JP6992594B2 - 制御チャネル監視装置、方法、プログラム及び基地局 - Google Patents

制御チャネル監視装置、方法、プログラム及び基地局 Download PDF

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Description

本発明は、制御チャネル監視装置、方法、プログラム及び基地局に関するものである。
近年、日本国内において、1.9GHz帯の新たな無線システムの規格標準化技術「1.9GHz帯自営高度化システム(sXGP:Shared XGP方式)」が導入される予定である。sXGP方式は、時分割多重方式(TDD;Time Division Duplex)方式の「TD-LTE(Long Term Evolution)をベースとした無線方式である。
日本国内に同一の周波数帯域に異種無線システムを導入する場合、既存システムの運用に影響を与えないように保護する規定がある。
ここで、既存システムの運用に影響を与えないように保護するとは、即ち既存システムの制御チャネルを保護することを意図する。
制御チャネルは、基地局と端末との間の接続制御に必要な制御信号を転送するためのチャネルであり、例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)方式の場合、基地局が、制御チャネルを使用して、端末に対して使用可能なタイムスロットとキャリアとの割り当てメッセージ(信号あるいはフレームも同義)を送信している。
今後、導入が予定されているsXGP方式と同一周波数帯を使用する既存システムとして、PHS(Personal Handy-phone System)、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)システムがあるため、sXGP方式を導入する場合、これら既存システムの運用に影響しないことが求められる。
図2に示すように、PHSは、42chのチャネルのうち、12chと18chとが制御チャネル(論理制御チャネル:LCCH;logical Control Channel)として現在使用されている。
一般に、従来の自営PHSはTDMA-TDD接続方式が採用されており、1つのフレームは、図3の通り構成されている。さらに、PHS基地局のLCCHのフレームは、図3に示すように、フレームが複数個まとまったスーパーフレーム構成となっている。
LCCHの信号は、自営PHSのいわゆるパイロット信号であり、複数の同システムで共存するために、所定の間隔を持って送信している。そのLCCHの信号の送信間隔(インターバル)は、第二世代コードレス電話システム「RCR STD-28」の標準規格に規定されている。
sXGP方式の1チャネル当たりの帯域幅は、1.4MHz又は5MHzで検討されており(図2参照)、1.4MHz、5MHzのいずれの帯域幅も、PHSのLCCHと重なりが生じ得る。
PHSのLCCH保護内容は、「後発システムが運用を開始する前、及び運用開始後1時間毎に電波状況を確認(キャリアセンス)し、あるレベル以上のLCCHの信号が存在していたら、運用を停止する」というものである。すなわち、PHSに影響を与えないようにするため、sXGP基地局は、PHS基地局が所定の間隔で送信するLCCHの信号を確実に検出することが必要となる。
PHSのLCCHインターバル値(n)は25≦n≦60となっているため、1フレームが5msの場合、25*5≦n≦60*5なので、LCCHインターバルは、125ms≦LCCHインターバル値≦300msとなる。
よって、自営PHS基地局は、図4に示す通り、最大300msに1回、制御チャネルを使用して625usのフレーム送信を行なう。
このような動作をしている自営PHSに悪影響を与えないように、sXGP方式が動作するためには、最大300msに1回送信されるLCCHを確実に検出する必要がある。
特開2013-175983号公報
しかしながら、sXGP基地局がPHS基地局から最大300msに1回送信されるLCCHの信号を確実に検出するためには、sXGP基地局は、キャリアセンスのために、300msの間、送信を止め、受信し続けなければならない。PHSは、制御チャネルが2つあるため、sXGP基地局は2つの制御チャネルのそれぞれを探索することになり、同時に2チャネルを受信できない場合には、送信を止める時間が2倍になることも考えられる。この間は、sXGP基地局からのユーザデータはもちろん、システム維持に必要なパイロット信号や報知情報も送信されない。
また、PHS網を保護するため、sXGP基地局がキャリアセンスを行う上で、sXGP基地局回路をPHS受信回路に接続することによって、PHSシステムのLCCHの信号を受信、検出がし易くなる。
しかし、このような態様を実現する場合、sXGP基地局回路及びPHS受信回路の連携を考慮する必要がある。なぜなら、PHS受信回路は、sXGP基地局回路の動作状態を把握できないため、例えば、sXGP基地局の通信を一時的に停止して、自営PHS網のLCCHの信号検出シーケンスを開始してしまう等といった問題が生じ得るためである。
そのため、既存システム(異種の他の無線システム)の運用を保護するために、異種の他の無線システムの制御チャネルの受信監視に係る時間を短くして上記制御チャネルを確実に検出することができ、さらに他の無線システムの受信回路と接続する態様をとった場合に、当該他の無線システムの受信回路との連携をとることができる制御チャネル監視装置、方法、プログラム及び基地局が求められている。
上述した課題を解決するために、第1の本発明に係る制御チャネル監視装置は、第1の無線方式に準拠した無線局が1又は複数の制御チャネルの周波数で送出する信号を監視する制御チャネル監視装置において、(1)第1の無線方式における各制御チャネルの周波数を対象として受信動作を行い各制御チャネルの信号を受信する無線受信手段と、(2)第2の無線方式で無線通信を行なう無線通信手段と、(3)少なくとも、無線通信手段による第2の無線方式による非送信状態を検知して、無線受信手段に受信動作を実行させる状態信号を通知する通信状態監視手段と、(4)所定の制御チャネル監視周期内で、無線局が各制御チャネルの信号を送出する間隔時間を所定時間長毎に区分した複数の監視時間で、状態信号を受信した無線受信手段から取得した、各制御チャネルの周波数の受信強度と閾値との比較結果に基づいて、各制御チャネルの検索を行なう制御チャネル監視手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明に係る制御チャネル監視方法は、第1の無線方式に準拠した無線局が1又は複数の制御チャネルの周波数で送出する信号を監視する制御チャネル監視方法において、(1)無線受信手段が、第1の無線方式における各制御チャネルの周波数を対象として受信動作をして各制御チャネルの信号を受信し、(2)無線通信手段が、第2の無線方式で無線通信し、(3)通信状態監視手段が、少なくとも、無線通信手段による第2の無線方式による非送信状態を検知して、無線受信手段に受信動作を実行させる状態信号を通知し、(4)制御チャネル監視手段が、所定の制御チャネル監視周期内で、既設基地局が送出する各制御チャネルの間隔時間を所定時間長毎に区分した複数の監視時間で、状態信号を受信した無線受信手段から取得した、各制御チャネルの周波数の受信強度と閾値との比較結果に基づいて、各制御チャネルを検索することを特徴とする。
