JP7002107B2 - Intrusion prevention structure - Google Patents
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Description
この発明は侵入防止構造体に関し、特に、岸壁に設置され、船舶等の侵入を防止する侵入防止構造体に関するものである。 The present invention relates to an intrusion prevention structure, and more particularly to an intrusion prevention structure installed on a quay to prevent the intrusion of ships and the like.
従来、岸壁からの侵入者に対し、物理的に侵入を防止する技術が提案されている。 Conventionally, a technique for physically preventing an intruder from a quay has been proposed.
例えば、特許文献１では、弾性体からなる支持体中に金属製のチェーンが埋設されたロープ状の材料を網目状に構成したフェンス本体を、その下部を岸壁下方に設置した支柱に巻き付けられたバンドに連結すると共に、フェンス本体の網目の縦方向の所定間隔に延出した係止索の先端を岸壁面に取り付けて張設したことを特徴とする、侵入防止フェンスが開示されている。
For example, in
又、岸壁からの侵入者を検知するセンサ等を備えたものも提案されている。 Further, a sensor provided with a sensor or the like for detecting an intruder from a quay has also been proposed.
例えば、特許文献２では、港湾の岸壁に設置される岸壁用はしごの近傍にいる人の存在を検知可能な人感センサが設けられ、人感センサが人の存在を感知すると、送信装置より検知信号が管理部に送信される、港湾管理システムが開示されている。
For example, in
上記の特許文献１のような従来の侵入防止フェンスは、基本的には常設されるものであるため、船舶の接岸を行う場合には取り外す必要が生じる。しかしながら、その構成上、取外しの際には多大な手間が生じていた。
Since the conventional intrusion prevention fence as described in
又、上記の特許文献２のような、従来の港湾管理システムでは、不審者等の検知自体は容易ではあるが、実際に不審者の侵入を阻止するためには、管理者等が直接その場に駆けつける必要があった。
Further, in the conventional port management system as in
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、船舶の正常な接岸に影響を与えずに、岸壁からの不審者の侵入をより効果的に防止する、侵入防止構造体を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and is an intrusion prevention structure that more effectively prevents the invasion of suspicious persons from the quay without affecting the normal berthing of the ship. The purpose is to provide.
上記の目的を達成するために、請求項１記載の発明は、岸壁に設置される侵入防止構造体であって、岸壁に取り付けられる少なくとも一つの防舷材と、防舷材に横方向に隣接するように岸壁に取り付けられると共に、岸壁に対して離れる方向に延び、船舶の接岸を阻止し得る少なくとも一つの突起体とを備え、突起体の岸壁から垂直方向の最大突出長さは、防舷材の最大設計変位時における岸壁から防舷材の垂直方向の最大突出長さより短く設定されるものである。
In order to achieve the above object, the invention according to
このように構成すると、接岸阻止機能が向上する。又、船舶によって防舷材に最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、突起体の先端部が船舶に接触する。 With this configuration, the berthing prevention function is improved. Further, when a compressive force exceeding the maximum design displacement is applied to the fender by the ship, the tip of the protrusion comes into contact with the ship.
請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明の構成において、岸壁に突起体を脱着自在に保持する取付手段を更に備え、取付手段は、防舷材を脱着自在に保持することもできるものである。
The invention according to
このように構成すると、防舷材と突起体とを任意に入れ替えることができる。 With this configuration, the fender and the protrusion can be arbitrarily replaced.
請求項３記載の発明は、請求項１記載の発明の構成において、突起体を岸壁に対して離れる方向と岸壁に沿う位置とに回動自在とする回動手段を更に備えるものである。
The invention according to
このように構成すると、突起体の接岸阻止機能を調整できる。 With this configuration, the berthing prevention function of the protrusion can be adjusted.
請求項４記載の発明は、請求項１記載の発明の構成において、突起体を岸壁の外側と岸壁の内側とに出し入れ自在とする出入手段を更に備えるものである。
The invention according to
このように構成すると、突起体の接岸阻止機能を調整できる。 With this configuration, the berthing prevention function of the protrusion can be adjusted.
請求項５記載の発明は、請求項１記載の発明の構成において、岸壁にシート体とシート体の一方面に取り付けられる少なくとも一つの補助突起体とから構成されるカバー体を更に備え、カバー体は、通常時には、補助突起体が岸壁側とした状態で、突起体を覆うような位置で岸壁に取り付けられ、非常時には、カバー体を反転させて、突起体を露出させるような位置に展開されるものである。
The invention according to
このように構成すると、補助突起体及び突起体の露出と遮蔽とを自在に変更できる。 With this configuration, the auxiliary protrusions and the exposure and shielding of the protrusions can be freely changed.
請求項６記載の発明は、岸壁に設置される侵入防止構造体であって、岸壁に取り付けられ、岸壁に対して離れる方向に延び、船舶の接岸を阻止し得る少なくとも一つの突起体と、突起体の前面を覆う防舷材とを備え、突起体の岸壁から垂直方向の最大突出長さは、防舷材の最大設計変位時における岸壁から防舷材の垂直方向の最大突出長さより短く設定され、防舷材の最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、突起体が防舷材を貫通可能に構成されるものである。
The invention according to
このように構成すると、突起体が沖側から視認しにくくなる。又、船舶によって防舷材に最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、防舷材を貫通した突起体の先端部が船舶に接触する。 With this configuration, the protrusions are difficult to see from the offshore side. Further, when a compressive force exceeding the maximum design displacement is applied to the fender by the ship, the tip of the protrusion penetrating the fender comes into contact with the ship.
請求項７記載の発明は、請求項６記載の発明の構成において、防舷材は岸壁に脱着自在に取り付けられるものである。
In the invention according to
このように構成すると、突起体の露出状態が容易に得られる。 With this configuration, the exposed state of the protrusion can be easily obtained.
