JP2020113156A - キャラクタ性に応じた形容発話を含む対話シナリオを生成する装置、プログラム及び方法 - Google Patents

キャラクタ性に応じた形容発話を含む対話シナリオを生成する装置、プログラム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】含まれる形容語句についてもキャラクタ性の考慮された発話を含んだ対話シナリオを生成可能な対話シナリオ生成装置を提供する。【解決手段】名詞と、この名詞に対し係り受けの関係にある形容語句とを含む形容発話を含む対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する本装置は、形容発話に含まれる名詞のうち所定のキャラクタ性に係るものと認められたキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索する投稿検索手段と、投稿の検索結果に基づいて、投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択する形容語句選択手段と、形容発話に含まれるキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換する形容語句置換手段とを有する。ここで、投稿検索手段は、取得された対話先属性と同一又は類似の属性を有する投稿者による対話先属性投稿に対し検索を行うことも好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザ等との間で対話を行う対話システムの技術に関する。
近年、ユーザと対話を行い、当該ユーザに種々のサービスを提供可能な対話システムの開発が盛んに進められている。例えば、現在普及しているスマートフォンやタブレット端末には、ユーザの発話による問合せに音声で回答し、検索結果等の情報を提供する対話・応答機能が常備されているものも少なくない。
また、スマートフォンやタブレット端末のディスプレイに表示されたコンピュータグラフィックスの対話エージェントが、ユーザとの対話を演出することも可能となっている。ここで、対話エージェントは、所定の年齢や性別が設定されているといったようなキャラクタ性を備えていてもよく、ユーザは例えば、自らと同じキャラクタ性を備えた対話エージェントや、その話題に相応しいキャラクタ性を備えた対話エージェントと対話することによって高い親近感を抱くといったことも可能となる。
このようなキャラクタ性を備えた対話エージェント用の対話シナリオの作成は、例えば非特許文献1に記載されているように従来、基本的に人手を介して行われてきた。このように対話シナリオを人手で作り込むことによって、多種多様なキャラクタ性を持つ対話エージェントを演出することもできるのである。
一方、非特許文献2には、所望のキャラクタ性に合わせて、発話の各文節の機能部を自動的に書き換える技術が開示されている。この技術では、年代や性別、さらにはユーザとの親密度といったキャラクタ性に基づき、人手で作成した発話の「書き換え規則集」を参照することにより、書き換え処理が行われている。
例えば、基準対話シナリオの発話「ゴルフが好きだな」について、10歳代・女性のキャラクタ性を有するエージェントの対話シナリオを作成する際には、「な」との語を「よ」に書き換える。これにより、10歳代・女性のエージェントに相応しい発話「ゴルフが好きだよ」を作成するのである。
株式会社アウトソーシングテクノロジー,「ロボット「対話」のためのシナリオ作成サービス開始いたしました。」,[online],[平成30年12月21日検索],インターネット<URL:https://www.ostechnology.co.jp/information/20170123/> 宮崎千明他,「文節機能部の確率的書き換えによるキャラクタ属性変換」 言語処理学会第21回年次大会発表論文集,277〜280頁,2015年,[online],[平成30年12月21日検索],インターネット<URL:http://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2015/pdf_dir/B1-4.pdf>
しかしながら、非特許文献1や非特許文献2に記載された技術を含む従来技術では、所定のキャラクタ性を有するエージェントの発話や、発話の「書き換え規則集」といった発話生成規則を人手で作成しているので、多種多様なエージェントの対話シナリオを作成するには、多くの時間とコストが必要となってしまう。
また、例えば非特許文献2に記載された技術を用いて書き換え処理を行った場合、書き換えた発話の内容に違和感の残る場合が生じてしまう。例えば、20歳代・女性のエージェントにおける好きな芸能人についての発話「・・・は可愛いわ」を、40歳代・男性のエージェントにおける好きな芸能人についての発話「・・・は可愛いな」に書き換えたとしても、40歳代・男性の発話としては違和感の生じることも少なくない。
この点、本願発明者等は、発話中の「名詞」もそうであるが、発話中の「(形容詞を含む)形容語句」についても、キャラクタ性を考慮し適切な語句を選択することによって、違和感のないより好適な発話が生成可能になると考えた。ここで、「形容語句」とは、名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句である。具体的には、「形容語句」は、形容詞、形容動詞や、「名詞+(「だ」等の)助動詞」を含む意味となる。
そこで、本発明は、その中に含まれる形容語句についてもキャラクタ性の考慮された発話を含む対話シナリオを生成可能な装置、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、名詞と、当該名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句である形容語句とを含む発話である形容発話を含んだ対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する対話シナリオ生成装置であって、
当該形容発話に含まれる名詞のうち当該所定のキャラクタ性に係るものと認められた名詞であるキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索する投稿検索手段と、
当該投稿の検索結果に基づいて、当該投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択する形容語句選択手段と、
当該形容発話に含まれるキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換する形容語句置換手段と
を有する対話シナリオ生成装置が生成される。
この本発明による対話シナリオ生成装置の一実施形態として、本装置は、対話先の属性である対話先属性を取得する対話先属性取得手段と、取得された対話先属性と同一の又は類似する属性を有する投稿者による投稿である対話先属性投稿を取得する投稿取得手段とを更に有し、投稿検索手段は、取得された対話先属性投稿に対し検索を行うことも好ましい。
また、上記の実施形態において、投稿取得手段は、
属性推定対象である投稿者の属する少なくとも1つのグループについて、当該グループ毎に、当該グループ内で発信された投稿に含まれているキーワードに基づいて当該グループの属性要素を決定し、決定した属性要素を含む属性を、属性推定対象である当該投稿者の属性と推定し、
当該対話先属性と同一の又は類似する属性を有すると推定された投稿者による投稿を、対話先属性投稿として取得することも好ましい。
さらに、本発明による対話シナリオ生成装置の他の実施形態として、形容語句選択手段は、
当該投稿に含まれている複数の形容語句を含んだ発話であって、対話先がそのうちの1つを選択することを促す発話である選択提案発話を生成し、当該選択提案発話を当該対話先に提示させ、
当該選択提案発話を提示された対話先からの回答に基づいて、後の置換用の形容語句を選択することも好ましい。
また、上記の選択提案発話に係る実施形態において、形容語句選択手段は、当該選択提案発話を提示された複数の対話先からの複数の回答に含まれている形容語句の中から1つを、当該形容語句を含めた回答を行った対話先の数に基づいて選択することも好ましい。
さらに、上記の選択提案発話に係る実施形態において、本対話シナリオ生成装置は、対話先の属性である対話先属性を取得する対話先属性取得手段を更に有し、形容語句選択手段は、取得された対話先属性を有する複数の対話先からの複数の回答に含まれている形容語句の中から1つを、当該形容語句を含めた回答を行った対話先の数に基づいて選択することも好ましい。
さらにまた、上記の選択提案発話に係る実施形態において、形容語句選択手段は、当該回答を受ける毎に、当該形容語句を含めた回答を行った対話先の数をカウントし、
形容語句置換手段は、当該数が所定閾値を超えた場合、既に置換された当該形容語句を更に置換する処理を行わないことも好ましい。
また、本発明による対話シナリオ生成装置の更なる他の実施形態として、本対話シナリオ生成装置は、対話先の属性である対話先属性を取得する対話先属性取得手段を更に有し、