第3の本発明に係る制御チャネル監視プログラムは、第1の無線方式に準拠した無線局が1又は複数の制御チャネルの周波数で送出する信号を監視する制御チャネル監視プログラムにおいて、コンピュータを、(1)第1の無線方式における各制御チャネルの周波数を対象として受信動作を行い各制御チャネルの信号を受信する無線受信手段と、(2)第2の無線方式で無線通信を行なう無線通信手段と、(3)少なくとも、無線通信手段による第2の無線方式による非送信状態を検知して、無線受信手段に受信動作を実行させる状態信号を通知する通信状態監視手段と、(4)所定の制御チャネル監視周期内で、無線局が上記各制御チャネルの信号を送出する間隔時間を所定時間長毎に区分した複数の監視時間で、状態信号を受信した無線受信手段から取得した、各制御チャネルの周波数の受信強度と閾値との比較結果に基づいて、各制御チャネルを検索する制御チャネル監視手段として機能させることを特徴とする。
第4の本発明に係る基地局は、第2の無線方式で無線通信を行なう基地局において、第1の無線方式に準拠した無線局が送出する1又は複数の制御チャネルの信号を監視する第1の本発明に係る制御チャネル監視装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、既存システム(異種の他の無線システム)の運用を保護するために、異種の他の無線システムの制御チャネルの受信監視に係る時間を短くして上記制御チャネルを確実に検出することができ、さらに他の無線システムの受信回路と接続する態様をとった場合に、当該他の無線システムの受信回路との連携をとることができる。
第1の実施形態に係る基地局50の内部構成を示す内部構成図である。 自営PHS、DECT方式、sXGP方式の周波数配置を説明する説明図である。 自営PHS基地局のLCCHのフレームのフレーム構成を示す構成図である。 自営PHS基地局が送出するLCCHのインターバル間隔を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す全体構成図である。 第1の実施形態に係るsXGP基地局回路部におけるキャリアセンス方法を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る基地局における制御チャネル監視方法の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るキャリアセンス方法を説明する説明図である(その1)。 第2の実施形態に係るキャリアセンス方法を説明する説明図である(その2)。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明に係る制御チャネル監視装置、方法、プログラム及び基地局の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態では、既存システムとしてPHSシステムが敷設されている環境に、新方式のsXGP方式の無線システムを敷設する場合のsXGP基地局の通信装置に本発明を適用する場合を例示する。
(A-1)第1の実施形態の構成
(A-1-1)全体構成
図5は、第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す全体構成図である。
図5に示すように、第1の実施形態に係る通信システム100は、基地局(新方式)50、基地局(既存システム)7、新方式端末8、既存システム端末9を有する。
第1の実施形態では、既存の無線システム(既存システム)が設置されている環境に、新しい無線方式の無線システム(新方式)を設置する場合を例示する。例えば、既存システムがPHSシステム(自営PHSシステム)であり、新方式がsXGP方式である場合を例示する。
基地局(既存システム)7は、PHS基地局であり、自営PHS基地局である場合を例示する。自営PHSは、251ch~255ch、1ch~37chの合計42chを送信又は受信のために使用し、上記42chのうち12chと18chを制御チャネル(LCCH)として使用している。基地局7は、制御チャネル(LCCH)を使用して、一定間隔で無線チャネル情報やシステム情報などの報知情報を送信しており、既存システム端末9との接続要求が生じた場合、他の無線通信との妨害の少ないスロット及びキャリア(周波数)を含む情報を当該端末9に送信し、ネゴシエーションが完了後、その指定されるスロット・キャリアに移行し通信を継続する。一般的に、自営PHSはTDMA-TDD接続方式を採用しており、基地局7が制御チャネルを使用して、図3に例示するフレーム構成を持つフレームを、所定の間隔をもって送信する。1つのフレームは、図3に例示するように、625usをスロット長とする8個のスロットを含み、1フレームのフレーム長は5msとすることができる。また8個のスロットのうち、4個が送信用スロットであり、4個が受信用スロットである。
自営PHSのLCCHのインターバル(間隔)は、例えばRCR STD-28の標準規格により規格化されており、自営PHSのLCCHインターバル値(n)は25≦n≦60となっている。すなわち、1フレームが5msの場合、25*5≦n≦60*5なので、LCCHインターバルは、125ms≦LCCHインターバル値≦300msとなる。換言すると、基地局7は、図4に示す通り、最大300msに1回、625usの送信を行う。
既存システム端末9は、PHS方式に対応可能な無線通信装置を搭載した端末であり、基地局(既存システム)7との間で無線通信を行なう。既存システム端末9は、基地局7により割り当てられたスロット及びキャリアを使用して基地局7との間で送信、受信を行なうものである。
