JP7003868B2 - 重量計測システム及び車両分離方法 - Google Patents

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Description

車両道路を走行する車両の重量を計測する重量計測システム、及び当該重量計測システムにおいて車両を1台毎に分離する車両分離方法に関する。
従来、車両道路を走行する車両の重量を計測し、計測した重量が法令に規定された基準を超えるか否かを判定する処理が行われている。車両1台分の重量を正確に計測するためには、走行する車両を1台毎に区切るための処理(以下、「車両分離」という。)が必要となる。
特許文献1には、車両分離を行う車両分離機と、車輪が載ることにより輪重を検出する計測部とを備え、車両1台分の重量を計測する車両計測装置が開示されている。前記車両分離機は、車両道路の両側に設置された一対の光センサで構成される。一方の光センサは光信号を発信し、他方の光センサは当該光信号を受信する。前記車両分離機は、光センサにおける前記光信号の受信状態と遮断状態とに基づいて車両を1台毎に分離する。
特開2012-18149号公報
しかし、特許文献1に記載の車両計測装置では、計測部とは別に、車両分離を行うための機器(車両分離機)が必要となる。このため、車両の重量を計測するためのシステム全体の構成が複雑化する問題がある。
本発明の目的は、簡易な構成により車両1台毎の重量を計測することが可能な重量計測システム及び車両分離方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る重量計測システムは、車両の走行方向に所定の間隔で配置された複数の輪重センサから出力される車輪毎の検出信号を取得する検出信号取得部と、前記検出信号取得部により取得された前記検出信号に基づいて、前記車輪の走行速度及び輪重を算出する算出部と、前記算出部により先行して算出された先行車輪の前記走行速度及び前記輪重と、前記算出部により後行して算出された後行車輪の前記走行速度及び前記輪重とに基づいて、前記輪重センサ毎に、当該輪重センサに対応する前記輪重が同一の前記車両の輪重であるか否かを判定する分離判定部と、前記複数の輪重センサのそれぞれに対する前記分離判定部の判定結果に基づいて、前記算出部により算出された前記輪重を前記車両1台毎に分離する車両分離部と、前記車両分離部により分離された前記車両1台毎の前記輪重に基づいて、前記車両の重量を計測する重量計測部と、を備える。
この構成によれば、輪重センサの検出信号に基づいて輪重を車両1台毎に分離して、当該車両の重量を算出する。すなわち、重量計測システムによれば、車両を分離するための別途の機器を必要とせず、輪重を検出するための軸重センサにより車両を分離できるため、簡易な構成により車両1台毎の重量を計測することが可能となる。
本発明の他の局面に係る重量計測システムは、前記分離判定部は、前記輪重センサに対応する前記先行車輪の前記輪重と当該輪重センサに対応する前記後行車輪の前記輪重との差の絶対値が第1閾値以上の場合に、前記先行車輪の前記輪重と前記後行車輪の前記輪重とが同一の前記車両の輪重でないと判定して、当該輪重センサに第1フラグを設定する構成としてもよい。
この構成によれば、先行車輪の輪重と後行車輪の輪重との差が第1閾値以上の場合に輪重が車両1台毎に分離される。よって、輪重の大きさに基づいて車両を分離することができる。
本発明の他の局面に係る重量計測システムは、前記分離判定部は、前記輪重センサに対応する前記先行車輪の前記走行速度と当該輪重センサに対応する前記後行車輪の前記走行速度との差の絶対値が第2閾値以上の場合に、前記先行車輪の前記輪重と前記後行車輪の前記輪重とが同一の前記車両の輪重でないと判定して、当該輪重センサに第1フラグを設定する構成としてもよい。
この構成によれば、先行車輪の走行速度と後行車輪の走行速度との差が第2閾値以上の場合に輪重が車両1台毎に分離される。よって、車輪の走行速度の大きさに基づいて車両を分離することができる。
本発明の他の局面に係る重量計測システムは、前記分離判定部は、前記先行車輪が前記輪重センサを通過してから前記後行車輪が当該輪重センサを通過するまでの時間が所定時間以上である場合に、前記先行車輪の前記輪重と前記後行車輪の前記輪重とが同一の前記車両の輪重でないと判定して、当該輪重センサに第1フラグを設定する構成としてもよい。
この構成によれば、前記先行車輪が前記輪重センサを通過してから前記後行車輪が当該輪重センサを通過するまでの時間、すなわち輪重センサが反応しない無反応時間が、所定時間以上である場合に輪重が車両1台毎に分離される。よって、輪重センサの反応状況に基づいて車両を分離することができる。
本発明の他の局面に係る重量計測システムは、前記車両分離部は、前記複数の輪重センサのうち前記第1フラグが設定された輪重センサの合計数が第3閾値以上の場合に、前記算出部により算出された前記輪重を前記車両1台毎に分離する構成としてもよい。
この構成によれば、第1フラグが設定された輪重センサの合計数が第3閾値以上である場合に輪重が車両1台毎に分離される。よって、例えば1箇所の輪重センサが故障した場合であっても適切に重量計測を行うことが可能となる。
本発明の他の局面に係る重量計測システムは、前記第3閾値は、前記輪重センサの合計数の半数又は過半数の値に設定されてもよい。
本発明の他の局面に係る重量計測システムは、前記算出部は、第1輪重センサと前記第1輪重センサより下流側に隣接する第2輪重センサとの間の距離を、前記先行車輪が前記第1輪重センサを通過した通過時刻から前記先行車輪が前記第2輪重センサを通過した通過時刻までの時間で除算することにより、前記第2輪重センサに対応する前記車輪の走行速度を算出し、前記算出部は、さらに、前記第2輪重センサから出力される前記検出信号の信号レベルの合計値に、前記車輪の前記走行速度を乗算することにより、前記第2輪重センサに対応する前記車輪の輪重を算出する構成としてもよい。
