JP6986431B2 - Oil cooler - Google Patents
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Description
本発明は、例えば内燃機関の潤滑油や自動変速機の作動油等の冷却に用いられるいわゆる多板積層型のオイルクーラに関する。 The present invention relates to a so-called multi-plate laminated oil cooler used for cooling, for example, lubricating oil for an internal combustion engine or hydraulic oil for an automatic transmission.
近年自動車では、エンジン用のオイルの熱交換器のほか、変速機用のオイルの熱交換器や、ハイブリッド車両ではモータ冷却用のオイルの熱交換器等、様々なオイルを冷却するため1車両で多数の熱交換器が使用される場合がある。 In recent years, in automobiles, in addition to the heat exchanger of oil for engines, the heat exchanger of oil for transmissions, and the heat exchanger of oil for cooling motors in hybrid vehicles, etc., are used in one vehicle to cool various oils. Many heat exchangers may be used.
また、熱の有効利用の観点から1媒体でも多系統の回路を有する等、様々な熱交換器が搭載されることが多くなってきている。 Further, from the viewpoint of effective use of heat, various heat exchangers are often installed, such as having a multi-system circuit even in one medium.
例えば、特許文献1には、油配管の簡素化、スペースの有効利用等、搭載性向上を目的とし、熱交換部となるプレート積層体内で、2種の被冷却媒体と1種の冷媒との間で熱交換を行う熱交換器が開示されている。
For example,
特許文献1の熱交換器は、プレート積層体内に、冷媒が流れる第1流体通路と、被冷却媒体が流れる互いに独立した第2流体通路及び第3流体通路と、が形成されている。第2流体通路は、プレート積層体の上層側に形成されている。第3流体通路は、プレート積層体の下層側に形成されている。
In the heat exchanger of
プレート積層体に導入された冷媒は、プレート積層体の積層方向(プレートが積み重なる方向)に沿って流れた後、プレート積層体の積層方向と直交する方向で流れの向きを変え、その後プレート積層体の積層方向に沿って流れてプレート積層体から排出される。つまり、第1流体通路は、プレート積層体内で分岐し、上層側の第2流体通路と熱交換を行う複数の上層側通路部と、下層側の第3流体通路と熱交換を行う複数の下層側通路部と、が並列に接続された構成となっている。 The refrigerant introduced into the plate laminate flows along the stacking direction of the plate laminate (the direction in which the plates are stacked), then changes the flow direction in the direction orthogonal to the stacking direction of the plate laminate, and then changes the flow direction. Flows along the stacking direction of the plate and is discharged from the plate laminate. That is, the first fluid passage has a plurality of upper layer side passage portions that branch within the plate stack and exchange heat with the second fluid passage on the upper layer side, and a plurality of lower layers that exchange heat with the third fluid passage on the lower layer side. The side passage portion and the side passage portion are connected in parallel.
しかしながら、プレート積層体のプレート間に流体通路を形成する特許文献1に開示されるような熱交換器においては、プレート積層体内に1系統の冷却媒体の流路と、2系統の被冷却媒体の流路とをそれぞれ独立した状態で形成する必要があり、プレート積層体内に形成される流路構成が制約を受ける虞がある。
However, in a heat exchanger as disclosed in
また、特許文献1に開示される従来の熱交換器においては、交換熱量を大きくした場合、積層するプレート数を増やすことになる。しかしながら、積層するプレート数を増やすほど圧力損失が低下し、プレート間を流れる流体の流速は低下するため、積層するプレート数を多くしたからといって必ずしもその数に見合う交換熱量上昇の効果を期待することはできない。
Further, in the conventional heat exchanger disclosed in
このように、従来の熱交換器にあっては、熱交換器内部の流路構成設定の自由度向上及び熱交換効率の向上を図る上で更なる改善の余地がある。 As described above, in the conventional heat exchanger, there is room for further improvement in improving the degree of freedom in setting the flow path configuration inside the heat exchanger and improving the heat exchange efficiency.
本発明は、多数のコアプレートを積層し、各々の間にオイルが流れるプレート間オイル流路と冷媒が流れるプレート間冷媒流路とを交互に構成した熱交換部を有するオイルクーラにおいて、上記熱交換部をコアプレート積層方向に貫通し、上記熱交換部に導入されたオイルまたは冷媒が流れる流体通路と、上記熱交換部のコアプレート積層方向の中間位置で上記コアプレート間に挟み込まれ、上記流体通路を第1流体通路と第2流体通路に分断する中間プレートと、を有し、上記オイルが流れる上記熱交換部内のオイル経路は、コアプレート積層方向に直交する方向に沿った流れをコアプレート積層方向に沿った流れに向きを変えたり、コアプレート積層方向に沿った流れをコアプレート積層方向に直交する方向に沿った流れに向きを変えたりすることで、上記オイルが上記プレート間オイル流路内をコアプレート積層方向に直交する方向に流れるとともに、異なるプレート間オイル流路へとUターンしつつコアプレート積層方向に流れるよう形成され、上記熱交換部は、上記第1流体通路と上記第2流体通路に異なる流体が流れるよう構成されていることを特徴としている。
The present invention relates to an oil cooler having a heat exchange unit in which a large number of core plates are laminated and an inter-plate oil flow path through which oil flows and an inter-plate fluid flow path through which a fluid flows are alternately configured. It penetrates the exchange section in the core plate stacking direction and is sandwiched between the fluid passage through which the oil or refrigerant introduced into the heat exchange section flows and the core plate at an intermediate position in the core plate stacking direction of the heat exchange section. It has an intermediate plate that divides the fluid passage into a first fluid passage and a second fluid passage, and the oil path in the heat exchange section through which the oil flows cores a flow along a direction orthogonal to the core plate stacking direction. By changing the direction of the flow along the plate stacking direction or changing the direction of the flow along the core plate stacking direction to the flow along the direction orthogonal to the core plate stacking direction, the above oil becomes the inter-plate oil. with flow in the direction orthogonal to the flow path to the core plate laminating direction, are formed so as to be flow in the core plate laminating direction while a U-turn to a different plate between the oil passages, the heat exchanger, the first fluid passage It is characterized in that different fluids flow through the second fluid passage.
本発明によれば、流体通路を利用してオイル経路及び冷媒経路を形成することで、オイル導入部とオイル排出部をコアプレート積層方向の片側の端部に集約したり、両側に分けたりすることが、冷媒経路の制約を受けることなく容易に実施可能となる。 According to the present invention, by forming an oil path and a refrigerant path using a fluid passage, the oil introduction portion and the oil discharge portion are integrated at one end in the core plate stacking direction or divided into both sides. This can be easily carried out without being restricted by the refrigerant path.
また、オイル経路及び冷媒経路は、熱交換部内をコアプレート積層方向に直交する方向で流れの向きを変えてUターンしつつ全体としてコアプレート積層方向に流れるように形成されているので、流速の低下を抑制しつつ少ないコアプレートの数でオイルと冷媒との間に大きな交換熱量を確保することができる。 Further, the oil path and the refrigerant path are formed so as to flow in the core plate stacking direction as a whole while changing the flow direction in the heat exchange portion in the direction orthogonal to the core plate stacking direction and making a U-turn. A large amount of heat exchange between the oil and the refrigerant can be secured with a small number of core plates while suppressing the decrease.
