JP6997852B2 - 無線通信システムにおいてサイドリンク送信リソースを要求するための方法及び機器 - Google Patents
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Description
本願は、2020年1月7日に出願された米国仮特許出願第62/958,061号の利益を主張するものであり、この文献の開示全体は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
Mobile Broadband)、WiMax(登録商標)、3GPP NR(New Radio)、又はいくつかの他の変調技術に基づき得る。
Vehicle-to-Everything (V2X) series (Release 16)”;TR 38.885 V16.0.0、“NR; Study on NR Vehicle-to-Everything (V2X) (Release 16)”;R2-1908107、“Report from session on LTE V2X and NR V2X”;R2-1916288、“Report from session on LTE V2X and NR V2X”;3GPP電子メールディスカッション[108#44][V2X]38.331実行CR(Huawei)、draft_R2-191xxx_Running CR to TS 38.331 for 5G V2X with NR Sidelink_v1;TS 38.322 V15.1.0、“NR;
Radio Link Control (RLC) protocol specification (Release 15)”;及びTS 38.323 V15.2.0、“NR; Packet Data Convergence Protocol (PDCP) protocol specification
(Release 15)”を含む。上記の規格及び文書は、その全体が参照により明示的に組み込まれる。
5.2.1.4 PC5参照点を介したユニキャストモード通信
ユニキャスト通信モードは、NRベースのPC5参照点を介してのみサポートされる。図5.2.1.4-1に、PC5ユニキャストリンクの例が示される。
[“Example of PC5 Unicast Links”という表題の3GPP TS 23.287 V16.0.0の図5.2.1.4-1を、図5として再現する。]
PC5ユニキャストリンクを介してV2X通信を伝送する場合に、次の原則が適用される。
- 2つのUEの間のPC5ユニキャストリンクにより、これらのUEにおけるピアV2Xサービスの1つ又は複数のペアの間のV2X通信が可能になる。同じPC5ユニキャストリンクを使用するUEにおける全てのV2Xサービスは、同じアプリケーション層IDを使用する。
注1:アプリケーション層IDは、プライバシーのために、5.6.1.1項及び6.3.3.2項で説明しているように時間とともに変更される場合がある。これにより、PC5ユニキャストリンクが再確立されることはない。
- 1つのPC5ユニキャストリンクは、これらのV2Xサービスが少なくともこのPC5ユニキャストリンクのピア・アプリケーション層IDのペアに関連付けられる場合に、1つ又は複数のV2Xサービス(例えば、PSID又はITS-AID)をサポートする。例えば、図5.2.1.4-1に示されるように、UE A及びUE Bには2つのPC5ユニキャストリンクがあり、1つはピア・アプリケーション層ID1/UE Aとアプリケーション層ID2/UE Bとの間にあり、もう1つはピア・アプリケーション層ID3/UE Aとアプリケーション層ID4/UE Bとの間にある。
注2:送信元(source)UEは、異なるPC5ユニキャストリンク上の異なるターゲットアプリケーション層IDが同じターゲットUEに属しているかどうかを知る必要はない。
- PC5ユニキャストリンクは、単一のネットワーク層プロトコル、例えばIP又は非IPを使用したV2X通信をサポートする。
- PC5ユニキャストリンクは、UEのアプリケーション層がV2Xサービスのデータ転送を開始すると、PC5参照点を介したユニキャスト通信モードが必要になる5.4.1項で指定されるフロー毎のQoSモデルをサポートする。
- ピア・アプリケーション層IDのペアとこのPC5ユニキャストリンクのネットワーク層プロトコルとがこのV2XサービスのためにUEのアプリケーション層に必要なものと同一である場合に、UEは、既存のPC5ユニキャストリンクを再利用し、既存のPC5ユニキャストリンクを変更して、6.3.3.4項で指定されるようにこのV2Xサービスを追加する必要がある。そうでなければ、
- UEは、6.3.3.1項で指定されるように、新しいPC5ユニキャストリンクの確立をトリガーする必要がある。
PC5ユニキャストリンクの確立が成功した後に、UE A及びUE Bは、5.6.1.4項で指定されるように、後続のPC5-Sシグナリングメッセージ交換及びV2Xサービスデータ送信に同じペアのレイヤ2 IDを使用する。送信側UEのV2X層は、送信がPC5-Sシグナリングメッセージ(つまり、直接通信要求/受け入れ、リンク識別子更新要求/応答、切断要求/応答、リンク変更要求/受け入れ)、又はV2XサービスデータのためのものであるかをAS層に示す。
全てのPC5ユニキャストリンクについて、UEは、PC5ユニキャストリンクの存続期間中に、UEにおけるPC5ユニキャストリンクを一意に識別する別個のPC5リンク識別子を自己割り当てする。各PC5ユニキャストリンクは、以下を含むユニキャスト・リンク・プロファイルに関連付けられる:
- サービスタイプ(例えば、PSID又はITS-AID)、UE Aのアプリケーション層ID及びレイヤ2 ID;
- UE Bのアプリケーション層ID及びレイヤ2 ID;
- PC5ユニキャストリンクで使用されるネットワーク層プロトコル;及び
- 各V2Xサービスについて、PC5 QoSフロー識別子(PFI)のセット。
各PFIは、QoSパラメータ(つまり、PQI及びオプションで範囲)に関連付けられる。
プライバシー上の理由から、アプリケーション層ID及びレイヤ2 IDは、PC5ユニキャストリンクの存続期間中に、5.6.1.1項及び6.3.3.2項で説明されるように変更される場合があり、その場合に、それに応じてユニキャスト・リンク・プロファイルで更新されるものとする。UEは、PC5リンク識別子を使用してPC5ユニキャストリンクをV2Xアプリケーション層に示す。従って、V2Xアプリケーション層は、1つのサービスタイプに関連付けられたユニキャストリンクが複数ある場合でも、対応するPC5ユニキャストリンクを識別する(例えば、UEが同じサービスタイプについて複数のUEとマルチユニキャストリンクを確立する)。
ユニキャスト・リンク・プロファイルは、6.3.3.4項で指定されるように、確立したPC5ユニキャストリンクのレイヤ2リンク変更後にそれに応じて更新されるものとする。
