JP7005634B2 - (ペル)フルオロポリエーテル-アミノ誘導体の合成方法 - Google Patents

(ペル)フルオロポリエーテル-アミノ誘導体の合成方法 Download PDF

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Description

本発明は、鎖末端に少なくとも1つのアミノ基を含む(ペル)フルオロポリエーテルポリマー(PFPE)の合成方法に関する。
(ペル)フルオロポリエーテルポリマー(PFPE)は潤滑剤として、広く知られており使用されている。とりわけ、磁気記録媒体(MRM)業界は、磁気ディスクを潤滑化させるために、(ペル)フルオロポリエーテルポリマーの誘導体を用いている。本用途に関して、鎖末端にアミノ基を含む(ペル)フルオロポリエーテルポリマーが典型的に用いられている。
とりわけ、米国特許第6083600号(INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION)は、磁気層合金フィルム上に配置するのに好適な、アミン安定化ペルフルオロポリエーテルポリマーを含む潤滑剤について開示している。好適なペルフルオロポリエーテルポリマーとしては、Montedison(イタリア)製のZ-DOL、Z-DIAC、及びDaikin(日本)製のDemnum(登録商標)が言及されている。しかし、これらのポリマーはディスクドライブ環境にて壊れると言われている。したがって、潤滑剤を安定化させるためにこれらのポリマーは、二級アミン又は三級アミン末端基などの、アミン末端基で末端保護される場合がある。とりわけ、ヒドロキシ官能性を有する従来の潤滑剤が、アミン化合物で末端保護される場合がある。アミン基置換ペルフルオロポリエーテル誘導体は、まず、好適な酸受容体の存在下で、Z-DOLをスルホニル無水物又は塩化物と反応させてZ-DOLのエステルを形成することにより調製することができ、次にエステルを単離し、溶媒を蒸留により除去し、更なる経過として、エステルを単官能性又は二官能性ジアミンで処理し、過剰のジアミンを除去する。
米国特許第6984759号(SOLVAY SOLEXIS S.P.A.)は、-CN末端基を有する、対応するペルフルオロポリエーテルの還元による、固体金属フッ化物上に担持された、Pd、Rh、又はRuにより構成された触媒の存在下でガス状水素を用いることによる、特に-CHNHを含む反応性末端基を有するペルフルオロポリエーテルの調製方法について開示している。
少なくとも1つの-OH基を含む出発物質をアミン化することによる一級アミンの合成方法が、例えば米国特許第8946463号(EVONIK DEGUSSA GMBH)、米国特許出願第20120232292号(BASF SE(ドイツ))、及び同第20120232309号(BASF SE(ドイツ))に開示されている。
しかし、上記特許文献はいずれも、高分子量を有する巨大分子(例えば、(ペル)フルオロポリエーテルポリマーなど)から出発する直接アミン化を実施することができることについて開示しておらず、また、このことについて言及をしていない。また、上記特許文献はいずれも、高分子量を有する(ペル)フッ素化巨大分子から合成が開始する場合に、高い転換率及び選択性率を得ることができることを示唆していない。
本出願者らは、PFPEアミノ誘導体を合成するために典型的に使用される、当該技術分野において既知の方法(例えば、上で引用した米国特許第6083600号に記載されているものなど)には複数の工程が必要とされ、これらは高コストで低転換率となることを記述した。更に、米国特許第6984759号に開示される方法もまた、-CN末端基を含むポリマーを得るために、複数の合成工程を必要とする欠点を示した。
本出願者らは、工業規模にて容易であり、かつ便利でありながら、ほとんど合成工程を必要とせず、高い選択性(好ましくは少なくとも90%、又はそれ以上)、及び高い転換率(好ましくは少なくとも70%、又はそれ以上)を有する、ペルフルオロポリエーテルポリマーのアミン誘導体の合成方法の必要性に直面した。
驚くべきことに、本出願者らは、(ポリ)アルコキシル化(ペル)フルオロポリエーテルポリマーから出発する直接アミン化により、(ペル)フルオロポリエーテルポリマーのアミノ誘導体を有利に調製することができることを発見した。
したがって、第1の態様において、本発明は、2つの鎖末端を有し、少なくとも1つの鎖末端が、以下の式:
-CH(J)CH(J)-NR
[式中、
及びJのそれぞれは独立して、水素原子;1~3個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖、好ましくはメチル;又はアリール基、好ましくはフェニルから選択され(但し、J及びJのうち少なくとも1つは水素原子である)、
及びRのそれぞれは独立して、水素原子、又は1~6個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖から選択される]
を満たす鎖[鎖(R)]を有する、(ペル)フルオロポリエーテル鎖[鎖(Rpf)]を含む(ポリ)アルコキシル化(ペル)フルオロポリエーテルポリマー[ポリマー(P)]の合成方法に関し、
前記鎖(Rpf)及び前記鎖(R)は、(ポリ)アルコキシル化鎖[鎖(R)]を介して互いに結合しており、
前記方法は、以下の工程:
(a)2つの鎖末端を有し、少なくとも1つの鎖末端が、以下の式のうち1つ:
(ROH-I)-[CHCHO]j1-H、
(ROH-II)-[CHCH(J)O]j2-H、又は
(ROH-III)-[CH(J)CHO]j3-H、
[式中、Jは独立して、直鎖又は分枝鎖アルキル又はアリール、好ましくはメチル、エチル、又はフェニルであり、
j1、j2、及びj3のそれぞれは独立して1~50の整数である]
を満たす鎖[鎖(ROH)]を有する(ペル)フルオロポリエーテル鎖[鎖(Rpf)]を含む、少なくとも1つの(ペル)フルオロポリエーテルポリマー[ポリマー(POH)]を、
