JP7006690B2 - 撮像装置と撮像素子および画像処理方法 - Google Patents

撮像装置と撮像素子および画像処理方法 Download PDF

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Description

この技術は、撮像装置と撮像素子および画像処理方法に関し、解像度と感度の高い無偏光画像と色成分毎の反射成分を取得できるようにする。
従来、カラー画像だけでなく偏光画像を取得できる撮像装置が提案されている。例えば、特許文献1では、ベイヤー配列の撮像素子の前段に偏光フィルタ層を有する光学フィルタが配置されている。偏光フィルタ層としては、縦横に隣接する4画素からなる画素グループに含まれる2つのG画素(緑色画素)の一方にのみ、入射光の水平偏光成分および垂直偏光成分のいずれか一方を入射させるための偏光子を形成する構成や、2つのG画素の一方に入射光の水平偏光成分を入射させるための偏光子を形成して、他方に入射光の垂直偏光成分を入射させるための偏光子を形成する構成、この構成に対してR画素(赤色画素)およびB画素(青色画素)に入射光の水平偏光成分を入射させるための偏光子を形成する構成が示されている。また、1つの画素グループに含まれる2つのG画素の一方に入射光の水平偏光成分を入射させるための偏光子と、一方のG画素から縦および横に1画素離れたG画素に入射光の垂直偏光成分を入射させるための偏光子、および一方のG画素から斜めに1画素離れたG画素に入射光の水平偏光成分を入射させるための偏光子を、縦横に隣接する4つの画素グループを単位として周期的に形成する構成が示されている。さらに、入射光の水平偏光成分および垂直偏光成分のいずれか一方を入射させるための偏光子をストライプ状のパターンとして形成する構成も示されている。このような偏光フィルタ層を有する光学フィルタを前段に配置した撮像素子で生成された色毎の画素値を用いて、水平偏光成分画像や垂直偏光成分画像、カラー画像等を生成することが行われている。
特開2013-148505号公報
ところで、特許文献1に示されているように、G画素にのみ偏光子を設ける構成では、赤色成分や青色成分についての反射成分を取得できない。また、画素グループの2つのG画素と1つの赤色画素と青色画素に偏光子を設ける構成では、各画素で感度が低下してしまう。さらに、偏光子をストライプ状のパターンとして形成する構成では、無偏光画素に関して、ストライプ方向と直交する方向の解像度が劣化する。
そこで、この技術では、解像度と感度の高い無偏光画像と色成分毎の反射成分の取得に用いることができる撮像装置と撮像素子および画像処理方法を提供することを目的とする。
この技術の第1の側面は、
撮像素子の4×4画素領域のうち、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、前記偏光画素を除く画素が前記4×4画素領域の過半数かつ無偏光画素である撮像部と、
前記撮像部で生成された画素信号から、成分の算出を行う算出対象画素に対する無偏光周辺画素および同じ色成分で同一偏光特性である周辺画素の画素信号を用いて、前記算出対象画素の無偏光成分を算出して、前記算出対象画素に対する偏光周辺画素および同じ色成分で同一偏光特性の周辺画素の画素信号を用いて、前記算出対象画素の拡散反射成分を算出する画像処理部
を備える撮像装置にある。
この技術において、撮像部は、撮像素子の4×4画素領域のうち、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、偏光画素を除く画素が4×4画素領域の過半数かつ無偏光画素とされている。撮像対象の被写体には、撮像素子の偏光画素の偏光方向に対して直交する偏光方向の偏光光が照明光として照射されて撮像が行われる。画像処理部は、撮像部で生成された無偏光画素と色成分毎の偏光画素の画素信号に基づき無偏光成分と拡散反射成分を算出して、算出した無偏光成分と拡散反射成分に基づき鏡面反射成分を例えば色成分毎に算出する。無偏光成分と拡散反射成分を算出は、例えば画素信号を用いたフィルタ処理によって算出する。画像処理部は、画素信号を用いてフィルタ処理を行い色成分毎の低周波成分を画素毎に算出して、画素位置毎に画素信号と当該画素と等しい色成分の低周波成分に基づき高周波成分情報を算出する。さらに、画像処理部は、画素位置毎に算出した高周波成分情報と色成分毎の低周波成分から無偏光成分と拡散反射成分を色成分毎に算出する。また、画像処理部は、フィルタ処理に替えて補間処理を行ってもよい。画像処理部は、偏光画素と同一色の無偏光画素の画素信号を用いて補間処理を行い偏光画素の無偏光成分を算出して、無偏光画素と同一色の偏光画素の画素信号を用いて補間処理を行い無偏光画素の拡散反射成分を算出する。
画像処理部は、算出した拡散反射成分と鏡面反射成分の少なくとも一方の成分量を調整して合成することで出力画像信号を生成する。例えば、画像処理部は鏡面反射成分の成分量を低下させて、あるいは拡散反射成分のみ成分量の調整を行って拡散反射成分と鏡面反射成分を合成する。また、画像処理部は、無偏光成分または拡散反射成分を用いて被写体認識を行い、認識した被写体領域毎に拡散反射成分と鏡面反射成分の少なくとも一方の成分量の調整を行う。
また、撮像部では、偏光特性と色成分が同一の画素から信号を加算して画素信号の生成が行われて、画像処理部では、信号の加算が行われた画素の配列方向に対して直交する方向に、信号の加算が行われた画素数に応じた画像縮小処理が行われる。
この技術の第2の側面は、
複数の色成分の画素を用いて構成される画素領域に、4×4画素領域内における前記複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、前記4×4画素領域内における前記偏光画素を除く画素が過半数かつ無偏光画素である領域を設けた撮像素子にある。
この技術においては、4×4画素領域内における複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、この4×4画素領域内における偏光画素を除く画素が過半数かつ無偏光画素とする。例えば4×4画素領域における2×2画素領域を、各色成分を含む同一偏光方向の偏光画素とする。あるいは、4×4画素領域に含まれる4つの2×2画素領域を各色成分の画素で構成して、2×2画素領域における1つの画素を偏光画素とする。または、4×4画素領域に含まれる4つの2×2画素領域の各2×2画素領域を同一色成分の画素とする。このように偏光画素と無偏光画素で構成される4×4画素領域が、複数の色成分の画素を用いて構成される画素領域に、例えば繰り返しあるいは所定間隔で繰り返して設ける。
この技術の第3の側面は、
撮像素子の4×4画素領域のうち、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、前記偏光画素を除く画素が前記4×4画素領域の過半数かつ無偏光画素である撮像部から前記偏光画素の画素信号と前記無偏光画素の画素信号を取得することと、
前記取得した画素信号から、成分の算出を行う算出対象画素に対する無偏光周辺画素および同じ色成分で同一偏光特性である周辺画素の画素信号を用いて、前記算出対象画素の無偏光成分を画像処理部で算出することと、前記算出対象画素に対する偏光周辺画素および同じ色成分で同一偏光特性の周辺画素の画素信号を用いて、前記算出対象画素の拡散反射成分を前記画像処理部で算出すること
を含む画像処理方法。

この技術によれば、撮像部の撮像素子は、4×4画素領域のうち、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、偏光画素を除く画素が4×4画素領域の過半数かつ無偏光画素とされている。画像処理部は、撮像部で生成された偏光画素の画素信号と無偏光画素の画素信号を用いて、画素毎に無偏光成分と拡散反射成分が算出される。したがって、解像度と感度の高い無偏光画像と色成分毎の反射成分を取得できる。なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
撮像装置の構成を示す図である。 撮像部の偏光画素と照明部の照明光の関係を示す図である。 第1の実施の形態における撮像部の画素配置を示す図である。 フィルタ係数を例示した図である。 無偏光のG画素についての低周波成分算出動作を説明するための図である。 色成分毎の無偏光画像を示す図である。 色成分毎の偏光画像示す図である。 画像処理部の動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における撮像部の画素配置を示す図である。 第3の実施の形態における撮像部の画素配置を示す図である。 第4の実施の形態における撮像部の画素配置を示す図である。 第5の実施の形態における撮像部の画素配置を示す図である。 無偏光成分算出部の動作を説明するための図である。 線形補間を説明するための図である。 第1乃至第5の実施の形態の特性と従来の特性を示す図である。 係数α,βを変化させた場合の出力画像を例示した図である。 被写体領域毎に係数α,βを変化させた場合の出力画像を例示した図である。 係数αを固定して係数βのみを変化させた場合の出力画像を例示した図である。 撮像部の画素と読出信号線を示す図である。 画素信号の読み出し動作を説明するための図である。 撮像部20-1の画素配置と撮像部20-1から出力される画素信号に基づく画像の関係を示した図である。 解像度変換部の構成を例示した図である。
以下、本技術を実施するための形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.撮像装置の構成
2.第1の実施の形態
3.第2の実施の形態
4.第3の実施の形態
5.第4の実施の形態
6.第5の実施の形態
7.第1乃至第5の実施の形態の特性と従来の構成の特性について
8.反射成分調整部の動作
9.撮像部における信号読み出しについて
<1.撮像装置の構成>
図1は、本技術の撮像装置の構成を示している。撮像装置10は、撮像部20と画像処理部30を有している。また、撮像装置10は照明部40を有してもよく、撮像装置10と別個に照明部40が設けられてもよい。照明部40は、撮像装置10と同期して照明動作を行う。
撮像部20で用いる撮像素子は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等のセンサ部の撮像面にカラーフィルタと偏光子を設けた構成とされている。カラーフィルタはモザイクフィルタが用いられて、例えば撮像素子の画素配列が4×4画素領域内にR画素(赤画素)とG画素(緑画素)とB画素(青画素)を含む配列とされている。偏光子は、4×4画素領域のうち、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、偏光画素を除く画素が4×4画素領域の過半数かつ無偏光画素となるように構成されている。例えば、撮像素子は、4×4画素領域において、R画素(赤色画素)とG画素(緑色画素)とB画素(青色画素)のそれぞれ少なくとも1画素が同一偏光方向の偏光画素とされて、偏光画素を除く画素が4×4画素領域の過半数かつ各色成分の無偏光画素となるように設けられている。複数の色成分の画素を用いて構成される撮像素子の画素領域には、上述の画素配列である4×4画素領域が繰り返し、または所定間隔で繰り返し設けられている。