すなわち、熱交換部内の流路構成設定の自由度と熱交換効率の更なる向上を図ることができる。 That is, it is possible to further improve the degree of freedom in setting the flow path configuration in the heat exchange unit and the heat exchange efficiency.
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、説明の便宜上、図1の姿勢を基準として、「上」、「下」、「頂部」、「底部」等の用語を用いるが、本発明はこれに限定されるものではない。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the following description, for convenience of explanation, terms such as "top", "bottom", "top", and "bottom" are used with reference to the posture of FIG. 1, but the present invention is limited thereto. is not it.
図1は、本発明の第1実施例のオイルクーラ1を模式的に示した分解斜視図である。図2は本発明の第1実施例のオイルクーラ1の平面図である。図3は、図2のA−A線に沿った断面図である。図4は、図2のB−B線に沿った断面図である。
FIG. 1 is an exploded perspective view schematically showing the
熱交換器であるオイルクーラ1は、互いに独立した2系統のオイルの流れを1系統の冷媒の流れで冷却するものであって、例えば、車両に搭載される内燃機関のエンジンオイルと、車両に搭載される変速機のトランスミッションオイルと、を冷却するものである。
The
オイルクーラ1は、第1のオイル及び第2のオイルと、冷媒としての冷却水との熱交換を行う熱交換部2と、熱交換部2の上面に取り付けられる比較的厚肉で板状の頂部プレート3と、熱交換部2の下面に取り付けられる比較的厚肉で十分な剛性を有する板状の底部プレート4と、から大略構成されている。
The
熱交換部2は、基本的な形状が共通の多数の第1コアプレート6と多数の第2コアプレート7とを交互に積層し、第1コアプレート6と第2コアプレート7との間に、プレート間オイル流路9とプレート間冷却水流路10(プレート間冷媒流路)とを交互に構成したものである。プレート間オイル流路9は、コアプレート積層方向(上下方向)に沿った流路の高さが所定の高さを有し、プレート間冷却水流路10のコアプレート積層方向に沿った流路の高さよりも高くなるよう設定されている。換言すれば、第1コアプレート6及び第2コアプレート7は、プレート間オイル流路9及びプレート間冷却水流路10のコアプレート積層方向に沿った流路の高さがそれぞれ所定の高さとなるように設定されている。
In the
オイルクーラ1においては、図3、図4に示すように、熱交換部2内に9つのプレート間オイル流路9と8つのプレート間冷却水流路10が形成されている。
In the
図示例では、第1コアプレート6の下面と第2コアプレート7の上面との間にプレート間オイル流路9が構成され、第1コアプレート6の上面と第2コアプレート7の下面との間にプレート間冷却水流路10が構成される。各プレート間オイル流路9には、それぞれ略正方形のフィンプレート8が配置される。
In the illustrated example, an interplate
また、本実施例においては、9つあるプレート間オイル流路9のうち、コアプレート積層方向で中間位置にある1つのプレート間オイル流路9aにおいて、フィンプレート8に変えて、薄板状の中間プレート5が配置されている。換言すれば、中間プレート5は、熱交換部2のプレート積層方向の中間位置の第1コアプレート6aと第2コアプレート7aとの間に挟み込まれている。
Further, in this embodiment, of the nine inter-plate
多数の第1、第2コアプレート6、7、頂部プレート3、底部プレート4、多数のフィンプレート8及び中間プレート5は、ロー付けによって互いに接合され一体化されている。詳しくは、これらの各部品は、アルミニウム合金の基材の表面にロー材層を被覆したいわゆるクラッド材を用いて形成されており、各部を所定の位置に仮組付した状態で炉内で加熱することにより、一体にロー付けされる。
A large number of first and
なお、熱交換部2の最上部及び最下部に位置する第1コアプレート6及び第2コアプレート7は、頂部プレート3や底部プレート4との関係から、熱交換部2の中間部に位置する一般的な第1コアプレート6や第2コアプレート7とは多少異なる構成となっている。
The
図1におけるフィンプレート8は、模式的に描かれたものであって、例えば図5に示すようなオフセット型コルゲートフィンとして形成されている。
The
すなわち、フィンプレート8は、1枚の母材を一定ピッチ毎に矩形ないしU字形に折り曲げてなるコルゲートフィンであり、特にある幅毎に、半ピッチずつコルゲートの位置がずれたオフセット型コルゲートフィンからなっている。
That is, the
オイルクーラ1は、コアプレート積層方向の片側の端部である上端に、第1のオイルを導入する第1オイル導入口としての第1オイル導入部17と第1のオイルを排出する第1オイル排出口としての第1オイル排出部18を有している。
The
また、オイルクーラ1は、コアプレート積層方向の片側の端部である上端に、冷却水を導入する冷媒導入口としての冷却水導入部19と冷却水を排出する冷媒排出口としての冷却水排出部20を有している。
Further, the
第1オイル導入部17、第1オイル排出部18、冷却水導入部19及び冷却水排出部20は、略正方形の頂部プレート3の4隅に形成されている。
The first
詳述すると、第1オイル導入部17と第1オイル排出部18は、頂部プレート外縁に位置するとともに、当該頂部プレート中心を挟んで対称となる頂部プレート対角線上に形成されている。また、冷却水導入部19及び冷却水排出部20は、頂部プレート外縁に位置するとともに、当該頂部プレート中心を挟んで対称となる頂部プレート対角線上に形成されている。なお、冷却水導入部19及び冷却水排出部20は、第1オイル導入部17及び第1オイル排出部18とは異なる頂部プレート対角線上に形成されている。
More specifically, the first
また、頂部プレート3には、第1オイル導入部17と第1オイル排出部18とが位置する対角線上に沿って、外側(上側)に向かって凸となるよう凹まされた通路部3aが形成されている。通路部3aは、熱交換部2の最上部に位置する第1コアプレート6との間に、後述する流体戻し通路24の上端と、第1オイル排出部18とを繋ぐオイル通流用の空間を形成するものである。
Further, the
そして、オイルクーラ1は、コアプレート積層方向の片側の端部である下端に、第2のオイルを導入する第2オイル導入口としての第2オイル導入部21と第2オイルを排出する第2オイル排出口としての第2オイル排出部22を有している。
Then, the
第2オイル導入部21は、底部プレート4の4隅の1つに形成されている。第2オイル排出部22は、底部プレート4の中央に形成されている。
The second
底部プレート4は、第2オイル導入部21及び第2オイル排出部22の周囲をシール可能な図示せぬガスケット等を介して図示せぬシリンダブロック等に取り付けられる。
The
なお、図1中の41は、冷却水導入部19に接続される冷却水導入管であり、図1中の42は、冷却水排出部20に接続される冷却水排出管である。
41 in FIG. 1 is a cooling water introduction pipe connected to the cooling
