JP6988542B2 - エッジ装置、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

エッジ装置、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、エッジ装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
監視対象装置おけるマルウェア感染を確認するサーバ装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されているサーバ装置は、インターネットを介して、監視対象装置である複数の端末と接続されている。そして、該サーバ装置は、インターネットを介して、監視対象装置である複数の端末からログを取得し、取得したログに基づいて、監視対象装置が感染しているか否かを判定している。
また、インターネットに接続されるIoT(Internet of Things)機器が増加している。IoT機器には、例えば、センサ及びアクチュエータ等が含まれる。IoTシステムでは、各ローカルエリアにおいても多数のIoT機器が存在する。そのため、IoTシステムでは、ローカルエリアにおける多数のIoT機器を、各グループがローカルエリアに対応する複数のグループに分け、各グループの配設位置の近傍に「エッジ装置(エッジデバイス)」が配設される。各エッジ装置は、対応するIoT機器から送信されたデータを処理し、インターネットを介して、サーバ装置(集約サーバ装置)へ送信する。
特開2016−71707号公報
ところで、上記の通り、エッジ装置は、IoT機器の近傍に配設するため、サーバ装置に比べてセキュリティを担保することが難しい。このため、エッジ装置は、コンピュータウィルスの感染、盗難、攻撃者の侵入等、様々な攻撃を受ける可能性が高い。攻撃を受けたエッジ装置は、異常状態となって、他のエッジ装置へコンピュータウィルスを送信すること、他のエッジ装置への大量のトラフィックを発生させること等の問題を引き起こす可能性があるため、速やかに検出されることが好ましい。
この異常状態のエッジ装置を検出するために、特許文献1に開示されているサーバ装置を用いることもできる。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、すべての監視対象装置がログを、ネットワークを介してサーバ装置に送信しているため、インターネットにおけるトラヒックを増大させる可能性がある。
本開示の目的は、外部ネットワークにおけるトラヒックの増大を防止しつつ異常状態にあるエッジ装置を特定することができる、エッジ装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することにある。
第1の態様にかかるエッジ装置は、自エッジ装置と同じエリア内に配設された他エッジ装置との間で通信する第1通信処理部を含む通信部と、前記自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集するパラメータ収集部と、第1他エッジ装置にて収集された前記第1他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第2パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された通知信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記状態の不一致が生じていると判定された場合、前記通信部に対して、前記収集された第1パラメータ値及び前記通知信号に含まれる第2パラメータ値とを含む第1の異常装置特定要求信号を第2他エッジ装置へ送信させる通信制御部と、前記第1他エッジ装置にて収集された第2パラメータ値及び第3他エッジ装置にて収集された前記第3他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第3パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された第2の異常装置特定要求信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置及び前記第3他エッジ装置のうちで異常状態にある異常装置を特定する、特定部と、を具備する。
第2の態様にかかる制御方法は、自エッジ装置と同じエリア内に配設された他エッジ装置との間で通信する第1通信処理部を含む通信部を具備する前記自エッジ装置によって実行される制御方法であって、前記自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集し、第1他エッジ装置にて収集された前記第1他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第2パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された通知信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定し、前記状態の不一致が生じていると判定された場合、前記通信部に対して、前記収集された第1パラメータ値及び前記通知信号に含まれる第2パラメータ値とを含む第1の異常装置特定要求信号を第2他エッジ装置へ送信させ、前記第1他エッジ装置にて収集された第2パラメータ値及び第3他エッジ装置にて収集された前記第3他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第3パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された第2の異常装置特定要求信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置及び前記第3他エッジ装置のうちで異常状態にある異常装置を特定する。