[・・・]
5.6識別子
5.6.1 PC5参照点を介したV2X通信の識別子
5.6.1.1 概略
各UEには、PC5参照点を介したV2X通信のための1つ又は複数のレイヤ2 IDがあり、
- 送信元(ソース:source)レイヤ2 ID、及び
- 宛先(destination)レイヤ2 ID、で構成される。
送信元及び宛先レイヤ2 IDは、PC5参照点のレイヤ2リンクで送信されるレイヤ2フレームに含まれ、これらのフレームのレイヤ2送信元及び宛先を識別する。送信元レイヤ2 IDは、対応するレイヤ2フレームを発信するUEによって常に自己割り当てされる。UEによる送信元及び宛先レイヤ2 IDの選択は、5.6.1.2、5.6.1.3、及び5.6.1.4項で説明されるように、このレイヤ2リンクのPC5参照点を介したV2X通信の通信モードに依存する。送信元レイヤ2 IDは、通信モードによって異なる場合がある。
IPベースのV2X通信がサポートされている場合に、UEは、TS 23.303[17]の4.5.3項で規定されるように、リンクローカルIPv6アドレスを送信元IPアドレスとして使用するように構成する。UEは、重複アドレス検出のためのNeighbor Solicitation及びNeighbor
Advertisementメッセージを送信することなく、PC5参照点を介したV2X通信のためにこのIPアドレスを使用することができる。アプリケーションが必要とする特定の短い期間を超えて送信元UE(例えば、車両)を他のUE(例えば、車両)が追跡又は識別できないようにするために、5.1.2.1項で説明される構成で特定されるように、UEに現在の地理的領域でプライバシーサポートを必要とするアクティブなV2Xアプリケーションがある場合に、送信元レイヤ2 IDは、時間の経過とともに変更され、ランダム化されるものとする。PC5参照点を介したIPベースのV2X通信の場合に、送信元IPアドレスも時間の経過とともに変更され、ランダム化されるものとする。送信元UEの識別子の変更は、PC5に使用される層間で同期する必要があり、例えば、アプリケーション層IDが変更された場合に、送信元レイヤ2 ID及び送信元IPアドレスを変更する必要がある。
5.6.1.4 PC5参照点を介したユニキャストモードV2X通信の識別子
PC5参照点を介したV2X通信のユニキャストモードの場合に、使用される宛先レイヤ2 IDは、PC5ユニキャストリンクの確立中に検出された通信ピアによって異なる。PC5ユニキャストリンクを確立するための開始シグナリングでは、5.1.2.1項で指定されるように、PC5ユニキャストリンク確立のために構成されたサービスタイプに関連付けられたデフォルトの宛先レイヤ2 ID(例えば、PSID/ITS-AID等)を使用できる。PC5ユニキャストリンク確立手順中に、レイヤ2 IDは、交換され、6.3.3.1項で指定されるように、2つのUEの間の将来の通信に使用する必要がある。
アプリケーション層IDは、UE内の1つ又は複数のV2Xアプリケーションに関連付けられる。UEが複数のアプリケーション層IDを有している場合に、同じUEの各アプリケーション層IDは、ピアUEの観点からは異なるUEのアプリケーション層IDと見なされる場合がある。
V2Xアプリケーション層がレイヤ2 IDを使用しないため、UEは、アプリケーション層IDとPC5ユニキャストリンクに使用される送信元レイヤ2 IDとの間のマッピングを維持する。これにより、V2Xアプリケーションを中断することなく送信元レイヤ2 IDを変更できる。
アプリケーション層IDが変更された場合に、変更されたアプリケーション層IDとのV2X通信にリンクが使用されていれば、PC5ユニキャストリンクの送信元レイヤ2 IDが変更されるものとする。UEは、ピアUEとの複数のPC5ユニキャストリンクを確立し、これらのPC5ユニキャストリンクに対して同じ又は異なる送信元レイヤ2 IDを使用することができる。
編集者注:RAN WGフィードバックに基づいて、識別子の説明をさらに更新する必要があり得る。
[・・・]
6.3.3 PC5参照点を介したユニキャストモードV2X通信
6.3.3.1 PC5参照点を介したレイヤ2リンクの確立
PC5参照点を介してV2X通信のユニキャストモードを実行するために、UEは、5.1.2.1項で説明されるように関連情報で構成される。
図6.3.3.1-1に、PC5参照点を介したV2X通信のユニキャストモードのレイヤ2リンク確立手順を示す。
[“Layer-2 Link establishment procedure”という表題の3GPP TS 23.287 V16.0.0の図6.3.3.1-1を、図6として再現する]
1. UEは、5.6.1.4項で指定されるように、PC5ユニキャストリンク確立のシグナリング受信のための宛先レイヤ2 IDを決定する。宛先レイヤ2 IDは、5.1.2.1項で指定されるようにUEで構成される。
2. UE-1のV2Xアプリケーション層は、PC5ユニキャスト通信にアプリケーション情報を提供する。アプリケーション情報には、V2Xアプリケーションのサービスタイプ(例えば、PSID又はITS-AID)と開始UEのアプリケーション層IDとが含まれる。ターゲットUEのアプリケーション層IDは、アプリケーション情報に含まれ得る。
UE-1のV2Xアプリケーション層は、このユニキャスト通信のV2Xアプリケーション要件を提供し得る。UE-1は、5.4.1.4項で指定されるように、PC5 QoSパラメータ及びPFIを決定する。
UE-1が5.2.1.4項で指定されるように既存のPC5ユニキャストリンクを再利用することを決定した場合に、UEは、6.3.3.4項で指定されるようにレイヤ2リンク変更手順をトリガーする。
3. UE1は、直接通信要求メッセージを送信して、ユニキャストレイヤ2リンク確立手順を開始する。直接通信要求メッセージには、次のものが含まれる:
- 送信元ユーザ情報:開始UEのアプリケーション層ID(つまり、UE-1のアプリケーション層ID);
- V2Xアプリケーション層がステップ2でターゲットUEのアプリケーション層IDを提供した場合に、次の情報が含まれる:
- ターゲットユーザ情報:ターゲットUEのアプリケーション層ID(つまり、UE-2のアプリケーション層ID);
- V2Xサービス情報:レイヤ2リンクの確立を要求するV2Xサービスに関する情報(例えば、PSID又はITS-AID);
- IP通信が使用されているかどうかの指標;
- IPアドレス構成:IP通信の場合に、このリンクにはIPアドレス構成が必要であり、次のいずれかの値を示す:
- IPv6アドレス割当てメカニズムが開始UEによってサポートされている場合、つまりIPv6ルーターとして機能している場合に、「IPv6ルーター」;又は
- IPv6アドレス割当てメカニズムが開始UEによってサポートされていない場合に、「IPv6アドレス割当てがサポートされていない」;
