JP6992137B2 - 光電気変換コネクタの製造方法、及び、光電気変換コネクタとそれを用いた光電気変換コネクタ装置 - Google Patents
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Description
本発明はこのような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、光電気変換コネクタの大量生産に適した製造方法を提供するとともに、そのような製造方法を利用して得られる光電気変換コネクタ及びそれを用いた光電気変換コネクタ装置を提供することを目的とする。
この態様の製造方法によれば、コネクタ構成要素を行方向と列方向の双方に沿って複数配列させた状態で処理されるため、光電気変換コネクタを一度に大量に生産することができる。また、例えば、第一樹脂部材に熱硬化性樹脂を用いた場合、冷却時にその収縮率によって支持部材に反りが生じてしまうおそれがあり、本構成のように、列方向に沿って配列された一連のコネクタ構成要素を一度に封止する場合には特にその影響が大きく成るが、それら一連のコネクタ構成要素を、行方向において相隣り合うコネクタ構成要素と互いに実質的に分離した状態で封止を行うことにより、その後に支持部材を行単位で切り離した場合であっても、切り離された行単位の支持部材に反りが発生する可能性、或いは、生じる反りの大きさを軽減することができる。
この態様の光電気変換コネクタの製造方法によれば、行方向において相隣り合うコネクタ構成要素の全てを一度に封止することにより、作業の効率化を図ることができる。
射出成型ではなく、トランスファー成形を用いることにより、第一樹脂部材の封止時にコネクタ構成要素に加わる負荷を軽減することができる。
一体成形により作業を簡易化することができる。また、製造後のコネクタの強度を高めることができる。
この態様の光電気変換コネクタの製造方法によれば、コネクタ構成要素以外の配線パターン等の周辺要素をも第一樹脂部材で成形し、支持部材の切断時等に配線パターンが支持部材から剥がれる危険を減らすことができる。
この態様の光電気変換コネクタの製造方法によれば支持部材に対する第一樹脂部材の封止位置や第二樹脂部材の成型位置を、支持部材に設けたこれらの穴を利用して決めることができるため、作業を容易に行うことができる。また、これらの穴を利用して、機械生産時に、支持部材を運搬することもできる。
上記態様の製造方法において、前記少なくとも2つの穴は、前記行方向に沿って行単位で切り離された支持部材のそれぞれに含まれるのが好ましい。
行方向に切り離された支持部材のそれぞれに穴を設けることにより、切り離された支持部材のそれぞれに関して、作業を容易にすることができる。
先ず、支持部材10を準備する。図6に、支持部材10の一方の面10aにおける平面図を、図7に、その部分拡大図を示す。支持部材10は、例えば、樹脂製またはセラミック製の基板として形成されていてもよい。支持部材10の一方の面10aには、行方向(図示矢印「α」方向)及び列方向(図示矢印「β」方向)のそれぞれに沿って、各方向において複数のコネクタ構成要素17とその周辺要素が配列される。これらコネクタ構成要素17とその周辺要素は全て、実質的に同じ構成を有していてもよい。以下の説明から明らかになるように、最終製品としての光電気変換コネクタ1では、コネクタ構成要素17だけが残され、周辺要素は取り除かれる。尚、本例では、4行×5列で配列された計20個のコネクタ構成要素17等が設けられているが、勿論、これに限られるものではなく、行及び列のそれぞれにおいて複数のコネクタ構成要素等が含まれていればよい。このように、コネクタ構成要素17等を行方向「α」と列方向「β」のそれぞれに沿って、各方向において複数のコンタクト構成要素を配列させた状態で処理を行うことにより、光電気変換コネクタ1を一度に大量に生産することができる。尚、ここでは、1つのコネクタ構成要素17は、1つの光電気変換コネクタ1を製造するために使用されるものとして説明するが、これに限らず、2つ又はそれ以上のコネクタ構成要素を、1つの光電気変換コネクタ1を製造するために使用してもよい。
例えば、樹脂部材40の形状は、実施形態に開示された形状に限定されるものではなく、様々な形状とすることができる。一例として、フェルール85を支持するための挿通孔48を、ファイバを支持固定する形状にして、コンタクト部材20と、着脱自在に嵌合可能な嵌合部を形成してもよい。従って、本発明の製造方法は、あらゆる形状の樹脂部材40、ひいては、あらゆるタイプの光電気変換コネクタに使用することができる。
2 光電気変換コネクタ装置
8 相手コネクタ
10 支持部材
10c 側面
11 駆動デバイス
12 光半導体素子
13 ワイヤボンディング
15 配線パターン)
16 コンタクト接続部
17 コネクタ構成要素
18 配線パターン
20 コンタクト部材
21 コンタクト
30 第一樹脂部材
30a 連結部
30c 側面
40 第二樹脂部材
45 レンズ
46 反射面
48 挿通孔
51 レンズ
52 レンズ
60 位置決め穴
70 シェル
83 光ファイバケーブル
83a 光ファイバ素線
83c 先端
Claims (5)
- 光信号と電気信号とを変換するための光半導体素子と、該光半導体素子と電気的に接続された配線パターンと、を含むコネクタ構成要素を支持する支持部材と、
前記コネクタ構成要素を封止する第一樹脂部材と、
前記第一樹脂部材を用いて封止された前記コネクタ構成要素に対して成形される第二樹脂部材と、
を備え、
前記第二樹脂部材は、光信号を伝送するための光導波路部材を支持する導波路支持部と、光信号を反射して光路を変向することにより前記光導波路部材と前記光半導体素子との間で前記光信号を伝送させる反射面と、を有し、
前記配線パターンが前記支持部材と前記第一樹脂部材とを切断することによって形成された切断面である周端面の少なくとも一部にて前記第一樹脂部材から露呈していることを特徴とする光電気変換コネクタ。 - 前記支持部材は、前記コネクタ構成要素を支持する面とは反対側の面にコンタクト接続部を有する請求項1に記載の光電気変換コネクタ。
- 請求項2に記載の光電気変換コネクタに更に前記コンタクト接続部と基板とを接続するコンタクト部材を設けた光電気変換コネクタ装置。
- 外面を覆うシェルを更に有する請求項3に記載の光電気変換コネクタ装置。
- 前記配線パターンが露呈している、前記支持部材と前記第一樹脂部材の周端面は、前記第二樹脂部材から突出した状態で設けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の光電気変換コネクタ。
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