JP7006213B2 - 加熱装置及び加熱方法 - Google Patents
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V01:第1の供給機構30から供給されるアンモニア及び第2の供給機構40から供給される他の燃料を燃焼させるために必要な理論酸素量(体積)、
V02:燃焼室に供給される全酸素量(体積)、
V11:第1の供給機構30から供給されるアンモニアを燃焼させるために必要な理論酸素量(体積)、
V12:第1の供給機構30から供給される酸素量(体積)、
としたときに、
(V12/V11)/(V02/V01)が特定の範囲内となるように制御することにより、NOxの発生を抑制できることに想到した。具体的には、本発明者らは、(V12/V11)/(V02/V01)を0.8以上とすることにより、アンモニアを用いることにより、炭素含有燃料の燃焼に由来して発生する二酸化炭素の発生量を抑制できると共に、NOxの発生量を顕著に抑制できることに想到した。
図3に示すような第1の流路、第2の流路及び第3の流路を有する重油燃焼バーナ(外径78mm)を備え、内壁寸法が300mm×300mm×1200mmである直方体状の燃焼室を用いて下記の条件で燃焼実験を行った。第1の供給機構から第1の流路にアンモニアと空気(これに含まれる酸素量はV12)を供給し、第2の供給機構から第2の流路にA重油と空気を供給した。また、第3の流路には空気のみを供給した。このようにしてアンモニア及びA重油の燃焼を行った。その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を、ヤナコ社製窒素酸化物・酸素自動計測器 ECL-88A Liteを用いて測定した。結果を表1及び図4に示す。
燃料:A重油(発熱量37.2MJ/L)及びアンモニア
A重油の供給量:0.97L/h
A重油とアンモニア(燃焼熱:18.6MJ/kg_gas)の混合比(発熱量ベース):A重油:アンモニア=70:30
V02/V01:1.2
V12/V11:0.8
V12/V11:0.9としたこと以外は、実験例1-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V12/V11:1.0としたこと以外は、実験例1-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V12/V11:1.1としたこと以外は、実験例1-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V12/V11:1.2としたこと以外は、実験例1-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V02/V01:1.09とし、V12/V11:0.9としたこと以外は、実験例1-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V12/V11:1.0としたこと以外は、実験例2-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V12/V11:1.1としたこと以外は、実験例2-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V12/V11:1.2としたこと以外は、実験例2-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V02/V01:1.05とし、V12/V11:0.9としたこと以外は、実験例1-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V12/V11:1.0としたこと以外は、実験例3-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
V12/V11:1.1としたこと以外は、実験例3-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。結果を表1及び図4に示す。
図2に示すような第1の流路と第2の流路を有する微粉炭燃焼バーナ(外径50mm)と補助バーナーとを備え、実験例1-1と同じ燃焼室を用いて下記の条件で燃焼実験を行った。第1の供給機構から微粉炭燃焼バーナーの第1の流路にメタンガスと空気を供給し、第2の供給機構から微粉炭燃焼バーナーの第2の流路に微粉炭と空気を供給して燃焼を行った。また、これに併せて、微粉炭燃焼バーナーの近傍に設けられる助燃用トーチにメタンガスと空気を供給して燃焼を行った。そして、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度を実験例1-1と同様にして測定した。また、CO2濃度を、ヤナコ社製 排ガス計測器 EIR-31Sを用いて測定した。結果を表2に示す。表2の備考欄には、実施例及び比較例の種別を示した。
燃料:微粉炭(発熱量37.2MJ/L)、メタンガス(発熱量36MJ/Nm3)
微粉炭の供給量:956g/h
助燃用トーチにおけるメタンガスの供給量:0.12Nm3/h
微粉炭及び助燃用トーチに供給されるメタンガスの合計と第1の流路に供給されるメタンガスとの混合比(発熱量ベース) (微粉炭+メタンガス):メタンガス=70:30
微粉炭燃焼バーナー及び助燃用トーチとは別にアンモニア供給ノズルを設け、第1の流路をこのアンモニア供給ノズルで構成したこと、並びに、微粉炭燃焼バーナーへのメタンガスの供給を行わなかったこと以外は、実験例4-1と同様にして燃焼実験を行った。すなわち、本実験例における微粉炭燃焼バーナーは、第2の流路のみを有していた。
燃料:微粉炭(発熱量37.2MJ/L)、メタンガス(発熱量36MJ/Nm3)及びアンモニア
微粉炭の供給量:956g/h
メタンガスの供給量:0.12Nm3/h
微粉炭及びメタンガスの合計とアンモニア(燃焼熱:18.6MJ/kg_gas)との混合比(発熱量ベース) (微粉炭+メタンガス):アンモニア=70:30
V02/V01:1.2
V12/V11:1.2
V12/V11が1.1になるようにV12を調節したこと以外は、実験例5-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度及びCO2濃度を実験例5-1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
V12/V11が1.0になるようにV12を調節したこと以外は、実験例5-1と同様にして燃焼実験を行い、その際に発生した排気ガス中のNOx濃度及びCO2濃度を実験例5-1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
Claims (7)
- 燃焼室と、
前記燃焼室に対してアンモニアと酸素とを供給する第1の供給機構と、
前記燃焼室に対して、アンモニア以外の炭素含有燃料である他の燃料と酸素とを供給する第2の供給機構と、
を備え、
前記燃焼室において、前記アンモニア及び前記他の燃料を燃焼させることにより熱量を発生させる加熱装置であって、
V01:前記第1の供給機構から供給されるアンモニア及び前記第2の供給機構から供給される前記他の燃料を燃焼させるために必要な理論酸素量(体積)、
V02:前記燃焼室に供給される全酸素量(体積)、
V11:前記第1の供給機構から供給されるアンモニアを燃焼させるために必要な理論酸素量(体積)、
V12:前記第1の供給機構から供給される酸素量(体積)、
としたときに、
(V12/V11)/(V02/V01)が0.8以上1.3以下である、加熱装置。 - キルンを構成する、請求項1に記載の加熱装置。
- 先端部が前記燃焼室内に位置しており、前記第2の供給機構に接続された第2の流路と、前記第1の供給機構に接続された第1の流路とを有するバーナーをさらに備える、請求項1又は2に記載の加熱装置。
- 前記アンモニアは、前記第1及び第2の供給機構のうち、前記第1の供給機構により供給され、
前記他の燃料は、前記第1及び第2の供給機構のうち、前記第2の供給機構により供給される、請求項1~3のいずれか一項に記載の加熱装置。 - 前記他の燃料が、気体燃料又は液体燃料である、請求項1~4のいずれか一項に記載の加熱装置。
- 第1の供給機構から燃焼室に対してアンモニアと酸素を供給すると共に第2の供給機構から前記燃焼室に対してアンモニア以外の燃料である他の燃料と酸素を供給し、前記燃焼室において燃焼させることにより熱量を発生させる加熱方法であって、
V01:前記第1の供給機構から供給されるアンモニア及び前記第2の供給機構から供給される前記他の燃料を燃焼させるために必要な理論酸素量(体積)、
V02:前記燃焼室に供給される全酸素量(体積)、
V11:前記第1の供給機構から供給されるアンモニアを燃焼させるために必要な理論酸素量(体積)、
V12:前記第1の供給機構から供給される酸素量(体積)、
としたときに、
(V12/V11)/(V02/V01)が0.8以上1.3以下となるように燃焼を行う、加熱方法。 - 前記燃焼室と、前記第1の供給機構と、前記第2の供給機構と、を備えるキルンを用いる、請求項6に記載の加熱方法。
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