異なる図における対応する数字およびシンボルは、別様に指示されなければ一般に対応する部分を指し、第1の事例の後では、簡潔さのために再説明はされないことがある。
次に、添付図面を参照しながら、特許請求の範囲によって企図される実施形態のうちのいくつかを、以下でより十分に説明する。しかしながら、他の実施形態は特許請求の範囲内に含有されており、特許請求の範囲は本明細書で明らかにされた実施形態のみに限定されるように解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、この開示が完全に完結するように、また当業者に対して発明概念の範囲を完全に伝えるように、例として提供されるものである。説明の全体にわたって、類似の番号は類似の要素を指す。原理は第3世代パートナーシッププログラム(「3GPP」)通信システムの環境において説明されるが、Wi-Fi無線通信システムなどの任意の環境も明確に本開示の範囲内に入る。
最初に図1~図3を参照すると、通信システムの実施形態の図およびそれらの各部分が図示されている。図1は特定の実施形態による通信システムを図示するものである。図1に示されるように、通信システムは、無線通信デバイス(略して無線デバイス)の1つまたは複数のインスタンスを含む(そのうち1つが110で指定されている)。無線デバイスはユーザ機器(「UE」)でよい。いくつかの事例では、無線デバイスは、マシンタイプ通信(「MTC」)UEまたはマシン対マシン(「M2M」)UEなど特定タイプのUEでよい。通信システムは、1つまたは複数の無線アクセスノードまたはネットワークノードも含む(そのうち1つは120で指定されている)。ネットワークノードは、eNodeB、gNB、または無線通信デバイス110の間、もしくは無線通信デバイス110と別の通信デバイス(地上通信線電話など)の間の通信をサポートする何らかの適切な追加要素と併せて無線通信デバイス110と通信することができる他の基地局でよい。図示された無線通信デバイス110は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組合せを含む通信デバイスを表現し得るが、特定の実施形態では、図2によってより詳細に示された例示の無線通信デバイスなどのデバイスを表現し得るものである。同様に、図示された無線アクセスノード120は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組合せを含むネットワークノードを表現し得るが、特定の実施形態では、図3によってより詳細に示された例示の無線アクセスノードなどのデバイスを表現し得るものである。
無線で通信することは、電磁波、電波、赤外線波、および/または空中の情報伝達に適切な他のタイプの信号を使用して、無線信号を送受信することを包含し得る。いくつかの実施形態では、WDは、人間との直接的な相互作用なしで情報を送受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部のイベントによって起動されたとき、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールに基づき、ネットワークへ情報を送信するように設計され得る。
図2は特定の実施形態による無線デバイスを図示するものである。無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと、無線通信することが可能な、無線通信するように設定された、無線通信するように配置された、かつ/または無線通信するように動作可能なデバイスを指し得る。WDという用語は、本明細書では、他に断らない限りユーザ機器(UE)と区別なく使用され得るものである。WDの例は、それだけではないが、スマートフォン、携帯電話、セル式電話、ボイスオーバIP(VoIP)フォン、無線ローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソールすなわちゲームデバイス、音楽記憶デバイス、再生機器、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、モバイルステーション、タブレット、ノートパソコン、ノートパソコンに組み込まれた機器(LEE)、ノートパソコンを取り付けた機器(LME)、スマートデバイス、無線の顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえば、サイドリンク通信のための3GPP規格、プッシュトーク通信、車両間(V2V)通信、車両対インフラストラクチュア(V2I)通信、車両対すべてのもの(V2X)の通信を実施することによってデバイス対デバイス(D2D)通信をサポートし得、この場合D2D通信デバイスと称され得る。もう1つの具体例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、WDは、監視および/または測定を遂行してそのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合マシンツーマシン(M2M)デバイスでよく、3GPPの状況ではMTCデバイスと称され得る。特別な例の1つとして、WDは、3GPPの狭帯域のモノのインターネット(NB-IoT)規格を実施するUEでよい。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例には、センサ、電力計、工業用機械などの計量デバイス、または家庭用機器もしくは個人用機器(たとえば冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(たとえば腕時計、フィットネストラッカなど)がある。他のシナリオでは、WDは、それ自体の運転状態もしくは動作に関連した他の機能について監視することおよび/または報告することが可能な車両または他の機器を表し得る。
図2に示されるように、例示の無線通信デバイスは、アンテナ211、インターフェース214、処理サーキットリ220、デバイス可読媒体230、ユーザインターフェース機器232、補機234、電源236および電力サーキットリ237を含む。WD 210は、少し例を挙げるだけでも、たとえばGSM、WCDMA、LTE、NR、Wi-Fi、WiMAX、またはブルートゥース無線技術など、WD 210によってサポートされる種々の無線技術用の図示された1つまたは複数の構成要素の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD 210の内部の他の構成要素として、同一のチップもしくは別々のチップまたはチップのセットに組み込まれ得るものである。特定の実施形態では、本明細書においてWDが遂行すると説明された機能性のいくつかまたはすべてが、特定の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であり得るデバイス可読媒体230に記憶された命令を実行する処理サーキットリ220によってもたらされ得る。特定の実施形態では、機能性のうちいくつかまたはすべてが、処理サーキットリ220によって、別個のデバイスすなわち個別デバイスにとって可読の記憶媒体に記憶された命令を実行することなく、配線接続のやり方などで提供され得る。それらの特別な実施形態のあらゆるものにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令の実行の有無にかかわらず、処理サーキットリ220は説明された機能性を遂行するように設定され得る。そのような機能性によってもたらされる利点は、単体の処理サーキットリ220またはWD 210の他の構成要素に限定されず、一般に、全体としてのWD 210ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワークによって享受される。無線通信デバイスの代替実施形態に含まれ得る、図2に示されたもの以上のさらなる構成要素は、前述の機能のうち任意のものおよび/または本明細書で説明された解決策をサポートするのに必要なあらゆる機能性を含む、デバイスの機能性の特定の態様をもたらすことを担い得るものである。
処理サーキットリ220は、1つまたは複数の処理デバイスを用いて実施されてよい。処理サーキットリ220は、アンテナの利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号化、情報のフォーマット化、およびそれぞれの通信デバイスの全体的制御を含めて、処理サーキットリ自体の動作に関連した機能を制限なく遂行し得る。通信リソースの管理に関係のある例示的機能には、ハードウェアの据え付け、輸送管理、パフォーマンスデータ分析、設定管理、セキュリティ、請求などが制限なく含まれる。処理サーキットリ220は、ローカルアプリケーション環境に適切な任意のタイプでよい。処理サーキットリ220は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、もしくは任意の他の適切なコンピュータデバイス、リソースのうち、1つまたは複数の組合せ、あるいは、単独で、またはデバイス可読媒体230などWD 210の他の構成要素と併せて、WD 210の機能をもたらすように動作可能なハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化されたロジックの組合せを備え得る。そのような機能性には、本明細書で論じた様々な無線の特徴または利点のうち任意のものをもたらすことが含まれ得る。たとえば、処理サーキットリ220は、デバイス可読媒体230または処理サーキットリ220の内部のメモリに記憶された命令を実行して、本明細書で開示された機能性をもたらし得る。
