JP6980830B2 - 放送信号の送受信装置 - Google Patents
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Description
マルチメディアサービスの1つであるデータコンテンツサービスとは、映像・音声による放送サービスに、HTML等のアプリケーション機能を同時に提供する放送サービスの1つである。
しかし将来、アプリケーションサービス記述子のフィールドの1つであるアプリケーションフォーマットのバージョンアップなどデータコンテンツサービスの高機能化が行われた場合、テレビジョン受信装置の能力に応じたデータコンテンツサービスを提供するためには、MPTのMPT記述子領域には、アプリケーションサービス記述子を複数配置することが考えられる。
送信側は、
前記放送信号を送信する送信手段と、
前記放送信号に含まれる前記制御情報を設定する設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記アプリケーション機能のエントリー情報、前記アプリケーション機能で使用されるアプリケーション符号化方式、前記アプリケーション機能で使用されるデータコンテンツの解像度の情報を含むアプリケーションサービス記述子であって、アプリケーション符号化方式が異なるアプリケーション機能に対してそれぞれ設定される同複数のアプリケーションサービス記述子を同一のMPT(MMT Package Table)に含めて前記制御情報を生成し、データコンテンツサービスに対して、放送信号受信装置各々が持つ種々の対応能力にも適用可能となるようにし、
受信側は、
前記放送信号を受信する受信手段と、
前記放送信号に含まれる前記制御情報から前記MPTならびに前記それぞれ設定されているアプリケーションサービス記述子を解析し、複数の前記アプリケーションサービス記述子の中からアプリケーション符号化方式の情報の値が「0x1」であるアプリケーションサービス記述子のうち最初に配置されたアプリケーションサービス記述子を選択して取得する解析手段と、
前記取得したアプリケーションサービス記述子の前記エントリー情報、前記アプリケーション符号化方式および前記データコンテンツの解像度を用いて、前記アプリケーション機能を制御する制御手段と、
を有する放送信号の送受信装置。
である。
図1は、本発明の実施形態に係る放送信号送信装置(手段)100、サーバ120、放送信号受信装置140、通信ネットワーク180のシステム全体の構成例を示す図である。
符号100は、放送番組を放送する放送信号送信装置(放送局とも呼ぶ)であり、放送番組サーバ101および第1の基本機能102を備える。放送信号送出装置100は、各放送事業者の番組を集約して通信衛星150にアップリンクする地上局であってもよい。
第1の基本機能102は、放送局100の基本的な機能であり、放送する番組の映像データや音声データ等を符号化(エンコードとも言う)し、制御情報であるSI(Signaling Information)信号を含めて多重化して放送信号として送出する機能を持つ。制御信号であるSIは、TLV(Type Length Value)パケットまたはMMT(MPEG Media Transport)の制御信号である。また放送信号の多重化方式は、非特許文献1に記載のMMT・TLV方式を準拠するものとする。
図2は、放送信号送信装置(手段)100の構成を概略的に示した図である。放送信号送信装置100は、放送局サーバ101に蓄えられている放送番組を放送信号で送信するために、番組の映像データや音声データ等を符号化して放送信号して送出する。
符号213は、放送局サーバ101に蓄えられている番組の字幕データを符号化する字幕エンコーダである。字幕エンコーダ213は、放送する番組を放送局サーバ101から読み出すと、読み出した番組の字幕データをエンコードする。
符号217は、データ放送エンコーダ210がデータ放送用データをエンコードすることで生成したデータ放送ストリーム、映像エンコーダ211が映像データをエンコードすることで生成した映像ストリーム、音声エンコーダ212が音声データをエンコードすることで生成した音声ストリーム、字幕エンコーダ213が字幕データをエンコードすることで生成した字幕ストリーム、制御情報生成手段214で生成された制御情報をMMT・TLV方式で多重するマルチプレクサである。多重化手段217は、映像ストリーム、音声ストリーム、字幕ストリーム、TLVパケットおよびMMTの制御情報を多重化したTLVストリームを生成する。
図3は、放送信号受信装置(手段)140の構成を概略的に示した図である。
符号141は、第2の基本機能である。第2の基本機能141は、放送チューナ301、デマルチプレクサ302、デスクランブラ303、CASモジュール304、データ放送エンジン305、映像デコーダ306、音声デコーダ307、字幕デコーダ308、制御情報解析手段310、データ放送エンジン309、GUI320を含む。
デマルチプレクサ302は、多重化されているTLVストリームを映像ストリーム、音声ストリーム、データ放送ストリーム、字幕ストリーム、制御情報に分離する。デマルチプレクサ304は、分離した映像ストリーム、音声ストリーム、データ放送ストリーム、字幕ストリームをデスクランブラ303に、制御情報であるSI信号を制御情報解析手段309にそれぞれ入力する。
データ放送エンジン305は、入力されたデータ放送ストリームの受信処理を行い、合成器326に送る。合成器326に送れたデータ放送用のデータは、映像データ等と合成され、表示手段160に表示される。
