JP6997933B2 - 回転水槽実験装置及び回転水槽実験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、学校教育における理科教材に関する。特に、地球大気の流れの実験方法に関する。
従来の回転水槽実験は、大気の運動を理解する研究目的の装置である(例えば、特許文献1参照。)。また、デモンストレーションを目的とした装置もある(例えば、非特許文献1参照。)。以下、本願においては、これらの目的の装置を「従来の回転水槽実験装置」と呼称する。
以下、図11により、従来の回転水槽実験装置を説明する。従来の回転水槽実験装置は、水槽部111と駆動部112とに分けて構成され、水槽部111は、3つの異なる直径を有する円筒にて同軸に構成され、「3重水槽」と呼ばれ、以下の方法で実験が行われている。
水槽116に30℃程度の水を高温側の熱源とし、水槽114に10℃程度の水を低温側の熱源とし、その中間の水槽115には現象を発現するための水槽として20℃程度の水を注入し、水槽115の内側と外側との温度差を20℃程度とし、水槽115に注入した水の上にアルミ粉末を散布し、モータ113を始動し、水槽部111に回転を与える。すると、水槽115の水面に蛇行現象が発現し、浮遊するアルミ粉末が流れを可視化するため、蛇行する様子が観察される。このアルミ粉末の動きは、図10に示す地球を取り巻く大気の500hPaの気圧高度における運動を模擬したものと考えられている。なお、研究目的の回転水槽実験装置は、上記構成以外に温度制御装置、回転数制御、水温制御装置などの付帯設備117に示す専門的かつ精密な装置を具備している。
しかしながら、従来の回転水槽実験装置では、図3に示すような複数の蛇行流を発現することが出来ず、任意の波数を持つ蛇行流の発現も出来ず、また図10に示すような104台風の気流や107赤道偏東風や102極偏東風の気流を発現できないという問題点があった。また、研究者用の大きな装置を学校の実験室に設置して使用することは、設置面積、投資する費用及び操作技術において学校の生徒には不向きである、という問題点があった。
特許第3182655号 公報
「気象の教え方学び方」 名越利幸 木村龍治 1995年 p.126
従来の回転水槽実験装置では、図3に示すような複数の蛇行流を発現することが出来ず、任意の波数を持つ蛇行流の発現も出来ず、また図10に示すような104台風の気流や107赤道偏東風や102極偏東風の気流を発現できないという問題点があった。また、実験装置を自作して形が出来上がっても蛇行現象が発現できないということもよくあった。この原因は、装置に与える様々な条件についてのノウハウを持っていないことが問題となっていた。さらには、研究者用の実験装置は、研究に必要な固有の付帯設備117を必要とし、縦、横、高さが2m、1m、1mもあり、必然的に多くの設置面積を必要とし、器機類の購入と設置費用が数百万円もかかり、配管などの工事と費用も必要とし、装置総重量が数百kgにもなり、装置を運搬することも、机上で実験することも出来ず、学校教育用実験装置としては不向きである、という問題点があったので、これらを解決することを課題とする。
本発明は従来の回転水槽実験装置が有していた問題点を課題とし、教育現場で教師や生徒が使い易い実験装置と方法を提供することを目的とし、このため下記手段を採る。
本発明は上記目的を達成するために。研究者が必要とした付帯設備を省き、装置の寸法として縦横高さを、いずれも30cm以内として設計し、費用、設置面積、総重量を激減した。また蛇行現象を発現する、しないの制御を水槽の直径で決めることとした。
このため、用いる円筒形水槽の個数と直径の決定、個々の水槽を熱源とするか、現象を発現するための水槽とするかの選択、水槽に注入する流体の温度と深さの設定、個々の水槽間の流体の温度の差の設定、モータの回転数の設定、現象を可視化する物質の選定と用い方等を条件とし、実験時条件をよく知っておいて準備し実験に入ることを前提とし、条件を適宜に組み合わせ観察対象とする現象を発現させ、合わせて使い易い装置と方法を実現する。以下、蛇行現象を発現させる流体の運動を説明する。水槽115の水は、駆動部2からの回転力を受け、駆動部112の回転と同じ接線方向の円周運動、いわゆる剛体回転をする。このとき、水槽115を挟む水槽114と水槽116の各々の水温の温度差が存在することにより、水槽115の水は半径方向に熱的な力を受けて、水槽115の外側から内側にも運動する。その半径方向の運動は、回転力により、見かけの力、即ちコリオリの力も受けて、進行方向の右側に進路を変える。