側面として、光信号のチャネル間隔を容易に測定することができる。
伝送システムの一例を示す構成図である。 送受信器の一例を示す構成図である。 第1実施例におけるチャネル間隔測定部を示す構成図である。 チャネル間隔測定方法の一例を示す図である。 チャネル間隔テーブルの一例を示す図である。 スペクトル狭窄化の一例を示す図である。 チャネル間隔テーブルの生成方法の一例を示す図である。 チャネル間隔測定方法の一例を示すフローチャートである。 警報の出力処理の一例を示すフローチャートである。 ギャップ領域の調整の一例を示す図である。 ギャップ領域が固定されている場合の指標値の一例を示す図である。 ギャップ領域が可変である場合の指標値の一例を示す図である。 第2実施例におけるチャネル間隔測定部を示す構成図である。 ASE(Amplified Spontaneous Emission)の影響を考慮したチャネル間隔測定方法の一例を示す図である。 チャネル間隔テーブルの例を示す図である。 高周波数側及び低周波数側の各ギャップ領域のパワー平均値を用いたチャネル間隔測定方法の一例を示す図である。 高周波数側及び低周波数側の各ギャップ領域の中心周波数の初期値の決定方法の一例を示す図である。 第3実施例におけるチャネル間隔測定部を示す構成図である。 光信号の中心周波数に対するパワー平均値の変化率を利用したチャネル間隔測定方法の一例を示す図である。 チャネル間隔に対するギャップ領域のパワー平均値の変化の一例を示す図である。 チャネル間隔テーブルの一例を示す図である。 チャネル間隔測定方法の一例を示すフローチャートである。 比較例によるチャネル間隔の解析結果を示す図である。 実施例によるチャネル間隔の解析結果を示す図である。 パワー平均値を用いたチャネル間隔測定の効果の一例を示す図である。
図1は、伝送システムの一例を示す構成図である。伝送システムは、複数の送受信器1及びROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)が設けられたノードNa,Nbと、SDN(Software Defined Network)コントローラ3とを有する。
ノードNa,Nbの各ROADM2は、互いに波長多重光信号Smuxを送受信する。波長多重光信号Smuxには、波長単位のチャネルが設けられており、各チャネルに割り当てられた光信号Sが波長多重されている。ノードNaのROADM2から送信された波長多重光信号Smuxは、伝送路である光ファイバ90を伝送しノードNbのROADM2において受信される。また、ノードNbのROADM2から送信された波長多重光信号Smuxは、伝送路である光ファイバ91を伝送しノードNaのROADM2において受信される。
送受信器1は、伝送装置の一例であり、例えばデジタルコヒーレント光伝送方式に従い、チャネルの1つに割り当てられた光信号を送受信する。送受信器1から送信された光信号Sは、ROADM2に入力され、波長多重光信号Smuxに波長多重される。
ROADM2には、例えば、光信号Sを波長多重するための波長選択スイッチ(WSS: Wavelength Selective Switch)20が設けられている。波長選択スイッチ20は、各チャネルに対応する通過帯域を有するフィルタを備える。
また、ROADM2には、対向するノードNa,Nbから入力された波長多重光信号Smuxを各送受信器1に向けて分岐するための光スプリッタ21が設けられている。各送受信器1は、波長多重光信号Smuxから所定のチャネルに該当する光信号Sを受信する。
さらに、ROADM2には、波長多重光信号Smuxを増幅する光増幅器22,23が設けられている。光増幅器22,23は、例えば、エルビウムドープトファイバなどにより構成される。光増幅器22は、波長選択スイッチ20から光ファイバ90,91に出力される波長多重光信号Smuxを増幅し、光増幅器23は、光ファイバ90,91から光スプリッタ21に入力される波長多重光信号Smuxを増幅する。
SDNコントローラ3は、SDNの技術に基づき各ノードNa,Nbを監視制御する。SDNコントローラ3は、光信号Sのチャネルを管理し、送受信器1及び波長選択スイッチ20に該当チャネルの光信号Sの波長を設定する。また、SDNコントローラ3は、送受信器1から出力された警報を受信し、例えばオペレータに通知する。
図2は、送受信器1の一例を示す構成図である。送受信器1は、光信号Sを送信する送信部1aと、光信号Sを受信する受信部1bと、送信部1a及び受信部1bを制御する制御部1cとを有する。なお、図2には、光信号Sを送受信する一組の送信部1a及び受信部1bの構成だけが示されているが、他の送信部1a及び受信部1bもこれと同様の構成を有する。
送信部1aは、送信処理回路110、DAC(Digital-to-Analog Converter)111,112と、増幅器113,114と、レーザダイオード(LD: Laser Diode)115と、光変調器116とを有する。送信処理回路110は、例えばDSP(Digital Signal Processor)により構成されるが、これに限定されず、FPGA(Field Programmable Gate Array)、あるいはCPU(Central Processing Unit)回路により構成されてもよい。
送信処理回路110は、例えばLAN(Local Area Network)から入力されたデータ信号Dtを、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの所定の変調方式に従って、データ信号Dtの同相成分及び直交位相成分の各シンボルにマッピングする。なお、データ信号Dtのフォーマットとしては、イーサネット(登録商標)フレームが挙げられるが、これに限定されない。
送信処理回路110は、データ信号Dtの同相成分及び直交位相成分をDAC111,112にそれぞれ出力する。なお、送信処理回路110は、マッピング処理以外にも、データ信号Dtの誤り訂正用のFEC(Forward Error Correction)符号の生成処理などを行ってもよい。
DAC111,112は、データ信号Dtをデジタル信号からアナログ信号に変換し増幅器113,114にそれぞれ出力する。増幅器113,114はアナログ信号を増幅して光変調器116に入力する。光変調器116は、例えばマッハツェンダ変調器(MZM: Mach-Zehnder Modulator)により構成される。
レーザダイオード115は、送信光を生成し光変調器116に出力する。光変調器116は、送信光をデータ信号Dtの同相成分及び直交位相成分に基づき光変調することにより光信号Sを生成し送信する。光信号Sは、ROADM2から光ファイバを介し、対向するノードNa,Nbに入力され、ROADM2で分岐され該当送受信器1の受信部1bで受信される。
受信部1bは、コヒーレント受信器100と、ADC(Analog-to-Digital Converter)101,102と、受信処理回路103と、レーザダイオード(LD)104とを有する。コヒーレント受信器100は、受信光フロントエンドなどを呼ばれ、受信部の一例として、波長多重光信号Smuxに設けられたチャネルの1つに割り当てられた光信号Sを受信する。
コヒーレント受信器100にはレーザダイオード104から局発光が入力される。コヒーレント受信器100は、局発光の中心周波数に基づいて、波長多重光信号Smuxから該当チャネルの光信号Sを受信する。より具体的には、コヒーレント受信器100は、光信号Sの中心周波数を基準として所定の周波数の範囲内の信号成分を波長多重光信号Smuxから取得する。コヒーレント受信器100は、信号成分を電気信号に変換し同相成分及び直交位相成分に分離してADC101,102にそれぞれ出力する。
ADC101,102は、データ信号Dtの同相成分及び直交位相成分をアナログ信号からデジタル信号にそれぞれ変換し受信処理回路103に出力する。受信処理回路103は、例えばDSPにより構成されるが、これに限定されず、FPGA、あるいはCPU回路により構成されてもよい。
受信処理回路103は、同相成分及び直交位相成分のシンボルをデマッピングすることにより元のデータ信号Dtを復元して、例えばLANに出力する。受信処理回路103は、デマッピング処理以外にも、例えば、光ファイバ90,91における波長分散や非線形光学効果を補償する処理、またFECに基づいてデータ誤りを訂正する処理を実行する。
また、受信処理回路103にはチャネル間隔測定部4が設けられている。チャネル間隔測定部4は、受信対象の光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出し、そのスペクトルに基づいて当該チャネルとその隣接チャネルの間の中心周波数間隔(以下、「チャネル間隔」と表記)を測定する。なお、チャネル間隔測定部4の構成については後述する。
制御部1cは、例えばCPU回路などにより構成され、送信部1a及び受信部1bを制御する。制御部1cは、例えば、レーザダイオード115の送信光の中心周波数とレーザダイオード104の局発光の中心周波数を設定することにより光信号Sの中心周波数を制御する。また、制御部1cは、送信処理回路110及び受信処理回路103に対して光信号S(データ信号Dt)の処理に関する各種の制御を行う。制御部1cは、例えばSDNコントローラ3と通信し、SDNコントローラ3の指示に従って制御を行う。