新方式端末8は、sXGP方式に対応可能な無線通信装置を搭載した端末であり、基地局(新方式)50との間で無線通信を行なう。
基地局(新方式)50は、sXGP方式の規格化技術に従って、sXGP方式に対応可能な新方式端末8との間で無線通信するものである。sXGP方式の標準規格化技術は、現在進められているが、例えば次のような通信方式が考えられている。使用周波数帯は、1.9GHz帯である。また、基地局50から新方式端末8への下りの通信方式は、OFDMとTDMAを組み合わせたTDD方式を採用し、新方式端末8から基地局50への上りの通信方式は、SC-TDMAを使用したTDD方式を採用することができる。占有周波数帯域幅は、1.4MHz又は5MHzとすることが考えられており、1フレームは10msとする。
(A-1-2)基地局の詳細な構成
図1は、第1の実施形態に係る基地局50の内部構成を示す内部構成図である。
図1において、基地局50は、大別して、sXGP基地局回路部10と、LBT(Listen Before Talk)回路部60とを有する。
自営PHSのチャネル帯域幅は300MHzであり、sXGP方式は1.4MHz又は5MHzで検討されている。既設システムを保護するために、基地局50は、自営PHSの制御チャネル(LCCH)周波数をキャリアセンスして、自営PHSのLCCHの受信信号の受信強度を確認する必要があるが、LCCHの受信強度が低く、検出が難しいことがある。
そこで、この実施形態では、自営PHSの制御チャネルの周波数を対象として受信動作を行い、LCCHの受信信号を確実にとらえることができるLBT回路部60と、sXGP基地局回路部10と接続させた構成をとる。これにより、LBT回路部60が捉えたLCCHの受信信号の受信強度をsXGP基地局回路部10に供給させて、自営PHSの制御チャネル(LCCH)の検索を確実行なうことができる。
LBT回路部60は、送信前に他システムの電波の有無を検索する機能を有するものであり、この実施形態ではPHSシステムの制御チャネルの周波数を対象として受信動作するPHS受信回路部である。LBT回路部60は、LSI基板上に搭載された回路装置とすることができる。LBT回路部60は、sXGP基地局回路部10から電源供給され、sXGP基地局回路部10から状態信号が通知されると、PHSの制御チャネルの受信動作を行なう。つまり、状態信号が通知されると、LBT回路部60は、LCCH周波数を対象に受信動作を行い、受信時の受信信号の受信強度をsXGP基地局回路部10に与える。
図1において、LBT回路部60は、受信部61と、アンテナ部62、インタフェース部63、制御部64を有する。
アンテナ部62は、到来電波を捕捉し、その電波信号を電気信号に変換して得た受信信号を受信部61に与えるものである。
受信部61は、PHS方式の受信動作を担う部分であり、アンテナ部62を介して受信した受信信号の周波数変換、受信電力の調整、復調処理等を行ない、復調したデータ信号を、インタフェース部63を介して、sXGP基地局回路部10の制御・ベースバンド部1に与えるものである。受信部61は、電波信号の強度を取得する受信強度取得部611を有しており、受信強度取得部611は、電波信号の受信強度(例えば、RSSI)の値を制御・ベースバンド部1に与える。
インタフェース部63は、sXGP基地局回路部10の制御・ベースバンド部1との間でデータを授受するためのインタフェースである。
制御部64は、LBT回路部60の受信動作の制御を担う部分である。制御部64は、sXGP基地局回路部10から状態信号が通知されると、受信部61の受信動作を有効にして、PHS方式の受信を実施させる。また、制御部64は、sXGP基地局回路部10の制御・ベースバンド部1との間でコマンドを授受することができる。
sXGP基地局回路部10は、主に、制御・ベースバンド部1、無線部2、アンテナ部3を有する。
アンテナ部3は、到来した電波を捕捉し、その電波信号を電気信号に変換して得た受信信号を無線部2に与えたり、無線部2からの送信信号を電波信号に変換して送出したりするものである。
無線部2は、制御・ベースバンド部1からのベースバンド信号を送信信号に変換してアンテナ部3に与えたり、アンテナ部3からの受信信号をベースバンド信号に変換して制御・ベースバンド部1に与えたりするものである。
図1に示すように、無線部2は、送信部21、受信部22、スイッチ部(SW)23、インタフェース部24を有する。
送信部21は、インタフェース部24を介して、制御・ベースバンド部1から取得した送信データ信号(ベースバンド信号)の変調処理や周波数変換処理等を行ない、アンテナ部3を介して送信信号を送信するものである。
受信部22は、アンテナ部3を介して受信した受信信号の周波数変換、受信電力の調整、復調処理等を行ない、復調したデータ信号を、インタフェース部24を介して制御・ベースバンド部1に与えるものである。受信部22は、電波信号の強度を取得する受信強度取得部211を有しており、受信強度取得部211は、電波信号の受信強度(例えば、RSSI)の値を制御・ベースバンド部1に与える。
スイッチ部23は、送信又は受信に応じて、送信部21及び受信部22と、アンテナ部3との接続切替を行なうものである。送信処理の場合、送信部21とアンテナ部3とが接続するように切り替え、受信処理の場合、受信部22とアンテナ部3とが接続するように切り替える。
インタフェース部24は、制御・ベースバンド部1との間でデータの授受を行なうインタフェースである。
制御・ベースバンド部1は、基地局10の制御を司るものである。制御・ベースバンド部1のハードウェア構成は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等を有する集積回路を適用でき、制御・ベースバンド部1の各機能は、CPUによるソフトウェア(処理プログラム)の実行により実現することができる。基地局10にソフトウェアをインストールしても構築することができ、その場合でも、処理プログラムは、図1に示す各ブロックとして示すことができる。
図1に示すように、制御・ベースバンド部1は、タイミング制御部11、制御チャネル監視部12、ベースバンド制御部13、制御部14、インタフェース部15、インタフェース部16を有する。
タイミング制御部11は、無線部2及びLBT回路部60の間でクロックを使用して内部クロックを生成するものである。
インタフェース部15は、無線部2との間でデータを授受するためのインタフェースである。また、インタフェース部16は、LBT回路部60との間でデータを授受するためのインタフェースである。