図示のように、処理サーキットリ220は、RFトランシーバサーキットリ222、ベースバンド処理サーキットリ224、およびアプリケーション処理サーキットリ226のうち1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理サーキットリは、異なる構成要素および/または異なる構成要素の組合せを備え得る。特定の実施形態では、WD 210の処理サーキットリ220はSOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバサーキットリ222、ベースバンド処理サーキットリ224、およびアプリケーション処理サーキットリ226は、個別のチップ上またはチップのセット上に存在してよい。代替実施形態では、ベースバンド処理サーキットリ224およびアプリケーション処理サーキットリ226の一部分またはすべてが、1つのチップまたはチップのセットへと組み合わされてよく、RFトランシーバサーキットリ222は個別のチップ上またはチップのセット上に存在してよい。さらなる代替実施形態では、RFトランシーバサーキットリ222およびベースバンド処理サーキットリ224の一部分またはすべてが、同一のチップ上またはチップのセット上に存在してよく、アプリケーション処理サーキットリ226は個別のチップ上またはチップのセット上に存在してよい。さらに他の代替実施形態では、RFトランシーバサーキットリ222、ベースバンド処理サーキットリ224、およびアプリケーション処理サーキットリ226の一部分またはすべてが、同一のチップまたはチップのセットにおいて組み合わされてよい。いくつかの実施形態では、RFトランシーバサーキットリ222はインターフェース214の一部分でよい。RFトランシーバサーキットリ222は、処理サーキットリ220向けにRF信号を調整し得る。
処理サーキットリ220は、本明細書でWDによって遂行される動作として説明されたあらゆる判定する動作、計算する動作、または類似の動作(たとえば特定の取得する動作)を遂行するように設定され得る。処理サーキットリ220によって遂行されるこれらの動作は、処理サーキットリ220によって得られた情報をたとえば他の情報に変換することによって処理し、得られた情報または変換後の情報をWD 210に記憶された情報と比較する動作、ならびに/あるいは得られた情報または変換後の情報に基づいて1つまたは複数の動作を遂行し、前記処理の結果として判定する動作を含み得る。
デバイス可読媒体230は、1つまたは複数の記憶装置でよく、ローカルアプリケーション環境に適切な任意のタイプでもよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気記憶デバイスおよびシステム、光記憶デバイスおよびシステム、固定記憶装置および取外し可能記憶装置など、任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実施され得る。デバイス可読媒体230は、処理サーキットリ220によって使用され得る、コンピュータプログラムと、ソフトウェアと、ロジック、ルール、コード、表、データ、命令などのうち1つまたは複数を含むアプリケーションとを記憶するように動作可能であり得る。記憶装置に記憶されるプログラムには、関連するプロセッサによって実行されたとき、それぞれの通信デバイスが自身の意図されたタスクを遂行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードが含まれ得る。もちろん、記憶装置は、記憶装置の間で送受信されるデータのためのデータバッファを形成してよい。本明細書で説明されたようなシステム、サブシステム、およびモジュールの例示的実施形態は、プロセッサによって実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの組合せによって少なくとも部分的に実施され得る。いくつかの実施形態では、処理サーキットリ220とデバイス可読媒体230を一体化するように考えられ得る。
図示のように、インターフェース214は無線フロントエンドサーキットリ212およびアンテナ211を備える。無線フロントエンドサーキットリ212は、1つまたは複数のフィルタ218および増幅器216を備える。無線フロントエンドサーキットリ212は、アンテナ211および処理サーキットリ220に接続されており、アンテナ211と処理サーキットリ220の間で通信される信号を調整するように設定されている。無線フロントエンドサーキットリ212は、アンテナ211に結合されてよく、またはアンテナ211の一部分でもよい。いくつかの実施形態では、WD 210が個別の無線フロントエンドサーキットリ212を含まなくてよく、むしろ、処理サーキットリ220が無線フロントエンドサーキットリを備えてアンテナ211に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバサーキットリ222のいくつかまたはすべてがインターフェース214の一部分と見なされ得る。無線フロントエンドサーキットリ212が受信し得るデジタルデータは、無線接続を通じて他のネットワークノードまたはWDに発送されるものである。無線フロントエンドサーキットリ212は、フィルタ218および/または増幅器216の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅のパラメータを有する無線信号に変換してよい。次いで、無線信号は、アンテナ211を通じて送信されてよい。同様に、データを受信するときには、アンテナ211によって収集された無線信号が無線フロントエンドサーキットリ212によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは処理サーキットリ220に渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または異なる構成要素の組合せを備え得る。
アンテナ211に含まれ得る1つまたは複数のアンテナまたはアンテナ配列は、無線信号を送受信するように設定されてインターフェース214に接続されている。特定の代替実施形態では、アンテナ211はWD 210から分離されてよく、インターフェースまたはポートを介してWD 210に接続可能であり得る。アンテナ211、インターフェース214、および/または処理サーキットリ220は、本明細書においてWDが遂行するものと説明されたあらゆる受信動作または送信動作を遂行するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンドサーキットリおよび/またはアンテナ211はインターフェースと見なされてよい。
ユーザインターフェース機器232は、人間のユーザがWD 210と相互作用することを可能にする構成要素をもたらし得る。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚など多くの形態であり得る。ユーザインターフェース機器232は、ユーザに対して出力を生成し、ユーザがWD 210に入力を供給することを可能にするように動作可能であり得る。相互作用のタイプは、WD 210にインストールされたユーザインターフェース機器232のタイプに依拠して変化し得る。たとえば、WD 210がスマートフォンであれば、相互作用はタッチスクリーンを介するものであり得、WD 210がスマートメータであれば、相互作用は、使用量(たとえば使用されたガロン数)を与えるスクリーン、または(たとえば煙が検知された場合に)音響式警報をもたらすスピーカを介するものであり得る。ユーザインターフェース機器232は、入力のインターフェース、デバイスおよび回路、ならびに出力のインターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器232は、WD 210への情報の入力を可能にするように設定されて処理サーキットリ220に接続され、処理サーキットリ220が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器232は、たとえばマイクロフォン、近接センサもしくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つもしくは複数のカメラ、USBポート、または他の入力サーキットリを含み得る。ユーザインターフェース機器232は、WD 210から情報を出力することを可能にし、処理サーキットリ220がWD 210から情報を出力することを可能にするようにも設定されている。ユーザインターフェース機器232は、たとえばスピーカ、表示器、振動サーキットリ、USBポート、ヘッドフォンインターフェースまたは他の出力サーキットリを含み得る。WD 210は、ユーザインターフェース機器232の1つまたは複数の入力のインターフェース、デバイスまたは回路と、出力のインターフェース、デバイスまたは回路とを使用して、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、これらが本明細書で説明された機能性から利益を得ることを可能にし得る。
補助機器234は、WDによって一般に遂行され得ない、より特殊な機能性をもたらすように動作可能である。これは、様々な目的で測定をするための特定のセンサ、有線通信などの追加のタイプの通信用インターフェースを備え得る。補助機器234の構成要素の含有およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに依拠して異なり得る。
電源236は、いくつかの実施形態ではバッテリーまたはバッテリーパックの形態でよい。外部電源(たとえば電気のコンセント)、光起電力デバイスまたは動力電池など他のタイプの電源も使用され得る。WD 210がさらに備え得る電力サーキットリ237は、本明細書で説明または指示された何らかの機能性を実行するのに電源236からの電力を必要とするWD 210の様々な部品に電源236からの電力を配送するためのものである。電力サーキットリ237は、特定の実施形態では電力管理サーキットリを備え得る。電力サーキットリ237は、それに加えて、またはその代わりに、外部電源から電力を受け取るように動作可能であってよく、その場合、WD 210は、入力サーキットリまたは電力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気のコンセントなど)に接続可能でよい。電力サーキットリ237はまた、特定の実施形態では、外部電源からの電力を電源236に配送するように動作可能であり得る。これは、たとえば電源236を充電するためでよい。電力サーキットリ237は、電力を、供給されるWD 210のそれぞれの構成要素向けに適切なものにするために、電源236との間でやり取りする電力に対して、任意の調整、変換、または他の変更を遂行してよい。