つまり、剛体回転ではなく、駆動部112からの回転よりもさらに速い円周運動を始める。流体は渦度を保存しているので、冷水水槽115との境界の壁に到達したときに、渦度保存則により今度は外側へ向かう。即ち、このとき、水槽115の水は円周方向へ運動しながら、その進行方向の右側へ向かう力コリオリ力を受け、外周へ少しずつ向かう。この運動を繰り返しつつ、外側の水槽116との境界の壁に到達すると、先述した温度差により再び内側へ向かう。この繰り返しで、水槽115の水面に浮遊させたアルミ粉末は蛇行するような模様を描くようになる。以上は、蛇行流を発現させる論理であるが、実験装置で模擬的にこの蛇行現象を発現させるためには、大気が地表面に存在するための空間を構築すること、流体に回転力を与えること、そして流体に温度差を与えて水槽の半径方向の力を必要とすること。これらの、大地と回転力と半径方向の力の組み合わせで、様々な大気の流れを模擬的に発現させる。地球表面上の空間は複数個の水槽で模擬し、回転力はモータで模擬し、半径方向の力は流体に与える温度差・温度勾配で模擬する。
第1の課題解決手段は、直径の異なる3~5個の円筒状の水槽からなり、最外部の実験水槽の直径は30cm以下、最内部の直径は1cm以上で、水槽の高さがそれぞれ2~10cmであり、該水槽は金属・ガラス・樹脂のいずれかで、膜厚が0.05~5mmであることが必要であり、最外部中心または1~5cm偏心した底部の位置に回転軸受けを設け、この回転軸をモータで駆動可能として、水槽に注入する流体の粘度は0.0018~0.00028Pa・s以下が好ましく、温度は―20℃~70℃とし、注入する高さは水槽の底面から1~6cmまでとし、隣接する2つの水槽の間に0~50℃の温度差を形成し、水槽に注入する流体の液面に散布する可視化物質は水面に浮遊可能な物質とし、この物質の平均粒径は30μm以下が好ましく、1つまたは2つの水槽内の流体の液面上に、大気の流れ及び台風・偏西風・貿易風の流れを模擬でき、また地球の緯度に応じた任意の波数を有する蛇行流を発現できる実験装置を提供するものである。
第2の課題解決手段は、直径の異なる3~5個の円筒状の水槽からなり、最外部の実験水槽の直径は30cm以下、最内部の直径は1cm以上で、水槽の高さがそれぞれ2~10cmであり、該水槽は金属・ガラス・樹脂のいずれかで、膜厚が0.05~5mmであることが必要であり、最外部中心または1~5cm偏心した底部の位置に回転軸受けを設け、この回転軸をモータで駆動可能として、水槽に注入する流体の粘度は0.0018~0.00028Pa・s以下が好ましく、温度は―20℃~70℃とし、注入する高さは水槽の底面から1~6cmまでとし、隣接する2つの水槽の間に0~50℃の温度差を形成し、水槽に注入する流体の液面に散布する可視化物質は水面に浮遊可能な物質とし、この物質の平均粒径は30μm以下が好ましく、1つまたは2つの水槽内の流体の液面上に、大気の流れ及び台風・偏西風・貿易風の流れを模擬でき、また地球の緯度に応じた任意の波数を有する蛇行流を発現できる実験方法を提供するものである。
第3の課題解決手段を述べる前に、この手段の前提となる実験及び水槽の直径と蛇行流の波数との関係を表現する仕方を説明する。図2に示す3重水槽を使用し実験を行った結果、最も内側の水槽21の直径と、水槽22の水面上に発現した蛇行流の波数の間に線形の関係があることを発見した。また、図4に示す4重水槽についても、最も内側の水槽41と、水槽42の液面上に発現した蛇行流の波数の間にも線形の関係が見られ、さらに水槽42と、隣接する水槽43の水面上に発現した蛇行流の波数の間にも線形の関係が見られた。これらの線形関係につき、図8及び図9の上に描き、説明する。図8は図9のグラフから得たものであり、図9は蛇行流を発現させる水槽の内側部分の直径を2A、蛇行流を発現させる水槽の外側部分の直径を2Bとし、それぞれ横軸、縦軸に取り、異なる直径の水槽を組み合わせて実験し、発現した波数を(1)~(12)で示し、座標上に置いた。なお、ここで、「内側部分」と「外側部分」という用語を説明する。3重水槽にあっては、水槽21と水槽22を考えるが、内側部分の直径とは水槽21の直径に相当し、外側部分の直径とは水槽22の直径に相当するものとし、4重水槽にあっては、先ず、水槽41と水槽42を考えるが、内側部分の直径とは水槽41の直径に相当し、外側部分の直径とは水槽42の直径に相当するものとし、次に、水槽42と水槽43についても考え、内側部分の直径とは水槽42の直径に相当し、外側部分の直径とは水槽43の直径に相当するものとする。