JP6983106B2 - 製品設計パラメータ決定支援装置、及び決定支援方法 - Google Patents

製品設計パラメータ決定支援装置、及び決定支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、製品設計パラメータ決定支援装置、及び決定支援方法に関する。
特許文献1には、「取り扱う設計パラメータや製品機能の数が多く、設計パラメータや製品機能間に相互作用が存在する製品設計において、手戻りなく効率的に数多くの設計パラメータを決定することができる製品の設計パラメータの決定および支援技術を提供する。」、「製品設計パラメータ決定支援システムにおける設計パラメータの決定方法において、製品機能および設計パラメータ間の相互作用の構造化を行い、相互作用が少ない設計パラメータグループを抽出し、その設計パラメータグループに基づいた実験計画の作成および、実験結果から製品機能と設計パラメータ間の品質影響度のモデル化を行い、製造ばらつきを考慮した設計パラメータの適正化処理および製品機能の推定を行う。」と記載されている。
特開2006−344200号公報
一般に製品コストは製品の開発初期における企画や設計段階にその大部分が決定されることが多く、製品の開発初期における製品コストの評価は非常に重要である。尚、製品コストには、例えば、総原価、総原価を構成する製造原価、販売費、一般管理費、製造原価を構成する材料費や加工費等がある。
製品の開発初期においては、品質機能展開(Quality Function Development)やバリューエンジニアリング(Value Engineering)等の手法によりコスト低減対象となる材料や
工程が選定され、目標コストの達成に向けて設計が進められる。
一方、コスト低減対象として選定された材料や工程について対策するだけでは部分最適な対策に陥ることがあり、目標コストを達成できないことがある。例えば、コスト低減対象として選定されている材料や工程が設計変更等により変更されると、その材料や工程自体のコストは低減することができても、製品仕様の一部を満足することができなくなり、他の材料や工程において追加の対策が必要になり、それにより開発期間の増加や追加費用が発生して製品コストが上昇することがある。従って、製品コストを最小にするための材料や工程の設計パラメータの決定に際しては、設計パラメータ間の相互の関係を考慮して全体最適となるように対策する必要がある。
特許文献1では、製品機能及び設計パラメータ間の相互作用をモデル化し、製造ばらつきを考慮した設計パラメータの適性化処理を行うが、過去の履歴情報に無い新規な設計変更を検討する場合、設計者の知見によってモデル化をせざるを得ず、前述のような部分最適な対策に陥る可能性がある。
本発明はこうした背景に鑑みてなされたものであり、設計パラメータ間の相互の関係を考慮しつつ全体最適となるように製品コストを最小化する設計パラメータの決定を支援する、製品設計パラメータ決定支援装置、及び決定支援方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の一つは、製品設計パラメータ決定支援装置であって、設計対象製品に関する情報を受け付ける情報受付部と、前記情報受付部が受け付けた、一つ以上の材料及び一つ以上の工程の少なくともいずれかの設計パラメータとコスト情報とに基づき材料や工程のコストを求め、求めた前記コストの総和を求めることにより製品コストを求める製品コスト算出部と、前記情報受付部が受け付けた、前記設計パラメータの値を決定する因子の中から、複数の前記設計パラメータに共通する前記因子である共通因子と前記共通因子を介して相互関係を持つ前記設計パラメータである相互関係設計パラメータとを抽出する相互関係抽出部と、前記製品コスト算出部が求めた前記製品コストを出力する製品コスト情報出力部と、前記共通因子と前記相互関係設計パラメータとを出力する相互関係情報出力部と、を備える。
本発明によれば、製品設計パラメータ間の相互の関係を考慮しつつ全体最適となるように製品コストを最小化する設計パラメータの決定を支援することができる。
第1実施形態の決定支援装置のハードウェア構成を示す図である。 第1実施形態の決定支援装置の機能を示す図である。 設計パラメータ情報の一例である。 コスト情報の一例である。 決定因子情報の一例である。 製品コスト情報の一例である。 共通因子抽出情報の一例である。 相互関係情報の一例である。 相互関係情報の他の出力例(二次元表形式)である。 設計パラメータ決定手順を説明するフローチャートである。 相互関係設計パラメータの複数の組合せについて可変域の値を考察している様子を示す図である。 設計パラメータの標準値や可変域の再入力を受け付けている様子を説明する図である。 コスト情報の再入力を受け付けている様子を説明する図である。 相互関係設計パラメータの可変域等を再設定する前後の製品コストの最小値を比較した表である。 設計パラメータの可変域等を再設定する前後における相互関係設計パラメータの値を比較した表である。 第2実施形態の設計支援装置の機能を示す図である。 第2実施形態の設計パラメータ情報の一例である。 第2実施形態の相互関係情報の一例である。 第2実施形態の相互関係情報の他の出力例(二次元表形式)である。 第2実施形態の設計パラメータ決定手順を説明するフローチャートである。
以下、実施形態につき図面を参照しつつ説明する。以下の説明において、同一のまたは類似する構成に同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。
[第1実施形態]
図1に第1実施形態として説明する製品設計パラメータ決定支援装置(以下、設計支援
装置10と称する。)のハードウェア構成を、また図2に設計支援装置10の機能(ソフトウェア構成)を示す。設計支援装置10は、製品の設計者等のユーザから製品設計パラメータ(以下、設計パラメータと称する。)や製品コストに関する情報を受け付け、設計パラメータの相互関係や、受け付けた情報に基づき求めた製品コストを示しつつ、ユーザが行う設計パラメータの決定作業を支援する。
ここで設計パラメータとは、直接測定することが可能な指標であり、例えば、製品の構造に関する設計パラメータである構造設計パラメータや、製品の製造方法に関する設計パラメータである工程設計パラメータを含む。前者の構造設計パラメータの全部または一部は、例えば、BOM(Bill of Material:部品表)から取得することができる。また後者の工程設計パラメータの全部または一部は、例えば、BOP(Bill of Process:工程表
)から取得することができる。
図1のハードウェア構成に示すように、設計支援装置10は、プロセッサ11、主記憶装置12、補助記憶装置13、入力装置14、出力装置15、及び通信装置16を備えており、情報処理装置(コンピュータ)として機能する。尚、設計支援装置10は、例えば、クラウドシステム(Cloud System)により提供されるクラウドサーバ(Cloud Server)のような仮想的な情報処理資源を用いて実現されるものであってもよい。また設計支援装置10は、例えば、互いに協調して動作する、通信可能に接続された複数の情報処理装置によって実現されるものであってもよい。