図3は特定の実施形態によるネットワークノードを図示するものである。ネットワークノードは、無線デバイスに対する無線アクセスを可能にするため、および/または無線アクセスをもたらすため、ならびに/あるいは無線ネットワークにおける他の機能(たとえば管理)を遂行するために、無線ネットワークにおける無線デバイスおよび/または他のネットワークノードもしくは機器と直接的または間接的に通信することができ、通信するように設定され、通信するように配置され、かつ/または通信するように動作可能な機器を指し得る。ネットワークノードの例には、それだけではないが、アクセスポイント(AP)(たとえば無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNR NodeB(gNB))を含む。基地局は、提供するカバレッジの量(言い方を変えれば送信電力レベル)に基づいて分類され得て、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局とも称され得る。基地局は、中継を制御する中継ノードまたは中継ドナーノードでよい。ネットワークノードは、集中型デジタルユニット、および/またはリモート無線ヘッド(RRH)と称されることもあるリモート無線ユニット(RRU)など、分散型無線基地局の1つまたは複数の(あるいはすべての)部分も含み得る。そのようなリモート無線ユニットは、アンテナ一体型無線としてアンテナに組み込まれてよく、組み込まれなくてもよい。分散型無線基地局の部品は、分散型アンテナシステム(DAS)におけるノードと称されることもある。ネットワークノードのさらなる例には、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)設備、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、ベーストランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえばMSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえばE-SMLC)、および/またはMDTが含まれる。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるような仮想ネットワークノードでよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスに対して無線ネットワークへのアクセスを可能にし、かつ/または提供する、あるいは無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに対していくつかのサービスを提供することができ、提供するように設定され、提供するように構成され、かつ/または提供するように動作可能な任意の適切なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
図3に示されるように、例示のネットワークノードは、処理サーキットリ370、デバイス可読媒体380、インターフェース390、補助機器384、電源386、電力サーキットリ387、およびアンテナ362を含む。図3の例示の無線ネットワークに図示されたネットワークノード360は、ハードウェア構成要素の図示された組合せを含むデバイスを表現するものであるが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せのネットワークノードを備え得る。ネットワークノードは、本明細書で開示されたタスク、特徴、機能および方法を遂行するのに必要なハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組合せを備えることを理解されたい。その上に、ネットワークノード360の構成要素は、より大きなボックスの内部の単一のボックスとして表されているか、または複数のボックスの中に重ね合わされているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理的構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体380は、複数の個別のハードディスクならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。同様に、ネットワークノード360は、複数の物理的に分離した構成要素(たとえばNodeB構成要素およびRNC構成要素、あるいはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から成り得、各構成要素が独自の構成要素を有し得る。ネットワークノード360が複数の分離した構成要素(たとえばBTS構成要素およびBSC構成要素)を備える特定のシナリオでは、分離した構成要素のうち1つまたは複数がいくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが複数のNodeBを制御してよい。そのようなシナリオでは、固有のNodeBとRNCの対のそれぞれが、いくつかの事例では単一の分離したネットワークノードと考えられ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード360は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は二重(たとえば異なるRAT用の個別のデバイス可読媒体380)にされてよく、いくつかの構成要素は再利用されてよい(たとえばRATによって同一のアンテナ362が共有され得る)。ネットワークノード360は、たとえばGSM、WCDMA、LTE、NR、Wi-Fi、またはブルートゥース無線技術など、ネットワークノード360に一体化された異なる無線技術のための様々な図示された構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同一または別々のチップまたはチップのセットおよびネットワークノード360の内部の他の構成要素に組み込まれ得る。
特定の実施形態では、本明細書で説明された機能性のいくつかまたはすべてが、基地局、ノードB、拡張されたノードB、基地局コントローラ、無線ネットワークコントローラ、中継局によってもたらされ得、かつ/または、任意の他のタイプのネットワークノードが、図3に示された記憶装置380などのコンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行する処理サーキットリ370によってもたらされ得る。無線アクセスノードの代替実施形態は、上記で識別された機能性および/または本明細書で説明された解決策をサポートするのに必要な任意の機能性のうち任意のものを含めて追加の機能性を担う追加部品を含み得る。
処理サーキットリ370は、1つまたは複数の処理デバイスを用いて実施されてよい。処理サーキットリ370は、アンテナの利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号化、情報のフォーマット化、およびそれぞれの通信デバイスの全体的制御を含めて、自身の動作に関連した機能を制限なく遂行し得る。通信リソースの管理に関係のある例示的機能には、ハードウェアの据え付け、輸送管理、パフォーマンスデータ分析、設定管理、セキュリティ、請求などが制限なく含まれる。プロセッサはローカルアプリケーション環境に適切な任意のタイプでよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうち1つまたは複数を含み得る。
処理サーキットリ370は、本明細書でネットワークノードによってもたらされる動作として説明されたあらゆる判定する動作、計算する動作、または類似の動作(たとえば特定の取得する動作)を遂行するように設定されている。処理サーキットリ370によって遂行されるこれらの動作は、処理サーキットリ370によって得られた情報をたとえば他の情報に変換することによって処理すること、得られた情報または変換後の情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは得られた情報または変換後の情報に基づいて1つまたは複数の動作を遂行し、前記処理の結果として判定することを含み得る。
特定の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによってもたらされるものとして本明細書で説明された機能性のいくつかまたはすべては、処理サーキットリ370の内部のデバイス可読媒体380または記憶装置に記憶された命令を実行する処理サーキットリ370によって遂行されてよい。代替実施形態では、機能性のうちいくつかまたはすべてが、処理サーキットリ370によって、別個のデバイスすなわち個別デバイスに可読の媒体に記憶された命令を実行することなく、配線接続のやり方などでもたらされ得る。それらの実施形態のあらゆるものにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令の実行の有無にかかわらず、処理サーキットリ370は、説明された機能性を遂行するように設定され得る。そのような機能性によってもたらされる利点は、単体の処理サーキットリ370またはネットワークノード360の他の構成要素に限定されず、一般に、全体としてのネットワークノード360ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワークによって享受される。
処理サーキットリ370は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、もしくは任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソースのうち1つまたは複数の組合せ、あるいは、単独で、またはデバイス可読媒体380などネットワークノード360の他の構成要素と併せて、ネットワークノード360の機能性をもたらすように動作可能なハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化されたロジックの組合せを備え得る。たとえば、処理サーキットリ370は、デバイス可読媒体380または処理サーキットリ370の内部のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性には、本明細書で論じた様々な無線の特徴、機能、または利点のうち任意のものをもたらすことが含まれ得る。いくつかの実施形態では、処理サーキットリ370はシステムオンチップ(SOC)を含み得る。