制御部14は、基地局10における各種機能の制御を行なうものである。制御部14は、後述する制御チャネル監視部12のキャリアセンスの判定結果に基づいて、PHSの保護内容を満たしているか否かを判断する。すなわち、PHSの保護内容を満たしている場合には、sXGP方式の無線システムを運用するようにし、PHSの保護内容を満たしていない場合には、sXGP方式の無線システムを停止する。
ベースバンド制御部13は、図示しない上位層から取得したフレームデータをベースバンド信号に変換してインタフェース部15を介して無線部2に与え、インタフェース部15を介して受信したベースバンド信号を受信データに変換して上位層に与える。変復調方式は、例えば、sXGP方式の規格化に基づく方式を採用することができ、基地局10からの下り信号には、OFDM、OFDMA等を採用し、又新方式端末8からの上り信号には、SC-TDMA等を採用する。さらに、ベースバンド制御部13は、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の変調も行なう。
制御チャネル監視部12は、所定の制御チャネル監視周期内(ここでは、例えば運用開始後の1時間を周期とする。)で、基地局7が送出する各制御チャネルの間隔時間を所定時間長毎に区分した複数の監視時間で、状態信号を通知したLBT回路部60から各制御チャネルの周波数の受信強度を取得し、その各受信強度と閾値とを比較して、各制御チャネルの検索を行なう。
制御チャネル監視部12は、通信状態監視部121を有する。通信状態監視部121は、sXGP基地局回路部10内でのsXGP通信の状態を監視するものである。そして、sXGP通信の状態が「空き」、すなわち送信中でない状態、又は、新方式端末8との間でセッションがない状態、通信予約(スケジュール)がない状態などのとき(以下、「sXGP送信中等でない状態」、「sXGP非送信状態」若しくは「非送信状態」とも呼ぶ。)に、LBT回路部60に状態信号を通知する。
なお、基地局50の内部構成の変形例として、制御・ベースバンド部1において、通信状態監視部121を制御チャネル監視部12の外部に設けてもよい。また他の変形例として、基地局50において、LBT回路部60に制御チャネル監視部12を設け、この制御チャネル監視部12を制御・ベースバンド部1の制御部14と接続し、制御・ベースバンド部1に通信状態監視部121を設けるようにしてもよい。LBT回路部60に制御チャネル監視部12を設ける場合、制御チャネル監視部12はLBT回路部60の内部で上述した各制御チャネルの周波数の受信信号の受信強度を取得し、その各受信強度と閾値とを比較して、各制御チャネルの検索を行う。そして後述するキャリアセンスの判定結果を制御・ベースバンド部1の制御部14に与える。これら基地局50の内部構成の変形例は、後述する第二の実施形態にも適用できる。
図1に示す基地局50の内部構成に戻り、説明を続ける。ここで、第1の実施形態では、通信状態監視部121は、非送信状態の検知時に、後述する各制御チャネルの間隔時間を複数に分割した複数の分割監視時間のそれぞれのタイミングで、LBT回路部60に状態信号を通知する。これにより、制御チャネル監視部12が、各分割監視時間のタイミングで、LBT回路部60が受信した各制御チャネルの周波数の受信強度を取得することができ、その受信強度と閾値との比較により、各制御チャネルの検索を行うことができる。
なお、制御チャネル監視方法の詳細については動作の項で詳細に説明するが、例えば、既設システム保護条件で規定されている所定の制御チャネル監視周期内で、自営PHSの制御チャネルの間隔時間を複数に分割して、その各分割監視時間で、自営PHSの制御チャネルを監視する方法である。
自営PHSのLCCHの保護内容(「既存システム保護条件」とも呼ぶ。)は、「後発システムが運用を開始する前、及び、運用開始後1時間毎に電波状況を確認(キャリアセンス)し、あるレベル以上のLCCHの信号が存在していたら、運用を停止する。」というものである。
自営PHSは、12chと18chの2つの制御チャネル(LCCH)がある。12chと18chには1898.45MHzと1900.25MHzの周波数が割り当てられている。PHSのLCCHの最大インターバルは300msである。
したがって、制御チャネル監視部12は、運用開始後、1時間毎に、最大300ms間隔で送出され得る、自営PHSのLCCHの受信信号の受信強度が閾値以上であるか否かを確認することが必要となる。換言すると、運用開始後1時間の中で、最大300msのフレーム受信時間を確保して電波状況を確認することができればよいと解釈できる。
そこで、第1の実施形態では、制御チャネル監視部12は、運用開始後1時間の中で、制御チャネルの間隔時間(すなわち、LCCHのインターバル期間)を複数に分割し、制御チャネルの間隔時間毎に設定した分割監視時間で、自営PHSのLCCHの周波数をキャリアセンスする。
なお、基地局50と基地局7とは非同期であるが、1時間程度の時間では、両システムのクロックの位相のずれはほとんどないと考えられるので、キャリアセンス時間を分割にしても問題はない。
そして、自営PHSの制御チャネルである12chと18chに割り当てられている周波数(1898.45MHzと1900.25MHz)の各受信強度が閾値以上であるか否かを判定する。そして、制御チャネルの周波数の受信強度のいずれかが閾値以上である場合、PHSに対して妨害を加える可能性があるため、基地局50はsXGP方式の無線システムの運用を停止する。
このように、基地局50が制御チャネルの監視のために連続受信するのではなく、分割受信することにより、LCCHの監視のために送信を停止し、受信をし続けることを回避することができる。
分割監視時間の時間長と、PHSの基地局7が送信する制御チャネルのインターバル(制御チャネル間隔時間)とに基づいて、運用開始後の制御チャネルの監視時間を分割する回数を設定することができる。
例えば、分割監視時間の時間長が20msであり、制御チャネル間隔時間が300msである場合、分割回数を15回(=300ms÷20ms)と設定することができる。
現在、PHSのLCCHは、12chと18chの2つのチャネルがあるため、12ch、18chの周波数(1898.45MHzと1900.25MHz)を監視する必要がある。
例えば、sXGP方式で5MHzのキャリア周波数帯域幅をキャリアセンスする場合には、PHSの2つの制御チャネル12ch、18chの周波数(1898.45MHzと1900.25MHz)の信号を同時に受信することができる。
