JP7011192B2 - 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法に関する。
現在、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、次世代の無線通信システムの技術として、第5世代移動体通信(5G:the 5th Generation mobile communication)(以下、「5G」と称する場合がある。)について検討している。5Gでは、LTE(Long Term Evolution)システムやLTE-Advancedシステムの継続的発展や、これまでよりも高い周波数帯を用いて広帯域をサポートするNR(New Radio)などが検討されている。また、5Gでは、多種多様なサービスの対応するため、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、Massive MTC(Machine Type Communications)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)に分類される多くのユースケースを想定している。
このような無線通信システムでは、高速大容量通信に対応するため、アンライセンススペクトル(unlicensed spectrum)(又はアンライセンス周波数帯)を用いた無線通信が注目されている。
LTEでは、5GHz帯などのアンライセンススペクトルをLTEキャリアとして用いるLAA(Licensed-Assisted Access)が導入されている。LAAは、例えば、アンライセンススペクトルとライセンススペクトル(又はライセンス周波数帯)とを束ねてCA(Carrier Aggregation)により通信が行われる技術である。LAAでは、LBT(Listen-Before-Talk)方式が行われる場合がある。LBT方式は、例えば、装置があるチャネルを使用する前にクリアチャネルアセスメント(CCA:Clear Channel Assessment)チェックを行うメカニズムのことである。LBT方式では、例えば、送信機は、キャリアセンスを行って、無線チャネルが“idle”状態のとき、その無線チャネルを利用してデータ送信を開始する。
一方、5Gに関し、60GHz帯のアンライセンススペクトルを利用した通信機能を導入することに関し、2018年2月から6月に3GPPにおいて基本的な技術議論が行われることになっている。また、アンライセンススペクトルを用いたNRベースの無線通信に関しては、LBT方式を利用することが提案されている。
60GHz帯などの周波数帯を利用した無線通信では、それよりも低い周波数帯の無線通信と比較して、電波伝搬損失が大きくなるという特徴がある。従って、60GHz帯などの周波数帯を利用した無線通信では、それよりも低い周波数帯の無線通信と比較して、電波到達距離が短くなるという特徴がある。例えば、基地局装置においてアンテナにかけるパワーがある一定値であったとき、1本のアンテナでは、電波到達距離が短くなるため、多素子アンテナを用いて狭ビームにより無線送信を行う。これにより、60GHz帯などの周波数帯の利用した無線通信でも、アンテナにかけるパワーを増やすことなく、それよりも低い周波数帯の無線通信と同様に、電波到達距離を長くすることが可能である。
3GPP TS 38.300 V2.0.0 (2017-12) 3GPP TR 38.801 V14.0.0 (2017-03) 3GPP TR 36.889 V13.0,0 (2015-06) 3GPP TR 38.805 V14.0.0 (2017-03) 3GPP TR 38.803 V14.2.0 (2017-09) "New SID on NR-based Access to Unlicensed Spectrum", Qualcomm, 3GPP TSG RAN Meeting #75, RP-170828, March 6-9, 2017
しかしながら、狭ビームを利用した無線通信が行われる場合、隠れ端末問題が発生する場合がある。
図24(A)と図24(B)は隠れ端末問題の例を表す図である。図24(A)に示すように、基地局150は、狭ビームによる無線通信を行い、端末250との間で無線通信が可能である。他方、無線LAN方式による基地局350は、狭ビームを形成する際に用いた周波数帯についてキャリアセンスを行っても、基地局150からのビームを検出しない。そのため、基地局350は、その周波数帯について、“idle”状態と判定する。この場合、図24(B)に示すように、基地局350は、基地局150と同じ周波数帯域を用いて端末450と無線通信を行うことになる。この無線通信により、基地局350が端末450へ送信した信号が、基地局150が端末250へ送信した信号に対して、干渉を与えることになる。このように干渉が発生することを、例えば、隠れ端末問題と称する場合がある。隠れ端末問題は、無線信号送信のために用いるビームの幅が狭くなるほど、発生する可能性が高くなる。
そこで、一開示は、アンライセンス周波数帯を用いた無線通信において隠れ端末問題の発生頻度を減少させるようにした無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法を提供することにある。
一態様によれば、他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置において、アンライセンス周波数帯が利用可能であるか否かを判定する判定部と、第1の信号を生成する信号生成部と、前記アンライセンス周波数帯が利用可能である場合、データ信号の送信を開始する前に、前記アンライセンス周波数帯を利用して、位相が時間領域において異なる前記第1の信号を送信する送信部とを備える。
一開示によれば、アンライセンス周波数帯を用いた無線通信において隠れ端末問題の発生頻度を減少させることができる。
図1は無線通信システムの構成例を表す図である。 図2(A)はアンライセンススペクトルの利用例、図2(B)から図2(F)はビームの形成例を表す図である。 図3(A)から図3(E)はビームの形成例を表す図である。 図4(A)はアンライセンススペクトルの利用例、図4(B)から図4(E)は制御信号に含まれる情報の例を表す図である。 図5は基地局装置の構成例を表す図である。 図6は端末装置の構成例を表す図である。 図7(A)から図7(D)は無線通信システムの動作例を表すシーケンス図である。 図8(A)はアンライセンススペクトルの利用例、図8(B)はライセンススペクトルの利用例をそれぞれ表す図である。 図9は基地局装置の動作例を表すフローチャートである。 図10(A)はアンライセンススペクトルの利用例、図10(B)から図10(E)はパイロット信号の例を表す図である。 図11は基地局装置の構成例を表す図である。 図12は端末装置の構成例を表す図である。 図13(A)から図13(D)は無線通信システムの動作例を表すシーケンス図である。 図14は基地局装置の動作例を表すフローチャートである。 図15(A)はアンライセンススペクトルの利用例、図15(B)はライセンススペクトルの利用例をそれぞれ表す図である。 図16(A)から図16(D)は無線通信システムの動作例を表すシーケンス図である。 図17は基地局装置の動作例を表すフローチャートである。 図18はアンライセンススペクトルの利用例を表す図である。 図19(A)から図19(D)は無線通信システムの動作例を表すシーケンス図である。 図20(A)はアンライセンススペクトルの利用例、図20(B)はライセンススペクトルの利用例をそれぞれ表す図である。 図21(A)から図21(D)は無線通信システムの動作例を表すシーケンス図である。 図22(A)はアンライセンススペクトルの利用例、図22(B)から図22(F)はビームの形成例を表す図である。 図23(A)は基地局装置、図23(B)は端末装置のハードウェア構成例をそれぞれ表す図である。 図24(A)と図24(B)は隠れ端末問題の発生例を表す図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書における課題及び実施例は一例であり、本願の権利範囲を限定するものではない。特に、記載の表現が異なっていたとしても技術的に同等であれば、異なる表現であっても本願の技術を適用可能であり、権利範囲を限定するものではない。そして、各実施の形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、本明細書で使用している用語や記載した技術的内容は、3GPPなど通信に関する規格として仕様書や寄書に記載された用語や技術的内容が適宜用いられてもよい。このような仕様書としては、例えば、上述した3GPP TS 38.300 V2.0.0(2017-12)がある。
[第1の実施の形態]
<無線通信システムの構成例>
図1は、第1の実施の形態における無線通信システム10の構成例を表す図である。
無線通信システム10は、基地局装置(以下、「基地局」と称する場合がある。)100と端末装置(以下、「端末」と称する場合がある。)200とを備える。