本発明の他の局面に係る車両分離方法は、車両の走行方向に所定の間隔で配置された複数の輪重センサから出力される車輪毎の検出信号を取得する検出信号取得ステップと、前記検出信号取得ステップで取得された前記検出信号に基づいて、前記車輪の走行速度及び輪重を算出する算出ステップと、前記算出ステップで先行して算出された先行車輪の前記走行速度及び前記輪重と、前記算出ステップで後行して算出された後行車輪の前記走行速度及び前記輪重とに基づいて、前記輪重センサ毎に、当該輪重センサに対応する前記輪重が同一の前記車両の輪重であるか否かを判定する分離判定ステップと、前記複数の輪重センサのそれぞれに対する前記分離判定ステップの判定結果に基づいて、前記算出ステップで算出された前記輪重を前記車両1台毎に分離する車両分離ステップと、前記車両分離ステップで分離された前記車両1台毎の前記輪重に基づいて、前記車両の重量を計測する重量計測ステップと、を含む。
本発明によれば、簡易な構成により車両1台毎の重量を計測することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る重量計測システムの概略構成を示す図である。 図2Aは、本発明の実施形態に係る重量計測システムにおいて、車両の走行状態を示す図である。 図2Bは、図2Aの状態に対応する車両情報を示す図である。 図3Aは、本発明の実施形態に係る重量計測システムにおいて、車両の走行状態を示す図である。 図3Bは、図3Aの状態における第1車輪に対応する車両情報を示す図である。 図3Cは、図3Aの状態における第2車輪に対応する車両情報を示す図である。 図4Aは、本発明の実施形態に係る重量計測システムにおいて、車両の走行状態を示す図である。 図4Bは、図4Aの状態における第2車輪に対応する車両情報を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る重量計測システムにおいて、第2車輪に対応する車両情報を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る重量計測システムにおいて、輪重センサに対応する車両情報を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る重量計測システムにおいて、輪重センサ毎の分離判定の結果を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る重量計測システムにおいて、車両の走行状態を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係る重量計測システムで実行される分離判定処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施形態に係る重量計測システムで実行されるタイムアウト処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、本発明の実施形態に係る重量計測システムで実行される重量計測処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、本発明の実施形態に係る重量計測システムの他の構成を示す図である。 図13は、本発明の実施形態に係る重量計測システムの他の構成を示す図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。尚、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明に係る重量計測システムは、車両道路を走行する車両を1台毎に分離する車両分離機能と、各車両の重量を計測する重量計測機能とを備える。以下、本発明の具体的な実施形態の一例を説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る重量計測システム100は、車両道路10に埋設される軸重センサW1,W2,W3を備える。軸重センサW1,W2,W3は、車両道路10を走行する車両200の走行方向Aに所定の間隔をあけてこの順に並んで配置される。また軸重センサW1,W2,W3は、隣り合う軸重センサ同士の間隔が異なるように不均等に配置されてもよい。具体的には、軸重センサW1及び軸重センサW2の間隔と、軸重センサW2及び軸重センサW3の間隔とが、互いに異なるように配置されてもよい。
各軸重センサは、1個の車輪に掛かる重量(輪重)を計測するための輪重センサを2個備えている。すなわち、各軸重センサは、2チャネルの信号出力が可能な構造を有している。具体的には、軸重センサW1,W2,W3はそれぞれ、車両200の右側の車輪H1R,H2Rの輪重を検出する輪重センサと、車両200の左側の車輪H1L,H2Lの輪重を検出する輪重センサとを含んで構成される。例えば、軸重センサW1は、輪重センサW1Lと輪重センサW1Rとを含んで構成され、軸重センサW2は、輪重センサW2Lと輪重センサW2Rとを含んで構成され、軸重センサW3は、輪重センサW3Lと輪重センサW3Rとを含んで構成される。輪重センサW1Lと輪重センサW1Rとは、走行方向Aに直交する方向に並んで配置され、輪重センサW2Lと輪重センサW2Rとは、走行方向Aに直交する方向に並んで配置され、輪重センサW3Lと輪重センサW3Rとは、走行方向Aに直交する方向に並んで配置される。
各輪重センサは、例えば枠体の中央部に車両200の1つの車輪が載る載荷板を収納した構成である。各輪重センサは、車輪が通過した場合の荷重をアナログ信号(検出信号)で出力する。尚、図1では、3列に配置された軸重センサW1、W2、W3に含まれる6個の輪重センサW1L,W1R,W2L,W2R,W3L,W3Rを例示しているが、輪重センサの数は6個に限定されず、2個以上であればよい。また軸重センサに含まれる輪重センサの数は2個に限定されず、1個でもよい。