さて、波数1~12のグラフ上における相互の位置関係を見るとき、ほぼ線形に配置されることが見て取れる。さらによく見ると、波数Nはこれも内側部分の直径に比例することが分かる。そこで、図9の波数を縦軸に、内側部分の直径を横軸にとって、波数と直径の関係を、図8の1本の直線で表した。図8上では線形関係にあるが、図9では値にバラツキがみられる。これは、回転数が大きくなると、あるいは温度差が小さくなると、発現する波数が若干増加する傾向にある。このため、波数=直径2Aの値±2、を予測式とし本願に適用する。ただし、適用の前提条件として、装置の回転数は4~20RPM、水槽21の直径と水槽22の直径との差は4~8cmとし、温度差は5~40℃の範囲内とする。
第3の課題解決手段は、水槽の数が3個であって、各水槽は同軸に係合し、最内部の水槽の直径を1~15cm、最内部から1つ目の水槽の直径を5~20cmとし、最外部の水槽の直径を最内部から1つ目の水槽の直径よりも1~4cm大きくし、最外部の水槽には-10℃~+70℃の流体を注入し、最内部の水槽には-20℃~+50℃の流体を注入し、最内部の水槽から1つ目の水槽には、最内部の水槽内の流体温度よりも高く、最外部の水槽内の流体温度よりも低い温度の流体を注入し、各水槽には底面から2~6cmの高さまで流体を注入し、最外部の水槽と最内部の水槽との間に1~50℃の温度差を形成し、最内部の水槽から1つ目の水槽の液面上に可視化物質を散布し浮遊させ、モータを駆動し、水槽を1~20RPMの範囲で回転させ、最内部から1つ目の水槽の液面上の可視化物質の蛇行の波数を最内部の水槽の直径に等しい値、または該数値±2の範囲内とする地球の緯度に応じた任意の波数を有する蛇行流を発現する、あるいは最内部から1つ目の水槽の直径を最内部水槽の直径よりも4cm未満の寸法だけ大きくし蛇行流を発現させない、という効果を現すものである。
第4の課題解決手段は、水槽の数が4個であって、各水槽は同軸に係合し、最外部の水槽には10~70℃の流体を、最内部の水槽には最外部の水槽に注入した流体の温度より1~70℃低い温度の流体をそれぞれ注入し、最外部の水槽と最内部の水槽の間に残りの2つの水槽を挟み、この挟まれた2つの水槽に、最外部の水槽に注入した流体の温度よりも低い温度であり、かつ最内部の水槽に注入した流体の温度よりも高い温度の流体を注入し、各水槽には底面から2~6cmの高さまで流体を注入し、最外部の水槽と最内部の水槽との間に1~50℃の温度差を形成し、挟まれた2つの水槽の液面上に可視化物質を散布し浮遊させ、モータを駆動し、水槽を1~30RPMの範囲で回転させ、挟まれた2つの水槽の液面上の可視化物質の分布状況を観察し、地球大気の流れを模擬できるものとする。即ち、挟まれた2つの水槽の液面上には、駆動部と同じ方向の流れが蛇行流として形成され、可視化物質が水の流れを可視化し、地球表面上の偏西風の流れを2本同時に、しかも地球の高緯度側と低緯度側の蛇行流の波数の大小の違いとして模擬的に発現する、という効果を現すものである。
第5の課題解決手段は、水槽の数が5個であって、最外部から1つ目、2つ目、3つ目、最内部の水槽を同軸に係合し、これらの4つの水槽を最外部の水槽に偏心して配置し、偏心量は駆動部中心より1~5cmの範囲内とし、第3の解決手段で述べた蛇行流を発現させない方法と同じ考え方を踏襲し、最外部から1つ目の水槽の直径を最外部から2つ目の水槽の直径よりも4cm未満の寸法だけ大きくし、さらに最外部から3つ目の水槽の直径を最内部の水槽の直径よりも4cm未満の寸法だけ大きくし、最外部及び最内部の水槽には-20~50℃の流体を、最外部から2つ目の水槽には、10~70℃の流体を注入し、最外部の水槽と最外部から2つ目の水槽の間に1~50℃の温度差を形成し、最外部から1つ目の水槽には、最外部の水槽に注入する流体の温度と最外部から2つ目の水槽に注入する流体の温度との中間の温度の流体を、最外部から3つ目の水槽には、最外部から2つ目の水槽に注入する流体の温度と最内部の水槽に注入する流体の温度との中間の温度の流体を注入し、最外部から2つ目の水槽と最内部の水槽との間に1~50℃の温度差を形成し、最外部から1つ目及び3つ目の2つの水槽の液面上に可視化物質を散布し浮遊させ、モータを駆動し、水槽を1~30RPMの範囲で回転させ、2つの水槽の液面上の可視化物質の分布状況を観察し、地球大気の流れを模擬できることを特徴とするものである。即ち、駆動部と同じ方向の流れと、駆動部と逆方向の流れが形成され、アルミ粉末が水の流れを可視化するので、順方向、逆方向の流れとして見え、太平洋上等に発生する台風の下層と上層の空気の流れを模擬的に発現するという効果を現す。