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)を用いて構成されている。主記憶装置12は、プログラムやデータを記憶する装置であり、例えば、ROM(Read Only Memory)(SRAM(Static Random Access Memory)、NVRAM(Non Volatile RAM)
、マスクROM(Mask Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)等)、RA
M(Random Access Memory)(DRAM(Dynamic Random Access Memory)等)等である。補助記憶装置13は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)、フラッシュメモ
リ(Flash Memory)、SSD(Solid State Drive)、光学式記憶装置(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等)等である。補助記憶装置13に格納されて
いるプログラムやデータは、随時、主記憶装置12に読み込まれる。
入力装置14は、ユーザから情報を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、キーボード、マウス、カードリーダ、タッチパネル等である。出力装置15は、情報を出力(表示出力、音声出力、印字出力等)することによりユーザに情報を提供するユーザインタフェースであり、例えば、各種情報を可視化する表示装置(LCD(Liquid Crystal
Display)、グラフィックカード等)や音声出力装置(スピーカ)、印字装置等である。通信装置16は、通信ネットワーク等の通信手段を介して他の装置と通信する通信インタフェースであり、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線通信モジュール、USB(Universal Serial Interface)モジュール、シリアル通信モジュール等である。通信装置16は、通信可能に接続する他の装置から情報を受信する入力装置として機能させることもできる。また通信装置16は、通信可能に接続する他の装置に情報を送信する出力装置として機能させることもできる。
図2に示すように、設計支援装置10は、記憶部105、情報受付部110、製品コスト算出部120、相互関係抽出部130、及び結果出力部140を含む。これらの機能は、プロセッサ11が、主記憶装置12に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。上記プログラムは、例えば、記録媒体に記録して配布することができる。また上記プログラムは、例えば、上記プログラムを蓄積管理する配信サーバ装置から通信ネットワーク等の通信設備を介して設計支援装置10にダウンロードすることに
より配布することができる。このことは後述する第2実施形態の設計支援装置10の機能を実現するプログラムについても同様である。
尚、設計支援装置10は、上記の機能に加えて、例えば、オペレーティングシステム、ファイルシステム、デバイスドライバ、DBMS(DataBase Management System)等の他の機能をさらに備えていてもよい。設計支援装置10は、各種の情報(データ)を、例えば、データベースのテーブルやファイルとして記憶する。
同図に示すように、記憶部105は、設計パラメータ情報151、コスト情報152、決定因子情報153、製品コスト算出方法154、製品コスト情報155、共通因子抽出情報156、及び相互関係情報157を記憶する。
情報受付部110は、製品に関する情報をユーザ等から受け付ける。同図に示すように、情報受付部110は、設計パラメータ情報受付部111、コスト情報受付部112、及び決定因子情報受付部113の各機能を含む。
上記機能のうち、設計パラメータ情報受付部111は、設計対象製品について設計パラメータに関する情報(以下、設計パラメータ情報と称する。)の入力を受け付ける。設計パラメータ情報受付部111が受け付けた設計パラメータ情報は、記憶部105が設計パラメータ情報151として記憶する。尚、以下では、設計対象製品が金属材料を用いて製造されるものである場合を例として説明する。
図3に設計パラメータ情報151の一例を示す。同図に示すように、設計パラメータ情報151は、No310、分類311、設計パラメータ名312、単位313、標準値314、及び可変域315の各項目を有する一つ以上のレコードで構成される。
上記項目のうち、No310には、レコード番号が設定される。分類311には、設計パラメータ名312で特定される設計パラメータがいずれの分類(本例では、特定の材料や特定の工程)に属するかを示す情報(以下、分類と称する。)が設定される。
設計パラメータ名312には、設計パラメータを特定する情報(設計パラメータの名称や種類等。以下、設計パラメータ名と称する。)が設定される。本例では、設計パラメータ名312に、材料の使用量、材料の使用頻度、工程に要する時間(作業時間、操業時間等)、工程の稼働率、工程で使用する装置の台数、装置のサイクルタイム、工程の標準作業時間等が設定される。尚、設計パラメータの抜けや漏れを防ぐため、設計パラメータ名312の内容は、例えば、4M(Man、Material、Machine、Method)の観点で設定することが好ましい。また本例では、設計パラメータとして、材料の使用量(材料A使用量、材料B使用量、材料C使用量)を設定しているが、コストの算出精度を高めるべく、設計パラメータとして、最終的な出荷製品に含まれる材料の使用量や、製造工程において失われ出荷製品には含まれない量であるロス量等を設定してもよい。また材料の設計パラメータとして、製造工程で発生する消耗品に関する設計パラメータを設定してもよい。上記の消耗品としては、例えば、ガス、油、ウエスのように寿命の短いもの、金型や切削工具のように寿命の長いもの等がある。
単位313には、標準値314や可変域315に設定される値の単位を示す情報が設定される。標準値314には、設計パラメータ名312がとる標準的な値(例えば、過去のデータ等から経験的に取得された値(平均値)等)が設定される。可変域315には、設計パラメータ名312が取り得る値の範囲を示す情報(以下、可変域と称する。)が設定される。可変域315には、例えば、上限値のみ、下限値のみ、上限値及び下限値、離散的な値等の様々な態様で設計パラメータの取り得る値が設定される。
図2に戻り、情報受付部110のコスト情報受付部112は、製品コストの算出に用いる情報(以下、コスト情報と称する。)の入力を受け付ける。受け付けたコスト情報は、記憶部105がコスト情報152として記憶する。コスト情報は、例えば、材料単価、直接労務費単価、直接経費等の直接費に関する情報、装置価格、間接労務費単価、間接経費等の間接費に関する情報等である。
図4にコスト情報152の一例を示す。同図に示すように、コスト情報152は、コスト項目411、単位412、及び値413の各項目を有する一つ以上のレコードで構成される。
コスト項目411には、コストの内容を特定する情報(以下、コスト項目と称する。)が設定される。本例では、コスト項目411に、各材料に用いる材料の単価、各工程の単価の内訳(直接値、間接費)を設定している。単位412には、値413に設定される値の単位を示す情報が設定される。値413には、コスト項目411に対応する値が設定される。