これに対して、例えば、sXGP方式で1.4MHzのキャリア周波数帯域幅をキャリアセンスする場合には、PHSの制御チャネル(LCCH)の周波数の信号を1つずつ検索することになる。このような場合、運用開始後1時間以内に、2つのLCCHの信号それぞれを確認する必要があるため、1つのLCCHにつき、30分以内に確認する必要がある。つまり、制御チャネル監視部12は、12chの周波数1898.45MHzについては、30分以内に12chの周波数(1898.45MHz)の受信信号の受信強度と閾値とを比較して、12chの検索を行う。同様に、18chの周波数1900.25MHzについても、30分以内に検索を行う必要がある。
(A-2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る基地局50における制御チャネル監視方法の動作を説明する。
図6は、第1の実施形態に係るsXGP基地局回路部10におけるキャリアセンス方法を説明する説明図である。
図6では、基地局50が、運用開始後1時間以内に、自営PHSの制御チャネル(LCCH)を監視する場合を例示する。
自営PHSのLCCHの最大インターバルは300msであるので、制御チャネル間隔時間の1周期を300msとしている。1周期で1回、自営PHSの制御チャネル(LCCH)の受信強度を監視する分割監視時間を設定しており、この分割監視時間を20msとする。
図6では、既存システム保護条件で規定されている1時間(制御チャネル監視時間)を30分の第1サイクルと、残りの30分の第2サイクルに分けている。第1サイクル及び第2サイクルのそれぞれでは、分割監視時間を20msとしており、各周期の分割監視時間の時間的な位相が連続するように設定している。したがって、第1サイクル及び第2サイクルのそれぞれでは、30分のサイクル時間で15回、自営PHSの制御チャネルを監視することができる。
また、第1サイクルの分割監視時間の位相と第2サイクルの分割監視時間との位相を10msだけずらしている。換言すると、第1サイクルと第2サイクルとの分割監視時間は、一部(この場合10ms)で重複するようにしている。このように分割監視時間を一部で重複させることにより、分割監視時間の開始側の境目又は終了側の境目で、PHSのLCCHがあったときに、そのLCCHの信号を検出できない場合が生じ得るが、分割監視時間を重複させることで上記LCCHの信号を検出することができる。
分割監視時間の時間長を20msとしているが、これはsXGP方式の規格化技術で1フレーム長が10msであるためである。したがって、分割監視時間は10msを単位時間としてもよいし、またsXGP方式の1フレーム長(10ms)の整数倍の時間長としてもよい。さらに、分割監視時間は、これに限定されるものではなく、その1フレーム長(10ms)よりも短い時間長であってもよい。
なお、図6では、サイクル時間30分の第1サイクルを行なった後に、残りの30分のサイクル時間の第2サイクルを行なうようにしているが、それぞれ分割監視時間の位相がずれている第1サイクルと第2サイクルとを交互に順番に行うようにしてもよい。
図7は、第1の実施形態に係る基地局50における制御チャネル監視方法の動作を示すフローチャートである。
図7において、基地局50では、制御チャネル監視部12の通信状態監視部121が、sXGP通信の状態を監視しており、sXGP通信が送信中であるか、新方式端末8とのセッションがない状態であるか、又は、通信予約がない状態であるか(sXGP送信中等)を監視している(S10)。
sXGP送信中等でない場合、制御チャネル監視部12の通信状態監視部121は、LBT回路部60に状態信号を通知する(S11)。ここで、通信状態監視部121は、非送信状態の検知時に、後述する各制御チャネルの間隔時間を複数に分割した複数の分割監視時間のそれぞれのタイミングで、LBT回路部60に状態信号を通知する。これにより、制御チャネル監視部12が、各分割監視時間のタイミングで、LBT回路部60が受信した各制御チャネルの周波数の受信強度を取得することができ、その受信強度と閾値との比較により、各制御チャネルの検索を行うことができる。
状態信号がLBT回路部60に通知されると、LBT回路部60は電波受信動作を開始し、制御チャネルの制御チャネルの周波数を対象に受信動作を行い、その受信信号(受信強度)を制御チャネル監視部12に与える(S12)。
制御チャネル監視部12では、図6に例示するサイクル時間を30分とする第1サイクル及び第2サイクルの各周期における分割監視時間で、順次、制御チャネルの受信信号の受信強度を監視し、各分割監視時間で、受信強度と閾値とを比較して、受信強度が閾値以上であるか否かを判定する(S13)。受信強度が閾値以上の場合には、自営PHSで当該制御チャネルを使用していると判定することができる。
S10~S13の処理のように、sXGP送信中等でない場合に、制御チャネル監視部12がLBT回路部60に状態信号を通知して、LBT回路部60に受信動作を指示して、図6に例示するキャリアセンス方法で定期的に検索動作を行なうことにより、sXGP送信中等でない期間に、集中して自営PHSの制御チャネルの周波数をキャリアセンスすることができ、受信したLCCHの受信信号の受信強度を判定することができる。換言すると、1時間(3600秒)に、300msの監視時間に分割して、制御チャネルを定期的に監視しようとする場合、120秒毎に1回の分割監視を行うことになる。しかし、上記のように、sXGP通信が行われていないときには、このような定期的なタイミングで分割監視を行うのではなく、集中的に分割監視を実行することができるため、早期にPHSの制御チャネルの監視を行うことができる。
図7のS10の処理に戻る。S10において、sXGP通信がsXGP送信中等である場合、S14に移行する。
S14では、基地局50がsXGP通信を行なっている状態である。この場合、制御チャネル監視部12は、自己のタイマ(図示しない)を参照して、PHSの制御チャネルの検索開始時刻から現時点までの時間を監視しており、分割監視回数の適正判断を行なう(S15)。
ここで、分割監視回数の適正判断とは、図6に例示するキャリアセンス方法で、PHSの制御チャネルの分割監視を定期的に行うときに、制御チャネル監視時間(1時間)から、PHSの制御チャネルの検索開始時から現時点までの時間を求め、現時点までに、適切な回数の分割監視を行なっているか否かを判断することをいう。
図6の例の場合、1時間(3600秒)に、300msの監視時間に分割して、制御チャネルを定期的に監視しようとする場合、120秒(実施周期時間)毎に1回の制御チャネルの検索(分割監視)を行うことになる。
