JP7017302B2 - 配合物用硬化剤 - Google Patents
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- 0 CC(CI1*C1)=C=CC(CC1)S1C(C(*)N/C(/C)=N/N(C)I)I Chemical compound CC(CI1*C1)=C=CC(CC1)S1C(C(*)N/C(/C)=N/N(C)I)I 0.000 description 1
- ZJRVNKPDKKUDOO-UHFFFAOYSA-N CC1Nc(cccc2)c2N1 Chemical compound CC1Nc(cccc2)c2N1 ZJRVNKPDKKUDOO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Description
本明細書の説明および請求項は、以下に示す略号および定義によって解釈されるべきである。
「h」、「hrs」は、時間を表す。
「%」は、パーセントという用語を表す。
「モル%」は、モルパーセントを表す。
「重量%」は、重量パーセントを表す。
「部」は、重量部を表す。
「phr」は、フルオロエラストマー(ゴム)100部当たりの部数を表す。当業者は、この計量用語を理解し、使用している。例えば、フルオロエラストマー100部当たりの成分3部は、3phrと書く。本明細書に記載のこれらの配合物、方法、および物品では、phrは、100部のフルオロエラストマーAに対するものである。
「g」はグラムを表す。
「Ph」はフェニル環を表す。
本明細書で使用される冠詞の「1つの(a)」は、1つおよび複数を表し、必ずしも指示対象の名詞を単数の文法カテゴリーに限定するわけではない。
本明細書に明示的に述べられているどんな範囲も、特に明確な断りがなければ、その端点を含む。量、濃度、あるいは他の値またはパラメータを範囲として述べている場合、それにより、可能な範囲の上限および可能な範囲の下限から作られる可能な全範囲が具体的に開示されていることになり、範囲のそのような上限および下限のペアが本明細書に明示的に開示されているかどうかとは無関係である。本明細書に記載の配合物、方法および物品は、説明の中で範囲を明示する際に開示されている特定の値に限定されない。
本明細書では、本明細書に記載の配合物の硬化剤について記載する。また本明細書では、硬化前にそのような配合物を含んでいた、硬化された物品についても記載する。さらに、本明細書に記載の配合物を硬化させる方法についても記載する。
A.フルオロエラストマーであって、
(1)1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンと、
(2)フルオロビニルエーテル、不飽和フッ素化オレフィン、不飽和オレフィン、およびこれらの組合せからなる群から選択される、(1)とは異なる1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンコモノマーと、
(3)ニトリル含有フッ素化オレフィンおよびニトリル含有フッ素化ビニルエーテルからなる群から選択される1種または複数種の硬化部位モノマーと
の共重合単位を含むフルオロエラストマーと、
B.0.1~10部の、式(I):
R1N=CR2R3 (I)
[式中、
R1はHであり、
R2は、H、NH2、およびNR4R5からなる群から選択され、
R3は、Ph、SO2H、NR6R7、2-ピリジン、およびCH2CONH2からなる群から選択され、
R4はHであり、
R5は、Ph、NH2、およびCNからなる群から選択され、
R6は、H、NHPh、CCONH2、C1~C8の直鎖アルキル基、およびC1~C8の分枝アルキル基からなる群から選択され、かつ
R7は、Ph、COOC(CH3)3、NH2、CH2COOH、CSNH2、CNHNH3 +Cl-、p-フェニルCN、COPh、
A.フルオロエラストマーであって、
(1)1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンと、
(2)フルオロビニルエーテル、不飽和フッ素化オレフィン、不飽和オレフィン、およびこれらの組合せからなる群から選択される、(1)とは異なる1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンコモノマーと、
(3)ニトリル含有フッ素化オレフィンおよびニトリル含有フッ素化ビニルエーテルからなる群から選択される1種または複数種の硬化部位モノマーと