図1に示す例では、軸重センサW1に含まれる輪重センサW1L,W1Rが最上流に配置され、軸重センサW2に含まれる輪重センサW2L,W2Rが輪重センサW1L,W1Rの下流側に配置され、軸重センサW3に含まれる輪重センサW3L,W3Rが最下流に配置されている。
尚、重量計測システム100は、軸重センサW1,W2,W3として、車両道路10に既に埋設されている軸重センサを用いることもできる。すなわち、軸重センサW1,W2,W3は、周知の構成を採用することもできる。
図1には、重量計測システム100の機能ブロックを示している。重量計測システム100は、制御部11、記憶部12、タイマ13、及びA/D変換器14を備えている。
記憶部12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等を含む不揮発性の記憶媒体である。記憶部12には、制御部11に各種処理を実行させるための制御プログラム、重量計測システム100で実行される後述の分離判定処理及び重量計測処理に用いられる車両情報121などが記憶される。車両情報121の具体例は後述する。
A/D変換器14は、各輪重センサW1L,W1R,W2L,W2R,W3L,W3Rから出力される検出信号(アナログデータ)を取得し、取得した検出信号をデジタルデータに変換して制御部11に出力する。
制御部11は、重量計測システム100の各部の動作を制御する。制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶媒体である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶媒体であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより重量計測システム100を制御する。
図1に示すように、制御部11は、検出信号取得部111、輪重算出部112、タイムアウト判定部113、分離判定部114、車両分離部115、重量計測部116等の各処理部を含む。制御部11は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各処理を実行することによって前記各処理部として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。尚、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
検出信号取得部111は、車両200の車輪が輪重センサを通過した場合に輪重センサから出力される検出信号を、A/D変換器14を介して取得する。検出信号取得部111は、本発明の検出信号取得部の一例である。また、検出信号取得部111は、前記検出信号を取得すると、所定の情報である車両データを輪重センサの識別情報に対応付けて記憶部12の車両情報121に記憶する。前記車両データは、車輪が輪重センサを通過したことを示す情報(通過履歴)であり、例えば車輪が輪重センサを通過した時刻を表す通過時刻である。通過時刻は、例えば、検出信号取得部111が前記検出信号を取得した時刻であってもよい。尚、通過時刻はタイマ13により計測される。すなわち、前記車両データは、輪重センサが反応した履歴(反応履歴)を表している。
輪重算出部112は、検出信号取得部111により取得される検出信号に基づいて輪重を算出する。ここで、車両200の車輪が輪重センサを通過する場合、当該車輪が輪重センサに載り始めてから降りるまでの間に、輪重センサから出力される検出信号の信号レベル(アナログデータ)は規則的に変化する。そこで、輪重算出部112は、例えば、前記車輪が輪重センサに載り始めてから降りるまでの間に輪重センサから出力される各瞬間荷重の検出信号の信号レベルの合計値に、車両200の車輪の走行速度を乗算して得られる値を輪重として算出する。
ここで、車両200の車輪の走行速度は、対象となる輪重センサ(例えば輪重センサW2Lとする。)と、当該輪重センサW2Lより上流側に隣接する輪重センサ(例えば輪重センサW1Lとする。)との間の距離を、検出信号取得部111が輪重センサW1Lから前記検出信号を取得した時刻と検出信号取得部111が輪重センサW2Lから検出信号を取得した時刻との差で除算することにより算出される。すなわち、車両200の車輪の走行速度は、前記距離を、車輪が輪重センサW1Lを通過した通過時刻から当該車輪が輪重センサW2Lを通過した通過時刻までの時間で除算することにより算出される。輪重算出部112は、前記方法により前記走行速度を算出する。
輪重算出部112は、前記走行速度及び前記輪重を算出すると、輪重センサ毎に前記走行速度及び前記輪重の情報を前記車両データとして、記憶部12の車両情報121に記憶する。尚、前記走行速度は、対象となる輪重センサより上流側に隣接する輪重センサが存在しない場合は算出されない。そして、輪重算出部112は、前記走行速度に基づいて前記輪重を算出する構成である。このため、前記走行速度が算出されない最上流の輪重センサW1L,W1Rにおいては、輪重は算出されない。
すなわち、輪重算出部112は、対象となる輪重センサが最上流に配置された輪重センサではなく、かつ、対象の輪重センサの手前(上流側)の輪重センサを車輪が通過したことを示す前記所定の情報(通過時刻)が存在する場合に、前記走行速度及び前記輪重を算出する。輪重算出部112は、本発明の算出部の一例である。