請求項８記載の発明は、請求項１から請求項７のいずれかに記載の発明の構成において、突起体は、満潮時から干潮時までの潮位の変動域内にも更に設けられるものである。
The invention according to
このように構成すると、潮位の変動にかかわらず、突起体の機能が発揮される。 With this configuration, the function of the protrusions is exhibited regardless of the fluctuation of the tide level.
以上説明したように、請求項１記載の発明は、接岸阻止機能が向上するため、船舶等を介しての岸壁からの不審者の侵入を防止できる。又、船舶によって防舷材に最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、突起体の先端部が船舶に接触するため、異常な接岸を行う船舶のみに損害を与える効率の良い岸壁となる。
As described above, the invention according to
請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明の効果に加えて、防舷材と突起体とを任意に入れ替えることができるため、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。
In the invention according to
請求項３記載の発明は、請求項１記載の発明の効果に加えて、突起体の接岸阻止機能を調整できるため、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。
The invention according to
請求項４記載の発明は、請求項１記載の発明の効果に加えて、突起体の接岸阻止機能を調整できるため、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。
The invention according to
請求項５記載の発明は、請求項１記載の発明の効果に加えて、補助突起体及び突起体の露出と遮蔽とを自在に変更できるため、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。
In the invention of
請求項６記載の発明は、突起体が沖側から視認しにくくなるため、岸壁の美観に影響を与えない。又、船舶によって防舷材に最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、防舷材を貫通した突起体の先端部が船舶に接触するため、異常な接岸を行う船舶のみに損害を与える効率の良い岸壁となる。
The invention according to
請求項７記載の発明は、請求項６記載の発明の効果に加えて、突起体の露出状態が容易に得られるため、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。
In the invention according to
請求項８記載の発明は、請求項１から請求項７のいずれかに記載の発明の効果に加えて、潮位の変動にかかわらず、突起体の機能が発揮されるため、不審者の侵入防止効果が更に向上する。
The invention according to
図１は、この発明の第１の実施の形態による侵入防止構造体を示す概略平面図であり、図２は、図１で示したＩＩ－ＩＩラインから見た概略図である。 FIG. 1 is a schematic plan view showing an intrusion prevention structure according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a schematic view seen from the II-II line shown in FIG.
これらの図を参照して、この実施の形態による侵入防止構造体１０は、ゴム材料等からなる平面視略Ｖ字形状であると共に、上下方向に延びる防舷材１２ａ、１２ｂと、Ｈ型鋼やＬ型鋼といった鋼材から切り出され、先端部を鋭角に加工した複数の突起体１４とを岸壁１１に備えるものである。
With reference to these figures, the
防舷材１２ａは、二股に分かれた面を岸壁１１側に向けると共に、長手方向が鉛直方向となるように、複数のボルト２７等で岸壁１１に取り付けられる。防舷材１２ｂは、防舷材１２ａから所定間隔を開けて横並びになるように、防舷材１２ａと同様の方法で岸壁１１に取り付けられる。
The fender 12a is attached to the
突起体１４は、矩形形状の金属板等の上部の一部を直角に折り曲げた取付部材１３に、縦横方向に所定間隔で固定される。その際、突起体１４の先端部は取付部材１３から垂直方向に延びるように調整される。又、詳細は後述するが、防舷材１２ａ、１２ｂ及び突起体１４を岸壁１１に取り付けた際の、突起体１４の岸壁１１から垂直方向の最大突出長さＬ３は、防舷材１２ａ、１２ｂの最大設計変位時における岸壁１１から防舷材１２ａ、１２ｂの垂直方向の最大突出長さＬ１よりも短く設定される。
The protrusion 14 is fixed to a mounting member 13 in which a part of the upper portion of a rectangular metal plate or the like is bent at a right angle at predetermined intervals in the vertical and horizontal directions. At that time, the tip portion of the protrusion 14 is adjusted so as to extend in the vertical direction from the mounting member 13. Further, although the details will be described later, when the fenders 12a and 12b and the protrusion 14 are attached to the
突起体１４が固定された取付部材１３は、突起体１４が岸壁１１に対して離れる方向に延びる向きとなるようにすると共に、防舷材１２ａ、１２ｂの間で横方向に隣接するように配置され、複数のボルト２７等で岸壁１１に固定される。
The mounting member 13 to which the protrusion 14 is fixed is arranged so that the protrusion 14 extends in a direction away from the
図３は、図１で示したＩＩＩ－ＩＩＩラインの概略断面図である。 FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of the line III-III shown in FIG.
図を参照して、潮位は、潮の満ち引きによって、原則として満潮潮位２１から干潮潮位２２までの範囲内で変化する。防舷材１２ａ、１２ｂ（図２）及び突起体１４は、岸壁１１の常時海面上に露出している部分以外にも、満潮潮位２１から干潮潮位２２までの変動域Ｈ内にも設けられるようにその大きさや設置位置が調整される。このように構成した理由については後述する。
With reference to the figure, the tide level changes in the range from the high tide level 21 to the low tide level 22 in principle due to the ebb and flow of the tide. The fenders 12a and 12b (FIG. 2) and the protrusion 14 are provided in the fluctuation region H from the high tide level 21 to the low tide level 22 in addition to the portion of the
図４は、図１で示した侵入防止構造体と船舶の接岸との関係を示す模式図である。
（１）は、船舶の側面が接岸のために防舷材と接触した状態を示す図であり、（２）は、船舶によって防舷材に最大設計変位まで圧縮力が加えられた状態を示す図であり、（３）は、船舶によって防舷材に最大設計変位以上の圧縮力が加えられた状態を示す図である。
FIG. 4 is a schematic diagram showing the relationship between the intrusion prevention structure shown in FIG. 1 and the berthing of a ship.