なお、図1では、更に、基地局300と端末400がある。基地局300は、例えば、キャリアセンスを行うことが可能な基地局である。キャリアセンスを行う無線通信方式としては、無線LANがある。基地局300と端末400は、例えば、無線LANを利用して無線通信が可能である。以降では、基地局300を、例えば、無線LAN基地局300と称する場合がある。また、端末400を、例えば、無線LAN基地局300への接続端末400と称する場合がある。
基地局100は、自局のサービス提供可能範囲(又はセル範囲)に在圏する端末200に対して無線通信を行い、通話サービスやWeb閲覧サービスなど、種々のサービスを提供する無線通信装置である。
端末200は、例えば、フィーチャーフォン、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、ゲーム装置など、無線通信が可能な無線通信装置である。端末200は、基地局100を介して、上述した種々のサービスの提供を受けることが可能である。
本第1の実施の形態における基地局100と端末200は、アンライセンススペクトルを利用して、無線通信が可能である。アンライセンススペクトルとは、例えば、国やその関係機関からの免許が不要な周波数帯のことである。このような周波数帯としては、例えば、60GHz帯がある。以下では、「アンライセンススペクトル」と「アンライセンス周波数帯」とを区別しないで用いる場合がある。また、以下では、「LBT方式」と「キャリアセンス」とを区別しないで用いる場合がある。
<アンライセンススペクトルの利用例>
図2(A)から図2(F)は、基地局100におけるアンライセンススペクトルの利用例を表す図である。
図2(A)に示すように、本第1の実施の形態においては、基地局100は、アンライセンススペクトルについてキャリアセンスを行う。そして、基地局100は、その周波数帯が“idle”状態であることを確認後、データ信号の送信を開始する前に、ビームスイープ送信で信号(図2(A)の例では、信号#1から信号#4)を送信する。
図2(B)から図2(E)はビームの形成例を表す図である。図2(B)から図2(E)に示すビーム例は、時系列順に表されている。
図2(B)に示すように、基地局100は、第1の方向に向けられたビームを利用して、信号#1を送信する。その後、図2(C)に示すように、基地局100は、第2の方向に向けられたビームを利用して、信号#2を送信する。以降、図2(D)と図2(D)に示すように、基地局100は、ビーム方向が異なるビーム#3,#4を順次形成し、信号#3,#4を順次送信する。
ビームは、例えば、無線信号の束のことである。ただし、1つの無線信号により1つのビームが形成される場合もあれば、複数の無線信号により1つのビームが形成される場合もある。本第1の実施の形態では、複数のアンテナ素子を用い、複数の無線信号により1つのビームが形成される例で説明する。
また、複数のアンテナ素子の指向性を制御する技術のことを、例えば、ビームフォーミングと称する場合もある。基地局100は、例えば、複数のアンテナ素子に入力される信号の位相を制御し、電気的にその指向性を変えるようにすることで、ビーム方向を特定の方向へ向けることができる。ビームフォーミングにより、基地局100は、端末200が存在する方向へ無線信号を送信したり、端末200が存在する方向から送信された無線信号を受信したりすることが可能となる。図2(B)から図2(E)の各図においては、基地局100は、ビームフォーミングにより、各ビームを所定の方向へ向けて形成することが可能である。
さらに、ビームスイープ送信は、例えば、ビームの角度を変えた狭い幅のビームをセル内全域に到達するように基地局100が複数回送信する技術である。具体的には、ビームスイープ送信とは、例えば、位相が時間領域で異なる複数の信号を複数回連続して送信することである。これにより、例えば、図2(B)から図2(E)示すように、基地局100は、時間の経過とともに異なる方向に向けたビームを連続して形成することが可能となる。
なお、図2(F)は、基地局100は、端末200の存在する方向へデータ信号を送信することで、その方向へ向けたビームを形成する例を表している。
このように、本第1の実施の形態では、基地局100は、アンライセンススペクトルにおいてキャリアセンスを行い、信号をビームスイープ送信し、データ信号を送信する。
図3(A)から図3(D)は、ビームの形成例を時系列で表す図である。図3(A)に示すように、基地局100は、ある方向へ向けて、ビーム#1を形成し、信号#1を送信する。無線LAN基地局300は、アンライセンススペクトルに対するキャリアセンスをこのタイミングで行っているとき、信号#1(又は信号#1の受信電力)を検出することが可能となる。無線LAN基地局300は、アンライセンススペクトルについて、“busy”状態と判定する。
そのため、図2(B)に示すように、無線LAN基地局300は、キャリアセンスを行ったアンライセンススペクトルでの無線信号の送信を保留する。基地局100は、ビーム#2を形成し、信号#2を送信する。
さらに、図3(C)と図3(D)に示すように、無線LAN基地局300は、無線信号の送信保留を継続し、その間、基地局100は、ビーム#2,#3を順次形成し、信号#2,#3を順次送信する。
そして、図3(E)に示すように、無線LAN基地局300は、無線信号の送信保留を継続し、基地局100は、ビーム#3を利用してデータ信号を端末200へ送信する。
この場合、図3(E)に示すように、無線LAN基地局300は、端末400へ向けて無線信号を送信することはしない。したがって、図3(E)の例では、基地局100から端末200へのデータ信号と、無線LAN基地局300から端末400への無線信号とが衝突することはなく、干渉は発生しない。従って、図3(E)の例では、アンライセンススペクトルでの無線通信において、隠れ端末問題は発生しないことになる。
図3(A)から図3(E)の例では、ビーム#1が無線LAN基地局300に到達するため、無線LAN基地局300がこのタイミングでキャリアセンスを行っていれば、信号#1の検出が可能である。しかし、基地局100の通信事業者と、無線LAN基地局300の通信事業者とは異なり、基地局100からすると、無線LAN基地局300がどこに設置されているかわからない場合がある。その場合でも、図3(B)から図3(D)に示すように、信号をビームスイープ送信することで、いずれかのビームがこのような無線LAN基地局300においてキャリアセンスにより検知される可能性がある。従って、本第1の実施の形態では、このようなビームスイープ送信を行わない場合と比較して、アンライセンス周波数帯での干渉の発生(例えば図24(B))の頻度を減少させることができる。従って、本無線通信システム10では、隠れ端末問題の発生頻度を減少させることができる。
キャリアセンス期間は、任意の期間が設定されてもよい。或いは、ある一定のキャリアセンス期間があり基地局100ごとにランダムに選択された数だけ連続させてキャリアセンスが行われてもよい。図2(A)に示すキャリアセンスの期間は、このように任意の期間でもよいし、ランダムに選択された数連続させた期間であってもよい。
また、図2(A)の例では、基地局100が、ビーム#1からビーム#4の4つのビームでビームスイープ送信する例について説明した。ビームスイープ送信させるビームの数は、「2」でもよいし、「3」でもよいし、「5」以上でもよい。
さらに、図2(A)の例において、信号#1から信号#4は、全て異なる符号列からなる信号であってもよいし、すべて同じ符号列でもよい。例えば、信号#1の符号列と信号#2の符号列と信号#3の符号列と信号#4の符号列は、全て異なる、或いは全て同じ、などである。
或いは、信号#1から信号#4は、その一部が異なる符号列で他の一部が同じ符号列であってもよい。例えば、信号#1の符号列と信号#2の符号列は全て同じで、信号#3の符号列と信号#4の符号列は全て同じで、信号#1の符号列と信号#3の符号列とが異なる、などである。
さらに、図2(A)に示すように、アンライセンススペクトルにおいて、MCOT(Maximum Channel Occupancy Time)が設定される場合がある。MCOTは、例えば、無線チャネルを占有してもよい最大の時間を表す。MCOTを超えると、基地局100は、再び、キャリアセンスを行い、“idle”状態を確認すると、データ信号送信開始前に、信号をビームスイープ送信する。基地局100は、MCOTを超えないときでも、データ信号の送信を終了後、データ信号の送信を行う場合、図2(A)に示す処理を繰り返すことが可能である。
以下では、信号の具体例などについて、実施例1から実施例5までを説明する。
<1 実施例1>
図4(A)は、実施例1における信号の具体例を表す図である。
