JP7016064B2 - 汚染量推定システム、汚染量推定方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、屋内(建築物内)の領域の汚染量(空気の汚染の程度を示す数量)を推定する汚染量推定システム、その汚染量推定システムで用いられる汚染量推定方法、及び、その汚染量推定システムでコンピュータに実行されるプログラムに関する。
従来、室内の床等についての汚染物質を放散する部材(建材、施工材等)を選択することで、実大モデルルームでの実験結果等に基づいて、室内の空気汚染状況を予測する室内空気汚染予測システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003-30567号公報
特許文献1に係る室内空気汚染予測システムによれば、建物の施工前に施工される室内の空気の汚染量について把握できる。しかしながら、施工後に時間が経過して建物が実際に利用されている様々な状況において、この室内空気汚染予測システムは必ずしも適切に建物内(屋内)の領域の汚染量を予測できるとは限らない。例えば、その屋内の領域を使用する人が、汚染物質(例えば有害物質、塵埃、病原体等)をその領域に持ち込み得るからである。
そこで、本発明は、人に利用されている屋内の領域の汚染量を適切に推定し得る汚染量推定システムを提供することを目的とする。また、本発明は、その汚染量推定システムで用いられる汚染量推定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る汚染量推定システムは、屋内の領域についての特性と汚染物質による当該領域の汚染量との関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、屋内の一領域についての特性を含む入力情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された入力情報と前記関係情報とに基づいて前記一領域の汚染量を推定する推定部と、前記一領域に設置された、汚染対策機能として次亜塩素酸を含む薬剤を散布する機器に、前記推定部により推定された汚染量に応じた制御信号を送信する出力部とを備える。
また、本発明の一態様に係る汚染量推定方法は、屋内の一領域についての特性を含む入力情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得された入力情報と、予め定められた、屋内の領域についての特性と汚染物質による当該領域の汚染量との関係を示す関係情報とに基づいて、前記一領域の汚染量を推定する推定ステップと、前記一領域に設置された、汚染対策機能として次亜塩素酸を含む薬剤を散布する機器に、前記推定部により推定された汚染量に応じた制御信号を送信する出力ステップとを含む。
また、本発明の一態様に係るプログラムは、マイクロプロセッサを備える装置に汚染量推定処理を行わせるためのプログラムであって、前記汚染量推定処理は、屋内の一領域についての特性を含む入力情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得された入力情報と、予め定められた、屋内の領域についての特性と汚染物質による当該領域の汚染量との関係を示す関係情報とに基づいて、前記一領域の汚染量を推定する推定ステップと、前記一領域に設置された、汚染対策機能として次亜塩素酸を含む薬剤を散布する機器に、前記推定部により推定された汚染量に応じた制御信号を送信する出力ステップとを含む。
本発明によれば、人に利用されている屋内の領域の汚染量が適切に推定され得る。
図1は、実施の形態1に係る汚染量推定システムの概略構成図である。 図2は、実施の形態1に係る汚染量推定装置で用いる関係情報の一例を示す図である。 図3は、実施の形態1に係る汚染量推定装置に入力される入力情報の一例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る汚染量推定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態2に係る汚染量推定システムの概略構成図である。 図6は、実施の形態2に係る汚染量推定装置が受信する流行情報の一例を示す図である。 図7は、実施の形態2に係る汚染量推定装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態に係る汚染量推定システム10について説明する。
(構成)
図1は、本実施の形態に係る汚染量推定システム10を示す概略構成図である。
汚染量推定システム10は、施設(住宅、オフィス、店舗、病院、工場等)における屋内つまり建築物(建物等)の内部における各領域(少なくとも一領域)の汚染量を推定する汚染量推定方法を実行するシステムである。即ち、汚染量推定システム10は、屋内の一領域の空気についての汚染物質による汚染の程度を推定し、推定結果を出力する。ここで、屋内の領域とは、例えば部屋、廊下、玄関等の空間的領域である。また、汚染物質は、有害物質(重金属、アスベスト等)、塵埃、病原体(ウィルス、細菌等)等であり、花粉、PM2.5、かび、芳香化合物その他の各種粒子(粉粒体、分子、原子、粒子状物質等)等であってもよい。ここでは汚染物質として主として病原体(細菌等の微生物、ウィルス等)を想定した例を用いて説明する。