第6の課題解決手段は、水槽の数が5個であって、各水槽は同軸に係合する方法を有し、第3の解決手段で述べた蛇行流を発現させない方法と同じ考え方を踏襲し、最外部から1つ目の水槽の直径を最外部から2つ目の水槽の直径よりも4cm未満の寸法だけ大きくし、最外部及び最内部の水槽には-20~50℃の流体を、最外部から2つ目の水槽には、10~70℃の流体を注入し、最外部の水槽と最外部から2つ目の水槽の間に1~50℃の温度差を形成し、最外部から1つ目の水槽には、最外部の水槽に注入する流体の温度と最外部から2つ目の水槽に注入する流体の温度との中間の温度の流体を、最外部から3つ目の水槽には、最外部から2つ目の水槽に注入する流体の温度と最内部の水槽に注入する流体の温度との中間の温度の流体を注入し、最外部から2つ目の水槽と最内部の水槽との間に1~50℃の温度差を形成し、最外部から1つ目及び3つ目の2つの水槽の液面上に可視化物質を散布し浮遊させ、モータを駆動し、水槽を1~30RPMの範囲で回転させ、2つの水槽の液面上の可視化物質の分布状況を観察し、地球大気の流れを模擬できるものである。即ち、水槽72の水面上には、駆動部と同じ方向の流れが形成され、水槽74の水面上には、順方向、逆方向の流れとして見え、熱帯赤道の近くに発生する貿易風の流れを模擬的に発現するという効果を現す。
異なる直径の水槽を組み合わせて、任意の波数を有する蛇行流を発現でき、また蛇行流を発現させなくでき、特に装置を小さくしたい場合は波数を出来るだけ小さくしても蛇行流を発現させることが出来るので装置の小型化が図れ、従って装置の重量も軽減でき、運搬することも容易になる。さらには、小さい直径の水槽の場合は、熱の伝達も迅速化されるので、蛇行現象の発現も比較的早く、学校などでの60分~90分などの限られた授業時間内で実験を準備~現象発現~終了~片付けまでの、実験を実施完結できる。装置が小型であることにより、生徒が自分の手で回転数、温度等の実験条件の設定が容易にできるので、装置に与える物理的条件と、装置上に発現する現象との間の関連が目前で、すべてを視野に入れて視認でき、したがって明瞭に理解でき、かつ体感でき、教育効果が大きい。また水槽の個数を増加し、与える熱の方向を変えることにより、地球を取り巻く大気の流れのうち偏西風蛇行を複数本同時に模擬的に再現できる、また水槽を偏心させて構成し、台風の上層と下層の気流を模擬的に発現出来、熱の与え方を変えることにより貿易風を模擬的に再現できる。これらの現象を小型の装置として学校の理科室の実験台の上で、専門家が使うような大掛かりな装置・設備・工事を不要として、実験し観察でき、地球科学の理解に資することが出来る。そして、子供たちには興味を持つ機会を与えることが出来、理科学に興味を持たせることが出来る。
本発明の実施形態例を示す回転水槽実験装置の全体概念図 3重の水槽で、蛇行流の波数を求めるために使用した回転水槽図 気象庁の高層天気図(北極の上空から地球を見下ろした時の地球大気の蛇行の様子である。1999年2月26日、日本時間午後09時)を引用改変した。 4重の水槽で、2本の蛇行流を発現する図 台風の上層と下層の気流を示す概念図 5重の水槽で、水槽を偏心させて、台風の上層と下層の気流を発現する図 5重の水槽で、台風の貿易風の気流を発現する図 3重の水槽(波数予測の計算線図) 3重水槽波数プロット図 地球表面における大気の流れの概念図 3重の水槽(従来の回転水槽実験装置の概念図及び付帯設備) 4重の水槽(2つの蛇行流を発現。水槽の直径に対応し波数が異なる)
以下、本発明の実施の形態を図1~図10及び図12に基づいて説明する。
地球の緯度に応じた任意の波数を有する蛇行流を発現させる方法である。蛇行流を発生させた実験の一部を表1、表2に記載する。ただし、意図的に蛇行流を発現させたくない場合は、即ち波数を0としたい場合は、回転数を極端に小さくしたり、水槽間の流体の温度勾配を形成させたりしない方法などがあるが、本発明においては現象を発現させる水槽の幅を2cm未満に設定する方法を用いることとした。さて、任意の波数を持つ蛇行流を発現する手段につき、図2、図8、図9、図12で説明する。3個の水槽、水槽21、水槽22、水槽23の材質はそれぞれ、アルミニウム、鉄、鉄とし、直径をそれぞれ4.4cm、11.4cm、17.8cmとし、各水槽を同軸に係合し、流体としては水道水を用い、水槽23には35℃の水を、水槽21には5℃の水を、水槽22には15℃の水を、それぞれ水槽の底面から2.5cmの高さまで注入し、水槽23と水槽21との間に30℃の温度差・温度勾配を形成し、水槽22の水面上に、現象の可視化物質としてアルミニウムの粉末を均一に散布し浮遊させ、水槽部を10RPMの回転速度で回転させ、水槽22の水面上に波数5~6を有するに蛇行流を発現した。