第3の態様にかかる制御プログラムは、自エッジ装置と同じエリア内に配設された他エッジ装置との間で通信する第1通信処理部を含む通信部を具備する前記自エッジ装置に、前記自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集し、第1他エッジ装置にて収集された前記第1他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第2パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された通知信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定し、前記状態の不一致が生じていると判定された場合、前記通信部に対して、前記収集された第1パラメータ値及び前記通知信号に含まれる第2パラメータ値とを含む第1の異常装置特定要求信号を第2他エッジ装置へ送信させ、前記第1他エッジ装置にて収集された第2パラメータ値及び第3他エッジ装置にて収集された前記第3他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第3パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された第2の異常装置特定要求信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置及び前記第3他エッジ装置のうちで異常状態にある異常装置を特定する、処理を実行させる。
本開示により、ネットワークにおけるトラヒックの増大を防止しつつ異常状態にあるエッジ装置を特定することができる、エッジ装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することができる。
第1実施形態のシステムの一例を示す図である。 第1実施形態のエッジ装置の一例を示すブロック図である。 第2実施形態のシステムの一例を示す図である。 第2実施形態のエッジ装置の一例を示すブロック図である。 第2実施形態の送受信ルールテーブルの一例を示す図である。 第2実施形態のサーバ装置の一例を示すブロック図である。 第2実施形態のエッジ装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 エッジ装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
<第1実施形態>
<システムの概要>
図1は、第1実施形態のシステムの一例を示す図である。図1においてシステム1は、エッジ装置10−1,10−2,10−3,10−4を有している。エッジ装置10−1,10−2,10−3,10−4は、同じローカルエリア内に配設されている。そして、エッジ装置10−1,10−2,10−3,10−4のそれぞれは、1つ又は複数のIoT機器(図示せず)に接続されている。エッジ装置10−1,10−2,10−3,10−4は、有線又は無線によって互いに通信可能に接続されている。また、エッジ装置10−1,10−2,10−3,10−4の基本構成は、同じである。なお、以下では、エッジ装置10−1,10−2,10−3,10−4を総称して、単にエッジ装置10と呼ぶことがある。また、ここでは、システム1に含まれるエッジ装置10の数を4つとしているが、これに限定されるものではない。
<エッジ装置の構成例>
図2は、第1実施形態のエッジ装置の一例を示すブロック図である。図2においてエッジ装置10は、通信部11と、制御部13とを有している。通信部11は、通信処理部(第1通信処理部)11Aと、通信処理部(第2通信処理部)11Bとを有している。制御部13は、パラメータ収集部13Aと、判定部13Bと、通信制御部13Cと、特定部13Dとを有している。上記の通り、エッジ装置10−1,10−2,10−3,10−4の基本構成は同じであるので、以下では、エッジ装置10−1の構成として説明する。
エッジ装置10−1の通信処理部11Aは、エッジ装置10−1と同じローカルエリア内に配設された他のエッジ装置(ここでは、エッジ装置10−2,10−3,10−4)との間で通信可能に構成されている。
エッジ装置10−1の通信処理部11Bは、ローカルエリアの外の通信装置との間で外部ネットワークを介して通信可能に構成されている。
エッジ装置10−1のパラメータ収集部13Aは、エッジ装置10−1における通信パラメータに関する「パラメータ値(第1パラメータ値)」を収集する。この収集処理は、所定の周期で繰り返し実行されてもよい。例えば、パラメータ収集部13Aは、起動中のプロセス、メモリ使用量、データ通信量、及び通信相手装置等に関する情報を収集する。そして、例えば、「通信パラメータ」として、データ通信量が用いられてもよい。
エッジ装置10−1の判定部13Bは、「第1他エッジ装置」から送信された「通知信号」を通信部11を介して受け取った場合、「第1他エッジ装置」と「自エッジ装置(ここでは、エッジ装置10−1)」との間に状態の不一致が生じているか否かを判定する。
具体的には、「通知信号」は、「第1他エッジ装置」にて収集された「第1他エッジ装置」の通信パラメータに関する「パラメータ値(第2パラメータ値)」を含む。そして、判定部13Bは、通知信号に含まれる第2パラメータ値とエッジ装置10−1のパラメータ収集部13Aで収集された第1パラメータ値とに基づき、第1他エッジ装置と自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定する。
例えば、判定部13Bは、「第1パラメータ値」と「第2パラメータ値」との差分が所定値より大きい場合、「第1他エッジ装置」と「自エッジ装置」との間に状態の不一致が生じていると判定してもよい。一方で、判定部13Bは、「第1パラメータ値」と「第2パラメータ値」との差分が所定値以下である場合、「第1他エッジ装置」と「自エッジ装置」との間で状態が一致していると判定してもよい。ここで、「第1他エッジ装置」は、例えば、エッジ装置10−2である。この場合、「通知信号」には、例えば、エッジ装置10−2のデータ通信量が含まれる。
また、例えば、「通信パラメータ」が複数の「対象パラメータ」を含んでいる場合には、次のように、判定部13Bは、「第1他エッジ装置」と「自エッジ装置」との間に状態の不一致が生じているか否かを判定してもよい。この場合、「第1パラメータ値」及び「第2パラメータ値」は、複数の対象パラメータにそれぞれ対応する対象パラメータ値を含む。そして、判定部13Bは、複数の対象パラメータのうちで、「第1他エッジ装置」の対象パラメータ値と「自エッジ装置」の対象パラメータ値との差分が所定値より大きいものが1つでも存在する場合、状態の不一致が生じていると判定してもよい。例えば、複数の「対象パラメータ」として、データ通信量及びメモリ使用量が用いられてもよい。
エッジ装置10−1の通信制御部13Cは、判定部13Bによって状態の不一致が生じていると判定された場合、通信部11に対して、「異常装置特定要求信号(第1の異常装置特定要求信号)」を、「第2他エッジ装置」へ送信させる。「異常装置特定要求信号(第1の異常装置特定要求信号)」には、エッジ装置10−1のパラメータ収集部13Aによって収集された「第1パラメータ値」及び「第1他エッジ装置」から送信された「通知信号」に含まれていた「第2パラメータ値」を含む。「第2他エッジ装置」は、例えば、エッジ装置10−3である。