図4(A)に示すように、基地局100は、アンライセンススペクトルにおいて、キャリアセンスを行い、“idle状態”を確認後、データ信号送信開始前に、制御信号をビームスイープ送信する。すなわち、基地局100は、ビーム#1を形成して、制御信号#1を送信し、次に、ビーム#2を形成して、制御信号#2を送信する。以降、基地局100は、ビーム#3,#4を形成し、制御信号#3,#4を順次送信する。ビーム#1からビーム#4は、例えば、図2(B)から図2(E)にそれぞれ対応する。
図4(B)から図4(E)は、制御信号に含まれる情報の例を表す図である。図4(B)から図4(E)に示すように、制御信号#1から制御信号#4までにおいて、データ信号に適用する無線パラメータの情報は、すべて同一である。無線パラメータの例としては、例えば、変調方式や符号化率などがある。
ただし、制御信号とデータ信号との間のシンボル数と、制御信号送信インデックス(以下、「制御信号インデックス」と称する場合がある。)とは、制御信号ごとに異なる。
制御信号とデータ信号との間のシンボル数は、例えば、1つの制御信号が1つの信号シンボルで送信されるとして、制御信号からデータ信号送信開始までのシンボル数を示す。このシンボル数は、例えば、制御信号からデータ信号送信開始までの送信タイミング差でもある。また、制御信号インデックスは、例えば、制御信号を他の制御信号と区別する識別情報である。
すなわち、図4(B)に示すように、制御信号#1は、制御信号#2から制御信号#4までの3つの信号シンボル数が存在するため、その信号シンボル数は、「3」となる。また、制御信号#1の制御信号インデックスは「1」となる。
また、図4(C)に示すように、制御信号#2の信号シンボル数は「2」、その制御信号インデックスは「2」となる。さらに、図4(D)に示すように、制御信号#3の信号シンボル数は「1」、その制御信号インデックスは「3」となり、図4(E)に示すように、制御信号#4の信号シンボルは「0」、その制御信号インデックスは「4」となる。
端末200は、例えば、制御信号を受信すると、信号シンボル数から、データ信号の送信開始タイミング(例えば、制御信号#1を受信後、データ送信を開始するまでの時間)を把握することができる。また、端末200は、例えば、制御信号を受信すると、制御信号インデックスから、どの制御信号を受信できたか(或いはどの制御信号を最もよい状態で受信できたか)を基地局100へフィードバックすることができる。これにより、例えば、基地局100は、データ信号の受信に失敗したとしても、端末200にとって最適な送信ビーム#1を利用してデータ信号を再送することが可能となる。具体例は後述する。
なお、図4(B)から図4(E)では、制御信号に含まれる情報として、無線パラメータ、シンボル数、制御信号インデックスの3つ全て含まれる例を説明したが、少なくとも1つ以上が含まれていればよい。
<1.1 実施例1における基地局と端末の構成例>
図5は、基地局100の構成例、図6は端末200の構成例をそれぞれ表す図である。
図5に示すように、基地局100は、同期信号生成部101、符号化部102、ビーム生成のための信号処理部(以下、「信号処理部」と称する場合がある。)103、変調部104、RF(Radio Frequency)部105、DL(Down Link)/UL(Up Link)切替部106、複数の送受信アンテナ(以下、「アンテナ」と称する場合がある)107を備える。また、基地局100は、RF部108、受信電力測定部109、idle/busy判定部110、復調部111、復号部112、及び送信ビーム制御部113を備える。
例えば、送信部は、RF部105とアンテナ107を含んでもよいし、RF部105を含んでもよい。また、例えば、受信部は、アンテナ107とRF部108を含んでもよいし、RF部108を含んでもよい。
同期信号生成部101は、同期信号を生成し、生成した同期信号を信号処理部103へ出力する信号生成部である。同期信号生成部101は、例えば、Zadoff-Shu系列などの信号系列を用いて、同期信号を生成することが可能である。
符号化部102は、制御情報とユーザデータとに対して誤り訂正符号化処理(以下、「符号化処理」と称する場合がある。)を施し、符号化された制御情報とユーザデータとを信号処理部103へ出力する。
信号処理部103は、同期信号、符号化された制御情報、符号化されたユーザデータに対して、例えば、デジタルビームフォーミング処理を施す。
具体的には、信号処理部103は、例えば、同期信号のビームスイープ送信を指示する指示信号を送信ビーム制御部113から受け取ると、同期信号に関し、各アンテナ107から送信される同期信号毎に位相が調整された同期信号を出力する。その際、信号処理部103は、指示信号に含まれるビームスイープ時間、方向、周期などに従って、位相が時間領域において異なる複数の同期信号を複数回連続して出力する。これにより、例えば、アンテナ107からは、同期信号がビームスイープ送信により送信可能となる。
また、信号処理部103は、例えば、制御信号のビームスイープ送信を指示する指示信号を送信ビーム制御部113から受け取ると、符号化された制御情報に関し、各アンテナ107から送信される制御信号毎に位相が調整された制御情報を出力する。その際、信号処理部103は、指示信号に含まれるビームスイープ時間、方向、周期などに従って、位相が時間領域において異なる複数の制御情報を複数回連続して出力する。これにより、例えば、アンテナ107からは、制御信号がビームスイープ送信により送信可能となる。
さらに、信号処理部103は、例えば、ユーザデータのビームフォーミングを指示する指示信号を送信ビーム制御部113から受け取ると、以下の処理を行う。すなわち、信号処理部103は、指示信号に含まれる方向などに従って、符号化されたユーザデータに関し、各アンテナ107から送信されるデータ信号毎に位相が調整されたユーザデータを出力する。これにより、例えば、アンテナ107からは、ビームフォーミングによって、ある方向へ向けられたデータ信号が送信可能となる。
デジタルビームフォーミング処理の具体例としては、例えば、デジタルプリコーディング処理がある。この場合、信号処理部103は、例えば、内部メモリにプリコーディング行列式を保持し、指示信号に対応するプリコーディング行列を読み出して、同期信号、符号化された制御情報、符号化されたユーザデータに対して適用し、位相が調整された同期信号などを出力してもよい。
変調部104は、信号処理部103から出力された、位相調整された同期信号や制御情報、ユーザデータに対して、変調処理を施し、同期信号や制御信号、データ信号をそれぞれ出力する。なお、制御信号については、例えば、変調部104が制御信号生成部(又は信号生成部)となり得る。
RF部105は、変調部104から出力された同期信号、制御信号、及びデータ信号に対して、ベースバンドスペクトルからアンライセンススペクトルへの周波数変換(アップコンバート)処理を行う。そのため、RF部105は、例えば、周波数変換回路を含む。RF部105は、アンライセンススペクトルの同期信号、制御信号、及びデータ信号(以下、「無線信号」と称する場合がある。)をDL/UL切替部106へ出力する。
DL/UL切替部106は、DLの際は、RF部105から出力された無線信号をアンテナ107へ出力し、ULの際は、アンテナ107から出力された無線信号をRF部108へ出力する。なお、DL方向は、基地局100から端末200への通信方向であり、UL方向は、端末200から基地局100への通信方向である。
アンテナ107は、例えば、複数のアンテナ素子を含む多素子アンテナである。以下では、アンテナ素子とアンテナとを区別しないで用いる場合がある。
また、アンテナ107は、DL/UL切替部106から出力された無線信号を端末200へ送信する。この際、アンテナ107は、アンライセンス周波数帯が利用可能であることを確認後、データ信号の送信を開始する前に、位相が時間領域において異なる複数の制御信号や同期信号を複数回連続して送信する。これにより、例えば、基地局100は、アンライセンス周波数帯において、図2(B)から図2(E)に示すビームを形成し、ビームスイープ送信により制御信号や同期信号の送信が可能となる。
さらに、アンテナ107は、端末200から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号をDL/UL切替部106へ出力する。
RF部108は、DL/UL切替部106から出力された、アンライセンススペクトルの無線信号をベースバンドスペクトルの受信信号へ変換(ダウンコンバート)する。そのため、RF部108は、例えば、周波数変換回路を含む。RF部108は、変換後の受信信号を復調部111と受信電力測定部109へ出力する。なお、RF部108は、ライセンススペクトルの無線信号をベースバンドスペクトルの受信信号へ変換することも可能である。
受信電力測定部109は、アンライセンススペクトルの受信信号の受信電力を測定する。受信電力測定部109は、例えば、キャリアセンス期間、受信電力を測定し、測定した受信電力をidle/busy判定部110へ適宜出力してもよいし、キャリアセンス期間、測定した受信電力の平均値、最大値、最小値、中央値などを出力してもよい。