撮像部20は、照明部40から照明光が照射されているタイミングで静止画または動画の撮像を行い、生成した偏光画素と無偏光画素の画素信号を画像処理部30へ出力する。また、撮像部20は、ホワイトバランス調整を行い、ホワイトバランス調整後の画素信号を用いて後述するように画像処理部30で無偏光成分と拡散反射成分の算出を行えるようにしてもよい。なお、ホワイトバランス調整は画像処理部30で行ってもよい。
照明部40は、偏光光を照明光として被写体に照射する。照明部40は、撮像部20の撮像動作と同期して照明光の照射を行い、上述のように、照明部40から照明光が照射されているタイミングで撮像部20の撮像動作を行えるようにする。
照明部40から照射される偏光光は、照明光を照射して撮像部20で撮像動作を行ったとき、被写体からの反射光における鏡面反射成分が除去されるように偏光方向が設定されている。具体的には、撮像部20における偏光画素の偏光方向に対して照明部40から照射される偏光光の偏光方向が直交するように設定されている。図2は、撮像部の偏光画素と照明部の照明光の関係を示している。撮像部20におけるセンサ部21の入射面側に設けられた偏光子22は、例えばワイヤーグリッドタイプでありグリッド方向が垂直方向とされている。照明部40は、光源41と例えばワイヤーグリッドタイプの偏光子42を用いて構成されており、偏光子42のグリッド方向は、撮像部20の偏光子22のグリッド方向に対して直交する水平方向とする。この場合、被写体OBに対して、照明部40から偏光方向が垂直方向とされている直線偏光光が照射される。また、被写体OBからの反射光は、偏光子22によって水平方向の偏光成分が抽出されてセンサ部21に入射される。したがって、撮像部20における無偏光画素では、被写体OBからの反射光に基づいた画素信号が生成されて、偏光画素では被写体OBからの反射光における水平方向の偏光成分に基づいた画素信号が生成される。
画像処理部30は、例えば無偏光成分算出部31、拡散反射成分算出部32、鏡面反射成分算出部33、反射成分調整部34を有している。無偏光成分算出部31は、撮像部20から供給された無偏光画素と偏光画素の画素信号を用いて無偏光成分を算出して鏡面反射成分算出部33へ出力する。拡散反射成分算出部32は、撮像部20から供給された無偏光画素と偏光画素の画素信号を用いて拡散反射成分を算出して、鏡面反射成分算出部33と反射成分調整部34へ出力する。鏡面反射成分算出部33は、無偏光成分算出部31で算出された無偏光成分と、拡散反射成分算出部32で算出された拡散反射成分に基づき、鏡面反射成分を算出して反射成分調整部34へ出力する。反射成分調整部34は、拡散反射成分算出部32で算出された拡散反射成分と、鏡面反射成分算出部33で算出された鏡面反射成分を用いて、反射成分を所望のレベルとした出力画像を生成する。
次に、撮像部の構成例と撮像部の構成例に対応する画像処理部の動作について、以下の実施の形態で詳細に説明する。
<2.第1の実施の形態>
図3は、撮像部の画素配置を示している。撮像部20-1は、複数の色成分の画素を用いて構成される画素領域が、R画素とG画素とB画素をベイヤー配列とした構成とされている。なお、各実施の形態において、R画素が左側または右側に位置するG画素をGr画素、B画素が左側または右側に位置するG画素をGb画素ともいう。また、R画素とB画素と2つのG画素(Gr画素とGb画素)からなる2×2画素領域を色画素配列単位とする。
例えば、図3の(a)は、左上の2×2画素領域内の画素を偏光画素とした構成を示している。また、図3の(b)は、中央の2×2画素領域内の画素を偏光画素とした構成、図3の(c)は、左下の2×2画素領域内の画素を偏光画素とした構成、図3の(d)は、右端中央の2×2画素領域内の画素を偏光画素とした構成を例示している。なお、撮像部20-1の構成は、4×4画素領域における1つの2×2画素領域内の画素を偏光画素として他の画像を無偏光画素とする構成であればよく、図3に例示した構成に限られない。撮像部20-1は、このように構成されている4×4画素領域が繰り返し設けられている。
撮像部20-1は、センサ部で生成された画素信号Rs,Gs,Bsに対してホワイトバランス調整を行う。具体的には、予め設定されている色毎のホワイトバランス調整ゲインRwg,Gwg,Bwgを用いて式(1)乃至(3)の演算を行い、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを生成して画像処理部30へ出力する。なお、画素信号Rs,RはR画素の画素信号、画素信号Gs,GはG画素の画素信号、画素信号Bs,BはB画素の画素信号である。
R = Rs × Rwg ・・・(1)
G = Gs × Gwg ・・・(2)
B = Bs × Bwg ・・・(3)
画像処理部30の無偏光成分算出部31は、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色毎に無偏光成分を算出する。無偏光成分算出部31は、各画素において低周波成分と高周波成分との割合が各色成分で等しいとして、無偏光成分の算出対象画素の画素値と算出対象画素における同一色成分かつ同一偏光特性の低周波成分から、低周波成分と高周波成分との関係に応じた高周波成分情報を算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、算出した高周波成分情報と算出対象画素における無偏光の低周波成分に基づき、算出対象画素における色成分毎の無偏光成分を算出する。
無偏光成分算出部31は、画素信号R,G,Bを用いてフィルタ処理を行い、色成分毎の低周波成分を無偏光画素の画素信号を用いて画素毎に算出する。また、無偏光成分算出部31は、画素毎に画素信号と当該画素と等しい色成分の低周波成分に基づき高周波成分情報を算出して、画素毎に算出した高周波成分情報と色成分毎の低周波成分から無偏光成分を色成分毎に算出する。無偏光成分算出部31は、高周波成分情報として高周波成分係数を用いる。高周波成分係数は、算出対象画素に含まれる低周波成分と高周波成分との関係に応じた係数であり、例えば算出対象画素の画素値を算出対象画素の色成分の低周波成分で除算した値とする。したがって、算出対象画素における低周波成分が少なくなるに伴い高周波成分係数は大きな値となり、算出対象画素における低周波成分が多くなるに伴い高周波成分係数は小さな値となる。また、低周波成分に高周波成分係数を乗算することで低周波成分と高周波成分を含む算出対象画素の画素値を算出できる。
無偏光成分算出部31は、算出対象画素の重み付けフィルタ処理を行い、低周波成分を算出する。図4はフィルタ係数を例示しており、算出対象画素を中心とする9×9画素の画素範囲(フィルタ演算範囲)の画素信号を用いてフィルタ処理を行う場合を示している。
無偏光成分算出部31は、算出対象画素がR画素である場合、無偏光のR画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行う。また、無偏光成分算出部31は、算出対象画素がB画素である場合、無偏光のB画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行い、算出対象画素がG画素である場合、無偏光のG画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行う。
図5は、無偏光のG画素についての低周波成分算出動作を説明するための図である。なお、図5において、算出対象画素を二重枠線で示しており、低周波成分の算出で用いられる画素を太線枠で示している。無偏光成分算出部31は、算出対象画素を基準(x=0,y=0)として、「x=-4,y=-4」乃至「x=4,y=4」の範囲内(フィルタ演算範囲内)における無偏光のG画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行う。具体的には、無偏光成分算出部31は、フィルタ演算範囲内における無偏光のG画素の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して、算出対象画素の緑色成分の低周波成分GLPFを算出する。式(4)は、図5の場合の低周波成分GLPFの算出式を示している。なお、GV(x,y)は、算出対象画素を基準とする画素位置(x,y)のG画素の画素値を示している。
GLPF =(1×GV(-4,-4)+14×GV(0,-4)+1×GV(4,-4)+
16×GV(-3,-3)+48×GV(-1,-3)+・・・+1×GV(4,4))/
(1+4+1+15+48+・・・+1) ・・・(4)
次に、無偏光成分算出部31は、算出対象画素の画素値を同じ偏光成分で同じ色成分の低周波成分で除算して、算出対象画素の画素位置における高周波成分係数を算出する。例えば、算出対象画素がG画素で画素値GV(0,0)である場合、式(5)の演算を行い、高周波成分係数HPFを算出する。
HPF = GV(0,0)/GLPF ・・・(5)
その後、無偏光成分算出部31は、式(6)に示すように、低周波成分と高周波成分係数を乗算して、算出対象画素における緑色無偏光成分Gnpを得る。
Gnp = HPF × GLPF ・・・(6)
算出対象画素における赤色無偏光成分を算出する場合、無偏光成分算出部31は、フィルタ演算範囲内における無偏光のR画素の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して低周波成分RLPFを算出する。無偏光成分算出部31は、算出した低周波成分RLPFと算出されている高周波成分係数HPFを式(7)に示すように乗算して、算出対象画素における赤色無偏光成分Rnpを得る。
Rnp = HPF × RLPF ・・・(7)
算出対象画素における青色無偏光成分を算出する場合、無偏光成分算出部31は、フィルタ演算範囲内における無偏光のB画素の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して低周波成分BLPFを算出する。無偏光成分算出部31は、算出した低周波成分BLPFと算出されている高周波成分係数HPFを式(8)に示すように乗算して、算出対象画素における青色無偏光成分Bnpを得る。
Bnp = HPF × BLPF ・・・(8)
なお、図5では、G画素の画素値を用いて高周波成分係数HPFを算出したが、無偏光成分算出部31は、算出対象画素がR画素である場合にはR画素の画素値と同じ色成分の低周波成分を用いて高周波成分係数HPFを算出する。また、無偏光成分算出部31は、算出対象画素がB画素である場合にはB画素の画素値と同じ色成分の低周波成分を用いて高周波成分係数HPFを算出する。
無偏光成分算出部31は、上述の処理を無偏光画素の画素位置毎に行い、無偏光画素の画素毎に色成分毎の無偏光成分を算出する。