タイムアウト判定部113は、検出信号取得部111が輪重センサから検出信号を取得しない時間が、予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。例えば、タイムアウト判定部113は、検出信号取得部111が輪重センサから前回検出信号を取得した時刻から今回検出信号を取得した時刻までの時間、すなわち輪重センサが反応しない無反応時間が、前記所定時間以上であるか否かを判定する。換言すると、タイムアウト判定部113は、先行車輪が輪重センサを通過してから後行車輪が当該輪重センサを通過するまでの時間が前記所定時間以上であるか否かを判定する。タイムアウト判定部113は、本発明の分離判定部の一例である。前記所定時間は、例えば、別の車両200として分離したい軸間距離(例えば9m)を設定し、当該軸間距離を前記走行速度で除算することにより求められる。タイムアウト判定部113は、前記所定時間(例えば100msec)をタイマ13にセットし、カウントダウンを行って前記判定処理を実行してもよい。尚、最上流に配置される輪重センサでは前記走行速度が算出されないため、前記走行速度を最低速度(例えば4km/h)に設定して前記所定時間を求めてもよい。
分離判定部114は、輪重センサ毎に、当該輪重センサに対応する輪重が同一の車両200の輪重であるか否かを判定(分離判定)する。輪重センサに対応する輪重が同一の車両200の輪重でないと判定された場合、分離判定部114は、当該輪重センサに分離フラグ(例えば「1」)を設定する。分離判定部114は、本発明の分離判定部の一例であり、分離フラグは本発明の第1フラグの一例である。
例えば、分離判定部114は、輪重センサW2Lにより検出される第1車輪(本発明の先行車輪の一例)の輪重と、輪重センサW2Lにより検出される第1車輪に続く第2車輪(本発明の後行車輪の一例)の輪重との差の絶対値が第1閾値以上の場合に、第1車輪の輪重と第2車輪の輪重とは同一車両200の車輪の輪重ではないと判定し、輪重センサW2Lに分離フラグを設定する。前記第1閾値は、例えば、第1車輪の輪重及び第2車輪の輪重のうち小さい方の輪重の3倍の値に設定される。輪重センサに対応する輪重が同一の車両200の輪重であると判定された場合、分離判定部114は、当該輪重センサに非分離フラグ(例えば「0」)を設定する。尚、分離判定部114は、輪重センサに対応する輪重が同一の車両200の輪重であると判定された場合、前記分離フラグ「1」を設定しない構成としてもよい。
また例えば、分離判定部114は、輪重センサW2Lにおいて、第1車輪に対応する走行速度と、第2車輪に対応する走行速度との差の絶対値が第2閾値以上の場合に、第1車輪の輪重と第2車輪の輪重とが同一車両200の車輪の輪重ではないと判定し、輪重センサW2Lに分離フラグを設定する。前記第2閾値は、例えば、10km/hに設定される。
また例えば、分離判定部114は、検出信号取得部111が輪重センサW2Lから検出信号を取得しない期間である前記無反応時間が、予め設定された所定時間以上である場合に、輪重センサW2Lに分離フラグを設定する。前記所定時間は、例えば100msecに設定される。
車両分離部115は、分離判定部114による輪重センサ毎の分離判定結果を取得して、輪重センサ毎に設定された分離フラグの合計数に基づいて、前記車両データに含まれる輪重を車両200毎に分離する。車両分離部115は、本発明の車両分離部の一例である。例えば、車両分離部115は、6個の輪重センサW1L,W1R,W2L,W2R,W3L,W3Rのうち分離フラグが設定された輪重センサの合計数が第3閾値以上である場合に、分離フラグが設定された輪重センサにおける検出対象の車輪と、その直前の検出対象の車輪とが同一の車両200の車輪ではないと判定して、1台分の車両200の輪重を分離する。前記第3閾値は、例えば輪重センサの合計数の半数(「3」)に設定される。例えば、車両分離部115は、分離フラグが設定された輪重センサの合計数が「3」に達した時点で車両200を分離する。尚、前記第3閾値は、特に限定されず、過半数又は過半数の最小値(上記の例では「4」)でもよい。
重量計測部116は、記憶部12の車両情報121から、分離された1台分の車両200に対応する輪重を抽出し、抽出した輪重に基づいて車両200の重量を計測する。重量計測部116は、本発明の重量計測部の一例である。尚、重量計測部116は、抽出した輪重に基づいて車両200の軸重を計測してもよい。輪重に基づいて車両200の重量又は軸重を計測する方法は、周知の方法を用いることができる。
次に、記憶部12に記憶される車両情報121について具体例を挙げて説明する。図2Aは、車両200が軸重センサW1,W2,W3の手前を走行している状態を示す図である。図2Bには、図2Aの状態に対応する車両情報121を示している。車両情報121には、輪重センサW1L,W1R,W2L,W2R,W3L,W3R毎に、通過時刻、走行速度、及び輪重を含む車両データが記憶される。各輪重センサの識別情報と前記車両データとは互いに関連付けられて記憶される。
図3Aは、車両200の第1車輪(先行車輪)が軸重センサW1,W2,W3を通過し、第2車輪(後行車輪)が軸重センサW1を通過した状態を示す図である。図3Bには、図3Aの状態の第1車輪に対応する車両情報121を示している。最上流に配置された輪重センサW1L,W1Rでは、走行速度及び輪重は算出されないため、通過時刻のみが記憶される。輪重センサW1L,W1Rよりも下流側に配置された輪重センサW2L,W2R,W3L,W3Rでは、通過時刻、走行速度及び輪重が記憶される。
図3Cには、図3Aの状態の第2車輪に対応する車両情報121を示す図である。最上流に配置された輪重センサW1L,W1Rでは、走行速度及び輪重は算出されないため、通過時刻のみが記憶される。
図4Aは、車両200の第1車輪が軸重センサW1,W2,W3を通過し、第2車輪が軸重センサW1,W2を通過した状態を示す図である。図4Bには、図4Aの状態の第2車輪に対応する車両情報121を示している。最上流に配置された輪重センサW1L,W1Rでは、走行速度及び輪重は算出されないため、通過時刻のみが記憶される。輪重センサW1L,W1Rよりも下流側に配置された輪重センサW2L,W2Rでは、通過時刻、走行速度及び輪重が記憶される。