の共重合単位を含むフルオロエラストマーと、
B.0.1~10部の、式(I):
R1N=CR2R3 (I)
[式中、
R1はHであり、
R2は、H、NH2、およびNR4R5からなる群から選択され、
R3は、Ph、SO2H、NR6R7、2-ピリジン、およびCH2CONH2からなる群から選択され、
R4はHであり、
R5は、Ph、NH2、およびCNからなる群から選択され、
R6は、H、NHPh、CCONH2、C1~C8の直鎖アルキル基、およびC1~C8の分枝アルキル基からなる群から選択され、かつ
R7は、Ph、COOC(CH3)3、NH2、CH2COOH、CSNH2、CNHNH3 +Cl-、p-フェニルCN、COPh、
の硬化剤とを、硬化の前に含有した硬化配合物を含む。
R1N=CR2R3 (I)
の少なくとも1種の硬化剤Bによって硬化させるステップであって、
フルオロエラストマーAが、
(1)1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンと、
(2)フルオロビニルエーテル、不飽和フッ素化オレフィン、不飽和オレフィン、およびこれらの組合せからなる群から選択される、(1)とは異なる1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンコモノマーと、
(3)ニトリル含有フッ素化オレフィンおよびニトリル含有フッ素化ビニルエーテルからなる群から選択される1種または複数種の硬化部位モノマーと
の共重合単位を含み、
R1はHであり、
R2は、H、NH2、およびNR4R5からなる群から選択され、
R3は、Ph、SO2H、NR6R7、2-ピリジン、およびCH2CONH2からなる群から選択され、
R4はHであり、
R5は、Ph、NH2、およびCNからなる群から選択され、
R6は、H、NHPh、CCONH2、C1~C8の直鎖アルキル基、およびC1~C8の分枝アルキル基からなる群から選択され、かつ
R7は、Ph、COOC(CH3)3、NH2、CH2COOH、CSNH2、CNHNH3 +Cl-、p-フェニルCN、COPh、
- 配合物は、硬化剤Bとは異なる硬化剤Cを含むことができ、かつ/または
- 硬化剤Cの部数は、0.1~5部の範囲であってよく、かつ/または
- 硬化剤Cは、有機錫硬化剤、ビス(アミノフェノール)硬化剤、ビス(アミノチオフェノール)硬化剤、テトラアミン硬化剤、トリアミン硬化剤、ジアミン硬化剤、およびこれらの硬化剤の組合せからなる群から選択することができ、かつ/または
- 不飽和フッ素化オレフィンA(1)は、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、1,1-ジフルオロエチレン;1,1,2-トリフルオロエチレン;1-フルオロエチレン、およびこれらの組合せからなる群から選択することができ、かつ/または
- 不飽和フッ素化オレフィンコモノマーA(2)は、パーフルオロ(メチルビニル)エーテル、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロ(プロピルビニル)エーテル、およびこれらの組合せからなる群から選択することができ、かつ/または
- 硬化剤Bは、アミジノアミジンHCl、N’,N’’-ジアミノアミジン;フェニルオキソアミノアミジン、3-(5-フェニル-4H-1,2,4-トリアゾリル)アミジン、1H-ピロリルアミジン、ベンゾイミダゾリルアミジン、アミノチオキソアミジン;アミノカルボニルメチルアミジンHCl、N-アミノアミジンビカーボネート(N-aminoamidine bicarbonate)、N’’-1H-ピラゾリル-N’-t-ブトキシカルボニルアミジン、2-ピリジルアミジンHCl、スルフィノアミジン、およびこれらの組合せからなる群から選択することができ、かつ/または
- こうした配合物は、少なくとも1種の充填剤をさらに含むことができ、かつ/または
- 少なくとも1種の充填剤は、過フッ素化されていない(nonperfluoro)フッ素含有エラストマー、微細粉末、カーボンブラック、安定剤、可塑剤、潤滑剤、加工助剤、およびこれらの組合せを含む群から選択することができる。
A)フルオロエラストマー