(1) is a diagram showing a state in which the side surface of the ship is in contact with the fender for berthing, and (2) is a state in which a compressive force is applied to the fender by the ship up to the maximum design displacement. FIG. 3 is a diagram showing a state in which a compressive force equal to or greater than the maximum design displacement is applied to the fender by a ship.
図４の（１）を参照して、船舶１７は、岸壁１１に対して船舶１７の側面が向いた状態で岸壁１１方向に平行移動するように接岸する。その際、船舶１７及び防舷材１２ａの双方共が破損しないように、防舷材１２ａが接岸によって船舶１７からかかる力を弾性域で吸収できる程度の速度で接岸を行うのが通常である。すると、図４の（２）を併せて参照して、防舷材１２ａは、船舶１７からかかる圧縮力に応じて、最大で変位Ｄの分だけ圧縮され、その後防舷材１２ａは元の形状に復帰しようとする。すなわち、通常の接岸であれば、防舷材１２ａの最大設計変位を超えないため、突起体１４が船舶１７の側面に接触することはない。
With reference to (1) of FIG. 4, the
しかしながら、不審船等が拿捕等を恐れて異常なスピードで接岸を行った場合は、次のようになる。 However, if a suspicious ship or the like berths at an abnormal speed for fear of being caught, the following will occur.
図４の（３）を参照して、正常な範囲を超えるスピードで接岸を行うと、圧縮力が正常な接岸の場合に比べて大きくなる。すると、その力を防舷材１２ａは弾性域で吸収し切れなくなり、防舷材１２ａは最大設計変位を超える位置まで圧縮され、元の形状に戻らなくなる。 When berthing is performed at a speed exceeding the normal range with reference to (3) of FIG. 4, the compressive force becomes larger than that in the case of normal berthing. Then, the fender 12a cannot completely absorb the force in the elastic region, and the fender 12a is compressed to a position exceeding the maximum design displacement and cannot return to the original shape.
ここで、上述したように、取付時においては、突起体１４の岸壁１１から垂直方向の最大突出長さＬ３は、防舷材１２ａの最大設計変位時における岸壁１１から防舷材１２ａの垂直方向の最大突出長さＬ１より短く設定されていた。しかしながら、この船舶１７の異常な接岸においては、突起体１４の岸壁１１から垂直方向の最大突出長さＬ３は、防舷材１２ａの最大設計変位時を超えた岸壁１１から防舷材１２ａの垂直方向の最大突出長さＬ２より長くなるために、突起体１４の先端部が船舶１７の側面に接触し、船舶１７に傷や破損等の損害を与えることができる。
Here, as described above, at the time of mounting, the maximum protrusion length L3 in the direction perpendicular to the quay 11 of the protrusion 14 is the vertical of the fender 12a from the
このように、船舶１７の接岸阻止機能が向上するため、船舶１７等を介しての岸壁１１からの不審者の侵入を防止できる。又、船舶１７によって防舷材１２ａ、１２ｂに最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、突起体１４の先端部が船舶１７に接触する構成であるため、船舶１７が異常な接岸を行う場合のみに損害を与える効率の良い岸壁１１となる。更に、上述したように、防舷材１２ａ、１２ｂ及び突起体１４は、岸壁１１の常時海面上に露出している部分以外にも、満潮潮位２１から干潮潮位２２までの潮位の変動域内にも設置されている。これにより、潮位の変動にかかわらず、突起体１４の機能が安定して発揮されるため、不審者の侵入防止効果が更に向上するものとなる。
In this way, since the berthing prevention function of the
図５は、この発明の第２の実施の形態による侵入防止構造体を示す概略平面図であり、（１）は、岸壁に防舷材を取り付けた状態を示す図であり、（２）は、（１）で示す防舷材の一部を突起体に置き換えた状態を示す図である。又、図６は、図５で示したＶＩ－ＶＩラインから見た概略図である。 FIG. 5 is a schematic plan view showing an intrusion prevention structure according to a second embodiment of the present invention, FIG. 5 (1) is a view showing a state in which a fender is attached to a quay, and FIG. , (1) is a diagram showing a state in which a part of the fender is replaced with a protrusion. Further, FIG. 6 is a schematic view seen from the VI-VI line shown in FIG.
尚、この実施の形態における侵入防止構造体１０の防舷材１２ａ、１２ｂの構造及び岸壁１１への取付方法は、第１の実施の形態によるものと同様であるため、ここでの説明は繰り返さない。
Since the structure of the fenders 12a and 12b of the
まず、この実施の形態における不審船舶等がいない通常時における侵入防止構造体１０について説明する。
First, the
図５の（１）及び図６を参照して、通常時には、岸壁１１の防舷材１２ａ、１２ｂの間で横方向に隣接する位置に、防舷材１２ａ、１２ｂと同様の平面構造を有する防舷材３２が取り付けられている。
With reference to (1) and FIG. 6 of FIG. 5, normally, the
尚、岸壁１１には防舷材３２の取付手段として、左右に対向する一対のレール形状の側溝板３７ａ、３７ｂ及び受け板３８とから構成されるガイド３６が、複数のボルト２７等によって固定されている。
As a means for attaching the fender 32 to the
防舷材３２の岸壁１１への取付時には、ガイド３６の垂直方向の長さに合わせて長手方向の長さを調整した防舷材３２のベース部を、ガイド３６の側溝板３７ａ、３７ｂに嵌め込んでそのまま下方にスライドさせ、防舷材３２の下端がガイド３６の受け板３８に当たるまで挿入する。その際、防舷材３２はガイド３６によって支持されるため、ボルト等での固定は行わずに脱着自在としておく。このように構成する理由については後述する。
When attaching the fender 32 to the
すると、この通常時の構成では、防舷材１２ａ、１２ｂ、３２を取り付けているので、船舶の接岸に影響がでない。 Then, in this normal configuration, since the fenders 12a, 12b, and 32 are attached, the berthing of the ship is not affected.
