JP7011840B2 - 情報処理装置、及び、プログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、対話相手となるユーザの感情を良好なまま会話をリードする対話制御装置等が記載されている。
特許文献2には、ユーザの発話から文脈意味を理解する際に、ユーザの感情分類も考慮して、意味理解の信頼度を高めることができる発話意味分析プログラム等が記載されている。
特許文献3には、入力文に含まれる述語から感情ないし気分を推定し、推定された感情ないし気分に応じた返答文を生成する対話システム及びプログラム等が記載されている。
ユーザから入力文を受け付ける手段を備え、
前記ユーザから感情に関する感情情報を受け付ける手段を備え、
前記入力文又は前記感情情報が入力された日付又は時刻に関する情報、及び、前記入力文又は前記感情情報が入力された位置に関する情報、の少なくとも一方を含む入力環境情報を取得する手段を備え、
前記感情情報及び前記入力環境情報に基づいて、前記入力文に対する返答文を生成する手段を備え、
前記生成された返答文を提示する手段を備える、
情報処理装置である。
情報処理システムの構成を説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態の情報処理システムの機能ブロック図である。本実施形態の情報処理システムは、人との対話(会話)を実現するシステムである。
クライアント装置10及びサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
クライアント装置10の構成を説明する。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイク、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカー、又は、それらの組合せである。
サーバ30の構成を説明する。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイク、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカー、又は、それらの組合せである。
本実施形態の概要について説明する。図3は、本実施形態の概要の説明図である。
サーバ30は、クライアント装置10を介して、ユーザから感情に関する感情情報を受け付ける。
サーバ30は、クライアント装置10を介して、入力文又は感情情報を受け付けた日付又は時刻に関する情報、及び、入力文又は感情情報を受け付けた位置に関する情報、の少なくとも一方を含む入力環境情報を取得する。
サーバ30は、感情情報及び入力環境情報に基づいて、入力文に対する返答文を生成する。
サーバ30は、クライアント装置10を介して、生成された返答文を提示する。
本実施形態のデータベースを説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
本実施形態のユーザ情報データベースを説明する。図4は、本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
ユーザ情報データベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ名」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
本実施形態の返答候補文情報データベースを説明する。図5は、本実施形態の返答候補文情報データベースのデータ構造を示す図である。
返答候補文情報データベースは、「文節ID」フィールドと、「文節」フィールドと、「返答候補文」フィールドと、「条件」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
本実施形態の会話履歴情報データベースを説明する。図6は、本実施形態の会話履歴情報データベースのデータ構造を示す図である。
会話履歴情報データベースは、「会話履歴ID」フィールドと、「日付」フィールドと、「入力環境」フィールドと、「感情」フィールドと、「会話内容」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
会話履歴情報データベースは、ユーザIDに関連付けられている。
本実施形態の情報処理を説明する。図7は、本実施形態の会話実施処理のシーケンス図である。図8は、本実施形態の会話実施処理において表示される画面例を示す図である。図7の会話実施処理は、ユーザが本情報処理システムによる会話の開始を指示した場合に実行される。
図9は、本実施形態の会話実施処理のシーケンス図である。図10は、本実施形態の会話実施処理において表示される画面例を示す図である。図9の会話実施処理は、ユーザがさらに会話を続けたい場合に実行される。
具体的には、プロセッサ12は、画面P100(図8)をディスプレイに表示する。
画面P100は、複数の操作オブジェクトB100(B100a~B100f)を含む。
操作オブジェクトB100は、感情を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。複数の操作オブジェクトB100には、それぞれ、感情情報が割り当てられている。
具体的には、ユーザが、複数の操作オブジェクトB100のうちの1つを操作すると、プロセッサ12は、ユーザが操作オブジェクトB100を操作した日時(日付及び時刻)に関する日時情報を取得する。また、プロセッサ12は、ユーザが操作オブジェクトB100を操作した位置に関する位置情報を、GPSモジュール15を介して取得する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P101(図8)をディスプレイに表示する。