汚染量推定システム10は、図1に示すように、施設内の領域11内に設置されたセンサ101と、汚染量推定装置100とを含んで構成される。
領域11は、汚染量推定装置100による汚染量の推定の対象となる空間的領域である。領域11は、施設の全体であっても一部であってもよい。
センサ101は、領域11内に所在する人の数を検出するために用いられるセンサであり、例えばイメージセンサ(カメラ)、レーダー等である。例えば、イメージセンサによって領域11内を撮像した画像(つまり撮像で生成された画像)を、既存の人認識技術等を利用して解析することにより、領域11内に所在する人の数を検出することが可能となる。
汚染量推定装置100は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ、通信インタフェース(通信回路等)、ユーザインタフェース等を含むコンピュータである。ユーザインタフェースは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ、及び、キーボード、タッチパネル等の入力装置を含む。メモリは、ROM、RAM等であり、例えば不揮発性メモリを含んでいてもよい。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行することにより通信インタフェース、ディスプレイ等を制御する処理を行う。メモリには、プロセッサにその処理を実行させるためのプログラムが格納されている。汚染量推定装置100は、ハードディスク装置等を含んでもよい。
上述のハードウェア構成を備える汚染量推定装置100は、汚染量推定を行うための機能ブロック(機能面での構成要素)として、図1に示すように、記憶部110と、取得部120と、推定部130と、出力部140とを備える。以下、これらの各構成要素について説明する。
記憶部110は、メモリ、ハードディスクといった記憶媒体等で実現され、屋内の領域についての特性と汚染物質(例えば病原体)によるその領域の汚染量との関係を示す関係情報22を記憶する。関係情報22は、屋内の領域についての特性と汚染量との関係について、例えば経験、実験、理論等に基づいて、予め定められた情報であり、テーブル、数式その他いかなる形式で表された情報であってもよい。図2は、関係情報22の一例を示す。関係情報22として、屋内の領域についての人による利用に関する特性(例えば人による領域の利用の仕方についての特性等)と汚染量との関係を示す利用者関係情報を含むことが有用である。図2に示す関係情報A及び関係情報Bは利用者関係情報の一例となっている。図2の例では、汚染量を0~10までのレベル(値)をとる汚染レベルで表しており、0は汚染が無く、10は汚染の程度が最大であることを表す。
図2の関係情報Aは、領域用途(つまり屋内の領域の人による利用目的)と汚染レベルとの関係を示すものである。同図の例では、例えば、屋内の領域が病院の待合室である場合には汚染レベルが5であり、事務室である場合には汚染レベルが3であり、トイレである場合には汚染レベルが8である。
また、図2の関係情報Bは、領域使用人密度と汚染レベルとの関係を示すものである。領域使用人密度は、例えば屋内の領域に単位時間(例えば1時間)に滞在する人の密度(領域の面積或いは領域の空間の容積で領域に滞在する人の人数を除した値等)である。図2の例は、領域使用人密度を、屋内の領域に1時間あたりに滞在する人の人数をその領域の面積(平方m)で除した値とした例である。この例では、例えば、領域使用人密度(人/平方m)が0.5未満の場合には汚染レベルが1であり、領域使用人密度(人/平方m)が0.5以上1.0未満の場合には汚染レベルが2であり、領域使用人密度(人/平方m)が1.0以上1.5未満の場合には汚染レベルが4である。例えば、汚染物質としての病原体(細菌、ウィルス等)は、人に寄生、増殖して人から人へと感染し得ることに鑑みて、関係情報Bは、領域使用人密度が高いと汚染レベルが高くなる傾向の関係を示すように定められている。
図2では、関係情報A、Bを例示したが、これらの他にも様々な関係情報(利用者関係情報或いは他の関係情報)を規定して記憶部110に関係情報22として記憶させることができる。利用者関係情報の例としては、屋内の領域を利用する人が大人であるか子供であるかの区分と汚染レベルとの関係を示す情報、屋内の領域を利用する人の体温、発熱量等と汚染レベルとの関係を示す情報等が挙げられる。また、その他の関係情報としては、屋内の領域における塵の舞い上がりの程度と汚染レベルとの関係を示す情報、屋内の領域の床、壁、或いはその領域に設置された机等の表面の物性(例えば抗菌効果の有無、汚染物質を滞留させる度合い等)と汚染レベルとの関係を示す情報等が挙げられる。