本明細書に記載のフルオロエラストマーAは、フッ素化または過フッ素化されていてよく、少なくとも以下の3種類の共重合モノマー単位を含むことができる:A(1)約25~74.9モルパーセントの1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィン;A(2)不飽和フッ素化オレフィンA(1)とは異なり、かつフルオロビニルエーテル、不飽和フッ素化オレフィン、不飽和オレフィン、およびこれらの組合せからなる群から選択される、約25~74.9モルパーセントの1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンコモノマー;およびA(3)ニトリル含有フッ素化オレフィン、ニトリル含有フッ素化ビニルエーテル、またはこれらの組合せからなる群から選択される、約0.1~10モルパーセントの1種または複数種の硬化部位モノマー(ここで、A(1)、(2)、および(3)のそれぞれのモルパーセントは、フルオロエラストマーA中のA(1)、(2)、および(3)の全モルパーセントに対するものである)。
不飽和フッ素化オレフィンA(1)としては、少なくとも1個のフッ素原子を含む不飽和モノマー、好ましくは少なくとも2個のフッ素原子を含む不飽和モノマー、もっとも好ましくは過フッ素化されているモノマーが含まれる。不飽和フッ素化オレフィンの例としては、テトラフルオロエチレン(C2F4)、ヘキサフルオロプロピレン、1,1-ジフルオロエチレン;1,1,2-トリフルオロエチレン;1-フルオロエチレン、およびこれらの組合せが含まれる。不飽和フッ素化オレフィンA(1)の濃度は、フルオロエラストマーA中のモノマー単位の全モル数の25~74.9モルパーセントの範囲であってよい。
不飽和フッ素化オレフィンコモノマーA(2)(不飽和フッ素化オレフィンA(1)とは異なるもの)は、フルオロビニルエーテル、不飽和フッ素化オレフィン、不飽和オレフィン、およびこれらの組合せからなる群から選択される。
CF2=CFO(Rf’O)n(Rf’’O)mRf (II)
[式中、Rf’およびRf’’は、2~6個の炭素原子の異なる直鎖または分枝のパーフルオロアルキレン基であり、mおよびnは独立に0~10であり、さらにRfは1~6個の炭素原子のパーフルオロアルキル基である]。
CF2=CFO(CF2CFXO)nRf (III)
[式中、XはFまたはCF3であり、nは0~5であり、Rfは1~6個の炭素原子のパーフルオロアルキル基である]。好ましくは、nは0または1であり、Rfは1~3個の炭素原子を含む。そのような過フッ素化されている(アルキルビニル)エーテルの例としては、パーフルオロ(メチルビニル)エーテルおよびパーフルオロ(プロピルビニル)エーテルが含まれる。
CF2=CFO[(CF2)mCF2CFZO]nRf (IV)
[式中、Rfは、1~6個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル基であり、m=0または1、n=0~5、およびZ=FまたはCF3である];
CF2=CFO[(CF2CFCF3O)n(CF2CF2CF2O)m(CF2)p]CxF2x+1 (V)
[式中、mおよびn=1~10、p=0~3、およびx=1~5である](この部類の特定の実施形態としては、n=0~1、m=0~1、およびx=1であるモノマーが含まれる);および
CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2O)mCnF2n+1 (VI)
[式中、n=1~5、m=1~3であり、好ましくは、n=1である)]。
フルオロエラストマーAは、1種または複数種の硬化部位モノマー(3)の共重合単位を、一般には、フルオロエラストマーAの製造に使用される重合可能モノマー単位の全モルパーセントに対して、0.1~10モルパーセント、好ましくは0.3から1.5モルパーセントの間の量さらに含む。複数種の硬化部位モノマーが存在してもよいが、少なくとも1つのニトリル置換基を含む硬化部位モノマーが好ましい。適切な硬化部位モノマーとしては、ニトリル含有フッ素化オレフィンおよびニトリル含有フッ素化ビニルエーテルを含むが、これらに限定されない。有用なニトリル含有硬化部位モノマーとしては、式(VII)~(XI)のものが含まれる。
CF2=CF-O(CF2)n-CN (VII)
[式中、n=2~12、好ましくは2~6である];
CF2=CF-O[CF2-CFCF3-O]n-CF2-CFCF3-CN (VIII)
[式中、n=0~4、好ましくは0~2である];
CF2=CF-[OCF2CFCF3]x-O-(CF2)n-CN (IX)
[式中、x=1~2、およびn=1~4である];および
CF2=CF-O-(CF2)n-O-CF(CF3)CN (X)
[式中、n=2~4である]。
