JP6988604B2 - 光変復調方法、光通信システム、光送信装置及び光受信装置 - Google Patents

光変復調方法、光通信システム、光送信装置及び光受信装置 Download PDF

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Description

本開示は、ビットレートの異なる信号を多重化する光変復調方法、光通信システム、光送信装置及び光受信装置に関する。
FTTH(Fiber−To−The−Home)やLTE(Long Term Evolution)を利用した高速インターネットサービスは日常生活において必要不可欠なツールとなっている。特に近年ではクラウド利用の普及、モバイル端末利用の拡大に伴い、更なるネットワークの高速化についてのニーズが高まっている。コア/メトロネットワークの高速化技術に注目すると、非特許文献1では、120の波長(WDM:Wavelength Division Multiplexing信号)に対して6つのモード、直交する2つの偏光状態、16の直交位相振幅変調を利用した138Tbit/s、650kmの光伝送に成功したことが報告されている。また、非特許文献2では、46のWDM信号に対して、32のマルチコアファイバ、直交する2つの偏光状態、16の直交位相振幅変調を利用した1Pbit/s、205.6kmの報告がなされている。このようにコア/メトロネットワークの高速化技術は、光の物理量である周波数(波長)、偏光、位相、光のモード状態を駆使し、更には媒体である光ファイバをマルチコア化することで高速化を狙った方法が近年ではトレンドとなっている。
一方で、通信事業者収容局から加入者宅までのアクセスネットワークについては、面的に展開されている加入者を効率よく、かつ経済的に収容するために、通信事業者の収容局に設置される終端装置(OLT: Optical Line Terminal)と加入者宅に設置される宅内装置(ONU: Optical Network Unit)とを光スプリッタ等の光合分波デバイスを用いて時間軸上で多重化することにより、ファイバや装置を共有するTDM−PON(Time Division Multiplexing Passive Optical Network)システムが主に利用されている。TDMベースのPONシステムの高速化については、現行、1Gbit/sの1G−EPON(gigabit−ethernet PON)が主に国内で利用されているが、10倍のスループットを実現する10G−EPONや、現在ではWDMとの組み合わせにより帯域を拡大した40−Gbit/s級、100−Gbit/s級の超高速PONシステムに関する検討がIEEEやITU−T等の標準化団体、国際会議で活発に議論されている。また、近年では、高速化だけではなく、IoT(Internet of Things)、高精細映像配信サービス、動画アップロード等の多種多様なアプリケーションやサービスが普及・拡大していることを背景に、特許文献1、非特許文献3、非特許文献4に記載されるような時間軸と波長軸を最適に組み合わせることでマルチサービスを経済的に実現するPONの研究開発もトレンドとなっている。
特開平05−206985号公報
John Van Weerdenburg, Roland Ryf, Juan Carlos Alvarado−Zacarias, Roberto A. Alvarez−Aguirre, Nicolas K. Fontaine, Haoshuo Chen, Rodrigo Amezcua−Correa, Ton Koonen, and Chigo Okonkwo, ‘138 Tbit/s Transmission over 650 km Graded−Index 6−Mode Fiber’, Th.PDP.A.4, Proc ECOC2017 T. Kobayashi, M. Nakamura, F. Hamaoka, K. Shibahara, T. Mizuno, A. sano, H. Kawakami, A. Isoda, M. Nagatani, H. Yamazaki, Y. Miyamoto, Y. Amma, Y. Sasaki, K. Takenaga, K. Aikawa, K. Saitoh, Yong−min Jung, D. J. Richardson, K. Pulverer, M. Bohn, Md. Nooruzzaman, and T. Morioka, ‘1−Pb/s (32 SDM/46 WDM/768 Gb/s) C−band Dense SDM Transmission over 205.6−km of Single−mode Heterogeneous Multi−core Fiber using 96−Gbaud PDM−16QAM Channels’, Th5B.1, Proc OFC2017 G. Talli, S. Porto, D. Carey, N. Brandonisio, A. Naughton, P. Ossieur, P. Townsend, R. Bonk, T. Pfeiffer, F. Slyne, S. McGettrick, C. Blumm, M. Ruffini, A. Hill, D. Payne, N. Parsons, ‘Multi−service SDN controlled reconfigurable long−reach optical access network,’ WON1, Proc EuCNC2017 Y. Senoo, T. Yoshida, S. Kaneko, J. Sugawa, K. Wakayama, S. Kimura, K. Suzuki, and A. Otaka, ‘512−ONU Real−Time Dynamic Load Balancing With Few Wavelength Reallocations in 40 Gbps λ−Tunable WDM/TDM−PON,’ IEEE/OSA Journal of Optical Communications and Networking., Vol. 7, Issue12, pp. B202−B211, 2015.