取得部120は、ユーザインタフェースとしての入力装置、プログラムを実行するプロセッサ等により実現され、屋内の一領域についての特性を含む入力情報21を取得する。図3は、取得部120が取得した入力情報21の一例を示す。同図の入力情報21は、領域用途、領域使用人数、領域床面積等といった領域についての各特性を示すものである。図3の例では、入力情報21は、領域用途(屋内の領域11の用途)が病院の待合室であり、領域使用人数(領域11に滞在する人の人数)が12人であり、領域床面積が20平方mであること等を示す。この領域用途、領域使用人数等のように、入力情報21が、人による領域の利用に関する利用者特性を含むことは、その領域の汚染量の推定のために有用である。なお、領域使用人数は、領域を使用する人の数に関する特性の一例であるが、領域を使用する人の数に関する特性の表現態様はいかなるものであってもよい。例えば、単位時間当たりの滞在人数であってもよいし、人数及び一人あたりの滞在時間であってもよいし、複数の単位時間に亘る滞在人数の統計処理結果(最大人数、中央値等)等であってもよい。取得部120が入力情報21として取得する領域についての各特性は、上述の領域用途、領域使用人数及び領域床面積に限られることはなく、上述した関係情報に対応するいかなる特性を含んでもよい。また、取得部120は、領域用途、領域使用人数、領域床面積等といった領域についての各特性を、全て取得できなくてもよく、取得部120によって取得できた特性の範囲で、推定部130が、領域の汚染量の推定を行うことになる。
取得部120は、入力情報21の一部の特性(例えば図3の例の領域用途、領域床面積等)を、ユーザインタフェースとしての入力装置を介してユーザ(施設の管理者、作業者、利用者等)による入力を受け付けることにより取得する。また、取得部120は、入力情報21における一部の特性(例えば図3の例の領域使用人数等)を、汚染量の推定対象となる屋内の領域11におけるセンサ101でセンシングすることにより取得する。具体的には、センサ101として例えばイメージセンサを用い、取得部120は、イメージセンサで領域11を数分間、数時間等の一定周期毎に繰り返し撮像して得られた画像群を解析して領域11内の人の数を検出することにより、領域使用人数等を取得する。
推定部130は、プログラムを実行するプロセッサ等により実現され、取得部120により取得された入力情報21と記憶部110に記憶されている関係情報22とに基づいて、対象の領域(ここでは領域11)の汚染量を推定する。推定部130による汚染量の推定は、例えば、関係情報22を参照することで入力情報21に応じた汚染レベルを特定してその汚染レベルをメモリ、ハードディスク等の記憶媒体に書き込むこと等によって実現される。この推定部130による推定の結果は、出力部140によって利用される。
具体例としては、推定部130は、取得部120が取得した入力情報21における1つの特性である領域用途に応じて、関係情報22(具体的には領域用途に係る関係情報A)から汚染レベルを特定する。図2及び図3の例によれば、汚染レベルが5と特定されることになる。また、取得部120が取得した入力情報21における特性としての領域使用人数と領域床面積とに応じて、関係情報22(具体的には領域使用人密度に係る関係情報B)から汚染レベルを特定する。図2及び図3の例によれば、入力情報21から算定した人の密度(人/平方m)が0.6となるので汚染レベルが2と特定されることになる。推定部130は、例えば、複数の関係情報に基づいて汚染レベルが特定される場合においては、全ての各関係情報で特定された各汚染レベルに基づき所定演算F(例えば各汚染レベルを乗算或いは加算する演算等)によって総合的な汚染レベルを特定する。例えば、ある関係情報に基づいて特定された0~10までの範囲の1つの汚染レベルと、別の関係情報に基づいて特定された0~10までの範囲の1つの汚染レベルとの乗算によっては、0~100までの範囲の1つの汚染レベルが特定され得る。なお、各関係情報での汚染レベルを、0~1の範囲で表現するように正規化してもよい。所定演算Fが、各関係情報に対応して特定された各汚染レベルを平均する演算であってもよい。また、各関係情報に対応して重みを規定し、各関係情報に基づいて特定された各汚染レベルの加重平均を求める演算を所定演算Fとしてもよいし、各関係情報に基づいて特定された各汚染レベルの最大値を求める演算を所定演算Fとしてもよい。
推定部130は、各関係情報で特定された各汚染レベルに基づいて所定演算Fを行うことで、取得部120が取得できた入力情報21の情報量が多いほど、概ね、汚染レベルの推定の精度が高くなるような推定が可能となる。総合的な汚染レベルが特定された場合には、総合的な汚染レベルが出力部140に利用される。
なお、推定部130は、入力情報21に応じて、関係情報22に基づいて汚染レベルを特定するために、いかなる演算を用いてもよい。例えば、推定部130は、図3の入力情報21の領域用途に応じて図2の関係情報Aから汚染レベルを5と特定し、汚染レベルに対して、入力情報21の領域使用人数と領域床面積とから算出される人の密度を乗ずることで、総合的な汚染レベルを特定してもよい。また、推定部130は、汚染レベル以外の形式で汚染量を表してもよく、例えばBSA(ウシ血清アルブミン)濃度で汚染量を表してもよい。
出力部140は、ディスプレイ等のユーザインタフェース、プログラムを実行するプロセッサ等により実現され、推定部130によって推定された汚染量(例えば汚染レベル等)を示す汚染量情報を出力する。例えば、出力部140による汚染量情報の出力は、ユーザへの提示(例えばディスプレイへの表示)によって行われる。出力部140は、推定された汚染量(汚染レベル等)に応じてその汚染の予防或いは対処に係る情報を汚染量情報に含めて出力してもよい。例えば、出力部140は、汚染量と、汚染物質の低減化等(例えば病原体の不活性化)のために領域に散布すべき薬剤(例えば次亜塩素酸等)の濃度との対応関係を示す情報に基づいて、汚染量から薬剤の濃度を算出して濃度の情報を汚染量情報に含めて出力してもよい。