図5には、車両200の第2車輪が軸重センサW1,W2,W3を通過した状態の第2車輪に対応する車両情報121を示している。第2車輪が軸重センサW1,W2,W3を通過することにより、輪重センサW2L,W2R,W3L,W3Rにおいて、通過時刻、走行速度及び輪重が記憶される。
尚、上述の説明では便宜上、第1車輪に対応する車両情報121と、第2車輪に対応する車両情報121とを区別して示しているが、実際には車両情報121には、時系列に従って、通過時刻、走行速度及び輪重が順次記憶されていく。例えば、図6に示すように、輪重センサ毎に通過時刻の時系列に従って、走行速度及び輪重が順次記憶されていく。図6には、輪重センサW2Lに対応する車両情報121を示している。
上述の例において、第1の方法として、分離判定部114は、例えば、輪重センサW2Lにより検出される第1車輪の輪重m12L(図3B及び図6参照)と、輪重センサW2Lにより検出される第2車輪の輪重m22L(図5及び図6参照)との差の絶対値(|m12L-m22L|)が第1閾値以上の場合に、第1車輪の輪重m12Lと第2車輪の輪重m22Lとが同一車両200の車輪の輪重ではないと判定し、輪重センサW2Lに分離フラグ(例えば「1」)を設定する。前記絶対値(|m12L-m22L|)が第1閾値未満の場合には、分離判定部114は、第1車輪の輪重m12Lと第2車輪の輪重m22Lとが同一車両200の車輪の輪重であると判定し、輪重センサW2Lに非分離フラグ(例えば「0」)を設定する。
また、第2の方法として、分離判定部114は、例えば、輪重センサW2Lにおいて、第1車輪に対応する走行速度v12(図3B及び図6参照)と、第2車輪に対応する走行速度v22(図5及び図6参照)との差の絶対値(|v12-v22|)が第2閾値以上の場合に、第1車輪の輪重m12Lと第2車輪の輪重m22Lとが同一車両200の車輪の輪重ではないと判定し、輪重センサW2Lに分離フラグ(例えば「1」)を設定する。前記絶対値(|v12-v22|)が第2閾値未満の場合には、分離判定部114は、第1車輪の輪重m12Lと第2車輪の輪重m22Lとが同一車両200の車輪の輪重であると判定し、輪重センサW2Lに非分離フラグ(例えば「0」)を設定する。分離判定部114は、例えば前記第1の方法又は前記第2の方法により、分離フラグ又は非分離フラグを設定する。
分離判定部114は、各輪重センサにおいて、第1車輪に対応する車両情報121と第2車輪に対応する車両情報121とを比較して、前記分離判定を行って分離フラグを設定する。尚、前記第1車輪及び前記第2車輪は、車両の前輪及び後輪を表すものではなく、輪重センサに対する前記分離判定を行う際に比較対象となり、当該輪重センサにより連続して検知される2つの車輪を表す。
図7は、輪重センサ毎の分離判定の結果を示す図である。図7には、3つの例を示している。例1では、各輪重センサW2L,W2R,W3L,W3Rに分離フラグが設定されておらず、分離フラグ「1」の合計数が「0」となっている。例1は、第1車輪及び第2車輪に対応する分離判定の結果、例えば上述した例の車両200の第1車輪に対応する車両情報121(図3B及び図6参照)と、第2車輪に対応する車両情報121(図5及び図6参照)とに基づいて設定される分離判定の結果を示している。例1では、分離フラグが設定された輪重センサが存在しないため、車両分離部115は、輪重を車両1台毎に分離しない。すなわち、車両分離部115は、輪重m12L,m22Lを分離せず、第1車輪と第2車輪とは同一の車両200の車輪であると判定する。
例2は、第2車輪及び第3車輪に対応する分離判定の結果、例えば車両200の第2車輪(後輪)に対応する車両情報121(図5及び図6参照)と、車両200の後続の車両300(図8参照)の第3車輪(前輪)に対応する車両情報121(不図示)とに基づいて設定される分離判定の結果を示している。例2では、輪重センサW2L,W2R,W3L,W3Rに分離フラグ「1」が設定されている。例えば、図8に示すように、車両300の第3車輪(前輪)が輪重センサW1L,W1R,W2L,W2R,W3L,W3Rを通過して、車両200の第2車輪の輪重(図5及び図6参照)と第3車輪の輪重(不図示)との差の絶対値が第1閾値以上となる場合、分離判定部114は、輪重センサW2L,W2R,W3L,W3Rに分離フラグ「1」を設定する。ここでは、分離フラグの合計数が「4」となる。この場合、第3閾値が「3」に設定される場合、分離フラグが設定された輪重センサの合計数が第3閾値以上となるため、車両分離部115は、分離フラグが設定された輪重センサの合計数が3個に達した時点で輪重を車両1台毎に分離する。例えば、車両分離部115は、車両200の車輪が輪重センサW3L,W3Rを通過した時点で前記合計数が3個に達するため、この時点で輪重を車両1台毎に分離する。これにより、車両分離部115は、第2車輪及び第3車輪は同一の車両の車輪ではないと判定する。
ここで、各輪重センサが正常に作動している場合には、図7の例1又は例2に示すように分離フラグ及び非分離フラグが適切に設定される。一方、輪重センサが故障した場合、輪重センサが正常に作動しなくなることが考えられる。輪重センサが故障した場合、例えば、輪重センサから出力される検出信号の信号レベルが本来の信号レベルよりも低くなる。このため、前記検出信号に基づいて算出される走行速度及び輪重の値が、本来の値よりも小さくなる。そうすると、輪重の差の絶対値が、本来第1閾値以上となる場合であっても、第1閾値未満となったり、走行速度の差の絶対値が、本来第2閾値以上となる場合であっても、第2閾値未満となったりする。