投稿検索手段は、取得された対話先属性に相当する又は対応するキャラクタ性に係るキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索することも好ましい。
さらに、本発明による対話シナリオ生成装置の更なる他の実施形態として、当該キャラクタ名詞を含んだ当該形容発話を含む対話シナリオは、
基準対話シナリオに含まれる疑問発話及び回答発話の組から、当該疑問発話に含まれる疑問名詞と、当該回答発話に含まれる回答名詞との組を抽出し、
当該回答名詞と同じカテゴリに属する名詞である候補回答名詞を検索し、
候補回答名詞毎に、当該候補回答名詞を含む投稿であって、所定の属性の投稿者によって投稿された投稿を検索し、
当該投稿の検索結果に基づいて、後の置換用の候補回答名詞を選択し、
当該基準対話シナリオに含まれる回答名詞を、選択された候補回答名詞に置換する
ことによって、キャラクタ名詞として当該候補回答名詞を含んでおり、当該所定の属性に対応するキャラクタ性を有する対話シナリオとして生成されたものであることも好ましい。
本発明によれば、また、名詞と、当該名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句である形容語句とを含む発話である形容発話を含む対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する対話シナリオ生成装置であって、
当該形容発話に含まれる名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿であって、所定の属性の投稿者によって投稿された投稿を検索する投稿検索手段と、
当該投稿の検索結果に基づいて、当該投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択する形容語句選択手段と、
当該形容発話に含まれる名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換することによって、当該形容発話を、当該所定の属性に対応するキャラクタ性を有するものとする形容語句置換手段と
を有する対話シナリオ生成装置が提供される。
本発明によれば、さらに、名詞と、当該名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句である形容語句とを含む発話である形容発話を含む対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する装置に搭載されたコンピュータを機能させる対話シナリオ生成プログラムであって、
当該形容発話に含まれる名詞のうち当該所定のキャラクタ性に係るものと認められた名詞であるキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索する投稿検索手段と、
当該投稿の検索結果に基づいて、当該投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択する形容語句選択手段と、
当該形容発話に含まれるキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換する形容語句置換手段と
してコンピュータを機能させる対話シナリオ生成プログラムが生成される。
本発明によれば、さらにまた、名詞と、当該名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句である形容語句とを含む発話である形容発話を含む対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する装置に搭載されたコンピュータにおいて実施される対話シナリオ生成方法であって、
当該形容発話に含まれる名詞のうち当該所定のキャラクタ性に係るものと認められた名詞であるキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索するステップと、
当該投稿の検索結果に基づいて、当該投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択するステップと、
当該形容発話に含まれるキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換するステップと
を有する対話シナリオ生成方法が提供される。
本発明の対話シナリオ生成装置、対話シナリオ生成プログラム、及び対話シナリオ生成方法によれば、その中に含まれる形容語句についてもキャラクタ性の考慮された発話を含む対話シナリオを生成することができる。
本発明による対話シナリオ生成装置の一実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。 キャラクタ名詞置換部における対話シナリオ生成機能の一実施形態を説明するための模式図である。 本発明に係る発話送受信制御部による対話エージェントの決定処理、及び発話送受信制御処理の一実施形態を説明するための模式図である。 本発明に係る投稿検索部以降における処理の実施例を説明するための模式図である。 本発明に係る形容語句置換完了発話DBの一実施例を説明するための模式図である。 本発明に係る対話先属性取得処理の一実施例を説明するための模式図である。 本発明に係る形容語句選択部及び形容語句置換部による形容語句選択・置換処理の他の実施形態を説明するための模式図である。 本発明に係るユーザ回答DBにおける記録内容更新の一実施例を説明するための模式図である。 本発明による対話シナリオ生成装置の他の実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[対話シナリオ生成装置]
図1は、本発明による対話シナリオ生成装置の一実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。
図1によれば、本発明の一実施形態としての対話シナリオ生成装置1は、対話シナリオを生成する装置であるとともに、ユーザ端末2におけるスピーカ・マイクやタッチパネル・ディスプレイといったユーザインタフェース(UI)を介し、ユーザとの対話を実施可能な対話実施装置ともなっている。
特に本実施形態において、対話シナリオ生成装置1は、ユーザとの対話を通して、
(a)発話の中に含まれる「形容語句」として、所定のキャラクタ性(例えば20歳代・女性)を有する「形容語句」を採用して、形容語句を含む発話(以後、「形容発話」と略称)に対し当該キャラクタ性を付与し、
(b)当該キャラクタ性に対応した対話シナリオを生成するとともに、当該キャラクタ性に合致した又は相応しい形容発話を出力することができるのである。
ここで、「形容語句」とは、名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句のことである。具体的に、形容語句には、形容詞、形容動詞や、「名詞+(「だ」等の)助動詞」が含まれる。
ちなみに別の実施形態として、対話シナリオ生成装置1は、ユーザとの対話中ではなく対話前に予め、当該キャラクタ性を帯びた形容発話を含む対話シナリオを生成してもよい。
さらに、対話シナリオ生成装置1は、本実施形態において通信インタフェース101を備えており、通信ネットワーク上に設置された、SNS(Social Networking Service)投稿データを配信・提供可能なSNSサーバ3と通信接続して、SNS「投稿」データを取得することができる。
ちなみに、対話シナリオ生成装置1は、「投稿」データとして、種々の投稿サイトサーバ、ブログ(Web-log)サーバ、掲示板サーバや、レビューサイトサーバ、さらにはtwitter(登録商標)サイトサーバ等から取得される、投稿、ブログ、掲示板コメント・スレッドや、レビュー、さらにはツイート等を採用してもよい。
また、「投稿」データを、配信・提供サーバからではなく、予め設置・準備された投稿データベース(DB)から取得してもよい。図1では、装置1内にSNS投稿DB103が設けられている。さらに言えば、何らかのコンテンツと、それについての投稿とが対応付けて管理され配信・公開されるサイトサーバ、例えばYouTube(登録商標)サイトサーバから、コンテンツに対応付けられた「投稿」データを取得してもよい。
同じく図1において、対話シナリオ生成装置1は、名詞と、当該名詞に対し係り受けの関係にある形容語句とを含んだ形容発話を含む対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する装置となっており、その特徴的な構成として、
(A)形容発話に含まれる名詞のうち所定のキャラクタ性に係るものと認められた名詞である「キャラクタ名詞」と、少なくとも1つの形容語句とを含む「投稿」を検索する投稿検索部113と、
(B)「投稿」の検索結果に基づいて、「投稿」に含まれる形容語句から、後の置換用の「形容語句」を選択する形容語句選択部114と、
(C)形容発話に含まれる「キャラクタ名詞」と係り受けの関係にある形容語句を、選択された「形容語句」に置換する形容語句置換部115と
を有している。