また、エッジ装置10−1の通信制御部13Cは、通信部11に対して、自エッジ装置の第1パラメータ値を含む「通知信号」を「第4他エッジ装置」へ送信させる。この「通知信号」の送信制御処理は、例えば、周期的に実行されてもよい。「第4他エッジ装置」は、上記の「第2他エッジ装置」と同じであってもよいし異なっていてもよい。
特定部13Dは、「第1他エッジ装置」から送信された「異常装置特定要求信号(第2の異常装置特定要求信号)」を、通信部11を介して受け取った場合、異常状態にある「異常装置」を特定する。「異常装置特定要求信号(第2の異常装置特定要求信号)」には、「第1他エッジ装置」にて収集された「第2パラメータ値」及び「第3他エッジ装置」にて収集された「第3パラメータ値」を含む。「第3パラメータ値」は、「第3他エッジ装置」にて収集された第3他エッジ装置の通信パラメータに関するパラメータ値である。そして、特定部13Dは、第2の異常装置特定要求信号の第2パラメータ値及び第3パラメータ値とエッジ装置10−1の第1パラメータ値とに基づき、第1他エッジ装置及び第3他エッジ装置のうちのいずれかを異常装置として特定する。ここで、「第3パラメータ値」は、「第3他エッジ装置」から「第1他エッジ装置」へ送信される「通知信号」に含められることによって、「第1他エッジ装置」へ通知されている。「第3他エッジ装置」は、例えば、エッジ装置10−4である。
例えば、「通信パラメータ」が複数の「対象パラメータ」を含んでいる場合には、次のように、特定部13Dは、「第1他エッジ装置」及び「第3他エッジ装置」のうちのいずれかを「異常装置」として特定してもよい。この場合、第1パラメータ値、第2パラメータ値、及び、第3パラメータ値のそれぞれは、複数の対象パラメータにそれぞれ対応する対象パラメータ値を含む。そして、特定部13Dは、第2パラメータ値及び第3パラメータ値のうちで、複数の対象パラメータを座標軸とする軸空間において、第1パラメータ値との距離が大きい方に対応する、第1他エッジ装置又は第3他エッジ装置を異常装置として特定する。
以上のように第1実施形態によれば、システム1において同じローカルエリア内のエッジ装置10−1,10−2,10−3,10−4は、同じ基本構成を有している。そして、エッジ装置10においてパラメータ収集部13Aは、自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集する。そして、特定部13Dは、「第1他エッジ装置」から送信された「異常装置特定要求信号(第2の異常装置特定要求信号)」を、通信部11を介して受け取った場合、異常状態にある「異常装置」を特定する。「異常装置特定要求信号(第2の異常装置特定要求信号)」には、「第1他エッジ装置」にて収集された「第2パラメータ値」及び「第3他エッジ装置」にて収集された「第3パラメータ値」を含む。そして、特定部13Dは、「第2の異常装置特定要求信号」の「第2パラメータ値」及び「第3パラメータ値」と自エッジ装置の「第1パラメータ値」とに基づいて、「第1他エッジ装置」及び「第3他エッジ装置」のうちのいずれかを「異常装置」として特定する。
このエッジ装置10の構成により、同じローカルエリア内の複数のエッジ装置の間で異常状態にあるエッジ装置を特定することができる。これにより、外部ネットワークにおけるトラヒックの増大を防止しつつ異常状態にあるエッジ装置を特定することができる。
また、エッジ装置10において通信制御部13Cは、判定部13Bによって状態の不一致が生じていると判定された場合、通信部11に対して、「異常装置特定要求信号(第1の異常装置特定要求信号)」を、「第2他エッジ装置」へ送信させる。「異常装置特定要求信号(第1の異常装置特定要求信号)」には、自エッジ装置のパラメータ収集部13Aによって収集された「第1パラメータ値」及び「第1他エッジ装置」から送信された「通知信号」に含まれていた「第2パラメータ値」を含む。
このエッジ装置10の構成により、「第2他エッジ装置」に対して、異常装置の特定を要求することができる。また、判定部13Bによって状態の不一致が生じていると判定されたという条件が満たされた場合にのみ、「異常装置特定要求信号(第1の異常装置特定要求信号)」を送信させることができるので、ローカルエリア内のトラヒックの増加を軽減することができる。
また、エッジ装置10において判定部13Bは、「第1パラメータ値」と「第2パラメータ値」との差分が所定値(所定の閾値)より大きい場合、「第1他エッジ装置」と「自エッジ装置」との間に状態の不一致が生じていると判定する。
このエッジ装置10の構成により、「第1他エッジ装置」と「自エッジ装置」との間に状態の不一致が生じているか否かを容易に判定することができる。すなわち、「第1他エッジ装置」及び「自エッジ装置」のうちの一方が異常装置であることを容易に検出することができる。
またエッジ装置10にて特定部13Dは、第2パラメータ値及び第3パラメータ値のうちで、複数の対象パラメータを座標軸とする空間にて第1パラメータ値との距離が大きい方に対応する、第1他エッジ装置又は第3他エッジ装置を異常装置として特定する。
このエッジ装置10の構成により、第1他エッジ装置及び第3他エッジ装置のいずれが異常装置であるかを容易に判定することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、より具体的な実施形態に関する。
<システムの概要>
図3は、第2実施形態のシステムの一例を示す図である。図3においてシステム2は、システム3と、通信ネットワーク4と、サーバ装置30とを有している。図3に示すようにシステム2において、システム3は、通信ネットワーク4を介して、サーバ装置30と通信可能に接続されている。
図3においてシステム3は、エッジ装置20−a,20−b,20−c,・・・,20−zを有しており、第1実施形態のシステム1と類似の構成を有している。すなわち、エッジ装置20−a,20−b,20−c,・・・,20−zは、同じローカルエリア内に配設されている。そして、エッジ装置20−a,20−b,20−c,・・・,20−zのそれぞれは、1つ又は複数のIoT機器(図示せず)に接続されている。エッジ装置20−a,20−b,20−c,・・・,20−zは、有線又は無線によって互いに通信可能に接続されている。また、エッジ装置20−a,20−b,20−c,・・・,20−zの基本構成は、同じである。なお、以下では、エッジ装置20−a,20−b,20−c,・・・,20−zを総称して、単にエッジ装置20と呼ぶことがある。