算出対象画素が偏光画素である場合、無偏光成分算出部31は、上述のように低周波成分を算出する。すなわち、無偏光成分算出部31は、フィルタ演算範囲内における無偏光のR画素(G画素,B画素)の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して低周波成分RLPF(GLPF,BLPF)を算出する。
また、無偏光成分算出部31は、算出対象画素と等しい色の偏光画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行い低周波成分を算出して、算出対象画素の画素値を低周波成分で除算して高周波成分係数HPFを算出する。例えば、図5において、破線枠で示す偏光画素(G画素)が算出対象画素である場合、無偏光成分算出部31は、算出対象画素を基準としたフィルタ演算範囲内における偏光画素であるG画素の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して低周波成分GLPFpを算出する。次に、無偏光成分算出部31は、算出対象画素の画素値を同じ偏光成分で同じ色成分の低周波成分で除算して、算出対象画素の画素位置における高周波成分係数を算出する。すなわち、偏光画素である算出対象画素が画素値G(0,0)pである場合、式(9)の演算を行い、高周波成分係数HPFを算出する。
HPF = GV(0,0)p/GLPFp ・・・(9)
無偏光成分算出部31は、算出した高周波成分係数HPFと、算出対象画素について無偏光画素を用いて算出した色成分毎の低周波成分RLPF(GLPF,BLPF)を用いて、式(6)乃至(8)の演算を行い、偏光画素の画素毎に色成分毎の無偏光成分を算出する。
無偏光成分算出部31は、各画素で算出された無偏光成分を示す図6の色成分毎の無偏光画像PRnp,PGnp,PBnpの画像信号を鏡面反射成分算出部33へ出力する。
拡散反射成分算出部32は、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色毎に拡散反射成分信号を生成する。拡散反射成分算出部32は、各画素において低周波成分と高周波成分との割合が各色成分で等しいとして、偏光拡散成分の算出対象画素の画素値と算出対象画素における同一色成分かつ同一偏光特性の低周波成分から、低周波成分と高周波成分との関係に応じた高周波成分情報を算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、算出した高周波成分情報と算出対象画素における偏光の低周波成分に基づき、算出対象画素における色成分毎の拡散反射偏光成分を算出する。
拡散反射成分算出部32は、画素信号R,G,Bを用いてフィルタ処理を行い、色成分毎の低周波成分を偏光画素の画素信号を用いて画素毎に算出する。また、拡散反射成分算出部32は、画素毎に画素信号と当該画素と等しい色成分の低周波成分に基づき高周波成分情報を算出して、画素毎に算出した高周波成分情報と色成分毎の低周波成分から拡散反射成分を色成分毎に算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、算出した拡散反射成分に対して、偏光子によって生じる減光を補正する。
拡散反射成分算出部32は、算出対象画素の重み付けフィルタ処理を行い、低周波成分を算出する。なお、フィルタ係数は、例えば無偏光成分画像の生成と等しい特性で拡散反射成分画像を生成できるように、無偏光成分算出部31と等しいフィルタ係数を用いる。
拡散反射成分算出部32は、算出対象画素がR画素である場合、偏光画素におけるR画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行う。また、拡散反射成分算出部32は、算出対象画素がB画素である場合、偏光画素におけるB画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行い、算出対象画素がG画素である場合、偏光画素におけるG画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行う。
拡散反射成分算出部32は、例えばG画素の重み付けフィルタ処理を行う場合、フィルタ演算範囲内の偏光画素におけるG画素の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して低周波成分GLPFpを算出する。
次に、拡散反射成分算出部32は、算出対象画素の画素値を同じ偏光成分で同じ色成分の低周波成分で除算して、算出対象画素の画素位置における高周波成分係数を算出する。ここで、算出対象画素が画素値GV(0,0)pである場合、式(10)の演算を行い、高周波成分係数HPFpを算出する。
HPFp = GV(0,0)p/GLPFp ・・・(10)
その後、拡散反射成分算出部32は、式(11)に示すように低周波成分と高周波成分係数を乗算して、算出対象画素における緑色拡散成分Gpを得る。
Gp = HPFp × GLPFp ・・・(11)
算出対象画素の位置におけるR画素の偏光子通過後の拡散反射成分を算出する場合、拡散反射成分算出部32は、フィルタ演算範囲内の偏光画素におけるR画素の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して低周波成分RLPFpを算出する。拡散反射成分算出部32は、算出した低周波成分RLPFpと算出されている高周波成分係数HPFを式(12)に示すように乗算して、算出対象画素の位置におけるR画素の赤色拡散反射成分Rpを得る。
Rp = HPFp × RLPFp ・・・(12)
算出対象画素の位置におけるB画素の偏光子通過後の拡散反射成分を算出する場合、拡散反射成分算出部32は、フィルタ演算範囲内の偏光画素におけるB画素の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して低周波成分BLPFpを算出する。拡散反射成分算出部32は、算出した低周波成分BLPFpと算出されている高周波成分係数HPFを式(13)に示すように乗算して、算出対象画素の位置におけるB画素の青色拡散反射成分Bpを得る。
Bp = HPFp × BLPFp ・・・(13)
なお、拡散反射成分算出部32は、算出対象画素の位置の偏光画素がR画素である場合、偏光画素におけるR画素の画素値を用いて高周波成分係数HPFpを算出する。また、拡散反射成分算出部32は、算出対象画素の位置の偏光画素がB画素である場合、偏光画素におけるB画素の画素値を用いて高周波成分係数HPFpを算出する。
拡散反射成分算出部32は、上述の処理を偏光画素の画素位置毎に行い、偏光画素の画素位置毎に色成分毎の拡散反射信号成分を算出する。
算出対象画素の位置が無偏光画素の位置である場合、拡散反射成分算出部32は、上述のように低周波成分を算出する。すなわち、拡散反射成分算出部32は、フィルタ演算範囲内の偏光画素におけるR画素(G画素,B画素)の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して低周波成分RLPFp(GLPFp,BLPFp)を算出する。
また、拡散反射成分算出部32は、算出対象画素と等しい色成分の無偏光画素の画素信号を用いたフィルタ処理によって算出対象画素の低周波成分を算出して、算出対象画素の画素値を算出した低周波成分で除算して高周波成分係数HPFpを算出する。例えば、算出対象画素が無偏光のG画素である場合、拡散反射成分算出部32は、算出対象画素を基準としたフィルタ演算範囲内における無偏光のG画素の画素値に対して画素位置に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値の総和を算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、重み付け後の画素値の総和を重み付けに用いた重みの総和で除算して低周波成分GLPFを算出する。次に、拡散反射成分算出部32は、算出対象画素の画素値を同じ偏光成分で同じ色成分の低周波成分で除算して、算出対象画素の画素位置における高周波成分係数を算出する。すなわち、算出対象画素が無偏光画素で画素値GV(0,0)である場合、式(14)の演算を行い、高周波成分係数HPFpを算出する。
HPFp = GV(0,0)/GLPF ・・・(14)
拡散反射成分算出部32は、算出した高周波成分係数HPFpと、算出対象画素について偏光画素を用いて算出した低周波成分RLPFp(GLPFp,BLPFp)を用いて、式(11)乃至(13)の演算を行い、無偏光画素の画素毎に色成分毎の拡散反射成分を算出する。
さらに、拡散反射成分算出部32は、偏光子の透過率rを用いて式(15)の演算を行い、偏光子による減光を補正して各画素の拡散反射成分を算出する。なお、「Ip」は偏光子による減光を補正する前の拡散反射成分Rq,Gq,Bqを示しており、「Idif」は偏光子による減光を補正した色成分毎の拡散反射成分Rdif,Gdif,Bdifを示している。
Idif = (2/r)× Ip ・・・(15)
拡散反射成分算出部32は、各画素で算出された拡散反射成分を示す図7の色成分毎の拡散反射成分画像PRdif,PGdif,PBdifの画像信号を鏡面反射成分算出部33へ出力する。
鏡面反射成分算出部33は、式(16)に示すように、色成分毎に無偏光成分から拡散反射成分を画素位置毎に減算して鏡面反射成分Ispeを算出する。なお「Inp」は色成分毎の無偏光成分Rnp,Gnp,Bnpであり、「Ispe」は色成分毎の鏡面反射成分Rnp,Gnp,Bnpである。鏡面反射成分算出部33は、各画素で算出された鏡面反射成分を示す鏡面反射成分画像の画像信号を反射成分調整部34へ出力する。
Ispe=Inp-Idif ・・・(16)
反射成分調整部34は、拡散反射成分算出部32で算出された拡散反射成分と、鏡面反射成分算出部33で算出された鏡面反射成分を合成して、反射成分が調整された画像信号を生成して出力する。なお、反射成分調整部34の動作についての詳細は後述する。
図8は、画像処理部の動作を示すフローチャートである。ステップST1で画像処理部は無偏光成分を算出する。画像処理部30は、無偏光画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行い、画素位置毎の低周波成分を色成分毎に算出する。また、画像処理部30は、無偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、無偏光画素の画素位置毎に高周波成分係数を算出して、この高周波成分係数と色成分毎の低周波成分を乗算して、無偏光画素の画素位置毎に、色成分毎の無偏光成分を算出する。また、画像処理部30は、偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、偏光画素毎に偏光画素と同一の色成分の低周波成分を算出する。また、画像処理部30は、偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、偏光画素毎に高周波成分係数を算出する。さらに、画像処理部30は、この高周波成分係数と、無偏光画素の画素信号を用いた重み付けフィルタ処理によって算出した偏光画素位置における色成分毎の低周波成分の乗算を偏光画素毎に行い、偏光画素の無偏光成分を色成分毎に算出する。このように、画像処理部30は、偏光画素と無偏光画素について色成分毎の無偏光成分を算出してステップST2に進む。