いくつかの実施形態では、処理サーキットリ370は、無線周波数(RF)トランシーバサーキットリ372およびベースバンド処理サーキットリ374のうち1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバサーキットリ372およびベースバンド処理サーキットリ374は、個別のチップ(またはチップのセット)上、基板上、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上に存在し得る。代替実施形態では、RFトランシーバサーキットリ372およびベースバンド処理サーキットリ374の一部分またはすべてが、同一のチップまたはチップのセット上、基板上、またはユニット上に存在し得る。
デバイス可読媒体380は、ローカルアプリケーション環境に対して適切な任意のタイプの1つまたは複数の記憶装置でよく、処理サーキットリ370によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶し得るものである。デバイス可読媒体380は、半導体ベースのメモリデバイス、磁気の記憶デバイスおよびシステム、光学的記憶デバイスおよびシステム、固定記憶装置および取外し可能記憶装置など、任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実施されてよい。記憶装置に記憶されるプログラムには、関連するプロセッサによって実行されたとき、ネットワークノード360が自身の意図されたタスクを遂行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードが含まれ得る。もちろん、記憶装置は、記憶装置の間で送受信されるデータのためのデータバッファを形成してよい。本明細書で説明されたようなシステム、サブシステム、およびモジュールの例示的実施形態は、プロセッサによって実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、またはその組合せによって少なくとも部分的に実施され得る。デバイス可読媒体380は、処理サーキットリ370による任意の演算および/またはインターフェース390を介して受信した任意のデータを記憶するように使用され得る。いくつかの実施形態では、処理サーキットリ370とデバイス可読媒体380が一体化されるように考えられてよい。
インターフェース390は、ネットワークノード360、帰路ネットワーク(たとえばネットワーク130)、および/またはWD(たとえばWD 140)の間のシグナリングおよび/またはデータの有線もしくは無線の通信において使用される。図示のように、インターフェース390は、たとえばネットワークとの間で有線または無線の接続を通じてデータを送受信するためのポート(複数可)/端末(複数可)394を備える。インターフェース390には、アンテナ362に結合され得る、または特定の実施形態ではアンテナ362の一部分であり得る、無線フロントエンドサーキットリ392も含まれる。無線フロントエンドサーキットリ392はフィルタ398および増幅器396を備える。無線フロントエンドサーキットリ392は、アンテナ362および処理サーキットリ370に接続され得る。無線フロントエンドサーキットリは、アンテナ362と処理サーキットリ370の間で通信される信号を調整するように設定されてよい。無線フロントエンドサーキットリ392が受信し得るデジタルデータは、無線接続を通じて他のネットワークノードまたはWDに発送されるものである。無線フロントエンドサーキットリ392はフィルタ398および/または増幅器396の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅のパラメータを有する無線信号に変換してよい。次いで、無線信号は、アンテナ362を通じて送信されてよい。同様に、データを受信するときには、アンテナ362によって無線信号が収集されてよく、この無線信号が無線フロントエンドサーキットリ392によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは処理サーキットリ370に渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または異なる構成要素の組合せを備え得る。
特定の代替実施形態では、ネットワークノード360は個別の無線フロントエンドサーキットリ392を含まなくてよく、代わりに、処理サーキットリ370が、無線フロントエンドサーキットリを備えて、個別の無線フロントエンドサーキットリ392のないアンテナ362に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバサーキットリ372のいくつかまたはすべてがインターフェース390の一部分と考えられ得る。さらに別の実施形態では、インターフェース390が、無線ユニット(図示せず)の一部分として、1つまたは複数のポートまたは端末394、無線フロントエンドサーキットリ392、およびRFトランシーバサーキットリ372を含んでよく、デジタルユニット(図示せず)の一部分であるベースバンド処理サーキットリ374と通信し得る。
アンテナ362は1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、無線信号を送受信するように設定されている。アンテナ362はデータおよび/または信号を無線で送受信できる任意のタイプのアンテナでよく、無線フロントエンドサーキットリ390に結合され得る。いくつかの実施形態では、アンテナ362は、たとえば2GHz~100GHzの無線信号を送受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向アンテナ、セクタアンテナ、またはパネルアンテナを備え得る。全方向アンテナは任意の方向の無線信号を送受信するように使用されてよく、セクタアンテナは特別な領域内のデバイスから無線信号を送受信するように使用されてよく、パネルアンテナは、比較的直線の無線信号を送受信するために使用される見通しアンテナでよい。いくつかの事例では、複数のアンテナを使用することはMIMOと称され得る。特定の実施形態では、アンテナ362はネットワークノード360から分離されてよく、インターフェースまたはポートを介してネットワークノード360に接続可能であり得る。
アンテナ362、インターフェース390、および/または処理サーキットリ370は、本明細書においてネットワークノードが遂行するものと説明されたあらゆる受信動作および/または特定の取得する動作を遂行するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ362、インターフェース390、および/または処理サーキットリ370は、本明細書においてネットワークノードが遂行するものと説明されたあらゆる送信動作を遂行するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器へ送信され得る。
電力サーキットリ387は、電力管理サーキットリを備えてよく、または電力管理サーキットリに結合されてもよく、ネットワークノード360の構成要素に、本明細書で説明された機能性を遂行するための電力を供給するように設定されている。電力サーキットリ387は電源386から電力を受け取り得る。電源386および/または電力サーキットリ387は、ネットワークノード360の様々な構成要素に対して、それぞれの構成要素にとって適切な形態で(たとえばそれぞれの構成要素向けに、必要な電圧および電流のレベルで)電力を供給するように設定されてよい。電源386は、電力サーキットリ387および/またはネットワークノード360に含まれてよく、または外部にあってもよい。たとえば、ネットワークノード360は、入力サーキットリまたは電気ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(たとえば電力コンセント)に接続可能でよく、それによって外部電源が電力サーキットリ387に電力を供給する。さらなる例として、電源386は、電力サーキットリ387に接続されているかまたは組み込まれているバッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、万一外部電源が役に立たないときバックアップ電力を供給し得る。光起電力デバイスなど他のタイプの電源も使用され得る。
ネットワークノード360の代替実施形態に含まれ得る、図3に示されたもの以上のさらなる構成要素は、本明細書で説明された機能性のうち任意のものおよび/または本明細書で説明された内容をサポートするのに必要なあらゆる機能性を含む、ネットワークノードの機能性の特定の態様をもたらすことを担い得るものである。たとえば、ネットワークノード360には、ネットワークノード360への情報の入力を可能にし、ネットワークノード360からの情報の出力を可能にするためのユーザインターフェース機器が含まれ得る。これによって、ユーザは、ネットワークノード360に対する診断、メンテナンス、修理、および他の管理機能を遂行することができる。
第5世代(「5G」)-新無線(「NR」)通信システム向けに、セルの内部のシステム情報(「SI」)を周期的にブロードキャストすることに加えて、システム情報のオンデマンドデリバリの概念が検討されている。オンデマンドのSIデリバリ要求が、1つまたは複数の周期的に繰り返されるあらかじめ設定された機会(および/またはリソース)における追加SIのブロードキャストを起動し得る。オンデマンドデリバリのこの技法は、アイドル状態/インアクティブ状態のWD 210などのWD(UEとも称される)によって使用され得、要求/トリガは専用のプリアンブルの(たとえばランダムアクセスのプリアンブルに類似または同一の)形態でよい。SI要求は、プリアンブルベースのSI要求に加えて、アイドル状態/インアクティブ状態のWD 210からのランダムアクセスのプリアンブル送信と、ネットワークノード360(たとえばgNB、3GPP NR規格化業務における基地局)からのランダムアクセス応答と、それに続く明示的要求メッセージ(すなわち競合解除のない「不完全な」ランダムアクセスプロシージャ)とを含む、3段階のメッセージ交換によって達成され得る。要求は、有効なオンデマンドのSIの要求された部分などの詳細をさらに詳しく述べてよく、ランダムアクセスプロシージャのメッセージ3に含まれ得るものである。