次に、この実施の形態における不審船舶が出現した非常時での侵入防止構造体１０について説明する。
Next, the
図７は、図５で示したＶＩＩ－ＶＩＩラインから見た概略図である。 FIG. 7 is a schematic view seen from the VII-VII line shown in FIG.
図５の（２）及び図７を参照して、非常時には、岸壁１１の防舷材１２ａ、１２ｂの間で横方向に隣接する位置に、複数の突起体３４が取り付けられている。
With reference to (2) and FIG. 7 of FIG. 5, in an emergency, a plurality of
尚、突起体３４の基本的な構造は第１の実施の形態と同様である。又、突起体３４は、矩形形状の金属等の平板からなる取付部材３３の一方面に、縦横方向に所定間隔で固定される。但し、詳細は後述するが、防舷材１２ａ、１２ｂ及び突起体３４を岸壁１１に取り付けた際の、突起体３４の岸壁１１から垂直方向の突出長さＬ４は、防舷材１２ａ、１２ｂの最大設計変位時における岸壁１１から防舷材１２ａ、１２ｂの垂直方向の最大突出長さＬ１よりも長く設定されるようにする。
The basic structure of the
突起体３４の岸壁１１への取付時には、まず通常時において取り付けている防舷材３２を上方にスライドさせて取り外す。その際、防舷材３２は、脱着自在であるため、取り外しが容易となる。
When attaching the
次に、突起体３４を取り付けた取付部材３３を、ガイド３６の側溝板３７ａ、３７ｂに嵌め込んでそのまま下方にスライドさせ、取付部材３３の下端が受け板３８に当たるまで挿入する。その際、突起体３４を取り付けた取付部材３３はガイド３６によって支持されるため、防舷材３２の時と同様に、ボルト等での固定は行わずに脱着自在としておく。こうすることで、通常時の状態に戻す際にも、再度突起体３４と防舷材３２とをスムーズに入れ替えることができる。
Next, the mounting member 33 to which the
すると、この非常時の構成では、防舷材３２と入れ替えた突起体３４が、接岸を試みる船舶に接触する可能性を高めることで、不審な船舶の接岸を阻止することが可能になる。
Then, in this emergency configuration, the
このように、防舷材３２と突起体３４とを状況に応じて入れ替えることで、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。又、上述したように、防舷材１２ａ、１２ｂ及び突起体３４を岸壁１１に取り付けた際の、突起体３４の岸壁１１から垂直方向の突出長さＬ４が、防舷材１２ａ、１２ｂの最大設計変位時における岸壁１１から防舷材１２ａ、１２ｂの垂直方向の最大突出長さＬ１よりも長く設定されているため、正常な接岸を行う不審船舶に対しても突起体３４の機能を発揮することができる。
In this way, by exchanging the fender 32 and the
図８は、この発明の第３の実施の形態による侵入防止構造体を示す概略斜視図である。 FIG. 8 is a schematic perspective view showing an intrusion prevention structure according to a third embodiment of the present invention.
尚、この実施の形態における侵入防止構造体１０の防舷材１２ａ、１２ｂの構造及び岸壁１１への取付方法は、第１の実施の形態によるものと同様であるため、ここでの説明は繰り返さない。
Since the structure of the fenders 12a and 12b of the
図を参照して、この実施の形態における侵入防止構造体１０では、岸壁１１の防舷材１２ａ、１２ｂの間で横方向に隣接する位置に、複数の突起体４４が所定間隔で縦横に取り付けられている。この突起体４４の基本的な構造は、第１の実施の形態の突起体と同様である。但し、詳細は後述するが、防舷材１２ａ、１２ｂ及び突起体４４を岸壁１１に取り付けた際の、突起体４４の岸壁１１から垂直方向の突出長さＬ５は、防舷材１２ａ、１２ｂの最大設計変位時における岸壁１１から防舷材１２ａ、１２ｂの垂直方向の最大突出長さＬ１よりも長く設定されるようにする。
With reference to the figure, in the
又、岸壁１１には、軸部材４３ａ～４３ｃを有する回動手段４１が設けられている。回動手段４１の軸部材４３ａ～４３ｃと突起体４４の各々とは接続され、レバー４２ａ～４２ｃ等を操作することによって、軸部材４３ａ～４３ｃを軸に突起体４４を岸壁１１に対して離れる方向と岸壁１１に沿う位置とに回動自在とするものである。
Further, the
すなわち、通常時には、突起体４４を岸壁１１に沿うように寝かせた状態にしておくことで、突起体４４の先端部が船舶に接触しなくなるため、船舶のスムーズな接岸を可能とし、一方非常時には、突起体４４を岸壁１１に対して離れる方向に立ち上げた状態にすることで、船舶の接岸を阻止することができる。
That is, in normal times, by laying the
このように突起体４４の接岸阻止機能を調整することができるため、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。又、第２の実施の形態で述べたように、防舷材１２ａ、１２ｂ及び突起体４４を岸壁１１に取り付けた際の、突起体４４の岸壁１１から垂直方向の突出長さＬ５が、防舷材１２ａ、１２ｂの最大設計変位時における岸壁１１から防舷材１２ａ、１２ｂの垂直方向の最大突出長さＬ１よりも長く設定されているために、正常な接岸を試みる不審船舶に対しても突起体４４の機能を発揮することができる。
Since the berthing blocking function of the
図９は、この発明の第４の実施の形態による侵入防止構造体を示す概略斜視図である。 FIG. 9 is a schematic perspective view showing an intrusion prevention structure according to a fourth embodiment of the present invention.