画面P101は、フィールドオブジェクトF101と、操作オブジェクトB101と、を含む。
フィールドオブジェクトF101は、入力文を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB101は、返答リクエスト(S103)を実行させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
具体的には、ユーザが、フィールドオブジェクトF101に文章を入力し、かつ、操作オブジェクトB101を操作すると、プロセッサ12は、返答リクエストデータをサーバ30に送信する。
返答リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
・ユーザが操作した操作オブジェクトB100に割り当てられている感情情報
・ステップS101で取得された日時情報(つまり、日付情報及び時刻情報)
・ステップS101で取得された位置情報
・フィールドオブジェクトF101に指定された入力文
具体的には、プロセッサ32は、返答リクエストデータに含まれる入力文を自然言語処理により、文節に分解する。一例として、「今日は疲れた」という入力文を、「今日は」と「疲れた」とに分解する。プロセッサ32は、返答候補文情報データベース(図5)を参照して、分解された文節のうち、「文節」フィールドに格納されている文節に関して、条件を満たす返答候補文を特定する。例えば、ユーザが「楽しい」を選択した場合には、「疲れた」に対して「お疲れ様」が特定される。
プロセッサ32は、会話履歴情報データベース(図6)を参照して、感情情報と時刻情報と位置情報と入力文との組み合わせが、返答リクエストデータに含まれる感情情報と時刻情報と位置情報と入力文との組み合わせに対して最も類似度が高い会話履歴IDを特定する。一例において、「感情」及び「位置情報」が一致し、上記「文節」フィールドに格納されている文節を「入力文」中に含み、かつ、「時刻」が最も近いものが、最も類似度が高い会話履歴IDとして特定される。例えば、ユーザが17時46分に渋谷で「楽しい」を選択した場合には、プロセッサ32は、最も類似度が高い会話履歴IDとして、例えば会話履歴ID=H001を特定する。
プロセッサ32は、会話履歴情報データベース(図6)を参照して、特定された会話履歴IDに関連付けられた会話内容(つまり、「入力文」フィールド、「返答文」フィールド、及び「評価」フィールドの情報)に基づき、現在のユーザの状況を推定する。例えば、会話履歴ID=H001が特定された場合、プロセッサ32は、現在のユーザの状況として「遊んでいた」という状況を推定する。
プロセッサ32は、特定された返答候補文、及び、推定されたユーザの状況に基づき、返答文を生成する。推定されたユーザの状況に関する部分については、例えば、状況と返答文とが関連付けられてデータベースに記憶されており、当該データベースを参照して生成される。例えば、「遊んでいた」に対しては、例えば「遊んでいたの?」という文章を生成する。したがって、例えば、プロセッサ32は、特定された「お疲れ様」、及び、推定された「遊んでいた」という状況に基づき、「お疲れ様。遊んでいたの?」という返答文を生成する。
・「会話履歴ID」フィールドには、新規の会話履歴IDが格納される。
・「日付」フィールドには、返答リクエストデータに含まれる日付情報が格納される。
・「時刻」フィールドには、返答リクエストデータに含まれる時刻情報が格納される。
・「位置」フィールドには、返答リクエストデータに含まれる位置情報が格納される。
・「感情」フィールドには、返答リクエストデータに含まれる感情情報が格納される。
・「入力文」フィールドには、返答リクエストデータに含まれる入力文が格納される。
・「返答文」フィールドには、ステップS300で生成された返答文が格納される。
・「評価」フィールドには、何も格納されない。
具体的には、プロセッサ32は、返答レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。
返答レスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS300で生成された返答文
・新規レコードの会話履歴ID
具体的には、プロセッサ12は、返答レスポンスデータに基づいて、画面P102(図8)をディスプレイに表示する。
表示オブジェクトA102aは、ユーザがフィールドオブジェクトF101に入力した入力文を含む。
表示オブジェクトA102bは、ステップS300で生成された返答文を含む。
フィールドオブジェクトF102は、入力文を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB102は、再返答リクエスト(S105)を実行させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。操作オブジェクトB102には、返答レスポンスデータに含まれる新規レコードの会話履歴IDが割り当てられている。
これにより、図9に示すように、クライアント装置10は、再返答リクエスト(S105)を実行する。
具体的には、ユーザが、フィールドオブジェクトF102に文章を入力し、かつ、操作オブジェクトB102を操作すると、プロセッサ12は、再返答リクエストデータをサーバ30に送信する。