次に、チャネル間隔測定部4について述べる。
(第1実施例)
図3は、第1実施例におけるチャネル間隔測定部4を示す構成図である。チャネル間隔測定部4は、キャプチャ処理部40と、FFT(Fast Fourier Transform)部41と、スペクトルデータ格納部42と、指標値算出部43と、チャネル間隔取得部44と、テーブル記憶部45と、テーブル生成部46とを有する。
キャプチャ処理部40は、例えば制御部1cからの制御に従い、例えば一定周期でデータ信号Dtをキャプチャする。キャプチャ処理部40は、キャプチャしたデータ信号DtのデータをFFT部41に出力する。
FFT部41は、検出部の一例であり、コヒーレント受信器100が受信した光信号Sのチャネルを中心とする周波数スペクトル(以下、「スペクトル」と表記)を検出する。より具体的には、FFT部41は、高速フーリエ変換(FFT)によりデータ信号Dtのデータを時間領域のデータから周波数領域のデータ、つまりスペクトルデータに変換する。FFT部41は、スペクトルデータをスペクトルデータ格納部42に格納する。
スペクトルデータ格納部42は、例えばDSPのメモリ領域などから構成されるが、これに限定されず、DSPとは別のメモリなどにより構成されてもよい。スペクトルデータ格納部42には、FFT部41から書き込まれたスペクトルデータが格納される。スペクトルデータは、指標値算出部43により読み出される。
指標値算出部43は、算出部の一例であり、FFT部41により検出されたスペクトルから、光信号Sのチャネルとその隣接チャネルにわたる所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値(以下、「パワー平均値」と表記)を算出する。指標値算出部43は、パワー平均値を、チャネル間隔を示す指標値として算出しチャネル間隔取得部44に出力する。
テーブル記憶部45は、記憶部の一例であり、指標値とチャネル間隔の対応関係を記憶する。より具体的には、テーブル記憶部45には、指標値とチャネル間隔が対応付けられて登録されたチャネル間隔テーブル450が記憶されている。テーブル記憶部45は、例えばDSPのメモリ領域などから構成されるが、これに限定されず、DSPとは別のメモリなどにより構成されてもよい。
テーブル生成部46は、例えば制御部1cの指示に従い、チャネル間隔の測定に先立ってチャネル間隔テーブル450を生成する。このとき、制御部1cは光信号Sの中心周波数を例えば所定間隔で変化させることによりチャネル間隔を変化させる、テーブル生成部46は、チャネル間隔ごとの指標値を指標値算出部43から取得することによりチャネル間隔テーブル450を生成する。
チャネル間隔取得部44は、取得部の一例であり、指標値算出部43が算出した指標値に対応するチャネル間隔をテーブル記憶部45から取得する。より具体的には、チャネル間隔取得部44は、チャネル間隔テーブル450を参照することにより、指標値に対応するチャネル間隔を取得する。チャネル間隔取得部44は、チャネル間隔テーブル450から取得したチャネル間隔を制御部1cに通知する。
図4は、チャネル間隔測定方法の一例を示す図である。図4において、横軸は周波数(GHz)を示し、縦軸はパワー(mW)を示す。また、符号Roは、FFT部41により検出されるスペクトルの範囲(以下、「検出範囲」と表記)を示す。検出範囲Roは、該当チャネル#n(n:正の整数)を中心として、その両側の隣接チャネル#(n+1),#(n-1)の一端を含む。
符号Snは、該当チャネルの光信号Sのスペクトルを示す。また、符号Sn+1は、高周波数側(つまり短波長側)の隣接チャネル#(n+1)の光信号Sのスペクトルを示し、符号Sn-1は、低周波数側(つまり長波長側)の隣接チャネル#(n-1)の光信号Sのスペクトルを示す。なお、スペクトルSn+1,Sn-1のうち、一点鎖線で示される部分は、検出範囲Ro外の部分である。
本例では、当該チャネル#nの光信号Sの中心周波数fcと高周波数側の隣接チャネル#(n+1)の光信号Sの中心周波数fc’の間隔を測定対象のチャネル間隔Lとする。しかし、当該チャネル#nの光信号Sの中心周波数fcと低周波数側の隣接チャネル#(n-1)の光信号Sの中心周波数の間隔を測定対象のチャネル間隔Lとした場合も、以下と同様の測定方法が用いられる。
指標値算出部43は、当該チャネル#nと隣接チャネル#(n+1)にわたる所定幅W1の周波数帯域(以下、「ギャップ領域」と表記)A1内のパワーの平均値を算出する。より具体的には、ギャップ領域A1は、当該チャネル#nの周波数帯域の一端と隣接チャネル#(n+1)の周波数帯域の一端を含む領域である。このため、ギャップ領域A1には、当該チャネル#nのスペクトルSnと隣接チャネル#(n+1)のスペクトルSn+1が含まれている。なお、ギャップ領域A1の中心周波数f1及び幅W1は、予め適切な値に設定されている。
例えば、隣接チャネル#(n+1)が、符号dで示されるように当該チャネル#nに接近した場合、つまり、チャネル間隔Lが狭くなった場合、ギャップ領域A1内のスペクトルSn+1は、符号S’で示されるように、パワーが増加する方向に変化する。このため、ギャップ領域A1のパワー平均値P1は増加する。
また、上記の場合とは逆に、隣接チャネル#(n+1)が当該チャネル#nから離れた場合、つまり、チャネル間隔Lが広くなった場合、ギャップ領域A1内のスペクトルSn+1は、パワーが減少する方向に変化する。このため、ギャップ領域A1のパワー平均値P1は減少する。
このため、チャネル間隔測定部4は、指標値算出部43によりパワー平均値P1を指標値として算出することによりチャネル間隔Lを測定することができる。指標値算出部43は、例えば、ギャップ領域A1内のパワーを一定間隔で検出し、そのパワーの合計を検出数または幅W1で割り算することによりパワー平均値P1を算出する。また、チャネル間隔取得部44は、チャネル間隔テーブル450から、パワー平均値(指標値)P1に対応するチャネル間隔Lを取得する。
図5は、チャネル間隔テーブル450の一例を示す図である。チャネル間隔テーブル450には、指標値のパワー平均値P1とチャネル間隔L(GHz)が対応付けられて登録されている。なお、チャネル間隔テーブル450はテーブルの一例である。
チャネル間隔取得部44は、例えば、指標値が0.30である場合、チャネル間隔Lとして35.0(GHz)を取得し、指標値が0.24である場合、チャネル間隔Lとして36.5(GHz)を取得する。チャネル間隔取得部44は、取得したチャネル間隔Lを制御部1cに通知する。
また、チャネル間隔取得部44は、指標値算出部43が算出した指標値であるパワー平均値がチャネル間隔テーブル450に登録されていない場合、その算出したパワー平均値P1に近い値からチャネル間隔Lを取得する。チャネル間隔取得部44は、例えば、パワー平均値P1が0.31である場合、チャネル間隔Lとして35.0(GHz)を取得する。
このように、チャネル間隔取得部44は、指標値算出部43が算出した指標値であるパワー平均値P1に基づいてチャネル間隔テーブル450からチャネル間隔Lを容易に取得することができる。
また、指標値算出部43は、ギャップ領域A1内のパワー平均値P1を算出するため、個々のパワーに誤差があっても平均化により誤差の影響を低減することができる。このため、指標値算出部43は、例えばスペクトルSn-1,Sn,Sn+1の補正処理を行う必要がない。さらに、ギャップ領域A1は、当該チャネル#nと隣接チャネル#(n+1)にわたる所定幅W1の周波数帯域であるため、指標値算出部43は、ギャップ領域A1の特定するために複雑な計算を行う必要もない。
したがって、送受信器1は、光信号Sのチャネル間隔Lを容易に測定することができる。また、制御部1cは、チャネル間隔Lに基づき、当該チャネル#nの光信号Sの中心周波数fcを制御することができる。
例えば、制御部1cは、図4の符号dで示されるように、隣接チャネル#(n+1)が当該チャネル#nに接近しているとチャネル間隔Lから判定した場合、当該チャネル#nの光信号Sの中心周波数fcを、符号d’で示される方向に変化させることでチャネル間隔Lを広げることができる。このとき、制御部1cは、受信部1bのレーザダイオード104に対して局発光の中心周波数の制御を行い、さらに、対向するノードNa,Nbの送信部1aのレーザダイオード115に対して送信光の中心周波数の制御を行う。制御部1cは、対向するノードNa,Nbに対して、SDNコントローラ3経由で周波数制御の指示を送信してもよいし、あるいは、周波数制御信号を波長多重光信号Smuxに波長多重し光ファイバ90,91経由で送信してもよい。
再び図5を参照すると、チャネル間隔テーブル450には、0.10以下の指標値に対応するチャネル間隔Lが、例えば「N/A」として登録されている。これは、指標値が異常に小さい場合、当該チャネル#nのスペクトルSnに異常があると推定されるからである。スペクトルSnの異常としては、例えばスペクトルSnの狭窄化(PBN: Pass Band Narrowing)が挙げられる。
図6は、スペクトル狭窄化の一例を示す図である。図6において、図4と共通する構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
