JP6986283B2 - Tray container - Google Patents
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Description
本発明は、合成樹脂シートを成形して得られる成形容器に係り、主として載置された調理食材から滲出する食品油や汁気などに食材自身が浸らずに陳列できる構造のトレイ容器に関するものである。 The present invention relates to a molded container obtained by molding a synthetic resin sheet, and mainly relates to a tray container having a structure in which the food material itself can be displayed without being soaked in food oil or juice exuded from the placed cooking food material. be.
従来から天ぷらやフライ物のような食材を加工したものをスーパーなどで展示・販売する際に合成樹脂シートを成形したトレイ容器が広く採用されている。そして、これらの容器は衛生のためにトレイ容器を同様に成形した蓋で遮蔽することが一般的である。もちろん、蓋を採用せずにトレイ容器の開口を樹脂フィルムなどで覆う形態が採用されることもある。 Traditionally, tray containers made of synthetic resin sheets have been widely used when displaying and selling processed foods such as tempura and fried foods at supermarkets. And these containers are generally shielded by a similarly molded lid on the tray container for hygiene. Of course, a form in which the opening of the tray container is covered with a resin film or the like may be adopted without adopting a lid.
ところで、トレイ容器の底面の構造として一番単純なものは平坦面を有する底であるが、全体の強度を確保するためにまずは底面や壁面にリブが採用された。続いて近年はこの種のトレイ容器の多様化にともなって、内部に収容する被収容物の特質に応じた底面の構造を持つトレイ容器が開発されている。このような開発の方向は、非発泡性樹脂シートを用いたトレイ容器についても、発泡性樹脂シートを用いたトレイ容器についても同様である。 By the way, the simplest structure of the bottom surface of the tray container is a bottom having a flat surface, but in order to secure the overall strength, ribs are first adopted on the bottom surface and the wall surface. Subsequently, in recent years, with the diversification of this type of tray container, a tray container having a bottom structure according to the characteristics of the contents to be stored inside has been developed. The direction of such development is the same for the tray container using the non-foamable resin sheet and the tray container using the foamable resin sheet.
そして、食材から滲出した油分などの液体や、食材表面に付着した水分が食材に滞留しないような構成についても、種々開発されている。特許文献1に示された発明では、生鮮食料品から流出した水を交互に並列する複数の凸条と、凹溝に設けられた複数の凹壺によって、トレイ内に溜めるようにしている。特許文献2に示された発明では、トレイの底面に膨出部が形成され、この膨出部に生鮮物を載せた場合に膨出部間に存在する集水溝に生鮮物から染み出した水を集めようとしている。また、特許文献3に示された発明では、容器の底壁に傾斜溝とリブを交互に形成し、この傾斜溝によってリブで支持した食材と水滴や油分との接触を有効に防止しようとしている。
Further, various configurations have been developed in which liquids such as oil exuded from the food material and water adhering to the surface of the food material do not stay in the food material. In the invention shown in
上記各特許文献のうち、特許文献1は凹溝に設けられた小さい凹壺に水を捕獲するようにしているが、凹壺が捕獲できる量の水分を超えて生鮮食料品から水が流出した場合にどのように対処するかという点については考慮されていない。また、特許文献2の集水溝とは実質的にはトレイの底面を指しており、第1と第2の集水溝が存在するように記載されているが、実質的には同一平面をなす底面である。したがって、集められた水は集水溝を自由に移動することができ、安定した状態で捕獲することができないという課題がある。また、特許文献3では、傾斜溝によって水滴や油分を食品と分離させて一定の場所に回収するものであるが、傾斜溝はリブと同じ高さ、あるいはリブと同じ平面から始まっている。そうすると、食材から分離する対象が粘度の高い油分やソース類などの場合には傾斜溝の開始点付近では粘性が高いので滞留してしまい、予想した通りには回収することができないという課題を有している。
Of the above-mentioned patent documents,
本発明は、上記従来の技術が有する課題を一気に解決するもので、特に調理食材の場合に内部から滲出した液体や、表面に付着した余分な油分、あるいは粘性が高いソースなどを効果的に分離し、回収するもので、回収した液体や油分などが食材に再付着しない構造のトレイ容器を提供することを目的とするものである。 The present invention solves the problems of the above-mentioned conventional techniques at once, and effectively separates the liquid exuded from the inside, the excess oil adhering to the surface, the highly viscous sauce, etc., especially in the case of cooking foods. However, the purpose is to provide a tray container having a structure in which the recovered liquid or oil does not reattach to the foodstuff.