自然現象としての地球の緯度に応じた偏西風蛇行に含まれる波数の増減を、水槽の直径21を増減することにより蛇行流に含まれる波数を増減できるので、水槽内に模擬的に再現出来、また水槽21の直径を小さくすれば、水槽22、水槽23もそれらの直径を小さくできるので、装置全体の寸法を小さくでき、操作性の向上、持ち運びの容易性が期待できる。なお、波数の大きい現象を発現させたい場合は、水槽21の直径2Aを10~12cmと大きくすることにより、図8、図9に示すが波数12までの蛇行流を実現できた。ただし、回転数や温度差如何によっては波数が±2程度増減する。図12の2つの写真で、水槽の直径と蛇行流中の波数の大小を比較出来る。即ち、左の写真の121の蛇行流は、最内部の水槽から一つ目の水槽の直径が11.4cmであって、波数は11であることが分かる。122の蛇行流は、最内部の水槽の直径が4.4cmであって、波数は4であることが分かる。また右の写真の123の蛇行流は、最内部の水槽から一つ目の水槽の直径が6.4cmであって、波数は7であることが分かる。124の蛇行流は、最内部の水槽の直径が2.0cmであって、波数は3であることが分かる。このように水槽の直径に対応して、波数が対応していることが分かる。厳密な対応関係ではないが、上述したが、±2程度の誤差の範囲に入ることが分かる。なお、図8は、この写真で示すような実験を多数実施して、図8符号82の直径2Aに対応する83波数Nを、グラフ81として得たものである。表1、表2。表3に、蛇行流の波数Nを実現したときの条件、水槽の直径、蛇行流を発現させる水槽における幅、蛇行流を発現させる水槽の内側と外側に与える温度の差等を表にして示す。ただし、3重水槽にあっては、直径2A、直径2Bの列に用いた水槽の直径の寸法を記載し、2Aは最も内側の水槽の直径であり、単位はcmで表し、2Bは蛇行現象を発現させる水槽の直径をcmで表す。4重水槽にあっては、直径2A、直径2Bの列に用いた水槽の直径の寸法を記載し、2Aは最も内側の水槽の直径であり、単位はcmで表し、2Bは最も内側から1つ目の水槽に蛇行現象を発現させる水槽とし、その直径をcmで表す。さらに4重水槽の最も内側の水槽から2つ目の水槽の直径を2Cの列に記載する。幅ABは最も内側の水槽と内側から1つめの水槽との半径方向の寸法、即ち幅を表し、幅BCは最も内側から1つ目の水槽と内側から2つ目の水槽との半径方向の寸法、即ち幅を表す。温度差は蛇行現象を発現させる水槽の内側と外側に与える水温の差であり、15~25℃とし、温度勾配を形成した。水槽に与える回転数はことわらない限り10rpmとした。水槽に注入した水の高さは水槽の底面から2.5cmとした。実験結果を表1、表2に示す。これらの表を見るために、注釈を表3に示す。
Figure 0006997933000001


Figure 0006997933000002


Figure 0006997933000003


この表の水槽の直径を、水槽の内側部分を横軸、外側部分を縦軸にして図9上に波数Nをプロットした。そして、図9から、波数と内側部分の直径との線形関係を見出し、1本の直線として、線形関係を図8に示した。ただし、蛇行現象を発現する必要がない実験の場合は、これらの表の値に拘わらず、現象を発現させる水槽の幅AB、幅BCを決めるために、水槽の直径を決めるとよい。この場合、幅の寸法としては2cm以下の寸法が好ましい。
4重水槽で、北半球における2本の蛇行流を同時に模擬的に発現させた。蛇行流にならないよう、水槽の直径を決める必要があった。図3、図4、図10、図12で説明する。図3は高層天気図の気圧高度500hPaにおける等高線を描いたものである。31は高度5580mを、32は高度5400mを、33は高度5220mを、34は高度5160mを表し、これらの等高線には挟まれた部分を蛇行流とみなすこととするとき、この挟まれた部分を実験水槽で模擬的に蛇行流として発現させた。即ち、水槽41、水槽42、水槽43、水槽44の直径をそれぞれ、4.4cm、11.4cm、17.6cm、21cmとし、水槽44を、駆動部の回転中心に同軸にして係合し、水槽43を水槽44に同軸にして内設し、水槽42を水槽43に同軸にして内設し、水槽41を、水槽42と同軸にして内設する構成とした。水槽44に35℃の水を、水槽41に5℃の水を、水槽42と水槽43に20℃の水を注入し、水槽41、水槽42の水面上にアルミニウム粉を散布し、水槽部を回転した。水槽42、水槽43の水面上に左回りの蛇行流45及び蛇行流46が発現した。これらの流れは、図10に示すように、中緯度高圧帯における偏西風の流れ103(南半球では107)を、図3の35、36に示すように複数本模擬したものと考えられる。図12は本実施例において2つの蛇行流を発現した様子を2種の写真で示す。隣接した2つの水槽内にそれぞれ蛇行流が発現していることが分かり、また実施例1で見たように水槽の大小に応じて、蛇行流中の波数も対応して変わることが分かる。