上述したように、ROADM2には、通過帯域を有する波長選択スイッチ20が設けられている。例えば、図1の伝送システムにおいて、ノードNa,Nbの間に、波長多重光信号Smuxを中継する複数のROADM2が設けられている場合、複数の波長選択スイッチ20の通過帯域の累積によってスペクトルSnの端部が削られる。
符号Rpは、複数の波長選択スイッチ20の累積の通過帯域Rpを示す。通過帯域RpがスペクトルSnの幅に対して十分に広ければ、スペクトルSnは削られることはないが、符号Dに示されるように、通過帯域Rpが狭まると、スペクトルSnの端部(斜線部分を参照)が削られてスペクトルSnが狭窄化する。これにより、当該チャネル#nの光信号Sの品質は低下する。
スペクトルSnが狭窄化すると、ギャップ領域A1内のパワーが減少するため、指標値であるパワー平均値P1が低下する。したがって、チャネル間隔テーブル450に、所定の閾値(本例では0.1)以下の指標値に対応するチャネル間隔Lとして「N/A」が登録されていれば、チャネル間隔取得部44は、「N/A」を異常なチャネル間隔Lと判定して制御部1cに通知することができる。
なお、上記の閾値は、例えば、隣接チャネル#(n+1)のスペクトルSn+1が存在しない場合の指標値に基づいて決定される。これは、隣接チャネル#(n+1)のスペクトルSn+1が存在すると、ギャップ領域A1内のパワーには、当該チャネル#nの光信号Sのパワーと隣接チャネル#(n+1)の光信号Sのパワーが含まれるため、スペクトルSnの狭窄化を高精度に判定することが難しいためである。したがって、チャネル間隔取得部44は、隣接チャネル#(n+1)のスペクトルSn+1が存在しない場合に「N/A」を異常なチャネル間隔Lと判定することが望ましい。
チャネル間隔取得部44は、チャネル間隔テーブル450から「N/A」を取得した場合、チャネル間隔Lの異常を制御部1cに通知する。このとき、制御部1cは、スペクトルSnが狭窄化していると判定し、警報をSDNコントローラ3に出力する。すなわち、制御部1cは、チャネル間隔取得部44が取得したチャネル間隔Lが所定の閾値以下である場合、警報を出力する。これにより、SDNコントローラ3は、スペクトルSnの狭窄化を検出することができる。なお、制御部1cは警報出力部の一例である。
また、チャネル間隔テーブル450は、チャネル間隔Lの測定に先立って、例えば以下の生成方法により生成される。
図7は、チャネル間隔テーブル450の生成方法の一例を示す図である。図7において、図4と共通する構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
制御部1cは、例えばSDNコントローラ3の指示に従って当該チャネル#nの光信号Sの中心周波数fcを掃引する。このとき、制御部1cは、例えば一定間隔で中心周波数fcを符号Mの方向に変化させることによりチャネル間隔Lを変化させ、変化のたびにチャネル間隔Lをテーブル生成部46に通知する。なお、中心周波数fcの制御方法は、上述したとおりである。
テーブル生成部46は、指標値算出部43にチャネル間隔Lごとの指標値の算出を指示する。テーブル生成部46は、チャネル間隔Lと指標値の組み合わせをチャネル間隔テーブル450に登録する。このように、テーブル生成部46は、容易にチャネル間隔テーブル450を生成することができる。
図8は、チャネル間隔測定方法の一例を示すフローチャートである。コヒーレント受信器100は、対向するノードNa,Nbから当該チャネル#nの光信号Sを受信する(ステップSt1)。次に、キャプチャ処理部40は、光信号Sから得られたデータ信号Dtのデータをキャプチャする(ステップSt2)。次に、FFT部41は、データ信号Dtのデータから当該チャネル#nを中心とするスペクトルを検出する(ステップSt3)。
次に、指標値算出部43は、指標値として、光信号のチャネル#nと隣接チャネル#(n+1)にわたるギャップ領域A1内のパワー平均値P1を算出する(ステップSt4)。次に、チャネル間隔取得部44は、指標値とチャネル間隔Lの対応関係が登録されたテーブルから、算出した指標値に対応するチャネル間隔Lを取得する(ステップSt5)。
次に、チャネル間隔取得部44は、取得したチャネル間隔Lを制御部1cに通知する(ステップSt6)。このようにして、チャネル間隔測定方法は実行される。
図9は、警報の出力処理の一例を示すフローチャートである。制御部1cは、チャネル間隔取得部44からのチャネル間隔Lの通知の有無を判定する(ステップSt11)。制御部1cは、通知がない場合(ステップSt11のNo)、処理を終了する。
また、制御部1cは、通知があった場合(ステップSt11のYes)、通知に基づきチャネル間隔Lが異常であるか否かを判定する(ステップSt12)。制御部1cは、チャネル間隔Lが正常である場合(ステップSt12のNo)、処理を終了する。
また、制御部1cは、チャネル間隔Lが異常である場合(ステップSt12のYes)、SDNコントローラ3に警報を出力する(ステップSt13)。このようにして、警報の出力処理は実行される。
本例において、ギャップ領域A1の位置は固定値であったが、以下に述べるように、より高精度にチャネル間隔Lを測定するため、ギャップ領域A1内でパワーが最小となる周波数が中心周波数となるように調整されてもよい。
図10は、ギャップ領域A1の調整の一例を示す図である。図10において、図4と共通する構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
本例において、指標値算出部43は、符号S’に示される隣接チャネル#(n+1)のスペクトルSn+1の変化に従って、ギャップ領域A1の位置をギャップ領域A1内でパワーが最小となる周波数f1’が中心となるように調整する。ここで、点線枠のギャップ領域A1は調整前のギャップ領域A1を示し、実線枠のギャップ領域A1は調整後のギャップ領域A1を示す。なお、本例において、ギャップ領域A1の位置は、低周波数側に移動するように調整されるが、高周波数側に移動するように調整されてもよい。
より具体的には、指標値算出部43は、ギャップ領域A1の位置の調整前、ギャップ領域A1内の最小パワーの位置P’を検出する。このとき、最小パワーの位置P’は初期の中心周波数f1の位置に一致するため、指標値算出部43は、ギャップ領域A1の位置を調整しない。
その後、符号S’に示されるように、隣接チャネル#(n+1)のスペクトルSn+1が変化すると、ギャップ領域A1内の最小パワーの位置Pが初期の中心周波数f1の位置からずれる。このため、指標値算出部43は、最小パワーの位置Pに追従するように、ギャップ領域A1の中心周波数を、最小パワーの位置Pに一致する周波数f1’に調整する。 これにより、ギャップ領域A1が、最小パワーとなる周波数f1’を中心周波数とする幅W1の範囲に調整される。
このように、指標値算出部43は、ギャップ領域A1の位置を、ギャップ領域A1内でパワーが最小となる周波数f1’が中心となるように調整するため、ギャップ領域A1の位置が固定されている場合よりチャネル間隔Lの測定の精度が向上する。
図11は、ギャップ領域A1が固定されている場合の指標値の一例を示す図である。図11には、チャネル間隔Lが35.0(GHz)~37.5(GHz)である場合のスペクトルSn,Sn+1のグラフの一例が示されており、紙面上部と紙面下部には同一のグラフが記載されている。
紙面上部のグラフには、チャネル間隔L=37.5(GHz)の場合の指標値としてパワー平均値P1の大きさが点線枠の長さにより示されており、紙面下部のグラフには、チャネル間隔L=35.0(GHz)の場合の指標値としてパワー平均値P1の大きさが点線枠の長さにより示されている。また、本例において、ギャップ領域A1の中心周波数f1は22.0(GHz)に固定されていると仮定する。
チャネル間隔L=37.5(GHz)の場合の指標値は、他のチャネル間隔Lの場合の指標値に対して大きな差があるため、チャネル間隔L=37.5(GHz)は高精度に測定される。しかし、チャネル間隔L=35.0(GHz)の場合の指標値は、例えばチャネル間隔L=35.5(GHz)の場合の指標値に対する差が小さいため、チャネル間隔L=35.0,35.5(GHz)の測定精度は低い。
図12は、ギャップ領域A1が可変である場合の指標値の一例を示す図である。図12の紙面上部と紙面下部には図11と同一のグラフが記載されている。
紙面上部のグラフには、チャネル間隔L=37.5(GHz)の場合の指標値としてパワー平均値P1の大きさが点線枠の長さにより示されている。ここで、ギャップ領域A1の中心周波数f1は、一例として、パワーが最小となる約19.6(GHz)(=f1’)に調整されている。
チャネル間隔L=37.5(GHz)の場合の指標値は、上記と同様に、他のチャネル間隔Lの場合の指標値に対して大きな差があるため、チャネル間隔L=37.5(GHz)は高精度に測定される。
また、紙面下部のグラフには、チャネル間隔L=35.0(GHz)の場合の指標値としてパワー平均値P1の大きさが点線枠の長さにより示されている。ここで、ギャップ領域A1の中心周波数f1は、一例として、パワーが最小となる約17.5(GHz)(=f1’)に調整されている。