- リンクローカルIPv6アドレス:UE-1がIPv6 IPアドレス割当てメカニズムをサポートしていない場合、つまりIPアドレス構成が「IPv6アドレス割当てがサポートされていない」と示す場合に、RFC4862[21]に基づいてローカルに形成されたリンクローカルIPv6アドレス;
- QoS情報:PC5 QoSフローに関する情報。各PC5 QoSフローについて、PFI及び対応するPC5 QoSパラメータ(つまり、PQI及び条件付きでMFRB/GFBR等の他のパラメータ)。
直接通信要求メッセージの送信に使用される送信元レイヤ2 ID及び宛先レイヤ2 IDは、5.6.1.1項及び5.6.1.4項で指定されるように決定される。
UE-1は、送信元レイヤ2 ID及び宛先レイヤ2 IDを使用して、PC5ブロードキャストを介して直接通信要求メッセージを送信する。
4. 直接通信受入れ(direct communication accept)メッセージが次のようにUE-1に送信される:
4a (UE指向(oriented)のレイヤ2リンク確立)ターゲットユーザ情報が直接通信要求メッセージに含まれている場合に、ターゲットUE、つまりUE-2は、直接通信受入れメッセージで応答する。
4b (V2Xサービス指向のレイヤ2リンク確立)ターゲットユーザ情報が直接通信要求メッセージに含まれていない場合に、アナウンスされたV2Xサービスの使用に関心のあるUEは、UE-1とのレイヤ2リンクを確立することを決定し、直接通信受入れメッセージを送信して要求に応答する(図6.3.3.1-1のUE-2及びUE-4)。
直接通信受入れメッセージには次のものが含まれる:
- 送信元ユーザ情報:直接通信受入れメッセージを送信するUEのアプリケーション層ID;
- QoS情報:PC5 QoSフローに関する情報。各PC5 QoSフローについて、UE-1によって要求されたPFI及び対応するPC5 QoSパラメータ(つまり、PQI及び条件付きでMFRB/GFBR等の他のパラメータ);
- IPアドレス構成:IP通信の場合に、このリンクにはIPアドレス構成が必要であり、次のいずれかの値を示す:
- IPv6アドレス割当てメカニズムがターゲットUEによってサポートされている場合、つまりIPv6ルーターとして機能している場合に、「IPv6ルーター」;又は
- IPv6アドレス割当てメカニズムがターゲットUEによってサポートされていない場合に、「IPv6アドレス割当てがサポートされていない」;
- リンクローカルIPv6アドレス:ターゲットUEがIPv6 IPアドレス割当てメカニズムをサポートしていない場合、つまりIPアドレス構成が「IPv6アドレス割当てがサポートされていない」と示す場合に、RFC4862[21]に基づいてローカルに形成されたリンクローカルIPv6アドレス、及び直接通信要求メッセージにリンクローカルIPv6アドレスを含めたUE1。ターゲットUEには、競合しないリンクローカルIPv6アドレスを含める必要がある。
リンクローカルIPv6アドレスを使用するために両方のUE(つまり、開始UE及びターゲットUE)が選択された場合に、RFC4862[21]で規定される重複アドレス検出を無効にする必要がある。
注1:開始UE又はターゲットUEのいずれかがIPv6ルーターのサポートを示している場合に、対応するアドレス構成手順は、レイヤ2リンクの確立後に実行され、リンクローカルIPv6アドレスは無視される。
直接通信受入れメッセージの送信に使用される送信元レイヤ2 IDは、5.6.1.1項及び5.6.1.4項で指定されるように決定される。宛先レイヤ2 IDは、受信した直接通信要求メッセージの送信元レイヤ2 IDに設定される。
ピアUEから直接通信受入れメッセージを受信すると、UE-1は、このユニキャストリンクのシグナリング及びデータトラフィックに関して、将来の通信のためにピアUEのレイヤ2 IDを取得する。
PC5ユニキャストリンクを確立したUEのV2X層は、ユニキャストリンクに割り当てられたPC5リンク識別子及びPC5ユニキャストリンク関連情報をAS層に渡す。PC5ユニキャストリンク関連情報には、レイヤ2 ID情報(つまり、送信元レイヤ2 ID及び宛先レイヤ2 ID)が含まれる。これにより、AS層がPC5ユニキャストリンク関連情報と共にPC5リンク識別子を維持できる。
編集者注:相互認証及びセキュリティ関連の確立の手順は、SA WG3からのフィードバックに基づいて決定される。
5. V2Xサービスデータは、以下のように確立したユニキャストリンクを介して送信される。
PC5リンク識別子及びPFIは、V2Xサービスデータと共にAS層に提供される。
UE-1は、送信元レイヤ2 ID(つまり、このユニキャストリンクのUE-1のレイヤ2 ID)、及び宛先レイヤ2 ID(つまり、このユニキャストリンクのピアUEのレイヤ2 ID)を使用してV2Xサービスデータを送信する。
注2:PC5ユニキャストリンクは双方向であるため、UE-1のピアUEは、UE-1とのユニキャストリンクを介してV2XサービスデータをUE1に送信できる。
編集者注:直接通信要求/受入れメッセージに含まれるパラメータは、直接通信要求/受入れメッセージがAS層によってどの様に(例えば、PC5 RRCシグナリングを使用して)送信されるかに関するRAN WGの決定に応じて更新できる。
編集者注:直接通信要求/受入れメッセージに含まれる追加のパラメータ(セキュリティ関連等)はFFSである。
編集者注:ユニキャスト通信にリンク層でのセキュリティ保護が必要かどうかは、SA WG3からのフィードバックに基づいて決定される。
7 QoS管理
QoS管理は、リソース割当て、輻輳制御、装置内共存、電力制御、及びSLRB構成での使用のコンテキストでV2Xに関連している。QoS管理に関連する物理層パラメータは、配信されるトラフィックの優先度、遅延、信頼性、及び必要最小限の通信範囲(上位層で規定される)である。ASではデータレート要件もサポートされる。SL輻輳メトリックと、少なくともリソース割当てモード2では、輻輳制御のメカニズムとが必要である。SL輻輳メトリックをgNBに報告することは有益である。
SLユニキャスト、グループキャスト、及びブロードキャストの場合に、V2XパケットのQoSパラメータは上位層によってASに提供される。SLユニキャストの場合に、SLRBは、図7-1及び7-2に示されるシグナリングフロー及び手順に基づいて(事前に)構成される。[6]で説明されるフロー毎のQoSモデルは、上位層で想定される。
[“SLRB-Configuration for unicast (UE-specific)”という表題の3GPP TS 38.885 V16.0.0の図7-1を、図7として再現する。]