例えば、制御チャネルの検索開始時から現時点までの時間が360秒であるとすると、図6に例示する分割監視が定期的に実施されていれば、制御チャネルの検索(分割監視)の適正回数は6回となる。逆に言えば、現時点から制御チャネル監視時間(運用開始後1時間)までの残り回数を考えると、1時間(3600秒)から360秒を差し引いた3240秒が残り時間であるから、残りの3240秒までの間に27回の制御チャネルの検索が必要となる。
S10で基地局50がsXGP送信中等でなければ、集中的に制御チャネルの検索が実施されるため、適正回数以上の制御チャネルの検索が実施される可能性があり、そのときには問題ない。
しかし、基地局50がsXGP送信中等であるときには、PHSの制御チャネルの検索が実施されない期間が続くことがあり、最悪の場合、送信制御チャネルの検索開始時からタイムリミットとなる時間(1時間後)の直前に、300msの間、sXGP通信を停止させ、まとめて制御チャネルの検索(分割監視)を連続して行うことが必要となりうる。
そこで、この実施形態では、制御チャネルの検索(分割監視)の実施周期時間(120秒毎)に、PHSの制御チャネルの検索開始時から現時点までの時間に適正な回数の制御チャネルの検索(分割監視)が行われているか否かを判断する。
上記の例のように、制御チャネルの検索開始時から現時点までの時間が360秒であり、現時点の分割監視の回数が6回以上であるか否かを判定し、6回以上であれば、適正回数以上であるためS14に移行してsXGP通信を続行し、5回未満であればS16に移行する。
S16では、sXGP基地局回路部10がLBT回路部60に、自営PHSの制御チャネルの受信動作を強制的に実施する強制受信コマンドを指示する。
そして、強制受信コマンドを受けたLBT回路部60は、PHSの電波受信動作を開始し、制御チャネルの制御チャネルの周波数を対象に受信動作を行い、その受信信号(受信強度)を制御チャネル監視部12に与える。
そして、制御チャネル監視部12は、図6に例示する次の周期の分割監視時間で、制御チャネルの受信強度を監視し、その受信強度と閾値とを比較して、受信強度が閾値以上であるか否かを判定する(S17)。強制的にPHSの制御チャネルの分割監視を実行した後、処理はS14に移行して、sXGP通信を続行するようにする。
(A-3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、sXGP送信中等でない場合には、制御チャネル監視部がLBT回路部に状態信号を通知できるようにすることで、集中的にPHSの制御チャネルの監視を行うことができる。その結果、sXGP送信中等でない期間に、PHSの制御チャネルの監視処理を早期に集中的に実施することができる。
また、第1の実施形態によれば、sXGP送信中等である場合に、分割監視の実施周期時間毎に、PHSの制御チャネルの検索開始時から現時点までの時間に適正な回数の分割監視が行われているか否かを判断し、適正回数に達していないときに、強制的にPHSの制御チャネルの受信を行うようにしたので、分割監視の実施周期時間毎に適正回数の分割監視を保証することができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明に係る制御チャネル監視装置、方法、プログラム及び基地局の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(B-1)第2の実施形態の構成及び動作
第2の実施形態のシステムの全体構成及び基地局の内部構成は、第1の実施形態の図5及び図1に示す構成と同等であるため、第2の実施形態でも図5及び図1を参照して説明する。
第1の実施形態では、LBT回路部60が、通信状態監視部121からの状態信号の通知をトリガとして、PHSの制御チャネルの受信動作を行ない、図6に例示するキャリアセンス方法の各分割監視時間の位相で制御チャネルの周波数を検索する場合を例示した。
これに対して、第2の実施形態では、検索する各分割監視時間の位相、すなわちLBT回路部60が持っている検索位相も固定化せず、状態信号が「可」となったタイミングで、すみやかに制御チャネルの検索動作を行い、他システム保護条件の300ms分の検索を処理しようとするものである。
第2の実施形態の動作は、図6のキャリアセンス方法が第1の実施形態と異なり、図7の制御チャネル監視方法については第2の実施形態でも同様である。従って、以下では、第2の実施形態のキャリアセンス方法を、図8を参照して説明する。
図8及び図9は、第2の実施形態に係るキャリアセンス方法を説明する説明図である。
LCCHインターバルは、最大300msであるため、制御チャネル監視時間は300msとなる。基地局7からLCCHは繰り返し送出されるので、LCCHインターバル期間(制御チャネル監視時間)をLCCH検索の最大周期とみることができる。
制御チャネル監視部12は、LBT回路部60での検索位相を1つのセルと呼んで管理する。換言すると、セルは、LCCHインターバル期間(制御チャネル監視時間)を1周期として、LBT回路部60がLCCHの信号を受信する受信動作を行なう単位時間ということができる。第2の実施形態では、セル(単位時間)の時間長を20msとする場合を例示する。なお、セルの時間長は、10msとしてもよいし、10msの整数倍の時間長としてもよい。
図8では、LBT回路部60におけるLCCHインターバル期間(制御チャネル監視時間)を1周期としたときの基準位相を基準として、セルを連続的に配列させた第1基本タイミングのセル列を設定する。第1基本タイミングのセル列では、1つのセルの時間長が20msとしているので、15個のセルが連続して配列される。また、第1基本タイミングの各セルの位相を識別するため、各セルに識別子を付与する。図8では、例えば、基準位相から順番に「1-1」、「1-2」、「1-3」、…、「1-14」、「1-15」とする。
また、第1の基本タイミングの各セルの位相から10msずらした、15個のセル(1セルは20ms)を配列した第2基本タイミングのセル列を設定する。第2基本タイミングのセル列についても同様に、各セルの位相を識別するため、例えば、「2-1」、「2-2」、…、「2-15」とする。
制御チャネル監視部12は、状態信号をLBT回路部60に通知後、LBT回路部60からLCCHの受信信号を取得すると、第1基本タイミングのセル列及び第2基本タイミングのセル列の両方の各セルのうち、LCCHの受信信号を検索したセルを「検索済みセル」として管理するものである。