チャネル間隔L=35.0(GHz)の場合の指標値は、例えばチャネル間隔L=35.5(GHz)の場合の指標値に対する差が、図11に示された指標値より大きいため、チャネル間隔L=35.0,35.5(GHz)の測定精度が向上される。
このように、チャネル間隔Lの測定の精度は、ギャップ領域A1の位置を可変とした場合、ギャップ領域A1の位置が固定されている場合より向上する。
(第2実施例)
図13は、第2実施例におけるチャネル間隔測定部4を示す構成図である。図13において、図3と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
チャネル間隔測定部4は、キャプチャ処理部40と、FFT部41と、スペクトルデータ格納部42と、指標値算出部43aと、チャネル間隔取得部44aと、テーブル記憶部45と、テーブル生成部46と、チャネル位置判定部48とを有する。また、テーブル記憶部45は、チャネル間隔テーブル450aを記憶する。
本例において、指標値算出部43aは、光増幅器22により生ずるASEの影響を低減するため、第1実施例とは異なる指標値を算出する。指標値算出部43aは、スペクトルから、ギャップ領域A1内のパワー平均値P1と、ギャップ領域A1とは異なる所定幅の周波数帯域内(以下、「基準領域」と表記)のパワー平均値P0との差分を、指標値(P1-P2)として算出する。
チャネル間隔テーブル450aには、ギャップ領域A1内のパワー平均値P1と基準領域内のパワー平均値P2との差分(指標値(P1-P0))と、チャネル間隔Lとの対応関係が登録されている。チャネル間隔取得部44aは、指標値算出部43aが算出した指標値(P1-P0)に対応するチャネル間隔Lをチャネル間隔テーブル450から取得する。これにより、以下に述べるように、チャネル間隔Lの測定においてASEの影響が低減される。
図14は、ASEの影響を考慮したチャネル間隔測定方法の一例を示す図である。図14において、図4と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例のスペクトルSn-1,Sn,Sn+1には、ノイズ成分であるASE光のパワーPaseが含まれる。このため、指標値算出部43aは、ギャップ領域A1のパワー平均値P1だけではなく、ギャップ領域A1とは異なる基準領域A0のパワー平均値P0も算出し、その差分ΔPu(=P1-P0)を算出することにより各パワー平均値P0,P1に含まれるASEのパワーP0ase,P1aseを相殺する。
P0=P0’+P0ase ・・・(1)
P1=P1’+P1ase ・・・(2)
基準領域A0のパワー平均値P0は、上記の式(1)で示されるように、光信号Sのパワー平均値P0’とASE光のパワー平均値P0aseの合計となる。また、ギャップ領域A1のパワー平均値P1は、上記の式(2)で示されるように、光信号Sのパワー平均値P1’とASE光のパワー平均値P1aseの合計となる。また、基準領域A0及びギャップ領域A1の各ASEのパワーP0ase,P1aseは同一(P0ase=P1ase=Pase)となる。
このため、各パワー平均値P0,P1の差分ΔPuは、光信号Sのパワー平均値P0’,P1’の差分(P1’-P0’)となり、ASEのパワーP0ase,P1aseによらない値となる。したがって、指標値算出部43aは、指標値として差分ΔPuを算出することにより、ASEの影響を低減することができる。なお、本例の指標値である差分ΔPuは、P1-P0とするが、P0-P1であってもよい。
基準領域A0は、一例として、当該チャネル#nの光信号Sの中心周波数fcを含む所定幅W0の領域に設定されている。ここで、基準領域A0の中心周波数は、光信号Sの中心周波数fcに一致するが、不一致であってもよい。基準領域A0の位置は、その内部のパワー平均値P0が、変動の少ない安定した値であれば、限定されない。また、基準領域A0の幅W0は、ギャップ領域A1の幅W1と同一でも、または異なっていてもよい。なお、ギャップ領域A1は第1周波数帯域の一例であり、基準領域A0は第2周波数帯域の一例である。
図15の符号Gaは、本例のチャネル間隔テーブル450aを示す。チャネル間隔テーブル450aには、指標値である差分ΔPuとチャネル間隔Lの対応関係が登録されている。チャネル間隔取得部44aは、例えば、指標値である差分ΔPu=-9.70である場合、チャネル間隔テーブル450aからチャネル間隔L=35.0(GHz)を取得する。なお、チャネル間隔テーブル450aはテーブルの一例である。
このように、基準領域A0とギャップ領域A1の各パワー平均値P1,P0の差分ΔPuが指標値として用いられるため、第1実施例と同様の効果が得られるだけでなく、チャネル間隔Lの測定におけるASEの影響を低減することができる。
また、指標値算出部43aは、さらに、当該チャネルから見て隣接チャネル#(n+1)とは反対側の隣接チャネル#(n-1)と当該チャネル#nにわたる所定幅W3の周波数帯域(つまり反対側のギャップ領域)内のパワー平均値P2と、基準領域A0内のパワー平均値P0との差分ΔPdを、指標値として算出してもよい。つまり、指標値算出部43aは、指標値として差分ΔPu,ΔPdを算出する。なお、以下の説明では、当該チャネル#nと隣接チャネル#(n+1)にわたるギャップ領域A1を高周波数側ギャップ領域A1と記載し、当該チャネル#nと隣接チャネル#(n-1)にわたるギャップ領域を低周波数側ギャップ領域と記載する。
また、チャネル間隔テーブル450aには、符号Gbで示されるように、差分ΔPuと、差分ΔPdと、チャネル間隔Lとの対応関係が登録されている。チャネル間隔取得部44aは、指標値算出部43aが算出した指標値である差分ΔPu,ΔPdに対応するチャネル間隔Lをチャネル間隔テーブル450aから取得する。これにより、上記と同様に、チャネル間隔Lの測定においてASEの影響が低減されるだけでなく、2つの指標値として差分ΔPu,ΔPdを用いることによりチャネル間隔Lの精度を向上する。
図16は、高周波数側及び低周波数側の各ギャップ領域A1,A2のパワー平均値を用いたチャネル間隔測定方法の一例を示す図である。図16において、図14と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
低周波数側ギャップ領域A2は、第3周波数帯域の一例であり、隣接チャネル#(n-1)と当該チャネル#nにわたる所定幅W3の周波数帯域である。なお、低周波数側ギャップ領域A2の中心周波数f2及び幅W2は、予め適切な値に設定されている。
P2=P2’+P2ase ・・・(3)
低周波数側ギャップ領域A2のパワー平均値P2は、上記の式(3)で示されるように、光信号Sのパワー平均値P2’とASE光のパワー平均値P2aseの合計となる。また、基準領域A0、高周波数側ギャップ領域A1、及び低周波数側ギャップ領域A2の各ASEのパワーP0ase,P1ase,P2aseは同一(P0ase=P1ase=P2ase=Pase)となる。
このため、基準領域A0のパワー平均値P0と低周波数側ギャップ領域A2の差分ΔPdは、光信号Sのパワー平均値P0’,P2’の差分(P2’-P0’)となり、ASEのパワーP0ase,P2aseによらない値となる。したがって、指標値算出部43aは、差分ΔPuと同様に、指標値として差分ΔPdを算出することにより、ASEの影響を低減することができる。なお、本例の指標値である差分ΔPdは、P2-P0とするが、P0-P2であってもよい。
このように、本例では、指標値として2つの差分ΔPu,ΔPdが用いられるため、チャネル間隔Lの測定精度が向上する。
再び図13を参照すると、テーブル生成部46は、図15の符号Gaのチャネル間隔テーブル450aを生成する場合、第1実施例と同様に中心周波数fcの掃引に伴い、指標値算出部43aから差分ΔPuを取得し、チャネル間隔Lと差分ΔPuの対応関係をチャネル間隔テーブル450aに登録する。また、テーブル生成部46は、図15の符号Gbのチャネル間隔テーブル450aを生成する場合、中心周波数fcの掃引に伴い、指標値算出部43aから差分ΔPu,ΔPdを取得し、チャネル間隔Lと差分ΔPu,ΔPdの対応関係をチャネル間隔テーブル450aに登録する。
また、チャネル位置判定部48は、高周波数側ギャップ領域A1のパワー平均値P1と低周波数側ギャップ領域A2のパワー平均値P2の差分を算出し、その算出した差分に基づいて当該チャネル#nに対する隣接チャネル#(n+1)及び隣接チャネル#(n-1)の位置関係を判定する。このとき、チャネル位置判定部48は、指標値算出部43aからパワー平均値P1,P2を取得する。
より具体的には、チャネル位置判定部48は、パワー平均値P1,P2の差分から、当該チャネル#nに対して隣接チャネル#(n+1)と隣接チャネル#(n-1)の何れがより近いかを判定することができる。チャネル位置判定部48は、パワー平均値P1,P2の差分(P1-P2)>0である場合、隣接チャネル#(n+1)が隣接チャネル#(n-1)より当該チャネル#nに近いと判定する。