オンデマンドのSIデリバリ要求は、要求しているWD 210に専用の応答を起動してもよい。この変形形態は、アイドル状態/インアクティブ状態のWDまたは結合状態/アクティブ状態のWDのうち一方(または両方)によって使用されるように設計され得る。前者の場合、要求/トリガは、追加SIのブロードキャストを起動する場合と同様に専用のプリアンブルでよく、この場合、ネットワークノードの送信および受信のポイント(「TRP」)は直ちに(または上記のような周期的に繰り返されるあらかじめ設定された機会および/またはリソースで)応答し得、要求しているUEの方向へ(gNB/TRPにおける指向性の相互性に基づいて)応答をビーム形成し得る。後者の場合、UEは、無線リソース制御(「RRC」)メッセージの形態で、可能性として詳細でより精細なSI要求を送ってよく、gNBは、要求しているUEに宛てたRRCメッセージで応答し得る。
次に図4に移ると、オンデマンドのシステム情報を要求する信号のやり取りが図示されている。このやり取りは、オンデマンドのSIデリバリに関連して使用され得るものである。結合モード/アクティブモードのUE 410が、オンデマンドのSIを要求しているネットワークノード460(たとえばgNB)に、ユニキャストされるRRCメッセージ480を送信する。これに応答して、ネットワークノード460が、ユニキャストされるRRCメッセージ490を送信してオンデマンドのSIを配送する。ユニキャストされるRRCメッセージ490は、UE 410がセルにおけるブロードキャストから受信したSIのいくつかまたはすべてを置換し得るものである。ブロードキャストされるSIは、複数のUEに到達して関係するので「共用SI」とも称され得る。ユニキャストされるSIは「専用SI」または「オンデマンドのSI」とも称され得る。ユニキャストされるRRCメッセージ490は、UEまたはUEグループに固有のSIを含み得る。これにより、様々な態様に基づいてUEを区別することまたは分離することができる。
図5は、通信システムにおけるシステム情報の構造の一実施形態のブロック図を図示するものである。物理セルアイデンティティ(「PCI」)550aは、NR-1次同期信号/NR-2次同期信号(「NR-PSS/NR-SSS」)550bのインデックスによってシグナリングされ、マスタ情報ブロック(「MIB」)520は、NR物理ブロードキャストチャネル(「NR-PBCH1」と称される)530で表される第1のブロードキャストチャネルでシグナリングされ、周期的にブロードキャストされるシステム情報ブロック(「SIB」)550は、NR-PBCH2 540で表される第2のブロードキャストチャネルでシグナリングされる。第2のブロードキャストチャネル(NR-PBCH2)は、PDCCH+PDSCHのようなやり方で、制御-データ-チャネルの対として実現され得ることに留意されたい。もちろん、追加の情報フィールドも含まれ得る。同期信号(「SS」)ブロック510は、PCI 550aおよびMIB 520をもたらす。MIB 520は、少なくともvalueTag 520b、SIインデックス520c、およびUEがNR-PBCH2 540上で周期的にブロードキャストされるSIB 530を受信することを可能にする設定情報520dを含有している。SIインデックス520cは、各ビームに適用するべきSIBの設定を選択すると解釈され得る。これによって、異なるビームは異なるパラメータ設定を使用することができる。たとえば、異なるビームは、異なる物理ランダムアクセスチャネル(「PRACH」)タイムスロットおよび/または異なるPRACHプリアンブルシーケンスを有し得る。図5は、通信システムにおいてUEからの要求によって起動されたとき、周期的にブロードキャストされるSI 530およびオンデマンドの(専用の)SI 570のデリバリの実現を図示するものである。システム情報の構造のさらなる理解のために、参照によって本明細書に組み込まれている、2016年11月4日に出願された「System and Method for Encoding System Information for Multiple Cells and Beams」という名称の米国特許仮出願第62/418,162号を調べられたい。
いくつかの実施形態では、ブロードキャストされたSIパラメータは、SIBに収集され得る(特定のパラメータは、たとえば規格で規定され得るたった1つのSIBに属し得る)。そのゆえに、SIBはパラメータのセットと見なされてよい。その上、専用の(RRC)シグナリングによって供給されるパラメータのセット(すなわち専用SI)は、完全なSIB(または複数のSIB)でよく、またはSIBのパラメータの一部分(または複数のSIBの一部分)のみ(たとえば対応するブロードキャストされたパラメータに値が優先するパラメータのみ)を含有すればよい。
以下では、UEまたはWDが、無線アクセスノードからブロードキャストされた専用SIおよび共用SI(他のパラメータ値(すなわち異なる設定))を受信したときSIを管理する様々な実施形態をより詳細に論じる。これらの実施形態は、UEが結合状態/アクティブ状態にとどまるかそれともアイドル状態/インアクティブ状態に切り換わるか、ということに関係なく適用され得る。
一実施形態では、ネットワークノード460は、専用SIの有効性を共用SIの有効性インジケータ(たとえばバージョン番号)に結び付ける。このシナリオでは、共用SIが変化したかまたは無効になったと有効性インジケータが指示するまで、専用SIは有効である。有効性インジケータがこのように指示したとき、UE 410は更新された共用SIを得て、以前に受信した専用SIを(たとえば補足する、置換する、棄却するなどして)変更する。この実施形態は、それぞれが共用SIの個別の部分に結び付けられる複数の有効性指示に拡張され得るものである。他の実施形態では、専用SIの有効性は、有効期間タイマ(これが満了したらUEは共用SIを得るべきである)などの有効性時間に関連づけられるか、またはさらなる通知まで有効であると規定される。
その結果、UEの挙動に対応する共用SIに関しての専用SIの取扱いにおける空所が満たされる。本明細書で開示された特定の実施形態は、ネットワークが、オペレータの方針、UEの能力、加入データ、または3GPP規格において規定されている設計選択に依拠して、異なる原理に従ってUEの挙動を設定するやり方を制限なく提供するものである。いくつかのシナリオでは、記憶されたSIを参照するのが便利であり得る。記憶されたSIは、たとえば現在アクティブなSIパラメータのセットを含み得る。記憶されたSIは、共用SI、専用SI、または場合によっては混合を含み得る。
本明細書で開示されたいくつかの実施形態は、ブロードキャストされた共用SIがUEによって得られ、ユニキャストメッセージングによってUEに供給された専用SI(たとえばUE固有のSIまたはUEグループ固有のSI)によって変更され得るとき、システム情報を管理するための機構を提供するものである。システム情報は、UEのカテゴリ/能力、加入情報、UEのベアラ/流れのサービス品質(「QoS」)、UE上で走っているアプリケーションの認識、およびバッテリー状態に制限なく基づき得る。本明細書で開示された特定の実施形態は、UEが専用SIを受信するが、後にブロードキャストによって共用SIを受信する場合にも適用され得るものである。いくつかの実施形態は、UEが、専用SIを受信した後に、結合状態/アクティブ状態にとどまるかそれともアイドル状態/インアクティブ状態に切り換わるか、ということに関係なく適用され得るものである。
UEが専用SIを受信した後に共用SIを受信する状況に対応する、異なるやり方がある。最初に、UEは、(たとえばUEまたはUEグループに固有の)以前に記憶された専用SIを使用し続けてよい。あるいは、UEは、共用SIを用いて、以前に記憶された専用SIを変更してもよい。専用SIのパラメータのうちいくつかを置換するが他のものを保持することなど、これら2つの手法の混成も可能である。無線アクセスノード(たとえばgNB)またはネットワークは、一般に、有効性命令によって、専用SIおよび共用SIの取扱いに関してUEの制御を維持し得る。
一実施形態では、gNBは、専用SIの有効性を共用SIの有効性インジケータ(たとえばバージョン番号)に結び付ける(すなわち関連づける)。一般的には、これは、(たとえば、共用SIとともに、または別個にブロードキャストされる)共用SIに関連した有効性インジケータによって指示されるように、gNBが置換する共用SIが変化しない限り、専用SIを有効と見なすように、gNBがUEに命令することを意味する。共用SIが変化すると直ちに、この共用SIの関連する有効性インジケータによって指示されるように、UEは、更新された共用SIを得て適用し、以前に記憶した専用SIを無効にしてよく、好ましくは(必ずではなく)棄却する。この手法をサポートするために、ネットワークは、専用SIとともにUEに有効性インジケータを転送してよいが、代わりに、ブロードキャスト送信の一部分として有効性インジケータを供給してもよく、または、有効性インジケータがUEによってあらかじめ設定されているかもしくは記憶されていてよい(たとえばあらかじめ設定されたタイマ)。
いくつかの実施形態では、それぞれが共用SIの異なる部分に関連した複数の有効性指示があってよい。いくつかの実施形態では、複数の有効性指示は、SIBごとのValueTagを含み得る。いくつかのシナリオでは、複数の有効性指示またはSIBごとのValueTagは、有効性インジケータと見なされ得る。UEは、記憶された専用SIの有効性(および対処のし方)を検討するとき、専用SIに対応するブロードキャストされた共用SIのセクション(複数可)の有効性指示(複数可)を検査してよい。異なるシステム情報セクションは、それぞれの有効性指示(複数可)または命令によって命じられるように別個に検討されて別個に変更されてよい。上記のように、ネットワークは、UEに専用SIを送るとき有効性インジケータを含み得、またはブロードキャストメッセージ(複数可)の一部分として有効性インジケータを含み得る。