式HNR[式中、互いに同一又は異なるR及びRのそれぞれは、水素原子、又は1~6個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖から選択される]の少なくとも1種の化合物と、
(i)元素周期表の第8族又は第9族に属する少なくとも1種の元素をベースにする少なくとも1種の触媒[化合物(C)]、
(ii)少なくとも1種の有機リン化合物[化合物(P)]、及び
(iii)少なくとも1種の溶媒
の存在下において反応させることを含む。
本明細書及び以降の請求項において:
- 例えば「ポリマー(P)」などのような表現における、式を特定する記号又は数字を囲む括弧の使用は、本文の残りから記号又は数字をよりよく区別する目的を有しているに過ぎず、したがって、前記括弧は省略することもでき;
- 頭字語「PFPE」は、「(ペル)フルオロポリエーテル」を表し、名詞として用いられる場合、文脈に応じて単数形又は複数形のいずれかを意味することが意図され;
- 用語「(ペル)フルオロポリエーテル」は、完全又は部分フッ素化ポリマーを示すことが意図される。
好ましくは、前記鎖(Rpf)は、式
-O-D-(CFX)z1-O(R)(CFX’)z2-D-O-
の鎖であり、
[式中、
z1及びz2は、互いに等しいか又は異なり、1以上であり;
X及びX’は、互いに同じであるか異なり、-F又は-CFであるが、
但し、z1及び/又はz2が1より大きい場合、X及びX’は-Fであり;
D及びDは、互いに等しいか又は異なり、1~6個、更により好ましくは1~3個の炭素原子を含むアルキレン鎖であり、前記アルキル鎖は、1~3個の炭素原子を含む少なくとも1個のペルフルオロアルキル基で任意選択により置換されており;
(R)は、繰り返し単位R°を含み、好ましくはそれからなり、前記繰り返し単位は、
(i)-CFXO-[式中、Xは、F又はCFである];
(ii)-CFXCFXO-[式中、Xは、出現ごとに等しいか又は異なり、F又はCFであり、但し、Xの少なくとも1つは、-Fである];
(iii)-CFCFCWO-[式中、互いに等しいか若しくは異なる、Wのそれぞれは、F、Cl、Hである];
(iv)-CFCFCFCFO-;
(v)-(CF-CFZ-O-[式中、jは0~3の整数であり、Zは一般式-O-R(f-a)-Tの基であり、R(f-a)は、0~10の数の繰り返し単位を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり、前記繰り返し単位は、以下:-CFXO-、-CFCFXO-、-CFCFCFO-、-CFCFCFCFO-(Xのそれぞれのそれぞれは、独立して、F又はCFである)の中から選択され、Tは、C~Cペルフルオロアルキル基である]
からなる群から独立に選択される。
より好ましくは、z1及びz2は、互いに等しいか又は異なり、1~10、更により好ましくは1~3である。
より好ましくは、D及びDは、互いに等しいか又は異なり、式-CH-、-CHCH-、又は-CH(CF)-の鎖である。
好ましくは、鎖(R)は、以下の式を満たす:
(R-I)
-[(CFXO)g1(CFXCFXO)g2(CFCFCFO)g3(CFCFCFCFO)g4]-
[式中、
- Xは、-F及び-CFから独立して選択され、
- X、Xは、互いに等しいか又は異なり、出現ごとに独立して-F、-CFであり、但しXの少なくとも1つは-Fであり;
- g1、g2、g3、及びg4は、互いに等しいか又は異なり、独立して、g1+g2+g3+g4が2~300、好ましくは2~100の範囲であるような0以上の整数であり;g1、g2、g3及びg4の少なくとも2つはゼロと異なっていなければならず、異なる繰り返し単位は、鎖に沿って概して統計的に分布している]。
より好ましくは、鎖(R)は、式:
(R-IIA) -[(CFCFO)a1(CFO)a2]-
[式中、
- a1及びa2は、独立して、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるような0以上の整数であり;a1及びa2は共に好ましくはゼロではなく、比a1/a2は好ましくは0.1~10に含まれる];
(R-IIB) -[(CFCFO)b1(CFO)b2(CF(CF)O)b3(CFCF(CF)O)b4]-
[式中、
b1、b2、b3、b4は、独立して、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるような0以上の整数であり;好ましくは、b1は0であり、b2、b3、b4は、0より大きく、比b4/(b2+b3)は、1以上である];
(R-IIC) -[(CFCFO)c1(CFO)c2(CF(CFcwCFO)c3]-
[式中、
cw=1又は2であり;
c1、c2、及びc3は、独立して、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるように選択される0以上の整数であり;好ましくは、c1、c2及びc3は、全て0より大きく、比c3/(c1+c2)は、概して0.2より小さい);
(R-IID) -[(CFCF(CF)O)]-
[式中、
dは、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるような0より大きい整数である];
(R-IIE) -[(CFCFC(HalO)e1-(CFCFCHO)e2-(CFCFCH(Hal)O)e3]-
[式中、
- Halは、出現ごとに等しいか又は異なり、フッ素原子及び塩素原子から選択されるハロゲン、好ましくはフッ素原子であり;
- e1、e2、及びe3は、互いに等しいか又は異なり、独立して、(e1+e2+e3)の和が2~300に含まれるような0以上の整数である]
から選択される。
更により好ましくは、鎖(R)は、以下の式(R-III)を満たす:
(R-III) -[(CFCFO)a1(CFO)a2]-
[式中、
- a1及びa2は、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるような0より大きい整数であり、比a1/a2は、概して0.1~10、より好ましくは0.2~5に含まれる]。