制御チャネル監視部12の「検索済みセル」と、LCCHの受信信号を未だ検索していない未検索セルとを区別して管理するため、第2の実施形態では、第1基本タイミングの各セル及び第2基本タイミングの各セルを、基準位相から位相が早い順に配列した「検出管理セル」で管理する。例えば、図8の例の場合、検出管理セルの配列は、「1-1」、「2-1」、「1-2」、「2-2」、「1-3」、「2-3」、…「1-15」、「2-15」の順に配列したもので管理する。
上記のように、制御チャネル監視部12が、第1基本タイミング及び第2基本タイミングのセル列で、LCCHの受信信号を検索した検索済みセルと未検索セルとを区別して管理することで、sXGP送信中等でない期間が不確かであっても、LCCHの受信信号の検索処理を効率的に行なうことができる。
これは、sXGP通信がどのタイミングで発生し又は終了するのか分からないが、第1の実施形態では、図6に例示する各周期の分割監視時間で、順番にLCCHの信号受信を行なうようにしている。従って、300msを1周期とする期間で1回の分割監視期間でしかLCCHの受信信号の検索処理を行うことができない。これに対して、第2の実施形態では、制御チャネル監視部12が、第1基本タイミング及び第2基本タイミングの各セルを、LCCHの受信信号を検索する位相とし、セル毎で、LCCHの受信信号の検索をしたか否かを個別に管理するようにしている。
図9に示すように、それぞれ異なるタイミングで状態信号が通知されたものとする。第1の実施形態と同様に、状態信号の通知期間は、LBT回路部60がLCCHの受信動作を行い、LCCHの受信信号が制御チャネル監視部12に供給される。
第1基本タイミング及び第2の基本タイミングの各セルは、LCCHの受信信号を検索する位相であるため、この例の場合、状態信号の通知期間のあいだ、各セルでLCCHの受信信号の検索処理(すなわち、LCCH周波数の受信時の受信強度の判定処理)が行なわれる。
図9において、最初の状態信号(左側の状態信号)を通知した場合、第1基本タイミングのセル「1-1」は、状態信号の通知期間(LCCH検索期間)内にあるため、セル「1-1」ではLCCHの受信信号の検索処理が終了したものとなる。同様に、第2の基本タイミングのセル「2-1」も同様にLCCHの受信信号の検索処理が終了したものとなる。従って、制御チャネル監視部12は、検出管理セルにおいて、セル「1-1」及びセル「2-1」については「検索済みセル」として管理する。
一方、第1基本タイミングのセル「1-2」の検索終了時に、LCCHの受信信号の検索処理が途中で終わっている。当該セル「1-2」については、LCCHの受信信号の検索処理は未完であり、検索結果は破棄される。従って、制御チャネル監視部12は、検出管理セルにおいて、セル「1-2」は「未検索セル」と管理する。
また、次の状態信号(右側の状態信号)を通知した場合、第1基本タイミングのセル「1-4」及び第2基本タイミングの「2-4」は、LCCHの受信信号の検索処理が終了しているので、制御チャネル監視部12は、検出管理セルにおいて、セル「1-4」及びセル「2-4」については「検索済みセル」として管理する。一方、セル「1-3」、「2-3」、「1-5」、「2-5」については、LCCHの受信信号の検索処理が途中で終わっているので、各検索結果は破棄される。従って、制御チャネル監視部12は、検出管理セルにおいて、セル「1-3」、「2-3」、「1-5」、「2-5」については「未検索セル」と管理する。
上記のように、制御チャネル監視部12は、検出管理セルにおいて、「検索済みセル」と「未検索セル」とを区別して管理する。これにより、「検索済みセル」の位相では、LCCHの受信信号の検索処理は終了したと判断できるので、その後の120秒に1回ずつ行うLCCHの受信信号の検索処理では、当該検索済みセルの位相での検索処理を行わずに済む。
また、1時間で30個のセルについてLCCHの受信信号の検索処理が必要となるので、制御チャネル監視部12は、検出管理セルに残存している「未検索セル」については、図7のフローチャートにおける適正判断処理(S15)で、120秒に1回のLCCHの受信信号の検索処理回数が適正であるか否かを判断する。適正な回数でない場合には、残りの未検索セルについて、LCCHの受信信号の検索処理を行うため、1時間の終了時からLCCHの受信信号の検索時間に必要な時間を逆算して求めて、強制的受信コマンドをLBT回路部60にLCCH周波数を対象とした受信動作を命令し、LCCHの受信信号を取得して、LCCHの受信信号の検索処理を行うようにする。
(B-2)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、制御チャネル監視部が、第1基本タイミング及び第2基本タイミングのセル列で、LCCHの受信信号を検索した検索済みセルと未検索セルとを区別して管理することで、sXGP送信中等でない期間が不確かであっても、LCCHの受信信号の検索処理を効率的に行なうことができる。
(C)他の実施形態
(C-1)第1の実施形態では、制御チャネル監視時間(運用開始後1時間)について、30分をサイクル時間とする第1サイクル目と、残りの30分をサイクル時間とする第2サイクル目に分割する場合を例示した。
しかし、サイクル時間に分割せず、制御チャネル監視時間で、分割監視時間を10msとして30回の制御チャネルの検索(分割監視)を行なうようにしてもよい。
(C-2)第1及び第2の実施形態では、PHSの制御チャネルが12ch、18chである場合を例示したがこれらに限定されるものではない。現在、PHSの制御チャネルは、12chと18chの2チャネルが配置されているが、これらに加えて、35ch(1905.35MHz)、37ch(1905.95MHz)も制御チャネルとして追加することが検討されている。このように制御チャネルが追加された場合も、上述した第1及び第2の実施形態で説明した方法により各制御チャネルを監視することができる。
50…基地局、10…sXGP基地局回路、60…LBT回路部、1…制御・ベースバンド部、2…無線部、3…アンテナ部、21…送信部、22…受信部、23…スイッチ部(SW)、24…インタフェース部、11…タイミング制御部、12…制御チャネル監視部、121…通信状態監視部、13…ベースバンド制御部、14…制御部、15…インタフェース部、16…インタフェース部、61…受信部、62…アンテナ部、63…インタフェース部、64…制御部。

Claims (14)

  1. 第1の無線方式に準拠した無線局が1又は複数の制御チャネルの周波数で送出する信号を監視する制御チャネル監視装置において、
    上記第1の無線方式における各制御チャネルの周波数を対象として受信動作を行い各制御チャネルの信号を受信する無線受信手段と、