各エッジ装置20は、接続されているIoT機器(図示せず)から取得した各種データを処理して、処理後のデータをサーバ装置30へ送信する。サーバ装置30は、例えば、各エッジ装置20から送信された処理後データを用いて分析処理等を行ってユーザに提示することができる。
<エッジ装置の構成例>
図4は、第2実施形態のエッジ装置の一例を示すブロック図である。図4においてエッジ装置20は、通信部11と、制御部21と、記憶部22とを有している。通信部11は、通信処理部(第1通信処理部)11Aと、通信処理部(第2通信処理部)11Bとを有している。制御部21は、パラメータ収集部21Aと、判定部21Bと、通信制御部21Cと、特定部21Dと、更新部21Eとを有している。上記の通り、エッジ装置20−a,20−b,20−c,・・・,20−zの基本構成は同じであるので、以下では、エッジ装置20−aの構成として説明する。
エッジ装置20−aの通信処理部11Aは、第1実施形態と同様に、エッジ装置20−aと同じローカルエリア内に配設された他のエッジ装置との間で通信可能に構成されている。
エッジ装置20−aの通信処理部11Bは、通信ネットワーク4を介して、ローカルエリアの外のサーバ装置30と通信可能に構成されている。
エッジ装置20−aのパラメータ収集部21Aは、第1実施形態と同様に、エッジ装置20−aにおける通信パラメータに関する「パラメータ値(第1パラメータ値)」を収集する。この収集処理は、周期的に実行されてもよい。
エッジ装置20−aの判定部21Bは、第1実施形態と同様に、「第1他エッジ装置」から送信された「通知信号」を、通信部11を介して受け取った場合、「第1他エッジ装置」と「自エッジ装置」との間に状態の不一致が生じているか否かを判定する。
エッジ装置20−aの特定部21Dは、第1実施形態と同様に、「第1他エッジ装置」から送信された「異常装置特定要求信号(第2の異常装置特定要求信号)」を、通信部11を介して受け取った場合、異常状態にある「異常装置」を特定する。
エッジ装置20−aの通信制御部21Cは、第1実施形態と同様に、判定部21Bによって状態の不一致が生じていると判定された場合、通信部11に対して、「異常装置特定要求信号(第1の異常装置特定要求信号)」を、「第2他エッジ装置」へ送信させる。
また、エッジ装置20−aの通信制御部21Cは、第1実施形態と同様に、通信部11に対して、自エッジ装置の第1パラメータ値を含む「通知信号」を「第4他エッジ装置」へ送信させる。この送信制御処理は、通信制御部21Cによって、周期的に実行されてもよいし、又は、サーバ装置30から送信される「送信命令信号」を通信部11を介して受け取ったときに、実行されてもよい。「第4他エッジ装置」は、「第2他エッジ装置」と同じであってもよいし異なっていてもよい。
さらに、エッジ装置20−aの通信制御部21Cは、特定部21Dによって異常装置が特定された場合、通信部11に対して、「異常装置報告信号」をサーバ装置30へ送信させる。「異常装置報告信号」は、特定された異常装置の識別情報と特定された異常装置に対応し且つ第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値又は第3パラメータ値とを含む。
ここで、エッジ装置20−aの通信制御部21Cによって行われる送受信制御は、後述する「送受信ルールテーブル」に基づいて実行される。
記憶部22は、「送受信ルールテーブル」を記憶(保持)している。図5は、第2実施形態の送受信ルールテーブルの一例を示す図である。「送受信ルールテーブル」は、複数のエッジ装置のそれぞれに対して、各送受信グループが送信元エッジ装置及び前記送信元エッジ装置と異なる装置である送信先エッジ装置を含む少なくとも1つの送受信グループを定義する。さらに、「送受信ルールテーブル」では、すべての送受信グループについて送信元エッジ装置及び送信先エッジ装置の少なくとも一方が一致しない。
ここで、上記の「第1他エッジ装置」は、送受信ルールテーブルにおいて、自エッジ装置と対応付けられた「送信元エッジ装置」である。ここでは、エッジ装置20−aが自エッジ装置であるので、図5の例では「第1他エッジ装置」は、エッジ装置20−zである。
また、上記の「第2他エッジ装置」は、送受信ルールテーブルにおいて自エッジ装置と対応付けられた送信先エッジ装置である。ここでは、エッジ装置20−aが自エッジ装置であるので、図5の例では「第2他エッジ装置」は、エッジ装置20−bである。なお、この例では、上記の「第4他エッジ装置」も、エッジ装置20−bである。
また、上記の「第3他エッジ装置」は、送受信ルールテーブルにおいて第1他エッジ装置を送信先エッジ装置とするエッジ装置である。ここでは、エッジ装置20−zが第1他エッジ装置となるので、「第3他エッジ装置」は、エッジ装置20−yである。
更新部21Eは、通信部11を介して最新の送受信ルールテーブルを受け取ると、該最新の送受信ルールテーブルを用いて、記憶部22に保持されている送受信ルールテーブルを更新する。
<サーバ装置の構成例>
図6は、第2実施形態のサーバ装置の一例を示すブロック図である。図6においてサーバ装置30は、通信部31と、制御部33とを有する。
通信部31は、通信ネットワーク4を介して、エッジ装置20と通信可能に構成されている。
制御部33は、通信部31に対して、「送信命令信号」をエッジ装置20へ送信させる。これにより、システム3のすべてのエッジ装置20は、送受信ルールテーブルに従って、同じタイミングで「通知信号」を送信することができる。この「送信命令信号」の送信制御処理は、周期的に実行されてもよい。
また、制御部33は、初期段階の送受信ルールテーブルを作成して、通信部11に対して、作成した初期段階の送受信ルールテーブルをすべてのエッジ装置20へ送信させる。この送受信ルールテーブルに従って、各エッジ装置20は、「通知信号」及び「異常装置特定要求信号」を送信することができる。
また、制御部33は、通信部31を介して「異常装置報告信号」を受け取った場合、最新の送受信ルールテーブルを作成する。例えば、制御部33は、最後に通信部31に対して送信させた送受信ルールテーブルから「異常装置報告信号」が示す異常装置を削除して、最新の送受信ルールテーブルを作成する。そして、制御部33は、通信部11に対して、作成した最新の送受信ルールテーブルをすべてのエッジ装置20へ送信させる。さらに、制御部33は、通信部31に対して、「異常装置報告信号」が示す異常装置に向けた「停止命令信号」を送信させる。これにより、「異常装置」を停止させることができる。さらに、制御部33は、通信部31に対して、「異常装置」以外のエッジ装置20に向けた「通信拒否命令信号」を送信させる。これにより、「異常装置」以外のエッジ装置20が「異常装置」と通信することを回避することができる。