この場合、図7の例3に示すように、故障した輪重センサ(例えば輪重センサW2R)では、本来分離フラグ「1」が設定される場合であっても、非分離フラグ「0」が設定されてしまう。また、輪重センサが故障したことにより、本来非分離フラグ「0」が設定される場合であっても、分離フラグ「1」が設定されてしまう場合もある。このような場合に、1箇所の輪重センサの分離判定の結果に基づいて輪重を分離する構成とした場合には、何れかの輪重センサが故障した場合に適切な重量計測を行うことができなくなる。
この点、本発明の実施形態に係る重量計測システム100では、分離フラグが設定された輪重センサの合計数が第3閾値以上である場合に輪重を車両1台毎に分離する構成であるため、例えば1箇所の輪重センサが故障した場合であっても適切に重量計測を行うことが可能となる。
[分離判定処理]
以下、図9のフローチャートを用いて、重量計測システム100の制御部11によって実行される分離判定処理の手順の一例について説明する。分離判定処理は、輪重センサ毎に実行される。すなわち、制御部11は、輪重センサW1L,W1R,W2L,W2R,W3L,W3Rのそれぞれに対して、分離判定処理を実行する。
なお、本発明は、前記分離判定処理に含まれる一又は複数のステップを実行する車両分離方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記分離判定処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。また、前記分離判定処理における各ステップは、同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部11によって前記分離判定処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、他の実施形態では、複数のプロセッサーによって前記分離判定処理における各ステップが分散して実行されてもよい。
ステップS101において、制御部11(検出信号取得部111)は、分離判定処理の判定対象の輪重センサから出力される検出信号を取得する。
ステップS102において、制御部11(検出信号取得部111)は、前記検出信号を取得した時刻に対応する車輪の通過時刻を記憶部12の車両情報121に記憶する。
ステップS103において、制御部11(タイムアウト判定部113)は、所定時間(例えば100msec)に設定したタイマ13をリセットする。すなわち、検出信号取得部111は、前記輪重センサから出力される検出信号を取得する度に、検出信号取得部111が前記輪重センサから前回検出信号を取得した時刻から今回検出信号を取得した時刻までの時間(無反応時間)をリセットして、検出信号取得部111が前記輪重センサから次回検出信号を取得するまでの時間の計測を開始する。尚、前記無反応時間が前記所定時間以上となった場合には、後述のタイムアウト処理(図10参照)が実行される。
ステップS104において、制御部11(輪重算出部112)は、前記輪重センサが最上流に配置された輪重センサであるか否かを判定する。前記輪重センサが最上流に配置された輪重センサでない場合(S104:NO)、処理はステップS105に移行する。
前記輪重センサが最上流に配置された輪重センサである場合(S104:YES)、処理は終了し、前記輪重センサには分離フラグ「1」及び非分離フラグ「0」が設定されない。
ステップS105において、制御部11(輪重算出部112)は、前記輪重センサより上流側(手前)の輪重センサにおいて、通過履歴があるか否かを判定する。具体的には、制御部11は、前記輪重センサの手前の輪重センサを車輪が通過した通過時刻が車両情報121に記憶されているか否かを判定する。前記通過履歴がある場合(S105:YES)、処理はステップS106に移行する。
前記通過履歴がない場合(S105:NO)、処理は終了し、前記輪重センサには分離フラグ「1」及び非分離フラグ「0」が設定されない。
ステップS106において、制御部11(輪重算出部112)は、前記輪重センサに対応する通過時刻と、手前の輪重センサに対応する通過時刻とに基づいて車両200の車輪の走行速度を算出する。また、制御部11(輪重算出部112)は、前記輪重センサから出力される検出信号と前記走行速度とに基づいて前記車輪の輪重を算出する。制御部11は、算出した走行速度及び輪重を含む車両データを車両情報121に記憶する。
ステップS107において、制御部11(分離判定部114)は、車両情報121に直前の車両データ、すなわち、分離判定処理の判定対象の前記輪重センサにより直前に検出された車輪の走行速度及び輪重が車両情報121に存在するか否かを判定する。直前の車両データが存在する場合(S107:YES)、処理はステップS108に移行する。例えば、図6に示すように、分離判定処理の判定対象の輪重センサW2Lにおいて、現在時刻が通過時刻t22の場合、直前の通過時刻t12に検出された車輪の走行速度「v12」及び輪重「m12L」が存在するため、処理はS108に移行する。
直前の車両データが存在しない場合(S107:NO)、処理は終了し、前記輪重センサには分離フラグ「1」及び非分離フラグ「0」が設定されない。
ステップS108において、制御部11(分離判定部114)は、現在時刻において算出された車両データと直前に算出された車両データとの差の絶対値が閾値以上であるか否かを判定する。例えば前記第1の方法として、図6に示すように、輪重センサW2Lにおいて、制御部11は、現在時刻「t22」に算出された輪重「m22L」と、直前の通過時刻「t12」に算出された輪重「m12L」との差の絶対値(|m12L-m22L|)が第1閾値以上であるか否かを判定する。前記絶対値が第1閾値以上である場合(S108:YES)、処理はステップS109に移行し、前記絶対値が第1閾値未満である場合(S108:NO)、処理はステップS110に移行する。