ステップST2で画像処理部は拡散反射成分を算出する。画像処理部30は、偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、偏光画素毎に低周波成分を色成分毎に算出する。また、画像処理部30は、偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、偏光画素毎に高周波成分係数を算出して、この高周波成分係数と色成分毎の低周波成分の乗算を偏光画素毎に行い、偏光画素における拡散反射成分を色成分毎に算出する。また、画像処理部30は、無偏光画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行い、無偏光画素と等しい色成分の低周波成分を算出する。また、画像処理部30は、無偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、無偏光画素毎の高周波成分係数を算出する。さらに、画像処理部30は、この高周波成分係数と偏光画素の画素信号を用いた重み付けフィルタ処理によって算出した無偏光画素位置における色成分毎の低周波成分の乗算を無偏光画素毎に行い、無偏光画素における拡散反射成分を色成分毎に算出する。このように、画像処理部30は、偏光画素と無偏光画素の拡散反射成分を色成分毎に算出してステップST3に進む。
ステップST3で画像処理部は鏡面反射成分を算出する。画像処理部30は、無偏光成分から拡散反射成分を減算する処理を各画素で色成分毎に行い、鏡面反射成分を色成分毎に算出してステップST4に進む。
ステップST4で画像処理部は反射成分調整処理を行う。画像処理部30は、拡散反射成分と鏡面反射成分を所望の割合で加算する処理を各画素で色成分毎に行い、反射成分が調整された出力画像を得る。
なお、画像処理部30の動作は、図8に示す順序に限られない。例えばステップST2に示す拡散反射成分の算出を、ステップST1に示す無偏光成分の算出よりも前に行ってもよい。また、並列処理が可能である場合、無偏光成分の算出と拡散反射成分の算出を並列して行うようにしてもよい。
このように、第1の実施の形態の撮像部20-1は、R画素とG画素とB画素がベイヤー配列で設けられており、4×4画素領域に含まれる1つの2×2画素領域(色画素配列単位)内の画素を偏光画素として、他の画素を無偏光画素とした構成とされている。また、画像処理部30は、撮像部20-1で生成された画像信号を用いて、色成分毎に無偏光成分と拡散反射成分と鏡面反射成分が算出される。したがって、解像度と感度の高い無偏光画像と各色についての反射成分を取得できるようになる。
また、第1の実施の形態の撮像部20-1は、はR画素とG画素とB画素がベイヤー配列で設けられていることから、細かい模様の被写体を撮像してもモアレの少ない撮像画を得られるようになる。
<3.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、撮像部の画素配置が第1の実施の形態と異なる。図9は、撮像部の画素配置を示している。撮像部20-2は、複数の色成分の画素を用いて構成される画素領域が、R画素とG画素とB画素をベイヤー配列とした構成とされている。また、R画素とB画素と2つのG画素(Gr画素とGb画素)からなる2×2画素領域を色画素配列単位とする。撮像部20-2は、4×4画素領域に含まれる各色画素配列単位において、互いに異なる色成分画素を偏光画素として、4×4画素領域内に1つのR画素とB画素および2つのG画素(Gr画素とGb画素)の偏光画素が含まれる構成とされている。
例えば、図9の(a)は、左上の2×2画素領域内のGr画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内のB画素を偏光画素、左下の2×2画素領域内のR画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内のGb画素を偏光画素とした構成を示している。また、図9の(b)は、左上の2×2画素領域内のR画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内のB画素を偏光画素、左下の2×2画素領域内のGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内のGr画素を偏光画素とした構成を示している。また、図9の(c)は、左上の2×2画素領域内のGb画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内のR画素を偏光画素、左下の2×2画素領域内のB画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内のGr画素を偏光画素とした構成を示している。さらに、図9の(d)は、左上の2×2画素領域内のB画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内のGr画素を偏光画素、左下の2×2画素領域内のGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内のR画素を偏光画素とした構成を示している。撮像部20-2は、このように構成されている4×4画素領域が繰り返し設けられている。
撮像部20-2は、センサ部で生成された画素信号Rs,Gs,Bsに対して第1の実施の形態と同様にホワイトバランス調整を行い、ホワイトバランス調整後の画像信号R,G,Bを生成して画像処理部30へ出力する。
画像処理部30の無偏光成分算出部31は、第1の実施の形態と同様に、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色毎に無偏光成分を算出する。無偏光成分算出部31は、無偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、画素位置毎の低周波成分を色成分毎に算出する。また、無偏光成分算出部31は、無偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、無偏光画素の画素位置毎に高周波成分係数HPFを算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、算出した高周波成分係数と無偏光画素を用いて算出した低周波成分を用いて、上述の式(6)乃至(8)の演算を行い、無偏光画素毎に無偏光成分を色成分毎に算出する。
また、無偏光成分算出部31は、偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、偏光画素の画素位置毎の偏光画素の色成分の低周波成分を算出する。また、無偏光成分算出部31は、偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、偏光画素毎に高周波成分係数を算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、この高周波成分係数と、無偏光画素の画素信号を用いた重み付けフィルタ処理によって算出した偏光画素位置における色成分毎の低周波成分の乗算を偏光画素毎に行い、偏光画素の無偏光成分を色成分毎に算出する。
無偏光成分算出部31は、上述の処理を画素毎に行い、無偏光画素と偏光画素の各画素で無偏光成分を色成分毎に算出して、無偏光成分を示す図6の色成分毎の無偏光画像PRnp,PGnp,PBnpの画像信号を鏡面反射成分算出部33へ出力する。
拡散反射成分算出部32は、第1の実施の形態と同様に、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色毎に拡散反射成分信号を生成する。拡散反射成分算出部32は、偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、偏光画素毎に低周波成分を色成分毎に算出する。また、拡散反射成分算出部32は、偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、偏光画素毎に高周波成分係数を算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、算出した高周波成分係数と偏光画素を用いて算出した低周波成分を用いて、上述の式(11)乃至(13)の演算を行い、偏光画素毎に拡散反射成分を色成分毎に算出する。また、拡散反射成分算出部32は、無偏光画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行い、無偏光画素と等しい色成分の低周波成分を算出する。また、拡散反射成分算出部32は、無偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、無偏光画素毎の高周波成分係数を算出する。さらに、画像処理部30は、この高周波成分係数と偏光画素の画素信号を用いた重み付けフィルタ処理によって算出した無偏光画素位置における色成分毎の低周波成分の乗算を無偏光画素毎に行い、無偏光画素の拡散反射成分を色成分毎に算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、偏光子の透過率rを用いて、偏光子による減光を補正して各画素の拡散反射成分を算出する。
拡散反射成分算出部32は、上述の処理を画素毎に行い、無偏光画素と偏光画素の各画素で拡散反射成分を色成分毎に算出して、拡散反射成分を示す図7の色成分毎の拡散反射成分画像PRdif,PGdif,PBdifの画像信号を鏡面反射成分算出部33へ出力する。
鏡面反射成分算出部33は、色成分毎に無偏光成分から拡散反射成分を画素位置毎に減算して鏡面反射成分を算出して、各画素で算出された鏡面反射成分を示す鏡面反射成分画像の画像信号を反射成分調整部34へ出力する。
反射成分調整部34は、拡散反射成分算出部32で算出された拡散反射成分と、鏡面反射成分算出部33で算出された鏡面反射成分を合成して、反射成分が調整された画像信号を生成して出力する。
なお、第2の実施の形態における画像処理部の動作は、図8に示すフローチャートと等しい。
このように、第2の実施の形態の撮像部20-2は、R画素とG画素とB画素がベイヤー配列で設けられており、4×4画素領域に含まれる各色画素配列単位、すなわちR画素とB画素と2つのG画素からなる2×2画素領域の色画素配列単位において、互いに異なる画素を偏光画素として、4×4画素領域内に1つのR画素とB画素および2つのG画素が偏光画素として設けた構成とされている。また、画像処理部30は、撮像部20-2で生成された画像信号を用いて、色毎に無偏光成分と拡散反射成分と鏡面反射成分が算出される。したがって、解像度と感度の高い無偏光画像と各色についての反射成分を取得できるようになる。