<システムの動作例>
以上の構成を有するシステム2の処理動作の一例について説明する。ここでは、特に、エッジ装置20の処理動作の一例について説明する。図7は、第2実施形態のエッジ装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
エッジ装置20において通信制御部21Cは、通信部11を介して受信信号を受け取るまで待つ(ステップS101NO)。
受信信号を受け取ると(ステップS101YES)、通信制御部21Cは、受信信号に「送受信ルールテーブル」が含まれるか否かを判定する(ステップS102)。
受信信号に「送受信ルールテーブル」が含まれる場合(ステップS102YES)、更新部21Eは、該送信ルールテーブルを用いて、記憶部22に保持されている送受信ルールテーブルを更新する(ステップS103)。そして、処理ステップは、ステップS101に戻る。
受信信号に「送受信ルールテーブル」が含まれていない場合(ステップS102NO)、通信制御部21Cは、「送信命令信号」が含まれているか否かを判定する(ステップS104)。
受信信号に「送信命令信号」が含まれている場合(ステップS104YES)、通信制御部21Cは、通信部11に対して、自エッジ装置の第1パラメータ値を含む「通知信号」を「第2他エッジ装置」へ送信させる(ステップS105)。これにより、「第2他エッジ装置」が状態の不一致が生じているか否かを判定することができる。そして、処理ステップは、ステップS101に戻る。
受信信号に「送信命令信号」が含まれていない場合(ステップS104NO)、通信制御部21Cは、「通知信号」が含まれているか否かを判定する(ステップS106)。
受信信号に「通知信号」が含まれている場合(ステップS106YES)、特定部21Dは、「通知信号」の送信元エッジ装置(上記の第1他エッジ装置)と自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定する(ステップS107)。ここで、第1他エッジ装置は、送受信ルールテーブルにおいて自エッジ装置の送信元エッジ装置として定義されているエッジ装置である。なお、通信制御部21Cは、送受信ルールテーブルにおいて自エッジ装置の送信元エッジ装置として定義されていないエッジ装置から送信された通知信号を受け取った場合、該通知信号を廃棄してもよい。
状態の不一致が生じている場合(ステップS107YES)、通信制御部21Cは、「異常装置特定要求信号(第1の異常装置特定要求信号)」を、「第2他エッジ装置」へ送信させる(ステップS108)。これにより、第2他エッジ装置が「異常装置」の特定処理を実行することができる。そして、処理ステップは、ステップS101に戻る。ここで、第2他エッジ装置は、送受信ルールテーブルにおいて自エッジ装置の送信先エッジ装置として定義されているエッジ装置である。
受信信号に「通知信号」が含まれていない場合(ステップS106NO)、通信制御部21Cは、「異常装置特定要求信号(第2の異常装置特定要求信号)」が含まれているか否かを判定する(ステップS109)。
受信信号に「異常装置特定要求信号(第2の異常装置特定要求信号)」が含まれている場合(ステップS109YES)、特定部21Dは、「異常装置」を特定する(ステップS110)。上記の通り、「異常装置特定要求信号(第2の異常装置特定要求信号)」には、「第1他エッジ装置」にて収集された「第2パラメータ値」及び「第3他エッジ装置」にて収集された「第3パラメータ値」を含む。そして、特定部13Dは、「第2の異常装置特定要求信号」の「第2パラメータ値」及び「第3パラメータ値」と自エッジ装置の「第1パラメータ値」とに基づいて、「第1他エッジ装置」及び「第3他エッジ装置」のうちのいずれかを「異常装置」として特定する。
次いで、通信制御部21Cは、通信部11に対して、「異常装置報告信号」をサーバ装置30へ送信させる(ステップS111)。上記の通り、「異常装置報告信号」は、特定された異常装置の識別情報と特定された異常装置に対応し且つ第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値又は第3パラメータ値とを含む。そして、処理ステップは、ステップS101に戻る。なお、受信信号に「異常装置特定要求信号(第2の異常装置特定要求信号)」が含まれていない場合も(ステップS109NO)、処理ステップは、ステップS101に戻る。
以上のように第2実施形態によれば、エッジ装置20において通信制御部21Cは、特定部21Dによって異常装置が特定された場合、通信部11に対して、異常装置報告信号をサーバ装置30へ送信させる。
このエッジ装置20の構成により、特定部21Dによって異常装置が特定された場合以外では異常装置報告信号をサーバ装置30へ送信しないので、通信ネットワーク4におけるトラヒックの増大を防止することができる。
また、サーバ装置30において制御部33は、通信部31を介して異常装置報告信号を受け取った場合、異常装置報告信号が示す異常装置を除外して最新の送受信ルールテーブルを作成する。そして、制御部33は、通信部11に対して、作成した最新の送受信ルールテーブルをすべてのエッジ装置20へ送信させる。
このサーバ装置30の構成により、異常装置以外のエッジ装置20に対して、異常装置を除外した送受信ルールテーブルに従った送受信処理を実行させることができる。
また、制御部33は、通信部31に対して、異常装置報告信号が示す異常装置に向けた停止命令信号を送信させる。これにより、異常装置を停止させることができる。
制御部33は、通信部31に対して、異常装置以外のエッジ装置20に向けた通信拒否命令信号を送信させる。これにより、異常装置以外のエッジ装置20が異常装置と通信することを回避することができる。
<他の実施形態>