図2に戻り、決定因子情報受付部113は、設計パラメータの値を決定する根拠となる因子(以下、決定因子と称する。)に関する情報(以下、決定因子情報と称する。)の入力を受け付ける。受け付けた決定因子情報は、記憶部105が決定因子情報153として記憶する。
決定因子は、例えば、製品の仕様や製造工程の制約等である。前者の製品の仕様とは、製品に要求される機能や品質であり、例えば、硬度、強度(引張強度、圧縮強度)等の機械的特性、耐食性等の化学的特性、表面状態(疵、表面粗さ)、寸法、形状、重量等である。後者の製造工程の制約とは、例えば、経営環境(投資能力、人員体制など)や保有資産状況(設備、敷地面積など)を考慮した際に変更することが事実上困難な制約であり、例えば、投資可否、人員数、装置能力、装置台数等である。尚、一つの設計パラメータに対して決定因子が複数存在する場合、決定因子情報受付部113は全ての決定因子についての決定因子情報の入力を受け付ける。
図5に決定因子情報153の一例を示す。同図に示すように、決定因子情報153は、分類511、設計パラメータ名512、及び決定因子513の各項目を有する一つ以上のレコードで構成される。
上記項目のうち、分類511には、前述した分類が設定される。設計パラメータ名512には、前述した設計パラメータ名が設定される。決定因子513には、決定因子を特定する情報(以下、決定因子名と称する。)が設定される。
尚、決定因子を製品の仕様や製造工程の制約のレベルまで明確化し、同じ意味の決定因子名は同じ表記にする等、決定因子名の種類は可能な限り限定することが望ましい。そのようにすることで、後述する、決定因子情報受付部113が受け付けた決定因子の中から相互関係抽出部130が複数存在する決定因子を抽出する手順における抜けや漏れを防ぐことができる。
図2に戻り、製品コスト算出部120は、設計パラメータ情報151やコスト情報152に基づき各材料のコストや各工程のコストを求め、これらのコストを総和することで製品のコスト(以下、製品コストと称する。)を求める。
製品コスト算出部120は、例えば、材料のコストの一部を、材料単価と材料使用量の
積から求める。また製品コスト算出部120は、工程のコストの一部を、例えば、労務費単価と標準作業時間の積から求める。尚、コストの算出方法は1通りではなく、製品形態や製造実態に合わせ、設計パラメータ情報151やコスト情報152に基づきユーザが設定することができる。
同図に示すように、製品コスト算出部120は、製品コスト算出方法設定部121及び製品コスト算出処理部122の各機能を含む。
製品コスト算出方法設定部121は、ユーザから製品コストを求めるための算出式等の製品コストの算出方法(以下、製品コスト算出方法と称する。)の設定を受け付ける。製品コスト算出方法設定部121が受け付けた製品コスト算出方法は、記憶部105が製品コスト算出方法154として記憶する。
製品コスト算出処理部122は、製品コスト算出方法設定部121が受け付けた製品コスト算出方法に基づき製品コストを求める。製品コスト算出処理部122が求めた製品コストは、記憶部105が製品コスト情報155として記憶する。尚、記憶部105が、製品コスト算出方法についても製品コスト情報155として記憶するようにしてもよい。
図6に製品コスト情報155の一例を示す。同図に示すように、製品コスト情報155は、製品コスト算出項目611及びコスト612の各項目を有する一つ以上のレコードで構成される。
製品コスト算出項目611には、製品コストの算出に用いる項目を特定する情報(以下、製品コスト算出項目と称する。)が設定される。コスト612には、製品コスト算出項目に対応する値や計算式(製品コスト算出方法)が設定される。尚、製品コスト算出項目611やコスト612の内容は、製品の形態や製造の実態等に合わせてユーザが設定することができる。
図2に戻り、同図に示すように、相互関係抽出部130は、共通因子抽出部131と相互関係情報生成部132とを含む。
共通因子抽出部131は、決定因子情報153の中から、複数の設計パラメータ(設計パラメータ名512)について設定されている決定因子(以下、共通因子と称する。)を抽出する。共通因子抽出部131が抽出した共通因子は、記憶部105が共通因子抽出情報156として記憶する。
図7に共通因子抽出情報156の一例を示す。共通因子抽出情報156の各項目の構成は、前述した決定因子情報153と同様である。本例の場合、共通因子抽出部131は、決定因子情報153に基づき、「引張強度」、「表面状態(疵)」、及び「寸法」を共通因子として抽出している。同図では共通因子を強調表示している。
相互関係情報生成部132は、共通因子抽出情報156に基づき、共通因子ごとに、共通因子を介して相互関係を有する設計パラメータ(以下、相互関係設計パラメータと称する。)を検索し、その検索結果をまとめた情報(以下、相互関係情報と称する。)を生成する。相互関係情報生成部132が生成した相互関係情報は、記憶部105が相互関係情報157として記憶する。
図8は、図7の共通因子抽出情報156に基づき相互関係情報生成部132が生成する相互関係情報157である。同図に示すように、相互関係情報157は、決定因子811及び相互関係設計パラメータ812の各項目を含む一つ以上のレコードで構成される。
決定因子811には、共通因子抽出部131が抽出した共通因子を特定する情報が設定される。相互関係設計パラメータ812には、共通因子に対応する相互関係設計パラメータを特定する情報が設定される。
本例では、相互関係情報生成部132は、「引張強度」という共通因子について相互関係を有する、「材料A使用量」、「材料B使用量」、「材料C使用量」、及び「装置F処理温度」を相互関係設計パラメータとして抽出している。また相互関係情報生成部132は、「表面状態(疵)」という共通因子について相互関係を有する、「工程1切断量」、「工程4切削量」、及び「工程7研磨量」を相互関係設計パラメータとして抽出している。また相互関係情報生成部132は、「寸法」という共通因子について相互関係を有する、「工程1切断量」、「工程2消耗品E使用頻度」を相互関係設計パラメータとして抽出している。
図2に戻り、結果出力部140は、製品コスト情報出力部141及び相互関係情報出力部142を含む。
製品コスト情報出力部141は、製品コスト算出部120が生成した製品コスト情報155を出力装置15に出力する。製品コスト情報出力部141は、例えば、図6に示す製品コスト情報155の内容を同図に示すイメージで出力装置15に出力する。
相互関係情報出力部142は、相互関係抽出部130が生成した相互関係情報157を出力装置15に出力する。相互関係情報出力部142は、例えば、図8に示す相互関係情報157の内容を同図に示すイメージで出力装置15に出力する。
図9は、相互関係情報出力部142による、相互関係情報157の他の出力例である。本例では二次元表形式で設計パラメータの相互関係と共通因子を示している。同図の出力例によれば、ユーザは、設計パラメータ間の相互関係を視覚的に確認することができ、例えば、共通因子が正しいか、相互関係設計パラメータに抜けや漏れがないか等を容易に確認することができる。尚、相互関係情報157は、例えば、DSM(Design Structure Matrix)の表記方法に従った形式で出力してもよい。その場合、設計パラメータ間の入出