例えば、20歳代・女性のキャラクタ性を有する発話「KANAは可愛い」における「KANA」を、40歳代・男性のキャラクタ性を有するキャラクタ名詞「HAMADA」に置換した「HAMADAは可愛い」との発話を含む対話シナリオが存在している場合を考える。
対話シナリオ生成装置1は、この対話シナリオ内の発話「HAMADAは可愛い」について、「HAMADA」と何らかの形容語句とを含む「投稿」を検索して、当該「投稿」に含まれる形容語句の中から「かっこいい」を選択し、発話内の「可愛い」をこの「かっこいい」に置換して、発話「HAMADAはかっこいい」を生成する。
ここで、「HAMADA」を含む「投稿」は、40歳代・男性の投稿者がより高い頻度で投稿するものと考えられ、それ故40歳代・男性の投稿者による投稿である確率が比較的高く、したがって当該「投稿」に含まれる形容語句も、40歳代・男性に相応しい語句、又は40歳代・男性がよく用いる語句となっている可能性が高い。その結果、以上述べたように生成された発話は、40歳代・男性のキャラクタ性により合致した、より適切な発話となるのである。
このように、対話シナリオ生成装置1によれば、その中に含まれる「形容語句」についてもキャラクタ性の考慮された発話を含んだ対話シナリオを生成することが可能となる。
[装置機能構成]
同じく図1の機能ブロック図によれば、対話シナリオ生成装置1は、通信インタフェース101と、対話シナリオデータベース(DB)102と、SNS投稿DB103と、ユーザ回答DB104と、プロセッサ・メモリとを有する。
ここで、このプロセッサ・メモリは、本発明による対話シナリオ生成プログラムの一実施形態を保存しており、また、コンピュータ機能を有していて、この対話シナリオ生成プログラムを実行することによって、対話シナリオ生成処理を実施する。またそれ故、対話シナリオ生成装置1は、対話シナリオ生成処理用の専用装置であってもよいが、本発明による対話シナリオ生成プログラムを搭載した、例えばパーソナル・コンピュータ(PC)や、タブレット型若しくはノート型コンピュータ等の汎用コンピュータとすることも可能である。
さらに、このプロセッサ・メモリは、機能構成部として、対話先属性取得部111と、投稿者属性推定部112aを含む投稿取得部112と、投稿検索部113と、選択提案発話生成部114a及びユーザ回答解析部114bを含む形容語句選択部114と、形容語句置換部115と、発話判定部121aを含む発話送受信制御部121と、キャラクタ名詞置換部122とを有する。
なお、これらの機能構成部は、プロセッサ・メモリに保存された対話シナリオ生成プログラムの機能と捉えることができ、また、図1における対話シナリオ生成装置1の機能構成部間を矢印で接続して示した処理の流れは、本発明による対話シナリオ生成方法の一実施形態としても理解される。
同じく図1の機能ブロック図において、対話シナリオDB102は、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオや、当該対話シナリオを生成する際に用いる元の対話シナリオを保存し管理するデータベースである。
また本実施形態において、対話シナリオDB102はキャラクタDB機能を含む。具体的には、コンピュータグラフィックスの対話エージェントをユーザ端末2のディスプレイに表示させ、ユーザとの対話を演出するキャラクタ対話モード用として、キャラクタ種別毎に、当該キャラクタ種別の姿を描画した画像データや、当該キャラクタ種別に対応した対話シナリオが記録・管理されている。
キャラクタ名詞置換部122は、対話シナリオDB102に保存された基準となる基準対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する「キャラクタ名詞」を備えた発話を含む対話シナリオを生成する。ちなみに、このキャラクタ名詞置換部122における処理機能は、本願発明者等を発明者とした特願2018−153292号の明細書等に記載されている。
具体的に、キャラクタ名詞置換部122は、
(a)基準対話シナリオに含まれる「疑問発話」及び「回答発話」の組から、「疑問発話」に含まれる疑問名詞と、「回答発話」に含まれる回答名詞との組を抽出し、
(b)回答名詞と同じカテゴリに属する名詞である候補回答名詞を検索し、
(c)候補回答名詞毎に、候補回答名詞を含む投稿であって、所定のキャラクタ性に対応する所定の属性の投稿者によって投稿された投稿を検索し、
(d)上記(c)における投稿の検索結果に基づいて、後の置換用の候補回答名詞を選択し、
(e)基準対話シナリオに含まれる回答名詞を、選択された候補回答名詞に置換する
ことによって、「キャラクタ名詞」として候補回答名詞を含んでおり、(所定の属性に対応する)所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成するのである。
ここで、上記(a)の基準対話シナリオは、人手によって例えばあるキャラクタ性を有するものとして作成されたものとすることができる。
図2は、キャラクタ名詞置換部122における対話シナリオ生成機能の一実施形態を説明するための模式図である。
図2には、20歳代・女性の対話シナリオと、それを基にしてキャラクタ名詞置換部122によって生成された40歳代・男性の対話シナリオとが示されている。これらの対話シナリオには、ユーザ想定発話とキャラクタ発話との組が多数収納されており、当該組毎に、発話番号(発話No.)が付与されている。
ここで、実際の対話においては、ユーザ想定発話の中から、入力されたユーザ発話に対し類似している(最も高い「類似度」を有する、又は所定以上の「類似度」を有する)発話を選択し、選択したユーザ想定発話に対応付けられたキャラクタ発話を応答発話として出力する。例えば20歳代・女性の対話シナリオを用いれば、20歳代・女性のキャラクタ性を有する応答が実現するのである。
なお、上記の「類似度」については例えば、ユーザ発話及びユーザ想定発話のそれぞれに対し、MeCab等によって形態素解析処理を実施してこれらの発話を単語列に分解し、さらにそれぞれの単語列を、品詞種別やその意味内容を特徴付ける特徴ベクトルV1及びV2に変換した上で、次式(1)を用いてコサイン(cos)類似度sを算出し、このコサイン類似度を上記「類似度」としてもよい。
(1) s=cosθ12=(V1・V2)/(|V1||V2|)
同じく図2において、キャラクタ名詞置換部122は、20歳代・女性の対話シナリオに含まれている名詞を、40歳代・男性のキャラクタ性を有するキャラクタ名詞に置換して、40歳代・男性の対話シナリオを生成している。
具体的に、キャラクタ名詞置換部122は、
(a)20歳代・女性のユーザ想定発話の中から、疑問詞を含む疑問文の発話(疑問発話)である「よく聞く音楽って何ですか?」を抽出し、
(b)その発話に対応するキャラクタ発話(回答発話)に含まれる名詞(回答名詞)である「KANA」と同じカテゴリに属する候補回答名詞を検索し、
(c)検索された候補回答名詞の中から、40歳代・男性の(又はそれに類似するキャラクタ性を有する)投稿者による投稿の中で最も出現頻度の高い候補回答名詞「HAMADA」を決定して、
(d)20歳代・女性の対話シナリオに含まれる回答名詞「KANA」を、決定した候補回答名詞「HAMADA」に置換している。
また同様の処理を実施して、発話No.3のキャラクタ発話の「和食」を「フランス料理」に置換し、さらに、発話No.6のキャラクタ発話の「バトミントン」を「ゴルフ」に置換しているのである。
ここで、このようにして生成された40歳代・男性の対話シナリオには、発話No.毎に「キャラクタ名詞」欄が設けられ、キャラクタ名詞への置換処理が行われた発話No.のキャラクタ名詞欄には、当該キャラクタ名詞が記入されている。また本実施形態では、発話No.毎に「形容語句置換」欄も設けられ、後に説明する形容語句置換処理が行われた発話No.の形容語句置換欄には、チェック(後述する図4では「○」)が記入される。
以上説明したように、キャラクタ名詞置換部122によるキャラクタ名詞への置換処理によって、所定のキャラクタ性を帯びたキャラクタ発話を生成することができる。しかしながら、キャラクタ発話中に、置換したキャラクタ名詞に対して係り受けの関係にある形容語句が存在している場合、この形容語句は、置換前の名詞を特徴付ける意味で用いられたものであり、それ故、置換後のキャラクタ名詞には相応しくない場合も生じ得る。この場合、キャラクタ発話の内容に違和感が残ってしまう。
例えば、40歳代・男性の対話シナリオの発話No.1のキャラクタ発話は、「HAMADAは可愛いのでよく聴くね」である。この発話中の「可愛い」との形容詞は、置換前の「KANA」には相応しい語となっているが、置換後の「HAMADA」を適切に特徴づける語とはいえないのである。
本対話シナリオ生成装置1は、このような置換後のキャラクタ名詞「HAMADA」に対し、相応しい形容語句「かっこいい」を、複数候補の中から(例えばユーザの選択により)決定し、「可愛い」を「かっこいい」に置換して、40歳代・男性とのキャラクタ性により合致したキャラクタ発話「HAMADAはかっこいいのでよく聴くね」を生成するのである。
図1の機能ブロック図に戻って、発話送受信制御部121は、
(a)ユーザ端末2から発信され、通信ネットワークを介して通信インタフェース101で受信された「ユーザ発話」を受け取り、