前述したようにアクセスネットワークでは、“経済性”が重視されることから、コア/メトロネットワークで利用されている位相や偏光状態を利用した変復調技術は、高価な光送信器/受信器が必要とされるため、光の振幅成分をON/OFFすることによって変調を行う強度変調、その変調速度にマッチした帯域を持つPD(Photo−Diode)で受信する直接検波方式が主に採用されている。
また、PONシステムでマルチサービスを経済的に実現するためには、サービスやアプリケーション毎に最適なビットレートや帯域が異なることが予想されるため、ビットレート毎に強度変調を施し、時間軸上で多重化する方法、もしくは波長軸上で多重化する方法が一般的である。図1は、時間軸上(TDM)でマルチサービスを収容するPONシステムを示している。図中の各符号は次の通りである。1は通信事業者の収容局に設置されるOLT、1AはOLT内に設置される光送信器、2A−1〜2A−nはn個の宅内装置ONU、3Aはn対1の光スプリッタ、4Aは主加入者光ファイバ回線、5Aはn本の分岐加入者光ファイバ回線、6Aは下り方向のタイムチャートである。サービスA〜サービスN中の最も高速なビットレートを必要とするサービスに対して光送信器1Aの帯域を選び、TDMにてフレームを伝送、各ONUは自身のフレーム以外を破棄することで、異なるビットレートのサービスをPONにて経済的に収容することが可能である。なお、n及びNは2以上の整数である。
図2は、波長軸上(WDM)でマルチサービスを実現するPONシステムを示している。一部、図中の符号は図1で示した符号と同一である。本方式は、サービス毎に異なる波長を割り当てることでマルチサービスを実現する。1B−1〜1B−nは波長λ1〜λnの光を出力するn個の送信器、2Bは波長λ1〜λnを合波する光合波器、3B−1〜3B−nは特定の波長を透過するWDMフィルタ、6Bは下り方向のタイムチャートである。OLT側に設置された光送信器1B−1〜1B−nは各サービスに対応するビットレートで変調した異なる波長の光信号を出力し、各ONUはサービスに対応した波長を透過するWDMフィルタ3B−1〜3B−nを備えることで異なるビットレートを持つマルチサービスをPONにて収容することが可能である。
図1のTDM方式は同一の波長で時間的に分割してサービスを多重化しているため必要となる送信器は1つで済む。しかし、TDM方式には、伝送帯域を複数サービス(図1ではN)でシェアするため、ある特定サービスの単位時間当たりの帯域は1/Nとなり、多重数Nによって帯域の拡大が困難という課題がある。
一方、図2のWDM方式は、サービス毎に異なる波長を割り当てているため帯域占有型のサービスを提供できる。しかし、WDM方式には、サービス毎に異なる波長の送信器が必要となるため送信器のコストが図1と比較してN倍となり、コスト低減が困難という課題がある。
特許文献1、非特許文献3、非特許文献4は、TDMとWDMのハイブリッド方式によりマルチサービスを実現する方法が提案されているが、利用する波長、即ち送信器数をM(但し、Mは整数であってM<Nである。)とすると、ある特定サービスが占める帯域はM/N、送信器のコストは、図1と比較してM倍となるため根本的な解決にはならない。
そこで、本発明は、上記課題を解決するため、サービス多重時にコストの上昇と帯域減少を抑えることができる光変復調方法、光通信システム、光送信装置及び光受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光変復調方法は、ビットレートが異なる複数サービスを前記ビットレートが整数倍の条件下で、1つの送信器で簡易な構成により経済的に帯域占有型のマルチサービスを実現することとした。
具体的には、本発明に係る光送信装置は、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現する変調信号を生成する変調器と、
前記変調器が生成した前記変調信号で振幅変調した光信号を送信する光送信器と、
を備える。
本光送信装置は、ビットレートを互いに2以上の整数倍の関係とし、ビットレートが高いほど振幅を小さくしておき、立上りおよび立下りのタイミングを一致させた複数の2値信号を加算して多値信号を生成し、1つの光源からの光を変調する。つまり、変調信号として多値信号を生成することで1つの送信器で多数のサービスを多重することができる。従って、本発明は、サービス多重時にコストの上昇と帯域減少を抑えることができる光送信装置を提供することができる。
また、本発明に係る光受信装置は、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現した変調信号で振幅変調された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成する光受信器と、
前記複数の2値信号のビットの組み合わせの数より1つ少ない閾値で前記受信信号に含まれる全ての振幅値を識別することで前記複数の2値信号のビットの組み合わせを判定し、加算されている前記複数の2値信号のビットを判別する分波器と、
を備える。
前記光送信装置でサービス多重された光信号に対して、本光受信装置は、多値信号のすべての振幅値を識別可能な複数の閾値を設定しており、受信した光信号を光電変換した多値信号の振幅と該複数の閾値とを比較する。本光受信装置は、その結果に基づいて多重されている2値信号のビットを判定する。従って、本発明は、サービス多重時にコストの上昇と帯域減少を抑えることができる光受信装置を提供することができる。
また、本発明に係る他の光受信装置は、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現した変調信号で振幅変調された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成する光受信器と、