また、図1中の43は、第1オイル導入部17に接続される第1オイル導入管であり、図1中の44は、第1オイル排出部18に接続される第1オイル排出管である。
Further, 43 in FIG. 1 is a first oil introduction pipe connected to the first
第1コアプレート6及び第2コアプレート7は、アルミニウム合金の薄い母材をプレス成形したものであって、全体として略正方形をなし、3つのオイル通過穴15と2つの冷却水通過穴16とを有している。
The
オイル通過穴15は、コアプレート中央に位置する第1オイル通過穴25と、第1オイル通過穴25を挟んで対称となるコアプレート対角線上に位置する一対の第2オイル通過穴26と、からなっている。
The
第1オイル通過穴25は、熱交換部2をコアプレート積層方向に貫通して第1オイル排出部18と連通する流体通路としての流体戻し通路24(図3、図4を参照)を構成するものである。すなわち、流体戻し通路24は、コアプレート6、7の中央に形成された貫通穴である第1オイル通過穴25を利用して構成されたものである。
The first
第2オイル通過穴26は、コアプレート外縁に位置している。
The second
また、コアプレート積層方向の中間位置にある第1コアプレート6aの上方に隣接する第2コアプレート7は、一対の第2オイル通過穴26の一方が塞がれてオイル閉塞部27となっている。
Further, in the
図1、図3における28は、オイル閉塞部27を有する第2コアプレート7の上方に位置する第2コアプレート7の一対の第2オイル通過穴26の一方を閉塞したオイル閉塞部である。
28 in FIGS. 1 and 3 is an oil blocking portion in which one of a pair of second oil passage holes 26 of the
図1、図3における29は、オイル閉塞部27を有する第2コアプレート7の下方に位置する第2コアプレート7の一対の第2オイル通過穴26の一方を閉塞したオイル閉塞部である。
29 in FIGS. 1 and 3 is an oil blocking portion in which one of a pair of second oil passage holes 26 of the
第1実施例のオイルクーラ1において、オイル閉塞部27、29は、第1オイル排出部18の直下に位置している。
In the
第1実施例のオイルクーラ1において、オイル閉塞部28は、第1オイル導入部17の直下に位置している。
In the
冷却水通過穴16は、コアプレート外縁に位置するとともに、当該コアプレート中心を挟んで対称となるコアプレート対角線上に形成された第1冷却水通過穴31と第2冷却水通過穴32とからなっている。なお、冷却水通過穴16は、オイル通過穴15とは異なるコアプレート対角線上に形成されている。
The cooling
熱交換部2内において、第1冷却水通過穴31は、冷却水導入部19の直下に位置している。熱交換部2内において、第2冷却水通過穴32は、冷却水排出部20の直下に位置している。
In the
また、コアプレート積層方向の中間位置にある第1コアプレート6aには、中間プレート5が隣接している。
Further, the
中間プレート5は、コアプレート6、7の第1オイル通過穴25と連通する貫通穴を有していない。
The
そのため、熱交換部2内にあっては、中間プレート5によって、流体戻し通路24が上方側の第1流体戻し通路24aと下方側の第2流体戻し通路24bに分断されている。第1流体戻し通路24aは、第1流体通路に相当するものであり、第2流体戻し通路24bは、第2流体通路に相当するものである。
Therefore, in the
中間プレート5は、全体として略正方形をなし、コアプレート積層方向に張り出すように凹ませてなる張り出し部47と、一対(2つ)の中間冷却水通過穴48とを有している。
The
張り出し部47は、中間プレート対角線上に形成された長円形状の細長い連続した凹みであり、中間プレート5の外縁から中間プレート5の中央まで連続している。
The overhanging
詳述すると、張り出し部47は、熱交換部2内にあっては、一端が隣接する下方の第2コアプレート7aの第1オイル通過穴25の一部を覆うとともに、他端が隣接する下方の第2コアプレート7aの一対の第2オイル通過穴26の一方を覆っている。
More specifically, in the
そして、中間プレート5は、上方に隣接する第1コアプレート6a側からプレート間オイル流路9aに流入したオイル(第1のオイル)を第1流体戻し通路24aに流入させている。つまり、中間プレート5と第1コアプレート6aとの間に形成される空間である第1連通部49を介して、プレート間オイル流路9aに流入したオイルが第1流体戻し通路24aに導入される。つまり、第1連通部49は、実質的には、プレート間オイル流路9aに相当することになる。
Then, the
また、中間プレート5は、下方に隣接する第2コアプレート7a側からのオイルがプレート間オイル流路9a内に流入しないようにしている。第2コアプレート7a側からのオイル(第2のオイル)は、中間プレート5の張り出し部47と、第2コアプレート7aとの間に形成された空間である第2連通部50を介して第2流体戻し通路24bに導入される。
Further, the
第2連通部50は、プレート間オイル流路9aとは中間プレート5によって隔てられている。
The
図3に示すように、熱交換部2内のプレート間オイル流路9は、オイル閉塞部27、28、29と中間プレート5によって、コアプレート積層方向で中間位置にあるプレート間オイル流路9aよりも上方に位置する2つの上方側オイル流路群12a、12bと、プレート間オイル流路9aと、プレート間オイル流路9aよりも下方に位置する2つの下方側オイル流路群12c、12dと、に分けられる。
As shown in FIG. 3, the inter-plate
また、熱交換部2内には、中間プレート5によって、第1のオイルが流れる第1オイル経路11aと、第2のオイルが流れる第2オイル経路11bとが形成される。
Further, in the
なお、図3中の矢印はオイルの流れを示しており、実線が第1オイル経路11aを示し、破線が第2オイル経路11bを示している。
プレート間オイル流路9aと下方側オイル流路群12cとは、中間プレート5によって互いに隔絶されている。つまり、第1オイル経路11aと第2オイル経路11bとは、熱交換部2内において互いに独立したオイル経路となっている。
The arrows in FIG. 3 indicate the flow of oil, the solid line indicates the
The inter-plate
第1オイル経路11aは、第1オイル導入部17から第1オイル排出部18に至る第1のオイルの流れる経路である。
The
第2オイル経路11bは、第2オイル導入部21から第2オイル排出部22に至る第2のオイルの流れる経路である。
The
第1オイル経路11aは、主として、上方側オイル流路群12a、12bと、第1連通部49と、第1流体戻し通路24aと、通路部3aと、によって構成されている。
The
第1オイル経路11aにおいては、オイル閉塞部28と中間プレート5により、第1のオイルが熱交換部2内をコアプレート積層方向に直交する方向で流れの向きを変えてUターンしつつ全体としてコアプレート積層方向に流れるようになっている。すなわち、第1オイル導入部17から流入した第1のオイルは、上方側オイル流路群12aを図3における左から右に流れ、その後上方側オイル流路群12bを図3における右から左に流れている。
In the
第2オイル経路11bは、主として、下方側オイル流路群12c、12dと、第2連通部50と、第2流体戻し通路24bとによって構成されている。
The
第2オイル経路11bにおいては、オイル閉塞部29と中間プレート5により、第2のオイルが熱交換部2内をコアプレート積層方向に直交する方向で流れの向きを変えてUターンしつつ全体としてコアプレート積層方向に流れるようになっている。すなわち、第2オイル導入部21から流入した第2のオイルは、下方側オイル流路群12dを図3における右から左に流れ、その後下方側オイル流路群12cを図3における左から右に流れている。