5重水槽で、台風の左回りの下層の気流と、右回りの上層の気流とを同時に模擬的に発現させた。発現させる気流は、蛇行流とならないよう、水槽の直径を決める必要があった。
図5、図6で説明する。一つの台風は台風の上層51と、下層52で、大気の流れが逆転している。下層では台風のまわりの大気が台風の中心に向かって吹込み北半球ではコリオリ力により右へ曲げられ、回転軸を中心として左回りの気流となり、上層では、台風の中心を上昇した大気が上層で、中心から外周に向かって吹き出し、コリオリ力によって回転軸を中心として右回りの気流となる。即ち台風は、地軸を中心として周回せず、例えば太平洋上を決められた方向を持つことなく、地軸ではなく、自分自身の軸の周りに回転しながら移動する。この異なる軸での回転と、上層と下層での大気の流れ方向が逆転している状態を、回転軸を偏心させて配置し、5重の水槽で模擬的に実現した。即ち、水槽61、水槽62、水槽63、水槽64、水槽65の直径をそれぞれ、4.4cm、8.2cm、11.4cm、15cm、17.8cmとし、水槽65を、駆動部の回転中心に同軸にして係合し、水槽64を水槽65に偏心して内設し、水槽63を水槽64に同軸にして内設し、水槽62を水槽63に同軸にして内設し、水槽61を水槽62に同軸にして内設する構成とする。水槽61に5℃の水を、水槽63に35℃の水を、水槽65に5℃の水を注入し、水槽62には20℃の水を注入し、水槽64にも20℃の水を注入し、水槽62、水槽64の水面上にアルミニウム粉を散布し、水槽部を回転する。水槽62の水面上に左まわりの同心円状の流れ66が、水槽64の水面上には同心円状の右まわりの流れ67が発現した。水槽62は台風の下層52の、水槽64は台風の上層51の大気の流れを模擬したものとなる。
5重水槽で、左回りの偏西風蛇行気流と、右回りの貿易風の気流とを同時に模擬的に発現させた。発現させる気流として偏西風の方は蛇行させ、貿易風の方は蛇行させないよう、水槽の直径を決める必要があった。図7と図10で説明する。貿易風は、地球の赤道106に沿って地球が回転するのと逆方向の気流77、105である。この気流は高緯度から低緯度へ流れる大気によってコリオリ力により進行方向が右に曲げられ、従って右回転となる。この状態を左回りである偏西風の蛇行現象とともに、対比しつつ観察できるよう、模擬的に発現することとする。即ち、水槽71、水槽72、水槽73、水槽74、水槽75の直径をそれぞれ、4.4cm、9.8cm、13.8cm、17・8cm、21cmとし、水槽75を、駆動部の回転中心に同軸に係合し、水槽74を水槽75に同軸に内設し、水槽73を水槽74に同軸に内設し、水槽72を水槽73に同軸に内設し、水槽71を水槽72に同軸に内設する構成とした。水槽71に5℃の水を、水槽73に35℃の水を、水槽75に5℃の水を注入し、水槽72には20℃の水を注入し、水槽74にも20℃の水を注入し、水槽72、水槽74の水面上にアルミニウム粉を散布し、水槽部を回転した。水槽72の水面上に左まわりの蛇行流の流れ76が、水槽74の水面上には同心円状の右まわりの流れ77が発現した。水槽72には中緯度高圧帯の偏西風の蛇行流を、水槽74には熱帯の貿易風の流れを模擬したものとなる。また、この5個の水槽を使って、温度勾配の方向を変えることにより、南北の流れの方向を変えることが出来るので、寒帯における極偏東風を発現させ、同時に極偏東風とは逆方向の偏西風蛇行現象を発現できる。
1 水槽部1(水槽部という表現は水槽の個数に拘わらず使うものとする)
2 駆動部2(駆動部という表現は水槽の個数に拘わらず使うものとする)
3 モータ3(モータという表現は水槽の個数に拘わらず使うものとする)
4 モータの回転軸4
5 水槽5(最内部の水槽)
6 水槽6(最内部から1つ目の水槽)
7 水槽7(最内部から2つ目の水槽)
8 水槽8(最内部から3つ目の水槽)
9 水槽9(最外部の水槽)
21 水槽21(最内側の水槽、冷熱源、3重水槽)
22 水槽22(最内側から一つ目の水槽、ここに蛇行現象を発現させる)
23 水槽23(最外側の水槽、温熱源)