尚、この実施の形態における侵入防止構造体１０の防舷材１２ａ、１２ｂの構造及び岸壁１１への取付方法は、第１の実施の形態によるものと同様であるため、ここでの説明は繰り返さない。
Since the structure of the fenders 12a and 12b of the
図を参照して、この実施の形態における侵入防止構造体１０では、岸壁１１の防舷材１２ａ、１２ｂの間において防舷材１２ａ、１２ｂの横方向に隣接する位置に、岸壁１１に図示しない開口を有する複数の直方体形状の枠体が岸壁内部に所定間隔で縦横方向に設けられている。
With reference to the figure, in the
又、その各開口を入り口として、複数の突起体５４が挿入され、枠体内に収納されるように取り付けられる。この突起体５４の基本的な構造は、第１の実施の形態の突起体と同様である。 Further, a plurality of protrusions 54 are inserted and attached so as to be housed in the frame with each opening as an entrance. The basic structure of the protrusion 54 is the same as that of the first embodiment.
岸壁１１には、レバー５２ａ～５２ｃ等を操作することによって、枠体内に取り付けた突起体５４を岸壁１１の外側と内側とに出し入れ自在とする出入手段５１が設けられている。
The
出入手段５１により、突起体５４を岸壁１１から外側に出した際の、突起体５４の岸壁１１から垂直方向の突出長さＬ６は、防舷材１２ａ、１２ｂの最大設計変位時における岸壁１１から防舷材１２ａ、１２ｂの垂直方向の最大突出長さＬ１よりも長く設定されるようにする。
When the protrusion 54 is pushed out from the
そして、通常時には、突起体５４を岸壁１１の内側に収納した状態にしておくことで、突起体５４の先端部が船舶に接触しなくなるため、船舶のスムーズな接岸を可能とし、非常時には、突起体５４を岸壁１１の外側に突出した状態にすることで、船舶の接岸を阻止することができる。
Then, in a normal state, the protrusion 54 is stored inside the
このように、突起体５４の接岸阻止機能を調整することができるため、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。又、第２の実施の形態で述べたように、防舷材１２ａ、１２ｂ及び突起体５４を岸壁１１に取り付けた際の、突起体５４の岸壁１１から垂直方向の突出長さＬ６が、防舷材１２ａ、１２ｂの最大設計変位時における岸壁１１から防舷材１２ａ、１２ｂの垂直方向の最大突出長さＬ１よりも長く設定されているため、正常な接岸を試みる不審船舶に対しても突起体５４の機能を発揮することができる。
In this way, since the berthing blocking function of the protrusion 54 can be adjusted, the berthing of the ship can be blocked as needed. Further, as described in the second embodiment, when the fenders 12a and 12b and the protrusion 54 are attached to the
図１０は、この発明の第５の実施の形態による侵入防止構造体の外観を示す概略図であり、（１）はカバー体が岸壁を覆った状態を示す図であり、（２）はカバー体を下方に反転させて展開した図である。又、図１１は、図１０で示した侵入防止構造体の概略断面図であって、（１）は、Ａ－Ａラインの概略断面図であり、（２）は、Ｂ－Ｂラインの概略断面図である。 10A and 10B are schematic views showing the appearance of an intrusion prevention structure according to a fifth embodiment of the present invention, FIG. 10 is a diagram showing a state in which a cover body covers a quay, and FIG. 10 is a view showing a state in which a cover body covers a quay. It is the figure which the body was turned upside down and unfolded. 11 is a schematic cross-sectional view of the intrusion prevention structure shown in FIG. 10, FIG. 11 is a schematic cross-sectional view of the AA line, and FIG. 11 is a schematic cross-sectional view of the BB line. It is a sectional view.
尚、この実施の形態における侵入防止構造体１０では、図示はしていないが、第１の実施の形態と同様の２つの防舷材が岸壁に取り付けられている。
In the
図１０の（１）と図１１の（１）を参照して、この実施の形態における侵入防止構造体１０では、岸壁１１の図示しない防舷材の間で横方向に隣接する位置に、直角三角形形状に形成された複数の突起体６４が設けられている。又、シート体６２と、シート体６２の一方面に取り付けられる、突起体６４と同様の形状（上下逆転）の複数の補助突起体６５とから構成されるカバー体６１を更に備えたものである。
With reference to (1) of FIG. 10 and (1) of FIG. 11, in the
カバー体６１は、通常時には、補助突起体６５を取り付けた面を岸壁１１側に向けると共に、補助突起体６５と突起体６４とが互い違いとなるような位置で重ね合せるようにして突起体６４を覆う。その際、カバー体６１の上端の両側部にはワイヤーが伸びており、連結部材７２ａ、７２ｂを介して、岸壁１１に取り付けられた係止部材７１ａ、７１ｂにそれぞれ取り付けられる。
Normally, the
カバー体６１の下端は、両端に接続部材７６ａ、７６ｂを備えた横軸体７３に接続され、横軸体７３を軸に下方に回動自在となるように構成されている。
The lower end of the
更に、接続部材７６ａ、７６ｂは、縦軸体７５ａ、７５ｂを介して岸壁１１側の対向する位置に取り付けられた固定部材７７ａ、７７ｂと接続されており、縦軸体７５ａ、７５ｂは下方に回動自在となるように構成されている。
Further, the connecting members 76a and 76b are connected to the fixing members 77a and 77b attached to the opposite positions on the
図１０の（２）と図１１の（２）を併せて参照して、係止部材７１ａ、７１ｂに係止されたワイヤーの固定を解除すると、カバー体６１は下方に反転し、突起体６４を露出させるような位置に展開される。すると、露出した突起体６４の下方に補助突起体６５が表れる。
When the wires locked to the locking members 71a and 71b are released with reference to (2) of FIG. 10 and (2) of FIG. 11, the
すなわち、通常時にはカバー体６１で突起体６４及び補助突起体６５を覆うことで、船舶のスムーズな接岸を促し、非常時にはカバー体６１を反転させて突起体６４及び補助突起体６５を露出することで船舶の接岸を阻害できる。又、突起体６４の下方に補助突起体６５が露出することで、より広い範囲で補助突起体６５及び突起体６４の機能を発揮できる。
That is, in a normal situation, the
このように、補助突起体６５及び突起体６４の露出と遮蔽とを自在に変更できるため、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。
In this way, since the exposure and shielding of the
図１２は、この発明の第６の実施の形態による侵入防止構造体を示す概略平面図である。 FIG. 12 is a schematic plan view showing an intrusion prevention structure according to a sixth embodiment of the present invention.