図8は、エッジ装置のハードウェア構成例を示す図である。図8において、エッジ装置100は、通信回路101と、プロセッサ102と、メモリ103とを有している。第1実施形態及び第2実施形態で説明したエッジ装置10,20の通信部11は、通信回路101によって実現されてもよい。また、記憶部22は、メモリ103によって実現されてもよい。また、エッジ装置10,20の制御部13,21は、プロセッサ102がメモリ103に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現されてもよい。プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、エッジ装置10,20に供給することができる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってエッジ装置10,20に供給されてもよい。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
自エッジ装置と同じエリア内に配設された他エッジ装置との間で通信する第1通信処理部を含む通信部と、
前記自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集するパラメータ収集部と、
第1他エッジ装置にて収集された前記第1他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第2パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された通知信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記状態の不一致が生じていると判定された場合、前記通信部に対して、前記収集された第1パラメータ値及び前記通知信号に含まれる第2パラメータ値とを含む第1の異常装置特定要求信号を第2他エッジ装置へ送信させる通信制御部と、
前記第1他エッジ装置にて収集された第2パラメータ値及び第3他エッジ装置にて収集された前記第3他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第3パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された第2の異常装置特定要求信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置及び前記第3他エッジ装置のうちで異常状態にある異常装置を特定する、特定部と、
を具備するエッジ装置。
(付記2)
前記通信部は、前記エリアの外のサーバ装置との間で通信する第2通信処理部をさらに含み、
前記通信制御部は、前記通信部に対して、前記特定された異常装置の識別情報と前記特定された異常装置に対応し且つ前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値又は第3パラメータ値とを含む異常装置報告信号を、前記サーバ装置へ送信させる、
付記1記載のエッジ装置。
(付記3)
複数のエッジ装置のそれぞれに対して、各送受信グループが送信元エッジ装置及び前記送信元エッジ装置と異なる装置である送信先エッジ装置を含む少なくとも1つの送受信グループを定義し、すべての送受信グループについて前記送信元エッジ装置及び前記送信先エッジ装置の少なくとも一方が一致しない、送受信ルールテーブルを保持する記憶部を具備し、
前記第1他エッジ装置は、前記送受信ルールテーブルにおいて前記自エッジ装置と対応付けられた送信元エッジ装置であり、
前記第2他エッジ装置は、前記送受信ルールテーブルにおいて前記自エッジ装置と対応付けられた送信先エッジ装置であり、
前記第3他エッジ装置は、前記送受信ルールテーブルにおいて前記第1他エッジ装置を送信先エッジ装置とするエッジ装置である、
付記2に記載のエッジ装置。
(付記4)
前記判定部は、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じていると判定する、
付記1から3のいずれか1項に記載のエッジ装置。
(付記5)
前記通信パラメータは、複数の対象パラメータを含み、
前記第1パラメータ値、前記第2パラメータ値、及び、前記第3パラメータ値のそれぞれは、前記複数の対象パラメータにそれぞれ対応する対象パラメータ値を含み、
前記特定部は、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値のうちで、前記複数の対象パラメータを座標軸とする軸空間において、前記第1パラメータ値との距離が大きい方に対応する、前記第1他エッジ装置又は前記第3他エッジ装置を前記異常装置として特定する、
付記1から4のいずれか1項に記載のエッジ装置。
(付記6)
前記通信部を介して受け取った、前記サーバ装置において前記異常装置報告信号に含まれる異常装置が削除された送受信ルールテーブルを用いて、前記記憶部に保持された送受信ルールテーブルを更新する更新部を具備する、
付記3記載のエッジ装置。
(付記7)
自エッジ装置と同じエリア内に配設された他エッジ装置との間で通信する第1通信処理部を含む通信部を具備する前記自エッジ装置によって実行される制御方法であって、
前記自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集し、
第1他エッジ装置にて収集された前記第1他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第2パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された通知信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定し、
前記状態の不一致が生じていると判定された場合、前記通信部に対して、前記収集された第1パラメータ値及び前記通知信号に含まれる第2パラメータ値とを含む第1の異常装置特定要求信号を第2他エッジ装置へ送信させ、
前記第1他エッジ装置にて収集された第2パラメータ値及び第3他エッジ装置にて収集された前記第3他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第3パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された第2の異常装置特定要求信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置及び前記第3他エッジ装置のうちで異常状態にある異常装置を特定する、
制御方法。
(付記8)
前記自エッジ装置の前記通信部は、前記エリアの外のサーバ装置との間で通信する第2通信処理部をさらに含み、
前記異常装置が特定された場合、前記通信部に対して、前記特定された異常装置の識別情報と前記特定された異常装置に対応し且つ前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値又は第3パラメータ値とを含む異常装置報告信号を、前記サーバ装置へ送信させる、