本発明は、上述した目的を達成するために、トレイ容器の底の構造を改良した。具体的には、四周に壁部を有するトレイ容器であって、このトレイ容器の底面の四周を除いた部分を隆起部とし、この隆起部からは複数の平行するリブが立ち上がり、これらリブの間には前記隆起部の面に相当する深さの溝を有し、これらの溝の両側には勾配を与えられた傾斜溝を有するとともに、当該傾斜溝の最低部を前記底面の四周の少なくとも一部に設けられた油だまりに連絡させ、この油だまりは前記傾斜溝の最低部から前記底面に達する深さを有して、当該油だまりには長さ方向に直交し、前記リブとは不連続な別のリブをさらに設けるという手段を用いた。この構成では、リブが食材を陳列する場所として機能し、傾斜溝は食材から出た油分などを捕獲してその勾配に沿って油分を油だまりに導く機能を有している。 The present invention has improved the structure of the bottom of the tray container in order to achieve the above-mentioned object. Specifically, it is a tray container having walls on four circumferences, and the portion of the bottom surface of the tray container excluding the four circumferences is a raised portion, and a plurality of parallel ribs rise from the raised portion, and between these ribs. Has grooves having a depth corresponding to the surface of the raised portion, and has inclined grooves on both sides of these grooves , and the lowest portion of the inclined groove is at least one of the four circumferences of the bottom surface. It communicates with an oil pool provided in the portion, and this oil pool has a depth reaching the bottom surface from the lowest portion of the inclined groove , is orthogonal to the oil pool in the length direction, and is not different from the rib. The means of further providing another continuous rib was used. In this configuration, the rib functions as a place for displaying foodstuffs, and the inclined groove has a function of capturing oil and the like from the foodstuff and guiding the oil content to the oil pool along the gradient.
本発明は、上記手段を採用することとしたので、例えば油分を豊富に含む天ぷらやフライ物などを陳列する場合であっても、リブに食材を載置すれば油分が傾斜溝に捕獲され、その勾配にしたがって油分が油だまりに導かれるので、食材の購入者が食事に供するまで最適な状態を維持することができるようになった。 Since the above means is adopted in the present invention, for example, even when displaying tempura or fried foods rich in oil, if the food is placed on the ribs, the oil is captured in the inclined groove. Since the oil is guided to the oil pool according to the gradient, it has become possible to maintain the optimum state until the purchaser of the food is served for meal.
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は、本発明のトレイ容器の一実施形態を示した平面図である。当該トレイ容器は、基本的な構成として、底面1と、この底面の周囲から立ち上がった壁部2からなるが、壁部2の構成は特に限定するものではなく、底面1から立ち上がって必要であれば蓋(図示せず)を組み合わせたり、開口を樹脂フィルムで遮蔽するに十分な範囲で公知の蓋を採用することができる。
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a plan view showing an embodiment of the tray container of the present invention. The tray container is basically composed of a
図1において、3a・3bはそれぞれ水平で同一高さの立ち上がり方向に設けられたリブ、4a・4bはそれぞれ矢印方向に勾配を持つ傾斜溝であって、図1においてはトレイ容器の長手方向中央部を境界として逆方向の勾配が与えられている。図2はリブ3と傾斜溝4の関係を示した端面図であるが、図1の底面形状とは厳密には一致していない。図2に示した構成は、リブ3と傾斜溝4が交互に波形に出現することが容易に把握できることを主としたものであり、その目的において理解すべきである。なお、図2からは、トレイ容器の底面1は四周を除いた部分全体を隆起部としていることが示されており、この隆起部にリブ3a・3bと傾斜溝4a・4bが設けられている。5は、傾斜溝4a・4bのそれぞれ最低部6に連続し、傾斜溝4a・4bの勾配に沿って流れ落ちた油分や食材の滲出液を捕獲するための油だまりである。図3は、図1の右半分に出現する傾斜溝3aを示したものであり、図4は、図1の左半分に出現する傾斜溝3bを示したものであるが、図3、図4ともに図2の場合と同様に細部については一部省略して示している。油だまり5には図示したように長さ方向に直角状に細かいリブ7が形成されているが、これは捕獲した油分などが油だまり5の内部で容易に移動しないようにすること、及び底面1全体の強度を確保するためのものであるが、省略することもある。なお、リブ3a・3bの高さは、全ての高さが一致することが強度確保の面、及び審美性などの面から好ましいが、リブ3と傾斜溝4によって繰り返し出現する凹凸がトレイ容器の底面1の奥行を強調し、リブ3の表面に陳列される食材のボリューム感を演出することができるのであれば、それぞれのリブ3同士の高さを完全に一致させる必要はない。これについては、適宜選択できる事項であるが、必要なことはリブ3によって区画される傾斜溝4が油分などを捕獲するに十分な深さであり、かつ凹凸による奥行が視認できるのであれば、特に問うものではない。