前記受信信号をローパスフィルタで低速側を透過させて低速側信号を生成し、前記受信信号から前記低速側信号を減算することで前記受信信号から前記複数の2値信号を分離する分波器と、
を備える。
本光受信装置は、閾値を用いず、アナログ回路で演算し、多重されている2値信号を抽出する。従って、本発明は、サービス多重時にコストの上昇と帯域減少を抑えることができる光受信装置を提供することができる。
本発明に係る光送信装置及び光受信装置を用いることで、ビットレートが異なる複数サービスを前記ビットレートが整数倍の条件下で、1つの送信器で簡易な構成により経済的に帯域占有型のマルチサービスを実現する変復調方式、及び前記変復調方式を利用したPONシステムを提供することができる。
すなわち、本発明に係る光変復調方法は、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現する変調信号を生成し、前記変調信号で振幅変調した光信号を送信する送信手順と、
前記送信手順で送信された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせの数より1つ少ない閾値で前記受信信号に含まれる全ての振幅値を識別することで前記複数の2値信号のビットの組み合わせを判定し、加算されている前記複数の2値信号のビットを判別する受信手順と、
を行う。
そして、本発明に係る光通信システムは、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現する変調信号を生成し、前記変調信号で振幅変調した光信号を送信する送信回路と、
前記送信手順で送信された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせの数より1つ少ない閾値で前記受信信号に含まれる全ての振幅値を識別することで前記複数の2値信号のビットの組み合わせを判定し、加算されている前記複数の2値信号のビットを判別する受信回路と、
を備える。
また、本発明に係る他の光変復調方法は、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現する変調信号を生成し、前記変調信号で振幅変調した光信号を送信する送信手順と、
前記送信手順で送信された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成し、前記受信信号をローパスフィルタで低速側を透過させて低速側信号を生成し、前記受信信号から前記低速側信号を減算することで前記受信信号から前記複数の2値信号を分離する受信手順と、
を行う。
そして、本発明に係る他の光通信システムは、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現する変調信号を生成し、前記変調信号で振幅変調した光信号を送信する送信回路と、
前記送信手順で送信された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成し、前記受信信号をローパスフィルタで低速側を透過させて低速側信号を生成し、前記受信信号から前記低速側信号を減算することで前記受信信号から前記複数の2値信号を分離する受信回路と、
を備える。
以上のように、本発明は、サービス多重時にコストの上昇と帯域減少を抑えることができる光変復調方法、光通信システム、光送信装置及び光受信装置を提供することができる。
TDMによるマルチサービス対応PONシステムを説明する図である。 WDMによるマルチサービス対応PONシステムを説明する図である。 本発明に係る光送信装置を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信装置において多値信号を生成するタイムチャートである。 本発明に係る光送信装置が出力する出力波形である。 本発明に係る光送信装置を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信装置において多値信号を生成するタイムチャートである。 本発明に係る光送信装置を説明するブロック図である。 本発明に係る光受信装置を説明するブロック図である。 本発明に係る光受信装置において多値信号から2値信号を判定する方法を説明する図である。 本発明に係る他の光受信装置を説明するブロック図である。 本発明に係る光受信装置を説明するブロック図である。 本発明に係る光受信装置を説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施形態であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図3は、本実施形態の光送信装置101を説明するブロック図である。光送信装置101は、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現する変調信号を生成する変調器1Cと、
変調器1Cが生成した前記変調信号で振幅変調した光信号を送信する光送信器1Aと、
を備える。
本実施形態では、本発明の技術を簡単に説明するために高速ビットレートと低速ビットレートを利用する2サービスとする。一部、図中の符号は図1で示した符号と同一である。10はA bit/s(サービスA)の低速ビットレートデータ生成部、11はB bit/s(サービスB)の高速ビットレートデータ生成部、12は低速ビットレートデータ生成部10から出力された信号振幅を調整する振幅調整部、13は高速ビットレートデータ生成部11から出力された信号振幅を調整する振幅調整部、14は低速ビットレート信号と高速ビットレート信号を合波する合波器(例えば、コンバイナが挙げられる)、15は低速ビットレートと高速ビットレートの周波数同期を取るためのクロック部、を示している。変調器1Cは、低速ビットレートデータ生成部10、高速ビットレートデータ生成部11、振幅調整部(12、13)、合波器14及びクロック部15を有する。