(動作)
以下、上述した構成(図1参照)を備える汚染量推定システム10の汚染量推定方法に係る動作について説明する。
図4は、汚染量推定装置100の動作を示すフローチャートである。以下、同図に即して、主に汚染量推定装置100の動作に注目して説明する。
汚染量推定装置100は、取得部120により、領域11についての特性を含む情報を入力情報21として取得する(ステップS11)。ステップS11では、取得部120は、例えば、入力装置を介してユーザから入力を受け付けることで領域用途(領域11の用途)及び領域床面積(領域11の床面積)を入力情報21の一部として取得する。また、汚染量推定装置100は、取得部120により、屋内の領域11に設置されたセンサ101でのセンシングによって領域使用人数(領域11の単位時間における滞在人数等)を入力情報21の一部として取得する(図3参照)。
続いて、汚染量推定装置100は、推定部130により、入力情報21と、関係情報22とに基づいて領域11についての汚染量(例えば汚染レベル)を推定する(ステップS12)。例えば、推定部130で、上述の関係情報A、関係情報B(図2参照)それぞれに対応した汚染レベルを特定した上で各汚染レベルを結果に反映する所定演算Fによって、総合的な汚染レベルを特定(推定)する。
次に、汚染量推定装置100は、汚染量(例えば推定部130で特定された総合的な汚染レベル)を示す汚染量情報を出力する(ステップS13)。ステップS13では、例えば、ディスプレイ等に汚染量情報が表示され得る。
これにより、ユーザは、汚染量情報を視認等することによって、汚染量の推定対象となった領域11の汚染量について知ることができる。汚染量推定装置100は、汚染量情報に例えば、汚染物質の低減化等のために領域11に散布すべき薬剤の濃度等の情報を含めてもよく、この場合にはユーザは、汚染量情報を確認することで、適切な薬剤の散布が可能となる。なお、汚染量推定システム10では、汚染検出用のセンサ(空気質センサ等)等を用いずに汚染量を推定するので、汚染量の推定結果は、今後生じ得る汚染に対する予防のためにも活用できる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態1に係る汚染量推定システム10を部分的に変形してなる汚染量推定システム10aについて説明する。
(構成)
図5は、本実施の形態に係る汚染量推定システム10aを示す概略構成図である。図5において、図1と同じ構成要素については同じ符号を付している。
汚染量推定システム10aは、図5に示すように、施設内の領域11a内に設置されたセンサ101及び汚染対策機器102と、汚染量推定装置100aとを含んで構成される。
汚染量推定システム10aは、汚染量推定装置100aにより、汚染量の推定対象となる領域11aを含む施設の外部のサーバ30を利用して汚染量の推定を行い、推定結果に基づいて汚染対策機器102を制御する。汚染量推定システム10aは、ここで特に説明しない点については、実施の形態1で示した汚染量推定システム10と同様である。
領域11aは、汚染量推定装置100aによる汚染量の推定の対象となる空間的領域である。
汚染対策機器102は、領域11a内に設置され、汚染を予防或いは汚染された領域を清浄化する等の汚染対策機能を有する機器であり、例えば空気清浄機等である。汚染対策機器102に対して制御信号を入力することで、汚染対策機器102における汚染対策機能の実行に係る制御が可能である。この制御は、例えば空気の清浄化(空気中の汚染物質の濃度の低減化等)の強度の切り替え、作動と停止との切り替え等である。ここでは、汚染対策機器102が、汚染対策機能として、例えば病原体(ウィルス等)の浮遊量を低減化する機能を有しているものとして説明する。汚染対策機器102は、例えば、病原体の低減化のためのイオンの放出量、病原体の活動を不活性化させるための加湿の量、病原体の付着した塵埃等を送風によりフィルタを通すことで濾過するための送風量、病原体の低減化のために消毒、殺菌或いは除菌用の薬剤を放出するための薬剤濃度等を、制御信号に応じて変化させる。
サーバ30は、例えばウェブサーバ機能を有するコンピュータであり、例えば行政機関、企業、民間団体等に運用される。ここでは、サーバ30は、インフルエンザ等の特定のウィルス性疾患の患者の検出数(地域毎の検出数)を反映した、その疾患の流行状況を示す流行情報23を提供する機能を有するものとする。ここで、流行情報23は、インフルエンザの流行レベルを示し、患者の検出数が多いほど高いレベルであり、レベル1~3が注意レベル1~3を示し、レベル4~6が、注意レベルより高い警報レベル1~3を示すものとする。
汚染量推定装置100aは、実施の形態1で示した汚染量推定装置100と同様に、プロセッサ、メモリ、通信インタフェース、ユーザインタフェース等を含むコンピュータである。汚染量推定装置100aは、汚染量推定を行うための機能ブロックとして、図5に示すように、記憶部110と、取得部120aと、推定部130aと、出力部140aとを備える。汚染量推定装置100aは、ここで、特に説明しない点については、実施の形態1で示した汚染量推定装置100と同様である。