力関係が明確になり、ユーザは、工程の全体を俯瞰しつつ、共通因子が正しいか、相互関係設計パラメータに抜けや漏れがないか等を容易に確認することができる。
図10は、ユーザが製品の開発等に際して設計支援装置10を利用して設計パラメータを決定する際の手順(以下、設計パラメータ決定手順S1000と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに設計パラメータ決定手順S1000について説明する。
まず設計パラメータ情報受付部111が、ユーザから、開発対象製品等の、設計パラメータを決定しようとする製品(以下、設計対象製品と称する。)の設計パラメータ情報の入力を受け付ける。受け付けた設計パラメータ情報は、記憶部105が設計パラメータ情報151として記憶する(S1011)。
続いて、コスト情報受付部112が、ユーザから、設計対象製品のコスト情報の入力を受け付ける。受け付けたコスト情報は、記憶部105がコスト情報152として記憶する(S1012)。
続いて、決定因子情報受付部113が、ユーザから、設計パラメータについて決定因子情報の入力を受け付ける。受け付けた決定因子情報は、記憶部105が決定因子情報15
3として記憶する(S1013)。
続いて、製品コスト算出方法設定部121は、製品コスト算出方法をユーザから受け付ける(S1014)。製品コスト算出方法設定部121は、例えば、製品コスト情報155の内容を出力装置15に表示しつつ、上記算出方法をユーザから受け付ける。製品コスト算出方法設定部121が受け付けた製品コスト算出方法は、記憶部105が製品コスト算出方法154または製品コスト情報155として記憶する。
続いて、製品コスト算出処理部122が、製品コスト算出方法に基づき、設計パラメータの値を可変域内で変化させた場合における製品コストを求めることにより、製品コストを最小にする設計パラメータの近似解を求め、製品コスト情報出力部141が、製品コスト算出処理部122が求めた結果を出力装置15に出力する(S1015)。尚、製品コスト算出処理部122は、例えば、線形計画法や混合整数線形計画法、二次計画法等の既存の計算手法を用いて上記近似解を求める。製品コスト情報出力部141は、例えば、製品コスト情報155の全体を表示することにより上記結果を出力する。
続いて、ユーザが、製品コスト算出処理部122が算出した製品コストの最小値が、予め設定された製品コストの目標値(以下、目標コストと称する。)以下であるか否かを判断する(S1016)。尚、予め記憶部105に上記目標コストを記憶しておき、製品コスト算出処理部122が上記の判断を自動的に行って判断の結果を出力装置15に出力するようにしてもよい。
製品コストの最小値が目標コスト以下である場合(S1016:YES)、ユーザは、上記製品コストの最小値の算出に用いた設計パラメータの値を設計対象製品の設計パラメータの値として採用することを決定する。この場合、設計パラメータ決定手順S1000は終了する。尚、この場合、例えばユーザは、決定した設計パラメータの値に基づき設計対象製品を実際に試作し、製品コストが目標コストを達成していることに加え、決定した設計パラメータが他の全ての製品仕様を満足するものであることを確認する。製品コストの最小値が目標コスト以下でない場合(S1016:NO)、続いてS1017の手順に進む。
S1017では、相互関係抽出部130が相互関係情報157を生成する。具体的には、共通因子抽出部131が共通因子抽出情報156を生成し、相互関係情報生成部132が共通因子抽出情報156に基づき相互関係情報157を生成する。相互関係情報出力部142は、生成された相互関係情報157を出力装置15に出力する。
続いて、ユーザが、相互関係情報157を参照し、相互関係設計パラメータの可変域を再設定すべく、追加の実験や解析、考察等を実施する(S1018)。この手順の詳細については後述する。
続いて、設計パラメータ情報受付部111が、相互関係設計パラメータについて、ユーザから、設計パラメータの標準値や可変域の再入力を受け付ける(S1019)。設計パラメータ情報受付部111が受け付けた再入力の内容は、記憶部105が設計パラメータ情報151に反映(再設定)する。この手順の詳細については後述する。
続いて、コスト情報受付部112が、相互関係設計パラメータである設計パラメータについて、ユーザからコスト情報152の再入力を受け付ける(S1020)。コスト情報受付部112が受け付けた再入力の内容は、記憶部105がコスト情報152に反映(再設定)する。この手順の詳細については後述する。
続いて、製品コスト算出方法設定部121が、S1019で再設定された設計パラメータ情報151とS1020で再設定されたコスト情報152とに基づき、製品コスト算出方法を再設定する(S1021)。製品コスト算出方法設定部121が再設定したコスト算出方法の内容は、記憶部105が製品コスト算出方法154または製品コスト情報155に反映(再設定)する。
続いて、再設定された設計パラメータ情報151、コスト情報152、及び製品コスト算出方法に基づき、製品コスト算出処理部122が、設計パラメータの値を可変域内で変化させた場合に製品コストを最小にする設計パラメータの近似解を求め、製品コスト情報出力部141が、求めた結果を出力装置15に出力する(S1022)。S1015と同様、製品コスト算出処理部122は、例えば、線形計画法や混合整数線形計画法、二次計画法等の既存の計算手法を用いて上記近似解を求める。製品コスト情報出力部141は、例えば、製品コスト情報155の全体を表示することにより上記結果を出力する。
続いて、S1016と同様、ユーザが、製品コスト算出処理部122が算出した製品コストの最小値が目標コスト以下であるか否かを判断する(S1023)。尚、前述と同様、予め記憶部105に上記目標コストを記憶させておき、製品コスト算出処理部122が上記の判断を自動的に行って判断の結果を出力装置15に出力するようにしてもよい。
製品コストの最小値が目標コスト以下である場合(S1023:YES)、ユーザは上記製品コストの最小値の算出に用いた設計パラメータの値を設計対象製品の設計パラメータの値として採用する。この場合、設計パラメータ決定手順S1000は終了する。尚、前述と同様、例えばユーザは、決定した設計パラメータの値に基づき設計対象製品を実際に試作し、製品コストが目標コストを達成していることに加え、決定した設計パラメータが他の全ての製品仕様を満足するものであることを確認する。製品コストの最小値が目標コスト以下でない場合(S1023:NO)、続いてS1024の手順に進む。
S1024では、ユーザは、設計対象製品について、材料や工程の変更を行う。尚、S1022で求めた製品コストの最小値が目標コストを満足しないことは、S1011で入力した設計パラメータでは目標コストを達成することが不可能であることを意味しており、材料や工程についての少なくとも一部の設計パラメータを変更する必要がある。S1024で設計パラメータを変更した後は、S1011からの手順を繰り返す。
図11は、図10のS1018の手順を説明する図である。同図は、相互関係設計パラメータの値を複数の組合せの中から選択することが可能であり、共通因子1113として「表面状態(疵)」が、相互関係設計パラメータ1112として「工程1切断量」、「工程4切削量」、及び「工程7研磨量」が、夫々存在する場合に、相互関係設計パラメータの複数の組合せについて可変域の値を考察している様子を示す図である。