図4は、図3のポジション“a”、“b”、“c”でのタイムチャート示している。ここでは、低速ビットレート側の振幅調整部13からの信号振幅を例えば200mVpp、高速ビットレート側の振幅調整部14からの信号振幅を100mVppとしている。なお、本実施形態では、A bit/sとB bit/sは整数倍の関係にあり、高速ビットレート側B bit/s=2×A bit/sとしている。
ここで、低速ビットレートと高速ビットレートのビットの組み合わせは、
(低速ビットレート、高速ビットレート)=(1、1)
(低速ビットレート、高速ビットレート)=(1、0)
(低速ビットレート、高速ビットレート)=(0、1)
(低速ビットレート、高速ビットレート)=(0、0)
の4パターンである。図4のt=0、t=1、t=2、t=3、t=4は高速ビットレート側の2倍のサンプリングポイントを示している。以下、各サンプリングポイントでの取りうる振幅について説明する。
(t=0の時)
低速ビットレート側、及び高速ビットレート側はビットの立上り/立下り(即ち、“1”から“0”への遷移、もしくは“0”から“1”への遷移)である。このため、DCブロック等のデバイスを介して直流成分を除去した場合、信号は0V中心となり、取りうる振幅範囲は以下の通りとなる。
[式1]
・低速ビットレート
−100mV≦V低速ビットレート≦100mV
[式2]
・高速ビットレート
−50mV≦V高速ビットレート≦50mV
従って、合波器14による合波後の合成振幅は、以下の通りとなる。
[式3]
−150mV≦Vmux≦150mV
(t=1の時)
低速ビットレートの取りうるビットは、“1”もしくは“0”であるため、以下の通りとなる。
[式4]
・低速ビットレート
低速ビットレート=−100mV or 100mV
高速ビットレートの取りうるビットも同様に“1”もしくは“0”であるため、以下の通りとなる。
[式5]
・高速ビットレート
高速ビットレート=−50mV or 50mV
従って、その組み合わせによる合波器14での合波後の合成振幅は以下の通りとなる。
[式6]
組合せ(0,0)の場合、Vmux=−150mV、
組合せ(0,1)の場合、Vmux=−50mV、
組合せ(1,0)の場合、Vmux=50mV、
組合せ(1,1)の場合、Vmux=150mV
(t=2の時)
低速ビットレートの取りうる振幅は式4、高速ビットレート側はビットの立上り/立下りとなるため式2の振幅範囲となり、合波器14での合波後の合成振幅は以下の通りとなる。
[式7]
−150≦Vmux≦−50mV
[式8]
50≦Vmux≦150mV
(t=3の時)
t=1と同様であるため、合波器14での合波後の合成出力は式6となる。
(t=4の時)
t=0と同様であるため、合波器14での合波後の合成出力は式3となる。
以上より、合波器14での合波後の出力波形をサンプリングオシロスコープで観測すると図5で示される波形となる。図5は、実際に2.5Gbpsと5Gbpsをパルスパターンジェネレータで発生させ合波器14で合波した後の出力波形を示している。なお、本実施形態では、低速ビットレート側信号振幅を200mVpp、高速ビットレート側の信号振幅を100mVppと具体的な値を用いたが、低速ビットレートの信号振幅をV、高速ビットレート側の信号振幅をVとした場合、V>Vの関係が成立すれば同様の効果が得られる。このように2つのビットレートの異なる信号をビットレートが整数倍の条件下で1つの送信器で簡易な構成により変調し、出力することが可能である。
(実施形態2)
図6は、本実施形態の光送信装置102を説明するブロック図である。光送信装置102は、高速ビットレート、中速ビットレート、低速ビットレートの3ビットレートとなった点で実施形態1の光送信装置101と相違する。図6において、符号は図3で示した符号と同一である。16は中速ビットレートデータ生成部、17は中速ビットレート振幅調整部、を示している。
図7は図6の符号“a’”、“b’”、“c’”、“d’”でのタイムチャート示している。ここでは、低速ビットレート側の振幅調整部12からの信号振幅を例えば400mVpp、中速ビットレート側の振幅調整部17からの信号振幅を200mVpp、高速ビットレート側の振幅調整部13からの信号振幅を100mVppとし、これらのビットレート間には整数倍の関係にあり、本実施形態では中速ビットレートは低速ビットレートの2倍、高速ビットレートは低速ビットレートの4倍のビットレートとしている。
これら3ビットレートでのビットの組み合わせは、
(低速ビットレート、中速ビットレート、高速ビットレート)=(1、1、1)
(低速ビットレート、中速ビットレート、高速ビットレート)=(1、1、0)
(低速ビットレート、中速ビットレート、高速ビットレート)=(1、0、1)
(低速ビットレート、中速ビットレート、高速ビットレート)=(1、0、0)
(低速ビットレート、中速ビットレート、高速ビットレート)=(0、1、1)
(低速ビットレート、中速ビットレート、高速ビットレート)=(0、1、0)
(低速ビットレート、中速ビットレート、高速ビットレート)=(0、0、1)
(低速ビットレート、中速ビットレート、高速ビットレート)=(0、0、0)
の8パターンとなる。図7のt=0〜t=8は高速ビットレート側の2倍のサンプリングポイントを示している。以下、各サンプリングポイントでの取りうる振幅について説明する。
(t=0の時)
低速ビットレート側、中速ビットレート、高速ビットレートはビットの立上り/立下り(即ち、“1”から“0”への遷移、もしくは“0”から“1”への遷移)であるため、DCブロック等のデバイスを介して直流成分をcutした場合は0V中心となり、取りうる振幅範囲は以下の通りとなる。
[式9]
・低速ビットレート
−200mV≦V低速ビットレート≦200mV