図を参照して、この実施の形態における侵入防止構造体８０は、岸壁１１に取り付けられる突起体８４と突起体８４の前面を覆う被覆体８２とから構成されている。突起体８４は、矩形形状の金属等の平板からなる取付部材８３の一方面に、縦横方向に所定間隔で固定される。突起体８４が固定された取付部材８３は、突起体８４が岸壁１１に対して離れる方向に延びる向きとなるように配置され、複数のボルト等で岸壁１１に固定される。
With reference to the figure, the
被覆体８２は、平面視略半円形状の防舷材を模して造られた枠体である。この被覆体８２には、繊維強化プラスチック等の船舶の接触による衝撃で破壊され得る強度の素材が用いられる。 The covering body 82 is a frame body that imitates a fender having a substantially semicircular shape in a plan view. For the covering body 82, a material having a strength such as fiber reinforced plastic that can be destroyed by an impact due to contact with a ship is used.
岸壁１１には第２の実施の形態と同様の構成のガイド３６が取り付けられており、被覆体８２は、ガイド３６の側溝板３７ａ、３７ｂに沿って下方に嵌め込み、脱着自在に取り付けられている。
A
すると、通常時においては、被覆体８２が突起体８４を覆うことにより、沖側から見た際には防舷材のように見えるので、岸壁１１の美観に影響を与えないものとなる。又、非常時には、被覆体８２を上方にスライドさせて取り外すことで、突起体８４を容易に露出させることができる。
Then, in the normal state, the covering body 82 covers the protrusion 84, so that it looks like a fender when viewed from the offshore side, and thus does not affect the aesthetic appearance of the
このように、突起体８４が沖側から視認しにくくなるため、岸壁の美観に影響を与えない。又、突起体８４の露出状態が容易に得られるため、必要に応じて船舶の接岸を阻止できる。更に、事前に不審船舶の存在を把握できなかった場合でも、被覆体８２を防舷材であると勘違いして、接岸のために不用意に近づいてきた不審船舶が被覆体８２と接触すると被覆体８２は破壊され得る。その際、被覆体８２覆われていた突起体８４が露出し、船舶と接触することで損害を与えることができる。 As described above, since the protrusion 84 is difficult to see from the offshore side, it does not affect the aesthetic appearance of the quay. Further, since the exposed state of the protrusion 84 can be easily obtained, it is possible to prevent the ship from berthing as needed. Further, even if the existence of the suspicious vessel cannot be grasped in advance, the covering 82 is misunderstood as a fender, and when the suspicious vessel approaching carelessly for berthing comes into contact with the covering 82, it is covered. Body 82 can be destroyed. At that time, the protrusion 84 covered with the covering body 82 is exposed and can be damaged by coming into contact with the ship.
図１３は、この発明の第７の実施の形態による侵入防止構造体を示す概略平面図である。 FIG. 13 is a schematic plan view showing an intrusion prevention structure according to a seventh embodiment of the present invention.
図を参照して、この実施の形態における侵入防止構造体８０は、第６の実施の形態における被覆体を防舷材９２に置き換えたものである。この防舷材９２は、第１の実施の形態の防舷材と同様の平面構造を有し、防舷材９２に覆われる突起体９４が貫通し得る程度の硬度に設計されているものである。又、突起体９４の基本的な構造や取付方法も第６の実施の形態と同様であるが、突起体９４の岸壁１１から垂直方向の最大突出長さＬ７は、防舷材９２の最大設計変位時における岸壁１１から防舷材９２の垂直方向の最大突出長さＬ１より短くなるように設定されている。
With reference to the figure, the
船舶が正常な接岸を行う際には、第１の実施の形態で説明したように、防舷材９２は船舶からかかる圧縮力に応じて弾性域内で圧縮され、その後防舷材９２は元の形状に復帰しようとする。すなわち、通常の接岸であれば、防舷材９２の最大設計変位を超えないため、突起体９４は防舷材９２を貫通することはなく、船舶に接触することはない。
When the ship makes a normal berthing, as described in the first embodiment, the
しかし、船舶が異常な接岸を行い、圧縮力が正常な接岸の場合に比べて大きくなった場合は、その力を防舷材９２は弾性域で吸収し切れなくなる。そして、防舷材９２は最大設計変位を超える位置まで圧縮され、元の形状に戻らなくなる。
However, when the ship makes an abnormal berthing and the compressive force becomes larger than that in the case of normal berthing, the
ここで、上述したように、取付時においては、突起体９４の岸壁１１から垂直方向の最大突出長さＬ７は、防舷材９２の最大設計変位時における岸壁１１から防舷材９２の垂直方向の最大突出長さＬ１より短く設定されていた。しかしながら、船舶の異常な接岸においては、突起体９４の岸壁１１から垂直方向の最大突出長さＬ７は、防舷材９２の最大設計変位時を超えた岸壁１１から防舷材９２の垂直方向の最大突出長さＬ２より長くなるために、防舷材９２を貫通すると共に、突起体９４の先端部が船舶に接触し、船舶に傷や破損等の損害を与えることができる。
Here, as described above, at the time of mounting, the maximum protrusion length L 7 in the vertical direction from the
このように、船舶によって防舷材に最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、防舷材を貫通した突起体の先端部が船舶に接触するため、異常な接岸を行う船舶のみに損害を与える効率の良い岸壁となる。 In this way, when a compressive force exceeding the maximum design displacement is applied to the fender by the ship, the tip of the protrusion penetrating the fender comes into contact with the ship, causing damage only to the ship performing abnormal berthing. It will be an efficient quay to give.