また例えば前記第2の方法として、図6に示すように、輪重センサW2Lにおいて、制御部11は、現在時刻「t22」に算出された走行速度「v22」と、直前の通過時刻「t12」に算出された走行速度「v12」との差の絶対値(|v12-v22|)が第2閾値以上であるか否かを判定する。前記絶対値が第2閾値以上である場合(S108:YES)、処理はステップS109に移行し、前記絶対値が第2閾値未満である場合(S108:NO)、処理はステップS110に移行する。
ステップS109において、制御部11(分離判定部114)は、分離判定処理の判定対象の輪重センサに分離フラグ「1」を設定する。ステップS110において、制御部11(分離判定部114)は、分離判定処理の判定対象の輪重センサに非分離フラグ「0」を設定する。上述のようにして、輪重センサ毎に分離判定処理が実行される。
以下、図10のフローチャートを用いて、タイムアウト処理の手順の一例について説明する。タイムアウト処理は前記分離判定処理に含まれる。
ステップS201からS203は図9に示すステップS101からS103と同一である。すなわち、ステップS201において、制御部11(検出信号取得部111)は、分離判定処理の判定対象の輪重センサから出力される検出信号を取得する。ステップS202において、制御部11(検出信号取得部111)は、前記検出信号を取得した時刻に対応する車輪の通過時刻を記憶部12の車両情報121に記憶する。ステップS203において、制御部11(タイムアウト判定部113)は、所定時間に設定したタイマ13をリセットして、検出信号取得部111が前記輪重センサから前回検出信号を取得した時刻から今回検出信号を取得した時刻までの時間、すなわち当該輪重センサが反応しない無反応時間の計測を開始する。
ステップS204において、制御部11(タイムアウト判定部113)は、前記無反応時間が前記所定時間以上であるか否かを判定する。前記無反応時間が前記所定時間以上である場合(S204:YES)、処理はステップS205に移行し、前記無反応時間が前記所定時間未満である場合(S204:NO)、処理は終了する。
ステップS205において、制御部11(分離判定部114は)、分離判定処理の判定対象の輪重センサに分離フラグ「1」を設定する。
上述のようにして、輪重センサ毎にタイムアウト処理が実行される。尚、図9に示した分離判定処理と図10に示したタイムアウト処理とは、例えば、検出信号取得部111が輪重センサから出力される検出信号を取得する度に並行して実行される。
[重量計測処理]
以下、図11のフローチャートを用いて、重量計測システム100の制御部11によって実行される重量計測処理の手順の一例について説明する。重量計測処理は、輪重センサ毎に判定された上述の分離判定処理の結果に基づいて実行される。すなわち、制御部11は、輪重センサW1L,W1R,W2L,W2R,W3L,W3Rのそれぞれに対する分離フラグの数に基づいて、1台分の車両200の重量を計測する。
ステップS301において、制御部11(車両分離部115)は、分離判定部114による輪重センサ毎の分離判定結果(図7参照)を取得する。
ステップS302において、制御部11(車両分離部115)は、分離フラグが設定された輪重センサの数が第3閾値以上であるか否かを判定する。分離フラグが設定された輪重センサの数が第3閾値以上である場合(S302:YES)、処理はステップS303に移行し、分離フラグが設定された輪重センサの数が第3閾値未満である場合(S302:NO)、処理はステップS301に戻る。
ステップS303において、制御部11(車両分離部115)は、分離フラグが設定された輪重センサの検出対象の車輪と、その直前に検出対象の車輪とが同一の車両200の車輪ではないと判定して、1台分の車両200の輪重を分離する。
ステップS304において、制御部11(重量計測部116)は、記憶部12の車両情報121から、分離された1台分の車両200に対応する輪重を抽出し、抽出した輪重に基づいて車両200の重量又は軸重を計測する。
上述のように、重量計測システム100は、輪重センサの検出信号に基づいて輪重を車両1台毎に分離して、当該車両200の重量を算出する。すなわち、重量計測システム100によれば、車両200を分離するための別途の機器を必要とせず、輪重を検出するための軸重センサにより車両200を分離できるため、簡易な構成により車両1台毎の重量を計測することが可能となる。
また、重量計測システム100では、分離フラグが設定された輪重センサの合計数が第3閾値以上である場合に車両分離を行う構成であるため、何れかの輪重センサが故障した場合であっても、適切に車両分離を行うことができ、車両1台毎の重量を計測することが可能となる。
本発明に係る重量計測システムは、上述の構成に限定されず、以下の構成であってもよい。
他の実施形態として、例えば図12に示すように、輪重センサは、走行方向Aに2列配置されている構成でもよい。図12に示す構成によれば、輪重センサW1L,W1Rの検出結果及び輪重センサW2L,W2Rの検出結果に基づいて、輪重センサW2L,W2Rに対応する走行速度及び輪重を算出できるため、車両200の分離判定及び重量の算出を行うことができる。尚、重量計測システム100は、輪重センサが走行方向Aに4列以上配置された構成であってもよい。
他の実施形態として、軸重センサに含まれる輪重センサの数は、1個であってもよい。例えば、重量計測システム100は、図1に示す構成において、軸重センサW1が1個の輪重センサW1Lを備え、軸重センサW2が1個の輪重センサW2Lを備え、軸重センサW3が1個の輪重センサW3Lを備えた構成であってもよい。この場合、重量計測システム100は、車両200の右側の車輪H1R,H2Rに対する検出結果として、左側の車輪H1L,H2Lに対する輪重センサW1L,W2L,W3Lの検出結果と同一の値を用いてもよい。このように、左右何れか一方の車輪に対応する輪重センサの検出結果を他方の車輪に対応する検出結果に用いる構成を採用する場合、例えば図13に示すように、輪重センサが千鳥状に配置された構成であってもよい。