再返答リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
・返答レスポンスデータに含まれる新規レコードの会話履歴ID
・フィールドオブジェクトF102に指定された入力文
具体的には、プロセッサ32は、再返答リクエストデータに含まれる入力文を自然言語処理により、文節に分解する。プロセッサ32は、返答候補文情報データベース(図5)を参照して、分解された文節のうち、「文節」フィールドに格納されている文節に関して、条件を満たす返答候補文を特定する。例えば、「遊んでた」に対して「いいですね」が特定される。
プロセッサ32は、会話履歴情報データベース(図6)を参照して、感情情報と時刻情報と位置情報と入力文との組み合わせが、ステップS103の返答リクエストデータに含まれる感情情報と時刻情報と位置情報とステップS105の再返答リクエストデータに含まれる入力文との組み合わせに対して最も類似度が高い会話履歴IDを特定する。例えば、プロセッサ32は、「感情」及び「位置情報」が一致し、「友達と遊んでいた」旨の会話内容を含み、かつ、「時刻」が最も近いものが、最も類似度が高い会話履歴IDとして特定される。
プロセッサ32は、会話履歴情報データベース(図6)を参照して、特定された会話履歴IDに関連付けられた会話内容に基づき、現在のユーザの状況を推定する。例えば、特定された会話履歴IDに「カラオケで遊んでいた」旨の会話内容が含まれている場合に、現在のユーザの状況として「カラオケで遊んでいた」という状況を推定する。
プロセッサ32は、特定された返答候補文、及び、推定されたユーザの状況に基づき、返答文を生成する。例えば、プロセッサ32は、特定された「いいですね」、及び、推定された「カラオケで遊んでいた」という状況に基づき、「いいですね。またカラオケですか?」という返答文を生成する。
・「入力文」フィールドには、ステップS105の再返答リクエストデータに含まれる入力文が格納される。
・「返答文」フィールドには、ステップS302で生成された返答文が格納される。
・「評価」フィールドには、何も格納されない。
・ステップS300で追加されたレコードの「評価」フィールドには、ステップS300で生成された返答文に対するユーザの評価(例えば、返答文が適切であるか否かに関する評価)に関する評価情報が格納される。ユーザが返答文を適切であるかと評価したか適切でないと評価したかは、例えば、ステップS105の再返答リクエストデータに含まれる入力文を言語解析する(例えば、文節又は単語に分解して、それぞれが肯定的であるか否定的であるかに区分して、評価値を算出し、文章全体として肯定的か否定的かを判断する)ことによって決定される。
具体的には、プロセッサ32は、再返答レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。
再返答レスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS302で生成された返答文
・再返答リクエストデータに含まれる会話履歴ID
具体的には、プロセッサ12は、再返答レスポンスデータに基づいて、画面P103(図10)をディスプレイに表示する。
表示オブジェクトA103aは、ユーザがフィールドオブジェクトF101に入力した入力文を含む。
表示オブジェクトA103bは、ステップS300で生成された返答文を含む。
表示オブジェクトA103cは、ユーザがフィールドオブジェクトF102に入力した入力文を含む。
表示オブジェクトA103dは、ステップS302で生成された返答文を含む。
フィールドオブジェクトF103は、入力文を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB103は、再度、再返答リクエスト(S105)を実行させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。操作オブジェクトB103には、再返答レスポンスデータに含まれる会話履歴IDが割り当てられている。
これにより、クライアント装置10は、再度、再返答リクエスト(S105)を実行する。
ステップS105の後、サーバ30は、同様に、ステップS302~S303を実行する。
ステップS303の後、クライアント装置10は、同様に、ステップS106を実行する。
また、本実施形態によれば、入力文、感情情報及び入力環境情報がユーザの会話履歴情報(入力文、返答文、感情情報及び入力環境情報を含む)と比較されて、当該入力文に対する返答文が生成される。そのため、ユーザの現在の状況に合った返答文が生成される。したがって、ユーザに対してさらに適切な返答を行うことができる。
また、本実施形態によれば、提示された返答文に対する入力文に基づいて、当該返答文に対するユーザの評価情報を取得する。そのため、次回以降の会話における返答文の精度を上げることができる。
本実施形態の変形例を説明する。
変形例1を説明する。変形例1は、ユーザが会話の履歴を閲覧する例である。
変形例1の会話履歴閲覧処理について説明する。図11は、変形例1の会話履歴閲覧処理のシーケンス図である。図12は、変形例1の会話履歴閲覧処理において表示される画面例を示す図である。図13は、変形例1の会話履歴閲覧処理において表示される画面例を示す図である。
具体的には、プロセッサ12は、画面P110(図12)をディスプレイに表示する。
操作オブジェクトB110は、会話の履歴を閲覧するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