[式10]
・中速ビットレート
−100mV≦V中速ビットレート≦100mV
[式11]
・高速ビットレート
−50mV≦V高速ビットレート≦50mV
従って、合波器14による合波後の合成振幅は、以下の通りとなる。
[式12]
−350mV≦Vmux≦350mV
(t=1の時)
低速ビットレート、中速ビットレート、高速ビットレートの取りうるビットは、“1”もしくは“0”であるため、以下の通りとなる。
[式13]
・高速ビットレート
低速ビットレート=−200mV or 200mV
[式14]
・中速ビットレート
中速ビットレート=−100mV or 100mV
[式15]
・高速ビットレート
高速ビットレート=−50mV or 50mV
従って、その組み合わせによる合波器14合波後の合成振幅は以下の通りとなる。
[式16]
組合せ(0,0,0)の場合、Vmux=−350mV、
組合せ(0,0,1)の場合、Vmux=−250mV、
組合せ(0,1,0)の場合、Vmux=−150mV、
組合せ(0,1,1)の場合、Vmux=−50mV、
組合せ(1,0,0)の場合、Vmux=50mV、
組合せ(1,0,1)の場合、Vmux=150mV、
組合せ(1,1,0)の場合、Vmux=250mV、
組合せ(1,1,1)の場合、Vmux=350mV
(t=2の時)
低速ビットレートの取りうる振幅は式13、中速ビットレートの取りうる振幅は式14、高速ビットレートの取りうる振幅は式11であるため、合波器14合波後の合成振幅は以下の通りとなる。
[式17]
250≦Vmux≦350mV
[式18]
50≦Vmux≦150mV
[式19]
−150≦Vmux≦−50mV
[式20]
−350≦Vmux≦−250mV
(t=3の時)
t=1と同様であるため、合波器14合波後の合成出力は式16となる。
(t=4の時)
低速ビットレートの取りうる振幅は式13、中速ビットレート、高速ビットレートの取りうる振幅範囲は、式10−11であるため、合波器14合波後の合成出力は、以下の通りである。
[式21]
−350≦Vmux≦−50mV
[式22]
50≦Vmux≦350mV
(t=5の時)
t=1と同様であるため、合波器14合波後の合成出力は式16となる。
(t=6の時)
t=2と同様であるため、合波器14合波後の合成出力は式17〜20となる。
(t=7の時)
t=1と同様であるため、合波器14合波後の合成出力は式16となる。
(t=8の時)
t=0と同様であるため、合波器14合波後の合成出力は式12となる。
以上より、合波器14での合波後の出力波形をサンプリングオシロスコープで観測すると図7の“d’”で示される波形となる。なお、本実施形態では、低速ビットレート側信号振幅を400mVpp、中速ビットレート側信号振幅を200mVpp、高速ビットレート側の信号振幅を100mVppとしているが、低速ビットレートの信号振幅をV、中速ビットレート側の信号振幅をV、高速ビットレート側の信号振幅をVとした場合、V>V>Vの関係が成立すれば同様の効果が得られる。このように3つのビットレートを持つ信号をビットレートが整数倍の条件下で1つの送信器で簡易な構成により変調し、出力することが可能である。
(実施形態3)
図8は、本実施形態の光送信装置103を説明するブロック図である。光送信装置103は、扱うビットレートをNに一般化した点で実施形態1の光送信装置101及び実施形態2の光送信装置102と相違する。
31はAビットレートデータ生成部、32はAビットレート振幅調整部、33はBビットレートデータ生成部、34はBビットレート振幅調整部、35はNビットレートデータ生成部、36はNビットレート振幅調整部、37はN:1の合波器、を示している。変調器1Cは、各ビットレートデータ生成部(31、33、35)、各振幅調整部(32、34、36)、合波器37及びクロック部15を有する。
N個のビットレート間は整数倍の関係にあり、最低ビットレートをA bit/sとすると、B=a×A、C=b×B、D=c×C、・・・(但し、a、b、・・・は1より大きい整数)、振幅間は、Va>Vb>・・・>Vn(Aビットレートの振幅値Va、・・・、Nビットレートの振幅値Vnとした)の関係が成立した場合、実施形態1や実施形態2で示した異なるビットレートを1つの送信器で簡易な構成により変調し、出力することが可能である。
(実施形態4)
図9は、本実施形態の光受信装置201を説明するブロック図である。光受信装置201は、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現した変調信号で振幅変調された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成する光受信器41と、
前記複数の2値信号のビットの組み合わせの数より1つ少ない閾値で前記受信信号に含まれる全ての振幅値を識別することで前記複数の2値信号のビットの組み合わせを判定し、加算されている前記複数の2値信号のビットを判別する分波器2Dと、
を備える。
本実施形態では、実施形態1の光送信装置101が変調した信号を復調する光受信装置について説明する。本実施形態では、復調技術を簡単に説明するために高速ビットレートと低速ビットレートの2ビットレート(2サービス)とする。40は光ファイバ、41は入力された光を電流に変換するPD、42は電流を電圧に変換するTIA(Trans−Impedance Amplifier)、43は低速ビットレートの帯域幅を持つLPF(Low Pass Filter)、44は3閾値判定回路(図中、Vth1<Vth2<Vth3の閾値関係とする)、を示している。分波器2Dは、TIA42、LPF43及び3閾値判定回路44を有する。
PD41に入力された変調光は電流に変換され、TIA42を介して電圧に変換される。TIA42出力後の信号を2方路に分け、その1方路を低速ビットレート側の帯域幅を持つLPF43を通過させることで高周波成分をカットし、低速ビットレート信号を抽出することができる。