好ましくは、前記鎖は、以下の式(R-I)~(R-III)のうち1つを満たす:
(R-I) -CHCH-NR
(R-II) -CHCH(CH)-NR
(R-III) -CH(CH)CH-NR
[式中、
及びRは上で定義したとおりである]。
より好ましくは、前記鎖(R)は、上で示した式(R-I)を満たす。
より好ましくは、R及びRは共に水素原子である。
好ましくは、前記鎖(R)は、以下の式を満たす:
-[(CH(J)CH(J)O]
[式中、
jは1~50、より好ましくは1~20、更により好ましくは1~10、更により好ましくは1~8の整数であり;
J及びJのそれぞれは独立して、水素原子、1~3個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖(より好ましくはメチル)、又はアリール基(より好ましくはフェニル)から選択され;
但し、J及びJのうち少なくとも1つは水素原子である]。
好ましい実施形態に従うと、J及びJは独立して、水素原子及びメチルから選択される。更により好ましくは、J及びJは共に水素原子である。
好ましい実施形態に従うと、jは1~6の整数である。
2つの鎖末端を有し、その鎖末端が共に上で定義した鎖(R)を有する鎖(Rpf)を含むポリマー(P)の実施形態が、本発明においては特に好ましい。
別の実施形態に従うと、その鎖末端の一方のみが、上で定義した鎖(R)を有し、他方の鎖末端がハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、1~6個の炭素原子を含むペルフルオロ化アルキル基(好ましくは-CF、-C、C)から選択される基を有するポリマー(P)は、鎖(Rpf)を含む。
好ましくは、前記ポリマー(POH)は、ポリマー(P)に関して上で定義した鎖(Rpf)を含む。
好ましくは、前記鎖(ROH)は、以下の式(ROH-I)~(ROH-III)のうち1つを満たす:
(ROH-I) -(CHCHO)j1-H
(ROH-II) -[CHCH(CH)O]j2-H
(ROH-III) -[(CHCHO)j3-(CHCH(CH)O)j4j(x)-H
[式中、
j1及びj2はそれぞれ独立して、1~20、好ましくは1~15、より好ましくは1~10、更により好ましくは1~8、及び更により好ましくは1~6の整数であり;
j3、j4、及びj(x)は、j3及びj4の和が2~15、より好ましくは3~15、更により好ましくは4~15、及び更により好ましくは4~10となるような、1より大きい整数であり;
及びRは上で定義したとおりである]。
より好ましくは、前記鎖(ROH)は、上で示した式(ROH-I)[式中、j1は1~6の整数である]を満たす。
好ましくは、前記ポリマー(POH)は、400~10,000、より好ましくは400~5,000の数平均分子量を有する。
好ましいポリマー(POH)は、NaBHなどの還元剤を用いる、いくつかの当該技術分野において既知の方法に従った、対応するPFPEカルボン酸又はエステルの化学還元により、又は、例えば米国特許第6509509号(AUSIMONT S.P.A.)(2001年7月5日)、同第6573411号(AUSIMONT S.P.A.)(2002年11月21日)、国際公開第2008/122639号(SOLVAY SOLEXIS S.P.A.)(2008年10月16日)に開示されている触媒水素化により、製造することができる。 PFPEカルボン酸又はPFPEエステルの前駆体は、例えば、米国特許第3847978号(MONTEDISON S.P.A.)(1974年11月12日)、同第3766251号(MONTEDISON S.P.A.)(1973年10月16日)、同第3715378号(MONTEDISON S.P.A.)(1973年2月6日)、同第3665041号(MONTEDISON S.P.A.)(1972年5月23日)、同第4647413号(MINNESOTA MINING)(1987年3月3日)、欧州特許第151877A号(MINNESOTA MINING)(1985年8月21日)、米国特許第3442942号(MONTEDISON S.P.A.)(1969年5月6日)、同第577291号(AUSIMONT S.P.A.)(1998年7月7日)、同第5258110号(AUSIMONT S.R.L.)(1993年11月2日)、又は同第7132574号(SOLVAY SOLEXIS S.P.A.)(2006年11月7日)に教示されるようなフルオロオレフィンの酸化重合による、又は、HFPO(ヘキサフルオロプロピレンオキシド)の開環重合による、異なる方法に従って製造することができる。
例えば、本発明による方法において出発原料として有用な好適なポリマーは、商品名Fluorolink(登録商標)でSolvay Specialty Polymers Italy S.p.A.から商業的に入手可能である。
好ましくは、前記化合物(C)は、鉄、コバルト、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、及びイリジウムを含む、好ましくはこれらからなる基で選択される少なくとも1種の元素をベースにする。より好ましくは、前記化合物(C)はルテニウムをベースにする。
好ましくは、前記化合物(P)は、以下の式(P-I)を満たす:
Figure 0007005634000001
[式中、
nは0又は1であり;