また、チャネル位置判定部48は、パワー平均値P1,P2の差分(P1-P2)<0である場合、隣接チャネル#(n-1)が隣接チャネル#(n+1)より当該チャネル#nに近いと判定する。さらに、チャネル位置判定部48は、パワー平均値P1,P2の差分(P1-P2)=0である場合、隣接チャネル#(n-1)と隣接チャネル#(n+1)が当該チャネル#nを挟んで対称な位置にあると判定する。なお、このような判定ができるのは、スペクトルSnの形状が中心周波数fcを挟んで対称であるためである。
なお、パワー平均値P1,P2の差分として、P1-P2に代えて、P2-P1が算出されてもよい。また、パワー平均値P1,P2の差分には、上述したようにASE光のパワーP1ase,P2aseが含まれないため、判定結果に対するASEの影響が低減される。
また、チャネル位置判定部48は、パワー平均値P1,P2の差分及び合計を算出し、その差分及び合計から、当該チャネル#nに対する隣接チャネル#(n+1)と隣接チャネル#(n-1)の同時の接近を判定することができる。より具体的には、チャネル位置判定部48は、周期的にパワー平均値P1,P2の差分及び合計を算出し、差分が0に維持されているときに、合計が増加している場合、当該チャネル#nに対して隣接チャネル#(n+1)と隣接チャネル#(n-1)が同時に接近していると判定する。このとき、チャネル位置判定部48は、ASEの影響を低減するため、パワー平均値P1,P2の合計から基準領域A0のパワー平均値P0の2倍の値を減算してもよい。
チャネル位置判定部48は、当該チャネル#nに対する隣接チャネル#(n+1)及び隣接チャネル#(n-1)の位置関係の判定結果を制御部1cに通知する。このため、制御部1cは、例えば、SDNコントローラ3を介して、位置関係に応じた中心周波数fcの制御が可能となる。
次に、高周波数側ギャップ領域A1の中心周波数f1と低周波数側ギャップ領域A2の中心周波数f2の初期値の決定方法の一例について述べる。
図17は、高周波数側及び低周波数側の各ギャップ領域A1,A2の中心周波数f1,f2の初期値の決定方法の一例を示す図である。図17において、図16と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
制御部1cは、所定の中心周波数fcから高周波数側及び低周波数側に向かって、当該チャネル#nのスペクトルSnの幅Wsigの半分だけ離れた位置を高周波数側及び低周波数側の各ギャップ領域A1,A2の仮の中心周波数f1,f2として指標値算出部43aに設定する。これにより、中心周波数f1はfc+0.5×Wsigに設定され、中心周波数f2はfc-0.5×Wsigに設定される。なお、スペクトルSnの幅Wsigは、光信号Sのボーレートに所定のマージン値αを加算したものであり、例えばボーレートが32GBaudであれば、32(GHz)+αとなる。
次に、制御部1cは、中心周波数fcを高周波数側及び低周波数側に一定の範囲内で掃引する。指標値算出部43aは、中心周波数fcの掃引に伴って、高周波数側ギャップ領域A1のうち、例えば低周波数側の0.5×W1の幅の帯域内のパワー平均値Pi1と、低周波数側ギャップ領域A2のうち、例えば高周波数側の0.5×W2の幅の帯域内のパワー平均値Pi2を算出する。このように、指標値算出部43aは、高周波数側ギャップ領域A1及び低周波数側ギャップ領域A2の半分の帯域分のパワー平均値Pi1,Pi2を算出することにより、隣接チャネル#(n+1)または隣接チャネル#(n-1)のスペクトルSn+1,Sn-1の影響を低減する。
指標値算出部43aは、例えば中心周波数fcが所定間隔で変化するたびにパワー平均値Pi1,Pi2の差分の絶対値(|Pi1-Pi2|)または合計(Pi1+Pi2)を算出し、その算出値が最小となる中心周波数fcを検出する。指標値算出部43aは、検出した中心周波数fcを制御部1cに通知する。
制御部1cは、通知された中心周波数fcから高周波数側ギャップ領域A1及び低周波数側ギャップ領域A2の各中心周波数f1,f2を決定する。例えば、中心周波数f1はfc+0.5×Wsigに決定され、中心周波数f2はfc-0.5×Wsigに決定される。制御部1cは、決定した中心周波数f1,f2を指標値算出部43aに設定する。
また、制御部1cは、通知された中心周波数fcに基づいて、受信部1bのレーザダイオード104に対して局発光の中心周波数の制御を行い、さらに、対向するノードNa,Nbの送信部1aのレーザダイオード115に対して送信光の中心周波数の制御を行う。
このように、制御部1cはパワー平均値Pi1,Pi2の差分の絶対値または合計が最小となる前記光信号のチャネルの中心周波数に応じた高周波数側ギャップ領域A1及び低周波数側ギャップ領域A2の仮の中心周波数を、各々の中心周波数にそれぞれ決定する。これにより、高周波数側ギャップ領域A1及び低周波数側ギャップ領域A2が、隣接チャネル#(n+1)及び隣接チャネル#(n-1)からの影響が最も少ない位置に設定される。なお、制御部1cは、高周波数側ギャップ領域A1及び低周波数側ギャップ領域A2の中心周波数を決定する決定部の一例である。
(第3実施例)
第2実施例では、基準領域A0と高周波数側ギャップ領域A1のパワー平均値P0,P1の差分ΔPuを指標値として用いることにより、ASEの影響が低減されるが、ASEの影響を低減する手法は、これに限定されない。例えば、中心周波数fcに対する高周波数側ギャップ領域A1のパワー平均値P1の変化率を指標値として用いれば、ASE光のパワーPaseは一定であるため、指標値はASEの影響を受けない。
図18は、第3実施例におけるチャネル間隔測定部4を示す構成図である。図18において、図3と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
チャネル間隔測定部4は、キャプチャ処理部40と、FFT部41と、スペクトルデータ格納部42と、指標値算出部43bと、チャネル間隔取得部44bと、テーブル記憶部45と、テーブル生成部46とを有する。テーブル記憶部45は、チャネル間隔テーブル450bを記憶する。
指標値算出部43bは、スペクトルSn,Sn+1から、中心周波数fcに対するギャップ領域A1内のパワー平均値P1の変化率を、指標値として算出する。また、制御部1cは、周波数制御部の一例であり、中心周波数fcを変化させる。より具体的には、制御部1cは、中心周波数fcを±Δf/2(Δf>0)だけ変化させ、指標値算出部43bは、中心周波数fc+Δf/2のときのギャップ領域A1内のパワー平均値P1pと、中心周波数fc-Δf/2のときのギャップ領域A1内のパワー平均値P1mとを算出する。なお、Δfは、制御部1cに予め設定された値である。
k=(P1p-P1m)/Δf ・・・(4)
指標値算出部43bは、上記の式(4)に基づき、パワー平均値P1p,P1mと中心周波数fcの変化量Δfから、中心周波数fcに対するギャップ領域A1内のパワー平均値P1の変化率kを、指標値として算出する。指標値算出部43bは変化率kをチャネル間隔取得部44bに出力する。
チャネル間隔テーブル450bには、指標値である変化率kとチャネル間隔Lの対応関係が登録されている。チャネル間隔取得部44bは、指標値算出部43bが算出した指標値である変化率kに対応するチャネル間隔Lをチャネル間隔テーブル450bから取得する。
図19は、光信号Sの中心周波数に対するパワー平均値P1の変化率kを利用したチャネル間隔測定方法の一例を示す図である。制御部1cは、中心周波数fcを±Δf/2だけ変化させる。このような周波数ディザは、上述したようにレーザダイオード104,115の制御により実行されてもよいし、受信処理回路103内でデータ信号Dtに制御信号を重畳することでデータ信号Dtの位相を回転させることにより実行されてもよい。
なお、後者の方法は、以下の文献に記載されている。
・論文「Z.Tao et al., “Simple, Robust, and Wide-Range Frequency Offset Monitor for Automatic Frequency Control in Digital Coherent Receivers”, ECOC 2007」
・特開2010-178090号公報
・特開2012-120010号公報
・特開2013-165407号公報
指標値算出部43bは、中心周波数がfc+Δf/2であるときのギャップ領域A1のパワー平均値P1pと、中心周波数がfc-Δf/2であるときのギャップ領域A1のパワー平均値P1mとから、式(4)に基づいて変化率kを算出する。変化率kは、以下に述べるようにASEに影響されない。
図20は、チャネル間隔Lに対するギャップ領域A1のパワー平均値P1の変化の一例を示す図である。符号R’は、ASE光のパワーPase’が小さい場合のパワー平均値P1の変化を示し、符号Rは、ASE光のパワーPase(>Pase’)が大きい場合のパワー平均値P1の変化を示す。
パワー平均値P1がP1p,P1mである点(白丸参照)を結ぶ直線Lrの傾きは変化率kに一致する。ここで、パワー平均値P1は、チャネル間隔Lが増加すると緩やかに減少するため、傾きである変化率kはチャネル間隔Lに応じて変化する。また、ASE光のパワーPase,Pase’はチャネル間隔Lによらず一定であるため、直線Lrの傾きは、チャネル間隔Lが同一であれば、ASE光のパワーPaseが小さい場合の直線Lr’の傾きと同一である。このため、チャネル間隔Lに対するパワー平均値P1の変化率kは、ASEの影響を受けない。