In the
図4に示すように、熱交換部2内には、8つあるプレート間冷却水流路10によって、1つの冷却水流路群13(冷媒流路群)が構成される。
As shown in FIG. 4, in the
冷却水流路群13内のプレート間冷却水流路10同士は互いに並列に接続されている。つまり、熱交換部2内において、7つのプレート間冷却水流路10は、互いに並列に接続された状態となっている。冷却水流路群13は、冷却水導入部19から導入された冷却水を冷却水排出部20から排出するものである。つまり、冷却水導入部19から冷却水流路群13を経て冷却水排出部20に至る図4中に矢示する冷却水の流れる経路が冷却水経路14(冷媒経路)に相当する。
The inter-plate cooling
冷却水導入部19から導入された冷却水は、熱交換部2内をコアプレート積層方向と直交する方向で流れの向きを変え、反対側の冷却水排出部20から排出される。
The cooling water introduced from the cooling
第1コアプレート6では、各第2オイル通過穴26の周囲がボス部35としてプレート間冷却水流路10側へ突出するように一段高く形成されているとともに、第1、第2冷却水通過穴31、32の周囲がボス部38としてプレート間オイル流路9側へ突出するように一段高く形成されている。また、第1コアプレート6では、第1オイル通過穴25の周囲がボス部36としてプレート間冷却水流路10側及びプレート間オイル流路9側の双方へそれぞれ突出するように一段高く形成されている。
In the
第2コアプレート7では、第1、第2冷却水通過穴31、32の周囲がボス部38としてプレート間オイル流路9側へ突出するように一段高く形成されているとともに、各第2オイル通過穴26の周囲がボス部35としてプレート間冷却水流路10側へ突出するように一段高く形成されている。また、第2コアプレート7では、第1オイル通過穴25の周囲がボス部36としてプレート間冷却水流路10側及びプレート間オイル流路9側の双方へそれぞれ突出するように一段高く形成されている。
In the
従って、これら第1コアプレート6と第2コアプレート7とを交互に組み合わせることで、第1コアプレート6と第2コアプレート7との間に、プレート間オイル流路9とプレート間冷却水流路10となる一定の間隔が保持される。
Therefore, by alternately combining the
第1コアプレート6における第2オイル通過穴26周囲のボス部35は、隣接する一方の第2コアプレート7の第2オイル通過穴26周囲のボス部35に各々接合されている。これにより、上下2つのプレート間オイル流路9が互いに連通するとともに、両者間のプレート間冷却水流路10から隔絶される。従って、多数の第1コアプレート6と第2コアプレート7とが接合された状態では、基本的には、多数の第2オイル通過穴26を介して各プレート間オイル流路9同士が互いに連通するとともに、全体として熱交換部2内をオイルがコアプレート積層方向に流通可能となっている。
The
第2コアプレート7における第1、第2冷却水通過穴31、32周囲のボス部38は、隣接する一方の第1コアプレート6の第1、第2冷却水通過穴31、32周囲のボス部38に各々接合されている。これにより、上下2つのプレート間冷却水流路10が互いに連通するとともに、両者間のプレート間オイル流路9から隔絶される。従って、多数の第1コアプレート6と第2コアプレート7とが接合された状態では、多数の第1、第2冷却水通過穴31、32を介して各プレート間冷却水流路10同士が互いに連通するとともに、全体として熱交換部2内を冷却水がコアプレート積層方向に流通可能となっている。
The
第1コアプレート6における第1オイル通過穴25周囲のボス部36は、隣接する上下の第2コアプレート7の第1オイル通過穴25周囲のボス部36に各々接合されている。
The
第2コアプレート7における第1オイル通過穴25周囲のボス部36は、隣接する上下の第1コアプレート6の第1オイル通過穴25周囲のボス部36に各々接合されている。
The
従って、多数の第1コアプレート6と第2コアプレート7とが接合された状態では、各第1オイル通過穴25と各ボス部36とによって熱交換部2をコアプレート積層方向に貫通する流体戻し通路24が構成される。流体戻し通路24は、第1コアプレート6と第2コアプレート7の間のプレート間オイル流路9に直接連通していない。
Therefore, in a state where a large number of
なお、第1コアプレート6a及び第2コアプレート7aにおける第1オイル通過穴25周囲のボス部36は、プレート間冷却水流路10側のみへ突出するように一段高く形成されている。
The
また、第1コアプレート6及び第2コアプレート7には、プレート間冷却水流路10側へ突出する多数の突起部45が形成されている。
Further, the
プレート間オイル流路9に挟み込まれるフィンプレート8は、5箇所に、3つのオイル通過穴15及び2つの冷却水通過穴16にそれぞれ対応する開口部46が開口形成されている。各開口部46は、対応するボス部35、36、38に対し若干の余裕を有するように、各通過穴15、16よりも大きく形成されている。
The
このようなオイルクーラ1においては、中間プレート5によって、熱交換部2をコアプレート積層方向に貫通する流体戻し通路24が第1流体戻し通路24aと第2流体戻し通路24bに分断されている。そして、第1流体戻し通路24aには、第1オイル導入部17から導入された第1のオイルが流れ、第2流体戻し通路24bには、第2オイル導入部21から導入された第2のオイルが流れている。
In such an
つまり、オイルクーラ1は、熱交換部2をコアプレート積層方向に貫通する流体戻し通路24を上方側と下方側で異なる種類の流体が流れるように構成することができる。
That is, the
そのため、第1オイル導入部17と第1オイル排出部18をコアプレート積層方向の片側の端部に集約したり、両側に分けたりすることが、第2オイル経路11bや冷却水経路14の制約を受けることなく容易に実施可能となる。
Therefore, it is a limitation of the
また、第1オイル経路11a及び第2オイル経路11bは、熱交換部2内をコアプレート積層方向に直交する方向で流れの向きを変えてUターンしつつ全体としてコアプレート積層方向に流れるように形成されているので、流速の低下を抑制しつつ少ないコアプレート6、7の数で第1のオイルと冷却水との間に大きな交換熱量を確保することができる。
Further, the
すなわち、オイルクーラ1においては、熱交換部2内の流路構成設定の自由度と熱交換効率の更なる向上を図ることができる。
That is, in the
流体戻し通路24が熱交換部2の偏った位置に設定されると、第2連通部50(張り出し部47)が長くなり、通路抵抗が増加する虞がある。
If the
しかしながら、第1実施例の流体戻し通路24は、熱交換部2の中央に位置するため、熱交換部2内の流路構成設定の自由度を確保しつつ、第2連通部50の流路長を短くすることができる。
However, since the
以下、本発明に他の実施例について説明する。なお、上述した第1実施例と同一の構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。 Hereinafter, other examples of the present invention will be described. The same components as those in the first embodiment described above are designated by the same reference numerals, and duplicate description will be omitted.