取得部120aは、ユーザインタフェースとしての入力装置、通信インタフェース、プログラムを実行するプロセッサ等により実現され、屋内の一領域についての特性を含む入力情報21を取得する。取得部120aは、実施の形態1で示した取得部120と同様の方法で入力情報21(図3参照)を取得する。また、取得部120aは、サーバ30から、汚染量の推定対象となる領域11aが所在する地域についての流行情報23を取得(受信)する。図6は、取得部120aが取得した流行情報23の一例を示す。
推定部130aは、プログラムを実行するプロセッサ等により実現され、取得部120により取得された入力情報21及び流行情報23と、記憶部110に記憶されている関係情報22とに基づいて、対象の領域(ここでは領域11a)の汚染量を推定する。推定部130aは、例えば、実施の形態1で示した推定部130と同様の方法で、関係情報22を参照することで入力情報21に応じて1つ又は複数の汚染レベルを特定する。更に、推定部130aは、その特定した各汚染レベルを乗算或いは加算した結果に対して、流行情報23の表すインフルエンザ流行レベルが高いほど大きな数値を加算又は乗算する所定演算Fを行うことで総合的な汚染レベルを特定する。推定部130aによる推定は、その総合的な汚染レベルを特定し、総合的な汚染レベルをメモリ、ハードディスク等の記憶媒体に書き込むこと等によって実現される。この推定部130aによる推定の結果は、出力部140aによって利用される。
出力部140aは、制御部141を備える。制御部141は、通信インタフェース、プログラムを実行するプロセッサ等により実現され、推定部130aによって推定された汚染量(例えば汚染レベル等)に応じた制御信号を、汚染対策機器102に送信する。汚染対策機器102が空気清浄機である場合においては、例えば、制御部141は、推定部130aによって推定された総合的な汚染レベルが高いほど、空気清浄機における空気の清浄化の強度を強くするように空気清浄機を制御する。出力部140aは、実施の形態1で示した出力部140と同様の、汚染量情報のユーザへの提示機能を包含してもよい。
(動作)
以下、上述した構成(図5参照)を備える汚染量推定システム10aの汚染量推定方法に係る動作について説明する。
図7は、汚染量推定装置100aの動作を示すフローチャートである。以下、同図に即して、主に汚染量推定装置100aの動作に注目して説明する。
汚染量推定装置100aは、取得部120aにより、領域11aについての特性を含む情報を入力情報21として取得する(ステップS21)。ステップS21では、取得部120aは、例えば、入力装置を介してユーザから入力を受け付けることで領域用途(領域11aの用途)及び領域床面積(領域11aの床面積)を入力情報21の一部として取得する。また、取得部120aは、屋内の領域11aに設置されたセンサ101でのセンシングによって領域使用人数(領域11aの単位時間における滞在人数等)を入力情報21の一部として取得する(図3参照)。
また、汚染量推定装置100aは、取得部120aにより、サーバ30と通信することで、領域11aの所在地域についてのインフルエンザ流行レベルを示す流行情報23を取得する(ステップS22)。
続いて、汚染量推定装置100aは、推定部130aにより、入力情報21と、関係情報22と、流行情報23とに基づいて領域11aについての汚染量(例えば汚染レベル)を推定する(ステップS23)。例えば、推定部130aで、上述の関係情報A、関係情報B(図2参照)それぞれに対応した汚染レベルを特定した上で各汚染レベルとインフルエンザ流行レベルとを結果に反映する所定演算Fによって、総合的な汚染レベルを特定(推定)する。
次に、汚染量推定装置100aは、制御部141により、汚染量(例えば推定部130aで特定された総合的な汚染レベル)に応じた制御信号を出力(具体的には汚染対策機器102へ送信)する(ステップS24)。そして、領域11aにおける汚染対策機器102が、汚染量推定装置100aからの制御信号に応じて動作を行う。汚染量推定装置100aは、制御信号の送信により、例えば、推定した汚染レベルが高いほど、汚染対策機器102に病原体の浮遊量を低減させる度合いを高くさせるように制御する。
汚染対策機器102は、例えば、除菌、殺菌、消毒等のための薬剤(例えば次亜塩素酸等)を放出可能な機器である。この場合に、制御部141はステップS24で、汚染量とその薬剤の濃度との対応関係を予め規定した情報に基づいて、汚染量から薬剤の濃度を算出して、算出した濃度の薬剤を汚染対策機器102に放出させる制御のための制御信号を送信してもよい。
このように汚染量推定システム10aによれば、汚染量の推定対象となった領域11aで、汚染量の推定結果に基づいて汚染対策機器102により汚染の予防或いは対処が適切に行われるようになる。
(他の実施の形態等)
以上、実施の形態1、2により汚染量推定システム10、10a及び汚染量推定方法について説明したが、上述した実施の形態は一例に過ぎず、各種の変更、付加、省略等が可能であることは言う迄もない。
上記実施の形態では、汚染量推定システム10、10aが、センサ101を含むこととしたが、センサ101は汚染量推定システム10、10aの外部に存在するものであってもよい。