idle/busy判定部(又は判定部)110は、受信電力測定部109から出力された受信電力(又はアンライセンススペクトルの受信信号)に基づいて、アンライセンス周波数帯が利用可能であるか否かを判定(又は確認)する。例えば、idle/busy判定部110は、受信電力が判定閾値以下のときは、アンライセンス周波数帯は「idle」状態と判定し、受信電力が判定閾値よりも高いときは、アンライセンス周波数帯は「busy」状態と判定する。idle/busy判定部110は、判定結果を、送信ビーム制御部113へ出力する。
復調部111は、受信信号に対して復調処理を施して、受信信号から制御情報やユーザデータなどを復調する。復調部111は、復調した制御情報やユーザデータなどを復号部112へ出力する。
復号部112は、復調した制御情報やユーザデータなどに対して誤り訂正復号処理(以下、「復号処理」と称する場合がある。)を施して、制御情報、ユーザデータ、及びビームID情報を再生する。復号部112は、再生した制御情報とユーザデータを他の処理部へ出力し、再生したビームID情報を送信ビーム制御部113へ出力する。
送信ビーム制御部(又は制御部)113は、idle/busy判定部110から受け取った判定結果に基づいて、信号処理部103に対して指示信号を出力する。
例えば、送信ビーム制御部113は、“idle”状態であることを示す判定結果を得たときは、制御信号や同期信号をビームスイープ送信するよう指示する指示信号を、信号処理部103へ出力する。その際、送信ビーム制御部113は、ビームスイープ時間、方向、周期などを示す情報を指示信号に含める。
また、送信ビーム制御部113は、例えば、制御信号についてビームスイープ送信を指示する信号を出力後、ユーザデータに対してビームフォーミングを指示する指示信号を、信号処理部103へ出力する。さらに、送信ビーム制御部113は、制御信号に対する指示信号を出力後、所定期間内にビームIDを復号部112から受け取ったとき、ユーザデータに対してビームフォーミングを指示する指示信号を、信号処理部103へ出力する。
図6に示すように、端末200は、送受信アンテナ(以下、「アンテナ」と称する場合がある。)201、DL/UL切替部202、RF部203、復調部204、復号部205、同期信号及び制御信号測定部206、最適ビーム決定部207を備える。また、端末200は、ビームID通知信号生成部208、符号化部209、変調部210、及びRF部211を備える。
アンテナ201は、基地局100から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号をDL/UL切替部202へ出力する。また、アンテナ201は、DL/UL切替部202から出力された無線信号を基地局100へ送信する。
DL/UL切替部202は、DLの際は、アンテナ201から出力された無線信号をRF部203へ出力し、ULの際は、RF部211から出力された無線信号をアンテナ201へ出力する。
RF部203は、DL/UL切替部202から出力された無線信号に対して周波数変換処理を施して、アンライセンススペクトルの無線信号をベースバンドスペクトルのベースバンド信号へ変換(ダウンコンバート)する。そのため、RF部203は、例えば、周波数変換回路を含む。RF部203は、変換後のベースバンド信号を復調部204へ出力する。
復調部204は、ベースバンド信号に対して復調処理を施して、制御情報、ユーザデータ、同期信号、及び制御信号を復調する。復調部204は、復調された制御情報、ユーザデータ、同期信号、及び制御信号を復号部205へ出力する。
復号部205は、復調された制御情報、ユーザデータ、同期信号、及び制御信号に対して、復号処理を施して、制御情報、ユーザデータ、同期信号、及び制御信号をそれぞれ再生する。復調部204は、再生された制御情報とユーザデータを他の処理部へ出力し、再生された同期信号と制御信号を同期信号及び制御信号測定部206へ出力する。
同期信号及び制御信号測定部206は、例えば、ビームスイープ送信で送信された複数の制御信号や同期信号を測定し、ビーム毎の測定結果を最適ビーム決定部207へ出力する。同期信号及び制御信号測定部206は、例えば、制御信号や同期信号の受信電力を測定する。
最適ビーム決定部207は、制御信号や同期信号に関し、複数の測定結果の中から最適なビームを決定する。そして、最適ビーム決定部207は、決定した最適ビームの情報をビームID通知信号生成部208へ出力する。例えば、最適ビーム決定部207は、複数の測定結果の中から最大受信電力を有するビームを最適なビームとして決定する。この場合、測定結果には、制御信号については、制御信号インデックス(例えば図4(B)から図4(E))が含まれているため、最適ビーム決定部207はこれを利用して最適なビームを決定してもよい。同期信号についても、例えば、制御信号インデックスと同様に、ビーム毎に、異なる同期信号インデックスが含まれているため、最適ビーム決定部207はこれを利用して最適なビームを決定してもよい。
ビームID通知信号生成部208は、最適ビームの情報に基づいて、最適なビームのビームID情報を含むビームID通知信号を生成する。ビームID通知信号生成部208は、生成したビームID通知信号を符号化部209へ出力する。
符号化部209は、ビームID通知信号、制御情報、及びユーザデータに対して符号化処理を施し、符号化されたビームID通知信号、制御情報、及びユーザデータを変調部210へ出力する。
変調部210は、符号化されたビームID通知信号、制御情報、及びユーザデータに対して変調処理を施し、変調後のビームID通信信号、制御信号、及びデータ信号をRF部211へ出力する。
RF部211は、制御信号とデータ信号に対して、アンライセンススペクトルへの周波数変換処理を施し、ベースバンドスペクトルの信号を、アンライセンススペクトルへの無線信号へ変換(アップコンバート)する。また、RF部211は、ビームID通知信号を、ライセンススペクトルへの周波数変換処理を行うことで、ベースバンドスペクトルのビームID通知信号を、ライセンススペクトルの無線信号へ変換する(アンプコンバート)する。そのため、RF部211は、例えば、周波数変換回路を含む。RF部211は、無線信号をDL/UL切替部202へ出力する。
<1.2 実施例1の動作例>
<1.2.1 シーケンス例>
図7(A)から図7(D)は実施例1におけるシーケンス例を表す図である。
図7(A)に示すように、基地局100は、アンラインセンススペクトルにおいてキャリアセンスを行う(S10)。例えば、受信電力測定部109において、アンライセンススペクトルの受信電力を測定し、idle/busy判定部110において、測定結果を判定することでキャリアセンスを行う。
次に、基地局100は、キャリアセンスにより、アンライセンススペクトルについて“idle”状態を確認すると(S11)、同期信号について、ビームスイープ送信を行う(S12)。同期信号のビームスイープ送信も、図2(B)から図2(E)に示す場合と同様に、基地局100は、順次異なる方向へ向かうビームを形成して、同期信号を送信する。例えば、基地局100は、以下の処理を行う。
すなわち、送信ビーム制御部113は、idle/busy判定部110から“idle”状態の判定結果を得ると、同期信号に対してビームスイープ送信を指示する指示信号を信号処理部103に出力する。信号処理部103は、指示信号に従って、同期信号に対して位相調整を行うことで、アンテナ107から同期信号がビームスイープにより送信される。この際、信号処理部103は、プリコーディング行列を利用して位相調整を行うようにしてもよい。
図7(B)に示すように、端末200は、ビームスイープ送信された同期信号に基づいて、ビームを測定する(S13)。そして、端末200は、測定したビームの中から最適なビームのビームID情報を、ライセンススペクトルを利用して基地局100へ送信する(S14)。
図8(A)と図8(B)は、アンライセンススペクトルとライセンススペクトルの関係例を表す図である。図8(A)に示すように、基地局100は、アンライセンススペクトルについてキャリアセンスを行った後、アンライセンススペクトルを利用して同期信号をビームスイープ送信する。また、図8(B)に示すように、端末200は、その中から最適なビームを選択して、ライセンススペクトルを利用して、ビームID情報を送信する。例えば、端末200は、以下の処理を行う。
すなわち、同期信号及び制御信号測定部206は、複数の同期信号の各々の受信電力を測定する。最適ビーム決定部207は、複数の同期信号の中から最大受信電力の同期信号を有するビームを決定し、そのビームのビームID情報を生成する。ビームID通知信号生成部208は、ビームID情報を含むビームID通知信号を生成し、基地局100へ送信する。この際、RF部211は、ベースバンド帯域のビームID通知信号をライセンススペクトルへ周波数変換を行うことで、基地局100は、ライセンススペクトルのビームID通知信号を基地局100へ送信することが可能となる。
図7(A)に戻り、次に、端末200向けのデータが発生したとき(S15)、基地局100は、アンライセンススペクトルについて、キャリアセンスを行う(S16)。例えば、基地局100が他の通信装置などから端末200向けデータを受信することで、端末200向けデータが発生してもよい。