また、第2の実施の形態の撮像部20-2は、R画素とG画素とB画素がベイヤー配列で設けられている。したがって、細かい模様の被写体を撮像してもモアレの少ない撮像画を得られるようになる。さらに、第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比べて、偏光画素間の距離が小さいことから、反射成分の解像度を高くできる。
<4.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、撮像部の画素配置が第1乃至第2の実施の形態と異なる。図10は、撮像部の画素配置を示している。撮像部20-3は、複数の色成分の画素を用いて構成される画素領域が、2×2画素領域を色単位として同一色成分の画素で構成されており、4×4画素領域にR画素の色単位領域とB画素の色単位領域およびG画素の2つの色単位領域が設けられている。また、撮像部20-3は、4×4画素領域において、1つのR画素とB画素および2つのG画素を2×2画素領域に隣接して設けた構成とされている。
例えば、図10の(a)は、左上の2×2画素領域内における右下に位置するR画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内における左下のGr画素を偏光画素とする。また、左下の2×2画素領域内における右上に位置するGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内における左上のB画素を偏光画素とした構成を示している。また、図10の(b)は、左上の2×2画素領域内における左下に位置するR画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内における右下のGr画素を偏光画素とする。また、左下の2×2画素領域内における左上に位置するGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内における右上のB画素を偏光画素とした構成を示している。また、図10の(c)は、左上の2×2画素領域内における右上に位置するR画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内における左上のGr画素を偏光画素とする。また、左下の2×2画素領域内における右下に位置するGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内における左下のB画素を偏光画素とした構成を示している。さらに、図10の(d)は、左上の2×2画素領域内における左上に位置するR画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内における右上のGr画素を偏光画素とする。また、左下の2×2画素領域内における左下に位置するGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内における右下のB画素を偏光画素とした構成を示している。撮像部20-3は、このように構成されている4×4画素領域が繰り返し設けられている。
撮像部20-3は、センサ部で生成された画素信号Rs,Gs,Bsに対して第1乃至第2の実施の形態と同様にホワイトバランス調整を行い、ホワイトバランス調整後の画像信号R,G,Bを生成して画像処理部30へ出力する。
画像処理部30の無偏光成分算出部31は、第1および第2の実施の形態と同様に、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色毎に無偏光成分を算出する。無偏光成分算出部31は、無偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、画素位置毎の低周波成分を色成分毎に算出する。また、無偏光成分算出部31は、無偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、無偏光画素の画素位置毎に高周波成分係数HPFを算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、算出した高周波成分係数と無偏光画素を用いて算出した低周波成分を用いて、上述の式(6)乃至(8)の演算を行い、無偏光画素毎に無偏光成分を色成分毎に算出する。
また、無偏光成分算出部31は、偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、偏光画素の画素位置毎の偏光画素の色成分の低周波成分を算出する。また、無偏光成分算出部31は、偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、偏光画素毎に高周波成分係数を算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、この高周波成分係数と、無偏光画素の画素信号を用いた重み付けフィルタ処理によって算出した偏光画素位置における色成分毎の低周波成分の乗算を偏光画素毎に行い、偏光画素の無偏光成分を色成分毎に算出する。
無偏光成分算出部31は、上述の処理を画素毎に行い、無偏光画素と偏光画素の各画素で無偏光成分を色成分毎に算出して、偏光成分を示す図6の色成分毎の無偏光画像PRnp,PGnp,PBnpの画像信号を鏡面反射成分算出部33へ出力する。
拡散反射成分算出部32は、第1および第2の実施の形態と同様に、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色毎に拡散反射成分信号を生成する。拡散反射成分算出部32は、偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、偏光画素毎に低周波成分を色成分毎に算出する。また、拡散反射成分算出部32は、偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、偏光画素毎に高周波成分係数を算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、算出した高周波成分係数と偏光画素を用いて算出した低周波成分を用いて、上述の式(11)乃至(13)の演算を行い、偏光画素毎に拡散反射成分を色成分毎に算出する。また、拡散反射成分算出部32は、無偏光画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行い、無偏光画素と等しい色成分の低周波成分を算出する。また、拡散反射成分算出部32は、無偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、無偏光画素毎の高周波成分係数を算出する。さらに、画像処理部30は、この高周波成分係数と偏光画素の画素信号を用いた重み付けフィルタ処理によって算出した無偏光画素位置における色成分毎の低周波成分の乗算を無偏光画素毎に行い、無偏光画素の拡散反射成分を色成分毎に算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、偏光子の透過率rを用いて、偏光子による減光を補正して各画素の拡散反射成分を算出する。
拡散反射成分算出部32は、上述の処理を画素毎に行い、無偏光画素と偏光画素の各画素で拡散反射成分を色成分毎に算出して、拡散反射成分を示す図7の色成分毎の拡散反射成分画像PRdif,PGdif,PBdifの画像信号を鏡面反射成分算出部33へ出力する。
鏡面反射成分算出部33は、色成分毎に無偏光成分から拡散反射成分を画素位置毎に減算して鏡面反射成分を算出して、各画素で算出された鏡面反射成分を示す鏡面反射成分画像の画像信号を反射成分調整部34へ出力する。
反射成分調整部34は、拡散反射成分算出部32で算出された拡散反射成分と、鏡面反射成分算出部33で算出された鏡面反射成分を合成して、反射成分が調整された画像信号を生成して出力する。
なお、第3の実施の形態における画像処理部の動作は、図8に示すフローチャートと等しい。
このように、第3の実施の形態の撮像部20-3は、2×2画素領域が色単位とされて同一色の画素で構成されており、4×4画素領域にR画素の色単位とB画素の色単位およびG画素の2つの色単位の領域が設けられている。また、撮像部20-3は、4×4画素領域において、1つのR画素とB画素および2つのG画素を含む2×2画素領域を偏光画素領域とする構成とされている。また、画像処理部30は、撮像部20-3で生成された画像信号を用いて、色毎に無偏光成分と拡散反射成分と鏡面反射成分が算出される。したがって、解像度と感度の高い無偏光画像と各色についての反射成分を取得できるようになる。
また、第3の実施の形態では、2×2画素領域が色単位とされているので、第1の実施の形態や第2の実施の形態のようにR画素とG画素とB画素をベイヤー配列として設ける場合に比べて混色の少ない撮像画を得られるようになる。
<5.第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、撮像部の画素配置が第1乃至第3の実施の形態と異なる。図11は、撮像部の画素配置を示している。撮像部20-4は、複数の色成分の画素を用いて構成される画素領域が、2×2画素領域を色単位として同一色成分の画素で構成されており、4×4画素領域にR画素の色単位領域とB画素の色単位領域およびG画素の2つの色単位領域が設けられている。また、撮像部20-4は、色単位領域毎に1つの画素が偏光画素とされており、4×4画素領域において、偏光画素が水平方向と垂直方向に1画素置きに分散して設けた構成とされている。
例えば、図11の(a)は、左上の2×2画素領域内における右上に位置するR画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内における右上のGr画素を偏光画素とする。また、左下の2×2画素領域内における右上に位置するGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内における右上のB画素を偏光画素とした構成を示している。また、図11の(b)は、左上の2×2画素領域内における左上に位置するR画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内における左上のGr画素を偏光画素とする。また、左下の2×2画素領域内における左上に位置するGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内における左上のB画素を偏光画素とした構成を示している。また、図11の(c)は、左上の2×2画素領域内における左下に位置するR画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内における右上のGr画素を偏光画素とする。また、左下の2×2画素領域内における右上に位置するGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内における左下のB画素を偏光画素とした構成を示している。さらに、図11の(d)は、左上の2×2画素領域内における右下に位置するR画素を偏光画素、右上の2×2画素領域内における左上のGr画素を偏光画素とする。また、左下の2×2画素領域内における左下に位置するGb画素を偏光画素、右下の2×2画素領域内における右上のB画素を偏光画素とした構成を示している。撮像部20-4は、このように構成されている4×4画素領域が繰り返し設けられている。