このため、指標値算出部43bが変化率kを指標値として算出し、チャネル間隔取得部44bがチャネル間隔テーブル450bから変化率kに対応するチャネル間隔Lを取得することにより、チャネル間隔Lの測定におけるASEの影響を低減することができる。
図21は、チャネル間隔テーブル450bの一例を示す図である。チャネル間隔テーブル450bには、指標値である変化率kとチャネル間隔Lの対応関係が登録されている。チャネル間隔取得部44bは、例えば、指標値が-0.02である場合、チャネル間隔Lとして35.0(GHz)を取得する。なお、チャネル間隔テーブル450bはテーブルの一例である。テーブル生成部46は、例えば、図5に示されるようなパワー平均値P1を指標値とするチャネル間隔テーブル450を生成し、そのチャネル間隔テーブル450から変化率kを算出することで、本例のチャネル間隔テーブル450bを生成してもよい。
図22は、チャネル間隔測定方法の一例を示すフローチャートである。図22において、図8と共通する処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
制御部1cは、ステップSt3の処理の後、中心周波数fcを+Δfだけ変化させる(ステップSt40)。次に、指標値算出部43bはパワー平均値P1pを算出する(ステップSt41)。
次に、制御部1cは、中心周波数fcを-Δfだけ変化させる(ステップSt42)。次に、指標値算出部43bはパワー平均値P1mを算出する(ステップSt43)。なお、ステップSt42,St43は、ステップSt40,St41より先に実行されてもよい。
次に、指標値算出部43bは、パワー平均値P1p,P1mと中心周波数fcの変化量Δfから変化率kを、指標値として算出する(ステップSt44)。次に、チャネル間隔取得部44bは、算出された変化率kに対応するチャネル間隔Lをチャネル間隔テーブル450bから取得する(ステップSt5a)。このようにして、チャネル間隔測定方法は実行される。
次に、各実施例による定量的な効果について述べる。
図23は、比較例によるチャネル間隔Lの解析結果を示す図である。比較例としては、上記の特許文献1に開示された技術を挙げる。
符号G1は、チャネル間隔Lごとの周波数(GHz)に対するパワー(dB)の変化特性(スペクトル)を示す。チャネル間隔Lは、35.0~37.5(GHz)の範囲で0.5(GHz)ごとに変化する。
また、符号G2は、スペクトルを検出する512段の高速フーリエ変換回路(「FFT512」参照)のブロック数(「block」参照)ごとに、チャネル間隔Lとギャップ幅(GHz)の関係の解析結果を示す。この解析結果は符号G1の変化特性に基づく。
チャネル間隔Lとギャップ幅は、ブロック数が8個または16個である場合、実質的に比例関係にあるのに対し、ブロック数が32個または128個である場合、不規則な関係にある。つまり、ブロック数が32個または128個である場合には高精度なチャネル間隔Lの測定が不可能である。
したがって、比較例の場合、高精度なチャネル間隔Lの測定には20000(≒512段×32ブロック)以上のシンボルが必要となる。
図24は、実施例によるチャネル間隔Lの解析結果を示す図である。符号G3は、チャネル間隔Lごとの周波数(GHz)に対するパワー(dB)の変化特性(スペクトル)を示す。チャネル間隔Lは、35.0~37.5(GHz)の範囲で0.5(GHz)ごとに変化する。
符号G4は、スペクトルを検出する512段の高速フーリエ変換回路(「FFT512」参照)のブロック数(「block」参照)ごとに、チャネル間隔Lと指標値の関係の解析結果を示す。この解析結果は、指標値として、符号G3の変化特性における高周波数側ギャップ領域A1のパワー平均値P1を用いることにより得られたものである。なお、高速フーリエ変換回路はFFT部41に該当する。
チャネル間隔Lと指標値は、例えばブロック数が2個である場合でも、一定の関係にある。したがって、実施例の場合、1024(=512段×2ブロック)程度のシンボルでも高精度なチャネル間隔Lの測定が可能である。
このように、比較例では、大量の信号データを必要とするため、その処理が複雑化するが、実施例では、比較例より少ない信号データでもよいため、その処理は容易である。また、実施例では、パワー平均値P1を用いてチャネル間隔Lが測定されるため、以下に述べるように、シンボル数が少ないことが原因でノイズが増加した場合であっても、平均化の効果によって高精度な測定が可能である。
図25は、パワー平均値P1を用いたチャネル間隔測定の効果の一例を示す図である。符号G5は、シンボルが少ない場合(8192個)のチャネル間隔Lごとの周波数(GHz)に対するパワー(dB)の変化特性(スペクトル)を示す。また、符号G6は、シンボルが多い場合(65536個)のチャネル間隔Lごとの周波数(GHz)に対するパワー(dB)の変化特性(スペクトル)を示す。チャネル間隔Lは、35.0~37.5(GHz)の範囲で0.5(GHz)ごとに変化する。
符号Wは、上記の特許文献1のギャップ幅を示す。ギャップ幅Wは、シンボルが多い場合、ノイズが少ないためにチャネル間隔Lとの対応付けが可能であるが、シンボルが少ない場合、ノイズが多い(例えば符号Nsを参照)ためにチャネル間隔Lとの対応付けが困難である。
これに対し、実施例では、ギャップ領域A1内のパワー平均値P1を用いるため、シンボルが少なくノイズが多い場合でも、平均化の効果によりチャネル間隔Lとの明確な対応付けが可能である。したがって、実施例によると、チャネル間隔Lを容易に測定することができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信する受信部と、
前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出する検出部と、
前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと当該隣接チャネルにわたる所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値を算出する算出部と、
前記パワーの平均値と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係を記憶する記憶部と、
前記算出部が算出した前記パワーの平均値に対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得する取得部とを有することを特徴とする伝送装置。
(付記2) 前記算出部は、前記周波数帯域の位置を、前記周波数帯域内で前記パワーが最小となる周波数が中心となるように調整することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記3) 前記取得部が取得した前記中心周波数間隔が所定の閾値以下である場合、警報を出力する警報出力部を有することを特徴とする付記1または2に記載の伝送装置。
(付記4) 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信する受信部と、
前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出する検出部と、
前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと当該隣接チャネルにわたる所定幅の第1周波数帯域内のパワーの平均値と、前記第1周波数帯域とは異なる所定幅の第2周波数帯域内のパワーの平均値との差分を算出する算出部と、
前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係を記憶する記憶部と、
前記算出部が算出した前記第1周波数帯域と前記第2周波数帯域の各パワーの平均値の差分に対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得する取得部とを有することを特徴とする伝送装置。
(付記5) 前記算出部は、さらに、前記光信号のチャネルから見て前記隣接チャネルとは反対側の隣接チャネルと前記光信号のチャネルにわたる所定幅の第3周波数帯域内のパワーの平均値と、前記第2周波数帯域内のパワーの平均値との差分を算出し、
前記記憶部は、前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記第3周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記中心周波数間隔との対応関係を記憶し、
前記取得部は、前記算出部が算出した、前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記第3周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分とに対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得することを特徴とする付記4に記載の伝送装置。
(付記6) 前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の中心周波数をそれぞれ決定する周波数決定部を有し、
前記周波数決定部は、