ここで共通因子1113である「表面状態(疵)」を、その仕様値である「残疵無し」を満足するように設定するための「工程1切断量」、「工程4切削量」、及び「工程7研磨量」の値の組合せは一つのみではなく、同図に示すように、複数の組合せが存在することがある。ユーザは結果出力部140が表示する相互関係情報157を利用することで、相互関係設計パラメータが取り得る複数の組合せを明確にするためにユーザが行う追加の実験や解析、考察の実施を支援することができる。
図12は、図10のS1019の手順を説明する図であり、設計パラメータ情報受付部111が、相互関係設計パラメータである設計パラメータについて、ユーザから、設計パラメータの標準値や可変域の再入力を受け付けている様子を説明する図である。
本例では、設計パラメータ情報受付部111は、「表面状態(疵)」を共通因子とする相互関係設計パラメータである「工程1切断量」、「工程4切削量」、及び「工程7研磨量」について、標準値314または可変域315の再入力を受け付けて設計パラメータ情報151を再設定している。
尚、相互関係設計パラメータが取り得る複数の組合せがある場合、それらを包含するように可変域を設定してもよい。また一つの相互関係設計パラメータの標準値が他の相互関係設計パラメータの数式として表現できる場合、標準値314に数式を設定するようにしてもよい。例えば、同図においてNo310が50であるレコードでは、「工程1切断量」をx1、「工程4切削量」をx2と表した場合に、実験より求めた、「工程7研磨量」を次式で近似する数式が設定されている。
工程7研磨量=4/x1+7/x2
図13は、図10のS1019の手順を説明する図であり、コスト情報受付部112が、相互関係設計パラメータである設計パラメータについて、ユーザからコスト情報の再入力を受け付けている様子を説明する図である。本例では、コスト情報受付部112が、相互関係設計パラメータである「工程1切断量」、「工程4切削量」、及び「工程7研磨量」を含む工程のコスト情報の再入力を受け付けてコスト情報152を再設定している。
本例の場合、「工程1切断量」を変化させることにより生じる切断片単価、「工程4切削量」を変化させることにより生じる切削粉単価、「工程7研磨量」を変化させることにより生じる研磨単価を再設定している。このうち切断片単価は、「工程1切断量」の可変域をS1019で再設定した場合に、切断による材料ロスに伴うコスト変化分を算出するために用いる。また切削粉単価は、「工程4切削量」の可変域をS1019で再設定した場合に、切削による材料ロスに伴うコスト変化分を算出するために用いる。また研磨単価は、「工程7研磨量」の可変域をS1019で再設定した値にした場合に、研磨作業に伴うコスト変化分を算出するために用いる。
図14は、S1015で求めた製品コストの最小値とS1022で求めた製品コストの最小値とを比較した表である。尚、同図に示す値は、S1015で求めた製品コストの最小値を100としたときの相対値である。本例では、S1022で求めた製品コストの最小値は、S1015で求めた製品コストよりも9%低減している。ここでS1015で求めた製品コストは、製造ばらつきや従来設計で想定されている範囲のみを考慮して設定された設計パラメータの可変域を用いて算出されるものであり、従来の設計パラメータの決定方法で算出可能な製品コストである。一方、S1022で算出した製品コストは、相互関係設計パラメータの可変域を過去の履歴情報には無い新規な値に設定することにより算出したものである。このように、本実施形態の設計支援装置10によれば、従来方法では決定することができない、製品コストをより大きく低減することが可能な設計パラメータの値を見いだして決定することができる。
本実施形態の設計支援装置10により、従来方法よりもコストを低減する設計パラメータを決定できる理由をより具体的に説明する。
図12の再設定前の値に示すように、S1011の時点での「工程1切断量」の可変域は4.5〜5.5vol%、「工程4切削量」の可変域は1.8〜2.2vol%、「工程7研磨量」の可変域は4.3vol%以上であり、これらの値は、過去の履歴情報に基づき、製造ばらつきや従来設計で想定されている範囲に基づき設定された値である。
一方、S1017において、共通因子として「表面状態(疵)」が抽出され、図12に示すように、S1018では、共通因子の仕様値である「残疵無し」を満足するように「
工程1切断量」、「工程4切削量」、及び「工程7研磨量」の可変域が追加の実験により見直された。その結果、図12の再設定後の値に示すように、「工程1切断量」、「工程4切削量」、「工程7研磨量」を、S1011で設定した値から変化させてもよいことが明らかとなった。
図15は、S1015とS1022の夫々において求めた最小値に対応する、「工程1切断量」、「工程4切削量」、及び「工程7研磨量」の値を比較した表である。ここでS1022で決定した設計パラメータの値とS1015で決定した設計パラメータの値とを比較すると、「工程1切断量」については4.5から10.0に増加し、「工程4切削量」については1.8から4.0に増加し、「工程7研磨量」については4.3から2.2に減少している。これは「工程1切断量」と「工程4切削量」を増やすことによる材料ロスに伴うコストの増分よりも、「工程7研磨量」で切削量を減らすことによるコストの低減分が大きかったことを示している。
即ち、S1019において相互関係を持つ設計パラメータの可変域を再設定することができたのは、S1018において、ユーザが相互関係情報157を参照して共通因子と相互関係設計パラメータを確認することにより、相互関係設計パラメータの可変域を再設定するための追加の実験、解析、考察を実施するきっかけが生じたためである。このように、過去の履歴情報や過去の事例に無い新規な設計変更を実施しようとする場合、共通因子がその仕様を満たすように、相互関係設計パラメータを最適化することが製品コストを最小化するために有効である。
以上の通り、本実施形態の設計支援装置10によれば、複数の材料や複数の工程の影響を受ける製品仕様を共通因子として抽出し、共通因子を介して相互関係を持つ相互関係設計パラメータの可変域を再設定することにより、従来よりも製品コストが低減される設計パラメータを決定することができる。また本実施形態の設計支援装置10によれば、過去の履歴情報に無い新規な設計変更を実施する場合においても、製品コストが最小となる設計パラメータの値を効率よく決定することができる。
[第2実施形態]
続いて第2実施形態について説明する。第1実施形態では、共通因子が複数抽出された場合、夫々の共通因子に対して設計パラメータの可変域を再設定するための追加の実験、解析、考察を行う必要があり、第1実施形態には、設計パラメータの決定に要する人的並びに時間的な負荷が大きいという課題がある。
そこで第2実施形態では、設計パラメータの決定をより効率よく行えるようにするため、製品コストに対する影響度によって共通因子を順位付けし、製品コストに対する影響度の高い共通因子から、当該共通因子に対応する相互関係設計パラメータの可変域を再設定するための追加の実験や解析、考察を実施するようにすることで、設計パラメータの決定に要する時間の短縮化を図る。
図16は、第2実施形態の設計支援装置10の機能(ソフトウェア構成)を示す。尚、第2実施形態の設計支援装置10のハードウェア構成は第1実施形態の設計支援装置10のハードウェア構成と同様であるので説明を省略する。