上記実施の形態では、取得部120、120aが、ユーザインタフェース或いはセンサ101から入力情報21の全部又は一部を取得することとしたが、例えば、センサ101を用いなくてもよい。例えば、取得部120、120aは、汚染量の推定対象の領域の特性についての情報、例えば、入力情報21における領域使用人数(図3参照)等といった、人による領域の利用に関する利用者特性等についての情報を、ユーザ入力を受けることで、取得してもよい。また、取得部120、120aは、入力情報21の全部又は一部を、通信インタフェースにより施設内の領域11、11a等における各種の情報処理システムの装置(例えばコンピュータ等)から受信することで、取得することとしてもよい。施設内の領域11、11a等における情報処理システムは、例えば、領域11、11a等の用途、或いは、利用者の人数等の情報を含むデータベースシステム(各種会計システム、予約システム、病院のカルテ管理システム等)、エネルギー管理システム(例えばHEMS:Home Energy Management System等)等である。例えば、取得部120、120aは、入力情報21における領域使用人数(図3参照)等を、エネルギー管理システムの装置から情報を得ることで、取得してもよい。即ち、取得部120等は、領域11等に対応する電力使用量を示す情報を受信し、人数が多いほど電力使用量が高い等と定めた推定基準等に基づいて領域11等の利用者の人数を推定することで、領域使用人数等を取得することとしてもよい。
また、上記実施の形態では、施設内の1つの領域11(或いは領域11a)を対象として汚染量の推定を行う例について説明したが、汚染量推定装置100、100aによる汚染量の推定の対象となる領域は、ある施設内に複数存在してもよい。また汚染量の推定の対象となる領域は、複数の施設それぞれに1つ又は複数存在してもよい。なお、汚染量推定装置100は、汚染量の推定対象となる領域内に所在することとしてもよい。
また、上記実施の形態では、取得部120aが、サーバ30から、汚染物質としての病原体による病気(インフルエンザ)の流行レベルと関連する流行情報23を取得する例を示した。しかし、汚染量推定装置100aが、サーバ30を用いずに、汚染量の推定の時期(季節)に応じて、冬にインフルエンザの流行レベルが上昇する傾向に鑑みて、病原体による病気の流行レベルを推定することで流行情報23を生成してもよい。また、汚染量推定装置100、100aは、季節と汚染量(汚染レベル等)との関係を示す関係情報を記憶し、汚染量の推定の時期(季節)に応じて汚染量を推定することとしてもよい。
また、上記実施の形態で示した汚染量推定装置100、100aは、機能の一部を、汚染量推定装置100、100aと通信可能な外部装置(例えばサーバ30等)に分担させてもよい。
また、上述の汚染量推定システム10、10aにおける処理手順(図4、図7に示す手順等)の実行順序は、必ずしも、上述した通りの順序に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えたりその一部を省略したりすることができる。また、その処理手順(図4、図7に示す手順等)の全部又は一部は、ハードウェアにより実現されても、ソフトウェアを用いて実現されてもよい。例えば、汚染量推定装置100、100aは、ソフトウェア(プログラム)を含まないハードウェアのみで構成されてもよい。また、汚染量推定装置100、100aがプロセッサで実行するプログラムを記録媒体に記録して頒布、流通等させてもよい。例えば、頒布されたプログラムをコンピュータにインストールして、プロセッサに実行させることで、コンピュータに図4、図7に示した処理手順の全部又は一部を行わせることが可能となる。
また、上記実施の形態及び変形態様等で示した構成要素及び機能を、任意に組み合わせることで実現される形態も本発明の範囲に含まれる。
なお、本発明の包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体等の1つ又は複数の組み合わせが含まれる。
以下、本発明の一態様に係る汚染量推定システム、汚染量推定方法及びプログラムについての構成、変形態様、効果等について示す。
(1)本発明の一態様に係る汚染量推定システムは、屋内の領域についての特性と汚染物質による当該領域の汚染量との関係を示す関係情報を記憶する記憶部(例えば記憶部110)と、屋内の一領域(例えば領域11、11a)についての特性を含む入力情報を取得する取得部(例えば取得部120、120a)と、取得部により取得された入力情報と、関係情報とに基づいてその一領域の汚染量を推定する推定部(例えば推定部130、130a)とを備える。関係情報は、経験、実験、理論等に基づいて規定可能である。これにより、人に利用されている屋内の領域の汚染量を適切に推定することが可能となる。また、この汚染量推定システムでの汚染量の推定は、汚染検出用のセンサ(空気質センサ等)を必要とせず、汚染量推定システムは、例えば、汚染量の推定対象の一領域において汚染が始まることに先行して予測的に汚染量を推定し得る。このように汚染量推定システムでは、汚染検出用のセンサでは検出できない場合にも対応可能であり、汚染量推定システムによる推定結果は、汚染量の推定対象となった領域における汚染の予防等にも利用可能となる。
(2)例えば、汚染量推定システムは、推定部(例えば推定部130、130a)により推定された汚染量を示す汚染量情報を出力する出力部(例えば出力部140、140a)を備えることとしてもよい。これにより、汚染量の推定対象となった領域の管理者、利用者等は、推定された汚染量を確認できる。