CF2=CFOCF2CF(CF3)OCF2CF2CN (XI)
本明細書に記載の硬化剤は、式(I):
R1N=CR2R3 (I)
[式中、
R1はHであり、
R2は、H、NH2、およびNR4R5からなる群から選択され、
R3は、Ph、SO2H、NR6R7、2-ピリジン、およびCH2CONH2からなる群から選択され、
R4はHであり、
R5は、Ph、NH2、およびCNからなる群から選択され、
R6は、H、NHPh、CCONH2、C1~C8の直鎖アルキル基、およびC1~C8の分枝アルキル基からなる群から選択され、かつ
R7は、Ph、COOC(CH3)3、NH2、CH2COOH、CSNH2、CNHNH3 +Cl-、p-フェニルCN、COPh、
の化学物質で表される。
任意選択の硬化剤Cは硬化剤Bとは異なる。硬化剤Cの例としては、8-CNVE、オクタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、およびデシルアミンが含まれる。
A.フルオロエラストマーであって、
(1)テトラフルオロエチレンと、
(2)パーフルオロ(メチルビニル)エーテルと、
(3)パーフルオロ(8-シアノ-5-メチル-3,6-ジオキサ-1-オクテン)と
の共重合単位を含むフルオロエラストマー;
B.アミジノアミジンHCl(ビグアニドHCl);N’,N’’-ジアミノアミジン;フェニルオキソアミノアミジン;3-(5-フェニル-4H-1,2,4-トリアゾリル)アミジン;1H-ピロリルアミジン;ベンゾイミダゾリルアミジン;アミノチオキソアミジン;アミノカルボニルメチルアミジンHCl;N-アミノアミジンビカーボネート;N’’-1H-ピラゾリル-N’-t-ブトキシカルボニルアミジン;2-ピリジルアミジンHCl;およびスルフィノアミジン(ホルムアミジンスルフィン酸)からなる群から選択される1種または複数種の硬化剤;および
C.有機錫、ビス(アミノフェノール)、ビス(アミノチオフェノール)、およびテトラアミンの各硬化剤からなる群から選択される1種または複数種の硬化剤。
本明細書に記載の配合物は、任意のフルオロエラストマーA硬化部位と独立に架橋することのできるパーフルオロでないフッ素含有エラストマー(non-perfluoro-containing elastomer)をさらに含むことができる。パーフルオロでないフッ素含有エラストマーの例には、少なくとも主鎖かあるいはその側鎖の一端に、シアノ(-CN)、カルボキシル(-COOH)、アルコキシカルボニル(-COOR9(ここで、R9は一価の有機基である)、および酸ハロゲン化物基(-COX1(ここで、X1はハロゲン原子である))からなる群から選択される少なくとも1種の架橋可能な基(フルオロエラストマーAと架橋反応することができる基)を有するものがある。
本明細書記載の配合物は、ゴム用二本ロール機、密閉式ミキサー(例えば、Banbury密閉式ミキサー)などのゴム配合手法を用いて、または押出機によって、均質になるまで、フルオロエラストマーA、硬化剤B、および任意選択成分を混合することにより、調製できる。そうした配合物は、加熱によって、かつ/または硬化剤Bによる硬化部位モノマーとの架橋を生じさせるのに十分な加圧によって硬化させてもよく、あるいは二重硬化系を使用してもよい。圧縮成形を使用して硬化させる場合、プレス硬化サイクル(press cure cycle)の後に、好ましくは硬化後サイクル(post cure cycle)を行う。このサイクルの間に、プレス硬化配合物は、300℃を超える高温で数時間加熱される。
- フルオロエラストマーA:48.8重量%のTFE単位と、49.0重量%のパーフルオロ(メチルビニル)エーテル(PMVE)と、2.2重量%の8-CNVE単位とを含む。フルオロエラストマーAは、(特許文献5)の第10~11欄に開示されている方法で製造できる。
- パーフルオロ(メチルビニル)エーテル:E.I.DuPont de Nemours and Company(Wilmington,DE)[「DuPont」]から入手可能。
- 8-CNVE:パーフルオロ(8-シアノ-5-メチル-3,6-ジオキサ-1-オクテン)(DuPontから入手可能)。
- CA-1:重炭酸アミノグアニジン(Alfa Aesar(登録商標)(Ward Hill,MA,USA)から入手可能)。
- CA-2:N-アミジノチオ尿素(Alfa Aesar(登録商標)(Ward Hill,MA,USA)から入手可能)。