24 回転方向24(水槽液面上及び地球上での蛇行流の回転方向、左回り)
25 回転方向25(水槽及び地球の回転方向、左回り)
31 等高度線31(気圧高度500hPaにおけるジオポテンシャル高度5580m)32 等高度線32(気圧高度500hPaにおけるジオポテンシャル高度5400m)33 等高度線33(気圧高度500hPaにおけるジオポテンシャル高度5220m)34 等高度線34(気圧高度500hPaにおけるジオポテンシャル高度5160m)35 回転方向35(北半球での高緯度の蛇行流、左回り)
36 回転方向36(北半球での低緯度の蛇行流、左回り)
37 回転方向37(地球の回転方向、左回り)
41 水槽41(最内部の水槽、冷熱源、4重水槽、2つの蛇行流)
42 水槽42(最内部から1つ目の水槽、ここに蛇行現象を発現させる。
水槽43の冷熱源となる)
43 水槽43(最内部から2つ目の水槽、ここに蛇行現象を発現させる。
水槽42の温熱源となる)
44 水槽44(最外部の水槽、温熱源)
45 回転方向45(蛇行流、左回りであることを示す)
46 回転方向46(蛇行流、左回りであることを示す)
47 回転方向47(水槽及び地球の回転方向、左まわり)
51 下層の気流51(北半球における台風の上層の気流、右回り)
52 下層の気流52(北半球における台風の下層の気流、左回り)
53 回転方向53(内側から外側へ吹き出す上層の気流、右回りであることを示す)
54 回転方向54(外側から内側へ吹きこむ下層の気流、左回りであることを示す)
61 水槽61(最内部の水槽、冷熱源、5重水槽、台風中心を偏心配置)
62 水槽62(最内部から1つ目の水槽)
63 水槽63(最内部から2つ目の水槽、温熱源)
64 水槽64(最内部から4つ目の水槽)
65 水槽65(最外部の水槽、冷熱源)
66 回転方向66(台風下層の流れの方向、左回りであることを示す)
67 回転方向67(台風上層の流れの方向、右回りであることを示す)
68 回転方向68(水槽及び地球の回転方向、左回りであることを示す
71 水槽71(最内部の水槽、冷熱源、5重水槽、貿易風)
72 水槽72(最内部から1つ目の水槽)
73 水槽73(最内部から2つ目の水槽、温熱源)
74 水槽74(最内部から4つ目の水槽)
75 水槽75(最外部の水槽、冷熱源)
76 回転方向76(偏西風の流れの方向、左回りであることを示す)
77 回転方向77(貿易風の流れの方向、右回りであることを示す)
78 回転方向78(水槽及び地球の回転方向、左回りであることを示す)
81 波数予測図(図9を基として、水槽の直径と波数との関係が線形に表されると推定されるので、一次式で表現可能と考え、作図したものである)
82 横軸82(水槽21の直径を表す。直径2Aと表記する)
83 縦軸83(蛇行流の波数Nを表す。直径2Aの時、グラフの線との交点の縦座標が蛇行流の波数Nを表す)
91 波数の実験結果プロット原図(水槽21と水槽22の様々な直径の組み合わせで発現した蛇行流の波数を1~12の数字で示す)
92 横軸92(水槽21の直径を2Aと表記する)
93 縦軸93(水槽22の直径を2Bと表記する)
100 地球の回転軸
101 地球の回転方向、左回り
102 半球における極偏東風、右回り
103 北半球における偏西風、左回り
104 北半球における台風、下層、左回り。上層、右回り
105 北半球における赤道偏東風、右回り
106 地球の赤道
107 南半球における赤道偏東風、右回り
108 南半球における偏西風、左回り
109 南半球における極偏東風、右回り
111 水槽部111(従来の装置の水槽部)
112 駆動部112(従来の装置の駆動部)
113 モータ113
114 冷水水槽114(従来の装置の最内側の水槽、冷熱源)
115 試験水槽115(従来の装置で蛇行流を発現させる水槽)
116 温水水槽116(従来の装置の最外側の水槽、温熱源)
117 付帯設備117
121 左の写真、4重水槽(2つの蛇行流、水槽直径の大小と波数の対応を見る)
122 左の写真、4重水槽(2つの蛇行流、水槽直径の大小と波数の対応を見る)
123 右の写真、4重水槽(2つの蛇行流、水槽直径の大小と波数の対応を見る)
124 右の写真、4重水槽(2つの蛇行流、水槽直径の大小と波数の対応を見る)

Claims (5)

  1. 直径の異なる3~5個の円筒状の水槽からなり、
    最外部の実験水槽の直径は30cm以下、最内部の直径は1cm以上で、水槽の高さがそれぞれ2~10cmであり、
    該水槽は金属・ガラス・樹脂のいずれかであり、最外部中心から1~5cm偏心した底部の位置に回転軸受けを設け、前記回転軸受けをモータで駆動可能として、