(3)例えば、記憶部が記憶する関係情報は、屋内の領域についての人による利用に関する特性と汚染量との関係を示す利用者関係情報を含み、取得部が取得する入力情報は、人による一領域(例えば領域11、11a)の利用に関する利用者特性を含むこととしてもよい。これにより、屋内の領域の汚染量と、その領域の人による利用に関する特性(例えば領域に滞在する人の数、領域の用途等)との相関性に基づいて関係情報を規定しておくことで、人に利用されている一領域についての汚染量を適切に推定することが可能となる。
(4)例えば、上述の利用者関係情報は、屋内の領域の用途と汚染量との関係を示し、上述の利用者特性は、汚染量の推定対象となる一領域の用途を示すこととしてもよい。これにより、汚染量の推定対象となる一領域の用途に応じて適切に汚染量の推定がなされ得る。
(5)例えば、上述の利用者関係情報は、屋内の領域に滞在する人の人数に関する特性と汚染量との関係を示し、上述の利用者特性は、汚染量の推定対象となる一領域に滞在する人の人数に関する特性を含むこととしてもよい。これにより、汚染量の推定対象となる一領域の利用者の人数が多いほど感染性のウィルス等の汚染物質は増大し易いこと等に基づいて、適切に汚染量の推定がなされ得る。
(6)例えば、汚染量推定システムで推定される汚染量に係る汚染の要因となる汚染物質は、病原体であることとしてもよい。これにより、人から人へと感染する汚染物質による一領域(例えば領域11、11a)の汚染量が、その一領域の人による利用に関する特性に基づいて適切に推定される。
(7)例えば、取得部(例えば取得部120a)は更に、病原体の流行レベル(つまり病原体により生ずる病気の流行レベル)と関連する流行情報を取得し、推定部(例えば推定部130a)は、取得部により取得された流行情報にも基づいて一領域の汚染量を推定することとしてもよい。これにより、例えば、インフルエンザウィルス等による一領域の汚染量を、一領域の所在地域におけるインフルエンザの流行レベル等に基づいて適切に推定できるようになる。
(8)例えば、取得部は、上述の入力情報における少なくとも1つの特性を、汚染量の推定対象となる一領域をセンサでセンシングすることにより取得することとしてもよい。これにより、例えば、時間経過に伴って動的に変化する、一領域の利用者の人数等を、センシングによって比較的容易に(例えば逐次的なユーザ入力を要さずに)取得でき、そのセンシング結果に基づいて、その一領域の汚染量を適切に推定できるようになる。
(9)例えば、取得部は、上述の入力情報における少なくとも1つの特性を、汚染量の推定対象となる一領域における装置(例えば会計システム等といった任意のシステムを構成するコンピュータ等)から受信することにより取得することとしてもよい。これにより、入力情報におけるその特性を手入力する手間、負担等を低減させることができる。
(10)例えば、取得部は、上述の入力情報における少なくとも1つの特性を、ユーザインタフェースを介してユーザ(例えば汚染量の推定対象の領域の管理者、利用者等)による入力を受け付けることにより取得することとしてもよい。これにより、汚染量の推定対象の領域についてユーザが知っている情報を活用して、汚染量を適切に推定できるようになる。
(11)例えば、汚染量推定システムは、汚染量の推定対象となる一領域に設置された、汚染対策機能を有する機器(例えば汚染対策機器102)に、推定部(例えば推定部130a)により推定された汚染量に応じた制御信号を送信することとしてもよい。例えば制御部141がこの制御信号の送信を行う。これにより、推定された汚染量に基づいて汚染対策機器102等が制御され得る。このため、汚染量に応じて汚染の予防或いは汚染への対処等が可能となる。
(12)本発明の一態様に係る汚染量推定方法は、屋内の一領域(例えば領域11、11a)についての特性を含む入力情報を取得する取得ステップ(例えばステップS11、S21)と、取得ステップで取得された入力情報と、予め定められた、屋内の領域についての特性と汚染物質による当該領域の汚染量との関係を示す関係情報とに基づいて、前記一領域の汚染量を推定する推定ステップ(例えばステップS12、S23)とを含む。これにより、人に利用されている屋内の領域の汚染量を適切に推定することが可能となる。
(13)本発明の一態様に係るプログラムは、プロセッサ(マイクロプロセッサ)を備える装置に汚染量推定処理を行わせるためのプログラムであって、汚染量推定処理は、屋内の一領域についての特性を含む入力情報を取得する取得ステップ(例えばステップS11、S21)と、取得ステップで取得された入力情報と、予め定められた、屋内の領域についての特性と汚染物質による当該領域の汚染量との関係を示す関係情報とに基づいて、前記一領域の汚染量を推定する推定ステップ(例えばステップS12、S23)とを含む。このプログラムを、プロセッサを備える装置にインストールして、プロセッサに実行させることにより、人に利用されている屋内の領域の汚染量の適切な推定が可能となる。
10、10a 汚染量推定システム
11、11a 領域
21 入力情報
22 関係情報
23 流行情報
101 センサ
102 機器(汚染対策機器)
110 記憶部
120、120a 取得部
130、130a 推定部
140、140a 出力部

Claims (9)

  1. 屋内の領域についての特性と汚染物質による当該領域の汚染量との関係を示す関係情報を記憶する記憶部と、