図6〜図9を用いて、本発明の第2実施例のオイルクーラ(熱交換器)60について説明する。 The oil cooler (heat exchanger) 60 of the second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 6 to 9.
図6は、本発明の第2実施例のオイルクーラ60を模式的に示した分解斜視図である。図7は本発明の第2実施例のオイルクーラ60の平面図である。図8は、図7のC−C線に沿った断面図である。図9は、図7のD−D線に沿った断面図である。
FIG. 6 is an exploded perspective view schematically showing the
熱交換器であるオイルクーラ60は、1系統のオイルの流れを1系統の冷媒の流れで冷却するものであって、例えば、車両に搭載される内燃機関のエンジンオイルを冷却するものである。
The
オイルクーラ60は、オイルと、冷媒としての冷却水との熱交換を行う熱交換部2と、熱交換部2の上面に取り付けられる比較的厚肉で板状の頂部プレート3と、熱交換部2の下面に取り付けられる比較的厚肉で十分な剛性を有する板状の底部プレート4と、から大略構成されている。
The
熱交換部2は、基本的な形状が共通の多数の第1コアプレート6と多数の第2コアプレート7とを交互に積層し、第1コアプレート6と第2コアプレート7との間に、プレート間オイル流路9とプレート間冷却水流路10(プレート間冷媒流路)とを交互に構成したものである。
In the
プレート間オイル流路9は、コアプレート積層方向(上下方向)に沿った流路の高さが所定の高さを有し、プレート間冷却水流路10のコアプレート積層方向に沿った流路の高さよりも高くなるよう設定されている。換言すれば、第1コアプレート6及び第2コアプレート7は、プレート間オイル流路9及びプレート間冷却水流路10のコアプレート積層方向に沿った流路の高さがそれぞれ所定の高さとなるように設定されている。
The inter-plate
オイルクーラ60においては、図8、図9に示すように、熱交換部2内に8つのプレート間オイル流路9と7つのプレート間冷却水流路10が形成されている。
In the
図示例では、第1コアプレート6の下面と第2コアプレート7の上面との間にプレート間オイル流路9が構成され、第1コアプレート6の上面と第2コアプレート7の下面との間にプレート間冷却水流路10が構成される。各プレート間オイル流路9には、それぞれ略正方形のフィンプレート8が配置される。
In the illustrated example, an interplate
また、本実施例においては、7つあるプレート間冷却水流路10のうち、コアプレート積層方向で中間位置にある1つのプレート間冷却水流路10aに、薄板状の中間プレート61が配置されている。換言すれば、中間プレート61は、熱交換部2のプレート積層方向の中間位置の第1コアプレート6aと第2コアプレート7aとの間に挟み込まれている。
Further, in this embodiment, among the seven inter-plate cooling
多数の第1、第2コアプレート6、7、頂部プレート3、底部プレート4、多数のフィンプレート8及び中間プレート61は、ロー付けによって互いに接合され一体化されている。
A large number of first and
なお、熱交換部2の最上部及び最下部に位置する第1コアプレート6及び第2コアプレート7は、頂部プレート3や底部プレート4との関係から、熱交換部2の中間部に位置する一般的な第1コアプレート6や第2コアプレート7とは多少異なる構成となっている。
The
オイルクーラ1は、コアプレート積層方向の片側の端部である上端に、冷却水を導入する単一の冷媒導入口としての冷却水導入部62と冷却水を排出する単一の冷媒排出口としての冷却水排出部63を有している。冷却水導入部62は、略正方形の頂部プレート3の4隅の1つに形成されている。冷却水排出部63は、頂部プレート3の中央の形成されている。
The
そして、オイルクーラ1は、コアプレート積層方向の片側の端部である下端に、オイルを導入する単一のオイル導入口としてのオイル導入部64と、オイルを排出する単一のオイル排出口としてのオイル排出部65を有している。オイル導入部64は、底部プレート4の4隅の1つに形成されている。オイル排出部65は、底部プレート4の中央に形成されている。
The
底部プレート4は、オイル導入部64及びオイル排出部65の周囲をシール可能な図示せぬガスケット等を介して図示せぬシリンダブロック等に取り付けられる。
The
なお、図6中の66は、冷却水導入部62に接続される冷却水導入管であり、図6中の67は、冷却水排出部63に接続される冷却水排出管である。
Note that 66 in FIG. 6 is a cooling water introduction pipe connected to the cooling
第1コアプレート6及び第2コアプレート7は、アルミニウム合金の薄い母材をプレス成形したものであって、全体として略正方形をなし、1つの流体通過穴68と、2つのオイル通過穴15と2つの冷却水通過穴16と、を有している。
The
流体通過穴68は、コアプレート中央に位置している。
The
流体通過穴68は、熱交換部2をコアプレート積層方向に貫通して流体通路としての流体戻し通路24(図8、図9を参照)を構成するものである。すなわち、流体戻し通路24は、コアプレート6、7の中央に形成された貫通穴である流体通過穴68を利用して構成されたものである。
The
一対のオイル通過穴15は、流体通過穴68を挟んで対称となるコアプレート対角線上に位置している。 The pair of oil passage holes 15 are located on the diagonal lines of the core plate that are symmetrical with respect to the fluid passage holes 68.