図7-1のステップ0では、PC5 QoSプロファイル、つまり特定のPC5 QoSパラメータのセット、及び各PC5 QoSフローのPC5 QoSルールが、[6]のようにサービス認証及びプロビジョニング手順によって事前にUEにプロビジョニングされる;同様に、各QoSフローのPC5 QoSプロファイルも、事前にgNB/ng-eNBにプロビジョニングされる。次に、パケットが到着すると、UEは、最初にステップ0で構成されたPC5 QoSルールに基づいて関連するPC5 QoSフローの識別子(つまり、PC5 QFI)を導出し、次に導出したPC5 QFIをステップ3でgNB/ng-eNBに報告することができる。gNB/ng-eNBは、ステップ0での5GCからのプロビジョニングに基づいて、これらの報告されたPC5 QFIのQoSプロファイルを導出でき、ステップ4でRRC専用シグナリングを介して報告されたPC5 QFI UEに関連付けられたSLRBの構成を通知できる。これらのSLRB構成には、PC5 QoSフローからSLRBへのマッピング、SDAP/PDCP/RLC/LCH構成等が含まれ得る。ステップ5では、ASにおけるUEは、gNB/ng-eNB構成に従って、パケットのPC5 QFIに関連付けられたSLRBをピアUEと確立し、利用可能なパケットを確立したSLRBにマッピングする。次に、SLユニキャスト送信が発生し得る。
注:PC5 QFIがどの様に規定されるかは、SA2 WG2までである。
[・・・]
5.3.5 RRC再構成
[・・・]
5.3.5.3 UEによるRRC再構成の受信
UEは、RRC再構成(RRCReconfiguration)を受信すると、次のアクションを実行するものとする。
[・・・]
1> RRCReconfiguration(RRC再構成)メッセージにsl-ConfigDedicatedNRが含まれる場合に:
2> 5.3.5.Xで指定されるサイドリンク専用の構成手順を実行する。
[・・・]
- RRC再構成
RRCReconfigurationメッセージは、RRC接続を変更するためのコマンドである。そのメッセージは、測定構成、モビリティ制御、無線リソース構成(RB、MACメイン構成、物理チャネル構成を含む)、及びASセキュリティ構成に関する情報を伝達し得る。
シグナリング無線ベアラ:SRB1又はSRB3
RLC-SAP:AM
論理チャネル:DCCH
方向:ネットワークからUE
RRC再構成メッセージ
IE SL-ConfigDedicatedNRは、NRサイドリンク通信の専用構成情報を指定する。
SL-ConfigDedicatedNR情報要素
- SL-RadioBearerConfig
IE SL-RadioBearerConfigは、NRサイドリンク通信のサイドリンクDRB構成情報を指定する。
SL-RadioBearerConfig情報要素
- SL-SDAP-Config
IE SL-SDAP-Configは、サイドリンクDRBの構成可能なSDAPパラメータを設定するために使用される。
SL-SDAP-CONFIG情報要素
[・・・]
5.X.3 NRサイドリンク通信のためのサイドリンクUE情報
5.X.3.1 概略
[“Sidelink UE information for NR sidelink communication”という表題の3GPP電子メールディスカッション[108#44][V2X]38.331実行CR(Huawei)の図5.X.3.1-1を、図8として再現する。]
この手順の目的は、UEがNRサイドリンク通信の受信に関心がある、又はもはや関心がなくなったことをネットワークに通知し、NRサイドリンク通信の送信リソースの割当て又は解放を要求し、NRサイドリンク通信に関連するパラメータを報告することである。
5.X.3.2 開始
RRC_CONNECTEDにあるNRサイドリンク通信が可能なUEは、接続の確立が成功したとき、又は再開したとき、関心対象の変更時、sl-ConfigCommonNRを含むSIBXを提供するPCellへの変更時等、いくつかの場合にNRサイドリンク通信を受信する(に関心がある)ことを示す手順を開始できる。NRサイドリンク通信が可能なUEは、NRサイドリンク通信送信のための専用リソースの割当てを要求する手順を開始することができる。
この手順を開始すると、UEは次のことを行うものとする:
1> sl-ConfigCommonNRを含むSIBXがPCellによって提供される場合に:
2> PCellのための有効なバージョンのSIBXがあることを確認する;
2> PCellのSIBXでのsl-FreqInfoListに含まれる周波数でNRサイドリンク通信を受信するように上位層によって構成される場合に:
3> 最後にRRC_CONNECTED状態に入ってからUEがSidelinkUEInformationNR(サイドリンクUE情報NR)メッセージを送信しなかった場合に、又は
3> 最後にUEがSidelinkUEInformationNRメッセージを送信してから、PCellに接続されたUEがsl-ConfigCommonNRを含むSIBXを提供していない場合に、又は
3> SidelinkUEInformationNRメッセージの最後の送信にsl-RxInterestedFreqListが含まれていなかった場合に、又は、NRサイドリンク通信を受信するように上位層によって構成された周波数が、SidelinkUEInformationNRメッセージの最後の送信以降に変更された場合に:
4> SidelinkUEInformationNRメッセージの送信を開始して、5.X.3.3に従って関心対象のNRサイドリンク通信の受信周波数を示す;
2>それ以外の場合に:
3> SidelinkUEInformationNRメッセージの最後の送信にsl-RxInterestedFreqListが含まれている場合に:
4> SidelinkUEInformationNRメッセージの送信を開始して、5.X.3.3に従ってNRサイドリンク通信の受信にもはや関心がなくなったことを示す;
2> PCellのSIBXでのsl-FreqInfoListに含まれる周波数でNRサイドリンク通信を送信するように上位層によって構成される場合に:
3> 最後にRRC_CONNECTED状態に入ってからUEがSidelinkUEInformationNRメッセージを送信しなかった場合に;又は
3> 最後にUEがSidelinkUEInformationNRメッセージを送信してから、PCellに接続されたUEがsl-ConfigCommonNRを含むSIBXを提供していない場合に;又は
3> SidelinkUEInformationNRメッセージの最後の送信にsl-TxResourceReqListが含まれていなかった場合に、又は、sl-TxResourceReqListによって伝達される情報が、SidelinkUEInformationNRメッセージの最後の送信以降に変更された場合に:
4> SidelinkUEInformationNRメッセージの送信を開始して、5.X.3.3に従ってUEが要求するNRサイドリンク通信送信リソースを示す;
2> それ以外の場合に:
3> SidelinkUEInformationNRメッセージの最後の送信にsl-TxResourceReqListが含まれている場合に:
4> SidelinkUEInformationNRメッセージの送信を開始して、5.X.3.3に従ってNRサイドリンク通信送信リソースがもはや不要になったことを示す。
5.X.3.3 SidelinkUEInformationNRメッセージの送信に関連するアクション
UEは、SidelinkUEInformationNRメッセージのコンテンツを次のように設定することになる:
1> UEが手順を開始して、NRサイドリンク通信の受信又はNRサイドリンク通信送信リソースの要求(構成/解放)に関心がある(もはや関心がない)ことを示すための手順を開始する場合(つまり、手順をトリガーしたものに関係なく、UEには全ての関連情報が含まれる):
2> sl-ConfigCommonNRを含むSIBXがPCellによって提供される場合に:
3> NRサイドリンク通信を受信するように上位層によって構成されている場合に:
4> sl-RxInterestedFreqListを含め、そのリストをNRサイドリンク通信受信の周波数に設定する;
3> NRサイドリンク通信を送信するように上位層によって構成されている場合に:
4> sl-TxResourceReqListを含め、ネットワークにNRサイドリンク通信リソースの割当てを要求する宛先毎にそのフィールドを次のように設定する:
5> sl-DestinationIdentiyを、NRサイドリンク通信送信のために上位層によって構成された宛先IDに設定する;
5> sl-CastTypeを、NRサイドリンク通信送信のために上位層によって構成された関連する宛先IDのキャストタイプに設定する;
5> 関連する双方向サイドリンクDRBの追加がRRCReconfigurationSidelink(RRC再構成サイドリンク)による構成によるものである場合に、RLCモードと、関連するRLCモードのサイドリンクQoSフローのオプションでQoSプロファイルとを含むようにsl-RLC-ModeIndicationを設定する;
5> サイドリンクRLFが検出された場合に、NRサイドリンク通信送信の関連する宛先にsl-Failureを設定する;
5> NRサイドリンク通信送信のために上位層によって構成された関連する宛先のサイドリンクQoSフローのQoSプロファイルを含むように、sl-QoS-InfoListを設定する;
5> NRサイドリンク通信送信の周波数を示すように、sl-InterestedFreqListを設定する;
5> sl-TypeTxSyncListを、NRサイドリンク通信送信のための関連するsl-InterestedFreqListで使用されている現在の同期参照タイプに設定する:
1> UEは、送信のためにSidelinkUEInformationNRメッセージを下位層に送信する必要がある。
[・・・]
- SidelinkUEInformationNR
SidelinkUEinformationNRメッセージは、ネットワークへのNRサイドリンクUE情報の指標に使用される。
シグナリング無線ベアラ:SRB1
RLC-SAP:AM
論理チャネル:DCCH
方向:UEからネットワーク
SidelinkUEInformationNRメッセージ
[・・・]
5.X.9 サイドリンクRRC手順
5.X.9.1 サイドリンクRRC再構成
5.X.9.1.1 概略
[“Sidelink RRC configuration, successful”という表題の3GPP電子メールディスカッション[108#44][V2X]38.331実行CR(Huawei)の図5.X.9.1.1-1を、図9として再現する。]
[“Sidelink RRC configuration, failure”という表題の3GPP電子メールディスカッション[108#44][V2X]38.331実行CR(Huawei)の図5.X.9.1.1-2を、図10として再現する。]
この手順の目的は、サイドリンクDRBを確立/変更/解放するか、PC5 RRC接続のNRサイドリンク測定及びレポートを構成することである。
UEは、次の場合に、サイドリンクRRC再構成手順を開始し、5.X.9.1.2サブ項の操作をピアUEに対して実行できる:
- 5.X.9.1.4サブ項で指定されるように、ピアUEに関連付けられたサイドリンクDRBのリリース;
- 5.X.9.1.5サブ項で指定されるように、ピアUEに関連付けられたサイドリンクDRBの確立;
- 5.X.9.1.5サブ項で指定されるように、ピアUEに関連付けられたサイドリンクDRBのSLRB-Configに含まれるパラメータの変更;
- NRサイドリンクの測定及びレポートを実行するためのピアUEの構成。
5.X.9.1.2 RRCReconfigurationSidelinkメッセージの送信に関連するアクション
UEは、RRCReconfigurationSidelinkメッセージのコンテンツを次のように設定するものとする:
1> sl-ConfigDedicatedNR、SIBX、SidelinkPreconfigNR、又は上位層による構成によって、5.X.9.1.4.1サブ項に従って、解放されるサイドリンクDRB毎に:
2> サイドリンクDRBに対応するsrlb-ConfigToReleaseListに含まれるslrb-PC5-ConfigIndexを設定する;
1> sl-ConfigDedicatedNR、SIBX、SidelinkPreconfigNRの受信によって、5.X.9.1.5.1サブ項に従って、確立又は変更されるサイドリンクDRB毎に:
2> サイドリンクDRBに対応する受信したsl-RadioBearerConfig及びsl-RLC-BearerConfigに従って、SLRB-ConfigToAddModListに含まれるSLRB-Configを設定する;
1> 構成されるNRサイドリンク測定及びレポート毎に:
2> 格納されるNRサイドリンク測定構成情報に従ってsl-MeasConfigを設定する;
1> サイドリンクDRBに関連付けられた宛先のタイマーT400を開始する。
UEは、送信のためにRRCReconfigurationSidelinkメッセージを下位層に送信する必要がある。
5.X.9.1.3 UEによるRRCReconfigurationSidelinkの受信
UEは、RRCReconfigurationSidelinkを受信すると、次のアクションを実行することになる:
1> RRCReconfigurationSidelinkにslrb-ConfigToReleaseListが含まれている場合に:
2> 現在のUEサイドリンク構成の一部であるsrlb-ConfigToReleaseListに含まれる各slrb-PC5-ConfigIndex値に対して;
3> 5.X.9.1.4サブ項に従って、サイドリンクDRB解放手順を実行する;