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のそれぞれは、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、アルキルジフェニルホスフィン(アルキル鎖は1~4個の炭素原子を含む)、3~10員を含むシクロアルキル基、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を含む、3~10員ヘテロシクリル基、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を任意選択により含む5~14員アリール基から独立して選択され;上記基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、-NH、及び1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖から選択される1個の置換基[基(S)]で任意選択により置換されており;
、Y、及びYはそれぞれ独立して、σ結合、又はメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、若しくはヘキサメチレンから選択されるアルキレン基であり、前記アルキレン基は、上で定義した1つ以上の基(S)で任意選択により置換されており;
Aは、任意選択により置換されたN、O、P、C~Cアルキル、N、O及びSから選択される1つのへテロ原子を任意選択により含むC~C10シクロアルキル、N、O及びSから選択される1つのへテロ原子を任意選択により含むC~C14芳香族基、又は、以下の式(A-I)及び(A-II)のうち1つを満たす基から選択される基である:
Figure 0007005634000002
[式中、
m及びqはそれぞれ独立して、0又は1~4の整数であり、
及びRはそれぞれ独立して、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、-OR基又は-N(R7*基[式中、R及びR7*はそれぞれ独立して、水素原子、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、及び5~10員を含むアリール基から選択される]を含む基から選択され;
及びXはそれぞれ独立して、NH、O、及びSから選択され;
はσ結合、又は-N(R10)-、-O-、-S-、-C(R11)(R12)-[式中、R10は、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、3~10員を含むシクロアルキル基、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を含む、3~10員ヘテロシクリル基、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を任意選択により含む5~14員アリール基であり;上記の基は、上で定義した1つ以上の基(S)で任意選択により置換されている]から選択される二価の基であり;
11及びR12はそれぞれ独立して、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル基、3~10員を含むシクロアルキル基、3~10員シクロアルコキシ、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を含む3~10員ヘテロシクリル、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を任意選択により含む5~14員アリールオキシ基から選択され;上記の基は、上で定義した1つ以上の基(S)で任意選択により置換されている]]。
より好ましくは、前記化合物(P)は、上で示したとおりの式(P-I)を満たし、式中、
nは0又は1であり;
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のそれぞれは、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、3~10員を含むシクロアルキル基、5~14員アリール基から独立して選択され;
、Y、及びYはそれぞれ独立して、σ結合、又はメチレン、エチレン、及びトリメチレンから選択されるアルキレン基であり;
AはC~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、又は以下の式の二価若しくは三価の基であり:
Figure 0007005634000003
[式中、
はOであり;
は、σ結合、又は式-C(R11)(R12)-[式中、R11及びR12はそれぞれ独立して、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル基から選択される]の二価の基である]。
更により好ましくは、前記化合物(P)は、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(ジホス又はdppe)、1,2-ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(dppp)、1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(dppb)、2,3-ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタン(dcpe)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(キサントホス)、1,1’-[2,7-ビス(1,1-ジメチルエチル)-9,9-ジメチル-9H-キサンテン-4,5-ジイル]ビス(1,1-ジフェニル)ホスフィ(t-bu-キサントホス)、及び1,1,1-トリス(ジフェニルホスフィノメチル)エタン(トリホス)を含む、好ましくはこれらからなる基から選択される。キサントホスが特に好ましい。
特に好ましい実施形態に従うと、本発明に従った方法の工程(a)は、前記化合物(C)と前記化合物(P)との間に錯体が存在する状態で実施される。ルテニウム及びキサントホスを含む錯体の存在下で工程(a)を実施すると、転換率及び選択性の観点から、驚くべき結果が得られた。
好ましい実施形態に従うと、前記溶媒は、極性溶媒、無極性溶媒、及びこれらの混合物から選択される。