(b)この「ユーザ発話」に基づき対話シナリオDB102を用いて「応答発話」を生成・決定し、
(c)この「応答発話」を通信インタフェース101からユーザ端末2へ送信する
といったようなユーザとの対話における発話の送受信を制御する機能部である。
ここで、発話送受信制御部121は、ユーザ(ユーザ端末2)が、予め設定された互いに異なるキャラクタ性を有する複数の対話エージェントの中から1つを選択した結果を受け、対話シナリオDB102の中から、選択された対話エージェント用の対話シナリオを呼び出してこの後の対話に使用する。
図3は、発話送受信制御部121による対話エージェントの決定処理、及び発話送受信制御処理の一実施形態を説明するための模式図である。
ここで、以下に説明する図3の例では、図2に示したような人手で作成された20歳代・女性の対話シナリオを元にして、キャラクタ名詞置換部122によって互いに異なるキャラクタ性を有する対話シナリオが生成され、10歳代から40歳代の男女についての計8個の対話シナリオが、対話シナリオDB102に保存・管理されているものとする。
図3によれば最初に、ユーザ端末2は、ユーザの所定操作を受け、自身のタッチパネル・ディスプレイに、8種類の対話エージェントのキャラクタの中から1つを選択することが可能なプルダウンメニューを表示する。この表示を見たユーザによって例えば「40代男性」がタップされると、ユーザ端末2は、対話シナリオ生成装置1にその旨の指示を送信する。
次いで、この指示を受信した対話シナリオ生成装置1の発話送受信制御部121は、対話シナリオDB102から40歳代・男性の対話シナリオを取り出し、以後のユーザとの対話に使用するのである。
ここで図3に示したように、発話送受信制御部121は、対話シナリオDB102に保存されている40歳代・男性の対話エージェントの画像をユーザ端末2に表示させてもよい。またこの場合、ユーザ端末2の画面には例えば、ユーザの「夜のご飯どうしようかな」との発話に対し、当該対話エージェントが「炒飯はどうかな」と応答している状況が表示されることも好ましい。
勿論、対話エージェントの応答がユーザ端末2のスピーカから音声として出力されてもよい。このように本実施形態では、ユーザが所望するキャラクタ性の対話エージェントとの対話を、ユーザの選択に応じて好適に演出することが可能となっている。
ちなみに、ユーザ端末2の画面下部には、ユーザ発話を入力するための入力フォームが設けられ、ユーザがこの入力フォームに発話を入力して送信アイコンをタップすることによって、入力された発話が対話シナリオ生成装置1に送信されるとともに、ユーザ端末2の画面に表示されることも好ましい。
また、発話送受信制御部121は、受信されたユーザ発話に対する応答発話(キャラクタ発話)を決定する際、選択した対話シナリオのユーザ想定発話の中で、受信されたユーザ発話に最も類似しているユーザ想定発話に対応付けられたキャラクタ発話を1つ選択してもよい。具体的には、受信されたユーザ発話の特徴ベクトルと、各ユーザ想定発話の特徴ベクトルとのコサイン(cos)類似度を算出し、コサイン類似度の最も高いユーザ想定発話を選択することができる。
例えば図3に示すように、ユーザ発話が「夜のご飯どうしようかな」である場合、このユーザ発話との間のコサイン類似度が最も高いユーザ想定発話である「夜ご飯どうしようかな」に対応付けられた「炒飯はどうかな」が、応答発話(キャラクタ発話)として決定され出力されるのである。
図1の機能ブロック図に戻って、発話送受信制御部121の発話判定部121aは、受信されたユーザ発話に基づき選択・決定されたキャラクタ発話において、キャラクタ名詞(置換された名詞)と何らかの形容語句とが含まれている場合、当該キャラクタ発話に含まれた形容語句の置換を行うか否かの判定を行う。
具体的に、発話判定部121aは、受信されたユーザ発話に基づき選択・決定されたキャラクタ発話が以下の3条件
(条件1)キャラクタ名詞(置換された名詞)を含む、
(条件2)含まれたキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を含む、及び
(条件3)一度も形容語句置換処理を受けていない(対話シナリオの形容語句置換欄にチェック(後述する図4では「○」)が記入されていない)
を満たすか否かを判定する。ここで上記3条件を全て満たすと判定された場合、次に、置換用の形容語句の選択処理が開始される。
一方、上記3条件のうち少なくとも1つが満たされない場合は、形容語句の置換処理を実施することなく、通常の発話出力処理を実施する。具体的には、選択・決定されたキャラクタ発話がそのまま応答発話として出力されるのである。
なお、上記条件2の判定においては、キャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を抽出する際、公知の日本語係り受け解析器であるCaboChaを使用することも好ましい。この場合、キャラクタ発話をCaboChaに入力し、キャラクタ名詞を含む文節と係り受けの関係にある文節の中に形容語句が含まれるか否かを調査してもよい。
例えば、図3に示した40歳代・男性の対話シナリオの発話No.1におけるキャラクタ発話「HAMADAは可愛いのでよく聴くね」をCaboChaに入力すると、「HAMADA」を含む文節と係り受けの関係にある文節から「可愛い」という形容詞が抽出されるので、上記条件2の満たされることが判定されるのである。
同じく図1の機能ブロック図において、対話先属性取得部111は、所定の対話先、例えばユーザ端末2のユーザについてのユーザ属性情報(例えば年齢や性別等)を取得する。具体的には、SNSサーバ3から、又はSNSサーバ3に係る投稿や投稿関係情報を予め保存・管理しているSNS投稿DB103から、当該ユーザのプロフィール情報を取得し、ユーザ属性を入手してもよい。
また、プロフィール情報を取得できない場合、後に図6を用いて説明するように、例えばユーザが対話エージェント(のキャラクタ)を選択した直後に、当該対話エージェントが、当該ユーザに対しユーザ属性を尋ねてもよい。なお以下、取得された対話先についての(例えばユーザ端末2のユーザの)ユーザ属性を対話先属性とも言うこととする。
さらに、この後説明する投稿取得部112における投稿者属性推定部112aが、対話先属性を、当該対話先が投稿した投稿を解析することによって推定してもよい。この投稿者属性推定部112aのユーザ属性推定処理については後に詳細に説明する。
投稿取得部112は、SNSサーバ3又はSNS投稿DB103から、取得された対話先属性と同一の又は類似する属性を有する投稿者による投稿である「対話先属性投稿」を取得する。例えば、対話先属性取得部111で取得された対話先属性が40歳代・男性である場合、40歳代・男性の投稿者による投稿を対話先属性投稿として取得することができる。ここでさらに、例えば50歳代・男性は40歳代・男性に類似する属性であると予め設定されている場合に、40歳代・男性の投稿に加えて50歳代・男性による投稿をも対話先属性投稿として取得することとしてもよい。
なお変更態様として、投稿取得部112は、「対話先属性投稿」に限定せず、例えば入手可能な投稿を一通り収集してもよい。いずれにしてもこの後、(所定のユーザ属性に対応するキャラクタ性を有する)キャラクタ名詞を含む投稿を検索するので、ここで実質的に所定のユーザ属性相当の投稿が選択されることになる。しかしながら、「対話先属性投稿」に限定して投稿を取得することにより、所望の形容語句を含む投稿をより効率的に又はより確実に収集可能となるのである。
またさらに、投稿取得部112は、SNSサーバ3に対して投稿期間を指定し、指定した投稿期間内に投稿された投稿を取得するものであってもよい。例えば、
(a)直近1か月以内に投稿された投稿を取得することによって、生成する対話シナリオ(に用いられる形容語句)を、最近のトレンドに沿った又は当該トレンドの影響を受けたものにしたり、
(b)過去3年間に投稿された投稿を取得することによって、生成する対話シナリオ(に用いられる形容語句)を、一般的な又は長年の傾向に沿ったものにしたり
することが可能となる。
ちなみに、投稿取得部112は、ユーザとの対話中に、上述したような所定の投稿を概ねリアルタイムで取得してもよいが、投稿取得・検索処理を律速段階とせずに対話を円滑に進めるため、SNSサーバ3から予め所定の投稿を取得しておき、例えばSNS投稿DB103に保存・準備しておくことも好ましい。
同じく図1の機能ブロック図において、投稿検索部113は、投稿取得部112で取得された投稿群から、
(a)発話判定部121aによって形容語句の置換を行うべきとの判定を受けたキャラクタ発話に含まれているキャラクタ名詞と、
(b)少なくとも1つの何らかの形容語句と
を含む投稿を検索する。なお以下、この投稿検索部113以降における処理の実施例を説明するための模式図である図4も合わせて用いながら、本実施形態の形容語句置換処理を説明する。
投稿検索部113は、例えば図4に示したように、40歳代・男性の対話シナリオの発話No.1におけるキャラクタ発話「HAMADAは可愛いのでよく聴くね」が、形容語句置換処理対象と判定された場合に、キャラクタ名詞「HAMADA」と何らかの形容語句とを含んだ投稿を検索する。例えば、「HAMADAって本当かっこいいよね!!」や「HAMADAは素晴らしい。」といったような投稿を検索するのである。