第2実施形態の設計支援装置10は、第1実施形態の設計支援装置10と同等の機能を備える。また第2実施形態の設計支援装置10は、第1実施形態の設計支援装置10の機能に加えて、製品コスト算出部120が、さらに設計パラメータ毎の製品コストへの影響度(以下、製品コスト感度と称する。)を求める製品コスト感度算出部125を備える。また第2実施形態の設計支援装置10の相互関係情報生成部132は、製品コスト感度の
情報を含んだ相互関係情報157を生成する。また第2実施形態の設計支援装置10の相互関係情報出力部142は、製品コスト感度の情報を含んだ相互関係情報157を出力する。
製品コスト感度算出部125は、設計パラメータ情報151とコスト情報152とに基づき製品コスト感度を求める。製品コスト感度は、前述の通り設計パラメータ毎の製品コストへの影響度であり、製品コスト感度は、設計パラメータの値が変化したときの製品コストの変化分を表す指標である。製品コスト感度の高い設計パラメータほど、設計パラメータの値が可変域内で変化したときの製品コストの変化分が大きい。
尚、製品コスト感度の算出方法は一通りに限られず、製品形態や製造実態に合わせてユーザが決定することができる。例えば、製品コスト感度算出部125は、設計パラメータの標準値を可変域において変化させたときに取り得る製品コストの最大値と最小値の差分をその設計パラメータの製品コスト感度として求める。
図17は、第2実施形態の記憶部150が記憶する設計パラメータ情報151の一例である。同図に示すように、第2実施形態の設計パラメータ情報151は、第1実施形態の設計パラメータ情報151が有する各項目に加えて、製品コスト感度316の項目をさらに有する。製品コスト感度316には、設計パラメータ名312に設定された設計パラメータ名で特定される設計パラメータの製品コスト感度が設定される。
図18は、第2実施形態の記憶部105が記憶する相互関係情報157である。同図に示すように、第2実施形態の相互関係情報157は、第1実施形態の相互関係情報157が有する各項目に加えて、製品コスト感度が設定される項目である製品コスト感度813目をさらに有する。
第2実施形態の相互関係情報出力部142は、例えば、図18に示す相互関係情報157を出力装置15に出力する。このように決定因子及び相互関係設計パラメータに対応づけて製品コスト感度をユーザに提示することで、ユーザは、製品コストに対する影響度の高い共通因子から先に、当該共通因子に対応する相互関係設計パラメータの可変域を再設定するための追加の実験や解析、考察を実施することができる。そのため、ユーザは効率よく設計パラメータを決定することができ、設計パラメータの決定に要する人的並びに時間的な負荷を軽減することができる。
図18の相互関係情報157を利用してユーザが設計パラメータを決定する事例を示す。例えば、図18の相互関係情報157をユーザが利用する場合、ユーザは、製品コスト感度が最も高い相互関係設計パラメータである「工程4切削量」に対応する共通因子「表面状態(疵)」に対し、その相互関係設定パラメータである「工程1切断量」、「工程4切削量」、及び「工程7研磨量」の可変域を優先的に見直す。
続いて、ユーザは、製品コスト感度が2番目に高い相互関係設計パラメータである「材料A使用量」に対応する共通因子「引張強度」に対し、その相互関係設定パラメータである「材料A使用量」、「材料B使用量」、「材料C使用量」、及び「装置F処理温度」の可変域を見直す。以下同様に、ユーザは、製品コスト感度が高い順に相互関係設計パラメータの可変域を見直す。
図19は、第2実施形態の結果出力部140が出力する相互関係情報157の他の出力例である。本例では、二次元表形式で設計パラメータの相互関係と共通因子、及び製品コスト感度を示している。この二次元表形式の出力例によれば、ユーザは、設計パラメータ間の相互関係を製品コスト感度とともに視覚的に確認することができる。尚、相互関係情
報157は、例えば、DSMの表記方法に従った形式で出力してもよい。
図20は、ユーザが製品の開発等に際して第2実施形態の設計支援装置10を利用して設計パラメータを決定する際の手順(以下、設計パラメータ決定手順S2000と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに設計パラメータ決定手順S2000について説明する。
まず同図におけるS2011〜S2013の処理は、図10に示した第1実施形態の設計パラメータ決定手順S1000におけるS1011〜S1013の処理と同様であり、ここでは説明を省略する。
S2014では、製品コスト算出方法設定部121は、製品コスト算出方法と製品コスト感度算出方法とをユーザから受け付ける。製品コスト算出方法設定部121が受け付けた製品コスト算出方法は、記憶部105が製品コスト情報155として記憶する。また製品コスト算出方法設定部121が受け付けた製品コスト感度算出方法は、記憶部105が製品コスト感度算出方法160として記憶する。
続くS2015では、図10に示した第1実施形態の設計パラメータ決定手順S1000におけるS1015と同様に、製品コスト算出処理部122が、製品コスト算出方法に基づき、設計パラメータの値を可変域内で変化させた場合における製品コストを求め、製品コストを最小にする設計パラメータの近似解を求め、製品コスト情報出力部141が、製品コスト算出処理部122が求めた結果を出力装置15に出力する。尚、製品コスト算出処理部122は、例えば、線形計画法や混合整数線形計画法、二次計画法等の既存の計算手法を用いて上記近似解を求める。製品コスト情報出力部141は、例えば、製品コスト情報155の全体を表示することにより上記結果を出力する。
続くS2016では、図10に示した第1実施形態の設計パラメータ決定手順S1000におけるS1016と同様に、ユーザが、製品コスト算出処理部122が算出した製品コストの最小値が目標コスト以下であるか否かを判断する。尚、予め記憶部105に上記目標コストを記憶させておき、製品コスト算出処理部122が上記の判断を自動的に行って判断の結果を出力装置15に出力するようにしてもよい。
製品コストの最小値が目標コスト以下である場合(S2016:YES)、ユーザは、上記製品コストの最小値の算出に用いた設計パラメータの値を設計対象製品の設計パラメータの値として採用することを決定する。この場合、設計パラメータ決定手順S2000は終了する。尚、この場合、例えばユーザは、決定した設計パラメータの値に基づき設計対象製品を実際に試作し、製品コストが目標コストを達成していることに加え、決定した設計パラメータが他の全ての製品仕様を満足するものであることを確認する。製品コストの最小値が目標コスト以下でない場合(S2016:NO)、続いてS2017の手順に進む。
S2017では、図10に示した第1実施形態の設計パラメータ決定手順S1000におけるS1017と同様に、相互関係抽出部130が、相互関係情報157を生成する。具体的には、共通因子抽出部131が共通因子抽出情報156を生成し、また製品コスト感度算出部125は、製品コスト感度算出方法160により各設計パラメータの製品コスト感度を求め、これらの情報に基づき相互関係情報生成部132が相互関係情報157を生成する。相互関係情報出力部142は、生成された相互関係情報157を出力装置15に出力する。