撮像部20-4は、センサ部で生成された画素信号Rs,Gs,Bsに対して第1乃至第3の実施の形態と同様にホワイトバランス調整を行い、ホワイトバランス調整後の画像信号R,G,Bを生成して画像処理部30へ出力する。
画像処理部30の無偏光成分算出部31は、第1乃至第3の実施の形態と同様に、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色毎に無偏光成分を算出する。無偏光成分算出部31は、無偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、画素位置毎の低周波成分を色成分毎に算出する。また、無偏光成分算出部31は、無偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、無偏光画素の画素位置毎に高周波成分係数HPFを算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、算出した高周波成分係数と無偏光画素を用いて算出した低周波成分を用いて、上述の式(6)乃至(8)の演算を行い、無偏光画素毎に無偏光成分を色成分毎に算出する。
また、無偏光成分算出部31は、偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、偏光画素の画素位置毎の偏光画素の色成分の低周波成分を算出する。また、無偏光成分算出部31は、偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、偏光画素毎に高周波成分係数を算出する。さらに、無偏光成分算出部31は、この高周波成分係数と、無偏光画素の画素信号を用いた重み付けフィルタ処理によって算出した偏光画素位置における色成分毎の低周波成分の乗算を偏光画素毎に行い、偏光画素の無偏光成分を色成分毎に算出する。
無偏光成分算出部31は、上述の処理を画素毎に行い、無偏光画素と偏光画素の各画素で無偏光成分を色成分毎に算出して、無偏光成分を示す図6の色成分毎の無偏光画像PRnp,PGnp,PBnpの画像信号を鏡面反射成分算出部33へ出力する。
拡散反射成分算出部32は、第1乃至第3の実施の形態と同様に、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色毎に拡散反射成分信号を生成する。拡散反射成分算出部32は、偏光画素の画素値を用いて重み付けフィルタ処理を行い、偏光画素毎に低周波成分を色成分毎に算出する。また、拡散反射成分算出部32は、偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、偏光画素毎に高周波成分係数を算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、算出した高周波成分係数と偏光画素を用いて算出した低周波成分を用いて、上述の式(11)乃至(13)の演算を行い、偏光画素毎に拡散反射成分を色成分毎に算出する。また、拡散反射成分算出部32は、無偏光画素の画素信号を用いて重み付けフィルタ処理を行い、無偏光画素と等しい色成分の低周波成分を算出する。また、拡散反射成分算出部32は、無偏光画素の画素値を同じ色成分の低周波成分で除算して、無偏光画素毎の高周波成分係数を算出する。さらに、画像処理部30は、この高周波成分係数と偏光画素の画素信号を用いた重み付けフィルタ処理によって算出した無偏光画素位置における色成分毎の低周波成分の乗算を無偏光画素毎に行い、無偏光画素の拡散反射成分を色成分毎に算出する。さらに、拡散反射成分算出部32は、偏光子の透過率rを用いて、偏光子による減光を補正して各画素の拡散反射成分を算出する。
拡散反射成分算出部32は、上述の処理を画素毎に行い、無偏光画素と偏光画素の各画素で拡散反射成分を色成分毎に算出して、拡散反射成分を示す図7の色成分毎の拡散反射成分画像PRdif,PGdif,PBdifの画像信号を鏡面反射成分算出部33へ出力する。
鏡面反射成分算出部33は、色成分毎に無偏光成分から拡散反射成分を画素位置毎に減算して鏡面反射成分を算出して、各画素で算出された鏡面反射成分を示す鏡面反射成分画像の画像信号を反射成分調整部34へ出力する。
反射成分調整部34は、拡散反射成分算出部32で算出された拡散反射成分と、鏡面反射成分算出部33で算出された鏡面反射成分を合成して、反射成分が調整された画像信号を生成して出力する。
なお、第4の実施の形態における画像処理部の動作は、図8に示すフローチャートと等しい。
このように、第4の実施の形態の撮像部20-4は、2×2画素領域が色単位とされて同一色の画素で構成されており、4×4画素領域にR画素の色単位とB画素の色単位およびG画素の2つの色単位の領域が設けられている。また、撮像部20-4は、4×4画素領域において、色単位領域毎に1つの画素が偏光画素とされており、4×4画素領域において、偏光画素が水平方向と垂直方向に1画素置きに設けた構成とされている。したがって、解像度と感度の高い無偏光画像と各色についての反射成分を取得できるようになる。
また、第4の実施の形態では、2×2画素領域が色単位とされているので、第1の実施の形態や第2の実施の形態のようにR画素とG画素とB画素をベイヤー配列として設ける場合に比べて混色の少ない撮像画を得られるようになる。また、第4の実施の形態では、第3の実施の形態に比べて、偏光画素間の距離が小さいことから、反射成分の解像度を高くできる。
<6.第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、撮像部の画素配置が第1乃至第4の実施の形態と異なる。第1乃至第4の実施の形態では、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む同一偏光方向の偏光画素を有する4×4画素領域が繰り返し設けられた場合を示しているが、第5の実施の形態では、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む同一偏光方向の偏光画素を有する4×4画素領域が所定間隔で繰り返し設けられた場合を示している。図12は、撮像部の画素配置を示しており、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む同一偏光方向の偏光画素を有する4×4画素領域が4画素領域の間隔とされている。すなわち、8×8画素領域内の4×4画素領域において複数の色成分の少なくとも各色成分を含む同一偏光方向の偏光画素が設けられて、偏光画素を除く画素の過半数が無偏光画素とされている。
例えば、図12の(a)は、画素配列がベイヤー配列とされており、8×8画素領域内における1つの2×2画素領域内に含まれる1つのR画素とB画素および2つのG画素(Gr画素とGb画素)が偏光画素とされている。また、図12の(b)は、2×2画素領域が色単位領域とされて同一色の画素で構成されており、4×4画素領域にR画素の色単位領域とB画素の色単位領域およびG画素の2つの色単位領域が設けられている。さらに、各色単位領域を含む4×4画素領域を上下左右に2つずつ含む8×8画素領域では、中央に位置する2×2画素領域内に含まれる1つのR画素とB画素および2つのG画素(Gr画素とGb画素)が偏光画素とされている。
撮像部20-5は、センサ部で生成された画素信号Rs,Gs,Bsに対して第1乃至第4の実施の形態と同様にホワイトバランス調整を行い、ホワイトバランス調整後の画像信号R,G,Bを生成して画像処理部30へ出力する。
画像処理部30の無偏光成分算出部31は、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色成分毎に無偏光成分を算出する。第5の実施の形態では、上述の第1乃至第4の実施の形態に比べて、無偏光画素に対する偏光画素の割合が少ない。したがって、無偏光成分算出部31は、無偏光画素を用いて補間処理を行い、偏光画素の画素位置の無偏光成分を算出する。
図13は、無偏光成分算出部の動作を説明するための図である。例えばR画素である偏光画素の無偏光成分RVtを算出する場合、上下左右方向に1画素分離れた位置の無偏光のR画素の画素値RV0,RV1,RV2,RV3を用いて式(17)に示す補間演算を行い、無偏光成分Rtを算出する。なお、無偏光画素の画素値は無偏光成分である。
RVt = (RV0+RV1+RV2+RV3)/4 ・・・(17)
また、Gb画素である偏光画素の無偏光成分Gbtを算出する場合、斜め方向に隣接する無偏光のG画素の画素値GVr0,GVr1を用いて式(18)に示す補間演算を行い、無偏光成分GVbtを算出する。
GVbt = (GVr0+GVr2)/2 ・・・(18)
また、Gr画素である偏光画素の無偏光成分GVrtを算出する場合、斜め方向に隣接する無偏光のG画素の画素値GVb0,GVb1を用いて上述のように補間演算を行い、無偏光成分GVbtを算出する。さらに、B画素である偏光画素の無偏光成分BVtを算出する場合、上下左右方向に1画素分離れた位置の無偏光のB画素の画素値BV0,BV1,BV2,BV3を用いて、R画素と同様に補間演算を行い、無偏光成分BVtを算出する。
無偏光成分算出部31は、このように補間処理を行い偏光画素の無偏光成分を算出して、各画素が無偏光成分を示すベイヤー配列の無偏光画像の画像信号を生成する。さらに、無偏光成分算出部31は、ベイヤー配列である無偏光画像の画像信号を用いて、従来と同様なデモザイク処理を行い、色成分毎の無偏光画像PRnp,PGnp,PBnpの画像信号を生成して、鏡面反射成分算出部33へ出力する。
拡散反射成分算出部32は、ホワイトバランス調整後の画素信号R,G,Bを用いて色毎に拡散反射成分を算出する。拡散反射成分算出部32は、無偏光画素を算出対象画素として、偏光画素の画素値を用いた線形補間によって、無偏光画素である算出対象画素の拡散反射成分を算出する。図14は線形補間を説明するための図である。例えば算出対象画素の拡散反射成分Itを算出する場合、周囲に位置する例えば4つの偏光画素の画素値I0,I1,I2,I3を用いる。例えば算出対象画素がR画素である場合、画素値I0,I1,I2,I3は、偏光画素であるR画素の画素値を用いる。なお、「It」は各色成分の拡散反射成分のいずれかを示している。また、「I0,I1,I2,I3」は、「It」と色成分が等しい偏光画素の画素値を示している。
拡散反射成分算出部32は、式(19)に基づいて、算出対象画素の拡散反射成分を算出する。なお、式(19)において、「h0,h1」は、算出対象画素と等しい色成分で拡散反射成分を示す偏光画素との垂直方向の距離、「W0,W1」は、算出対象画素と等しい色成分で拡散反射成分を示す偏光画素との水平方向の距離を示している。
Figure 0007006690000001