- CA-3:塩酸マロンアミドアミジン(malonamidamidine hydrochloride)(Alfa Aesar(登録商標)(Ward Hill,MA,USA)から入手可能)。
- CA-4:塩酸ビグアニド(biguanide hydrochloride)(Waterstone Technology/Brookview Scientific,LLC.(Carmel,Indiana,USA)から入手可能。
- CA-A:o-トリルビグアニド(o-tolylbiguanide)(Sigma Aldrich(St.Louis,Missouri,USA)から入手可能)。
- ArmeenI8D:オクタデシルアミン(Akzo Nobel(Amersfoort,The Netherlands)から入手可能)。
- カーボンブラック:平均粒径が280nmであるThermax(登録商標)N990中間サーマルカーボンブラック(medium thermal carbon black)(Cancarb Limited(Alberta,Canada)から入手可能)。
- Proton Sponge(登録商標):1,8-ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(N,N,N’,N’-テトラメチル-1,8-ナフタレンジアミン)(Sigma Aldrich(St.Louis,Missouri,USA)から入手可能)。
硬化特性
硬化特性は、Monsanto MDR 2000測定器を用いて以下の条件下で測定した。
可動ダイの振動数(moving die frequency):1.66Hz
振動振幅:±0.5度
温度:199℃(特に記載のない場合)
試料サイズ:直径が1.5インチ(38mm)の円板
試験時間:本発明の実施例では30分間、比較例では20分間。
以下の硬化パラメータを記録した。
MH:試験期間の最後のトルク値(単位:dNm)
ML:初期トルク値(単位:dNm)
(MH-ML)/ML×100=トルクの増大パーセント。
Claims (11)
- A.フルオロエラストマーであって、
(1)1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンと、
(2)フルオロビニルエーテル、不飽和フッ素化オレフィン、および、これらの組合せ(更に、任意選択的に不飽和オレフィンを含む)からなる群から選択される、(1)とは異なる1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンコモノマーと、
(3)ニトリル含有フッ素化オレフィンおよびニトリル含有フッ素化ビニルエーテルからなる群から選択される1種または複数種の硬化部位モノマーとの共重合単位を含むフルオロエラストマーと、
B.0.1~10phrの、アミジノアミジンHCl、N’,N’’-ジアミノアミジン;フェニルオキソアミノアミジン、3-(5-フェニル-4H-1,2,4-トリアゾリル)アミジン、1H-ピロリルアミジン、ベンゾイミダゾリルアミジン、アミノチオキソアミジン;アミノカルボニルメチルアミジンHCl、N-アミノアミジンビカーボネート、N’’-1H-ピラゾリル-N’-t-ブトキシカルボニルアミジン、2-ピリジルアミジンHCl、スルフィノアミジン、およびこれらの組合せから選択される、の少なくとも1種の硬化剤と
を含み、
前記不飽和フッ素化オレフィン(1)が、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、1,1-ジフルオロエチレン;1,1,2-トリフルオロエチレン;1-フルオロエチレン、およびこれらの組合せからなる群から選択される、
配合物。 - 硬化剤Bとは異なる0.1~5phrの硬化剤Cをさらに含む、請求項1に記載の配合物。
- 前記不飽和フッ素化オレフィンコモノマー(A)(2)が、パーフルオロ(メチルビニル)エーテル、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロ(プロピルビニル)エーテル、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の配合物。
- 過フッ素化されていないフッ素含有エラストマー、微細粉末、カーボンブラック、安定剤、可塑剤、潤滑剤、加工助剤、およびこれらの組合せを含む群から選択される少なくとも1種の充填剤をさらに含む、請求項1~3の何れか一項に記載の配合物。