音声デコーダ306は、入力された音声ストリームをデコードし、スピーカ161に出力する信号を生成する。
字幕デコーダ308は、字幕ストリームをデコードし、表示手段160に表示する信号を生成する。
制御情報解析手段310は、放送信号の制御情報であるSI信号の解析を行う。制御情報解析手段310は、SI信号の解析を行うと、その解析結果を制御手段142に送る。
先に説明したように映像・音声による放送サービスに、HTML等のアプリケーション機能を同時に提供するデータコンテンツサービスを行う場合、SI信号の1つであるMPT(MMT Package Table)にアプリケーションサービス記述子を必ず1つ配置することが非特許文献2に規定されている。
符号401に示すasset_descriptors_lengthのフィールドは、符号402に示すエリアのサイズを示している。
符号402に示すfor (j=0; j<M; j++) {asset_descriptors_byte}のフィールドは、記述子のデータが配置されるデータエリアである。記述子はデータエリアに、j=0からM−1までのM(Mは整数)個配置することが可能である。
しかしデータコンテンツサービスの高機能化が行われた場合、データコンテンツサービスにいろいろなバージョンが存在し、また放送信号受信装置のデータコンテンツサービスの各バージョンへの対応能力もまちまちとなることが想定される。
符号501に示すapplication_formatは、データコンテンツサービスで使用されるアプリケーション符号化方式を示している。
符号502に示すdocument_resolutionは、データコンテンツの解像度を示している。
図6Bに示す拡張アプリケーションサービス記述子のapplication_formatフィールドに設定可能な値の例は、アプリケーションサービス記述子のapplication_formatフィールドで規定されている設定可能な値に、例えば“0x2”(HTML−A)、“0x3”(HTML−B)を追加した例である。ここで、HTML−AとHTML−Bは、現状非特許文献1および非特許文献2で規定されているアプリケーション符号化方式であるHTML−5に対して、新たに規定されたアプリケーション符号化方式であるものとする。
このように本発明の実施形態の放送信号の送受信装置は、拡張アプリケーションサービス記述子および拡張MPTを生成する機能解析する機能を有し、これによりデータコンテンツサービスの高機能化に対応(例えば、新たな(より高度な)サービスに対応した受信装置は新たな(より高度な)サービスに対応し、従来のサービスのみに対応した受信装置は従来のサービスに対応する等)することが可能となる。
図7は、放送信号送信装置100の制御情報生成手段214が生成した拡張MPTとその中に配置された拡張アプリケーションサービス記述子と、放送信号受信装置140の制御情報解析手段310が拡張MPTの中から取得した拡張アプリケーションサービス記述子との組み合わせの例を示した図である。
また図7(A−2)は、放送信号受信装置140の制御情報解析手段310が、受信した拡張MPT701に配置された拡張アプリケーションサービス記述子(AS−1)702を、所望の拡張アプリケーションサービス記述子として取得した例を示している。
符号702は、制御情報生成手段214が、拡張MPTに配置した拡張アプリケーションサービス記述子を示している。括弧内の2つの数値のうち左側の数値703−1は、制御情報生成手段214が拡張アプリケーションサービス記述子のapplication_formatフィールドに設定した値である“0x1”、右側の数値703−2は、制御情報生成手段214が拡張アプリケーションサービス記述子のdocument_resolutionフィールドに設定した値である“0001”を示している。なお括弧内の2つの数値の意味は、以下の拡張アプリケーションサービス記述子の説明においても同様とする。
放送信号受信装置140は、受信した放送信号に含まれる制御情報の中の拡張MPTおよび拡張アプリケーションサービス記述子を解析し、条件を満たす拡張アプリケーションサービス記述子を、所望の拡張アプリケーションサービス記述子として取得する。
また図7(B−2)は、放送信号受信装置140の制御情報解析手段310が、受信した拡張MPT711に配置された拡張アプリケーションサービス記述子(AS−1)712を、所望の拡張アプリケーションサービス記述子として取得しない例を示している。
符号712は、制御情報生成手段214が、拡張MPTに配置した拡張アプリケーションサービス記述子を示している。
放送信号送信装置100は、拡張アプリケーションサービス記述子(AS−1)712を配置した拡張MPT711を含む制御情報を放送信号に多重して、放送信号受信装置140に送出する。
具体的には例えば、制御情報解析手段310は、拡張アプリケーションサービス記述子(AS−1)のapplication_formatフィールドに設定された値が“0x1”以外の場合は、所望の拡張アプリケーションサービス記述子でないと判定してもよい、あるいはdocument_resolutionフィールドに設定された値が“0000”以外の場合に、所望の拡張アプリケーションサービス記述子でないと判定してもよい、あるいはapplication_formatフィールドに設定された値が“0x1”でありdocument_resolutionフィールドに設定された値が“0000”である組み合わせの場合以外は、所望の拡張アプリケーションサービス記述子でないと判定してもよい。