オイル通過穴15は、コアプレート外縁に位置している。
The
また、熱交換部2のコアプレート積層方向の中間位置にある第1コアプレート6aは、一対のオイル通過穴15の内の一方が形成されておらず、オイル導入部64の直上の位置には形成されていない。
Further, in the
冷却水通過穴16は、コアプレート外縁に位置するとともに、当該コアプレート中心を挟んで対称となるコアプレート対角線上に形成された第1冷却水通過穴31と第2冷却水通過穴32とからなっている。なお、冷却水通過穴16は、オイル通過穴15とは異なるコアプレート対角線上に形成されている。
The cooling
熱交換部2内において、第2冷却水通過穴32は、冷却水導入部62の直下に位置している。
In the
また、熱交換部2のコアプレート積層方向の中間位置にある第2コアプレート7aは、一対の冷却水通過穴16の内の一方が閉塞されて冷却水閉塞部71となっている。
Further, the
また、第2コアプレート7aの上方に隣接する第1コアプレート6は、一対の冷却水通過穴16の内の一方が閉塞されて冷却水閉塞部72となっている。
Further, in the
第2実施例のオイルクーラ60において、冷却水閉塞部71、72は、冷却水導入部62の直下に位置している。
In the
また、コアプレート積層方向の中間位置にある第1コアプレート6aには、中間プレート61が隣接している。
Further, the
中間プレート61は、コアプレート6、7の流体通過穴68と連通する貫通穴を有していない。
The
そのため、熱交換部2内にあっては、中間プレート61によって、流体戻し通路24が上方側の第1流体戻し通路24aと下方側の第2流体戻し通路24bに分断されている。
Therefore, in the
中間プレート61は、全体として略正方形をなし、コアプレート積層方向に張り出すように凹ませてなる細長い張り出し部77と、一対(2つ)の中間冷却水通過穴78と、中間オイル通過穴79と、を有している。
The
張り出し部77は、中間プレート対角線上に形成された長円形状の細長い連続した凹みであり、中間プレート61の外縁から中間プレート61の中央まで連続している。この張り出し部77の底壁77aには、底壁77aを貫通する穴としての長円形状の長穴77bが形成されている。
The overhanging
詳述すると、張り出し部77は、熱交換部2内にあっては、一端が隣接する下方の第1コアプレート6aの流体通過穴68の一部を覆うとともに、他端が隣接する上方の第2コアプレート7aの一対のオイル通過穴15の一方を覆っている。換言すると、張り出し部77の中間プレート外周縁側の端部(他端)は、隣接する上方の第2コアプレート7aの一対のオイル通過穴15のうちの一方と重なり合っている。
More specifically, in the
そして、長穴77bは、中間プレート中央側となる一端が、隣接する上下のコアプレート6a、7aの流体通過穴68と重なり合わない位置となり、中間プレート外周縁側となる他端が、隣接する上方の第2コアプレート7aの一対のオイル通過穴15のうちの一方と重なり合う位置となるように形成されている。
In the
そして、中間プレート61は、プレート間冷却水流路10aに流入した冷却水を第1流体戻し通路24aに流入させている。つまり、中間プレート61と第2コアプレート7aとの間に形成される空間である第1連通部81を介して、プレート間冷却水流路10aに流入した冷却水が第1流体戻し通路24aに導入される。
Then, the
また、中間プレート61は、上方に隣接する第2コアプレート7a側からのオイルがプレート間冷却水流路10a内に流入しないようにしている。第2コアプレート7a側から流入するオイルは、中間プレート61の長穴77bを通り、張り出し部77と、第1コアプレート6aとの間に形成された空間である第2連通部82を介して第2流体戻し通路24bに導入される。
Further, the
第2連通部82は、プレート間冷却水流路10aとは張り出し部77によって隔てられている。
The
図8に示すように、熱交換部2内は、中間プレート61によって、8つあるプレート間オイル流路9が、上側の4つのプレート間オイル流路9からなる上方側オイル流路群84aと、下側の4つのプレート間オイル流路9からなる下方側オイル流路群84bとに分けられる。
As shown in FIG. 8, in the
すなわち、オイル導入部64からオイル排出部65に至るオイル経路85は、上流側から順に、主として、下方側オイル流路群84bと、上方側オイル流路群84aと、第2連通部82と、第2流体戻し通路24bと、によって構成されている。
That is, the
オイル経路85においては、プレート間オイル流路9aにより、第1のオイルが熱交換部2内をコアプレート積層方向に直交する方向で流れの向きを変えてUターンしつつ全体としてコアプレート積層方向に流れるようになっている。すなわち、オイル導入部64から流入したオイルは、図8中に矢示するように、下方側オイル流路群84bを図8における右から左に流れ、その後上方側オイル流路群84aを図8における左から右に流れている。
In the
図9に示すように、熱交換部2内のプレート間冷却水流路10は、冷却水閉塞部71、72と中間プレート61によって、コアプレート積層方向で中間位置にあるプレート間冷却水流路10aよりも上方に位置する3つのプレート間冷却水流路10からなる上方側冷却水流路群86aと、プレート間冷却水流路10aと、プレート間冷却水流路10aよりも下方に位置する3つのプレート間冷却水流路10からなる下方側冷却水流路群86bと、に分けられる。
As shown in FIG. 9, the inter-plate cooling
すなわち、冷却水導入部62から冷却水排出部63に至る冷却水経路87(冷媒経路)は、上流側から順に、主として、上方側冷却水流路群86aと、下方側冷却水流路群86bと、第2連通部82と、第1流体戻し通路24aと、によって構成されている。
That is, the cooling water path 87 (refrigerant path) from the cooling
冷却水経路87においては、冷却水閉塞部71、72により、冷却水が熱交換部2内をコアプレート積層方向に直交する方向で流れの向きを変えてUターンしつつ全体としてコアプレート積層方向に流れるようになっている。すなわち、冷却水導入部62から流入した冷却水は、図9中に矢示するように、上方側冷却水流路群86aを図9における右から左に流れ、その後下方側冷却水流路群86bを図9における左から右に流れている。
In the cooling
第1コアプレート6では、各オイル通過穴15の周囲がボス部35としてプレート間冷却水流路10側へ突出するように一段高く形成されているとともに、第1、第2冷却水通過穴31、32の周囲がボス部38としてプレート間オイル流路9側へ突出するように一段高く形成されている。また、第1コアプレート6では、流体通過穴68の周囲がボス部36としてプレート間冷却水流路10側及びプレート間オイル流路9側の双方へそれぞれ突出するように一段高く形成されている。
In the
第2コアプレート7では、第1、第2冷却水通過穴31、32の周囲がボス部38としてプレート間オイル流路9側へ突出するように一段高く形成されているとともに、各オイル通過穴15の周囲がボス部35としてプレート間冷却水流路10側へ突出するように一段高く形成されている。また、第2コアプレート7では、流体通過穴68の周囲がボス部36としてプレート間冷却水流路10側及びプレート間オイル流路9側の双方へそれぞれ突出するように一段高く形成されている。
In the
従って、これら第1コアプレート6と第2コアプレート7とを交互に組み合わせることで、第1コアプレート6と第2コアプレート7との間に、プレート間オイル流路9とプレート間冷却水流路10となる一定の間隔が保持される。
Therefore, by alternately combining the
第1コアプレート6におけるオイル通過穴15周囲のボス部35は、隣接する一方の第2コアプレート7のオイル通過穴15周囲のボス部35に各々接合されている。これにより、上下2つのプレート間オイル流路9が互いに連通するとともに、両者間のプレート間冷却水流路10から隔絶される。従って、多数の第1コアプレート6と第2コアプレート7とが接合された状態では、基本的には、多数のオイル通過穴15を介して各プレート間オイル流路9同士が互いに連通するとともに、全体として熱交換部2内をオイルがコアプレート積層方向に流通可能となっている。
The
第2コアプレート7における第1、第2冷却水通過穴31、32周囲のボス部38は、隣接する一方の第1コアプレート6の第1、第2冷却水通過穴31、32周囲のボス部38に各々接合されている。これにより、上下2つのプレート間冷却水流路10が互いに連通するとともに、両者間のプレート間オイル流路9から隔絶される。従って、多数の第1コアプレート6と第2コアプレート7とが接合された状態では、多数の第1、第2冷却水通過穴31、32を介して各プレート間冷却水流路10同士が互いに連通するとともに、全体として熱交換部2内を冷却水がコアプレート積層方向に流通可能となっている。
The
第1コアプレート6における流体通過穴68周囲のボス部36は、隣接する上下の第2コアプレート7の流体通過穴68周囲のボス部36に各々接合されている。