別の実施形態では、ネットワークは、(UEに専用SIを転送するとき)有効期間タイマなど有効性タイマを専用SIに関連づけ、有効期間タイマが満了するまで、専用のSIを有効と見なすようにUEに命令する。その時点において、UEは、ネットワークからの別の専用SIの供給または先の専用SIの更新(たとえば有効期間タイマのリセット)がなければ、共用SIを使用してよい(すなわち、共用SIを得るか、または既得の記憶された共用SIを使用する)。有効期間タイマまたは指示は、専用SIとともにUEに転送されてよく、ブロードキャストメッセージによって共用SIに供給されてよく、または規格で規定されてもよい。
さらに別の実施形態では、ネットワークは、さらなる通知があるまで、共用SIに対する変更に関係なく、専用SIを有効とするようにUEに命令してよい。いくつかの実施形態では、これは、本質的に、有効期間タイマを無期限に設定して行われてもよい。前述の実施形態は並行して使用され得、そのような場合には、UEの設定は、オペレータの方針、UEの能力、加入データ、UEのベアラ/流れのQoS、UE上で走っているアプリケーションの認識、バッテリー状態などに依拠し得る。
前述の実施形態はまた、専用SIを、共用SIに関連した有効性指示ならびに有効期間タイマに依拠するように設定することなど、様々なやり方で組み合わされ得る。すなわち、UEは、関係のある有効性指示が変化するかまたは有効期間タイマが満了するまで、どちらが先でも、専用SIを有効と見なしてよい。専用SIの有効性は、同期信号(「SS」)の一部分およびセルにおいて適用されるシステム情報ブロック(「SIB」)設定としてSIインデックスにも結び付けられ得る(図5を参照されたい)。この手法では、同期信号におけるSIインデックスが変更されると専用SIは無効になる。有効性ルールは、たとえば、SIインデックスが、SIインデックスの(現在のものを含む)セットからのものである限り、専用SIが有効であるというものでよい。
別の実施形態では、周期的にブロードキャストされる共用SIは、共用SIおよび/または専用SIの有効性を明示的に制御する追加のパラメータを含み得る。共用SIは2つの有効性インジケータ(たとえばvalueTag)を含有してよく、1つは共用SIに関するものであり(共用の有効性インジケータ)、もう1つはいずれかの専用SIに関する有効性インジケータ(専用の有効性インジケータ)である。ネットワークは、専用SIを用いてUEを設定するとき、この専用SIの有効性を、現在ブロードキャストされている専用の有効性インジケータに結び付ける。次いで、UEは、専用の有効性インジケータが変化したとき、専用SIを無効にして対応する共用SIで置換し、この専用の有効性インジケータが存続する限り、共用の有効性インジケータの値に関係なく、対応する共用SIを無視するものとする。
引き続き図5を参照して、共用の有効性インジケータが、第1のチャネル(たとえばNR物理ブロードキャストチャネル1(「NR-PBCH1」)などの第1の物理ブロードキャストチャネル)530上でマスタ情報ブロック(「MIB」)520において送信され、専用の有効性インジケータが、第2のチャネル540上で(たとえば第2の物理ブロードキャストチャネル(NR-PBCH2)上で、最小限のSIに属するSIBにおいて)送信される場合には、共用の有効性インジケータ(最小限のSIの全体の内容の更新による影響を受ける)が専用の有効性インジケータも対象として含み、このことは、専用の有効性インジケータが変化すると共用の有効性インジケータが変化することを意味する。そのゆえに、専用SIを用いて設定されたUEは、共用の有効性インジケータ(たとえばValueTag 520b)が変更された場合は常に第2の物理ブロードキャストチャネル540を読み取って、専用の有効性インジケータが変更されたかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、共用の有効性インジケータはSIB1 560においてブロードキャストされ得る。専用の有効性インジケータを導入することの代替形態として、周期的にブロードキャストされる共用SIに、(有効性インジケータによって指示される)共用SIの現在のバージョンが、有効性インジケータの前回値に関連した専用SIに優先するべきかどうかを指示するフラグが含有され得る。第2のブロードキャストチャネル(NR-PBCH2)は、PDCCH+PDSCHのようなやり方で、制御-データ-チャネルの対として実現され得ることに留意されたい。
いくつかの実施形態では、UEが、別のセルに接続された後に(たとえばピンポンハンドオーバの後に)セルに戻るとき、専用SIの取扱いは以下で明記されるように管理され得る。ネットワークは、有効性条件がそのようなイベントによる影響を受けないように、UEを設定してよい。すなわち、無効条件(たとえば有効性指示の変化または有効期間タイマの満了)が起動されていなければ、UEは、専用SIが取得されたセルに戻るとき、記憶された専用SIを依然として有効なものと見なすことになる。あるいは、ネットワークは、UEが、別のセルに接続すると直ちに、記憶された専用SIを棄却する/無効にするようにUEを設定してよい。
その上、共用SIおよび専用SIの有効性は、UEの状態に依拠し得る。選択肢として、ネットワークは、専用SIを、UEがアイドルモード/インアクティブモードに移るとき無効になる(しかも共用SIによって置換される)ように設定してよく、または、結合モード/アクティブモードからアイドルモード/インアクティブモードへの切換えによる影響を受けることなく有効であり続けるように設定してもよい。共用SIおよび専用SIの取扱いは、セルのセットまたは他の領域に関するものでよい。第1の場合には、専用SIが有効なのは、専用SIがUEに転送されたセルにおいてのみである。しかしながら、有効性範囲は、セルのリスト(可能性として、有効性範囲がUEに転送されるセルさえ除くもの)、特定のgNBによってサーブされるセル(たとえばgNB識別子によって規定されるもの)、無線アクセスネットワークのページング領域(すなわち、一時的にインアクティブ状態と表された「新規のNR状態」において、無線アクセスネットワーク内部のUEのページング用に使用されるセルの領域/セット)、または追跡領域でもよい。場合によっては、ネットワークは、有効性範囲を、専用SIがUEに転送されたセル以外の1つまたは複数のセルに、すなわち専用SIが取得されたセル以外に設定してよい。そのような場合には、ネットワークは、UEに、専用SIを供給したセルに対して有効なものと、他のセルに対して有効なものとの2つの専用SIを供給してよい。UEに、選択されたセルに対して有効な専用SIのリストを供給することも可能である。共用SIと専用SIの間のもののような有効性ルールは、同様に当てはまり得る。
次に、図6は、特定の実施形態による信号のやり取りを図示するシグナリング図である。ネットワークノードは、最初に、SIをブロードキャストする610で、第1の共用SI(第1の有効性インジケータを含む)をブロードキャストする。SIをブロードキャストする610は、初期の有効性インジケータ1を含有している。次いで、620において、ネットワークノードはRRCメッセージをユニキャストする。メッセージをユニキャストする620は、オンデマンドの専用SIを配送してよい。オンデマンドの専用SIは有効性命令を含み得る。たとえば、有効性命令は、このSIの有効性を、有効性タイマ、有効性インジケータなどに関連づけ得るものである。SIをブロードキャストする610とメッセージをユニキャストする620の間で送られる追加の無関係なメッセージ(図示せず)があってよい。次いで、630において、(結合モード/アクティブモードの)UEは、(メッセージをユニキャストする620において受信された)オンデマンドの専用SIを用いて、記憶されたSI(たとえばSIをブロードキャストする610において受信された共用SI)の対応する部分を変更する。640において、UEは、専用SIの有効性を、ブロードキャストされた第1の共用SIの有効性インジケータおよび/または有効性タイマに関連づける。この関連性は、ブロードキャストされたSIと専用SIの両方が同一の条件または個別の条件下で失効するようなものでよい。たとえば、専用SIには関連づけられた有効性タイマがあってよく、ブロードキャストされたSIは有効性インジケータに結び付けられてよい。UEは、命令された場合には、または必要に応じて、650において有効性タイマを起動する。有効性タイマは、ブロードキャストされたSI、専用SI、または両方に関連づけられてよい。いくつかの実施形態では、ブロードキャストされたSIおよび専用SIには、個別のタイマが関連づけられてよい。
次いで、ネットワークノードは、660において、第2の共用SIまたは更新された共用SIの更新されたデリバリをブロードキャストする。第2の共用SIは第2の有効性インジケータまたは更新された有効性インジケータを含む。670において、UEは、更新されてブロードキャストされた第2の共用SIの第2の有効性インジケータを検査して、既存の1つまたは複数の有効性インジケータと比較する。いくつかの実施形態では、670において、UEは、第2の共用SIが記憶されたオンデマンドの専用SIに優先するかどうかを判定するために、(存在するなら)有効性タイマの可能性のある満了を検査してもよい。次いで、680において、UEは有効性ルールを適用し、シナリオに依拠して、記憶されたオンデマンドの専用SIを、ブロードキャストされた第2の共用SIの対応する部分を用いて変更するか、以前に記憶されたオンデマンドの専用SIを保ち、ブロードキャストされた第2の共用SIの対応する部分を無視するか、または第2の共用SIを用いて、記憶されたオンデマンドの専用SIを補足する。いくつかの実施形態では、有効性タイマはリセットされるかまたは棄却されてよい。