図10は、3閾値判定回路44が高速ビットレート側の信号を抽出するための方法を説明する図である。3閾値判定回路44は、3つの閾値(Vth1、Vth2、Vth3)を持ち、以下の判定ロジックで高速ビットレート側の信号を抽出する。3つの閾値を持つ閾値判定回路44は、例えば、コンパレータ等の比較器を組み合せることで実現可能である。
[式23]
th3<V入力電圧 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式24]
th2<V入力電圧<Vth3 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
[式25]
th1<V入力電圧<Vth2 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式26]
th1>V入力電圧 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
ここで、各閾値は次のように設定する。低速ビットレート側が“1”、高速ビットレート側が“0”である信号を受信した時のTIAの出力電圧をV、低速ビットレート側が“0”、高速ビットレート側が“1”である信号を受信した時のTIAの出力電圧Vとし、V>Vとすると閾値は以下の式に従う。
[式27]
th1=V/2
[式28]
th2=(V+V)/2
[式29]
th3=V+V/2
このように2つの異なるビットレートを持つ信号をビットレートが整数倍の条件下で変調した場合、送信側と同様の簡易な構成により低速ビットレート側と高速ビットレート側の信号に分けて抽出することができる。なお、図9では、TIA42の出力を2方路に分岐する構成としているが、TIA42出力後に線形性の高い増幅器を設置し、閾値判定回路の閾値(Vth1〜Vth3)に増幅器の利得を乗算したものとすれば、その出力を分岐して利用しても同様の効果が得られる。
(実施形態5)
図11は、本実施形態の光受信装置202を説明するブロック図である。光受信装置202は、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現した変調信号で振幅変調された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成する光受信器41と、
前記受信信号をローパスフィルタで低速側を透過させて低速側信号を生成し、前記受信信号から前記低速側信号を減算することで前記受信信号から前記複数の2値信号を分離する分波器2Daと、
を備える。
本実施形態では、実施形態1の光送信装置101が変調した信号を復調する他の方式の光受信装置について説明する。光受信装置202は、高速ビットレート側の信号をアナログ回路を用いて抽出する点が実施形態4の光受信装置201との相違点である。本実施形態では、第4実施形態と同様に高速ビットレートと低速ビットレートの2ビットレート(2サービス)とする。一部、図中の符号は図9で示した符号と同一である。45はLPF43と同程度の時定数を持つ遅延回路、46は減算回路を示す。分波器2Daは、TIA42、LPF43、遅延回路45及び演算回路46を有する。
低速ビットレート側の帯域幅を持つLPF43を通過させることで高周波成分をカットし、低速ビットレート信号を抽出する点は実施形態4と同様である。分波器2Daは、TIA42の出力(低速ビットレートと高速ビットレートの合成信号の電圧)からLPF43出力の低速ビットレートの信号の電圧を減算することで高速ビットレート信号を抽出する。
減算回路46は、例えばオペアンプが挙げられ、図中の抵抗R1=R2=R3=R4である時、出力電圧V=(Vin2−Vin1)となることが知られている。なお、遅延回路45は合成信号と低速ビットレート信号のタイミングを合せるために設置したものであって、信号線等により合成信号と低速ビットレートのタイミングが合っていれば省略可能である。このように2つのビットレートを持つ信号をビットレートが整数倍の条件下で変調した場合、送信側と同様の簡易な構成により低速ビットレート側と高速ビットレート側の信号に分けて抽出することができる。
(実施形態6)
図12は、本実施形態の光受信装置203を説明するブロック図である。光受信装置203は、高速ビットレート、中速ビットレート、低速ビットレートの3ビットレートとなった点で実施形態4の光受信装置201と相違する。光受信装置203は、実施形態2の光送信装置102が変調した光信号を復調する。図中の符号は図9で示した符号と同一である。47は中速ビットレート識別用の7閾値判定回路、48は高速ビットレート識別用の7閾値判定回路(いずれも閾値関係は、Vth1<Vth2<Vth3<Vth4<Vth5<Vth6<Vth7)を示している。分波器2Dは、TIA42、LPF43、及び7閾値判定回路(47、48)を有する。
PD41に入力された変調光は電流に変換され、TIA42を介して電圧に変換される。TIA42を出力した後の信号を3方路に分け、その1方路を低速ビットレート側の帯域幅を持つLPF43を通過させることで高周波成分をカットし、低速ビットレート信号を抽出する。
中速ビットレート、高速ビットレートについては、7つの閾値をもつ閾値判定回路(47、48)が以下の判定ロジックで抽出する。
まず、高速ビットレートとして閾値判定回路47は次のように判定する。
[式30]
th7<V入力電圧 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式31]
th6<V入力電圧<Vth7 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
[式32]