次に、基地局100は、アンライセンススペクトルについて“idle”状態を確認すると(S17)、制御信号について、ビームスイープ送信を行う(S18)。例えば、基地局100では、以下の処理を行う。
すなわち、idle/busy判定部110は、アンライセンススペクトルについて、“idle”状態との判定結果を送信ビーム制御部113へ出力する。送信ビーム制御部113は、この判定結果を受けて、制御信号のビームスイープ送信についての指示信号を信号処理部103へ出力する。信号処理部103は、指示信号を受けて、制御信号に対して位相調整を行うことで、制御信号のビームスイープ送信が可能となる。
なお、制御情報は、例えば、所定の情報量ごとに、シンボル数と制御信号インデックスとが含まれる。変調部104での変調処理により、所定の情報量ごとに制御情報が1つの信号シンボルに割り当てられる。これにより、例えば、制御信号ごとに、シンボル数と制御信号インデックスが含まれることになる。
このとき、図7(C)に示すように、無線LAN基地局300は、無線LAN接続端末向けのデータが発生し(S20)、基地局100と同じアンライセンススペクトルについてキャリアセンスを行うものとする(S21)。この場合、無線LAN基地局300では、基地局100が送信した信号を受信するため、キャリアセンスの結果、アンライセンススペクトルについては“busy”状態であることを確認する(S22)。このため、無線LAN基地局300は、データ信号の送信を保留する。
一方、基地局100は、制御信号をビームスイープで送信後、受信したビームID情報(S14)に従って、そのビームID情報に対応するビームを形成して、データ信号を送信する(S19)。例えば、基地局100は、以下の処理を行う。
すなわち、送信ビーム制御部113は、復号部112からビームID情報を受け取ると、一旦、内部メモリに保持し、制御信号のビームスイープ送信(S18)終了後に、内部メモリからビームID情報を読み出す。そして、送信ビーム制御部113は、ユーザデータに対してビームフォーミングを指示する指示信号を信号処理部103へ出力する。この際、送信ビーム制御部113は、ビームID情報を含む指示信号を出力する。信号処理部103は、指示信号を受け取ると、指示信号に含まれるビームID情報に対応するビームを形成するように、ユーザデータに対して位相調整を行う。この場合、信号処理部103は、ビームID情報に対応するプリコーディング行列を用いて位相調整を行うようにしてもよい。
端末200は、制御信号(S18)の受信に成功し、データ信号(S19)の受信に失敗したとき、ビームスイープ送信で形成された複数のビームの中から最適なビームのビームIDを基地局100へ送信する(S30,S31)。
例えば、基地局100では、データ信号の送信に利用するビームは、端末200が最適としてフィードバックしたビームID情報(S14)に従って形成する。しかし、端末200は、ビームIDを送信後(S14)、データ信号を受信(S19)までの間に移動する場合もある。この移動によって、データ信号の際に形成されたビームが端末200によって最適でない場合もある。このとき、端末200は、制御信号の受信に成功するものの、データ信号の受信に失敗する場合がある。そこで、端末200は、ビームスイープ送信で送信された複数の制御信号の中から最適な制御信号の制御信号インデックス(例えば図4(B)から図4(E))を、基地局100へ送信する。基地局100は、この制御信号インデックスに基づいて、端末200に最適なビームを形成し、データ信号の再送を行うことになる。
例えば、端末200は、以下の処理を行う。すなわち、同期信号及び制御信号測定部206は、受信した複数の制御信号の各々の受信電力を測定し、内部メモリに、制御信号インデックスとともに測定結果を保持する。その後、復号部205は、ユーザデータを復号する際に正常に復号できたかを確認し、正常に復号できなかったとき、その旨を示す信号を、同期信号及び制御信号測定部206へ出力する。同期信号及び制御信号測定部206は、その信号を受け取ると、内部メモリから制御信号インデックスと測定結果とを読み出し、最適ビーム決定部207へ出力する。最適ビーム決定部207は、測定結果の中から最適な制御信号の制御信号インデックスを決定し、決定した制御信号インデックスをビームID通知信号生成部208へ出力する。ビームID通知信号生成部208は、制御信号インデックスを含むビームID通知信号を生成し、基地局100へ送信する。
この際も、端末200は、S14と同様に、ライセンススペクトルを利用して、ビームID情報を送信する(例えば、図8(B))。
一方、無線LAN基地局300は、制御信号のビームスイープ送信(S18)により、“busy”状態を確認すると(S22)、再度、キャリアセンスを行う(S23)。無線LAN基地局300は、アンライススペクトルについて、“idle”状態を確認すると(S24)、データ信号を、無線LAN基地局への接続端末400へ送信することが可能となる(S25)。
<1.2.2 基地局装置の動作例>
図9は、基地局100の動作例を表すフローチャートである。図7(A)に示すシーケンス例と同一の処理は同一の符号が付されている。重複した説明もあるため簡単に説明する。
基地局100は、処理を開始すると(S40)、アンライセンススペクトルでキャリアセンスを行い(S10)、“idle”状態であるか否かを判定する(S41)。アンライセンススペクトルが“idle”状態ではないとき(又は“busy”状態のとき)(S41でNo)、再度、キャリアセンスを行う(S10)。
基地局100は、アンライセンススペクトルが“idle”状態のとき(S41でYes)、そのアンライセンススペクトルを利用して、同期信号をビームスイープ送信する(S12)。
次に、基地局100は、同期信号のビームスイープ送信(S12)に対して、端末200から最適なビームID情報を受信する(S42)。
次に、基地局100は、アンライセンススペクトルでキャリアセンスを行い(S16)、“idle”状態であるか否かを判定する(S43)。アンライセンススペクトルが“idle”状態ではないとき(又は“busy”状態のとき)(S43でNo)、基地局100は、再度、キャリアセンスを行う(S16)。
一方、基地局100は、アンライセンススペクトルが“idle”状態のとき(S43でYes)、制御信号をビームスイープ送信し(S18)、データ信号を端末200へ送信する(S19)。
次に、基地局100は、最適なビームのビームIDを受信すると(S44でYes)、受信したビームID情報に対応するビームを利用してデータを再送する(S45)。そして、基地局100は、一連の処理を終了する(S46)。
一方、基地局100は、ビームIDを受信しないとき(S44でNo)、データ再送を行うことなく、一連の処理を終了する(S46)。
このように、本実施例1では、制御信号のビームスイープ送信(S18)により、無線LAN基地局300では、キャリアセンスにより、アンライセンススペクトルについて、“busy”状態を検出するため、データ信号の送信を保留する。よって、基地局100からのデータ信号(S19)と、無線LAN基地局からの信号とが衝突することがなく、無線通信システム10では、隠れ端末問題の発生頻度を減少させることが可能となる。
また、基地局100が、ビームスイープ送信する対象として、制御信号を用いていることで、例えば、隠れ端末問題に対する対応と無線パラメータの送信とが1つの信号で兼用させることが可能となる。そのため、これら2つを別々の信号で別々に送信する場合と比較して、本実施例1では、無線区間における信号のオーバーヘッドがなくなり、ユーザデータの送信について、スループットの向上を図ることができる。
<2 実施例2>
図10(A)は実施例2における信号の具体例を表す図である。
図10(A)に示すように、基地局100は、アンライセンススペクトルにおいて、キャリアセンスを行い、“idle状態”を確認後、データ信号送信開始前に、制御信号を送信し、その後、パイロット信号(または、参照信号(Reference Signal))をビームスイープ送信する。すなわち、基地局100は、ビーム#1を形成して、パイロット#1を送信し、次に、ビーム#2を形成して、パイロット信号#2を送信する。以降、基地局100は、ビーム#3,#4を形成し、パイロット信号#3,#4を順次送信する。ビーム#1~#4は、例えば、図2(B)から図2(E)にそれぞれ対応する。
図10(B)から図10(E)は、パイロット信号に含まれる情報の例を表す図である。パイロット信号は、例えば、所定の符号列パラメータ(又は変数)を利用して疑似ランダム系列などの信号系列を用いて生成される信号である。本第実施例2では、各パイロット信号の符号列に関するパラメータがビームIDと関連付けられ、そのような関連付けられた符号列パラメータを用いて、パイロット信号#1~#4が生成される例である。