好ましくは、前記無極性溶媒は、飽和及び不飽和炭化水素(例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、及びメシチレン)、直鎖及び環状エーテル(例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、1,4-ジオキサン、tert-ブチルメチルエーテル(MTBE)、ジグリム、及び1,2-メトキシエタン)を含む群から選択される。
好ましくは、前記極性溶媒は、極性プロトン性溶媒及び非プロトン性溶媒を含む群で選択される。
好適な極性非プロトン性溶媒は、ジメチルホルムアミド、ホルムアミド、及びアセトニトリルを含む群で選択される。
より好ましくは、前記極性プロトン性溶媒は水及びアルコールから選択される。好適なアルコールは、3,3-ジメチル-1-ブタノール、3,3-ジメチル-2-ブタノール、2-トリフルオロメチル-2-プロパノール、2-メチル-2-プロパノール、2-メチル-2-ブタノール、2,3-ジメチル-2-ブタノールを含む群で選択される。
少なくとも1種のアルコールを用いると、良好な結果が得られた。
好ましくは、前記少なくとも1種のポリマー(POH)を、前記少なくとも1種の化合物(C)及び前記少なくとも1種の化合物(P)と共に混合することにより工程(a)を実施する。
任意選択により、工程(a)を実施する前に工程(a)を実施し、この工程は、前記少なくとも1種の化合物(C)、前記少なくとも1種の化合物(P)、及び前記溶媒を共に混合して混合物[混合物(CP)]を得ること、及び次いで、工程(a)において、前記混合物(CP)を前記少なくとも1種のポリマー(POH)、及び上で定義したとおりの式HNRの前記化合物と接触させることを含む。
好ましくは、前記工程(a)を加熱しながら、より好ましくは50℃~200℃の温度で、更により好ましくは100℃~180℃の温度で実施する。
好ましくは、前記工程(a)を圧力をかけて、より好ましくは約1.5~3atmの圧力にて実施する。
好ましくは、前記工程(a)を不活性雰囲気下にて、より好ましくはアルゴン、窒素ガス、又はこれらの混合物を使用して実施する。
好ましくは、前記化合物(C)を、前記ポリマー(POH)の総重量に基づいて0.01重量%より大きい量、より好ましくは0.05~10重量%、更により好ましくは0.1~1.0重量%の量で使用する。
好ましくは、工程(a)は、上で定義した少なくとも1種のポリマー(POH)を、式HNRの少なくとも1種の化合物[R及びRのそれぞれは互いに同一又は異なっており、水素原子、又は1~3個の炭素原子を含む分枝鎖アルキル鎖の線形から選択され、但し、R及びRのうち少なくとも1つは水素原子である]と反応させることにより実施される。好ましい実施形態に従うと、R及びRは共に水素原子である。
好ましくは、工程(a)は加熱しながら、より好ましくは60℃~210℃、更により好ましくは110℃~190℃の温度で実施する。
本発明は、以下の実験の項に含まれる実施例によってより詳細に以下に例証される。実施例は、例証的であるに過ぎず、決して本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
材料及び方法
ポリマー(I)-以下の式を満たすポリ(エトキシ)ペルフルオロポリエーテル:HO(CHCHO)j1CHCFO(CFCFO)a1(CFO)a2CFCH(OCHCHj1OH
[式中、j1=5、a1/a2約1、数平均分子量(Mn)2,200、F=1.8である]を、国際公開第2014/090649号に開示されている手順に従い製造した。
ポリマー(II)-以下の式を満たすFluorolink(登録商標)E10H PFPE:
HO(CHCHO)j1CHCFO(CFCFO)a1(CFO)a2CFCHO(CHCHO)j1
(j1=1.79、a1/a2=1.2、平均分子量(Mn)1,765、及び当量(Ew)=962である)。
実施例1-ポリマー(I)のアミン化
アルゴン雰囲気下にて、0.024g(0.025mmol)のカルボニルクロロヒドロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)(CAS番号:16971-33-8)、0.017g(0.030mmol)のキサントホス(CAS番号:161265-03-8)、及び溶媒としての8mLの2-メチル-2-ブタノールを、30mLのステンレス製オートクレーブ(内径2.0cm)に仕込んだ。次に、真空ポンプでオートクレーブを排気し、2barのアルゴンで加圧した。次に、1時間撹拌しながらオートクレーブを140℃で加熱した。室温まで冷却した後、オートクレーブを開けて2mL(3.0g)のポリマー(I)をアルゴン雰囲気下にて添加した。オートクレーブを閉じ、真空ポンプで再び排気した。氷水中でオートクレーブを冷却しながら、1.0gのNHをガスシリンダーから、凝縮させてオートクレーブに入れた。次に、混合物を160℃で撹拌しながら加熱し、同一温度で12時間維持した。室温まで冷却した後、オートクレーブをゆっくりと通気し、ロータリーエバポレーター上で減圧下にて反応混合物を蒸発させ、溶媒を除去した。残留液体を濾過し、13C-NMRで分析した。
分析では、ヒドロキシル鎖末端の100%の転換率と、一級アミンへの95%の選択性を示した(残りは副生成物としての二級アミンであった)。
実施例2-ポリマー(II)のアミン化
ポリマー(II)から開始する、実施例1に記載するのと同一手順を、繰り返した。
13C-NMRによる分析では、ヒドロキシル鎖末端の92%の転換率と、一級アミンへの93%の選択性を示した(残りは副生成物としての二級アミンであった)。
実施例3-ポリマー(I)のアミン化
ポリマー(I)から開始し、0.012g(0.0125mmol)のCAS 16971-33-8、及び0.0087g(0.015mmol)のCAS 161265-03-8)を用いる、実施例1に記載するのと同一手順を繰り返した。
13C-NMRによる分析では、ヒドロキシル鎖末端の70%の転換率と、第一級アミンへの94%の選択性を示した(残りは副生成物としての第二級アミンであった)。