th5<V入力電圧<Vth6 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式33]
th4<V入力電圧<Vth5 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
[式34]
th3<V入力電圧<Vth4 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式35]
th2<V入力電圧<Vth3 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
[式36]
th1<V入力電圧<Vth2 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式37]
th1>V入力電圧 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
次に、中速ビットレートとして閾値判定回路48は次のように判定する。
[式38]
th7<V入力電圧 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式39]
th6<V入力電圧<Vth7 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式40]
th5<V入力電圧<Vth6 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
[式41]
th4<V入力電圧<Vth5 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
[式42]
th3<V入力電圧<Vth4 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式43]
th2<V入力電圧<Vth3 であれば高速ビットレート側の信号は“1”
[式44]
th1<V入力電圧<Vth2 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
[式45]
th1>V入力電圧 であれば高速ビットレート側の信号は“0”
なお、TIA42の出力において、ビットの組み合わせで電圧の和が重複しないように光信号を光送信装置102で変調しておく。例えば、低速ビットレート側の電圧をV、中速ビットレートの電圧をV、高速ビットレートの電圧をVとした時に、V=4Vc、V=2Vのように各ビットレートの電圧値を設定しておく。
ここで、各閾値は次のように設定する。
[式46]
th1=V/2
[式47]
th2=(V+V)/2
[式48]
th3=V+V/2
[式49]
th4=(V+V+V)/2
[式50]
th5=V+V/2
[式51]
th6=V+V/2+V/2
[式52]
th7=V+V+V/2
このように3つの異なるビットレートを持つ信号をビットレートが整数倍の条件下で変調した場合、送信側と同様の簡易な構成により低速ビットレート側と高速ビットレート側の信号に分けて抽出することができる。なお、図12では、TIA42の出力を3方路に分岐する構成としているが、TIA42出力後に線形性の高い増幅器を設置し、閾値判定回路の閾値(Vth1〜Vth7)を式27〜式29に増幅器の利得を乗算したものとすれば、その出力を分岐して利用しても同様の効果が得られる。
(実施形態7)
図13は、本実施形態の光受信装置204を説明するブロック図である。光受信装置204は、扱うビットレートをn個に一般化した点で実施形態4と6の光受信装置(201及び203)と相違する。
図中の符号は図12で示した符号と同一である。各ビットレートは、1番目(N)、2番目(N)、・・・、k番目(N)、・・・、n番目(N)が各々整数倍の関係にあり、速度はN<N<・・・<N<・・・<Nとする。この時、49は2番目のビットレート(N)の信号を識別するための閾値判定回路、50はk番目のビットレート(N)の信号を識別するための閾値判定回路、51はn番目のビットレート(N)の信号を識別するための閾値判定回路、を示している。分波器2Dは、TIA42、LPF43及び2−1閾値判定回路(49〜51)を有する。
PD41に入力された変調光は電流に変換され、TIA42を介して電圧に変換される。TIA42を出力した後の信号をn方路に分け、その1方路を低速ビットレート側の帯域幅を持つLPF43を通過させることで高周波成分をカットし、低速ビットレート信号を抽出することができる。
k番目(N)のビットレートの信号抽出については、2−1の閾値をもつ閾値判定回路(49〜51)が以下の判定ロジックで抽出する。
まず、1番目(N)からn番目(N)までのビットの組み合わせは、以下の式の右辺の行列の各行で示される2通りが存在する。
Figure 0006988604
k番目のビットレート(N)の信号が“1”の時は閾値判定回路の出力を“1”とし、“0”の時は出力を“0”とする判定ロジックとすれば、式53の右辺の行列における第m(m=2、3、・・・、2−1)行に示されるビットの各組み合わせについて、k番目の信号を抽出する閾値判定回路の判定ロジックおよび閾値を以下の式を満たすように定める。
[式54]
th(m−1)<V入力電圧<Vth(m)であれば信号は“1”(Xmk=1の時)
[式55]
th(m−1)<V入力電圧<Vth(m)であれば信号は“0”(Xmk=0の時)
なお、m=1の時は、すべてのkにおいて、
入力電圧<Vth(m)であれば信号は“0”
であり、m=2の時は、すべてのkにおいて、
th(m−1)<V入力電圧であれば信号は“1”
である。
このようにn個の異なるビットレートを持つ信号をビットレートが整数倍の条件下で変調した場合、送信側と同様の簡易な構成によりn個のビットレート毎に信号を抽出することができる。なお、図13では、TIA42の出力をn方路に分岐する構成としているが、TIA42出力後に線形性の高い増幅器を設置し、閾値判定回路の閾値に増幅器の利得を乗算したものとすれば、その出力を分岐して利用しても同様の効果が得られる。