なお、パイロット信号の信号シンボル数は、例えば、制御信号に含まれてもよいし、制御信号送信前に事前に端末200へ通知されていてもよい。図10(A)の例では、パイロット信号の信号シンボル数は「4」であるが、「2」以上であればどのような数であってもよい。
また、以下においては、パイロット信号と参照信号とを区別しないで用いる場合がある。
<2.1 実施例2における基地局と端末の構成例>
図11は、実施例2おける基地局100の構成例である。基地局100は、更に、同期信号及びパイロット信号生成部120を備える。
同期信号及びパイロット信号生成部120は、同期信号とパイロット信号とを生成し、生成したこれらの信号を信号処理部103へ出力する信号生成部である。例えば、同期信号及びパイロット信号生成部120は、以下のようにして、各パイロット信号#1~#4を生成する。
すなわち、同期信号及びパイロット信号生成部120は、ビーム#1に関連した符号列パラメータを用いて、疑似ランダム系列などの信号系列を生成することで、ビーム#1で送信されるパイロット信号を生成する。同様に、同期信号及びパイロット信号生成部120は、ビーム#2に関連した符号列パラメータを利用して、ビーム#2で送信されるパイロット信号を生成する。以降、同期信号及びパイロット信号生成部120は、パイロット信号#3,#4も、ビーム#3,#4にそれぞれ関連した符号化パラメータで各パイロット信号を生成する。
送信ビーム制御部113では、idle/busy判定部110から“idle”状態の判定結果を得ると、パイロット信号のビームスイープ送信を指示する指示信号を信号処理部103へ出力する。
信号処理部103は、例えば、パイロット信号のビームスイープ送信を指示する指示信号を受け取ると、パイロット信号に関し、各アンテナ107から送信されるパイロット信号毎に位相が調整されたパイロット信号を出力する。その際、信号処理部103は、指示信号に含まれるビームスイープ時間、方向、周期などに従って、位相が時間領域において異なる複数のパイロット信号を複数回連続して出力する。これにより、例えば、アンテナ107からは、パイロット信号がビームスイープ送信により送信可能となる。
図12は、実施例2における端末200の構成例である。端末200は、更に、同期信号及びパイロット信号測定部220を備える。
例えば、復号部205は、以下のようにして、復号後のパイロット信号から、ビームIDを抽出する。すなわち、復号部205は、復号後のパイロット信号に対して、複数の符号列パラメータを順次適用して、所定値を得たときは、その符号列パラメータが、生成時に用いた符号列パラメータであるとして、その符号列パラメータを抽出する。そして、復号部205は、抽出した符号化パラメータから、ビームIDを抽出する。復号部205は、抽出したビームIDと、復号後のパイロット信号とを、同期信号及びパイロット信号測定部220へ出力する。
同期信号及びパイロット信号測定部220は、例えば、ビームスイープ送信で送信された複数のパイロット信号を測定し、ビーム毎の測定結果を最適ビーム決定部207へ出力する。例えば、同期信号及びパイロット信号測定部220は、パイロット信号の受信電力を測定結果としてもよい。この場合、同期信号及びパイロット信号測定部220は、復号部205から受け取ったビームIDとその測定結果とを、最適ビーム決定部207へ出力する。
最適ビーム決定部207は、複数の測定結果の中から最適なビームを決定し、決定した最適ビームのビームIDをビームID通知信号生成部208へ出力する。例えば、実施例1と同様に、最大受信電力のパイロット信号を送信したビームが最適なビームであるとして、最適ビーム決定部207は、そのビームのビームIDを出力してもよい。
ビームID通知信号生成部208は、最適なビームのビームIDをビームID情報として含むビームID通知信号を生成し、生成したビームID通知信号を基地局100へ向けて送信する。
<2.2 実施例2の動作例>
<2.2.1 シーケンス例>
図13(A)から図13(D)は実施例2におけるシーケンス例を表す図である。図13(A)から図13(D)において、実施例1と同一の処理には同一の番号が付されている。
基地局100は、アンライセンススペクトルでキャリアセンスを行い(S16)、“idle”状態を確認すると(S17)、制御信号を送信する(S50)。例えば、基地局100は、以下の処理を行う。
すなわち、送信ビーム制御部113は、idle/busy判定部110から“idle”状態を示す判定結果を受け取ると、制御情報を変調部104へそのまま出力することを指示する指示信号を信号処理部103へ出力する。信号処理部103は、この指示信号を受け取ると、符号化された制御情報をとくに処理を行うことなくそのまま変調部104へ出力する。これにより、アンテナ107からは制御信号が送信可能となる。
次に、基地局100は、パイロット信号をビームスイープ送信する(S51)。例えば、基地局100は、以下の処理を行う。
すなわち、送信ビーム制御部113は、制御情報に対する指示信号を出力後、パイロット信号のビームスイープ送信を指示する指示信号を、信号処理部103へ出力する。送信ビーム制御部113は、ビームスイープ時間、方向、周期などを含む指示信号を出力する。信号処理部103は、この指示信号を受け取ると、ビームスイープ時間、方向、周期などに従って、パイロット信号に対して位相調整を行うことで、パイロット信号に対するビームスイープ送信が可能となる。位相調整は、実施例1と同様に、プリコーディング行列が用いられてもよい。
一方、無線LAN基地局300では、無線LAN接続端末向けデータの発生により(S20)、アンライセンススペクトルでのキャリアセンスを行い(S21)、基地局100からビームスイープ送信された信号を検知する。これにより、無線LAN基地局300は、アンライセンススペクトルにおいて“busy”状態を確認し(S22)、再度、キャリアセンスを行う(S23)。無線LAN基地局300は、信号の送信を保留する。よって、本実施例2でも、端末200において、基地局100からの信号と無線LAN基地局300からの信号の衝突は発生することはなく、アンライセンス周波数帯での隠れ端末問題の発生頻度を減少させることができる。
端末200では、実施例1と同様に、パイロット信号(S51)の受信に成功し、データ信号の受信に失敗したとき、パイロット信号に基づいて最適なビームのビームIDを基地局100へ送信する(S30,S31)。これにより、例えば、基地局100は、端末200に対して、最適なビーム方向のビームを形成して、データ信号を再送することが可能となる。
例えば、端末200は、以下の処理を行う。すなわち、同期信号及びパイロット信号測定部220は、複数のパイロット信号の受信電力を測定し、その測定結果を最適ビーム決定部207へ出力する。最適ビーム決定部207は、最大受信電力など、最適な測定結果を有するパイロット信号のビームIDを、最適ビームとして決定し、ビームID通知信号生成部208へ出力する。なお、RF部211は、変調後のビームID通知信号について、ベースバンドスペクトルからライセンススペクトルへ変換する。これにより、実施例1と同様に、ビームID情報がライセンススペクトルを利用して送信される。
図14は、実施例2における基地局100の動作例を表すフローチャートである。図14において、実施例1(例えば図9)や図13(A)と同一の処理部分には同一の符号が付されている。
図14に示すように、基地局100は、アンライセンススペクトルについて、キャリアセンスを行い(S16)、“idle”状態を確認後(S43でYes)、データ信号の送信を開始する前に、制御信号を送信し、パイロット信号をビームスイープ送信する(S50,S51)。
本実施例2では、ビームスイープ送信対象の信号を、ビーム測定用のパイロット信号としている。このため、基地局100は、隠れ端末問題の解消とともに、最適なビームのビームID情報を取得することが可能となる。そのため、これら2つを別々の信号で別々に送信する場合と比較して、本実施例2では、無線区間における信号のオーバーヘッドが少なくなり、ユーザデータの送信について、スループットが向上する。
<3 実施例3>
図15(A)は実施例3における信号の具体例を表す図である。
図15(A)に示すように、基地局100は、アンライセンススペクトルにおいて、キャリアセンスを行い、“idle状態”を確認後、データ信号送信開始前に、パイロット信号をビームスイープ送信する。一方、基地局100は、データ信号送信開始前に、ライセンススペクトルを利用して、制御信号を送信する。このように、実施例3では、基地局100は、アンライセンススペクトルで、パイロット信号をビームスイープ送信し、ライセンススペクトルで、制御信号を送信する。
なお、例えば、パイロット信号#1~#4は、実施例2と同様に、図10(B)から図10(E)にそれぞれ示され、各ビーム#1~#4は、図2(B)から図2(E)にそれぞれ示される。
パイロット信号の信号シンボル数は、例えば、実施例2と同様に、制御信号に含まれてもよいし、制御信号送信前に事前に端末200へ通知されていてもよい。また、図15(A)の例では、パイロット信号の信号シンボル数は「4」であるが、「2」以上であればどのような数であってもよい。