ここで、投稿取得部112で取得された検索対象の投稿群が「対話先属性投稿」群である場合、投稿検索部113は、取得された対話先属性(ユーザ端末2のユーザのユーザ属性)に相当する又は対応するキャラクタ性に係るキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索することになる。ちなみに変更態様として、投稿検索部113が直接、SNSサーバ3から、上記(a)のキャラクタ発話と上記(b)の形容語句との両方を含む投稿を検索して入手してもよい。
同じく図1の機能ブロック図において、形容語句選択部114は、投稿検索部113による投稿の検索結果に基づいて、検索された投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択する。本実施形態では、形容語句選択部114は最初に、検索された投稿に含まれている形容語句毎に、当該形容語句を含む投稿の数をカウントする。
例えば、図4に示した40歳代・男性の対話シナリオの発話No.1におけるキャラクタ名詞「HAMADA」と、何らかの形容語句とを含む投稿を解析することにより、以下のような結果が得られる。
<形容語句> <投稿数(降順)> <全投稿に対する割合>
「かっこいい」 114 25.56%
「素晴らしい」 93 20.85%
「懐かしい」 82 18.38%
「よい」 54 12.10%
ここで、3列目の<全投稿に対する割合>は、検索対象の全投稿数に占める2列目の<投稿数>の割合を示す。
ちなみに、キャラクタ名詞を含む1つの投稿に、互いに異なる形容語句が2つ以上含まれていることもあるが、この場合、各形容語句について、この1つの投稿をもって投稿数1をカウントしてもよい。また、キャラクタ名詞を含む1つの投稿に同じ形容語句がp個(p≧2)含まれていることもあるが、この場合、この形容語句について、この1つの投稿をもって投稿数pをカウントしてもよく、または、あくまで投稿数1をカウントすることもできる。さらに、pが4以上の場合(例えば1つの形容語句が多数連呼されている場合)は、この1つの投稿をもって投稿数1,2又は3をカウントする設定にしてもよい。
次いで、形容語句選択部114の選択提案発話生成部114aは、検索された投稿に含まれている形容語句の中から、<投稿数>又は<全投稿に対する割合>について上位n(n≧2)個を選択し、これらn個の形容語句を含んだ発話であって、対話先(ユーザ端末2のユーザ)がそのうちの1つを選択することを促す発話である「選択提案発話」を生成し、対話先(ユーザ端末2のユーザ)に提示させる。ここで、この「選択提案発話」はキャラクタ名詞を含み、キャラクタ名詞に対して相応しい形容語句はどれか?といったような質問の形とすることも好ましい。
なお、選択提案発話生成部114aは、予め非選択対象として設定された形容語句(例えば、常用又は頻用されるがキャラクタ性の薄い「ない」等)については、上記の上位n個に入れず、置換用の形容語句候補から除外することも好ましい。
また、<投稿数>又は<全投稿に対する割合>に関して最上位の形容語句と、第2位の形容語句との間における、<投稿数>又は<全投稿に対する割合>の差が所定閾値以上である場合、形容語句選択部114は、選択提案発話を生成することなく、この最上位の形容語句を、後の置換用の形容語句として選択することとしてもよい。
選択提案発話生成部114aは、例えば図4に示したように、40歳代・男性の対話シナリオにおける発話No.1相当のユーザ発話に対して、
(a)発話No.1のキャラクタ発話におけるキャラクタ名詞を含む「HAMADAだよ。」との発話を生成し、
(b)次いで、上述した形容語句のうち<投稿数>についての上位3つの形容詞である「かっこいい」、「素晴らしい」、「懐かしい」を含む質問形式の発話「HAMADAってかっこいいと思う?素晴らしいと思う?それとも懐かしいと思う?」を生成し、
(c)さらに、生成した2つの発話を連結して、「HAMADAだよ。HAMADAってかっこいいと思う?素晴らしいと思う?それとも懐かしいと思う?」との発話をユーザ端末2の画面に表示させてもよい。
次に、形容語句選択部114のユーザ回答解析部114bは、「選択提案発話」を提示された対話先(ユーザ端末2のユーザ)からの回答発話に基づいて、後の置換用の形容語句を選択する。ここで、当該回答発話に含まれる形容語句を抽出し、後の置換用の形容語句を選択することも好ましい。
例えば、図4に示したように、上述した「HAMADAだよ。・・・それとも懐かしいと思う?」との選択提案発話を受けたユーザ端末2のユーザが、「HAMADAはかっこいいと思う」との回答発話を返してきた場合を考える。
この場合、ユーザ回答解析部114bは、この発話を例えば公知の形態素解析器であるMeCab(登録商標)に入力して品詞分解処理を実施し、形容詞「かっこいい」を抽出し選択する。また別の例として、ユーザ端末2のユーザが「かっこいいし、素晴らしいと思う」との発話を行った場合は、「かっこいい」及び「素晴らしい」の2つの形容詞が抽出され選択されるのである。
なお上記のように、対話先(ユーザ端末2のユーザ)が回答発話を返してきた際、選択提案発話生成部114aは、この回答発話に対し、対話エージェントによる応答発話、例えば「なるほどね」や、「答えてくれてありがとう」等を返すことも好ましい。これにより、対話先による対話エージェントへの好感や信頼の度合いが維持され又は向上可能となる。
図1の機能ブロック図に戻って、形容語句置換部115は、形容発話となっているキャラクタ発話に含まれるキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、形容語句選択部114で選択された形容語句に置換する。
例えば、図4に示すように、形容語句置換部115(のユーザ回答解析部114b)で形容詞「かっこいい」が選択された場合、形容語句置換部115は、図3に示した40歳代・男性の対話シナリオにおける発話No.1のキャラクタ発話「HAMADAは可愛いのでよく聴くね」の「可愛い」をこの「かっこいい」に置換し、「HAMADAはかっこいいのでよく聴くね」という発話に書き換えるのである。またこの場合、40歳代・男性の対話シナリオにおける発話No.1の形容語句置換欄にチェック(図4では「○」)を記入する。
なお、形容語句置換部115(のユーザ回答解析部114b)で形容語句が複数選択された場合(例えば「かっこいい」及び「素晴らしい」の2つが選択された場合)は、これらの形容語句の中からランダムに1つを取り出して、置換用の形容語句としてもよい。
このように、形容語句置換部115によって、その中に含まれる「形容語句」についてもキャラクタ性の考慮されたキャラクタ発話を含んだ対話シナリオを生成・更新することができ、同時に、対話先(ユーザ端末2のユーザ)に対し、所定のキャラクタ性を有する対話エージェントとして好適な(当該所定のキャラクタ性により合致した)応答発話を提示することも可能となるのである。
なお以上に説明したように、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオの書き換え・生成を行う際、例えば公知のWord2Vecの技術を利用して、キャラクタ名詞に対応可能な形容詞を出力し、キャラクタ発話を書き換えることも考えられる。
ここで、Word2Vecは、単語をベクトル化することによって、単語間における意味の近さを算出可能とするモデルである。単語間の加算処理や減算処理も実行可能となる。例えば単語A、単語B及び単語Cを受け取って、単語「A−B+C」を出力することができる。すなわち、「単語A→単語Bならば、単語C→単語X」における単語Xを算出することが可能となるのである。具体例として、単語Aを「イチロー」、単語Bを「野球」、単語Cを「本田」とすると、単語Xとして「サッカー」が出力されるといった具合である。
しかしながら、このWord2Vecを利用して、キャラクタ名詞に対応可能な形容語句を見出し当該形容語句への置換を行うことは可能であっても、所定のキャラクタ性に相応しい又は合致した形容語句に置換することは困難である。これに対し、対話シナリオ生成装置1によれば上述したように、キャラクタ名詞と係り受けの関係にあり且つ所定のキャラクタ性を備えた形容語句を選択し、この好適な形容語句への置換処理を実施することが可能となるのである。
[対話シナリオ作成処理の他の実施形態]
以上詳細に説明した実施形態において対話シナリオ作成装置1の投稿検索部113は、
(A)対話シナリオの形容発話に含まれる「キャラクタ名詞」と、少なくとも1つの形容語句とを含む「投稿」を検索する
ものであったが、これとは異なる他の実施形態として、投稿検索部113は、
(A’)対話シナリオの形容発話に含まれる何らかの「名詞」と、少なくとも1つの形容語句とを含む「投稿」であって、所定のユーザ属性の投稿者によって投稿された「投稿」を検索する
ことも好ましい。
すなわち、上記(A’)の実施形態の場合、例えば前もって名詞が「キャラクタ名詞」に置換されたような形容発話に限定されず、何らかの「名詞」と、当該名詞に対し係り受けの関係にある形容語句とを含む形容発話について、当該形容語句の置換処理を実施することができる。