また、算出対象画素がG画素である場合、画素値I0,I1,I2,I3をGr画素で拡散反射成分を示す偏光画素の画素値とした線形補間と、画素値I0,I1,I2,I3をGb画素で拡散反射成分を示す偏光画素の画素値とした線形補間を行い、2つの線形補間の補間結果の平均値を算出対象画素のG画素の拡散反射成分とする。
拡散反射成分算出部32は、各無偏光画素を算出対象画素として上述の線形補間処理を行い、各画素の拡散反射成分を用いて上述の式(15)のように、偏光子による減光が補正された各画素の拡散反射成分を算出する。拡散反射成分算出部32は、各画素が拡散反射成分を示すベイヤー配列の拡散反射画像の画像信号を生成する。さらに、拡散反射成分算出部32は、ベイヤー配列である拡散反射画像の画像信号を用いて、従来と同様なデモザイク処理を行い、色成分毎の拡散反射画像PRdif,PGdif,PBdifの画像信号を生成して、鏡面反射成分算出部33へ出力する。
鏡面反射成分算出部33は、色成分毎に無偏光成分から拡散反射成分を画素位置毎に減算して鏡面反射成分を算出して、各画素で算出された鏡面反射成分を示す鏡面反射成分画像の画像信号を反射成分調整部34へ出力する。
反射成分調整部34は、拡散反射成分算出部32で生成された拡散反射成分信号と、鏡面反射成分算出部33で生成された鏡面反射成分信号を混合して、反射成分が調整された画像信号を生成して出力する。
なお、第5の実施の形態における画像処理部は、図8に示すフローチャートの処理を行い、ステップST1において画像処理部は、偏光画素の無偏光成分を同じ色成分の無偏光画素の無偏光成分を用いた補間処理によって算出したのちデモザイク処理等を行い、画素毎の無偏光成分を色成分毎に算出する。また、ステップST2において画像処理部は、無偏光画素の拡散反射成分を同じ色成分の偏光画素の拡散反射成分を用いた補間処理によって算出したのちデモザイク処理や減光補正等を行い、画素毎の拡散反射成分を色成分毎に算出する。
このように、第5の実施の形態の撮像部20-5は、8×8画素領域またはそれ以上の広範囲の画素領域において、1つのR画素とB画素および2つのG画素の偏光画素を設けた構成とされている。また、8×8画素領域またはそれ以上の広範囲の画素領域は、R画素とG画素とB画素をベイヤー配列として設けた構成、または、同一色の画素からなる2×2画素領域の色単位領域として、R画素の色単位領域とB画素の色単位領域およびG画素の色単位領域が設けた構成とされている。したがって、解像度と感度の高い無偏光画像と各色成分についての反射成分を取得できるようになる。
また、第5の実施の形態では、8×8画素領域またはそれ以上の広範囲の画素領域において、1つのR画素とB画素および2つのG画素の偏光画素を設けた構成とされている。このため、第1乃至第4の実施の形態に比べて偏光画素が少なく、高い解像度の無偏光画像を得られるようになる。
<7.第1乃至第5の実施の形態の特性と従来の構成の特性について>
図15は、第1乃至第5の実施の形態の特性と従来の特性を一覧として示している。なお、偏光画素を設けていない場合と先行技術(特開2013-148505号公報)で示された構成を従来例として示している。
偏光画素を設けることで感度が低下することから、偏光画素を設けないようにすると赤色と緑色と青色のいずれについても反射成分も取得できない。また、先願の第1の実施の形態のように感度を高くする構成では赤色と青色の反射成分を分離することができず、赤色と緑色と青色のいずれの反射成分も分離することができる構成とすると感度が低い。
例えば、偏光画素を設けていない場合の感度を「1」として、偏光子を設けた画素の感度は1/2とする。この場合、先願の第1の実施の形態では感度が「0.875」となるが赤色と青色の反射成分を得ることができない。また、先願の第5の実施の形態では、赤色と緑色と青色のいずれの反射成分も取得できるが、感度が「0.75」となってしまう。しかし、本技術の第1乃至第5の実施の形態によれば、感度が「0.875」以上であって、赤色と緑色と青色のいずれの反射成分も取得できるようになる。
<8.反射成分調整部の動作>
次に、画像処理装置における反射成分調整部の動作について説明する。反射成分調整部34は、拡散反射成分Idifと鏡面反射成分Ispeの少なくとも一方の成分量を調整して合成する。例えば、反射成分調整部34は、鏡面反射成分Ispeと拡散反射成分Idifを用いて式(20)の演算を行い、鏡面反射成分Ispeと拡散反射成分Idifの少なくとも一方の成分量を調整して合成することで、反射成分が調整された出力画像信号Ioutを生成する。なお、係数α,βは、ユーザが自由設定できるようにしてもよく、予め係数α,βの組み合わせた複数設定されており、係数α,βの組合せを例えばユーザの指示または被写体、撮像モードや撮像条件、撮像環境等に応じて
選択できるようにしてもよい。
Iout = α×Ispe + β×Idif ・・・(20)
図16は、係数α,βを変化させた場合の出力画像を例示している。図16の(a)は、α=β=1である場合を示しており、出力画像は無偏光画像となる。図16の(b)は、α=0,β=1である場合を示しており、出力画像は拡散反射成分のみを示す画像となり、つやのない鈍い色であるマットな画像となる。図16の(c)は、α=1,β=0である場合を示しており、出力画像は鏡面反射成分のみを示す画像となる。図16の(d)は、鏡面反射成分の成分量を低下させて合成する場合、例えばα=0.2,β=1とした場合を示している。この場合、拡散反射成分の画像に鏡面反射成分がわずかに含まれて、無偏光画像よりも反射が抑えられて、出力画像を見栄えのよい画像にできる。
また、反射成分調整部34は、無偏光成分または拡散反射成分を用いて被写体認識を行い、認識した被写体領域毎に拡散反射成分と鏡面反射成分の少なくとも一方の成分量の調整を行うようにしてもよい。図17は、被写体領域毎に係数α,βを設定した場合の出力画像を例示した図である。例えば、被写体認識によって、目の領域を判別して、目の領域以外の係数を「α=0.2,β=1」に設定して、無偏光画像よりも反射を抑えた画像とする。また、目の領域の係数を「α=1,β=1」に設定して、目の領域は反射を残した状態とする。このようにすれば、図17の(a)に示す無偏光画像に比べて、図17の(b)に示すように顔がオイリーに表示されてしまうことがなく、かつ目の部分は輝きを残した出力画像を得られるようになる。また、被写体認識によって、口の領域を判別して、口の領域を他の領域と異なる係数に設定すれば、顔の反射(てかり)を抑えても、唇をつやのある色で表現できるようになる。
また、反射成分調整部34は、拡散反射成分のみ成分量の調整を行うようにしてもよい。具体的には、鏡面反射成分に関する係数αを固定して、拡散反射成分に関する係数βを変化させて、例えば肌の色を調整する。図18は、係数αを固定して係数βのみを変化させた場合の出力画像を例示した図である。例えば、図18の(a)に示す無偏光画像に比べて、係数βを小さくすることで、図18の(b)に示すように肌の色を日焼けしたような暗い色とすることができる。また、係数βを大きくすることで、図18の(c)に示すように肌の色を明るい色とすることができる。
<9.撮像部における信号読み出しについて>
ところで、撮像部20でCMOSイメージセンサを用いた場合、画素信号を加算して読み出すことが可能である。また、画素信号を加算して読み出す場合、高フレームレートで画素信号の読み出しを行うことが可能となり、画素信号のS/N比を向上させることも可能となる。
次に、撮像部で画素から信号を加算して読み出す場合の動作について、例えば第1の実施の形態の撮像部20-1を用いた場合について説明する。
図19は撮像部の画素と読出信号線を示している。図19の(a)は、撮像部20-1における画素配列の一部を例示している。また、図19の(b)は、読出信号線を示している。撮像部20-1の画素は、図示せずもフォトダイオードおよび電荷転送用やリセット用のトランジスタを有している。各画素は、リセット信号によってリセット用のトランジスタを駆動して蓄積電荷を排出する。その後、各画素は、読出信号によって電荷転送用のトランジスタを駆動して、リセット終了から読出開始までの露光期間中に蓄積された電荷を画素信号として読出信号線に出力する。読出信号線はアナログ/デジタル変換部(A/D)と接続されており、各画素から読み出されたアナログ画素信号をデジタル画素信号に変換して、ノイズ除去等を行ったのち画像処理部30へ出力する。
図20は、画素信号の読み出し動作を説明するための図である。撮像部20-1は、同一の読出信号線に接続されている同一列の画素における同一色成分および同一偏光特性の画素から画素信号を順次加算して読み出す。例えば、図20の(a)に示すように、撮像部20-1は、読出信号線VSL0を介して、偏光画素である2つのR画素から画素信号を加算して読み出して、偏光画素である1つのR画素のデジタル画素信号を生成する。また、撮像部20-1は、読出信号線VSL1を介して、偏光画素である2つのGr画素から画素信号を加算して読み出して、偏光画素である1つのGr画素のデジタル画素信号を生成する。また、撮像部20-1は、読出信号線VSL2を介して、無偏光画素である2つのR画素から画素信号を加算して読み出して、無偏光画素である1つのR画素のデジタル画素信号を生成する。さらに、撮像部20-1は、読出信号線VSL3を介して、無偏光画素である2つのGr画素から画素信号を加算して読み出して、無偏光画素である1つのGr画素のデジタル画素信号を生成する。このようにして、1ライン分の画素信号を生成する。
次に、撮像部20-1は、次ラインの画素信号を生成する。例えば、図20の(b)に示すように、撮像部20-1は、読出信号線VSL0を介して、偏光画素である2つのGr画素から画素信号を加算して読み出して、偏光画素である1つのGr画素のデジタル画素信号を生成する。また、撮像部20-1は、読出信号線VSL1を介して、偏光画素である2つのB画素から画素信号を加算して読み出して、偏光画素である1つのB画素のデジタル画素信号を生成する。また、撮像部20-1は、読出信号線VSL2を介して、無偏光画素である2つのGb画素から画素信号を加算して読み出して、無偏光画素である1つのGb画素のデジタル画素信号を生成する。さらに、撮像部20-1は、読出信号線VSL3を介して、無偏光画素である2つのB画素から画素信号を加算して読み出して、無偏光画素である1つのB画素のデジタル画素信号を生成する。このようにして、1ライン分の画素信号を生成する。
さらに、撮像部20-1は、例えば、図20の(c)(d)に示すように、撮像部20-1は、読出信号線VSL0~VSL3を介して、無偏光画素である2つの画素から画素信号を加算して読み出して、無偏光画素である1つの画素のデジタル画素信号を生成する。撮像部20-1は、図20に示す同一色で同一偏光特性の2画素を加算して1画素の画素信号を生成する処理を繰り返して画像信号を生成する。このように、撮像部20-1は、信号加算の対象となる画素を垂直方向に順次移動して、ライン毎に画素信号を生成する。