次に、図7は、特定の実施形態による方法を図示するものである。方法700はステップ710において始まり、UEは結合モード/アクティブモードであり、当初はオンデマンドの専用SIを記憶していない。ステップ720において、UEは、関連する有効性インジケータを伴ってブロードキャストされた共用SIを受信する。次いで、ステップ730において、UEは、オンデマンドの専用SIを関連する有効性ルールとともに受信する。ステップ740において、UEは、ブロードキャストされて記憶された共用SI(の対応する部分)を、受信したオンデマンドの専用SIで置換する。いくつかの実施形態では、専用SIが有効であるかどうかを判定するためにUEが残りのステップを通して作動するので、この置換は一時的なものであり得る。
判定ステップ750において、UEは、有効性ルールが有効性タイマを含むかどうかを評価する。この方法は、有効性ルールが有効性タイマを含んでいなければ次のステップへ続き、有効性ルールが有効性タイマを含んでいれば、ステップ760において、UEは有効性タイマを起動する。判定ステップ770において、UEは、有効性ルールが、ブロードキャストされた共用SIの有効性インジケータに対する依存関係を含むかどうかを評価する。有効性ルールがブロードキャストされた共用SIの有効性インジケータに対する依存関係を含んでいる場合には、ステップ780において、UEは、オンデマンドの専用SIの有効性を、ブロードキャストされた共用SIの有効性インジケータに関連づける。次いで、ステップ790において、結合モード/アクティブモード(たとえば5G/NRのRRC_CONNECTED状態)のUEが、オンデマンドの専用SIを記憶する。
次に、図8は、特定の実施形態による方法を図示するものである。方法800はステップ810において始まり、UEは結合モード/アクティブモードであり、対応する有効性インジケータを伴うオンデマンドの専用SIを記憶している。判定ステップ820において、UEは、(存在するなら)有効性タイマが満了したかどうかを評価する。有効性タイマが満了した場合には、ステップ830において、UEは、記憶されたオンデマンドSIを、以前にブロードキャストされて受信された共用SI(の対応する部分)で置換する。そうでなければ、または先のステップに続き、判定ステップ840において、UEは、ブロードキャストされた共用SIの新規の送信が受信されているかどうかを評価する。
ブロードキャストされた共用SIが受信されていなければ、方法800は、判定ステップ820へ戻る。ブロードキャストされた共用SIの新規の送信が受信されているとUEが判定すると、方法800は判定ステップ850へ続く。判定ステップ850において、UEは、共用SIおよび専用SIの取扱いのために、有効性インジケータにルールを適用する。たとえば、UEは、ブロードキャストされて受信された共用SIの有効性インジケータが、記憶されたSIに関連した有効性インジケータと異なるかどうかを判定する。有効性指示が異ならなければ、方法800は判定ステップ820に戻る。有効性指示が異なる場合には、ステップ860において、UEは、記憶されたオンデマンドの専用SIを、以前にブロードキャストされて受信された共用SI(の対応する部分)で置換し、(存在するなら)有効性タイマを棄却する。この方法は、ステップ870において終了し、結合モード/アクティブモードのUEにはオンデマンドの専用SIは記憶されていない。
次に、図9は、特定の実施形態による信号のやり取りをする図示するものである。この図では、921において、ネットワークノード960(たとえばgNB)は、RRCメッセージで、ユニキャストされるSIを送る。921において、ユニキャストされるSIは、専用の有効性インジケータを含む専用SIをUE 910に配送する。次いで、ステップ922において、ネットワークノード960は、共用の有効性インジケータを含む共用SIをブロードキャストする。次いで、ステップ923において、ネットワークノード960は、専用SIおよび共用SIの取扱い方に関する命令をUE 910に供給する。ステップ924において、UE 910は、命令に従い、UEが共用SIのパラメータを採用するものと想定して、有効性タイマを起動する。タイマが満了したとき、ステップ925において、UE 910は、共用SIのパラメータを専用SIの対応するパラメータで置換する。
次いで、ネットワークノード960は、ステップ926において、更新された共用の有効性インジケータを含んでいる更新された共用SIをブロードキャストし、ステップ927において、専用SIおよび更新された共用SIを取り扱うための更新された命令を供給する。UE 910は、ステップ928において、命令に従って、UEが専用SIのパラメータを採用すると想定し、専用の有効性インジケータを更新された共用の有効性インジケータと比較して、専用SIおよび更新された共用SIのパラメータの取扱いを判定する。比較は、更新された命令に明記されるような異なるタイプのルールに基づくものでよい。たとえば、専用の有効性インジケータが、ステップ929において更新された共用の有効性インジケータと異なる場合には、UEは、専用SIのパラメータを更新された共用SIの対応するパラメータで置換してよい(逆も同様である)。次いで、この方法は、ステップ970によって指示されるように繰り返してよい。たとえば、ネットワークノード960は、対応する更新された共用の有効性インジケータを含んでいる複数の更新された共用SIをUEに供給して、UEに、専用SIのパラメータを、複数の更新された共用SIのうち1つの対応するパラメータで置換するように命令してよい。例として、UE 910は、10番目の更新された共用SIのパラメータを採用してよい。
もちろん、本明細書で開示された実施形態のあらゆるものにおいて、有効性インジケータに適用され得る多くのルールがある。例として、ルールは、M(たとえばM=1000)よりも大きい共用の有効性インジケータ(「valueTag_c」とも称される)は、あらゆる専用の有効性インジケータ(「valueTag_d」とも称される)に優先し、Mよりも小さいあらゆる共用の有効性インジケータは、UEに、専用SIは依然として有効であると示す、といったものであってよい。
別のルールには、共用の有効性インジケータが専用の有効性インジケータ+変数「N」よりも大きければUEが専用SIを共用SIで置換する、とったものがあり得る。そのような場合には、ネットワークは、(専用の有効性インジケータに関連した)専用SIを新規の共用SIで置換することをUEに強制せずに、N回(たとえばN=5)まで共用SI(および関連する共用の有効性インジケータ)を更新し得る。N回よりも多くの更新(および共用の有効性インジケータのインクリメンタルな更新)の後に、UEは、専用SIを共用SIの最新バージョンで置換することになる。
別の例には、記憶されたシステム情報の一部を変更し得るユニキャストされた専用システム情報の有効性を、ブロードキャストされた共用システム情報に関連した1つまたは複数の有効性指示に結び付けて、UEを、1つまたは複数の有効性指示(複数可)および/または命令のうち1つまたは複数における可能性のある変化に基づいて、特定のやり方で、システム情報を管理するように設定するものがある。ブロードキャストされる有効性指示の論理的な依存関係に加えて、UEは、ユニキャストされる専用システム情報の有効性が、有効性タイマ(たとえば有効期間のタイマまたは指示)などのタイミング面に依拠するように設定されてよい。ネットワークは、共用システム情報をブロードキャストし、UEに、ユニキャストされる専用システム情報を供給して、UEを、有効性判定に基づいて専用システム情報の有効性を管理するように設定する。UEは、ブロードキャストされた共用システム情報と専用システム情報の両方を受信して、有効性判定に基づき、それらの一方、両方または一部分を使用する。
図10は特定の実施形態による方法を図示するものである。この方法はユーザ機器(UE)が遂行するステップを示す。各ステップはUEに関して説明されるが、無線デバイス(WD)にも同様に適用可能である。この方法は、第1のメッセージを受け取るステップ1010から始まる。第1のメッセージは、システム情報に関連したパラメータの第1のセットを含む。第1のメッセージは、実施形態またはシナリオに依拠して専用システム情報を含み得る。たとえば、第1のメッセージは、特にUE(またはUEがメンバであるUEの特定のグループもしくはサブセット)に宛てられてよい。あるいは、第1のメッセージは共用システム情報を含み得る。たとえば、第1のメッセージは、第1のメッセージを送信するネットワークノードの範囲内の任意のUEまたはすべてのUEにブロードキャストされ得る。パラメータの第1のセットは、複数の異なるシステム情報パラメータを含み得る。異なるシステム情報パラメータの数は、すべての可能なシステム情報パラメータから単一のシステム情報パラメータまで変化し得る。いくつかの実施形態では、パラメータの第1のセットはシステム情報ブロックを含み得る。いくつかのシナリオでは、第1のメッセージは、ゼロ以上の追加のシステム情報ブロックを含有している。単一のシステム情報ブロックは、パラメータの単一のセットを含有し得る。メッセージは複数のシステム情報ブロックを含み得る。したがって、いくつかのシナリオでは、パラメータの第1のセットは、第1のメッセージに関連した複数のシステム情報ブロックからのパラメータの複数のセットに基づいてよい。いくつかのシナリオでは、第1のメッセージは、専用SIを含有している専用の(RRC)メッセージでよい。いくつかの実施形態では、パラメータのセットは、専用の(RRC)シグナリングによって供給され得る(すなわち、専用SIは、完全なSIB(または複数のSIB)でよく、またはSIBのパラメータの一部分(または複数のSIBの一部分)のみ、たとえば対応するブロードキャストされたパラメータに優先する値を有するパラメータのみを含有すればよい)。
システム情報のタイプ(たとえば専用または共用)に関係なく、パラメータの第1のセットには第1の有効性が関連づけられている。有効性は、他の実施形態のいずれかに関して上記で論じられた異なるタイプの有効性の任意のものでよい。たとえば、いくつかの実施形態では、第1の有効性は第1の有効性指示(たとえばバージョンインジケータまたはSIインデックス)に基づくものでよい。別の例として、第1の有効性はタイマ(たとえば有効期間タイマ)に基づくものでよい。いくつかの実施形態では、タイマ値は第1のメッセージの一部分であり得る。たとえば、第1のメッセージが受信されたとき、タイマは、第1のメッセージの内部のタイマ値に基づいてセットされる。パラメータはタイマが期限切れになるまで有効でよい。いくつかの実施形態では、タイマ値は異なるメッセージの一部分であり得る。たとえば、異なるメッセージで以前に受信されたパラメータのセットには、関連づけられたタイマがあり得る。パラメータの第1のセットが有効になるのは、先のメッセージからのタイマが満了した場合のみでよい。いくつかの実施形態では、タイマを関連づけられているのは専用システム情報パラメータのみでよい(共用システム情報パラメータはタイマを関連づけられていない)。