具体的には、ユーザが、操作オブジェクトB110を操作すると、プロセッサ12は、閲覧リクエストデータをサーバ30に送信する。
閲覧リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
具体的には、プロセッサ32は、会話履歴情報データベース(図6)を参照して、閲覧リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた会話履歴情報を特定する。
具体的には、プロセッサ32は、閲覧レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。閲覧レスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS310で特定された会話履歴情報
具体的には、プロセッサ12は、閲覧レスポンスデータに基づいて、画面P111(図12)をディスプレイに表示する。
操作オブジェクトB111は、日付を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB112は、会話内容に関する情報を閲覧するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。複数の操作オブジェクトB100には、それぞれ、会話履歴IDが割り当てられている。
表示オブジェクトA113は、操作された操作オブジェクトB112に割り当てられた会話履歴IDに関連付けられた入力文及び返答文を含む。
変形例2を説明する。変形例2は、ユーザから、提示された返答文に対する評価情報を受け付ける例である。
変形例2の会話実施処理について説明する。図14は、変形例2の会話実施処理において表示される画面例を示す図である。
表示オブジェクトA122aは、ユーザがフィールドオブジェクトF101に入力した入力文を含む。
表示オブジェクトA122bは、ステップS300で生成された返答文を含む。
フィールドオブジェクトF122aは、ステップS300で生成された返答文が適切である旨を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
フィールドオブジェクトF122bは、ステップS300で生成された返答文が適切でない旨を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
フィールドオブジェクトF122cは、入力文を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB122は、再返答リクエスト(S105)を実行させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。操作オブジェクトB122には、返答レスポンスデータに含まれる新規レコードの会話履歴IDが割り当てられている。
これにより、クライアント装置10は、再返答リクエスト(S105)を実行する。
具体的には、ユーザが、フィールドオブジェクトF122a及びF122bの何れか一方を選択し、フィールドオブジェクトF122cに文章を入力し、かつ、操作オブジェクトB122を操作すると、プロセッサ12は、再返答リクエストデータをサーバ30に送信する。
再返答リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
・返答レスポンスデータに含まれる新規レコードの会話履歴ID
・ステップS300で生成された返答文が適切である旨、又は、適切でない旨の情報
・フィールドオブジェクトF122cに指定された入力文
変形例3を説明する。変形例3は、会話履歴情報に基づいてユーザのライフログ情報を取得する例である。変形例3では、さらに、ライフログ情報をユーザに提示する例も説明する。
変形例3のキーワード情報データベースを説明する。図15は、変形例3のキーワード情報データベースのデータ構造を示す図である。
キーワード情報データベースは、「ライフログID」フィールドと、「ライフログ」フィールドと、「キーワード」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
変形例3のユーザライフログ情報データベースを説明する。図16は、変形例3のユーザライフログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
ユーザライフログ情報データベースは、「日付」フィールドと、「時刻」フィールドと、「ライフログ」フィールドと、「感情」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
ユーザライフログ情報データベースは、ユーザIDに関連付けられている。
変形例3の会話実施処理について説明する。図17は、変形例3の会話実施処理のシーケンス図である。
具体的には、プロセッサ32は、返答リクエストデータに含まれる入力文と、キーワード情報データベース(図15)の「キーワード」フィールドに格納されているキーワード情報とを比較する。
入力文にキーワードが含まれている場合には、プロセッサ32は、キーワード情報に関連付けられたライフログ情報を特定する。プロセッサ32は、ユーザライフログ情報データベース(図16)に新規レコードを追加する。新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「日付」フィールドには、返答リクエストデータに含まれる日付情報が格納される。