前記光信号のチャネルの中心周波数から高周波数側及び低周波数側に向かって前記光信号のチャネルのスペクトルの幅の半分だけそれぞれ離れた位置を、前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の仮の中心周波数とし、
前記光信号のチャネルの中心周波数を高周波数側及び低周波数側に一定の範囲内で掃引し、
前記算出部は、
前記第1周波数帯域のうち、低周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値と、前記第3周波数帯域のうち、高周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値とを算出して、
前記低周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値と前記高周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値の差分の絶対値または合計を算出し、
前記周波数決定部は、
該算出値が最小となる前記光信号のチャネルの中心周波数に応じた前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の仮の中心周波数を、前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の中心周波数にそれぞれ決定することを特徴とする付記5に記載の伝送装置。
(付記7) 前記第1周波数帯域内のパワーの平均値と前記第3周波数帯域内のパワーの平均値の差分を算出し、前記算出した差分に基づいて前記光信号のチャネルに対する前記隣接チャネルまたは前記反対側の隣接チャネルの位置関係を判定する判定部を有することを特徴とする付記5または6に記載の伝送装置。
(付記8) 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信する受信部と、
前記光信号の中心周波数を変化させる周波数制御部と、
前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出する検出部と、
前記スペクトルから、前記光信号の中心周波数に対する、前記光信号のチャネルと当該隣接チャネルにわたる所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値の変化率を算出する算出部と、
前記変化率と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係を記憶する記憶部と、
前記算出部が算出した前記変化率に対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得する取得部とを有することを特徴とする伝送装置。
(付記9) 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信し、
前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出し、
前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと当該隣接チャネルにわたる所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値を算出し、
前記パワーの平均値と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係が登録されたテーブルから、前記算出した前記パワーの平均値に対応する前記中心周波数間隔を取得することを特徴とするチャネル間隔測定方法。
(付記10) 前記周波数帯域の位置を、前記周波数帯域内で前記パワーが最小となる周波数が中心となるように調整することを特徴とする付記9に記載のチャネル間隔測定方法。
(付記11) 前記取得した前記中心周波数間隔が所定の閾値以下である場合、警報を出力することを特徴とする付記9または10に記載のチャネル間隔測定方法。
(付記12) 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信し、
前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出し、
前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと当該隣接チャネルにわたる所定幅の第1周波数帯域内のパワーの平均値と、前記第1周波数帯域とは異なる所定幅の第2周波数帯域内のパワーの平均値との差分を算出し、
前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係が登録されたテーブルから、前記算出した前記第1周波数帯域と前記第2周波数帯域の各パワーの平均値の差分に対応する前記中心周波数間隔を取得することを特徴とするチャネル間隔測定方法。
(付記13) 前記光信号のチャネルから見て前記隣接チャネルとは反対側の隣接チャネルと前記光信号のチャネルにわたる所定幅の第3周波数帯域内のパワーの平均値と、前記第2周波数帯域内のパワーの平均値との差分を算出し、
前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記第3周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記中心周波数間隔との対応関係が登録されたテーブルから、前記算出した、前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記第3周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分とに対応する前記中心周波数間隔を取得することを特徴とする付記12に記載のチャネル間隔測定方法。
(付記14) 前記光信号のチャネルの中心周波数から高周波数側及び低周波数側に向かって前記光信号のチャネルのスペクトルの幅の半分だけそれぞれ離れた位置を、前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の仮の中心周波数とし、
前記光信号のチャネルの中心周波数を高周波数側及び低周波数側に一定の範囲内で掃引し、
前記第1周波数帯域のうち、低周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値と、前記第3周波数帯域のうち、高周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値とを算出して、
前記低周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値と前記高周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値の差分の絶対値または合計を算出し、
該算出値が最小となる前記光信号のチャネルの中心周波数に応じた前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の仮の中心周波数を、前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の中心周波数にそれぞれ決定することを特徴とする付記13に記載のチャネル間隔測定方法。
(付記15) 前記第1周波数帯域内のパワーの平均値と前記第3周波数帯域内のパワーの平均値の差分を算出し、
前記算出した差分に基づいて前記光信号のチャネルに対する前記隣接チャネルまたは前記反対側の隣接チャネルの位置関係を判定することを特徴とする付記13または14に記載のチャネル間隔測定方法。
(付記16) 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信し、
前記光信号の中心周波数を変化させ、
前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出し、
前記スペクトルから、前記光信号の中心周波数に対する、前記光信号のチャネルと当該隣接チャネルにわたる所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値の変化率を算出し、
前記変化率と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係が登録されたテーブルから、前記算出した前記変化率に対応する前記中心周波数間隔を取得することを特徴とするチャネル間隔測定方法。
1 送受信器
1a 送信部
1b 受信部
1c 制御部
4 チャネル間隔測定部
41 FFT部
43,43a,43b 指標値算出部
44,44a,44b チャネル間隔取得部
45 テーブル記憶部
48 チャネル位置判定部
103 受信処理回路
110 コヒーレント受信器
A0 基準領域
A1 高周波数側ギャップ領域
A2 低周波数側ギャップ領域
L チャネル間隔
Sn-1,Sn,Sn+1 スペクトル
P0~P2 パワー平均値
k 変化率
fc,f1,f2 中心周波数

Claims (10)

  1. 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信する受信部と、