In FIG. 1, 3a and 3b are ribs provided horizontally at the same height in the rising direction, and 4a and 4b are inclined grooves having a gradient in the arrow direction, respectively. In FIG. 1, the center of the tray container in the longitudinal direction. A gradient in the opposite direction is given with the part as the boundary. FIG. 2 is an end view showing the relationship between the
なお、本実施形態では油だまり5を矩形の底面1の対角を挟んでそれぞれL字状としているが、必ずしも短辺部分5aまで延長するものではない。要は、食材から滲出する油分などを十分に油だまり5で捕獲できるのであれば、直線状の部分のみで構成することも可能である。
In the present embodiment, the
図1において、8はそれぞれ傾斜溝4a・4bの最高部側に設けられた平坦部であり、アーチ状に膨出した枕部9が設けられている。枕部9は、ソースなどのパウチを置くためであるが、併せて食材が移動した場合のストッパとしても機能し、食材がパウチに接触して油汚れしないようにしている。そして、必要であればこの部分にパウチに封入されたソースや汁が置かれ、滲出した油分などで汚れないようにしている。10はそれぞれ平坦部8の外周側に設けられ、平坦部8の高さとほぼ同等の高さの仕切り部であって、平坦部8と協働してソースなどのパウチを置く場所として機能する。また、当該仕切り部10によって油だまり5の両端を区画する機能も有している。仕切り部10にも、油だまり5に設けられたリブ7と同様に、必要に応じてリブ11が設けられることがある。
In FIG. 1,
上述した実施形態のトレイ容器は、主にフライ物や空揚げなどのように油分を含む食材や、時間の経過にしたがって内部の液体が滲出することが不可避な野菜のお浸しなどが陳列される。そして、必要であればソースのパウチが平坦部8、仕切り部10に載置され、枕部9にはパウチの端部や口部が位置決めされる。このようにすると、食材から滲出した油分などは食材自身が再度吸収することなく傾斜溝4a・4bに流れ込み、傾斜に沿って油だまり5に流入する。また、本実施形態では油だまり5とパウチを載置する箇所である平坦部8や仕切り部10とは明確に分けられており、容器が運搬時に揺れた場合でも捕獲した油分がパウチを汚すことを回避することができる。このようにして、食材は食前まで適切な状態を維持する。なお、本実施形態ではトレイ容器の左右方向半分で傾斜溝4a・4bの傾斜方向を逆にし、さらにこれに対応して油だまり5、平坦部8、仕切り部10などの設置場所を対称にしている。このようにすることによって、食材から滲出する油分が多い場合でも一部に偏って溜まることがなく、不要な油分の溢れ出しを避けることができる。
The tray container of the above-described embodiment mainly displays foods containing oil such as fried foods and fried foods, and soaked vegetables in which the liquid inside is inevitably exuded with the passage of time. Then, if necessary, the pouch of the sauce is placed on the
図1に示した実施形態は、トレイ容器を横長の矩形として説明したが、リブ3と傾斜溝4の関係については矩形である必要はなく、底面が正方形、円形、楕円形であってもよく、その形状にとらわれることなく広く適用することができるのはいうまでもない。
In the embodiment shown in FIG. 1, the tray container is described as a horizontally long rectangle, but the relationship between the
図5は、図3、及び図4に示した傾斜溝4a・4bとは別の実施形態を示したもので、図面の中央部を一番高くして、図面上の左右方向に対称に勾配を有する傾斜溝4c・4dが設けられた切妻状としたものである。なお、傾斜溝の形態として、切妻状に換えて中央部が一番高くなるようなアーチ状、あるいは楕円弧状とすることもある。このように構成することによって、油分は両方向に流下する。特に切妻状とした場合には、勾配の角度は図3、図4に示した傾斜溝の勾配よりも大きくなるので、傾斜溝に流入した油分などがより流れやすくなり、粘性が高い油分であっても傾斜溝に残留することなく効果的に油だまりに捕獲することができる。
FIG. 5 shows an embodiment different from the
本実施形態では、トレイ容器本体についてのみ説明したが、この発明が適用される容器としては、別体としての蓋でトレイ本体を遮蔽することであっても、ヒンジによってトレイ容器と蓋が接続されているフードパックであってもよいことはもちろんである。 In the present embodiment, only the tray container main body has been described, but as a container to which the present invention is applied, the tray container and the lid are connected by a hinge even if the tray main body is shielded by a separate lid. Of course, it may be a food pack.
1 底面
2 壁部
3 リブ
4a〜4d 傾斜溝
5 油だまり
8 平坦部
9 枕部
10 仕切り部
1
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