・「時刻」フィールドには、返答リクエストデータに含まれる時刻情報が格納される。
・「ライフログ」フィールドには、特定されたライフログ情報が格納される。
・「感情」フィールドには、返答リクエストデータに含まれる感情情報が格納される。
入力文にキーワードが含まれていない場合には、プロセッサ32は、何も行わない。
変形例3のライフログ閲覧処理について説明する。図18は、変形例3のライフログ閲覧処理のシーケンス図である。図19は、変形例3のライフログ閲覧処理において表示される画面例を示す図である。
具体的には、プロセッサ12は、画面P130(図19)をディスプレイに表示する。
操作オブジェクトB130は、ライフログに関する情報を閲覧するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
具体的には、ユーザが、操作オブジェクトB130を操作すると、プロセッサ12は、閲覧リクエストデータをサーバ30に送信する。
閲覧リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
具体的には、プロセッサ32は、ユーザライフログ情報データベース(図16)を参照して、閲覧リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられたユーザライフログ情報を特定する。プロセッサ32は、特定されたユーザライフログ情報に基づき、各種の解析を行う。例えば、睡眠時間の推移、平均睡眠時間、食事の回数、運動量等が挙げられる。
また、プロセッサ32は、ユーザライフログ情報データベース(図16)を参照して、閲覧リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた感情情報を特定する。プロセッサ32は、特定された感情情報に基づき、例えば、感情の傾向等を解析する。
具体的には、プロセッサ32は、閲覧レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。閲覧レスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS330で解析された結果に関する情報
具体的には、プロセッサ12は、閲覧レスポンスデータに基づいて、画面P131(図19)をディスプレイに表示する。
表示オブジェクトA131は、ステップS330で解析された結果に関する情報を含む。
なお、画面P131は一例であり、睡眠時間の推移以外の結果が提示されてもよい。また、結果を文章(例えば、「平均睡眠時間は5時間です。」等)として提示してもよい。
変形例4を説明する。変形例4は、ライフログ情報及び感情情報に基づき、ユーザの状態を評価する例である。変形例4では、さらに、評価されたユーザの状態に対するコメント文を生成する例も説明する。
変形例4の状態評価情報データベースを説明する。図20は、変形例4の状態評価情報データベースのデータ構造を示す図である。
状態評価情報データベースは、「項目」フィールドと、「状態評価」フィールドと、「基準」フィールドと、「コメント文」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
・ユーザの状態に関する情報
・ユーザの状態を維持又は改善するためのアドバイス情報
変形例4のユーザ状態閲覧処理について説明する。図21は、変形例4のユーザ状態閲覧処理のシーケンス図である。図22は、変形例4のユーザ状態閲覧処理において表示される画面例を示す図である。
具体的には、プロセッサ12は、画面P140(図22)をディスプレイに表示する。
操作オブジェクトB140は、ユーザの状態に関する情報を閲覧するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
具体的には、ユーザが、操作オブジェクトB140を操作すると、プロセッサ12は、閲覧リクエストデータをサーバ30に送信する。
閲覧リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
具体的には、プロセッサ32は、ユーザライフログ情報データベース(図16)を参照して、閲覧リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられたユーザライフログ情報を特定する。プロセッサ32は、特定されたユーザライフログ情報に基づき、各種の解析を行う。例えば、直近1週間における、睡眠時間の推移、平均睡眠時間、1日の食事の回数、又は運動量等が挙げられる。
また、プロセッサ32は、ユーザライフログ情報データベース(図16)を参照して、閲覧リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた感情情報を特定する。プロセッサ32は、特定された感情情報に基づき、例えば、感情の傾向等を解析する。
プロセッサ32は、上記の解析結果を、状態評価情報データベース(図20)の「基準」フィールドにおける基準と比較して、各「項目」における「状態評価」を特定する。
具体的には、プロセッサ32は、状態評価情報データベース(図20)を参照して、各項目について、特定された状態評価に関連付けられたコメント文を特定する。
具体的には、プロセッサ32は、閲覧レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。閲覧レスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS340で特定された状態評価に関する情報