    前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出する検出部と、
    前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと前記光信号のチャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記チャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値を算出する算出部と、
    前記パワーの平均値と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係を記憶する記憶部と、
    前記算出部が算出した前記パワーの平均値に対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得する取得部とを有することを特徴とする伝送装置。
  2. 前記算出部は、前記周波数帯域の位置を、前記周波数帯域内で前記パワーが最小となる周波数が中心となるように調整することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記取得部が取得した前記中心周波数間隔が所定の閾値以下である場合、警報を出力する警報出力部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の伝送装置。
  4. 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信する受信部と、
    前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出する検出部と、
    前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと前記光信号のチャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記チャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の第1周波数帯域内のパワーの平均値と、前記第1周波数帯域とは異なる所定幅の第2周波数帯域内のパワーの平均値との差分を算出する算出部と、
    前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係を記憶する記憶部と、
    前記算出部が算出した前記第1周波数帯域と前記第2周波数帯域の各パワーの平均値の差分に対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得する取得部とを有することを特徴とする伝送装置。
  5. 前記算出部は、さらに、前記光信号のチャネルから見て前記隣接チャネルとは反対側の隣接チャネルと前記光信号のチャネルにわたる周波数帯域のうち、前記光信号のチャネルの周波数帯域の一端と前記反対側の隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の第3周波数帯域内のパワーの平均値と、前記第2周波数帯域内のパワーの平均値との差分を算出し、
    前記記憶部は、前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記第3周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記中心周波数間隔との対応関係を記憶し、
    前記取得部は、前記算出部が算出した、前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記第3周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分とに対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得することを特徴とする請求項4に記載の伝送装置。
  6. 前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の中心周波数をそれぞれ決定する周波数決定部を有し、
    前記周波数決定部は、
    前記光信号のチャネルの中心周波数から高周波数側及び低周波数側に向かって前記光信号のチャネルのスペクトルの幅の半分だけそれぞれ離れた位置を、前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の仮の中心周波数とし、
    前記光信号のチャネルの中心周波数を高周波数側及び低周波数側に一定の範囲内で掃引し、
    前記算出部は、
    前記第1周波数帯域のうち、低周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値と、前記第3周波数帯域のうち、高周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値とを算出して、
    前記低周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値と前記高周波数側の一定の幅の帯域内のパワー平均値の差分の絶対値または合計を算出し、
    前記周波数決定部は、
    該算出値が最小となる前記光信号のチャネルの中心周波数に応じた前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の仮の中心周波数を、前記第1周波数帯域及び前記第3周波数帯域の中心周波数にそれぞれ決定することを特徴とする請求項5に記載の伝送装置。
  7. 前記第1周波数帯域内のパワーの平均値と前記第3周波数帯域内のパワーの平均値の差分を算出し、前記算出した差分に基づいて前記光信号のチャネルに対して、前記隣接チャネル前記反対側の隣接チャネルの何れがより近いかを判定する判定部を有することを特徴とする請求項5または6に記載の伝送装置。
  8. 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信する受信部と、
    前記光信号の中心周波数を変化させる周波数制御部と、
    前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出する検出部と、
    前記スペクトルから、前記光信号の中心周波数に対する、前記光信号のチャネルと前記チャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記光信号のチャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値の変化率を算出する算出部と、
    前記変化率と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係を記憶する記憶部と、
    前記算出部が算出した前記変化率に対応する前記中心周波数間隔を前記記憶部から取得する取得部とを有することを特徴とする伝送装置。
  9. 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信し、
    前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出し、
    前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと前記光信号のチャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記チャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の周波数帯域内のパワーの平均値を算出し、
    前記パワーの平均値と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係が登録されたテーブルから、前記算出した前記パワーの平均値に対応する前記中心周波数間隔を取得することを特徴とするチャネル間隔測定方法。
  10. 波長多重光信号に設けられた波長単位のチャネルの1つに割り当てられた光信号を受信し、
    前記光信号のチャネルを中心とするスペクトルを検出し、
    前記スペクトルから、前記光信号のチャネルと前記光信号のチャネルの隣接チャネルにわたる周波数帯域のうち、前記チャネルの周波数帯域の一端と前記隣接チャネルの周波数帯域の一端を含む所定幅の第1周波数帯域内のパワーの平均値と、前記第1周波数帯域とは異なる所定幅の第2周波数帯域内のパワーの平均値との差分を算出し、
    前記第1周波数帯域内及び前記第2周波数帯域内の各パワーの平均値の差分と、前記光信号のチャネル及び前記隣接チャネルの中心周波数間隔との対応関係が登録されたテーブルから、前記算出した前記第1周波数帯域と前記第2周波数帯域の各パワーの平均値の差分に対応する前記中心周波数間隔を取得することを特徴とするチャネル間隔測定方法。
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