実施例3における基地局100と端末200の構成例は、例えば、実施例2と同様に、図11と図12にそれぞれ示される。この場合、例えば、基地局100のRF部105は、制御信号に対しては、ベースバンドスペクトルからライセンススペクトルへ周波数変換し、パイロット信号やデータ信号、同期信号などは、ベースバンドスペクトルからアンライセンススペクトルへ周波数変換する。端末200のRF部203も、制御信号に対しては、ライセンススペクトルからベースバンドスペクトルまで周波数変換し、パイロット信号やデータ信号、同期信号などに対しては、アンライセンススペクトルからベースバンドスペクトルまで周波数変換する。
図16(A)から図16(D)は、実施例3における動作例を表すフローチャートである。図16(A)から図16(D)において、実施例1や実施例2と同一の処理部分には同一の符号が付されている。
図16(A)に示すように、基地局100は、データ信号送信前に制御信号を端末200へ送信する(S70)。図16(A)の例では、基地局100は、アンライセンススペクトルにおいてキャリアセンスを行っているときに(S16)、制御信号を送信している。
基地局100は、キャリアセンスで“idle”状態を確認すると(S17)、パイロット信号のビームスイープ送信を行う(S71)。以降は、実施例1や実施例2と同様である。
図17は、基地局100における動作例を表すフローチャートである。基地局100は、キャリアセンスを行っているときに(S16)、ライセンススペクトルで制御信号を送信し(S70)、“idle”状態を確認している(S43)。そして、基地局100は、“idle”状態のとき(S43でYes)、パイロット信号をビームスイープ送信する(S71)。
実施例3においても、無線LAN基地局300では、ビームスイープで送信された信号の検出により、“busy”状態を確認し(S22)、信号の送信を行わない。そのため、実施例3においても隠れ端末問題の発生頻度を減少させることができる。
また、実施例3でも、ビームスイープ送信対象の信号を、ビーム測定用のパイロット信号としている。このため、実施例2と同様に、無線区間における信号のオーバーヘッドが少なくなり、ユーザデータの送信について、スループットを向上させることが可能となる。
さらに、実施例3では、基地局100は、ライセンススペクトルを利用して制御信号を送信する。そのため、実施例2と比較して、アンライセンススペクトルの利用効率が向上し、データ信号の送信時間を長くすることができ、アンライセンススペクトルでのスループット向上を図ることが可能となる。
<4 実施例4>
図18は、実施例4における信号の具体例を表す図である。
図18に示すように、実施例4では、基地局100は、アンライセンススペクトルで、キャリアセンスを行い、“idle”状態確認後、パイロット信号をビームスイープ送信する。その後、基地局100は、制御信号を送信し、データ信号を送信する。
この場合、基地局100は、無線LAN基地局300へ、アンライセンススペクトルでの信号が行われていることを気付かせることだけを目的として、パイロット信号をビームスイープ送信する。そのため、実施例4では、例えば、実施例2や実施例3(例えば図10(B)から図10(E))のように、各パイロット信号にID情報などを関連付けさせることはなく、各ビームで送信されるパイロット信号は、全て同一の符号列であってもよい。
実施例4の基地局100と端末200の構成例は、例えば、図11と図12にそれぞれ示される。この場合、同期信号及びパイロット信号生成部120では、例えば、符号列パラメータにビームIDを関連付けさせることもなく、同一の符号列のパイロット信号を複数回連続して出力する。
図19は、実施例4におけるシーケンス例を表す図である。この場合、基地局100は、アンライセンススペクトルにおいてキャリアセンスを行い(S16)、“idle”確認後(S17)、パイロット信号をビームスイープ送信する(S90)。そして、基地局100は、制御信号を送信し(S91)、データ信号を送信する(S19)。
図14は、実施例4における基地局100の動作例を表すフローチャートである。この場合、S50,S51に代えて、「パイロット信号をビームスイープ送信し(S90)、制御信号を送信する(S91)」とすればよい。
実施例4においても、無線LAN基地局300では、ビームスイープで送信された信号の検出により、“busy”状態を確認し(S22)、信号を送信しない。そのため、実施例4においても隠れ端末問題の発生頻度を減少させることができる。
<5 実施例5>
図20は、実施例5における信号の具体例を表す図である。
実施例4では、アンライセンススペクトルを利用してパイロット信号と制御信号とを送信したが、実施例5では、アンライセンススペクトルを利用してパイロット信号を送信し、ライセンススペクトルを利用して制御信号を送信する例である。
実施例5においても、基地局100は、アンライセンススペクトルにおいてキャリアセンスを行い、“idle”状態確認後、パイロット信号をビームスイープ送信する。この場合、実施例4と同様に、基地局100は、アンライセンススペクトルでの信号が行われていることを気付かせることだけを目的として、パイロット信号をビームスイープ送信する。そのため、基地局100は、各パイロット信号にID情報などを関連付けさせることはなく、各ビームで送信されるパイロット信号は、全て同一の符号列であってもよい。
実施例5の基地局100と端末200の構成例は、例えば、実施例4と同様に、図11と図12にそれぞれ示される。
図21は、実施例5におけるシーケンス例を表す図である。この場合、基地局100は、アンライセンススペクトルにおいてキャリアセンスを行い(S16)、“idle”確認後(S17)、パイロット信号をビームスイープ送信する(S100)。また、基地局100は、パイロット信号をビームスイープ送信しているときに、ライセンススペクトルを利用して制御信号を送信する(S101)。制御信号は、例えば、無線パラメータが含まれているため、基地局100は、データ信号送信前に、制御信号を送信すればよい。
実施例5においても、無線LAN基地局300では、ビームスイープで送信された信号の検出により、“busy”状態を確認し(S22)、信号を送信しないため、アンライセンススペクトルにおける隠れ端末問題の発生頻度を減少させることができる。
[他の実施の形態]
図22(A)から図22(F)は、他の実施の形態の例を表す図である。
本他の実施の形態では、データ信号の送信の時間長が閾値以上になるとき、再度、ビームスイープ送信する例である。
例えば、基地局100は、ビームフォーミングにより、ある方向へ向けてデータ信号を送信し、ビームを形成する(図22(F))。仮に、無線LAN基地局300が図22(B)の方向に存在する場合、図22(F)の方向へのデータ信号の送信により、無線LAN基地局300は、データ信号を検出することはできない。この場合、データ信号の送信時間が長くなればなるほど、無線LAN基地局300では、その間にキャリアセンスが行われ、“idle”状態と判定される可能性が高くなる。
そこで、基地局100は、上述したように、データ信号の送信時間が閾値以上になると、データ信号の送信を中断して、再度、信号をビームスイープ送信する。例えば、図5や図11に示す信号処理部103では、ユーザデータの送信時間をカウントし、カウントした送信時間が閾値以上になると、再度、制御信号やパイロット信号に対するビームスイープ送信を行い、その後、データ信号の送信を再開する。
このように、基地局100は、再度、信号をビームスイープ送信することにより、データ信号の送信時間が閾値以上となって、無線LAN基地局300において“idle”状態と判定されることを防止することが可能となる。そのため、基地局100と無線LAN基地局300による信号の衝突の頻度が少なくなり、隠れ端末問題の発生頻度を少なくすることが可能となる。
図23(A)は基地局100、図23(B)は端末200のハードウェア構成例をそれぞれ表す図である。
基地局100は、更に、CPU(Central Processing Unit)131、ROM(Read Only Memory)132、メモリ133、DSP(Digital Signal Processor)134、送信無線部(又は送信部)135、受信無線部(又は受信部)136、分岐回路137を備える。
CPU131は、ROM132に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、符号化部102、信号処理部103、idle/busy判定部110、復号部112、送信ビーム制御部113、及び同期信号及びパイロット信号生成部120の機能を実現する。CPU131は、例えば、第1の実施の形態における符号化部102、信号処理部103、idle/busy判定部110、復号部112、送信ビーム制御部113、及び同期信号及びパイロット信号生成部120に対応する。