付記7記載の制御方法。
(付記9)
前記自エッジ装置は、複数のエッジ装置のそれぞれに対して、各送受信グループが送信元エッジ装置及び前記送信元エッジ装置と異なる装置である送信先エッジ装置を含む少なくとも1つの送受信グループを定義し、すべての送受信グループについて前記送信元エッジ装置及び前記送信先エッジ装置の少なくとも一方が一致しない、送受信ルールテーブルを保持する記憶部を具備し、
前記第1他エッジ装置は、前記送受信ルールテーブルにおいて前記自エッジ装置と対応付けられた送信元エッジ装置であり、
前記第2他エッジ装置は、前記送受信ルールテーブルにおいて前記自エッジ装置と対応付けられた送信先エッジ装置であり、
前記第3他エッジ装置は、前記送受信ルールテーブルにおいて前記第1他エッジ装置と対応付けられた送信元エッジ装置である、
付記8に記載の制御方法。
(付記10)
前記判定では、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じていると判定する、
付記7から9のいずれか1項に記載の制御方法。
(付記11)
前記通信パラメータは、複数の対象パラメータを含み、
前記第1パラメータ値、前記第2パラメータ値、及び、前記第3パラメータ値のそれぞれは、前記複数の対象パラメータにそれぞれ対応する対象パラメータ値を含み、
前記特定では、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値のうちで、前記複数の対象パラメータを座標軸とする軸空間において、前記第1パラメータ値との距離が大きい方に対応する、前記第1他エッジ装置又は前記第3他エッジ装置を前記異常装置として特定する、
付記7から10のいずれか1項に記載の制御方法。
(付記12)
前記通信部を介して受け取った、前記サーバ装置において前記異常装置報告信号に含まれる異常装置が削除された送受信ルールテーブルを用いて、前記記憶部に保持された送受信ルールテーブルを更新する、
付記9記載の制御方法。
(付記13)
自エッジ装置と同じエリア内に配設された他エッジ装置との間で通信する第1通信処理部を含む通信部を具備する前記自エッジ装置に、
前記自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集し、
第1他エッジ装置にて収集された前記第1他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第2パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された通知信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定し、
前記状態の不一致が生じていると判定された場合、前記通信部に対して、前記収集された第1パラメータ値及び前記通知信号に含まれる第2パラメータ値とを含む第1の異常装置特定要求信号を第2他エッジ装置へ送信させ、
前記第1他エッジ装置にて収集された第2パラメータ値及び第3他エッジ装置にて収集された前記第3他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第3パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された第2の異常装置特定要求信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置及び前記第3他エッジ装置のうちで異常状態にある異常装置を特定する、
処理を実行させる、異常報告制御プログラム。
(付記14)
複数のエッジ装置に向けて送受信ルールテーブルを送信し、前記送受信ルールテーブルは、前記複数のエッジ装置のそれぞれに対して、各送受信グループが送信元エッジ装置及び前記送信元エッジ装置と異なる装置である送信先エッジ装置を含む少なくとも1つの送受信グループを定義し、すべての送受信グループについて前記送信元エッジ装置及び前記送信先エッジ装置の少なくとも一方が一致しない、通信部と、
前記複数のエッジ装置のうちの第1のエッジ装置から、異常装置の識別情報を含む異常装置報告信号を受け取った場合、前記通信部によって前回送信された送受信ルールテーブルから前記異常装置を除外して新たな送受信ルールテーブルを作成し、該新たな送受信ルールテーブルを前記複数のエッジ装置に向けて前記通信部に送信させる、制御部と、
を具備するサーバ装置。
(付記15)
前記制御部は、前記通信部に対して、前記異常装置に向けた停止命令信号を送信させる、
付記14記載のサーバ装置。
(付記16)
前記制御部は、前記複数のエッジ装置のうちの前記異常装置以外のエッジ装置に対して前記異常装置との通信を拒否させるための通信拒否命令信号を、前記通信部に対して送信させる、
付記14又は15に記載のサーバ装置。
1,2,3 システム
4 通信ネットワーク
10,20 エッジ装置
11 通信部
11A,11B 通信処理部
13,21 制御部
13A,21A パラメータ収集部
13B,21B 判定部
13C,21C 通信制御部
13D,21D 特定部
21E 更新部
22 記憶部
30 サーバ装置
31 通信部
33 制御部

Claims (8)

  1. 自エッジ装置と同じエリア内に配設された他エッジ装置との間で通信する第1通信処理部を含む通信部と、
    前記自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集するパラメータ収集部と、
    第1他エッジ装置にて収集された前記第1他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第2パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された通知信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記状態の不一致が生じていると判定された場合、前記通信部に対して、前記収集された第1パラメータ値及び前記通知信号に含まれる第2パラメータ値とを含む第1の異常装置特定要求信号を第2他エッジ装置へ送信させる通信制御部と、