ここで上記(A’)の実施形態の場合、所定のユーザ属性の投稿者によって投稿された「投稿」が検索されるので、そこから抽出される形容語句については、当該所定のユーザ属性に対応するキャラクタ性を有する形容語句である可能性が高く、その結果、このような形容語句による置換処理によって、当該所定のユーザ属性に対応するキャラクタ性を有するキャラクタ発話を生成可能となるのである。
例えば、20歳代・女性の対話シナリオにおける装置側発話「花は大好きよ」における名詞「花」を含む40歳代・男性による投稿から、形容語句「可憐だ」を抽出・選択し、「大好きよ」をこの「可憐だ」に置換することによって、40歳代・男性の対話シナリオにおける装置側発話「花は可憐だ」を生成してもよい。
[対話シナリオ作成処理の更なる他の実施形態]
さらに以下、対話シナリオ作成装置1の更なる他の実施形態を説明する。本実施形態では、複数の対話先(端末ユーザ)からの回答に基づいて、形容語句を置換する処理を実施する。
図1の機能ブロック図において、本実施形態の形容語句選択部114は、
(ア)「選択提案発話」を提示された複数の対話先(端末ユーザ)からの複数の回答発話に含まれている形容語句の中から1つを、当該形容語句を含めた回答発話を行った対話先の数に基づいて選択する。
さらに、本実施形態の形容語句選択部114は、
(イ)「選択提案発話」を提示された複数の対話先(端末ユーザ)であって、所定のキャラクタ性に相当する又は対応するユーザ属性を有する複数の対話先(端末ユーザ)からの複数の回答発話に含まれている形容語句の中から1つを、当該形容語句を含めた回答発話を行った対話先の数に基づいて選択してもよい。
なお、上記(イ)のような所定のユーザ属性を有する複数の対話先(端末ユーザ)は、例えば多数の対話先(端末ユーザ)の中から、対話先属性取得部111によって、該当するユーザ属性を有する対話先を特定することによって決定される。
また、この上記(イ)の処理によって、回答した対話先(端末ユーザ)のユーザ属性に相当する又は対応するキャラクタ性を有する対話シナリオに含まれるキャラクタ発話の中の形容語句を置換することができる。例えば、10歳代・男性の対話先(端末ユーザ)の発話から抽出・選択された形容語句を、10歳代・男性の対話シナリオに含まれるキャラクタ発話における形容語句の置換用に使用することが可能となる。
ちなみに、上記(ア)及び(イ)のように、複数の対話先(端末ユーザ)からの回答を考慮して形容語句を置換することによって、単独ユーザの主観にのみ基づいた形容語句置換処理を回避し、所定のキャラクタ性により合致したキャラクタ発話を生成することができるのである。
さらに、上記(イ)のように、形容語句の抽出先となる回答発話の発話者(対話先)を所定のキャラクタ性に相当する又は対応するユーザ属性を有するものに限定することによって、所定のキャラクタ性をより確実に帯びた形容語句を選択することができ、その結果、所定のキャラクタ性により合致したキャラクタ発話を生成することが可能となるのである。
以下、上記(イ)の処理を実現するための機能構成を具体的に説明する。
最初に、発話判定部121a(図1)は、受信されたユーザ発話に基づき選択・決定されたキャラクタ発話が以下の3条件
(条件1)キャラクタ名詞(置換された名詞)を含む、
(条件2)含まれたキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を含む、及び
(条件3’)当該キャラクタ発話(を含む対話シナリオ及び発話No.)が「形容語句置換完了発話DB」に登録されていない
を満たすか否かを判定し、上記3条件が全て満たされる場合、次に、置換用の形容語句の選択処理が開始される。
ここで、(条件3’)は、上述した(条件3)に代えて新たに設定された条件となっている。またそれ故、本実施形態において、前の(条件3)に係る形容語句置換欄(図4)は設けられず、代わりに、上記の「形容語句置換完了発話DB」が設定されるのである。
図5に、この形容語句置換完了発話DBの一実施例を示す。同図によれば、形容語句置換完了発話DBには、形容語句の置換処理が既に実施されたキャラクタ発話における
(a)対話シナリオ種別(キャラクタ性)、及び(b)発話No.
が記録されている。形容語句置換部115(図1)は、後に説明するような形容語句置換処理を実施し、さらに以後同処理を行わなくてもよいと判断した際、その処理対象であったキャラクタ発話を形容語句置換完了発話DBに記録するのである。
また、対話先属性取得部111は、多数の対話先(端末ユーザ)の各々のユーザ属性を決定して、上記(イ)に示したような所定のユーザ属性を有する複数の対話先(端末ユーザ)を準備する。この際、対話先属性取得部111は上述したように、例えばSNSサーバ3から、対話先(端末ユーザ)のプロフィール情報を取得してユーザ属性を抽出してもよい。
または、対話先属性取得処理の一実施例を説明する図6に示したように、例えば、プルダウンメニュー提示による対話エージェント種別の決定処理の直後の対話で、選択・決定された対話エージェントが、対話先(端末ユーザ)に対し、「良ければ性別と年代を教えてくれない?」といった発話をもってユーザ属性を尋ねてもよい。
さらに、対話先のユーザ属性を取得可能な他の実施形態として、投稿取得部112の投稿者属性推定部112a(図1)は、特開2013−196070号公報に開示された、投稿者のプロフィール情報を推定する技術を用いて、SNSサーバ3から取得した対話先(端末ユーザ)の投稿と投稿者間の交流関係とに基づき、対話先(端末ユーザ)のユーザ属性を推定する。
具体的に、投稿者属性推定部112aは、
(a)ユーザ属性推定対象である投稿者の属する少なくとも1つのグループについて、当該グループ毎に、当該グループ内で発信された投稿に含まれているキーワードに基づいて当該グループの属性要素を決定し、決定した属性要素を含む属性を、属性推定対象である当該投稿者のユーザ属性と推定し、
(b)対話先(端末ユーザ)のユーザ属性と同一の又は類似するユーザ属性を有すると推定された投稿者による投稿を、対話先属性投稿として取得してもよい。
また、以上に説明したようなユーザ属性の決定・推定処理の結果を用い、SNS投稿DB103(図1)は、決定・推定されたユーザ属性毎に、当該ユーザ属性を有する投稿者による投稿を、分類して保存しておく。
これにより、対話先属性取得部111で取得したユーザ属性と同一の又は類似するユーザ属性と推定された投稿を取り出し、投稿検索部113へ出力することが可能となる。例えば、対話先属性取得部111で取得したユーザ属性が40歳代・男性である場合、40歳代・男性が投稿したと推定される投稿が投稿検索部113へ出力されるのである。
次いで、形容語句選択部114(図1)は、「選択提案発話」を提示された複数の対話先(端末ユーザ)であって、所定のキャラクタ性に相当する又は対応するユーザ属性を有する複数の対話先(端末ユーザ)からの複数の回答発話に含まれている形容語句の中から1つを、当該形容語句を含めた回答発話を行った対話先の数に基づいて選択する。ここで、本実施形態では、回答発話を受ける毎に、当該形容語句を含めた回答発話を行った対話先の数をカウントする。
図7は、形容語句選択部114及び形容語句置換部115による形容語句選択・置換処理の他の実施形態を説明するための模式図である。
図7に示したように、形容語句選択部114のユーザ回答DB更新部114cは、複数の対話先(端末ユーザ)のそれぞれから回答発話を受ける毎に、
「当該回答発話から抽出された形容語句の各々について、当該回答発話の発話者(対話先)の数を、当該発話者(対話先)のユーザ属性別に分類してカウントした結果」
を、ユーザ回答DB104に記録させている。図7の実施例では、40歳代・男性の対話先に着目すると、発話No.1において「かっこいい」を含む回答発話を返した対話先(端末ユーザ)は13名であり、「懐かしい」を含む回答発話を行った対話先(端末ユーザ)は23名となっている。
このようにユーザ回答DB104は、回答発話から抽出された形容語句を、対応する発話No.と紐づけて新規登録又は更新し、当該形容語句毎に、当該形容語句を含む回答発話を行った対話先の数を、当該対話先のユーザ属性別に分類して記録するのである。
ここで実際の対話において、形容語句選択部114は、このユーザ回答DB104を参照し、対応する発話No.で登録されている形容語句の中から、所定のキャラクタ性に相当する又は類似するユーザ属性におけるカウント数(対話先数)に基づいて、置換用の形容語句を選択する。具体的には、当該カウント数の最も多い形容語句を、置換用の形容語句として選択してもよい。図7の実施例では、40歳代・男性については、形容詞「懐かしい」が選択されることになる。
次いで、形容語句置換部115は、所定のキャラクタ性の対話シナリオのキャラクタ発話に含まれた、キャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、形容語句選択部114で選択された形容語句に置換する。例えば、上記の図7の実施例では、40歳代・男性の対話シナリオにおける発話No.1のキャラクタ発話「HAMADAは可愛いのでよく聴くね」に含まれる形容詞「可愛い」を「懐かしい」置換し、当該キャラクタ発話を「HAMADAは懐かしいのでよく聴くね」に書き換える。