続いて、ユーザは、相互関係情報157を参照し、製品コスト感度が最大の相互関係設
計パラメータ(S2018〜S2024のループの2回目以降は未選択の相互関係設計パラメータの中で製品コスト感度が最大のもの)を1つ選択し、相互関係設計パラメータの可変域を再設定すべく、追加の実験や解析、考察等を実施する(S2018)。
続いて、図10に示した第1実施形態の設計パラメータ決定手順S1000におけるS1019と同様に、設計パラメータ情報受付部111が、相互関係設計パラメータである設計パラメータについて、ユーザから、設計パラメータの標準値や可変域の再入力を受け付ける(S2019)。設計パラメータ情報受付部111が受け付けた再入力の内容は、記憶部105が設計パラメータ情報151に反映(再設定)する。
続いて、図10に示した第1実施形態の設計パラメータ決定手順S1000におけるS1020と同様に、コスト情報受付部112が、相互関係設計パラメータである設計パラメータについて、ユーザからコスト情報152の再入力を受け付ける(S2020)。コスト情報受付部112が受け付けた再入力の内容は、記憶部105がコスト情報152に反映(再設定)する。
続いて、図10に示した第1実施形態の設計パラメータ決定手順S1000におけるS1021と同様に、製品コスト算出方法設定部121が、S1019で再設定された設計パラメータ情報151とS1020で再設定されたコスト情報152とに基づき、製品コスト算出方法を再設定する(S2021)。製品コスト算出方法設定部121が再設定したコスト算出方法の内容は、記憶部105が製品コスト情報155に反映(再設定)する。
続いて、図10に示した第1実施形態の設計パラメータ決定手順S1000におけるS1022と同様に、再設定された設計パラメータ情報151、コスト情報152、及び製品コスト算出方法に基づき、製品コスト算出処理部122が、設計パラメータの値を可変域内で変化させた場合に製品コストを最小にする設計パラメータの近似解を求め、製品コスト情報出力部141が、求めた結果を出力装置15に出力する(S2022)。S1015と同様に、製品コスト算出処理部122は、例えば、線形計画法や混合整数線形計画法、二次計画法等の既存の計算手法を用いて上記近似解を求める。製品コスト情報出力部141は、例えば、製品コスト情報155の全体を表示することにより上記結果を出力する。
続いて、S2016と同様に、ユーザが、製品コスト算出処理部122が算出した製品コストの最小値が目標コスト以下であるか否かを判断する(S2023)。尚、第1実施形態のときと同様に、予め記憶部105に上記目標コストを記憶しておき、製品コスト算出処理部122が上記の判断を自動的に行って判断の結果を出力装置15に出力するようにしてもよい。
製品コストの最小値が目標コスト以下である場合(S2023:YES)、ユーザは、上記製品コストの最小値の算出に用いた設計パラメータの値を設計対象製品の設計パラメータの値として採用する。この場合、設計パラメータ決定手順S1000は終了する。尚、第1実施形態のときと同様に、例えば、ユーザは、決定した設計パラメータの値に基づき設計対象製品を実際に試作し、製品コストが目標コストを達成していることに加え、決定した設計パラメータが他の全ての製品仕様を満足するものであることを確認する。一方、製品コストの最小値が目標コスト以下でない場合(S2023:NO)、続いてS2024の手順に進む。
S2024では、ユーザは、相互関係情報157の全ての共通因子について相互関係設計パラメータの可変域を再設定したかを確認する。相互関係設計パラメータの可変域を再
設定するための追加の実験、解析、考察を実施していない共通因子がある場合(S2024:NO)、処理はS2018に戻る。一方、相互関係設計パラメータの可変域を再設定するための追加の実験、解析、考察を実施していない共通因子が無い場合(S2024:YES)、処理はS2025に進む。
S2025では、図10に示した第1実施形態の設計パラメータ決定手順S1000におけるS1024と同様に、ユーザは、設計対象製品について、材料や工程の変更を行う。S2025で設計パラメータを変更した後は、S2011からの手順を繰り返す。
以上に説明したように、第2実施形態の設計支援装置10は、決定因子及び相互関係設計パラメータに対応づけて製品コスト感度をユーザに提示するので、ユーザは、製品コストに対する影響度の高い共通因子を優先的に選択して、当該共通因子に対応する相互関係設計パラメータの可変域を再設定するための追加の実験や解析、考察を実施することができる。そのため、ユーザは効率よく設計パラメータを決定することができ、設計パラメータの決定に要する人的及び時間的な負荷を軽減することができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
以上、一実施形態について詳述したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また上記実施形態の構成の一部について、他の構成の追加や削除、置換をすることが可能である。
また上記の各構成、機能部、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、IC
カード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また上記の各図において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも実装上の全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。例えば、実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また以上に説明した設計支援装置10の各種機能部、各種処理部、各種データベースの配置形態は一例に過ぎない。各種機能部、各種処理部、各種データベースの配置形態は、設計支援装置10が備えるハードウェアやソフトウェアの性能、処理効率、通信効率等の観点から最適な配置形態に変更し得る。
また前述した各種のデータを格納するデータベースの構成(スキーマ(Schema)等)は、リソースの効率的な利用、処理効率向上、アクセス効率向上、検索効率向上等の観点から柔軟に変更し得る。
10 設計支援装置
105 記憶部
110 情報受付部
111 設計パラメータ情報受付部
112 コスト情報受付部
113 決定因子情報受付部
120 製品コスト算出部
121 製品コスト算出方法設定部
122 製品コスト算出処理部
125 製品コスト感度算出部
130 相互関係抽出部
131 共通因子抽出部
132 相互関係情報生成部
140 結果出力部
141 製品コスト情報出力部
142 相互関係情報出力部
151 設計パラメータ情報
152 コスト情報
153 決定因子情報
155 製品コスト情報
156 共通因子抽出情報
157 相互関係情報
160 製品コスト感度算出方法
S1000 設計パラメータ決定手順
S2000 設計パラメータ決定手順

Claims (15)

  1. 設計対象製品に関する情報を受け付ける情報受付部と、
    前記情報受付部が受け付けた、一つ以上の材料及び一つ以上の工程の少なくともいずれかの設計パラメータとコスト情報とに基づき材料や工程のコストを求め、求めた前記コストの総和を求めることにより製品コストを求める製品コスト算出部と、