・ステップS341で特定されたコメント文
具体的には、プロセッサ12は、閲覧レスポンスデータに基づいて、画面P141(図22)をディスプレイに表示する。
表示オブジェクトA141aは、ステップS340で特定された状態評価に関する情報を含む。
表示オブジェクトA141bは、ステップS341で特定されたコメント文を含む。
また、変形例4では、評価されたユーザの状態に対するコメント文が生成される。そのため、ユーザは、客観的に評価された自身の状態を知るとともに、例えば、ユーザの状態を維持又は改善するためのアドバイス情報を知ることができる。
その他の変形例を説明する。
例えば、クライアント装置10が上記の情報処理の全てのステップを実行可能である場合、クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信することなく、スタンドアロンで動作する情報処理装置として機能する。
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :GPSモジュール
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
Claims (8)
- ユーザから入力文を受け付ける手段を備え、
前記ユーザから感情に関する感情情報を受け付ける手段を備え、
前記入力文又は前記感情情報が入力された日付又は時刻に関する情報、及び、前記入力文又は前記感情情報が入力された位置に関する情報、の少なくとも一方を含む入力環境情報を取得する手段を備え、
入力文に含まれる文節と、当該文節を含む入力文に対する返答候補文と、返答候補文を選択するための条件であって、受け付けた感情情報に基づき前記選択をするための条件と、を関連付けて記憶する手段を備え、
受け付けた入力文に含まれる文節、及び、受け付けた感情情報を用いた前記条件に関連付けられている前記返答候補文を、受け付けた入力文に対する返答文として生成する手段を備え、
前記生成された返答文を提示する手段を備え、
ユーザの入力文と、入力文に対する返答文と、ユーザの感情情報と、当該入力文又は当該感情情報を受け付けた日付又は時刻に関する情報及び位置に関する情報の少なくとも一方を含む入力環境情報と、を含む会話の履歴に関する会話履歴情報を、ユーザを識別するユーザIDと関連付けて記憶する手段を備え、
前記生成する手段は、前記会話履歴情報が記憶されているユーザから入力文を新たに受け付けた場合に、ユーザIDと関連付けられて新たに受け付けた入力文、感情情報及び入力環境情報と、前記ユーザIDに関連付けられた会話履歴情報と、を比較して、前記ユーザIDと関連付けられて新たに受け付けた入力文、感情情報及び入力環境情報との組み合わせに対して最も類似度の高い組み合わせの前記会話履歴情報に関連付けられた返答文を、前記新たに受け付けた入力文に対する返答文として生成する、
情報処理装置。 - 前記会話履歴情報を提示する手段を備える、
請求項1に記載の情報処理装置。 - ライフログに関する情報であるライフログ情報をキーワードと関連付けて記憶する手段を備え、
前記会話履歴情報に含まれる前記入力文に前記キーワードが含まれている場合に、当該キーワードと関連付けられている前記ライフログ情報を、前記ユーザの前記ライフログ情報として取得する手段を備え、
取得した前記ライフログ情報を、当該前記ライフログ情報と関連付けられているキーワードが含まれている前記入力文が入力された日付及び時刻の情報、及び、前記ユーザの感情情報とを関連付けて記憶する手段を備える、
請求項1~3の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記ライフログ情報を提示する手段を備える、
請求項4の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記ライフログ情報を、コメント文と関連付けて記憶する手段を備え、
取得した前記ライフログ情報と関連付けて記憶されている前記コメント文を、前記取得した前記ライフログ情報に対するコメント文として生成する手段を備え、
前記生成されたコメント文を提示する手段を備える、
請求項4又は5に記載の情報処理装置。 - ユーザの状態の評価と、前記感情情報を用いた基準と、を関連付けて記憶する手段を備え、
関連付けて記憶されているユーザの状態の評価と前記感情情報を用いた基準を参照し、前記ライフログ情報と関連付けられている感情情報に基づき、前記ユーザの状態を評価する手段を備え、
前記評価されたユーザの状態に関する情報を提示する手段を備える、
請求項3~5の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記ユーザの状態の評価と、前記感情情報を用いた基準と、を関連付けて記憶する手段は、ユーザの状態の評価に応じたコメント文を、さらに関連付けて記憶する手段であって、
関連付けて記憶されている前記ユーザの状態の評価と前記感情情報を用いた基準とユーザの状態の評価に応じたコメント文を参照して、前記評価されたユーザの状態に対するコメント文を、生成する手段を備え、
前記生成されたコメント文を提示する手段を備える、
請求項6に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、請求項1~7の何れかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
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