図21は、撮像部20-1の画素配置と撮像部20-1から出力される画素信号に基づく画像の関係を示している。図21の(a)に示す撮像部20-1の画素配置に対して、図20に示す処理を行うと、撮像部20-1から出力される画素信号に基づく画像は、図21の(b)に示すように、垂直方向の解像度が1/2となる。そこで、画像処理部30では、水平方向の解像度を1/2として、出力画像のアスペクト比が変化しないように処理してもよい。
図22は、水平方向の解像度を1/2とする解像度変換部の構成を例示している。解像度変換部35は、加算部351と除算部352を有している。解像度変換部35は、例えば反射成分調整部34から出力された画像信号を用いて解像度変換を行う。
解像度変換部35の加算部351は、水平方向に隣接する2画素の画素値を加算して、加算結果を除算部352へ出力する。除算部352は、1ビットの右シフト処理を行い、加算部351の加算結果を1/2とする演算を行う。このように、解像度変換部35は、水平方向に隣接する2画素の画素値を加算して、加算結果を1/2とする画像縮小処理を行う。したがって、解像度変換部35から出力される画像は、高フレームレートの動作が可能で画素信号のS/N比を向上できるように、撮像部で複数画素から信号が加算して読み出されても、アスペクト比を保つことができる。なお、図22では、加算部351に複数の加算器を設けて、乗算部352では加算部351の加算器毎に除算器を設ける場合を例示しているが、加算器と除算器をそれぞれ1つ設けて、2画素の画素信号から1画素の画素信号を生成する処理をライン毎に、順次水平方向に行うようにしてもよい。
なお、上述の実施の形態では、原色系のカラーフィルタを用いて撮像部が構成されている場合を例示したが、撮像部は補色系のカラーフィルタを用いて構成されてもよい。また、無偏光画素は色成分画素で構成されている場合に限らず、他の特性の画素例えば白画素や赤外領域に感度を有する赤外画素等が含まれていてもよい。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させる。または、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやSSD(Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-Ray Disc(登録商標))、磁気ディスク、半導体メモリカード等のリムーバブル記録媒体に、一時的または永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、プログラムは、リムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトからLAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークを介して、コンピュータに無線または有線で転送してもよい。コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、本明細書に記載した効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、記載されていない付加的な効果があってもよい。また、本技術は、上述した技術の実施の形態に限定して解釈されるべきではない。この技術の実施の形態は、例示という形態で本技術を開示しており、本技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施の形態の修正や代用をなし得ることは自明である。すなわち、本技術の要旨を判断するためには、請求の範囲を参酌すべきである。
また、本技術の撮像装置は以下のような構成も取ることができる。
(1) 撮像素子の4×4画素領域のうち、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、前記偏光画素を除く画素が前記4×4画素領域の過半数かつ無偏光画素である撮像部と、
前記撮像部で生成された前記偏光画素の画素信号と前記無偏光画素の画素信号を用いて、画素毎に無偏光成分と拡散反射成分の少なくともいずれかを算出する画像処理部と
を備える撮像装置。
(2) 前記画像処理部は、前記無偏光成分と前記拡散反射成分を算出して、算出した前記無偏光成分と前記拡散反射成分に基づき鏡面反射成分を算出する(1)に記載の撮像装置。
(3) 前記画像処理部は、前記無偏光成分と前記拡散反射成分の少なくともいずれか、または前記無偏光成分と前記拡散反射成分と前記鏡面反射成分を色成分毎に算出する(2)に記載の撮像装置。
(4) 前記画像処理部は、前記画素信号を用いてフィルタ処理を行い色成分毎の低周波成分を画素毎に算出して、画素位置毎に画素信号と当該画素と等しい色成分の低周波成分に基づき高周波成分情報を算出して、画素位置毎に算出した高周波成分情報と色成分毎の低周波成分から前記無偏光成分と前記拡散反射成分を前記色成分毎に算出する(3)に記載の撮像装置。
(5) 前記画像処理部は、偏光画素と同一色の無偏光画素の画素信号を用いて補間処理を行い前記偏光画素の無偏光成分を算出して、無偏光画素と同一色の偏光画素の画素信号を用いて補間処理を行い前記無偏光画素の拡散反射成分を算出する(3)に記載の撮像装置。
(6) 前記画像処理部は、前記拡散反射成分と前記鏡面反射成分の少なくとも一方の成分量を調整して合成する(2)乃至(5)のいずれかに記載の撮像装置。
(7) 前記画像処理部は、前記鏡面反射成分の成分量を低下させて合成する(6)に記載の撮像装置。
(8) 前記画像処理部は、前記拡散反射成分のみ成分量の調整を行う(6)に記載の撮像装置。
(9) 前記画像処理部は、前記無偏光成分または前記拡散反射成分を用いて被写体認識を行い、認識した被写体領域毎に前記拡散反射成分と前記鏡面反射成分の少なくとも一方の成分量の調整を行う(6)に記載の撮像装置。
(10) 前記撮像部は、偏光特性と色成分が同一の画素から信号を加算して画素信号の生成を行い、
前記画像処理部は、信号の加算が行われた画素の配列方向に対して直交する方向に、前記信号の加算が行われた画素数に応じた画像縮小処理を行う(1)乃至(9)のいずれかに記載の撮像装置。
(11) 前記撮像部で撮像される被写体には、前記撮像素子の偏光画素の偏光方向に対して直交する偏光方向の偏光光が照射されている(1)乃至(10)のいずれかに記載の撮像装置。
(12) 前記偏光光を照射する照明部をさらに備える(11)に記載の撮像装置。
この技術によれば、撮像素子の4×4画素領域のうち、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、且つ、4×4画素領域のうち過半数の画素が無偏光画素とされて、偏光画素の画素信号と無偏光画素の画素信号を用いて、画素毎に無偏光成分と拡散反射成分が算出される。このため、解像度と感度の高い無偏光画像と色成分毎の反射成分を取得できる。したがって、被写体画像の調整機能を有する撮像装置や、撮像部で生成された画像信号を用いて画像処理を行う機能を有した電子機器等に適している。
10・・・撮像装置
20,20-1,20-2,20-3,20-4,20-5・・・撮像部
21・・・センサ部
22,42・・・偏光子
30・・・画像処理部
31・・・無偏光成分算出部
32・・・拡散反射成分算出部
33・・・鏡面反射成分算出部
34・・・反射成分調整部
35・・・解像度変換部
351・・・加算部
352・・・除算部
40・・・照明部
41・・・光源

Claims (12)

  1. 撮像素子の4×4画素領域のうち、複数の色成分の少なくとも各色成分を含む画素が同一偏光方向の偏光画素であり、前記偏光画素を除く画素が前記4×4画素領域の過半数かつ無偏光画素である撮像部と、
    前記撮像部で生成された画素信号から、成分の算出を行う算出対象画素に対する無偏光周辺画素および同じ色成分で同一偏光特性である周辺画素の画素信号を用いて、前記算出対象画素の無偏光成分を算出して、前記算出対象画素に対する偏光周辺画素および同じ色成分で同一偏光特性の周辺画素の画素信号を用いて、前記算出対象画素の拡散反射成分を算出する画像処理部
    を備える撮像装置。
  2. 前記画像処理部は、前記無偏光成分と前記拡散反射成分を算出して、算出した前記無偏光成分と前記拡散反射成分に基づき鏡面反射成分を算出する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像処理部は、前記無偏光成分と前記拡散反射成分の少なくともいずれか、または前記無偏光成分と前記拡散反射成分と前記鏡面反射成分を色成分毎に算出する
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記画像処理部は、前記画素信号を用いてフィルタ処理を行い色成分毎の低周波成分を画素毎に算出して、画素位置毎に画素信号と当該画素と等しい色成分の低周波成分に基づき高周波成分情報を算出して、画素位置毎に算出した高周波成分情報と色成分毎の低周波成分から前記無偏光成分と前記拡散反射成分を前記色成分毎に算出する
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記画像処理部は、偏光画素と同一色の無偏光画素の画素信号を用いて補間処理を行い前記偏光画素の無偏光成分を算出して、無偏光画素と同一色の偏光画素の画素信号を用いて補間処理を行い前記無偏光画素の拡散反射成分を算出する
    請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記画像処理部は、前記拡散反射成分と前記鏡面反射成分の少なくとも一方の成分量を調整して合成する
    請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記画像処理部は、前記鏡面反射成分の成分量を低下させて合成する
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記画像処理部は、前記拡散反射成分のみ成分量の調整を行う
    請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記画像処理部は、前記無偏光成分または前記拡散反射成分を用いて被写体認識を行い、認識した被写体領域毎に前記拡散反射成分と前記鏡面反射成分の少なくとも一方の成分量の調整を行う
    請求項6に記載の撮像装置。
  10. 前記撮像部は、偏光特性と色成分が同一の画素から信号を加算して画素信号の生成を行い、
    前記画像処理部は、信号の加算が行われた画素の配列方向に対して直交する方向に、前記信号の加算が行われた画素数に応じた画像縮小処理を行う
    請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記撮像部で撮像される被写体には、前記撮像素子の偏光画素の偏光方向に対して直交する偏光方向の偏光光が照射される
    請求項1に記載の撮像装置。
  12. 前記偏光光を照射する照明部をさらに備える
    請求項11に記載の撮像装置。
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