又、防舷材９２は、第６の実施の形態の被覆材と同様に、脱着自在に取り付けられるものであるため、必要に応じて突起体９４を直接露出させることで、船舶の接岸を阻害することもできる。その場合は、防舷材９２が破損しないため、侵入防止構造体側の損傷が低減する。
Further, since the
尚、上記の第２から第７の実施の形態では、図３で示したように、防舷材及び突起体は、岸壁１１の常時海面上に露出している部分以外にも、満潮潮位２１から干潮潮位２２までの潮位の変動域内にも設置されることが望ましい。そうすると、上記の第１の実施の形態と同様に、潮位の変動にかかわらず、突起体の機能が安定して発揮されるため、不審者の侵入防止効果が更に向上するものとなる。
In the second to seventh embodiments described above, as shown in FIG. 3, the fender and the protrusions are not only the portion of the
又、上記の第２から第４の実施の形態では、岸壁に取り付けた防舷材及び突起体の岸壁から垂直方向の突出長さの関係において、突起体の岸壁から垂直方向の突出長さが、防舷材の最大設計変位時における岸壁から防舷材の垂直方向の最大突出長さよりも長く設定されている構成であったが、第１又は第６の実施の形態のように、突起体の岸壁から垂直方向の突出長さを、防舷材の最大設計変位時における岸壁から防舷材の垂直方向の最大突出長さよりも短く設定する構成としてもよい。このように構成すると、異常な接岸を行う船舶等によって防舷材に最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、突起体の先端部が船舶に接触するようになるため、船舶が異常な接岸を行う場合のみに損害を与える効率の良い岸壁となる。 Further, in the second to fourth embodiments described above, in relation to the length of the fender attached to the quay and the length of protrusion in the vertical direction from the quay of the protrusion, the length of protrusion in the vertical direction from the quay of the protrusion is increased. , The configuration was set to be longer than the maximum vertical protrusion length of the fender from the quay at the time of the maximum design displacement of the fender, but as in the first or sixth embodiment, the protrusion The length of the vertical protrusion from the quay may be set shorter than the maximum length of the vertical protrusion of the fender from the quay at the time of the maximum design displacement of the fender. With this configuration, when a compressive force exceeding the maximum design displacement is applied to the fender by a ship performing abnormal berthing, the tip of the protrusion comes into contact with the ship, so that the ship berths abnormally. It will be an efficient quay that will only damage you if you do.
更に、上記の第５の実施の形態では、岸壁に取り付けた防舷材及び突起体の岸壁から垂直方向の突出長さの関係について、第１又は第６の実施の形態のように、突起体の岸壁から垂直方向の突出長さを、防舷材の最大設計変位時における岸壁から防舷材の垂直方向の最大突出長さよりも短く設定しても、又、第２から第４の実施の形態のように長く設定してもよい。 Further, in the fifth embodiment described above, the relationship between the fender attached to the quay and the projecting length in the vertical direction from the quay of the projecting body is the same as in the first or sixth embodiment. Even if the vertical protrusion length from the quay is set shorter than the maximum vertical protrusion length of the fender from the quay at the time of the maximum design displacement of the fender, the second to fourth implementations are also carried out. It may be set as long as the form.
短く設定した場合は、異常な接岸を行う船舶等によって防舷材に最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、突起体の先端部が船舶に接触するようになるため、船舶が異常な接岸を行う場合のみに損害を与える効率の良い岸壁となる。又、長く設定した場合は、接岸を試みる船舶に接触する可能性を高めることで、正常な接岸を行う不審な船舶の接岸を阻止することが可能になる。 If it is set short, the tip of the protrusion will come into contact with the ship when a compressive force exceeding the maximum design displacement is applied to the fender due to a ship performing abnormal berthing, so the ship will berth abnormally. It will be an efficient quay that will only cause damage if you do. In addition, if it is set for a long time, it is possible to prevent a suspicious vessel that normally berths from berthing by increasing the possibility of contact with the vessel attempting to berth.
更に、上記の各実施の形態では、岸壁に取り付けた防舷材と突起体の岸壁から垂直方向の突出長さの関係について、突起体の岸壁から垂直方向の突出長さが、防舷材の岸壁から垂直方向の最大突出長さよりも長く設定する構成としてもよい。このように構成すると、接岸を試みる船舶に突起体が必ず接触するようになるので、船舶の接岸を完全に阻止することが可能になる。 Further, in each of the above embodiments, regarding the relationship between the fender attached to the quay and the vertical protrusion length from the quay of the protrusion, the protrusion length in the vertical direction from the quay of the protrusion is the relationship between the fender and the fender. It may be configured to be longer than the maximum protrusion length in the vertical direction from the quay. With this configuration, the protrusions will always come into contact with the ship attempting to berth, and it will be possible to completely prevent the ship from berthing.
更に、上記の各実施の形態では、突起体は特定の形状に構成されるものであったが、これに限らず、先端を円錐形状や角錐形状にする等他の形状に構成してもよい。 Further, in each of the above embodiments, the protrusion is formed in a specific shape, but the present invention is not limited to this, and the tip may be formed in another shape such as a conical shape or a pyramid shape. ..
更に、上記の第１から第５及び第７の実施の形態では、防舷材は、特定の形状に構成されるものであったが、これに限らず、他の形状に構成してもよい。 Further, in the first to fifth and seventh embodiments described above, the fender is configured in a specific shape, but the fender is not limited to this, and may be configured in another shape. ..