    第2の無線方式で無線通信を行なう無線通信手段と、
    少なくとも、上記無線通信手段による上記第2の無線方式による非送信状態を検知して、上記無線受信手段に受信動作を実行させる状態信号を通知する通信状態監視手段と、
    所定の制御チャネル監視周期内で、上記無線局が上記各制御チャネルの信号を送出する間隔時間を所定時間長毎に区分した複数の監視時間で、上記状態信号を受信した上記無線受信手段から取得した、上記各制御チャネルの周波数の受信強度と閾値との比較結果に基づいて、上記各制御チャネルの検索を行なう制御チャネル監視手段と
    を備えることを特徴とする制御チャネル監視装置。
  2. 上記通信状態監視手段が、上記第2の無線方式における非送信状態の検知時に、上記間隔時間を複数に分割した複数の分割監視時間のそれぞれのタイミングで、上記無線受信手段に対して上記状態信号を通知し、
    上記制御チャネル監視手段が、上記各分割監視時間のタイミングで、上記無線受信手段から上記各制御チャネルの周波数の受信強度を取得して、上記各制御チャネルの検索を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御チャネル監視装置。
  3. 上記制御チャネル監視手段が、上記制御チャネル監視周期を複数の分割周期に分割し、ある分割周期内の各分割監視時間と、他の分割周期内の各分割監視時間とが一部で重なるように、各分割周期内の各分割監視時間を決定することを特徴とする請求項2に記載の制御チャネル監視装置。
  4. 上記分割監視時間の時間長が、所定の単位フレームの時間長の整数倍であり、
    上記各分割周期の間の各分割監視時間同士の重なり部分の時間長が、上記単位フレームの時間長である
    ことを特徴とする請求項3に記載の制御チャネル監視装置。
  5. 上記制御チャネル監視手段が、
    上記各制御チャネルの間隔時間を所定長毎に区分して複数の管理セルを設定し、
    上記状態信号の通知期間に、上記無線受信手段から上記各制御チャネルの周波数の受信強度を取得し、上記複数の管理セルのうち、上記各制御チャネルの検索が終了した管理セルを上記管理セル毎に管理する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御チャネル監視装置。
  6. 上記制御チャネル監視手段が、
    所定の制御チャネル監視周期を上記間隔時間で除した実施周期時間毎に、上記各制御チャネルの検索回数が適正な回数であるか否かを判断し、
    適正でない場合に、上記無線受信手段に対して、上記各制御チャネルの受信動作を強制命令し、強制命令した上記無線受信手段から上記各制御チャネルの周波数の受信強度を取得して、上記各制御チャネルの検索を行なう
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の制御チャネル監視装置。
  7. 上記制御チャネル監視周期は、所定の既存システム保護条件に基づく時間長と、上記制御チャネルの数とに基づいて決定されることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の制御チャネル監視装置。
  8. 上記制御チャネルの数が1個の場合、上記制御チャネル監視周期が1時間であり、
    上記制御チャネルの数が2個の場合、上記制御チャネル監視周期が30分である
    ことを特徴とする請求項7に記載の制御チャネル監視装置。
  9. 上記分割監視時間の時間長が20msであることを特徴とする請求項2~4のいずれかに記載の制御チャネル監視装置。
  10. 上記無線受信手段が、上記1又は複数の制御チャネルの周波数として1898.45MHzと1900.25MHzとのいずれか又は両方を含む周波数帯を対象として受信動作することを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の制御チャネル監視装置。
  11. 第1の無線方式に準拠した無線局が1又は複数の制御チャネルの周波数で送出する信号を監視する制御チャネル監視方法において、
    無線受信手段が、第1の無線方式における各制御チャネルの周波数を対象として受信動作をして各制御チャネルの信号を受信し、
    無線通信手段が、第2の無線方式で無線通信し、
    通信状態監視手段が、少なくとも、上記無線通信手段による上記第2の無線方式による非送信状態を検知して、上記無線受信手段に受信動作を実行させる状態信号を通知し、
    制御チャネル監視手段が、所定の制御チャネル監視周期内で、上記既設基地局が送出する上記各制御チャネルの間隔時間を所定時間長毎に区分した複数の監視時間で、上記状態信号を受信した上記無線受信手段から取得した、上記各制御チャネルの周波数の受信強度と閾値との比較結果に基づいて、上記各制御チャネルを検索する
    ことを特徴とする制御チャネル監視方法。
  12. 第1の無線方式に準拠した無線局が1又は複数の制御チャネルの周波数で送出する信号を監視する制御チャネル監視プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    第1の無線方式における各制御チャネルの周波数を対象として受信動作を行い各制御チャネルの信号を受信する無線受信手段と、
    第2の無線方式で無線通信を行なう無線通信手段と、
    少なくとも、上記無線通信手段による上記第2の無線方式による非送信状態を検知して、上記無線受信手段に受信動作を実行させる状態信号を通知する通信状態監視手段と、
    所定の制御チャネル監視周期内で、上記無線局が上記各制御チャネルの信号を送出する間隔時間を所定時間長毎に区分した複数の監視時間で、上記状態信号を受信した上記無線受信手段から取得した、上記各制御チャネルの周波数の受信強度と閾値との比較結果に基づいて、上記各制御チャネルを検索する制御チャネル監視手段と
    して機能させることを特徴とする制御チャネル監視プログラム。
  13. 第2の無線方式で無線通信を行なう基地局において、
    第1の無線方式に準拠した無線局が送出する1又は複数の制御チャネルの信号を監視する請求項1~10のいずれかに記載の制御チャネル監視装置を備えることを特徴とする基地局。
  14. 上記第2の無線方式が、TD-LTE規格化技術に準拠した無線方式であることを特徴とする請求項13に記載の基地局。
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