- 前記硬化剤Cが、有機錫硬化剤、ビス(アミノフェノール)硬化剤、ビス(アミノチオフェノール)硬化剤、テトラアミン硬化剤、トリアミン硬化剤、ジアミン硬化剤、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項2~4の何れか一項に記載の配合物。
- A.フルオロエラストマーであって、
(1)1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンと、
(2)パーフルオロ(アルキルビニル)エーテル、パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル、フルオロ(アルキルビニル)エーテル、フルオロ(アルコキシビニル)エーテル、およびこれらの組合せからなる群から選択される1種または複数種のフルオロビニルエーテルと、
(3)ニトリル含有フッ素化オレフィンおよびニトリル含有フッ素化ビニルエーテルからなる群から選択される1種または複数種の硬化部位モノマーとの共重合単位を含むフルオロエラストマーと、
B.0.1~10phrの、アミジノアミジンHCl、N’,N’’-ジアミノアミジン;フェニルオキソアミノアミジン、3-(5-フェニル-4H-1,2,4-トリアゾリル)アミジン、1H-ピロリルアミジン、ベンゾイミダゾリルアミジン、アミノチオキソアミジン;アミノカルボニルメチルアミジンHCl、N-アミノアミジンビカーボネート、N’’-1H-ピラゾリル-N’-t-ブトキシカルボニルアミジン、2-ピリジルアミジンHCl、スルフィノアミジン、およびこれらの組合せから選択される、硬化剤と、を含有する硬化配合物を含む、物品であって、
前記不飽和フッ素化オレフィン(1)が、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、1,1-ジフルオロエチレン;1,1,2-トリフルオロエチレン;1-フルオロエチレン、およびこれらの組合せからなる群から選択される、物品。 - 硬化剤Bとは異なる0.1~5phrの硬化剤Cを、硬化の前に、前記硬化配合物がさらに含有していた、請求項6に記載の物品。
- ガスケット、チューブ、シール、およびOリングの形の、請求項6又は7に記載の物品。
- フルオロエラストマーAを、
アミジノアミジンHCl、N’,N’’-ジアミノアミジン;フェニルオキソアミノアミジン、3-(5-フェニル-4H-1,2,4-トリアゾリル)アミジン、1H-ピロリルアミジン、ベンゾイミダゾリルアミジン、アミノチオキソアミジン;アミノカルボニルメチルアミジンHCl、N-アミノアミジンビカーボネート、N’’-1H-ピラゾリル-N’-t-ブトキシカルボニルアミジン、2-ピリジルアミジンHCl、スルフィノアミジン、およびこれらの組合せから選択される、少なくとも1種の硬化剤Bによって硬化させるステップであって、
前記フルオロエラストマーAが、
(1)1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンと、
(2)フルオロビニルエーテル、不飽和フッ素化オレフィン、およびこれらの組合せ(更に、任意選択的に不飽和オレフィンを含む)からなる群から選択される、(1)とは異なる1種または複数種の不飽和フッ素化オレフィンコモノマーと、
(3)ニトリル含有フッ素化オレフィンおよびニトリル含有フッ素化ビニルエーテルからなる群から選択される1種または複数種の硬化部位モノマーと
の共重合単位を含む、
フルオロエラストマーAを硬化させるステップを含み、
前記不飽和フッ素化オレフィン(1)が、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、1,1-ジフルオロエチレン;1,1,2-トリフルオロエチレン;1-フルオロエチレン、およびこれらの組合せからなる群から選択される、
方法。 - フルオロエラストマーAが、硬化剤Bとは異なる0.1~5phrの硬化剤Cをさらに含む、請求項9に記載の方法。
- 前記不飽和フッ素化オレフィンコモノマー(2)が、パーフルオロ(メチルビニル)エーテル、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロ(プロピルビニル)エーテル、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項9又は10に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
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