実施例4-ポリマー(II)のアミン化
アルゴン雰囲気下にて、0.024g(0.025mmol)のCAS 16971-33-8、0.017g(0.030mmol)のCAS 161265-03-8、2mL(3.0g)のポリマー(II)、及び溶媒としての8mLの2-メチル-2-ブタノールを30mLのステンレス製オートクレーブに仕込み、これを閉じて真空ポンプにより排気した。氷水中でオートクレーブを冷却しながら、1.0gのNHをガスシリンダーから、凝縮させてオートクレーブに入れた。次に、混合物を160℃で撹拌しながら加熱し、同一温度で12時間維持した。室温まで冷却した後、オートクレーブをゆっくりと通気し、ロータリーエバポレーター上で減圧下にて反応混合物を蒸発させ、溶媒を除去した。残留液体を濾過し、13C-NMRで分析した。
分析では、ヒドロキシル鎖末端の85%の転換率と、一級アミンへの92%の選択性を示した(残りは副生成物としての二級アミンであった)。
比較例1-溶媒を用いないポリマー(II)のアミン化
溶媒として2-メチル-2-ブタノールを添加することなく、実施例2に記載するのと同一手順を繰り返した。
13-NMRによる分析では、ヒドロキシル鎖末端の42%の転換率と、一級アミンへの77%の選択性を示した(残りは副生成物としての二級アミンであった)。

Claims (15)

  1. 2つの鎖末端を有し、少なくとも1つの鎖末端が、以下の式:
    -CH(J)CH(J)-NR
    [式中、
    及びJのそれぞれは独立して、水素原子;1~3個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖、好ましくはメチル;又はアリール基、好ましくはフェニルから選択され、但し、J及びJのうち少なくとも1つは水素原子であり、
    及びRのそれぞれは独立して、水素原子、又は1~6個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖から選択される]
    を満たす鎖[鎖(R)]を有する(ペル)フルオロポリエーテル鎖[鎖(Rpf)]を含む、(ポリ)アルコキシル化(ペル)フルオロポリエーテルポリマー[ポリマー(P)]の合成方法であって、
    前記鎖(Rpf)及び前記鎖(R)は、(ポリ)アルコキシル化鎖[鎖(R)]を介して互いに結合しており、
    前記方法は、以下の工程
    (a)2つの鎖末端を有する(ペル)フルオロポリエーテル鎖[鎖(Rpf)]を含み、少なくとも1つの鎖末端が、以下の式のうち1つ:
    (ROH-I) -[CHCHO]j1-H、
    (ROH-II) -[CHCH(J)O]j2-H、又は
    (ROH-III) -[CH(J)CHO]j3-H、
    [式中、
    Jは独立して、直鎖又は分枝鎖アルキル又はアリール、好ましくはメチル、エチル、又はフェニルであり、
    j1、j2、及びj3のそれぞれは独立して1~50の整数である]
    を満たす鎖[鎖(ROH)]を有する少なくとも1つの(ペル)フルオロポリエーテルポリマー[ポリマー(POH)]を、
    式HNR[式中、互いに同一又は異なるR及びRのそれぞれは、水素原子、又は1~6個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖から選択される]の少なくとも1種の化合物と、
    (i)元素周期表の第8族又は第9族に属する少なくとも1種の元素をベースにする少なくとも1種の触媒[化合物(C)]、
    (ii)少なくとも1種の有機リン化合物[化合物(P)]、及び
    (iii)少なくとも1種の溶媒
    の存在下において、反応させること
    を含む、方法。
  2. 前記鎖(Rpf)が以下の式を満たす、請求項1に記載の方法:
    -O-D-(CFX)z1-O(R)(CFX’)z2-D-O-
    [式中、
    z1及びz2は、互いに等しいか又は異なり、1以上であり;
    X及びX’は、互いに等しいか又は異なり、-F又は-CFであるが、
    但し、z1及び/又はz2が1より大きい場合、X及びX’は-Fであり、
    D及びDは、互いに等しいか又は異なり、1~6個、更により好ましくは1~3個の炭素原子を含むアルキレン鎖であり、前記アルキレン鎖は、1~3個の炭素原子を含む少なくとも1個のペルフルオロアルキル基で任意選択により置換されており;
    (R)は、繰り返し単位R°を含み、好ましくはそれからなり、前記繰り返し単位は独立して、
    (i)-CFXO-[式中、XはF又はCFである]、
    (ii)-CFXCFXO-[式中、Xは、出現ごとに等しいか又は異なり、F又はCFであり、但し、Xの少なくとも1つは、-Fである];
    (iii)-CFCFCWO-[式中、互いに等しいか若しくは異なる、Wのそれぞれは、F、Cl又はHである];
    (iv)-CFCFCFCFO-;
    (v)-(CF-CFZ-O-[式中、jは0~3の整数であり、Zは一般式-O-R(f-a)-Tの基であり、R(f-a)は、0~10の数の繰り返し単位を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり、前記繰り返し単位は、以下:-CFXO-、-CFCFXO-、-CFCFCFO-、-CFCFCFCFO-(Xのそれぞれのそれぞれは、独立して、F又はCFである)の中から選択され、Tは、C-Cペルフルオロアルキル基である]
    からなる群から選択される
  3. 前記鎖(R)が以下の式を満たす、請求項2に記載の方法:
    (R-I)
    -[(CFXO)g1(CFXCFXO)g2(CFCFCFO)g3(CFCFCFCFO)g4]-
    [式中、
    - Xは、-F及び-CFから独立して選択され、
    - X、Xは、互いに等しいか又は異なり、出現ごとに独立して-F又は-CFであり、但し 及びX のうち少なくとも1つは-Fであり、