また、以上に説明したような形容語句選択・置換処理を、対話先から発話を受信する度に実施し、対話シナリオの種別(キャラクタ性種別)毎に、当該種別の対話シナリオを、より所定のキャラクタ性に合致したものに更新していくことも可能となっている。
図8は、ユーザ回答DB104における記録内容更新の一実施例を説明するための模式図である。この実施例では、40歳代・男性である3名の対話先(端末ユーザ)がそれぞれ異なる時刻に回答発話を返し、各回答発話に基づいて、ユーザ回答DB104における記録内容が更新されていく。なお、本実施例では、対象の発話No.1に関し、過去に一度も形容語句置換処理が実施されていないものとする。
図8(A)に示したように、最初に取得された40歳代・男性の対話先の回答発話からは形容詞「かっこいい」が抽出され、ユーザ回答DB104には、形容詞「かっこいい」が登録される。また、この形容詞「かっこいい」について、40歳代・男性の欄に1が記入される。なおこの段階で、40歳代・男性の欄に1以上の数値が記入されているのは形容詞「かっこいい」のみであるので、形容語句選択部114は、置換用の形容語句として、形容詞「かっこいい」を選択するのである。
次いで図8(B)に示したように、次に取得された40歳代・男性の対話先の回答発話からは形容詞「懐かしい」が抽出され、ユーザ回答DB104には、形容詞「懐かしい」が登録される。また、この形容詞「懐かしい」について、40歳代・男性の欄に1が記入される。なおこの段階において、40歳代・男性の欄に1以上の数値が記入されているのは形容詞「かっこいい」及び「懐かしい」となっている。そこで、形容語句選択部114は、いずれか1つをランダムに選択して、置換用の形容語句とするのである。
さらに図8(C)に示したように、次に取得された40歳代・男性の対話先の回答発話からは形容詞「懐かしい」が抽出され、ユーザ回答DB104には、既に登録済みのこの形容詞「懐かしい」について、40歳代・男性の欄に2が記入される。なおこの段階で、40歳代・男性の欄に最も大きい数である2が記入されているのは形容詞「懐かしい」となっている。そこで、形容語句選択部114は、置換用の形容語句として、形容詞「懐かしい」を選択するのである。
ちなみに対話エージェントが、対話先(端末のユーザ)に対し毎回のように、キャラクタ名詞に相応しい形容語句はどれか?との内容の発話をもって質問をするようであれば、対話先(端末のユーザ)が対話に不快感や不満を抱いてしまう可能性が生じてしまう。そこで、形容語句置換部115は、形容語句を含めた回答発話を行った、あるユーザ属性の対話先(端末ユーザ)の数が所定閾値を超えた場合、当該ユーザ属性に限り、既に置換された当該形容語句を更に置換する処理を行わないことも好ましい。
例えば、上記の所定閾値を50とする。この場合、図8(D)に示したように、発話No.1に関して40歳代・男性の回答発話から抽出された3つの形容詞「かっこいい」、「懐かしい」及び「素晴らしい」を含む発話者(対話先)の数の合計が50(=12+37+1)になった段階で、以後、発話No.1に関し40歳代・男性のキャラクタ発話における形容語句置換処理は実施しないこととされる。
また、この際、図5を用いて説明した形容語句置換完了発話DBに、この形容語句置換処理を以後行わないとしたキャラクタ発話における、対話シナリオ種別と、その発話No.とを登録するのである。
[対話シナリオ生成装置の他の実施形態]
図9は、本発明による対話シナリオ生成装置の他の実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。
図9の機能ブロック図によれば、本発明による対話シナリオ生成装置5は、通信インタフェース501と、対話シナリオDB502と、SNS投稿DB503と、ユーザ回答DB504と、ユーザインタフェース(UI)505と、プロセッサ・メモリとを有する。
ここで、このプロセッサ・メモリは、本発明による対話シナリオ生成プログラムの一実施形態を保存しており、また、コンピュータ機能を有していて、この対話シナリオ生成プログラムを実行することによって、対話シナリオ生成処理を実施する。
またそれ故、対話シナリオ生成装置5は、対話シナリオ生成処理用の専用端末であってもよいが、本発明による対話シナリオ生成プログラムを搭載した、例えばスマートフォン、タブレット型若しくはノート型コンピュータ、ウェアラブル端末又はPC等の汎用コンピュータとすることも可能である。ちなみに、この対話シナリオ生成プログラムは、例えば装置5がスマートフォン等の端末である場合に、所定のアプリ配信サーバから配信されたアプリであってもよい。
さらに、このプロセッサ・メモリは、機能構成部として、対話先属性取得部511と、投稿者属性推定部512aを含む投稿取得部512と、投稿検索部513と、選択提案発話生成部514a及びユーザ回答解析部514bを含む形容語句選択部514と、形容語句置換部515と、発話判定部521aを含む発話送受信制御部521と、キャラクタ名詞置換部522と、発話制御部523とを有する。
なお、これらの機能構成部は、プロセッサ・メモリに保存された対話シナリオ生成プログラムの機能と捉えることができ、また、図9における対話シナリオ生成装置5の機能構成部間を矢印で接続して示した処理の流れは、本発明による対話シナリオ生成方法の一実施形態としても理解される。
ここで、対話シナリオ生成装置5における上述した機能構成部のうち、図1に示した対話シナリオ生成装置1の機能構成部の1つと同一名称のものは、当該装置1の機能構成部の1つと同様の機能を有し、同様の処理・作用を行うのでその説明を省略し、以下、対話シナリオ生成装置5特有の機能構成について説明を行う。
ユーザインタフェース524は、例えばユーザがユーザ発話を入力可能であって、さらに装置側発話を表示可能なタッチパネル・ディスプレイであってもよく、ユーザ発話の音声を受け取り、さらに装置側発話を音声として出力可能なマイク・スピーカであってもよい。また勿論、両者が備えられていることも好ましい。
具体的に、ユーザインタフェース524は、図1に示した対話シナリオ生成装置1の発話送受信制御部121によって制御されるユーザ端末2のタッチパネル・ディスプレイ又はマイク・スピーカが受け取ったり出力したりするユーザ発話・装置側発話を、同様に受け取ったり出力したりするのである。また、このようなユーザインタフェース524における発話の入出力は、(図1の発話送受信制御部121に対応する)発話入出力制御部523によって制御されるのである。
このように、対話シナリオ生成装置5は、例えば図1に示した対話シナリオ生成装置1とユーザ端末2とを合わせた機能を備えており、自らユーザ発話を受け取って生成した装置側発話を自らユーザへ提供することができる。これにより、発話データの送受信が不要となり、対話シナリオ生成処理がより速やかに且つより確実に実施可能となるのである。また勿論、対話シナリオ生成装置5によっても、その中に含まれる「形容語句」についてキャラクタ性の考慮された発話を含んだ対話シナリオを生成することが可能となる。
さらに変更態様として、対話シナリオ生成装置5は、対話シナリオDB(502)を自ら保有せず、外部に設置された対話制御サーバ6が備えている対話シナリオDB61を用いて、対話シナリオ生成処理を実施してもよい。なおこの態様では、発話送受信制御部521が、対話シナリオDB61との間のデータのやり取りを制御する。このような変更態様では、対話シナリオ生成装置5が対話シナリオDBを保有する必要がないので、例えばデータ保存容量の小さな端末でも、対話シナリオ生成装置5を具現可能となる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、キャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索して、当該投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択し、基準となる対話シナリオ中の形容発話に含まれるキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換する。これにより、その中に含まれる形容語句についてもキャラクタ性の考慮された形容発話を含んだ対話シナリオを生成することが可能となるのである。
例えば、基準となる対話シナリオとして、当該対話シナリオ中の名詞を(所定のキャラクタ性を有する)キャラクタ名詞に置換した名詞置換対話シナリオを用い、この名詞置換対話シナリオに含まれる(キャラクタ名詞と係り受けの関係にある)形容語句を、所定のキャラクタ性を有するより適切な形容語句に置換することによって、所定のキャラクタ性により合致した又はより相応しい対話シナリオを生成することができる。
これによりユーザは、例えば、指定したキャラクタ性を有する対話エージェントとの対話において、より大きな満足感や親近感を得ることも可能となり、その結果、ユーザと本発明による装置とのコミュニケーションがより活性化することにもつながるのである。
以上に述べた本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1、5 対話シナリオ生成装置
101、501 通信インタフェース
102、502、61 対話シナリオデータベース(DB)