The
第2コアプレート7における流体通過穴68周囲のボス部36は、隣接する上下の第1コアプレート6の流体通過穴68周囲のボス部36に各々接合されている。
The
従って、多数の第1コアプレート6と第2コアプレート7とが接合された状態では、各流体通過穴68と各ボス部36とによって熱交換部2をコアプレート積層方向に貫通する流体戻し通路24が構成される。そのため、流体戻し通路24は、基本的には、第1コアプレート6と第2コアプレート7の間のプレート間オイル流路9に直接連通していない。
Therefore, in a state where a large number of
なお、第1コアプレート6a及び第2コアプレート7aにおける流体通過穴68周囲のボス部36は、プレート間オイル流路9側のみへ突出するように一段高く形成されている。
The
また、第1コアプレート6aにおける第1冷却水通過穴31周囲のボス部38は、プレート間冷却水流路10側及びプレート間オイル流路9側の双方へそれぞれ突出するように一段高く形成されている。また、第2コアプレート7aにおける第1冷却水通過穴31周囲のボス部38は、プレート間冷却水流路10側及びプレート間オイル流路9側の双方へそれぞれ突出するように一段高く形成されている。
Further, the
そのため、第1コアプレート6aと第2コアプレート7aとの間に形成されるプレート間冷却水流路10aには、第1コアプレート6aの第2冷却水通過穴32のみから冷却水が流入する。
Therefore, the cooling water flows into the inter-plate cooling
第1コアプレート6及び第2コアプレート7には、プレート間冷却水流路10側へ突出する多数の突起部45が形成されている。
The
プレート間オイル流路9に挟み込まれるフィンプレート8は、5箇所に、3つのオイル通過穴15及び2つの冷却水通過穴16にそれぞれ対応する開口部46が開口形成されている。各開口部46は、対応するボス部35、36、38に対し若干の余裕を有するように、各通過穴15、16よりも大きく形成されている。
The
このようなオイルクーラ60においては、中間プレート61によって、熱交換部2をコアプレート積層方向に貫通する流体戻し通路24が第1流体戻し通路24aと第2流体戻し通路24bに分断されている。そして、第1流体戻し通路24aには、冷却水導入部62から導入された冷却水が流れ、第2流体戻し通路24bには、オイル導入部64から導入されたオイルが流れている。
In such an
つまり、オイルクーラ60は、熱交換部2をコアプレート積層方向に貫通する流体戻し通路24を上方側と下方側で異なる種類の流体が流れるように構成することができる。
That is, the
そのため、オイル導入部64とオイル排出部65をコアプレート積層方向の片側の端部に集約したり、両側に分けたりすることが、冷却水経路87の制約を受けることなく容易に実施可能となる。
Therefore, it is possible to easily consolidate the
また、オイル経路85及び冷却水経路87は、熱交換部2内をコアプレート積層方向に直交する方向で流れの向きを変えてUターンしつつ全体としてコアプレート積層方向に流れるように形成されているので、流速の低下を抑制しつつ少ないコアプレート6、7の数でオイルと冷却水との間に大きな交換熱量を確保することができる。
Further, the
すなわち、オイルクーラ60においては、熱交換部2内の流路構成設定の自由度と熱交換効率の更なる向上を図ることができる。
That is, in the
流体戻し通路24が熱交換部2の偏った位置に設定されると、第2連通部82(張り出し部77)が長くなり、通路抵抗が増加する虞がある。
If the
しかしながら、第2実施例の流体戻し通路24は、熱交換部2の中央に位置するため、熱交換部2内の流路構成設定の自由度を確保しつつ、第2連通部82の流路長を短くすることができる。
However, since the
1…オイルクーラ
2…熱交換部
3…頂部プレート
3a…通路部
4…底部プレート
5…中間プレート
6…第1コアプレート
7…第2コアプレート
8…フィンプレート
9…プレート間オイル流路
10…プレート間冷却水流路
11a…第1オイル経路
11b…第2オイル経路
12a…上方側オイル流路群
12b…中間オイル流路群
12c…下方側オイル流路群
13…冷却水流路群
14…冷却水経路
15…オイル通過穴
16…冷却水通過穴
17…第1オイル導入部
18…第1オイル排出部
19…冷却水導入部
20…冷却水排出部
21…第2オイル導入部
22…第2オイル排出部
24…流体戻し通路
24a…第1流体戻し通路
24b…第2流体戻し通路
25…第1オイル通過穴
26…第2オイル通過穴
31…第1冷却水通過穴
32…第2冷却水通過穴
47…張り出し部
49…第1連通部
50…第2連通部
1 ...
Claims (6)
上記熱交換部をコアプレート積層方向に貫通し、上記熱交換部に導入されたオイルまたは冷媒が流れる流体通路と、
上記熱交換部のコアプレート積層方向の中間位置で上記コアプレート間に挟み込まれ、上記流体通路を第1流体通路と第2流体通路に分断する中間プレートと、を有し、
上記オイルが流れる上記熱交換部内のオイル経路は、コアプレート積層方向に直交する方向に沿った流れをコアプレート積層方向に沿った流れに向きを変えたり、コアプレート積層方向に沿った流れをコアプレート積層方向に直交する方向に沿った流れに向きを変えたりすることで、上記オイルが上記プレート間オイル流路内をコアプレート積層方向に直交する方向に流れるとともに、異なるプレート間オイル流路へとUターンしつつコアプレート積層方向に流れるよう形成され、
上記熱交換部は、上記第1流体通路と上記第2流体通路に異なる流体が流れるよう構成されていることを特徴とするオイルクーラ。 In an oil cooler having a heat exchange section in which a large number of core plates are laminated and an oil flow path between plates through which oil flows and a refrigerant flow path between plates through which refrigerant flows are alternately configured.
A fluid passage that penetrates the heat exchange section in the core plate stacking direction and allows oil or refrigerant introduced into the heat exchange section to flow.
It has an intermediate plate that is sandwiched between the core plates at an intermediate position in the core plate stacking direction of the heat exchange portion and divides the fluid passage into a first fluid passage and a second fluid passage.
The oil path in the heat exchange section through which the oil flows diverts the flow along the direction orthogonal to the core plate stacking direction to the flow along the core plate stacking direction, or changes the direction of the flow along the core plate stacking direction to the core. By changing the direction of the flow along the direction orthogonal to the plate stacking direction, the oil flows in the inter-plate oil flow path in the direction orthogonal to the core plate laminating direction and to different inter-plate oil flow paths. is formed so that flows in the core plate laminating direction while a U-turn and,
The heat exchange unit is an oil cooler characterized in that different fluids flow through the first fluid passage and the second fluid passage.