1> RRCReconfigurationSidelinkにslrb-ConfigToAddModListが含まれている場合に:
2> 現在のUEサイドリンク構成の一部ではないslrb-ConfigToAddModListに含まれる各slrb-PC5-ConfigIndex値に対して:
3> 含まれる場合には、sl-MappedQoS-FlowsToAddList及びsl-MappedQoS-FlowsToReleaseListを適用する;
3> 5.X.9.1.5サブ項に従って、サイドリンクDRB追加手順を実行する;
2> 現在のUEサイドリンク構成の一部であるslrb-ConfigToAddModListに含まれる各slrb-PC5-ConfigIndex値に対して:
3> 含まれる場合には、sl-MappedQoS-FlowsToAddList及びsl-MappedQoS-FlowsToReleaseListを適用する;
3> 5.X.9.1.4及び5.X.9.1.5サブ項に従って、サイドリンクDRBの解放又は変更手順を実行する。
1> UEがRRCReconfigurationFailureSidelinkに含まれる構成(の一部)に準拠できない(つまり、サイドリンクRRC再構成の失敗)場合に:
2> RRCReconfigurationFailureSidelinkメッセージを受信する前に使用した構成を引き続き使用する;
2> RRCReconfigurationFailureSidelinkメッセージのコンテンツを設定する;
3> 送信のためにRRCReconfigurationFailureSidelinkメッセージを下位層に送信する;
1> それ以外の場合に:
2> RRCReconfigurationCompleteSidelinkメッセージのコンテンツを設定する;
3> 送信のためにRRCReconfigurationCompleteSidelinkメッセージを下位層に送信する。
注X:同じ論理チャネルが別のUEによって異なるRLCモードで構成されている場合に、UEは、そのケースをサイドリンクRRC再設定の失敗として処理する。
[・・・]
- RRCReconfigurationSidelink
RRCReconfigurationSidelinkメッセージは、PC5 RRC接続のAS構成へのコマンドである。そのメッセージは、NRサイドリンク通信のユニキャストにのみ適用される。
シグナリング無線ベアラ:PC5 RRCのサイドリンクSRB
RLC-SAP:AM
論理チャネル:SCCH
方向:UEからUE
- RRCReconfigurationCompleteSidelink
RRCReconfigurationCompleteSidelinkメッセージは、PC5 RRC AS再構成が成功裏に完了したことを確認するために使用される。そのメッセージは、NRサイドリンク通信のユニキャストにのみ適用される。
シグナリング無線ベアラ:PC5-RRCのサイドリンクSRB
RLC-SAP:AM
論理チャネル:SCCH
方向:UEからUE
RRCReconfigurationCompleteSidelinkメッセージ
5.2.3 AMデータ転送
5.2.3.1 送信操作
5.2.3.1.1 概略
AM RLCエンティティの送信側は、AMD PDUよりもRLC制御PDUの送信を優先する必要がある。AM RLCエンティティの送信側は、以前に送信したRLC SDU又はRLC SDUセグメントを含まないAMD PDUの送信よりも、以前に送信したRLC SDU又はRLC SDUセグメントを含むAMD PDUの送信を優先する必要がある。
AM RLCエンティティの送信側は、次のように状態変数TX_Next_Ackに従って送信ウィンドウを維持する必要がある。
- TX_Next_Ack <= SN <TX_Next_Ack + AM_Window_Sizeの場合に、SNは送信ウィンドウ内にある;
- それ以外の場合に、SNは送信ウィンドウの外にある。
AM RLCエンティティの送信側は、SNが送信ウィンドウの外にあるAMD PDUを下位層に送信してはならない。
上位層から受信した各RLC SDUに対して、AM RLCエンティティは、
- SNをTX_Nextに等しいRLC SDUに関連付け、AMD PDUのSNをTX_Nextに設定することによりAMD PDUを作成すること;
- TX_Nextを1だけインクリメントすること;を行う必要がある。
RLC SDUのセグメントを含むAMD PDUを下位層に送信する場合に、AM RLCエンティティの送信側は、
- AMD PDUのSNを対応するRLC SDUのSNに設定すること;を行う必要がある。
AM RLCエンティティの送信側は、
- ピアAM RLCエンティティからのSTATUS PDU(ステータスPDU)によって、RLC SDUの肯定応答(ピアAM RLCエンティティによる受信成功の確認)を受信できる。
SN=xのRLC SDUの肯定応答を受信する場合に、AM RLCエンティティの送信側は、
- RLC SDUの成功裏の配信の指標を上位層に送信すること;
- TX_Next_Ackを、SNが最小の状態のRLC SDUのSNと等しくなるように設定すること;を行う必要があり、このSNは、TX_Next_Ack <= SN <= TX_Nextの範囲内にあり、肯定応答を未だ受信していない。
[・・・]
5.3.2 再送信
AM RLCエンティティの送信側は、
- ピアAM RLCエンティティからのSTATUS PDUによって、RLC SDU又はRLC SDUセグメントの否定応答(ピアAM RLCエンティティによる受信失敗の通知)を受信できる。
ピアAM RLCエンティティからのSTATUS PDUによってRLC SDU又はRLC SDUセグメントの否定応答を受信したする場合に、AM RLCエンティティの送信側は、
- 対応するRLC SDUのSNが、TX_Next_Ack <= SN <TX_Nextの範囲内にある場合に:
- 否定応答を受信したRLC SDU又はRLC SDUセグメントを再送信のために検討することを行う必要がある。
RLC SDU又はRLC SDUセグメントの再送信が検討される場合に、AM RLCエンティティの送信側は、
- RLC SDU又はRLC SDUセグメントが初めて再送信のために検討される場合に:
- RLC SDUに関連付けられたRETX_COUNTをゼロに設定する;
- それ以外の場合に、それ(再送信が検討されているRLC SDU又はRLC SDUセグメント)が再送信を既に保留しておらず、同じSTATUS PDU内の別の否定応答のために、RLC SDUに関連付けられたRETX_COUNTがインクリメントされていない場合に:
- RETX_COUNTをインクリメントする;
- RETX_COUNT = maxRetxThresholdの場合に:
- 最大再送信に達したことを上位層に示すことを行う必要がある。