103、503 SNS投稿DB
104、504 ユーザ回答DB
111、511 対話先属性取得部
112、512 投稿取得部
112a、512a 投稿者属性推定部
113、513 投稿検索部
114、514 形容語句選択部
114a、514a 選択提案発話生成部
114b、514b ユーザ回答解析部
114c ユーザ回答DB更新部
115、515 形容語句置換部
121、521 発話送受信制御部
121a、521a 発話判定部
122、522 キャラクタ名詞置換部
2 ユーザ端末
3 SNSサーバ
505 ユーザインタフェース(UI)
523 発話入出力制御部
6対話制御サーバ

Claims (12)

  1. 名詞と、当該名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句である形容語句とを含む発話である形容発話を含む対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する対話シナリオ生成装置であって、
    当該形容発話に含まれる名詞のうち当該所定のキャラクタ性に係るものと認められた名詞であるキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索する投稿検索手段と、
    当該投稿の検索結果に基づいて、当該投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択する形容語句選択手段と、
    当該形容発話に含まれるキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換する形容語句置換手段と
    を有することを特徴とする対話シナリオ生成装置。
  2. 前記対話シナリオ生成装置は、
    対話先の属性である対話先属性を取得する対話先属性取得手段と、
    取得された対話先属性と同一の又は類似する属性を有する投稿者による投稿である対話先属性投稿を取得する投稿取得手段と
    を更に有し、
    前記投稿検索手段は、取得された対話先属性投稿に対し検索を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の対話シナリオ生成装置。
  3. 前記投稿取得手段は、
    属性推定対象である投稿者の属する少なくとも1つのグループについて、当該グループ毎に、当該グループ内で発信された投稿に含まれているキーワードに基づいて当該グループの属性要素を決定し、決定した属性要素を含む属性を、属性推定対象である当該投稿者の属性と推定し、
    当該対話先属性と同一の又は類似する属性を有すると推定された投稿者による投稿を、対話先属性投稿として取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の対話シナリオ生成装置。
  4. 前記形容語句選択手段は、
    当該投稿に含まれている複数の形容語句を含んだ発話であって、対話先がそのうちの1つを選択することを促す発話である選択提案発話を生成し、当該選択提案発話を当該対話先に提示させ、
    当該選択提案発話を提示された対話先からの回答に基づいて、後の置換用の形容語句を選択する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の対話シナリオ生成装置。
  5. 前記形容語句選択手段は、当該選択提案発話を提示された複数の対話先からの複数の回答に含まれている形容語句の中から1つを、当該形容語句を含めた回答を行った対話先の数に基づいて選択することを特徴とする請求項4に記載の対話シナリオ生成装置。
  6. 前記対話シナリオ生成装置は、対話先の属性である対話先属性を取得する対話先属性取得手段を更に有し、
    前記形容語句選択手段は、取得された対話先属性を有する複数の対話先からの複数の回答に含まれている形容語句の中から1つを、当該形容語句を含めた回答を行った対話先の数に基づいて選択する
    ことを特徴とする請求項5に記載の対話シナリオ生成装置。
  7. 前記形容語句選択手段は、当該回答を受ける毎に、当該形容語句を含めた回答を行った対話先の数をカウントし、
    前記形容語句置換手段は、当該数が所定閾値を超えた場合、既に置換された当該形容語句を更に置換する処理を行わない
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の対話シナリオ生成装置。
  8. 前記対話シナリオ生成装置は、対話先の属性である対話先属性を取得する対話先属性取得手段を更に有し、
    前記投稿検索手段は、取得された対話先属性に相当する又は対応するキャラクタ性に係るキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の対話シナリオ生成装置。
  9. 当該キャラクタ名詞を含んだ当該形容発話を含む対話シナリオは、
    基準対話シナリオに含まれる疑問発話及び回答発話の組から、当該疑問発話に含まれる疑問名詞と、当該回答発話に含まれる回答名詞との組を抽出し、
    当該回答名詞と同じカテゴリに属する名詞である候補回答名詞を検索し、
    候補回答名詞毎に、当該候補回答名詞を含む投稿であって、所定の属性の投稿者によって投稿された投稿を検索し、
    当該投稿の検索結果に基づいて、後の置換用の候補回答名詞を選択し、
    当該基準対話シナリオに含まれる回答名詞を、選択された候補回答名詞に置換する
    ことによって、キャラクタ名詞として当該候補回答名詞を含んでおり、当該所定の属性に対応するキャラクタ性を有する対話シナリオとして生成されたものであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の対話シナリオ生成成装置。
  10. 名詞と、当該名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句である形容語句とを含む発話である形容発話を含む対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する対話シナリオ生成装置であって、
    当該形容発話に含まれる名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿であって、所定の属性の投稿者によって投稿された投稿を検索する投稿検索手段と、
    当該投稿の検索結果に基づいて、当該投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択する形容語句選択手段と、
    当該形容発話に含まれる名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換することによって、当該形容発話を、当該所定の属性に対応するキャラクタ性を有するものとする形容語句置換手段と
    を有することを特徴とする対話シナリオ生成装置。
  11. 名詞と、当該名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句である形容語句とを含む発話である形容発話を含む対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する装置に搭載されたコンピュータを機能させる対話シナリオ生成プログラムであって、
    当該形容発話に含まれる名詞のうち当該所定のキャラクタ性に係るものと認められた名詞であるキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索する投稿検索手段と、
    当該投稿の検索結果に基づいて、当該投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択する形容語句選択手段と、
    当該形容発話に含まれるキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換する形容語句置換手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする対話シナリオ生成プログラム。
  12. 名詞と、当該名詞に対し係り受けの関係にあり当該名詞の示す事物の性質又は状態を表す語句である形容語句とを含む発話である形容発話を含む対話シナリオから、所定のキャラクタ性を有する対話シナリオを生成する装置に搭載されたコンピュータにおいて実施される対話シナリオ生成方法であって、
    当該形容発話に含まれる名詞のうち当該所定のキャラクタ性に係るものと認められた名詞であるキャラクタ名詞と、少なくとも1つの形容語句とを含む投稿を検索するステップと、
    当該投稿の検索結果に基づいて、当該投稿に含まれる形容語句から、後の置換用の形容語句を選択するステップと、
    当該形容発話に含まれるキャラクタ名詞と係り受けの関係にある形容語句を、選択された形容語句に置換するステップと
    を有することを特徴とする対話シナリオ生成方法。

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