ステップ1015において、記憶されたパラメータのセットが導出される。記憶されたパラメータのセットは、少なくとも部分的にパラメータの第1のセットおよびこのセットの関連する有効性に基づいて導出され得る。このことは複数の異なるシナリオにおいて生じ得る。たとえば、UEがつい最近電源オンになり、パラメータの第1のセットはUEが受信した第1のシステム情報パラメータであり得る。そのようなシナリオでは、記憶されたパラメータのセットは、そっくりパラメータの第1のセットに基づくものであり得る。別の例として、UEが、第1のメッセージを受信する前に何回か動作していてよい。そのようなシナリオでは、パラメータの第1のセットは、記憶されたパラメータのセットの一部分になっている既存のパラメータに追加されてよく、またはこれを置換してもよい。これは、以下でより詳細に論じられる変更するステップ1030に類似であり得る。パラメータの第1のセットのパラメータ数は、記憶されたパラメータのセットのパラメータ数と等しくても等しくなくてもよい。
ステップ1020において、UEは、システム情報に関連したパラメータの第2のセットを含んでいる第2のメッセージを受信する。パラメータの第2のセットは、第1のメッセージからのパラメータの第1のセットと同様に、共用システム情報または専用システム情報に関連づけられてよい。パラメータの第2のセットの実際のパラメータ数は、パラメータの第1のセットのパラメータ数と等しくなくてもよい。パラメータの第2のセットのパラメータが対応するのは、パラメータの第1のセットのパラメータのうちすべてまたはいくつかでよく、対応するものがなくてもよい。いくつかの実施形態では、パラメータの第2のセットはシステム情報ブロックを含み得る。第2のメッセージはゼロ以上の追加のシステム情報ブロックを含有し得る。
また、パラメータの第1のセットと同様に、パラメータの第2のセットには第2の有効性が関連づけられている。いくつかの実施形態では、第2の有効性は第1の有効性に基づくものでよく、逆も同様である(たとえば、パラメータの第2のセットは、パラメータの第1のセットに関連した第1の有効性を継承してよい)。第2の有効性は、有効性指示(たとえばバージョンインジケータまたはSIインデックス)またはタイマに基づくものでよい。いくつかの実施形態では、第1の有効性および第2の有効性は複合的な要因に基づくものでよい。たとえば、パラメータの第1のセットの有効性またはパラメータの第2のセットの有効性は、パラメータの第1のセット、パラメータの第2のセット、記憶されたパラメータのセット、またはパラメータのセットのうち1つまたは複数の組合せ、に関連したバージョンインジケータおよび有効期間タイマに基づくものでよい。
ステップ1025において、UEは、パラメータの第2のセットがパラメータの第1のセットに取って代わるものかどうかを判定する。これは、第1の有効性および/または第2の有効性に基づき得る。たとえば、いくつかの実施形態では、UEは、第1の有効性を第2の有効性と比較してよい。より具体的な例として、UEは、パラメータの第1のセットに関連した第1のバージョンインジケータをパラメータの第2のセットに関連した第2のバージョンインジケータと比較してよい。別の例として、UEは、第1の有効性または第2の有効性に関連したタイマ値を評価してよい。次いで、場合によっては、タイマが満了していようといまいと、パラメータの第2のセットがパラメータの第1のセットに取って代わってよい。たとえば、パラメータの第2のセットは、パラメータの第2のセットに関連したタイマが満了しているかまたはいない限り有効でよく、またはパラメータの第1のセットに関連したタイマが満了しているかまたはいない限り有効でよい。いくつかの実施形態では、タイマは、(ゼロまでカウントする実際のタイマとは対照的に)タイムスタンプおよび/または指定された時間に基づき得る。たとえば、タイマは、関連するパラメータが満了する特定の時間を指定してよい。次いで、パラメータの第2のセットが受信されたとき、関連するタイムスタンプが指定された特定の時間以前であればパラメータの第1のセットが有効であり、このタイムスタンプが指定された時間の後であればパラメータの第2のセットが有効である。いくつかの実施形態では、有効性は、タイマと有効性インジケータの組合せに基づくものでよい。たとえば、パラメータの第1のセットは、第1のバージョンインジケータおよび関連する第1のタイマを有し得る。第2のバージョンインジケータが第1のバージョンインジケータに先行する場合、またはタイマが満了していない場合、パラメータの第1のセットがパラメータの第2のセットに取って代わる(すなわち、第2のセットが第1のセットに取って代わるのは、タイマが満了していて第2のバージョン番号が第1のバージョン番号よりも最近のものである場合のみである)。
ステップ1030において、第2の有効性が第1の有効性に取って代わるとき、UEは、記憶されたパラメータのセットを変更する。UEは、記憶されたパラメータのセットを様々な異なるやり方で変更してよい。たとえば、いくつかのシナリオでは、UEは、記憶されたパラメータのセットにおける1つまたは複数のパラメータをパラメータの第2のセットからの対応するパラメータ(複数可)で置換してよい。別の例として、いくつかのシナリオでは、UEは、パラメータの第2のセットからの1つまたは複数のパラメータを、記憶されたパラメータのセットに追加してよい。別の例として、いくつかのシナリオでは、UEは、記憶されたパラメータのセットから1つまたは複数のパラメータを除去してよい。これらの例は相互排除ではない。すなわち、いくつかのシナリオでは、UEは、記憶されたパラメータのセットからいくつかのパラメータを除去してよく、記憶されたパラメータのセットにいくつかのパラメータを追加してよく、記憶されたパラメータのセットのうちいくつかのパラメータを置換してよい。いくつかの実施形態では、記憶されたパラメータのセットの各パラメータは、それぞれ独自の有効性を有し得、この有効性は一緒に受信されたセットに依拠するものである。たとえば、パラメータの第2のセットが、記憶されたセットにおける10のパラメータのうち3つを置換する場合には、これらの3つのパラメータが第2の有効性を有することになり、残った7つのパラメータは第1の有効性を有し得る(または、残った7つのパラメータが記憶されたパラメータのセットに追加されるときにはいかなる有効性も関連づけられ得る)。いくつかの実施形態では、記憶されたパラメータのセットの各パラメータが同一の有効性を共有し得る。これは、たとえば、記憶されたパラメータのセットを変更するために最後に使用されたセットの有効性でよい。変更されるパラメータ(複数可)は、パラメータの第1のセットからのパラメータでよく、または、記憶されたパラメータのセットに対して(たとえばあらかじめ符号化されているか異なるメッセージで受信される、といった)何か他のやり方で追加されたパラメータでもよい。
上記で説明されたように、例示的実施形態は、方法と、方法のステップを遂行するための機能性をもたらす様々な機能ユニットまたはモジュールから成る対応する装置との両方を提供するものである。機能ユニットまたはモジュールは、(特定用途向け集積回路などの集積回路を含んでいる1つまたは複数のチップで具現された)ハードウェアとして実施されてよく、またはプロセッサで実行するためのソフトウェアもしくはファームウェアとして実施されてもよい。詳細には、ファームウェアまたはソフトウェアの場合には、例示的実施形態は、コンピュータプロセッサで実行するためのコンピュータプログラムコード(すなわちソフトウェアまたはファームウェア)を具現するコンピュータ可読記憶媒体を含んでいるコンピュータプログラム製品として提供され得る。コンピュータ可読記憶媒体は非一時的なもの(たとえば磁気ディスク、光ディスク、読取り専用メモリ、フラッシュメモリデバイス、相変化メモリ)、または一時的なもの(たとえば、電気信号、光信号、音響信号、または搬送波、赤外線信号、デジタル信号など他の形態の伝搬する信号)でよい。プロセッサと他の構成要素の結合は、一般的には1つまたは複数のバスまたはブリッジ(バスコントローラとも名づけられている)によるものである。デジタルトラフィックを搬送する記憶デバイスおよび信号は、それぞれ1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体または一時的コンピュータ可読記憶媒体を表現する。したがって、所与の電子デバイスの記憶デバイスは、一般的には、コントローラなど、同電子デバイスの1つまたは複数のプロセッサのセット上で実行するためのコードおよび/またはデータを記憶する。
実施形態および実施形態の利点を詳細に説明してきたが、この点で、添付の特許請求の範囲によって規定されるような趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更形態、置換、および改変形態が作製され得ることを理解されたい。たとえば、上記で論じた特徴および機能の多くは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実施され得るものである。また、これらのものを動作させる特徴、機能、およびステップの多くは、並べ替え、省略、追加、組合せなどが可能であり、依然として、様々な実施形態の広範な範囲に含まれる。
その上に、上記で開示された様々な実施形態の範囲は、本明細書で説明されたプロセス、マシン、製造、物の組成、手段、方法およびステップの特定の実施形態に限定されるようには意図されていない。当業者なら本開示から容易に理解するように、本明細書で説明された実施形態に対応するものと実質的に同一の機能を遂行するかまたは実質的に同一の結果を達成する、既存の、または後に開発されるプロセス、マシン、製造、物の組成、手段、方法、またはステップも、同様に利用され得る。それゆえに、添付の特許請求の範囲は、そのようなプロセス、マシン、製造、物の組成、手段、方法、またはステップを範囲内に含むように意図されている。