符号802−1、802−2は、制御情報生成手段214が、拡張MPTに配置した2つの拡張アプリケーションサービス記述子を示している。括弧内の2つの数値は図7の場合と同様である。
符号812−1、812−2は、制御情報生成手段214が、拡張MPTに配置した2つの拡張アプリケーションサービス記述子を示している。
放送信号送信装置100は、拡張アプリケーションサービス記述子(AS−1)812−1および拡張アプリケーションサービス記述子(AS−2)812−2を配置した拡張MPT811を含む制御情報を放送信号に多重して、放送信号受信装置140に送出する。
符号822−1、822−2は、制御情報生成手段214が、拡張MPTに配置した拡張アプリケーションサービス記述子を示している。
放送信号送信装置100は、拡張アプリケーションサービス記述子(AS−1)822−1および拡張アプリケーションサービス記述子(AS−2)822−2を配置した拡張MPT821を含む制御情報を放送信号に多重して、放送信号受信装置140に送出する。
符号902−1、902−2は、制御情報生成手段214が、拡張MPTに配置した2つの拡張アプリケーションサービス記述子を示している。
放送信号送信装置100は、拡張アプリケーションサービス記述子(AS−1)902−1および拡張アプリケーションサービス記述子(AS−2)902−2を配置した拡張MPT901を含む制御情報を放送信号に多重して、放送信号受信装置140に送出する。
符号912−1、912−2は、制御情報生成手段214が、拡張MPTに配置した2つの拡張アプリケーションサービス記述子を示している。
放送信号送信装置100は、拡張アプリケーションサービス記述子(AS−1)912−1および拡張アプリケーションサービス記述子(AS−2)912−2を配置した拡張MPT911を含む制御情報を放送信号に多重して、放送信号受信装置140に送出する。
図9(B−2)の例は、放送信号受信装置140の制御情報解析手段310が、拡張MPT911を解析し、配置されている2つの拡張アプリケーションサービス記述子912−1,912−2を、図4の402に示した記述子のデータが配置されるデータエリアに配置されている順番に解析した結果、拡張アプリケーションサービス記述子(AS−2)912−2を所望の拡張アプリケーションサービス記述子として取得した場合の例を示している。
符号922−1、922−2は、制御情報生成手段214が、拡張MPTに配置した拡張アプリケーションサービス記述子を示している。
放送信号送信装置100は、拡張アプリケーションサービス記述子(AS−1)922−1および拡張アプリケーションサービス記述子(AS−2)922−2を配置した拡張MPT921を含む制御情報を放送信号に多重して、放送信号受信装置140に送出する。
例えば非特許文献2に記載のapplication_formatフィールドの記載の値である、“0x1”(ARIB−HTML5)が設定されている拡張アプリケーションサービス記述子は、記述子データの配置エリア402の先頭に配置してもよい。このような拡張アプリケーションサービス記述子の配置の順序にすることで、アプリケーション符号化方式としてARIB−HTML5のみをサポートする放送信号受信装置において、確実にデータコンテンツサービスを提供することが可能となる。
Claims (2)
- 放送番組の映像信号と音声信号と、前記放送番組にアプリケーション機能を付与した制御情報とをMMT・TLV方式で多重した放送信号の送受信装置において、
送信側は、
前記放送信号を送信する送信手段と、
前記放送信号に含まれる前記制御情報を設定する設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記アプリケーション機能のエントリー情報、前記アプリケーション機能で使用されるアプリケーション符号化方式、前記アプリケーション機能で使用されるデータコンテンツの解像度の情報を含むアプリケーションサービス記述子であって、アプリケーション符号化方式が異なるアプリケーション機能に対してそれぞれ設定される同複数のアプリケーションサービス記述子を同一のMPT(MMT Package Table)に含めて前記制御情報を生成し、データコンテンツサービスに対して、放送信号受信装置各々が持つ種々の対応能力にも適用可能となるようにし、
受信側は、
前記放送信号を受信する受信手段と、
前記放送信号に含まれる前記制御情報から前記MPTならびに前記それぞれ設定されているアプリケーションサービス記述子を解析し、複数の前記アプリケーションサービス記述子の中からアプリケーション符号化方式の情報の値が「0x1」であるアプリケーションサービス記述子のうち最初に配置されたアプリケーションサービス記述子を選択して取得する解析手段と、
前記取得したアプリケーションサービス記述子の前記エントリー情報、前記アプリケーション符号化方式および前記データコンテンツの解像度を用いて、前記アプリケーション機能を制御する制御手段と、
を有する放送信号の送受信装置。 - 前記解析手段は、前記アプリケーションサービス記述子のdocument_resolutionフィールドの値に基づいて、放送信号受信装置が持つ対応能力に適用可能なアプリケーションのアプリケーションサービス記述子を決定する、請求項1に記載の放送信号の送受信装置。
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