RLC SDU又はRLC SDUセグメントを再送信するときに、AM RLCエンティティの送信側は、
- 必要に応じて、RLC SDU又はRLC SDUセグメントをセグメント化する;
- 特定の送信機会で下位層によって示されるAMD PDUの合計サイズ内に収まる新しいAMD PDUを形成する;
- 新しいAMD PDUを下位層に送信することを行う必要がある。
新しいAMD PDUを形成するときに、AM RLCエンティティの送信側は、
- 元のRLC SDU又はRLC SDUセグメントのみを新しいAMD PDUのデータフィールドにマッピングする;
- 6.2.2.4サブ項の説明に従って、新しいAMD PDUのヘッダーを変更する;
- 5.3.3サブ項に従ってPフィールドを設定することを行う必要がある。
[・・・]
5.3.4ステータスレポート
AM RLCエンティティは、RLC SDU(又はそれらの一部)の肯定応答及び/又は否定応答を提供するために、STATUS PDUをピアAM RLCエンティティに送信する。
ステータスレポートを開始するトリガーは:
- ピアAM RLCエンティティからのポーリングを含み:
- SN=xでPフィールドが「1」に設定されたAMD PDUを下位層から受信した場合に、AM RLCエンティティの受信側は、
- 5.2.3.2.2項で指定されるようにAMD PDUを破棄すべき場合に;又は
- x < RX_Highest_Status又はx >= RX_Next +
AM_Window_Sizeの場合に:
- ステータスレポートをトリガーすることを行う必要がある;
- それ以外の場合に:
- x < RX_Highest_Status又はx >= RX_Next +
AM_Window_Sizeまでステータスレポートのトリガーを遅らせる;
注1:これにより、HARQの並べ替え後にRLCステータスレポートが確実に送信される:
- AMD PDUの受信失敗の検出を含み;
- AM RLCエンティティの受信側は、t-Reassemblyの期限が切れたときにステータスレポートをトリガーすることを行う必要がある;
注2:t-Reassemblyの期限満了は、RX_Highest_Statusの更新とステータスレポートのトリガーとの両方をトリガーするが、ステータスレポートは、RX_Highest_Statusの更新後にトリガーされる。
ステータスレポートがトリガーされたときに、AM RLCエンティティの受信側は:
- t-StatusProhibitが:
- 下位層によって示される最初の送信機会で実行されていない場合に、STATUS PDUを作成し、これを下位層に送信する;
- それ以外の場合に:
- t-StatusProhibitの期限が切れた後に、下位層によって示される最初の送信機会で実行されていない場合に、t-StatusProhibitの実行中にステータスレポートが複数回トリガーされた場合にでも、単一のSTATUS PDUを作成し、これを下位層に送信することを行う必要がある。
STATUS PDUが下位層に送信されたときに、AM RLCエンティティの受信側は、
- t-StatusProhibitを開始することを行う必要がある。
STATUS PDUを作成するときに、AM RLCエンティティは、
- RX_Next <= SN <RX_Highest_Statusとなるように、未だ完全に受信していないSNを含むRLC SDUについて、RLC SDUのSN順位を増やし、RLC SDU内のバイトセグメント順位を増やし、SN = RX_Nextから開始して結果として得られるSTATUS PDUが、下位層で示されるRLC PDUの合計サイズに適合するまで行う:
- バイトセグメントを未だ受信していないRLC SDUについて:
- RLC SDUのSNに設定されているNACK_SNをSTATUS PDUに含める;
- 部分的に受信したが、未だ(全て)受信していないRLC SDUのバイトセグメントの連続シーケンスについて:
- STATUS PDUに、NACK_SN、SOstart、及びSOendのセットを含める;
- 未だ受信していないRLC SDUの連続シーケンスについて:
- STATUS PDUに、NACK_SN及びNACK範囲のセットを含める;
- 必要に応じて、STATUS PDUに、SOstart及びSOendのペアを含める;
- ACK_SNを、結果として得られるSTATUS PDUで欠落していると示されていない次の受信していないRLC SDUのSNに設定することを行う必要がある。
[・・・]
6.1.3 RLC制御PDU
a)STATUS PDU
STATUS PDUは、AM RLCエンティティの受信側によって使用され、成功裏に受信したRLCデータPDU、及びAM RLCエンティティの受信側によって欠落していることが検出されたRLCデータPDUについてピアAM RLCエンティティに通知する。
5.7.6 散在するROHCフィードバックのためのPDCP制御PDU
5.7.6.1 送信操作
散在するROHCフィードバックがヘッダー圧縮プロトコルによって生成される場合に、送信側PDCPエンティティは:
- 6.2.3.2項で指定されるように、つまりPDCP SNを関連付けたり、暗号化を実行したりせずに、対応するPDCP制御PDUを下位層に送信することを行う必要がある。
5.7.6.2 受信操作
下位層からの散在するROHCフィードバックのためのPDCP制御PDUの受信時に、受信側PDCPエンティティは:
- 解読を実行せずに、対応する散在するROHCフィードバックをヘッダー圧縮プロトコルに配信することを行う必要がある。
[・・・]
6.2.3 制御PDU
[・・・]
6.2.3.2 散在するROHCフィードバックのための制御PDU
図6.2.3.2-1は、1つの散在するROHCフィードバックを伝送するPDCP制御PDUのフォーマットを示している。この形式は、UM DRB及びAM DRBに適用できる。
[“PDCP Control PDU format for interspersed ROHC feedback”という表題の3GPP TS 38.323 V15.2.0の図6.2.3.2-1を、図11として再現する。]
RRCReconfigurationSidelinkの表1
SidelinkUEInformationNRの例1の表2-1
RRCReconfigurationの例1の表3-1
RRCReconfigurationの例2の表3-2
RRCReconfigurationの例3の表3-3
Claims (16)
- 第1のユーザ機器(UE)が専用のサイドリンク構成を要求するための方法であって、当該方法は、
第2のUEから前記第1のUEへの送信に使用される第1のサイドリンク無線ベアラ(SLRB)を構成するために、第1のサイドリンク無線リソース制御(RRC)メッセージを前記第2のUEから受信するステップと、