    前記情報受付部が受け付けた、前記設計パラメータの値を決定する因子の中から、複数の前記設計パラメータに共通する前記因子である共通因子と前記共通因子を介して相互関係を持つ前記設計パラメータである相互関係設計パラメータとを抽出する相互関係抽出部と、
    前記製品コスト算出部が求めた前記製品コストを出力する製品コスト情報出力部と、
    前記共通因子と前記相互関係設計パラメータとを出力する相互関係情報出力部と、
    を備える、製品設計パラメータ決定支援装置。
  2. 請求項1に記載の製品設計パラメータ決定支援装置であって、
    前記製品コスト算出部は、前記設計パラメータの値を可変域内で変化させた場合における製品コストを求めることにより、前記製品コストを最小にする前記設計パラメータの近似解を求め、
    前記製品コスト情報出力部は、前記製品コスト算出部が求めた前記近似解を出力する、
    製品設計パラメータ決定支援装置。
  3. 請求項2に記載の製品設計パラメータ決定支援装置であって、
    前記情報受付部は、前記相互関係設計パラメータの可変域の再入力を受け付け、
    前記製品コスト算出部は、前記設計パラメータの値を再入力された前記可変域内で変化させた場合における製品コストを求めることにより、前記製品コストを最小にする前記設計パラメータの前記近似解を求める、
    製品設計パラメータ決定支援装置。
  4. 請求項3に記載の製品設計パラメータ決定支援装置であって、
    前記情報受付部は、前記相互関係設計パラメータに関する前記コスト情報の再入力を受け付け、
    前記製品コスト算出部は、再入力された前記コスト情報を用いて、前記設計パラメータの値を再入力された前記可変域内で変化させた場合における製品コストを求めることにより、前記製品コストを最小にする前記設計パラメータの前記近似解を求める、
    製品設計パラメータ決定支援装置。
  5. 請求項1に記載の製品設計パラメータ決定支援装置であって、
    前記製品コストの算出方法の設定を受け付ける製品コスト算出方法設定部をさらに備え、
    前記製品コスト算出部は、前記製品コストの算出方法に基づき前記製品コストを求める、
    製品設計パラメータ決定支援装置。
  6. 請求項1に記載の製品設計パラメータ決定支援装置であって、
    前記相互関係情報出力部は、前記共通因子と前記相互関係設計パラメータとを二次元表形式で出力する、
    製品設計パラメータ決定支援装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の製品設計パラメータ決定支援装置であって、
    前記製品コスト算出部は、前記情報受付部が受け付けた一つ以上の材料及び一つ以上の
    工程の少なくともいずれかの設計パラメータとコスト情報とに基づき材料や工程のコストを求め、求めた前記コストの総和を求めることにより製品コストを求めるとともに、前記設計パラメータの製品コストへの影響度を示す情報である製品コスト感度を求め、
    前記相互関係情報出力部は、前記共通因子、前記相互関係設計パラメータ、及び前記相互関係設計パラメータの前記製品コスト感度、を出力する、
    製品設計パラメータ決定支援装置。
  8. 請求項7に記載の製品設計パラメータ決定支援装置であって、
    前記相互関係情報出力部は、前記共通因子、前記相互関係設計パラメータ、及び前記相互関係設計パラメータの前記製品コスト感度、を二次元表形式で出力する、
    製品設計パラメータ決定支援装置。
  9. 情報処理装置が、
    一つ以上の材料及び一つ以上の工程の少なくともいずれかの設計パラメータとコスト情報とを受け付け、受け付けた前記設計パラメータと前記コスト情報とに基づき材料や工程のコストを求め、求めた前記コストの総和を求めることにより製品コストを求めるステップ、
    前記設計パラメータの値を決定する因子を受け付け、受け付けた前記因子の中から、複数の前記設計パラメータに共通する前記因子である共通因子と前記共通因子を介して相互関係を持つ前記設計パラメータである相互関係設計パラメータとを抽出するステップ、
    求めた前記製品コストを出力するステップ、及び、
    前記共通因子と前記相互関係設計パラメータとを出力するステップ、
    を備える、
    製品設計パラメータ決定支援方法。
  10. 請求項9に記載の製品設計パラメータ決定支援方法であって、
    前記情報処理装置が、
    前記設計パラメータの値を可変域内で変化させた場合における製品コストを求めることにより、前記製品コストを最小にする前記設計パラメータの近似解を求めるステップ、
    前記近似解を出力するステップ、
    をさらに実行する、
    製品設計パラメータ決定支援方法。
  11. 請求項10に記載の製品設計パラメータ決定支援方法であって、
    前記情報処理装置が、
    前記相互関係設計パラメータの可変域の再入力を受け付けるステップ、
    前記設計パラメータの値を再入力された前記可変域内で変化させた場合における製品コストを求めることにより、前記製品コストを最小にする前記設計パラメータの前記近似解を求めるステップ、
    をさらに実行する、
    製品設計パラメータ決定支援方法。
  12. 請求項11に記載の製品設計パラメータ決定支援方法であって、
    前記情報処理装置が、
    前記相互関係設計パラメータに関する前記コスト情報の再入力を受け付けるステップ、
    再入力された前記コスト情報を用いて、前記設計パラメータの値を再入力された前記可変域内で変化させた場合における製品コストを求めることにより、前記製品コストを最小にする前記設計パラメータの前記近似解を求めるステップ、
    をさらに実行する、
    製品設計パラメータ決定支援方法。
  13. 請求項9に記載の製品設計パラメータ決定支援方法であって、
    前記情報処理装置が、
    前記製品コストの算出方法の設定を受け付けるステップ、及び、
    前記製品コストの算出方法に基づき前記製品コストを求めるステップ、
    をさらに実行する、
    製品設計パラメータ決定支援方法。
  14. 請求項9に記載の製品設計パラメータ決定支援方法であって、
    前記情報処理装置が、
    前記共通因子と前記相互関係設計パラメータとを二次元表形式で出力するステップ、
    をさらに実行する、
    製品設計パラメータ決定支援方法。
  15. 請求項9乃至14のいずれか一項に記載の製品設計パラメータ決定支援方法であって、
    前記情報処理装置が、
    受け付けた一つ以上の材料及び一つ以上の工程の少なくともいずれかの設計パラメータとコスト情報とに基づき材料や工程のコストを求め、求めた前記コストの総和を求めることにより製品コストを求めるとともに、前記設計パラメータの製品コストへの影響度を示す情報である製品コスト感度を求めるステップ、及び、
    前記共通因子、前記相互関係設計パラメータ、及び前記相互関係設計パラメータの前記製品コスト感度、を出力するステップ、
    をさらに実行する、
    製品設計パラメータ決定支援方法。
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