    屋内の一領域についての特性を含む入力情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された入力情報と前記関係情報とに基づいて前記一領域の汚染量を推定する推定部と、
    前記一領域に設置された、汚染対策機能として次亜塩素酸を含む薬剤を散布する機器に、前記推定部により推定された汚染量に応じた制御信号を送信する出力部とを備え、
    前記関係情報は、前記屋内の領域の用途と汚染量との関係を示す第1利用者関係情報と、前記屋内の領域に滞在する人の密度と汚染量との関係を示す第2利用者関係情報とを含み、
    前記入力情報は、人による前記一領域の利用の用途を示す第1利用者特性、前記一領域に滞在する人の密度に関する第2利用者特性、及び、前記一領域の床面積を含み、
    前記推定部は、前記第1利用者関係情報と前記第1利用者特性とに基づいて前記一領域の第1汚染量を推定し、前記第2利用者関係情報と前記第2利用者特性とに基づいて前記一領域の第2汚染量を推定し、前記第1汚染量と前記第2汚染量とに基づき所定演算によって1つの総合的な汚染量を推定する
    汚染量推定システム。
  2. 前記出力部は、前記推定部により推定された汚染量を示す汚染量情報を出力する
    請求項1記載の汚染量推定システム。
  3. 前記汚染物質は、病原体である
    請求項1又は2に記載の汚染量推定システム。
  4. 前記取得部は更に、前記病原体の流行レベルと関連する流行情報を取得し、
    前記推定部は、前記取得部により取得された流行情報にも基づいて前記一領域の汚染量を推定する
    請求項記載の汚染量推定システム。
  5. 前記取得部は、前記入力情報における少なくとも1つの前記特性を、前記一領域をセンサでセンシングすることにより取得する
    請求項1~のいずれか一項に記載の汚染量推定システム。
  6. 前記取得部は、前記入力情報における少なくとも1つの前記特性を、前記一領域における装置から受信することにより取得する
    請求項1~のいずれか一項に記載の汚染量推定システム。
  7. 前記取得部は、前記入力情報における少なくとも1つの前記特性を、ユーザインタフェースを介してユーザによる入力を受け付けることにより取得する
    請求項1~のいずれか一項に記載の汚染量推定システム。
  8. マイクロプロセッサを備える装置が行う汚染量推定方法であって、
    屋内の一領域についての特性を含む入力情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された入力情報と、予め定められた、屋内の領域についての特性と汚染物質による当該領域の汚染量との関係を示す関係情報とに基づいて、前記一領域の汚染量を推定する推定ステップと、
    前記一領域に設置された、汚染対策機能として次亜塩素酸を含む薬剤を散布する機器に、前記推定ステップで推定された汚染量に応じた制御信号を送信する出力ステップとを含み、
    前記関係情報は、前記屋内の領域の用途と汚染量との関係を示す第1利用者関係情報と、前記屋内の領域に滞在する人の密度と汚染量との関係を示す第2利用者関係情報とを含み、
    前記入力情報は、人による前記一領域の利用の用途を示す第1利用者特性、前記一領域に滞在する人の密度に関する第2利用者特性、及び、前記一領域の床面積を含み、
    前記推定ステップでは、前記第1利用者関係情報と前記第1利用者特性とに基づいて前記一領域の第1汚染量を推定し、前記第2利用者関係情報と前記第2利用者特性とに基づいて前記一領域の第2汚染量を推定し、前記第1汚染量と前記第2汚染量とに基づき所定演算によって1つの総合的な汚染量を推定する
    汚染量推定方法。
  9. マイクロプロセッサを備える装置に汚染量推定処理を行わせるためのプログラムであって、
    前記汚染量推定処理は、
    屋内の一領域についての特性を含む入力情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された入力情報と、予め定められた、屋内の領域についての特性と汚染物質による当該領域の汚染量との関係を示す関係情報とに基づいて、前記一領域の汚染量を推定する推定ステップと、
    前記一領域に設置された、汚染対策機能として次亜塩素酸を含む薬剤を散布する機器に、前記推定ステップで推定された汚染量に応じた制御信号を送信する出力ステップとを含み、
    前記関係情報は、前記屋内の領域の用途と汚染量との関係を示す第1利用者関係情報と、前記屋内の領域に滞在する人の密度と汚染量との関係を示す第2利用者関係情報とを含み、
    前記入力情報は、人による前記一領域の利用の用途を示す第1利用者特性、前記一領域に滞在する人の密度に関する第2利用者特性、及び、前記一領域の床面積を含み、
    前記推定ステップでは、前記第1利用者関係情報と前記第1利用者特性とに基づいて前記一領域の第1汚染量を推定し、前記第2利用者関係情報と前記第2利用者特性とに基づいて前記一領域の第2汚染量を推定し、前記第1汚染量と前記第2汚染量とに基づき所定演算によって1つの総合的な汚染量を推定する
    プログラム。
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