上述の各実施形態においても、重量計測システム100は、輪重センサの検出信号に基づいて輪重を車両1台毎に分離して当該車両200の重量を算出することができるため、システム全体の構成を簡易化することができる。
尚、本発明に係る重量計測システムは、1台のコンピュータで構成されてもよいし、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムで構成されてもよい。また、重量計測システムで実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサーによって分散して実行されてもよい。
10 :車両道路
11 :制御部
12 :記憶部
13 :タイマ
14 :A/D変換器
100 :重量計測システム
111 :検出信号取得部
112 :輪重算出部
113 :タイムアウト判定部
114 :分離判定部
115 :車両分離部
116 :重量計測部
121 :車両情報
W1 :軸重センサ
W1L :輪重センサ
W1R :輪重センサ
W2 :軸重センサ
W2L :輪重センサ
W2R :輪重センサ
W3 :軸重センサ
W3L :輪重センサ
W3R :輪重センサ

Claims (8)

  1. 車両の走行方向に所定の間隔で配置された複数の輪重センサから出力される車輪毎の検出信号を取得する検出信号取得部と、
    前記検出信号取得部により取得された前記検出信号に基づいて、前記車輪の走行速度及び輪重を算出する算出部と、
    前記算出部により先行して算出された先行車輪の前記走行速度及び前記輪重と、前記算出部により後行して算出された後行車輪の前記走行速度及び前記輪重とに基づいて、前記輪重センサ毎に、当該輪重センサに対応する前記輪重が同一の前記車両の輪重であるか否かを判定する分離判定部と、
    前記複数の輪重センサのそれぞれに対する前記分離判定部の判定結果に基づいて、前記算出部により算出された前記輪重を前記車両1台毎に分離する車両分離部と、
    前記車両分離部により分離された前記車両1台毎の前記輪重に基づいて、前記車両の重量を計測する重量計測部と、
    を備える重量計測システム。
  2. 前記分離判定部は、前記輪重センサに対応する前記先行車輪の前記輪重と当該輪重センサに対応する前記後行車輪の前記輪重との差の絶対値が第1閾値以上の場合に、前記先行車輪の前記輪重と前記後行車輪の前記輪重とが同一の前記車両の輪重でないと判定して、当該輪重センサに第1フラグを設定する、
    請求項1に記載の重量計測システム。
  3. 前記分離判定部は、前記輪重センサに対応する前記先行車輪の前記走行速度と当該輪重センサに対応する前記後行車輪の前記走行速度との差の絶対値が第2閾値以上の場合に、前記先行車輪の前記輪重と前記後行車輪の前記輪重とが同一の前記車両の輪重でないと判定して、当該輪重センサに第1フラグを設定する、
    請求項1に記載の重量計測システム。
  4. 前記分離判定部は、前記先行車輪が前記輪重センサを通過してから前記後行車輪が当該輪重センサを通過するまでの時間が所定時間以上である場合に、前記先行車輪の前記輪重と前記後行車輪の前記輪重とが同一の前記車両の輪重でないと判定して、当該輪重センサに第1フラグを設定する、
    請求項1に記載の重量計測システム。
  5. 前記車両分離部は、前記複数の輪重センサのうち前記第1フラグが設定された輪重センサの合計数が第3閾値以上の場合に、前記算出部により算出された前記輪重を前記車両1台毎に分離する、
    請求項2から4の何れか1項に記載の重量計測システム。
  6. 前記第3閾値は、前記輪重センサの合計数の半数又は過半数の値に設定される、
    請求項5に記載の重量計測システム。
  7. 前記算出部は、第1輪重センサと前記第1輪重センサより下流側に隣接する第2輪重センサとの間の距離を、前記先行車輪が前記第1輪重センサを通過した通過時刻から前記先行車輪が前記第2輪重センサを通過した通過時刻までの時間で除算することにより、前記第2輪重センサに対応する前記車輪の走行速度を算出し、
    前記算出部は、さらに、前記第2輪重センサから出力される前記検出信号の信号レベルの合計値に、前記車輪の前記走行速度を乗算することにより、前記第2輪重センサに対応する前記車輪の輪重を算出する、
    請求項1から6の何れか1項に記載の重量計測システム。
  8. 車両の走行方向に所定の間隔で配置された複数の輪重センサから出力される車輪毎の検出信号を取得する検出信号取得ステップと、
    前記検出信号取得ステップで取得された前記検出信号に基づいて、前記車輪の走行速度及び輪重を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで先行して算出された先行車輪の前記走行速度及び前記輪重と、前記算出ステップで後行して算出された後行車輪の前記走行速度及び前記輪重とに基づいて、前記輪重センサ毎に、当該輪重センサに対応する前記輪重が同一の前記車両の輪重であるか否かを判定する分離判定ステップと、
    前記複数の輪重センサのそれぞれに対する前記分離判定ステップの判定結果に基づいて、前記算出ステップで算出された前記輪重を前記車両1台毎に分離する車両分離ステップと、
    前記車両分離ステップで分離された前記車両1台毎の前記輪重に基づいて、前記車両の重量を計測する重量計測ステップと、
    を含む車両分離方法。
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