前記第2のUEから前記第1のサイドリンクRRCメッセージを受信することに応答して、第1のRRCメッセージをネットワークノードに送信するステップであって、前記第1のRRCメッセージはサイドリンクサービス品質(QoS)情報を含み、該サイドリンクQoS情報におけるサイドリンクQoSフローのアイデンティティ(ID)の存在が必須であり、前記サイドリンクQoS情報における前記サイドリンクQoSフローのQoSプロファイルの存在が随意である、送信するステップと、
前記ネットワークノードから第2のRRCメッセージを受信するステップであって、該第2のRRCメッセージは、前記第1のUEから前記第2のUEへの送信に使用される第2のSLRBを構成するための第2の専用のサイドリンク構成と、該第2の専用のサイドリンク構成に関連付けられた前記サイドリンクQoSフローの前記IDとを含む、受信するステップと、を含む、
方法。 - 前記サイドリンクQoS情報は、前記サイドリンクQoSフローの前記IDを含み、前記第1のUEから前記第2のUEへの送信に利用可能な前記サイドリンクQoSフローのデータがない場合に、前記サイドリンクQoSフローのQoSプロファイルを含まない、請求項1に記載の方法。
- 前記サイドリンクQoS情報は、前記サイドリンクQoSフローの前記IDを含み、前記第1のUEから前記第2のUEへの送信に利用可能な前記サイドリンクQoSフローのデータがある場合に、前記サイドリンクQoSフローの前記QoSプロファイルも含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1のサイドリンクRRCメッセージは、前記第1のSLRBのための第1の専用のサイドリンク構成、該第1の専用のサイドリンク構成に対するインデックス、及び/又は論理チャネル構成を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1のサイドリンクRRCメッセージは、RRC再構成サイドリンク(RRCReconfigurationSidelink)メッセージである、請求項1に記載の方法。
- 前記第2のSLRBを、前記サイドリンクQoSフローの前記IDに従って前記第1のSLRBに関連付けるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1のRRCメッセージは、サイドリンクUE情報NR(SidelinkUEInformationNR)メッセージであり、前記第2のRRCメッセージは、RRC再構成(RRCReconfiguration)メッセージである、請求項1に記載の方法。
- 前記ネットワークノードは、基地局である、請求項1に記載の方法。
- 第1のユーザ機器(UE)であって、当該第1のUEは、
制御回路と、
該制御回路に取り付けられたプロセッサと、
前記制御回路に取り付けられ、且つ前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに格納されたプログラムコードを実行して、
第2のUEから前記第1のUEへの送信に使用される第1のサイドリンク無線ベアラ(SLRB)を構成するために、第1のサイドリンク無線リソース制御(RRC)メッセージを第2のUEから受信することと、
前記第2のUEから前記第1のサイドリンクRRCメッセージを受信することに応答して、第1のRRCメッセージをネットワークノードに送信することであって、前記第1のRRCメッセージはサイドリンクサービス品質(QoS)情報を含み、該サイドリンクQoS情報におけるサイドリンクQoSフローのアイデンティティ(ID)の存在は必須であり、前記サイドリンクQoS情報における前記サイドリンクQoSフローのQoSプロファイルの存在は随意である、前記送信することと、
前記ネットワークノードから第2のRRCメッセージを受信することであって、該第2のRRCメッセージは、前記第1のUEから前記第2のUEへの送信に使用される第2のSLRBを構成するための第2の専用のサイドリンク構成と、該第2の専用のサイドリンク構成に関連付けられた前記サイドリンクQoSフローの前記IDとを含む、前記受信することと、を行うように構成される、
第1のUE。 - 前記サイドリンクQoS情報は、前記サイドリンクQoSフローの前記IDを含み、前記第1のUEから前記第2のUEへの送信に利用可能な前記サイドリンクQoSフローのデータがない場合に、前記サイドリンクQoSフローのQoSプロファイルを含まない、請求項9に記載の第1のUE。
- 前記サイドリンクQoS情報は、前記サイドリンクQoSフローの前記IDを含み、前記第1のUEから前記第2のUEへの送信に利用可能な前記サイドリンクQoSフローのデータがある場合に、前記サイドリンクQoSフローの前記QoSプロファイルも含む、請求項9に記載の第1のUE。
- 前記第1のサイドリンクRRCメッセージは、前記第1のSLRBのための第1の専用のサイドリンク構成、該第1の専用のサイドリンク構成に対するインデックス、及び/又は論理チャネル構成を含む、請求項9に記載の第1のUE。
- ネットワークノードが専用のサイドリンク構成を割り当てるための方法であって、当該方法は、
第1のユーザ機器(UE)から第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップであって、該第1のRRCメッセージはサイドリンクサービス品質(QoS)情報を含み、該サイドリンクQoS情報におけるサイドリンクQoSフローのアイデンティティ(ID)の存在は必須であり、前記サイドリンクQoS情報における前記サイドリンクQoSフローのQoSプロファイルの存在は随意であり、前記サイドリンクQoS情報は、前記第1のUEから前記第2のUEへの送信のために前記第1のUEに利用可能な前記サイドリンクQoSフローのデータがある場合に、前記サイドリンクQoSフローの前記QoSプロファイルを含む、受信するステップと、
第2のRRCメッセージを前記第1のUEに送信するステップであって、前記第2のRRCメッセージは、前記第1のUEから前記第2のUEへの送信に使用されるSLRBを構成するための専用のサイドリンク構成と、該専用のサイドリンク構成に関連付けられた前記サイドリンクQoSフローの前記IDとを含む、送信するステップと、を含む、
方法。 - 前記サイドリンクQoS情報は、前記第1のUEから前記第2のUEへの送信のために前記第1のUEに利用可能な前記サイドリンクQoSフローのデータがない場合に、前記サイドリンクQoSフローのQoSプロファイルを含まない、請求項13に記載の方法。
- 前記第1のRRCメッセージは、サイドリンクUE情報NR(SidelinkUEInformationNR)メッセージであり、前記第2のRRCメッセージは、RRC再構成(RRCReconfiguration)メッセージである、請求項13に記載の方法。
- 前記ネットワークノードは、基地局である、請求項13に記載の方法。
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