    - g1、g2、g3、及びg4は、互いに等しいか又は異なり、独立して、g1+g2+g3+g4が2~300、好ましくは2~100の範囲であるような0以上の整数であり;g1、g2、g3及びg4の少なくとも2つはゼロと異なっていなければならず、異なる繰り返し単位は、鎖に沿って概して統計的に分布している]。
  4. 前記鎖(R)が以下の式から選択される、請求項2又は3に記載の方法:
    (R-IIA) -[(CFCFO)a1(CFO)a2]-
    [式中、
    - a1及びa2は、独立して、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるような0以上の整数であり;a1及びa2は共に好ましくはゼロではなく、比a1/a2は好ましくは0.1~10に含まれる]
    (R-IIB) -[(CFCFO)b1(CFO)b2(CF(CF)O)b3(CFCF(CF)O)b4]-
    [式中、
    b1、b2、b3、b4は、独立して、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるような0以上の整数であり;好ましくは、b1は0であり、b2、b3、b4は、0より大きく、比b4/(b2+b3)は、1以上である]
    (R-IIC) -[(CFCFO)c1(CFO)c2(CF(CFcwCFO)c3]-
    [式中、
    cw=1又は2であり;
    c1、c2、及びc3は、独立して、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるように選択される0以上の整数であり;好ましくは、c1、c2及びc3は、全て0より大きく、比c3/(c1+c2)は、概して0.2より小さい];
    (R-IID) -[(CFCF(CF)O)]-
    [式中、
    dは、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるような0より大きい整数である];
    (R-IIE) -[(CFCFC(HalO)e1-(CFCFCHO)e2-(CFCFCH(Hal)O)e3]-
    [式中、
    - Halは、出現ごとに等しいか又は異なり、フッ素原子及び塩素原子から選択されるハロゲン、好ましくはフッ素原子であり、
    - e1、e2、及びe3は、互いに等しいか又は異なり、独立して、(e1+e2+e3)の和が2~300に含まれるような0以上の整数である]。
  5. 前記鎖(R)が、ここで以下の式(R-III)を満たす、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法:
    (R-III) -[(CFCFO)a1(CFO)a2]-
    [式中、
    - a1及びa2は、数平均分子量が900~10,000、好ましくは900~5,000であるような0より大きい整数であり、比a1/a2は、概して0.1~10、より好ましくは0.2~5に含まれる]。
  6. 前記鎖(R)が以下の式(R-I)~(R-III)のうち1つを満たす、請求項1に記載の方法:
    (R-I) -CHCH-NR
    (R-II) -CHCH(CH)-NR
    (R-III) -CH(CH)CH-NR
    [式中、
    及びRのそれぞれは独立して、水素原子、又は1~6個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖から選択される]。
  7. 前記鎖(R)が以下の式を満たす、請求項1に記載の方法:
    -[(CH(J)CH(J)O]
    [式中、
    jは1~50、より好ましくは1~20、更により好ましくは1~10、更により好ましくは1~8の整数であり、
    J及びJのそれぞれは独立して、水素原子、1~3個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖(より好ましくはメチル)、又はアリール基(より好ましくはフェニル)から選択され、
    但し、J及びJのうち少なくとも1つは水素原子である]。
  8. 前記鎖(ROH)が以下の式(ROH-I)~(ROH-III)のうちいずれか1つを満たす、請求項1に記載の方法:
    (ROH-I) -(CHCHO)j1-H
    (ROH-II) -[CHCH(CH)O]j2-H
    (ROH-III) -[(CHCHO)j3-(CHCH(CH)O)j4j(x)-H
    [式中、
    j1及びj2はそれぞれ独立して、1~20、好ましくは1~15、より好ましくは1~10、更により好ましくは1~8、及び更により好ましくは1~6の整数であり、
    j3、j4、及びj(x)は、j3及びj4の和が2~15、より好ましくは3~15、更により好ましくは4~15、及び更により好ましくは4~10となるような、1より大きい整数である]。
  9. 前記化合物(C)が、鉄、コバルト、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、及びイリジウムを含む群で選択される、好ましくはこれらからなる群で選択される、少なくとも1種の元素をベースにする、請求項1に記載の方法。
  10. 前記化合物(P)が以下の式(P-I)を満たす、請求項1に記載の方法:
    Figure 0007005634000004
    [式中、
    nは0又は1であり、