更に、上記の第６の実施の形態では、被覆体は、特定の形状に構成されるものであったが、これに限らず、他の形状に構成してもよい。 Further, in the sixth embodiment described above, the covering body is formed in a specific shape, but the covering is not limited to this, and may be formed in another shape.
更に、上記の第６の実施の形態では、被覆体は、繊維強化プラスチックから構成されるものであったが、これに限らず、船舶の接岸の衝撃によって破壊され得るものであれば、他の素材で構成してもよい。 Further, in the sixth embodiment described above, the covering is made of fiber reinforced plastic, but the coating is not limited to this, as long as it can be destroyed by the impact of the berthing of the ship. It may be composed of a material.
更に、上記の第２、第６及び第７の実施の形態では、取付部材や被覆体をガイドに挿入して支持することで脱着自在の構成とするものであったが、これに限らず、他の手段で脱着自在に構成してもよい。 Further, in the above-mentioned second, sixth and seventh embodiments, the mounting member and the covering body are inserted into the guide to support the structure so as to be removable, but the present invention is not limited to this. It may be configured to be removable by other means.
更に、上記の第６及び第７実施の形態では、被覆体は脱着自在に構成されるものであったが、岸壁に直接固定するように構成しても、一定の船舶の接岸の阻害効果は得られる。 Further, in the sixth and seventh embodiments described above, the covering body is configured to be removable, but even if it is configured to be directly fixed to the quay, the effect of inhibiting the berthing of a certain ship is obtained. can get.
更に、上記の第５の実施の形態では、カバー体は下方に反転して補助突起体を露出させる構成であったが、これに限らず、他の方向に反転させるように構成してもよい。 Further, in the fifth embodiment described above, the cover body is configured to be inverted downward to expose the auxiliary protrusions, but the present invention is not limited to this, and the cover body may be configured to be inverted in another direction. ..
更に、上記の各実施の形態では、突起体は複数設けられる構成であったが、少なくとも一本設けられる構成であればよい。 Further, in each of the above-described embodiments, a plurality of protrusions are provided, but at least one may be provided.
更に、上記の各実施の形態では、突起体は岸壁から垂直方向に延びる構成であったが、これに限らず、岸壁から離れる方向であれば、垂直方向以外の向きに延びる構成であってもよい。 Further, in each of the above embodiments, the protrusion is configured to extend in the vertical direction from the quay, but the present invention is not limited to this, and the protrusion may be configured to extend in a direction other than the vertical direction as long as it is away from the quay. good.
１０、８０…侵入防止構造体
１１…岸壁
１２ａ、１２ｂ、３２、９２…防舷材
１４、３４、４４、５４、６４、８４、９４…突起体
１７…船舶
２１…満潮潮位
２２…干潮潮位
３６…ガイド
４１…回動手段
５１…出入手段
６１…カバー体
６２…シート体
６５…補助突起体
８２…被覆体
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
10, 80 ...
Claims (8)
前記岸壁に取り付けられる少なくとも一つの防舷材と、
前記防舷材に横方向に隣接するように前記岸壁に取り付けられると共に、前記岸壁に対して離れる方向に延び、船舶の接岸を阻止し得る少なくとも一つの突起体とを備え、
前記突起体の前記岸壁から垂直方向の最大突出長さは、前記防舷材の最大設計変位時における前記岸壁から前記防舷材の垂直方向の最大突出長さより短く設定される、侵入防止構造体。 An intrusion prevention structure installed on the quay
With at least one fender attached to the quay,
It is attached to the quay so as to be laterally adjacent to the fender, and is provided with at least one protrusion that extends away from the quay and can prevent the ship from berthing .
The maximum vertical protrusion length of the protrusion from the quay is set shorter than the maximum vertical protrusion length of the fender from the quay at the time of the maximum design displacement of the fender, an intrusion prevention structure. ..
前記取付手段は、防舷材を脱着自在に保持することもできる、請求項１記載の侵入防止構造体。 The quay is further provided with mounting means for holding the protrusions detachably.
The intrusion prevention structure according to claim 1, wherein the mounting means can also detachably hold the fender.
前記カバー体は、通常時には、前記補助突起体が岸壁側とした状態で、前記突起体を覆うような位置で前記岸壁に取り付けられ、非常時には、前記カバー体を反転させて、前記突起体を露出させるような位置に展開される、請求項１記載の侵入防止構造体。 The quay is further provided with a cover body composed of a sheet body and at least one auxiliary protrusion attached to one surface of the sheet body.
The cover body is normally attached to the quay at a position that covers the protrusions with the auxiliary protrusions on the quay side, and in an emergency, the cover body is inverted to cover the protrusions. The intrusion prevention structure according to claim 1 , which is deployed at a position where it is exposed.
前記岸壁に取り付けられ、前記岸壁に対して離れる方向に延び、船舶の接岸を阻止し得る少なくとも一つの突起体と、
前記突起体の前面を覆う防舷材とを備え、
前記突起体の前記岸壁から垂直方向の最大突出長さは、前記防舷材の最大設計変位時における前記岸壁から前記防舷材の垂直方向の最大突出長さより短く設定され、
前記防舷材の最大設計変位を超える圧縮力が加わった時に、前記突起体が前記防舷材を貫通可能に構成される、侵入防止構造体。 An intrusion prevention structure installed on the quay
With at least one protrusion attached to the quay that extends away from the quay and can prevent the ship from berthing.
A fender that covers the front surface of the protrusion is provided .
The maximum vertical protrusion length of the protrusion from the quay is set shorter than the maximum vertical protrusion length of the fender from the quay at the time of the maximum design displacement of the fender.
An intrusion prevention structure configured so that the protrusion can penetrate the fender when a compressive force exceeding the maximum design displacement of the fender is applied.
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