また、DSP134は、例えば、第1の実施の形態における同期信号生成部101、変調部104、復調部111、及び受信電力測定部109に対応する。さらに、送信無線部135は、例えば、第1の実施の形態におけるRF部105に対応する。さらに、受信無線部136は、例えば、第1の実施の形態におけるRF部108に対応する。さらに、分岐回路137は、例えば、第1の実施の形態におけるDL/UL切替部106に対応する。
端末200は、更に、CPU231、ROM232、メモリ233、DSP234、送信無線部235、受信無線部236、分岐回路237を備える。
CPU231は、ROM232に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、復号部205、同期信号及び制御信号測定部206、最適ビーム決定部207、ビームID通知信号生成部208、符号化部209の機能を実現する。また、CPU231は、プログラムを実行することで、同期信号及びパイロット信号測定部220の機能を実現する。CPU231は、例えば、第1の実施の形態における復号部205、同期信号及び制御信号測定部206、最適ビーム決定部207、ビームID通知信号生成部208、符号化部209、同期信号及びパイロット信号測定部220に対応する。
また、DSP234は、例えば、第1の実施の形態における復調部204と変調部210に対応する。さらに、例えば、送信無線部235は、第1の実施の形態におけるRF部203、受信無線部236は、第1の実施の形態におけるRF部211にそれぞれ対応する。さらに、分岐回路237は、例えば、第1の実施の形態におけるDL/UL切替部202に対応する。
なお、CPU131,231に代えて、DSPやMPU(Micro-Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのプロセッサやコントローラなどであってもよい。
上述した実施例1から実施例5において、基地局100は、同期信号をビームスイープ送信する(例えば図7(A)のS12)例について説明した。例えば、同期信号に代えて、基地局100は、パイロット信号や制御信号などをビームスイープ送信してもよい。
また、上述した実施の形態においては、デジタルビームフォーミングの例について説明した。例えば、デジタルビームフォーミングとアナログビームフォーミングとを組み合わせたハイブリッドビームフォーミングでもよい。この場合、アナログビームフォーミングとして、例えば、DL/UL切替部106とアンテナ107との間であって、各アンテナ107への配線上に、位相制御回路を備えてもよい。位相制御回路は、例えば、複数のアンテナ107の各々に入力されるアナログ信号の位相を制御して、ビームの指向性を制御する。ハイブリッドビームフォーミングとすることで、例えば、アナログビームフォーミングでの重み付けとプリコーディング行列とを最適化したり、コンバータやベースバンド処理回路の数も最適化したりすることが可能となる。
さらに、上述した実施の形態において、アンライセンススペクトルの例として、例えば、60GHz帯について説明した。アンライセンススペクトルの例としては、例えば、5GHz帯、37GHz帯などであってもよい。
さらに、上述した実施の形態においては、基地局100がビームスイープ送信を行う例について説明した。例えば、端末200が、アンライセンススペクトルを利用して信号のビームスイープ送信を行い、端末400や無線LAN基地局300に対してビームを形成するようにしてもよい。この場合、端末200の構成例は、例えば、図5や図11となり、基地局100の構成例が、例えば、図6や図12となる。この場合でも、端末200は、信号(例えば制御信号やパイロット信号など)をビームスイープ送信することで、端末400や無線LAN基地局300が、アンライセンススペクトルでキャリアセンスを行っていれば、その信号を検知して、“busy”状態と判定するはずである。そのため、端末400や無線LAN基地局300は、アンライセンススペクトルでの信号の送信を保留し、基地局100への信号と衝突することがないため、隠れ端末問題の発生頻度を減少させることが可能となる。
10:無線通信システム 100:基地局装置
101:同期信号生成部
103:ビーム生成のための信号処理部
105:RF部 107:送受信アンテナ
108:RF部 109:受信電力測定部
110:idle/busy判定部 113:送信ビーム制御部
120:同期信号及びパイロット信号生成部
131:CPU 200:端末装置
201:送受信アンテナ 203:RF部
206:同期信号及び制御信号測定部 207:最適ビーム決定部
208:ビームID通知信号生成部 211:RF部
220:同期信号及びパイロット信号測定部
231:CPU
300:無線LAN基地局
400:無線LAN基地局への接続端末

Claims (9)

  1. 他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置において、
    アンライセンス周波数帯が利用可能であるか否かを判定する判定部と、
    パイロット信号を生成する信号生成部と、
    前記アンライセンス周波数帯が利用可能である場合、データ信号の送信を開始する前に、前記アンライセンス周波数帯を利用して、位相が時間領域において異なる複数のパイロット信号を複数回連続して送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記送信部は、前記アンライセンス周波数帯が利用可能であることを確認後、前記データ信号の送信を開始する前に、前記アンライセンス周波数帯を利用して、制御信号を送信し、更に、位相が時間領域において異なる複数のパイロット信号を複数回連続して送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記信号生成部は、前記位相が調整された複数のパイロット信号が前記送信部から送信される際に形成されるビームを、他の時間領域において形成される他のビームと識別する識別情報と関連付けられた、前記パイロット信号の符号列に関するパラメータを用いて、前記複数のパイロット信号を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記アンライセンス周波数帯が利用可能である場合、
    前記送信部は、前記データ信号の送信を開始する前に、前記アンライセンス周波数帯を利用して、位相が時間領域において異なる複数のパイロット信号を複数回連続して送信し、
    前記送信部は、前記データ信号の送信を開始する前に、前記アンライセンス周波数帯とは異なる周波数帯を利用して、制御信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記アンライセンス周波数帯が利用可能である場合、
    前記送信部は、前記データ信号の送信を開始する前に、前記アンライセンス周波数帯を利用して、位相が時間領域において異なる複数のパイロット信号を複数回連続して送信し、制御信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記信号生成部は、同一符号列の前記複数のパイロット信号を生成する
    ことを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか1項に記載の無線通信装置。
  7. 前記アンライセンス周波数帯とは異なる周波数帯は、ライセンス周波数帯である
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  8. 第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置と無線通信を行う第2の無線通信装置とを備えた無線通信システムにおいて、前記第1の無線通信装置は、アンライセンス周波数帯が利用可能であるか否かを判定する判定部と、パイロット信号を生成する信号生成部と、前記アンライセンス周波数帯が利用可能である場合、データ信号の送信を開始する前に、前記アンライセンス周波数帯を利用して、位相が時間領域において異なる複数のパイロット信号を複数回連続して送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  9. 判定部と、信号生成部と、送信部とを有し、他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置における無線通信方法であって、前記判定部により、アンライセンス周波数帯が利用可能であるか否かを判定し、前記信号生成部により、パイロット信号を生成し、前記送信部により、前記アンライセンス周波数帯が利用可能である場合、データ信号の送信を開始する前に、前記アンライセンス周波数帯を利用して、位相が時間領域において異なる複数のパイロット信号を複数回連続して送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
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