    R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のそれぞれは、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、アルキルジフェニルホスフィン(アルキル鎖は1~4個の炭素原子を含む)、3~10員を含むシクロアルキル基、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を含む、3~10員ヘテロシクリル基、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を任意選択により含む5~14員アリール基から選択され、上記基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、-NH、及び1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖から選択される1個の置換基[基(S)]で任意選択により置換されており、
    、Y、及びYはそれぞれ独立して、σ結合、又はメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、若しくはヘキサメチレンから選択されるアルキレン基であり、前記アルキレン基は、上で定義した1つ以上の基(S)で任意選択により置換されており、
    Aは、任意選択により置換されたN、O、P、C~C アルカンジイル若しくはC ~C アルカントリイル、N、O及びSから選択される1つのへテロ原子を任意選択により含むC~C10シクロアルカンジイル若しくはC ~C 10 シクロアルカントリイル、N、O及びSから選択される1つのへテロ原子を任意選択により含むC~C14芳香族基、又は、以下の式(A-1)及び(A-II)のうち1つを満たす基から選択される基である:
    Figure 0007005634000005
    [式中、
    m及びqはそれぞれ独立して、0又は1~4の整数であり、
    及びRはそれぞれ独立して、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、-OR基又は-N(R7*基[式中、R及びR7*はそれぞれ独立して、水素原子、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、及び5~10員を含むアリール基から選択される]を含む基から選択され、
    及びXはそれぞれ独立して、NH、O、及びSから選択され、
    はσ結合、又は-N(R10)-、-O-、-S-、-C(R11)(R12)-[式中、R10は、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、3~10員を含むシクロアルキル基、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を含む、3~10員ヘテロシクリル基、又はN、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を任意選択により含む5~14員アリール基から選択され、上記の基は、上で定義した1つ以上の基(S)で任意選択により置換されている]から選択される二価の基であり、
    11及びR12はそれぞれ独立して、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル基、3~10員を含むシクロアルキル基、3~10員シクロアルコキシ、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を含む3~10員ヘテロシクリル、N、O及びSから選択される少なくとも1つのへテロ原子を任意選択により含む5~14員アリールオキシ基から選択され、上記の基は、上で定義した1つ以上の基(S)で任意選択により置換されている]]。
  11. 前記化合物(P)が式(P-I)を満たす、請求項10に記載の方法:
    Figure 0007005634000006
    [式中、
    nは0又は1であり、
    R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のそれぞれは、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル鎖、3~10員を含むシクロアルキル基、5~14員アリール基から選択され、
    、Y、及びYはそれぞれ独立して、σ結合、又はメチレン、エチレン、及びトリメチレンから選択されるアルキレン基であり、
    AはC~C アルカンジイル、C ~C アルカントリイル、C~C10シクロアルカンジイル、C ~C 10 シクロアルカントリイル、又は以下の式の二価若しくは三価の基である、
    Figure 0007005634000007
    [式中、
    はOであり、
    は、σ結合、又は式-C(R11)(R12)-[式中、R11及びR12はそれぞれ独立して、1~10個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル基から選択される]の二価の基である]]。
  12. 前記工程(a)が、前記化合物(C)と前記化合物(P)との間に錯体が存在する状態で実施される、請求項1に記載の方法。
  13. 前記溶媒が極性プロトン性溶媒である、請求項1に記載の方法。
  14. 工程(a)を実施する前に、工程(a)を実施することを含み、前記工程(a)は、前記少なくとも1種の化合物(C)、前記少なくとも1種の化合物(P)、及び前記溶媒を共に混合して混合物[混合物(CP)]を得ること、及び次いで、工程(a)において、前記混合物(CP)を前記少なくとも1種のポリマー(POH)、及び式HNR[式中、互いに同一又は異なるR及びRのそれぞれは、水素原子、又は1~6個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル鎖から選択される]の前記化合物と接触させることを含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記化合物(C)が、前記ポリマー(POH)の総重量を基準にして0.01重量%より大きい量で存在する、請求項1に記載の方法。
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