    水槽には0℃~70℃の流体を、水槽の底面から所定の高さまで注入し、
    隣接する水槽の間に0~50℃の温度差を形成し、
    1つまたは2つの水槽内の流体の液面上に、任意の波の数(整数)を有する蛇行流を発現できることを特徴とする回転水槽実験装置。
  2. 直径の異なる3~5個の円筒状の水槽からなり、
    最外部の実験水槽の直径は30cm以下、最内部の直径は1cm以上で、
    水槽の高さがそれぞれ2~10cmであり、
    該水槽は金属・ガラス・樹脂のいずれかであり、
    最外部中心から1~5cm偏心した底部の位置に回転軸受けを設け、前記回転軸受けをモータで駆動可能として、
    水槽には0℃~70℃の流体を、水槽の底面から所定の高さまで注入し、隣接する水槽の間に0~50℃の温度差を形成し、
    任意の波の数(整数)を有する蛇行流を発現できることを特徴とする回転水槽実験方法。
  3. 水槽の数が3個であって、各水槽は同軸に係合し、
    最内部の水槽の直径を1~15cmとし
    最内部から1つ目の水槽の直径を4~20cmとし、
    最外部の水槽の直径を最内部から1つ目の水槽の直径よりも1~cm大きくし、
    最外部の水槽には℃~+70℃の流体を注入し、
    最内部の水槽には℃~+50℃の流体を注入し、
    最内部の水槽から1つ目の水槽には、最内部の水槽内の流体温度よりも高く、最外部の水槽内の流体温度よりも低い温度の流体を注入し、
    各水槽には底面から2~6cmの高さまで流体を注入し、
    最外部の水槽と最内部の水槽との間に1~50℃の温度差を形成し、
    最内部の水槽から1つ目の水槽の液面上に可視化物質を散布し浮遊させ、
    モータを駆動し、水槽を1~20RPMの範囲で回転させ、
    最内部から1つ目の水槽の液面上の可視化物質の蛇行の波の数(整数)を最内部の水槽の直径をcmで表した時の整数部の数に略等しい値、または該整数部の数±2の範囲内とする蛇行流を発現させることを特徴とする回転水槽実験方法。
  4. 水槽の数が5個であって、
    最外部から1つ目、2つ目、3つ目、最内部の水槽を同軸に係合し、これらの4つの水槽を最外部の水槽に偏心して配置し、偏心量は駆動部中心より1~5cmの範囲内とし、
    最外部及び最内部の水槽には~50℃の流体を、最外部から2つ目の水槽には、10~70℃の流体を注入し、
    最外部の水槽と最外部から2つ目の水槽の間に1~50℃の温度差を作り、温度勾配を形成し、
    最内部の水槽と最内部から2つ目の水槽の間に1~50℃の温度差を作り、しかも上述の温度勾配とは逆方向の温度勾配を形成し、
    最外部から1つ目の水槽には、最外部の水槽に注入する流体の温度と最外部から2つ目の水槽に注入する流体の温度との中間の温度の流体を、最外部から3つ目の水槽には、最外部から2つ目の水槽に注入する流体の温度と最内部の水槽に注入する流体の温度との中間の温度の流体を注入し、
    最外部から1つ目及び3つ目の2つの水槽の液面上に可視化物質を散布し浮遊させ、モータを駆動し、水槽を1~30RPMの範囲で回転させ、
    2つの水槽の液面上の可視化物質の分布状況を観察し、地球大気の流れを模擬できることを特徴とする回転水槽実験方法。
  5. 水槽の数が5個であって、
    各水槽は同軸に係合する方法を有し、
    最外部及び最内部の水槽には~50℃の流体を、最外部から2つ目の水槽には、10~70℃の流体を注入し、
    最外部の水槽と最外部から2つ目の水槽の間に1~50℃の温度差を作り、温度勾配を形成し、
    最内部の水槽と最内部から2つ目の水槽の間に1~50℃の温度差を作り、しかも上述の温度勾配とは逆方向の温度勾配を形成し、
    最外部から1つ目の水槽には、最外部の水槽に注入する流体の温度と最外部から2つ目の水槽に注入する流体の温度との中間の温度の流体を、最外部から3つ目の水槽には、最外部から2つ目の水槽に注入する流体の温度と最内部の水槽に注入する流体の温度との中間の温度の流体を注入し、
    最外部から1つ目及び3つ目の2つの水槽の液面上に可視化物質を散布し浮遊させ、モータを駆動し、水槽を1~30RPMの範囲で回転させ、
    2つの水槽の液面上の可視化物質の分布状況を観察し、地球大気の流れを模擬できることを特徴とする回転水槽実験方法。
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