(実施形態8)
図14は、本実施形態の光通信システム301を説明するブロック図である。光通信システム301は、
ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現する変調信号を生成し、前記変調信号で振幅変調した光信号を送信する送信回路と、
前記送信手順で送信された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせの数より1つ少ない閾値で前記受信信号に含まれる全ての振幅値を識別することで前記複数の2値信号のビットの組み合わせを判定し、加算されている前記複数の2値信号のビットを判別する受信回路と、
を備える。
光通信システム301は、実施形態1の変調方式と実施形態4の復調方式を利用したONU毎に異なる高低の2ビットレートを出力するPON方式である。図中の符号はこれまで示した符号と同一である。52は低速ビットレート出力ポート、53は高速ビットレート出力ポート、54は下り方向のタイムチャートを示している。OLTは、実施形態1の光送信装置101と同じである。
ONU#1は、LPF43により高周波成分をカットし、低ビットレートのみの信号をポート52から出力し、ONU#2は、3値閾値判定回路44より高速ビットレートのみの信号をポート53から出力する構成となっている。変調方式、復調方式の詳細原理については、これまでの説明と同様である。このように、ビットレートが整数倍の条件下でONU毎に異なるビットレートを出力する場合、復調側で所望のビットレートを抽出する機能部のみを利用することで、1つの送信器を利用した簡易な構成により経済的に帯域占有型のマルチサービスが実現できる。
また、1つのONUが高速ビットレートと低速ビットレートを共に出力する場合は、実施形態4の光受信装置201の構成にすればよい。なお、実施形態5の光受信装置202の構成であってもよい。
なお、図14では、説明を簡略化するために高低2ビットレートの構成を示したが、3ビットレートであれば、実施形態2の光送信装置102と実施形態6の光受信装置203の構成、Nビットレートであれば、実施形態3の光送信装置103と実施形態7の光受信装置204の構成で実現することができる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、便宜上、1つの送信器、即ち1波長での構成を示したが、複数の波長を持つ送信器をOLT側に設置し、WDMフィルタで合波した後、ONU側のWDMフィルタで波長毎に分波する構成とすることで、更なる帯域の拡張が可能である。
(発明の効果)
本発明により、ビットレートの異なる複数サービスを収容する光通信システムにおいて、ビットレートが整数倍の条件下で1つの送信器を利用した簡易な構成により経済的に帯域占有型のマルチサービスを実現する変復調方式、及び前記変復調方式を利用した光通信システムを提供することができる。
1A:光送信器
1C:変調器
2D、2Da:分波器
4A:主加入者光ファイバ回線
10:低速ビットレートデータ生成部
11:高速ビットレートデータ生成部
12、13:振幅調整部
14:合波器(コンバイナ)
15:クロック部
16:中速ビットレートデータ生成部
17:振幅調整部
31、33、35:データ生成部
32、34、36:振幅調整部
37:合波器(コンバイナ)
40:光ファイバ
41:光受信器(PD)
42:TIA(Trans−Impedance Amplifier)
43:LPF(Low Pass Filter)
44:3閾値判定回路
45:遅延回路
46:演算回路
47、48:7閾値判定回路
49〜51:2−1閾値判定回路
52:低速ビットレート出力ポート
53:高速ビットレート出力ポート

Claims (3)

  1. ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現する変調信号を生成し、前記変調信号で振幅変調した光信号を送信する送信手順と、
    前記送信手順で送信された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成し、前記受信信号をローパスフィルタで低速側を透過させて低速側信号を生成し、前記受信信号から前記低速側信号を減算することで前記受信信号から前記複数の2値信号を分離する受信手順と、
    を行う光変復調方法。
  2. ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現する変調信号を生成し、前記変調信号で振幅変調した光信号を送信する送信回路と、
    前記送信回路が送信した光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成し、前記受信信号をローパスフィルタで低速側を透過させて低速側信号を生成し、前記受信信号から前記低速側信号を減算することで前記受信信号から前記複数の2値信号を分離する受信回路と、
    を備える光通信システム。
  3. ビットレートが低速側に対して2以上の整数倍である、周波数同期した複数の2値信号を、ビットレートが高いほど振幅を小さくして加算し、前記複数の2値信号のビットの組み合わせを振幅値で表現した変調信号で振幅変調された光信号を光電変換し、前記変調信号に対応する受信信号を生成する光受信器と、
    前記受信信号をローパスフィルタで低速側を透過させて低速側信号を生成し、前記受信信号から前記低速側信号を減算することで前記受信信号から前記複数の2値信号を分離する分波器と、
    を備える光受信装置。
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