    前記第1他エッジ装置にて収集された第2パラメータ値及び第3他エッジ装置にて収集された前記第3他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第3パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された第2の異常装置特定要求信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置及び前記第3他エッジ装置のうちで異常状態にある異常装置を特定する、特定部と、
    を具備するエッジ装置。
  2. 前記通信部は、前記エリアの外のサーバ装置との間で通信する第2通信処理部をさらに含み、
    前記通信制御部は、前記通信部に対して、前記特定された異常装置の識別情報と前記特定された異常装置に対応し且つ前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値又は第3パラメータ値とを含む異常装置報告信号を、前記サーバ装置へ送信させる、
    請求項1記載のエッジ装置。
  3. 複数のエッジ装置のそれぞれに対して、各送受信グループが送信元エッジ装置及び前記送信元エッジ装置と異なる装置である送信先エッジ装置を含む少なくとも1つの送受信グループを定義し、すべての送受信グループについて前記送信元エッジ装置及び前記送信先エッジ装置の少なくとも一方が一致しない、送受信ルールテーブルを保持する記憶部を具備し、
    前記第1他エッジ装置は、前記送受信ルールテーブルにおいて前記自エッジ装置と対応付けられた送信元エッジ装置であり、
    前記第2他エッジ装置は、前記送受信ルールテーブルにおいて前記自エッジ装置と対応付けられた送信先エッジ装置であり、
    前記第3他エッジ装置は、前記送受信ルールテーブルにおいて前記第1他エッジ装置を送信先エッジ装置とするエッジ装置である、
    請求項2に記載のエッジ装置。
  4. 前記判定部は、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じていると判定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のエッジ装置。
  5. 前記通信パラメータは、複数の対象パラメータを含み、
    前記第1パラメータ値、前記第2パラメータ値、及び、前記第3パラメータ値のそれぞれは、前記複数の対象パラメータにそれぞれ対応する対象パラメータ値を含み、
    前記特定部は、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値のうちで、前記複数の対象パラメータを座標軸とする軸空間において、前記第1パラメータ値との距離が大きい方に対応する、前記第1他エッジ装置又は前記第3他エッジ装置を前記異常装置として特定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のエッジ装置。
  6. 前記通信部を介して受け取った、前記サーバ装置において前記異常装置報告信号に含まれる異常装置が削除された送受信ルールテーブルを用いて、前記記憶部に保持された送受信ルールテーブルを更新する更新部を具備する、
    請求項3記載のエッジ装置。
  7. 自エッジ装置と同じエリア内に配設された他エッジ装置との間で通信する第1通信処理部を含む通信部を具備する前記自エッジ装置によって実行される制御方法であって、
    前記自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集し、
    第1他エッジ装置にて収集された前記第1他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第2パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された通知信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定し、
    前記状態の不一致が生じていると判定された場合、前記通信部に対して、前記収集された第1パラメータ値及び前記通知信号に含まれる第2パラメータ値とを含む第1の異常装置特定要求信号を第2他エッジ装置へ送信させ、
    前記第1他エッジ装置にて収集された第2パラメータ値及び第3他エッジ装置にて収集された前記第3他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第3パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された第2の異常装置特定要求信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置及び前記第3他エッジ装置のうちで異常状態にある異常装置を特定する、
    制御方法。
  8. 自エッジ装置と同じエリア内に配設された他エッジ装置との間で通信する第1通信処理部を含む通信部を具備する前記自エッジ装置に、
    前記自エッジ装置における通信パラメータに関する第1パラメータ値を収集し、
    第1他エッジ装置にて収集された前記第1他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第2パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された通知信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記通知信号に含まれる第2パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置と前記自エッジ装置との間に状態の不一致が生じているか否かを判定し、
    前記状態の不一致が生じていると判定された場合、前記通信部に対して、前記収集された第1パラメータ値及び前記通知信号に含まれる第2パラメータ値とを含む第1の異常装置特定要求信号を第2他エッジ装置へ送信させ、
    前記第1他エッジ装置にて収集された第2パラメータ値及び第3他エッジ装置にて収集された前記第3他エッジ装置の前記通信パラメータに関する第3パラメータ値を含み且つ前記第1他エッジ装置から送信された第2の異常装置特定要求信号を、前記通信部を介して受け取った場合、前記第2の異常装置特定要求信号に含まれる第2パラメータ値及び第3パラメータ値と前記収集された第1パラメータ値とに基づいて、前記第1他エッジ装置及び前記第3他エッジ装置のうちで異常状態にある異常装置を特定する、
    処理を実行させる、制御プログラム。
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