上記第1のオイルが排出される第1オイル排出口と、
第2のオイルが導入される第2オイル導入口と、
上記第2のオイルが排出される第2オイル排出口と、
冷媒が導入される冷媒導入口と、上記冷媒が排出される冷媒排出口と、を有し、
上記プレート間オイル流路及び上記流体通路によって、上記第1オイル導入口から上記第1オイル排出口に至る第1オイル経路が形成され、
上記プレート間オイル流路及び上記流体通路によって、上記第1オイル経路から独立し、上記第2オイル導入口から上記第2オイル排出口に至る第2オイル経路が形成され、
上記プレート間冷媒流路によって、上記冷媒導入口から上記冷媒排出口に至る冷媒経路が形成され、
上記第1オイル経路及び第2オイル経路は、コアプレート積層方向に直交する方向に沿った流れをコアプレート積層方向に沿った流れに向きを変えたり、コアプレート積層方向に沿った流れをコアプレート積層方向に直交する方向に沿った流れに向きを変えたりすることで、上記第1のオイル及び上記第2のオイルが上記プレート間オイル流路内をコアプレート積層方向に直交する方向に流れるとともに、異なるプレート間オイル流路へとUターンしつつコアプレート積層方向に流れるよう形成され、
上記熱交換部は、上記第1流体通路に上記第1のオイルが流れ、上記第2流体通路に上記第2のオイルが流れるよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載のオイルクーラ。 The first oil inlet where the first oil is introduced and
The first oil discharge port from which the first oil is discharged and
The second oil inlet where the second oil is introduced and
The second oil discharge port from which the second oil is discharged and
It has a refrigerant introduction port into which a refrigerant is introduced and a refrigerant discharge port in which the above-mentioned refrigerant is discharged.
The oil flow path between the plates and the fluid passage form a first oil path from the first oil introduction port to the first oil discharge port.
The inter-plate oil flow path and the fluid passage form a second oil path independent of the first oil path and from the second oil introduction port to the second oil discharge port.
The inter-plate refrigerant flow path forms a refrigerant path from the refrigerant introduction port to the refrigerant discharge port.
In the first oil path and the second oil path, the flow along the direction orthogonal to the core plate stacking direction is changed to the flow along the core plate stacking direction, and the flow along the core plate stacking direction is the core plate. by changing the direction to the flow along the direction perpendicular to the stacking direction, with flow in the direction in which the first oil and the second oil perpendicular to the plates between the oil passage in the core plate laminating direction , is formed so as to be flow in the core plate laminating direction while a U-turn to a different inter-plate oil flow path,
The oil according to claim 2, wherein the heat exchange unit is configured such that the first oil flows through the first fluid passage and the second oil flows through the second fluid passage. Cooler.
オイルが排出される単一のオイル排出口と、
冷媒が導入される単一の冷媒導入口と、上記冷媒が排出される単一の冷媒排出口と、を有し、
上記プレート間オイル流路及び上記流体通路によって、上記オイル導入口から上記オイル排出口に至るオイル経路が形成され、
上記プレート間冷媒流路及び上記流体通路によって、上記冷媒導入口から上記冷媒排出口に至る冷媒経路が形成され、
上記冷媒経路は、コアプレート積層方向に直交する方向に沿った流れをコアプレート積層方向に沿った流れに向きを変えたり、コアプレート積層方向に沿った流れをコアプレート積層方向に直交する方向に沿った流れに向きを変えたりすることで、上記冷媒が上記プレート間冷媒流路内をコアプレート積層方向に直交する方向に流れるとともに、異なるプレート間冷媒流路へとUターンしつつコアプレート積層方向に流れるよう形成され、
上記熱交換部は、上記第1流体通路に上記冷媒が流れ、上記第2流体通路に上記オイルが流れるよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載のオイルクーラ。 A single oil inlet where oil is introduced, and
With a single oil outlet, where oil is drained,
It has a single refrigerant introduction port into which a refrigerant is introduced and a single refrigerant discharge port into which the above-mentioned refrigerant is discharged.
The oil passage between the plates and the fluid passage form an oil path from the oil inlet to the oil discharge port.
The inter-plate refrigerant flow path and the fluid passage form a refrigerant path from the refrigerant introduction port to the refrigerant discharge port.
The above-mentioned refrigerant path changes the direction of the flow along the direction orthogonal to the core plate laminating direction to the flow along the core plate laminating direction, or changes the direction of the flow along the core plate laminating direction to the direction orthogonal to the core plate laminating direction. By changing the direction of the flow along the line, the refrigerant flows in the inter-plate refrigerant flow path in a direction orthogonal to the core plate stacking direction, and the core plate is laminated while making a U-turn to a different inter-plate refrigerant flow path. is formed so that flows in the direction,
The oil cooler according to claim 2, wherein the heat exchange unit is configured such that the refrigerant flows through the first fluid passage and the oil flows through the second fluid passage.
上記中間プレートは、コアプレート積層方向に張り出すように凹ませた張り出し部を有し、
上記熱交換部は、上記中間プレートと上記中間プレートに隣接する一方のコアプレートとの間に形成された第1連通部を介して上記第1のオイルが上記第1流体通路に導入され、上記張り出し部と上記中間プレートに隣接する他方のコアプレートとの間に形成された第2連通部を介して上記第2のオイルが上記第2流体通路に導入されることを特徴とする請求項3に記載のオイルクーラ。 The intermediate plate is arranged in the oil flow path between the plates.
The intermediate plate has an overhanging portion recessed so as to overhang in the core plate laminating direction.
In the heat exchange section, the first oil is introduced into the first fluid passage through the first communication section formed between the intermediate plate and one core plate adjacent to the intermediate plate, and the heat exchange section is described. 3. A third aspect of the present invention, wherein the second oil is introduced into the second fluid passage through a second communication portion formed between the overhanging portion and the other core plate adjacent to the intermediate plate. The oil cooler described in.
上記中間プレートは、コアプレート積層方向に張り出すように凹ませた張り出し部と、該張り出し部の底壁を貫通する穴と、を有し、
上記熱交換部は、上記中間プレートと上記中間プレートに隣接する一方のコアプレートとの間に形成された第1連通部を介して上記冷媒が上記第1流体通路に導入され、上記張り出し部と上記中間プレートに隣接する他方のコアプレートとの間に形成された空間と上記穴からなる第2連通部を介して上記オイルが上記第2流体通路に導入されることを特徴とする請求項4に記載のオイルクーラ。 The intermediate plate is arranged in the inter-plate refrigerant flow path, and is arranged in the inter-plate refrigerant flow path.
The intermediate plate has an overhanging portion recessed so as to overhang in the core plate stacking direction, and a hole penetrating the bottom wall of the overhanging portion.
In the heat exchange section, the refrigerant is introduced into the first fluid passage via the first communication section formed between the intermediate plate and one core plate adjacent to the intermediate plate, and the heat exchange section is combined with the overhanging section. 4. Claim 4 characterized in that the oil is introduced into the second fluid passage through a second communication portion formed of a space formed between the other core plate adjacent to the intermediate plate and the hole. The oil cooler described in.
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